JP2873282B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2873282B2
JP2873282B2 JP24280596A JP24280596A JP2873282B2 JP 2873282 B2 JP2873282 B2 JP 2873282B2 JP 24280596 A JP24280596 A JP 24280596A JP 24280596 A JP24280596 A JP 24280596A JP 2873282 B2 JP2873282 B2 JP 2873282B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に画像を
形成する画像形成装置に関し、特に、電子写真プロセス
を用いたA3用紙中型機にも好適に使用可能な画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置では、電子写真装置
や静電式プリンタ等の電子写真プロセスを用いたものが
知られている。この画像形成装置では、円筒状の静電潜
像担持体(感光体ドラム)に対して、ローラ状、無端ベ
ルト状又はブラシ状の転写体を接触させており、静電潜
像担持体と転写体との接触部を成すニップ部に、記録媒
体である記録紙が通過する際に、帯電トナーとは逆極性
の電圧を記録紙の裏側から印加することにより、静電潜
像担持体表面に形成されていた現像トナー像を記録紙に
転写する。
【0003】ブラシ状の転写体を備える従来の画像形成
装置は、例えば、特開平4-303867号公報に記載されてい
る。該公報に記載の画像形成装置では、ブラシ状転写体
を、回転する静電潜像担持体に対して押し付けてこれに
摺接させる構造を備えており、帯電させた静電潜像担持
体に形成した静電潜像に対し、帯電トナーを付着させて
トナー像を形成し、該静電潜像担持体の回転に同期して
記録紙を給送しつつ、該記録紙の裏側からトナーと逆極
性の電圧を印加する。これにより、静電潜像担持体上の
トナー像を記録紙上に転写する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の画像形成装
置のようにブラシ状転写体を用いた装置では、一般に、
転写ブラシが、記録紙の供給時には記録紙に対し、或い
は、非給送時には静電潜像担持体に対して線状に接触す
る構造のため、不均一な電界が形成され易く、局所的に
大きな電界が掛かって微少放電が発生し易い。このた
め、黒塗り画像中に欠陥となる白い斑点が発生し、或い
は、過電流によって静電潜像担持体に損傷やピンホール
が発生する等の頻度が大きい。
【0005】本発明は、上記に鑑み、ブラシ状転写体と
静電潜像担持体との間に形成される電界状態を良好に
し、局所的に大きな電界が掛かる等によって微少放電が
発生する現象を大幅に減少させ、黒塗り画像中に白い斑
点が発生し、或いは、過電流によって静電潜像担持体に
損傷やピンホールが発生する等の不具合が発生し難い構
造の画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の画像形成装置は、円筒状の静電潜像担持体
と、該静電潜像担持体に接触するブラシ状の転写体とを
備え、前記静電潜像担持体と転写体とのニップ部に記録
媒体が通過する際に該転写体にバイアス電圧を印加し
て、前記静電潜像担持体表面に形成された現像トナー像
を転写体から与えられる電荷によって記録媒体に転写す
る画像形成装置において、前記転写体が、前記記録媒体
の移送方向上流側に位置する第1ブラシと下流側に位置
する第2ブラシとを備え、前記第1ブラシから与えられ
る電荷量が前記第2ブラシから与えられる電荷量より小
さいことを特徴とする。
【0007】本発明の画像形成装置によれば、静電潜像
担持体と転写体とのニップ部を通過する記録媒体に対し
て、電荷量が段階的に大きくされて付与されることによ
り、第1ブラシと第2ブラシとに記録媒体が接触する際
に、電界が段階的に変化する。従って、電界状態が、急
激に変化し或いは不均一になって局所的に大きくなるこ
となく良好になるため、黒塗り画像中に白い斑点が発生
し、或いは、過電流によって静電潜像担持体に損傷やピ
ンホールが発生する等の不具合が抑止される。
【0008】好ましくは、前記第1ブラシ及び第2ブラ
シは、前記静電潜像担持体の回転軸方向と平行な方向に
延在する1つの導電性支持体に、記録媒体移送方向の上
流側と下流側とに位置して夫々支持され、電気抵抗値が
相互に異なるブラシとして構成される。或いは、これに
代えて、前記第1ブラシ及び第2ブラシは、共通の電源
に一端が夫々接続される第1抵抗体及び第2抵抗体の夫
々の他端に接続され、電気抵抗値が相互に等しいブラシ
として構成される。前記転写体が、前記第1ブラシ及び
第2ブラシの倒れを抑制する倒れ抑制部材を更に備える
ことが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明を更に詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施形態例の画像形成
装置における転写記録部を示す側面断面図、図2は、ブ
ラシ状の転写体を示す拡大平面図、図3は、図2のブラ
シ状転写体のIII-III線に関する断面図である。
【0010】図1に示すように、転写記録部には、記録
紙(記録媒体)17の移送方向の上流側から下流側にか
けて、現像装置12と、静電潜像担持体(感光体ドラ
ム)11と、クリーナユニット13とが順に配設されて
いる。
【0011】静電潜像担持体11は、有機感光体(OP
C)系の光導電材料が円筒状に形成されたものであり、
記録紙17の移送方向と直交する回転軸11aを中心と
して図中で時計方向に120mm/secの周速で回転する。
静電潜像担持体11の上方に帯電体15、下方にブラシ
状の転写体16が配設されている。
【0012】現像装置12は、静電潜像担持体11に対
向して配置されており、撹拌部材21を内部に収容した
トナーホッパ20と、トナー供給部材25と、トナー担
持体22とを記録紙移送方向に沿って備えると共に、ト
ナー担持体22表面に摺接してトナー層を形成する薄層
形成部材23を備える。
【0013】トナー担持体22は、例えば、ステンレス
及びアルミニウム等の金属ローラと、その外周に設けら
れ、導電性が付与されたシリコーン及びウレタンゴム等
の弾性材料とから成る。トナー担持体22の弾性部分
は、薄層形成部材23及び静電潜像担持体11との接触
圧を考慮して、ゴム硬度がJIS A硬度計で30〜40゜
に設定される。また、トナー担持体22のローラ表面と
回転軸との間の電気抵抗値は、低抵抗による静電潜像担
持体11へのリーク、及び、高抵抗による現像効率の低
下やカブリ等を考慮して、105〜106Ωに設定される
ことが望ましい。本実施形態例で用いられる負帯電性の
ポリエステル系トナー19の粒径は、7〜8μm程度で
ある。トナー担持体22の十点平均表面粗さRzは、ト
ナー19を均一に帯電させるために7μm以下であるこ
とが望ましい。
【0014】薄層形成部材23は、ステンレス及びリン
青銅等の金属製薄板から成るバネ材によって形成でき、
またはトナー担持体22との接触部分にシリコーンゴム
を塗布したものから形成できる。また、帯電体15は、
ブラシ全体としての電気抵抗値が104 〜 105Ω程度
に設定されている。
【0015】転写体16は、図2及び図3に示すよう
に、導電性ブラシ26と、導電性ブラシ26が植毛され
た導電性のポリエステル紡績系の基布27(図4参照)
と、基布27が貼り付けられたSUS、SUM及びアル
ミニウム等から成る導電性を有する金属支持板(導電性
支持体)29と、導電性ブラシ26の倒れを抑制する倒
れ抑制部材30とを備える。
【0016】導電性ブラシ26は、図5に示すように、
全体として、記録紙移送方向(同図矢印A方向)に沿っ
て4〜6列が設けられ、記録紙17の幅方向即ち静電潜
像担持体11の回転軸方向(図2矢印B方向)に延在す
る。導電性ブラシ26を支持した金属支持板29には、
電源37が接続されている。導電性ブラシ26は、カー
ボンブラック粉で導電性を付与されたレーヨン又はナイ
ロン等の導電性繊維から成るもので、カーボンブラック
粉の含有量の違いによって相互に電気抵抗値が異なる第
1ブラシ26aと第2ブラシ26bとに分割されてい
る。第1ブラシ26a及び第2ブラシ26bは2〜3列
ずつ配設されており、第1ブラシ26aは、その電気抵
抗値が第2ブラシ26bの電気抵抗値より大きく設定さ
れると共に、第2ブラシ26bより記録紙移送方向(図
2矢印A方向)上流側に位置して配設される。つまり、
電気抵抗値が大小に異なる第1ブラシ26aと導電性ブ
ラシ26とが、静電潜像担持体11の回転軸方向に延在
する1つの金属支持板29の記録紙移送方向上流側と下
流側とに位置して夫々支持される。
【0017】本実施形態例において、導電性ブラシ26
は、その記録紙移送方向における厚みが5mmに設定され
ており、その織度が、600D/100F(600デニ
ール/100フィラメント。つまり、6デニールの繊維
100本で1本600デニールの導電系を形成する)と
されている。更に、導電性ブラシ26は、その植毛密度
が、約18000〜20000F/inchとされ、その長
さが10mmとされている。また、金属支持板29と静電
潜像担持体11との間の距離は9.65mmに設定されて
おり、導電性ブラシ26は、静電潜像担持体11に当接
して0.35mm程度圧縮される。第1ブラシ26a及び
第2ブラシ26bは、1kvの直流電圧を印加したとき
に、3×107〜1×109Ωの範囲内で2種の異なる抵
抗値を持つように、且つ両者の合成抵抗が3×107
3×108Ωの範囲内となるように設定される。
【0018】倒れ抑制部材30は、AS、ABS、PC
及びフェノール等の樹脂、或いは、ポリスチレン及びポ
リエステル等のシート材によって形成されたもので、金
属支持板29の両側部に夫々固定されることにより、第
1ブラシ26a及び第2ブラシ26bの先端部を0.5
mm程度上方に突出した状態で、これらブラシ26a及び
26bを支持して倒れを抑制する。
【0019】上記構成の画像形成装置は以下のように作
動する。まず、所定のスイッチが操作されると、直流定
圧電源から−1000〜−1100Vの帯電バイアス電
圧が帯電体15に印加されると共に、静電潜像担持体1
1が帯電体15によって帯電されつつ回転を開始する。
このときの静電潜像担持体11の表面電位は、約−70
0Vである。静電潜像担持体11が帯電体15によって
均一に電荷を付与された状態において、レーザー等の光
源(図示せず)から画像データが露光されることにより
静電潜像担持体11の表面に静電潜像が形成される。
【0020】現像装置12では、トナーホッパ20に収
容されたトナー19が、図1の反時計方向に回転する撹
拌部材21によって撹拌されつつ、反時計方向に回転す
るトナー供給部材25によって、トナー担持体22に供
給される。トナー担持体22は反時計方向に回転してお
り、該担持体22に供給されたトナー19は、薄層形成
部材23によって摩擦帯電させられ且つ規制されつつ、
3〜4層程度の均一な薄層にされる。トナー担持体22
上に薄層として付着した帯電トナー19は、トナー担持
体22の回転に従ってトナー担持体22と静電潜像担持
体11とのニップ部に移送され、静電潜像担持体11の
表面電位とトナー担持体22に印加されるバイアス電圧
との電位差に基づく電界により、静電潜像担持体11表
面の静電潜像に付着してトナー像を形成する。
【0021】静電潜像担持体11の上記トナー像は、該
担持体11の回転に従って転写体16との対向部分に移
動させられる。そして、搬送機構(図示せず)によって
給送される記録紙17が、静電潜像担持体11の回転に
同期して静電潜像担持体11と転写体16とのニップ部
に挿入される際に、トナー19と逆極性のバイアス電圧
が記録紙17裏面から印加されるため、静電潜像担持体
11表面のトナー像が記録紙17側に移動し始め、静電
潜像担持体11が続けて回転することにより、静電潜像
担持体11表面の該トナー像が全て記録紙17上に転写
される。記録紙17は、表面に未定着のトナー像が付着
された状態で移送方向下流側の圧着機構(図示せず)に
移送されて圧着され、トナー像が定着される。
【0022】上記転写時において、記録紙移送方向上流
側に位置する第1ブラシ26aには、下流側に位置する
第2ブラシ26bより小さな電流が流れるため、第1ブ
ラシ26aから与えられる電荷量は第2ブラシ26bか
ら与えられる電荷量より小さい。このため、静電潜像担
持体11から記録紙17に現像トナー像を転写するに必
要な電荷量は、静電潜像担持体11と転写体16とのニ
ップ部を通過する記録紙17に対して段階的に大きくさ
れつつ付与される。
【0023】従って、第1ブラシ26a及び第2ブラシ
26bに記録紙17が接触する際に、電界状態が、急激
に変化し或いは不均一になって局所的に大きくなること
なく良好になる。このため、黒塗り画像中に白い斑点が
発生し、或いは、過電流によって静電潜像担持体11に
損傷やピンホールが発生する等の不具合が抑止される。
更に、図5に示すように、転写時に、静電潜像担持体1
1に対する微小区間にのみ転写バイアス電圧を印加し
て、転写領域外に掛かる電界を極力小さくすることがで
きるため、記録紙17に転写したトナー像が散って解像
度が低下する等の不具合を抑制することができる。
【0024】従来、ローラ状転写体を静電潜像担持体に
接触させる方式の転写装置では、静電潜像担持体とロー
ラ状転写体との充分なニップ幅を得るには圧接力を大き
くしなければならず、その力が適切でない場合には、文
字の中抜け、或いは、黒塗り画像の印字時にエッジ効果
によって黒塗り部の内側が薄くなる等の現象が起きてい
た。しかし、本画像形成装置では、記録紙移送方向の上
流側と下流側に第1ブラシ26a及び第2ブラシ26b
を備えた転写体16を静電潜像担持体11に接触させる
ため、比較的弱い接触圧でも静電潜像担持体11と転写
体16との間に充分なニップ幅を得ることができる。こ
れにより、中抜けやエッジ効果が無くなり、文字、網点
及び黒塗り画像においても良好な印字品質を得ることが
できる。
【0025】上記工程で転写が終了すると、次なる記録
紙17が給送されるまでの非転写時に、静電潜像担持体
11表面に残存したトナー19が、クリーナユニット1
3によって除去される。また、転写体16上に残存した
トナー19を除去するため、及び、静電潜像担持体11
表面に残存したトナー(カブリトナー)が転写体16に
移行することを防ぐために、転写時と逆極性(つまりト
ナー19と同極性)のバイアス電圧が転写体16に印加
される。本実施形態例では、負帯電性の非磁性トナーを
トナー19として用いたので、転写時には正極性のバイ
アス電圧が、非転写時には負極性のバイアス電圧が印可
される。
【0026】本画像形成装置では、上記転写時に、静電
潜像担持体11表面のトナー像を記録紙17に転写しつ
つ、トナー像を記録紙17に十分に保持するのに必要な
電荷量を確保するために、トナー19と逆極性のバイア
ス電圧によって定電流制御を行う(この際、定電圧制御
を行うと電流値が変化して供給電荷量が変動する)。こ
れにより、定着工程(図示せず)で生じるオフセット現
象や裏汚れ現象等の発生を防ぐことができ、また、転写
バイアス電圧が大きくなることによって局在する微少放
電により生じる黒塗り画像中の白い斑点を防ぐことがで
きる。更に、静電潜像担持体11に傷やピンホールがあ
る場合でも、過電流が静電潜像担持体11に流れること
がないため、傷等が拡大したり電源等が損傷する不具合
が防止される。また、上記定電流制御による転写時に、
転写体16の常温常湿時での電気抵抗値を適切な値にす
ると、低温低湿或いは高温高湿等の環境変動によって転
写体16の電気抵抗値や接触抵抗値が変動した場合、或
いは、記録紙17の厚みが変わった場合でも、良好な転
写効率を得るに必要なバイアス電圧を確保できる。
【0027】一方、非転写時には、静電潜像担持体11
表面に残存したトナーによって転写体16が汚れるのを
防ぐと共に、転写体16に付着したトナー19を該トナ
ー19と同極性且つ一定のバイアス電圧でクリーニング
する目的から、定電圧制御を行う。これによると、温湿
度等の転写記録部周りの雰囲気が変化した場合でも、ク
リーニングのための一定のバイアス電圧が確保できるた
め、常に良好なクリーニング性を維持できる。また、記
録紙17の給送前後には静電潜像担持体11と転写体1
6とが直接接するが、定電圧制御することにより、温湿
度等が変化することによってブラシの抵抗値が変動した
(大きくなった)場合においても、静電潜像担持体11
に高圧のバイアス電圧が掛かることがなく、従って、静
電潜像担持体11にピンホール等の損傷は生じ難い。
【0028】次に、図6を参照して、ブラシ状の転写体
が記録紙移送方向において2つに分割された第2実施形
態例を説明する。本実施形態例では、転写体の構造及び
該転写体周りの電気設備に違いがあるが、他の部分は第
1実施形態例と同様である。
【0029】本実施形態例では、ブラシ状の転写体31
に、相互に電気抵抗値が等しい第1ブラシ33a及び第
2ブラシ33bが用いられる。図6に示すように、第1
ブラシ33a及び第2ブラシ33bが、静電潜像担持体
11の回転軸方向に延在する第1導電性支持体32aと
第2導電性支持体32bとに夫々支持されている。第1
導電性支持体32aと電源37との間、及び、第2導電
性支持体32bと電源37との間には夫々、電気抵抗値
が相互に異なる第1抵抗体35と第2抵抗体36とが接
続されている。第1抵抗体35の電気抵抗値は、第2抵
抗体36の電気抵抗値より大きく設定されている。この
構成によれば、第1実施形態例の画像形成装置と同様の
効果を得ることができる。
【0030】第1抵抗体35及び第2抵抗体36に、転
写体31の電気抵抗値に比較して非常に大きな抵抗値の
ものを使用すると、定電流制御下では、転写バイアス電
圧は、転写体31の電気抵抗値が環境によって変動した
場合でも第1抵抗体35と第2抵抗体36とによってほ
ぼ決まる。つまり、転写バイアス電圧の変化が極めて小
さくなり、また、記録紙17裏面への供給電荷量の変化
が抑止されるため、環境による転写効率の変動を小さく
することができる。更に、転写バイアスが一定に保てる
ため、高圧の転写バイアス電圧が印加された場合に生じ
易い静電潜像担持体11のピンホール等の発生が抑止さ
れる。
【0031】なお、図示はしないが、第2実施形態例に
おいても、第1実施形態例と同様の倒れ抑制部材を第1
導電性支持体32aと第2導電性支持体32bとに夫々
配設して、第1ブラシ33a及び第2ブラシ33bの倒
れを抑止することが可能である。
【0032】
【実施例】実施例1 電気抵抗値が2×108Ωの第1ブラシ26aと、電気
抵抗値が5×107Ωの第2ブラシ26bとを組み合わ
せると共に、金属支持板29の両側部にAS樹脂を配設
して、図5に示す転写体16を形成した。第1ブラシ2
6aが、高抵抗値の2列の導電性繊維から成り、第2ブ
ラシ26bが、低抵抗値の2列の導電性繊維から成り、
且つ、第1ブラシ26a及び第2ブラシ26bの合成抵
抗値が約4×107Ωに設定される。この構成では、1
0μAの転写電流を流したときの転写バイアス電圧は、
約500〜800Vであった。
【0033】上記構成の転写体16を使用し、低温低湿
から高温高湿の環境下で、A3からA4の記録紙又は葉
書に対して印字を行った。この結果、低温低湿、常温で
通常の湿度、及び高温高湿の何れの場合においても、全
ての記録紙又は葉書で転写効率80%以上を得ると共
に、マクベス濃度計により黒塗り画像部の画像濃度1.
4以上を得ることができた。また、文字や網点画像に、
チリ、歪み、潰れ、或いは中抜けは無く、印字品質は良
好であった。また、黒塗り画像に関しても、白い斑点は
見られず、良好であった。
【0034】これに対し、図7に示すように、転写体と
して、ウレタン発泡体にカーボンブラック粉を分散させ
て導電性を付与した転写ローラ10を用いたものでは、
低温低湿時に、転写ローラ内で顕著な電気抵抗値のバラ
ツキが部分的に生じて、黒塗り画像画像の場合に転写不
良が発生し、ローラ周期によって白抜けや濃度ムラが発
生した。また、転写ローラ10を用いると、転写領域近
傍にもバイアス電圧が掛かるため、記録紙17に転写さ
れたトナー像が散って、解像度が低下する現象が見られ
た。更に、転写ローラ10を用いた場合、常温で通常の
湿度下では、5000枚以上の印字を実行すると、網点
画像にチリが多くなり、印字文字に中抜けが見られ、ま
た低温低湿下では、高圧の転写バイアス電圧が印加され
たときに黒塗り画像で発生し易い白い斑点が、本発明に
よる転写体16を用いた場合に比して低い電圧で発生し
た。
【0035】実施例2 第1ブラシ33a及び第2ブラシ33b夫々の電気抵抗
値を、5×104〜1×105Ωの範囲内の同じ抵抗値に
設定して、図6に示す転写体31を形成した。記録紙移
送方向の上流側の第1抵抗体35には電気抵抗値300
MΩのものを用い、且つ、下流側の第2抵抗体36には
電気抵抗値50MΩのものを用い、更に、第1ブラシ3
3a及び第2ブラシ33b夫々の両側をポリエステル製
シートで挟み込む構造にした。
【0036】10μAの転写電流を流した場合に、静電
潜像担持体11の転写バイアス電圧は500〜900V
となり、6000枚のランニング印字で、ブラシに起因
する白い斑点や白スジ、或いは転写不良は、黒塗り画像
にも見られなかった。特に、記録紙移送方向の下流側の
第2抵抗体36の電気抵抗値を第2ブラシ33bの電気
抵抗値より大きく設定した場合には、環境変動による画
像変動が発生せず、印字結果は良好であった。
【0037】以上、本発明をその好適な実施形態(実施
例)に基づいて説明したが、本発明の画像形成装置は、
上記実施形態例の構成にのみ限定されるものではなく、
上記実施形態例の構成から種々の修正及び変更を施した
画像形成装置も、本発明の範囲に含まれる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、ブラシ状転写体と静電潜像担持体との間
に形成される電界状態を良好にし、局所的に大きな電界
が掛かる等によって微少放電が発生する現象を大幅に減
少させ、黒塗り画像中に白い斑点が発生し、或いは、過
電流によって静電潜像担持体に損傷やピンホールが発生
する等の不具合を抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例の画像形成装置に搭載さ
れた転写記録部を示す側面断面図である。
【図2】図1の転写記録部で使用されるブラシ状転写体
を示す拡大平面図である。
【図3】図2のブラシ状転写体のIII-III線に関する断
面図である。
【図4】図2のブラシ状転写体の導電性繊維を拡大して
示す側面図である。
【図5】図1の転写記録部の要部を拡大して示す側面図
である。
【図6】本発明の第2実施形態例の転写記録部を示す側
面断面図である。
【図7】転写記録部の転写体に転写ローラを用いた比較
例を示す側面図である。
【符号の説明】
11 静電潜像担持体 11a 回転軸 16、31 ブラシ状の転写体 17 記録紙(記録媒体) 19 トナー 26 導電性ブラシ 26a、33a 第1ブラシ 26b、33b 第2ブラシ 27 基布 29 金属支持板(導電性支持体) 30 倒れ抑制部材 32a 第1導電性支持体 32b 第2導電性支持体 35 第1抵抗体 36 第2抵抗体 37 電源

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の静電潜像担持体と、該静電潜像
    担持体に接触するブラシ状の転写体とを備え、前記静電
    潜像担持体と転写体とのニップ部に記録媒体が通過する
    際に該転写体にバイアス電圧を印加して、前記静電潜像
    担持体表面に形成された現像トナー像を転写体から与え
    られる電荷によって記録媒体に転写する画像形成装置に
    おいて、 前記転写体が、前記記録媒体の移送方向上流側に位置す
    る第1ブラシと下流側に位置する第2ブラシとを備え、 前記第1ブラシから与えられる電荷量が前記第2ブラシ
    から与えられる電荷量より小さいことを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第1ブラシ及び第2ブラシは、前記
    静電潜像担持体の回転軸方向と平行な方向に延在する1
    つの導電性支持体に支持され、電気抵抗値が相互に異な
    るブラシとして構成される、請求項1に記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第1ブラシ及び第2ブラシは、共通
    の電源に一端が夫々接続される第1抵抗体及び第2抵抗
    体の夫々の他端に接続され、電気抵抗値が相互に等しい
    ブラシとして構成される、請求項1に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記転写体が、前記第1ブラシ及び第2
    ブラシの倒れを抑制する倒れ抑制部材を更に備える、請
    求項1乃至3の内の何れか1項に記載の画像形成装置。
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