JP5250444B2 - 嫌気性生物処理方法及び嫌気性生物処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、TMAH、コリン等のアルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理する生物処理方法及び生物処理装置に関する。
従来、半導体製造工場、液晶製造工場から排出される使用済みのテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)含有排水等のアルキルアンモニウム塩含有排水(レジスト由来の樹脂を若干含有する場合がある)の分解処理方法や排水回収処理方法が、生物処理、イオン交換樹脂を用いた処理、膜処理等の各種方法により提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)
特公平8−235号公報 特開2001−276825号公報 特許第2730610号公報 特開平11−262765号公報
従来の回収技術では、TMAH等のアルキルアンモニウム塩が比較的高濃度で含有する排水に対して、回収したTMAHを再利用する場合に有効な方法であるが、薬品純度、経済性等に問題がある。
また、従来の物理化学的分解処理方法では、反応が速く、設備も小さくすることが可能であるが、処理コストが嵩むという問題がある。
また、安価なTMAH等のアルキルアンモニウム塩含有排水の処理方法としては、生物学的分解処理方法が挙げられるが、従来は、好気性生物を利用した生物処理が主流である。そして、好気性生物処理においては、一般的に担体法や浸漬膜活性汚泥法を用いた処理が行われている。
本発明の目的は、TMAH、コリン等のアルキルアンモニウム塩含有排水の嫌気性生物処理において、TMAH、コリン等のアルキルアンモニウム塩含有排水処理設備の設置面積を小さくすると共に、経済的及び環境的に良い生物処理方法及び生物処理装置を提供することにある。
本発明は、アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理する嫌気性生物処理方法であって、前記生物処理する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩濃度を20000mg/L以下とする。
また、本発明は、アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理する嫌気性生物処理方法であって、前記生物処理する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中の有機態窒素及びアンモニア性窒素の総濃度を3900mg−N/L以下とする。
また、前記嫌気性生物処理方法において、前記生物処理後の処理水の一部を再度、前記アルキルアンモニウム塩含有排水へ循環させることが好ましい。
また、前記嫌気性生物処理方法において、前記生物処理する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩濃度を10000mg/L以下とすることが好ましい。
また、本発明は、アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理する嫌気性生物処理方法であって、前記アルキルアンモニウム塩含有排水を前記生物処理するに当たり、pHを6.5〜9.0の範囲にする。
また、本発明は、アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理する嫌気性生物処理方法であって、前記アルキルアンモニウム塩含有排水を前記生物処理するに当たり、水温を20℃以上とする。
また、本発明は、アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理する嫌気性生物処理方法であって、(1)前記生物処理する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩濃度を20000mg/L以下とすること、又は前記生物処理する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩濃度を20000mg/L以下とすると共に、前記生物処理後の処理水の一部を再度、前記アルキルアンモニウム塩含有排水へ循環させること、(2)前記生物処理する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中の有機態窒素及びアンモニア性窒素の総濃度を3900mg−N/L以下とすること、又は前記生物処理する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中の有機態窒素及びアンモニア性窒素の総濃度を3900mg−N/L以下とすると共に、前記生物処理後の処理水の一部を再度、前記アルキルアンモニウム塩含有排水へ循環させること、(3)前記アルキルアンモニウム塩含有排水を前記生物処理するに当たり、pHを6.5〜9.0の範囲にすること、(4)前記アルキルアンモニウム塩含有排水を前記生物処理するに当たり、水温を20℃以上とすることのうち、いずれか2つ以上を行う。
また、前記嫌気性生物処理方法において、前記アルキルアンモニウム塩がテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)であることが好ましい。
また、本発明の嫌気性生物処理装置は、アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理する生物処理手段と、前記生物処理手段に流入する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩濃度を20000mg/L以下とするアルキルアンモニウム塩濃度調整手段と、を備える。
また、本発明の嫌気性生物処理装置は、アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理する生物処理手段と、前記生物処理手段に流入する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中の有機態窒素及びアンモニア性窒素の総濃度を3900mg−N/L以下とする窒素濃度調整手段と、を備える。
また、前記嫌気性生物処理装置において、前記生物処理後の処理水の一部を再度、前記アルキルアンモニウム塩含有排水へ循環させる循環手段を備えることが好ましい。
また、前記嫌気性生物処理装置において、前記生物処理手段に流入する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩濃度を10000mg/L以下とするアルキルアンモニウム塩濃度調整手段を備えることが好ましい。
また、本発明の嫌気性生物処理装置は、アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理する生物処理手段と、前記アルキルアンモニウム塩含有排水を前記生物処理するに当たり、pHを6.5〜9.0の範囲にするpH調整手段と、を備える。
また、本発明の嫌気性生物処理装置は、アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理する生物処理手段と、前記アルキルアンモニウム塩含有排水を前記生物処理するに当たり、前記生物処理手段内の水温を20℃以上にする温度調整手段と、を備える。
また、本発明の嫌気性生物処理装置は、アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理する生物処理手段と、(1)前記生物処理手段に流入する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩濃度を20000mg/L以下とするアルキルアンモニウム塩濃度調整手段、又は前記アルキルアンモニウム塩濃度調整手段と前記生物処理後の処理水の一部を再度、前記アルキルアンモニウム塩含有排水へ循環させる循環手段、(2)前記生物処理手段に流入する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中の有機態窒素及びアンモニア性窒素の総濃度を3900mg−N/L以下とする窒素濃度調整手段、又は前記窒素濃度調整手段及び前記生物処理後の処理水の一部を再度、前記アルキルアンモニウム塩含有排水へ循環させる循環手段、(3)前記アルキルアンモニウム塩含有排水を前記生物処理するに当たり、pHを6.5〜9.0の範囲にするpH調整手段、(4)前記アルキルアンモニウム塩含有排水を前記生物処理するに当たり、前記生物処理手段内の水温を20℃以上にする温度調整手段の(1)〜(4)のうち、いずれか2つ以上の手段と、を備える。
また、前記嫌気性生物処理装置において、前記アルキルアンモニウム塩がテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)であることが好ましい。
また、本発明は、アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理する嫌気性生物処理方法であって、前記生物処理する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩濃度は20000mg/L以下である。
また、本発明は、アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理する嫌気性生物処理方法であって、前記生物処理する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中の有機態窒素及びアンモニア性窒素の総濃度は3900mg−N/L以下である。
また、本発明は、アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理する嫌気性生物処理方法であって、前記アルキルアンモニウム塩含有排水を前記生物処理するに当たり、水温は20℃以上である。
また、本発明は、アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理する生物処理手段を備える生物処理装置であって、前記生物処理手段に流入する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩濃度は20000mg/L以下である。
また、本発明は、アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理する生物処理手段を備える生物処理装置であって、前記生物処理手段に流入する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中の有機態窒素及びアンモニア性窒素の総濃度は3900mg−N/L以下である。
また、本発明は、アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理する生物処理手段を備える生物処理装置であって、前記アルキルアンモニウム塩含有排水を前記生物処理するに当たり、前記生物処理手段内の水温は20℃以上である。
本発明によれば、TMAH、コリン等のアルキルアンモニウム塩含有排水の嫌気性生物処理において、TMAH、コリン等のアルキルアンモニウム塩含有排水処理設備の設置面積を小さくすると共に、経済的及び環境的に良い生物処理方法及び生物処理装置を提供することができる。
本実施形態に係る嫌気性生物処理装置の構成の一例を示す模式図である。 通水日数とTMAH含有排水中のTOC濃度、TMAH濃度、処理水中のTOC濃度及びTMAH濃度との関係を示す図である 通水日数とTMAH負荷及びTMAH除去速度との関係を示す図である。
本発明の実施形態について以下説明する。本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係る嫌気性生物処理装置の構成の一例を示す模式図である。図1に示すように、嫌気性生物処理装置1は、原水槽10、調整槽12、嫌気性生物処理槽14、分離槽16、窒素処理槽18、処理水槽20、を備える。調整槽12は、第1調整槽12a、第2調整槽12bを備えているが、必ずしも複数備える必要はなく、単槽であってもよい。
原水槽10と調整槽12、調整槽12と嫌気性生物処理槽14、嫌気性生物処理槽14と分離槽16、分離槽16と窒素処理槽18、窒素処理槽18と処理水槽20間はそれぞれ、配管22a〜22eにより接続されている。また、配管22a,22bには、ポンプ24a,24bが設けられている。
第1調整槽12aには、希釈水流入ライン26、pH調整剤流入ライン28、栄養剤流入ライン30が接続されている。第2調整槽12bには、pH調整剤流入ライン28、蒸気流入ライン32が接続されている。また、配管22dと第1調整槽12aとの間は、循環ライン34により接続されている。また、第1調整槽12a及び第2調整槽12bには、撹拌装置36,38が設置されている。
嫌気性生物処理槽14としては、主にアルキルアンモニウム塩を嫌気的に生物処理することができるものであればよく、UASB方式、EGSB方式等に代表されるグラニュールを利用した上向流汚泥床式の嫌気性生物処理槽や、担体を使用した固定床式又は流動床式の嫌気性生物処理槽等が利用可能である。嫌気性生物処理に利用される担体の種類は、特に制限されるものではないが、例えば、ポリウレタン等のスポンジ担体、ポリビニルアルコール(PVA)等のゲル担体、繊維状担体、不織布成型品、ポリプロピレン製等の成型品等が挙げられる。また、嫌気性生物処理に利用される種汚泥としては、特に制限されるものではないが、例えば、食品工場、飲料工場、製紙工場、化学工場、畜産排水処理等で使用される嫌気処理汚泥、グラニュール、又は下水処理場の消化汚泥等が挙げられる。なお、運転時にグラニュール量が増加せず減少するような傾向の場合には、鉄やカルシウム塩、フライアッシュ等の核となる物質、または凝集剤、有機物等のグラニュールの形成を促進する物質を添加することが好ましい。
本発明者の知見によれば、嫌気性生物処理槽14では、アルキルアンモニウム塩(例えば、TMAH)が嫌気性生物によって、メタン、炭酸イオン、アンモニウムイオン等に分解されると考えられる。
以下に、本実施形態の嫌気性生物処理装置1の動作及び嫌気性生物処理方法について説明する。
ポンプ24aを稼働させ、原水槽10内のアルキルアンモニウム塩含有排水を配管22aから調整槽12に供給する。また、希釈水流入ライン26から調整槽12に希釈水を供給する。そして、嫌気性生物処理槽14に流入する際(生物処理する際)のアルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩濃度を20000mg/L以下、好ましくは10000mg/L以下の範囲とする。特に、水質変動、共存物質の影響が懸念される場合には、嫌気性生物処理槽14に流入する際(生物処理する際)のアルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩濃度を好ましくは5000mg/L以下、より好ましくは1000〜3000mg/Lの範囲とする。ここで、本実施形態では、アルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩濃度が、少なくとも20000mg/Lを超える場合に、希釈水を供給して20000mg/L以下の濃度に希釈すればよい。但し、アルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩濃度が、20000mg/L以下(例えば、10000mg/L以上)であっても、希釈水を供給して、例えば、10000mg/L以下又は1000〜3000mg/Lの範囲に希釈してもよい。嫌気性生物処理槽14に流入する際のアルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩濃度が、20000mg/Lを超えると、生物処理の際、アルキルアンモニウム塩の分解反応速度が遅くなる。
本実施形態では、例えば、配管22c等に生物処理後の処理水中のアンモニウムイオン濃度を検出するセンサを設置してもよい。そして、検出したアンモニウムイオン濃度からアルキルアンモニウム塩濃度を推定し、該推定値に基づいて、嫌気性生物処理槽14に流入する際のアルキルアンモニウム塩濃度が上記範囲となるように、希釈水の添加量を決定することが好ましい。また、例えば、調整槽12又は配管22a等にアルキルアンモニウム塩濃度を検出するセンサを設置してもよい。そして、検出したアルキルアンモニウム塩濃度に基づいて、嫌気性生物処理槽14に流入する際のアルキルアンモニウム塩濃度が上記範囲となるように、希釈水の添加量を決定してもよい。
嫌気性生物処理槽14内のアンモニウムイオン濃度が5000mg/Lを超えると、分解反応速度が低下するため、嫌気性生物処理槽14内のアンモニウムイオン濃度を5000mg/L以下、好ましくは1000mg/L以下とする。嫌気性生物処理において、排水中の硝酸、亜硝酸以外の窒素成分はほとんど全てアンモニウムイオンとなるため、本実施形態では、希釈水流入ライン26から調整槽12に希釈水を供給して、嫌気性生物処理槽14に流入する際(生物処理する際)のアルキルアンモニウム塩含有排水中の有機体窒素及びアンモニア性窒素の総濃度を3900mg−N/L以下、好ましくは780mg−N/L以下にして、嫌気性生物処理槽14内のアンモニウムイオン濃度を上記範囲とする。ここで、本実施形態では、アルキルアンモニウム塩含有排水中の有機体窒素及びアンモニア性窒素の総濃度が、少なくとも3900mg−N/Lを超える場合に、希釈水を供給して3900mg−N/L以下の濃度に希釈すればよい。但し、アルキルアンモニウム塩含有排水中の有機体窒素及びアンモニア性窒素の総濃度が、3900mg−N/L以下であっても、希釈水を供給して、希釈させてもよい。
本実施形態に用いる希釈水としては、例えば、工業用水、放流水、又は工場内で設備がある場合にはアンモニア廃液、IPA廃液の蒸留等から得られる蒸留処理水(凝縮水)等が挙げられる。蒸留処理水は、水温が40℃と高いことから、嫌気性生物処理槽14を加温し、アルキルアンモニウム塩の分解反応を促進させることができる点で好ましい。
また、本実施形態では、希釈水と共に又は希釈水に代えて、生物処理後の処理水の一部を循環ライン34から調整槽12に供給する。排水中のアルキルアンモニウム塩濃度が高すぎる場合、排水を希釈するために希釈水を用いると、嫌気性生物処理槽14からの排出水量が増加してしまう。このように希釈に必要な水量、および排出水量が増加する場合には、処理水を循環して排水を希釈することが好ましい。
本実施形態では、希釈水と共に又は希釈水に代えて、生物処理後の処理水の一部を循環ライン34から調整槽12に供給して、嫌気性生物処理槽14に流入する際(生物処理する際)のアルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩濃度を20000mg/L以下、好ましくは10000mg/L以下、より好ましくは5000mg/L以下、さらにより好ましくは1000〜3000mg/Lの範囲としたり、アルキルアンモニウム塩含有排水中の有機体窒素及びアンモニア性窒素の総濃度を3900mg−N/L以下、好ましくは780mg−N/L以下としてもよい。但し、生物処理後の処理水中には、アルキルアンモニウム塩の分解により生成したアンモニウムイオンが含まれているため、アルキルアンモニウム塩含有排水中の有機体窒素及びアンモニア性窒素の総濃度が3900mg−N/L以下であれば、希釈水を用いずに処理水を循環させることで、排水を希釈することが好ましい。なお、アルキルアンモニウム塩含有排水中の有機体窒素及びアンモニア性窒素の総濃度が3900mg−N/L以下であっても、希釈水(及び処理水)を供給して、排水を希釈させてもよい。
本実施形態では、アルキルアンモニウム塩含有排水を生物処理するに当たり、pHが6.5〜9.0の範囲、好ましくは7.0〜8.0の範囲となるように、pH調整剤流入ライン28から調整槽12にpH調整剤を供給する。アルキルアンモニウム塩含有排水のpHが上記範囲外であると、生物処理によるアルキルアンモニウム塩の分解反応速度が低下する。また、従来、嫌気性生物処理においては、アンモニア阻害を抑制するために、pH6.5〜7の弱酸性が好ましいとされていたが、アルキルアンモニウム塩の処理に関しては、pH7〜8の弱アルカリ側で、最も処理性能が良くなる。これは、本発明者らが初めて明らかにしたことである。ここで、上記範囲にpH調整する際には、アルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩濃度を20000mg/L以下、有機体窒素及びアンモニア性窒素の総濃度を3900mg−N/L以下とすることが好ましい。
本実施形態で用いられるpH調整剤としては、塩酸等の酸剤、水酸化ナトリウム等のアルカリ剤等特に制限されるものではない。また、pH調整剤は、例えば、緩衝作用を持つ重炭酸ナトリウム、燐酸緩衝液等であってもよい。
本実施形態では、アルキルアンモニウム塩含有排水を生物処理するに当たり、嫌気性生物処理槽14内の水温を20℃以上、好ましくは28〜35℃の範囲となるように温度調整する。嫌気性生物処理によるアルキルアンモニウム塩の分解は、20℃未満でも可能であるが、20℃未満であると、分解反応速度が低下してしまうため、水温を上記範囲に調整する。上記温度調整方法は、特に制限されるものではないが、例えば、蒸気流入ライン32から蒸気を調整槽12(例えば第2調整槽12b)に供給することで、嫌気性生物処理槽14内の水温を調整してもよいし、嫌気性生物処理槽14にヒータを設置して、ヒータの熱により嫌気性生物処理槽14内の水温を調整しても良い。また、例えば、加温した希釈水を供給することで、嫌気性生物処理槽14内の水温を調整してもよい。また、例えば、アルキルアンモニウム塩の分解によりメタンガスが発生するが、通常の嫌気処理同様に脱硫処理を実施後、メタンガスボイラーで熱エネルギとして回収し、該熱エネルギを嫌気性生物処理槽14に供給し、水温を調整してもよい。ここで、上記範囲に嫌気性生物処理槽14内の水温を調整する際には、アルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩濃度を20000mg/L以下、有機体窒素及びアンモニア性窒素の総濃度を3900mg−N/L以下とすることが好ましい。
本実施形態では、嫌気性生物の分解活性を良好に維持するために、例えば、栄養剤流入ライン30から調整槽12に栄養剤を添加することが好ましい。栄養剤としては、特に制限されるものではないが、例えば、炭素源、窒素源、その他無機塩類等が挙げられる。
上記これらの方法により、アルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩を嫌気性生物処理槽14で分解させ、メタン(ガス)、アンモニウムイオン等を生成させる。ここで、本実施形態における嫌気性生物処理によるアルキルアンモニウム塩の分解は、上記説明した(1)アルキルアンモニウム塩濃度の調整又は該濃度調整及び処理水の一部循環、(2)有機体窒素及びアンモニア性窒素の総濃度の調整又は該総窒素濃度の調整及び処理水の一部循環、(3)アルキルアンモニウム塩含有排水のpH調整、(4)アルキルアンモニウム塩含有排水の水温調整のうち、いずれか2つ以上を行うことが好ましい。
従来、嫌気性生物処理に適用可能な原水は、好気処理と比較して限定されており、嫌気性生物処理は、例えば、タンパク質、炭水化物、脂肪等の生分解性高分子有機物やその構成物質である糖類、アルコール類等を含む食品や飲料、醸造工場排水等に主に適用されている。また、処理水質に関しても好気性生物処理と比較して、充分な濃度まで処理ができないことから、後段の設備に好気性生物処理を設置することが一般的に行われている。嫌気性生物処理においては、上記のような実用化の状況ではあるが、本発明者らは、好気性生物処理でも難分解性とされる人工合成物質のTMAH、コリン等のアルキルアンモニウム塩の嫌気性生物処理において、上記説明した本実施形態の方法((1)〜(4))により、嫌気処理条件でも処理が可能であることを見出し、また、好気性生物処理よりも高速処理が可能であること、さらに処理水質に関しても従来知られている嫌気処理水質と比較して著しく良好であり、後段処理に好気性生物処理設備が不要であることを見出した。また、通常の嫌気処理で実施される35℃以下の水温20℃〜35℃でもアルキルアンモニウム塩が良好に処理可能であることを見出した。さらに、半導体工場の現像工程から排出されるレジトスや界面活性剤含有のアルキルアンモニウム塩含有排水における嫌気性生物処理においても、上記説明した本実施形態の方法((1)〜(4))によれば、特に阻害されることなくアルキルアンモニウム塩をTOC(全有機炭素)として分解処理可能である。
本実施形態の処理対象となるアルキルアンモニウム塩は、例えば、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)、テトラエチルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラプロピルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラブチルアンモニウムハイドロオキサイド、メチルトリエチルアンモニウムハイドロオキサイド、トリメチルエチルアンモニウムハイドロオキサイド、ジメチルジエチルアンモニウムハイドロオキサイド、トリメチル(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムハイドロオキサイド(即ち、コリン)、トリエチル(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムハイドロオキサイド、ジメチルジ(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムハイドロオキサイド、ジエチルジ(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムハイドロオキサイド、メチルトリ(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムハイドロオキサイド、エチルトリ(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムハイドロオキサイド、テトラ(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムハイドロオキサイド、及びその塩類等が挙げられる。本実施形態では、特に、半導体製造工場、液晶製造工場から排出されるテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)、トリメチル(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムハイドロオキサイド(即ち、コリン)の処理に好適である。
分離槽16と嫌気性生物処理槽14との間は、汚泥返送ライン40により接続されており、分離槽16により分離された汚泥を必要に応じて嫌気性生物処理槽14に戻すことが好ましい。アルキルアンモニウム塩含有排水に、レジスト、界面活性剤等のSS成分が含まれている場合には、生物処理槽の前段に、SS成分を分離除去することができる分離槽をさらに設置することが好ましい。アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気性生物処理槽14で処理するに当たり、レジストや界面活性剤が混入していても、生物処理に影響を与えることはないため、特に事前除去等の処理は必要ではないが、分離槽を設置することにより、SS成分による処理装置の詰まり等を防止することができる。分離槽としては、例えば、加圧浮上、沈殿処理等、特に制限されるものではない。また、処理水の発泡が著しい場合には、分離槽に供給される際等に、消泡剤を添加することが好ましい。
また、アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気性生物処理槽14で生物処理した処理水には、アンモニア性窒素が含有されているため、嫌気性生物処理槽14の後段には、窒素処理槽18を設置することが好ましい。窒素処理槽18としては、一般的に知られている窒素処理装置であればよく、例えば、硝化−脱窒−再酸化処理、亜硝酸化−アナモックス処理等の生物処理又はアンモニア蒸留、ストリッピング処理等の物理化学処理等を行うことができる装置が挙げられる。また、処理水を一部循環して排水と混合し、ストリッピング処理後にTMAH処理することにより、後段での窒素生物処理の負荷を下げることもできる。
そして、嫌気性生物処理、分離処理、窒素処理等された処理水が処理水槽20に蓄えられることとなる。
以下、実施例および参考例を挙げ、本発明をより具体的に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
内容積100mLのバイアル瓶に、濃度5000mg/LのTMAH含有排水(pH7、微生物栄養剤を含む)を47.5mL、嫌気性汚泥(汚泥濃度20000mg/L)を2.5mL入れ、総液量50mLとした。本バイアル瓶内を窒素パージした後にアルミキャップを施し密閉し、35℃にて振騰培養した。表1に、実施例1における嫌気性生物処理前後のTMAH濃度をまとめた。また、嫌気性生物処理によるTMAHの分解に伴い、メタンを含むガスが発生するため、定期的に発生ガス量をシリンジにて測定し、ガス発生量及び該ガス中のメタン濃度を表1にまとめた。
Figure 0005250444
表1から判るように、実施例1における嫌気性生物処理により、TMAHを分解することができることを確認した。以下の実施例では、嫌気性生物処理によるTMAHの分解に伴い発生するガスの汚泥当たりのガス発生速度(L/gVSS/d)をTMAH分解活性の指標とした(ガス発生速度が高いとTMAH分解活性が高い)。
(実施例2:初期TMAH濃度と最大ガス発生速度との関係)
内容積100mLのバイアル瓶に、濃度1400,5000,10000,20000,50000mg/LのTMAH含有排水(pH7、微生物栄養剤を含む)を47.5mL、嫌気性汚泥(汚泥濃度20000mg/L)を2.5mL入れ、総液量50mLとした。本バイアル瓶内を窒素パージした後にアルミキャップを施し密閉し、35℃にて振騰培養した。定期的に発生ガス量をシリンジにて測定し、汚泥当たりのガス発生速度を測定した。また、汚泥の自己消化によるガス発生がないことを確認するために、TMAHを添加しない(微生物栄養剤は添加した)ブランク試験も行った。表2に初期TMAH濃度と最大ガス発生速度(試験開始後140時間以内)をまとめた。
Figure 0005250444
実施例2の結果より、初期TMAH濃度50000mg/Lでは、TMAHの分解に伴うガス発生は確認されなかった。そして、表2の最大ガス発生速度の値から、TMAHの嫌気性生物処理において、初期TMAH濃度を少なくとも20000mg/L以下、好ましくは10000mg/L以下、水質変動等を考慮すると、より好ましくは1400〜5000mg/Lの範囲とすることにより、高いTMAH分解反応速度が得られることがわかった。なお、実施例2−1において、試験終了後の水質を測定したところ、TMAHは検出されず、アンモニウムイオン濃度は約300mg/Lであった。この結果から、TMAHが分解されて、最終生成物としてアンモニウムイオンとメタンが生成したことを確認した。
(実施例3:初期アンモニウムイオン濃度と最大ガス発生速度との関係)
内容積100mLのバイアル瓶に、濃度1400mg/LのTMAH含有排水(pH7、微生物栄養剤を含む)を47.5mL、嫌気性汚泥をTMAH含有排水で馴養した汚泥(汚泥濃度20000mg/L)を2.5mL入れ、また、アンモニウムイオン源として塩化アンモニウムをアンモニウムイオン濃度が0,1000,2000,3000,5000,10000mg/Lとなるように添加した(アンモニウムイオン濃度0mg/Lとは、塩化アンモニウム無添加のことである)。本バイアル瓶内を窒素パージした後にアルミキャップを施し密閉し、35℃にて振騰培養した。定期的に発生ガス量をシリンジにて測定し、汚泥当たりのガス発生速度を測定した。表3に初期アンモニウムイオン濃度と最大ガス発生速度(試験開始後40時間以内)をまとめた。
Figure 0005250444
実施例3の結果より、初期アンモニウムイオン濃度10000mg/Lでは、ガス発生速度が急激に低下することを確認した、したがって、TMAHの分解反応速度も急激に低下していると云える。そして、表3の最大ガス発生速度の値から、TMAHの嫌気性生物処理において、初期アンモニウムイオン濃度を少なくとも5000mg/L以下(全窒素濃度を3900mg−N/L以下)、好ましくは3000mg/L以下(全窒素濃度を2340mg−N/L以下)、より好ましくは1000mg/L以下(全窒素濃度を780mg−N/L以下)の範囲とすることにより、高いTMAH分解反応速度が得られることがわかった。
(実施例4:TMAH含有排水のpHと最大ガス発生速度との関係)
内容積100mLのバイアル瓶に、濃度2000mg/LのTMAH含有排水(pH7、微生物栄養剤を含む)を47.5mL、嫌気性汚泥(汚泥濃度20000mg/L)を2.5mL入れ、本バイアル瓶内を窒素パージした後に、塩酸又は水酸化ナトリウムを添加して、pHを5,6,6.5,7,8,9に調整した。その後、本バイアル瓶内を更に窒素パージした後、アルミキャップを施し密閉し、35℃にて振騰培養した。定期的に発生ガス量をシリンジにて測定し、汚泥当たりのガス発生速度を測定した。表4にpHと最大ガス発生速度(試験開始後40時間以内)をまとめた。
Figure 0005250444
実施例4の結果より、pH5では、TMAHの分解に伴うガス発生が確認されなかった。そして、表4の最大ガス発生速度の値から、TMAHの嫌気性生物処理において、TMAH分解反応速度が最も高くなる最適なpHは、7〜8の範囲であることを確認した
(実施例5:水温と最大ガス発生速度との関係)
内容積1.6Lのカラムに充填剤(22mm角のポリウレタン担体)を80%充填した固定床方式の連続処理装置に、種汚泥として下水処理場の消化汚泥(汚泥濃度25178mg/L)をカラムの半量添加後、濃度2000mg/LのTMAH含有排水(pH7、微生物栄養剤を含む)を5kg−TMAH/m/dの負荷で通水した。実施例5では、該通水時の水温を35,28,23,20,17℃と変えた。表5に水温とTMAH含有排水中のTMAH濃度をまとめた。
Figure 0005250444
実施例5の結果より、水温20℃以上では分解率が90%以上と良好な処理を確認した。これに対し、水温17℃でも、TMAHの分解は可能であるが、分解率が90%以下に低減し、処理水質も悪化した。したがって、水温を20℃以上、より好ましくは28〜35℃の範囲とすることが好ましい。
(実施例6)
容積2.8L(φ60mm×1000mmH)のUASB(上向流嫌気性スラッジブランケット)型リアクターを用いて、以下の条件でTMAH含有排水の連続処理試験を実施した。
TMAH含有排水中のTMAH濃度:500〜2200mg/L
MLSS(汚泥濃度):38626mg/L
通水温度:35℃
図2に、通水日数とTMAH含有排水中のTOC濃度、TMAH濃度、処理水中のTOC濃度及びTMAH濃度との関係を示す。また、図3に、通水日数とTMAH負荷及びTMAH除去速度との関係を示す。
図2及び図3から判るように、通水1ヶ月で、5kgTMAH/m/dの高負荷運転条件下、良好な処理水質(TMAHは検出限界以下、TOCは50mg/L以下)を得ることを確認した。これにより、高速処理が可能であり、処理装置スペースの削減、コスト削減を実現できることを確認した。
1 嫌気性生物処理装置、10 原水槽、12,12a,12b 調整槽、14 嫌気性生物処理槽、16 分離槽、18 窒素処理槽、20 処理水槽、22a〜22e 配管、24a,24b ポンプ、26 希釈水流入ライン、28 pH調整剤流入ライン、30 栄養剤流入ライン、32 蒸気流入ライン、34 循環ライン、36,38 撹拌装置 40 汚泥返送ライン。

Claims (18)

  1. アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理し、メタンガスの発生を伴う嫌気性生物処理方法であって、前記生物処理する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩濃度を1400mg/L以上10000mg/L以下とすることを特徴とする嫌気性生物処理方法。
  2. アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理し、メタンガスの発生を伴う嫌気性生物処理方法であって、前記生物処理する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中の有機態窒素及びアンモニア性窒素の総濃度を3900mg−N/L以下とすることを特徴とする請求項1に記載の嫌気性生物処理方法。
  3. 前記生物処理後の処理水の一部を再度、前記アルキルアンモニウム塩含有排水へ循環させることを特徴とする請求項1又は2に記載の嫌気性生物処理方法。
  4. アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理し、メタンガスの発生を伴う嫌気性生物処理方法であって、前記アルキルアンモニウム塩含有排水を前記生物処理するに当たり、pHを6.5〜9.0の範囲にすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の嫌気性生物処理方法。
  5. アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理し、メタンガスの発生を伴う嫌気性生物処理方法であって、前記アルキルアンモニウム塩含有排水を前記生物処理するに当たり、水温を20℃以上とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の嫌気性生物処理方法。
  6. 前記アルキルアンモニウ塩がテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の嫌気性生物処理方法。
  7. アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理し、メタンガスの発生を伴う生物処理手段と、
    前記生物処理手段に流入する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩濃度を1400mg/L以上10000mg/L以下とするアルキルアンモニウム塩濃度調整手段と、を備えることを特徴とする嫌気性生物処理装置。
  8. アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理し、メタンガスの発生を伴う生物処理手段と、
    前記生物処理手段に流入する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中の有機態窒素及びアンモニア性窒素の総濃度を3900mg−N/L以下とする窒素濃度調整手段と、を備えることを特徴とする請求項7に記載の嫌気性生物処理装置。
  9. 前記生物処理後の処理水の一部を再度、前記アルキルアンモニウム塩含有排水へ循環させる循環手段を備えることを特徴とする請求項7又は8に記載の嫌気性生物処理装置。
  10. アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理し、メタンガスの発生を伴う生物処理手段と、
    前記アルキルアンモニウム塩含有排水を前記生物処理するに当たり、pHを6.5〜9.0の範囲にするpH調整手段と、を備えることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の嫌気性生物処理装置。
  11. アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理し、メタンガスの発生を伴う生物処理手段と、
    前記アルキルアンモニウム塩含有排水を前記生物処理するに当たり、前記生物処理手段内の水温を20℃以上にする温度調整手段と、を備えることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の嫌気性生物処理装置。
  12. 前記アルキルアンモニウム塩がテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)であることを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載の嫌気性生物処理装置。
  13. アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理し、メタンガスの発生を伴う嫌気性生物処理方法であって、前記生物処理する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩濃度は1400mg/L以上10000mg/L以下であることを特徴とする嫌気性生物処理方法。
  14. アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理し、メタンガスの発生を伴う嫌気性生物処理方法であって、前記生物処理する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中の有機態窒素及びアンモニア性窒素の総濃度は3900mg−N/L以下であることを特徴とする請求項13に記載の嫌気性生物処理方法。
  15. アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理し、メタンガスの発生を伴う嫌気性生物処理方法であって、前記アルキルアンモニウム塩含有排水を前記生物処理するに当たり、水温は20℃以上であることを特徴とする請求項13又は14に記載の嫌気性生物処理方法。
  16. アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理し、メタンガスの発生を伴う生物処理手段を備える生物処理装置であって、前記生物処理手段に流入する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中のアルキルアンモニウム塩濃度は1400mg/L以上10000mg/L以下であることを特徴とする嫌気性生物処理装置。
  17. アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理し、メタンガスの発生を伴う生物処理手段を備える生物処理装置であって、前記生物処理手段に流入する際の前記アルキルアンモニウム塩含有排水中の有機態窒素及びアンモニア性窒素の総濃度は3900mg−N/L以下であることを特徴とする請求項16に記載の嫌気性生物処理装置。
  18. アルキルアンモニウム塩含有排水を嫌気的に生物処理し、メタンガスの発生を伴う生物処理手段を備える生物処理装置であって、前記アルキルアンモニウム塩含有排水を前記生物処理するに当たり、前記生物処理手段内の水温は20℃以上であることを特徴とする請求項16又は17に記載の嫌気性生物処理装置。
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