JP3327318B2 - インクジェット式記録装置 - Google Patents
インクジェット式記録装置Info
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Description
部材と、圧力発生室に連通するノズル開口を有するノズ
ルプレートと、圧力発生室内のインクを加圧する圧力発
生手段からなるインクジェット式記録ヘッドを備えた記
録装置、より詳細にはノズルプレートのクリーニング技
術に関する。
に薄い板材に一定のピッチでノズル開口を穿設したノズ
ルプレートと、各ノズル開口に連通する圧力発生室と、
圧力発生室にインクを供給するリザーバ室とを備え、圧
力発生室のインクを圧電振動子や、発熱素子等により加
圧してノズル開口からインク滴を吐出させるように構成
されている。
にほとんど接触する程度の距離を保って印刷を実行する
とともに、染料等の固形成分を含むため、ノズルに紙粉
やインクカスが付着してノズル開口の目詰まりを起こし
やすいため、一定時間毎にゴム板等からなるブレードに
よりノズルプレートをワイピングして紙粉やインクカス
を除去することが行われている。
極めて小さいため、記録用紙がノズル開口に接触して、
これの周囲に施されている撥水処理層を磨耗させる虞が
あるため、図7に示したようにノズル開口N,N,N‥
‥を中心に100乃至150μm程度隔ててた領域に、
厚さ5乃至30μmの金属層を形成して、各ノズル開口
をクレータ部C内に位置させて記録用紙がノズル開口
N,N,N‥‥に接触するのを防止する対策が採られて
いる。
小さくなると、各ノズル開口にそれぞれ独立したクレー
タ部を形成することが困難となるばかりでなく、またた
とえ形成できたとしてもクレータの開口面積が極めて小
さいため、図8に示したようにクリーニング部材である
ブレードBが個々のクレータ部C,C,Cの一部領域に
しか接触できず、クレータ部CのコーナGにインクカス
等が残留するという問題がある。
するため、同一列のノズル開口の周囲に共通のクレータ
部を形成することも考えられるが、印刷品質と印刷速度
の向上を図るべく1列のノズル開口の長さが従来の記録
ヘッドの3倍以上にもなると、ワイピング部材とノズル
プレートとの接触圧をノズル開口列の全てのノズルに対
して一定に維持することが困難で、一部では接触圧が高
くなり過ぎ、また一部では接触圧が低くなりすぎて、撥
水処理層の磨耗を引き起こしたり、またインクカス等の
塵埃が残留する等の問題がある。
ものであって、その目的とするところはノズル開口列の
長さに関わりなく、撥水処理層の磨耗を招くこと無く、
ノズルプレートに付着した紙粉やインクカスを確実に除
去することができるインクジェット式記録装置を提供す
ることである。
るために本発明においては、複数のノズル開口を同一直
線上に配置してなるノズル開口列と、同一のノズル開口
列を取り囲むように凹部を形成するクレータ部を備えた
ノズルプレートとを有するインクジェット記録ヘッド
と、クリーニング時に前記ノズルプレートに対して一定
の干渉量が設定され、かつ前記ノズル開口列に対してそ
れぞれ異なる傾斜角を持つ、インク非吸収性を有する高
分子材料弾性板材からなる第1のブレードと、インク吸
収性を有する高分子材料弾性板材からなる第2のブレー
ドとを有するクリーニング装置と、を備えるようにし
た。
幅でクレータ部の内部に当接する。クレータ部は、ブレ
ードの当接幅よりも長く形成されているため、ブレード
がクレータ部との接触圧を一定に保ちつつ、クレータ部
の内部及び両側エッジ部に十分に接触してインクカス等
を掻き出す。また、各ブレードがノズル開口列に対して
異なる角度に設定されていて、それぞれのブレードが適
した圧力でノズルプレートに接触する。
した実施例に基づいて説明する。図1は本発明のインク
ジェット式記録装置の一実施例を示すものであって、図
中符号1はキャリッジで,ガイド部材2に支持され、タ
イミングベルト3を介してステップモータ4に接続され
ていて、プラテン5に平行に往復動可能に構成されてい
る。
ッド6、7が、またインク交換を行いやすい開放側に
は、各記録ヘッド6、7にインクを供給するインクカー
トリッジ8、9が搭載されていて、フレキシブルケーブ
ル10を介してホストからの印刷信号を記録ヘッド6、
7に供給して、記録ヘッドからインク滴を吐出させて文
字や画像を印刷するように構成されている。
6、7を非印字時に各記録ヘッド6、7を封止するとと
もに、ポンプユニット13からの負圧の供給を受けるキ
ャップ部材11、12が設けられている。キャップ部材
11、12の印刷領域側には本発明が特徴とする後述す
るクリーニング装置14が配置されている。なお、図中
符号15は、記録用紙を示す。
のに例を採って説明すると、駆動信号の印加により圧力
発生室のインクを加圧する圧電振動子を備え、これら圧
力発生室に連通させて図2に示したようにノズル開口2
0、20‥‥を直線上に一定ピッチで、複数列、この実
施例では2列のノズル開口列21、22を有するノズル
プレート23を備えている。
に示したように同一列を構成しているノズル開口列2
1、22のノズル開口を囲むように共析メッキ等の技術
により厚さ5乃至30μm程度の金属層24を設けてノ
ズル開口列を同一の凹部で囲むクレータ部25、26が
形成されている。この金属層24の表面及びクレータ部
25、26には撥水処理剤を塗布してインクに対して非
親和性を発現する撥水層27が形成されている。
すものであって、図中符号31、32は、それぞれ弾
性、及び硬度が異なるゴム板からなる第1ブレード3
1、及び多孔質材等のインク吸収板からなる第2ブレー
ド32で、キャリッジの移動経路の一側が高く、また他
側が低く形成された壁33a、33b、34a、34b
を備えたホルダ33、34に固定されている。これらホ
ルダ33、34は、それぞれ駆動手段35、36により
軸方向に進退、及び回動する軸37、38の端部に取付
けられている。
は、印刷信号の印加を受けると、ノズル開口20、20
からインク滴を吐出させて記録用紙にドットを形成す
る。
と、ノズル開口20やクレータ部25の内部に紙粉やイ
ンクカスが堆積してノズル開口20からのインク滴の飛
行速度や方向に狂いが生じて印刷品質が低下する。
移動させてキャップ部材11、12で封止し、ポンプユ
ニット13により負圧を供給すると、ノズル開口20、
20からインクが強制的に排出される。これによりノズ
ル開口20の極く近傍に付着している紙粉やインクカス
が吐出したインクとともにキャップ部材11、12に排
出される。この強制的なインクの排出によりインクの飛
沫がクレータ部25に付着する。
レード31を、記録ヘッド6、7のノズルプレート23
との間で予め定められた干渉量ΔI(図4)となるまで
記録ヘッド6、7の移動経路に移動させ、かつブレード
31が記録ヘッド6、7の移動方向に対して、すなわち
ノズル開口列に対して一定の角度θ1の傾きを形成する
ように回動させる(図5(イ))。
段階で、キャリッジ1を印刷領域側に移動させると、ブ
レード31がノズル開口列の方向に対して一定角度θ1
で傾いている関係上、クレータ部25の一端(図では上
端)にブレード31が弾接する(図5(ロ))。
と、ブレード31の弾接位置が順次下方に移る(図5
(ハ)、(ニ))。これによりブレード31がその当接
位置を順次変えながら、クレータ部25の長さよりも短
い一定幅ΔLでクレータ部25の内部に当接する。この
ため、ブレード31のクレータ部25への接触圧は、ブ
レード31の圧力の大きさにあまり左右されず、むしろ
その幅ΔLに依存するから、角度θ1を管理することに
よりブレード31のクレータ部25への接触圧を制御す
ることが可能となる。
ルピッチに関係なく長く形成できるから、ブレード31
がクレータ部25の両側コーナ部にも十分に接触してイ
ンクカス等を掻き出すことができる。
0を一端から他端(図では下端)に向けて走査し(図5
(ホ))、強制的なインク滴の吐出時に付着したインク
とともにインクカスや紙粉をクレータ部25の外に排出
する。
ている場合には、駆動手段36を作動させて第2ブレー
ド32を、記録ヘッドのノズルプレート23との間で一
定量の干渉量を持つ状態まで記録ヘッド6、7の移動経
路に移動させ、かつブレード32が記録ヘッドの移動方
向に対して一定の角度θ2の傾きを形成するように回動
させる。
段階で、キャリッジ1を印刷領域側に移動させると、イ
ンク吸収板で構成されていてインクを含んだブレード3
2がノズル開口列の方向に対して一定角度θ2(図6
(イ))で傾いている関係上、クレータ部25の一端
(図では上端)にブレード32が弾接する。このとき、
角度θ2を第1ブレード31と異ならせることにより、
クレータ部25への当接圧を調整できて、このブレード
32に適したクリーニング圧を設定することが可能とな
る。
と、ブレード32の弾接位置が順次下方に移る(図6
(ロ))。これによりブレード32がインクによりイン
クカスを湿潤させながら当接位置を順次変えてクレータ
部25の内部、及びノズル開口20を他端(図では下
端)に向けて走査して(図6(ハ))インクカスや紙粉
をクレータ部25の外に排出する。
が終了した段階で、第1ブレード31により上述の操作
を行って第2ブレードによるクリーングで付着したクレ
ータ部やノズルプレート表面のインクを除去する。
を専用の駆動手段を用いて記録ヘッドとの干渉量を設定
するようにしているが、クリニング時に休止状態となる
紙送りモータ等の動力を利用して調整するようにしても
同様の作用を奏する。またブレード31、32の傾きの
角度θ1、θ2をその都度設定可能としているが、予め
基台に角度θ1、θ2を付けて固定して置くこともでき
る。
ブレードを当接位置を順次変えながら一定幅でクレータ
部の内部に接触させることができて、ブレードのクレー
タ部への接触圧を接触幅により管理して撥水処理層の摩
耗を可及的に少なくしつつ、しかもクレータ部内と、ク
レータ部の両側コーナ部にも十分に接触させてインクカ
ス等を確実に掻き出すことができる。また、各ブレード
がノズル開口列に対して異なる角度に設定されているた
め、それぞれのブレードが、それぞれに適した圧力でノ
ズルプレートに接触してインクカス等を確実に掻き出す
ことができる。
す図である。
のノズルプレートの一実施例を示す上面図である。
である。
によるクリーニング動作を示す図である。
によるクリーニング動作を示す図である。
例を示す図である。
部との接触状態を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 複数のノズル開口を同一直線上に配置し
てなるノズル開口列と、同一のノズル開口列を取り囲む
ように凹部を形成するクレータ部を備えたノズルプレー
トとを有するインクジェット記録ヘッドと、 クリーニング時に前記ノズルプレートに対して一定の干
渉量が設定され、かつ前記ノズル開口列に対してそれぞ
れ異なる傾斜角を持つ、インク非吸収性を有する高分子
材料弾性板材からなる第1のブレードと、インク吸収性
を有する高分子材料弾性板材からなる第2のブレードと
を有するクリーニング装置と、 からなるインクジェット式記録装置。 - 【請求項2】 前記ブレードの干渉量、及び傾斜角が可
変である請求項1のインクジェット式記録装置。
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JP34603595A JP3327318B2 (ja) | 1995-12-11 | 1995-12-11 | インクジェット式記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34603595A JP3327318B2 (ja) | 1995-12-11 | 1995-12-11 | インクジェット式記録装置 |
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