JP2000177113A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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Abstract
えられて変化する場合に、ワイパーの記録ヘッド当接時
の撓み、当接力、当接角度等が変化してしまい、記録ヘ
ッドの位置によって良好なワイピングが行われなくなる
場合がある。 【解決手段】 記録媒体にノズルからインクを吐出して
記録を行うための記録手段と、該記録手段に当接して回
復処理を行う回復手段とを有するインクジェット記録装
置において、記録ヘッドと記録媒体との距離を切り換え
る切換機構と、前記記録ヘッドと前記記録媒体との距離
に応じた先端位置の異なる複数個のワイパーとを有す
る。
Description
クを吐出して記録を行うためのインクジェット記録装
置、特にプリンタ、複写機、ファクシミリ、ワードプロ
セッサ、電子タイプライタ、コンピュータ等の記録装置
として使用される記録装置における記録ヘッドのための
回復装置、更に、詳細には記録ヘッドのノズル面を清掃
するためのワイピング装置に関するものである。
は、記録動作や放置および記録ヘッドのノズルからのイ
ンク強制排出(ポンピング)等により記録ヘッドのノズ
ル面にインク液滴、ゴミ、紙粉等の異物が付着すること
があり、画質低下をまねく可能性があり、この異物を除
去するために、ゴム等の弾性体のワイパーをノズル面に
摺擦させるワイピング装置が設けられている。
めや、ミシン目用紙のような折り目のある記録媒体に対
応するために、記録ヘッドの記録媒体に対する距離を切
り換えられる機構が設けられており、厚紙やミシン目用
紙等の場合には、記録ヘッドを記録媒体面から離して使
用する場合がある。
イパーの記録ヘッド当接時の撓み、当接力、当接角度等
が変化して、ワイピング性能が変化してしまい、記録ヘ
ッドの位置によって良好なワイピングが行えなくなる場
合がある。
は、記録ヘッドの位置にワイパーが追従するように、記
録ヘッドあるいは記録ヘッドを保持して移動するキャリ
ッジに案内面を設け、その案内面に対してワイパーを位
置決めする機構をとることによって、記録ヘッドの位置
によらずワイピング性能を一定にしようとしていた。と
ころが、記録ヘッドあるいはキャリッジにワイパーを突
き当てて位置決めする際に記録ヘッドあるいはキャリッ
ジには力が作用し、ベルト駆動等の場合には駆動源から
キャリッジの間のベルトの位置に微小量のずれが発生す
る可能性があり、画像に影響を与える恐れがあった。ま
た、このような機構においては構造が複雑になり、部品
精度が要求されて、部品点数が増えるためにコストアッ
プの要因ともなっていた。
切り換え機構に連動してワイピング装置全体を記録ヘッ
ドの位置に合わせて移動させていた。この場合には、ワ
イピング機構全体を移動させるために、機構が複雑にな
りコストアップとなる等の欠点があった。
413号や特開平7−205434号では、ワイピング
の性能を向上させるために、複数個の高さの異なるワイ
パーを設けていたが、複数個の記録ヘッド位置に応じた
良好なワイピングを行うことができなかった。
における問題を解決するために、記録媒体に対する記録
ヘッドの距離を切り換え可能として、記録ヘッドの位置
に対応した先端位置の異なる複数個のワイパーにより、
記録ヘッドのワイピングを行うことによって、記録ヘッ
ドやキャリッジに何等負荷を与えることなく、かつ記録
ヘッドの位置の切り換えに関わらず、常に良好なワイピ
ングを行うことができ、良好な画質を保つことができる
ことを特徴とするインクジェット記録装置を提供するこ
とにある。
めに、本発明に依るインクジェット記録装置は、記録媒
体にノズルからインクを吐出して記録を行うための記録
手段と、該記録手段に当接して回復処理を行う回復手段
とを有するインクジェット記録装置において、記録ヘッ
ドと記録媒体との距離を切換える切換機構と、前記記録
ヘッドと前記記録媒体との距離に応じて先端位置の異な
る複数個のワイパーとを有することを特徴とする。
ワイパーと記録ヘッドとの当接時のワイパーの作用力が
同程度になるように複数個のワイパーの先端位置を配置
したことを特徴とする。
は、前記ワイパーと記録ヘッドとの当接時のワイパーの
たわみ量が同程度になるように複数個のワイパーの先端
位置を配置したことを特徴とする。
は、前記ワイパーと記録ヘッドとの当接時のワイパーの
接触角度が同程度になるように複数個のワイパーの先端
位置を配置したことを特徴とする。
置は、記録ヘッドと記録媒体との距離を切換える切換機
構と、前記記録ヘッドと前記記録媒体との距離に応じて
長さの異なる複数個のワイパーとを有することを特徴と
する。
ヘッドと記録媒体との距離を切り換える切換機構と、前
記記録ヘッドと前記記録媒体との距離に応じて長さと厚
さの異なる複数個のワイパーとを有することを特徴とす
る。
は、前記ワイパー間に吸収体を配置したことを特徴とす
る。
は、前記記録ヘッドの移動方向に前記ワイパーを配置
し、前記記録ヘッドと記録媒体との距離に応じてキャリ
ッジ位置によって使用するワイパーを選択することを特
徴とする。
置は、前記記録ヘッドの位置を切換える切換機構による
記録ヘッドの移動距離とワイパーの高さの差がほぼ同程
度であることを特徴とする。
記録媒体に対する記録ヘッドの位置を第1の記録ヘッド
の位置および第2の記録ヘッドの位置に切り換える切換
機構と、第1の記録ヘッドの位置および第2の記録ヘッ
ドの位置に対応する第1および第2のワイパーとを有
し、第1の記録ヘッドの位置における記録ヘッドと第1
のワイパーとの当接条件と、第2の記録ヘッドの位置に
おける記録ヘッドと第2のワイパーとの当接条件とがほ
ぼ同等であることを特徴とする。
は、前記記録ヘッドが、インクを吐出するための熱エネ
ルギーを発生する電気熱変換体を有することを特徴とす
る。
ンクジェット記録装置によれば、記録媒体にノズルから
インクを吐出して記録を行うための記録手段と、該記録
手段に当接して回復処理を行う回復手段とを有するイン
クジェット記録装置において、記録ヘッドと記録媒体と
の距離を切換える切換機構と、記録ヘッドと記録媒体と
の距離に応じた先端位置、長さおよび/または厚さの異
なる複数個のワイパーとを有し、ワイパーと記録ヘッド
との当接時のワイパーの作用力、たわみ量、接触角度が
同程度になるように複数個のワイパーの先端位置を配置
すると共に、ワイパー間に吸収体を配置し、あるいはま
た、記録ヘッドの移動方向にワイパーを配置して記録ヘ
ッドと記録媒体との距離に応じてキャリッジ位置によっ
て使用するワイパーを選択し、更にまた、記録ヘッドの
位置を切換える切換機構による記録ヘッドの移動距離と
ワイパーの高さの差がほぼ同程度であるようにしている
ので、記録ヘッドのワイピングを行うことによって、記
録ヘッドやキャリッジに負荷を与えることなく、かつ記
録ヘッドの位置の切り換えに関わらず、常に良好なワイ
ピングを行うことができると共に、良好な画質を保つこ
とができる。
以下の添付図面に沿っての詳細な説明によって明らかに
なろう。
インクジェット記録装置の第1の実施例に就いて説明す
るに、図1は本発明のインクジェット記録装置の全体構
成を示す図である。
るインクジェット記録装置における記録ヘッド1は、記
録ヘッド1に設けられた複数個のノズル1aから単色ま
たは複数色のインク滴を記録情報に応じて記録媒体2に
吐出して画像を形成するものである。記録方式として
は、熱によるインクの発泡によってインク滴を吐出する
バブルジェット型やピエゾ素子等の圧電素子によってイ
ンク滴を吐出する圧電型等がある。
されており、キャリッジ3はキャリッジ軸4によって移
動可能に案内支持されている。キャリッジ3にはベルト
5が固定されており、図示されていない駆動源によって
図中矢印A方向に移動される。
グ、あるいは吸引等のさまざまな回復処理を行うための
回復ユニット6は、記録ヘッド1のノズル部を保護し、
かつノズル1aからインクを吸引するために記録ヘッド
1のノズル面を覆うキャップ7と、キャップ7に連通
し、記録ヘッド1のノズル1aからインクを吸引するた
めのポンプ8と、ワイパーガイド10上を図1の矢印B
方向に駆動源(図示しない)によって移動可能に案内支
持される複数個のワイパー9a〜9dとを有している。
更に、回復ユニット6には、記録ヘッド1の吐出性能を
保つために記録領域以外においてノズル1aからインク
を吐出する予備吐出を行うための予備吐出位置が含まれ
ている。記録ヘッド1のノズル1aをワイパーユニット
9に対向する位置にキャリッジ3を移動させ、ワイパー
ユニット9を矢印B方向に駆動することによってワイピ
ングが行われる。
ある。図示されるように、ワイパーユニット9は複数個
のワイパー9a、9b、9c、9dが設けられており、
ワイパー9a、9cの幅は、記録ヘッド1のノズル1a
を含むように設けられていてノズル1aを良好に清掃す
ることができるように構成されている。また、ワイパー
9b、9dの幅は、記録ヘッド1のノズル面を構成する
フェース面1bを含むように設けられており、キャッピ
ングや吸引時のフェース面全体の汚れを良好に清掃する
ように構成されている。本実施例では、ワイパー9a、
9bの順に配置される構成を示しているが、このような
配置に限られることなく適宜に配置を変えて、例えばワ
イパー9b、9aの順に配置することもできる。
用との複数個のワイパーが設けられているが、簡略化の
ために1つで兼用しても良く、この場合にはワイパーを
適切に設定することによってフェース面用のワイパー9
b、9dだけで両方の機能を満足させることもできる。
で、記録媒体2はプラテン11によって支持され、記録
ヘッド1と記録媒体2の距離が一定に保たれている。ま
た、記録媒体2は給紙ローラ12の組と排紙ローラ13
の組とによって挟持されて搬送される。更に、キャリッ
ジ3は、キャリッジ軸4のほぼ上方に設けられたキャリ
ッジガイド14によっても案内支持されている。
距離を切換えるための切換機構の断面図で、この切換機
構は記録ヘッド1の位置調整レバー15を有している。
また、キャリッジ軸4は、端部において記録ヘッド1の
位置調整レバー15を介してフレーム16(図1)に取
付けられている。記録ヘッド1の位置調整レバー15の
フレーム16に対する回転中心に対してキャリッジ軸4
は偏心して取付けられており、この記録ヘッド1の位置
調整レバー15の図4中の矢印C方向の回動によって、
キャリッジ軸4は図中矢印D方向に回動し、従って、キ
ャリッジ3と記録ヘッド1は記録媒体2に対して図中矢
印E方向に移動する。ここで、記録媒体2に対する記録
ヘッド1のノズル1aからのインク吐出方向が大きく変
わらないように構成することが画像品位を保つために好
適である。キャリッジ3の案内であるキャリッジ軸4と
キャリッジガイド14をほぼ垂直に配置して、記録ヘッ
ド1の位置調整レバー15の切換位置に対するキャリッ
ジ軸4の水平位置をほぼ等しくすることによって、記録
媒体2に対する記録ヘッド1のノズル1aからのインク
吐出方向がほぼ等しくなるように構成することができ
る。
およびワイピング状態を示す図である。
5によって、記録ヘッド1と記録媒体2との距離が最も
小さい場合のワイピング状態を示している。
態を示しており、ワイパー9a、9bの先端位置は記録
ヘッド1のノズル面よりも距離aだけ高くなっており、
ワイパー9c、9dの先端位置は記録ヘッド1のノズル
面よりも距離bだけ高くなっている。また、ワイパー9
aとワイパー9bのとの間隔は距離cだけ離れており、
ワイパー9cとワイパー9dとの間隔は距離dだけ離れ
ている。更に、ワイパー9a、9b、9c、9dは長さ
と厚さが同じになるように構成されている。
に沿って駆動した図5(b)の状態においては、ワイパ
ー9aとワイパー9bが記録ヘッド1のフェース面に当
たり、撓んだ状態でフェース面を清掃していく。この場
合に、距離aは、記録ヘッド1の位置が記録媒体2と最
も近い状態でワイピングが良好に行われるように設定さ
れており、具体的には、記録ヘッド1のワイピング状態
においてワイパー9a、9bの当接角度と記録ヘッド1
への作用力が適切な状態になるように設定されている。
また、ワイパー9aのワイピング時の先端位置はワイパ
ー9bと距離eだけ離れており、ワイパー9aとワイパ
ー9bが接触、干渉しないように距離cが設定されてい
る。
ド10に沿って駆動した図5(c)の状態では、ワイパ
ー9cとワイパー9dが記録ヘッド1のフェース面に当
たり、撓んだ状態でフェース面を清掃していく。この場
合に、ワイパー9cのワイピング時の先端位置はワイパ
ー9dと距離fだけ離れており、ワイパー9cとワイパ
ー9dが接触、干渉しないように、距離dが設定されて
いる。ワイパー9cとワイパー9dは、記録ヘッド1の
位置が記録媒体2と最も近い状態では、ワイパー9aと
ワイパー9bによって既に清掃された面を更にワイピン
グする。
ド10に沿って駆動し、ワイパークリーナー支持板16
に設けられたワイパークリーナー17の領域までワイパ
ーユニット9を駆動する。記録ヘッド1と同様にワイパ
ークリーナー17に対してワイピングを行い、ワイパー
9a、9b、9c、9dに付着したインクや異物はワイ
パークリーナー17に転写され、ワイパー9a、9b、
9c、9dは清掃される。また、ワイパークリーナー支
持板16は、ワイパー9a、9b、9c、9dが記録ヘ
ッド1から離れた際の撓み戻り時のインクの飛散を防ぐ
ように覆っている。
い状態において、ワイパー9a、9bによって良好なワ
イピングを行うことができる。
5によって、記録ヘッド1と記録媒体2との距離が最も
大きい場合のワイピング状態を示している。
しており、ワイパー9c、9dの先端位置は記録ヘッド
1のノズル面よりも距離aだけ高くなっている。
に沿って駆動した図6(b)の状態では、ワイパー9a
とワイパー9bは記録ヘッド1のフェース面に当接しな
い。
ド10に沿って駆動した図6(c)の状態では、ワイパ
ー9cとワイパー9dが記録ヘッド1のフェース面に当
たり、撓んだ状態でフェース面を清掃していく。距離a
は、記録ヘッド1の位置が記録媒体2と最も遠い状態で
ワイピングが良好になるように設定されており、具体的
には、記録ヘッド1のワイピング状態においてワイパー
9c、9dの当接角度と記録ヘッド1の作用力とが適切
な状態に設定されている。
ド10に沿って駆動し、ワイパークリーナー支持板17
に設けられたワイパークリーナー18の領域までワイパ
ーユニット9を駆動する。
い状態において、ワイパー9c、9dによって良好なワ
イピングを行うことができる。
記録ヘッド1とワイパーの先端の距離aよりも大きい場
合を示しているが、記録ヘッド1の移動距離が記録ヘッ
ド1とワイパーの先端の距離aよりも小さい場合にも有
効であり、この場合には、図6(b)と図6(c)の状
態において、ワイパー9a、9bは記録ヘッド1に当た
り、撓んだ状態となり、ワイパー9a、9bによるワイ
ピングは良好ではないが、次のワイピングが行われる。
ては、例えば、ワイパーの幅がノズル用では14mm、
フェース面用では22mmの記録ヘッド(ノズルの構
成、フェース面の構成によって決定される)に対して、
ワイパーの材質をHNBR、ゴム硬度を75度、ワイパ
ー厚みを0. 65mm、ワイパー長さを5. 5mm、ワ
イパー先端とノズル面間距離(a)を2mmとした場合
に、良好なワイピングを行うことができる。
0. 4mmから3mmまでの範囲が良好である。また、
ワイパーの材質としては、HNBRや塩素化ブチルゴム
等のゴムが耐インク性および耐久性等から良好である。
更に、ゴム硬度としては、35度から85度までの範囲
が良好である。
は、記録ヘッドのフェース面の構造によって適正な値が
要求される。特に、耐久性に関してフェース面の材料に
よって作用力が規制される。
おける記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを
吐出するインクジェット記録手段であって、熱エネルギ
ーを発生させるための電気熱変換体を備えたものであ
る。更に、この記録ヘッドは、電気熱変換体によって印
加される熱エネルギーにより生じる沸騰膜による気泡の
成長、収縮によって生じる圧力変化を利用して、ノズル
からインクを吐出して記録を行うものである。
ェット記録装置の第2の実施例に係るワイパーユニット
101が示されている。ワイパーユニット101は複数
個のワイパー101a、101b、101c、101d
から成り、これらワイパー101a、101b、101
c、101dは長さが異なる2種類のワイパーから成
り、ワイパー101aと101bは同じ長さで、ワイパ
ー101cと101dは同じ長さであり、ワイパー10
1a、101bはワイパー101c、101dよりも幾
分短くなっている。また、これらワイパー101、10
1b、101c、101dは共に取付位置が同じ高さと
なっており、記録ヘッド1が最も低い位置におけるワイ
パー101a、101bの当接条件と、記録ヘッド1が
最も高い位置におけるワイパー101c、101dの当
接条件がほぼ同じになるように、具体的には、当接角度
と作用力がほぼ同じになるように、ワイパー101a、
101b、101c、101dの厚みが設定されてい
る。
ように、ワイパーの厚みを設定し、先端形状を適切に構
成することにより当接角度をほぼ同じにすることもでき
る。
とにより、作用力をほぼ同じになるように設定すること
も可能である。従って、長さ、厚み、幅、硬度、先端形
状等を、記録ヘッドの高さに対応して適切に選択するこ
とによって記録ヘッドの高さに対するそれぞれのワイパ
ーの当接条件をほぼ同じにすることができる。
ェット記録装置の第3の実施例に係るワイパーユニット
が示されている。本実施例は、図7のフェース面清掃用
のワイパー101bをワイパー101dで兼用した場合
であり、フェース面の清掃に関しては、ノズルの清掃に
比べてワイピングの性能による記録ヘッドの性能や画質
に与える影響が少ないために、兼用しても記録装置の性
能に与える影響がない。この場合には、ワイパーの数が
少ないために、記録ヘッド1のノズルおよびフェース面
の耐久性が向上される。
ット記録装置の第4の実施例に係るワイパーユニットが
示されている。ワイパー301a、301bを吸収体3
02を挟んで接した状態で構成すると共に、ワイパー3
01c、301dを吸収体303を挟んで接した状態で
構成した場合である。この場合には、ワイパー301a
単体の撓みではなく、ワイパー301a、301bおよ
び吸収体302全体の変形となり、より大きな作用力が
与えられる。また、吸収体302、303を挟むことに
よりワイパーに付着したインクの清掃が行われ、記録ヘ
ッド1の当接中に吸収されるためにワイピング終了後の
インクの飛散が少なくなる。
ジェット記録装置の第5の実施例に係るワイパーユニッ
トが示されている。ワイパー401a、401bとワイ
パー401c、401dをキャリッジ3の移動方向に分
離して配置し、記録ヘッド1の高さに応じて、キャリッ
ジ3の位置を変えることによって、ワイピング時のワイ
パーを選択する。記録ヘッド1の高さに応じてそれぞれ
最適のワイパーのみによるワイピングが可能となり、ま
た、ワイピングによる耐久性も向上される。更に、ワイ
ピングのストロークも少なくて済み、処理時間も短縮さ
れる。
整レバー15の位置やキャリッジ軸4の位置等を記録ヘ
ッド1の高さに応じて変化する位置をセンサ等を用いて
検出してもよいし、また、コンピューター等のプリンタ
ドライバ上で設定してもよいし、記録装置にスイッチを
設けて設定してもよい。
ェット記録装置の第6の実施例に係るワイパーユニット
が示されている。
ット9に対して90度回転した状態にワイパーユニット
501を構成した場合であり、ワイパーユニット501
を記録ヘッド1の走行領域から退避した位置(図中F
1)に移動した状態で、キャリッジ3を回復ユニット位
置に移動し、次に、ワイパーユニット501を記録ヘッ
ド1の走行領域(図中F2)に移動し、キャリッジ3と
回復ユニットから離れる方向(図中G2)へ移動するこ
とによって、記録ヘッド1のワイピングが行われる。ワ
イピング終了時のインクの飛散は非記録領域となり、記
録媒体2方向への飛散はない。図1のワイピング方向と
は90度異なるワイピング方向となる。この構成におい
ては、ワイピング機構の幅が小さく構成でき、装置幅を
小さくできる。
であれば、例えばピエゾ素子等の電気熱変換体等を用い
る記録手段(記録ヘッド)を使用するものにも適用する
ことができるが、中でも、熱エネルギーを利用してイン
クを吐出する方式のインクジェット記録装置において優
れた効果を奏するものである。これは、かかる方式によ
れば、記録の高密度化、高精細化が達成できるからであ
る。
ば米国特許第4,723,129号明細書、同第4,7
40,796号明細書に開示されている基本的な原理を
用いて行うものが好ましい。この方式は、所謂オンデマ
ンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であ
るが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(イン
ク)が保持されているシートや液路に対応して配置され
ている電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰
を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動
信号を印可することによって、電気熱変換体に熱エネル
ギーを発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面
に膜沸騰させて、結果的にこの駆動信号を1対1に対応
して液体(インク)内の気泡を形成できるので、有効で
ある。
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第
4,463,359号明細書、同第4,345,262
号明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記の熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特
許第4,313,124号明細書に記載されている条件
を採用すると、更に優れた記録を行うことができる。
に開示されているようなノズル、液路、電気熱変換体の
組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱
作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する
米国特許第4,558,333号明細書、米国特許第
4,459,600号明細書のものを用いた構成も本発
明に含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体
に対して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部と
する構成を開示する特開昭59−1236780号公報
に基づいた構成としても本発明は有効である。すなわ
ち、記録ヘッドの形態がどのようなものであっても、本
発明によれば記録を確実に効率よく行うことができるよ
うになるからである。
大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘ
ッドに対しても、本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数の記録ヘッドの組合せによ
ってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個
の記録ヘッドとしての構成のいずれでも良い。加えて、
上記のようなシリアルタイプのものでも、装置本体に固
定された記録ヘッド、あるいは装置本体に装着されるこ
とで装置本体との電気的な接続や装置本体からのインク
の供給が可能になる交換自在なチップタイプの記録ヘッ
ド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが
設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場
合にも本発明は有効である。
は個数に就いても、例えば単色のインクに対応して1個
のみが設けられるのであっても良い。すなわち、例え
ば、記録装置の記録モードとしては、黒色等の主流色の
みの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構
成するか複数個の組合せによるか、いずれでも良いが、
異なる色の複色カラーまたは混色によるフルカラーの少
なくとも1つを備えた装置にも本発明には極めて有効で
ある。
例においては、インクを液体として説明しているが、室
温やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化
もしくは液化するもの、あるいはインクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであれば良い。加えて、
積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態か
ら液体状態への状態変化のエネルギーとして使用するこ
とで防止するか、または、インクの蒸発防止を目的とし
て放置状態で固化するインクを用いるかして、いずれに
しても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によって
インクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録
媒体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーによって初めて液化する性質のインク
を使用する場合も本発明は適用可能である。
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されているような、多孔質シートの凹部または
貫通孔に液状または固形物として保持された状態で、電
気熱変換体に対して対向するような形態としても良い。
本発明においては、上述した各インクに対して最も有効
なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機
器の画像処理機器の画像出力端末として用いられるもの
の他、リーダ等と組み合わせた複写装置、更には送受信
機能を有するファクシミリ装置の形態を採るものであっ
てもよい。
記載のインクジェット記録装置は、記録媒体にノズルか
らインクを吐出して記録を行うための記録手段と、該記
録手段に当接して回復処理を行う回復手段とを有するイ
ンクジェット記録装置において、記録ヘッドと記録媒体
との距離を切換える切換機構と、前記記録ヘッドと前記
記録媒体との距離に応じて先端位置の異なる複数個のワ
イパーとを有するので、記録ヘッドのワイピングを行う
ことによって、記録ヘッドやキャリッジに負荷を与える
ことなく、かつ記録ヘッドの位置の切換えに関わらず、
常に良好なワイピングを行うことができると共に、良好
な画質を保つことができる。
録装置は、前記ワイパーと記録ヘッドとの当接時のワイ
パーの作用力が同程度になるように複数個のワイパーの
先端位置を配置しているので、ワイピング時に、記録ヘ
ッドの位置に対応して記録ヘッドの高さを切換えること
により、記録ヘッドと記録媒体との位置を切り換え可能
にしたインクジェット記録装置において、それぞれの記
録ヘッドの高さに応じた良好なワイピングが可能になる
と共に、良好なワイピングを、画質に影響を与えること
なくできるし、良好なワイピングを単純な安価な構成で
行うことができる。
録装置は、前記ワイパーと記録ヘッドとの当接時のワイ
パーのたわみ量が同程度になるように複数個のワイパー
の先端位置を配置しているので、複数個のワイパーがほ
ぼ同一のたわみ量をもってノズル面に弾性的に当接され
て好適に清掃することができる。
録装置は、前記ワイパーと記録ヘッドとの当接時のワイ
パーの接触角度が同程度になるように複数個のワイパー
の先端位置を配置しているので、記録ヘッドのノズル面
を良好にワイピングして回復処理することができる。
録装置は、記録ヘッドと記録媒体との距離を切り換える
切換機構と、前記記録ヘッドと前記記録媒体との距離に
応じた長さの異なる複数個のワイパーとを有するので、
記録ヘッドの位置に関わらずノズル面を好適に清掃する
ことができる。
録装置は、記録ヘッドと記録媒体との距離を切り換える
切換機構と、前記記録ヘッドと前記記録媒体との距離に
応じて長さと厚さの異なる複数個のワイパーとを有する
ので、記録ヘッドのノズル面をこれら複数個の長さと厚
さの異なるワイパーによって良好に払拭処理することが
できる。
録装置は、前記ワイパー間に吸収体を配置しているの
で、余剰のインクをこの吸収体によって好適に吸収して
回復処理することができる。
録装置は、前記記録ヘッドの移動方向に前記ワイパーを
配置し、前記記録ヘッドと記録媒体との距離に応じてキ
ャリッジ位置によって使用するワイパーを選択するの
で、記録ヘッドの位置の切り換えに関わらずノズル面を
適切に選択されたワイパーによって良好に払拭してきれ
いにすることができる。
録装置は、前記記録ヘッドの位置を切換える切換機構に
よる記録ヘッドの移動距離とワイパーの高さの差がほぼ
同程度であるので、記録ヘッドのノズル面を良好にワイ
ピングして回復処理することができる。
記録装置は、前記記録媒体に対する記録ヘッドの位置を
第1の記録ヘッドの位置および第2の記録ヘッドの位置
に切り換える切換機構と、第1の記録ヘッドの位置およ
び第2の記録ヘッドの位置に対応する第1および第2の
ワイパーとを有し、第1の記録ヘッドの位置における記
録ヘッドと第1のワイパーとの当接条件と、第2の記録
ヘッドの位置における記録ヘッドと第2のワイパーとの
当接条件とがほぼ同等であるので、記録ヘッドの位置を
変えても、記録ヘッドのノズル面と回復手段の位置関係
が常に一定であり、回復手段がノズル面に最適な状態で
当接されて良好な拭き取り等の回復処理を行うことがで
きる。
記録装置は、前記記録ヘッドが、インクを吐出するため
の熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有するので、
熱エネルギーを利用してインクを吐出することによって
記録の高密度化、高精細化が達成でき、きれいな記録が
得られる。
例における全体構成を示す平面概要図である。
ーの幅方向の構成を示す平面部分図である。
例の断面図である。
例の記録ヘッドの記録媒体に対する距離切り換え部の断
面図である。
ニットの断面図およびワイピング状態を示す図で、
(a)はワイピング前の図で、(b)はワイピング開始
時の図で、(c)はワイピング中の図である。
ニットの断面図およびワイピング状態を示す図で、
(a)はワイピング前の図で、(b)はワイピング開始
時の図で、(c)はワイピング中の図である。
例におけるワイパーユニットを示す側断面図である。
例におけるワイパーユニットを示す側断面図である。
例におけるワイパーユニットを示す側断面図である。
施例におけるワイパーユニットを示す側断面図である。
施例におけるワイパーユニットを示す側断面図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 記録媒体にノズルからインクを吐出して
記録を行うための記録手段と、該記録手段に当接して回
復処理を行う回復手段とを有するインクジェット記録装
置において、 記録ヘッドと記録媒体との距離を切換える切換機構と、
前記記録ヘッドと前記記録媒体との距離に応じて先端位
置の異なる複数個のワイパーとを有することを特徴とす
るインクジェット記録装置。 - 【請求項2】 前記ワイパーと記録ヘッドとの当接時の
ワイパーの作用力が同程度になるように複数個のワイパ
ーの先端位置を配置したことを特徴とする請求項1記載
のインクジェット記録装置。 - 【請求項3】 前記ワイパーと記録ヘッドとの当接時の
ワイパーのたわみ量が同程度になるように複数個のワイ
パーの先端位置を配置したことを特徴とする請求項1記
載のインクジェット記録装置。 - 【請求項4】 前記ワイパーと記録ヘッドとの当接時の
ワイパーの接触角度が同程度になるように複数個のワイ
パーの先端位置を配置したことを特徴とする請求項1記
載のインクジェット記録装置。 - 【請求項5】 記録ヘッドと記録媒体との距離を切り換
える切換機構と、前記記録ヘッドと前記記録媒体との距
離に応じて長さの異なる複数個のワイパーとを有するこ
とを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項6】 記録ヘッドと記録媒体との距離を切り換
える切換機構と、前記記録ヘッドと前記記録媒体との距
離に応じて長さと厚さの異なる複数個のワイパーとを有
することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項7】 前記ワイパー間に吸収体を配置したこと
を特徴とする請求項1乃至6いずれか記載のインクジェ
ット記録装置。 - 【請求項8】 前記記録ヘッドの移動方向に前記ワイパ
ーを配置し、前記記録ヘッドと記録媒体との距離に応じ
てキャリッジ位置によって使用するワイパーを選択する
ことを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載のインク
ジェット記録装置。 - 【請求項9】 前記記録ヘッドの位置を切換える切換機
構による記録ヘッドの移動距離とワイパーの高さの差が
ほぼ同程度であることを特徴とする請求項1乃至7いず
れか記載ののインクジェット記録装置。 - 【請求項10】 前記記録媒体に対する記録ヘッドの位
置を第1の記録ヘッドの位置および第2の記録ヘッドの
位置に切換える切換機構と、第1の記録ヘッドの位置お
よび第2の記録ヘッドの位置に対応する第1および第2
のワイパーとを有し、第1の記録ヘッドの位置における
記録ヘッドと第1のワイパーとの当接条件と、第2の記
録ヘッドの位置における記録ヘッドと第2のワイパーと
の当接条件とがほぼ同等であることを特徴とする請求項
1乃至9いずれか記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項11】 前記記録ヘッドは、インクを吐出する
ための熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有するこ
とを特徴とする請求項1乃至10いずれか記載ののイン
クジェット記録装置。
Priority Applications (4)
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---|---|---|---|
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EP99124930A EP1010535B1 (en) | 1998-12-15 | 1999-12-14 | Ink jet printing apparatus |
US09/461,355 US6530642B1 (en) | 1998-12-15 | 1999-12-15 | Cleaning device, method and printer with virtually equal wiping condition for different print unit to recording surface distances |
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- 1998-12-15 JP JP35658198A patent/JP3453531B2/ja not_active Expired - Fee Related
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