JPH117219A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH117219A
JPH117219A JP15873497A JP15873497A JPH117219A JP H117219 A JPH117219 A JP H117219A JP 15873497 A JP15873497 A JP 15873497A JP 15873497 A JP15873497 A JP 15873497A JP H117219 A JPH117219 A JP H117219A
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JP
Japan
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photoreceptor
image
polishing
photoconductor
toner
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JP15873497A
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English (en)
Inventor
Mitsunobu Honda
充信 本田
Takeshi Ishida
健 石田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光層がアモルファスシリコンで構成された
感光体を使用して画像形成を行なうにあたり、感光体の
表面に付着したコロナ生成物が十分に除去され、画像流
れ等のない良好な画像が安定して得られるようにする。 【解決手段】 感光層がアモルファスシリコンで構成さ
れた感光体1を用い、この感光体の表面に形成されたト
ナー像を転写させた後、感光体の表面に残留するトナー
4をクリーニング部材によって除去する画像形成装置に
おいて、感光体の表面を研摩する研摩部材10を設け、こ
の研摩部材によって感光体の表面が所定の表面粗さにな
るまで研摩を行なった後、この研摩部材による研摩を解
除させるようにし、或は研摩部材による研摩条件を所定
期間経過後に弱めるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、感光層がアモル
ファスシリコンで構成された感光体を使用した画像形成
装置に係り、特に、この感光体の表面に形成されたトナ
ー像を転写させた後、この感光体の表面にクリーニング
部材を圧接させて、感光体の表面に残留するトナーを除
去するようにした画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機やプリンター等の画像
形成装置において画像形成を行なうにあたっては、一般
に図1に示すように、ドラム状になった感光体1を回転
させ、この感光体1の表面を帯電装置2によって帯電さ
せた後、適当な露光手段(図示せず)により露光を行な
って感光体1上に静電潜像を形成し、このように形成さ
れた静電潜像に現像装置3から現像剤中におけるトナー
4を供給して、この感光体1の表面にトナー像を形成
し、その後、このトナー像を転写・分離チャージャー5
により記録紙等の転写材6上に転写させると共にこの転
写材6を感光体1から分離させるようにしていた。
【0003】そして、このようにトナー像が転写された
転写材6を定着ローラ7に導き、この定着ローラ7によ
って転写されたトナー像を転写材6上に定着させる一
方、転写後における感光体1の表面に残留するトナー4
をクリーニング装置8により感光体1の表面から除去
し、その後、この感光体1に対して除電装置(図示せ
ず)から光を照射させて、感光体1に残留する電位を除
電させるようにしていた。
【0004】ここで、上記のように転写後における感光
体1の表面に残留するトナー4を除去するクリーニング
装置8としては、クリーニングブラシ等を用いたものも
知られているが、一般に構成が簡単で安価である等の点
から、上記の図1に示すように、ウレタンゴム等の弾性
材料で板状に形成されたクリーニング部材8aを用い、
このクリーニング部材8aの端部を感光体1の表面に圧
接させて、感光体1の表面に残留するトナー4を除去さ
せるようにしたものが広く利用されていた。
【0005】ここで、上記のように感光体1の表面を帯
電装置2によって帯電させたり、感光体1の表面に形成
されたトナー像を転写・分離チャージャー5により記録
紙等の転写材6上に転写させるにあたっては、上記の帯
電装置2や転写・分離チャージャー5においてコロナ放
電を行なうようにしていたが、このようにコロナ放電を
行なった場合、オゾンや窒素酸化物等の親水性の高いコ
ロナ生成物が生じ、このコロナ生成物が上記の感光体1
の表面に付着した。
【0006】ここで、上記の感光体1として、感光層が
有機材料で構成された有機感光体を用いた場合、その表
面における感光層が比較的柔らかいため、上記のように
クリーニング部材8aを感光体1の表面に圧接させて、
感光体1の表面に残留するトナー4を除去する際に、こ
の感光体1の表面がクリーニング部材8aにより徐々に
削られて、コロナ生成物が感光体1の表面から除去され
た。
【0007】しかし、感光層がアモルファスシリコンで
構成されたアモルファスシリコン感光体においては、そ
の表面における感光層の硬度が高く、上記の有機感光体
ようにクリーニング部材8aによって感光体1の表面が
削られるということが少ないため、コロナ生成物が感光
体1の表面に付着して、この感光体1の表面における凹
部に入り込むと、このコロナ生成物がクリーニング部材
8aによって除去されずに感光体1の表面に残った。
【0008】そして、このように感光体1の表面にコロ
ナ生成物が付着して残ると、この部分における感光体1
表面の電気抵抗が低下し、上記のように静電潜像を形成
した場合に、コロナ生成物が付着した部分における電荷
が流れてしまい、形成される画像に画像流れが生じると
いう問題があり、特に高湿度の環境下において、このよ
うな画像流れが多く発生するという問題があった。
【0009】このため、近年においては、特開昭63−
29759号公報に示されるように、酸化ケイ素や炭化
ケイ素等の研摩粒子をクリーニング部材やトナーに添加
させて、感光層がアモルファスシリコンで構成された感
光体の表面を研摩するようにしたものや、特開昭58−
196567号公報に示されるように、金属ブラシに研
摩剤を供給して上記のような感光体の表面を研摩するこ
とが提案された。
【0010】しかし、このように感光層がアモルファス
シリコンで構成された感光体の表面を研摩するようにし
た場合、その研摩条件が強いと、この感光体における感
光層が早い時期に削り取られ、長期にわたって感光体を
使用することができなくなる一方、この研摩条件が弱い
と、感光体の表面が十分に研摩されず、上記のように感
光体の表面に付着したコロナ生成物を感光体の表面から
十分に除去することができないという問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、感光層が
アモルファスシリコンで構成された感光体を使用して画
像形成を行なう場合における上記のような問題を解決す
ることを課題とするものである。
【0012】すなわち、この発明においては、上記のよ
うに感光層がアモルファスシリコンで構成された感光体
を使用して画像形成を行なうにあたり、前記のようにコ
ロナ放電によって生成されたコロナ生成物がこの感光体
の表面に付着した場合であっても、転写後における感光
体の表面に残留するトナーを除去するクリーニング部材
によって、この感光体の表面に付着したコロナ生成物が
十分に除去されて、形成される画像に画像流れが生じた
りするということがなく、また上記の感光体における感
光層がすぐに削り取られて、感光体の寿命が短くなると
いうこともなく、長期にわたって良好な画像形成が安定
して行なえるようにすることを課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1にお
ける画像形成装置においては、上記のような課題を解決
するため、感光層がアモルファスシリコンで構成された
感光体を用い、この感光体の表面に形成されたトナー像
を転写させた後、この感光体の表面にクリーニング部材
を圧接させて、感光体の表面に残留するトナーを除去す
るようにした画像形成装置において、上記の感光体の表
面を研摩する研摩部材を設け、この研摩部材によって上
記の感光体の表面が所定の表面粗さになるまで研摩を行
なった後、この研摩部材による研摩を解除させるように
したのである。
【0014】そして、この請求項1における画像形成装
置のように、研摩部材によって感光体の表面が所定の表
面粗さになるまで研摩を行なうと、その後、この感光体
の表面にクリーニング部材を圧接させて、感光体の表面
に残留するトナーを除去するようにした場合に、トナー
に含まれるシリカ等の流動化剤がこのクリーニング部材
によって感光体の表面に押し付けられ、これによって感
光体の表面に付着したコロナ生成物も十分に除去される
ようになり、形成される画像に画像流れが生じるという
ことがなくなる。
【0015】また、この請求項1における画像形成装置
のように、感光体の表面が所定の表面粗さになるまで研
摩を行なった後、研摩部材による研摩を解除させると、
感光体における感光層が研摩部材によって短期間に削り
取られるということもなく、長期にわたって安定した画
像形成が行なえるようになる。
【0016】また、この発明の請求項2における画像形
成装置においては、上記のような課題を解決するため、
感光層がアモルファスシリコンで構成された感光体を用
い、この感光体の表面に形成されたトナー像を転写させ
た後、この感光体の表面にクリーニング部材を圧接させ
て、感光体の表面に残留するトナーを除去するようにし
た画像形成装置において、上記の感光体の表面を研摩す
る研摩部材を設け、この研摩部材による感光体表面の研
摩条件を、所定期間経過後に弱めるようにしたのであ
る。
【0017】そして、この請求項2における画像形成装
置のように、感光層がアモルファスシリコンで構成され
た感光体の表面を研摩部材によって所定期間研摩した
後、この研摩部材による研摩条件を弱めるようにする
と、この感光体の表面に付着したコロナ生成物がこの研
摩部材や上記のクリーニングブレードによって確実に除
去されるようになると共に、所定期間研摩した後に研摩
条件を弱めているため、アモルファスシリコンで構成さ
れた感光層の削れも少なくなって、長期にわたって安定
した画像形成が行なえるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態に係る
画像形成装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0019】この実施形態における画像形成装置におい
ては、アルミニウムドラム等で構成された導電性基体の
表面にアモルファスシリコンからなる感光層が形成され
たアモルファスシリコン感光体を用い、図2に示すよう
に、図1に示した従来の画像形成装置と同様に、ドラム
状になった感光体1を回転させ、この感光体1の表面を
帯電装置2によって帯電させた後、適当な露光手段(図
示せず)により露光を行なって感光体1上に静電潜像を
形成し、このように形成された静電潜像に現像装置3か
ら現像剤中におけるトナー4を供給して、この感光体1
の表面にトナー像を形成するようしている。
【0020】そして、このように感光体1の表面に形成
されたトナー像を転写・分離チャージャー5によって記
録紙等の転写材6上に転写させると共にこの転写材6を
感光体1から分離させ、このようにトナー像が転写され
た転写材6を定着ローラ7に導き、この定着ローラ7に
より転写されたトナー像を転写材6上に定着させる一
方、上記のようにトナー像を転写させた後における感光
体1の表面に、その幅方向に沿ってクリーニング装置8
に設けられた板状のクリーニング部材8aを圧接させ、
このクリーニング部材8aにより感光体1の表面に残留
するトナー4を除去した後、この感光体1に除電装置
(図示せず)から光を照射して、感光体1に残留する電
位を除電させるようにしている。
【0021】ここで、この実施形態の画像形成装置にお
いては、感光体1の表面に残留するトナー4を除去する
クリーニング部材8aよりも感光体1の移動方向下流側
の部分に研摩部材10を設け、この研摩部材10を感光
体1の表面に押しつけて、この感光体1の表面が所望の
表面粗さになるまで研摩を行なった後、この研摩部材1
0を感光体1から離して研摩を解除するようにしてい
る。
【0022】そして、この実施形態においては、上記研
摩部材10として、図2及び図3に示すように、金属製
の回転軸11の周囲に、ステンレス繊維12をパイル状
に設けた基布13を取り付けたブラシローラを使用し、
この研摩部材10におけるステンレス繊維12を上記の
感光体1の表面に接触させると共に、この研摩部材10
をその回転軸11により感光体1と逆方向、すなわち感
光体1と研摩部材10とが対向する部分においては同じ
方向に移動するように回転させて、感光体1の表面を研
摩するようにしている。しかし、使用する研摩部材10
は、上記のようなものに限定されず、同程度の研摩性能
が得られるものであればどのようなものであってもよ
く、例えば、研摩粒子を練り込んだゴムローラや金属ブ
レード等のように、アモルファスシリコン感光体を研摩
するのに一般に使用されているものを用いることができ
る。
【0023】また、上記のように感光体1の表面が所望
の表面粗さになるまで研摩を行なうように制御するにあ
たっては、例えば、感光体1と研摩部材10とが接触し
た状態で回転する回転数や回転時間等を定めて制御する
他、図4に示すように、感光体1の表面における反射率
を反射センサー9により測定し、この反射センサー9の
出力と感光体1の表面粗さとの関係を求め(図5参
照)、この反射センサー9の出力に応じて、研摩部材1
0による感光体1表面の研摩を制御させるようにする。
【0024】なお、上記のように感光体1の表面を所望
の表面粗さになるまで研摩するにあたっては、この感光
体1の表面に圧接させるクリーニング部材8aの種類
や、感光体1に供給するトナー4に含まれる流動化剤の
種類等に応じて適当な表面粗さを定めるようにし、一般
には、感光体1の表面における十点平均粗さRzが0.
1μm以下になるようにすることが好ましい。
【0025】そして、このように感光体1を所望の表面
粗さまで研摩すると、その後、この研摩部材10による
研摩を解除した場合であっても、上記のように感光体1
の表面にクリーニング部材8aを圧接させて、感光体1
の表面に残留するトナー4を除去するようにした場合
に、感光体1の表面に付着したコロナ生成物も十分に除
去されて、形成される画像に画像流れが生じるというこ
とがなくなる。
【0026】なお、この実施形態においては、研摩部材
10により感光体1の表面が所望の表面粗さになるまで
研摩した後、この研摩部材10を感光体1から離して、
感光体1に対する研摩を解除するようにしたが、感光体
1の表面を研摩部材10によりある程度研摩した後、こ
の研摩部材10による感光体1の研摩条件を弱めるよう
にすることも可能である。
【0027】ここで、上記の実施形態のように研摩部材
10により感光体1の表面が所望の表面粗さになるまで
研摩した後、この研摩部材10を感光体1から離すよう
にした場合には、感光体1における感光層の削れが少な
くなって、長期にわたって感光体1が使用できるように
なる一方、研摩部材10により感光体1の表面をある程
度研摩した後、その研摩条件を弱めるようにした場合に
は、この研摩部材10により感光体1の感光層が研摩さ
れ続けて、感光体1の寿命が若干短くなるが、この研摩
部材10により感光体1に付着したコロナ生成物が確実
に除去されるようになり、画像流れの発生がより確実に
抑制されるようになる。
【0028】
【実施例】次に、この発明の実施例に係る画像形成装置
を具体的に説明すると共に、比較例を挙げ、この実施例
の画像形成装置によると、形成された画像における画像
流れが抑制されると共に、感光体が長期にわたって利用
できるようになることを明らかにする。
【0029】以下の実施例及び比較例においては、感光
体1として、表面にアモルファスシリコンの感光層が形
成されて、その表面の十点平均粗さRzが0.15μm
になったものを使用した。
【0030】また、トナー4としては、スチレン−アク
リル共重合樹脂にポリプロピレンワックスとカーボンブ
ラックとニグロシン染料と4級アンモニウム塩とを加え
た混合物を押し出し混練りし、これを粗粉砕した後、微
粉砕して分級し、これに流動化剤としてシリカ(日本ア
エロジル社製:R972)を0.3重量部加えて混合し
たものを使用した。
【0031】また、研摩部材10としては、上記の実施
形態に示したように、金属製の回転軸11の周囲に、ス
テンレス繊維12をパイル状に設けた基布13を取り付
けたブラシローラを使用した。
【0032】(実施例1)この実施例1においては、上
記の感光体1に対する研摩部材10の喰い込み量が1m
mになるように設定して、この感光体1と研摩部材10
とを、市販の複写機(ミノルタ社製:EP−9765)
を改造したものにセットすると共に、上記のトナーを使
用して画像形成を行なった。
【0033】ここで、上記のように感光体1の表面を研
摩部材10によって研摩しながら1万枚の画像形成を行
なった場合、この感光体1の表面が研摩されて、その表
面の十点平均粗さRzが0.09μmになっていた。
【0034】その後は、上記の研摩部材10を感光体1
の表面から離し、クリーニング部材8aだけを感光体1
の表面に圧接させて、転写後において感光体1の表面に
残留するトナー4を除去するようにして画像形成を行な
った。
【0035】このようにした場合、感光体1の表面がク
リーニング部材8aによって僅かに削られるが、感光体
1の表面粗さは殆ど変化せず、また100万枚の画像形
成を行なった場合における感光体1の表面の削れ量も2
80Å/100万枚で安定した。
【0036】そして、この状態で400万枚の画像形成
を行なったが、形成された画像の解像力が低下したり、
画像流れが発生するということはなく、良好な画像が安
定して得られた。
【0037】また、感光体1を新しいものと順々に取り
換え、上記のようにして画像形成を行なったところ、5
0本目の感光体1においても同様の結果が得られた。
【0038】(実施例2)この実施例2においても、上
記の実施例1と同様に、感光体1に対する研摩部材10
の喰い込み量が1mmになるように設定して、この感光
体1と研摩部材10とを、市販の複写機(ミノルタ社
製:EP−9765)を改造したものにセットすると共
に、上記のトナーを使用して画像形成を行なった。
【0039】この結果、上記のように感光体1の表面を
研摩部材10によって研摩しながら1万枚の画像形成を
行なった場合には、この感光体1の表面における十点平
均粗さRzが0.09μmになった。
【0040】そして、この実施例2においては、上記の
ようにして1万枚の画像形成を行なった後、上記の研摩
部材10の感光体1に対する喰い込み量を0.5mmに
変更させ、感光体1の表面に対する研摩条件を弱くして
画像形成を行なった。
【0041】この結果、2万枚の画像形成を行なった時
点において、感光体1の表面における十点平均粗さRz
が0.08μmになり、その後は、この感光体1の表面
粗さは殆ど変化しなかった。
【0042】また、400万枚の画像形成を行なったと
ころ、100万枚当たりの感光体1の表面の削れ量は8
50Å/100万枚であり、また形成された画像の解像
力が低下したり、画像流れが発生するということはな
く、良好な画像が安定して得られた。
【0043】また、感光体1を新しいものと順々に取り
換え、上記のようにして画像形成を行なったところ、そ
の研摩部材10における研摩性能が徐々に低下し、12
本目の感光体1ににおいては、50万枚の画像形成を行
なった時点においても、その感光体1の表面における十
点平均粗さRzが0.1μm以下にならず、形成された
画像における解像力が若干低下した。
【0044】(比較例1)この比較例1においても、上
記の実施例1と同様に、感光体1に対する研摩部材10
の喰い込み量が1mmになるように設定して、この感光
体1と研摩部材10とを、市販の複写機(ミノルタ社
製:EP−9765)を改造したものにセットすると共
に、上記のトナーを使用して画像形成を行なった。
【0045】この結果、上記のように感光体1の表面を
研摩部材10によって研摩しながら1万枚の画像形成を
行なった場合には、この感光体1の表面における十点平
均粗さRzが0.09μmになった。
【0046】そして、この比較例1においては、その後
も感光体1の表面を研摩部材10により同じ研摩条件で
研摩しながら、画像形成を行なった。
【0047】この結果、感光体1の表面粗さは殆ど変化
しなかったが、100万枚当たりの感光体1の表面の削
れ量が2650Å/100万枚と非常に高くなり、16
0万枚の画像形成を行なった時点において、感光体1が
電荷を保持できなくなって、画像が得られなくなった。
【0048】また、感光体1を新しいものと取り換え、
上記のようにして画像形成を行なったところ、研摩部材
10における研摩性能が低下し、100万枚の画像形成
を行なった時点においても、感光体1の表面における十
点平均粗さRzが0.1μm以下にならず、形成された
画像における解像力が低下すると共に、画像流れも発生
した。
【0049】(比較例2)この比較例2においては、上
記の実施例1において、感光体1の表面を研摩部材10
によって研摩しないようにした。
【0050】そして、このように感光体1の表面を研摩
部材10によって研摩しないで画像形成を行なった場
合、一晩放置した後、画像形成を行なった当初におい
て、形成された画像に画像流れが発生した。
【0051】(実施例3)この実施例3においても、上
記の実施例1と同様に、感光体1に対する研摩部材10
の喰い込み量が1mmになるように設定して、この感光
体1と研摩部材10とを、市販の複写機(ミノルタ社
製:EP−9765)を改造したものにセットすると共
に、上記のトナーを使用して画像形成を行なった。
【0052】ここで、この実施例3においては、前記の
図4に示したように、感光体1の表面における反射率を
反射センサー9により測定し、この反射センサー9の出
力から図5に基づいて感光体1の表面粗さを検知し、感
光体1の表面における十点平均粗さRzが0.1μm以
下になった時点で、研摩部材10を感光体1の表面から
離すようにした。
【0053】この結果、9000枚の画像形成を行なっ
た時点において、感光体1の表面における十点平均粗さ
Rzが0.1μm以下になり、研摩部材10による感光
体1の研摩が解除された。
【0054】その後は、上記の実施例1と同様に、クリ
ーニング部材8aだけを感光体1の表面に圧接させて、
転写後における感光体1の表面に残留するトナー4を除
去するようにして画像形成を行なった。
【0055】このようにして画像形成を行なうと、上記
の実施例1の場合と同様に、感光体1の表面がクリーニ
ング部材8aによって僅かに削られるが、感光体1の表
面粗さは殆ど変化せず、100万枚当たりの感光体1の
表面の削れ量が270Å/100万枚で安定し、また4
00万枚の画像形成を行なった場合においても、形成さ
れた画像の解像力が低下したり、画像流れが発生すると
いうことはなく、良好な画像が安定して得られた。
【0056】また、感光体1を新しいものと順々に取り
換え、上記のようにして画像形成を行なったところ、5
0本目の感光体1においても同様の結果が得られた。
【0057】なお、この実施例3のように、感光体1の
表面粗さを反射センサー9により検知して、研摩部材1
0による感光体1の研摩を制御すると、当初の表面粗さ
が異なった感光体1を用いた場合や、使用途中の感光体
1を用いた場合においても、感光体1の表面粗さを適切
に制御することができた。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1における画像形成装置においては、感光層がアモルフ
ァスシリコンで構成された感光体の表面を、研摩部材に
よって所定の表面粗さになるまで研摩するようにしたた
め、このように研摩された感光体の表面にクリーニング
部材を圧接させて、感光体の表面に残留するトナーを除
去するようにした場合に、感光体の表面に付着したコロ
ナ生成物もトナーと一緒に感光体の表面から除去される
ようになった。また、この請求項1における画像形成装
置においては、上記のように感光体の表面が所定の表面
粗さになるまで研摩を行なった後、この研摩部材による
感光体の表面の研摩を解除させるようにしたため、感光
体における感光層が研摩部材によって短期間に削り取ら
れるということもなかった。
【0059】この結果、この請求項1の画像形成装置を
使用して画像形成を行なうと、感光層がアモルファスシ
リコンで構成された感光体を使用した場合においても、
形成される画像に画像流れが生じるということがなく、
良好な画像が長期にわたって安定して得られるようにな
った。
【0060】また、この発明の請求項2における画像形
成装置においては、感光層がアモルファスシリコンで構
成された感光体の表面を、研摩部材によって所定期間研
摩した後、この研摩部材による研摩条件を弱めるように
したため、この感光体の表面に付着したコロナ生成物
が、この研摩部材や上記のクリーニングブレードによっ
て確実に除去されるようになると共に、アモルファスシ
リコンで構成された感光層の削れも少なくなり、上記の
請求項1における画像形成装置の場合と同様に、形成さ
れる画像に画像流れが生じるということがなく、良好な
画像が長期にわたって安定して得られるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の画像形成装置の概略説明図である。
【図2】この発明の一実施形態に係る画像形成装置の概
略説明図である。
【図3】同実施形態の画像形成装置において使用した研
摩部材の部分説明図である。
【図4】この発明の他の実施形態に係る画像形成装置の
概略説明図である。
【図5】感光体の表面粗さと反射センサーからの出力と
の関係を示した図である。
【符号の説明】
1 像担持体 4 トナー 8a クリーニング部材 10 研摩部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光層がアモルファスシリコンで構成さ
    れた感光体を用い、この感光体の表面に形成されたトナ
    ー像を転写させた後、この感光体の表面にクリーニング
    部材を圧接させて、感光体の表面に残留するトナーを除
    去するようにした画像形成装置において、上記の感光体
    の表面を研摩する研摩部材を設け、この研摩部材によっ
    て上記の感光体の表面が所定の表面粗さになるまで研摩
    を行なった後、この研摩部材による研摩を解除させるよ
    うにしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 感光層がアモルファスシリコンで構成さ
    れた感光体を用い、この感光体の表面に形成されたトナ
    ー像を転写させた後、この感光体の表面にクリーニング
    部材を圧接させて、感光体の表面に残留するトナーを除
    去するようにした画像形成装置において、上記の感光体
    の表面を研摩する研摩部材を設け、この研摩部材による
    感光体表面の研摩条件を、所定期間経過後に弱めるよう
    にしたことを特徴とする画像形成装置。
JP15873497A 1997-06-16 1997-06-16 画像形成装置 Pending JPH117219A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6763208B2 (en) * 2001-03-22 2004-07-13 Ricoh Company, Ltd. Photoreceptor regenerating apparatus and image forming apparatus using regenerated photoreceptor and method of regenerating photoreceptor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6763208B2 (en) * 2001-03-22 2004-07-13 Ricoh Company, Ltd. Photoreceptor regenerating apparatus and image forming apparatus using regenerated photoreceptor and method of regenerating photoreceptor

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