JP3340079B2 - 読書装置 - Google Patents

読書装置

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JP3340079B2
JP3340079B2 JP04777699A JP4777699A JP3340079B2 JP 3340079 B2 JP3340079 B2 JP 3340079B2 JP 04777699 A JP04777699 A JP 04777699A JP 4777699 A JP4777699 A JP 4777699A JP 3340079 B2 JP3340079 B2 JP 3340079B2
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俊夫 黒井
隆之 鎌田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カードを金額消費
に応じて処理するための読書装置に係り、特にカードに
穿孔されたパンチ孔をテープ等の貼着物を用いて補填し
て変造する不正使用を防止することができる読書装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】金銭的価値に対応する金額情報を記憶す
るプリペイドカードを金銭的決済に用いるプリペイドカ
ードシステムが実現されている。
【0003】プリペイドカードシステムでは、通常の場
合、複数の店舗においてサービスが提供される。例え
ば、各店舗には、複数の読書装置及びこれら読書装置の
上位処理装置である中継装置等が設置されている。
【0004】読書装置は、プリペイドカードを使用する
ための端末装置であり、この読書装置においては、プリ
ペイドカードに記憶される金額情報に基づいて、遊技媒
体の貸出及び物品の販売等の対価としてプリペイドカー
ドが消費される。
【0005】プリペイドカードは、金銭的価値を持って
いることから、偽造、及び変造等による不正が行われる
おそれがある。そこで、読書装置は、金額情報等の読取
時及び更新時に、エラーのチェックを行うと同時に、変
造、偽造及び不正使用等による正常でない不正なプリペ
イドカードを検知している。
【0006】このような不正なプリペイドカードの検知
のため、読書装置は、予め定められた複数の金額領域の
各境界金額に相当する所定額よりもプリペイドカードの
残額が下回った場合に、プリペイドカードに残額目安パ
ンチ孔を穿孔する。このような残額目安パンチ孔を穿孔
することにより、プリペイドカードの磁気記録部の残額
情報を書き換えても、残額情報が残額目安パンチ孔と矛
盾することにより、不正を検出することができる。しか
し、残額情報を書き換えるとともに、書換え後の残額に
対応しない残額目安パンチ孔を、粘着テープ等を用いて
穴埋めして検出されないようにすることによる変造が行
われる場合がある。残額目安パンチ孔が検出されないよ
うにするため、不透明な粘着テープを貼ったりするなど
の種々の方式が用いられる。そこで、テープなどが貼り
付けられたプリペイドカードを挿入させないようにする
ため、プリペイドカードが丁度入る程度の寸法に加工さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、薄い粘着テー
プを用いた場合には、テープが貼られたプリペイドカー
ドがカード挿入口に挿入できてしまう場合がある。
【0008】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、プリペイドカードのテープ等の貼着物の存在を
的確に検知することができる読書装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点に係る読書装置は、金銭的価値
に対応する金額情報を記憶するカードを用いて金銭的決
済を行うカードシステムにおいて、前記カードの前記金
額情報を消費金額に応じて更新し、且つ、消費金額を含
む売上情報を生成するための読書装置であって、カード
が挿入される挿入口と、前記挿入口に挿入されたカード
を搬送して取り込んで処理する処理手段と、前記挿入口
の近傍に、カードの挿入方向に沿って移動可能に且つ挿
入されたカードの一面に近接して配置された浮動部材
と、挿入されたカードの一面の付着物と前記浮動部材と
の接触による該浮動部材の動きを検出し、動きの有無に
よりカードへの付着物の有無を検知するセンサと、を備
える。
【0010】この構成によれば、プリペイドカードに近
接する浮動部材の動きを検出するセンサにより、プリペ
イドカードのテープ等の貼着物を的確に検知して、その
ようなプリペイドカードを排除することができる。従っ
て、貼着物を用いて変造されたプリペイドカードの不正
使用を効果的に防止することができる。
【0011】本発明の第2の観点に係る読書装置は、金
銭的価値に対応する金額情報を記憶するカードを用いて
金銭的決済を行うカードシステムにおいて、前記カード
の前記金額情報を消費金額に応じて更新し、且つ、消費
金額を含む売上情報を生成するための読書装置であっ
て、カードが挿入される挿入口と、前記挿入口に挿入さ
れたカードを搬送して取り込んで処理する処理手段と、
前記挿入口の近傍に、カードの挿入方向に沿って移動可
能に且つ挿入されたカードの一面に近接して配置された
第1の浮動部材と、挿入されたカードの一面の付着物と
前記第1の浮動部材との接触による該第1の浮動部材の
動きを検出する第1のセンサと、前記挿入口の前記第1
のセンサの後方に、前記カードの搬送方向に沿って移動
可能に且つ挿入されたカードの一面に近接して配置され
た第2の浮動部材と、挿入されたカードの一面の付着物
と前記第2の浮動部材との接触による該第2の浮動部材
の動きを検出する第2のセンサと、前記第1のセンサの
検知と前記第2のセンサの検知とに基づいてカードへの
付着物の有無を判別する判別手段と、を備える。
【0012】このような構成によれば、読書装置のカー
ド挿入口近傍に配置され、プリペイドカードに近接する
第1の浮動部材の動作に応動する第1のセンサ及びカー
ド挿入部のさらに内部にてプリペイドカードに近接する
第2の浮動部材の動きを検出する第2のセンサにより、
プリペイドカードのテープ等の貼着物を的確に検知する
ことができる。
【0013】前記第1のセンサは、カード上の付着物の
位置を検出する手段を備え、前記第1のセンサにより検
出された付着物の位置に基づいて、前記第2の浮動部材
の位置を、付着物が該第2の浮動部材に接触する位置に
移動する手段をさらに含んでもよい。第2の浮動部材の
位置が固定の場合、付着物の位置によっては、第2の浮
動部材にとどく前に搬送が終了する場合がある。この構
成によれば、位置によらず、付着物を検出できる。
【0014】前記第1のセンサの感度よりも、前記2の
センサの感度を高く構成してもよい。この場合、第1の
センサで付着物を検出した場合のみ、第2のセンサよる
チェックを行うようにしてもよい。
【0015】前記カードは磁気カードであり、前記読書
装置は、該磁気カードの記録情報を読み出すための磁気
ヘッドを備え、前記浮動部材は、前記磁気カードに対し
て、前記磁気ヘッドと同一の側に配置されることが望ま
しい。磁気ヘッドがアクセスする面と反対側の面にテー
プが貼ってあっても、大きな影響がない場合がある。そ
こで、磁気ヘッドがアクセスする面と同一面にテープな
どの付着物があるか否かを検出することが望ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプリペイドカ
ードシステムを、その実施の形態について、図面を参照
して説明する。
【0017】本発明の第1の実施の形態に係るプリペイ
ドカードシステムの構成を図1に示している。
【0018】図1に示すプリペイドカードシステムは、
読書装置1、中継装置2、記録装置3及び決済センタ4
を備えている。記録装置3及び決済センタ4は、カード
発行会社及びカード製造工場等のようなカード発行元D
に設置されている。一般に、カード発行元Dに対応する
店舗Sは複数存在し、各店舗Sには、複数個の読書装置
1、及びこれら読書装置1を決済センタ4に接続する中
継装置2が設置されている。
【0019】このプリペイドカードシステムでは、カー
ド発行元Dで製造され発行されたプリペイドカードが店
舗Sに販売され、さらに店舗Sで利用者に販売される。
利用者は、店舗Sにおいて、例えば遊技媒体の貸出等の
ようなサービス提供の対価をプリペイドカードにより支
払うことができる。
【0020】このサービス提供及び支払いは、店舗Sに
設置された読書装置1を用いて行われ、プリペイドカー
ドに金額情報として記憶されている金額が消費される。
店舗Sは、読書装置1で消費された金額に基づく売上情
報を中継装置2において集計して、適宜蓄積・加工す
る。
【0021】中継装置2は、集計した読書装置1の消費
金額に基づく売上情報をカード発行元Dの決済センタ4
に送信する。カード発行元Dは、各店舗Sから決済セン
タ4において受信した金額情報に相当する金額を売上金
として各店舗Sに支払う。
【0022】このプリペイドカードシステムで使用する
プリペイドカードを、図2を参照して説明する。図2に
示すように、プリペイドカードCは、例えば磁性層を用
いた磁気的な情報記憶部Aを持ち、情報記憶部Aは、金
額情報領域A1及びその他の情報領域A2を有する。
【0023】金額情報領域A1には、残額情報等の金額
情報が記録される。金額情報は、使用・消費によって随
時更新、変更又は追加される流動的な情報である。
【0024】その他の情報領域A2には、さらに、プリ
ペイドカードCがのカード識別情報つまりカードID、
製造元を示す製造元コード及び製造日情報等のように、
エンコード時に一旦設定された後は、消費等によって変
更されることがない固定的な情報等が書込まれる。
【0025】また、プリペイドカードCには、一辺に沿
って残額の目安を示す複数の度数値が表記されており、
プリペイドカードCの消費に際し、各度数値の中間位置
等に対応して残額目安パンチ孔が穿孔される。
【0026】記録装置3は、カード発行元Dにおいてプ
リペイドカードCを発行するための装置である。すなわ
ち、記録装置3は、金額情報の初期値などを金額情報領
域A1に書き込み、その他の情報をその他の情報領域A
2に書き込む。
【0027】読書装置1は、例えば、遊技媒体の貸出等
を行う物販機(図示せず)に接続されており、物販機が
利用者に提供した遊技媒体等の対価をプリペイドカード
Cに記憶されている金額情報における残額から差し引く
ことにより、プリペイドカードCの消費を具体化するた
めの装置である。
【0028】この読書装置1は、プリペイドカードCが
挿入されると、まず、カード挿入口近傍においてテープ
貼着を検知するテープ貼付検知部15(図3参照)によ
り、テープ貼着の有無を識別する。テープ貼付検知部1
5によりテープ貼着が検知されると、読書装置1は、挿
入されようとしたプリペイドカードCがテープが貼着さ
れて変造された不正プリペイドカードであるとして、当
該プリペイドカードCを排除する。具体的には、そのプ
リペイドカードCを内部に回収し、又は、不正表示とと
もに排出する。
【0029】読書装置1は、テープが貼着されていない
と判別された場合、情報記憶部Aの金額情報領域A1及
びその他の情報領域A2に記録されている情報を読出し
且つ残額目安パンチ孔の穿孔状況等を検出して、矛盾検
出等の不正チェック処理を行い、何らかの矛盾があれ
ば、プリペイドカードCに不正又は不具合があると判定
する。
【0030】不正又は不具合があると判定された場合、
読書装置1は、プリペイドカードCの使用を阻止して排
出するとともに、中継装置2に不正プリペイドカードの
カードID等を含む検知データを送信する。
【0031】中継装置2は、他の読書装置1で不正プリ
ペイドカードと判定されたプリペイドカードのカードI
Dの通知データを受信し、登録データベースに対して使
用不可として登録する。
【0032】読書装置1は、物販機が利用者に提供した
遊技媒体等の対価として、プリペイドカードCが消費さ
れると、消費金額をプリペイドカードCに記憶されてい
る金額情報における残額から差し引いて、プリペイドカ
ードCの金額情報における残額を更新する。このとき、
読書装置1は、予め度数値とともに設定した残額領域に
基づき、残額が新たな残額領域に入ると、残額目安パン
チ孔を穿孔する。
【0033】中継装置2は、店舗S内の各読書装置1に
おいて消費金額として処理された金額に基づく売上情報
を集約して、決済センタ4に送信する。
【0034】読書装置1は、図3に示すように、通信処
理部11、消費処理部12、記憶部13、リーダ/ライ
タ14及びテープ貼付検知部15を備えている。
【0035】通信処理部11は、消費処理部12と中継
装置2との間の通信を行う。消費処理部12は、遊技媒
体等の物品を提供するなどして消費操作を実行する物販
機(図示していない)等からの消費通知に応答して、リ
ーダ/ライタ14を介してプリペイドカードCの金額情
報等の記憶情報を更新するとともに、消費金額情報を含
む売上情報を記憶部13に蓄積する。記憶部13は、日
常の消費処理部12における消費金額の処理に基づく売
上情報を格納蓄積する。
【0036】また、消費処理部12は、リーダ/ライタ
14にプリペイドカードCが挿入された時には、テープ
貼付検知部15を介してプリペイドカードCにテープ等
が貼着されているか否かを調べる。テープ貼付検知部1
5によりテープ貼着が検知されると、消費処理部12
は、警報を表示するとともに、リーダ/ライタ14を介
して、読書装置1の内部に回収するか、又はリーダ/ラ
イタ14から排出するかする。
【0037】テープ貼付検知部15によりテープが貼着
されていないと判定されれば、次に、消費処理部12
は、リーダ/ライタ14を介してプリペイドカードCか
ら読み取られた情報に基づき、当該プリペイドカードC
が店舗Sにおいて発券されたものであるか否かを調べ
る。このとき、中継装置2にプリペイドカードCのカー
ドIDを照会して、登録データベースに使用不可として
登録されていないかを調べるなどしてもよい。
【0038】さらに、消費処理部12は、リーダ/ライ
タ14を介して、残額目安パンチ孔を検出し、プリペイ
ドカードCに記憶されている金額情報との間で矛盾がな
いかなどを確認する。残額目安パンチ孔と金額情報との
間で矛盾がないなど、プリペイドカードCが正常である
と判定されれば、リーダ/ライタ14は、残額情報を消
費処理部12に与える。
【0039】残額目安パンチ孔と金額情報とに矛盾があ
る場合、登録データベースに使用不可として登録されて
いる場合など、プリペイドカードCが不正であると判定
された場合には、消費処理部12は、そのプリペイドカ
ードCを排除し、使用を阻止する。また、消費処理部1
2において、残額目安パンチ孔と金額情報とに矛盾があ
るなどとして、プリペイドカードCが不正であると判定
した場合には、消費処理部12は、中継装置2にプリペ
イドカードCのカードIDを送信して、登録データベー
スに使用不可として登録する。
【0040】プリペイドカードCから読み取られた金額
情報は、消費処理部12により処理されて残額情報が記
憶部13に書き込まれる。さらに、消費処理部12にお
ける消費金額情報に応じて、残額情報を更新し、同様に
プリペイドカードCの金額情報を(必要に応じて暗号化
して)更新する。
【0041】また、消費処理部12は、金額情報の更新
により、新たな金額情報を書込む際に、更新後の残額に
基づき必要に応じて、リーダ/ライタ14を介して残額
目安パンチ孔を穿孔する。
【0042】読書装置1に内蔵されるテープ貼付検知部
15は、図4に示すように、浮動板15aとセンサ15
bとを有している。
【0043】浮動板15aは、図4に示すように、リー
ダ/ライタ14のカード挿入口近傍に、上述のように、
矢印A及びB方向に移動可能に且つプリペイドカードC
の表面に近接するように設けられている。
【0044】浮動板15aは、リーダ/ライタ14の内
方へ搬送されるプリペイドカードCに例えばテープAT
が貼着されていると該テープATに係合して矢印A方向
に作動し、センサスイッチ15bに接触する。なお、浮
動板15aは、スプリング等により付勢されており、プ
リペイドカードCに貼着されたテープ等からの力が作用
しない状態では、リーダ/ライタ14のカード挿入口近
傍の所定位置に復帰する。
【0045】センサ15bは、浮動板15aの矢印A方
向への動き(移動)を、例えば、電気的、磁気的、光学
的に検出して、オンする。テープ貼付検知部15は、セ
ンサ15bがオンすると、プリペイドカードCにテープ
ATが貼着されていると判定する。
【0046】図5に、浮動板15aの構成の一例を示
す。図5の構成では、カード挿入口152の近傍には、
ガイドレーン151が形成されており、浮動板15a
は、このガイドレーン151にその上下端を摺動可能に
支持されている。
【0047】この浮動板15aは、挿入されたプリペイ
ドカードCに間隙Δtを有して近接するように形成及び
配置されている。この間隙Δtは、プリペイドカードの
厚さtと比較して、十分に小さい値であり、若干擦る程
度でもよい。また、浮動板15aは、プリペイドカード
Cに対して、磁気ヘッドと同一の側に配置されている。
【0048】プリペイドカードCにテープATなどが貼
付されていると、このテープATが浮動板15aに引っ
かかり又は摩擦が大きくなって、プリペイドカードCの
搬送に伴って浮動板15aも移動する。(テープATが
反対面に貼り付けられている場合には、そのテープは、
磁気ヘッドに影響を与えないため、あまり問題とならな
い。ただし、この場合でも、プリペイドカードCが歪ん
で、プリペイドカードC自体が浮動板15aに引っかか
り又は擦って、浮動板15aを移動させる。)センサス
イッチ15bは、浮動板15aの移動・動きを、電気、
磁気又は光学的に検出する。
【0049】次に、上述したプリペイドカードシステム
における処理について、図6〜図8に示すフローチャー
トを参照して説明する。まず、読書装置1のテープ貼付
検知処理について、図6に示すフローチャートを参照し
て説明する。図6に示すテープ貼付検知処理は、読書装
置1のリーダ/ライタ14において、カード挿入口への
プリペイドカードCの挿入が検知されるとその都度起動
される。リーダ/ライタ14は、プリペイドカードCの
挿入が開始されると、図示していない搬送機構により、
プリペイドカードCを内部に引き込み所定位置に搬送し
てプリペイドカードCを正しく装填させる。
【0050】搬送機構により、プリペイドカードCが図
4の矢印A方向に搬送される際、プリペイドカードCに
異物が付着していると、図5に示すように、浮動板15
aがその表面に近接して配置されているため(又は弱く
摩擦しているため)、異物又はプリペイドカードC自体
が浮動板15aを押圧し、浮動板15aを移動させ、セ
ンサスイッチ15bが浮動板15aの動きを検出する。
一方、プリペイドカードCに異物などが付着していない
場合には、浮動板15aは付勢により、元の位置に留ま
っており、移動しない。
【0051】リーダ/ライタ14におけるプリペイドカ
ードCの挿入が開始されると、テープ貼付検知部15
は、センサ15bがオンしたか否かを監視する(ステッ
プS1)。センサ15bがオンしなければ、テープ貼付
検知部15は、リーダ/ライタ14の所定位置へのプリ
ペイドカードCの装填が完了したか否かをチェックし
(ステップS2)、装填が完了すれば、テープ貼付検知
処理を終了して、待機状態に戻る。
【0052】ステップS1において、テープ貼付検知部
15が、センサ15bのオンを検知すると、挿入された
プリペイドカードCが不正プリペイドカードであり使用
できない旨の警告表示をするとともに、プリペイドカー
ドCを読書装置1の内部に取り込み、あるいはリーダ/
ライタ14から読書装置1の外部に排出するなどして、
プリペイドカードCを使用できないように排除する(ス
テップS3)。
【0053】ステップS2において、リーダ/ライタ1
4の所定位置へのプリペイドカードCの装填が完了して
いなければ、ステップS1に戻り、テープ貼付検知部1
5は、センサ15bの作動又はプリペイドカードCの装
填の完了を待つ。
【0054】次に、消費処理について、図7及び図8に
示すフローチャートを参照して説明する。図7に示す消
費処理は、読書装置1のリーダ/ライタ14へのプリペ
イドカードCの装填が完了して、図6に示すテープ貼付
検知処理が終了するとその都度起動される。
【0055】プリペイドカードCの装填が完了し、図6
に示すテープ貼付検知処理が終了し、待機状態に戻っ
て、図7の消費処理が開始されると、読書装置1の消費
処理部12は、まず、リーダ/ライタ14を介して、情
報記憶部Aの金額情報領域A1及びその他の情報領域A
2に記録されている情報を読出し且つ残額目安パンチ孔
の穿孔状況等を検出するとともに、中継装置2と交信し
て、プリペイドカードCが正常か否かをチェックするカ
ードチェック処理を実行する(ステップS11)。
【0056】消費処理部12は、記憶情報及びパンチ孔
情報等の矛盾があれば、プリペイドカードCに何らかの
不正又は不具合があり異常であると判定し、当該プリペ
イドカードCの使用を阻止して排出するとともに、中継
装置2に不正プリペイドカードのカード識別情報等を含
む検知データを送信する。消費処理部12は、中継装置
2にて使用不許可であると判定された場合にも、プリペ
イドカードCに不正又は不具合があり異常であるとし
て、プリペイドカードCの使用を阻止して排出する。
【0057】消費処理部12は、異常が検出されない場
合には、さらに、リーダ/ライタ14を介して金額情報
を読出し、必要に応じて所定の暗号鍵を用いて復号し、
プリペイドカードCの残額を確認し、記憶部13に格納
する(ステップS12)。
【0058】残額があれば、利用者からの終了スイッチ
(図示せず)の押下による終了要求の有無を調べ(ステ
ップS13)、終了要求がなければ、消費スイッチ(図
示せず)の押下による消費要求の有無を調べる(ステッ
プS14)。遊技システム等の場合、例えば、終了スイ
ッチは、カードの返却を要求するカード返却スイッチで
あり、消費スイッチは、遊技媒体の貸出を要求する貸出
スイッチである。
【0059】ステップS14で、利用者からの消費要求
があれば、利用者に遊技媒体を貸出すなどして、消費を
行わせる(ステップS15)。消費処理部12は、もと
の残額から消費額を減算し、この減算結果を新たな残額
とするように、記憶部13に記憶されている残額を更新
する(ステップS16)。
【0060】そして、更新後の新たな残額が“0”であ
るか否かを調べ(ステップS17)、残額が“0”であ
れば、その旨のメッセージを表示して(ステップS1
8)、消費処理を終了するための終了処理に移行する
(ステップS19)。終了処理の終了後は消費処理を終
了して、待機状態に戻る。
【0061】ステップS12において、プリペイドカー
ドCの残額がない場合及び残額が確認できない場合に
は、ステップS19にジャンプして終了処理を実行す
る。ステップS13において、終了要求が認識された場
合にも直ちにステップS19にジャンプして終了処理を
実行する。
【0062】ステップS14において、消費要求がない
場合には、ステップS13に戻り、終了要求又は消費要
求を待つ。ステップS17において、差し引き残額が
“0”にならず、残額が残っている場合にも、ステップ
S13に戻り、終了要求又は消費要求を待つ。
【0063】図7のステップS19の終了処理の詳細を
図8に示している。終了処理が開始されると、その時点
で記憶部13に記憶されている最終残額に基づいて、プ
リペイドカードCの情報記憶部Aの金額情報領域A1に
対する残額等の金額情報を(必要に応じて所定の暗号鍵
を用いて暗号化するなどして)更新書込みし(ステップ
S21)、更新後の残額が残額目安パンチ孔の穿孔が必
要な金額か否かを調べる(ステップS22)。
【0064】残額目安パンチ孔の穿孔が必要な金額と
は、プリペイドカードCに度数値として印刷された残額
領域のうちの従前の領域とは異なる領域に新たに入る金
額である。このような金額であるときは、リーダ/ライ
タ14により、残額目安パンチ孔が穿孔される(ステッ
プS23)。残額目安パンチ孔の穿孔後は、リーダ/ラ
イタ14からプリペイドカードCを排出する(ステップ
S24)。そして、処理を終了し、消費処理に戻る。
【0065】また、ステップS22で、更新後の残額が
残額目安パンチ孔の穿孔が必要な金額でないと判定され
た場合には、ステップS23をスキップしてステップS
24に移行し、プリペイドカードCを排出する。このよ
うな、読書装置1における消費処理の結果に基づく売上
情報が中継装置2で収集され、決済センタ4へ転送され
る。
【0066】上述したように、このプリペイドカードシ
ステムでは、読書装置1のリーダ/ライタ14のカード
挿入口の内側にテープ貼付検知部15の浮動板15aを
配設し、浮動板15aの動きをセンサ15bで検出する
ことにより、挿入されたプリペイドカードCに対するテ
ープの貼付を検知する。従って、的確にテープなどの貼
り付けを検知できる。
【0067】なお、このようにテープ貼着により変造し
たプリペイドカードCを不正に使用しようとする者は、
プリペイドカードCが、カード挿入口及び浮動板15a
等に引っかかって、搬送が停止すると、プリペイドカー
ドCを押し込もうとする。そこで、テープ貼付検知部1
5の浮動板15aやセンサ15bに、通常のカード搬送
時よりも強い力が加わった時に、センサ15bが反応し
て、テープ貼着を検知するようにしてもよい。
【0068】浮動板15a及びセンサ15bを有するテ
ープ貼付検知部15は、プリペイドカードCにテープ以
外のものが貼着されていても、効果的に検知することが
でき、種々の貼着物による変造に対して有効である。
【0069】上述においては、テープ貼付検知部15
を、リーダ/ライタ14のカード挿入口近傍に配設した
浮動板15a及び浮動板15aに応動するセンサ15b
を有して構成した場合について説明した。しかしなが
ら、カード挿入口の近傍だけであると、プリペイドカー
ドCの挿入時に曲がって入れられた場合などに、正常な
プリペイドカードCに対しても誤って反応してしまうお
それがある。
【0070】この問題に対処しうる第2の実施の形態を
以下に説明する。本発明の第2の実施の形態に係るプリ
ペイドカードシステムの構成を図9に示している。
【0071】図9に示すプリペイドカードシステムは、
図1と同様の中継装置2、記録装置3及び決済センタ
4、並びに図1の読書装置1とは若干異なる読書装置5
を備えている。
【0072】この読書装置5は、カード挿入口近傍に配
置された第1のテープ貼付検知部55(図10参照)と
第1のテープ貼付検知部55よりも内方に配置された第
2のテープ貼付検知部56(図10参照)とを備える。
この読書装置5は、プリペイドカードCが挿入される
と、まず、カード挿入口近傍において、第1のテープ貼
付検知部55により、テープ貼着の有無を識別する。
【0073】第1のテープ貼付検知部55によりテープ
貼着が検知されると、読書装置5は、それを確認するた
めに、第2のテープ貼付検知部56により、テープ貼着
の有無を識別する。第2のテープ貼付検知部56が、テ
ープ貼着を検知すると、読書装置5は、挿入されようと
したプリペイドカードCを排除する。
【0074】読書装置5は、テープが貼着されていない
と識別すると矛盾検出等の不正チェック処理を行う。
【0075】この実施の形態の読書装置5は、図10に
示すように構成されている。図10に示す読書装置5
は、図3の読書装置1における通信処理部11、記憶部
13及びリーダ/ライタ14と同様の通信処理部51、
記憶部53及びリーダ/ライタ54を備えるとともに、
図3の読書装置1における消費処理部12と若干異なる
消費処理部52Aを備えている。また、図10の読書装
置5は、図3の読書装置1におけるテープ貼付検知部1
5とほぼ同様の第1のテープ貼付検知部55及びそれと
は若干異なる第2のテープ貼付検知部56を備えてい
る。さらに、図10の読書装置5は、位置制御部57を
備えている。
【0076】消費処理部52Aは、第1のテープ貼付検
知部55及び第2のテープ貼付検知部56を介してプリ
ペイドカードCにテープ等が貼着されているか否かを調
べる。第1のテープ貼付検知部55及び第2のテープ貼
付検知部56によりテープ貼着が検知されると、消費処
理部52Aは、プリペイドカードCは、変造された不正
なプリペイドカードであるとして、警告を表示するとと
もに、リーダ/ライタ54を介して、読書装置5の内部
に回収するか、又はリーダ/ライタ54から排出するか
する。
【0077】第1のテープ貼付検知部55及び第2のテ
ープ貼付検知部56によりテープが貼着されていないと
判定されれば、消費処理部52Aは、リーダ/ライタ5
4を介して、残額目安パンチ孔を検出し、プリペイドカ
ードCに記憶されている金額情報との間で矛盾がないか
などを確認する。残額目安パンチ孔と金額情報との間で
矛盾がないなど、プリペイドカードCが正常であると判
定されれば、リーダ/ライタ54は、当該プリペイドカ
ードCが正常であるとして、残額情報を消費処理部52
Aに与える。
【0078】残額目安パンチ孔と金額情報とに矛盾があ
る場合、登録データベースに使用不可として登録されて
いる場合など、プリペイドカードCが不正であると判定
された場合には、消費処理部52Aは、当該プリペイド
カードCを不正であるとして排除し、使用を阻止する。
また、消費処理部52Aにおいて、残額目安パンチ孔と
金額情報とに矛盾があるなどとして、プリペイドカード
Cが不正であると判定した場合には、消費処理部52A
は、中継装置2にプリペイドカードCのカードIDを送
信して、登録データベースに使用不可として登録する。
【0079】プリペイドカードCから読み取られた金額
情報は、消費処理部52Aにより処理されて残額情報が
記憶部53に書き込まれる。さらに、消費処理部52A
における消費金額情報に応じて、残額情報を更新し、同
様にプリペイドカードCの金額情報を更新する。
【0080】また、消費処理部52Aは、金額情報の更
新により、新たな金額情報を書込む際に、更新後の残額
に基づき、必要に応じて、リーダ/ライタ54を介して
残額目安パンチ孔を穿孔する。
【0081】読書装置5に内蔵される第1のテープ貼付
検知部55は、リーダ/ライタ54のカード挿入口近傍
に配設されプリペイドカードCの表面に近接又は摺接す
る第1の浮動板55a(図11)が貼着されたテープに
より作動・移動すると、それを第1のセンサ55b(図
11)により検知して、プリペイドカードCに対するテ
ープ等の貼着を検知する。この場合、第1のテープ貼付
検知部55は、第1のセンサ55bがオンした際に、リ
ーダ/ライタ54が読み取っていたデータの内容(項
目)を特定し、この項目データの記録位置から、そのプ
リペイドカードC上のテープ等の貼着位置を判定する。
なお、プリペイドカードC上の磁気トラック上の各項目
のデータの書き込み位置は、予め定められているものと
する。
【0082】第2のテープ貼付検知部56は、リーダ/
ライタ54の第1のテープ貼付検知部55よりも内方に
配設され、プリペイドカードCの表面に近接又は摺接す
る第2の浮動板56a(図11)が貼着されたテープに
より動くと、それを第2のセンサ56b、56c(図1
1)により二重に検知して、プリペイドカードCに対す
るテープ等の貼着を検知する。第2のテープ貼付検知部
56は、第1のテープ貼付検知部55により判定された
テープ等の貼着位置に応じて、位置制御部57により、
そのテープを検出できるように、リーダ/ライタ54の
カード挿入口からの距離を制御する。
【0083】なお、第2のセンサ56b及び56cは、
対をなして第2の浮動板56aの両側に配設され、第2
の浮動板56aの動作を二重に検出して作動するスイッ
チであり、例えば第2の浮動板56aが位置制御部57
の制御により移動中であっても第2の浮動板56aのテ
ープ等への係合又は摺動を検出してオンする。第2のテ
ープ貼付検知部56は、第2のセンサ56b及び/又は
56cのオンにより、プリペイドカードCにテープAT
が貼着されていると判定する。この第2のテープ貼付検
知部56による、テープATの貼着の判定感度は、第1
のテープ貼付検知部55による感度よりも高く設定して
おくことが望ましい。
【0084】そのためには、例えば、第2のテープ貼付
検知部56の方が、第1のテープ貼付検知部55より
も、カードと浮動板との間隔Δt(図5参照)が小さく
なるように設定する。さらに、第2のセンサ56b、5
6cの方が、第1のセンサ55bよりも検出感度が高
く、浮動板がわずかに動いただけでその動きを検出でき
るものが使用される。
【0085】なお、第2のセンサ56b及び56cは、
通常のスイッチに限らず例えば歪ゲージ等を用いて第2
の浮動板56aの移動量及び移動力等に対する感度を制
御可能として、第2の浮動板56a、第2のセンサ56
b及び56cを用いた第2のテープ貼付検知部56によ
るテープ等の検出感度を上げるようにしても良い。
【0086】位置制御部57は、第1のテープ貼付検知
部55で判定されたテープATの貼着位置に応じて、カ
ード挿入口から第2の浮動板56aの配設位置までの距
離dを例えばモータの回転量等により変化させて、第2
の浮動板56aの配設位置を制御する。
【0087】次に、上述したプリペイドカードシステム
の読書装置5におけるテープ貼付検知処理について、図
12に示すフローチャートを参照して説明する。図12
に示すテープ貼付検知処理は、読書装置5のリーダ/ラ
イタ54において、カード挿入口へのプリペイドカード
Cの挿入の開始が検知されるとその都度起動される。リ
ーダ/ライタ54は、プリペイドカードCが挿入される
と、図示していない搬送機構により、プリペイドカード
Cを内部に引き込み所定位置に搬送してプリペイドカー
ドCを正しくリーダ/ライタ54に装填する。
【0088】リーダ/ライタ54にプリペイドカードC
が挿入されると、第1のテープ貼付検知部55は、第1
の浮動板55aの動作により第1のセンサ55bが作動
するか否かを監視する(ステップS31)。第1のセン
サ55bが作動しなければ、第1のテープ貼付検知部5
5は、リーダ/ライタ54の所定位置へのプリペイドカ
ードCの装填が完了したか否かをチェックし(ステップ
S32)、装填が完了すれば、テープ貼付検知処理を終
了して、待機状態に戻る。
【0089】ステップS31において、第1のテープ貼
付検知部55が、第1のセンサ55bのオンを検知する
と、位置制御部57が動作して、第2のテープ貼付検知
部56の第2の浮動板56a及び第2のセンサ56b,
56cの位置を、第1のテープ貼付検知部55によるテ
ープ貼付位置の判定結果に基づいて制御し、第2のテー
プ貼付検知部56をテープATを最も検出し易い位置に
移動する(ステップS33)。
【0090】第2のテープ貼付検知部56は、第2の浮
動板56aの動作を第2のセンサ56b,56cとの少
なくとも一方が検出するか否かを監視する(ステップS
34)。
【0091】ステップS34において、第2のテープ貼
付検知部56が、第2の浮動板56aの動作による第2
のセンサ56b及び/又は56cの作動を検知すると、
挿入されたプリペイドカードCが不正プリペイドカード
であり使用できない旨の警告表示をするとともに、当該
プリペイドカードCを読書装置5の内部に取り込み、あ
るいはリーダ/ライタ54から読書装置5の外部に排出
するなどして、プリペイドカードCを使用できないよう
に排除する(ステップS35)。
【0092】ステップS32において、リーダ/ライタ
54の所定位置へのプリペイドカードCの装填が完了し
ていなければ、ステップS31に戻り、第1のテープ貼
付検知部55は、第1のセンサ55bの作動又はプリペ
イドカードCの装填の完了を待つ。
【0093】また、ステップS34において、第2のテ
ープ貼付検知部56が、第2の浮動板56aの動作によ
る第2のセンサ56b又は56cの作動を検知しなけれ
ば、テープ貼付検知処理を終了して、待機状態に戻る。
【0094】上述したように、このプリペイドカードシ
ステムでは、読書装置5のカード挿入口近傍においてテ
ープの貼着を検知する第1のテープ貼付検知部55だけ
でなく、第2のテープ貼付検知部56を設けて、内部に
おいても再度テープの貼着を検知する。第2のテープ貼
付検知部56では、カード挿入時に第1のテープ貼付検
知部55が反応した部位付近を重点的に検知できるよう
に、第1の浮動板55a及び第1のセンサ55bが作動
した個所に基づいて、カード挿入口から第2の浮動板5
6aまでの距離が位置制御部57により調整される。こ
の第2のテープ貼付検知部56によって、当部位近傍に
ついて再度チェックするが、先にカード挿入口で第1の
テープ貼付検知部55により、テープ貼着のおそれがあ
ると判定されているので、第2のセンサ56b及び56
cの検出の感度を第1のセンサ55bよりも高くする。
そして、この第2のテープ貼付検知部56で第2のセン
サ56b又は56cが反応した場合、テープが貼着され
ていると判定する。
【0095】なお、第2のテープ貼付検知部56は、第
1のテープ貼付検知部55による検知が行われた場合に
限らず、常時、テープの貼着を検知するようにしてもよ
い。この場合、第1のテープ貼付検知部55による検知
が行われた場合には、通常よりも第2のテープ貼付検知
部56の検知感度を高くする。
【0096】したがって、リーダ/ライタ54のカード
挿入口近傍に配設した第1の浮動板55a及び第1の浮
動板55aに応動する第1のセンサ55bを有する第1
のテープ貼付検知部55と、さらに内部に配設され、第
1のテープ貼付検知部55による検知位置に応答して位
置制御部57により位置調整される第2の浮動板56a
及び第2の浮動板56aに応動する第2のセンサ56b
又は56cを有する第2のテープ貼付検知部56によ
り、プリペイドカードCのテープ等の貼着物を一層的確
に検知することができ、プリペイドカードCを排除する
ことが可能となって、貼着物を用いて変造されたプリペ
イドカードの不正使用をより効果的に防止することがで
きる。なお、第2のテープ貼付検知部56の位置を固定
としてもよい。
【0097】上述の説明においては、プリペイドカード
媒体として、金額情報等の情報を全面磁性層に磁気記録
する磁気カード媒体を用いるプリペイドカードを例にと
って説明したが、プリペイドカード媒体はこのような磁
気カード媒体に限定されるものではない。例えば、カー
ド上に貼設した磁気ストライプに情報を磁気記録するカ
ード媒体、カード上にメモリ等のIC(集積回路)チッ
プを埋設してICチップに情報を記憶させるいわゆるI
Cカード媒体、あるいはこれらを適宜組合わせたカード
媒体等をプリペイドカード媒体として用いるプリペイド
カードについても上述と同様にして本発明を実施するこ
とができる。
【0098】本発明のプリペイドカードシステムは、専
用のプリペイドカードシステムとして構成することな
く、通常のコンピュータシステムを用いて実現すること
ができる。例えば、コンピュータシステムに上述の動作
を実行するためのプログラムを格納した媒体(フロッピ
ーディスク、CD−ROM等)からプログラムをインス
トールすることにより、上述の処理を実行するシステム
を構築することができる。インストールによって、プロ
グラムは、コンピュータシステム内のハードディスク等
の媒体に格納されて、システムを構成し、実行に供され
る。
【0099】また、コンピュータにプログラムを供給す
るための媒体は、狭義の記憶媒体に限らず、通信回線、
通信ネットワーク及び通信システムのように、一時的且
つ流動的にプログラム等の情報を保持する通信媒体等を
含む広義の記憶媒体であってもよい。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カード挿入部に配置されてプリペイドカードに摺接する
浮動部材の動作に基づく貼付検知手段により、プリペイ
ドカードのテープ等の貼着物を的確に検知して、プリペ
イドカードを排除することを可能とし、貼着物を用いて
変造されたプリペイドカードの不正使用を効果的に防止
し得る読書装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るプリペイドカ
ードシステムの構成を模式的に示すブロック図である。
【図2】図1のプリペイドカードシステムで使用するプ
リペイドカードを模式的に示す図である。
【図3】図1のプリペイドカードシステムにおける読書
装置の構成を模式的に示すブロック図である。
【図4】図1のプリペイドカードシステムにおける読書
装置のテープ貼付検知部の配置構成を模式的に示す斜視
図である。
【図5】図1のプリペイドカードシステムにおける読書
装置のテープ貼付検知部の構成を模式的に示す図であ
る。
【図6】図1のプリペイドカードシステムにおける読書
装置のテープ貼付検知処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図7】図1のプリペイドカードシステムにおける読書
装置の消費処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図8】図7の消費処理における終了処理を説明するた
めのフローャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るプリペイドカ
ードシステムの構成を模式的に示すブロック図である。
【図10】図9のプリペイドカードシステムにおける読
書装置の構成を模式的に示すブロック図である。
【図11】図9のプリペイドカードシステムにおける読
書装置のテープ貼付検知部の配置構成を模式的に示す斜
視図である。
【図12】図9のプリペイドカードシステムにおける読
書装置のテープ貼付検知処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 読書装置 2 中継装置 3 記録装置 4 決済センタ 5 読書装置 11 通信処理部 12 消費処理部 13 記憶部 14 リーダ/ライタ 15 テープ貼付検知部 15a 浮動板 15b センサ 51 通信処理部 52A 消費処理部 53 記憶部 54 リーダ/ライタ 55 第1のテープ貼付検知部 55a 第1の浮動板 55b 第1のセンサ 56 第2のテープ貼付検知部 56a 第2の浮動板 56b 第2のセンサ 56c 第2のセンサ 57 位置制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−94667(JP,A) 特開 平4−51390(JP,A) 実開 平5−2280(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 7/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金銭的価値に対応する金額情報を記憶する
    カードを用いて金銭的決済を行うカードシステムにおい
    て、前記カードの前記金額情報を消費金額に応じて更新
    し、且つ、消費金額を含む売上情報を生成するための読
    書装置であって、 カードが挿入される挿入口と、 前記挿入口に挿入されたカードを搬送して取り込んで処
    理する処理手段と、 前記挿入口の近傍に、カードの挿入方向に沿って移動可
    能に且つ挿入されたカードの一面に近接して配置された
    浮動部材と、 挿入されたカードの一面の付着物と前記浮動部材との接
    触による該浮動部材の動きを検出し、動きの有無により
    カードへの付着物の有無を検知するセンサと、を備える
    ことを特徴とする読書装置。
  2. 【請求項2】金銭的価値に対応する金額情報を記憶する
    カードを用いて金銭的決済を行うカードシステムにおい
    て、前記カードの前記金額情報を消費金額に応じて更新
    し、且つ、消費金額を含む売上情報を生成するための読
    書装置であって、 カードが挿入される挿入口と、 前記挿入口に挿入されたカードを搬送して取り込んで処
    理する処理手段と、 前記挿入口の近傍に、カードの挿入方向に沿って移動可
    能に且つ挿入されたカードの一面に近接して配置された
    第1の浮動部材と、 挿入されたカードの一面の付着物と前記第1の浮動部材
    との接触による該第1の浮動部材の動きを検出する第1
    のセンサと、 前記挿入口の前記第1のセンサの後方に、前記カードの
    搬送方向に沿って移動可能に且つ挿入されたカードの一
    面に近接して配置された第2の浮動部材と、 挿入されたカードの一面の付着物と前記第2の浮動部材
    との接触による該第2の浮動部材の動きを検出する第2
    のセンサと、 前記第1のセンサの検知と前記第2のセンサの検知とに
    基づいてカードへの付着物の有無を判別する判別手段
    と、を備えることを特徴とする読書装置。
  3. 【請求項3】前記第1のセンサは、カード上の付着物の
    位置を検出する手段を備え、 前記第1のセンサにより検出された付着物の位置に基づ
    いて、前記第2の浮動部材の位置を、付着物が該第2の
    浮動部材に接触する位置に移動する手段をさらに含むこ
    とを特徴とする請求項2に記載の読書装置。
  4. 【請求項4】前記第1のセンサの感度よりも、前記2の
    センサの感度の方が高い、ことを特徴とする請求項2又
    は3に記載の読書装置。
  5. 【請求項5】前記カードは磁気カードであり、前記読書
    装置は、該磁気カードの記録情報を読み出すための磁気
    ヘッドを備え、前記浮動部材は、前記磁気カードに対し
    て、前記磁気ヘッドと同一の側に配置されている、こと
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の読
    書装置。
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