JP3330686B2 - 無摺動ゲートバルブ - Google Patents

無摺動ゲートバルブ

Info

Publication number
JP3330686B2
JP3330686B2 JP19542093A JP19542093A JP3330686B2 JP 3330686 B2 JP3330686 B2 JP 3330686B2 JP 19542093 A JP19542093 A JP 19542093A JP 19542093 A JP19542093 A JP 19542093A JP 3330686 B2 JP3330686 B2 JP 3330686B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
valve body
opening
shaft
valve shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP19542093A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0727235A (ja
Inventor
藤三郎 市原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Priority to JP19542093A priority Critical patent/JP3330686B2/ja
Publication of JPH0727235A publication Critical patent/JPH0727235A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3330686B2 publication Critical patent/JP3330686B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無摺動ゲートバルブに関
する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】IC、CCD、液晶表示
素子などの半導体製品の製造ラインはその代表例である
が、極く微量の、極く微細な異物粒子(ダスト)の存在
が製品の歩留りを大幅に低下させるために、製造ライン
の清浄度の保持についての要求が近年とみに厳しくなっ
ている。ゲートバルブはその製造ラインに欠くことの出
来ない配管部材であるが、弁本体内部において弁体を開
閉させる機構の構成要素部材が摺動、転動、その他、摩
擦を伴う動きをし、その摩擦によって発生するダストが
製造ラインを汚染し、清浄度を低下させることが多かっ
た。また、この摩擦を減少させるために潤滑剤を使用す
ることも考えられるが、潤滑剤そのものによる汚染の防
止には複雑な技術を要し、かつ潤滑剤の劣化による潤滑
作用の低下もあるので完全な解決策ではない。
【0003】これらの問題に対処したものとして、特開
平3−204483号公報に「無しゅう動真空ゲートバ
ルブ」が提案されている。この従来例は弁本体の内部に
おいて摩擦部分をなくすようにしたものであり進歩した
ものであるが、未だ十分な解決とはなっていない。すな
わち、図8はこの従来例の無しゅう動真空ゲートバルブ
の部分破断正面図を左半分に、正面図を右半分に示した
ものであり、図9は部分破断側面図であるが、これらの
図を参照して以下にその内容を説明する。
【0004】この従来例では、ほぼ直方体形状の弁本体
100の相対する側壁に長方形の開口101、102が
形成されている。弁本体100の内部においては、一方
の開口101の周辺に弁座103が設けられており、こ
の弁座103へ押し付けるための、開口101よりやや
大きい輪郭の長方形の弁体110が配置されている。ま
た弁本体100の下壁に形成した円形の開口104を弁
本体100の外部から内部へゆるく貫通して、弁体操作
棒117が設けられており、その先端には、半球状の突
起114を有する弁体押圧部材112が取り付けられ、
更にこの弁体押圧部材112には弁体110がコイルば
ね115を介して取り付けられている。
【0005】なお、弁体押圧部材112は弁体110よ
りやや小さい輪郭の長方形状をしており、半球状の突起
114はその中心部にあって、弁体110を押圧するた
めのものである。また、弁体110と弁体押圧部材11
2とは、弁体110の内側に設けたくぼみの横周壁11
9と弁体押圧部材112の段差113との間を、複数の
コイルばね115によって弾性的に連結されている。
【0006】弁本体100の下壁部には支持架台10
5、106が弁本体100の中心に対称的な位置に垂直
に固定されており、それぞれの下部には空気圧シリンダ
140が固定されている。また支持架台105、106
の上部にはピン107が取り付けられており、このピン
107を軸として旋回する垂直部材121とこれらを連
結する水平部材122とからなる上向きコ字状の旋回枠
120が設けられている。更には支持架台105、10
6の下部に固定された空気圧シリンダ140はそのピス
トン棒が旋回枠120の垂直部材121と水平部材12
2との交点を押して、旋回枠120をピン107の回り
に旋回させるような位置関係にある。
【0007】弁本体100の外部において、弁体操作棒
117は旋回枠120の水平部材122に固定された空
気圧シリンダ135のピストン棒に連結されている。
【0008】なお、弁本体100の下壁に形成した開口
104を気密にシールするためのベローズ138が上端
を弁本体100の下壁に、下端を弁体操作棒117に固
定して設けられており、弁体操作棒117の動きに応じ
て伸縮するようになっている。
【0009】従来例の無しゅう動真空ゲートバルブは以
上のように構成されるが、それは次のように作動する。
【0010】図8、図9は弁体110が弁座103から
離れて、従来例のゲートバルブの開から閉、または閉か
ら開の途中の状態を示している。この時、空気圧シリン
ダ135のピストン棒は最も押し出した状態、空気圧シ
リンダ140のピストン棒は最も引き込んだ状態にあ
る。図8、図9の状態から空気圧シリンダ135のピス
トン棒を引き込ませると弁体操作棒117も引き下げら
れ、弁本体100の開口101、102が連通されてゲ
ートバルブは開の状態になる。
【0011】また図8、図9の状態から空気圧シリンダ
140のピストン棒を押し出すと旋回枠120は図9に
おいてピン107を回転軸として反時計方向に旋回する
ので、この旋回枠120に固定されている空気圧シリン
ダ135、弁体操作棒117、弁体押圧部材112、弁
体110も反時計方向に旋回されて、弁体110はその
外面に設けられているシールリング111を弁座103
に押し付けて開口101を遮蔽し、ゲートバルブは閉の
状態となる。
【0012】従来例のゲートバルブは以上のように構成
され作動し、開閉機構は弁本体100の外部に設けられ
てダストの発生を抑えたものにはなっているが、なお、
以下の点において必ずしも十分なものではない。
【0013】すなわち、弁体110はピン107を回転
軸とする旋回によって弁座103に押圧されるが、この
時に弁座103と弁体110上のシールリング111と
の接圧を全体的に均等なものとするために、複数のコイ
ルばね115で弁体押圧部材112と弁体110とを弾
性的に連結している。このことはコイルばね115の屈
曲を前提としており、コイルばね115の他部材への接
触や取り付け部での摩擦を生ずる恐れが存在している。
また、弁体押圧部材112の半球状突起114による弁
体110の閉時毎の押圧による摩擦も存在する。更には
弁体支持棒117は空気圧シリンダ135のピストン棒
に連結されているのみで他に支持点を持たないまま弁本
体100の内部へ挿通されており、かつ空気圧シリンダ
135の固定されている旋回枠120はゲートバルブが
閉の状態から戻しコイルばね109によって図9の状態
へ戻っているのみであるため、その位置は不安定であり
易く、図9の状態から空気圧シリンダ135が作動して
弁体操作棒117を引き下げる場合、または引き下げた
位置から図9の状態へ戻す場合に、弁体操作棒117は
芯振れを生じて、弁体操作棒117それ自身、ないしは
これに連結されている弁体110が他部材と接触してダ
ストを生ずる恐れもある。
【0014】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされたものであり、ゲートバルブの開閉時に
弁本体の内部において摺動、転動、その他による摩擦部
分を無くして、摩擦によるダストの発生を皆無とし、高
い清浄度の要求される製造ラインでの使用に好適な無摺
動ゲートバルブを提供することを目的とする。
【0015】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、側壁に
開口を有する弁本体と、該弁本体の内部にあって前記開
口を遮蔽する弁体と、前記弁本体の外部から内部へ挿通
されており、その先端部に取り付けられた前記弁体を操
作する弁軸と、前記弁本体の外部に設けられ前記弁軸を
操作する開閉機構とからなり、前記開閉機構は前記弁体
を前記開口の周縁部に着座させかつ離座させる作動と、
前記弁体を前記開口に対向する位置から離隔させかつ前
記開口に対向する位置へ戻す作動とを行なう無摺動ゲー
トバルブにおいて、前記開閉機構は、前記弁軸の他端が
前記弁本体に固定された往復動機構によって駆動される
スライド部に、該スライド部と固定されている傾動機構
を介して、連結されており、前記往復動機構が作動する
と、前記弁本体に前記弁軸と同方向に垂直に固定されて
いる支持柱と一体的なレール上を前記スライド部に付属
するローラが転動することによって、前記スライド部が
往復自在にスライドし、前記スライド部と共に前記弁軸
が往復動して、前記弁体を前記開口に対向する位置から
離隔させかつ前記開口へ対向する位置へ戻すように作動
し、更には前記弁軸が前記スライド部に支持された傾動
ピンに連結されており、前記スライド部に固定されて前
記弁軸と連結されている前記傾動機構が作動すると、前
記弁軸が傾動ピンを回転軸として傾動して、前記弁体を
前記開口の周縁部に着座させかつ離座させるように作動
することを特徴とする無摺動ゲートバルブ、によって達
成される。
【0016】また以上の目的は、前記弁軸の傾動によっ
て前記弁体が前記開口を遮蔽する時に、前記弁体の面が
前記開口の面と平行して均等に接するように、前記弁体
が予め前記弁軸の軸心とは傾斜して前記弁軸に取り付け
られている請求項1に記載の無摺動ゲートバルブ、によ
って達成される。
【0017】また以上の目的は、前記弁軸が前記弁本体
へ挿通されている箇所を気密にシールするための、一端
を前記弁本体に固定し、他端を前記弁軸に固定して設け
られたベローズを有する請求項1または請求項2に記載
の無摺動ゲートバルブ、によって達成される。
【0018】
【作用】請求項1による無摺動ゲートバルブは、摺動、
転動、その他を伴うゲートバルブの開閉機構を弁本体の
外部に設けていることに加えて、弁軸の往復動を弁本体
に固定された往復動機構の駆動によるものとしているこ
と、更には一端で往復動機構に連結され他端で弁軸に連
結されているスライド部が、それ自身に付属するローラ
を介し、弁本体に垂直に固定されている支持柱と一体的
なレールに沿ってスライドするようにしていることによ
って、弁軸の芯振れがなく、弁本体の内部において構成
要素部材同志の接触によるダスト発生の恐れがない。
【0019】また請求項2による無摺動ゲートバルブ
は、請求項1の無摺動ゲートバルブの作用のほかに、弁
体が開口を遮蔽する時に弁体の面と開口の面とが平行し
て均等に接するように、弁体を予め傾斜させて弁軸に可
動部を介さずに取り付けているので、弁体の動きによる
構成要素部材同志の接触もなく、従ってそれによるダス
ト発生の恐れもない。
【0020】また請求項3による無摺動ゲートバルブ
は、請求項1または請求項2の無摺動ゲートバルブの作
用のほかに、弁軸が弁本体を挿通している箇所をベロー
ズが完全にシールしているので、弁本体の内部と外部と
の間の高度な差圧下での使用を可とするほか、この間隙
からの汚染を防ぐ。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例による無摺動ゲートバ
ルブについて、図面を参照して説明する。
【0022】図1〜図7は本実施例の無摺動ゲートバル
ブを示す図である。図1は同バルブの部分破断正面図を
左半分に、正面図を右半分に示したものであり、図2は
同バルブの側面図、図3は同バルブの、図1における
[3]−[3]線方向の部分側面図、図4は同バルブ
の、図1における[4]−[4]線方向の要部を拡大し
た破断側面図であり、開から閉、または閉から開の途中
の状態を示す図、図5は図4に対応する破断側面図であ
り、同バルブが閉の状態を示す図、図6は図4に対応す
る破断側面図であり、同バルブが開の状態を示す図、図
7は同バルブの下面図である。
【0023】本実施例の無摺動ゲートバルブは概しては
ベースプレート40の上部の弁本体10と下部の開閉機
構とから構成されている。弁本体10はほぼ直方体の形
状をした箱体からなり、ベースプレート40上にキャッ
プボルト43で固定されている。また弁本体10の面積
の大きい相対する側面にはほぼ長方形の開口12、13
が形成されている。弁本体10の内部においては、一方
の開口12の周縁に弁座14が設けられており、この弁
座14へ押し付けて開口12を遮蔽するための、開口1
2よりやや大きい輪郭の長方形の弁体53が配置されて
いる。
【0024】更には、ベースプレート40の中心部に形
成させた円形の開口41及び弁本体の下壁15に形成さ
せた円形開口11を弁本体10の外部から内部へ弁軸5
1がゆるく貫通しており、その先端には、取付部材52
を介して、弁体53が取り付けられている。弁体53の
表面には上述の弁座14に対応する位置にシールリング
54が埋められている。
【0025】ベースプレート40の下部には、その中心
に対称的な両端部に支持柱42がそれぞれキャップボル
ト45で垂直に固定されており、更にそれらの下部には
ガイドレール44がキャップボルト46で一体的に固定
されている。
【0026】またベースプレート40の下部には、支持
柱42の内側において対称位置に弁軸51を上下動させ
るための空気圧シリンダ20が固定されており、そのピ
ストン棒21にはスライドブロック22がネジ23で留
めて連結されている。更には夫々のスライドブロック2
2にはローラピン24を介してローラ25が4個設けら
れており、上述のガイドレール44を挟んで2個ずつの
ローラ25が転動することによって、スライドブロック
22が上下自在にスライドするようになっている。ま
た、夫々のスライドブロック22の下側端部には弁軸5
1を傾動させるための空気圧シリンダ27が固定されて
おり、それらのピストン棒28には弁軸51の下端部に
螺着された軸受ブロック56aに固定されている軸受ブ
ロック56bの端部が連結されている。また、スライド
ブロック22の上部には傾動ピン26が取り付けられて
おり、これを回転軸とする傾動アーム57の他端が軸受
ブロック56bにキャップボルト58で固定されてい
る。
【0027】なお、ベースプレート40及び弁本体の下
壁15に形成された円形開口41、11をシールするた
めに、ベースプレート40への取付部材61、弁軸51
への取付部材62を介してベローズ63が一端をベース
プレート40に他端を弁軸51に固定され、弁本体10
の内部を気密にシールすると共に、弁軸51の上下動に
応じて伸縮するようになっている。
【0028】また、空気圧シリンダ20にはリードスイ
ッチ71、72が取り付けられており、これらは空気圧
シリンダ20のピストン棒21に取り付けられている図
示しないマグネットリングによってオン・オフするの
で、これによってピストン棒21の位置を検知すること
が出来る。更には、スライドブロック22に取り付けら
れているフォトセンサ73は軸受ブロック56bに取り
付けられているキッカー74と組合わされて、キッカー
74がフォトセンサ73の発光素子と受光素子との間の
光を遮断している時は弁軸51が傾動しておらず弁体5
3が弁座14から離れて図4または図6の状態にあるこ
と、キッカー74が光を遮断していない時は弁軸51が
傾動して弁体53が弁座14に押し付けられ、ゲートバ
ルブが図5に示す閉の状態にあることを確認するための
ものである。なお、これらのリードスイッチ71、7
2、フォトセンサ73による検知、確認は図示しない回
路を通じ、図示しない制御部によって行なわれる。
【0029】本発明の実施例は上記のように構成される
が、次にその作動を説明する。
【0030】図1〜図4は弁体53が弁座14から離れ
た位置にあって、本実施例の無摺動ゲートバルブは開か
ら閉へ、また閉から開への途中の状態にあることを示し
ている。この時、空気圧シリンダ27のピストン棒28
及び空気圧シリンダ20のピストン棒21は共に最も引
き込んだ状態にある。この状態から空気圧シリンダ27
を作動させてピストン棒28を押し出すと、これに連結
されている軸受ブロック56b、56aが図1において
紙面の裏から表の方向へ押圧されるので、軸受ブロック
56b、56a、これに固定されている弁軸51は傾動
アーム57を介し傾動ピストン26を回転軸として傾動
し、弁本体10の内部においては図4の状態にあった弁
体53は傾動ピン26を回転軸として反時計方向に移動
され、図5に示すようにシールリング54が弁座14に
押し付けられて、弁体53が開口12を遮蔽し、本実施
例の無摺動ゲートバルブは閉の状態になる。なお、シー
ルリング54が弁座14に押し付けられた時に弁体53
の面と弁座14の面とが平行になって均等に接するよう
に、弁体53は予め計算され得る傾斜を付けて弁軸51
に取り付けられている。
【0031】この閉の状態から本実施例の無摺動ゲート
バルブを開とするには、空気圧シリンダ27のピストン
棒28を引っ込めて弁軸51を図1〜図4の状態に戻
し、次いで空気圧シリンダ20を作動させてピストン棒
21を押し出すと、これに連結されているスライドブロ
ック22はガイドレール44の両面を転動するローラ2
5に導かれて図1において下方へスライドし、スライド
ブロック22に固定されている空気圧シリンダ27、こ
れに連結されている軸受ブロック56b、56aを介し
て弁軸51も同時に下方へ図1、図2の一点鎖線位置ま
で引き下げられる。この状態においては、図6に示すよ
うに弁本体10の内部において弁体53も開口12に対
向する位置から引き下げられるので、開口12と開口1
3とは連通状態になり、本実施例の無摺動ゲートバルブ
は完全に開の状態となる。
【0032】開の状態から空気圧シリンダ20のピスト
ン棒21を引っ込めて弁軸51を引き上げると図1〜図
4の状態へ戻ることになる。
【0033】なお実際には、空気圧シリンダ20、27
の作動は図示しない制御部からの指令による。すなわ
ち、本実施例の無摺動ゲートバルブを開から閉とする時
には、制御部からの信号によって圧縮空気が空気圧シリ
ンダ20に注入され、そのピストン棒21が下限位置か
ら上限位置まで引き込められる(弁軸51が上方へ引き
上げられる)とリードスイッチ72がオフ、リードスイ
ッチ71がオンになるので、制御部はこれを検知して空
気圧シリンダ20への圧縮空気の注入を止める信号を出
し、次いで空気圧シリンダ27に圧縮空気を注入する信
号を出す。これによって空気圧シリンダ27のピストン
棒28が押し出され、弁軸51が傾動してキッカー74
がフォトセンサ73の光を遮断しなくなるとその信号が
入力されるので、制御部は弁体53が開口12を遮蔽し
たことを検知する。
【0034】本実施例の無摺動ゲートバルブを閉から開
とする時も同様に制御部が空気圧シリンダ27、20を
順次作動させるが、空気圧シリンダ20のピストン棒2
1が上限位置から下限位置まで押し出されると、リード
スイッチ71がオフ、リードスイッチ72がオンとなっ
てその信号が入力されるので、制御部は完全に開になっ
たことを検知する。
【0035】本実施例による無摺動ゲートバルブは以上
説明したように、摺動、転動、その他、摩擦を伴う開閉
機構を弁本体10の外部へ設けたことに加え、弁軸51
の上下動をベースプレート40に固定された空気圧シリ
ンダ20の駆動によるものとし、更には空気圧シリンダ
20のピストン棒21に連結されているスライドブロッ
ク22が、それ自身に付属するローラ25を介し、ベー
スプレート40に垂直に固定されている支持柱42と一
体的なガイドレール44に沿ってスライドするようにし
ているので、弁軸51の上下動時における芯振れがな
く、従って弁軸51自身、または弁軸51に取り付けら
れている弁体53と他の構成要素部材との接触、それに
よるダスト発生の恐れは解消されている。
【0036】なお、本実施例による無摺動ゲートバルブ
は弁軸51が弁体53のシールリング54を弁座13に
押し付ける構造であるために、弁本体10の内部が外部
より高圧である場合は勿論のこと、内部が真空で外部が
常圧の場合も含めて内部が外部より低圧である場合に
も、開口12の遮蔽はシール洩れを起こすことはない。
【0037】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0038】例えば実施例においては、無摺動ゲートバ
ルブの閉時に、弁体53の面と弁座14の面とが平行に
なって均等に接するように、弁体53を弁軸51に対し
予め傾斜させて取り付けたが、弁体54は傾斜させずに
弁軸51に取り付け、弁座14に傾斜を与えてもよい。
【0039】また実施例においては、弁本体10を上側
に、開閉機構を下側としたが、この上下が逆であっても
よく、更には横に寝かせた状態においてもその機能は変
わらない。
【0040】また実施例においては、長方形の開口1
2、13を有する無摺動ゲートバルブを取り上げたが、
円形の開口としてもよいことは言うまでもない。
【0041】更には実施例においては、開閉機構の駆動
に空気圧シリンダ20、27を採用したが、これを他の
公知の駆動源、例えば油圧シリンダとすることも出来
る。
【0042】
【発明の効果】本発明の無摺動ゲートバルブは摺動、転
動、その他、摩擦を伴う開閉機構を弁本体の外部へ設け
たことのほかに、弁軸の往復動時に芯振れすることのな
いようにしていること、更には可動部を介さずに弁体を
弁軸に取り付けていることによって弁本体の内部におい
てはゲートバルブの構成要素部材同志の摩擦が生起せ
ず、従ってダスト発生の恐れがないので、本発明の無摺
動ゲートバルブを使用する製造ラインの清浄度を保証す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による無摺動ゲートバルブの部
分破断正面図を左半分に、正面図を右半分に示した図で
ある。
【図2】同バルブの側面図である。
【図3】同バルブの、図1における[3]−[3]線方
向の部分側面図である。
【図4】同バルブの、図1における[4]−[4]線方
向の要部を拡大した破断側面図である。
【図5】図4に対応する破断側面図であり、同バルブが
閉の状態を示す図である。
【図6】図4に対応する破断側面図であり、同バルブが
開の状態を示す図である。
【図7】同バルブの下面図である。
【図8】従来例の無摺動ゲートバルブの正面図を右半
分、部分破断正面図を左半分に示した図である。
【図9】同バルブの部分破断側面図である。
【符号の説明】
10 弁本体 12 開口 14 弁座 20 空気圧シリンダ 22 スライドブロック 25 ローラ 26 傾動ピン 27 空気圧シリンダ 38 ベローズ 40 ベースプレート 42 支持柱 44 ガイドレール 51 弁軸 53 弁体 56a 軸受ブロック 56b 軸受ブロック 57 傾動アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 3/00 - 3/36 F16K 51/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁に開口を有する弁本体と、該弁本体
    の内部にあって前記開口を遮蔽する弁体と、前記弁本体
    の外部から内部へ挿通されており、その先端部に取り付
    けられた前記弁体を操作する弁軸と、前記弁本体の外部
    に設けられ前記弁軸を操作する開閉機構とからなり、前
    記開閉機構は前記弁体を前記開口の周縁部に着座させか
    つ離座させる作動と、前記弁体を前記開口に対向する位
    置から離隔させかつ前記開口に対向する位置へ戻す作動
    とを行なう無摺動ゲートバルブにおいて、前記開閉機構
    は、前記弁軸の他端が前記弁本体に固定された往復動機
    構によって駆動されるスライド部に、該スライド部と固
    定されている傾動機構を介して、連結されており、前記
    往復動機構が作動すると、前記弁本体に前記弁軸と同方
    向に垂直に固定されている支持柱と一体的なレール上を
    前記スライド部に付属するローラが転動することによっ
    て、前記スライド部が往復自在にスライドし、前記スラ
    イド部と共に前記弁軸が往復動して、前記弁体を前記開
    口に対向する位置から離隔させかつ前記開口へ対向する
    位置へ戻すように作動し、更には前記弁軸が前記スライ
    ド部に支持された傾動ピンに連結されており、前記スラ
    イド部に固定されて前記弁軸と連結されている前記傾動
    機構が作動すると、前記弁軸が傾動ピンを回転軸として
    傾動して、前記弁体を前記開口の周縁部に着座させかつ
    離座させるように作動することを特徴とする無摺動ゲー
    トバルブ。
  2. 【請求項2】 前記弁軸の傾動によって前記弁体が前記
    開口を遮蔽する時に、前記弁体の面が前記開口の面と平
    行して均等に接するように、前記弁体が予め前記弁軸の
    軸心とは傾斜して前記弁軸に取り付けられている請求項
    1に記載の無摺動ゲートバルブ。
  3. 【請求項3】 前記弁軸が前記弁本体へ挿通されている
    箇所を気密にシールするための、一端を前記弁本体に固
    定し、他端を前記弁軸に固定して設けられたベローズを
    有する請求項1または請求項2に記載の無摺動ゲートバ
    ルブ。
JP19542093A 1993-07-12 1993-07-12 無摺動ゲートバルブ Expired - Lifetime JP3330686B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19542093A JP3330686B2 (ja) 1993-07-12 1993-07-12 無摺動ゲートバルブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19542093A JP3330686B2 (ja) 1993-07-12 1993-07-12 無摺動ゲートバルブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0727235A JPH0727235A (ja) 1995-01-27
JP3330686B2 true JP3330686B2 (ja) 2002-09-30

Family

ID=16340786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19542093A Expired - Lifetime JP3330686B2 (ja) 1993-07-12 1993-07-12 無摺動ゲートバルブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3330686B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6095741A (en) * 1999-03-29 2000-08-01 Lam Research Corporation Dual sided slot valve and method for implementing the same
JP3388435B2 (ja) * 1999-12-28 2003-03-24 株式会社ブイテックス ゲートバルブ
US6913243B1 (en) 2000-03-30 2005-07-05 Lam Research Corporation Unitary slot valve actuator with dual valves
US6390448B1 (en) 2000-03-30 2002-05-21 Lam Research Corporation Single shaft dual cradle vacuum slot valve
JP3425938B2 (ja) * 2000-12-14 2003-07-14 入江工研株式会社 ゲート弁
CN107956913B (zh) * 2017-12-22 2023-12-15 成都歆雅春风科技有限公司 阀门
DE102018132724A1 (de) * 2018-12-18 2020-06-18 Vat Holding Ag Ventil

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0727235A (ja) 1995-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930004680B1 (ko) 무슬라이딩 고진공 게이트 밸브
JP2613171B2 (ja) ゲートバルブ
JP3330686B2 (ja) 無摺動ゲートバルブ
JP4053980B2 (ja) 弁及びその作動方法
CN103170986B (zh) 机器人的臂结构和机器人
JP2015515592A (ja) ゲートバルブ
JP2015515591A (ja) ゲートバルブ
US6237892B1 (en) Gate valve
US6799394B2 (en) Apparatus for sealing a vacuum chamber
JPH10339377A (ja) ゲートバルブ
JP3323459B2 (ja) ゲートバルブ
JP3033529B2 (ja) 真空用ゲートバルブ
JPH03204483A (ja) 無しゅう動真空ゲートバルブ
JP3817258B2 (ja) 基板位置合わせ装置
JP2005240883A (ja) 真空用ゲート弁
JP4169892B2 (ja) ゲートバルブ
JP2002039401A (ja) ゲートバルブの弁板駆動装置
US11664256B2 (en) Placement system for door of wafer pod
JP3433207B2 (ja) ゲートバルブ
JPH02190691A (ja) 真空バルブ
JP2000033018A (ja) 家具などの移動装置
JP2000157389A (ja) 平板部材の移動装置および該装置を用いた展示ケース
JP2649662B2 (ja) ゲートバルブ
JP2003042310A (ja) ゲートバルブ
JPH04370475A (ja) ダイレクトマウント型ゲートバルブ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20071108

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080719

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110719

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130719

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term