JP3327173B2 - 定型ガスケット - Google Patents

定型ガスケット

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JP3327173B2
JP3327173B2 JP18255197A JP18255197A JP3327173B2 JP 3327173 B2 JP3327173 B2 JP 3327173B2 JP 18255197 A JP18255197 A JP 18255197A JP 18255197 A JP18255197 A JP 18255197A JP 3327173 B2 JP3327173 B2 JP 3327173B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、目地内に嵌合され
て当該目地をシールするための定型ガスケットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】外壁パネルの目地をシールする目的で使
用される定型ガスケットの開示例として実開平2−12
5127号公報があり、以下この公報に開示された定型
ガスケットの構成について簡単に説明する。
【0003】図9に示されるように、この定型ガスケッ
ト100は、平板状の表面部102と、この表面部10
2の幅方向中間部から垂直に延出される基脚部104
と、この基脚部104の先端部から略平行に延出される
二組の止水リップ部106と、対向する止水リップ部1
06同士を繋ぐブリッジ部108と、を備えている。こ
こまでの構成は、従前の定型ガスケットの構成に比べて
特に異なるところはない。
【0004】さらに、この定型ガスケット100では、
基脚部104の先端部から同方向へ延出される延長脚部
110が形成されており、この延長脚部110の根元か
ら「∧」字形のストッパリップ部112を延出させると
共に、延長脚部110の先端部から「V」字形の転倒防
止リップ部114を延出させた点に特徴がある。なお、
表面部102及び止水リップ部106において斜線が付
された部分には、色調合わせのためのゴム様弾性体が被
覆されている。
【0005】上述した定型ガスケット100は、以下に
説明する目地構造に適用される。図10に示されるよう
に、互いに隣接する外壁パネル116の外壁材118の
端部間には、目地幅W’の目地120が形成されてい
る。この目地120内へ上記構成の定型ガスケット10
0が嵌合されている。この場合、延長脚部110が外壁
材118を支持するフレーム122間の隙間124内へ
挿入されると、ストッパリップ部112がフレーム12
2に干渉して広がる方向へ弾性変形すると共に、転倒防
止リップ部114がフレーム122に弾性的に圧接され
る。これにより、目地幅W’にバラツキが生じても、定
型ガスケット100が傾斜状態になるのを防止し、各止
水リップ部106を所定のシール圧で外壁材118に圧
接させようとするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の定型ガスケット100は転倒を防止することによっ
て止水リップ部106のシール圧を確保する構成である
ため、目地幅W’のバラツキが所定範囲内であれば有効
と思われるが、目地幅W’のバラツキが−方向へ大きか
った場合(即ち、目地幅W’が所定範囲を越えて狭くな
っているような場合)には、最早定型ガスケット100
を目地120内へ嵌合させることができなくなる。
【0007】このような場合、従来では、定型ガスケッ
ト100の使用を止めて不定型シール材の使用に切り換
えるといった手法や、サイズの異なる定型ガスケットを
予め多種類製作しておくといった手法を採用せざるを得
なかった。ところが、前者による場合には汚れが付着し
易く外観品質の低下を招く可能性があり、後者による場
合には多種類の定型ガスケットを予め製作しておく必要
があるため、押出成形型の型コストを含む成形コストの
増加や保管スペースの増加を招くといった不利がある。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、目地幅のバラ
ツキが所定範囲内にある場合はもとより、目地幅のバラ
ツキが所定範囲を越えて狭くなっている場合にも適用可
能な定型ガスケットを得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、略T字形断面となるように形成された本体部と、こ
の本体部の中央柱部の両側から目地幅方向へ向けて延出
され、弾性変形することにより目地両側の壁面に圧接さ
れる複数段のシールリップ部と、互いに対向するシール
リップ部間に掛け渡されたブリッジ部と、を含んで構成
される定型ガスケットであって、前記ブリッジ部におけ
る前記シールリップ部との接続部には、所定の引張力が
加わることにより破断して当該ブリッジ部を当該シール
リップ部から離脱させると共にその部位に欠損部を形成
する破断部が形成されており、当該欠損部が形成される
ことにより、前記定型ガスケットを目地幅方向へ弾性変
形させた際の最小断面幅が、当該欠損部が形成されてい
ないときよりも狭くなる、ことを特徴としている。
【0010】請求項2記載の本発明は、略T字形断面と
なるように形成された本体部と、この本体部の中央柱部
の両側から目地幅方向へ向けて延出され、弾性変形する
ことにより目地両側の壁面に圧接される複数段のシール
リップ部と、互いに対向するシールリップ部間に掛け渡
されたブリッジ部と、を含んで構成される定型ガスケッ
トであって、前記中央柱部の両側部における前記シール
リップ部との当接部位は、所定の引張力が加わることに
より破断すると共に当該中央柱部の中心部から剥離して
その部位に欠損部を形成し、当該欠損部が形成されるこ
とにより、前記定型ガスケットを目地幅方向へ弾性変形
させた際の最小断面幅が、当該欠損部が形成されていな
いときよりも狭くなる、ことを特徴としている。
【0011】
【0012】
【0013】請求項1記載の本発明によれば、目地幅の
バラツキが所定範囲内であれば、定型ガスケットを目地
内へそのまま嵌合させればよい。この場合、略T字形断
面となるように形成された本体部が目地内へ嵌合される
と、本体部の中央柱部から目地幅方向へ向けて延出され
た複数段のシールリップ部が弾性変形し、当該弾性変形
したシールリップ部が目地両側の壁面に圧接される。な
お、このとき、互いに対向するシールリップ部間にはブ
リッジ部が掛け渡されているため、当該ブリッジ部はシ
ールリップ部の弾性復元力を増加させる。よって、目地
幅のバラツキが所定範囲内の場合には、定型ガスケット
のシールリップ部によって充分なシール性能が得られ
る。
【0014】一方、目地幅のバラツキが所定範囲を越え
て狭くなっている場合には、ブリッジ部に所定の引張力
を加えることにより当該ブリッジ部を破断部から破断
し、当該ブリッジ部をシールリップ部から離脱させる。
これにより、ブリッジ部が設けられていた部位に欠損部
が形成される。このため、互いに対向するシールリップ
部同士の拘束力が無くなり、シールリップ部の許容弾性
変形量が増加される。従って、定型ガスケットを目地幅
方向へ弾性変形させた際の最小断面幅が、当該欠損部が
形成されていないときよりも狭くなる。その結果、目地
幅のバラツキが所定範囲を越えて狭くなっている場合に
も、定型ガスケットを無理なく目地内へ嵌合させること
ができる。なお、この場合、目地幅が狭いことから、
損部を設けるべく定型ガスケットの一部であるブリッジ
を欠損させても、シール性能を悪化させる程の影響は
出ない。
【0015】
【0016】しかも、本発明では、ブリッジ部における
シールリップ部との接続部に破断部を形成し、ブリッジ
部自体をこの破断部から破断してシールリップ部から離
脱させる構成であるため、作業者は容易にその作業を行
うことができる。つまり、ブリッジ部は互いに対向する
シールリップ部間に掛け渡されて存在するため、作業者
はブリッジ部を容易に摘むことができる。このため、ブ
リッジ部を破断させるための引張力を破断部に加え易
く、作業者は容易にブリッジ部を欠損させることができ
る。
【0017】請求項2記載の本発明によれば、中央柱部
の両側部において、弾性変形したシールリップ部との当
部位に所定の引張力を加えると、中央柱部の両側部の
当該部位が破断して中央柱部の中心部から剥離される。
これにより、中央柱部の当該部位に欠損部が形成され
る。このため、シールリップ部が大きく弾性変形する
と、本来なら中央柱部の両側部の側面に当接すべき部分
が、剥離により形成された欠損部内へ入り込む。従っ
て、定型ガスケットを目地幅方向へ弾性変形させた際の
最小断面幅が、当該欠損部が形成されていないときより
も狭くなる。その結果、目地幅のバラツキが所定範囲を
越えて狭くなっている場合にも、定型ガスケットを無理
なく目地内へ嵌合させることができる。
【0018】しかも、本発明では、弾性変形したシール
リップ部の一部が中央柱部に形成された欠損部内へ入り
込むので、欠損による中央柱部の剛性低下分を欠損部内
へ入り込んだシールリップ部によって負担することがで
きる。このため、中央柱部の剛性低下を招かない。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕以下、図1〜図5を用いて、第1実施
形態について説明する。
【0023】図1には、本実施形態に係る定型ガスケッ
ト10が縦断面視にて示されている。なお、定型ガスケ
ット10は、弾性材料(本実施形態では、ゴム製)によ
って構成されている。また、定型ガスケット10は、押
出成形により長尺状に形成されている。
【0024】定型ガスケット10は、目地幅方向に沿っ
て延在する平板状のカバー部12と、このカバー部12
に対して略平行に配置された底板部14と、カバー部1
2の幅方向中間部と底板部14の幅方向中間部とを繋ぐ
所定肉厚寸法の中央柱部16と、中央柱部16の先端部
の両側部から互いに離反する方向へ延出された第1シー
ルリップ部18と、中央柱部16の先端部と底板部14
とに跨がる部位から互いに離反する方向へ延出された第
2シールリップ部20と、これらの第1シールリップ部
18及び第2シールリップ部20間に掛け渡されたブリ
ッジ部22と、によって構成されている。
【0025】なお、第1シールリップ部18は、中央柱
部16に対して急勾配で延出される基部18Aと、この
基部18Aから緩勾配で延出される屈曲部18Bと、か
ら成る。また、前述したブリッジ部22は、第1シール
リップ部18の屈曲部18Bの延出方向中間部と第2シ
ールリップ部20の延出方向中間部とを接続している。
【0026】上述した定型ガスケット10の各要素の主
たる機能について言及すると、カバー部12は、後述す
る目地36の室外側の端部を閉塞して止水機能を果たす
ものである。また、底板部14は、目地底に当接して嵌
合後の定型ガスケット10の安定性(転倒防止等に対す
る安定性)を確保する機能を有している。さらに、中央
柱部16は、肉厚寸法との関係で所定の剛性を備えてお
り、定型ガスケット10の芯材となるものである。従っ
て、中央柱部16は、定型ガスケット10が後述する目
地36内へ嵌合された後は、定型ガスケット10の形状
保持機能を担うものである。また、第1シールリップ部
18及び第2シールリップ部20は、目地36を構成す
る後述する外壁材34の幅方向端部34Aの端面34
A’に弾性変形した状態で圧接されることにより、所定
のシール性能を発揮するものである。さらに、ブリッジ
部22は、第1シールリップ部18と第2シールリップ
部20とを繋ぐことにより、第1シールリップ部18及
び第2シールリップ部20に所定の拘束力を付与し、弾
性変形した第1シールリップ部18及び第2シールリッ
プ部20が発揮するシール圧を増加させる機能を有する
ものである。なお、ブリッジ部22は、主として目地幅
のバラツキがプラスである場合(目地幅が広くなってい
る場合)のシール性確保に貢献するものである。
【0027】さらに、本実施形態に係る定型ガスケット
10では、第1シールリップ部18及び第2シールリッ
プ部20とブリッジ部22との各接続部の両側部に凹溝
24が形成されている。これにより、ブリッジ部22に
おける当該接続部には、薄肉化されて低剛性化された破
断部26が形成されている。
【0028】図2には、上述した定型ガスケット10の
使用状態が示されている。まず、外壁パネル28の構成
について簡単に説明すると、外壁パネル28は左右に隣
接して配置されている。互いに隣接する外壁パネル28
の各外壁フレーム30は断面コ字形に形成されており、
ウェブ30A同士が密着された状態で図示しないボルト
・ナット等の固定手段によって相互に連結されている。
また、隣接する外壁フレーム30のフランジ30Bの表
面にはシート状の二次止水材32が貼着されている。さ
らに、この状態で、各外壁フレーム30のフランジ30
Bに外壁材34が図示しないタッピングビス等の固定手
段によって固定されている。
【0029】また、各外壁材34の幅方向端部34Aの
端面34A’は、これに対応する外壁フレーム30のウ
ェブ30Aに対して所定距離だけ目地幅方向にずれて配
置されている。これにより、隣接する外壁材34の幅方
向端部34Aの端面34A’間には、目地幅W1 の目地
(正確には、縦目地)36が形成されている。そして、
この目地36内へ乾式シール材である前述した構成の定
型ガスケット10が弾性変形された状態で嵌合されてい
る。
【0030】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。目地幅のバラツキが所定範囲内であれば、
定型ガスケット10を当該目地内へそのまま嵌合させれ
ばよい。
【0031】例えば、図2に示されるように、通常の目
地幅W1 の目地36の場合には、本実施形態に係る定型
ガスケット10を当該目地36内へそのまま嵌合させ
る。
【0032】より具体的に説明すると、まず、定型ガス
ケット10のカバー部12をつかんで底板部14が目地
底に当接するまで、定型ガスケット10を目地36内へ
嵌合させる。この過程で、第1シールリップ部18の先
端部及び第2シールリップ部20の先端部が、外壁材3
4の幅方向端部34Aの端面34A’によって中央柱部
16側へ相対的に押圧される。このため、第1シールリ
ップ部18の先端部及び第2シールリップ部20の先端
部が共に中央柱部16側へ弾性変形し、外壁材34の幅
方向端部34Aの端面34A’に所定のシール圧で圧接
される。なお、弾性変形した第1シールリップ部18及
び第2シールリップ部20とカバー部12とが相まっ
て、目地36の室外側の端部が閉塞される。
【0033】また、このとき、第1シールリップ部18
と第2シールリップ部20とはブリッジ部22によって
連結されているため、第1シールリップ部18及び第2
シールリップ部20はブリッジ部22から所定の拘束力
を受け、結果的には第1シールリップ部18及び第2シ
ールリップ部20によるシール圧を増加させる。
【0034】これらの結果、定型ガスケット10の一次
シールとしての機能は充分に発揮される。
【0035】次に、図3に示されるように、目地幅がW
2 (<W1 )の目地38の場合について説明する。この
目地幅W2 は、本実施形態に係る定型ガスケット10を
目地幅方向に弾性変形させた場合の最小断面幅であり、
請求項1記載の「欠損が無いとした場合の定型ガスケッ
トの最小断面幅」に相当するものである。従って、定型
ガスケット10は、目地幅方向に弾性変形しても、その
断面幅がW2 よりも狭くなることはない。換言すれば、
この目地幅W2 は、目地幅のバラツキとしては前述した
所定範囲内であるが、負の方向に最大限ばらついたとき
の目地幅ということになる。この場合においても、定型
ガスケット10をそのまま目地38内へ嵌合させればよ
い。なお、定型ガスケット10の各要素の作用は前述し
た場合と同様であるので、その説明は省略する。但し、
シール圧に関しては、第1シールリップ部18及び第2
シールリップ部20の弾性変形量が大きくなる分、前述
した場合よりも高くなる。
【0036】補足すると、この状態においては、第1シ
ールリップ部18における基部18Aと屈曲部18Bと
の接続点Pが中央柱部16の両側面に当接している。逆
にいえば、接続点Pが中央柱部16の両側面に当接する
まで弾性変形させた状態で、定型ガスケット10の最小
断面幅が決定される。
【0037】一方、目地幅のバラツキが所定範囲を越え
て狭くなっている場合、例えば図5に示されるように目
地幅W3 (<W2 )の目地40内に定型ガスケット10
を嵌合させなければならない場合には、以下の要領で施
工作業が行われる。
【0038】まず、図4に示されるように、定型ガスケ
ット10におけるブリッジ部22の先端部を摘み、当該
先端部に所定の引張力を加える。これにより、ブリッジ
部22は第1シールリップ部18及び及び第2シールリ
ップ部20との接続部に設けられた破断部26に沿って
破断していき、第1シールリップ部18及び第2シール
リップ部20から離脱される。これにより、定型ガスケ
ット10のブリッジ部22自体が消失して欠損部42が
形成される。
【0039】このため、互いに対向する第1シールリッ
プ部18及び第2シールリップ部20同士の拘束力が無
くなり、第1シールリップ部18及び第2シールリップ
部20の許容弾性変形量が増加される。従って、定型ガ
スケット10の最小断面幅(この場合は、W3 )が欠損
が無いとした場合の最小断面幅W2 よりも狭くなる。そ
の結果、目地幅のバラツキが所定範囲を越えて狭くなっ
ている場合にも、定型ガスケット10を無理なく目地4
0内へ嵌合させることができる。
【0040】なお、この場合のシール性能について補足
すると、目地40の目地幅はW3 と狭いため、ブリッジ
部22が無くても、第1シールリップ部18及び第2シ
ールリップ部20の弾性復元力が強くなるため、第1シ
ールリップ部18の先端部及び第2シールリップ部20
の先端部は外壁材34の幅方向端部34Aの端面34
A’に強く圧接される。従って、定型ガスケット10の
一次シールとしての機能は充分に確保されている。
【0041】総じていえば、本実施形態によれば、目地
幅のバラツキが所定範囲内にある場合はもとより、目地
幅のバラツキが所定範囲を越えて狭くなっている場合に
も、同一の定型ガスケット10を適用することができ
る。このため、定型ガスケット10の共通化による部品
種類の削減を図ることができる。
【0042】しかも、本実施形態では、第1シールリッ
プ部18及び第2シールリップ部20とブリッジ部22
との接続部に凹溝24を設けることで破断部26を形成
し、ブリッジ部22自体を離脱させる構成であるため、
作業者は容易にブリッジ部22を欠損させることができ
る。つまり、ブリッジ部22は互いに対向する第1シー
ルリップ部18及び第2シールリップ部20間に掛け渡
されて存在するため、作業者はブリッジ部22を容易に
摘むことができる。このため、ブリッジ部22を破断さ
せるための引張力を容易に破断部26に与えることがで
きる。従って、作業者は容易にブリッジ部22を欠損さ
せることができ、ひいては作業者による欠損作業性を向
上させることができる。 〔第2実施形態〕次に、図6及び図7を用いて、第2実
施形態について説明する。なお、前述した実施形態と同
一の構成部分については、同一番号を付してその説明を
省略する。
【0043】図6に示されるように、本実施形態に係る
定型ガスケット50では、中央柱部52の両側部52A
においてカバー部12との接続部付近並びに第1シール
リップ部18との接続部付近に凹溝54がそれぞれ形成
されている。なお、凹溝54は、中央柱部52の両側部
52Aにおいて第1シールリップ部18が弾性変形した
際に当該第1シールリップ部18の基部18Aが当接す
る範囲の略境界線上に設定されている。さらに、中央柱
部52における肉厚方向中間部付近(具体的には、中央
柱部52の中心線を挟む両側)には、断面長孔状の複数
のスリット56が並設されている。これにより、中央柱
部52における凹溝54とスリット56との間の部分、
並びに、中央柱部52の高さ方向に隣接するスリット5
6の端部間の部分に、薄肉化された破断部58が形成さ
れている。
【0044】なお、本実施形態に係る定型ガスケット5
0では、ブリッジ部22は、同一肉厚寸法のまま第1シ
ールリップ部18及び第2シールリップ部20に接続さ
れている。
【0045】上記構成によれば、目地幅のバラツキが所
定範囲内である場合には、定型ガスケット50をそのま
ま目地内へ嵌合させればよい。一方、図7に示されるよ
うに、目地幅W3 (<W2 )の目地40内に定型ガスケ
ット50を嵌合させなければならない場合には、以下の
要領で施工作業が行われる。
【0046】まず、定型ガスケット50の中央柱部52
の各スリット56に箆状の部材を挿入して剥離方向へ所
定の引張力を加える。これにより、各破断部58が破断
して、中央柱部52の両側部52Aが中央柱部52の中
心部52Bから剥離されていく。これにより、定型ガス
ケット50の中央柱部52の両側部52Aが消失して欠
損部60が形成される。
【0047】その後は、欠損部60が形成された定型ガ
スケット50をそのまま目地40内へ嵌合させればよ
い。定型ガスケット50を目地40内へ嵌合させると、
目地幅がW3 と狭いため、第1シールリップ部18及び
第2シールリップ部20は中央柱部52側へ大きく弾性
変形される。このため、本来なら第1シールリップ部1
8の基部18Aが中央柱部52の両側部52Aに当接し
てしまうが、中央柱部52の両側部52Aには欠損部6
0が形成されているため、第1シールリップ部18の基
部18Aは当該欠損部60内へ入り込む。従って、本実
施形態においても、前述した第1実施形態と同様に、定
型ガスケット50の最小断面幅が欠損が無いとした場合
よりも狭くなる。その結果、目地幅のバラツキが所定範
囲を越えて狭くなっている場合にも、定型ガスケット5
0を無理なく目地40内へ嵌合させることができる。よ
って、本実施形態によっても、目地幅のバラツキが所定
範囲内にある場合はもとより、目地幅のバラツキが所定
範囲を越えて狭くなっている場合にも、同一の定型ガス
ケット50を適用することができる。このため、定型ガ
スケット50の共通化による部品種類の削減を図ること
ができる。
【0048】なお、この場合のシール性能について補足
すると、第1シールリップ部18の基部18Aが中央柱
部52の欠損部60内へ入り込むことにより、第1シー
ルリップ部18及び第2シールリップ部20の弾性変形
量が増加すること、並びに、本実施形態の場合にはブリ
ッジ部22が存置されることから、充分なシール性能を
確保することができる。
【0049】しかも、本実施形態では、弾性変形した第
1シールリップ部18の基部18Aが中央柱部52の両
側部52Aに形成された欠損部60内へ入り込むので、
欠損による中央柱部52の剛性低下分を欠損部60内へ
入り込んだ第1シールリップ部18の基部18Aによっ
て負担することができる。このため、中央柱部52の剛
性が低下するのを防止することができる。その結果、目
地40内へ嵌合された定型ガスケット50の形状保持性
能を向上させることができる。 〔第3実施形態〕次に、図8を用いて、第3実施形態に
ついて説明する。なお、前述した実施形態と同一構成部
分については、同一番号を付してその説明を省略する。
【0050】図8に示されるように、本実施形態に係る
定型ガスケット70では、前述した第2実施形態におけ
る欠損部60と同一の欠損部71が予め中央柱部72の
両側部に形成されている点に特徴がある。従って、本実
施形態による定型ガスケット70を用いても、前述した
第2実施形態で示した定型ガスケット50と同様の作用
並びに効果が得られる。
【0051】加えて、本実施形態によれば、中央柱部7
2に欠損部71が予め設けられているため、施工時に中
央柱部72の欠損作業を行う必要がない。従って、その
分、現場作業の削減を図ることができる。
【0052】
【0053】なお、次のような構成も採用し得る。すな
わち、第3実施形態を例に採れば、比較的剥離し易い所
定の接着強度の接着剤等を用いて層間接着された帯状の
剥離層を別途形成し、この複数層から成る剥離層を中央
柱部72の両側部に予め形成された欠損部71内に同様
の接着剤等を用いて固着させるようにしてもよい。この
場合、目地幅に応じて一層ごと剥離層を剥離させていく
といったことが可能となる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係る定型ガスケットは、ブリッジ部におけるシール
リップ部との接続部に、所定の引張力が加わることによ
り破断して当該ブリッジ部を当該シールリップ部から離
脱させると共にその部位に欠損部を形成する破断部を形
成し、当該欠損部が形成されることにより、定型ガスケ
ットを目地幅方向へ弾性変形させた際の最小断面幅が、
当該欠損部が形成されていないときよりも狭くなる構成
としたので、目地幅のバラツキが所定範囲内にある場合
はもとより、目地幅のバラツキが所定範囲を越えて狭く
なっている場合にも適用することができる(換言すれ
ば、定型ガスケットの共通化による部品種類の削減を図
ることができる)という優れた効果を有する。さらに、
請求項1記載の本発明に係る定型ガスケットによれば、
作業者による欠損作業性を向上させることができるとい
う優れた効果も得られる。
【0055】請求項2記載の本発明に係る定型ガスケッ
トは、中央柱部の両側部におけるシールリップ部との当
接部位が、所定の引張力が加わることにより破断すると
共に当該中央柱部の中心部から剥離してその部位に欠損
部を形成し、当該欠損部が形成されることにより、定型
ガスケットを目地幅方向へ弾性変形させた際の最小断面
幅が、当該欠損部が形成されていないときよりも狭くな
る構成としたので、目地幅のバラツキが所定範囲内にあ
る場合はもとより、目地幅のバラツキが所定範囲を越え
て狭くなっている場合にも適用することができる(換言
すれば、定型ガスケットの共通化による部品種類の削減
を図ることができる)という優れた効果を有する。 さら
に、請求項2記載の本発明に係る定型ガスケットによれ
ば、目地内へ嵌合された定型ガスケットの形状保持性能
を向上させることができるという優れた効果を有する。
【0056】
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る定型ガスケットをその長手
直角方向に沿って切断した状態で示す断面図である。
【図2】図1に示される定型ガスケットが通常目地幅の
目地内へ嵌合された状態を示す断面図である。
【図3】図2に示される目地幅よりも狭い目地幅の目地
内へ定型ガスケットが嵌合された状態を示す断面図であ
る。
【図4】図1に示される定型ガスケットのブリッジ部が
離脱される状況を示す斜視図である。
【図5】図3に示される目地幅よりも更に狭い目地幅の
目地内へブリッジ部が離脱された定型ガスケットが嵌合
された状態を示す断面図である。
【図6】第2実施形態に係る定型ガスケットをその長手
直角方向に沿って切断した状態で示す断面図である。
【図7】図6に示される定型ガスケットが図5と同様の
目地幅の目地内へ嵌合された状態を示す断面図である。
【図8】第3実施形態に係る定型ガスケットをその長手
直角方向に沿って切断した状態で示す断面図である。
【図9】従来例に係る定型ガスケットをその長手方向か
ら観た正面図である。
【図10】図9に示される定型ガスケットが目地内へ嵌
合された状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 定型ガスケット 12 カバー部(本体部) 16 中央柱部(本体部) 18 第1シールリップ部(シールリップ部) 20 第1シールリップ部(シールリップ部) 22 ブリッジ部 26 破断部 34A’端面(壁面) 36 目地 38 目地 40 目地 42 欠損部 50 定型ガスケット 52 中央柱部(本体部) 52A 両側部 52B 中心部 60 欠損部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略T字形断面となるように形成された本
    体部と、 この本体部の中央柱部の両側から目地幅方向へ向けて延
    出され、弾性変形することにより目地両側の壁面に圧接
    される複数段のシールリップ部と、 互いに対向するシールリップ部間に掛け渡されたブリッ
    ジ部と、 を含んで構成される定型ガスケットであって、前記ブリッジ部における前記シールリップ部との接続部
    には、所定の引張力が加わることにより破断して当該ブ
    リッジ部を当該シールリップ部から離脱させると共にそ
    の部位に欠損部を形成する破断部が形成されており、 当該欠損部が形成されることにより、前記定型ガスケッ
    トを目地幅方向へ弾性変形させた際の最小断面幅が、当
    該欠損部が形成されていないときよりも狭くなる、 ことを特徴とする定型ガスケット。
  2. 【請求項2】 略T字形断面となるように形成された本
    体部と、 この本体部の中央柱部の両側から目地幅方向へ向けて延
    出され、弾性変形することにより目地両側の壁面に圧接
    される複数段のシールリップ部と、 互いに対向するシールリップ部間に掛け渡されたブリッ
    ジ部と、 を含んで構成される定型ガスケットであって、 前記中央柱部の両側部における前記シールリップ部との
    当接部位は、所定の引張力が加わることにより破断する
    と共に当該中央柱部の中心部から剥離してその部位に欠
    損部を形成し、 当該欠損部が形成されることにより、前記定型ガスケッ
    トを目地幅方向へ弾性変形させた際の最小断面幅が、当
    該欠損部が形成されていないときよりも狭くなる、 ことを特徴とする 定型ガスケット。
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