JP2001001561A - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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JP2001001561A
JP2001001561A JP17134599A JP17134599A JP2001001561A JP 2001001561 A JP2001001561 A JP 2001001561A JP 17134599 A JP17134599 A JP 17134599A JP 17134599 A JP17134599 A JP 17134599A JP 2001001561 A JP2001001561 A JP 2001001561A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、複数の導電層の抵抗値を、列方向
の中央部付近から端部側に位置する導電層に従って抵抗
値を大きくして、導電層での電圧降下を補正し、発熱素
子を均一な温度で発熱させて印刷濃度にムラのない良好
な印刷画像を得ることができるサーマルヘッドを提供す
ることを目的とするものである。 【解決手段】 本発明のサーマルヘッド1の導電体6
は、列方向の端部側に位置する導電層6に、所定寸法の
隙間部6aを挟んで互いに対向する一対の良導電部6
b、6cと、隙間部6aに形成された抵抗体7とで構成
されている。そして、隙間部6aを列方向の中央部付近
から端部側に位置する導電層6に従って長くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサーマルヘッドに係
わり、特に、共通電極を保温層上に形成し、この共通電
極上に層間絶縁層を介して発熱素子を積層形成してなる
サーマルヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、熱転写プリンタ等に搭載され
る記録ヘッドとしての一般的なサーマルヘッドは、発熱
抵抗体から成る複数個の発熱素子を基板上に1列もしく
は複数列に整列配置し、記録情報に従って各発熱体素子
を選択的に通電加熱させることにより、感熱記録紙に発
色記録したり、あるいは、インクリボンのインクを溶融
させて普通紙、OHP用紙等の記録媒体に転写記録する
などして、各種の記録媒体に印刷記録を行うようになっ
ている。
【0003】このようなサーマルヘッドの従来のもの
は、図11、12に示すように、セラミックスまたはシ
リコンなどからなる絶縁性を有する基板24を有してお
り、図12に示す基板24の上面の右端部近傍には、断
面略台形状に突出する凸部24aが形成されている。
【0004】また、前記基板24の上面には保温層25
が形成され、前記凸部24a上の保温層25の上面に
は、Ta−SiO2などのサーメツト系からなる発熱抵
抗体をスパッタリング等により被着した後に、フツ素系
ガスと酸化ガスとの混合ガスによるプラズマエッチング
を施して所望のパターン状に形成し、これにより、所望
の分解能に対応するドットの数に応じて並列状に整列形
成された複数の発熱素子26が設けられている。
【0005】さらに、図12に示す各発熱素子26の右
側には、共通電極27が形成され、この共通電極27
は、図11に示すように、サーマルヘッド23の外周縁
に沿うようにしてコ字状に形成されている。そして、前
記共通電極27の左右外周縁の2つの端部に共通電極端
子27aが形成されている。この共通電極端子27aの
上面には、端子メッキ層27bが施されている。
【0006】一方、図12に示す発熱素子26の左側上
面には、各発熱素子26に独立して通電を行う複数の個
別電極28がパターン状に形成されている。また、個別
電極28と発熱素子26との間には、個別電極28と発
熱素子26とを電気的に接続する個別側接続電極29が
形成されている。また、図12に示す個別電極28の左
端部は、個別電極端子28aとなっており、この個別電
極端子28aの上面には、端子メッキ層28bが施され
ている。
【0007】前記共通電極27および個別電極28は、
Al、またはCuなどを素材とし、スバッタリングなど
により発熱素子26および保温層25の上面に約2μm
程度の厚さで被着した後、エッチングなどにより所定の
パターン状に形成されており、各発熱素子26の共通電
極27と個別電極28とに挟まれた部位が発熱部26a
とされている。
【0008】また、保温層25、発熱素子26、共通電
極27および個別電極28の上面には、酸化や摩耗を防
止するための保護層30が形成されている。この保護層
30は、耐酸化性および耐摩耗性の良いサイアロン(S
i−Al−O−N系化合物固溶体)等を素材とし、個別
電極端子28aおよび共通電極端子27aを除いた、そ
れ以外のすべての上面を被覆するようにして、スパッタ
リング等により積層されている。
【0009】前述したような構成を有する従来のサーマ
ルヘッド23においては、共通電極27および個別電極
28の間に選択的に通電することによって発熱素子26
を選択的に発熱させ、この部位に当接するインクリボン
のインクを溶融させて記録紙上に転写するか、あるいは
直接感熱記録紙を発色させて所望の記録を行なってい
た。
【0010】また、従来のサーマルヘッド23において
は、前述のごとく、基板24の端部寄りに凸状の保温層
25を片寄らせて設け、この凸状の保温層25上に発熱
部26aを形成した、いわゆるリアルエッジ化が図られ
ており、このリアルエッジ化されたサーマルヘッド23
を用いることにより、記録品質の向上を達成していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のサーマ
ルヘッド23においては、図11に示すように、それぞ
れの発熱素子26を基板24の端部寄りに形成するリア
ルエッジ化のために、共通電極27が基板24の端部と
発熱素子26とに挟まれた狭いところに極端に細長く形
成していたので、共通電極27の素材として銅やアルミ
ニウムを用いても電極抵抗値が大きくなり、共通電極2
7において、いわゆる電圧降下が生じて、発熱素子26
の発熱温度にバラツキが発生する問題があった。
【0012】更に、発熱素子26から共通電極端子27
aまでの通電経路の長さが、それぞれの発熱素子26毎
に異なり、列方向の中央部付近の発熱素子26が共通電
極端子27aから一番遠くなっていた。そのために、列
方向の中央部付近の発熱素子26に接続される共通電極
27における電圧降下量が大きくなり、列方向の中央部
付近の発熱素子26の発熱温度が低下することがあっ
た。このようなサーマルヘッドに電圧降下が発生して、
発熱素子26の発熱温度が低下すると、例えば熱転写印
刷等を行う場合に、印刷濃度ムラが大きくなる等の印刷
品質の低下が生じるという間題点があった。
【0013】このような電圧降下の改善策として、共通
電極27の厚さを厚くすることにより電圧降下の量を低
減することが考えられるが、共通電極27の厚さを厚く
すると、共通電極27上に位置する保護層25の積層が
難しくなる上に、印刷時のサーマルヘッド23とプリン
タ(図示せず)側のプラテンとの圧接力が発熱部26a
とその発熱部26aに隣接する共通電極27とに集中
し、共通電極27に大きなせん断応力が加わるようにな
っていた。従って、Al、あるいはCuから成る軟質の
金属素材により形成された共通電極27が材料疲労(金
属疲労)を起こして、保護層25が早期に剥離破壊され
て共通電極27に摩耗や腐食による断線が生じ、寿命が
短いという欠点があった。
【0014】また、各発熱素子26の列方向に隣接して
複数個の隣接共通電極を有するいわゆる交互リードヘッ
ドとよばれる公知のサーマルヘッドを用いることで、電
圧降下を抑制して各発熱素子26の配列位置における発
熱温度の差をなくすこともできるが、この場合も、隣り
合う発熱素子間に隣接共通電極が形成されているため、
各発熱素子間の寸法が大きくなり、印刷した画像のドッ
ト間の寸法が大きくなり、高精細な印刷が難しくなると
いう欠点があった。
【0015】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、サーマルヘッドの共通電極における電圧降下
を補正することができ、発熱素子を均一な温度で発熱さ
せて印刷濃度にムラのない良好な印刷画像を得ることが
できるサーマルヘッドを提供することを目的とするもの
である。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段として本発明のサーマルヘッドは、基板の
上面に形成した保温層と、この保温層の上方に並列状に
形成した複数の発熱素子と、この発熱素子の一方に電気
的に接続される複数の個別電極とを備え、前記個別電極
の下部で前記保温層の上面には、前記個別電極と同方向
に並列状に形成された複数の導電層を有し、前記個別電
極と前記導電層の間に、この導電層と前記個別電極とを
絶縁する層間絶縁層を有し、前記導電層は、列方向の中
央部付近に位置する前記導電層より、端部側に位置する
前記導電層の抵抗値が大きくなるように形成し、電気的
に接続された端子接続電極層及び前記発熱素子に接続さ
れて、前記発熱素子に通電を行うような構成とした。
【0017】また、前記課題を解決するための第2の手
段として、前記導電層は、所定寸法の隙間部を挟んで互
いに対向する一対の良導電部と、前記隙間部に形成され
た抵抗体とで構成され、前記隙間部の長さを異ならしめ
て前記中央部付近より前記端部側に位置する前記導電層
の抵抗値を大きくした構成とした。
【0018】また、前記課題を解決するための第3の手
段として、前記中央部付近から前記端部側に位置するに
従って前記隙間部を長くした構成とした。
【0019】また、前記課題を解決するための第4の手
段として、前記導電層は、前記端部側に位置する隣り合
う複数の前記良導電部から成る複数の良導電部群を有
し、この良導電部群内の前記複数の良導電部同志が前記
抵抗体で接続されている構成とした。
【0020】また、前記課題を解決するための第5の手
段として、前記良導電部群は、前記中央部付近から前記
端部側に位置して複数形成され、前記良導電部群内の前
記良導電部の前記隙間部の長さを等しくし、前記それぞ
れの前記良導電部群の前記隙間部は、前記中央部付近か
ら前記端部側に位置する前記良導電部群に従って長くし
た構成とした。
【0021】また、前記課題を解決するための第6の手
段として、前記端部側に位置する導電層は、細幅部と広
幅部で構成され、前記細幅部の長さを異ならしめて前記
中央部付近より前記端部側の前記導電層の抵抗値を大き
くした構成とした。
【0022】また、前記課題を解決するための第7の手
段として、前記細幅部は、前記中央部付近から前記端部
側に位置する前記導電層に従って長くした構成とした。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
のサーマルヘッドを図1〜図8に基づいて説明する。図
1〜図3は本発明の第1の実施の形態に係わる概略図で
あり、図4〜図8はその製造方法を説明する概略図であ
り、図9は本発明の第2の実施の形態に係わる図であ
り、図10は本発明の第3の実施の形態に係わる概略図
である。なお、それぞれの図面は、説明の便宜上、実際
のものと比して極端に数の少ないドット分の発熱素子を
有するサーマルヘッドを例にして説明する。
【0024】まず、本発明の第1の実施の形態のサーマ
ルヘッド1は、図1、2に示すように、基板4の上面に
形成した保温層5と、この保温層5の上方に並列状に整
列して形成した複数の発熱素子10と、この発熱素子1
0の一方と他方にそれぞれ電気的に接続される複数の個
別電極16、及び導電層6と接続する導電部15とを備
え、個別電極16の下部で基板4の上面には、個別電極
16と電気的に絶縁する層間絶縁層9を介して個別電極
16と同方向に並列状に形成された複数の導電層6を有
して概略構成されている。
【0025】このような概略構成のサーマルヘッド1の
詳細な構成は、図2に示すように、最下部に所定の厚さ
の基板4が配設されている。この基板4は、図2の右側
端部近傍に断面略台形状に上方に突出する凸部4aが形
成されている。また、基板4の上面に形成された保温層
5が形成されている。この保温層5は、従来と同様に、
高融点ガラスを主成分として形成されている。
【0026】前記保温層5の上面には、複数の発熱素子
10の数に対応して並列状に整列されたパターン状の導
電層6が複数形成されている。前記導電層6は、図6に
示すように、列方向である矢印X方向の端部側に位置す
る導電層6に、所定寸法A、Bの隙間部6aを挟んで互
いに対向する一対の良導電部6b、6cが形成されてい
る。前記隙間部6aは、エッチング等により、導電層6
の列方向の中央部付近から端部側に位置する導電層6に
従って長く形成されている。即ち、隙間寸法A、Bの関
係は、A<Bになって形成されている。前記一対の良導
電部6b、6cは、発熱素子10の発熱温度によって、
溶融、あるいは破損が発生しない高融点金属、例えば融
点1500℃以上のCr、Mo、Ti、Zr、Ta、N
b、W、Hf等から成り、厚さが、例えば0.15μm
程度の均一な厚さで形成されている。
【0027】前記一対の良導電部6b、6cに挟まれた
隙間部6aには、例えば発熱素子10と同じ材料のTa
−SiO2 等から成る抵抗体7が設けられており、この
抵抗体7によって、一対の良導電部6b、6cが電気的
に接続されて、列方向の端部側に位置する導電層6が構
成されている。また、列方向の中央部付近に位置する導
電層6は、隙間部6aがなく、全体が一対の良導電部6
b、6cと同じ材料で形成され、全体の長さが、隙間部
6aを有する列方向の端部側に位置する導電層6と同じ
長さに形成されている。前記列方向の中央部付近に位置
する導電層6、及び端部側に位置する導電層6に形成さ
れた抵抗体7は、前記一対の良導電部6b、6cと同じ
厚さ、例えば0.15μm程度に形成されて、熱応答特
性への影響を小さくするようになっている。
【0028】即ち、列方向の端部側に位置するそれぞれ
の導電層6は、所定寸法の隙間部6aを挟んで互いに対
向する一対の良導電部6b、6cと、隙間部6aに形成
された抵抗体7とで構成され、隙間部6aの長さを異な
らしめて、列方向の中央部付近の導電層6より、端部側
に位置する導電層6の抵抗値を大きくしている。そのた
めに、発熱素子10に通電したときに、導電層6での電
圧降下(コモンドロップ)補正して、導電層6での電圧
降下がなくすることができる。本発明のサーマルヘッド
1においては、導電層6での電圧降下を補正して、発熱
素子10を均一な温度で発熱させて、印刷濃度にムラの
ない高品質の印刷画像を得ることができる。
【0029】また、図2に示すように、左側の導電層6
の他端縁に接続される端子接続電極層8は、保温層5上
に形成され、その位置は、図8に示すように、下方寄り
に位置した、外形が矩形に形成され、直線状の前方端縁
8aと後方端縁8bとを有し、前方端縁8aが導電層6
の他端縁に積層形成されて、導電層6と端子接続電極層
8とが電気的に接続されている。また、端子接続電極層
8は、直線状の端縁8aが、図8に示すように、層間絶
縁層9を介して、複数の発熱素子10のそれぞれの端縁
10aに、水平方向である基板面方向で互いに向かい合
って設けられている。
【0030】前記端子接続電極層8は、低抵抗率の金属
によって形成されており、好ましくはAl、Cu、A
u、Ni等の抵抗率1×10−7Ωm以下の金属によっ
て厚さが1.0〜3.0μm程度で導電層6の厚さより
厚く形成されている。このような端子接続電極層8は、
図8に示す横方向の幅寸法が、基板4の図示左右両側の
端面寄りの層間絶縁層9に形成された共通電極端子側接
続部12まで形成され、後述する端子接続電極13を介
して共通電極端子14に接続されるようになっている。
【0031】前記導電層6、および端子接続電極層8の
上面には、層間絶縁層9が形成されている。この層間絶
縁層9は下方の導電層6と、上方の発熱素子10、及び
個別電極16との絶縁性を確実に確保できるように、S
iの酸化物または窒素酸化物によって、厚さが1.5μ
m程度に形成されている。
【0032】そして、層間絶縁層9の上面であって前記
凸部4aの上方に対応する位置には、Ta−SiO2
からなる発熱素子10が、図1に示すように、列方向で
ある矢印X方向に整列されて積層形成されている。この
発熱素子10は、サーマルヘッド1の所望の分解能に対
応するドットの数、及び大きさに応じて、図2に示すよ
うに、一方が導電部15に接続され、他方が個別側接続
電極17を介して個別電極16に、それぞれ電気的に接
続されている。
【0033】また、導電部15は、導電層6と同じ、ま
たは同等に材料から成り、図2に示すように、下方側が
下層側の導電層6の一端縁に接続され、上方側が上層側
の発熱素子10の一方に接続され、層間絶縁層9を挟ん
で導電層6と発熱素子10とが導電部15を介して電気
的に接続されている。なお、導電部15の図8に示す横
方向の形成範囲は、列方向の両端部側の位置に形成され
た発熱素子10が接続可能な寸法になっている。
【0034】更に、図8に示す端子接続電極層8の左右
の端部側の層間絶縁層9には、端子接続電極層8に接続
される後述する端子接続電極13を形成するための角孔
状の共通電極端子側接続部12が形成されている。この
共通電極端子側接続部12は、層間絶縁層9の上に形成
された並列状の複数の個別電極16の左右外側に設けら
れ、図3に示すように、共通電極端子側接続部12の内
部で端子接続電極層8上には、Al等の導電性の良好な
金属からなる端子接続電極13が形成されている。この
端子接続電極13は、図3において層間絶縁層9の上部
の左端部側に引き出され、この部分が共通電極端子14
となっている。この共通電極端子14の上部には、導電
性のメッキが施されて端子メッキ層14aが形成され、
この端子メッキ層14aが後述する上方の保護層19か
ら露出した状態になっている。したがって、端子接続電
極13によって、端子接続電極層8と共通電極端子14
とが電気的に接続されている。
【0035】また、個別電極16は、層間絶縁層9の上
面に形成され、図2に示す右側の発熱素子10の左端部
近傍から、基板4の左端部にかかる範囲に、前記導電層
6と同方向に並列状に整列されて形成されている。そし
て、個別電極16は、Al、Cu等の導電性の良好な金
属で形成されている。前記個別電極16は、発熱素子1
0の他方側に形成された、Mo、Cr、Ti等の高融点
金属からなる個別側接続電極17により、発熱素子10
と電気的に接続されている。更に、個別電極16は、図
2に示す左端部に引き出され、この左端部が個別電極端
子18となっている。この個別電極端子18の上部には
導電性のメッキが施されて、端子メッキ層18aが形成
され、この端子メッキ層18aの表面が保護層19から
露出している。
【0036】前記発熱素子10、個別電極16、導電部
15、個別側接続電極17、層間絶縁層9、端子接続電
極13、導電層6、端子接続電極層8および保温層5の
上部には、これらを酸化あるいは摩耗などから保護する
ための保護層19が、図2に示すように形成されてい
る。この保護層19は、耐酸化性および耐摩耗性の良好
なサイアロン(Si−Al−O−N系化合物固溶体)ま
たはSi−O−N系化合物等から形成されて構成されて
いる。
【0037】次に本発明の第1の実施の形態に係るサー
マルヘッド1の製造方法について図4〜図8に基づいて
説明する。本発明のサーマルヘッド1の製造方法は、従
来と同様にして一枚の大きな図示を省略した基板4上
に、複数個のサーマルヘッド1を同時に形成し、その大
きな基板4を所望の大きさに分割することにより複数個
のサーマルヘッド1が同時に得られるようになってい
る。
【0038】このようなサーマルヘッド1の製造方法
は、まず基板形成工程において、従来と同様にして平板
状に形成されたシリコンをエッチングして、凸部4aを
有する基板4を形成し、ついで、保温層形成工程におい
て、従来と同様にして基板4の上面にシリコンと遷移金
属と酸素との酸化物からなる、図4に示す略一様の厚さ
の保温層5を形成する。
【0039】次に、導電層形成工程により、保温層5の
上面に、Cr、Mo、Ti、Zr、Ta、No、W、H
f等からなる、融点が1500℃以上の高融点金属を
0.15μm程度の均一な厚さにスパックリングなどに
より被着した後、エッチングにより、図5に示すよう
な、並列状に整列された所望のパターンの複数の導電層
6を形成する。この時、列方向の端部側に位置する導電
層6は、所定寸法A、Bの隙間部6aを挟んで互いに対
向する一対の良導電部6b、6cを形成し、隙間部6a
にスパッタリングとエッチングとによって、例えば発熱
素子10と同材料のTa−SiO2 等から成る抵抗体7
を形成する。また、隙間部6aは列方向の中央部付近か
ら端部側に位置する導電層6に従って長く形成されてい
る。そして、それぞれの隙間部6aには、例えば発熱素
子10と同じ材料のTa−SiO2 等から成る抵抗体7
が、スパッタリング、およびエッチングとにより形成さ
れて、互いに対向する一対の良導電部6b、6cが接続
されている。
【0040】次に、端子接続電極層形成工程により、図
6に示すように、保温層5上、および導電層6の他端縁
上に端子接続電極層8を形成する。この端子接続電極層
8は、Al、Cu、Au、Ni等から成る抵抗率が1×
10-7Ωm以下の導電性の良好な金属をスバッタリング
等で、厚さが1〜3μm程度の均一に被着した後、エッ
チングにより、図示上部の前方端縁8aと、図示下方の
後方端縁8bとを有する外形が矩形状に形成され、横方
向の左右両端部が基板4の端部寄り近傍まで延長形成さ
れている。
【0041】次に、層間絶縁層形成工程において、保温
層5、導電層6および端子接続電極層8の上面を覆うよ
うに、層間絶縁層9を形成する。この層間絶縁層9は、
導電層6および端子接続電極層8の上面に、SiO2
たはSi−O−N系化合物等から成る素材を、スパック
リングまたはCVDなどにより1〜3μm程度の均一な
厚さに全面成膜して形成する。
【0042】次に、層間絶縁層形成工程でのエッチング
工程において、層間絶縁層9の上面の全面にフォトレジ
ストをスピンナーなどで塗布してレジスト膜を形成した
後、バッファードフツ酸(BHF)等で図8に示す上部
側の層間絶縁層9をエッチングして導電層6の一端縁を
露出させて、共通側接続部15aを形成すると共に、端
子接続電極層8の左右両端部側に角孔状の共通電極端子
側接続部12を形成して、端子接続電極層8の一部を露
出させる。
【0043】次に、発熱素子形成工程において、従来と
同様に、Ta2 NまたはTa−SiO2等から成る所望
の発熱抵抗体をスバッタリングなどにより、0.3μm
程度の均一な厚さで被着した後、フォトリソによるエッ
チングを施して分解能に対応するようにして、所望のド
ットの数に応じて並列状に整列配置された、所定形状の
複数の発熱素子10を層間絶縁層9上に積層形成する。
このとき、各発熱素子10は、前記層間絶縁層9によ
り、導電層6と絶縁された状態になっている。
【0044】次に、共通電極形成工程において、図8に
示す上方側に導電部15を形成する。この導電部15
は、導電層6と同様の材料をスパッタリング等により被
着し、エッチング等によって発熱素子10の一方側と、
共通側接続部15aで露出された導電層6の一端縁側と
を、電気的に接続する所望形状に形成している。次に、
個別側接続電極形成工程において、導電部15と同材質
の高融点金属をスバッタリングなどにより発熱素子10
の他方側、及びこの近傍の層間絶縁層9上に被着し、エ
ッチング等によって発熱素子10と、後述する個別電極
形成工程で形成する個別電極16とを電気的に接続する
ための所望のパターンの個別側接続電極17を形成す
る。
【0045】次に、個別電極形成工程において並列状に
整列された個別電極16を形成する。この個別電極16
は、Al等をスバッタリングなどにより、例えば1〜3
μm程度の厚さで層間絶縁層9上に被着し、個別側接続
電極17を介して、各発熱素子10に接続され、発熱素
子10に独立して通電を行うことができるようになって
いる。
【0046】次に、端子接続電極形成工程において、A
lなどの良好な導電性を有する金属をスバッタリングな
どにより、例えば1〜3μm程度の均一な厚さに被着し
た後、エッチングにより、共通電極端子側接続部12内
部において端子接続電極層8と電気的に接続された所望
パターンの端子接続電極13を形成する。
【0047】次に、保護層形成工程において、共通電極
端子14および個別電極端子18を除く全面に、サイア
ロン(Si−Al−O−N系化合物固溶体)またはSi
−O−N系化合物などから成る素材を、例えば5〜10
μm程度の略一様な厚さにスバッタリング、CVDなど
により被着することにより保護層19が形成され、つい
で、ダイシング工程により、大きな基板4を所望の位置
にて分割してチップ化された複数個のサーマルヘッド1
を同時に得ることにより本実施の形態のサーマルヘッド
1の製造が完了する。
【0048】なお、共通電極端子14および個別電極端
子18には、保護層19を形成する際に耐熱性の粘着テ
ープなどによるマスク層が貼り付けられ、保護層19を
形成した後に、前記マスク層を剥離することにより共通
電極端子14および個別電極端子18が露出されるよう
になっている。そして、この共通電極端子14および個
別電極端子18の上面には、Ni−Sn系化合物などの
易ハンダ付け性の端子メッキ層14a、18aをそれぞ
れ施して形成している。
【0049】なお、本発明の実施の形態の説明では、列
方向の中央部付近の導電層6に、隙間部6aがなくて、
抵抗体7のないもので説明したが、列方向の中央部付近
の導電層6にも隙間部6aを設け、この隙間部6aに抵
抗体7を形成したもの(図示せず)でも良い。
【0050】次に、本発明の実施形態の作用について、
熱転写プリンタを例に説明すると、図示しない熱転写プ
リンタのキヤリッジに、前述のような構成を有する本発
明の第1の実施の形態のサーマルヘッド1を搭載する。
即ち、本発明のサーマルヘッド1は、キヤリッジに装着
したリボンカセットのインクリボンを記録紙上に圧接さ
せるとともに、キヤリッジを移動させながら記録情報に
基づいて発熱素子10に選択的に通電することによっ
て、発熱素子10上のインクリボンのインクを記録紙上
に溶融転写あるいは昇華転写して所望の画像印刷を行う
ようになっている。
【0051】更に具体的に説明すると、本発明の実施の
形態のサーマルヘッド1の個別電極端子18と共通電極
端子14には、図示しない通電用のケーブルの一端が接
続されており、このケーブルの他端はプリンタ本体の図
示しない通電制御部に接続されている。そして、この通
電制御部から、ケーブルを介して記録情報に基づいて個
別電極端子18に、従来よりやや高電圧の電流を通電す
る。これによって、まず、個別電極端子18から、個別
電極16にそれぞれ信号が伝達され、発熱素子10に通
電されて、発熱素子10が前記記録情報に基づいて選択
的に所定温度で発熱される。そして、発熱素子10か
ら、さらに電流が導電部15を経由して、発熱素子10
の下層の導電層6にそれぞれ通電される。
【0052】次に、導電層6から端子接続電極層8に電
流が伝わる。この際、この導電層6は発熱素子10の直
下に位置するが、0.15μm程度の薄い厚さとされて
いるため、熱応答特性への影響は小さく、また、高融点
金属によって形成されているため、発熱素子10の熱に
よって通電が妨げられることもない。
【0053】次に、端子接続電極層8から、端子接続電
極13を介して共通電極端子14に電流が伝わり、この
共通電極端子14からサーマルヘッド1の外部のプリン
タ側に電流が流れていく。このようにして、プリンタ側
の通電制御部からの命令による制御電流が、個別電極端
子18から、発熱素子10を介して共通電極端子14に
流れることにより、発熱素子10にジュール熱が発生し
て所定の温度まで発熱する。
【0054】前述のように、本発明のサーマルヘッド1
は、並列状に形成されて列方向の中央部付近に位置する
導電層6より端部側に位置する導電層6の抵抗値が大き
く形成されているので、左右2箇所の共通電極端子14
から遠い位置の、列方向の中央部付近の発熱素子10に
接続される導電層6に電圧降下が発生したとしても、列
方向の端部側の導電層6の抵抗値が大きく形成されてい
るので、端部側の導電層6に通電される電圧も中央部付
近の導電層6の電圧と同じ程度に電圧降下させることが
でき、列方向の中央部付近と端部側とに位置する導電層
6に通電される電圧を、ほぼ同じに補正することができ
る。そのために、発熱素子10に均一な通電を行うこと
ができ、従来より問題とされていた共通電極における電
圧降下を抑制することができる。
【0055】このような本発明のサーマルヘッド1は、
従来のような列方向の中央部付近の発熱素子10の発熱
温度が低下することがなく、発熱素子10を均一な温度
で発熱させることができ、例えば熱転写プリンタで印刷
するときに、印刷濃度にムラのない良好な印刷画像を得
ることができる。
【0056】また、本発明の第2の実施の形態のサーマ
ルヘッド31は、図9に示すように、列方向の端部側に
位置する、スリット状の隣り合う複数の良導電部36
b、36cから成る複数の良導電部群E、Fが形成され
ている。前記列方向の中央部付近には、隙間部36aが
なく、全てが良導電部36b、36cと同じ材料で形成
されたスリット状の複数の導電層36から成る良導電部
群Gが形成されている。前記端部側に位置する良導電部
群E、F内の隣り合う複数の良導電部36b、36c同
志が抵抗体37で接続されている。
【0057】また、良導電部群E、Fは、列方向の中央
部付近から端部側に位置して複数形成され、それぞれの
良導電部群E、F内の互いに対向する良導電部36b、
36cの隙間部36aの長さを等しくし、それぞれの良
導電部群E、Fの隙間部36aは、列方向の中央部付近
から端部側に位置する良導電部群E、Fに従って長く形
成されている。即ち、隙間部36aの寸法C、Dの関係
は、C<Bになって形成されている。そのために、寸法
Cの隙間部36aを有する中央部付近の良導電部群Fよ
りも、寸法Dの隙間部36aを有する端部側の良導電部
群Eの方が抵抗値が大きくなるようになっている。ま
た、本発明の第2の実施の形態の変形例として、良導電
部群E、Fのスリット状の良導電部36b、36c、及
び良導電部群Gのスリット状の導電層36は、それぞれ
がスリット状に離間してなくて、良導電部群E、F、G
毎にそれぞれが一体化されたものでも良い。このような
第2の実施の形態のサーマルヘッド31は、それぞれの
導電体36毎に抵抗体37を形成しなくて良いので、製
造が容易になる。
【0058】また、本発明の第3の実施の形態のサーマ
ルヘッド41は、図10に示すように、列方向の端部側
に位置する導電層46は、幅寸法の異なる細幅部46a
と広幅部46bで構成されている。そして、導電層46
は、細幅部46aの長さを、寸法J、Kと異ならしめ
て、列方向の中央部付近の導電層46より端部側の導電
層46に従って抵抗値を大きくしている。
【0059】このような導電層46の細幅部46aは、
列方向の中央部付近から端部側に位置する導電層46に
従って長く形成されている。このようなサーマルヘッド
41は、第1、第2の実施の形態のように、導電層と異
なる材料から成る抵抗体が不要になり、製造が容易であ
る。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のサーマルヘ
ッドは、個別電極の下部で保温層の上面には、前記個別
電極と同方向に並列状に形成された複数の導電層を有
し、前記個別電極と前記導電層の間に、この導電層と前
記個別電極とを絶縁する層間絶縁層を有し、前記導電層
は、列方向の中央部付近に位置する前記導電層より端部
側に位置する前記導電層の抵抗値が大きくなるように形
成し、前記導電層の一端縁を前記導電部に接続し、前記
導電層の他端縁が前記保温層上に形成した端子接続電極
層に接続して、発熱素子に通電を行うようにしたので、
導電層での電圧降下を補正して、発熱素子への通電時の
導電体に加わる電圧を一定にすることができ、発熱素子
を均一な発熱をさせて印刷濃度のムラのない良好な印刷
画像を得ることができるサーマルヘッドを提供できる。
【0061】また、列方向の端部側に位置する導電層
は、所定寸法の隙間部を挟んで互いに対向する一対の良
導電部と、前記隙間部に形成された抵抗体とで構成さ
れ、前記隙間部の長さを異ならしめて前記中央部付近よ
り前記端部側に位置する前記導電層の抵抗値を大きくし
たので、導電層での電圧降下を補正して、列方向の中央
部付近と端部側の発熱素子の発熱を均一にすることがで
きる。
【0062】また、前記隙間部は、列方向の中央部付近
から端部側に位置する前記導電層に従って長くし、この
それぞれの隙間部に抵抗体を形成したので、列方向の中
央部付近から端部側にいくに従って、導電層の抵抗値を
順番に大きくすることができ、更に確実に導電層での電
圧降下を補正することができる。
【0063】また、前記導電層は、列方向の端部側に位
置する隣り合う複数の良導電部から成る複数の良導電部
群を有し、この良導電部群内の前記隣り合う複数の良導
電部同志が前記抵抗体で接続されているので、隣り合う
複数の良導電部をとりまとめてブロック化した良導電部
群ごとに、抵抗体を形成すれば良く、製造が容易であ
る。
【0064】また、前記良導電部群は、前記中央部付近
から前記端部側に位置して複数形成され、前記良導電部
群内の前記良導電部の前記隙間部の長さを等しくし、前
記それぞれの前記良導電部群の前記隙間部は、前記中央
部付近から前記端部側に位置する前記良導電部群に従っ
て長くしたので、導電層毎にそれぞれ抵抗体を形成する
ことがなく、製造が容易である。
【0065】また、列方向の端部側に位置する導電層
は、細幅部と広幅部で構成され、前記細幅部の長さを異
ならしめて前記中央部付近より前記端部側の前記導電層
の抵抗値を大きくしたので、導電層に抵抗体を形成しな
くても良く、製造が容易なサーマルヘッドを提供でき
る。
【0066】また、前記細幅部は、前記中央部付近から
前記端部側に位置する前記導電層に従って長くしたの
で、列方向の中央部付近から端部側にいくに従って、導
電層の抵抗値を順番に大きくすることができ、更に確実
に導電層での電圧降下を補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る平面図であ
る。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】図1の3−3線に沿った断面図である。
【図4】本発明に係る製造方法を説明する概略図であ
る。
【図5】本発明に係る製造方法を説明する概略図であ
る。
【図6】本発明に係る製造方法を説明する概略図であ
る。
【図7】本発明に係る製造方法を説明する概略図であ
る。
【図8】本発明に係る製造方法を説明する概略図であ
る。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係わる概略図であ
る。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係わる概略図で
ある
【図11】従来のサーマルヘッドを示す平面図である。
【図12】図11の12−12線に沿った断面図であ
る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】 】
  1. 【請求項1】 基板の上面に形成した保温層と、この保
    温層の上方に並列状に形成した複数の発熱素子と、この
    発熱素子の一方に電気的に接続される複数の個別電極と
    を備え、前記個別電極の下部で前記保温層の上面には、
    前記個別電極と同方向に並列状に形成された複数の導電
    層を有し、前記個別電極と前記導電層の間に、この導電
    層と前記個別電極とを絶縁する層間絶縁層を有し、前記
    導電層は、列方向の中央部付近に位置する前記導電層よ
    り、端部側に位置する前記導電層の抵抗値が大きくなる
    ように形成し、一方と他方にそれぞれ電気的に接続され
    た端子接続電極層、及び前記発熱素子に接続されて、前
    記発熱素子に通電を行うようにしたことを特徴とするサ
    ーマルヘッド。
  2. 【請求項2】 前記導電層は、所定寸法の隙間部を挟ん
    で互いに対向する一対の良導電部と、前記隙間部に形成
    された抵抗体とで構成され、前記隙間部の長さを異なら
    しめて前記中央部付近より前記端部側に位置する前記導
    電層の抵抗値を大きくしたことを特徴とする請求項1記
    載のサーマルヘッド。
  3. 【請求項3】 前記中央部付近から前記端部側に位置す
    るに従って前記隙間部を長くしたことを特徴とする請求
    項2記載のサーマルヘッド。
  4. 【請求項4】 前記導電層は、前記端部側に位置する隣
    り合う複数の前記良導電部から成る複数の良導電部群を
    有し、この良導電部群内の前記隣り合う複数の良導電部
    同志が前記抵抗体で接続されていることを特徴とする請
    求項2記載のサーマルヘッド。
  5. 【請求項5】 前記良導電部群は、前記中央部付近から
    前記端部側に位置して複数形成され、前記良導電部群内
    の前記良導電部の前記隙間部の長さを等しくし、前記そ
    れぞれの前記良導電部群の前記隙間部は、前記中央部付
    近から前記端部側に位置する前記良導電部群に従って長
    くしたことを特徴とする請求項4記載のサーマルヘッ
    ド。
  6. 【請求項6】 前記端部側に位置する導電層は、細幅部
    と広幅部で構成され、前記細幅部の長さを異ならしめて
    前記中央部付近より前記端部側の前記導電層の抵抗値を
    大きくしたことを特徴とする請求項1記載のサーマルヘ
    ッド。
  7. 【請求項7】 前記細幅部は、前記中央部付近から前記
    端部側に位置する前記導電層に従って長くしたことを特
    徴とする請求項6記載のサーマルヘッド。
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