JPH10340027A - 研摩部材及び画像形成装置 - Google Patents

研摩部材及び画像形成装置

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JPH10340027A
JPH10340027A JP14891397A JP14891397A JPH10340027A JP H10340027 A JPH10340027 A JP H10340027A JP 14891397 A JP14891397 A JP 14891397A JP 14891397 A JP14891397 A JP 14891397A JP H10340027 A JPH10340027 A JP H10340027A
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polishing
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JP14891397A
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Inventor
Mitsunobu Honda
充信 本田
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Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写後における像担持体の表面に残留するト
ナーを板状のクリーニング部材によって除去する際に、
像担持体の移動に伴ってクリーニング部材が反転した
り、振動したりするということがなく、像担持体の表面
に残留するトナーが長期にわたって安定して除去される
ようにする。 【解決手段】 像担持体1の表面に形成されたトナー像
を転写させた後、像担持体の表面にその幅方向に沿って
板状のクリーニング部材8aを圧接させて、像担持体の表
面に残留するトナー4を除去する画像形成装置におい
て、像担持体の幅方向端部を研摩する端部研摩部14a
と、像担持体の幅方向中央部を研摩する中央研摩部14b
との研摩特性が異なった研摩部材10によって、像担持体
の表面を研摩するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】この発明は、複写機やプリンター等の画像
形成装置に使用される像担持体の表面を研摩する研摩部
材及びこのような研摩部材を設けた画像形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機やプリンター等の画像
形成装置において画像形成を行なうにあたっては、一般
に、図1に示すように、ドラム状になった像担持体1を
回転させ、この像担持体1の表面を帯電装置2によって
帯電させた後、適当な露光手段(図示せず)により露光
を行なって像担持体1上に静電潜像を形成し、このよう
に形成された静電潜像に現像装置3から現像剤中におけ
るトナー4を供給して、この像担持体1の表面にトナー
像を形成し、その後、このトナー像を転写・分離チャー
ジャー5により記録紙等の転写材6上に転写させ、この
転写材6を像担持体1から分離させるようにしていた。
【0003】そして、このようにトナー像が転写された
転写材6を定着ローラ7に導き、この定着ローラ7によ
って転写されたトナー像を転写材6上に定着させる一
方、転写後における像担持体1の表面に残留するトナー
4をクリーニング装置8により像担持体1の表面から除
去し、その後、この像担持体1に対して除電装置(図示
せず)から光を照射させる等の方法で、像担持体1に残
留する電位を除電させるようにしていた。
【0004】ここで、上記のように転写後における像担
持体1の表面に残留するトナー4を除去するクリーニン
グ装置8としては、クリーニングブラシ等を用いたもの
も知られているが、一般に構成が簡単で安価である等の
点から、上記の図1に示すように、ウレタンゴム等の弾
性材料で板状に形成されたクリーニング部材8aを用
い、このクリーニング部材8aの端部を像担持体1の表
面に圧接させて、像担持体1の表面に残留するトナー4
を除去させるようにしたものが広く利用されていた。
【0005】一方、上記のような画像形成装置に使用さ
れる像担持体1としては、表面に有機材料で構成された
感光層を設けた有機感光体や、表面にセレンやアモルフ
ァスシリコン等で構成された感光層を設けた無機感光体
が知られており、一般に有機感光体の場合、その表面が
平坦である一方、無機感光体の場合、その表面に微細な
凹凸が形成されて有機感光体に比べその表面が粗くなっ
ていた。
【0006】ここで、上記のようなクリーニング部材8
aを像担持体1の表面にその幅方向に沿って圧接させ
て、像担持体1の表面に残留するトナー4を除去させる
ようにした場合、この像担持体1の表面が粗いと、像担
持体1上に残留するトナー4をこのクリーニング部材8
aによって十分に除去することができないという問題が
あった。
【0007】一方、像担持体1の表面が平坦な場合に
は、この像担持体1とクリーニング部材8aとの接触面
積が大きくなって、クリーニング部材8aと像担持体1
との間の摩擦力が強くなり、像担持体1の回転によりク
リーニング部材8aが引っ張られて反転し、いわゆるブ
レードメクレが発生したり、クリーニング部材8aが像
担持体1の回転により振動して、いわゆるブレード鳴き
と呼ばれる音を発したりして、像担持体1上に残留する
トナー4を十分に除去できなくなったり、またクリーニ
ング部材8aの摩耗も多くなる等の問題があった。
【0008】このため、従来においては、特開平5−3
33753号公報に示されるように、クリーニング部材
の端部の肉厚を厚くしたり、特開平6−175549号
公報に示されるように、クリーニング部材の押圧力が上
昇するのを抑制するために、クリーニング部材を保持す
るホルダーを補強したり、また特開平8−6452号公
報に示されるように、像担持体における感光層中に、フ
ッ素樹脂やシリコン樹脂の微粒子を添加させてクリーニ
ング部材との間の摩擦抵抗を小さくしたり、特開平2−
139568号公報に示されるように、像担持体の表面
を研摩して適度な表面粗さにすることが提案されてい
る。
【0009】しかし、これらの公報に示される何れの方
法においても、像担持体の表面に残留するトナー等を板
状のクリーニング部材によって十分に除去すると共に、
像担持体の回転に伴ってクリーニング部材が反転したり
振動したりするのを十分に抑制することができなかっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、像担持体
の表面に形成されたトナー像を転写させた後、この像担
持体の表面にその幅方向に沿って板状のクリーニング部
材を圧接させ、このクリーニング部材により像担持体の
表面に残留するトナーを除去するようにした場合におけ
る上記のような問題を解決することを課題とするもので
ある。
【0011】すなわち、この発明においては、上記のよ
うに転写後における像担持体の表面にその幅方向に沿っ
て板状のクリーニング部材を圧接させ、像担持体の表面
に残留するトナーをこのクリーニング部材により除去す
るにあたり、像担持体の表面に残留するトナーが十分に
除去されると共に、像担持体の移動に伴ってクリーニン
グ部材が反転してブレードメクレが発生したり、クリー
ニング部材が振動してブレード鳴きという音を発したり
するということがなく、像担持体の表面に残留するトナ
ーを長期にわたって安定して除去できるようにすること
を課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1にお
ける研摩部材においては、上記のような課題を解決する
ため、像担持体の表面を研摩する研摩部材において、像
担持体の幅方向端部を研摩する端部研摩部と、像担持体
の幅方向中央部を研摩する中央研摩部との研摩特性を異
ならせるようにしたのである。
【0013】また、上記の研摩部材において、像担持体
の幅方向端部を研摩する端部研摩部と、像担持体の幅方
向中央部を研摩する中央研摩部との研摩特性を異ならせ
るにあたっては、請求項2に示すように、上記の端部研
摩部によって研摩された像担持体の幅方向端部の表面粗
さが、中央研摩部によって研摩された像担持体の幅方向
中央部の表面粗さより粗くなるようにする。
【0014】そして、この発明の請求項3に示す画像形
成装置においては、像担持体の表面に形成されたトナー
像を転写させた後、この像担持体の表面にその幅方向に
沿って板状のクリーニング部材を圧接させ、このクリー
ニング部材により像担持体の表面に残留するトナーを除
去するにあたり、上記の請求項1又は2に記載した研摩
部材によって像担持体の表面を研摩するようにしたので
ある。
【0015】ここで、このように像担持体の幅方向端部
を研摩する端部研摩部と、像担持体の幅方向中央部を研
摩する中央研摩部との研摩特性が異なった研摩部材を像
担持体の表面に当接させて像担持体の表面を研摩する
と、像担持体の表面における表面粗さがその幅方向中央
部と端部とにおいて異なるようになり、請求項2に示す
研摩部材を用いると、この研摩部材による研摩により、
像担持体の幅方向端部における表面粗さが幅方向中央部
の表面粗さよりも粗くなる。
【0016】そして、このように研摩された像担持体の
表面に、上記のようにその幅方向に沿って板状のクリー
ニング部材を圧接させ、像担持体の表面に残留するトナ
ーを除去するようにした場合、この像担持体の幅方向中
央部における表面粗さが小さくなっているため、この像
担持体の表面に残留するトナーがクリーニング部材によ
って十分に除去されるようになる。一方、この像担持体
の幅方向端部における表面粗さが粗くなっているため、
この像担持体の幅方向端部とクリーニング部材との接触
面積が少なくなって、クリーニング部材における摩擦抵
抗が小さくなり、像担持体の移動を伴ってクリーニング
部材が反転したり振動したりするということが抑制さ
れ、像担持体に残留するトナーがこのクリーニング部材
によって安定して除去されるようになる。
【0017】ここで、上記のように研摩部材において、
像担持体の幅方向端部を研摩する端部研摩部と、像担持
体の幅方向中央部を研摩する中央研摩部との研摩特性を
異ならせ、端部研摩部によって研摩された像担持体の幅
方向端部の表面粗さが、中央研摩部によって研摩された
像担持体の幅方向中央部の表面粗さよりも粗くなるよう
にするにあたっては、例えば、上記の研摩部材として、
表面に繊維が植設されたブラシローラを用いる場合に
は、その端部研摩部における繊維の太さを中央研摩部に
おける繊維の太さより太くしたり、端部研摩部における
繊維の密度を中央研摩部における繊維の密度よりも小さ
くし、また研摩粒子を分散させた研摩ローラを用いる場
合には、端部研摩部における研摩粒子の大きさを中央研
摩部における研摩粒子の大きさよりも大きくする等の方
法を用いることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の研摩部材及び画
像形成装置に係る実施形態を添付図面に基づいて具体的
に説明する。
【0019】この実施形態における画像形成装置におい
ては、図2に示すように、図1に示した従来の画像形成
装置と同様に、ドラム状になった像担持体1を回転さ
せ、この像担持体1の表面を帯電装置2によって帯電さ
せた後、適当な露光手段(図示せず)により露光を行な
って像担持体1上に静電潜像を形成し、このように形成
された静電潜像に現像装置3から現像剤中におけるトナ
ー4を供給して、この像担持体1の表面にトナー像を形
成するようにしている。
【0020】そして、このように像担持体1の表面に形
成されたトナー像を転写・分離チャージャー5によって
記録紙等の転写材6上に転写させると共にこの転写材6
を像担持体1から分離させ、このようにトナー像が転写
された転写材6を定着ローラ7に導き、この定着ローラ
7により転写されたトナー像を転写材6上に定着させる
ようにしている。
【0021】一方、上記のようにトナー像を転写させた
後における像担持体1の表面に、その幅方向に沿ってク
リーニング装置8に設けられた板状のクリーニング部材
8aを圧接させ、このクリーニング部材8aにより像担
持体1の表面に残留するトナー4を除去した後、この像
担持体1の表面に研摩部材10を接触させて、この像担
持体1の表面を研摩し、その後、この像担持体1に除電
装置(図示せず)から光を照射して、像担持体1に残留
する電位を除電させるようにしている。
【0022】ここで、この実施形態においては、上記の
研摩部材10として、図2及び図3に示すように、回転
軸11の外周に繊維12が植設された基布13を取り付
けたブラシローラを使用し、像担持体1の幅方向端部と
接触する端部研摩部14aと、像担持体1の幅方向中央
部を研摩する中央研摩部14bとにおける繊維12の太
さを変更させ、端部研摩部14aにおける繊維12aの
太さを、中央研摩部14bにおける繊維12bよりも太
くしている。
【0023】そして、このような研摩部材10によって
像担持体1の表面を研摩すると、上記の太い繊維12を
用いた端部研摩部14aによって研摩された像担持体1
の幅方向端部の表面粗さが、細い繊維12bを用いた中
央研摩部14bによって研摩された像担持体1の幅方向
中央部の表面粗さよりも粗くなる。
【0024】そして、このように幅方向端部の表面粗さ
が幅方向中央部の表面粗さよりも粗くなった像担持体1
の表面に、上記のように板状になったクリーニング部材
8aを圧接させて、像担持体1の表面に残留するトナー
4を除去するようにした場合、像担持体1の幅方向中央
部における表面粗さが小さいため、この中央部における
トナー4がクリーニング部材8aによって確実に像担持
体1の表面から除去されるようになる。一方、この像担
持体1の幅方向端部における表面粗さが粗くなっている
ため、この像担持体1の幅方向端部においてクリーニン
グ部材8aが接触する面積が少なくなり、像担持体1と
クリーニング部材8aとの間の摩擦抵抗が低下し、像担
持体1の移動に伴ってクリーニング部材8aが反転して
めくれ上がったり、振動して音を発したりするというこ
とがなく、安定したクリーニングが行なえるようにな
る。
【0025】なお、この実施形態においては、研摩部材
10において、像担持体1の幅方向端部を研摩する端部
研摩部14aと、像担持体1の幅方向中央部を研摩する
中央研摩部14bとの研摩特性を異ならせるため、繊維
12の太さを端部研摩部14aと中央研摩部14bとで
異ならせるようにしたが、端部研摩部14aと中央研摩
部14bとにおける研摩特性を異ならせる方法は特に上
記のようなものに限定されるものではない。
【0026】例えば、研摩部材10として、上記の実施
形態と同様に、回転軸11の外周に繊維12が植設され
た基布13を取り付けたブラシローラを使用する場合に
おいて、図4に示すように、その端部研摩部14aにお
ける繊維12の密度と中央研摩部14bにおける繊維1
2の密度とを異ならせ、端部研摩部14aにおける繊維
12の密度を中央研摩部14bにおける繊維12の密度
より粗くし、この端部研摩部14aによって研摩された
像担持体1の幅方向端部の表面粗さが中央研摩部14b
によって研摩された像担持体1の幅方向中央部の表面粗
さより粗くなるようにすることも可能である。なお、研
摩部材10として、上記のように回転軸11の外周に繊
維12を設けたブラシローラを用いる場合、その繊維1
2を構成する材料には樹脂や金属等を用いることがで
き、像担持体1の表面に形成された感光層の種類等に応
じて適宜変更させるようにする。また、上記のように基
布13に繊維12を植設するにあたっては、図5に示す
ように、この繊維12をパイル状にすることも可能であ
る。
【0027】また、研摩部材10として、図6(A),
(B)に示すように、回転軸11の外周に研摩粒子15
が分散された弾性部材16を取り付けた研摩ローラを用
いる場合には、像担持体1の幅方向端部を研摩する端部
研摩部14aと、像担持体1の幅方向中央部を研摩する
中央研摩部14bとにおける研摩粒子15の大きさを変
更させ、端部研摩部14aにおける研摩粒子15aの大
きさを中央研摩部14bにおける研摩粒子15bより大
きくし、この端部研摩部14aによって研摩された像担
持体1の幅方向端部の表面粗さを、中央研摩部14bに
よって研摩された像担持体1の幅方向中央部の表面粗さ
よりも粗くさせることも可能である。
【0028】また、この実施形態においては、上記のよ
うなブラシローラからなる研摩部材10をクリーニング
装置8より像担持体1の移動方向下流側の位置に別個に
設けるようにしたが、このような研摩部材10を帯電ブ
ラシや転写ブラシとして利用することも可能であり、こ
の場合にはそれぞれ対応場所に設けるようにする。
【0029】
【実施例】次に、この発明の実施例について具体的に説
明すると共に、比較例を挙げて、この実施例によると、
像担持体の表面に残留するトナーがクリーニング部材に
よって十分に除去されようになると共に、像担持体の移
動に伴うクリーニング部材の反転も抑制されて、像担持
体の表面に残留するトナーを安定して除去できることを
明らかにする。
【0030】(実施例1)この実施例においては、像担
持体1として、アルミニウムドラムの表面に有機材料を
用いた電荷発生層と電荷輸送層とが積層された有機感光
体であって、その表面における十点平均粗さRzが0.
12μmになったものを用いた。
【0031】一方、この像担持体1の表面を研摩する研
摩部材10としては、上記の図2及び図3に示すよう
に、回転軸11の外周に繊維12が植設された基布13
を取り付けたブラシローラを用い、その繊維12として
は、20重量部のカーボンブラックを含有するアクリル
樹脂で断面円形状に形成されたものを用い、上記の像担
持体1の幅方向中央部を研摩する中央研摩部14bにお
いては直径が10μmになった細い繊維12bを、像担
持体1の幅方向端部を研摩する端部研摩部14aにおい
ては直径が50μmになった太い繊維12aを使用し、
それぞれの繊維12a,12bの長さを3.5mmにし
た。
【0032】そして、上記の像担持体1とこの研摩部材
10とを対向させ、この研摩部材10の像担持体1に対
する喰い込み量が1mmになるようにして、上記の像担
持体1及び研摩部材10を市販の複写機(ミノルタ社
製:EP−4050)に装着させ、この研摩部材10と
像担持体1とが対向する部分において、研摩部材10と
像担持体1とが同じ方向に移動するように、研摩部材1
0と像担持体1とを逆方向に回転させて耐刷試験を行な
った。
【0033】ここで、この耐刷試験においては、白に対
する黒の比率(B/W比)が2%と低く、クリーニング
部材8aの反転が生じやすい原稿98枚と、上記のB/
W比が25%と高く、クリーニング部材8aによるクリ
ーニング不良が生じやすい原稿2枚とを組み合わせた1
00枚の原稿を1組とし、このような原稿を順次繰り返
してコピーした。
【0034】この結果、この実施例1のものにおいて
は、上記の1組の原稿を10回、すなわち1000枚の
コピーを行なった時点において、上記の中央研摩部14
bによって研摩された像担持体1の幅方向中央部におけ
る十点平均粗さRzが0.09μm、端部研摩部14a
によって研摩された像担持体1の幅方向端部における十
点平均粗さRzが0.5μmになり、その後は、像担持
体1の表面粗さがこの状態で維持された。
【0035】そして、さらにコピーを行なったところ、
上記1組の原稿を1800回、すなわち18万枚のコピ
ーを行なった場合においても、クリーニング部材8aが
反転してめくれたり、クリーニング不良が生じるという
ことがなく、良好な画像が得られた。
【0036】(比較例1)この比較例においては、上記
の実施例1の場合と、像担持体1の表面を研摩する研摩
部材10だけを変更し、回転軸11の外周に繊維12が
植設された基布13を取り付けるにあたり、図7に示す
ように、その繊維12として、上記の実施例1において
中央研摩部14bに用いた直径が10μmの細い繊維1
2bだけを使用した。
【0037】そして、上記の実施例1の場合と同様にし
て耐刷試験を行なったところ、この比較例1のものにお
いては、前記の1組の原稿を10回、すなわち1000
枚のコピーを行なった時点において、像担持体1の表面
の十点平均粗さRzが0.09μmになり、その後は、
像担持体1の表面粗さがこの状態で維持された。
【0038】そして、さらにコピーを行なったところ、
前記の1組の原稿を12回、すなわち1200枚のコピ
ーを行なった時点において、クリーニング部材8aが反
転してしまい、クリーニングがうまく行なえなくなっ
た。
【0039】(比較例2)この比較例においては、上記
の実施例1の場合と、像担持体1の表面を研摩する研摩
部材10だけを変更し、回転軸11の外周に繊維12が
植設された基布13を取り付けるにあたり、図8に示す
ように、その繊維12として、上記の実施例1において
端部研摩部14aに用いた直径が50μmの太い繊維1
2aだけを使用した。
【0040】そして、上記の実施例1の場合と同様にし
て耐刷試験を行なったところ、この比較例2のものにお
いては、前記の1組の原稿を10回、すなわち1000
枚のコピーを行なった時点において、像担持体1の表面
の十点平均粗さRzが0.5μmになり、その後は、像
担持体1の表面粗さがこの状態で維持された。
【0041】そして、さらにコピーを行なったところ、
前記の1組の原稿を100回、すなわち1万枚のコピー
を行なった付近においてクリーニング不良が発生し、2
万枚のコピーを行なった時点ではクリーニング不良がひ
どく、形成された画像にカブリ等が発生した。
【0042】(実施例2)この実施例においては、像担
持体1として、上記の実施例1と同じ有機感光体を用い
る一方、研摩部材10としては、上記の図4に示すよう
に、回転軸11の外周に繊維12が植設された基布13
を取り付けたブラシローラで、その繊維12として、2
0重量部のカーボンブラックを含有するアクリル樹脂で
断面円形状に形成されたものを用い、その端部研摩部1
4aにおける繊維12の密度と中央研摩部14bにおけ
る繊維12の密度とを異ならせた。
【0043】ここで、この実施例2においては、上記の
像担持体1の幅方向端部を研摩する端部研摩部14aに
おける繊維12の密度を3000本/inch2 と低く
する一方、像担持体1の幅方向中央部を研摩する中央研
摩部14bにおける繊維12の密度を80000本/i
nch2 と高くした。
【0044】そして、上記の像担持体1とこの研摩部材
10とを対向させ、この研摩部材10の像担持体1に対
する喰い込み量が0.5mmになるようにし、それ以外
については、上記の実施例1の場合と同様にして耐刷試
験を行なった。
【0045】この結果、この実施例2のものにおいて
は、前記の1組の原稿を10回、すなわち1000枚の
コピーを行なった時点において、上記の中央研摩部14
bによって研摩された像担持体1の幅方向中央部におけ
る十点平均粗さRzが0.08μm、端部研摩部14a
によって研摩された像担持体1の幅方向端部における十
点平均粗さRzが1.0μmになり、その後は、像担持
体1の表面粗さがこの状態で維持された。
【0046】そして、さらにコピーを行なったところ、
上記の実施例1の場合と同様に、前記の1組の原稿を1
800回、すなわち18万枚のコピーを行なった場合に
おいても、クリーニング部材8aが反転してめくれた
り、クリーニング不良が生じるということがなく、良好
な画像が得られた。
【0047】(実施例3)この実施例においては、像担
持体1として、上記の実施例1と同じ有機感光体を用い
る一方、研摩部材10としては、上記の図6に示すよう
に、回転軸11の外周に研摩粒子15が分散された弾性
部材16を取り付けた研摩ローラを用いるようにした。
【0048】ここで、この実施例においては、像担持体
1の幅方向端部を研摩する端部研摩部14aと、像担持
体1の幅方向中央部を研摩する中央研摩部14bとにお
ける研摩粒子15の大きさを変更させ、端部研摩部14
aにおいては、ウレタンゴム100重量部に対して粒径
が5.0μmの大きなアルミナ粒子からなる研摩粒子1
5aを15重量部添加させる一方、中央研摩部14bに
おいては、ウレタンゴム100重量部に対して粒径が
1.0μmの小さなアルミナ粒子からなる研摩粒子15
bを15重量部添加させて作成した研摩部材10を用い
た。
【0049】そして、上記の像担持体1とこの研摩部材
10とを対向させ、この研摩部材10の像担持体1に対
する喰い込み量が1mmになるようにし、それ以外につ
いては、上記の実施例1の場合と同様にして耐刷試験を
行なった。
【0050】この結果、この実施例3のものにおいて
は、前記の1組の原稿を10回、すなわち1000枚の
コピーを行なった時点において、上記の中央研摩部14
bによって研摩された像担持体1の幅方向中央部におけ
る十点平均粗さRzが0.08μm、端部研摩部14a
によって研摩された像担持体1の幅方向端部における十
点平均粗さRzが0.8μmになり、その後は、像担持
体1の表面粗さがこの状態で維持された。
【0051】そして、さらにコピーを行なったところ、
上記の実施例1の場合と同様に、前記の1組の原稿を1
800回、すなわち18万枚のコピーを行なった場合に
おいても、クリーニング部材8aが反転してめくれた
り、クリーニング不良が生じるということがなく、良好
な画像が得られた。
【0052】(実施例4)この実施例においては、像担
持体1として、アルミニウムドラムの表面にプラズマC
VD法によりアモルファスシリコンで構成された感光層
を設け、その表面における十点平均粗さRzが0.15
μmになったアモルファスシリコン感光体を用いた。
【0053】一方、この像担持体1の表面を研摩する研
摩部材10としては、前記の図5に示すように、ステン
レス製の繊維12がループ状に形成された基布13を回
転軸11の外周に取り付けたブラシローラを用い、上記
の像担持体1の幅方向中央部を研摩する中央研摩部14
bにおいては直径が10μmになった細いステンレス製
の繊維12bを、像担持体1の幅方向端部を研摩する端
部研摩部14aにおいては直径が50μmになった太い
ステンレス製の繊維12aを設けた。
【0054】そして、上記の像担持体1とこの研摩部材
10とを対向させ、この研摩部材10の像担持体1に対
する喰い込み量が1.0mmになるようにして、上記の
像担持体1及び研摩部材10を市販の複写機(ミノルタ
社製:EP−9765)に装着させ、この研摩部材10
と像担持体1とが対向する部分において、研摩部材10
と像担持体1とが同じ方向に移動するように、研摩部材
10と像担持体1とを逆方向に回転させて耐刷試験を行
なった。
【0055】ここで、耐刷試験においては、前記の実施
例1の場合と同様に、白に対する黒の比率(B/W比)
が2%と低くてクリーニング部材8aの反転が生じやす
い原稿98枚と、上記のB/W比が25%と高くてクリ
ーニング部材8aによるクリーニング不良が生じやすい
原稿2枚とを組み合わせた100枚の原稿を1組とし、
このような原稿を順次繰り返してコピーした。
【0056】この結果、この実施例4のものにおいて
は、上記の1組の原稿を20回、すなわち2000枚の
コピーを行なった時点において、上記の中央研摩部14
bによって研摩された像担持体1の幅方向中央部におけ
る十点平均粗さRzが0.09μm、端部研摩部14a
によって研摩された像担持体1の幅方向端部における十
点平均粗さRzが0.3μmになり、その後は、像担持
体1の表面粗さがこの状態で維持された。
【0057】そして、さらにコピーを行なったところ、
400万枚のコピーを行なった場合においても、クリー
ニング部材8aが反転してめくれたり、クリーニング不
良が生じるということがなく、良好な画像が得られた。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明において
は、像担持体の表面を研摩する研摩部材として、像担持
体の幅方向端部を研摩する端部研摩部と、像担持体の幅
方向中央部を研摩する中央研摩部との研摩特性を異なら
せたものを用いるようにしたため、像担持体の幅方向端
部の表面粗さと、像担持体の幅方向中央部の表面粗さと
を異ならせることができ、像担持体の幅方向端部の表面
粗さを、像担持体の幅方向中央部の表面粗さよりも粗く
することが簡単に行なえるようになった。
【0059】そして、この発明の画像形成装置のよう
に、上記の研摩部材を像担持体の表面に当接させて、像
担持体の表面を研摩すると、像担持体の幅方向端部にお
ける表面粗さが幅方向中央部の表面粗さよりも粗くな
り、このように研摩された像担持体の表面にその幅方向
に沿って板状のクリーニング部材を圧接させて、像担持
体の表面に残留するトナーを除去すると、この像担持体
の表面に残留するトナーがクリーニング部材によって十
分に除去されるようになる一方、この像担持体の幅方向
端部とクリーニング部材との接触面積が少なくなって摩
擦抵抗が低くなり、像担持体の移動に伴ってクリーニン
グ部材が反転したり振動したりするということも抑制さ
れるようになった。
【0060】この結果、この発明の画像形成装置におい
ては、転写後における像担持体の表面に残留するトナー
をクリーニング部材により安定して確実に除去できるよ
うになり、長期にわたって良好な画像が得られるように
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の画像形成装置の概略説明図である。
【図2】この発明の一実施形態に係る画像形成装置の概
略説明図である。
【図3】同実施形態の画像形成装置において使用したブ
ラシローラからなる研摩部材の部分説明図である。
【図4】同実施形態の画像形成装置において使用するブ
ラシローラからなる研摩部材の変更例を示した部分説明
図である。
【図5】同実施形態の画像形成装置において使用するブ
ラシローラからなる研摩部材に用いる繊維の変更例を示
した部分説明図である。
【図6】同実施形態の画像形成装置において使用する研
摩ローラからなる研摩部材の側面図及び部分説明図であ
る。
【図7】比較例1において用いたブラシローラからなる
研摩部材の部分説明図である。
【図8】比較例2において用いたブラシローラからなる
研摩部材の部分説明図である。
【符号の説明】
1 像担持体 4 トナー 8a クリーニング部材 10 研摩部材 14a 端部研摩部 14b 中央研摩部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体の表面を研摩する研摩部材にお
    いて、像担持体の幅方向端部を研摩する端部研摩部と、
    像担持体の幅方向中央部を研摩する中央研摩部とにおけ
    る研摩特性を異ならせたことを特徴とする研摩部材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した研摩部材において、
    上記の端部研摩部によって研摩される像担持体の幅方向
    端部の表面粗さが、上記の中央研摩部によって研摩され
    る像担持体の幅方向中央部の表面粗さよりも大きくなる
    ようにしたことを特徴とする研摩部材。
  3. 【請求項3】 像担持体の表面に形成されたトナー像を
    転写させた後、この像担持体の表面にその幅方向に沿っ
    て板状のクリーニング部材を圧接させ、このクリーニン
    グ部材により像担持体の表面に残留するトナーを除去す
    るようにした画像形成装置において、請求項1又は2に
    記載した研摩部材によって像担持体の表面を研摩させた
    ことを特徴とする画像形成装置。
JP14891397A 1997-06-06 1997-06-06 研摩部材及び画像形成装置 Pending JPH10340027A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6253044B1 (en) 1999-01-28 2001-06-26 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having blade cleaning device applied thereto, and process cartridge
JP2007047389A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2017032642A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 クリーニング装置及び画像形成装置

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