JP3336540B2 - 動力伝達装置の防振機構 - Google Patents
動力伝達装置の防振機構Info
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- JP3336540B2 JP3336540B2 JP6636292A JP6636292A JP3336540B2 JP 3336540 B2 JP3336540 B2 JP 3336540B2 JP 6636292 A JP6636292 A JP 6636292A JP 6636292 A JP6636292 A JP 6636292A JP 3336540 B2 JP3336540 B2 JP 3336540B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの回転を伝達
する装置のギヤにおける防振機構に関する。
する装置のギヤにおける防振機構に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンのクランク軸の回転をギヤを介
して伝達する装置にあって、ギヤのか み合い音を減少す
るために、被動ギヤを弾性体を介して軸に浮動的に取付
け、かみ合いの背隙をなくして減音するようにしたもの
は知られている(特開昭59−151665号公報)
が、歯のかみ始めに生じる打音を減少させることは困難
であった。
して伝達する装置にあって、ギヤのか み合い音を減少す
るために、被動ギヤを弾性体を介して軸に浮動的に取付
け、かみ合いの背隙をなくして減音するようにしたもの
は知られている(特開昭59−151665号公報)
が、歯のかみ始めに生じる打音を減少させることは困難
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エンジンか
らギヤを介して駆動される動力伝達装置において、ギヤ
の打音を減少させることを課題とする。
らギヤを介して駆動される動力伝達装置において、ギヤ
の打音を減少させることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明における前記課題
の解決手段は、各請求項に記載したとおりであり、請求
項1の手段は、歯車軸を支持するケースに、弾性材を介
して軸受ホルダを支持し、該軸受ホルダを中心にして、
歯車のかみ合い点の反対方向に位置する衝撃中心回り
に、該軸受ホルダからアームを伸ばし、該アームに固定
したピボットを係止したことを特徴とする。この手段に
よれば、この防振機構を備えた歯車軸の歯車に、回転方
向のトルクが加わると、歯車軸を中心とするトルクが伝
達されるが、歯車軸は弾性材によって、浮いた状態で支
持されているので、歯車のかみ合い点に加わる衝撃によ
っては、ピボットを中心にして揺動し、該揺動による衝
撃は弾性材で吸収され、ケースに伝達されずかつ衝撃中
心には力学の法則どおり、衝撃は加わらないため、ピボ
ットからケースへの伝達も発生しない。
の解決手段は、各請求項に記載したとおりであり、請求
項1の手段は、歯車軸を支持するケースに、弾性材を介
して軸受ホルダを支持し、該軸受ホルダを中心にして、
歯車のかみ合い点の反対方向に位置する衝撃中心回り
に、該軸受ホルダからアームを伸ばし、該アームに固定
したピボットを係止したことを特徴とする。この手段に
よれば、この防振機構を備えた歯車軸の歯車に、回転方
向のトルクが加わると、歯車軸を中心とするトルクが伝
達されるが、歯車軸は弾性材によって、浮いた状態で支
持されているので、歯車のかみ合い点に加わる衝撃によ
っては、ピボットを中心にして揺動し、該揺動による衝
撃は弾性材で吸収され、ケースに伝達されずかつ衝撃中
心には力学の法則どおり、衝撃は加わらないため、ピボ
ットからケースへの伝達も発生しない。
【0005】
請求項2の手段は、請求項1において、エ
ンジンのクランク軸と変速機の主軸に固定した互いにか
み合う歯車のうち、主軸に固定した歯車に前記防振機構
を配置したことを特徴とする。この手段によれば、従来
発生していた打音やセラシギヤで発生していたうなり音
の双方の発生を防止できる。
ンジンのクランク軸と変速機の主軸に固定した互いにか
み合う歯車のうち、主軸に固定した歯車に前記防振機構
を配置したことを特徴とする。この手段によれば、従来
発生していた打音やセラシギヤで発生していたうなり音
の双方の発生を防止できる。
【0006】
請求項3の手段は、請求項1において、エ
ンジンのクランク軸と変速機の主軸を結ぶ線上に、前記
ピボットを設けたことを特徴とする。この手段によれ
ば、クランク軸と変速機主軸に設けた歯車の軸間距離は
ピボットによって一定であり、 バックラッシュが一定で
騒音を一定に保持できる。
ンジンのクランク軸と変速機の主軸を結ぶ線上に、前記
ピボットを設けたことを特徴とする。この手段によれ
ば、クランク軸と変速機主軸に設けた歯車の軸間距離は
ピボットによって一定であり、 バックラッシュが一定で
騒音を一定に保持できる。
【0007】 請求項4の手段は、ケースに軸受支持され
るエンジンのクランクシャフトとバランサウェイトの回
転軸とを歯車で連動させるもので、前記バランサウェイ
トの回転軸上には、弾性材を介して、前記歯車を支持
し、打音の発生する位相での該歯車のかみ合い点の反対
方向に位置する衝撃中心の回りに前記回転軸からアーム
を伸ばし、該アームに固定したピボットを前記歯車に係
止したことを特徴とする。この手段によれば、歯車をバ
ランサウェイトの軸に弾性材を介して支持し、クランク
シャフトのトルク変動に伴い歯のかみ合いで生じる衝撃
は、弾性材で緩衝され、歯車の振動は、前記軸から伸び
るアームのピボットで衝撃中心の回りを受けるから、ケ
ースに衝撃は伝わらない。
るエンジンのクランクシャフトとバランサウェイトの回
転軸とを歯車で連動させるもので、前記バランサウェイ
トの回転軸上には、弾性材を介して、前記歯車を支持
し、打音の発生する位相での該歯車のかみ合い点の反対
方向に位置する衝撃中心の回りに前記回転軸からアーム
を伸ばし、該アームに固定したピボットを前記歯車に係
止したことを特徴とする。この手段によれば、歯車をバ
ランサウェイトの軸に弾性材を介して支持し、クランク
シャフトのトルク変動に伴い歯のかみ合いで生じる衝撃
は、弾性材で緩衝され、歯車の振動は、前記軸から伸び
るアームのピボットで衝撃中心の回りを受けるから、ケ
ースに衝撃は伝わらない。
【0008】
請求項5の手段は、請求項4において、エ
ンジンの上死点を25°〜30°過ぎた位置での歯車の
衝撃中心に、前記ピボットを配置したことを特徴とす
る。この手段によれば、バランサギヤがクランク側のギ
ヤとかみ合いに入るときも、歯面に加わる衝撃がケース
へ伝達することを防止できる。
ンジンの上死点を25°〜30°過ぎた位置での歯車の
衝撃中心に、前記ピボットを配置したことを特徴とす
る。この手段によれば、バランサギヤがクランク側のギ
ヤとかみ合いに入るときも、歯面に加わる衝撃がケース
へ伝達することを防止できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。まず、図
5においてクラッチ1は、そのアウタ部材2のスプライ
ン溝3にアウタディスク4のスプライン突起5が係合
し、インナ部材6のスプライン溝7にインナディスク8
のスプライン突起9が係合しており、加圧板10に作用
するばねの弾力で各ディスク4、8をインナ部材6の受
圧部11に加圧することにより一体の接続状態となり、
加圧板10に連結した押板10aを矢印A方向に動かし
て加圧板10の加圧を解くことにより開放状態になる。
5においてクラッチ1は、そのアウタ部材2のスプライ
ン溝3にアウタディスク4のスプライン突起5が係合
し、インナ部材6のスプライン溝7にインナディスク8
のスプライン突起9が係合しており、加圧板10に作用
するばねの弾力で各ディスク4、8をインナ部材6の受
圧部11に加圧することにより一体の接続状態となり、
加圧板10に連結した押板10aを矢印A方向に動かし
て加圧板10の加圧を解くことにより開放状態になる。
【0010】 そして、アウタ部材2は被動ギヤ23に連
結されており、インナ部材6は主軸24に結合されてい
るから、加圧板10の操作によって、エンジンのクラン
ク軸に固着された駆動ギヤ22の回転を、主軸24に伝
達又は遮断することができる。図1、図2において2は
図5で説明したアウタ部材であり、軸方向のスプライン
溝3を有する。4aは前記アウタディスク4を半径方向
の直線分割面で2分割したディスク部片であり、外周に
スプライン突起5を有し、リング状のアウタディスク4
と同様にアウタ部材2のスプライン溝3に係合してい
る。このディスク部片4aに代えて図3に示すように3
分割したディスク部片4bを用いることもできる。
結されており、インナ部材6は主軸24に結合されてい
るから、加圧板10の操作によって、エンジンのクラン
ク軸に固着された駆動ギヤ22の回転を、主軸24に伝
達又は遮断することができる。図1、図2において2は
図5で説明したアウタ部材であり、軸方向のスプライン
溝3を有する。4aは前記アウタディスク4を半径方向
の直線分割面で2分割したディスク部片であり、外周に
スプライン突起5を有し、リング状のアウタディスク4
と同様にアウタ部材2のスプライン溝3に係合してい
る。このディスク部片4aに代えて図3に示すように3
分割したディスク部片4bを用いることもできる。
【0011】 これらのディスク部片4a又は4bは、リ
ング状のアウタディスク4の1枚以上のものに代えて1
組以上が用いられ、多数のアウタディスク4のうち、好
ましくは1組又は2組が分割したディスク部片4a又は
4bとされ、他はリング状のままとされる。一方、イン
ナ部材6とインナディスク8は、従来のものと同じ構造
である。
ング状のアウタディスク4の1枚以上のものに代えて1
組以上が用いられ、多数のアウタディスク4のうち、好
ましくは1組又は2組が分割したディスク部片4a又は
4bとされ、他はリング状のままとされる。一方、イン
ナ部材6とインナディスク8は、従来のものと同じ構造
である。
【0012】 ここでディスク部片4aを1組用いたもの
について説明すると、エンジン始動時にクラッチレバー
を握ってクラッチ1を開放状態にしたとき、アウタ部材
2の回転により、図1で両ディスク部片4aに遠心力F
が作用して外向きに移動し、両端側のスプライン突起5
の側面がスプライン溝3の側面に接触面a、aで接触
し、正逆両方向の相対回転が不能の状態になり、一方、
リング状のアウタディスク4のスプライン突起5は、図
4に示すように回転方向後方側のみがアウタ部材2に接
触し、前方側に隙間tが生じる。
について説明すると、エンジン始動時にクラッチレバー
を握ってクラッチ1を開放状態にしたとき、アウタ部材
2の回転により、図1で両ディスク部片4aに遠心力F
が作用して外向きに移動し、両端側のスプライン突起5
の側面がスプライン溝3の側面に接触面a、aで接触
し、正逆両方向の相対回転が不能の状態になり、一方、
リング状のアウタディスク4のスプライン突起5は、図
4に示すように回転方向後方側のみがアウタ部材2に接
触し、前方側に隙間tが生じる。
【0013】 ここでクラッチレバーを戻してクラッチ1
を接続状態にすると、各アウタデイスク4、インナディ
スク8及びディスク部片4aは、図5に示す加圧板10
と受圧部11間に圧着されてインナ部材6及び主軸24
と一体になり、エンジンによって駆動されるアウタ部材
2からスプライン突起5の一側面を介してトルクを受け
る。
を接続状態にすると、各アウタデイスク4、インナディ
スク8及びディスク部片4aは、図5に示す加圧板10
と受圧部11間に圧着されてインナ部材6及び主軸24
と一体になり、エンジンによって駆動されるアウタ部材
2からスプライン突起5の一側面を介してトルクを受け
る。
【0014】 しかし、エンジンは、例えばアイドリング
中に速度変動があり、アウタ部材2と略一定速度で慣性
回転するインナ部材6側との間に正逆方向の相対回転が
生じようとするが、ディスク部片4aの二つの接触面
a、aがスプライン溝3の前後面に密着した状態にあ
り、逆方向の伝達トルクは、1組のアウタディスク4a
の接触面aのうちの逆方向の接触面に加わるが、逆方向
のトルクは小さいためディスク間の滑りはなく、前記状
態が維持され、アウタディスク群とアウタ部材2の相対
回転は阻止され、衝撃又は打音は生じない。
中に速度変動があり、アウタ部材2と略一定速度で慣性
回転するインナ部材6側との間に正逆方向の相対回転が
生じようとするが、ディスク部片4aの二つの接触面
a、aがスプライン溝3の前後面に密着した状態にあ
り、逆方向の伝達トルクは、1組のアウタディスク4a
の接触面aのうちの逆方向の接触面に加わるが、逆方向
のトルクは小さいためディスク間の滑りはなく、前記状
態が維持され、アウタディスク群とアウタ部材2の相対
回転は阻止され、衝撃又は打音は生じない。
【0015】 次に、図6以下に示すように、エンジンに
おける不等速回転により生じる衝撃の伝達を緩和するた
めに、クラッチ1に隣接するエンジンケース25におけ
る主軸24の貫通部分には、衝撃緩和機構が設けられて
いる。図において20はエンジン、21は該エンジン2
0のクランク軸、22は、クランク軸21に固定された
駆動ギヤ、23は被動ギヤで、該被動ギヤ23は変速機
の主軸24に遊嵌され、図5に示すようにクラッチを介
して該主軸24に接続される。
おける不等速回転により生じる衝撃の伝達を緩和するた
めに、クラッチ1に隣接するエンジンケース25におけ
る主軸24の貫通部分には、衝撃緩和機構が設けられて
いる。図において20はエンジン、21は該エンジン2
0のクランク軸、22は、クランク軸21に固定された
駆動ギヤ、23は被動ギヤで、該被動ギヤ23は変速機
の主軸24に遊嵌され、図5に示すようにクラッチを介
して該主軸24に接続される。
【0016】 駆動ギヤ22は、クランク軸21の不等速
回転により、被動ギヤ23との間で歯形のバックラッシ
の範囲で相対的に振動して打音を生じ易く、従来はこれ
を防止するために、セラシギヤによってバックラッシを
除去しているが、セラシギヤの弱点であるうなり音が発
生する。この実施例は、打音及びうなり音の双方の発生
を防止するためである。
回転により、被動ギヤ23との間で歯形のバックラッシ
の範囲で相対的に振動して打音を生じ易く、従来はこれ
を防止するために、セラシギヤによってバックラッシを
除去しているが、セラシギヤの弱点であるうなり音が発
生する。この実施例は、打音及びうなり音の双方の発生
を防止するためである。
【0017】 図5及び図6でエンジンケース25には、
主軸24を囲む開口26が設けられ、弾性材としてのゴ
ム質の弾性リング27を介して軸受ホルダ28が保持さ
れ、該ホルダ28内に玉軸受29が保持され、これによ
って主軸24が支持されている。そして、駆動ギヤ22
とのかみ合い点P側と逆方向に伸びるアーム30が軸受
ホルダ28から伸びており、かみ合い点Pに衝撃が加わ
ったときのクラッチ1の衝撃中心X即ち軸24の中心か
らかみ合い点Pの反対方向にLだけ離れた位置の軸方向
線上においてアーム30にピボット31を固定し、該ピ
ボット31をケース25の凹部32に係止してある。
主軸24を囲む開口26が設けられ、弾性材としてのゴ
ム質の弾性リング27を介して軸受ホルダ28が保持さ
れ、該ホルダ28内に玉軸受29が保持され、これによ
って主軸24が支持されている。そして、駆動ギヤ22
とのかみ合い点P側と逆方向に伸びるアーム30が軸受
ホルダ28から伸びており、かみ合い点Pに衝撃が加わ
ったときのクラッチ1の衝撃中心X即ち軸24の中心か
らかみ合い点Pの反対方向にLだけ離れた位置の軸方向
線上においてアーム30にピボット31を固定し、該ピ
ボット31をケース25の凹部32に係止してある。
【0018】 この装置においてギヤ23に回転方向のト
ルクが加わると、図6で軸24を中心とするトルクRと
して伝達されるが、軸24は弾性リング27によって浮
いた状態で支持されているので、P点に加わる衝撃によ
っては、ピボット31を中心として矢印S方向に揺動
し、該揺動による衝撃は弾性リングで吸収され、ケース
25に伝達されずかつ衝撃中心Xには力学の法則どおり
衝撃は加わらないため、ピボット31からケース25へ
の伝達もない。また、クランク軸と主軸24を結ぶ線上
にピボット31があるため、駆動ギヤ22と被動ギヤ2
3の軸間距離は一定であり、バックラッシを一定に保持
することができる。
ルクが加わると、図6で軸24を中心とするトルクRと
して伝達されるが、軸24は弾性リング27によって浮
いた状態で支持されているので、P点に加わる衝撃によ
っては、ピボット31を中心として矢印S方向に揺動
し、該揺動による衝撃は弾性リングで吸収され、ケース
25に伝達されずかつ衝撃中心Xには力学の法則どおり
衝撃は加わらないため、ピボット31からケース25へ
の伝達もない。また、クランク軸と主軸24を結ぶ線上
にピボット31があるため、駆動ギヤ22と被動ギヤ2
3の軸間距離は一定であり、バックラッシを一定に保持
することができる。
【0019】 更に本実施例においては、図6のエンジン
20に設けたバランサギヤ43、44の打音を防止する
ための衝撃緩和装置が設けられている。図6においてク
ランク軸21とバランサ軸42には、バランサギヤ4
3、44とバランサウエイト45、46がそれぞれ取付
けられて連動し、エンジンの振動を防止するが、図8に
示すバランサギヤ43、44のかみ合い直前の歯Tがか
み合いに入るとき打音を発生する。このバランサギヤ4
4において衝撃中心Xは歯Tと反対側にある。このエン
ジン20においては、図9に示すようにエンジン回転速
度が変動し、上死点を25°〜30°過ぎた位置で前記
の打音が発生する。
20に設けたバランサギヤ43、44の打音を防止する
ための衝撃緩和装置が設けられている。図6においてク
ランク軸21とバランサ軸42には、バランサギヤ4
3、44とバランサウエイト45、46がそれぞれ取付
けられて連動し、エンジンの振動を防止するが、図8に
示すバランサギヤ43、44のかみ合い直前の歯Tがか
み合いに入るとき打音を発生する。このバランサギヤ4
4において衝撃中心Xは歯Tと反対側にある。このエン
ジン20においては、図9に示すようにエンジン回転速
度が変動し、上死点を25°〜30°過ぎた位置で前記
の打音が発生する。
【0020】 この打音の発生を防止するために図10に
示すようにバランサウエイト46の軸42を形成する軸
47、48には、これをエンジンに支承させるための玉
軸受49、50が嵌着され、一方の軸47には、ギヤ4
4の衝撃中心Xにピボット52をもつアーム51が結合
され、かつ弾性材として弾性リング53が嵌着されてい
る。バランサギヤ44には、軸47を弾性リング53を
介して支持する受孔54と、衝撃中心に設けられピボッ
ト52が通るピボット孔55が穿設されて対応する部材
47、52を嵌合する。これによりバランサギヤ44を
クランク側のギヤ43とかみ合わせて回転させても、歯
面に加わる衝撃がケースへ伝達することを低減できる。
示すようにバランサウエイト46の軸42を形成する軸
47、48には、これをエンジンに支承させるための玉
軸受49、50が嵌着され、一方の軸47には、ギヤ4
4の衝撃中心Xにピボット52をもつアーム51が結合
され、かつ弾性材として弾性リング53が嵌着されてい
る。バランサギヤ44には、軸47を弾性リング53を
介して支持する受孔54と、衝撃中心に設けられピボッ
ト52が通るピボット孔55が穿設されて対応する部材
47、52を嵌合する。これによりバランサギヤ44を
クランク側のギヤ43とかみ合わせて回転させても、歯
面に加わる衝撃がケースへ伝達することを低減できる。
【0021】
【発明の効果】本発明の請求項1の手段によれば、歯車
軸を弾性材と軸受ホルダを介してケー スに支持し、歯の
かみ合いで生じる衝撃は、弾性材で緩衝され、歯車の振
動は、軸受ホルダから伸びるアームを衝撃中心の周りに
設けたピボットで受けるから、ケースに衝撃は伝わらな
い効果がある。また請求項4の手段によれば、歯車をバ
ランサウェイトの軸に弾性材を介して支持し、クランク
シャフトのトルク変動に伴い歯のかみ合いで生じる衝撃
は、弾性材で緩衝され、歯車の振動は、前記軸から伸び
るアームのピボットで衝撃中心の回りを受けるから、ケ
ースに衝撃は伝わらない効果がある。
軸を弾性材と軸受ホルダを介してケー スに支持し、歯の
かみ合いで生じる衝撃は、弾性材で緩衝され、歯車の振
動は、軸受ホルダから伸びるアームを衝撃中心の周りに
設けたピボットで受けるから、ケースに衝撃は伝わらな
い効果がある。また請求項4の手段によれば、歯車をバ
ランサウェイトの軸に弾性材を介して支持し、クランク
シャフトのトルク変動に伴い歯のかみ合いで生じる衝撃
は、弾性材で緩衝され、歯車の振動は、前記軸から伸び
るアームのピボットで衝撃中心の回りを受けるから、ケ
ースに衝撃は伝わらない効果がある。
【図1】 図5のI-I線断面図
【図2】 クラッチ部片の正面図
【図3】 クラッチ部片の他の実施例の正面図
【図4】 図5のIV-IV線断面図
【図5】 クラッチ半体の縦断面図
【図6】 クラッチ及びクランク軸回りの配置図
【図7】 図6のVII-VII線断面図
【図8】 バランサギヤの説明図
【図9】 打音発生タイミング説明図
【図10】 バランサの分解斜面図
2 アウタ部材 3 スプライン溝 4 アウタディスク 4a,4b ディスク部片 5 スプライン突起 a 接触面 23,44 歯車 27,53 弾性材 28 軸受ホルダ 30,51 アーム 31,52 ピボット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16F 15/26 F16F 15/26 F (56)参考文献 特開 昭49−50345(JP,A) 特開 平1−316542(JP,A) 実開 昭60−18359(JP,U) 実開 昭51−77443(JP,U) 実開 昭58−60026(JP,U) 実開 昭61−150629(JP,U) 実開 平2−44859(JP,U) 実開 昭50−107850(JP,U) 実開 平3−117120(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 57/00 - 57/12 F16D 11/00 - 23/14 F16F 15/02 F16F 15/26
Claims (5)
- 【請求項1】 歯車軸を支持するケースに、弾性材を介
して軸受ホルダを支持し、該軸受ホルダを中心にして、
歯車のかみ合い点の反対方向に位置する衝撃中心の回り
に、該軸受ホルダからアームを伸ばし、該アームとケー
スとをピボットを介して係止したことを特徴とする、動
力伝達装置の防振機構。 - 【請求項2】 請求項1において、エンジンのクランク
軸と変速機の主軸に固定した互いにかみ合う歯車のう
ち、主軸に固定した歯車に前記防振機構を配置したこと
を特徴とする、動力伝達装置の防振機構。 - 【請求項3】 請求項1において、エンジンのクランク
軸と変速機の主軸を結ぶ線上に、前記ピボットを設けた
ことを特徴とする、動力伝達装置の防振機構。 - 【請求項4】 ケースに軸受支持されるエンジンのクラ
ンクシャフトとバランサウェイトの回転軸とを歯車で連
動させるもので、前記バランサウェイトの回転軸上に
は、弾性材を介して、前記歯車を支持し、打音の発生す
る位相での該歯車のかみ合い点の反対方向に位置する衝
撃中心の回りに前記回転軸からアームを伸ばし、該アー
ムに固定したピボットを前記歯車に係止したことを特徴
とする、動力伝達装置の防振機構。 - 【請求項5】 請求項4において、エンジンの上死点を
25°〜30°過ぎた位置での歯車の衝撃中心に、前記
ピボットを配置したことを特徴とする、動力伝達装置の
防振機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6636292A JP3336540B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 動力伝達装置の防振機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6636292A JP3336540B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 動力伝達装置の防振機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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