JP3042805B2 - 積層体 - Google Patents
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Description
らなる基材層を有する積層体に関する。
動車等の内装部材の表面層を形成する樹脂として、ポリ
スチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重
合体(ABS樹脂)、ポリカーボネート、ポリアルキレ
ンテレフタレートおよびポリ塩化ビニルのような表面光
沢のよい樹脂が使用されることが多い。
性あるいは耐衝撃性に優れた樹脂発泡体上に積層される
ものがある。こうした表面光沢のよい樹脂製の表面層
は、フッ素系溶剤のような発泡成分で発泡させた樹脂発
泡体上に上記表面光沢の良好な樹脂を積層する方法で形
成される。ところが、上記のような表面光沢の良好な表
面層を形成する樹脂は、発泡成分に対する耐性が充分に
高いとはいえず、こうした表面層を有する製品を長期間
使用すると表面層の特性、特に表面硬度、剛性、表面光
沢等が低下しやすい。例えば、断熱性を要求される電気
器具の内張り(内箱)のように、低温で長期間維持され
るような過酷な条件下では、この表面層の特性が低下
し、表面の光沢が低下するだけでなく、クラック等が発
生することもある こうした表面層における問題を解消するために、表材層
を形成する樹脂自体を改質する方法も試みられている
が、こうした方法は必ずしも充分な効果を奏していると
はいい難い。
層を形成することができる新規な積層体を提供すること
を目的としている。さらに詳しくは、長期間過酷な条件
で使用した場合であっても、表面光沢、剛性、表面硬度
等の特性の変動が少ない表面層を形成することができる
積層体を提供すること目的としている。
れる環状オレフィンとエチレンとのランダム共重合体(a
-1)、次式[I]で表わされる環状オレフィンの開環重
合体または開環共重合体の水添物(a-4)、前記(a-1)また
は(a-4)の不飽和カルボン酸グラフト変性物(a-5)、およ
び、前記(a-5)の架橋物(a-6)よりなる群から選ばれる少
なくとも一種類の環状オレフィン系重合体[A]、また
は、該環状オレフィン系重合体[A]と、結晶性ポリオ
レフィンおよび/またはα-オレフィン弾性共重合体と
からなる環状オレフィン系樹脂組成物[B]で形成され
る基材層の少なくとも一方の面に、入射角60度で測定
した光沢度が60%以上の樹脂製表面層が積層されてい
ることを特徴としている。
り、mは0または正の整数であり、qは0または1であ
り、R1 〜R18並びにRaおよびRbは、それぞれ独立
に、水素原子、ハロゲン原子および炭化水素基よりなる
群から選ばれる原子もしくは基を表し、R15〜R18は、
互いに結合して単環または多環の基を形成していてもよ
く、かつ該単環または多環の基が二重結合を有していて
もよく、また、R15とR16とで、またはR17とR18とで
アルキリデン基を形成していてもよい。
の一方の面に積層された樹脂製表面層からなる2層構造
の積層体と、樹脂製表面層、基材層および裏面層がこの
順序で積層された3層構造の積層体とがある。
系重合体からなる基材層と表面光沢に優れた樹脂製表面
層とを有する積層体であり、例えばこの積層体と樹脂発
泡体上に配置する場合、樹脂発泡体と基材層とが接する
ように配置することにより、樹脂製表面層が樹脂発泡体
と直接接触することがなく、かつ基材層の耐フロンガス
性が優れているため、樹脂製表面層の特性が発泡剤によ
って影響を受けにくくなる。すなわち、本発明の積層体
を用いることにより、表面樹脂層の特性低下の少ない製
品を得ることができる。
層体について具体的に説明する。本発明の積層体の断面
構造を図1に示す。本発明の積層体11は、図1に示すよ
うに、特定の環状オレフィン系重合体[A]または環状
オレフィン系樹脂組成物[B]からなる基材層12とこの
基材層12の少なくとも一方の面に積層された樹脂製表面
層13とからなる。
体[A]あるいは環状オレフィン系樹脂組成物[B]か
ら形成されている。この環状オレフィン系重合体あるい
は環状オレフィン系樹脂組成物は、次式[I]で表され
る環状オレフィンから誘導される繰り返し単位を有する
樹脂あるいは樹脂組成物である。
り、mは0または正の整数であり、qは0または1であ
る。なお、qが0の場合このqで規定される結合は単結
合になり、従ってここで形成される環は5員環である。
並びにRaおよびRbは、それぞれ独立に、水素原子、ハ
ロゲン原子および炭化水素基よりなる群から選ばれる原
子もしくは基を表す。ここで、ハロゲン原子としては、
例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素
原子を挙げることができる。また、炭化水素基として
は、それぞれ独立に、通常は、炭素原子数1〜20のア
ルキル基、炭素原子数3〜15のシクロアルキル基を挙
げることができ、アルキル基の具体的な例としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、アミ
ル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基
およびオクタデシル基を挙げることができる。またシク
ロアルキル基の具体的な例としては、シクロヘキシル基
を挙げることができる。さらに、上記式[I]におい
て、R15とR16とが、R17とR18とが、さらにR15とR
17とが、R16とR18とがR15とR18とが、あるいはR16
とR17とがそれぞれ結合して(互いに共同して)、単環
または多環の基を形成していてもよく、しかも、このよ
うにして形成された単環または多環の基が二重結合を有
していてもよい。
とでアルキリデン基を形成していてもよい。このような
アルキリデン基は、通常は炭素原子数2〜20のアルキ
リデン基であり、このようなアルキリデン基の具体的な
例としては、エチリデン基、プロピリデン基およびイソ
プロピリデン基を挙げることができる。
ビシクロ[2,2,1]ヘプト-2-エン誘導体、テトラシクロ
[4.4.0.12,5.17,10]-3-ドデセン誘導体、ヘキサシク
ロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]-4-ヘプタデンセ
ン誘導体、オクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.1
13,16.03,8.012,17]-5-ドコセン誘導体、ペンタシクロ
[6.6.1.13,6.02,7.09,14]-4-ヘキサデセン誘導体、ヘ
プタシクロ-5-エイコセン誘導体、ヘプタシクロ-5-ヘン
エイコセン誘導体、トリシクロ[4.3.0.12,5]-3-デセ
ン誘導体、トリシクロ[4.3.0.12,5]-3-ウンデセン誘
導体、ペンタシクロ[6.5.1.13,6.02,7.09,13]-4-ペン
タデセン誘導体およびペンタシクロペンタデカジエン誘
導体を挙げることができる。
以下に示す。
クロペンタジエン類と相応するオレフィン類とをディー
ルス・アルダー反応を利用して縮合させることにより調
製することができる。
レフィン系重合体[A]または環状オレフィン系樹脂組
成物[B]である。ここで環状オレフィン系重合体
[A]は、上記式[I]で表わされる環状オレフィンと
エチレンとのランダム共重合体(以下この共重合体を
「環状オレフィンランダム共重合体」と略記することも
ある)(a-1)、上記式[I]で表わされる環状オレフィ
ンの開環重合体または開環共重合体の水添物(a-4)、前
記(a-1)または(a-4)の不飽和カルボン酸グラフト変性物
(a-5)、および、前記(a-5)の架橋物(a-6)よりなる群か
ら選ばれる樹脂であり、これらは単独であるいは組み合
わせて使用することができる。
は、上記の環状オレフィン系重合体[A]と、結晶性ポ
リオレフィンおよび/またはα-オレフィン弾性共重合
体とからなる組成物である。
1)は、式[I]で表わされる環状オレフィンとエチレン
とがランダムに共重合している樹脂である。ただし、本
発明で用いられる環状オレフィンランダム共重合体に
は、本発明の目的を損なわない範囲内で他の不飽和単量
体が共重合していてもよい。この不飽和単量体として
は、例えば、炭素原子数3〜20のα-オレフィン、C
=C結合を分子内に2個以上有する炭化水素系単量体を
挙げることができる。ここで炭素原子数3〜20のα-
オレフィンの例としては、プロピレン、1-ブテン、4-メ
チル-1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセ
ン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-
オクタデセンおよび1-エイコセンを挙げることができ
る。また、C=C結合を分子内に2個以上有する炭化水
素系単量体の例としては、1,4-ヘキサジエン、4-メチル
-1,4-ヘキサジエン、5-メチル-1,4-ヘキサジエン、1,7-
オクタジエン、ジシクロペンタジエン、5-エチリデン-2
-ノルボルネンおよび5-ビニル-2-ノルボルネン等の非共
役ジエン類;ノルボルネン-2、5-メチルノルボルネン-
2、5-エチルノルボルネン-2、5-イソプロピルノルボル
ネン-2、5-n-ブチルノルボルネン-2、5-i-ブチルノルボ
ルネン-2、5,6-ジメチルノルボルネン-2、5-クロロノル
ボルネン-2、2-フルオロノルボルネン-2および5,6-ジク
ロロノルボルネン-2等のノルボルネン類を挙げることが
できる。これらのうちでは、1,4-ヘキサジエン、1,6-オ
クタジエンおよび環状非共役ジエン、とりわけジシクロ
ペンタジエン、5-エチリデン-2-ノルボルネン、5-ビニ
ル-2-ノルボノネン、5-メチレン-2-ノルボルネン、1,4-
ヘキサジエンおよび1,6-オクタジエンが好ましい。さら
に、本発明においては、シクロペンテン、シクロヘキセ
ン、3-メチルシクロヘキセン、シクロオクテンおよび3
a,5,6,7a-テトラヒドロ-4,7-メタノ-1H-インデン等のシ
クロオレフィンをも共重合させることができる。
状オレフィンとの反応は、通常は、炭化水素溶媒中で行
われる。ここで使用される炭化水素溶媒としては脂肪族
炭化水素、脂環族炭化水素および芳香族炭化水素のいず
れの溶媒をも使用することができる。さらに環状オレフ
ィンランダム共重合体の調製の際に使用できる重合性不
飽和単量体のうちで反応条件において液体である化合物
を反応溶媒として用いることもできる。これらの溶媒は
単独で、あるいは組合わせて使用することができる。
状オレフィンとの反応の際に用いられる触媒は、通常
は、反応溶媒に対して可溶性のバナジウム化合物と有機
アルミニウム化合物とからなる触媒である。
バナジウム化合物としては、式 VO(OR)aVb、若
しくは式 V(OR)cXdで表わされる化合物を挙げる
ことができる。
基であり、0≦a≦3、0≦b≦3、2≦a+b≦3、
0≦c≦4、0≦d≦4、3≦c+d≦4の関係を有す
る。さらにここで使用されるバナジウム化合物は、上記
式で表わされるバナジウム化合物の電子供与体付加物で
あってもよい。ここで付加物を形成する電子供与体の例
としては、炭素原子数1〜18のアルコール類、炭素原
子数6〜20のフェノール類(このフェノール類は、低
級アルキル基を有してよい)、炭素原子数3〜15のケ
トン類、炭素原子数2〜15のアルデヒド類、炭素原子
数2〜30の有機酸エステル類、炭素原子数2〜15の
酸ハライド類、炭素原子数2〜20のエーテル類、アミ
ン類、アルコキシシラン類を挙げることができる。これ
らの電子供与体は、単独であるいは組合わせて使用する
ことができる。
ニウム化合物は、分子内に少なくとも1個のAl-炭素
結合を有する化合物である。この有機アルミニウム化合
物の例としては、(i)式 R1 mAl(OR2)nHpXq
で表わされる有機アルミニウム化合物(ここでR1およ
びR2は、それぞれ独立に、炭素原子数が通常は1〜1
5個、好ましくは1〜4個の炭化水素基を表し、Xはハ
ロゲン、mは0≦m≦3、nは0≦n<3、pは0≦n
<3、qは0≦q<3の数であって、しかもm+n+p
+q=3である)、(ii)式 M1AlR1 4 で表わされ
る第1族金属とアルミニウムとの錯アルキル化物(ここ
でM1はLi、NaまたはKであり、R1は前記と同じ意味
である)を挙げることができる。
使用量は、バナジウム原子として、通常は0.01〜5
グラム原子/リットル、好ましくは0.05〜3グラム
原子/リットルの範囲内にある。また、有機アルミニウ
ム化合物の使用量は、重合反応系内のバナジウム原子に
対するアルミニウム原子の比(Al/V)として表す
と、通常は2以上、好ましくは2〜50、特に好ましく
は3〜20の範囲内にある。
レフィンランダム重合体(a-1)は、エチレンから誘導さ
れる繰り返し単位を、通常は52〜90モル%、好まし
くは55〜80モル%の範囲内で含み、環状オレフィン
から誘導される繰り返し単位を10〜48モル%、好ま
しくは20〜45モル%の範囲内で含んでいる。なお、
環状オレフィンランダム共重合体(a-1)がエチレン以外
のα-オレフィンから誘導される繰り返し単位を含む場
合、環状オレフィンランダム共重合体中におけるこのα
-オレフィンから誘導される繰り返し単位の含有率は、
通常20モル%以下、好ましくは10モル%以下であ
る。
ム共重合体(a-1)において、エチレンから誘導される繰
り返し単位と環状オレフィンから誘導される繰り返し単
位とは、実質的に線状に配列しており、さらにこれらの
繰返し単位はランダムに配列されている。この環状オレ
フィンランダム共重合体が実質上線状であり、ゲル状架
橋構造を有していないことは、環状オレフィンランダム
共重合体が135℃のデカリン中に完全に溶解すること
によって確認できる。
状オレフィン[I]は、次式[II]で表わされる繰り返
し単位を形成していると考えられる。
よびRbは、式[I]におけるのと同じ意味である。
重合体(a-2)および開環共重合体(a-3)は、前記式[I]
で表される環状オレフィンを、ルテニウム、ロジウム、
パラジウム、オスミウム、インジウムおよび白金のよう
な金属のハロゲン化物、これらの金属の硝酸塩またはこ
れらの金属のアセチルアセトン化合物と、還元剤とから
なる触媒;チタン、パラジウム、ジルコニウムおよびモ
リブデンのような金属のハロゲン化物またはこれらの金
属のアセチルアセトン化合物と、有機アルミニウムとか
らなる触媒の存在下に(共)重合させることにより製造
することができる。
レフィン[I]は、次式[III]で表わされる繰り返し
単位を形成していると考えられる。
およびRbは、式[I]におけるのと同じ意味である。
共重合体(a-3)の水添物(a-4)は、上記のようにして得ら
れた環状オレフィン開環重合体(a-2)あるいは開環共重
合体(a-3)を水素添加触媒の存在下に水素で還元するこ
とにより製造することができる。
中で環状オレフィン[I]は、次式[IV]で表わされる
繰り返し単位を形成していると考えられる。
よびRbは、式[I]におけるのと同じ意味である。
開昭60-168708号公報、特開昭61-120816号公報、特開昭
61-115912号公報、特開昭61-115916号公報、特開昭61-2
71308号公報、特開昭61-272216号公報、特開昭62-25240
6号公報等に基づいて反応条件を選択して製造すること
ができる。
[A]として、さらに、上記環状オレフィンランダム共
重合体(a-1)、環状オレフィン開環重合体または環状オ
レフィン開環共重合体の水添物(a-4)、前記(a-1)または
(a-4)の不飽和カルボン酸グラフト変性物(a-5)、およ
び、前記(a-5)の架橋物(a-6)のいずれかのを使用され
る。
5)は、前記環状オレフィンランダム共重合体(a-1)、環
状オレフィン開環重合体または環状オレフィン開環共重
合体の水添物(a-4)を不飽和カルボン酸またはその誘導
体(グラフトモノマー)でグラフト変性してなる変性物
である。
としては、アクリル酸、マレイン酸、フマール酸、テト
ラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロト
ン酸、イソクロトン酸およびナジック酸TM(エンドシス
- ビシクロ[2,2,1]ヘプト-5-エン-2,3-ジカルボン酸)
を挙げることができる。また、上記の不飽和カルボン酸
の誘導体としては、不飽和カルボン酸無水物、不飽和カ
ルボン酸ハライド、不飽和カルボン酸アミド、不飽和カ
ルボン酸イミドおよび不飽和カルボン酸のエステル化合
物を挙げることができる。このような誘導体の具体的な
例としては、塩化マレニル、マレイミド、無水マレイン
酸、無水シトラコン酸、マレイン酸モノメチル、マレイ
ン酸ジメチル、グリシジルマレエート、グリシジルアク
リレートおよびグリシジルメタクリレートを挙げること
ができる。これらのグラフトモノマーは、単独で使用す
ることもできるし、また組み合わせて使用することもで
きる。
は、不飽和ジカルボン酸またはその酸無水物が好まし
く、さらにマレイン酸、ナジック酸TMまたはこれらの酸
無水物が特に好ましい。
は、例えば上記のようなグラフトモノマーと未変性の環
状オレフィンランダム共重合体(a-1)、環状オレフィン
開環重合体または環状オレフィン開環共重合体の水添物
(a-4)とを、従来公知の種々の方法を採用して変性する
ことにより製造することができる。例えば、環状オレフ
ィンランダム共重合体等を溶融させ、グラフトモノマー
を添加してグラフト重合させる方法、あるいは溶媒に溶
解させグラフトモノマーを添加してグラフト共重合させ
る方法がある。さらに、グラフト変性変性物を製造する
方法には、未変性の重合体を所望のグラフト変性率にな
るようにグラフトモノマーを配合して変性する方法、予
め高グラフト変性率のグラフト変性物を調製し、この高
変性率のグラフト変性物を未変性の重合体で希釈して所
望の変性率のグラフト変性物を製造する方法がある。本
発明においては、いずれの方法により製造したグラフト
変性物も使用することもできる。そして、本発明におい
て使用されるグラフト変性物の変性率は、通常は、0.
01〜5重量%、好ましくは0.1〜4重量%の範囲内
にある。グラフト反応は通常200〜300℃の温度で
行われる。
ことが好ましい。有機過酸化物を用いることにより、前
記グラフトモノマーを効率よく反応させることができる
と共に、環状オレフィン系重合体中に架橋構造を形成す
ることができる。変性されると共に架橋された環状オレ
フィン系重合体(a-6)は、極めて優れた耐フロン性を示
す。
部に対して通常0.001〜5重量部の範囲内の量で使
用される。ここで使用される有機過酸化物の例として
は、有機ペルオキシド、有機ペルエステルが好ましく使
用され、このようなラジカル開始剤の具体的な例として
は、ベンゾイルペルオキシド、ジクロルベンゾイルペル
オキシド、ジクミルペルオキシド、ジ-tert-ブチルペル
オキシド、2,5-ジメチル-2,5-ジ(ペルオキシベンゾエ
ート)ヘキシン-3、1,4-ビス(tert-ブチルペルオキシ
イソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペルオキシド、te
rt-ブチルペルアセテート、2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert
-ブチルペルオキシ)ヘキシン-3、2,5-ジメチル-2,5-ジ
(tert-ブチルペルオキシ)ヘキサン、tert-ブチルペル
ベンゾエート、tert-ブチルペルフェニルアセテート、t
ert-ブチルペルイソブチレート、tert-ブチルペル-sec-
オクトエート、tert-ブチルペルピバレート、クミルペ
ルピバレートおよびtert-ブチルペルジエチルアセテー
トを挙げることができる。
ド、ジクミルペルオキシド、ジ-tert-ブチルペルオキシ
ド、2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルペルオキシ)ヘ
キシン-3、2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルペルオキ
シ)ヘキサンおよび1,4-ビス(tert-ブチルペルオキシ
イソプロピル)ベンゼン等のジアルキルペルオキシドが
好ましく用いられる。
いて135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]
は、通常は0.01〜10dl/g、好ましくは0.0
5〜5dl/gである。
いてサーモ・メカニカル・アナライザで測定した軟化温度
(TMA)は、通常は70℃以上、好ましくは90〜25
0℃、特に好ましくは100〜200℃の範囲であり、
またガラス転移温度(Tg)は、通常は50〜230℃、
好ましくは70〜210℃の範囲内にある。また、X線
回折法により測定した結晶化度は、通常は0〜10%、
好ましくは0〜7%、特に好ましくは0〜5%の範囲内
にある。
のような環状オレフィン系重合体[A]から形成されて
いても良いし、また、このような環状オレフィン系重合
体[A]と結晶性ポリオレフィンおよび/またはα-オ
レフィン弾性共重合体とからなる環状オレフィン系樹脂
組成物[B]から形成されていても良い。
チレンの単独重合体およびエチレンとエチレン以外のα
-オレフィンとの共重合体を使用することができる。本
発明で使用される結晶性ポリオレフィンを生成するエチ
レン以外のα-オレフィンとしては、通常は炭素数3〜
20のα-オレフィンを挙げることができ、この具体的
な例としては、プロピレン、1-ブテン、4-メチル-1-ペ
ンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセ
ン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン
および1-エイコセンを挙げることができる。これらは単
独であるいは組み合わせて使用することができる。この
ようなα-オレフィンの中ではプロピレン、1-ブテン、4
-メチル-1-ペンテンまたは1-ヘキセンが好ましい。結晶
性ポリオレフィン中における上記α-オレフィンから誘
導される繰り返し単位の含有率は、通常は0〜45モル
%、好ましくは1〜35モル%の範囲内にある。なお、
このような重合の際に、この結晶性ポリオレフィンの特
性を損なわない範囲内、例えば10重量%以下の量で他
の重合性単量体(例えば酢酸ビニルおよびアクリル酸エ
ステル等)が共重合させていてもよい。
は結晶性を有しており、この結晶化度は、通常は40%
以上、好ましくは50%以上であり、特に結晶化度が5
5〜85%の範囲内にある結晶性ポリオレフィンを使用
することが好ましい。
ASTM-D-1238Eによって測定したメルトフローレートは、
通常は、0.1〜35g/10分、好ましくは0.5〜30g/
10分程度である。
ガラス転移温度は、通常は−60〜30℃、好ましくは
−40〜10℃の範囲内にある。このような結晶性ポリ
オレフィンの密度は、通常は0.84〜0.97g/cm3、
好ましくは0.85〜0.95g/cm3の範囲内にある。
レフィンには、線状低密度ポリエチレン(LLDP
E)、超低密度線状ポリエチレンも包含される。このよ
うな結晶性ポリオレフィンは、高圧法、中圧法および低
圧法等の公知の方法を利用して製造することができる。
また、この結晶性ポリオレフィンは気相あるいは液相の
いずれの相で製造したものであってもよい。
る方法の例を以下に示す。本発明で使用される上記結晶
性ポリオレフィンを製造する際に用いられる触媒の例と
しては、Ti化合物、Zr化合物、V化合物あるいはH
f化合物、さらに必要によりMg化合物等と、電子供与
体(インサイドドナー)とを接触させることにより調製
される固体触媒成分と、周期律表第I族〜第III族金属
の有機化合物触媒成分(例えば有機アルミニウム触媒成
分)とを含むオレフィン重合用触媒を挙げることができ
る。なお、これらのオレフィン重合用触媒に、さらに電
子供与体(アウトサイドドナー)を接触させることもで
きる。また、上記固体触媒成分に少量のα-オレフィン
を接触させて予備重合を行って得られた予備重合触媒成
分に、上記周期律表第I族〜第III族金属の有機化合物
触媒成分を接触させることにより調製されるオレフィン
重合用触媒を使用することもできる。
性ポリオレフィンを製造する方法を例にして上記のよう
なオレフィン重合用触媒を用いた重合方法を説明する。
予備重合は、通常は、反応溶媒中に固体触媒成分、さら
に周期律表第I族〜第III族金属の有機化合物、および
必要により電子供与体を投入し、炭素数2〜10のα-
オレフィンを少量予備重合させる。予備重合における重
合温度は、一般には-40〜80℃、好ましくは−20〜40
℃、より好ましくは-10〜30℃程度である。
合触媒を用いて本重合を行う。本重合の重合温度は20〜
130℃、好ましくは50〜120℃、より好ましくは70〜110
℃であり、圧力は1〜50kg/cm2、好ましくは2〜30kg/c
m2、より好ましくは5〜20kg/cm2である。
た前記触媒中におけるチタン触媒成分1グラム当り、1,
000〜100,000g、好ましくは2,000〜50,000g、より好ま
しくは3,000〜30,000gの単量体を重合させる。
の何れの方法においても行うことができる。本発明にお
いて使用されるα-オレフィン弾性共重合体は、引張り
モジュラスが、通常0.1kg/cm2〜20000kg/c
m2、好ましくは1kg/cm2〜15000kg/cm2の範囲内
にある共重合体である。
重合体のガラス転移温度(Tg)は、通常−150〜+5
0℃、好ましくは−80〜−20℃の範囲内にある。ま
た、このα-オレフィン弾性共重合体の135℃、デカ
リン中で測定した極限粘度[η]は、通常は0.2〜1
0dl/g、好ましくは1〜5dl/gである。またその密度
は、通常は0.82〜0.96g/cm3、好ましくは0.8
4〜0.92g/cm3である。さらに、このα-オレフィン
弾性共重合体のX線回析法によって測定した結晶化度
は、通常は、90%以下、好ましくは25%以下であ
り、このα-オレフィン弾性共重合体は、低結晶性若し
くは非晶性であることが好ましい。
重合体としては、具体的には、(イ)エチレン・α-オ
レフィン共重合体ゴム、(ロ)プロピレン・α-オレフ
ィン共重合体ゴムが例示できる。上記のエチレン・α-
オレフィン共重合体ゴム(イ)およびプロピレン・α-
オレフィン共重合体ゴム(ロ)は単独で使用することも
できるし、さらに両者を組み合わせて使用することもで
きる。
ゴム(イ)を構成するα-オレフィンとしては、通常、
炭素数3〜20のα-オレフィン、例えばプロピレン、1
-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテ
ン、1-オクテン、1-デセンおよびこれらの混合物を挙げ
ることができる。このうち特にプロピレンおよび/また
は1-ブテンが好ましい。
ゴム(ロ)を構成するα-オレフィンとしては、通常、
炭素数4〜20のα-オレフィン、例えば1-ブテン、1-
ペンテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、1-オク
テン、1-デセンおよびこれらの混合物を挙げることがで
きる。このうち特に1-ブテンが好ましい。
弾性共重合体は、α-オレフィン共重合体の特性を損な
わない範囲内で、ジエン化合物から誘導される繰り返し
単位等のようなα-オレフィンから誘導される繰り返し
単位以外の繰り返し単位を含んでいてもよい。
体に含まれることが許容される繰り返し単位の例として
は、1,4-ヘキサジエン、1,6-オクタジエン、2-メチル-
1,5-ヘキサジエン、6-メチル-1,5-ヘプタジエン、7-メ
チル-1,6-オクタジエンのような鎖状非共役ジエンから
誘導される繰り返し単位;シクロヘキサジエン、ジシク
ロペンタジエン、メチルテトラヒドロインデン、5-ビニ
ルノルボルネン、5-エチリデン-2-ノルボルネン、5-メ
チレン-2-ノルボルネン、5-イソプロピリデン-2-ノルボ
ルネンおよび6-クロロメチル-5-イソプロペニル-2-ノル
ボルネンのような環状非共役ジエンから誘導される繰り
返し単位;2,3-ジイソプロピリデン-5-ノルボルネン、2
-エチリデン-3-イソプロピリデン-5-ノルボルネンおよ
び2-プロペニル-2,2-ノルボルナジエン等のジエン化合
物から誘導される繰り返し単位を挙げることができる。
このようなジエンから誘導される繰り返し単位の含有量
は、通常は10モル%以下、好ましくは5モル%以下で
ある。本発明で使用されるエチレン・α-オレフィン共
重合体ゴム(イ)においては、エチレンとα-オレフィ
ンとのモル比(エチレン/α-オレフィン)は、α-オレ
フィンの種類によっても異なるが、一般に30/70〜
95/5、好ましくは50/50〜95/5である。上
記モル比は、α-オレフィンがプロピレンである場合に
は、50/50〜90/10であることが好ましく、α
-オレフィンが炭素数4以上のα-オレフィンである場合
には80/20〜95/5であることが好ましい。
オレフィン共重合体ゴム(ロ)においては、プロピレン
とα-オレフィンとのモル比(プロピレン/α-オレフィ
ン)は、α-オレフィンの種類によっても異なるが、一
般に50/50〜95/5であることが好ましい。上記
モル比は、α-オレフィンが1-ブテンである場合には、
50/50〜90/10であることが好ましく、α-オ
レフィンが炭素数5以上である場合には80/20〜9
5/5であることが好ましい。
フィン弾性共重合体の中では、エチレン含有量35〜5
0モル%、結晶化度10%以下のエチレン・プロピレン
ランダム共重合体若しくはエチレン・α-オレフィンラ
ンダム共重合体が好ましい。
レフィン系樹脂組成物[B]としては、上記のような結
晶性ポリオレフィンと前記環状オレフィン系重合体
[A]とからなる組成物、上記のようなα-オレフィン
弾性共重合体と前記環状オレフィン系重合体[A]とか
らなる組成物、および、上記のような結晶性ポリオレフ
ィンとα-オレフィン弾性共重合体と前記環状オレフィ
ン系重合体[A]とからなる組成物が使用される。
環状オレフィン系重合体[A]とからなる組成物[B]
を用いる場合、結晶性ポリオレフィンと環状オレフィン
系重合体[A]を、通常は90:10〜5:95、好ま
しくは80:20〜10:90の重量比で含有する組成
物が使用される。また、α-オレフィン弾性共重合体と
環状オレフィン系重合体[A]とからなる組成物を用い
る場合、α-オレフィン弾性共重合体と環状オレフィン
系重合体[A]を、通常は40:60〜1:99、好ま
しくは30:70〜5:95の重量比で含有する組成物
が使用される。さらに、結晶性ポリオレフィンとα-オ
レフィン弾性共重合体と環状オレフィン系重合体[A]
とからなる組成物を用いる場合、結晶性ポリオレフィン
とα-オレフィン弾性共重合体との合計量に対する環状
オレフィン系重合体[A]の使用量は、通常は90:1
0〜5:95、好ましくは80:20〜10:90の重
量比の範囲内にあり、この場合において結晶性ポリオレ
フィンとα-オレフィン弾性共重合体との重量比は、通
常は1:99〜99:1、好ましくは5:95〜95:5
の重量比の範囲内にある。
構造を有していても良い。基材層を形成する樹脂に架橋
構造を形成する方法としては、種々の方法を採用するこ
とができる。例えば酸化処理によって架橋構造を形成す
る方法を採用する場合には、樹脂に有機過酸化物を加
え、充分に混合した後、酸素の存在下に有機過酸化物の
分解温度以上の温度に加熱することにより樹脂粒子内に
架橋構造を形成することができる。なお、上記のように
して架橋構造を形成する場合には、樹脂は不飽和カルボ
ン酸等で変性されていてもよい。
は、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオ
キシド、ジ-tert-ブチルペルオキシド、2,5-ジメチル-
2,5-ビス(tert-ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5-ジ
メチル-2,5-ビス(tert-ブチルペルオキシ)ヘキシン-
3、1,3-ビス(tert-ブチルペルオキシイソプロピル)ベ
ンゼン、1,1-ビス(tert-ブチルペルオキシ)-3,3,5-ト
リメチルシクロヘキサン、n-ブチル-4,4-ビス(tert-ブ
チルペルオキシ)バラレート、ジベンゾイルペルオキシ
ド、tert-ブチルペルオキシベンゾエート、tert-ブチル
パーオキシ-2-エチルヘキサノエート、シクロヘキサノ
ンパーオキシド、2,5-ジメチル-2,5-ジベンゾイルパー
オキシヘキサン、tert-ブチルパーオキシベンゾエー
ト、ジ-tert-ブチル-ジパーオキシフタレートおよびメ
チルエチルケトンパーオキシド等が挙げられる。
うとする樹脂100重量部に対して、通常は0.001
〜10重量部、好ましくは0.01〜5重量部の割合で
使用される。なお、上記のような反応は、粒子状態で行
うこともできるし、溶媒に溶解もしくは分散させて行う
こともできる例えば、粒子状態の樹脂を用いて直接架橋
構造を形成する際には、有機過酸化物を少量の有機溶媒
に溶解した溶液と粒子状態の樹脂とを混合して有機過酸
化物を反応させることにより、粒子状態の樹脂に架橋構
造が形成される。ここで使用される有機溶媒としては、
有機過酸化物を溶解し得る有機溶媒であれば特に限定す
ることなく、例えば芳香族炭化水素溶媒、脂肪族炭化水
素溶媒、塩素系炭化水素溶媒、アルコール系溶媒、ケト
ン系溶媒、エステル系溶媒およびエーテル系溶媒等を使
用することができる。上記のような樹脂粒子と有機過酸
化物とを用いた架橋構造形成反応の際の反応温度は、有
機過酸化物の分解温度以上の温度、好ましくはこの分解
温度以上、好ましくは50〜140℃、特に好ましくは
60〜120℃である。
は、本発明の積層体の用途等を考慮して適宜設定するこ
とができるが、通常は0.1〜10mm、好ましくは0.5
〜5mmの範囲内に設定される。
る繰り返し単位を有する重合体あるいはこのような重合
体を含有する組成物は、フッ素系溶媒に対して優れた耐
性を示す。特に環状オレフィン系重合体[A]からなる
基材層が好ましい。
の少なくとも一方の面に、入射角60度で測定した光沢
度が60%以上、好ましくは70%以上、さらに好まし
くは80%以上の樹脂製表面層が積層されている。本発
明において光沢度は、(日本電色(株)製の光沢計100
DP)を用いて、入射角θを60度に設定して測定した
値である。
光沢を有する樹脂製表面層を形成することができる樹脂
としては、通常は、ポリスチレン、アクリロニトリル・
ブタジエン・スチレン共重合体、ポリカーボネート、ポ
リアルキレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリア
ミド、前記の環状オレフィン系重合体[A]、並びに、
この環状オレフィン系重合体[A]と結晶性ポリオレフ
ィンおよび/またはα-オレフィン弾性共重合体とから
なる環状オレフィン系樹脂組成物[B]のうちのいずれ
かの樹脂が使用される。これらの樹脂は単独であるいは
組み合わせて使用することができる。
合体の他、例えばゴムラテックスあるは合成ゴム等を配
合したハイ・インパクト・ポリスチレン等であってもよ
い。また、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重
合体(ABS樹脂)は、アクリロニトリルとブタジエン
とスチレンとの共重合体の他に、ブタジエンの代わり
に、あるいはブタジエンとともに他のジエン化合物を共
重合させた共重合体であってもよい。また、ジエン化合
物を使用しないアクリロニトリル・スチレン共重合体で
あってもよい。
C-R-O-C-O-]n-で表される主骨格を有する高分子化合物
の総称である。ここでRはビスフェノールA、ビスフェ
ノールF等の芳香族ジオール化合物から誘導される成分
単位を表す。
例としては、ポリエチレンテレフタレートを挙げること
ができ、本発明においては、さらにこのポリエチレンテ
レフタレートを構成するテレフタル酸から誘導される繰
り返し単位の一部がイソフタル酸あるいはナフタレンジ
カルボン酸から誘導される繰り返し単位であってもよ
い。
重合体の他、塩化ビニルから誘導される繰り返し単位を
主な繰り返し単位とする共重合体であってもよい。具体
的には、エチレン・塩化ビニル共重合体、エチレン・酢酸
ビニル・塩化ビニルグラフト重合樹脂を挙げることがで
きる。
6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、
ナイロン11、ナイロン12、ナイロンMXD6、共重
合ナイロン、ナイロン46、ナイロン636およびメト
キシメチル化ポリアミドを挙げることができる。
オレフィン系樹脂組成物としては、前記基材層の説明に
記載した物のうち、特に表面光沢の良好なものを使用す
ることが好ましい。
スチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重
合体、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレー
ト、あるいはポリ塩化ビニルが好ましい。樹脂製表面層
を形成する樹脂としては、ポリアミド、前記環状オレフ
ィン系重合体[A]、または、[A]と結晶性ポリオレ
フィンおよび/またはα-オレフィン樹脂共重合体との
樹脂組成物[B]が特に好ましい。
を形成する樹脂と樹脂製表面層を形成する樹脂とが同一
の樹脂になることはなく、基材層を形成する樹脂と樹脂
製表面層を形成する樹脂とは、少なくともその組成が異
なる等、常に異なる樹脂である。従って、本発明の積層
体は、少なくとも2種類の樹脂からなる2層以上の層状
体である。
に示すように基材層22の両面に樹脂製表面層23a,23bを
有する3層構造であってもよい。さらに本発明の積層体
41は図4に示すように、基材層42の一方の面に樹脂製表
面層43を配置し、基材層42の樹脂製表面層43が配置され
ていない面(裏面)に裏面層45を配置することができ
る。
[A]または、環状オレフィン系樹脂組成物[B]から
形成されていることが好ましい。さらに、この裏面層45
が環状オレフィン系樹脂組成物[B]から形成されてい
ることが特に好ましい。この環状オレフィン系樹脂組成
物[B]は、前述の通り、環状オレフィン系重合体
[A]と結晶性ポリオレフィンおよび/またはα-オレ
フィン弾性共重合体とからなる。裏面層45はこれらのい
ずれの樹脂組成物から形成されていてもよいが、結晶性
ポリオレフィンと環状オレフィン系重合体[A]とから
なる樹脂組成物から形成されていることが特に好まし
い。この場合に環状オレフィン系重合体[A]は、変性
されていてもよいし、未変性であってもよいが、変性物
であることが特に好ましい。さらに、環状オレフィン系
重合体[A]が変性物である場合にはこの変性物中に架
橋構造が形成されていてもよい。
合、この裏面層45を形成する樹脂と基材層42を形成する
樹脂とは異なる樹脂である。本発明において、樹脂製表
面層は、通常は50〜500μm、好ましくは100〜
300μm、特に好ましくは150〜200μmの厚さ
を有している。また、裏面層を有する場合に、この裏面
層は、通常は50〜500μm、好ましくは100〜3
00μm、特に好ましくは150〜200μmの厚さを
有している。そして、本発明の積層体の全体の厚さ(樹
脂製表面層と基材層と必要により設けられた裏面層の合
計の厚さ)は、本発明の積層体の用途等を考慮して適宜
設定することができるが、通常は5mm以下、好ましくは
3mm以下である。
は、樹脂製表面層を形成する樹脂シートと基材層を形成
する樹脂シートを別々に調製し、両者を接着剤を用いて
積層することにより製造することができるが、ドライラ
ミネート法あるいは押し出しラミネート法を採用するこ
とにより効率よく製造することができる。
の積層体は、基材層がフッ素系溶剤に対して優れた耐性
を示し、例えば図3に示すように発泡剤としてフッ素系
溶剤を使用して発泡させた発泡樹脂層34に本発明の積層
体31を基材層32が接するように積層することにより、基
材層32がフッ素系溶剤に対して優れた耐性を示すため、
発泡樹脂層34からのフッ素系溶剤によって基材層32を形
成する樹脂が侵されることがなく、従ってこの基材層32
の上に積層されている樹脂製表面層33にクラック等が発
生することを有効に防止することができる。
は、図5に示すように、発泡剤としてフッ素系溶剤を使
用して発泡させた発泡樹脂層54に本発明の積層体51の裏
面層55が接するように積層される。この裏面層55は基材
層52と共にフッ素系溶剤に対して極めて優れた耐性を示
すため、発泡樹脂層54からのフッ素系溶剤によって裏面
層55および基材層52を形成する樹脂が侵されることがな
く、従ってこの基材層52の上に積層されている樹脂製表
面層53にクラック等が発生することを有効に防止するこ
とができる。
して従来広汎に使用されていたフッ素系溶剤としてトリ
クロロモノフルオロメタン(フロンガスR-11、オゾ
ン破壊係数=1.0)に代わって、1,1-ジクロロ-1-フル
オロ-2-クロロ-2、2-ジフルオロエタン(フロンガスR-
123、オゾン破壊係数=0.05以下)あるいは1,1,1
-トリフルオロ-2-フルオロエタン(フロンガスR-13
4a、オゾン破壊係数=0)が使用されることが多くな
ってきている。ところが、樹脂製表面層を形成する樹脂
は、このフロンガスR-123に対する耐性が低いの
で、フロンガスR-123を用いて発泡させた樹脂発泡
体上に直接樹脂製表面層を積層すると、樹脂製表面層に
クラック等が発生しやすい。
泡樹脂層34上に、基材層32が対面するように配置するこ
とにより、樹脂製表面層33が発泡樹脂層34から放出され
る発泡剤の影響を受けにくくなり、従ってこの表在層の
光沢が低下しにくくなると共に、クラック等も発生しに
くくなる。さらに、樹脂製表面層33は比較的硬度の高い
樹脂から形成されているので、この樹脂製表面層33自体
の衝撃強度はあまり良好ではないが、本発明のように基
材層32を配置することによって、積層体の衝撃強度も向
上する。特に基材層として、弾性共重合体を含む樹脂組
成物を用いた場合に耐衝撃性が非常に良好になる。ま
た、図5に示したように、発泡樹脂層54上に裏面層55を
有する本発明の積層体は、耐フロン性がさらに向上す
る。
裏面層および樹脂製表面層を形成する樹脂には、種々の
添加剤、安定剤、充填剤、染料、顔料等が配合されてい
ても良い。
しており、この特性を利用した種々の用途に使用するこ
とができる。例えば、断熱構造体の表層材、耐衝撃性構
造体の表層材および装飾品の包装材等として使用するこ
とができる。
環状オレフィン系重合体(あるいは組成物)からなる基
材層と、特定の光沢度を有する樹脂製表面層とからな
り、この基材層はフロンガス、特にフロンガスR-12
3に対する耐性が非常に良好である。
有することにより積層体の耐衝撃性が良好になる。
るが、本発明はこの実施例によって限定されるものでは
ない。
ルエン1リットル、1,4,5,8-ジメタノ-1,2,3,4,4a,5,8,
8a-オクタヒドロナフタレン300gおよびジクロロエ
トキシオキソバナジウム[VO(OEt)2Cl2]20ミリモル
を入れ、これにエチルアルミニウムセスキクロリドを滴
下して加えた。
制御しながら、エチレン400リットル/時間、窒素1
600リットル/時間の混合ガスを常圧下に一時間通過
させて反応させた。
ら重合物を析出させ、析出した重合物を分離し、さらに
メタノールでよく洗浄した後、60℃で真空乾燥した。
この重合体を分析したところ、エチレン含量が66モル
%、極限粘度[η]が0.6dl/g、260℃におけるメ
ルトフローレート(MFR)が15g/10min、ガラス軟化点(T
g)が122℃、軟化転移温度(TMA)が138℃である、
1,4,5,8-ジメタノ-1,2,3,4,4a,5,8,8a-オクタヒドロナ
フタレンとエチレンとの共重合体であった。
ンとの樹脂組成物)上記のようにして得られた環状オレ
フィンとエチレンとの共重合体50Kg、無水マレイン酸
500gおよび有機過酸化物[パーヘキシン25BTM、
(2,5-dimethyl-2,5-bis(tert-butylperoxy)hexyne-3)
日本油脂(株)製]25gをアセトン250gに溶解した
溶液を加えて充分に混合した。
製、PCM45]を用いて、シリンダー温度270℃で
溶融下に反応させた後、ペレタイザーを用いてペレット
化した。この変性環状オレフィン付加重合体を[B]と
する。
[B]中における無水マレイン酸含量は0.96重量%
であった。上記のようにして得られた変性環状オレフィ
ン付加重合体15kgと結晶性ポリエチレン[商品名:ウ
ルトゼックスUltzexTM、三井石油化学工業株式会社(Mit
suiPetrochemical Industres Ltd.,)製]とを混合して
裏面層樹脂[B]を調製した。
ラコー(株)製]を用いて下記の条件で樹脂製表面層
[C]0.2mm、基材層[A]1.6mm、裏面層[B]
0.2mmの3種3層からなる厚さ2mmの積層シートを成
形した。
からなる厚さ2mmのシートを成形し、評価に供した。
切り取り、ASTM-D523の試験法に基づいて表面光沢を測
定した。
抜き、ASTM-D790に準拠した方法で曲げ弾性率を測定し
た。
×12mm(厚さ2mm)の角板を切り取り、図6に示すよ
うに、曲率半径R=50mmの蒲鉾型ステンレス製治具66
の曲面に沿って切り出した角板を取り付けた。
方の面に積層された樹脂製表面層[C]63が治具66の曲
面に密着してフロンガスとは接触せず、裏面層[B]65
がフロンガスに晒されるように取り付けられている。
を用意し、このデシケーターの底(水平区画壁の下)に
フロンR−123を100ml入れた容量200mlのビー
カーを置きフロンガス雰囲気を形成した。
を、治具と共に上記内容量約20リットルのデシケータ
ーの水平区画壁上に置き、デシケーターを密閉した。こ
のデシケーターを35℃の恒温槽の中に置き24時間放
置した。
ケーター内に入れた試験片は、治具と接する面はフロン
ガスに接することがない。従って本発明の積層体では、
表面層[C]はフロンガスと接触することがなく、裏面
層[B]がフロンガスと接触する。
定および外観を観察した。結果を表1に示す。
入射光の反射率が85%以上であることを意味し、「BB」
は、60度の入射光の反射率が60%を超え85%未満
であること意味し、「CC」は、60度の入射光の反射率が
60%以下であること意味する。
す断面図である。
様の例を示す断面図である。
したときの断面構造の例を示す断面図である。
面構造の例を示す断面図である。
泡樹脂層に積層したときの断面構造の例を示す断面図で
ある。
を評価するための試験方法を模式的に示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 次式[I]で表わされる環状オレフィン
とエチレンとのランダム共重合体(a-1)、次式[I]で
表わされる環状オレフィンの開環重合体または開環共重
合体の水添物(a-4)、前記(a-1)または(a-4)の不飽和カ
ルボン酸グラフト変性物(a-5)、および、前記(a-5)の架
橋物(a-6)よりなる群から選ばれる少なくとも一種類の
環状オレフィン系重合体[A]、または、該環状オレフ
ィン系重合体[A]と、結晶性ポリオレフィンおよび/
またはα-オレフィン弾性共重合体とからなる環状オレ
フィン系樹脂組成物[B]で形成される基材層の少なく
とも一方の面に、入射角60度で測定した光沢度が60
%以上の樹脂製表面層が積層されていることを特徴とす
る積層体; 【化1】 …[I] [ただし、上記式[I]において、nは0または1であ
り、mは0または正の整数であり、qは0または1であ
り、 R1 〜R18並びにRaおよびRbは、それぞれ独立に、水
素原子、ハロゲン原子および炭化水素基よりなる群から
選ばれる原子もしくは基を表し、 R15〜R18は、互いに結合して単環または多環の基を形
成していてもよく、かつ該単環または多環の基が二重結
合を有していてもよく、 また、R15とR16とで、またはR17とR18とでアルキリ
デン基を形成していてもよい]。 - 【請求項2】 樹脂製表面層が、基材層の一方の面に設
けられていることを特徴とする請求項第1項記載の積層
体。 - 【請求項3】 積層体が、基材層と、該基材層の一方の
面に設けられた樹脂製表面層と、該樹脂製表面層が設け
られていない基材層面に設けられた裏面層とからなるこ
とを特徴とする請求項第1項記載の積層体。 - 【請求項4】 樹脂製表面層が、ポリスチレン、アクリ
ロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、ポリカーボ
ネート、ポリアルキレンテレフタレート、ポリ塩化ビニ
ル、上記環状オレフィン系重合体[A]、ポリアミド、
ならびに、該環状オレフィン系重合体[A]と結晶性ポ
リオレフィンおよび/またはα-オレフィン弾性共重合
体とからなる環状オレフィン系樹脂組成物よりなる群か
ら選ばれる少なくとも一種類の樹脂から形成されている
ことを特徴とする請求項第1項ないし第3項のいずれか
の項記載の積層体(ただし、前記基材層を形成する樹脂
と樹脂製表面層を形成する樹脂とは異なる樹脂であ
る)。 - 【請求項5】 基材層が、前記環状オレフィン系重合体
[A]から形成されていることを特徴とする請求項第2
項または第3項記載の積層体。 - 【請求項6】 裏面層が、前記環状オレフィン系重合体
[A]と、結晶性ポリオレフィンおよび/またはα-オ
レフィン弾性共重合体とからなる環状オレフィン系樹脂
組成物[B]から形成されていることを特徴とする請求
項第3項記載の積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4141448A JP3042805B2 (ja) | 1991-06-14 | 1992-06-02 | 積層体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14329991 | 1991-06-14 | ||
JP3-143299 | 1991-06-14 | ||
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