JPH06242709A - クリーニング装置 - Google Patents

クリーニング装置

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JPH06242709A
JPH06242709A JP2541293A JP2541293A JPH06242709A JP H06242709 A JPH06242709 A JP H06242709A JP 2541293 A JP2541293 A JP 2541293A JP 2541293 A JP2541293 A JP 2541293A JP H06242709 A JPH06242709 A JP H06242709A
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JP
Japan
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photosensitive drum
toner
image
roller
cleaning device
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JP2541293A
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English (en)
Inventor
Noritaka Kuroda
能孝 黒田
Masahiro Sato
昌宏 佐藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナー中の外添剤によるフィルミングの発生
を防止することができるのは勿論のこと、像担持体上の
微小な付着物の生成を防止することによって、像担持体
表面に傷が発生するのを防止し、長期間にわたり良好な
画質を維持することが可能なクリーニング装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 像担持体上に残留した現像剤等を除去するク
リーニング装置において、前記像担持体の表面に接触し
て、当該像担持体上に残留した現像剤等を除去するクリ
ーニング手段と、前記像担持体の表面よりも硬度の高い
材質で形成され、前記クリーニング手段よりも像担持体
の移動方向の下流側に、当該像担持体の表面に圧接する
ように配設されたローラ部材とを備えるように構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真複写機やプ
リンタ等の画像形成装置に使用され、像担持体上に残留
したトナー等を除去するクリーニング装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のクリーニング装置として
は、例えば、特開平1−312578号公報等に開示さ
れているものがある。このクリーニング装置は、図7に
示すように、トナー像の転写工程が終了した後の感光体
ドラム100表面に、感光体ドラム100と同じ方向に
高速度で回転するブラシロール101を接触させ、この
ブラシロール101によって感光体ドラム100上に残
留したトナー等を掻き落とし又はトナーの感光体ドラム
100への付着力を弱める。また、上記クリーニング装
置は、ブラシロール101の下流側に配置されたブレー
ド102を有しており、このブレード102によって感
光体ドラム100表面のトナーを完全に除去するように
構成されている。なお、上記ブラシロール101には、
除去部材103が接触するように配置されており、この
除去部材103によってブラシロール101からトナー
を除去するようになっている。
【0003】ところで、このように構成されたクリーニ
ング装置が使用される電子写真複写機等の画像形成装置
においては、近年、画質の向上を達成するために、極め
て粒子径の小さなトナーを使用するようになってきてい
る。また、このトナーには、一般に流動性の向上等の目
的からトナーよりさらに小粒径の外添剤が外添されてい
るが、トナーの粒子径が小さくなると単位体積あたりの
トナーの表面積が増加し、このため外添剤の量も増加す
ることになる。
【0004】このように、上記画像形成装置において多
量の外添剤を含むトナーを使用した場合には、クリーニ
ング装置のブラシロール及びブレードによってトナーを
除去することはできても、トナーよりさらに小粒径の外
添剤を完全に除去することができない。そのため、感光
体ドラムの表面には、外添剤が徐々に蓄積され、当該感
光体ドラムの表面に外添剤を主成分とする薄いフィルム
状の付着物が発生する、所謂フィルミングが生じるとい
う問題点があった。
【0005】このフィルミングを防止可能な技術の代表
例としては、例えば、特開昭62−119567号公
報、特開平2−18478号公報、実開平1−1604
74号公報、実開平4−50868号公報等に開示され
ているように、酸化ケイソ、炭酸カルシウム等の研磨粒
子を磁気ブラシや軟性ゴム剤に分散させ、これによりフ
ィルミングを削り取るように構成したものが既に種々提
案されている。
【0006】また、上記フィルミングを防止するために
は、外添剤の感光体ドラムに対する付着性を、摩擦帯電
性等の観点から改良を加えることにより、外添剤が感光
体ドラムの帯電極性と同極性に摩擦帯電するように帯電
特性を設定し、外添剤が感光体ドラムの表面に静電的に
付着するのを防止し、フィルミングの発生を抑制するこ
とも考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわち
上記前者の提案に係るクリーニング装置の場合には、研
磨粒子を磁気ブラシや軟性ゴム剤に分散させ、これによ
りフィルミングを削り取るように構成したものである
が、このように研磨粒子を使用した場合には、研磨粒子
によって感光体ドラム表面の感光体層も研磨されてしま
い、感光体ドラムの磨耗量が大きくなる。そのため、感
光体ドラム表面の帯電特性が劣化して帯電電位の低下が
発生し、感光体ドラムの使用寿命が著しく低下するとい
う重大な問題点を生じる。
【0008】一方、後者の外添剤の摩擦帯電性に改良を
加えた場合には、フィルミングの発生を抑制することが
可能であり、フィルミングの発生防止に効果がある。
【0009】しかしながら、この場合には、電子写真複
写機等の画像形成装置を長期にわたり使用すると、フィ
ルミングは発生しないものの、感光体ドラムの周方向に
多数の傷が発生し、その結果画質上に白筋が現れ、画質
欠陥をもたらすという新たな問題点が生じることが明ら
かになった。
【0010】本発明者らは、この感光体ドラム上の傷の
発生原因について種々検討した結果、以下のような理由
によるものとの結論を得た。
【0011】すなわち、感光体ドラム表面の傷を顕微鏡
によって観察すると、図8に示すように、傷120の先
頭の部分には、外添剤を主成分とする微小な付着物12
1が存在しており、この付着物121の大きさは、幅数
〜10μm程度で、高さが1〜3μm程度であることが
わかった。また、この微小な付着物は、転写工程で生ず
る感光体ドラム表面の凹凸の影響により発生すると考え
られる。この感光体ドラム表面の凹凸は、転写ドラムを
使用した転写工程において感光体ドラム表面に紙粉やキ
ャリア等の異物が付着し、この異物が転写時に転写ドラ
ムによって感光体ドラムの表面に押圧されることによっ
て発生したり、または感光体ドラム上のトナー像を記録
用紙上に転写帯電器の放電によって転写する際に、感光
体ドラムと記録用紙との間の微小なギャップで生じる剥
離放電により発生するものであり、図9に示すように、
幅数〜10μm程度で、深さが0.5〜1μm程度のク
レータ状の凹部130の周囲に部分的に0.5μm程度
の高さの凸部131を有する形状をしている。
【0012】この感光体ドラムの表面に発生した凹凸の
凸部131が、クリーニング装置のブレードを通過する
際に、ブレードに蓄えられた外添剤の凝集体等が引っ掛
かるとともに、この外添剤の凝集体等が凹部130に埋
め込まれることにより、感光体ドラムの表面に微小な付
着物121が発生する。このように、感光体ドラムの表
面に微小な付着物121が発生すると、この微小な付着
物の影響によりクリーニング装置のブレードの先端が変
形し、このブレードの変形した部分に外添剤が挟まれて
ブレードによって引きずられ、当該ブレードの変形した
部分に挟まれた外添剤が研磨剤の役割を果たすことによ
って、感光体ドラムの表面に傷120が発生するものと
考えられる。
【0013】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、トナー中の外添剤によるフィルミングの発生を
防止することができるのは勿論のこと、像担持体上の微
小な付着物の生成を防止することによって、像担持体表
面に傷が発生するのを防止し、長期間にわたり良好な画
質を維持することが可能なクリーニング装置を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、像担持体上
に残留した現像剤等を除去するクリーニング装置におい
て、前記像担持体の表面に接触して、当該像担持体上に
残留した現像剤等を除去するクリーニング手段と、前記
像担持体の表面よりも硬度の高い材質で形成され、前記
クリーニング手段よりも像担持体の移動方向の下流側
に、当該像担持体の表面に圧接するように配設されたロ
ーラ部材とを備えるように構成されている。
【0015】上記像担持体としては、例えば、感光体ド
ラムが用いられるが、これに限定されるものではなく、
ベルト状の感光体であってももちろん良い。
【0016】また、上記クリーニング手段としては、例
えば、ブラシロールやブレード等が用いられるが、バイ
アスロール等を用いても良い。
【0017】
【作用】この発明においては、像担持体の表面よりも硬
度の高い材質で形成され、前記クリーニング手段よりも
像担持体の移動方向の下流側に、当該像担持体の表面に
圧接するように配設されたローラ部材とを備えるように
構成されているので、転写工程において像担持体の表面
に凹凸が発生した場合でも、この像担持体の表面に発生
した凹凸は、ローラ部材によって平坦化されるため、像
担持体の表面に発生した凹凸にトナーの外添剤の凝集体
等が埋め込まれることはなく、像担持体の表面に微小な
付着物が発生するのを防止することができる。そのた
め、像担持体の表面に発生した微小な付着物によって、
像担持体の表面に傷が発生することはないので、長期間
にわたり良好な画質を維持することができる。
【0018】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0019】図2はこの発明に係るクリーニング装置の
一実施例を適用したデジタルカラー電子写真複写機を示
す構成図である。
【0020】同図において、このデジタルカラー電子写
真複写機は、像担持体としての感光体ドラム1と、1次
帯電器2と、画像露光器3と、トナー及びキャリアから
なる二成分現像剤を使用したロータリー式の現像器ユニ
ット4と、転写ドラム7と、転写帯電器8と、定着器9
と、クリーニング装置10とから、その主要部が構成さ
れている。
【0021】上記感光体ドラム1は、その表面が1次帯
電器2によって所定の電位に均一に帯電された後、当該
感光体ドラム1の表面には、画像露光器3により原稿の
画像が露光され、光の当たった部分の帯電電荷が除去さ
れて静電潜像が形成される。この実施例では、例えば、
感光体ドラム1として有機感光体を用いたものが使用さ
れ、画像露光器3としては、感光体ドラム1上に画像情
報に応じてレーザビーム光を照射するものが用いられて
いる。そして、上記1次帯電器2によって例えば負極性
に均一帯電された感光体ドラム1の表面は、レーザビー
ム光によりドット状にデジタル潜像が形成され、レーザ
ビーム光が露光されて電位が低下した部分は、現像器ユ
ニット4のいずれかの現像器41〜44によってトナー
が付与され、可視像化される。
【0022】上記現像器ユニット4は、イエロー用、マ
ジェンタ用、シアン用、ブラック用の4色分の現像器4
1〜44をその外周に沿って備えており、当該現像器ユ
ニット4が回転することによって、これらの現像器41
〜44が感光体ドラム1の表面と対向する現像位置に順
次移動して、所定の色の現像を行なうロータリー方式の
現像器ユニットとなっている。この実施例では、各現像
器41〜44にマイナスの現像バイアスが印加されてお
り、いわゆる反転現像が行われるようになっている。
【0023】また、上記現像器ユニット4の各現像器4
1〜44では、上述したように、トナー及びキャリアか
らなる二成分現像剤が使用されるが、このトナーとして
は、画質の向上を達成するために、極めて粒子径の小さ
なトナーが使用されている。更に、このトナーには、一
般に流動性の向上等の目的からトナーよりさらに小粒径
の外添剤が外添されているが、トナーの粒子径が小さく
なると単位体積あたりのトナーの表面積が増加し、この
ため外添剤の量も増加することになる。
【0024】上記感光体ドラム1は、最初の回転で、例
えばイエロー用の静電潜像が帯電器2及び画像露光器3
によって形成され、イエロー用の現像器41でイエロー
のトナー像が形成される。この感光体ドラム1上に形成
されたイエロー色のトナー像は、転写ドラム7の表面に
保持された記録用紙6上に、当該記録用紙6の裏面側か
ら転写コロトロン8の帯電によりトナーとは逆極性の電
荷を与えられて、静電気力によって転写される。
【0025】上記記録用紙6は、感光体ドラム1の回転
に同期して給紙カセット5から供給され、感光体ドラム
1の表面に静電的に吸着保持される。また、この記録用
紙6は、所定の色のトナー像の転写が終了するまで感光
体ドラム1の表面に吸着された状態に保持される。例え
ば、4色のフルカラーモードでは、記録用紙6は、転写
ドラム7上に吸着された状態で、転写コロトロン8の部
分を4回通過する。
【0026】次に、上記のごとくイエロー色のトナー像
の転写工程が終了した感光体ドラム1は、その表面に残
留したトナーT等がクリーニング装置10によって除去
され、マジェンタ色のトナー像の形成工程に移行する。
【0027】そして、上記感光体ドラム1の表面には、
上述したイエロー色の場合と同様に、帯電・露光・現像
の各工程を経てマジェンタ色のトナー像が形成され、こ
のマジェンタ色のトナー像は、既にイエロー色のトナー
像が転写されて、転写ドラム7に保持された記録用紙6
上に転写される。また、転写工程終了後の感光体ドラム
1は、その表面に残留したトナーT等がクリーニング装
置10によって除去される。
【0028】その後、同様の工程を経て、シアン色、ブ
ラック色のトナー像の形成及び転写工程が順次行われ、
最終的に転写ドラム7に保持された記録用紙6上には、
イエロー、マジェンタ、シアン及びブラックの4色のト
ナー像が重畳された状態で転写される。
【0029】そして最後に、上記4色のトナー像が転写
された記録用紙6は、定着器9へと搬送され、この定着
器9によって記録用紙6上に4色のトナー像が熱及び圧
力によって溶融定着されて永久像となる。
【0030】また、転写工程終了後の感光体ドラム1
は、その表面に残留したトナーT等がクリーニング装置
10によってやはり除去され、次の画像形成工程に備え
る。
【0031】なお、上記の説明では、デジタルカラー電
子写真複写機において、イエロー、マジェンタ、シアン
及びブラックの4色のフルカラーの画像を形成する場合
について説明したが、これに限らず、1色又は2色等の
画像形成を行っても良いことは勿論である。
【0032】この場合でも、感光体ドラム1の表面は、
トナー像の転写工程が終了するたびに、その表面に残留
したトナーT等がクリーニング装置10によって除去さ
れるようになっている。
【0033】図1はこの実施例に係るクリーニング装置
を示す概略拡大図である。
【0034】同図において、このクリーニング装置10
は、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム1
表面に接触するブラシロール12を備えており、このブ
ラシロール12は、感光体ドラム1と同じ方向に高速度
で回転するようになっている。そして、このブラシロー
ル12によって感光体ドラム1上に残留したトナーやト
ナーから分離した外添剤等を掻き落とし、又はブラシロ
ール12のデイスターブ効果によりトナーや外添剤等と
感光体ドラム1との付着力を弱めるようになっている。
また、上記クリーニング装置10は、ブラシロール12
の下流側に配置されたブレード11を有しており、この
ブレード11によって感光体ドラム1表面のトナー等や
外添剤等を完全に除去するように構成されている。そし
て、上記ブレード11には、ブラシロール12で除去で
きなかったトナーや外添剤が蓄積されるようになってい
る。なお、上記ブラシロール12には、除去部材13が
接触するように配置されており、この除去部材13によ
ってブラシロール12からトナーを除去するようになっ
ている。
【0035】ところで、この実施例では、前記像担持体
の表面よりも硬度の高い材質で形成され、前記クリーニ
ング手段よりも像担持体の移動方向の下流側に、当該像
担持体の表面に圧接するように配設されたローラ部材を
備えるように構成されている。
【0036】すなわち、この実施例では、上記ブレード
11よりも感光体ドラム1の回転方向の下流側に、当該
感光体ドラム1の表面に圧接するようにローラ部材14
が配設されている。このローラ部材14は、SUSやア
ルミ等の金属によってローラ状に形成されており、感光
体ドラム1の表面よりも硬度が高く設定されている。こ
の実施例では、感光体ドラム1の表面硬度がビッカース
硬度20〜25であるのに対し、ローラ部材14の硬度
は、ビッカース硬度600〜700であり、ローラ部材
14の硬度が感光体ドラム1の表面硬度よりも大幅に高
く設定されている。
【0037】また、上記ローラ部材14は、支持部材1
5によって回転自在に支持されているとともに、支持部
材15を介して押圧部材16によって所定の圧力で感光
体ドラム1の表面に圧接されている。上記ローラ部材1
4の感光体ドラム1に対する押圧力は、例えば、20g
/cm〜500g/cm程度に設定されるが、感光体ド
ラム1の負担等を考慮して、望ましくは50g/cm〜
150g/cm程度に設定される。
【0038】さらに、この実施例においては、ローラ部
材14が図示しない駆動手段によって感光体ドラム1と
同一の周速度で回転するように回転駆動されているが、
駆動手段を用いずに感光体ドラム1の回転につられて従
動回転するように構成しても勿論よい。
【0039】また、上記ローラ部材14には、ウレタン
ゴム等からなるブレード17が接触するように配置され
ており、このブレード17によってローラ部材14に付
着した外添剤等を除去するようになっている。このブレ
ード17の代わりに金属の薄板を用いてもよい。また、
上記ブレード17で除去された外添剤等は、回収部材1
8に落下して貯溜される。
【0040】以上の構成において、この実施例に係るク
リーニング装置を適用したデジタルカラー電子写真複写
機においては、次のようにして感光体ドラムの表面に傷
等が発生するのを防止するようになっている。すなわ
ち、このデジタルカラー電子写真複写機では、図2に示
すように、感光体ドラム1上に所定の色のトナー像が形
成された後、このトナー像が転写ドラム7の表面に保持
された記録用紙6上に転写される。そして、このトナー
像の転写工程が終了した後、感光体ドラム1は、その表
面に残留したトナー等がクリーニング装置10によって
除去される。
【0041】このクリーニング装置10は、図1に示す
ように、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラ
ム1表面に、感光体ドラム1と同じ方向に高速度で回転
するブラシロール12を接触させ、このブラシロール1
2によって感光体ドラム1上に残留したトナーや外添剤
等を掻き落とし、又はブラシロール12のデイスターブ
効果によりトナーや外添剤等と感光体ドラム1との付着
力を弱めるようになっている。また、上記クリーニング
装置10は、ブラシロール12の下流側に配置されたブ
レード11を有しており、このブレード11によって感
光体ドラム1表面のトナーや外添剤等を完全に除去する
ように構成されている。そして、上記ブレード11に
は、ブラシロール12で除去できなかった外添剤等が蓄
積されるようになっている。なお、上記ブラシロール1
2に付着したトナー等は、除去部材13によって除去さ
れるようになっている。
【0042】ところで、上記感光体ドラム1の表面に
は、紙粉や現像剤中のキャリア等の異物が付着する場合
があり、このように感光体ドラム1の表面に紙粉やキャ
リア等の異物が付着すると、この異物が転写時に転写ド
ラム7によって感光体ドラム1の表面に押圧され、感光
体ドラム1の表面に凹凸が発生する。また、この感光体
ドラム1表面の凹凸は、感光体ドラム1上のトナー像を
記録用紙6上に転写コロトロン8の放電によって転写す
る際に、感光体ドラム1と記録用紙6との間の微小なギ
ャップで生じる剥離放電によっても発生する。したがっ
て、上記感光体ドラム1表面の凹凸は、転写ドラム7を
使用しない装置においても発生する。そして、この感光
体ドラム1の表面に発生した凹凸がそのままの状態で放
置されると、前述したように、感光体ドラム1の表面に
傷を生じさせる。
【0043】しかし、この実施例では、感光体ドラム1
の表面よりも硬度の高い材質で形成され、上記ブレード
11よりも感光体ドラム1の回転方向の下流側に、当該
感光体ドラム1に圧接するように配設されたローラ部材
14を備えるように構成されている。そのため、転写工
程において感光体ドラム1の表面に凹凸が発生した場合
でも、この感光体ドラム1の表面に発生した凹凸20
は、図3に示すように、ローラ部材14によって平坦化
されるため、感光体ドラム1の表面に発生した凹凸20
にトナーの外添剤の凝集体等が埋め込まれることはな
く、感光体ドラム1の表面に微小な付着物が発生するの
を防止することができる。したがって、感光体ドラム1
の表面に発生した微小な付着物によって、感光体ドラム
1の表面に傷が発生することはないので、長期間にわた
り良好な画質を維持することができる。
【0044】実験例 次に本発明者らは、この発明の効果を確認するため、図
1に示すこの発明の一実施例に係るクリーニング装置1
0と、図7に示す従来のクリーニング装置とを使用し
て、感光体ドラム1上の傷発生による画質劣化のグレー
ドを比較する実験を行った。
【0045】ここで、画質劣化のグレードと実際のコピ
ー上の画質の関係は、次の通りである。 画質劣化のグレード 実際の画質 1 ルーペで白筋が確認できる。 2 目視でやっと白筋が確認できる。
【0046】 3 目視で白筋が確認できる。 4 明らかに白筋が確認できめざわり。 5 もはやコピーの画質ではない。
【0047】また、次に実験条件を示す。 ・使用機械:富士ゼロックス(株)製A−color6
35 ・感光体:有機感光体 ・現像剤:トナー 平均粒径7μm 外添剤 平均粒径40nm ・プロセススピード:160mm/sec ・感光体表面電位:画像領域−200V、非画像領域−
600V ・ブラシ:材質 ポリプロピレン デニール/密度 17d、32,000本/inch2 繊維長 6.5mm ブラシ外径 20mm 回転スピード 約250mm/sec 回転方向 感光体との接触部で感光体と同方向 シャフトアース接地 ・ブレード:ウレタンゴム ・ローラ部材:材質 SUS 外径 20mm 表面粗さ JIS規格1.6S 感光体への押し付け圧力100g/cm 回転スピード 160mm/sec 回転方向 感光体との接触部で感光体と同方向
【0048】図4は上記実験の結果を示すものである。
この図4に示すグラフから明らかなように、この発明の
第1実施例の場合には、15,000枚コピーしても画
質劣化のグレードが1、つまり実際の画質がルーペで白
筋が確認できる程度であり、画質の劣化が大幅に抑制す
ることができることがわかる。これに対して、従来例の
場合には、5,000枚コピーで既に画質劣化のグレー
ドが1に達し、15,000枚コピーでは、画質劣化の
グレードが4に達し、明らかに白筋が確認できめざわり
であり、使用上問題となるものであった。
【0049】図5及び図6はこの発明の第2実施例を示
すものであり、前記第1の実施例と同一の部分には同一
の符号を付して説明すると、この実施例では、像担持体
としてドラム状の感光体ではなくベルト状の感光体を使
用している。
【0050】すなわち、ベルト状の感光体30は、図5
又は図6に示すように、複数のローラ31…によって循
環移動可能に支持されており、このベルト状の感光体3
0上には、図示しない帯電や画像露光手段によって静電
潜像が形成され、この静電潜像が現像手段によって現像
されて記録用紙上に転写されて、カラー画像の形成が行
われる。そして、上記ベルト状の感光体30の表面に残
留したトナー等は、図示しないブラシロール及びブレー
ド11によって除去される。また、上記ベルト状の感光
体30の表面には、ブレード11の下流側にローラ部材
14が配置されており、当該ベルト状の感光体30の裏
面には、バックアップロール32が配置されている。な
お、このバックアップロール32の代わりに滑らかな板
状部材を使用しても良い。また、図6に示す例では、ベ
ルト搬送用のローラ31がバックアップロールをも兼ね
ている。
【0051】その他の構成及び作用は、前記第1の実施
例と同様であるので、その説明を省略する。
【0052】
【発明の効果】この発明は、以上の構成及び作用よりな
るもので、トナー中の外添剤によるフィルミングの発生
を防止することができるのは勿論のこと、像担持体上の
微小な付着物の生成を防止することによって、像担持体
表面に傷が発生するのを防止し、長期間にわたり良好な
画質を維持することが可能なクリーニング装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係るクリーニング装置の一
実施例の要部を示す構成図である。
【図2】 図2はこの発明に係るクリーニング装置を適
用したデジタルカラー電子写真複写機を示す構成図であ
る。
【図3】 図3(a)(b)はローラ部材の作用をそれ
ぞれ示す説明図である。
【図4】 図4は本発明の効果を示すグラフである。
【図5】 図5はこの発明の他の実施例を示す要部構成
図である。
【図6】 図6はこの発明の他の実施例を示す要部構成
図である。
【図7】 図7は従来のクリーニング装置を示す構成図
である。
【図8】 図8は感光体ドラムの表面に発生した傷を示
す模式図である。
【図9】 図9(a)(b)は感光体ドラムの表面に発
生した傷をそれぞれ示す説明図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム、10 クリーニング装置、11 ブ
レード、12 ブラシロール、14 ローラ部材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に残留した現像剤等を除去す
    るクリーニング装置において、前記像担持体の表面に接
    触して、当該像担持体上に残留した現像剤等を除去する
    クリーニング手段と、前記像担持体の表面よりも硬度の
    高い材質で形成され、前記クリーニング手段よりも像担
    持体の移動方向の下流側に、当該像担持体の表面に圧接
    するように配設されたローラ部材とを備えたことを特徴
    とするクリーニング装置。
JP2541293A 1993-02-15 1993-02-15 クリーニング装置 Pending JPH06242709A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100370196B1 (ko) * 1999-06-16 2003-01-29 삼성전자 주식회사 습식 전자사진방식 인쇄기의 현상유니트

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100370196B1 (ko) * 1999-06-16 2003-01-29 삼성전자 주식회사 습식 전자사진방식 인쇄기의 현상유니트

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