JP3338273B2 - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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JP3338273B2 JP2989396A JP2989396A JP3338273B2 JP 3338273 B2 JP3338273 B2 JP 3338273B2 JP 2989396 A JP2989396 A JP 2989396A JP 2989396 A JP2989396 A JP 2989396A JP 3338273 B2 JP3338273 B2 JP 3338273B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドお
よびその製造方法に係り、とくに発熱抵抗体の上面側お
よび下面側に電極を形成するようにしたサーマルヘッ
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、感熱プリンタ、熱転写プリンタ
等のサーマルプリンタに搭載されるサーマルヘッド
は、、例えば、複数の発熱抵抗体を絶縁性基板上に直線
的に整列配置し、印字情報に基づいて前記各発熱抵抗体
を選択的に通電加熱させて、感熱プリンタにおいてはサ
ーマル紙といわれる感熱記録紙発色記録さるか、ま
た、熱転写プリンタにおいては、インクリボンのインク
を溶融して普通紙に転写記録るようになっている。
【0003】図3はこのような従来のサーマルヘッドを
示したものであり、アルミナ等の良熱伝導性の絶縁材料
からなる基板1の上面には、耐熱ガラスやSiO2等の
熱伝導性の低い材料からなり保温層として機能するグレ
ーズ層2がその一部が上方に突出するように前記基板1
のほぼ全面にわたって積層されており、このグレーズ層
2の前記突出部分の上面には、Ta2N、Ta−SiO2
等の材料からなる複数発熱抵抗体3が、蒸着、スパッタ
リング等により積層後にフォトリソグラフィ技術により
所定パターンにエッチングを行なうことにより直線状に
整列するように形成されている。
【0004】また前記各発熱抵抗体3の両側の上面に
は、各発熱抵抗体3に対してそれぞれ個別に接続される
個別電極4aおよび前記各発熱抵抗体3の全てに接続さ
れる共通電極4bがそれぞれ形成されており、これら各
電極4a,4bは、例えばAl、Cu、Au等の軟質金
属からなり、蒸着、スパッタリング等により積層された
後にフォトリソグラフィ技術によりエッチングを行なう
ことにより所望の形状パターンに形成されている。そし
て、前記各発熱抵抗体3は、前記共通電極4bおよび個
別電極4aの間に、最小印字単位たる1ドットに相当分
の発熱部3aを露出するようにして各個独立に形成され
るようになっている。
【0005】さらに、前記基板1、グレーズ層2、各発
熱抵抗体3および各電極4a,4bの上面には、各発熱
抵抗体3および各電極電極4a、4bを保護する保護層
5が積層されており、この保護層5は、発熱抵抗体3を
酸化による劣化から保護するSiO2 等からなる耐酸化
層6と、この耐酸化層6上に積層され、感熱記録紙また
はインクリボン等の感熱記録部材との接触による摩耗か
ら各発熱抵抗体3および各電極4a,4bを保護するT
a2O5等からなる耐摩耗層7とから構成されている。こ
の保護層5は、前記各電極4a,4bの端子部以外の表
面のすべてを被覆するようになされており、この保護層
5の耐酸化層6および耐摩耗層7はスパッタリング等の
手段により順次形成されるものである。
【0006】このような従来のサーマルヘッドにおいて
は、所定の印字情報に基づいて前記個別電極4aに選択
的に通電することにより、対応する発熱抵抗体3の発熱
部を発熱させ、感熱記録紙に発色記録させるか、また
は、インクリボンのインクを溶融転写記録させて所望の
印字を行なうようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のサ
ーマルヘッドにおいては、グレーズ層2の突出部分の両
側部分に、各電極4a、4bの先端部を形成するように
しているので、この電極4a、4bの先端部に段差が形
成されてしまい、この段差により、前記各電極4a、4
bをフォトリソグラフィ技術によりエッチングする際
に、フォトレジストの厚みのばらつきが著しく大きくな
り、しかも前記段差によりマスクとの間に間隙が発生し
て露出精度が低下することから、高精度にパターンを形
成できず、ショートエッチングやオーバーエッチング等
が生じ、抵抗値のばらつきが多発するという問題があっ
た。
【0008】このような問題を解決するため、出願人等
は、各電極をそれぞれ2層に形成し、例えば、Mo等の
高融点金属材料からなる下層の下部個別電極および下部
共通電極を発熱抵抗体の下面側に形成するとともに、例
えば、Al等の材料からなる上層の上部個別電極および
上部共通電極を発熱抵抗体の上面側であってグレーズ層
の突出部の頂部から後退した部位に形成することにより
前記発熱部と両側の電極との段差を小さくするようにし
てなるサーマルヘッドを開発した。
【0009】このようなサーマルヘッドによれば発熱抵
抗体の発熱部と両側の電極との段差を小さく形成するこ
とができるので、フォトレジストの厚みのばらつきを著
しく低減させることができ、ショートエッチングやオー
バーエッチング等の発生を防止して抵抗値のばらつきを
防ぐことができるものである。
【0010】しかし、前記サーマルヘッドにおいては、
前記グレーズ層の上面に、Ta−SiO2等の材料から
なる発熱抵抗体の発熱部が形成されるとともに、この発
熱部両側にMo等の材料からなる下部電極が形成される
ものであり、この下部電極に使用される高融点金属材料
は、一般的に応力が大きくなりやすく、また酸化膜に対
する密着性の悪いものが多い。従って下部電極とグレー
ズ層との密着が著しく低下してしまい、下部電極の剥離
を招き、ヘッド品質の低下を招いてしまうという問題を
有している。
【0011】また、下部電極をパターンニングするため
のレジスト塗布工程において、下部電極を形成した後、
長時間放置すると、下部電極材料の表面が酸化してしま
い、この表面酸化が生じた状態でレジストを塗布しよう
とすると、下部電極に対してレジストが良好に密着しな
くなり、パターン形成不良が発生しやすいという問題を
有しており、さらに、下部電極に表面酸化膜が残ったま
まで発熱抵抗体を形成すると、この発熱抵抗体と下部電
極との密着性も悪化し、下部電極と発熱抵抗体との剥離
を招いてしまうという問題をも有している。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明に係わるサーマルヘッドは、
良熱伝導性基板と、該良導電性基板上に形成された熱絶
縁層と、この熱絶縁層上に形成された高融点金属材料か
らなり下部個別電極と下部共通電極とからなる下部電極
と、該下部電極および前記熱絶縁層上に形成された複数
の発熱抵抗体と、該発熱抵抗体上に位置し前記下部電極
と接続された上部個別電極と上部共通電極とからなる上
部電極と、前記良熱導電性基板、前記熱絶縁層、各発熱
抵抗体および各電極の上面に積層された保護層とにより
構成されたサーマルヘッドであって、前記熱絶縁層と
記下部電極との間に前記絶縁層と前記下部電極との密
着性を高めるための第1の接着層と、前記下部電極と前
記発熱抵抗体との間に前記下部電極と前記発熱抵抗体と
の密着性を高めるための第2の接着層とを形成したこと
を特徴とするものである。また、請求項2に記載の発明
は、前記第1、相2の接着層を前記発熱抵抗体と同様の
材料により形成したことを特徴とするものであり、請求
項3に記載の発明は、前記熱絶縁層上に耐エッチング層
形成したことを特徴とするものである。
【0013】本発明に係るサーマルヘッドによれば、熱
絶縁層と下部電極との間に熱絶縁層と下部電極との密着
性の良い材料からなる第1の接着層を形成するようにし
ているので、熱絶縁層と下部電極との密着性を高めるこ
とができる。
【0014】また、下部電極の上部にも第2の接着層を
形成することにより、フォトプロセス中での下部電極の
表面酸化を防止することができ、パターン形成時におけ
るレジスト剥離を防止することができ、しかも、接着層
は発熱抵抗体と同種の材料からなるため、発熱抵抗体と
の密着性をも著しく高めることができるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
および図2を参照して説明する。
【0016】図1は本発明に係るサーマルヘッドの実施
の一形態を示したもので、単結晶Siを部分的に凸があ
るように加工した良熱伝導性基板1に、Ta−Siを主
成分とする熱絶縁層2が積層されており、この熱絶縁層
2の突出部分の上面にはMo、W、Nb、Ti等の高融
点金属材料からなり各発熱抵抗体の形成位置に形成され
る下部個別電極8aと下部共通電極8bとからなる下部
電極8が形成されている。
【0017】なお、下部電極8は、Ta−Mo、Ta−
W、Ti−W、Ti−Nb、またTa−N、Ti−N、
W−N、Nb−NのようなN添加合金、あるいは、Ta
−Si、Ti−Si、W−Si、Nb−Siのようなシ
リサイド合金等の合金により形成してもよい。
【0018】また、熱絶縁層2と下部電極8との間に
は、例えばTa−SiO2、Nb−SiO2、Cr−Si
O2のような抵抗体材料やSiO2等の材料からなる第1
の接着層である接着層10が形成されており、この接着
層10の厚さ寸法は、厚さ寸法が厚すぎるとエッチング
むらやドット部からリボン等への熱伝達効率が悪くな
り、また、前記厚さ寸法が薄すぎると接着効果がないこ
とから2〜20nm程度に形成されるようにされ、好ま
しくは、15nm程度の厚さに形成される。そしてこの
接着層10により、下部電極8と熱絶縁層2との密着性
を著しく高めるようにされている。
【0019】また、熱絶縁層2上には、下部電極8、接
着層10をCF4系のガスでドライエッチングするとき
に熱絶縁層2のダメージを防止するために、アルミナ等
からなる耐エッチング層12を形成している。
【0020】また、下部電極8の上面にはTa−SiO
2等の材料からなる複数の発熱抵抗体3が直線状に整列
するように形成されており、発熱抵抗体3の上面であっ
て下部電極8と発熱抵抗体3との境界部から離隔する位
置には、Al等の材料からなり各発熱抵抗体3に対して
それぞれ個別に接続される上部個別電極9aと、各発熱
抵抗体3の全てに接続される上部共通電極9bとからな
る上部電極9がそれぞれ形成されている。さらに良熱伝
導性基板1、熱絶縁層2、各発熱抵抗体3および各電極
8、9の上面には各発熱抵抗体3および各電極8、9を
保護する保護層5が積層されている。
【0021】なお、耐エッチング層12は必要に応じて
省略することも可能である。
【0022】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0023】本実施形態において、前記構成のサーマル
ヘッドを製造する場合、まず、熱絶縁層2の上面に耐エ
ッチング層12としてAl2O3等の材料を蒸着、スパッ
タリング等で成膜し、その上に接着層10としてTa−
SiO2、Nb−SiO2、Cr−SiO2等の材料を蒸
着、スパッタリング等により成膜した後、この接着層1
0の上面に、下部電極8としてMo等の高融点金属材料
を蒸着した後、発熱抵抗体3をスパッタリング等の手段
により成膜し、その後、フォトリソグラフィ技術によ
り、発熱部が整列するパターンとなるようにエッチング
をおこなう。この時、発熱抵抗体3を接着層10の形成
材料と同様の材料であるTa−SiO2により形成する
ようにすれば、スパッタリングのターゲットを変更する
必要がなくなり、効率よく発熱抵抗体3の成膜を行なう
ことができる。
【0024】そして、Al等からなる上部電極9を発熱
抵抗体3上に成膜した後、フォトリソ技術により、所定
パターンにエッチングを行ない、下部電極8と発熱抵抗
体3との境界部から外側に離れた位置に上部電極9を形
成する。その後、良熱伝導性基板1、熱絶縁層2、各発
熱体3および各電極8、9の上面に保護層5を積層形成
するものである。
【0025】本実施形態においては、下部電極8を熱絶
縁層2上に接着層10を介して形成するようにしてお
り、この接着層10の形成材料と発熱抵抗体3の形成材
料との膜応力が近似することになるため、接着層10と
発熱抵抗体3との応力バランスをとることができるの
で、熱絶縁層2に対する下部電極8の密着性を著しくた
かめることができ、また、下部電極8の剥離を確実に防
止することができ、ヘッドの品質向上につながる。
【0026】また、図2は本発明の他の実施の形態を示
したもので、本実施形態においても前述した実施形態と
同様に、単結晶Siを部分的に凸があるように加工した
良熱伝導性基板1に、Ta−Siを主成分とする熱絶縁
層2が積層されており、この熱絶縁層2の突出部分の上
面にはMo、W、Nb、Ti等の高融点金属材料からな
り各発熱抵抗体3の形成位置に形成される下部個別電極
8aと下部共通電極8bとからなる下部電極8が形成さ
れており、熱絶縁層2と下部電極8との間には、例えば
Ta−SiO2、Nb−SiO2、Cr−SiO2やSi
O2等の材料からなる接着層10が形成されている。さ
らに本実施形態においては、下部電極8と発熱抵抗体3
との間にも例えばTa−SiO2、Nb−SiO2、Cr
−SiO2の材料からなる第2の接着層である接着層1
1が形成されておりこれら接着層10、11は、前述
と同様に厚さ寸法が厚すぎるとエッチングむらやドット
部からリボン等への熱伝達効率が悪くなり、また、前記
厚さ寸法が薄すぎると接着効果がないことから2〜20
nm程度に形成されるようにされ、好ましくは、15n
m程度の厚さに形成される。そしてこれら接着層10、
11により、下部電極8と熱絶縁層2との密着性および
下部電極8と発熱抵抗体3との密着性を著しく高めるよ
うにされている。
【0027】次に本実施形態の作用について説明する。
【0028】本実施形態において前記構成のサーマルヘ
ッドを製造する場合、まず、熱絶縁層2の上面に耐エッ
チング層12としてAl2O3等の材料を蒸着、スパッタ
リング等で成膜し、その上に第1の接着層である接着層
10としてTa−SiO2、Nb−SiO2、Cr−Si
O2等の材料を蒸着、スパッタリング等により成膜した
後、この接着層10の上面に、下部電極8としてMo等
の高融点金属材料を蒸着、スパッタリング等の手段によ
り成膜し、さらに下部電極8の上面に第2の接着層であ
接着層11としてTa−SiO2、Nb−SiO2、C
r−SiO2等の材料を蒸着、スパッタリング等により
成膜する。その後、フォトリソグラフィ技術により、接
着層10、下部電極8、接着層11を発熱抵抗体3の発
熱領域の電極間距離を規定するパターンとなるようにエ
ッチングをおこなう。この時接着層10、11をTa−
SiO2により形成するとともに、下部電極8をMoで
形成するといずれの材料もCF4系のガスでエッチング
することができるため一度のレジスト形成で接着層1
0、11および下部電極8を同時にエッチングすること
が可能である。また耐エッチング層12により熱絶縁層
2にダメージを与えることなくエッチング処理できる。
【0029】次に、各接着層10、11を含む下部電極
8を覆うようにTa−SiO2等の発熱抵抗体3を蒸
着、スパッタリング等で成膜した後、フォトリソグラフ
ィ技術により、発熱部が整列するパターンとなるように
エッチングを行なう。このとき各接着層10、11と同
様の材料であるTa−SiO2により発熱抵抗体3を形
成するようにすれば、スパッタリングのターゲットを変
更する必要がなくなり、効率よく発熱抵抗体3の成膜を
行なうことができる。
【0030】そして、Al等からなる上部電極9を発熱
抵抗体3上に成膜した後、フォトリソ技術により、所定
パターンにエッチングを行ない、下部電極8と発熱抵抗
体3との境界部から外側に離れた位置に上部電極9を形
成する。その後、良熱伝導性基板1、熱絶縁層2、各発
熱体3および各電極8、9の上面に保護層5を積層形成
するものである。
【0031】本実施形態においても前記実施形態と同様
に、下部電極8を熱絶縁層2との間に発熱抵抗体3と同
様の材料で接着層10を形成しているので熱絶縁層2に
対する下部電極8の密着性を著しくたかめることがで
る。また下部電極8の上面に接着層11を形成すること
により、下部電極8の表面酸化の発生を防止することが
でき、しかも接着層11により発熱体3との密着性を高
めることもできるものである。
【0032】なお、本発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、例えば、前記良熱伝導性基板1は単結晶
SiのみならずAlNやSiC等の良熱伝導性材料であ
ればいずれの材料を用いてもよいまた、下部電極8とし
て例えば耐熱性を重視するならTa−Mo、Ta−W、
Ti−W、Ti−Nb、Ta−N、Ti−N、W−N、
Nb−N、Ta−Si、Ti−Si、W−Si、Nb−
Siのような合金を用いればよいし、Mo、W、Nb、
Ti等の高融点金属材料を用いればより製造を簡易にで
きる。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るサーマ
ルヘッドは、下部電極を熱絶縁層と密着性のよい材料か
らなる第1の接着層を介して形成することにより、熱絶
縁層に対する下部電極の密着性を著しく高めることがで
き、下部電極の剥離を確実に防止できる。さらに下部電
極の上面に第2の接着層を形成することにより、下部電
極の表面酸化の発生を防止することができ、パターン形
成時におけるレジスト剥離を防止することができ、しか
も発熱抵抗体との密着性を著しく高めることができ、下
部電極と発熱抵抗体との剥離を確実に防止でき、その結
果サーマルヘッドの品質を高める効果を奏する。また、
接着層と同様の材料 により発熱抵抗体を形成するよう
にすれば、スパッタリングのターゲットを変更する必要
がなくなり、効率よく発熱抵抗体の成膜を行なうことが
できるという効果をも奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサーマルヘッドの一実施形態を示す縦
断面図である。
【図2】本発明のサーマルヘッドの他の実施形態を示す
縦断面図である。
【図3】従来のサーマルヘッドを示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 良熱伝導性基板 2 熱絶縁層 3 発熱抵抗体層 8 下部電極 9 上部電極 10 接着層 11 接着層 12 耐エッチング層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−214671(JP,A) 特開 昭57−178878(JP,A) 特開 平3−208671(JP,A) 特開 昭57−25975(JP,A) 特開 昭56−37177(JP,A) 特開 平7−214808(JP,A) 特開 平3−239562(JP,A) 特開 平6−218972(JP,A) 特開 昭62−48570(JP,A) 実開 平2−144443(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/335

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 良熱伝導性基板と、該良導電性基板上に
    形成された熱絶縁層と、この熱絶縁層上に形成された
    融点金属材料からなり下部個別電極と下部共通電極と
    らなる下部電極と、該下部電極および前記熱絶縁層上に
    形成された複数の発熱抵抗体と、該発熱抵抗体上に位置
    し前記下部電極と接続された上部個別電極と上部共通電
    極とからなる上部電極と、前記良熱導電性基板、前記熱
    絶縁層、各発熱抵抗体および各電極の上面に積層された
    保護層とにより構成されたサーマルヘッドであって、前
    熱絶縁層と前記下部電極との間に前記絶縁層と前記
    下部電極との密着性を高めるための第1の接着層と、前
    記下部電極と前記発熱抵抗体との間に前記下部電極と前
    記発熱抵抗体との密着性を高めるための第2の接着層と
    を形成したことを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2の接着層を前記発熱抵抗
    体と同様の材料により形成したことを特徴とする請求項
    1に記載のサーマルヘッド。
  3. 【請求項3】 前記熱絶縁層上に耐エッチング層を形成
    したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    サーマルヘッド。
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