JP3330929B2 - ピペットアダプタ、吸光度測定用ピペット、チップ、吸光度測定装置及び吸光度測定方法 - Google Patents

ピペットアダプタ、吸光度測定用ピペット、チップ、吸光度測定装置及び吸光度測定方法

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JP3330929B2
JP3330929B2 JP2000582473A JP2000582473A JP3330929B2 JP 3330929 B2 JP3330929 B2 JP 3330929B2 JP 2000582473 A JP2000582473 A JP 2000582473A JP 2000582473 A JP2000582473 A JP 2000582473A JP 3330929 B2 JP3330929 B2 JP 3330929B2
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武司 田口
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、医薬品工業等の分野において試料の吸光度
を測定するのに好適に用いられるピペットアダプタ、こ
のピペットアダプタとピペットとを備える吸光度測定用
ピペット、このピペットアダプタに装着可能なチップ、
並びに、この吸光度測定用ピペットを用いて試料の吸光
度を測定する吸光度測定装置及び吸光度測定方法に関す
る。
背景技術 医薬品工業、食品工業、化学工業及び農林水産業等の
幅広い分野で、新薬の研究開発、酵素のスクリーニン
グ、微生物の分析等を行うに際して、吸光度を測定する
ことにより試料の分析が行われている。このような分析
方法のうち、バイオ関連分野で重要な核酸や蛋白質等の
生体試料を分析する方法としては、例えば、次に示すよ
うな方法が挙げられる。
(1)被検体としての生体試料が微量しかないことが
多く、また、試料の定量も重要であることから、この試
料を特別な微量測定用セルに移し替え、この試料が容れ
られたセルに試験光を照射し、このセル及び試料を透過
した試験光の強度を検出して、この検出の結果に基づい
て試料の吸光度を測定する。この場合、試料をセルに容
れるに際しては、図11に示したようなピペット10及
びチップ30が用いられる。チップ30は、ピペット1
0の先端に着脱自在に装着可能であり、このチップ30
内に試料が計り取られる。
(2)米国特許5,844,686号公報には、試験
光を導入する窓或いは試験光を反射させる反射鏡を有す
るチップを用い、このチップをピペットの先端に装着し
て、試料をチップ内に容れたまま試料の吸光度を測定す
る方法が開示されている。この方法は、試料の回収率を
向上させ、回収に伴う試料のコンタミネーションの発生
を回避し、迅速な吸光度測定を行うことを意図したもの
である。
発明の開示 本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、上記従来の吸
光度測定方法には次に示す問題点があることを見出し
た。すなわち; 1)核酸や蛋白質等の試料は、吸光度測定後に次の反
応が行われることが多く、その場合には、吸光度測定の
為にセルに容れられた試料を測定後に回収する必要があ
る。しかし、上記(1)の方法では、試料の回収率が不
充分であり、回収に伴う試料のコンタミネーションが発
生し、また、セルの洗浄が困難である等の問題がある。
2)一方、上記(2)の方法は、以下のような問題点
を有している。すなわち、チップは、コンタミネーショ
ンの問題を回避するために、通常一回限り使用され、再
使用されることなく廃棄される。このような使い捨ての
チップに対して上述の窓や反射鏡を設けることは、チッ
プが高価なものとなることから適当ではない。また、廃
棄することなく再利用するためには、セルの役割をも果
たすチップの洗浄が不可欠である。さらに、上記公報に
開示された発明では、試験光を導入する窓や試験光を反
射させる反射鏡をチップが有しているので、チップの小
型化が困難であり、それ故、少量(特に微量)の試料に
対しては有効ではない。
そこで、本発明は、上記問題点を解消する為になされ
たものであり、試料を回収するステップを省くことがで
き、回収に伴う試料のコンタミネーションの発生が回避
され、測定用の特別なセルが不要であって、安価なチッ
プを用いて微量の試料の吸光度を測定できるピペットア
ダプタ、吸光度測定用ピペット、吸光度測定装置及び吸
光度測定方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、これらの目的を達成するために、上記
知見に基づいて更に研究を重ね、本発明を完成するに至
った。すなわち、本発明に係るピペットアダプタは、被
検体を含む試料の吸光度測定にピペットと共に用いられ
るものであって、ピペットと、試料を収容可能なチップ
との間に装着可能であり、且つ、装着時にピペット及び
チップそれぞれの内部の空間と連続する内部空間を有
し、且つ、外部より内部空間に試験光が導入されると共
に該試験光をチップの試料吸入口に向けて照射する試験
光導入手段を備える、ことを特徴とする。
このような構成のピペットアダプタは、ピペットとチ
ップとの間に装着されて用いられ、装着された状態で
は、ピペットアダプタ、ピペット及びチップそれぞれの
内部空間は連続している。また、試験光導入手段によ
り、試験光は、外部からピペットアダプタの内部空間に
導入され、チップの試料吸入口に向けて照射される。こ
れにより、チップ内に収容された試料に試験光を透過さ
せてその試料の吸光度を測定することができる。なお、
ピペット及びチップは、それぞれ従来より販売され利用
されているものが用いられ得る。また、ガラス、ステン
レス等の無機材料から成るチップも使用可能である。
また、本発明に係るピペットアダプタの試験光導入手
段が、外部より内部空間に試験光を導入する試験光導入
窓と、試験光導入窓により内部空間へ導入された試験光
をチップの試料吸入口に向けて反射させる反射鏡と、を
備えると好ましい。この場合には、試験光は、外部より
試験光導入窓を介してピペットアダプタの内部空間に導
入され、反射鏡により反射されてチップの試料吸入口に
向けて照射される。
さらに、試験光導入手段は、外部より導波させた試験
光を内部空間に設けられた一端からチップの試料吸入口
に向けて出射する光ファイバを備えると好適である。こ
のようにすれば、試験光は、外部より光ファイバを導波
して、ピペットアダプタの内部空間にある光ファイバの
一端からチップの試料吸入口に向けて照射される。この
とき、光ファイバのその一端の近傍に設けられ、且つ、
試験光を集光する試験光集光手段を更に備えるのが一層
好適である。
またさらに、試験光導入手段が、外部より内部空間に
導入される試験光のうち所定波長帯域の成分のみを選択
してチップの試料吸入口に向けて照射するものであると
より好ましい。こうすれば、吸光度測定にとって不要な
波長成分が試料に照射されるのを低減することができ、
チップ内の試料の温度上昇を防止できる。
また、本発明に係る吸光度測定用ピペットは、本発明
によるピペットアダプタと、該ピペットアダプタに装着
可能なピペットとを備えることを特徴とする。ピペット
アダプタとピペットとは互いに着脱自在であっても、一
体のものとされて用いられてもよい。着脱自在の場合に
は、必要に応じてピペットアダプタを容易に洗浄でき、
一方、一体のものとされていれば取扱性を向上できる。
さらに、略錐状を成してピペットアダプタが挿入され
る挿入部と、筒状を成して端部に試料吸入口が形成され
ている試料収容部とを有するチップを更に備えると有用
である。このようなチップを用いて試料を吸入し、チッ
プの試料収容部に試料を保持すれば、試料の吸光度測定
の再現性が高められる。また、筒状の試料収容部をより
細く長くすれば、試料が微量であっても試験光の透過長
を大きくできる。
また、本発明に係る吸光度測定装置は、被検体を含む
試料の吸光度を測定するものであって、(1)試験光を
出力する光源と、(2)光源から出力された試験光が内
部空間に導入され、試料を収容可能なチップが装着さ
れ、且つ、チップの試料吸入口に向けて上記試験光を照
射する本発明の吸光度測定用ピペットと、(3)その吸
光度測定用ピペットに装着されたチップの試料吸入口か
ら外部に出力された試験光を検出する検出光学系と、を
備えることを特徴とする。
このように構成された吸光度測定装置によれば、光源
から出力された試験光は、吸光度測定用ピペットの内部
空間に導入され、吸光度測定用ピペットに装着されたチ
ップの試料吸入口に向けて照射され、チップの試料吸入
口から外部に出力されて検出光学系により検出される。
そして、この検出結果を用いてチップ内にある試料の吸
光度が測定される。
具体的には、チップに試料が収容された状態において
検出光学系により検出された試験光の強度と、チップに
試料が収容されていない状態、又は、チップに被検体が
含まれていないブランク試料が収容された状態において
検出光学系により検出された試験光の強度とに基づい
て、チップ内にある試料の吸光度を算出する演算手段を
更に備えることが望ましい。
さらに、検出光学系が、チップの試料吸入口から外部
に出力された試験光のうち互いに異なる波長を有する複
数の成分の強度を同時又は略同時に検出することが可能
であると、複数の波長成分のそれぞれにおける試料の吸
光度が実質的に同時に測定される。
加えて、本発明による吸光度測定装置は、少なくとも
チップを冷却し又はチップの温度を一定に保持する温度
調整手段を更に備えると好ましい。これにより、チップ
又はその周辺の温度上昇又は変化に伴うチップ内の空気
の容積変化、特に熱膨張が抑制される。この場合、チッ
プの周辺をも冷却すると一層好ましい。
またさらに、ピペットアダプタが少なくとも一部が錘
状を成す側壁を有しており、このピペットアダプタの錘
状を成す側壁の所定部分が嵌着可能な孔部を有する保持
手段を更に備えても好ましい。こうすることにより、吸
光度測定用ピペットの着脱が極めて簡易となる。しか
も、吸光度測定用ピペットが安定に且つ強固に保持され
るので、試験光の光路における光軸のずれが低減され
る。
また、本発明に係る吸光度測定方法は、本発明による
吸光度測定用ピペットを用いて試料の吸光度測定を好適
に実施する方法であって、被検体を含む試料の吸光度を
測定する吸光度測定方法である。すなわち、本発明に係
る吸光度測定方法は、本発明の吸光度測定用ピペット
に、試料を収容可能なチップを装着する工程と、チップ
に、試料、又は、被検体を含まないブランク試料を収容
する工程と、吸光度測定用ピペットの内部空間に外部よ
り試験光を導入し、チップの試料吸入口から外部に出力
された試験光を検出する工程と、チップに試料が収容さ
れた状態において検出した試験光の強度と、チップに試
料が収容されていない状態、又は、チップにブランク試
料が収容された状態において検出した試験光の強度と、
に基づいて前記チップ内にある試料の吸光度を算出する
工程と、を備えることを特徴とする。
ここで、試験光を検出する工程においては、チップの
試料吸入口から外部に出力された前記試験光のうち、互
いに異なる波長を有する複数の成分の強度を同時又は略
同時に検出すると好適である。また、試験光を検出する
工程においては、少なくともチップを冷却し又はチップ
の温度を一定に保持しながら試験光を検出することが望
ましい。
また、本発明によるチップは、本発明のピペットアダ
プタに装着可能であり、被検体を含む試料が収容され、
筒状(円筒及び角筒のいずれでもよい)を成し、且つ、
中心軸に沿う断面における内壁が略平行である試料収容
部を有することを特徴とする。このようなチップを試料
の吸光度測定に用いれば、試料に照射された試験光の一
部がチップを透過して光検出器へ入射するおそれが殆ど
ない。さらに、本発明は、本発明のピペットアダプタに
装着可能であり、被検体を含む試料に照射される試験光
を実質的に遮断することが可能な遮光性部材で形成され
たチップを提供する。
図面の簡単な説明 図1は、本発明による吸光度測定用ピペットの第1実
施形態を示す構成図である。
図2は、本発明によるピペットアダプタの第1実施形
態の構成を示す断面図である。
図3は、本発明による吸光度測定装置の第1実施形態
を示す構成図である。
図4は、本発明によるピペットアダプタの第2実施形
態の構成を示す断面図である。
図5は、本発明による吸光度測定装置における検出光
学系に係る他の実施形態の構成図である。
図6は、本発明による吸光度測定装置における検出光
学系に係る更に他の実施形態の構成図である。
図7は、本発明による吸光度測定装置の第2実施形態
を示す構成図である。
図8は、本発明による吸光度測定装置の第2実施形態
を示す斜視図である。
図9は、本発明による吸光度測定用ピペットの他の実
施形態に備わるチップを示す断面図である。
図10は、本発明による吸光度測定装置の第3実施形
態を示す斜視図である。
図11は、ピペット及びチップの従来の構成図であ
る。
発明を実施するための最良の形態 以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細
に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には
同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、上
下左右等の位置関係については、特に規定しない限り、
図面の上下左右等の位置関係に基づくものとする。
先ず、本発明に係る吸光度測定用ピペット及びピペッ
トアダプタそれぞれの実施形態について説明する。図1
は、本発明による吸光度測定用ピペットの第1実施形態
を示す構成図である。同図には、本実施形態に係る吸光
度測定用ピペット1の他にチップ30も示されている。
また、図2は、本発明によるピペットアダプタの第1実
施形態の構成を示す断面図である。
吸光度測定用ピペット1は、ピペット10及びピペッ
トアダプタ20を備えて構成される。従来の構成を示し
た図11と比較すると、本実施形態ではピペット10と
チップ30との間にピペットアダプタ20が設けられる
点で異なっている。ピペット10及びチップ30として
は、それぞれ従来より市販され使用されているものが利
用可能である。ピペット10とピペットアダプタ20と
は、互い別体であって着脱自在でもよいが、一体のもの
とされていれば取り扱いが容易である。
ピペットアダプタ20は、ピペット10の先端を挿入
するピペット装着部21と、チップ30を装着するチッ
プ装着部22とを有しており、ピペット10とチップ3
0との間に装着可能である。ピペットアダプタ20は、
その装着時にピペット10及びチップ30それぞれの内
部の空間と連続する内部空間20Aを有している。ピペ
ットアダプタ20とピペット10との間の接合、及び、
ピペットアダプタ20とチップ30との間の接合は、チ
ップ30内に試料を保持・静止させるために共に気密性
が高いことが必要とされることから、ピペット装着部2
1及びチップ装着部22それぞれは、気密性に優れた材
質である例えばゴム状物質や高分子コーティングされて
いるのが好適である。
また、ピペットアダプタ20は、外部より内部空間2
0Aに試験光を導入する試験光導入窓23と、その試験
光導入窓23を透過して内部空間20Aへ導入された試
験光をチップ装着部22の開口を経てチップ30の試料
吸入口31に向けて反射させる反射鏡24とを備える。
このように、試験光導入窓23及び反射鏡24により試
験光導入手段が形成されている。なお、試験光導入窓2
3は、外付けではなく、内側に付けてもよい。
試験光導入窓23は、外部より内部空間20Aに導入
する試験光のうち試料の吸光度測定に必要な所定波長帯
域の成分のみを選択して透過するものであるのが好適で
ある。同様に、反射鏡24も、内部空間20Aに導入さ
れた試験光のうち所定波長帯域の成分のみを選択して反
射させるものであるのが好適である。或いは、内部空間
20Aに導入された試験光のうち所定波長帯域の成分の
みを選択して透過させるバンドパスフィルタをピペット
アダプタ20の内部空間20Aに備えるのも好適であ
る。
次に、本発明に係る吸光度測定装置の実施形態につい
て説明する。図3は、本発明による吸光度測定装置の第
1実施形態を示す構成図である。吸光度測定装置100
は、上述した吸光度測定用ピペット1の他に、光源4
0、レンズ41,42、アパーチャ43、レンズ44及
びシャッタ45を備えるものである。また、この吸光度
測定装置100は、アパーチャ51、バンドパスフィル
タ52、光検出器60、電流計70及びコンピュータ8
0(演算手段)を備える。
なお、光源40からシャッタ45に到るまでの照射光
学系と、アパーチャ51から光検出器60に到るまでの
検出光学系とは、互いの相対的位置が固定されており、
これらに対して吸光度測定用ピペット1は所定位置に着
脱自在となっている。なお、所定位置に吸光度測定用ピ
ペット1を着脱自在に装着するには、例えば、固定スタ
ンド筐体に対して磁石を用いて固定するといった方法が
挙げられ、こうすれば適切な光学的配置を簡易に実現で
きる利点がある。
光源40は、チップ30内に収容された試料9、ブラ
ンク試料(図示せず)、又はチップ30内にこれら試料
が収容されていない状態の吸光度を測定するための所定
波長帯域の試験光を出力するものであり、例えば、紫外
光を出力する重水素ランプが好適に用いられる。また、
シャッタ45は、試験光の照射時間を規定し、試料9又
はブランク試料に試験光が長時間照射されてそれら試料
の温度が上昇するのを抑制する。
アパーチャ51は、チップ30の試料吸入口31から
外部に出力された試験光のうち光検出器60により検出
すべき光束断面領域を規定する。すなわち、チップ30
の試料吸入口31から外部に出力される試験光は、試料
吸入口31を直接通過して出力されるものの他、試料吸
入口31近傍の内壁で反射・散乱されて出力されるもの
がある。そして、アパーチャ51は、試料吸入口31を
主として直接通過して出力された試験光を通過させるも
のである。
さらに、バンドパスフィルタ52は、アパーチャ51
を通過した試験光のうち、光検出器60により検出すべ
き波長成分を選択的に透過させる。光検出器60は、バ
ンドパスフィルタ52を通過した試験光を受光して、そ
の試験光の強度に応じた電流信号を出力するものであ
り、例えば、光電子増倍管やフォトダイオード等が好適
に用いられる。
光検出器60から出力された電流信号は、電流計70
に入力し、その電流値に応じた電圧信号が出力される。
コンピュータ80には、電流計70から出力された電圧
信号が入力され、コンピュータ80は、この電圧信号に
応じて、チップ30内の試料9、同ブランク試料又はチ
ップ30内にこれらが収容されていない状態の試験光の
強度を求め、これらの試験光に基づいて試料の吸光度を
算出するものである。
ここで、上記被検体としては、特に限定されるもので
はなく、溶液状、半固体状又は固体状であってもよく、
適当な溶媒を用いて、吸光度測定を行え得る濃度とされ
たものを試料とできるものであればよい。具体的には、
生体試料としての尿サンプル、血液サンプル、体液サン
プル若しくは生体組織、核酸、蛋白質若しくは塩基等の
抽出物等が挙げられ、生体試料以外の被検体としては、
河川水、湖沼水、海水、水道水、雨水、焼却灰、廃棄物
若しくは環境中の動植物サンプル等の環境試料、一般に
使用される金属、セラミック、プラスチックス、それら
の抽出液若しくは溶解液、ガス若しくはそれらの吸収物
等、又は、合成された物質等の分析サンプル等が挙げら
れる。
そして、吸光度測定用の試料としては、これら被検体
を溶質として、適当な溶媒に溶解又は分散させたものを
用いることができる。なお、本発明において、「ブラン
ク試料」とは、溶質としての被検体を含まない溶媒(例
えば、蒸留水、高純水等)又は溶媒以外の溶液(例え
ば、緩衝液、基質を含まない反応液等)を示す。
次に、本実施形態に係る吸光度測定装置100の動作
について説明すると共に、本実施形態に係る吸光度測定
方法について、図3を参照して説明する。先ず、吸光度
測定用ピペット1にチップ30を装着し、試料容器から
チップ30内に試料を計り取って収容する。次いで、こ
の状態を維持したまま、吸光度測定用ピペット1を吸光
度測定装置100の所定位置に装着する。それから、シ
ャッタ45が開かれ、光源40から出力された試験光
は、レンズ41,42により集光され、アパーチャ43
を通過し、レンズ44により平行光とされ、シャッタ4
5を通過して、ピペットアダプタ20の試験光導入窓2
3に入射する。
その試験光は、試験光導入窓23を透過して、ピペッ
トアダプタ20の内部空間20Aに導入され、反射鏡2
4により反射される。反射された試験光は、チップ30
内に収容されている試料9により一部吸収されて透過
し、チップ30の試料吸入口31から外部へ出力され
る。
チップ30の試料吸入口31から出力された試験光
は、光束の一部がアパーチャ51を通過し、検出される
べき波長成分がバンドパスフィルタ52を透過して光検
出器60で受光される。そして、受光された試験光の光
量(強度)に応じた電流信号が光検出器60から出力さ
れ、その電流信号は電流計70により電圧信号に変換さ
れ、その電圧信号はコンピュータ80に入力し、この電
圧信号に応じた試験光強度(以下、これを「試料実測
値」という)を求める。
このとき、チップ30に収容された試料9量から、平
均光路長(以下、これを「試料光路長」という)を求め
ておく。光路長の具体的な算出方法としては、制限され
ず、別に設けたスケール等を使用して目視で測定しても
よく、光路長に応じたスケールがチップ30に付されて
いてもよいし、光路長がピペット10に表示されるよう
になっていてもよい。
また、用いるチップの種類や形状と試料量とから光路
長を決定でき、これらの間の関係を予めコンピュータ8
0に記憶しておくことにより光路長を容易に求めること
ができ便利である。このとき、試料量や溶媒の種類に対
し、チップ30内での散乱光や反射光の影響を理論的又
は実験的(経験的)に評価した光路長の補正ファクタを
予め算出しておいても好ましい。
一方、上述した試料9の吸光度測定に先立ち又はその
後に、チップ30を取り替え、試料9の代わりにブラン
ク試料をチップ30に収容して、或いは、チップ30に
何も収容しないで、試料9の吸光度測定と同様にして試
験光強度(以下、これを「参照値」という)を求める。
ブランク試料を用いた場合には、上記試料光路長と同様
にして、光路長(以下、これを「参照光路長」という)
を求めておく。そして、上記試料実測値、参照値、試料
光路長及び参照光路長、更に必要であれば、光路長の補
正ファクタに基づき、コンピュータ80によって試料9
の吸光度を算出する。さらに、吸光度から試料9中の被
検体濃度を定量するには、上記光路長及び被検体のモル
吸光係数から算出可能である。
以上のような本発明によるピペットアダプタ20、こ
のピペットアダプタ20を備える吸光度測定用ピペット
1、及び、この吸光度測定用ピペット1を備える吸光度
測定装置100によれば、吸光度測定が終了した試料9
を、例えば、反応容器に移し、吸光度測定に引き続く目
的の諸反応に供することが容易となる。よって、試料9
を回収するステップを省くことができ、回収に伴う試料
のコンタミネーションの発生を回避できる。
また、従来の高価な吸光度測定用のセルが不要であっ
て、微量試料の吸光度測定を迅速に実施できる。さら
に、従来の市販のチップ30を用いることができるので
安価であり、しかも、チップ30の小型化を実現できる
ので、微量試料の測定に極めて有用である。加えて、チ
ップ30が安価且つ小型であるので、試料9によっては
使用後のチップ30の廃棄が必要な場合に、コストを抑
え且つ廃棄物量を低減できる。
さらに、反射鏡24によって試験光をチップ30の試
料吸入口31に向けて照射できるので、チップ30に収
容されたそのままの状態における試料9の吸光度測定を
実施できる。よって、装置構成を簡略化できる利点があ
る。またさらに、バンドパスフィルタ52によって検出
すべき波長成分を選択し、光検出器60によりその成分
のみを検出できるので、バックグラウンド光を格段に軽
減できる。よって、吸光度の測定感度を向上できる。
さらにまた、試験光導入窓23及び/又は反射鏡24
が、試料9の吸光度測定に必要な波長帯域成分の光を透
過又は反射するので、吸光度測定にとって不要な波長成
分が試料に照射されるのを低減することができる。した
がって、チップ30内の試料9の温度上昇を防止でき
る。その結果、試料9の体積膨張による光路長の変化や
屈折率の変化が抑えられ、吸光度測定の精度の低下を十
分に防止できる。また、チップ30内空気の熱膨張が抑
制され、これによる試料9のチップ30からの漏出が十
分に防止できる。
次に、本発明に係るピペットアダプタの他の実施形態
について説明する。図4は、本発明によるピペットアダ
プタの第2実施形態の構成を示す断面図である。このピ
ペットアダプタ120は、ピペット10の先端を挿入す
るピペット装着部121と、チップ30を装着するチッ
プ装着部122とを有しており、ピペット10とチップ
30との間に装着可能である。また、ピペットアダプタ
120は、その装着時にピペット10及びチップ30そ
れぞれの内部の空間と連続する内部空間120Aを有し
ている。
ピペットアダプタ120とピペット10との間の接
合、及び、ピペットアダプタ120とチップ30との間
の接合は、チップ30内に試料を保持且つ静止させるた
めに共に気密性が高いことが必要とされることから、ピ
ペット装着部121及びチップ装着部122は、気密性
に優れた材質、例えば、ゴム状物質や高分子コーティン
グされていると好ましい。
また、ピペットアダプタ120は、光ファイバ123
(試験光導入手段)及びレンズ124(試験光集光手
段)を備える。光ファイバ123は、外部より導波させ
た試験光を内部空間120Aに設けられた一端から出力
する。レンズ124は、光ファイバ123の該一端から
出力された試験光を平行光とし、その試験光をチップ装
着部122の開口を経てチップ30の試料吸入口31に
向けて照射する。
さらに、ピペットアダプタ120は、内部空間120
Aに導入された試験光のうち所定波長帯域の成分のみを
選択して透過させるバンドパスフィルタを内部空間12
0Aに備えても好適である。また、光ファイバ123と
して先端が球状レンズ又はセルフォックレンズとなって
いるものを用いても好適であり、この場合にはレンズ1
24は不要であり、光ファイバ123の先端部が試験光
集光手段を兼ねる。
このようなピペットアダプタ120を用いる場合に
は、光源40から出力された試験光は、光ファイバ12
3の外部の一端から入力され、光ファイバ123を導波
し、光ファイバ123の内部空間120A内の一端から
出射される。その出射された試験光は、先述したのと同
様にしてチップ30内の試料9を透過する。
このように構成されたピペットアダプタ120によれ
ば、光ファイバ123を用いることにより、図3に示す
反射鏡24を有するピペットアダプタ20同様に、チッ
プ30に収容された状態における試料9に試験光が照射
される。よって、装置構成の簡略化が図られる。
また、レンズ124又は光ファイバ123の先端部に
レンズ機能をもたせることにより、試料9へ集光された
試験光が照射される。よって、図3に示すレンズ41,
42,44を用いなくともよく、装置構成がより簡略化
され得る。さらに、図3に示す光線40をチップ30か
ら離れた位置に設けることができ、光源40の輻射熱及
びその光源40からの熱伝導によるチップ30内空気及
び試料9の温度上昇を抑制し得る。その結果、試料9の
チップ30からの漏出や、試料9の体積膨張を阻止でき
る。
次に、吸光度測定装置における検出光学系の他の実施
形態について説明する。図5は、本発明による吸光度測
定装置における検出光学系に係る他の実施形態の構成図
である。この検出光学系は、チップ30から順に、レン
ズ151,152、アパーチャ153、レンズ154、
ダイクロイックミラー155,156、バンドパスフィ
ルタ157〜159、光電子増倍管161〜163(光
検出器)を備える。以下では、チップ30内にある吸光
度測定対象の試料9は核酸又は蛋白質を被検体として含
むものであるとして、測定光成分260nm及び280
nm並びに参照光成分320nmの3波長成分を同時に
検出する場合について説明する。
ダイクロイックミラー155は、波長帯域250〜3
00nmの成分を選択的に反射させ、他の波長成分を透
過させる。一方、ダイクロイックミラー156は、波長
帯域250〜270nmの成分を選択的に反射させ、他
の波長成分を透過させる。バンドパスフィルタ157,
158,159は、最大透過波長がそれぞれ280n
m,260nm及び320nmのものである。
この検出光学系では、チップ30内の試料により一部
吸収されて透過し試料吸入口31から外部に出力された
試験光は、レンズ151,152により一旦集光された
後に、アパーチャ153を通過し、レンズ154により
平行光とされる。この平行光とされた試験光は、ダイク
ロイックミラー155及び156並びにバンドパスフィ
ルタ157〜159により3波長成分に分離される。
すなわち、波長280nm成分は、ダイクロイックミ
ラー155により反射され、ダイクロイックミラー15
6を透過し、バンドパスフィルタ157を透過して、光
電子増倍管161により検出される。波長260nm成
分は、ダイクロイックミラー155により反射され、ダ
イクロイックミラー156でも反射され、バンドパスフ
ィルタ158を透過して、光電子増倍管162により検
出される。また、波長320nm成分は、ダイクロイッ
クミラー155を透過し、バンドパスフィルタ159を
透過して、光電子増倍管163により検出される。
このような検出光学系によれば、試験光の3波長成分
(波長280nm,260nm及び320nm)を同時
に検出することができる。通常、チップに吸い上げられ
た溶液は、その粘性にもよるが、完全な静止状態とはな
り難く、通常はその状態が時事刻々と、時には秒単位で
微妙に変化する。このような変化は、吸光度測定に影響
を殆ど与えない程度に微小なこともあるし、測定環境の
温度変動、振動又は空気の流れ等によっては、光検出器
に入射する試験光の強度が有意に変動する程度の屈折率
変化が引き起こされる場合がある。このような状況下、
上記検出光学系によれば、複数の波長成分の試験光を同
時に検出できるので、試料9の状態変化による吸光度測
定値の誤差を低減できる。
次に、吸光度測定装置における検出光学系の更に他の
実施形態について説明する。図6は、本発明による吸光
度測定装置における検出光学系に係る更に他の実施形態
の構成図である。この検出光学系は、チップ30から順
に、レンズ251,252、光ファイバ253及び分光
検出器260を備える。
この検出光学系では、チップ30内の試料9により一
部吸収されて試料吸入口31から外部に出力された試験
光は、レンズ251,252により集光されて光ファイ
バ253の一端に入力し、光ファイバ253を導波して
他端から出力され分光検出器260に入力する。そし
て、分光検出器260により分光されて試験光のスペク
トルが検出される。これにより、所定の波長帯域におけ
る試験光のスペクトルが検出され、コンピュータ80に
より通常の方法でスペクトル解析が行われる。
このような検出光学系によると、所定波長帯域におけ
る任意波長の試験光成分の強度を略同時に(実質的に同
時に)求めることができる。また、吸光スペクトルが種
々異なる被検体を含む各試料9に対してひとつの検出光
学系で対応可能となる。よって、試料9の吸光度測定に
おける汎用性が高められ、バンドパスフィルタの組み替
え等の手間を省くことができる。
また、分光検出器260の波長分解能を高めることに
より、被検体物質の分子構造の違い、例えば、分子骨格
や官能基の相違に由来する吸光スペクトル形状の差異を
検知し得るので、試料9の吸光度測定と同時に被検体の
純度検定を行い得る。この場合、検出対象の波長領域に
対して量子効率が高く、分光特性に波長依存性が少ない
(分光感度曲線が平坦に近い)光検出器を、分光検出器
260が備えると一層好適である。
次に、本発明に係る吸光度測定装置の他の実施形態に
ついて説明する。図7は、本発明による吸光度測定装置
の第2実施形態を示す構成図であり、図8は、本発明に
よる吸光度測定装置の第2実施形態を示す斜視図であ
る。吸光度測定装置200は、ピペット10及び側壁が
角錐状を成すピペットアダプタ220から構成される吸
光度測定用ピペット2を備えたものである。
この吸光度測定用ピペット2は、ピペットアダプタ2
20が筐体5(保持手段)に設けられた装着孔29(孔
部)に固定されている。装着孔29の開口面積は、ピペ
ットアダプタ220の水平断面積の最小値よりは大きく
且つ最大値よりは小さくされており、ピペットアダプタ
220が装着孔29に嵌合されて吸光度測定用ピペット
2は強固に固定されている。
また、筐体5の内部には、光学系4、冷却用ファン
3、フィルタディスク59、回転モータ53、回転モー
タコントローラ54、フィルタディスク59の回転数に
同期したトランジスタ−トランジスタロジック(TT
L)信号発生回路55、光検出器60、電流電圧変換器
71、及び、電源72,73が配置されている。光学系
4は、図3に示すレンズ41,42、アパーチャ43、
レンズ44及びシャッタ45から成っており、筐体5の
外部に設けられた光源40が光ファイバ46を介して光
学的に結合され、これらから照射光学系が構成されてい
る。
冷却用ファン3(温度調整手段)は、ピペットアダプ
タ220に装着されたチップ30及びその周囲に送風す
るためのものであり、電源73に接続されている。ま
た、フィルタディスク59は、図8に示すように3種類
のバンドパスフィルタ59A,59B,59Cを有する
円板から成っており、電源72に接続された回転モータ
53の回転軸が同軸状に固定されている。各バンドパス
フィルタ59A,59B,59Cは、例えば、それらの
最大透過波長がそれぞれ260nm,280nm及び3
20nmのものが用いられ、形状及び面積は互いに同一
とされている。このように、フィルタディスク59と光
検出器60により検出光学系が構成されている。
また、チップ30、フィルタディスク59及び光検出
器60は、図3に示す吸光度測定装置100に比して互
いに近接して、且つ、各バンドパスフィルタ59A,5
9B,59Cとチップ30との距離が同一となるように
配置されている。光検出器60は、電流電圧変換器71
を介してアナログ−デジタル(AD)変換器及びインタ
ーフェイスを兼ね備えたコンピュータ81(演算手段)
に接続されている。コンピュータ81は、光検出器60
で検出された試験光の電流信号等の強度を用いて試料9
の吸光度を算出すると共に、フィルタディスク59の回
転数に同期したTLL信号を読み込み、さらに、回転モ
ータコントローラ54を介してフィルタディスク59の
回転をも制御する。
電流電圧変換器71は、コンピュータ81が正常に作
動できる入力信号条件を満たす特性のものであり、場合
によっては増幅機能を更に備えたものであってもよい。
なお、光検出器60の種類によっては、電流電圧変換器
71の代わりに図3に示す電流計70を用いてもよい。
次に、本実施形態に係る吸光度測定装置200の動作
について、図7及び8を参照して説明する。先ず、光源
40及び冷却用ファン3を含めた電源のスイッチを入れ
る。冷却用ファン3からの送風により、試験光の照射や
熱源からの輻射又は伝導される熱によるチップ30及び
試料9の温度上昇が抑えられ、或いは、チップ30及び
試料9が冷却される。また、実際の測定に入る前に、十
分に暖機するとなおよい。次いで、吸光度測定用ピペッ
ト2にチップ30が装着され、試料を含まない溶媒のみ
の溶液であるブランク測定液をチップ30に計り取る。
この吸光度測定用ピペット2を筐体5の装着孔29の上
方から挿入し、筐体5に固定する。
さらに、回転モータ53によりフィルタディスクを所
定の回転周期、例えば10Hzで回転させる。この状態
で、光学系4のシャッタ45が開かれ、光源40から出
力された試験光がピペットアダプタ220の試験光導入
窓23を透過して、ピペットアダプタ220内の反射鏡
24を経て試料9に照射される。
ブランク測定液を通過した試験光は、チップ30の試
料吸入口31からフィルタディスク59に向かって出射
される。上述の如くフィルタディスク59は回転してお
り、チップ30の試料吸入口31下を各バンドパスフィ
ルタ59A,59B,59Cが通過している間は、所定
波長を有する試験光が光検出器60に入射し、各波長成
分に対応する電流信号が出力される。また、フィルタデ
ィスク59のバンドパスフィルタ59A,59B,59
Cが配置されていない板部分が試料吸入口31下を通過
している間は、試験光は遮断され、光検出器60からは
暗電流が出力される。
各波長成分に対応する電流信号及び暗電流は、電流電
圧変換器71で電圧に変換され、フィルタディスク59
に同期したTTL信号でタイミングを計り、コンピュー
タ81によって、それらの出力値が読み込まれ、コンピ
ュータ81内に記憶される。また、回転周期が10Hz
の場合には、フィルタディスク59は一回転にわずか
0.1秒を要するので、各波長成分の検出は実質的に同
時と言える。
次いで、ブランク測定液を試料9に代えて上述した測
定を繰り返す。バンドパスフィルタ59A,59B,5
9Cに対応するデータ値から暗電流に対応するデータ値
を差し引く補正を行い、その結果得られた各波長成分の
電流信号及び先にコンピュータ81に記憶させたブラン
ク測定液でのデータ値から、試料9に対する各波長成分
の吸光度が算出される。そして、必要であれば前述した
光路長の補正を行った場合の吸光度の算出も可能であ
る。また、試料9に吸光されない波長を有する光のみを
透過する所定のバンドパスフィルタを介して得られた測
定値で補正して吸光度を算出してもよい。
このように構成された吸光度測定装置200によれ
ば、ピペットアダプタ220の側壁が角錐状を成してお
り、この側壁の所定部分が嵌め込まれて装着される(嵌
着される)装着孔29を有する筐体5に吸光度測定用ピ
ペット2が固定されるので、着脱が極めて簡易である。
また、装着時の振動が抑えられ、振動による試料9のチ
ップ30からの漏出を防止できる。
さらに、吸光度測定用ピペット2が安定に且つ強固に
保持されるので、装着位置の再現性が高く、試験光の光
路における光軸のずれが低減される。よって、吸光度の
測定精度を向上できる。この場合、ピペットアダプタ2
20側壁及び筐体5の装着孔29の寸法精度を高めれ
ば、装着位置の再現性が一層向上される。さらにまた、
試験光の各波長成分を略同時(実質的に同時)に検出で
きるので、上述した図5に示す検出光学系の奏する効果
と同様に、試料9の状態変化による吸光度測定値の誤差
を低減できる。
また、ピペットアダプタは気密性の高い材質であるこ
とが望まれるが、それ故に、ピペットアダプタやチップ
が加熱されて温度が上昇すると、それらの内部の空気が
熱膨張し、チップ内の試料を押し出すおそれがある。本
実施形態の吸光度測定装置200では、測定環境温度
(室温)上昇や回転モータ53が熱源となるおそれがあ
るが、これに対し、冷却用ファン3によってチップ30
及びその周囲の冷却及び/又は温度保持がなされている
ので、チップ30及びピペットアダプタ220の内部空
気の膨張が有意に抑えられる。よって、試料9のチップ
30からの漏出を良好に防止できる。また、試料9自体
が強制的に冷却されるので、試験光の照射による試料9
の加熱が抑制され、チップ30からの漏出を一層防止可
能である。
さらに、光源40が筐体5の外部にあるので、光源4
0の輻射熱によるピペットアダプタ220やチップ30
の温度上昇が十分に防止される。また、筐体5が光源4
0の輻射熱で加熱され、筐体5からの熱伝導により、ピ
ペットアダプタ220及びチップ30の温度が上昇して
も、チップ30内の試料9の温度変化を抑制できる。し
たがって、チップ30からの漏出をより一層防止でき
る。
さらに、試験光は、試料9を透過する際に屈折され、
チップ30の先端(試料吸入口31)から様々な出射角
で出射されるのに対し、チップ30とフィルタディスク
59、及び、フィルタディスク59と光検出器60が、
それぞれ互いに近接して配置されているので、チップ3
0から出射された試験光の略全てを光検出器60へ入射
させることができる。したがって、光検出器60による
試験光の検出効率(幾何学的効率)が高められ、より高
感度な吸光度測定が可能となる。
次に、吸光度測定用ピペットの他の実施形態について
説明する。図9は、本発明による吸光度測定用ピペット
の他の実施形態に備わるチップを示す断面図である。こ
の吸光度測定用ピペットは、図1に示す吸光度測定用ピ
ペット1のピペットアダプタ20に、図9に示すチップ
230が着脱自在に装着されたものである。
このチップ230は、ピペットアダプタ20の筒状端
部が内部に挿入されて装着され円錐状の装着部231
(挿入部)と、試料吸入口31が形成された筒状を成す
試料収容部232とを有するものであり、試料収容部2
32の内径dが、ピペットアダプタ20の端部の内径に
比して小さくなっている。この吸光度測定用ピペットで
は、試料9が試料収容部232に収容され、その状態が
保持された状態で試料9の吸光度測定が行われる。な
お、試料収容部232の長さ(図示高さ)は特に限定さ
れず、内径dの均一性(内部の平行度が)良好に保時さ
れることが好ましい。
このようなチップ230を有する吸光度測定用ピペッ
トによれば、試料9を通過する試験光の光路長の再現性
が高められる。よって、吸光度の測定精度を向上でき
る。また、筒状の試料収容部232をより細く長くすれ
ば、試料が微量であっても試験光の透過長を大きくでき
るので、より高感度な吸光度測定が可能となり得る。さ
らに、チップ230の内面は、試料9の液切れをよくす
るために、疎水性が高いことが望まれる。このとき、試
料収容部232の内径dをより小さくすることは、試料
9の漏出を防止できるので好ましいことである。
また、チップ230は、試験光を実質的に遮断するこ
とが可能な遮光性部材、つまり、試験光が実質的に透過
しない遮光性部材で形成されることが好ましい。このよ
うな部材から成るチップ230としては、例えば、黒色
のポリプロピレン製チップが挙げられる。特に、チップ
230の試料収容部232の内径が小さく、試験光の一
部がチップ230を透過して光検出器へ入射してしまう
おそれがある場合には、このような実質的に試験光を透
過させないチップは非常に有効である。
なお、吸光度測定用ピペット1,2を固定するには、
吸光度測定用ピペットを極力鉛直に保時し、且つ、試料
9をチップ30,230に吸入する際に同一又は略同一
の吸入力で吸入できるようにすればよく、上述した磁石
による方法及び筐体5に装着することに限られず、例え
ば、通常のピペットスタンド等の治具を用いてもよい。
また、試料9をチップ30,230に吸入する際に、チ
ップ30,230内の減圧速度及び負圧が毎回同一又は
略同一となるようにしてもよい。
さらに、ピペットアダプタ220は、側壁の少なくと
も一部が錘状を成していればよく、例えば、側壁の一面
にテーパ部を有していればよい。またさらに、ピペット
アダプタ220の側壁は、四角錐状でなくともよく、三
角錐状又は五角以上の角を有する錐状でも構わず、或い
は円錐状(この場合には、試験光導入窓23の位置決め
手段が必要となる)であってもよい。また、吸光度測定
装置200では、冷却用ファン3に代えて、又は、冷却
用ファン3に加えて、装着孔29及び/又はピペットア
ダプタ220の側壁にペルチェ素子等の冷却用素子(温
度調整手段)を設置してもよい。
さらに、光源40、回転モータ53等の熱源となり得
るものに冷却用ファンを設けてもよい。この場合、吸光
度測定装置200においては、光源40を筐体5内に配
置してもよく、ピペットアダプタ220が熱伝導率の高
い材質で形成されているときには、ピペットアダプタ2
20を積極的に冷却すると好適である。またさらに、フ
ィルタディスク59は、2種類のバンドパスフィルタ又
は4種類以上のバンドパスフィルタを有してもよい。ま
たさらに、光源40として波長可変レーザを用いれば、
分光検出器260を用いずとも、吸光スペクトルが得ら
れる。
また、以上の実施態様は、手動式ピペットに係るもの
であるが、本発明をハイスループットスクリーニング装
置のような自動式ピペットに適用することも可能であ
る。自動式ピペットは、試料の吸入の再現性が優れるこ
とに加えて、光学系の再現性も高いという特性を有して
いる。よって、本発明を自動式ピペットに適用すれば、
微量試料の吸光度測定に極めて好適な装置システムの構
築が可能となる。
次に、このような自動式ピペットを用いた装置の一例
について説明する。図10は、本発明による吸光度測定
装置の第3実施形態を示す斜視図である。スクリーニン
グ装置300(吸光度測定装置)は、装置本体114に
複数並置されたピペットアダプタ20を備え、これらの
ピペットアダプタ20の下方に検出光学系119が設け
られたものである。この検出光学系119は、ピペット
アダプタ20の数に応じた光検出器を有しており、試験
光の光軸に対して垂直方向(図示前後方向)に可動す
る。なお、ピペットアダプタ20が可動であってもよ
く、この場合、検出光学系119は固定されていても可
動でもよい。また、ピペットアダプタ20は単数であっ
てもよい。
また、検出光学系119の下方には、X−,Y−,Z
−ステージ103,104,105がそれぞれ配置され
ており、X−ステージ103上に載置されるマイクロプ
レート等の備品が3次元的に移動されるようになってい
る。なお、ピペットアダプタ20が3次元的に可動する
ようになっていてもよく、この場合、マイクロピペット
等の備品が載置される何れかひとつのステージが設けら
れていればよい。さらに、X−ステージ103の側部上
方には、備品を置くための保持台110が設置されてい
る。
このスクリーニング装置300による吸光度測定(ス
クリーニング)の手順としては、以下に示す手順が例示
される。
(1)まず、チップ230及びマイクロプレート102
を保持台110の所定部位にセットする。
(2)被検体を含む試料9及び標準試料(吸光度既知の試
料或いはブランク試料)112がそれぞれ入れられたマ
イクロプレート102a,102bをX−ステージ10
3の中央部に配置する。
(3)X−,Y−,Z−ステージ103,104,10
5を駆動し、チップ230を保持台110上からX−ス
テージ103上へ受け取り、チップ230をピペットア
ダプタ20の直下方へ移動させる。
(4)Z−ステージ105を上下駆動し、複数のピペッ
トアダプタ20にチップ230を一度に装着させる。
(5)X−及びY−ステージ103,104を駆動し、
標準試料112の入ったマイクロプレート102bをチ
ップ230の直下方へ移動させる。
(6)Z−ステージ105を上下駆動し、チップ230
の先端部をマイクロプレート102bの標準試料112
中に挿入する。
(7)装置本体114に内臓された注入ユニット(図示
せず;パイプ108に接続されている)により、マイク
ロプレート102上から標準試料112をチップ230
へ吸入する。このときの吸入速度は、図示しない制御解
析用コンピュータに予め設定しておいた速度とする。
(8)検出光学系119を、装置本体114から手前に
スライドさせる。そして、装置本体114に内臓された
光源(図示せず)から光ファイバ123を介して試験光
をピペットアダプタ20へ導入する。試験光は、ピペッ
トアダプタ20内の図示しない反射鏡で曲げられて、チ
ップ230へ導入される。
(9)チップ230内に収容された標準試料112を透
過した試験光を検出光学系119により検出する。
(10)標準試料112の測定が終了した後、検出光学
系119を後方(装置本体114側)へスライドさせて
初期位置に戻す。
(11)チップ230内の標準試料112を、X−ステ
ージ103上に用意しておいたマイクロプレート113
bへ滴下して完全に排出する。このときの滴下速度は、
制御解析用コンピュータに予め設定しておいた速度とす
る。
(12)次に、標準試料112の場合と同様にして、マ
イクロプレート102a中の試料9をチップ230内に
吸入し(吸入速度は標準試料112の場合と同じにす
る)、試験光の検出を行う。測定終了後、チップ230
内の標準試料112を、X−ステージ103上に用意し
ておいたマイクロプレート113aへ滴下して完全に排
出する。このときの滴下速度は、標準試料112の場合
と同じにする)。
以上の一連の操作は、制御解析用コンピュータにより
所定のシーケンスに従って自動で実施され得る。これに
より、多数の試料を連続式又はバッチ式で迅速に処理で
きるので、吸光度測定の測定効率が格段に高められる。
しかも、本発明によるピペットアダプタ20及びチップ
230を用いるので、微量試料に対する高精度及び再現
性の高い迅速な測定が可能となる。
〈実施例〉 以下、実施例に基づき本発明を具体的に説明するが、
本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定さ
れるものではない。
〈実施例1〉 ピペットアダプタとして、合成石英ガラスから成る試
験光導入窓23及び反射鏡24を有する図2に示す構成
のピペットアダプタ20を用い、吸光度測定装置とし
て、図3に示す構成の吸光度測定装置100を使用し
て、試料の吸光度測定を行った。
また、他の構成部材としては、以下に示すものを用い
た。
1)チップ30:1000μl用の汎用品 2)ピペット10:Gilson社製のPipetma
n 3)光源40:浜松ホトニクス社製の重水素ランプ(型
番C6311−50) 4)シャッタ45:コパル社製の電子シャッタ 5)バンドパスフィルタ52:MellesGriot
社製の最大透過波長260nmの干渉フィルタ、及び、
朝日分光社製の最大透過波長320nmの干渉フィルタ
の何れか一方を選択 6)光検出器60:浜松ホトニクス社製の光電子増倍管
(型番R1527HA、検出波長範囲185nm〜65
0nm) 7)電流計70:アドバンテスト社製(型番R824
0) 試料の吸光度測定に先立ち、ブランク試料としての蒸
留水のみについて吸光度測定を実施した。先ず、吸光度
測定用ピペット1にチップ30を装着し、チップ30内
に蒸留水を200μl計り取った。そして、この状態を
維持したまま、吸光度測定用ピペット1を吸光度測定装
置100の所定位置に装着した。
次に、バンドパスフィルタ52として最大透過波長2
60nmのものをセットし、シャッタ45を開いた。チ
ップ30内の蒸留水を透過した試験光のうちの波長26
0nm成分を光検出器60により検出し、電流計70に
より電流値Iw260を読み取り、これをコンピュータ80
に記憶した。そして、シャッタ45を閉じた。なお、絶
対光量が少なく光検出器60の暗電流が無視できない場
合には、シャッタ45を閉じた状態で暗電流を測定し
て、試験光測定時の電流値から暗電流の値を差し引く必
要がある。
続いて、バンドパスフィルタ52として最大透過波長
320nmのものをセットし、シャッタ45を開いた。
チップ30内の蒸留水を透過した試験光のうちの波長3
20nm成分を光検出器60により検出し、電流計70
により電流値Iw320を読み取り、これをコンピュータ8
0に記憶した。そして、シャッタ45を閉じた。
次に、試料9の吸光度測定を実施した。試料9として
は、被検体としての核酸(塩基配列:AGCGCGCA
ATTAACCC)を溶質とし、これを溶媒である蒸留
水に溶解させた溶液を用いた。先ず、吸光度測定用ピペ
ット1にチップ30を装着し、試料容器からチップ30
内に試料を200μlだけ計り取った。そして、この状
態を維持したまま、吸光度測定用ピペット1を吸光度測
定装置の所定位置に装着した。
バンドパスフィルタ52として最大透過波長260n
mのものをセットし、シャッタ45を開いた。チップ3
0内の試料を透過した試験光のうちの波長260nm成
分を光検出器60により検出し、電流計70により電流
値Id260を読み取り、これをコンピュータ80に記憶し
た。そして、シャッタ45を閉じた。
続いて、バンドパスフィルタ52として最大透過波長
320nmのものをセットし、シャッタ45を開いた。
チップ30内の試料を透過した試験光のうちの波長32
0nm成分を光検出器60により検出し、電流計70に
より電流値Id320を読み取り、これをコンピュータ80
に記憶した。そして、シャッタ45を閉じた。
そして、試料9の吸光度を以下の手順で求めた。溶媒
(蒸留水)での補正係数Kを下記式(1); K=Iw260/Iw320 …(1) で表される関係で求め、吸光度Aを下記式(2); A=−log10(Id260/Id320/K) …(2) で表される関係で求めた。その結果、試料9の吸光度A
は0.339であった。また、チップ30内の試料にお
ける光路長Lを測定し、下記式(3); L=1.85cm …(3) を得た。これより、光路長1cm当たりの吸光度Ac
は、下記式(4); Ac =0.339/L=0.183 …(4) で与えられる値であった。
〈実施例2〉 吸光度測定装置100の代わりに図7及び8に示す構
成の吸光度測定装置200を用い、また、チップ30の
代わりに図9に示すチップ230を用い、実施例1と同
様にして同一試料9の吸光度測定を10回実施した。な
お、フィルタディスク59のバンドパスフィルタは、実
施例1で用いた2種類のバンドパスフィルタとした。そ
の結果、試料9の吸光度Acの平均値は、0.182で
あり、変動率はこの平均値に対して±4.8%以下であ
った。
〈参照例1〉 実施例で得られた試料9の吸光度のクロスチェックを
行うため、Beckman分光光度計(型番DU−75
00)により同一試料9の吸光度を測定したところ、光
路長1cm当たりの吸光度は0.187であった。この
値と実施例1で得られた吸光度との差異は、0.004
(約2%)であり、これより、本発明の吸光度測定装置
によれば、試料の吸光度を精度よく測定できることが確
認された。
産業上の利用可能性 以上、詳細に説明したとおり、本発明によれば、ピペ
ットとチップとの間にピペットアダプタを装着して、ピ
ペットアダプタの内部空間に試験光を導入し、その試験
光をチップの試料吸入口に向けて照射することにより、
チップ内の試料の吸光度を測定する。すなわち、試料を
セルに移し替えることなく、試料をチップ内に計り取っ
たままの状態で、その試料の吸光度を測定することがで
きる。したがって、試料を回収するステップを省くこと
ができ、回収に伴う試料のコンタミネーションの発生が
回避され、また、吸光度測定用の特別なセルの使用が不
要であって、微量試料の吸光度測定が迅速に行われる。
また、従来の市販のチップを用いることができるので、
安価であり、さらに、使用後のチップを廃棄することも
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−148635(JP,A) 特開 平5−302893(JP,A) 実開 昭55−130251(JP,U) 実開 平6−16852(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/61 EUROPAT(QUESTEL) JICSTファイル(JOIS) WPI/L(QUESTEL) 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体を含む試料の吸光度測定にピペット
    と共に用いられるピペットアダプタであって、 前記ピペットと、前記試料を収容可能なチップとの間に
    装着可能であり、装着時に前記ピペット及び前記チップ
    それぞれの内部の空間と連続する内部空間を有し、且
    つ、外部より該内部空間に試験光が導入されると共に該
    試験光を前記チップの試料吸入口に向けて照射する、試
    験光導入手段を備える、 ことを特徴とするピペットアダプタ。
  2. 【請求項2】前記試験光導入手段は、 外部より前記内部空間に前記試験光を導入する試験光導
    入窓と、 前記試験光導入窓により前記内部空間へ導入された前記
    試験光を前記チップの試料吸入口に向けて反射させる反
    射鏡と、 を備えることを特徴とする請求の範囲第1項記載のピペ
    ットアダプタ。
  3. 【請求項3】前記試験光導入手段は、外部より導波させ
    た前記試験光を前記内部空間に設けられた一端から前記
    チップの試料吸入口に向けて出射する光ファイバを備え
    る、ことを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記
    載のピペットアダプタ。
  4. 【請求項4】前記光ファイバの前記一端の近傍に設けら
    れ、且つ、前記試験光を集光する試験光集光手段を更に
    備える、ことを特徴とする請求の範囲第3項記載のピペ
    ットアダプタ。
  5. 【請求項5】前記試験光導入手段は、外部より前記内部
    空間に導入される前記試験光のうち所定波長帯域の成分
    のみを選択して前記チップの試料吸入口に向けて照射す
    る、ことを特徴とする請求の範囲第1項〜第4項の何れ
    か一項に記載のピペットアダプタ。
  6. 【請求項6】請求の範囲第1項〜第5項の何れか一項に
    記載のピペットアダプタと、該ピペットアダプタに装着
    可能なピペットとを備えることを特徴とする吸光度測定
    用ピペット。
  7. 【請求項7】略錐状を成して前記ピペットアダプタが挿
    入される挿入部と、筒状を成して端部に試料吸入口が形
    成されている試料収容部とを有するチップを更に備え
    る、ことを特徴とする請求の範囲第6項に記載の吸光度
    測定用ピペット。
  8. 【請求項8】被検体を含む試料の吸光度を測定する吸光
    度測定装置であって、 試験光を出力する光源と、 前記光源から出力された前記試験光が内部空間に導入さ
    れ、前記試料を収容可能なチップが装着され、且つ、該
    チップの試料吸入口に向けて前記試験光を照射する請求
    の範囲第6項又は第7項に記載の吸光度測定用ピペット
    と、 前記チップの試料吸入口から外部に出力された前記試験
    光を検出する検出光学系と、 を備えることを特徴とする吸光度測定装置。
  9. 【請求項9】前記チップに前記試料が収容された状態に
    おいて前記検出光学系により検出された試験光の強度
    と、前記チップに前記試料が収容されていない状態、又
    は、前記チップに前記被検体が含まれていないブランク
    試料が収容された状態において前記検出光学系により検
    出された試験光の強度と、に基づいて前記チップ内にあ
    る前記試料の吸光度を算出する演算手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求の範囲第8項に記載の吸光度測定
    装置。
  10. 【請求項10】前記検出光学系は、前記チップの試料吸
    入口から外部に出力された前記試験光のうち、互いに異
    なる波長を有する複数の成分の強度を同時又は略同時に
    検出可能なものである、ことを特徴とする請求の範囲第
    8項又は第9項に記載の吸光度測定装置。
  11. 【請求項11】少なくとも前記チップを冷却し又は該チ
    ップの温度を一定に保持する温度調整手段を更に備える
    ことを特徴とする請求の範囲第8項〜第10項の何れか
    一項に記載の吸光度測定装置。
  12. 【請求項12】前記ピペットアダプタは、少なくとも一
    部が錘状を成す側壁を有しており、 前記ピペットアダプタにおける錘状を成す側壁の所定部
    分が嵌着可能な孔部を有する保持手段を更に備える、 ことを特徴とする請求の範囲第8項〜第11項の何れか
    一項に記載の吸光度測定装置。
  13. 【請求項13】被検体を含む試料の吸光度を測定する吸
    光度測定方法であって、 請求の範囲第6項又は第7項に記載の吸光度測定用ピペ
    ットに、前記試料を収容可能なチップを装着する工程
    と、 前記チップに、前記試料、又は、前記被検体を含まない
    ブランク試料を収容する工程と、 前記吸光度測定用ピペットの内部空間に外部より試験光
    を導入し、前記チップの試料吸入口から外部に出力され
    た前記試験光を検出する工程と、 前記チップに前記試料が収容された状態において検出し
    た試験光の強度と、前記チップに前記試料が収容されて
    いない状態、又は、前記チップに前記ブランク試料が収
    容された状態において検出した試験光の強度と、に基づ
    いて前記チップ内にある前記試料の吸光度を算出する工
    程と、 を備えることを特徴とする吸光度測定方法。
  14. 【請求項14】前記試験光を検出する工程においては、
    前記チップの試料吸入口から外部に出力された前記試験
    光のうち、互いに異なる波長を有する複数の成分の強度
    を同時又は略同時に検出する、ことを特徴とする請求の
    範囲第13項記載の吸光度測定方法。
  15. 【請求項15】前記試験光を検出する工程においては、
    少なくとも前記チップを冷却し又は該チップの温度を一
    定に保持しながら前記試験光を検出する、ことを特徴と
    する請求の範囲第13項又は第14項に記載の吸光度測
    定方法。
  16. 【請求項16】請求の範囲第1項〜第5項の何れか一項
    に記載のピペットアダプタに装着可能であり、 被検体を含む試料が収容され、筒状を成し、且つ、中心
    軸に沿う断面における内壁が略平行である試料収容部を
    有する、 ことを特徴とするチップ。
  17. 【請求項17】請求の範囲第1項〜第5項の何れか一項
    に記載のピペットアダプタに装着可能であり、 被検体を含む試料に照射される試験光を実質的に遮断す
    ることが可能な遮光性部材で形成されたものである、 ことを特徴とするチップ。
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