JP3335817B2 - 電子写真装置における像担持体への潤滑剤供給装置 - Google Patents
電子写真装置における像担持体への潤滑剤供給装置Info
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Description
を用いた、複写機・プリンタ・ファクシミリなどの電子
写真装置に適用しうる。詳しくは、そのような電子写真
装置において、トナーを用いて表面に画像を形成する感
光体等の像担持体に潤滑剤を供給する、像担持体への潤
滑剤供給装置に関する。
剤供給装置の中に、図6に示すように、感光体1と固形
潤滑剤2間に回転ブラシ3を備え、その回転ブラシ3を
感光体1および固形潤滑剤2にそれぞれ接触し、潤滑剤
の供給時、回転ブラシ3を回転して固形潤滑剤2を擦
り、その回転ブラシ3に付着した潤滑剤を感光体1の表
面に塗布する構成としたものがある。
給することにより、感光体1の表面の摩擦係数を低下さ
せ、それによって、感光体1に押し当てるクリーニング
ブレード4が摩耗してクリーニング性能が低下すること
を防止したり、感光体1の表面にトナーが付着し過ぎて
画像を形成しない地肌部分をトナーで汚すことを防止し
たりしていた。
2を消費すると、その減り具合に応じて回転ブラシ3の
固形潤滑剤2に対する接触圧が弱まるため、経時、回転
ブラシ3で擦り取る潤滑剤量が少なくなり、その結果、
感光体1への潤滑剤の供給量が次第に減少し、常時、適
量の潤滑剤を供給することができないという問題があっ
た。
な像担持体の表面に常時適量の潤滑剤を供給できるよう
にすることにある。
載の発明は、たとえば以下の実施の形態に示すように、
固形潤滑剤35を回転ローラ30に押し当て、その回転
ローラ30を回転して前記固形潤滑剤35を削り、その
回転ローラ30上に付着した潤滑剤を回転ブラシ27の
ような塗布部材で移して感光体11のような像担持体に
塗布する電子写真装置における像担持体への潤滑剤供給
装置25において、ローラ形状に加工後の前記回転ロー
ラ30の表面に、微粒子を接着剤を用いて付着して前記
回転ローラ30表面の凹凸の間隔を大きくし、前記回転
ローラ30の表面粗さを、十点平均表面粗さRzで3μ
m以上20μm以下とし、前記固形潤滑剤35の前記回
転ローラ30に対する押当圧W[N/cm2]を、0.0
2/Rz<W<0.5/Rzとしてなる、ことを特徴と
する。
回転ローラ30を用いる場合には、その回転ローラ30
に対し、0.02/3<W<0.5/3の押当圧W[N
/cm2]を加える。しかして、この回転ローラ30の回
転で固形潤滑剤35を削り、回転ローラ30上に一定量
の潤滑剤を付着し、その潤滑剤を塗布部材で像担持体の
表面に塗布する。
明の実施の形態につき説明する。図5は、請求項1に記
載の潤滑剤供給装置を備えるレーザプリンタで、その記
録部の概略構成図である。
は、像担持体であるドラム状の感光体11を備える。感
光体11のまわりには、図中矢印で示す駆動方向に、順
に帯電装置12、現像装置13、転写チャ−ジャ14、
分離チャ−ジャ15、クリーニング装置16、除電装置
17を配置する。感光体11の上方には、光書込み装置
18を備える。
ら用紙Pを送り出し、レジストローラ(図示省略)でタ
イミングをとって感光体11の下側へと搬送する。
し、その際、帯電装置12によって表面を一様に帯電
し、その表面に光書込み装置18からレーザ光を照射し
て感光体11上に静電潜像を形成する。続いて、現像装
置13位置を通るとき、その現像装置13でトナーを付
着して感光体11上の静電潜像を可視像化する。しかし
て、その可視像を、感光体11の下側に搬送した用紙P
の上面に転写チャージャ14により転写する。転写後、
分離チャ−ジャ15により除電して感光体11から用紙
Pを分離する。分離後、用紙Pを、図示省略した定着装
置へと搬送し、そこで転写画像を定着してから、外部の
排紙部へ排出する。
面に残ったトナーをクリーニング装置16のクリーニン
グブレード20で除去する。さらに、感光体11の表面
を、除電装置17の除電チャ−ジャ21により除電する
とともに、除電ランプ22で照射して静電的に初期化
し、次の使用に備える。
図5では図示しないが、潤滑剤供給装置を、たとえばク
リーニング装置16における感光体11の回転方向上流
位置に配置する。
を示す。潤滑剤供給装置25は、その外装ケース25a
内に回転ブラシ27を備える。回転ブラシ27は、たと
えばアルミニウム製の管軸27aの外周に、ポリエステ
ル繊維の多数の毛27bをブラシ状に植設して形成して
なる。そして、管軸27aの両端を外装ケース25aで
回転自在に支持し、感光体11の中心軸と平行に配置し
て感光体11の表面に毛27bの先端を接触させてな
る。
反対側に、回転ロ−ラ30を備える。回転ロ−ラ30
は、たとえばステンレス製であって、表面を粗面に加工
してなる。そして、ローラ軸30aの両端を前記外装ケ
ース25aで回転自在に支持して管軸27aと平行に配
置し、毛27bの先端を表面に接触させてなる。
1中上側から固形潤滑剤35を押し当てる一方、下側に
ブレード40の先端側を押し当ててなる。固形潤滑剤3
5としては、たとえばステアリン酸亜鉛を主成分とする
ものを溶融して後、冷却固化して横長な角材状に形成し
たものを用いる。ブレード40としては、たとえばロー
ラ軸30a方向に長い厚板状ゴム製のものを用いる。
部側を入れた長手の箱状部材31を備え、外装ケース2
5aで支持する。そして、箱状部材31の内部に設ける
複数の圧縮ばね29の下端を、固形潤滑剤35の上面に
当て、その固形潤滑剤35を所定押当圧Wで回転ロ−ラ
30に押し当ててなる。
は、潤滑剤の供給時、回転ブラシ27および回転ロ−ラ
30を回転し、その回転ロ−ラ30で固形潤滑剤35を
削り、その回転ローラ30の表面に潤滑剤を付着する。
そして、回転ロ−ラ30上に付着した潤滑剤を、回転ブ
ラシ27の回転で移して感光体11の表面に塗布する。
の表面には、回転ブラシ27を介して感光体11からそ
の上のトナーが転移して付着する。しかして、この回転
ローラ30上に付着したトナーをブレード40により除
去する。
て、仮に、表面粗さが十点平均表面粗さRzで3μm未
満の比較的細かいものを用いて実験した場合は、その表
面上の微細な凹凸が回転ローラ30に付着した潤滑剤で
覆われてしまい、そのために固形潤滑剤35を表面の凹
凸により効果的に削ることができず、削り量が減少す
る。その結果、たとえば図2に、感光体11への潤滑剤
供給量とプリント枚数との関係を示すように、経時、プ
リント枚数が多くなるに従って潤滑剤供給量Sが低下
し、あるプリント枚数になると適量範囲の下限を下回っ
てしまう。
粗さRzが20μm以上の比較的粗いものを用いた場合
は、固形潤滑剤35を削るときに、削り過多となり、図
示しないが、潤滑剤供給量が適量範囲の上限を簡単に超
えてしまう。また、そのように表面が粗いとブレード4
0の摩耗が激しく、寿命が著しく短くなる。
装置25は、回転ローラ30として、ローラ形状に加工
後の表面粗さが、十点平均表面粗さRzで3μm以上2
0μm以下のものを用いる。
は、回転ローラ30の表面粗さRzと対応するととも
に、固形潤滑剤35の回転ローラ30に対する押当圧W
と対応するところが大きい。つまり、それら表面粗さR
zおよび押当圧Wが大きいほど、固形潤滑剤35の削り
量が増加する。したがって、表面粗さRzの小さい回転
ローラ30に対しては、それに応じて比較的大きい押当
圧Wを加え、反対に、表面粗さRzの大きい回転ローラ
30に対しては、それに応じて比較的小さい押当圧Wを
加えることが望ましいと考えられる。
ーラ形状に加工後の回転ローラ30ごとに、各々の表面
粗さRzに対応した押当圧Wを回転ローラ30に加える
構成とする。そして、具体的には、実験により求めたと
き、回転ローラ30に対する押当圧W[N/cm2]を、
0.02/Rz<W<0.5/Rzとする。
ーラ30を用いる場合は、0.02/3<W<0.5/
3の押当圧W[N/cm2]が回転ローラ30に加わるよ
うに、押当圧Wに対応するバネ力の圧縮ばね29を用い
る。そして、その圧縮ばね29で付勢して固形潤滑剤3
5を該回転ローラ30に押し当てる。しかして、その回
転ローラ30の回転で固形潤滑剤35を削り、回転ロー
ラ30上に一定量の潤滑剤を付着し、その潤滑剤を回転
ブラシ27で感光体11の表面に塗布する。
回転ローラ30(Rz=3μm〜20μm)の表面状態
の一例を示す。回転ローラ30によっては、表面に、図
のような凹凸間隔が非常に小さい部分aが多いものがあ
る。そのような回転ローラ30をそのまま用いると、場
合によっては、この凹凸間隔の極小部分aのために固形
潤滑剤35の削り量が低減することがある。
ラ形状に加工後の回転ローラ30の表面に、微粒子を接
着剤を用いて付着して回転ローラ30表面の凹凸の間隔
が大きくなるようにする。
ミック系の粒子を用いる。そして、ローラ形状に加工
後、回転ローラ30の表面に微粒子を接着剤を用いて付
着する。たとえば回転ローラ30の表面に接着剤を塗布
し、その上に微粒子を静電的に飛ばして付着してから、
さらに接着剤で被覆する。そして、前記極小部分aの凹
凸間を微粒子と接着剤で覆い、図4に示すように表面の
凹凸の間隔を大きくする。しかして、回転ローラ30の
表面(Rz=3μm〜20μm)を、比較的段さの大き
い凹凸を有する粗面に形成する。
き、回転ローラ30の表面上の凸部mで潤滑剤を確実に
一定量ずつ削り取れるようにする。
る上記極小部分aの凹凸状態に応じて、表面上に付着す
る微粒子の粒径を適宜変えるようにするとよい。
して感光体11を用いた例を示した。しかし、像担持体
としては、そのような感光体に限らず、たとえば中間転
写ベルト、すなわち感光体上の各色画像を個別に転写し
てカラー画像を形成した後、そのカラー画像を一度に用
紙に転写するベルト、等を用いてもよい。
れば、回転ローラとして、表面粗さが十点平均表面粗さ
Rzで3μm以上20μm以下の適切な大きさのものを
用い、しかも、回転ローラごとに各々の表面粗さに対応
した適切な押当圧W[N/cm2]、すなわち0.02/
Rz<W<0.5/Rzの押当圧を回転ローラに加える
ことから、回転ローラで削り取る潤滑剤量が常に一定に
保たれ、その結果、像担持体の表面に常時適量の潤滑剤
を供給できるようにすることができる。
表面に、微粒子を接着剤を用いて付着して回転ローラ表
面の凹凸の間隔を大きくすることから、その表面上の凹
凸により、固形潤滑剤がより確実に一定量ずつ削り取れ
るようになり、その結果、像担持体の表面に常時適量の
潤滑剤をより一層確実に供給できるようにすることがで
きる。
示す概略構成図である。
た場合におけるプリント枚数と潤滑剤供給量との関係を
示すグラフである。
で、そのローラ状に加工後の表面状態の一例を示す状態
説明図である。
いて表面に付着した回転ローラの表面状態を示す状態説
明図である。
記録部の概略構成図である。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 固形潤滑剤を回転ローラに押し当て、そ
の回転ローラを回転して前記固形潤滑剤を削り、その回
転ローラ上に付着した潤滑剤を塗布部材で移して像担持
体に塗布する電子写真装置における像担持体への潤滑剤
供給装置において、ローラ形状に加工後の前記回転ローラの表面に、微粒子
を接着剤を用いて付着して前記回転ローラ表面の凹凸の
間隔を大きくし、 前記回転ローラの表面粗さを、十点平均表面粗さRzで
3μm以上20μm以下とし、 前記固形潤滑剤の前記回転ローラに対する押当圧W[N
/cm2]を、0.02/Rz<W<0.5/Rzとして
なる、 電子写真装置における像担持体への潤滑剤供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27191395A JP3335817B2 (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 電子写真装置における像担持体への潤滑剤供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27191395A JP3335817B2 (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 電子写真装置における像担持体への潤滑剤供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0990847A JPH0990847A (ja) | 1997-04-04 |
JP3335817B2 true JP3335817B2 (ja) | 2002-10-21 |
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ID=17506629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP27191395A Expired - Fee Related JP3335817B2 (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 電子写真装置における像担持体への潤滑剤供給装置 |
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JP2007292920A (ja) * | 2006-04-24 | 2007-11-08 | Ricoh Co Ltd | 潤滑剤塗布装置、クリーニング塗布ユニット、画像形成装置及び画像形成方法 |
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-
1995
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