JP3332722B2 - 有機排水処理方法および有機排水処理装置 - Google Patents

有機排水処理方法および有機排水処理装置

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JP3332722B2
JP3332722B2 JP13324996A JP13324996A JP3332722B2 JP 3332722 B2 JP3332722 B2 JP 3332722B2 JP 13324996 A JP13324996 A JP 13324996A JP 13324996 A JP13324996 A JP 13324996A JP 3332722 B2 JP3332722 B2 JP 3332722B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油脂分を含有した
有機排水を処理する排水処理装置および排水処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高濃度有機排水は各種の産業施
設や研究所等から排出されている。この高濃度有機排水
を典型的な標準活性生活汚泥で処理する場合において、
流入する高濃度有機排水の水質が上記活性汚泥にとって
濃度的に高い場合、この高濃度有機排水を希釈して処理
している。しかし、このように、高濃度有機排水を希釈
して処理する場合には、排水処理装置が大きくなりイニ
シャルコストが上昇する欠点がある。そこで、希釈する
ことなく高濃度有機排水を処理できるコンパクトな排水
処理装置が求められている。
【0003】このような背景の基に、最近の新しい排水
処理技術として液中膜が利用されるようになってきた。
この液中膜は水槽の液中内に設置された限外濾過膜や精
密濾過膜であり、この液中膜で排水を処理するのであ
る。
【0004】この液中膜を利用すれば、曝気槽内の微生
物濃度を標準活性汚泥法の2倍から6倍程度まで上昇さ
せて、被処理水を処理することができるので、排水処理
装置をコンパクトにすることができるだけでなく、高濃
度有機排水を無希釈で処理できるメリットがある。
【0005】一般に、微生物を利用した活性汚泥法での
生物学的な排水処理では、流入水を前処理して、PH、
BOD〔バイオケミカル・オキシジェン・デマンド(Bioc
hemical Oxygen Demand)〕、COD等の流入水質を調
整し、微生物処理し易くなるようにしていた。
【0006】微生物処理においては、被処理水を微生物
にとって処理し易いように前処理することが重要であ
り、前処理を行わないと、微生物処理能力が確保できな
かったり、バルキング(活性汚泥に糸状微生物が異常に
増殖して汚泥の沈降が悪くなる現象)等の微生物処理特
有の異常現象が発生していた。
【0007】前記したように、従来方法での前処理と
は、化学的中和や希釈等があり、化学的中和でもってP
Hを調整し、希釈でもってBOD,CODを調整する。
【0008】一般に、液中膜を使用して、浮遊物が極端
に少ない高濃度有機排水を微生物処理する排水処理装置
としては、図5に示すものがある。この装置は、嫌気槽
101と好気槽102とを備えている。被処理水は、ま
ず、嫌気槽101で嫌気処理される。103は水中撹拌
機である。次に、嫌気槽101で嫌気処理された被処理
水は、好気槽102に流入させられる。この好気槽10
2では、被処理水は好気処理されて液中膜106を通っ
て液中膜引き抜きポンプ108に達し、その後、順に2
次処理設備110と3次処理設備111とを経由して処
理水として流出させられる。なお、上記好気槽102に
は栄養剤タンク112からポンプ113を経由して、栄
養剤が添加されるようになっている。この栄養剤は好気
性微生物のためのものである。また、上記好気槽102
には、浮遊物タンク115からポンプ116を経由し
て、SS(サスペンディッドソリッド)を発生させる液体
が添加されるようになっている。また、上記好気槽10
2には水中ポンプ117が配置されており、この水中ポ
ンプ117は、好気槽102の底に沈殿した汚泥を上記
嫌気槽101および汚泥処理設備118に返送する機能
を有している。
【0009】この図5の排水処理装置のように、好気槽
と嫌気槽との組み合わせでもって被処理水を処理する装
置では、嫌気槽は重要な位置付けにある。特に、図5の
ように好気槽102に液中膜106を配置した排水処理
装置では、液中膜106の透過効率を左右する因子の1
つとして、嫌気槽101での処理条件があることが判明
している。つまり、嫌気槽101において、被処理水が
有する油脂分などの有機物が充分に嫌気処理されていな
いと、次の好気槽102に設置されている液中膜106
の透過効率が低下してしまう。この液中膜106の透過
効率の低下は従来の問題として残っている。
【0010】ところで、図5に示した装置の他にも、最
近、液中膜を利用した各種の排水処理装置や汚泥処理装
置(特開平3−232597号,特開平4−313400
号)が開発されている。
【0011】上記特開平3−232597号の汚泥処理
装置は、浄化槽汚泥に混入している油脂分が限外濾過膜
に付着して透過効率が低下するという問題に対して、浄
化槽に凝集剤を添加して油脂分を除去するという対策を
公開している。しかし、凝集剤を使用すれば、ランニン
グコストがかかる上に、汚泥の発生があるという問題が
ある。
【0012】また、上記図5の装置や特開平3−232
597号の装置では、被処理水中の溶存酸素が処理され
ないで嫌気槽に導入されているので、嫌気槽が嫌気性微
生物にとって良い状態でなくなるという問題もある。つ
まり、嫌気槽101に溶存酸素を含んだ被処理水が導入
されると、嫌気槽101の一部で嫌気性が不完全とな
り、嫌気性微生物の活動が活発に行えなくなるのであ
る。
【0013】より具体的な一例として、半導体工場や液
晶工場から排出される高濃度有機排水としての現像液含
有排水の微生物処理について詳細に説明する。上記現像
液含有排水は、生物毒性を示すテトラメチルアンモニウ
ムハイドロオキサイド(以下、TMAHと略す)を200
0〜10000ppm含有している。上記現像液含有排水
はTMAHの他に、各種の微生物にとって難分解性の界
面活性剤や着色した油脂分としてのレジスト(フォトレ
ジスト)を含有している。しかし、この現像液含有排水
は、微生物の繁殖に必要な微量のリンや微生物が付着す
るためのSS〔サスペンディッドソリッド(Suspended
Solid)〕を全く有していない。一般に、微生物処理の
場合、流入水(被処理水)の水質は、流入BOD対N(窒
素)対P(リン)の比率が100対5対1で、かつ適当な
SSを含んでいることが理想である。したがって、リン
やSSが被処理水中に全く含有されていなければ、微量
要素としてのリンと適度なSSを上記被処理水に添加す
る必要がある。
【0014】特に、半導体工場等から排出される現像液
含有排水は、BODや窒素は含有しているが、リンや適
度なSSは全く含有していない。しかも、この現像液含
有排水は微生物にとって難分解性で発泡性のある界面活
性剤を含有している。この難分解性の界面活性剤として
は、アルキルアンモニウム系やポリオキシエチレン系の
界面活性剤がある。このような難分解性で発泡性の界面
活性剤は、上記したような液中膜を用いて微生物濃度を
格段に高めれば処理できることが実験により判明してい
る。
【0015】したがって、半導体工場の現像液含有排水
を図5に示すような嫌気槽101と、液中膜106を有
する好気槽102とで処理する場合、微生物の繁殖に必
要な栄養剤としてのリンを栄養剤タンク112から好気
槽102にリン酸の形で添加することが必要である。ま
た、SSとしての浮遊物(具体的一例としては廃粉ミル
ク液等)を発生させる液体を浮遊物タンク115から好
気槽102に多量に添加する必要がある。このリン酸の
添加やSSを発生させる液体の添加はランニングコスト
の上昇を招く問題がある。
【0016】しかし、上記リン酸やSSを発生させる液
体の添加を行わなければ、微生物濃度が不十分になっ
て、現像液含有排水に含まれる界面活性剤に起因する発
泡が好気槽で生じる。そして、この泡に活性汚泥が付着
して好気槽の外に流出するから、好気処理が不可能にな
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、ランニングコストの上昇や汚泥の発生を招くこと
なく、液中膜の透過効率の低下を防ぐことができ、高濃
度有機排水を無希釈で効率良く処理できる排水処理装置
および排水処理方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】液中膜を使用して微生物
濃度を高め、高濃度有機排水としての現像液含有排水中
の界面活性剤を処理する場合、液中膜の透過効率を長期
間に亘って維持することが、排水処理能力と排水処理シ
ステムの信頼性を決定する。したがって、処理水を安定
的に確保するためには、液中膜の透過効率を維持するこ
とが非常に重要なポイントである。
【0019】そして、発明者らが液中膜の透過効率を鋭
意研究した結果、油脂分としてのレジストを含有してい
る上にリンやSSを発生させる液体を含有していない現
像廃液含有排水を液中膜で排水処理する場合、この油脂
分としてのレジストを前段の嫌気部で確実に処理してい
るかどうかが、後段の好気部での液中膜の透過効率を維
持していく上での重要な要素であることが判明してき
た。
【0020】そして、次の,,が、後段の好気部に
おける液中膜の透過効率を高くかつ長期間に渡って維持
できる要素であることを発見した。 前段の嫌気部で
の嫌気性の微生物濃度を高く維持すること。 前段の
嫌気部での被処理水の溶存酸素濃度を実質的に零にして
前処理すること。 被処理水中の有機物としてのレジ
スト等の油脂分を濃縮汚泥に吸着させて嫌気部に導入す
ること。
【0021】上記目的を達成するために、請求項1に記
載の発明の排水処理方法は、第1の液中膜で汚泥を濃縮
して濃縮汚泥を生成する工程と、この濃縮汚泥を油脂分
を含む被処理水に混ぜて、上記濃縮汚泥が混ざった被処
理水を嫌気処理部に導入して嫌気処理する工程と、この
嫌気処理部から、第2の液中膜が配置された好気処理部
に被処理水を導入して好気処理する工程とを備えている
ことを特徴としている。
【0022】この請求項1の排水処理方法によれば、被
処理水と、液中膜によって濃縮された濃縮汚泥とを、予
め混合する。したがって、上記濃縮汚泥によって上記被
処理水中の油脂分等の有機物を吸着することができる。
【0023】一方、溶存酸素の観点から言えば、上記濃
縮汚泥が有する嫌気性微生物によって上記被処理水の溶
存酸素が消費されて零になる。そして、上記濃縮汚泥と
被処理水とが充分に混合されて、溶存酸素0となった状
態での濃縮汚泥含有被処理水が、嫌気処理部に導入され
る。
【0024】ここで、濃縮汚泥による有機物吸着能力に
ついて説明する。有機物としては具体的一例として油脂
分があり、液中膜で濃縮したタール状の濃縮汚泥が上記
油脂分を吸着する。活性汚泥には弱いながらも吸着性が
あることは一般的に知られている。その弱い吸着性を汚
泥を濃縮することによって高めることによって、濃縮汚
泥に吸着機能まで保有させていることが本発明の1つの
ポイントである。そして、この吸着した油脂分を、微生
物の塊である上記タール状の濃縮汚泥の微生物によって
吸着後に分解する。また、油脂分解に関して、上記ター
ル状の濃縮汚泥によって吸着処理した場合と吸着処理し
ない場合の比較実験をしたところ下記の実験結果を得
た。
【0025】《 実験結果 》濃縮汚泥による吸着
処理無しで、液中膜を使用して有機排水(油脂分100p
pm含有)を処理した場合には、上記液中膜の透過効率が
1ケ月で30%だけ低下した。これに対し、濃縮汚泥に
よる吸着処理有りで、有機排水(油脂分100ppm含有)
を処理した場合には、3ケ月経過しても液中膜の透過効
率は変化しなかった。なお、油脂分100ppmとはノル
マルヘキサン抽出物質(JISのK102測定法)が10
0ppmという意味である。
【0026】上記実験結果によるとノルマルヘキサン抽
出物質100ppmにタール状の濃縮汚泥(MLSS200
00ppm)を20%添加すると、この濃縮汚泥によって上
記抽出物質が除去されて濃度が26ppmまで低下する。
このタール状の濃縮汚泥による吸着の効果は、処理水質
自体を良くする効果ではなく、上記液中膜の透過水量を
長期間維持できるという効果である。
【0027】一方、濃縮汚泥によって吸着処理しない場
合には、ノルマルヘキサン抽出物質を100ppm含む排
水を液中膜で処理したところ、1ケ月を経過すると透過
水量(透過効率)が30%も低下した。この原因は、油脂
分が液中膜の表面の微孔に付着し、水の分子が通過し難
くなったことにある。その結果、透過水量が確保できな
くなったのである。
【0028】また、本発明の嫌気処理部には、あらかじ
め溶存酸素が0に前処理され、かつ被処理水の油脂分等
の有機物が濃縮汚泥に吸着された被処理水がゆっくりと
導入される。したがって、被処理水をより効率的に嫌気
処理できる。
【0029】また、請求項2の発明の有機排水処理方法
は、請求項1に記載の有機排水処理方法において、上記
濃縮汚泥は、上記第1の液中膜で生活汚泥を濃縮して生
成することを特徴としている。
【0030】液中膜で濃縮した生活汚泥は、MLSSを
20000〜30000ppmまで濃縮できる。この高濃
度濃縮汚泥は、 リンを含有していて、 有機物吸着
能力があり、 本来のSS〔サスペンディッド・ソリッ
ド(Suspended Solid)〕を含有している上に、 容易
に溶存酸素を消費できる能力がある。
【0031】従って、上記濃縮汚泥は、微生物濃度がM
LSSが20000ppm〜30000ppmのタール状の濃
縮汚泥となり、有機物吸着能力が優れている。よって、
被処理水中の油脂分等の有機物を、より効率的に吸着で
きる上に、短時間で被処理水中の溶存酸素を0にでき
る。
【0032】また、上記濃縮汚泥が生活汚泥であるの
で、濃縮汚泥中にリンや適度なSSを含有しており、被
処理水がリンやSSを全く含まない現像液含有排水であ
っても、嫌気処理部での微生物の繁殖を活発にすること
ができる。よって、新たなリンやSSを発生させる液体
を添加する設備が不要となる。また、嫌気処理部で汚泥
の消化が進むので汚泥量が減少するが、生活汚泥は、例
えば各事業所に従業員がいる限り発生するから、嫌気処
理部で減少しただけの汚泥は容易に補給される。
【0033】また、請求項3の発明は、請求項1に記載
の有機排水処理方法において、上記第1の液中膜が濃縮
した濃縮汚泥と上記第2の液中膜が濃縮した濃縮汚泥と
を被処理水に混ぜて、上記濃縮汚泥が混ざった被処理水
を嫌気処理部に導入して嫌気処理することを特徴として
いる。
【0034】この請求項3の発明によれば、上記濃縮汚
泥が、被処理水から発生した汚泥を含んでいるから、嫌
気処理部に導入する濃縮汚泥が被処理水の性状に馴れて
いる。したがって、嫌気処理効率を向上できる。
【0035】また、請求項4の発明は、第1の液中膜で
汚泥を濃縮して濃縮汚泥を生成する濃縮槽と、上記濃縮
槽からの濃縮汚泥と、被処理水としての油脂分を含む
機排水とが導入され、上記濃縮汚泥と有機排水とを混合
して、この有機排水が含有している油脂分を含む有機物
を上記濃縮汚泥に吸着させる有機物吸着槽と、上記有機
物吸着槽から、上記濃縮汚泥が混合された有機排水が導
入される嫌気処理部と、この嫌気処理部からの被処理水
が導入され、第2の液中膜を含んだ好気処理部とを有す
る嫌気好気処理槽とを備えていることを特徴としてい
る。
【0036】この請求項4の発明によれば、被処理水
は、濃縮汚泥によって油脂分等の有機物が吸着される上
に、溶存酸素が0になされる。有機排水は、このような
前処理が施されてから、嫌気処理部に導入される。した
がって、有機排水で第2の液中膜の透過効率を低下させ
ることなく、有機排水を効率的に処理できる。
【0037】この請求項4の発明によれば、上記第1の
液中膜を活用して、微生物濃度を格段に高めた濃縮汚泥
で有機排水を処理するから、高濃度現像液含有排水中の
TMAHだけでなく界面活性剤までも確実に処理でき
る。
【0038】第1の液中膜によって高濃度に濃縮されて
有機物吸着能力が高められた濃縮汚泥で有機排水の有機
物(油脂分等)を吸着し、かつ、有機排水の溶存酸素が零
になされ、次に、上記嫌気処理部の嫌気微生物で上記有
機物を処理することが、この請求項4の発明の排水処理
装置の処理原理である。
【0039】また、請求項5の発明は、請求項4に記載
の有機排水処理装置において、上記濃縮槽は、汚泥とし
て生活汚泥が導入され、この生活汚泥を上記第1の液中
膜で濃縮するようになっていることを特徴としている。
【0040】この請求項5の発明によれば、上記濃縮槽
で、溶存酸素消費能力を格段に備えたタール状態の嫌気
性の生活汚泥を得ることができる。そして、高濃度生活
汚泥を、有機物吸着槽によって被処理水と混合する。こ
の高濃度生活汚泥は、 リンを含有していて、 有機
物吸着能力があり、 本来のSSを含有している上
に、 溶存酸素を容易に消費する能力を有する。そし
て、この有機物吸着槽が混合した高濃度生活汚泥と被処
理水とを、嫌気処理部へ導入して嫌気処理する。したが
って、この請求項5の発明によれば、嫌気処理部での嫌
気処理能力を向上でき、その後段の好気処理部での第2
液中膜の透過効率をより高く維持することができる。
【0041】また、請求項6の発明は、請求項4に記載
の有機排水処理装置において、上記嫌気好気処理槽の第
2の液中膜が濃縮した濃縮汚泥を、上記濃縮槽に導入す
る汚泥返送手段を備えていることを特徴としている。
【0042】この請求項6の発明によれば、上記第2の
液中膜によって濃縮されて、被処理水の性状に馴れた濃
縮汚泥を、汚泥返送手段で濃縮槽に返送する。この濃縮
汚泥は濃縮槽と有機物吸着槽とを経て、嫌気処理部に導
入されるから、この嫌気処理部での嫌気処理効率を向上
できる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態に基づいて詳細に説明する。
【0044】〔第1の実施の形態〕図1にこの発明の有
機排水処理装置の実施の形態を模式的に示す。この実施
の形態は、有機物吸着槽1と嫌気好気処理槽2と生活汚
泥嫌気好気濃縮槽3と2次処理設備4と3次処理設備5
を有している。
【0045】上記有機物吸着槽1は水中撹拌機6を有し
ている。この有機物吸着槽1の底は導入管7でもって上
記嫌気好気処理槽2の底に配置された流入管8に接続さ
れている。
【0046】上記嫌気好気処理槽2は上部の好気部10
と下部の嫌気部11とを有している。この好気部10と
嫌気部11とは分離壁12でもって部分的に仕切られて
いる。この分離壁12は処理槽2の側壁の上下方向の中
央よりもやや下の位置で上記側壁に固定されている。こ
の分離壁12は水平方向の中央に向かって先細になって
おり、図に示すように断面三角形状になっている。
【0047】上記好気部10は、側壁にやや近づけて配
置された第2液中膜13を有している。この第2液中膜
13の下には散気管15が配置されている。この散気管
15はブロワー16に接続されている。また、上記第2
液中膜13の上部は槽外の液中膜引き抜きポンプ17に
導入管で接続されており、このポンプ17は2次処理設
備4に導入管で接続されている。そして、この2次処理
設備4は3次処理設備5に接続されている。
【0048】一方、上記生活汚泥嫌気好気濃縮槽3は生
活の場から出る生活汚泥が導入されるようになってお
り、下部の嫌気部21と上部の好気部22を有してい
る。この好気部22と嫌気部21とは分離壁23でもっ
て部分的に仕切られている。この分離壁23は、濃縮槽
3の側壁の上下方向の中央よりも下の位置で上記側壁に
固定されている。この分離壁23は水平方向の中央に向
かって先細になっており、図に示すように断面三角形状
になっている。
【0049】上記嫌気部21の底には水中ポンプ25が
配置されており、この水中ポンプ25は導入管26でも
って有機物吸着槽1に接続されている。また、上記好気
部22は第1液中膜28を有している。この第1液中膜
28は側壁に近い位置に配置されており、下方に散気管
30が配置されている。この散気管30はブロワー16
に接続されている。また、上記第1液中膜28の上部は
槽外の液中膜引き抜きポンプ31に接続されており、こ
の液中膜引き抜きポンプ31から処理水が引き抜かれ
る。
【0050】なお、水槽内に設置する液中膜13,28
としては、たとえば、限外濾過膜(株式会社クボタ製)
や精密濾過膜(三菱レイヨン株式会社製)膜を選定すれ
ば良い。この実施の形態では、上記限外濾過膜を採用し
た、この限外濾過膜はポリエチレンの平膜で構成されて
いる。
【0051】上記構成の排水処理装置において、被処理
水としての現像液含有排水つまり工場からの有機排水
は、有機物吸着槽1に導入される。さらに、有機物吸着
槽1には、生活汚泥嫌気好気濃縮槽3の嫌気部21か
ら、嫌気性で、かつ、リンとSSを含有している高濃度
濃縮汚泥が導入される。
【0052】そして、有機物吸着槽1に設置されている
水中攪拌機6は、上記有機排水と上記高濃度濃縮汚泥と
を嫌気状態で攪拌して混合する。なお、この水中撹拌機
6に替えて、一般の陸上タイプの攪拌機を使用してもな
んら問題はない。また、上記撹拌として、空気攪拌とい
う方法もあるが、溶存酸素濃度を上昇させるので採用し
ない。
【0053】有機物吸着槽1での被処理水の滞留時間
は、有機排水の水質によっても異なるが、ここでは1時
間以上とした。この吸着槽1内での微生物濃度が150
00ppmであるときに、溶存酸素が5ppmの被処理水を加
えて、10分間だけ混合すると溶存酸素濃度が0ppmに
なる。
【0054】散気管15および30が吐出する空気は、
ブロワー16から供給される。散気管15および30が
吐出する空気量は、株式会社クボタ製の液中膜13およ
び28を構成している膜の1枚について1分間当たり1
0リットルとした。
【0055】この液中膜13および28で濾過された被
処理水は、液中膜引き抜きポンプ17および31によっ
て、処理槽2および濃縮槽3から排出される。
【0056】一方、生活汚泥嫌気好気濃縮槽3の嫌気部
21に設置されている水中ポンプ25は、導入管26を
経由して嫌気性の濃縮汚泥を有機物吸着槽1に移送す
る。この移送する濃縮汚泥量と被処理水量は、この被処
理水つまり高濃度有機排水のBODが3000〜100
00ppmであるときに、1対5とした。しかし、この1
対5は、絶対的な値ではなく、上記高濃度有機排水の水
質等によって決定すれば良い。
【0057】そして、有機物吸着槽1において、被処理
水は濃縮汚泥と攪拌混合されて、油脂分を含む有機物が
濃縮汚泥に吸着され、かつ、溶存酸素が零になされ、流
入管8を経て、次第に嫌気好気処理槽2の嫌気部11に
ゆっくりと導入される。この嫌気好気処理槽2は、分離
壁12によって上部の好気部10と下部の嫌気部11と
に区分されている。したがって、上部の好気部10の微
生物濃度よりも下部嫌気部11の微生物濃度の方が高く
なり、まず、この嫌気部11で高い微生物濃度下で被処
理水が処理される。
【0058】次に、上部の好気部10では、生活汚泥嫌
気好気濃縮槽3と同様に設置された第2の液中膜13
が、嫌気好気処理槽2での微生物濃度を高める役目を果
たしている。さらに、この第2液中膜13と液中膜引き
抜きポンプ17との組み合わせにより、好気部10から
2次処理設備4に向けて被処理水を吸引している。
【0059】ここで、下部の嫌気部11において嫌気処
理された被処理水は、上部の好気部10に上昇し、この
好気部10において好気処理が行われる。なお、この第
2の液中膜13の下部の散気管15から吐出させる空気
量は、上記濃縮槽3の散気管30と同じにした。この嫌
気好気処理槽2での被処理水の滞留時間は、この形態の
ように、有機排水が現像液含有排水である場合には、1
0日以上としたが、この滞留時間は、絶対条件ではな
く、有機排水の流入水質と処理目的水質によって決定す
べきものである。
【0060】上記有機排水は、この好気部10の第2の
液中膜13に至るまでに、油脂分を含む有機物が濃縮汚
泥に吸着され、かつ、溶存酸素が零になされ、さらに
は、嫌気部11で高い微生物濃度下で処理されている。
したがって、この第2の液中膜13の透過効率を長期に
亘って高く維持することができる。
【0061】また、嫌気好気処理槽2での被処理水の1
0日以上の滞留時間の間に、嫌気部11で微生物によっ
て汚泥が消化されるから、余剰の汚泥発生を無くするこ
とができる。つまり、この嫌気好気処理槽2に、有機物
吸着槽1を経由して、濃縮槽3からの濃縮された生活汚
泥を導入しても、余剰汚泥が発生しない。もっとも、被
処理水の水質によっては、余剰汚泥が発生することもあ
るから、その場合は余剰汚泥の処理設備(図示せず)を設
けてもよい。
【0062】次に、第2の液中膜13で濾過された被処
理水は、液中膜引き抜きポンプ17により排水されて、
2次処理設備4に送出されて2次処理され、引き続いて
3次処理設備5に導入されて3次処理された後、最終的
な処理水となる。
【0063】この2次処理設備4および3次処理設備5
の仕様は、求める処理水の水質によって決定すればよ
い。たとえば、現像液含有排水の場合、液中膜引き抜き
ポンプ17からの被処理水は、BODが100ppm程
度、またCODが200ppm程度なので、これらの濃度
値以下が必要とされるならば、2次処理設備4として生
物処理設備を設けたり、3次処理設備5として活性炭吸
着設備を設ける必要がある。
【0064】なお、嫌気好気処理槽2の嫌気部11にお
いては汚泥の消化が進行するので、この嫌気好気処理槽
2に生活汚泥嫌気好気濃縮槽3からの濃縮汚泥を導入し
続けても、汚泥濃度が上昇し続けることはない。万一、
嫌気好気処理槽2での汚泥濃度が過度に上昇したなら
ば、濃縮槽3から吸着槽1に導入する濃縮汚泥の量を減
少させれば良い。
【0065】このように、この実施の形態によれば、リ
ンやSSを別途添加する必要がなく、従来のようなラン
ニングコストの上昇や汚泥の発生を招くことなく、液中
膜の透過効率の低下を防止でき、高濃度有機排水を無希
釈で効率良く処理することができる。
【0066】〔第2の実施の形態〕次に、図2にこの発
明の排水処理装置の第2の実施の形態を示す。この第2
の実施の形態は、汚泥のリサイクルを行うようになって
いて、嫌気好気処理槽2の好気部10の上下方向の真中
よりもやや上に、濃縮槽3の好気部22に至る導入管5
1が接続された水中ポンプ52が配置されている点だけ
が、図1の第1の実施の形態と異なる。
【0067】この水中ポンプ52は、上記導入管51を
通して好気部10に存在する濃縮汚泥を上記濃縮槽3に
移送する。これにより、好気部10に存在する被処理水
に馴れた濃縮汚泥を濃縮槽3の生活汚泥と混合させるこ
とができる。上記好気部10から濃縮槽3への返送汚泥
は、被処理水を基質として発生した汚泥であるから、被
処理水の有機物を処理しやすい汚泥である。上記返送
は、次の,,の利点を導き出すことができる。
被処理水を処理していて被処理水に合った微生物を濃縮
槽3に補給できる。 嫌気好気処理槽2において油脂
分等の有機物が分解されることで形成された廃棄物とし
ての濃縮汚泥が生活汚泥嫌気好気濃縮3に返送されて、
濃縮槽3へのリンとSSの補給および被処理水との訓養
に役立てられる。 嫌気好気処理槽2の汚泥量を削減
することができ、汚泥濃度を適性に維持できる。
【0068】〔第3の実施の形態〕次に、図3にこの発
明の排水処理装置の第3の実施の形態を示す。この第3
の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態から2
次処理設備4と3次処理設備5とを削除したものであ
り、液中膜引き抜きポンプ17からの引き抜き水を、そ
のまま処理水とするものである。
【0069】第1実施形態での高濃度有機排水に比べ
て、低濃度の有機排水を処理する場合には、この第3実
施形態のように2次,3次の処理設備がなくてもよい。
上記低濃度有機排水しては、BODが300ppm以下で
あることが1つの基準となる。
【0070】〔第4の実施の形態〕次に、図4にこの発
明の排水処理装置の第4の実施の形態を示す。この第4
の実施の形態は、図2に示した第2の実施の形態の液中
膜引き抜きポンプ17からの引き抜き水を、そのまま処
理水としたものである。この第4の実施の形態も、第3
の実施の形態と同じく、被処理水が低濃度の有機排水で
ある場合に適用されるものである。このような低濃度の
有機排水を処理する場合には、2次処理設備や3次処理
設備を無くして、イニシャルコストやランニングコスト
の低減を図ることができる。
【0071】〔実験例〕次に、図1に示した第1の実施
の形態に基づく実験例を説明する。この実験例では、有
機物吸着槽1の寸法を、縦1.5m、横1.5m、高さ2.
0mにした。また、生活汚泥好気嫌気濃縮槽3の寸法
を、縦3m、横4m、高さ4mにした。また、嫌気好気処
理槽2の寸法を、縦7m、横15m、高さ9mにした。そ
して、上記有機物吸着槽1に現像液含有排水を導入し
た。一方、生活汚泥嫌気好気濃縮槽3に生活汚泥を導入
した。そして、約3ケ月試運転を実施した。
【0072】試運転当初は、嫌気好気処理槽2の微生物
濃度はMLSS(ミックスド・リカー・サスペンディッ
ド・ソリッド)で6000ppmであったが、2ケ月後には
MLSS濃度で20000ppmまで上昇した。また、生
活汚泥嫌気好気濃縮槽3であらかじめMLSS濃度20
000ppmまで濃縮してタール状となった濃縮汚泥を有
機物吸着槽1に導入した。
【0073】そして、試運転終了後、被処理水としての
現像液含有排水の水質と、嫌気好気処理槽2に設置され
た液中膜13から液中膜引き抜きポンプ17で引き抜い
た処理水の水質を3日間に渡って測定したデータをまと
めると、下記の通りであった。
【0074】〈図1の被処理水の水質〉 pH 11以上 BOD 2500ppm以下 COD 2600ppm以下 TOC 4000ppm以下 TMAH 7800ppm以下 SS 35ppm以下 全窒素 800ppm以下 陽イオン界面活性剤 33ppm以下 陰イオン界面活性剤 6ppm以下 色度 4500度以下 〈図1の液中膜引き抜きポンプ17出口の水質〉 pH 6.1〜7.4 BOD 100ppm以下 COD 200ppm以下 TOC 200ppm以下 TMAH 1ppm以下 SS 1ppm以下 全窒素 200ppm以下 陽イオン界面活性剤 1ppm以下 陰イオン界面活性剤 1ppm以下 色度 100度以下 この測定結果から分かるように、上記嫌気好気処理槽2
で処理された被処理水は、PHが6.1〜7.4になり、
BODが100ppm以下になり、TMAH,SSが1ppm
以下になった。
【0075】尚、上記第1から第3の実施の形態では、
生活汚泥を濃縮して濃縮汚泥を作製したが、濃縮汚泥の
原料は生活汚泥に限るものではなく、工場で発生する汚
泥であってもよい。もっとも、濃縮汚泥の原料を生活汚
泥とした場合には、原料確保が容易である点と、リンや
適度なSSを含有してい微生物の繁殖を活発にできる点
で有利である。
【0076】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に記
載の発明の排水処理方法は、第1の液中膜で汚泥を濃縮
して濃縮汚泥を生成する工程と、この濃縮汚泥を油脂分
を含む被処理水に混ぜて、上記濃縮汚泥が混ざった被処
理水を嫌気処理部に導入して嫌気処理する工程と、この
嫌気処理部から、第2の液中膜が配置された好気処理部
に被処理水を導入して好気処理する工程とを備えてい
る。
【0077】この請求項1の排水処理方法によれば、被
処理水と、液中膜によって濃縮された濃縮汚泥とを、予
め混合する。したがって、上記濃縮汚泥によって上記被
処理水中の油脂分等の有機物を吸着することができる。
一方、上記濃縮汚泥が有する嫌気性微生物によって上記
被処理水の溶存酸素が消費されて零になる。そして、上
記濃縮汚泥と被処理水とが充分に混合されて、溶存酸素
0となった状態での濃縮汚泥含有被処理水が、嫌気処理
部に導入される。
【0078】したがって、本発明の嫌気処理部には、あ
らかじめ溶存酸素が0に前処理され、かつ被処理水の油
脂分等の有機物が濃縮汚泥に吸着された被処理水が導入
される。したがって、この発明によれば、ランニングコ
ストの上昇や汚泥の発生を招くことなく、第2液中膜の
透過効率の低下を防ぐことができ、高濃度有機排水を無
希釈で効率良く処理することができる。
【0079】また、請求項2の発明の有機排水処理方法
は、請求項1に記載の有機排水処理方法において、上記
濃縮汚泥は、上記第1の液中膜で生活汚泥を濃縮して生
成する。
【0080】液中膜で濃縮した生活汚泥は、MLSSを
20000〜30000ppmまで濃縮できる。この高濃
度濃縮汚泥は、 リンを含有していて、 有機物吸着
能力があり、 本来のSS〔サスペンディッド・ソリッ
ド(Suspended Solid)〕を含有している上に、 容易
に溶存酸素を消費できる能力がある。
【0081】従って、上記濃縮汚泥は、微生物濃度がM
LSSが20000ppm〜30000ppmのタール状の濃
縮汚泥となり、有機物吸着能力が優れている。よって、
被処理水中の油脂分等の有機物を、より効率的に吸着で
きる上に、短時間で被処理水中の溶存酸素を0にでき
る。また、上記濃縮汚泥が生活汚泥であるので、濃縮汚
泥中にリンや適度なSSを含有しており、被処理水がリ
ンやSSを全く含まない現像液含有排水であっても、嫌
気処理部での微生物の繁殖を活発にすることができる。
【0082】また、請求項3の発明は、請求項1に記載
の有機排水処理方法において、上記第1の液中膜が濃縮
した濃縮汚泥と上記第2の液中膜が濃縮した濃縮汚泥と
を被処理水に混ぜて、上記濃縮汚泥が混ざった被処理水
を嫌気処理部に導入して嫌気処理する。
【0083】この請求項3の発明によれば、上記濃縮汚
泥が、被処理水から発生した汚泥を含んでいるから、嫌
気処理部に導入する濃縮汚泥が被処理水の性状に馴れて
いる。したがって、嫌気処理効率を向上できる。同時
に、余剰な生活汚泥を有機排水処理に役立てることがで
きるから、資源の有効利用となる。
【0084】また、請求項4の発明は、第1の液中膜で
汚泥を濃縮して濃縮汚泥を生成する濃縮槽と、上記濃縮
槽からの濃縮汚泥と、被処理水としての油脂分を含む
機排水とが導入され、上記濃縮汚泥と有機排水とを混合
して、この有機排水が含有している油脂分を含む有機物
を上記濃縮汚泥に吸着させる有機物吸着槽と、上記有機
物吸着槽から、上記濃縮汚泥が混合された有機排水が導
入される嫌気処理部と、この嫌気処理部からの被処理水
が導入され、第2の液中膜を含んだ好気処理部とを有す
る嫌気好気処理槽とを備えている。
【0085】この請求項4の発明の排水処理装置によれ
ば、被処理水は、濃縮汚泥によって油脂分等の有機物が
吸着される上に、溶存酸素が0になされる。有機排水
は、このような前処理が施されてから、嫌気処理部に導
入される。したがって、有機排水で第2の液中膜の透過
効率を低下させることなく、有機排水を効率的に処理で
きる。この請求項4の発明によれば、上記第1の液中膜
を活用して、微生物濃度を格段に高めた濃縮汚泥で有機
排水を処理するから、高濃度現像液含有排水中のTMA
Hだけでなく界面活性剤までも確実に処理できる。
【0086】したがって、請求項4の発明によれば、高
濃度有機排水を無希釈で効率良く処理でき、ランニング
コストとイニシャルコストが小さくてコンパクトな排水
処理装置を実現できる。
【0087】また、請求項5の発明は、請求項4に記載
の有機排水処理装置において、上記濃縮槽は、汚泥とし
て生活汚泥が導入され、この生活汚泥を上記第1の液中
膜で濃縮するようになっている。
【0088】この請求項5の発明によれば、上記濃縮槽
で、溶存酸素消費能力を格段に備えたタール状態の嫌気
性の生活汚泥を得ることができる。そして、高濃度生活
汚泥を、有機物吸着槽によって被処理水と混合する。こ
の高濃度生活汚泥は、 リンを含有していて、 有機
物吸着能力があり、 本来のSSを含有している上
に、 溶存酸素を容易に消費する能力を有する。そし
て、この有機物吸着槽が混合した高濃度生活汚泥と被処
理水とを、嫌気処理部へ導入して嫌気処理する。したが
って、この請求項5の発明によれば、嫌気処理部での嫌
気処理能力を向上でき、その後段の好気処理部での第2
液中膜の透過効率をより高く維持することができる。
【0089】また、請求項6の発明は、請求項4に記載
の有機排水処理装置において、上記嫌気好気処理槽の第
2の液中膜が濃縮した濃縮汚泥を、上記濃縮槽に導入す
る汚泥返送手段を備えている。
【0090】この請求項6の発明によれば、上記第2の
液中膜によって濃縮されて、被処理水の性状に馴れた濃
縮汚泥を、汚泥返送手段で濃縮槽に返送する。この濃縮
汚泥は濃縮槽と有機物吸着槽とを経て、嫌気処理部に導
入される。したがって、この嫌気処理部は、上記被処理
水の性状に馴れた濃縮汚泥でもって、高効率な嫌気処理
を行うことができる。
【0091】また、システム全体がリサイクルシステム
となるので、被処理水の流入量,濃縮汚泥の導入量,汚
泥の返送量等を調整することによって、有機物吸着槽,
濃縮槽,嫌気好気処理槽、それぞれでの汚泥濃度を適性
に管理できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の有機排水処理装置の第1の実施の形
態を模式的に示す図である。
【図2】 本発明の有機排水処理装置の第2の実施の形
態を模式的に示す図である。
【図3】 本発明の有機排水処理装置の第3の実施の形
態を模式的に示す図である。
【図4】 本発明の有機排水処理装置の第4の実施の形
態を模式的に示す図である。
【図5】 従来の有機排水処理装置を模式的に示す図で
ある。
【符号の説明】
1…有機物吸着槽、2…嫌気好気処理槽、3…生活汚泥
嫌気好気濃縮槽、4…2次処理設備、5…3次処理設
備、6…水中撹拌機、7…導入管、8…流入管、10…
好気部、11…嫌気部、12…分離部、13…第2液中
膜、15…散気管、16…ブロワー、17…引き抜きポ
ンプ、21…嫌気部、22…好気部、23…分離壁、2
5…水中ポンプ、26…導入管、28…第1液中膜、3
0…散気管、31…引き抜きポンプ、51…導入管、5
2…水中ポンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−139792(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 3/30 C02F 3/12 C02F 3/34 101

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の液中膜で汚泥を濃縮して濃縮汚泥
    を生成する工程と、 この濃縮汚泥を油脂分を含む被処理水に混ぜて、上記濃
    縮汚泥が混ざった被処理水を嫌気処理部に導入して嫌気
    処理する工程と、 この嫌気処理部から、第2の液中膜が配置された好気処
    理部に被処理水を導入して好気処理する工程とを備えて
    いることを特徴とする有機排水処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の有機排水処理方法にお
    いて、 上記濃縮汚泥は、上記第1の液中膜で生活汚泥を濃縮し
    て生成することを特徴とする有機排水処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の有機排水処理方法にお
    いて、 上記第1の液中膜が濃縮した濃縮汚泥と上記第2の液中
    膜が濃縮した濃縮汚泥とを被処理水に混ぜて、上記濃縮
    汚泥が混ざった被処理水を嫌気処理部に導入して嫌気処
    理することを特徴とする有機排水処理方法。
  4. 【請求項4】 第1の液中膜で汚泥を濃縮して濃縮汚泥
    を生成する濃縮槽と、 上記濃縮槽からの濃縮汚泥と、被処理水としての油脂分
    を含む有機排水とが導入され、上記濃縮汚泥と有機排水
    とを混合して、この有機排水が含有している油脂分を含
    有機物を上記濃縮汚泥に吸着させる有機物吸着槽と、 上記有機物吸着槽から、上記濃縮汚泥が混合された有機
    排水が導入される嫌気処理部と、この嫌気処理部からの
    被処理水が導入され、第2の液中膜を含んだ好気処理部
    とを有する嫌気好気処理槽とを備えていることを特徴と
    する有機排水処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の有機排水処理装置にお
    いて、 上記濃縮槽は、汚泥として生活汚泥が導入され、この生
    活汚泥を上記第1の液中膜で濃縮するようになっている
    ことを特徴とする有機排水処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の有機排水処理装置にお
    いて、 上記嫌気好気処理槽の第2の液中膜が濃縮した濃縮汚泥
    を、上記濃縮槽に導入する汚泥返送手段を備えているこ
    とを特徴とする有機排水処理装置。
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