JP3326681B2 - 電動機の駆動装置 - Google Patents

電動機の駆動装置

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JP3326681B2
JP3326681B2 JP07018597A JP7018597A JP3326681B2 JP 3326681 B2 JP3326681 B2 JP 3326681B2 JP 07018597 A JP07018597 A JP 07018597A JP 7018597 A JP7018597 A JP 7018597A JP 3326681 B2 JP3326681 B2 JP 3326681B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば圧縮機や
送風機などに用いられる電動機の駆動装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図20は、従来のスイッチドリラクタン
スモータの駆動装置の構成図である。図において、M2
は巻線U、V、Wを含むスイッチドリラクタンスモータ
(以下、SRモータと略す)、MC1は制御装置におい
て、制御内容を演算して所定の制御信号を出力するマイ
コンである。DB1は、電源として2相交流商用電源
R、Sを使用し、全波整流を行い、直流電流をコンデン
サC1へ供給するダイオードブリッジであり、これらに
より電力増幅部が構成される。SRモータM2は、3相
の巻線U、V、Wそれぞれのの両端子が、SRモータM
2の出力端子となっているため、このSRモータM2の
端子は6本となる。
【0003】TRup、TRun、TRvp、TRv
n、TRwp、TRwnは、インバータ部を構成するス
イッチング素子で、それぞれ、マイコンMC1に接続さ
れ、制御されている。このうち、スイッチング素子TR
up、TRvp、TRwpは、それぞれの電圧VHとS
RモータM2の巻線U、V、Wの端子へそれぞれ接続さ
れている。また、スイッチング素子TRun、TRv
n、TRwnは、それぞれSRモータM2の巻線U、
V、Wのもう一つの端子と電圧VLへとそれぞれ接続さ
れている。
【0004】スイッチング素子TRup、TRvp、T
RwpのSRモータM2の出力端子との接続点には、そ
れぞれ、ダイオードDup、Dvp、Dwpのカソード
が接続され、これらのダイオードのアノードは電圧VL
へ接続される。また、スイッチング素子TRun、TR
vn、TRwnとSRモータM2との接続点には、それ
ぞれダイオードDun、Dvn、Dwnのアノードが接
続され、これらのダイオードのカソードは、電圧VHに
接続されている。
【0005】各スイッチング素子は、TRupとTRu
n、TRvpとTRvn、TRwpとTRwnがそれぞ
れセットになって同時にオン、オフを行い、巻線U、
V、Wへ順次通電を行う動作を繰り返すことでSRモー
タM2を駆動する。
【0006】図21は、たとえば、ステータが6スロッ
ト、ロータが4極のSRモータの構成と動作の様子を示
したものである。図中の(a)のようなステータ、ロー
タの位置関係にある時に、スイッチング素子TRup、
TRunをオンすると、ロータは磁気吸引力によってU
相に引きつけられ、矢印の方へ回転する。次に、ロータ
が(b)の状態になったときにスイッチング素子TRU
p、TRUnをオフし、スイッチング素子TRvp、T
Rvnをオンすると、同様にロータがV相へと引きつけ
られて矢印の方向へ回転し、(c)の状態になる。この
ときに、さらにスイッチング素子TRvp、TRvnを
オフして、スイッチング素子TRwp、TRwnをオン
すると、ロータはW相に引きつけられ、(a)の状態へ
移る。これを繰り返して行くことでSRモータは駆動さ
れる。
【0007】あるいは、図22は例えば、特開平8−2
05584号公報に記された従来の電動機の駆動装置の
構成を示す図である。図において、Mは巻線U1、V
1、W1を含む電動機、MC1は制御内容を演算、処理
して所定の制御信号を出力するマイコンである。
【0008】電力増幅部は、電源として、2相交流商用
電源R、Sを使用し、ダイオードブリッジDB1にて、
全波整流を行い、直流電流をコンデンサC3へ供給し
て、第1電源(VG)を構成する。また、コンデンサC
2には、変圧器TR1とダイオードブリッジDB2から
なる充電回路より直流電流が供給され、第2電源(VR
G)が構成されている。Mは3相の巻線を有し、それぞ
れの巻線U1、V1、W1の端子の一方が中性点に接続
され、星状結線を形成されたSRモータであり、SRモ
ータMの出力端子は各巻線の他端と中性点の4本で構成
される。このうち中性点の端子は、第1電源(VG)へ
接続される。さらに、各巻線U1、V1、W1の他端
は、各巻線に電流を流すためのスイッチング素子TR
u、TRv、TRwが接続される。
【0009】TRu、TRv、TRwは、駆動スイッチ
ング素子であり、基準電位(VCOM)に接続され、そ
のベースはマイコンMC1へ接続されている。そして、
マイコンMC1から供給される所定の制御信号により、
スイッチング素子TRu、TRv、TRw、が動作し、
各巻線U1、V1、W1に所定の駆動電流が流れる構成
をとる。
【0010】電動機Mの回転子の位置によって所定のス
イッチング素子をオンさせ、各巻線U1、V1、W1に
電流を流すが、このとき、スイッチング素子において、
短い周期でオン、オフを繰り返す動作(以下、チョッピ
ングと称す)を行い、等価的な印加電圧を制御し、電動
機Mの可変速制御を行う。電動機Mの駆動時に行う、通
電する巻線の切り替えやチョッピングの際にスイッチン
グ素子TRu、TRv、TRwをオフしたときには電動
機Mの巻線U1、V1、W1を流れる電流はダイオード
Du、Dv、Dwを介して、第2電源VRGへと回生さ
れる。この回生された電流は、スイッチング素子TRd
の動作により第1電源VGへと転送される。これによ
り、電動機Mの巻線のエネルギーの回生による第1電源
VGの変動を抑えて、電動機Mの安定した回転が得られ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図20に示すような従
来の電動機の駆動装置の構成によると、機能的には特に
支障なく運転が可能であるが、電動機および駆動回路の
コスト及び運転時の効率という点では課題がある。すな
わち、図20に示すような電動機の場合、電動機の巻線
に対して、出力端子がそれぞれ2本必要であり、星形結
線や環状結線の電動機と比較すると端子数が多くなるた
め、コスト的に不利である。また、各巻線に対して、イ
ンバータ部では、スイッチング素子、ダイオードがそれ
ぞれ2個づつ必要となり、電流を一方向しか流さないイ
ンバータの構成としては、利用効率が悪い。
【0012】また、巻線への通電を停止したときの巻線
の電流がコンデンサへ回生されるため母線電圧の変動が
生じ、電動機の回転に影響を与えるという問題もある。
これに対して、図22に示すような電動機の駆動装置の
構成の場合、電動機は、各巻線の1つの端子を共通にし
て、星形結線を構成しており、電動機の出力端子は図2
0の電動機に対して削減されている。インバータ部のス
イッチング素子も巻線に対して1つで構成されており、
素子数についても図20の駆動回路に対して削減されて
いる。また、巻線の通電を停止したときの巻線の電流
は、ダイオードを介して第2電源VRGに回生されるた
め、母線電圧への影響はない。しかし、第2電源VRG
を発生させるために必要な電源回路が必要となるため、
その分コスト的に不利である。
【0013】また、図22の電動機および駆動回路にお
いて可変速制御を行うためのインバータ部のスイッチン
グ素子のチョッピングの際にスイッチング素子がオフと
なった時の電動機の巻線を流れる電流は、ダイオードを
介して第二電源VRGに回生される。この回生されたエ
ネルギーは、電力変換手段を介して第1電源VGへ転送
されるため、この変換に損失が生じる。また、第1電源
VGより高い電位の第2電源VRGへ電流は回生される
ために、インバータ部のスイッチング素子がオフした時
の電動機巻線エネルギーの放出が早くなる。このため、
通電相の切替時に電流の停止が早まることは問題となら
ないが、可変速制御のためのチョッピングの際には第1
電源に電流を回生するよりも巻線の電流の変動が大きく
なり、それによる鉄損が増加し効率が低下する。
【0014】以上のように図20に示すような従来の電
動機の駆動装置においては、特にコスト面で問題が多
く、図22に示すような電動機の駆動装置では、図20
に示した電動機の駆動装置に対しては、コスト面で改善
されているが、運転時の効率という面ではまだ、問題が
残されている。本発明は、上記のような問題を解消する
ためになされるものであり、コストが低く、より効率の
良い電動機の駆動装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる電動機の
駆動装置は、複数の巻線の一方を中性点として結線した
固定子を有し、各巻線の他方の端子及び、結線の中性点
を出力端子に持つ電動機と、前記電動機の各巻線に対応
した1つのスイッチング素子を有し、通電の切替及びチ
ョッピングにより、前記電動機の駆動を行うインバータ
部と、各々1つのスイッチング素子、コンデンサ及びダ
イオードからなり、前記インバータ部から前記電動機へ
の通電を停止したときに、前記巻線に生じた電流により
充電、昇圧を行う昇圧部と、各々1つのスイッチング素
子、ダイオード及びリアクトルからなり、前記昇圧部の
電圧の放電、降圧を行う降圧部とを備え、前記巻線に通
電中は、前記降圧部によって、前記昇圧部の電圧を降圧
させ、前記巻線への通電を停止したときは、前記巻線に
生じた電流を前記母線電圧より高電圧の前記昇圧部に回
生させ、前記昇圧部を昇圧させるものである。
【0016】また、複数の巻線の一方を中性点として結
線した固定子を有し、各巻線の他方の端子及び、結線の
中性点を出力端子に持つ電動機と、前記電動機の各巻線
に対応した1つのスイッチング素子を有し、通電の切替
及びチョッピングにより、前記電動機の駆動を行うイン
バータ部と、前記電動機の各巻線毎に設けられた各々1
つのスイッチング素子及びダイオード並びに1つのコン
デンサからなり、前記インバータ部から前記電動機への
通電を停止したときに、前記巻線に生じた電流により充
電、昇圧を行う昇圧部と、各々1つのスイッチング素
子、ダイオード及びリアクトルからなり、前記昇圧部の
電圧の放電、降圧を行う降圧部とを備え、前記巻線に通
電中は、前記降圧部によって、前記昇圧部の電圧を降圧
させ、前記巻線への通電を停止したときは、前記巻線に
生じた電流を前記母線電圧より高電圧の前記昇圧部に回
生させ、前記昇圧部を昇圧させるものである。
【0017】また、昇圧部の電圧をモニタする電圧セン
サ部を備え、前記電圧があらかじめ定めた値より高くな
ったときには、降圧部のスイッチング素子をオンするこ
とにより、電圧の上昇を抑えるものである。
【0018】また、昇圧部の電圧をモニタする電圧セン
サ部を備え、前記電動機の駆動中に、前記電圧があらか
じめ定めた値より高くなったときに、前記昇圧部のスイ
ッチング素子をオンして、前記電圧の上昇を抑えるもの
である。
【0019】また、電動機の通電中に、降圧部のスイッ
チング素子においてチョッピングを行い、降圧を緩やか
に行うものである。
【0020】また、電動機の通電中に、降圧部のスイッ
チング素子においてチョッピングを行い、電圧センサ部
より検出される昇圧部の電圧があらかじめ定めた値にな
ったとき、チョッピングを停止するものである。
【0021】また、電圧センサ部で検出された昇圧部の
電圧の最大値があらかじめ定めた値より大きくなるとき
において、電動機の巻線への通電を停止したときに、降
圧部のスイッチング素子のチョッピングを行い、前記電
圧があらかじめ定めた値を大きく上まわるのを抑制する
ものである。
【0022】また、電圧センサ部で検出された昇圧部の
電圧の最大値があらかじめ定めた値より大きくなるとき
において、電動機の巻線への通電を停止したときに、昇
圧部のスイッチング素子のチョッピングを行い、前記電
圧があらかじめ定めたを大きく上まわることを抑制する
ものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、本発明の実施の形態1を図にて説
明する。図1は、この発明の実施の形態1を示す電動機
の駆動装置の構成図である。図において、SR1は、電
動機であり、この電動機SR1としては、例えば、誘導
電動機、同期電動機、リラクタンスモータ等の各種電動
機を用いることができる。また、3相で表現している
が、他の各種多相巻線についても相数を増加すること
で、同様に適用可能である。1は各巻線に対する通電の
切替およびチョッピングによる可変速成御を行うインバ
ータ部、2は通電停止と同時に生じるの電動機巻線電流
により充電昇圧を行う昇圧部、3は昇圧部電圧を放電、
降圧させる降圧部、MC1はこれら各部に含まれるスイ
ッチング素子の動作を制御するマイコンである。インバ
ータ部1、昇圧部2、降圧部3及び、マイコンMC1か
ら電動機の駆動回路が構成される。
【0024】電動機SR1は、巻線U1、V1、W1を
有しており、それぞれの端子も一方は、電動機の出力端
子として、インバータ部1へ接続され、他方は、すべて
結線され、電動機の端子として、母線電圧に接続され
る。この母線電圧は、交流電源をダイオードブリッジD
B1を用いて全波整流して得られる。インバータ部1
は、電動機SR1の巻線U1、V1、W1に対して通電
制御を行うスイッチング素子TRu、TRv、TRw
と、巻線のエネルギーを回生するダイオードDu、D
v、Dwからなる。
【0025】昇圧部2は、インバータ部1と、ダイオー
ドDu、Dv、Dwを介して接続されており、スイッチ
ング素子TRu、TRv、TRwにより、電動機SR1
の巻線U1、V1、W1への通電が停止されたときに充
電、昇圧するコンデンサC4、インバータ部のスイッチ
ング素子のチョッピング時に巻線U1、V1、W1の電
流を母線電圧に回生するためのスイッチング素子TR
a、スイッチング素子TRaがオンしているときにコン
デンサC4に充電されたエネルギーがTRaに流れ込む
ことを防止するダイオードD2からなる。
【0026】降圧部3は、昇圧部2のコンデンサC4に
充電されたエネルギーを母線電圧への転送を制御するス
イッチング素子TRb、スイッチング素子TRbのオン
ときに急激に電流が流れるのを防止するリアクトルL
1、スイッチング素子TRbをチョッピングする際のオ
フ時間にリアクトルL1への電流を供給するダイオード
D3からなる。
【0027】図2は駆動回路内のスイッチング素子の動
作と昇圧部の電位の変化を示したものであり、図3は、
その動作を示すフローチャートである。以下、図3に従
って、本発明の実施の形態の動作を説明する。まず、電
動機SR1の駆動時、ロータの回転位置に従って、U相
の通電を行う。ステップa1において、スイッチング素
子TRu、TRa、TRbをオンする。TRuをオンす
ることで、巻線U1に電流が流れる。TRaがオンする
ことで、TRuをチョッピングしたときに巻線U1の電
流を母線電圧へ回生する。また、TRbがオンすること
でコンデンサC4に充電されたエネルギーを放電して母
線電圧に転送する。ステップa2においては、通電相の
切替指令が入るまで、a1の状態を維持する。この通電
相切替指令は、例えば、同期電動機やリラクタンス電動
機の場合には、ロータの回転位置を検出する位置検出回
路等からの信号がこれに相当する。
【0028】通電相の切替指令を検出すると、ステップ
a3において、スイッチング素子TRu、TRa、TR
bをオフする。TRuをオフすることで巻線U1への通
電が停止される。しかし、巻線U1の電流は急には停止
しないため、TRuがオフしたときの巻線U1の電流
は、ダイオードDuを介して、昇圧部へと流れる。TR
aがオフするので、巻線U1の電流は、コンデンサC4
へと流れ込む。TRbがオフしているため、コンデンサ
C4から放電はなく、巻線U1の電流によって、コンデ
ンサC4の電位は上昇する。コンデンサC4の電位が上
昇するため、巻線U1の電流停止が加速され、短時間で
電流が停止する。これは、巻き線の電力(エネルギー)
を放出するのに、高い電圧を与えれば、電流は少なくな
り、結果として、電流が停止するまでの時間が短くなる
からである。 従って、昇圧部の電圧は、高いほど巻線
電流の停止が加速されるので、コンデンサC4の容量
は、昇圧電圧を越えない範囲で、できるだけ小さくする
方が良い。
【0029】ステップa4においては、a3の動作の後
時間Tx経過するのを待つ。この時間Txの間は、巻線
U1電流が停止するのに十分な時間を設定し、電動機S
R1に対して通電を行わない。巻線U1の電流が停止す
る前から、次の通電相の巻線V1の通電を開始しても、
動作上問題はないが、スイッチング素子TRvのチョッ
ピングにより巻線V1の電流はダイオードDvを介し
て、コンデンサC4へ流入する。先にも述べたように、
昇圧したコンデンサC4へ電流を回生すると、巻線V1
の電流は、急激に減少し、連続した電流が流れない場合
が生じるため、効率面では有効では無い。このため、こ
の時間Txの間は、電動機SR1への通電を行わす、電
動機SR1はトルクを出力しないため、Txの値はでき
るだけ小さい値を設定することが望ましい。
【0030】時間Tx経過後、次に、V相の巻線V1に
通電を行い、ステップa5からa12まで、ステップa
1からa4と同様にその次に、はW相の巻線W1への通
電と動作を繰り返していく。
【0031】以上のように少ない電力素子による構成と
し、巻線の回生電流を母線電圧に直接流さないため、母
線電圧は変動が少なく、電動機の回転が安定する。通電
相の切り替え時に電流の停止を加速するため、トルクに
寄与しない電流が少なくなり効率の良い運転が可能とな
る。
【0032】実施の形態2.図4は、本発明の実施の形
態2を示す電動機の駆動装置の構成図である。本発明の
実施の形態1と比較すると、昇圧部の構成が異なるもの
である。図において、実施の形態1の図1と同一または
相当部分には同じ符合を付し、説明を省略する。昇圧部
2は、電動機SR1の巻線U1、V1、W1のそれぞれ
に、巻線の回生先を母線電圧とコンデンサC4のどちら
かに切り替えるためのスイッチング素子TRau、TR
av、TRawとコンデンサC4からの逆流を防止する
ダイオードD2u、D2v、D2wからなる。
【0033】図5は、駆動回路内のスイッチング素子の
動作と、コンデンサC4の電位の変化を示したものであ
り、図6は、その時の動作を示すフローチャートであ
る。以下、図6に従い駆動回路の動作を説明する。ま
ず、電動機SR1の駆動時、ロータの位置に従って、U
相の通電を行う。ステップb1において、スイッチング
素子TRw、TRaw、TRbをオフする。また、同時
にTRu、TRauをオンする。スイッチング素子TR
wをオフすることで、W相の巻線W1への通電を停止す
る。TRaw、TRbをオフすることで巻線W1を流れ
ていた電流がダイオードDw、D2wを経由して、コン
デンサC4へ流れ込み、昇圧する。これに伴って、巻線
W1の電流の停止が加速される。同時にスイッチング素
子TRuをオンすることで、U相の巻線U1に通電が開
始される。この時、同時に可変速制御のためのチョッピ
ング動作を行うと、巻線U1の電流の一部がダイオード
Duを介して昇圧部へ流れるが、スイッチング素子TR
auがオンしているため、コンデンサC4へは流れず、
母線電圧へと回生される。このため、巻線U1の電流は
急激に停止することなく、連続した電流を流すことがで
き、変動の少ないトルクが得られる。
【0034】次に、ステップb2において、時間Tx経
過するのを待つ。この時間は、巻線W1の電流が停止す
るのに十分な時間を設定するが、この時間内において、
U相の通電によるトルクが出力されているため、特に時
間を短く設定する必要はない。ステップb2のTx経過
後、ステップb3においてスイッチング回路TRbをオ
ンし、コンデンサC4のエネルギーを母線電圧への放電
を開始する。
【0035】ステップb4において、通電相の切替の指
令を待つ。相切替の指令を検知すると、ステップb5に
おいてU相の通電を停止し、今度はV相についてステッ
プb1からb4と同様の動作をステップb5からステッ
プb8で繰り返し、次に、W相でについてステップb9
からb12で同様の動作を行う。
【0036】以上のように、電動機SR1の運転を可能
とし、運転中に巻線への通電を行わない時間が存在しな
くなるため、効率の良い運転ができる。また、トルクの
切れ目が無くなるため、電動機運転時の振動、騒音が少
なくすることができる。
【0037】実施の形態3.図7は、本発明の実施の形
態3を示す電動機の駆動装置の構成図である。昇圧部2
の電圧をモニタする電圧センサ部4を有するところが実
施の形態1と異なっている。図において、実施の形態1
の図1と同一または相当部分には同じ符合を付し、説明
を省略する。電圧センサ部4で得られる電圧は、例え
ば、分圧抵抗を介して、マイコンMC1でアナログ値と
して直接モニターされたり、あるいは、所定の電圧値と
コンパレータによって比較され、それをしきい値とした
2値のデータとしてマイコンMC1へ与えるなどの方法
をとる。
【0038】本発明の実施の形態では、この電圧センサ
部より得られる情報をもとに、電動機SR1の駆動回路
の保護動作を行う。図8は、例えばU相の通電時に保護
動作を行う場合の駆動回路内のスイッチング素子の動作
と、昇圧部のコンデンサC4の電位の変化を示したもの
であり、図9は、その時の動作を示すフローチャートで
ある。以下、図9に従い、動作を説明する。まず、電動
機SR1のロータの回転位置に従って、U相の通電を行
う。ステップc1において、スイッチング素子TRu、
TRa、TRbをオンする。スイッチング素子TRuを
オンすることにより、U相の巻線U1に通電を開始す
る。スイッチング素子TRaをオンすることで、電動機
SR1の可変速運転のためにスイッチング素子TRuが
チョッピングしたときに、巻線U1を流れる電流の一部
を母線電圧へと回生する。スイッチング素子TRbを
することでコンデンサC4の降圧、放電を行う。
【0039】次に、ステップc2において、通電相の切
替の指令を受けるまで、c1の状態を維持する。通電相
切替の指令を受けた後、ステップc3を実行する。ステ
ップc3において、スイッチング素子TRu、TRa、
TRbをオフする。スイッチング素子TRuをオフする
ことで通電を終了する。スイッチング素子TRaをオフ
することで、通電停止したときの巻線U1の電流がダイ
オードDuを介して、昇圧部のコンデンサC4に流れる
ようになり、スイッチング素子TRbをオフすること
で、コンデンサC4の放電が停止され、この結果コンデ
ンサC4の電圧が上昇し、巻線U1の電流の停止が加速
される。
【0040】次に、ステップc4では、ステップc3の
ときより、コンデンサC4の電圧をモニタして、設定値
より大きいかどうかを判断する。昇圧部の電圧が設定値
より大きくなった場合には、次に、ステップc5を実行
し、小さい場合にはステップc7へ、処理を移す。ステ
ップc5では、スイッチング素子TRbをオンして、コ
ンデンサC4のエネルギーを母線電圧へと放電させ、コ
ンデンサC4の電圧の上昇を抑える。
【0041】ここでは、巻線の電流は高い電位のコンデ
ンサC4へ流入するため、巻線電流は早く停止する。た
だし、コンデンサC4から流出する電流がL1を通るた
め、電流の流れはじめが遅れるので、設定値は、この遅
れ時間の間にコンデンサC4が昇圧する分を考慮して、
低めに設定する必要がある。
【0042】また、昇圧部の電圧波形は、図8に示すよ
うに、スイッチング素子TRbをオンするため、コンデ
ンサC4のエネルギーが放電されるので、コンデンサC
4の電圧は降下する。ステップc6において、c3の巻
線U1の通電停止から時間Tx経過するまでc5の状態
を維持する。
【0043】ここで、電圧センサ部の設定値は、コンデ
ンサC4の電圧が耐圧を超えないように、マイコン、モ
ータ等の仕様に合わせて設定するもので、マイコンMC
1が、昇圧部電圧が設定位置を超えたことを検知し、ス
テップc5の保護動作を行うまでの時間、保護動作時の
降圧部の時定数などを考慮して、コンデンサC4の電圧
が耐圧を超えないように値を選択する。なお、動作中に
この設定値は変更しない。
【0044】ステップc7は、ステップc4において設
定値を超えない場合の処理であり、ステップc3からの
経過時間がTxを超えた場合は、次相の通電処理に移
る。Tx経過していないときには、再びステップc4を
繰り返し、昇圧部の電位をチェックする。
【0045】以上により、昇圧部の電位が高くなりすぎ
るのを防止し、昇圧部コンデンサC4の保護を確実に行
うことができる。
【0046】また、コンデンサC4の保護動作時にも、
巻線の電流は母線電圧より高い昇圧部へ回生されるた
め、電流の停止が加速される状態を維持できる。
【0047】実施の形態4.本発明の実施の形態4を示
す電動機の駆動装置の構成図は、発明の実施の形態3に
よる電動機の駆動装置と同じである。電圧センサ部4よ
り得られる情報をもとに、電動機SR1の駆動回路の保
護動作を行うことについても、発明の実施の形態3の場
合と同様であるが、保護動作が異なるものである。
【0048】図10は、例えばU相の通電時に保護動作
を行う場合の駆動回路内のスイッチング素子の動作と、
昇圧部のコンデンサC4の電位の変化を示したものであ
り、図11は、その時の動作を示すフローチャートであ
る。以下、図11に従い、動作を説明する。まず、電動
機SR1のロータの回転位置に従って、U相の通電を行
う。ステップcc1において、スイッチング素子TR
u、TRa、TRbをオンする。スイッチング素子TR
uをオンすることにより、U相の巻線U1に通電を開始
する。スイッチング素子TRaをオンすることで、電動
機SR1の可変速運転のためにスイッチング素子TRu
がチョッピングしたときに、巻線U1を流れる電流の一
部を母線電圧へと回生する。スイッチング素子TRbを
オフすることでコンデンサC4の降圧、放電を行う。
【0049】次に、ステップcc2において、通電相の
切替の指令を受けるまで、ステップcc1の状態を維持
する。通電相切替の指令を受けた後、ステップcc3を
実行する。ステップcc3において、スイッチング素子
TRu、TRa、TRbをオフする。スイッチング素子
TRuをオフすることで通電を終了する。スイッチング
素子TRaをオフすることで、通電停止したときの巻線
U1の電流がダイオードDuを介して、昇圧部のコンデ
ンサC4に流れるようになり、スイッチング素子TRb
をオフすることで、コンデンサC4の放電が停止され、
この結果コンデンサC4の電圧が上昇する。
【0050】次に、ステップcc4では、ステップcc
3のときより、コンデンサC4の電圧をモニタして、設
定値より大きいかどうかを判断する。昇圧部の電圧が設
定値より大きくなった場合には、次に、ステップcc5
を実行し、小さい場合にはステップcc7へ、処理を移
す。ステップcc5は、スイッチング素子TRaをオン
して、コンデンサC4への電流流入を停止し、コンデン
サC4の昇圧を抑える。従って、設定値は、コンデンサ
C4の耐圧近くまで高い電圧に設定できるが、保護時の
巻き線電流は、母線電圧へ流れるため、電流が停止する
までの時間は長くなる。また、昇圧部の電圧波形は、図
10に示すように、スイッチング素子TRaをオンする
ため、コンデンサC4への電流流入が停止され、電圧は
維持されたままとなる。ステップcc6において、ステ
ップcc3の巻線U1の通電停止から時間Tx経過した
かどうかを調べる。
【0051】ここで、電圧センサ部の設定値は、コンデ
ンサC4の電圧が耐圧を超えないように設定するもの
で、マイコンMC1が、昇圧部電圧が設定位置を超えた
ことを検知し、ステップcc5の保護動作を行うまでの
時間考慮し、コンデンサC4の電圧が耐圧を超えないよ
うに値を選択する。この場合、スイッチング素子TRa
をオンするため、コンデンサC4へ電流が流れず、それ
以上にコンデンサC4は昇圧しない。このため、設定値
は、コンデンサC4の耐圧の範囲で高い値に設定しても
よい。
【0052】ステップcc7は、ステップcc4におい
て設定値を超えない場合の処理であり、ステップcc3
からの経過時間がTxを超えた場合は、次相の通電処理
に移る。Tx経過していないときには、再びステップc
c4を繰り返し、昇圧部の電位をチェックする。
【0053】以上のように、昇圧部のコンデンサC4の
耐圧以上の昇圧を抑え、コンデンサC4の保護を確実に
行うことができる。また、設定値を高い値に設定できる
ので、コンデンサの保護動作を無駄がないようにするこ
とができる。
【0054】実施の形態5.図12は、本発明の実施の
形態5を示す電動機の駆動装置の動作を示すものであ
る。昇圧部2のコンデンサC4のエネルギーを母線電圧
に放電する降圧部3のスイッチング素子TRbをチョッ
ピングして放電時間を調整する。図13は、この時の動
作を示すフローチャートである。以下、図13に従い動
作を説明する。まず、電動機SR1駆動時において、ロ
ータの回転位置に従い、所定相巻線へ通電を行う。例え
ば、U相の巻線U1の通電のとき、図13のステップd
1において、TRu、TRaをオンする。TRuをオン
することにより、U1への通電を開始する。TRaをオ
ンすることで、電動機SR1の可変速運転のためにスイ
ッチング素子TRuがチョッピングしたときに、巻線U
1を流れる電流の一部を母線電圧へと回生する。
【0055】次に、ステップd2においては、スイッチ
ング素子TRbをオンする。これにより昇圧部のコンデ
ンサC4の放電を開始する。このスイッチング素子TR
bをオンするタイミングはd1と同じでも良い。ステッ
プd3において、スイッチング素子TRbのチョッピン
グのオン時間Tonが経過するのを待つ。時間Ton経
過後、d4へ処理を移す。ステップd4では、TRbを
オフする。これにより、コンデンサC4から電流の流れ
る経路がなくなり、昇圧部の放電が一時的に停止する。
この時、降圧部のリアクトルL1にはダイオードD3よ
り電流が流れ込む。ステップd5では、スイッチング素
子TRbのチョッピングのオフ時間Toffが経過する
のを待ち、時間Toff経過後、d6へ処理を移す。
【0056】次に、ステップd6では、電動機SR1の
所定相への通電の切替の指令が発生しているかどうか
を、電動機SR1の位置検出回路等からの信号をマイコ
ンMC1でモニタしてチェックする。相切替指令が無け
れば、ステップd2からの処理を繰り返す。相切替指令
が発生していれば、処理をステップd7へと移行する。
相切替指令が発生していなければ、処理をステップd2
へ移し再びスイッチング素子TRbをチョッピングす
る。
【0057】次に、ステップd7では、スイッチング素
子TRu、TRaをオフする。スイッチング素子TRu
をオフすることでU相の巻線U1への通電を停止する。
スイッチング素子TRaをオフすることで、巻線U1の
電流をコンデンサC4へと導き、昇圧部の電圧を昇圧さ
せる。これと同時に、スイッチング素子TRbのチョッ
ピング動作も停止する。
【0058】次に、ステップd8において、巻線U1の
放電時間に相当する時間Tx経過を待って、次のV相の
巻線V1への通電を開始するため、d1の処理を行う。
同時に、スイッチング素子TRbのチョッピングを開始
する。
【0059】この例においては、Ton、Toffの値
は固定として扱っているが、特に固定する必要はなく、
例えば、はじめにTonの値を小さく設定し、チョッピ
ングの回数を重ねる毎に、あるいは時間の経過にともな
ってTonの値を大きくしていくことで初期の急な電流
を抑え、緩やかに電流を流すように設定してもよい。
【0060】以上のように、降圧部のスイッチング素子
TRbにおいて降圧動作時にチョッピングを行うこと
で、母線電圧に放電する電流を緩やかにすることができ
る。このため、スイッチング素子TRbを流れる電流が
制御できるようになり、スイッチング素子の保護を行う
ことができる。また、リアクトルL1の値を小さくする
ことができるため、リアクトルL1の小型化が可能とな
る。さらに、母線電圧への急激な電流の流れ込みを抑え
るため、電圧変動が少なく、安定した電動機SR1の運
転を可能とする。
【0061】実施の形態6.実施の形態6は、図14の
駆動回路のスイッチング素子の動作と昇圧部の電位の関
係図に示すように、所定相の通電開始のタイミングにあ
わせて、昇圧部のコンデンサC4のエネルギーを母線電
圧へ放電するが、昇圧部の電圧が所定値になったとき
に、昇圧部のスイッチング素子のチョッピングを停止す
るものであり、電動機の駆動装置の回路図は実施の形態
3、4の図7と同じである。図15は、この時の動作を
示すフローチャートである。
【0062】以下、図15に従って動作を説明する。ま
ず、電動機SR1の駆動時において、ロータの回転位置
に従い、所定相の巻線へ通電を行う。例えば、U相の巻
線U1へ通電する時には、ステップe1において、スイ
ッチング素子TRu、TRaをオンする。スイッチング
素子TRuをオンすることにより巻線U1へ通電を開始
する。また、スイッチング素子TRaをオンすることで
スイッチング素子TRuのチョッピング時の電流の一部
を母線電圧に回生する。
【0063】次に、ステップe2においては、スイッチ
ング素子TRbをオンする。これにより、昇圧部のコン
デンサC4の放電を開始する。このタイミングはe1と
同時でよい。ステップe3において、スイッチング素子
TRbのオンから時間Ton経過を待って、ステップe
4の処理へと移行する。
【0064】次に、ステップe4では、スイッチング素
子TRbをオフする。これにより、コンデンサC4の放
電は一時的に停止される。この時、リアクトルL1へ
は、ダイオードD3より電流が供給される。ステップe
5において、昇圧部の電位と設定値を比較して、昇圧部
の電位が小さい場合には処理をステップe9へ移す。ま
た、昇圧部の電位が大きい場合には、ステップe6へ処
理を移す。
【0065】ステップe6では通電相の切替指令を検出
するまで、ステップe4の状態を維持する。通電相の切
替指令を検出したら、処理をステップe7に移す。次
に、ステップe7では、スイッチング素子TRu、TR
aをオフする。スイッチング素子TRuをオフすること
で、U相の巻線U1の通電を停止し、スイッチング素子
TRaをオフすることで、通電停止したときの巻線U1
の電流をコンデンサC4へ流し、コンデンサC4を昇
圧、巻線U1の電流の停止を加速する。
【0066】ステップe8においては、ステップe7か
ら、つまりスイッチング素子TRu、TRaがオフして
から、時間Tx経過するのを待つ。この時間Txは、巻
線U1の通電が停止してから、電流が停止するのに十分
な時間を設定する。時間Tx経過後、次相の巻線V1の
通電を開始するため、処理を再びステップe1へ移す。
次に、ステップe9では、通電相の切替指令をチェック
して、指令が出ていなければ、処理をステップe2へ移
して、スイッチング素子TRbのチョッピングを繰り返
す。
【0067】以上の処理により、昇圧部のコンデンサC
4のエネルギーを放電する際に、降圧部のスイッチング
素子TRbの保護と、リアクトルL1の小型化、母線電
圧の急な変動の防止のほかに、コンデンサC4の放電を
電位が所定の設定値となるまでで止めることにより、母
線電圧より高い電位に保持する。これにより、巻線電流
がより高い電圧に対してと流れはじめるため、電流の停
止がさらに加速される。従って、巻き線電流の停止が早
められるため、電動機のトルクに寄与しない電流が減
り、より高効率とすることができる。
【0068】実施の形態7.実施の形態7は、図16の
駆動回路のスイッチング素子の動作と昇圧部2の電位の
関係図に示すように、昇圧部2のコンデンサC4の電位
を所定値以上に上昇するのを抑えるために、昇圧部のス
イッチング素子TRbをチョッピングしてコンデンサC
4に流れ込む電流の一部を母線へと流すものである。電
動機の駆動装置の構成図は実施の形態1乃至4を示す図
1、4、7と同じである。図17は、この時の動作を示
すフローチャートである。なお、図16の点線で示した
波形はスイッチング素子TRbをチョッピングしなかっ
たときの昇圧部の電圧波形である。
【0069】以下、図17に従い動作を説明する。ま
ず、電動機SR1駆動時において、ロータの回転位置に
従って、所定の相に対して通電を行う。通常、昇圧部の
電圧が設定値を超えない場合には、昇圧時にスイッチン
グ素子TRbのチョッピングを行わない。電圧センサ部
において、設定値より昇圧部の電圧が大きくなることが
検出されると、次の昇圧時よりスイッチング素子TRb
のチョッピングを開始する。
【0070】例えば、通常の動作時、U相の巻線U1へ
の通電する時には、まずステップf1においてスイッチ
ング素子Tru、TRa、TRbをオンする。スイッチ
ング素子TRuをオンすることで、U相の巻線U1への
通電を開始し、同時にスイッチング素子TRaをオンす
ることで、可変速運転のためのスイッチング素子TRu
のチョッピング時の巻線U1の電流の一部を母線電圧に
回生する。また、スイッチング素子TRbをオンするこ
とで昇圧部のコンデンサC4の充電されたエネルギーを
母線電圧へと放電する。
【0071】次に、ステップf2では、通電相の切替指
令を待ち、切替指令を検出した時には、処理をステップ
f3へ移す。この間、フローチャートには示していない
が、スイッチング素子TRuは、可変速運転のためのチ
ョッピング動作を行っている。ステップf3は、f2で
の通電相切替指令の検出に伴って、スイッチング素子T
Ru、TRa、TRbをオフする。スイッチング素子T
RuをオフすることでU相の巻線U1への通電を停止
し、スイッチング素子TRaをオフすることで、通電停
止ときの巻線U1の電流をコンデンサC4へと導く。ま
た、スイッチング素子TRbをオフすることでコンデン
サC4の放電を停止して、巻線U1の電流による充電を
開始する。
【0072】次に、ステップf4で、ステップf3の処
理のときより昇圧部の電圧をモニターし、昇圧部の電圧
が設定値を超えていない場合は、処理をステップf5へ
移す。昇圧部の電圧が設定値を超えた場合は、処理をス
テップf6に移す。ステップyf5は、巻線U1への通
電を終了してからの経過時間がTxとなっているかを判
断し、時間Txが経過していれば、次のV相の通電のた
めに処理をステップf1へと移す。時間Tx経過してい
ないときには、処理を再びステップf4へ移し、昇圧部
の電圧をモニターする。時間Txは、U相への通電を停
止したときの巻線U1の電流が停止するまでに十分な時
間を設定する。
【0073】次に、ステップf6からは、ステップf4
において昇圧部の電圧が設定値より大きくなった場合の
処理を行う。ステップf6では通電停止から時間Txが
経過するのを待つ。時間Tx経過後、処理をステップf
7へ移す。ステップf7からは、例えば、次のV相の通
電を行う。ステップf7において、スイッチング素子T
Rv、TRa、TRbをオンする。スイッチング素子T
Rvをオンすることで、V相の巻線V1への通電が開始
され、スイッチング素子TRaをオンすることで、スイ
ッチング素子TRvの可変速運転のためのチョッピング
時に巻線V1の電流の一部を母線電圧に回生する。ま
た、スイッチング素子TRbをオンすることで、昇圧部
のコンデンサに充電されているエネルギーの母線電圧へ
の放電を開始する。
【0074】次に、ステップf8において、通電相の切
替指令を待つ。この間、可変速運転のため、スイッチン
グ素子TRvは、チョッピングを行っている。通電相の
切替指令を検出したあとは、処理をステップf9へ移
す。ステップf9では、スイッチング素子TRv、TR
a、TRbをオフする。スイッチング素子TRvをオフ
することで、V相の巻線V1への通電を停止し、スイッ
チング素子TRaをオフすることで、通電停止したとき
の巻線V1の電流をコンデンサC4へ導く。
【0075】次に、ステップf10からは、スイッチン
グ素子TRbのチョッピングの処理を示す。ステップf
10において、スイッチング素子TRbをオンする。こ
れにより、コンデンサC2に充電される電流の一部を放
電し、コンデンサC4の電圧上昇の速度を抑える。この
処理は、f9からの移行してきた場合には、スイッチン
グ素子TRbは既にオンしているため、ステップf10
では処理を行わなわない。ステップf11では、ステッ
プf10からの経過時間が時間Tonとなるのを待つ。
時間Ton経過後、処理をf12へ移す。
【0076】次に、ステップf12においては、スイッ
チング素子TRbをオフする。これにより、コンデンサ
C4の放電が一時的に停止される。スイッチング素子T
Rbがオフしている間には、リアクトルL1には、ダイ
オードD3より電流が供給される。ステップf13で
は、ステップf12からの経過時間が時間Toffとな
るのを待つ。時間Toff経過後、処理をf14へ移
す。ステップf14では、ステップf9からの経過時間
が時間Txであるかどうかを判断する。時間Tx経過し
た場合、f7へ処理を移し、次のW相の通電を行う。時
間Tx経過していない場合、処理をステップf10へ移
しスイッチング素子TRbのチョッピングを続ける。
【0077】こでは、Ton、Toffの値は固定とし
て扱っているが、センサ部でモニタされる値によって変
化させ、コンデンサC4の耐圧の範囲内でできるだけ高
い電圧まで昇圧するように設定することで巻線の電流の
停止時間を短くできる。
【0078】以上のように、所定相の通電を停止したと
きの昇圧部のコンデンサC4の昇圧時びスイッチング素
子TRbをチョッピングすることでコンデンサC4の昇
圧を抑え、コンデンサC4の保護を行う。この時、巻線
の電流電流は、常にコンデンサC4へ流れ込むため、電
流の停止は加速され、短い時間で電流は停止する。ま
た、スイッチング素子TRbをチョッピングする場合、
リアクトルL1があるため、スイッチング素子TRbが
オフしているときにも電流が流れ、母線電圧へ流れる電
流はとぎれないため、母線電圧の変動への影響は少なく
することができる。
【0079】実施の形態8.図18は、本発明の実施の
形態8による、電動機の駆動回路の動作を示すものであ
る。昇圧部2のコンデンサC4の電位を所定値以上に上
昇するのを抑えるために、スイッチング素子TRaをチ
ョッピングして電流の一部をコンデンサC4を介さずに
母線へと流すものである。図19は、この時の動作を示
すフローチャートである。以下、図19に従い動作を説
明する。まず、電動機SR1駆動時において、ロータの
回転位置に従って、所定の相に対して通電を行う。通
常、昇圧部の電圧が設定値を超えない場合には、昇圧時
にスイッチング素子TRaのチョッピングを行わない。
電圧センサ部において、設定値より昇圧部の電圧が大き
くなることが検出されたとき、次の昇圧時からスイッチ
ング素子TRaのチョッピングを開始する。
【0080】例えば、通常の動作時、U相の巻線U1へ
の通電する時には、まずステップg1においてスイッチ
ング素子TRu、TRa、TRbをオンする。スイッチ
ング素子TRuをオンすることで、U相の巻線U1への
通電を開始し、同時にスイッチング素子TRaをオンす
ることで、可変速運転のためのスイッチング素子TRu
のチョッピング時のオフの時間の巻線U1の電流を母線
電圧に回生する。また、スイッチング素子TRbをオン
することで昇圧部のコンデンサC4の充電されたエネル
ギーを母線電圧へと放電する。
【0081】次に、ステップg2では、通電相の切替指
令を待ち、切替指令を検出した時には、処理をステップ
g3へ移す。この間、フローチャートには示していない
が、スイッチング素子TRuは、可変速運転のためのチ
ョッピング動作を行う。ステップg3は、ステップg2
での通電相切替指令の検出にともなって、スイッチング
素子TRu、TRa、TRbをオフする。スイッチング
素子TRuをオフすることでU相の巻線U1への通電を
停止し、スイッチング素子TRaをオフすることで、通
電停止ときの巻線U1の電流をコンデンサC4へと導
く。また、スイッチング素子TRbをオフすることでコ
ンデンサC4の放電を停止して、巻線U1の電流による
充電、昇圧を開始する。
【0082】次に、ステップg4で、ステップg3の処
理のときより昇圧部の電圧をモニターし、昇圧部の電圧
が設定値を超えていない場合は、処理をステップg5へ
移す。昇圧部の電圧が設定値を超えた場合は、処理をス
テップg6に移す。
【0083】次に、ステップg5は、巻線U1への通電
を終了してからの経過時間がTxとなっているかを判断
し、時間Txが経過していれば、次のV相の通電のため
に処理をステップg1へと移す。時間Tx経過していな
いときには、処理を再びステップg4へ移し、昇圧部の
電圧をモニターする。時間Txは、U相への通電を停止
したときの巻線U1の電流が停止するまでに十分な時間
を設定する。ステップg6からは、ステップg4におい
て昇圧部2の電圧が設定値より大きくなった場合の処理
を行う。ステップg6では通電停止から時間Txが経過
するのを待つ。時間Tx経過後、処理をステップg7へ
移す。
【0084】次に、ステップg7からは、例えば、次の
V相の通電を行う。ステップg7において、スイッチン
グ素子TRv、TRa、TRbをオンする。スイッチン
グ素子TRvをオンすることで、V相の巻線V1への通
電が開始され、スイッチング素子TRaをオンすること
で、スイッチング素子TRvの可変速運転のためのチョ
ッピング時にスイッチング素子TRvがオフしたときの
巻線V1の電流を母線電圧に回生する。また、スイッチ
ング素子TRbをオンすることで、昇圧部のコンデンサ
に充電されているエネルギーの母線電圧への放電を開始
する。
【0085】次に、ステップg8において、通電相の切
替指令を待つ。この間、可変速運転のため、スイッチン
グ素子TRvは、チョッピングを行っている。通電相の
切替指令を検出した後は、処理をステップg9へ移す。
ステップg9では、スイッチング素子TRv、TRa、
TRbをオフする。スイッチング素子TRvをオフする
ことで、V相の巻線V1への通電を停止し、スイッチン
グ素子TRaをオフすることで、V相の通電停止したと
きの巻線V1の電流によるコンデンサC4の充電が開始
される。スイッチング素子TRbをオフすることで、コ
ンデンサC4の放電を停止する。
【0086】次に、ステップg10からは、スイッチン
グ素子TRaのチョッピングの処理を示す。ステップg
10において、スイッチング素子TRaをオフする。こ
れにより、コンデンサC2に充電が開始される。この処
理は、ステップg9からの移行してきた場合には、スイ
ッチング素子TRaは既にオフしているため、ステップ
g10では処理を行わなわない。ステップg11では、
ステップg10からの経過時間が時間Toffとなるの
を待つ。時間Toff経過後、処理をステップg12へ
移す。
【0087】次に、ステップg12においては、スイッ
チング素子TRaをオンする。これにより、コンデンサ
C4への充電が一時的に停止される。スイッチング素子
TRaがオフしている間には、巻線V1の電流は、母線
電圧へと回生する。ステップg13では、g12からの
経過時間が時間Tonとなるのを待つ。時間Ton経過
後、処理をステップg14へ移す。ステップg14で
は、ステップg9からの経過時間が時間Txであるかど
うかを判断する。時間Tx経過した場合、ステップg7
へ処理を移し、次のW相の通電を行う。時間Tx経過し
ていない場合、処理をステップg10へ移しスイッチン
グ素子TRaのチョッピングを続ける。
【0088】以上のように、所定相の通電停止したとき
の、昇圧部のコンデンサC4の昇圧時に、スイッチング
素子TRaをチョッピングすることでコンデンサC4の
昇圧を押さえ、コンデンサC4の保護を行う。スイッチ
ング素子TRaをチョッピングする場合、TRaがオン
しているときには、コンデンサC4は充電されないた
め、昇圧が行われず、昇圧を抑える効果を大きくするこ
とができる。
【0089】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。
【0090】複数の巻線の一方を中性点として結線した
固定子を有し、各巻線の他方の端子及び、結線の中性点
を出力端子に持つ電動機と、前記電動機の各巻線に対応
した1つのスイッチング素子を有し、通電の切替及びチ
ョッピングにより、前記電動機の駆動を行うインバータ
部と、各々1つのスイッチング素子、コンデンサ及びダ
イオードからなり、前記インバータ部から前記電動機へ
の通電を停止したときに、前記巻線に生じた電流により
充電、昇圧を行う昇圧部と、各々1つのスイッチング素
子、ダイオード及びリアクトルからなり、前記昇圧部の
電圧の放電、降圧を行う降圧部とを備え、前記巻線に通
電中は、前記降圧部によって、前記昇圧部の電圧を降圧
させ、前記巻線への通電を停止したときは、前記巻線に
生じた電流を前記母線電圧より高電圧の前記昇圧部に回
生させ、前記昇圧部を昇圧させるので、少ない電力素子
による構成とし、巻線のエネルギーを昇圧部へ回生する
ことで、回生電流が母線電圧に直接流れないため、母線
電圧は変動が少なく、電動機の回転が安定し、また、
流の停止を早め、トルクに寄与しない電流が流れるのを
防止するため、効率が良い駆動をすることができる。
【0091】また、複数の巻線の一方を中性点として結
線した固定子を有し、各巻線の他方の端子及び、結線の
中性点を出力端子に持つ電動機と、前記電動機の各巻線
に対応した1つのスイッチング素子を有し、通電の切替
及びチョッピングにより、前記電動機の駆動を行うイン
バータ部と、前記電動機の各巻線毎に設けられた各々1
つのスイッチング素子及びダイオード並びに1つのコン
デンサからなり、前記インバータ部から前記電動機への
通電を停止したときに、前記巻線に生じた電流により充
電、昇圧を行う昇圧部と、各々1つのスイッチング素
子、ダイオード及びリアクトルからなり、前記昇圧部の
電圧の放電、降圧を行う降圧部とを備え、前記巻線に通
電中は、前記降圧部によって、前記昇圧部の電圧を降圧
させ、前記巻線への通電を停止したときは、前記巻線に
生じた電流を前記母線電圧より高電圧の前記昇圧部に回
生させ、前記昇圧部を昇圧させるので、昇圧部のスイッ
チング素子とダイオードを電動機の各相毎に設けること
で、通電区間のとぎれをなくし振動、騒音の無い駆動を
することができる。
【0092】また、昇圧部の電圧をモニタする電圧セン
サ部を備え、前記電圧があらかじめ定めた値より高くな
ったときには、降圧部のスイッチング素子をオンするこ
とにより、電圧の上昇を抑えるので、昇圧部のコンデン
サの保護を行うとともに、巻線の電流の停止を早めるこ
とができる。
【0093】また、昇圧部の電圧をモニタする電圧セン
サ部を備え、前記電動機の駆動中に、前記電圧があらか
じめ定めた値より高くなったときに、前記昇圧部のスイ
ッチング素子をオンして、前記電圧の上昇を抑えるの
で、昇圧部のコンデンサの保護を確実に行うことができ
る。
【0094】また、電動機の通電中に、降圧部のスイッ
チング素子においてチョッピングを行い、降圧を緩やか
に行うので、降圧部のスイッチング素子を動作時にチョ
ッピングすることで昇圧部コンデンサの放電を緩やかに
行うことにより、母線電圧の変動への影響を抑え、電動
機の回転を安定させるとともに、放電電流を制御して降
圧部のリアクトルを小形化できる。また、降圧部のスイ
ッチング素子の電流の小容量化が可能であり、さらに、
発熱を抑えることもできる。
【0095】また、電動機の通電中に、降圧部のスイッ
チング素子においてチョッピングを行い、電圧センサ部
より検出される昇圧部の電圧があらかじめ定めた値にな
ったとき、チョッピングを停止するので、降圧部のスイ
ッチング素子をチョッピングし、そのチョッピングをセ
ンサ部で所定の電圧値を検出したときにチョッピングを
停止することで、昇圧部の電圧を母線電圧以上の所定電
圧に維持し、巻線の電流を停止させるまでの時間をさら
に短くすることができ、より効率の良い駆動ができる。
【0096】また、電圧センサ部で検出された昇圧部の
電圧の最大値があらかじめ定めた値より大きくなるとき
において、電動機の巻線への通電を停止したときに、降
圧部のスイッチング素子のチョッピングを行い、前記電
圧があらかじめ定めた値を大きく上まわるのを抑制する
ので、電圧センサ部より得られる電圧値が所定値より大
きくなるとき、電動機の巻線の通電停止したときの昇圧
時に降圧部のスイッチング素子をチョッピングすること
で昇圧部の電圧上昇を抑え、コンデンサの保護を行い、
同時に巻線電流の停止を早めることができる。
【0097】また、電圧センサ部で検出された昇圧部の
電圧の最大値があらかじめ定めた値より大きくなるとき
において、電動機の巻線への通電を停止したときに、昇
圧部のスイッチング素子のチョッピングを行い、前記電
圧があらかじめ定めたを大きく上まわることを抑制する
ので、電圧センサ部より所定値の電圧が検出されたと
き、電動機の巻線への通電を停止したときの昇圧時に昇
圧部のスイッチング素子をチョッピングすることにより
昇圧部の電圧上昇を抑え、コンデンサの保護を確実に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示す電動機の駆動装
置の構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係わる電動機の駆動
装置の各部スイッチング素子の動作を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係わる電動機の駆動
装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の実施の形態2を示す電動機の駆動装
置の構成図である。
【図5】 本発明の実施の形態2に係わる電動機の駆動
装置の各部スイッチング素子の動作を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態2に係わる電動機の駆動
装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】 本発明の実施の形態3及び4を示す電動機の
駆動装置の構成図である。
【図8】 本発明の実施の形態4に係わる電動機の駆動
装置の各部スイッチング素子の動作を示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態3に係わる電動機の駆動
装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】 本発明の実施の形態3に係わる電動機の駆
動装置の各部スイッチング素子の動作を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態4に係わる電動機の駆
動装置の動作を示すフローチャートである。
【図12】 本発明の実施の形態5に係わる電動機の駆
動装置の各部スイッチング素子の動作を示す図である。
【図13】 本発明の実施の形態5に係わる電動機の駆
動装置の動作を示すフローチャートである。
【図14】 本発明の実施の形態6に係わる電動機の駆
動装置の各部スイッチング素子の動作を示す図である。
【図15】 本発明の実施の形態6に係わる電動機の駆
動装置の動作を示すフローチャートである。
【図16】 本発明の実施の形態7に係わる電動機の駆
動装置の各部スイッチング素子の動作を示す図である。
【図17】 本発明の実施の形態7に係わる電動機の駆
動装置の動作を示すフローチャートである。
【図18】 本発明の実施の形態8に係わる電動機の駆
動装置の各部スイッチング素子の動作を示す図である。
【図19】 本発明の実施の形態8に係わる電動機の駆
動装置の動作を示すフローチャートである。
【図20】 従来のスイッチドリラクタンスモータの駆
動装置の構成図である。
【図21】 スイッチドリラクタンスモータの構造と動
作を示す図である。
【図22】 従来の電動機の駆動装置の構成図である。
【符号の説明】
1 インバータ部、2 昇圧部、3 降圧部、4 電圧
センサ部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−205584(JP,A) 特開 昭50−97818(JP,A) 特開 平7−95701(JP,A) 特開 平8−168240(JP,A) 特開 昭57−177292(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 7/63 H02M 7/48 H02P 6/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の巻線の一方を中性点として結線し
    た固定子を有し、各巻線の他方の端子及び、結線の中性
    点を出力端子に持つ電動機と、 前記電動機の各巻線に対応した1つのスイッチング素子
    を有し、通電の切替及びチョッピングにより、前記電動
    機の駆動を行うインバータ部と、 各々1つのスイッチング素子、コンデンサ及びダイオー
    ドからなり、前記インバータ部から前記電動機への通電
    を停止したときに、前記巻線に生じた電流により充電、
    昇圧を行う昇圧部と、 各々1つのスイッチング素子、ダイオード及びリアクト
    ルからなり、前記昇圧部の電圧の放電、降圧を行う降圧
    部とを備え、 前記巻線に通電中は、前記降圧部によって、前記昇圧部
    の電圧を降圧させ、前記巻線への通電を停止したとき
    は、前記巻線に生じた電流を前記母線電圧より高電圧の
    前記昇圧部に回生させ、前記昇圧部を昇圧させることを
    特徴とする電動機の駆動装置。
  2. 【請求項2】 複数の巻線の一方を中性点として結線し
    た固定子を有し、各巻線の他方の端子及び、結線の中性
    点を出力端子に持つ電動機と、 前記電動機の各巻線に対応した1つのスイッチング素子
    を有し、通電の切替及びチョッピングにより、前記電動
    機の駆動を行うインバータ部と、 前記電動機の各巻線毎に設けられた各々1つのスイッチ
    ング素子及びダイオード並びに1つのコンデンサからな
    り、前記インバータ部から前記電動機への通電を停止し
    たときに、前記巻線に生じた電流により充電、昇圧を行
    う昇圧部と、 各々1つのスイッチング素子、ダイオード及びリアクト
    ルからなり、前記昇圧部の電圧の放電、降圧を行う降圧
    部とを備え、 前記巻線に通電中は、前記降圧部によって、前記昇圧部
    の電圧を降圧させ、前記巻線への通電を停止したとき
    は、前記巻線に生じた電流を前記母線電圧より高電圧の
    前記昇圧部に回生させ、前記昇圧部を昇圧させることを
    特徴とする電動機の駆動装置。
  3. 【請求項3】 昇圧部の電圧をモニタする電圧センサ部
    を備え、前記電圧があらかじめ定めた値より高くなった
    ときには、降圧部のスイッチング素子をオンすることに
    より、電圧の上昇を抑えることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の電動機の駆動装置。
  4. 【請求項4】 昇圧部の電圧をモニタする電圧センサ部
    を備え、前記電動機の駆動中に、前記電圧があらかじめ
    定めた値より高くなったときに、前記昇圧部のスイッチ
    ング素子をオンして、前記電圧の上昇を抑えることを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の電動機の駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 電動機の通電中に、降圧部のスイッチン
    グ素子においてチョッピングを行い、降圧を緩やかに行
    うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    電動機の駆動装置。
  6. 【請求項6】 電動機の通電中に、降圧部のスイッチン
    グ素子においてチョッピングを行い、電圧センサ部より
    検出される昇圧部の電圧があらかじめ定めた値になった
    とき、チョッピングを停止することを特徴とする請求項
    3または4記載の電動機の駆動装置。
  7. 【請求項7】 電圧センサ部で検出された昇圧部の電圧
    の最大値があらかじめ定めた値より大きくなるときにお
    いて、電動機の巻線への通電を停止したときに、降圧部
    のスイッチング素子のチョッピングを行い、前記電圧が
    あらかじめ定めた値を大きく上まわるのを抑制すること
    を特徴とする請求項3または4記載の電動機の駆動装
    置。
  8. 【請求項8】 電圧センサ部で検出された昇圧部の電圧
    の最大値があらかじめ定めた値より大きくなるときにお
    いて、電動機の巻線への通電を停止したときに、昇圧部
    のスイッチング素子のチョッピングを行い、前記電圧が
    あらかじめ定めたを大きく上まわることを抑制すること
    を特徴とする請求項3または4記載の電動機の駆動装
    置。
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