JP3339195B2 - サーボ制御装置の電流フィードバック補正方法 - Google Patents
サーボ制御装置の電流フィードバック補正方法Info
- Publication number
- JP3339195B2 JP3339195B2 JP22246594A JP22246594A JP3339195B2 JP 3339195 B2 JP3339195 B2 JP 3339195B2 JP 22246594 A JP22246594 A JP 22246594A JP 22246594 A JP22246594 A JP 22246594A JP 3339195 B2 JP3339195 B2 JP 3339195B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current
- motor
- current feedback
- inverter
- delay
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Control Of Ac Motors In General (AREA)
- Control Of Electric Motors In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電流指令より電流の変
動分を算出して電流フィードバックを得て遅れ分を補正
する方法に関する。
動分を算出して電流フィードバックを得て遅れ分を補正
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電流制御は図3に示すように、電
流指令に電流フィードバックを差し引いたものに対して
比例積分を行い、これをインバータを構成するトランジ
スタの指令としていた[以下、これを『従来例』とい
う]。
流指令に電流フィードバックを差し引いたものに対して
比例積分を行い、これをインバータを構成するトランジ
スタの指令としていた[以下、これを『従来例』とい
う]。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、その従来技
術としての従来例ではマイクロコンピュータ等でディジ
タルで電流制御を行う場合、演算時間等により遅れが生
じてしまうので、系が不安定になったり、振動等を生じ
てしまうという問題があった。そこで本発明は、電流フ
ィードバックの遅れ分を補正して滑らかな制御を行うサ
ーボ制御装置の電流フィードバック補正方法を提供する
ことを目的とする。
術としての従来例ではマイクロコンピュータ等でディジ
タルで電流制御を行う場合、演算時間等により遅れが生
じてしまうので、系が不安定になったり、振動等を生じ
てしまうという問題があった。そこで本発明は、電流フ
ィードバックの遅れ分を補正して滑らかな制御を行うサ
ーボ制御装置の電流フィードバック補正方法を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、電流アンプを持ち電流指令により電流制
御を行い、電流指令に電流フィードバックの遅れ分を補
正するようにしたサーボ制御装置の電流フィードバック
補正方法であって、前記電流指令i ref に前記電流フィ
ードバックi1を差し引き、今回算出した遅れ分di1を加
え、これに前記電流アンプのゲインKを掛け合わせ、前
記サーボ制御装置が駆動するモータをドライブするとき
に、前記電流フィードバックの遅れ分diを di1=[K/(R+sL)]di ref ただし、Rはモータの抵抗 sはラプラス変換演算子 Lはモータのインダクタンス より算出することを特徴とするサーボ制御装置の電流フ
ィードバック補正方法であり、さらにパワートランジス
タから成るインバータと、このインバータを駆動するド
ライブ回路と、インバータにより運転されるモータと、
このモータへインバータから流れる電流を検出する電流
検出回路と、この電流検出回路から検出されたモータ電
流をA/D変換するA/D変換器と、そのA/D変換器
出力を導入し予め設定された電流アンプゲインK,モー
タの抵抗R,モータのインダクタンスLとそのとき与え
られた電流指令iref に基づき電流フィードバック補正
分di1を算出するCPUとをそれぞれ備え、電流指令に
電流フィードバック補正分を加えたものと電流フィード
バックとの偏差にてモータを駆動する前項に記載のサー
ボ制御装置の電流フィードバック補正方法である。
に、本発明は、電流アンプを持ち電流指令により電流制
御を行い、電流指令に電流フィードバックの遅れ分を補
正するようにしたサーボ制御装置の電流フィードバック
補正方法であって、前記電流指令i ref に前記電流フィ
ードバックi1を差し引き、今回算出した遅れ分di1を加
え、これに前記電流アンプのゲインKを掛け合わせ、前
記サーボ制御装置が駆動するモータをドライブするとき
に、前記電流フィードバックの遅れ分diを di1=[K/(R+sL)]di ref ただし、Rはモータの抵抗 sはラプラス変換演算子 Lはモータのインダクタンス より算出することを特徴とするサーボ制御装置の電流フ
ィードバック補正方法であり、さらにパワートランジス
タから成るインバータと、このインバータを駆動するド
ライブ回路と、インバータにより運転されるモータと、
このモータへインバータから流れる電流を検出する電流
検出回路と、この電流検出回路から検出されたモータ電
流をA/D変換するA/D変換器と、そのA/D変換器
出力を導入し予め設定された電流アンプゲインK,モー
タの抵抗R,モータのインダクタンスLとそのとき与え
られた電流指令iref に基づき電流フィードバック補正
分di1を算出するCPUとをそれぞれ備え、電流指令に
電流フィードバック補正分を加えたものと電流フィード
バックとの偏差にてモータを駆動する前項に記載のサー
ボ制御装置の電流フィードバック補正方法である。
【0005】
【作用】本発明は上記手段により、電流フィードバック
の遅れ分が補正できるので、系が不安定になったり、振
動等を抑制することができる。
の遅れ分が補正できるので、系が不安定になったり、振
動等を抑制することができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の一実施例の具体的な回路構成を
示すブロック図である。図1において、1はパワートラ
ンジスタ群から成るインバータ、2はモータ、4は電流
検出回路、5はA/D変換器、6はマイクロコンピュー
タ(CPU)、7はマイクロコンピュータ6からの駆動
信号を比例積分して電力増幅するパワートランジスタベ
ースドライブ回路である。以上のように構成された回路
について、その動作を図2の制御ブロック図を用いて説
明する。まず、電流指令に電流フィードバックを差し引
き、今回算出した遅れ分を加える。これに電流アンプゲ
インKを掛け合わせ、モータ2をドライブすることによ
り、遅れ補償された電流iがモータ2に流れる。ここで
算出する遅れ分は次式より算出する。 di1=[K/(R+sL)]di ref ……………………(1) ここに、i1は電流フィードバック Kは電流アンプゲイン Rはモータの抵抗 sはラプラス変換演算子 Lはモータのインダクタンス i ref は電流指令 この遅れ分di1を電流フィードバック補正分として、電
流指令i ref に加える。このようにして、電流フィード
バックの遅れ分を補正する。
する。図1は、本発明の一実施例の具体的な回路構成を
示すブロック図である。図1において、1はパワートラ
ンジスタ群から成るインバータ、2はモータ、4は電流
検出回路、5はA/D変換器、6はマイクロコンピュー
タ(CPU)、7はマイクロコンピュータ6からの駆動
信号を比例積分して電力増幅するパワートランジスタベ
ースドライブ回路である。以上のように構成された回路
について、その動作を図2の制御ブロック図を用いて説
明する。まず、電流指令に電流フィードバックを差し引
き、今回算出した遅れ分を加える。これに電流アンプゲ
インKを掛け合わせ、モータ2をドライブすることによ
り、遅れ補償された電流iがモータ2に流れる。ここで
算出する遅れ分は次式より算出する。 di1=[K/(R+sL)]di ref ……………………(1) ここに、i1は電流フィードバック Kは電流アンプゲイン Rはモータの抵抗 sはラプラス変換演算子 Lはモータのインダクタンス i ref は電流指令 この遅れ分di1を電流フィードバック補正分として、電
流指令i ref に加える。このようにして、電流フィード
バックの遅れ分を補正する。
【0007】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、電流
の遅れ分を補正できるので、電流が変化している時であ
つても、電流が追従し、余分な電流が流れたり振動等を
押さえることが可能という特段の効果を奏することがで
きる。
の遅れ分を補正できるので、電流が変化している時であ
つても、電流が追従し、余分な電流が流れたり振動等を
押さえることが可能という特段の効果を奏することがで
きる。
【図1】本発明の一実施例の回路構成を示すブロック図
【図2】本発明の一実施例における制御ブロック図
【図3】従来例1の制御ブロック図
1 パワートランジスタ 2 モータ 4 電流検出回路 5 A/D変換器 6 マイクロコンピュータ[CPU] 7 パワートランジスタベースドライブ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−101996(JP,A) 特開 平3−107383(JP,A) 特開 平3−215182(JP,A) 特開 平4−79785(JP,A) 特開 平2−261081(JP,A) 特開 昭62−208110(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/00
Claims (2)
- 【請求項1】 電流アンプを持ち電流指令により電流制
御を行い、電流指令に電流フィードバックの遅れ分を補
正するようにしたサーボ制御装置の電流フィードバック
補正方法であって、 前記電流指令i ref に前記電流フィードバックi1を差し
引き、今回算出した遅れ分di1を加え、これに前記電流
アンプのゲインKを掛け合わせ、前記サーボ制御装置が
駆動するモータをドライブするときに、前記電流フィー
ドバックの遅れ分di1を di1=[K/(R+sL)]di ref ただし、Rはモータの抵抗 sはラプラス変換演算子 Lはモータのインダクタンス より算出することを特徴とするサーボ制御装置の電流フ
ィードバック補正方法。 - 【請求項2】 パワートランジスタから成るインバータ
と、このインバータを駆動するドライブ回路と、前記イ
ンバータにより運転されるモータと、このモータへ前記
インバータから流れる電流を検出する電流検出回路と、
この電流検出回路から検出されたモータ電流をA/D変
換するA/D変換器と、そのA/D変換器出力を導入し
予め設定された前記電流アンプゲインK,モータの抵抗
R,モータのインダクタンスLとそのとき与えられた前
記電流指令i ref に基づき前記電流フィードバック補正
分di1を算出するCPUとをそれぞれ備え、前記電流指
令に前記電流フィードバック補正分を加えたものと前記
電流フィードバックとの偏差にて前記モータを駆動する
ことを特徴とする請求項1記載のサーボ制御装置の電流
フィードバック補正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22246594A JP3339195B2 (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | サーボ制御装置の電流フィードバック補正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22246594A JP3339195B2 (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | サーボ制御装置の電流フィードバック補正方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0866075A JPH0866075A (ja) | 1996-03-08 |
JP3339195B2 true JP3339195B2 (ja) | 2002-10-28 |
Family
ID=16782848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22246594A Expired - Fee Related JP3339195B2 (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | サーボ制御装置の電流フィードバック補正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3339195B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7100971B2 (ja) * | 2017-11-20 | 2022-07-14 | ファナック株式会社 | 電流検出器を有するモータ駆動装置 |
JP6858725B2 (ja) * | 2018-04-20 | 2021-04-14 | 株式会社京三製作所 | Dc/dcコンバータ、及びdc/dcコンバータの制御方法 |
-
1994
- 1994-08-23 JP JP22246594A patent/JP3339195B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0866075A (ja) | 1996-03-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2727315B2 (ja) | 射出成形機の保圧制御方法 | |
JP3531428B2 (ja) | モータの制御装置及び制御方法 | |
US5132599A (en) | Velocity control apparatus | |
JPH0313837B2 (ja) | ||
JP3339195B2 (ja) | サーボ制御装置の電流フィードバック補正方法 | |
JP3796556B2 (ja) | 磁石埋込型同期電動機の制御方法及び装置 | |
JPH0813194B2 (ja) | エレベ−タの制御装置 | |
JP3468123B2 (ja) | サーボモータ制御装置 | |
JP2001008499A (ja) | ベクトル制御装置 | |
JPH05252779A (ja) | ロボットのサーボ制御装置 | |
JP3635887B2 (ja) | インバータ装置のトルクブースト方法 | |
JPH0887331A (ja) | 位置フィードバック補正方法 | |
JP3339275B2 (ja) | インバータ装置のトルク制御装置 | |
JPH10132861A (ja) | Acサーボドライバの電流検出装置 | |
JP2004117070A (ja) | 電流検出装置 | |
JPH04347592A (ja) | 電動機の駆動装置 | |
JP2910403B2 (ja) | 電動パワーステアリング制御装置 | |
JP3323900B2 (ja) | リニアモータ電気車の制御装置 | |
JP4592155B2 (ja) | 電動機制御装置 | |
JPH0759374A (ja) | 電動機の速度制御装置 | |
JP3060814B2 (ja) | 磁束制御形インバータの制御回路 | |
JP2821312B2 (ja) | 電動パワーステアリング制御装置 | |
JP3940875B2 (ja) | 同期電動機制御方法および制御装置 | |
JP2009081915A (ja) | モータ制御装置 | |
JP2005073477A (ja) | 電流制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080816 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |