JP3339021B2 - 環状オレフィン系樹脂組成物、この組成物を用いるシボ模様付き成形体の製造方法およびシボ模様付き成形体 - Google Patents
環状オレフィン系樹脂組成物、この組成物を用いるシボ模様付き成形体の製造方法およびシボ模様付き成形体Info
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Description
樹脂組成物、この環状オレフィン系樹脂組成物を用いる
シボ模様付き成形体の製造方法およびこの組成物からな
るシボ模様付き成形体に関する。
からなる成形体は、耐傷付き性、機械的特性に優れてお
り、自動車用ダッシュボード、サイドモールおよび人形
などとして広く用いられている。このような成形体たと
えば自動車用ダッシュボードなどでは、表面にシボ模様
が形成されていると、使用時に表面の傷が目立ちにく
く、また高級イメージが強いため需要が多い。
ビニル樹脂成形体を製造する方法としては、ジオクチル
フタレートなどの可塑剤を加えたプラスチゾル用の塩化
ビニル樹脂パウダーを金型に注入するか、またはこのパ
ウダー中に金型を浸漬して金型表面に上記パウダーを付
着させて加熱成形する、いわゆるスラッシュ成形法、さ
らに塩化ビニル樹脂シート(PVCシート)を真空成形
する方法が知られている。
うなスラッシュ成形あるいは真空成形すると、シボ深さ
が約90μm程度のシボ模様付成形体しか得られず、よ
り深いシボ模様を有する成形体は得にくかった。また塩
化ビニル樹脂からなる成形体は、耐熱性、耐熱老化性、
耐寒性、耐候性に劣るという問題点もあった。さらに近
年環境保護問題への意識の高まりから、リサイクル利用
が困難な塩化ビニル樹脂は、リサイクルしうる成形材料
への代替が望まれている。
性、機械的強度を有し、かつリサイクルが可能であって
しかもより深いシボ模様を有する成形体およびこのよう
な成形体を形成しうる成形材料の出現が望まれていた。
形材料としては、従来ポリオレフィンが知られている。
しかしながら従来のポリオレフィンにはさらに優れた成
形性が望まれており、またこの成形体にはさらに優れた
耐傷付き性が望まれている。
および深いシボ模様を有する成形体について研究し、先
に特開平2−57310号公報(特願昭63−2086
36号)においてポリエチレンまたはポリプロピレンと
エチレン・α−オレフィン系共重合体ゴムとからなる熱
可塑性エラストマーをパウダースラッシュ成形法によっ
て成形した成形体を提案した。ここで開示されたシボ模
様付き成形体は、機械的特性が優れており、また上記塩
化ビニル樹脂成形体に比べて深いシボを有している。
体と同等の機械的強度を有するとともに諸物性にも優
れ、しかもより深いシボ模様を有する成形体およびこの
成形体を形成しうる合成樹脂についてさらに研究したと
ころ、成形時にシボ模様の転写性に優れた環状オレフィ
ン系樹脂を含む特定の組成物を得て、この組成物からな
るパウダーを用いてパウダースラッシュ成形すれば、シ
ボ深さが深く、しかも機械的特性、耐熱性、耐寒性、耐
候性に優れるとともに、耐傷付き性および柔軟性にもよ
り一層優れた成形体が得られることを見出し、本発明を
完成するに至った。
模様を形成でき、かつ機械的特性に優れるとともに、耐
熱性、耐傷付き性、柔軟性、耐候性などの諸物性に優れ
たシボ模様付成形体を形成しうる環状オレフィン系樹脂
組成物、その成形方法およびシボ模様付成形体を提供す
ることを目的としている。
物は、[A] 下記[A-1]、[A-2]、[A-3]および
[A-4]からなる群から選ばれる少なくとも1種の環状
オレフィン系樹脂;100重量部と、 [B] 鉱物油系軟化剤;0.1〜900部とからなる
ことを特徴としている: [A-1]エチレンと下記一般式[I]または[II]で表
される環状オレフィンとを共重合させて得られるエチレ
ン・環状オレフィンランダム共重合体、
り、mは0または正の整数であり、qは0または1であ
り、R1 〜R18ならびにRa およびRb は、それぞれ独
立に、水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基であ
り、R15〜R18は、互いに結合して単環または多環を形
成していてもよく、かつ該単環または多環が二重結合を
有していてもよく、またR15とR16とで、またはR17と
R18とでアルキリデン基を形成していてもよい。)、
正の整数であり、mおよびnは0、1または2であり、
R1 〜R19はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原
子、炭化水素基またはアルコキシ基であり、R9 または
R10が結合している炭素原子と、R13が結合している炭
素原子またはR11が結合している炭素原子とは直接ある
いは炭素数1〜3のアルキレン基を介して結合していて
もよく、またn=m=0のときR15とR12またはR15と
R19とは互いに結合して単環または多環の芳香族環を形
成していてもよい。)、[A-2]上記式[I]または[I
I]で表される環状オレフィンの開環重合体または共重
合体、[A-3]上記[A-2]開環重合体または共重合体の
水素化物、および[A-4]上記[A-1]、[A-2]または
[A-3]のグラフト変性物。
成物は、上記のような[A]環状オレフィン系樹脂;1
00重量部と、[B]鉱物油系軟化剤;0.1〜900
部と、[C]弾性体が0.1〜20000Kg/cm2であ
り、ガラス転移点(Tg)が0℃以下、結晶化度が30
%以下であるゴム状弾性体;0.5〜900重量部、お
よび/または[D]結晶化度が30%を超え、23℃に
おける弾性率が2000Kg/cm2 以上である結晶性樹
脂;1〜900重量部とから形成されていてもよい。
系樹脂組成物成形体の製造方法は、上記のような環状オ
レフィン系樹脂組成物からなるパウダーを、予め加熱し
たシボ模様転写金型の内表面に吹き付けて溶融付着させ
た後、冷却して、表面にシボ模様を有する環状オレフイ
ン系樹脂組成物からなる成形体を得ることを特徴として
いる。
ボ模様付き環状オレフィン系樹脂組成物成形体は、表面
に深いシボ模様が形成されており、しかも機械的特性、
耐熱性、耐寒性、耐候性に優れるとともに、耐傷付き性
および柔軟性にもより一層優れている。
ン系樹脂組成物、この組成物を用いるシボ模様付き成形
体の製造方法およびシボ模様付き成形体について具体的
に説明する。
は、環状オレフィン系樹脂[A]と鉱物油系軟化剤
[B]とからなる。またこの環状オレフィン系樹脂組成
物は、環状オレフィン系樹脂[A]と鉱物油系軟化剤
[B]とに加えて、ゴム状弾性体[C]および/または
結晶性樹脂[D]を含んでいてもよい。
組成物を形成する際に用いられる各成分について説明す
る。環状オレフィン系樹脂[A] 本発明で、環状オレフィン系樹脂組成物を形成する際に
用いられる環状オレフィン系樹脂[A]としては、[A-
1]エチレンと下記式[I]または[II]で表される環
状オレフィンとのランダム共重合体、[A-2]式[I]
または[II]で表される環状オレフィンの開環重合体ま
たは共重合体、[A-3]上記[A-2]開環重合体または共
重合体の水素化物、または[A-4]上記[A-1]、[A-
2]または[A-3]のグラフト変性物を挙げることができ
る。
[A]は、135℃のデカリン中で測定した極限粘度
[η]が、通常0.05〜10dl/g、好ましくは0.
3〜2.0dl/g、さらに好ましくは0.4〜1.2dl
/gである。
サーマル・メカニカルアナライザーで測定した軟化温度
(TMA)が、通常0℃以上、好ましくは10〜200
℃、さらに好ましくは10〜180℃であり、ガラス転
移点(Tg)が、通常−10〜190℃、好ましくは0
〜170℃である。
線回折法によって測定した結晶化度が、通常0〜20
%、好ましくは0〜2%である。ここでまず、上記のよ
うな環状オレフィン樹脂を形成する際に用いられる一般
式[I]または[II]で表される環状オレフィンについ
て説明する。
整数であり、qは0または1である。なおqが1の場合
には、Ra およびRb は、それぞれ独立に、下記の原子
または炭化水素基を表し、qが0の場合には、それぞれ
の結合手が結合して5員環を形成する。
れ独立に、水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基で
ある。ここで、ハロゲン原子は、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子またはヨウ素原子である。
数1〜20のアルキル基、炭素原子数3〜15のシクロ
アルキル基または芳香族炭化水素基が挙げられる。より
具体的には、アルキル基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、アミル基、ヘキシル
基、オクチル基、デシル基、ドデシル基およびオクタデ
シル基などが挙げられる。これらアルキル基はハロゲン
原子で置換されていてもよい。
ル基が挙げられ、芳香族炭化水素基としては、フェニル
基、ナフチル基などが挙げられる。さらに、上記式
[I]において、R15とR16とが、R17とR18とが、R
15とR 17とが、R16とR18とが、R15とR18とが、ある
いはR16とR17とがそれぞれ結合して(互いに共同し
て)、単環または多環を形成していてもよく、しかもこ
のようにして形成された単環または多環が二重結合を有
していてもよい。ここで形成される単環または多環とし
ては、具体的に以下のようなものが挙げられる。
を賦した炭素原子は、式[I]においてそれぞれR
15(R16)またはR17(R18)が結合している炭素原子
を表す。また、R15とR16とで、またはR17とR18とで
アルキリデン基を形成していてもよい。このようなアル
キリデン基は、通常は炭素原子数2〜20のアルキリデ
ン基であり、このようなアルキリデン基の具体的な例と
しては、エチリデン基、プロピリデン基およびイソプロ
ピリデン基が挙げられる。
およびnは0、1または2である。
子、ハロゲン原子、炭化水素基またはアルコキシ基であ
る。
ハロゲン原子と同じである。また炭化水素基としては、
通常、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数3
〜15のシクロアルキル基または芳香族炭化水素基が挙
げられる。より具体的には、アルキル基としては、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、アミル
基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基お
よびオクタデシル基などが挙げられる。これらアルキル
基はハロゲン原子で置換されていてもよい。
ル基が挙げられ、芳香族炭化水素基としては、アリール
基、アラルキル基などが挙げられ、具体的には、フェニ
ル基、トリル基、ナフチル基、ベンジル基、フェニルエ
チル基などが挙げられる。
キシ基、プロポキシ基などが挙げられる。
素原子と、R13が結合している炭素原子またはR11が結
合している炭素原子とは、直接あるいは炭素原子数1〜
3のアルキレン基を介して結合していてもよい。すなわ
ち、上記二個の炭素原子がアルキレン基を介して結合し
ている場合には、R9 とR13とが、または、R10とR 11
とが互いに共同して、メチレン基(-CH2-) 、エチレン基
(-CH2CH2-)またはプロピレン基(-CH2CH2CH2-) の内のい
ずれかのアルキレン基を形成している。
たはR15とR19とは互いに結合して単環または多環の芳
香族環を形成していてもよい。具体的には、n=m=0
のとき、R15とR12とにより形成される以下のような芳
香族環が挙げられる。
味である。上記のような式[I]または[II]で表され
る環状オレフィンとしては、具体的には、ビシクロ[2.
2.1]-2- ヘプテン誘導体(ビシクロ[2.2.1]ヘプト-2
- エン誘導体)、トリシクロ[4.3.0.12,5]-3- デセン
誘導体、トリシクロ[4.4.0.12,5]-3- ウンデセン誘導
体、テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]-3- ドデセン誘
導体、ペンタシクロ[6.5.1.13,6.02,7.09,13]-4- ペ
ンタデセン誘導体、ペンタシクロペンタデカジエン誘導
体、ペンタシクロ[7.4.0.12,5.19,12.08,13]-3- ペン
タデセン誘導体、ペンタシクロ[6.6.1.13,6.02,7.0
9,14]-4- ヘキサデセン誘導体、ペンタシクロ[8.4.0.
12,5.19,12.08,13]-3- ヘキサデセン誘導体、ヘキサシ
クロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]-4- ヘプタデセ
ン誘導体、ヘプタシクロ-5- エイコセン誘導体、ヘプタ
シクロ[8.7.0.13,6.110,17.112,15.02,7.011,16]-4-
エイコセン誘導体、ヘプタシクロ-5- ヘンエイコセン誘
導体、ヘプタシクロ[8.8.0.14,7.111,18.113,16.03,8.
012,17]-5- ヘンエイコセン誘導体、オクタシクロ[8.
8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]-5- ドコ
セン誘導体、ノナシクロ[10.9.1.14,7.113,20.115,18.
03,8.02,10.012,21.014,19]-5- ペンタコセン誘導体、
ノナシクロ[10.10.1.15,8.114,21.116,19.02,11.04,9.
013,22.015,20]-6-ヘキサコセン誘導体、シクロペンタ
ジエン-アセナフチレン付加物、1,4-メタノ-1,4,4a,9a-
テトラヒドロフルオレン誘導体、1,4-メタノ-1,4,4a,5,
10,10a-ヘキサヒドロアントラセン誘導体などが挙げら
れる。
で表される環状オレフィンのより具体的な例を示す。
表される環状オレフィンは、シクロペンタジエンと対応
する構造を有するオレフィン類とを、ディールス・アル
ダー反応させることによって製造することができる。
は2種以上組み合わせて用いることができる。
は、上記のような式[I]または[II]で表される環状
オレフィンを用いて、たとえば特開昭60−16870
8号公報、特開昭61−120816号公報、特開昭6
1−115912号公報、特開昭61−115916号
公報、特開昭61−271308号公報、特開昭61−
272216号公報、特開昭62−252406号公
報、特開昭62−252407号公報などにおいて本出
願人が提案した方法に従い、適宜条件を選択することに
より製造することができる。
ム共重合体 本発明で環状オレフィン系樹脂組成物を形成する際に、
[A]環状オレフィン系樹脂として用いられる[A-1]
エチレン・環状オレフィンランダム共重合体は、通常、
エチレンから誘導される構成単位を52〜90モル%、
好ましくは55〜80モル%の量で、環状オレフィンか
ら誘導される構成単位を10〜48モル%、好ましくは
20〜45モル%の量で含有している。なお、エチレン
組成および環状オレフィン組成は、13C−NMRによっ
て測定される。
ンダム共重合体では、上記のようなエチレンから誘導さ
れる構成単位と環状オレフィンから誘導される構成単位
とが、ランダムに配列して結合し、実質的に線状構造を
有している。この共重合体が実質的に線状であって、実
質的にゲル状架橋構造を有していないことは、該共重合
体が有機溶媒に溶解し、不溶分を含まないことにより確
認することができる。たとえば後述するようにして極限
粘度[η]を測定する際に、該共重合体が135℃、デ
カリンに完全に溶解することにより確認することができ
る。
状オレフィンランダム共重合体において、上記式[I]
または[II]で表される環状オレフィンから誘導される
構成単位の少なくとも一部は、下記構造式[III]また
は[IV]で示される。
18ならびにRa 、Rbは式[I]と同じ意味である。
R19は式[II]と同じ意味である。
・環状オレフィンランダム共重合体は、本発明の目的を
損なわない範囲で必要に応じて他の共重合可能なモノマ
ーから誘導される構成単位を含有していてもよい。
ようなエチレンまたは環状オレフィン以外のオレフィン
を挙げることができ、具体的に、プロピレン、1-ブテ
ン、1-ペンテン、1-ヘキセン、3-メチル-1-ブテン、3-
メチル-1-ペンテン、3-エチル-1-ペンテン、4-メチル-1
-ペンテン、4-メチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ヘ
キセン、4,4-ジメチル-1-ペンテン、4-エチル-1-ヘキセ
ン、3-エチル-1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-
ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタ
デセン、1-エイコセンなどの炭素数3〜20のα−オレ
フィン、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセ
ン、3,4-ジメチルシクロペンテン、3-メチルシクロヘキ
セン、2-(2- メチルブチル)-1-シクロヘキセン、シクロ
オクテン、3a,5,6,7a-テトラヒドロ-4,7-メタノ-1H-イ
ンデンなどのシクロオレフィン、2-ノルボルネン、5-メ
チル-2-ノルボルネン、5-エチル-2-ノルボルネン、5-イ
ソプロピル-2-ノルボルネン、5-n-ブチル-2-ノルボルネ
ン、5-イソブチル-2-ノルボルネン、5,6-ジメチル-2-ノ
ルボルネン、5-クロロ-2-ノルボルネン、5-フルオロ-2-
ノルボルネンなどのノルボルネン類、1,4-ヘキサジエ
ン、4-メチル-1,4-ヘキサジエン、5-メチル-1,4-ヘキサ
ジエン、1,7-オクタジエン、ジシクロペンタジエン、5-
エチリデン-2-ノルボルネン、5-ビニル-2-ノルボルネン
などの非共役ジエン類を挙げることができる。
2種以上組み合わせて用いることができる。 [A-1]エチレン・環状オレフィンランダム共重合体に
おいて、上記のような他のモノマーから誘導される構成
単位は、通常、20モル%以下、好ましくは10モル%
以下の量で含有されていてもよい。
状オレフィンランダム共重合体は、エチレンと式[I]
または[II]で表される環状オレフィンとを用いて、前
記公報に開示された製造方法により製造することができ
る。これらのうちでも、この共重合を炭化水素溶媒中で
行ない、触媒として該炭化水素溶媒に可溶性のバナジウ
ム化合物および有機アルミニウム化合物から形成される
触媒を用いて[A-1]エチレン・環状オレフィンランダ
ム共重合体を製造することが好ましい。
は共重合体 本発明で用いられる環状オレフィンの開環重合体または
開環共重合体は、上記式[I]または[II]で表される
環状オレフィンから誘導される構成単位からなり、該構
成単位の少なくとも一部は、下記式[V]または[VI]
で表される。
ならびにRa 、Rb は式[I]と同じ意味である。
R19は式[II]と同じ意味である。
は、前記公報に開示された製造方法により製造すること
ができ、これらのうちでも、上記式[I]で表される環
状オレフィンを開環重合触媒の存在下に、重合または共
重合させることにより製造することができる。
ウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、インジウム
または白金などから選ばれる金属のハロゲン化物、硝酸
塩またはアセチルアセトン化合物と、還元剤とからなる
触媒、あるいは、チタン、パラジウム、ジルコニウムま
たはモリブテンなどから選ばれる金属のハロゲン化物ま
たはアセチルアセトン化合物と、有機アルミニウム化合
物とからなる触媒を用いることができる。
化物 本発明で用いられる[A-3]開環重合体または共重合体
の水素化物は、上記のようにして得られる開環重合体ま
たは共重合体[A-2]を、従来公知の水素添加触媒の存
在下に水素化して得られる。
水素化物において、式[I]または[II]で表される環
状オレフィンから誘導される構成単位のうち、少なくと
も一部は下記式[VII]または[VIII]で表される。
18ならびにRa 、Rbは式[I]と同じ意味である。
R19は式[II]と同じ意味である。
性物は、上記のような[A-1]エチレン・環状オレフィ
ンランダム共重合体、[A-2]環状オレフィンの開環重
合体または共重合体、または、[A-3]開環重合体また
は共重合体の水素化物の一部を、変性剤でグラフト変性
して得られる。
ン酸またはその誘導体が挙げられ、アクリル酸、マレイ
ン酸、フマール酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン
酸、シトラコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ナジ
ック酸TM(エンドシス−ビシクロ[2.2.1]ヘプト-5-エ
ン-2,3-ジカルボン酸)などの不飽和カルボン酸、およ
びこれらの誘導体たとえば酸ハライド、アミド、イミ
ド、無水物、エステルなどが挙げられ、より具体的に、
塩化マレニル、マレイミド、無水マレイン酸、無水シト
ラコン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジメチ
ル、グリシジルマレエートなどが挙げられる。これらは
単独であるいは2種以上組み合わせて用いられる。
のグラフト変性物において、変性剤から誘導される構成
単位の含有率は、通常10モル%以下である。
導体などの変性剤を、上記環状オレフィン系樹脂にグラ
フト重合して変性物を製造するには、従来公知の種々の
方法を採用することができる。たとえば環状オレフィン
系樹脂を溶融させ変性剤を添加してグラフト重合させる
方法あるいは溶媒に溶解させ変性剤を添加してグラフト
重合させる方法がある。いずれの場合にも、前記変性剤
を効率よくグラフト共重合させるためには、ラジカル重
合開始剤の存在下に反応を実施することが好ましい。グ
ラフト反応は、通常60〜350℃の温度で行われる。
キシド、有機ペルエステル、アゾ化合物が挙げられ、よ
り具体的には、ベンゾイルペルオキシド、ジクロルベン
ゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジ-tert-
ブチルペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5-ジ(ペルオキ
シドベンゾエート)ヘキシン-3、1,4-ビス(tert-ブチ
ルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペル
オキシド、2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルペルオキ
シ)ヘキシン-3、2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルペ
ルオキシ)ヘキサン、tert-ブチルペルアセテート、ter
t-ブチルペルベンゾエート、tert-ブチルペルフェニル
アセテート、tert-ブチルペルイソブチレート、tert-ブ
チルペル-sec-オクトエート、tert-ブチルペルビパレー
ト、クミルビパレート、tert-ブチルペルジエチルアセ
テート、アゾビスイソブチロニトリル、ジメチルアゾイ
ソブチレートなどが挙げられる。
フト変性物を製造するに際しては、所望の変性率になる
ような量で変性剤を添加して環状オレフィン系樹脂に変
性剤をグラフト重合させてもよく、また予め高変性率の
変性物を調製し次いでこの変性物と未変性の環状オレフ
ィン系樹脂とを混合することにより所望の変性率の変性
物を製造することもできる。
[A]は、上記のような[A-1]、[A-2]、[A-3]お
よび[A-4]からなる群から選ばれ、これらを2種以上
組み合わせたものであってもよい。
フィン系樹脂[A]と相溶性を有する高沸点の石油留分
であって、具体的には、パラフィン系炭化水素、ナフテ
ン系炭化水素、芳香族系炭化水素などが挙げられる。ナ
フテン系炭化水素が特に好ましく用いられる。ナフテン
系炭化水素としては、具体的には、スピンドル油、流動
パラフィンあるいは商品名シェルフレックスなどが例示
され、流動パラフィンが特に好ましい。
これらの炭化水素を単独で用いてもよいし、粘度や種類
の違うものを混合して用いてもよい。本発明に係る環状
オレフィン系樹脂組成物は、この鉱物油系軟化剤[B]
を含有していることにより、環状オレフィン系樹脂
[A]に比べてガラス転移点(Tg)が低下し、柔軟性
および流動性が向上される。
0.1〜20000kg/cm2 、好ましくは10〜150
00kg/cm2 、さらに好ましくは10〜10000kg/
cm2 である。なおこの弾性率は、試験片形状をASTM
TYPE−IVに準拠して、厚さを2mm、チャック間を
64mm、引っ張り速度を50mm/分として測定された値
である。
(Tg)が、通常0℃以下、好ましくは−10℃以下、
さらに好ましくは−20℃以下である。さらにこのゴム
状弾性体[C]は、X線回折法によって測定した結晶化
度が、30%以下、好ましくは20%以下である。ゴム
状弾性体[C]は、このような結晶化度であると、通
常、低結晶性または非晶性である。
℃、デカリン中で測定した極限粘度[η]が、通常0.
01〜10dl/g、好ましくは0.08〜7dl/gであ
ることが望ましい。
しては、具体的に、エチレン・α-オレフィン共重合体
ゴム、プロピレン・α- オレフィン共重合体ゴムなどの
α−オレフィン共重合体ゴムが挙げられる。これらは単
独で用いても、両者を組み合わせて用いてもよい。
ムを構成するα- オレフィンとしては、炭素数3〜20
のα- オレフィンを挙げることができる。具体的に、プ
ロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、3-メチ
ル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテン、3-エチル-1-ペン
テン、4-メチル-1-ペンテン、4-メチル-1-ヘキセン、4,
4-ジメチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ペンテン、4-
エチル-1-ヘキセン、3-エチル-1-ヘキセン、1-オクテ
ン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサ
デセン、1-オクタデセン、1-エイコセンなど、およびこ
れらの混合物が挙げられる。これらのうち、炭素数3〜
10のα- オレフィンが好ましく、プロピレン、1-ブテ
ン、1-ペンテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、1
-オクテン、1-デセンなどが好ましい。
重合体ゴムにおいては、エチレンとα- オレフィンとの
モル比(エチレン/α- オレフィン)は、α- オレフィ
ンの種類によっても異なるが、通常1/99〜99/
1、好ましくは30/70〜95/5である。
ゴムを構成するα- オレフィンとしては、炭素数4〜2
0のα- オレフィンを挙げることができ、具体的には、
上記例示のうちプロピレンを除くα−オレフィンを挙げ
ることができる。
フィンが好ましく、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセ
ン、4-メチル-1-ペンテン、1-オクテン、1-デセンなど
が好ましい。
重合体ゴムにおいては、プロピレンとα- オレフィンと
のモル比(プロピレン/α- オレフィン)は、α- オレ
フィンの種類によっても異なるが、30/70〜95/
5であることが好ましい。
は、該α−オレフィン共重合体ゴムの特性を損なわない
範囲内で、上記α−オレフィンと共重合可能なジエン化
合物などから誘導される構成単位を含有していてもよ
い。
に、1,4-ヘキサジエン、1,6-オクタジエン、2-メチル-
1,5-ヘキサジエン、6-メチル-1,5-ヘプタジエン、7-メ
チル-1,6-オクタジエンなどの鎖状非共役ジエン、シク
ロヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、メチルテトラ
ヒドロインデン、5-ビニルノルボルネン、5-エチリデン
-2-ノルボルネン、5-メチレン-2-ノルボルネン、5-イソ
プロピリデン-2-ノルボルネン、6-クロロメチル-5-イソ
プロペニル-2-ノルボルネンなどの環状非共役ジエン、
2,3-ジイソプロピリデン-5-ノルボルネン、2-エチリデ
ン-3-イソプロピリデン-5-ノルボルネン、2-プロペニル
-2,2-ノルボルナジエンなどのジエン化合物が挙げるこ
とができる。
は組み合わせて使用できる。本発明で用いられるα−オ
レフィン共重合体ゴムは、このようなジエンから誘導さ
れる構成単位を、通常1〜20モル%、好ましくは2〜
15モル%の量で含有していてもよい。
上記のようなα- オレフィン共重合体ゴムの中でも、エ
チレン含有量30〜95モル%、結晶化度10%以下の
エチレン・プロピレン共重合体ゴムまたはエチレン・α
- オレフィン共重合体ゴムを使用することが特に好まし
い。
て、上記α- オレフィン共重合体ゴムとともに、必要に
応じて、SBS、SIS、SEBS、SEPSなどのス
チレン系ブロック共重合体、ポリイソプレン、ポリブタ
ジエン、フッ素ゴム、シリコンゴム、SBR、ニトリル
ゴムなどが用いられてもよい。
よって測定した結晶化度が、30%を超えており、好ま
しくは35%以上、さらに好ましくは45%以上であ
る。またこの[D]結晶性樹脂は、23℃で測定される
弾性率が、2000kg/cm2 以上、好ましくは2000
〜30000kg/cm2 、さらに好ましくは3000〜2
0000kg/cm2 である。なおこの弾性率は、上記と同
様に試験片形状をASTM TYPE−IVに準拠して測
定された値である。
ては、具体的に、炭素数2〜20のα−オレフィンを一
成分として含むポリオレフィン、ポリアミド、ポリエス
テルなどが挙げられる。より具体的には、ポリエチレ
ン、エチレン・1-ブテン共重合体、エチレン・4-メチル
-1-ペンテン共重合体、エチレン・1-ヘキセン共重合
体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・(メ
タ)アクリル酸共重合体またはその金属塩、エチレン・
グリシジル(メタ)アクリレート共重合体、ポリプロピ
レン、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・非
共役ジエン共重合体、プロピレン・エチレン・非共役ジ
エン共重合体、プロピレン・1-ブテン共重合体、ポリ1-
ブテン、1-ブテン・4-メチル-1-ペンテン共重合体、ポ
リ4-メチル-1-ペンテン、ポリ3-メチル-1-ブテンなどの
結晶性ポリオレフィン、ナイロン-6、ナイロン-66、ナ
イロン-610、ナイロン-11、ナイロン-612、ナイロン-1
2、ナイロンMXD6、ナイロン-46、メトキシメチル化
ポリアミド、ポリヘキサメチレンジアミンテレフタルア
ミド、ポリヘキサメチレンジアミンイソフタルアミドな
どのポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリプ
ロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリシクロヘ
キシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレン-2,6
-ナフタレート、ポリカプロラクトンなどのポリエステ
ルが挙げられる。
リアミドが好ましい。またこれらは、不飽和カルボン酸
(無水物)およびそのエステルなどエチレン性不飽和二
重結合を有する化合物でグラフト変性されていてもよ
い。
あるいは組合わせて用いられる。
ように[A]環状オレフィン系樹脂と[B]鉱物油系軟
化剤とからなるか、またはこれらと[C]ゴム状弾性体
および/または[D]結晶性樹脂とからなる。
は、[A]環状オレフィン系樹脂が100重量部と、
[B]鉱物油系軟化剤が0.1〜900重量部、好まし
くは1〜500重量部、特に好ましくは1〜200重量
部とからなる。
成物が[C]ゴム状弾性体を含有するときは、[A]環
状オレフィン系樹脂100重量部に対し、[C]ゴム状
弾性体は、0.5〜900重量部、好ましくは1〜50
0重量部、さらに好ましくは10〜100重量部の量で
含有されている。
組成物が[D]結晶性樹脂を含有するときは、[A]環
状オレフィン系樹脂100重量部に対し、[D]結晶性
樹脂は、1〜900重量部、好ましくは5〜500重量
部、さらに好ましくは10〜100重量部の量で含有さ
れている。
は、機械的特性に優れているとともに、流動性に優れ、
後述するようにシボ模様付き成形体を成形する際に、金
型シボ模様の転写性に優れている。このような環状オレ
フィン系樹脂組成物を用いると、深いシボ模様を有する
成形体を形成しうる。さらにこの環状オレフィン系樹脂
組成物は、機械的特性、耐熱性、耐寒性、耐候性、耐傷
付き性および柔軟性に優れるとともに柔軟性の温度依存
性が小さい成形体を形成しうる。
は、従来公知のオレフィン、たとえばα−オレフィンな
どの重合体から形成される組成物に比べて、より一層柔
軟性、耐傷付き性に優れた成形体を形成しうる。
が、[D]結晶性樹脂を含有している場合には、特に耐
熱性に優れている。本発明に係る環状オレフィン系樹脂
組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、所望によ
り他の成分たとえば架橋剤、架橋助剤、安定剤、難燃
剤、顔料、フィラーなどを含有していてもよい。
は、従来公知の方法を適用して調製することができる。
具体的には、環状オレフィン系樹脂[A]と鉱物油系軟
化剤[B]と、ゴム状弾性体[C]および/または結晶
性樹脂[D]とさらに上記他の成分を押出機、ニーダ
ー、ロール、攪拌翼付反応器などで機械的にブレンドす
る方法、これら各成分を適当な良溶媒、例えばヘキサ
ン、ヘプタン、デカン、シクロヘキサン、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、塩化メチレン、クロロホルム、四塩
化炭素等の溶媒に溶解し、またはそれぞれ別々に溶解し
た後混合し、溶媒を除去する方法、環状オレフィン系樹
脂[A]と鉱物油系軟化剤[B]とを混合し、加熱含浸
する方法、環状オレフィン系樹脂[A]を水等の貧溶媒
に分散させ、鉱物油系軟化剤[B]を加えた後、攪拌下
加熱含浸させる方法、環状オレフィン系樹脂[A]とゴ
ム状弾性体[C]および/または結晶性樹脂[D]とを
混練してペレットを形成した後、このペレットを溶融し
て鉱物油系軟化剤[B]を添加する方法、さらにはこれ
らの方法を組み合わせた方法などを挙げることができ
る。
[C]、[D]成分は、同時にまたは別々に添加されて
よく、添加順序も問われない。
からなるパウダをパウダースラッシュ成形法によって製
造すると、シボ模様付き成形体が得られる。
ってシボ模様付き成形体を製造する際に用いられるシボ
模様転写用金型1の内表面に、上記環状オレフィン系樹
脂組成物からなるパウダー2を吹き付ける状態を示す概
略説明図である。
法とは、樹脂のパウダーを予め加熱した金型の内表面に
吹き付けることにより、金型の内表面に溶融付着させ、
次いで、この金型を冷却して成形物を得る成形法をい
う。この成形法により得られる成形体の表面は平滑であ
ってもよいし、また凹凸であってもよい。本発明では、
内表面に細かい凹凸が施されているシボ模様転写用金型
1を用いてパウダースラッシュ成形を行う。
通常20〜300メッシュ、好ましくは40〜200メ
ッシュであり、上記環状オレフィン系樹脂組成物をたと
えば粉砕することによって得られる。
通常150〜210℃に加熱しておく。次に、上記環状
オレフィン系樹脂組成物のパウダー2を、この加熱され
たシボ模様転写金型1の内表面に吹き付けて溶融付着さ
せる。吹き付けは、従来公知の方法、たとえばスプレー
ガンを用いて行なわれる。
パウダー2が、シボ模様転写金型1の内表面に吹き付け
られて、金型1の内表面に溶融付着することにより、得
られる環状オレフィン系樹脂組成物成形体の表面にはシ
ボ模様が形成される。
上記環状オレフィン系樹脂組成物からなるので、吹き付
けられたパウダー2が細かい凹凸が形成されている金型
1の内表面に施されているシボの内部まで奥深く食い込
むとともに、金型内表面形状に沿って溶融付着する。従
って本発明では、シボの深い金型を用いても優れた転写
性で成形体を得ることができ、従来より深いシボ模様を
有する成形体を得ることができる。
て、金型1から表面にシボ模様を有する環状オレフィン
系樹脂組成物成形体を分離する。冷却は、空冷による方
法、水冷による方法などによって行なわれる。
成形体 上記のようにして得られる本発明に係るシボ模様付き環
状オレフィン系樹脂組成物成形体は、従来の塩化ビニル
樹脂製シボ模様付き成形体と比較してより深いシボ模様
を有することができる。ちなみに本発明では、シボの深
さが150μm以上のシボ模様付き環状オレフィン系樹
脂組成物成形体が得られるのに対し、従来の塩化ビニル
樹脂では90μm程度の成形体を得るのが限度であっ
た。
ィン系樹脂組成物成形体は、機械的特性、耐熱性、耐寒
性、耐候性に優れるとともに、従来公知のオレフィン重
合体組成物から形成される成形体に比べて、より一層耐
傷付き性および柔軟性に優れるとともに柔軟性の温度依
存性が小さい。
物は、柔軟性、流動性、機械的特性に優れており、パウ
ダースラッシュ成形用途に好適に用いられる。
を用いるシボ模様付き環状オレフィン系樹脂組成物成形
体の製造方法によれば、該組成物のパウダーを、シボ模
様転写用金型内表面に吹き付けて溶融付着することによ
り、金型内表面の形状の転写性に優れてシボ模様付き成
形体を製造することができる。
ィン系樹脂成形体は、従来のシボ模様付き塩化ビニル樹
脂成形体と比較して、より深いシボ模様を有していると
ともに、機械的特性、耐熱性、耐寒性、耐候性にも優れ
ている。さらに従来公知のオレフィン樹脂成形体に比べ
て、耐傷付き性および柔軟性により一層優れるとともに
柔軟性の温度依存性が小さい。
は、自動車内装用表皮材、自動車用サイドモール、ウィ
ンドモール、ハンドル用被覆材、シフトレバーなどのグ
リップ部材、シート、レザーなどとして好適に用いられ
る。
発明は、これら実施例に限定されるものではない。 [評価方法] (1) メルトフローレート(MFR);ASTM D−1
238に従い、230℃、2160gの条件で測定し
た。 (2) 表面硬度;JIS K−6301に記載されている
JIS Aタイプの方法で測定した。 (3) シボ深さ;成形物の表面に転写されたエンボスの山
頂から谷底までの距離を測定した。 (4) ソフト感;成形物の表面を手で触れてその感触を5
段階表示した。
した。1mm厚さのプレスシートをJIS3号ダンベル
の型で打ち抜いて試験片を作成した。得られた試験片を
200mm/分の速度で引張り、23℃と80℃におけ
る破断点抗張力および破断点伸びを測定した。 (7) 表面べたつき;プレスシートの表面を手でふれてそ
の感触を3段階評価した。
落とし、表面の変化の状態を3段階で評価した。
IS K−6745に従い試験を行った。
エチレン含量が90モル%、230℃、2160gの条
件で測定したMFRが12.5g/10分、135℃デカ
リン中で測定した極限粘度[η]が0.65dl/g、ガ
ラス転移温度(Tg)が66℃のエチレンとテトラシク
ロ[4.4.0.12,5.17,10]-3-ドデセン(以下TCD−3と
略記する)とのランダム共重合体60重量部を200℃
に設定したニーダーで混練し、樹脂が十分溶融した後、
[B]成分として流動パラフィン40重量部を徐々に添
加することにより環状オレフィン系樹脂組成物を得た。
とした後、液体窒素で十分冷却し、粉砕して40〜80
メッシュの環状オレフィン系樹脂組成物のパウダーを得
た。次いで、下記の成形体の製造法に従って成形を行っ
た。
の金型であって、内表面にシボ深さ150μmのシボ模
様を施したシボ模様転写用金型を予め210℃に加熱
し、次いで、この金型の内表面に樹脂のパウダーを吹き
付けて溶融密着させた。次いで、この金型を冷却してシ
ボ模様付き環状オレフィン系樹脂組成物を得た。
体について、上記の項目の試験を行った。結果を表1に
示す。
−3ランダム共重合体の量を70重量部、[B]成分、
流動パラフィンの量を30重量部とした以外は、実施例
1と同じ方法で環状オレフィン系樹脂組成物成形体を得
た。この成形体について、評価結果を表1に示す。
−3ランダム共重合体の量を80重量部、[B]成分、
流動パラフィンの量を20重量部とした以外は、実施例
1と同じ方法で環状オレフィン系樹脂組成物成形体を得
た。この成形体について、評価結果を表1に示す。
同じエチレン・TCD−3ランダム共重合体80重量部
と、[C]成分としてエチレン含量80モル%、230
℃、2160gの条件で測定したMFRが0.7g/10
分のEPR 20重量部とを230℃に設定した二軸押
出機で混練しペレット化した。得られた[A]成分と
[C]成分とからなるペレット100重量部に対し、有
機過酸化物としてパーヘキシン25B(日本油脂(株)
製)を0.05重量部、ジビニルベンゼンを0.15重
量部の割合で添加し、十分混合した。この混合物を前記
押出機(シリンダー温度230℃)に供給して混練し、
ペレット化した。
部を200℃に設定したニーダーで混練し、ペレットが
十分に溶融した後、[B]成分として流動パラフィン3
0重量部を徐々に添加して環状オレフィン系樹脂組成物
を得た。次いで、実施例1と同じ方法でこの環状オレフ
ィン系樹脂組成物をパウダー化し、成形して成形体を得
た。この成形体の評価を行った。結果を表1に示す。
TCD−3ランダム共重合体を、実施例1と同じ方法で
パウダー化し、その後成形を行った。
エチレン含量が90モル%、230℃、2160gの条
件で測定したMFRが12.5g/10分、135℃デカ
リン中で測定した極限粘度[η]が0.65dl/g、ガ
ラス転移温度(Tg)が66℃のエチレンとTCD−3
とのランダム共重合体70重量部と、[D]成分として
密度0.965g/cm3、230℃、2160gの条件で
測定したMFRが26.0g/10分の高密度ポリエチレ
ン30重量部とを230℃に設定した二軸押出機で混練
しペレット化した。得られた[A]成分と[D]成分と
からなるペレット100重量部に対し、パーヘキシン2
5B(有機過酸化物)(日本油脂(株)製)を0.1重
量部、ジビニルベンゼン0.2重量部の割合で添加して
十分混合した。この混合物を前記押出機に供給して混練
しペレット化した。
部を、200℃に設定したニーダーで混練し、ペレット
が十分溶融した後、[B]成分として流動パラフィン
(和光純薬製試薬1級)30重量部を徐々に添加して環
状オレフィン系樹脂組成物を得た。
いて、引張り試験を行った。結果を表2に示す。
TCD−3ランダム共重合体70重量部を、200℃に
設定したニーダーで混練し、ペレットが十分溶融した
後、[B]成分として流動パラフィン(和光純薬製試薬
1級)30重量部を徐々に添加して環状オレフィン系樹
脂組成物を得た。
いて、引張り試験を行った。結果を表2に示す。
同じエチレン/TCD−3共重合体80重量部と、
[D]成分として190℃、2160gの条件で測定し
たMFRが0.05g/10分、密度が0.96g/cm
3、結晶化度75%である高密度ポリエチレン20重量
部とを230℃に設定した二軸押出機で混練しペレット
化した。得られた[A]成分と[D]成分からなるペレ
ット100重量部に対し、パーヘキシン25B(有機過
酸化物、日本油脂(株)製)を0.1重量部、ジビニル
ベンゼンを0.3重量部の割合で添加して十分混合し
た。この混合物を前記押出機に供給して混練しペレット
化した。
量部を、200℃に設定したニーダーで混練し、ペレッ
トが十分溶融した後、[B]成分として流動パラフィン
(和光純薬製試薬1級)20重量部を徐々に添加して環
状オレフィン系樹脂組成物を得た。
いて、引張り試験を行った。結果を表3に示す。
160gで測定したMFRが3.0g/10分、密度が
0.91g/cm3、結晶化度45%の線状低密度ポリエ
チレンを使用した以外は、実施例6と同じ方法で環状オ
レフィン系樹脂組成物を得た。
160gで測定したMFRが0.5g/10分、結晶化
度60%であるホモポリプロピレンを使用した以外は、
実施例6と同じ方法で環状オレフィン系樹脂組成物を得
た。
160gで測定したMFRが0.5g/10分、密度が
0.92g/cm3、結晶化度55%のポリブテン-1を使
用した以外は、実施例6と同じ方法で環状オレフィン系
樹脂組成物を得た。
CD−3共重合体100重量部に無水マレイン酸1重量
部、パーヘキシン25B(有機過酸化物、日本油脂
(株)製)を0.1重量部を添加し十分に混合した後、
250℃に設定した二軸押出機に供給して混練しペレッ
ト化し、これを[A]成分とした。また、[D]成分と
して密度が1.13g/cm3、DSCで測定した融点が
225℃、結晶化度35%のナイロン6(東レ(株)
製、アミランCM1021)を使用した以外は、実施例
6と同じ方法で環状オレフィン系樹脂組成物を得た。
施例10の[D]成分を40重量部、実施例6で用いた
のと同じ[B]成分20重量部を用いた以外は、すべて
実施例6と同様の方法で環状オレフィン系樹脂組成物を
得た。
と同じエチレン/TCD−3共重合体80重量部と、
[C]成分として230℃、2160gで測定したMF
Rが0.7g/10分、密度0.97g/cm3、結晶化
度15%、エチレン含量80モル%のエチレンプロピレ
ンゴム10重量部、[D]成分として密度0.965g
/cm3、230℃、2160gの条件で測定したMFR
が26g/10分、結晶化度75%の高密度ポリエチレ
ン10重量部を混合し、230℃に設定した二軸押出機
に供給しペレット化した。ついで、得られたペレット1
00重量部に、パーヘキシン25B、0.1重量部(有
機過酸化物、日本油脂(株)製)とジビニルベンゼン
0.2重量部の割合で添加して十分混合した。この混合
物を前記押出機に供給してペレット化した。
部を、200℃に設定したニーダーで混練し、ペレット
が十分溶融した後[B]成分として実施例5の流動パラ
フィン30重量部を徐々に加え環状オレフィン系樹脂組
成物を得た。
いて引張り試験及び、ねじり剛性率の試験を行った。試
験結果を表3に示す。
を組み合わせることにより低温での柔軟性と耐熱性のバ
ランスが良好となる。
TCD−3ランダム共重合体80重量部を200℃に設
定したニーダーで混練し、ペレットが十分溶融した後、
[B]成分として流動パラフィン20重量部を徐々に添
加して環状オレフィン系樹脂組成物を得た。
し、[D]成分を用いない以外はすべて実施例12と同
様の方法で環状オレフィン系樹脂組成物を得た。
し、[C]成分を用いない以外はすべて実施例12と同
様の方法で環状オレフィン系樹脂組成物を得た。
吹き付ける状態を示す概略説明図である。
Claims (8)
- 【請求項1】[A] 下記[A-1]、[A-2]、[A-3]
および[A-4]からなる群から選ばれる少なくとも1種
の環状オレフィン系樹脂;100重量部と、 [B] 鉱物油系軟化剤;0.1〜900部とからなる
ことを特徴とする環状オレフィン系樹脂組成物: [A-1]エチレンと下記一般式[I]または[II]で表
される環状オレフィンとを共重合させて得られるエチレ
ン・環状オレフィンランダム共重合体、 【化1】 …[I] (ただし上記式[I]において、nは0または1であ
り、mは0または正の整数であり、qは0または1であ
り、R1 〜R18ならびにRa およびRb は、それぞれ独
立に、水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基であ
り、R15〜R18は、互いに結合して単環または多環を形
成していてもよく、かつ該単環または多環が二重結合を
有していてもよく、またR15とR16とで、またはR17と
R18とでアルキリデン基を形成していてもよい。)、 【化2】 …[II] (ただし上記式[II]において、pおよびqは0または
正の整数であり、mおよびnは0、1または2であり、
R1 〜R19はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原
子、炭化水素基またはアルコキシ基であり、R9 または
R10が結合している炭素原子と、R13が結合している炭
素原子またはR11が結合している炭素原子とは直接ある
いは炭素数1〜3のアルキレン基を介して結合していて
もよく、またn=m=0のときR15とR12またはR15と
R19とは互いに結合して単環または多環の芳香族環を形
成していてもよい。)、 [A-2]上記式[I]または[II]で表される環状オレ
フィンの開環重合体または共重合体、 [A-3]上記[A-2]開環重合体または共重合体の水素化
物、および [A-4]上記[A-1]、[A-2]または[A-3]のグラフト
変性物。 - 【請求項2】[A] 下記[A-1]、[A-2]、[A-3]
および[A-4]からなる群から選ばれる少なくとも1種
の環状オレフィン系樹脂;100重量部と、 [B] 鉱物油系軟化剤;0.1〜900部と、 [C] 弾性率が0.1〜20000kg/cm2であり、
ガラス転移点(Tg)が0℃以下、結晶化度が30%以
下であるゴム状弾性体;0.5〜900重量部とからな
ることを特徴とする環状オレフィン系樹脂組成物: [A-1]エチレンと下記一般式[I]または[II]で表
される環状オレフィンとを共重合させて得られるエチレ
ン・環状オレフィンランダム共重合体、 【化3】 …[I] (ただし上記式[I]において、nは0または1であ
り、mは0または正の整数であり、qは0または1であ
り、R1 〜R18ならびにRa およびRb は、それぞれ独
立に、水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基であ
り、R15〜R18は、互いに結合して単環または多環を形
成していてもよく、かつ該単環または多環が二重結合を
有していてもよく、またR15とR16とで、またはR17と
R18とでアルキリデン基を形成していてもよい。)、 【化4】 …[II] (ただし上記式[II]において、pおよびqは0または
正の整数であり、mおよびnは0、1または2であり、
R1 〜R19はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原
子、炭化水素基またはアルコキシ基であり、R9 または
R10が結合している炭素原子と、R13が結合している炭
素原子またはR11が結合している炭素原子とは直接ある
いは炭素数1〜3のアルキレン基を介して結合していて
もよく、またn=m=0のときR15とR12またはR15と
R19とは互いに結合して単環または多環の芳香族環を形
成していてもよい。)、 [A-2]上記式[I]または[II]で表される環状オレ
フィンの開環重合体または共重合体、 [A-3]上記[A-2]開環重合体または共重合体の水素化
物、および [A-4]上記[A-1]、[A-2]または[A-3]のグラフト
変性物。 - 【請求項3】[A] 下記[A-1]、[A-2]、[A-3]
および[A-4]からなる群から選ばれる少なくとも1種
の環状オレフィン系樹脂;100重量部と、 [B] 鉱物油系軟化剤;0.1〜900部と、 [D] 結晶化度が30%を超え、23℃における弾性
率が2000kg/cm2以上である結晶性樹脂;1〜90
0重量部とからなることを特徴とする環状オレフィン系
樹脂組成物: [A-1]エチレンと下記一般式[I]または[II]で表
される環状オレフィンとを共重合させて得られるエチレ
ン・環状オレフィンランダム共重合体、 【化5】 …[I] (ただし上記式[I]において、nは0または1であ
り、mは0または正の整数であり、qは0または1であ
り、R1 〜R18ならびにRa およびRb は、それぞれ独
立に、水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基であ
り、R15〜R18は、互いに結合して単環または多環を形
成していてもよく、かつ該単環または多環が二重結合を
有していてもよく、またR15とR16とで、またはR17と
R18とでアルキリデン基を形成していてもよい。)、 【化6】 …[II] (ただし上記式[II]において、pおよびqは0または
正の整数であり、mおよびnは0、1または2であり、
R1 〜R19はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原
子、炭化水素基またはアルコキシ基であり、R9 または
R10が結合している炭素原子と、R13が結合している炭
素原子またはR11が結合している炭素原子とは直接ある
いは炭素数1〜3のアルキレン基を介して結合していて
もよく、またn=m=0のときR15とR12またはR15と
R19とは互いに結合して単環または多環の芳香族環を形
成していてもよい。)、 [A-2]上記式[I]または[II]で表される環状オレ
フィンの開環重合体または共重合体、 [A-3]上記[A-2]開環重合体または共重合体の水素化
物、および [A-4]上記[A-1]、[A-2]または[A-3]のグラフト
変性物。 - 【請求項4】[A] 下記[A-1]、[A-2]、[A-3]
および[A-4]からなる群から選ばれる少なくとも1種
の環状オレフィン系樹脂;100重量部と、 [B] 鉱物油系軟化剤;0.1〜900部と、 [C] 弾性率が0.1〜20000kg/cm2であり、
ガラス転移点(Tg)が0℃以下、結晶化度が30%以
下であるゴム状弾性体;0.5〜900重量部と、 [D] 結晶化度が30%を超え、23℃における弾性
率が2000kg/cm2以上である結晶性樹脂;1〜90
0重量部とからなることを特徴とする環状オレフィン系
樹脂組成物: [A-1]エチレンと下記一般式[I]または[II]で表
される環状オレフィンとを共重合させて得られるエチレ
ン・環状オレフィンランダム共重合体、 【化7】 …[I] (ただし上記式[I]において、nは0または1であ
り、mは0または正の整数であり、qは0または1であ
り、R1 〜R18ならびにRa およびRb は、それぞれ独
立に、水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基であ
り、R15〜R18は、互いに結合して単環または多環を形
成していてもよく、かつ該単環または多環が二重結合を
有していてもよく、またR15とR16とで、またはR17と
R18とでアルキリデン基を形成していてもよい。)、 【化8】 …[II] (ただし上記式[II]において、pおよびqは0または
正の整数であり、mおよびnは0、1または2であり、
R1 〜R19はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原
子、炭化水素基またはアルコキシ基であり、R9 または
R10が結合している炭素原子と、R13が結合している炭
素原子またはR11が結合している炭素原子とは直接ある
いは炭素数1〜3のアルキレン基を介して結合していて
もよく、またn=m=0のときR15とR12またはR15と
R19とは互いに結合して単環または多環の芳香族環を形
成していてもよい。)、 [A-2]上記式[I]または[II]で表される環状オレ
フィンの開環重合体または共重合体、 [A-3]上記[A-2]開環重合体または共重合体の水素化
物、および [A-4]上記[A-1]、[A-2]または[A-3]のグラフト
変性物。 - 【請求項5】[B]鉱物油系軟化剤が、ナフテン系炭化
水素を主成分とする潤滑油であることを特徴とする請求
項1〜4のいずれかに記載の環状オレフィン系樹脂組成
物。 - 【請求項6】[D]結晶性樹脂が結晶性ポリオレフィン
であることを特徴とする請求項3または4に記載の環状
オレフィン系樹脂組成物。 - 【請求項7】請求項1〜4のいずれかに記載の環状オレ
フィン系樹脂組成物からなるパウダーを、予め加熱した
シボ模様転写金型の内表面に吹き付けて溶融付着させた
後、冷却して、表面にシボ模様を有する環状オレフィン
系樹脂組成物からなる成形体を得ることを特徴とするシ
ボ模様付き成形体の製造方法。 - 【請求項8】請求項7で得られる表面にシボ模様が形成
されてなる成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1525893A JP3339021B2 (ja) | 1992-03-02 | 1993-02-02 | 環状オレフィン系樹脂組成物、この組成物を用いるシボ模様付き成形体の製造方法およびシボ模様付き成形体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-44916 | 1992-03-02 | ||
JP4491692 | 1992-03-02 | ||
JP1525893A JP3339021B2 (ja) | 1992-03-02 | 1993-02-02 | 環状オレフィン系樹脂組成物、この組成物を用いるシボ模様付き成形体の製造方法およびシボ模様付き成形体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05306354A JPH05306354A (ja) | 1993-11-19 |
JP3339021B2 true JP3339021B2 (ja) | 2002-10-28 |
Family
ID=26351385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1525893A Expired - Lifetime JP3339021B2 (ja) | 1992-03-02 | 1993-02-02 | 環状オレフィン系樹脂組成物、この組成物を用いるシボ模様付き成形体の製造方法およびシボ模様付き成形体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3339021B2 (ja) |
-
1993
- 1993-02-02 JP JP1525893A patent/JP3339021B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05306354A (ja) | 1993-11-19 |
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