JPH08205584A - 電動機の制御装置 - Google Patents

電動機の制御装置

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JPH08205584A
JPH08205584A JP7009235A JP923595A JPH08205584A JP H08205584 A JPH08205584 A JP H08205584A JP 7009235 A JP7009235 A JP 7009235A JP 923595 A JP923595 A JP 923595A JP H08205584 A JPH08205584 A JP H08205584A
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JP
Japan
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power
power supply
coil
electric motor
control device
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JP7009235A
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English (en)
Inventor
Masayuki Nashiki
政行 梨木
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Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Machinery Works Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P25/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of AC motor or by structural details
    • H02P25/02Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of AC motor or by structural details characterised by the kind of motor
    • H02P25/08Reluctance motors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P23/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by a control method other than vector control
    • H02P23/06Controlling the motor in four quadrants

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力素子の素子数を減らすと共に、制御装置
の低コスト化、小型化が実現する。 【構成】 電動機1を駆動する電源(VG)と、電動機
内部の磁気エネルギ及び電動機の回生エネルギを回生す
る電源(VRG)とを設け、更にこの電源(VRG)か
ら電源(VG)へエネルギの転送を行う電力変換器4を
設けた。電源(VG)には電動機1の巻線の一端側が接
続され、この巻線の他端側はトランジスタTR1〜TR
3のコレクタに接続されている。また各巻線とトランジ
スタTR1〜TR3との接続点には、電動機1で発生す
る磁気エネルギを電源(VRG)へ回生するためのダイ
オードD1〜D3が設けられている。よって、巻線を駆
動するためのトランジスタ数を削減し、一方、制御装置
における電源の利用効率を向上させる。更に、小電力型
の放電回路を使用でき、装置の発熱を少なくすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、素子数が少なく、かつ
小型で高効率な電動機の制御装置の構成に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図14に電動機を制御する制御装置の従
来例を示す。
【0003】図14は、大別して、巻線WU,WV,W
Wを含む電動機6と、制御装置における制御内容を演算
して所定の制御信号を発生する演算部7と、それら以外
の電力増幅部とに分かれている。
【0004】まず、電力増幅部について説明する。
【0005】電力増幅部は、電源として2相交流商用電
源R,Sを使用しており、この交流電源にリアクトルL
LPとダイオードブリッジDB1とが接続されている。
リアクトルLLPは交流電源の高調波成分を低減し、ダ
イオードブリッジDB1は全波整流を行っている。そし
て、これらリアクトルLLPとダイオードブリッジDB
1を介して直流電流、電圧がコンデンサCC3に供給さ
れている。なお、入力電源は、装置容量が大きくなると
3相交流が使用されることが多い。
【0006】インバータ部を構成するトランジスタブリ
ッジTR21,TR22,TR23,TR24,TR2
5,TR26は、そのベースがそれぞれ演算部7に接続
されて制御されており、コンデンサCC3の両端電圧V
H,VLに応じて、電動機巻線WU,WV,WWに電動
機6を駆動するための駆動電流IU,IV,IWを供給
している。そして、この駆動電流IU,IV,IWは、
互いに電気角にして120度位相のずれた3相交流電流
となっている。
【0007】また、各トランジスタTR21,TR2
2,TR23,TR24,TR25,TR26のコレク
タ−エミッタ間にはこのトランジスタと逆方向に電流を
流すためのダイオードが接続されている。
【0008】各電動機巻線WU,WV,WWの一端側に
は、巻線に流れる駆動電流を検出するための電流検出器
CT2,CT3,CT4が接続されている。電流検出器
CT2〜4は駆動電流を検出してそれを検出信号として
演算部7に供給し、演算部7はこの検出信号に基づいて
各トランジスタTR21〜26を制御し、電動機6のト
ルク制御が行われる。
【0009】電力増幅部の上側電源(VH)と下側電源
(VL)との間には、コンデンサCC3と並列して、放
電抵抗RDと放電用トランジスタTR27とがこの順で
設けられている。電動機の回生エネルギが大きい場合
は、コンデンサ両端電圧VH−VLが過大になる。そし
て、このときには、演算部7の制御に基づいて放電用ト
ランジスタTR27が動作し、放電抵抗RD及び放電用
トランジスタTR27を介して放電が行われ、コンデン
サの両端電圧VH−VLが適正な値に維持される。な
お、放電用トランジスタTR27のコレクタ側には、そ
のコレクタ電流を検出して演算部7に伝えるための電流
検出器CT5が設けられている。
【0010】演算部7は、電力増幅部とはほとんどの部
分において電気的に絶縁されており、上位制御装置から
の指令信号をアイソレータ等を使用することなく直接受
信し、演算部用の制御電源8を作っている。また、演算
部7は、検出された巻線WU,WV,WWに流れる駆動
電流値、電圧検出器CT1によって検出された電源電圧
(コンデンサCC3の両端電圧)VH−VLの電圧値等
に基づいて、インバータの各トランジスタTR21〜2
6のベースに所定の駆動信号を供給し、放電用トランジ
スタTR27のベースに所定の放電信号を出力してい
る。
【0011】なお、制御電源8の出力であるPTR21
〜PTR27は電力増幅部等のトランジスタを駆動する
ための駆動電源であり、各々が電気的に絶縁された絶縁
電源である。
【0012】電動機6としては、誘導電動機、同期電動
機、リラクタンスモータ等の各種電動機が用いられてお
り、図14に示すような制御装置により、これらの各種
交流電動機が機能的に支障なく制御されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図14に示すような従
来の電動機及びその制御装置の構成によると、機能的に
は特に支障無く運転可能であるが、制御装置のコスト、
制御装置の大きさという点では課題がある。
【0014】すなわち、図14に示すような制御装置で
は、巻線を駆動するためのトランジスタの数が多いた
め、制御装置の小型化の妨げとなっていた。
【0015】また、演算部7と電力増幅部とが絶縁され
ているため、各トランジスタを駆動するために駆動用の
絶縁電源がトランジスタ毎に必要とされ、この絶縁電源
を各トランジスタごとに接続しなければならない。そし
て、演算部7と電力増幅部とが絶縁されていることによ
り、電動機を適切に駆動するには、電力増幅部の所定部
分に電流検出器や電圧検出器を設けなければならず、装
置が小型化しにくく、更に検出器であるアイソレータが
高価であることによりコスト的に不利であった。
【0016】また、演算部7から各トランジスタへ供給
するトランジスタ駆動信号は、ホトカプラ等のアイソレ
ータを介し、絶縁して伝達する必要があるため、ホトカ
プラ等がトランジスタごとに必要とされていた。
【0017】更に、電動機の回生動作時において、電源
VHに過大な電力が回生された場合に、電源VHを適正
な電位に保つための放電回路が必要とされていた。そし
て、この放電回路の放電抵抗には大電流が流れるため、
この放電抵抗、更には制御装置全体が発熱してしまうと
いう問題あった。
【0018】また、従来の電動機の制御装置では、商用
電源を整流してトランジスタの駆動電源としている。と
ころが、この商用電源電圧の変動が大きいため、各トラ
ンジスタの電圧定格は、この電源電圧の変動を見込んだ
マージンを有する設定としておかねばならず、電源電圧
の効率的な使用という点で問題があった。
【0019】一方、図14に示すような従来の電動機の
制御装置を更に小さくするためには、電力素子であるト
ランジスタの数を減らす方法がある。この例としては、
電力素子巻線の一端側を高電圧側電源に接続し、この巻
線の他端側に電力素子を接続して、巻線に電源から電力
素子に向かう一方向に駆動電流を流して電動機を駆動す
る方法が知られている。ところが、このように巻線に一
方向の駆動電流を流す電動機では、図14に示す制御装
置で駆動する電動機に比べて、電動機の巻線及び電力素
子の利用効率等が低いという問題があり、電動機及びそ
の制御装置全体としてコスト的、機能的に優れた電動機
の制御装置が求められていた。
【0020】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、簡単で小型な構成でかつ効率よ
く電動機を駆動することが可能な電動機の制御装置を提
供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電動機の制
御装置は上記課題を解決するためになされたものであり
以下のような特徴を有する。
【0022】巻線に所定の駆動電流を供給して電動機を
駆動する電動機の制御装置において、前記電動機の巻線
の一端に接続され、前記巻線に電力増幅部の基準電位に
対する第1電圧を供給する第1電源と、前記基準電位と
前記電動機の巻線の他端との間に設けられ、前記電動機
の巻線に所定の駆動電流を流すための電力素子と、前記
電動機の巻線の他端側にダイオードを介して接続され、
前記電動機の磁気エネルギ等を回生する第2電圧を供給
する第2電源と、前記第1電源と前記第2電源との間で
電力の転送を行なう第1電力変換手段とを有することを
特徴とする。
【0023】また、前記第1電力変換手段は、前記第1
電源にその一端が接続された第1コイルと、この第1コ
イルに近接配置され、一端が前記第2電源に接続された
第2コイルと、を含むリアクトルと、前記第1コイルの
他端側にそのカソード側が接続され、前記第1コイルに
前記第1電源に向かう方向の電流を流すためのダイオー
ドと、前記第2コイルの他端側に接続されたスイッチ素
子と、を有し、前記スイッチ素子を所定のタイミングで
スイッチングすることにより、所定の磁気エネルギを前
記第2コイルから前記第1コイルへ伝達し、前記第2電
源から前記第1電源への電力の転送を行なうことを特徴
とする。
【0024】また、直流電圧を出力する直流電源である
第3電源と、前記第1電源と前記第3電源との間で電力
の転送を行なう第2電力変換手段と、を有することを特
徴とする。
【0025】また、前記第1電力変換手段あるいは前記
第2電力変換手段は、電力変換する前後の電源を第m電
源、第n電源とすると、前記第m電源にその一端が接続
され、他端に第1スイッチ素子が接続された第1コイル
と、この第1コイルに近接配置され、一端が第n電源に
接続され、他端に第2スイッチ素子が接続された第2コ
イルと、を含むリアクトルと、前記第1コイルと前記第
1スイッチ素子との接続点にそのカソード側が接続さ
れ、前記第m電源に向かう方向の電流を流すための第1
ダイオードと、前記第2コイルと前記第2スイッチ素子
との接続点にそのカソード側が接続され、前記第2コイ
ルに前記第2電源に向かう方向の電流を流すための第2
ダイオードと、を有し、前記第1及び第2スイッチ素子
を所定のタイミングでスイッチングすることにより、前
記第2及び第1コイルの間において所定の磁気エネルギ
の伝達を行い、前記第n電源と前記第m電源との間で電
力の転送を行なうことを特徴とする。
【0026】また、前記第1電力変換手段あるいは前記
第2電力変換手段は、電力変換する前後の電源を第m電
源、第n電源とすると、前記第n電源にコレクタ側が接
続された第1トランジスタと、前記第1トランジスタの
エミッタ側に一端が接続され、第m電源に他端が接続さ
れた第1コイルと、前記第1コイルと前記第1トランジ
スタのエミッタ側との接続点に、そのカソード側が接続
され、前記基準電源から前記第1コイルに向かう方向の
電流を流す第1ダイオードと、一端側が第m電源に接続
された第2コイルと、前記第2コイルの他端側にそのコ
レクタが接続された第2トランジスタと、前記第2コイ
ルと前記第2トランジスタのコレクタ側との接続点にそ
のアノードが接続され、カソードが前記第n電源に接続
された第2ダイオードと、を有し、前記第2トランジス
タを所定のタイミングでスイッチングすることによっ
て、前記第m電源から前記第n電源への電力の転送を行
なうことを特徴とする。
【0027】また、前記第1電力変換手段あるいは前記
第2電力変換手段は、電力変換する前後の電源が第m電
源、第n電源であり、第m電源は第n電源より小さい電
圧の電源であって、前記第m電源にその一端が接続され
た第3コイルと、前記第3コイルの他端側にそのコレク
タが接続された第3トランジスタと、前記第3コイルと
前記第3トランジスタとの接続点にそのアノードが接続
され、前記第n電源にそのカソードが接続され、前記第
3コイルから前記第n電源に向かう方向に電流を流す第
3ダイオードと、前記第3トランジスタのコレクタにカ
ソードが接続され、前記第3コイルに向かう方向に電流
を流す第4ダイオードと、コレクタが前記第n電源に接
続され、エミッタが前記第3コイルと前記第3トランジ
スタとの接続点に接続された第4トランジスタと、を有
し、前記第3トランジスタを所定のタイミングでスイッ
チングすることにより、前記第m電源から前記第n電源
に電力を転送し、前記第4トランジスタを所定のタイミ
ングでスイッチングすることにより前記第n電源から前
記第m電源への電力の転送を行なうことを特徴とする。
【0028】また、前記電力素子を含んで構成された電
力増幅部であって前記電動機を駆動するための電力増幅
部の前記基準電位に、前記電力素子を制御するための所
定の制御信号を発生する演算部の基準電位を接続したこ
とを特徴とする。
【0029】また、前記電力素子と電力増幅部の基準電
位との間には、電流検出用抵抗器が設けられていること
を特徴とする。
【0030】また、前記第1電源及び前記第2電源の電
位を検出するために、前記第1電源と電力増幅部の前記
基準電位との間と、前記第2電源と電力増幅部の前記基
準電位との間との少なくともいずれかに、分圧抵抗器を
備えることを特徴とする。
【0031】また、前記電動機の制御装置は、この制御
装置の上位制御装置から、電気的に絶縁された状態で所
定の制御指令を受けるための受信手段を有することを特
徴とする。
【0032】また、前記電動機の演算部の制御電源は、
前記第1電源、前記第2電源あるいは第3電源のいずれ
かに基づいて作られていることを特徴とする。
【0033】
【作用】本発明の電動機の制御装置では、電動機の巻線
に所定の駆動電流を流すための電力素子の素子数を減ら
し、更に電動機で発生する磁気エネルギを電源に回生・
蓄積することにより、電動機の制御装置の小型化・低コ
スト化を実現すると共に、電源の利用効率を向上させる
ことが可能である。
【0034】すなわち、本発明では、電動機の巻線に接
続された第1電源と、この第1電源と異なる電位を有す
る第2電源又は第3電源を設け、第1電源と第2電源、
第1電源と第3電源との間で、それぞれ電力の転送を行
なう第1、第2電力変換手段を設けた。
【0035】そして、これらの電力変換手段を活用する
ことにより、電動機で発生する磁気エネルギ等を第2電
源に回生し、又は第3電源に蓄積することができ、更に
この回生・蓄積された電力を第1電源に転送して巻線の
駆動に用いることが可能となる。従って、電動機の制御
装置の小型化、低コスト化のみならず、電動機の回生エ
ネルギを有効に利用し、効率のよい制御装置とすること
が可能となる。
【0036】また、制御装置の電源として、電圧変動の
大きい商用電源等を用いた場合にも、本発明の制御装置
では、電位の異なる電源間で任意に電力の転送ができる
ため、電力素子や、各スイッチ素子を駆動するための電
源を一定電圧に維持することが容易である。従って、各
電力素子やスイッチ素子等の電圧定格を、電源電圧の変
動を見込んで設定する必要がなく、電源電圧を有効に利
用することが可能となる。
【0037】更に、電動機の回生エネルギを、一旦第2
電源、第3電源に回生・蓄積する事としているため、巻
線を駆動するための第1電源と基準電源との間に通常必
要とされる放電回路の放電スイッチ素子や放電抵抗を小
電力型としたり、更にはこれらを不要とすることも可能
となる。従って、放電回路の発熱や、制御装置の発熱を
低減でき、制御装置の小型化にもより有利となる。
【0038】また、本発明では、電力増幅部の基準電源
と演算部の基準電源とを接続して共通化することとし
た。そして、電力素子と基準電源との間に電流検出用抵
抗器を設け、電力増幅部の第1電源及び第2電源と基準
電源との間に、各電源電圧を検出するための分圧抵抗器
等を設ければ、高価なアイソレータ等を用いることな
く、これらの電流・電圧の検出が可能となる。更に、電
力素子を駆動するための絶縁電源を削減でき、部品点数
が大幅に削減可能で、コストの低減を実現できる。
【0039】そして、本発明の電動機の制御装置と、こ
の制御装置を制御するための上位の制御装置と間におけ
る信号のやりとりを、電気的に絶縁した状態で行うこと
とすれば、制御装置の絶縁不良や、電力増幅部における
ノイズの発生等の問題を回避でき、システム上の信頼性
が向上する。
【0040】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図を用いて説明す
る。なお、以後説明する図面について、既に説明した図
面と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0041】実施例1. [電動機及びその制御装置の構成]図1は、実施例1に
係る電動機の制御装置の概略構成を示している。
【0042】図において、電動機1は、巻線WU,W
V,WWを含んでおり、この電動機1としては、例えば
誘導電動機、同期電動機、リラクタンスモータ等の各種
電動機を用いることができる。また、3相巻線で表現し
ているが、他の各種多相巻線についても相数を増やすこ
とにより同様に適用可能である。
【0043】そしてこの電動機1の制御装置は、制御装
置における制御内容を演算する演算部2と、巻線WU,
WV,WWに所定の駆動電流を流すトランジスタTR1
〜TR3等を含む電力増幅部と、を有している。
【0044】また、図中、上位制御装置9は、演算部2
のインターフェイス部10に対し種々指令を出し、一
方、各種制御情報をインターフェイス部10から得て、
電動機1の制御を行なっている。
【0045】(電力増幅部の構成)本実施例において、
電力増幅部は、2相交流商用電源R,Sを入力電源とし
ている。この交流電源R,Sには、高調波成分を低減す
るリアクトルLLPと、全波整流を行なうダイオードブ
リッジDB1とが接続されている。そして、これらリア
クトルLLPとダイオードブリッジDB1を介して直流
電流がコンデンサC1に供給されている。なお、入力電
源は、装置容量が大きくなると3相交流が使用されるこ
とが多い。
【0046】さらに、電動機からの回生エネルギーが大
きい場合は、3相交流商用電源と双方向にエネルギーの
授受が可能なトランジスタブリッジからなるコンバータ
等を利用した電源も使用することができる。
【0047】コンデンサC1の一端側は第1電源(V
G)を構成し、コンデンサC1の他端は装置の基準電位
(VCOM)となっている。
【0048】各巻線WU,WV,WWの一端側は、第1
電源(VG)に接続され、他端側にはこの巻線WU,W
V,WWに所定の駆動電流を流すための駆動トランジス
タTR1,TR2,TR3のコレクタ側が接続されてい
る。
【0049】駆動トランジスタTR1〜TR3は、NP
N型のトランジスタで構成されており、そのエミッタ側
が電流検出抵抗R1〜R3を介して基準電位(VCO
M)に接続され、そのベースは演算部2に接続されてい
る。そして、演算部2から供給される所定の制御信号に
応じて、この駆動トランジスタTR1〜TR3が動作
し、これに応じて各巻線WU,WV,WWに所定の駆動
電流が流れる構成となっている。このように駆動トラン
ジスタTR1〜TR3を適当な制御信号で動作させるこ
とにより、電動機1の各巻線WU,WV,WWには、互
いに位相の120度ずれた3相駆動電流が流れることと
なる。
【0050】また、各駆動トランジスタTR1〜TR3
のコレクタ側と、各巻線WU,WV,WWとの接続点に
は、ダイオードD1〜D3の各アノードが接続されてい
る。このダイオードD1〜D3のカソードは、第1電源
とは異なる電位を有する第2電源に接続されている。
【0051】そして、各駆動トランジスタTR1〜TR
3がOFFした時には、巻線WU,WV,WWの通電電
流が、このダイオードD1,D2,D3を介して第2電
源(VRG)へ流れることにより、電動機1の磁気エネ
ルギ、電動機の機械的動力エネルギが第2電源(VR
G)に回生されている。
【0052】なお、制御装置の電源投入当初は、入力電
源R,Sから、リアクトルLLPと充電回路3を介し
て、コンデンサC2に直流電流・電圧が供給されている
ため、第2電源(VRG)は、所定の電位となってい
る。
【0053】充電回路3は、入力電源電圧をコンデンサ
C2の容量に応じて変圧する変圧器TRFと、この変圧
器TRFに接続され全波整流を行なうダイオードブリッ
ジDB2とによって構成されている。そして、このダイ
オードブリッジDB2に、コンデンサC2の両端がそれ
ぞれ接続され、このコンデンサC2の一端側の電圧によ
って第2電源(VRG)の電圧が決定されている。な
お、コンデンサC2の他端側には、第1電源(VG)に
接続されている。ここで、コンデンサC2に充電された
エネルギは、図1からも明らかなように、電動機の駆動
に消費されないので、上記充電回路3は極く小容量の装
置で構成可能となっている。
【0054】また、電源(VG)と基準電位(VCO
M)との間には、分圧抵抗RG,RGSとがこの順に設
けられ、電源(VRG)と基準電位(VCOM)との間
には、分圧抵抗RR,RRSとがこの順で設けられてお
り、これらの分圧抵抗によって各電源の電圧が検出さ
れ、その検出信号は演算部2に供給されている。
【0055】更に、電源(VG)とコモン電源(VCO
M)との間には、放電抵抗RDと放電用トランジスタT
RDとがこの順で設けられている。
【0056】電力変換器4は、電動機の力行時や回生時
において、電源(VRG)へ電動機エネルギが回生され
た結果、電源電圧VRGが所定値を超えた場合に、電源
(VRG)のエネルギを電源VGへ転送するための手段
である。
【0057】そして、この電力変換器4は、互いに絶縁
されて近接配置された第1コイルと第2コイルとを含む
リアクトルLL1と、第1コイルに接続されたダイオー
ドDC1と、第2コイルに接続されたトランジスタTR
C1とから構成されている。リアクトルLL1の第1コ
イルは、電源(VG)にその一端が接続され、他端はダ
イオードDC1のカソード側に接続されている。一方、
リアクトルLL1の第2コイルは、電源(VRG)にそ
の一端が接続され、他端がトランジスタTRC1のコレ
クタ側に接続されている。ダイオードDC1は、そのア
ノード側がコモン電源(VCOM)に接続されて、第1
コイルに電源(VG)に向かう方向の電流を流してい
る。また、トランジスタTRC1のエミッタ側は、電流
検出用の抵抗器RC1を介して基準電位(VCOM)に
接続されている。
【0058】そして、このトランジスタTRC1を、後
述するように所定のタイミングでスイッチングすること
により、所定の磁気エネルギを第2コイルから第1コイ
ルへ伝達し、第2電源(VRG)から電源(VG)への
電力の転送を行なっている。以下、電力変換器4の動作
を、図7のタイムチャートを用いて説明する。
【0059】ここで、図1に示すリアクトルLL1の2
つのコイルのターン数は同じターン数であると仮定す
る。また、両電源の電圧VRG,VGの大きさはVRG
がVGの約2倍であると仮定して説明する。なお、実際
には、電源電圧VRGは、電動機からの回生電流を十分
減少させることが可能な程度に電源VGより大きければ
良く、電源VRGは電源VGより数十%大きければ実用
的な運転が可能である。電動機からの回生エネルギが大
きく、電源電圧VRGが過大になった場合には、これを
演算部2が検出してトランジスタTRC1がON制御さ
れる。これにより、電流I1が、リアクトルLL1の第
2コイルに、電源(VRG)からトランジスタTRC1
に向かう方向に流れ始める(図7(a)参照)。
【0060】適当なタイミングでトランジスタTRC1
がOFFすると、その時点でI1は通電路がなくなり零
となり、磁気的に結合されている他方の第1コイルに図
7(b)に示す電流IDが、ダイオードDC1を介して
電源(VG)に向かって流れ出す。
【0061】トランジスタTRC1の切り替わり、すな
わち電流の切り替わり前後の電流I1とIDとの大きさ
の比は、第1、第2コイルの巻き数に逆比例した値とな
る。本実施例の場合には、同じ巻き数としたので、同じ
大きさの電流で電流の流れる方向は逆となる。
【0062】なお、両電源に流れる電流の変化率は、次
式(1)のような動作している回路における電圧、電
流、インダクタンスの一般式に従っている。
【0063】
【数1】V=L・dI/dt (1) 従って、本実施例では、電源電圧VRGを電源電圧VG
の2倍程度としているので、I1の電流増加率はIDの
電流減少率の約2倍となっている。
【0064】なお、リアクトルLL1は、トランジスタ
TRC1の駆動周波数を十分高く取れば比較的小さなリ
アクトルで実現でき、コスト的にも負担を小さくするこ
とができる。
【0065】電流IDとリアクトルLL1に印加される
電圧とが逆方向であるため電流IDは徐々に減少し、減
少の途中で再度トランジスタTRC1がONすると、電
流IDはその時点で零となり、電流IDに相当する電流
I1が流れ始め、リアクトルに印加される電圧に対して
電流I1は順方向なので増加し始める。
【0066】さらに、トランジスタTRC1がOFFす
ると電流I1は零となり、電流I1に相当する電流ID
が流れだし、IDが零となるまで減少していく。
【0067】以上のような動作を繰り返すことにより、
電源(VRG)のエネルギが一度リアクトルの磁気エネ
ルギに変化し、その後電源(VG)へ転送されることに
なり、結果として、ある電源から異なった電位の電源へ
のエネルギの転送が実現したことになる。
【0068】また、電動機1からの回生エネルギが大き
く、電源電圧VGが過大になった場合には、演算部2が
これを検出して、放電用トランジスタTRDをオンさせ
る。これにより、放電抵抗RDに電流が流れて過大な電
力が消費され、電源電圧VG、すなわちコンデンサC1
の両端電圧が適正な値に維持される。
【0069】[演算部の構成]次に、図1の演算部2に
ついて説明する。演算部2には、電力増幅部の各検出信
号、駆動信号は全てこの演算部2を経由して操作されて
いる。そして、この演算部2の電源回路5の基準電位
は、電力増幅部の基準電位(VCOM)に接続されてお
り、同じ基準電位となっている。
【0070】従って、各トランジスタTRC1,TR1
〜TR3と基準電位(VCOM)との間に電流検出用の
小さな抵抗器RC1,R1〜R3を設けることにより、
各トランジスタTRC1,TR1〜TR3の電流値に比
例する値を、各抵抗器RC1,R1〜R3の電圧降下値
として検出することができる。従って、演算部2は、各
トランジスタに流れる電流の検出を、アイソレータ等を
使用することなく、電流検出値をそのまま制御信号とし
て使用することができる。
【0071】更に、上述のように、電源VRG,VGの
電圧検出についても、分圧抵抗RR,RRS及びRG,
RGSを用いて、これらの電源電圧(VRG−VCO
M,VG−VCOM)を分圧することにより、適当な大
きさの電圧信号として演算部2に供給することができ
る。
【0072】また、各トランジスタTR1〜TR3,T
RC1の駆動も各トランジスタのエミッタ電位と基準電
位VCOMとが、ほぼ同電位となるので、特別にトラン
ジスタ駆動用の絶縁電源を作ること無く、また、演算部
2の信号と各トランジスタの間にホトカップラ等を設
け、信号を電気的に絶縁し供給すること無く、これらの
トランジスタを制御することが可能となっている。
【0073】本実施例においては、演算部1と、この演
算部1での演算内容等を制御する上位制御装置9とのコ
ミュニケーションは、ホトカプラあるいは信号伝達用絶
縁変圧器10を介して電気的に絶縁して情報の授受を行
っている。
【0074】一般的に、上位制御装置9の基準電位は対
地アース電位であり、一方の図1の演算部2の基準電位
VCOMは入力電源R,Sから作られた強電位である。
従って、互いの基準電位は異なるため上位制御装置9と
演算部2とは電気的に絶縁されている。
【0075】本実施例における通信手段としては、現
在、一般的に普及している通信技術、例えば、機器間通
信、FA通信、パソコン通信等多くの通信技術を適用す
ることが可能である。
【0076】また、図1に示すように、信号伝達用絶縁
変圧器10を使って電気的に絶縁して通信する場合、変
圧器10は直流信号成分を伝達できないので信号のハイ
とローとの時間比率のバランスが取れている必要があ
る。なお、高速通信が可能な光によるデジタルシリアル
通信を行う場合にも、信号レベルの動作点を安定化させ
るために信号のハイとローとの時間比率のバランスを取
ることが効果的である。信号のハイとローのバランスを
取るために、例えば、米国ZEROX社の製品であるE
THERNET等で行われているように、信号のハイと
ローとの時間比率がほぼ同一になるように、情報をコー
ド変換して通信し、受信側で再変換し元の情報を再現す
る技術等が、本発明に有効な技術である。
【0077】そして、最近普及しているマイクロプロセ
ッサ、通信用LSI等を使用すれば比較的豊富な情報を
デジタルシリアル通信で相互通信でき、制御装置の保守
などに際しても、強電位である演算部1を直接に測定器
等でチェックすること無く、接地電位の確保されている
上位装置側、あるいは接地電位の確保されている保守用
装置でこの演算部1の制御情報、制御内容を把握、検査
することも可能である。
【0078】なお、基準電位VCOMが制御装置の保守
などの都合上、どうしても接地電位である必要がある場
合は、入力電源に複巻き変圧器を挿入することにより、
基準電位(VCOM)を接地することもできる。但し、
この場合は複巻き変圧器が大きく、高価である。
【0079】[電動機の構成]図1の制御装置に好適な
電動機の例として図2に示すようなリラクタンスモータ
がある。
【0080】122は4個の突極124を持つロータで
ある。そして、ステータ121は、6個の突極129
A、129B,129C,129D,129E,129
Fと各突極にそれぞれ巻回された巻線123とを有して
いる。
【0081】この突極129A、129Dにそれぞれ巻
回された各巻線は、直列に巻かれてAD相巻線を構成
し、図1の巻線WUに相当している。
【0082】また、突極129B、129Eにそれぞれ
巻回された各巻線は、直列に巻かれてBE相巻線を構成
し、図1の巻線WVに相当してる。
【0083】更に、突極129Cと129Fにそれぞれ
巻回された各巻線は、直列に巻かれてCF相巻線を構成
し、図1の巻き線WWに相当している。
【0084】そして、この図2に示す電動機は、AD,
BE,CF相の各3相巻線にロータ122の突極を磁気
的に吸引する方向に順次通電する事によりリラクタンス
力を得、回転トルクを得るなお、図1に示す本実施例の
制御装置は、図3に示すような永久磁石型の同期電動機
にも適用可能である。
【0085】図3において、各相の3相交流巻線WU−
WU、WV−WV,WW−WWは集中巻きで表現してい
る。
【0086】WU相巻き線に対するロータ6´の回転角
度位置をARとし、各相に正の一定電流を通電したと仮
定した時、各電流によってロータ6´に発生する各回転
トルクTU,TV,TWは図4のようになる。
【0087】この関係を応用して所望のトルクに対し、
適切な相に適切な大きさの電流を通電することにより、
所望のトルク制御、速度制御、位置制御を実現すること
ができる。
【0088】この場合は、図14に示す従来の制御装置
の構成で駆動した場合に比較して、少しトルクは減少す
る事になる。しかし、電動機の相数を増加することによ
りトルクの効率、トルクリップル共に改善することがで
きる。
【0089】実施例2.図5には、電力変換器の他の実
施例を示す。本実施例の特徴は、電源(VRG)から電
源(VG)への電力の転送だけでなく、電源(VG)か
ら電源(VRG)への電力の転送が行えることである。
【0090】リアクトルLL1は、図1に示した実施例
1と同様に、一端が第1電源(VG)に接続された第1
コイルと、一端が第2電源(VRG)に接続され、第1
コイルと絶縁されかつ近接配置された第2コイルとによ
って構成されている。そして、実施例1と異なる点は、
この電力変換部の周辺回路とその動作である。
【0091】すなわち、第1コイルの他端側には第1ト
ランジスタであるTRC2のコレクタが接続されてお
り、このトランジスタTRC2のエミッタは、電流検出
抵抗器RC2を介して基準電位(VCOM)に接続され
ている。また、第1コイルとトランジスタTRC2との
接続点には、第1ダイオードであるDC2のカソード側
が接続されており、このダイオードDC2により、第1
コイルに第1電源(VG)に向かう方向の電流が供給さ
れている。
【0092】また、第2コイルの他端側には第2トラン
ジスタであるトランジスタTRC3のコレクタが接続さ
れており、このトランジスタTRC3のエミッタは、電
流検出抵抗器RC3を介して基準電位(VCOM)に接
続されている。また、第2コイルとトランジスタTRC
3との接続点には、第2ダイオードであるDC3のカソ
ード側が接続されており、このダイオードDC3によ
り、第2コイルに第2電源(VRG)に向かう方向の電
流が供給されている。
【0093】電源(VRG)から電源(VG)へエネル
ギ転送する場合の動作は、図1の電力変換器4の動作と
同じであり、トランジスタTRC3がONすると電流I
2が、リアクトルLL1(第2コイル)へ流れ始める。
また、所定のタイミングでトランジスタTRC3がOF
Fすると、その時点でI2は通電路がなくなり零とな
り、磁気的に結合されている他方の第1コイルに、図7
(b)に示す電流I3がダイオードDC2を介して流れ
出す。
【0094】電流の切り替わり前後における電流の大き
さの比は第1、第2コイルの巻き数に逆比例した値とな
る。電流I3とリアクトルLL1に印加される電圧とは
逆方向なので電流I3は徐々に減少して行き、減少の途
中で再度TRC2がONすると、電流I3はその時点で
零となり、その時点での電流I3に相当する電流I2が
流れ始め、リアクトルLL1に印加される電圧は電流I
2の方向なので電流I2は増加し始める。
【0095】さらに、トランジスタTRC3がOFFす
ると電流I2は零となり、電流I2に相当する電流I3
が流れだし、I3が零となるまで減少していく。
【0096】以上のような動作を繰り返すことにより、
電源(VRG)のエネルギが一度リアクトルLL1の磁
気エネルギに変化し、その後電源(VG)へ転送される
ことになり、結果として、電源(VRG)から異なった
電位の電源(VG)へエネルギの転送が実現したことに
なる。
【0097】次に、電源(VG)から電源(VRG)へ
エネルギを転送する場合について説明する。
【0098】図5から明らかなように、両変換回路は対
象の構成になっており、電源(VRG)から電源(V
G)へエネルギを転送する場合の逆の動作を行うもので
ある。図8に、この場合の動作のタイムチャートの例を
示す。
【0099】トランジスタTRC2がONすると、電流
I3がリアクトルLL1へ図8(a)の様に流れ始め
る。適当なタイミングでトランジスタTRC2がOFF
するとその時点でI3は通電路がなくなり零となり、磁
気的に結合されている他方のコイルに図8(b)に示す
電流I2がダイオードDC3を介して流れ出す。
【0100】電流I2とリアクトルLL1に印加される
電圧とは逆方向なので電流I2は徐々に減少して行き、
減少の途中で再度TRC2がONすると、電流I2はそ
の時点で零となり、その時点での電流I2に相当する電
流I3が流れ始める。そして、リアクトルLL1に印加
される電圧は電流I3に対して順方向であるので、電流
I3は増加し始める。
【0101】更に、トランジスタTRC2がOFFする
と電流I3は零となり、電流I3に相当する電流I2が
流れだし、I2が零となるまで減少していく。
【0102】以上のような動作を繰り返すことにより、
電源(VG)のエネルギが一度リアクトルLL1の磁気
エネルギに変化し、その後電源(VRG)へ転送される
ことになり、結果として、電源(VG)から異なった電
位の電源(VRG)へエネルギの転送が実現したことに
なる。
【0103】このように本実施例によれば、電源(VR
G),(VG)間の双方向のエネルギ転送が実現でき
る。
【0104】そして、図1の制御装置に、図5の電力変
換器を適用した場合には、電源間での双方向のエネルギ
転送が可能となるため、図1の充電回路3は不要とな
る。
【0105】また、図5に示す本実施例では、両電源
(VRG)(VG)のコモン電位VCOMは、共通なも
のとして説明したが、2つの電源(VRG)(VG)の
コモン電位が分離されていて、両電源が全く絶縁されて
いても同じ運転動作が可能である。このように、本実施
例は、絶縁された電源間でのエネルギ転送が可能であ
り、また、双方向エネルギ転送技術として一般的に活用
が可能である。
【0106】更に、両電源の電圧の大きさは、どちらの
電源電圧が大きくても、双方向にエネルギ転送が可能で
ある。
【0107】実施例3.図6は、電気式のフォークリフ
ト、電気自動車等に使われる第3電源であるバッテリ電
源と電源(VG)とのエネルギの相互転送、即ち、バッ
テリの充放電により電源(VG)を作成する例である。
【0108】なお、このバッテリ電圧は、通常、電源
(VG)より小さな電圧である。
【0109】図6に示す電力変換器の回路構成におい
て、トランジスタTRC4,ダイオードDC4は図5の
トランジスタTRC3,ダイオードDC3に相当し、図
6のトランジスタTRC5及びダイオードDC5は、図
5のトランジスタTRC2,ダイオードDC2に相当し
ている。また電流I4は図5の電流I2に、電流I5は
図5の電流I3に相当し、各部の電圧、電流I4、I5
の値の関係及びその動作は、図5の相当する各部と、バ
ッテリ電圧の大小関係を除いては同じであり、詳細動作
の説明は省略する。
【0110】本実施例3において、図6の電力変換器を
図1の制御装置に適用すると、余剰な回生エネルギが電
源(VG)に供給された場合に、その余剰エネルギを放
電させることなく第3電源であるバッテリ電源に保存し
ておくことができ、放電回路である抵抗器RD,放電用
トランジスタTRDが不要となる。従って、この放電回
路での電流消費による発熱の問題が発生しない。
【0111】また、バッテリの充放電を行うときに、直
列抵抗など大きなエネルギを消費する素子を使用してい
ないので、バッテリエネルギを効率良く使用した運転が
可能である。
【0112】電動機の駆動トランジスタの有効活用、電
動機の能力を十分に引き出した運転という観点で考える
と、電源(VG)を適切な電圧に安定化することがシス
テムの最適設計、システムコストの低減、ひいては信頼
性向上の点で重要である。
【0113】通常、商用電源を整流した電圧で電動機制
御を行う場合には、20〜30%の電源電圧変動が予想
され、その分だけ制御装置あるいは電動機にマージンを
持ったシステム設計がなされていることが多い。
【0114】これに対して、本実施例3では、例えば、
電源(VG)の電圧は別途検出可能であるから、図6の
バッテリ電源を使用し、電源(VG)の電圧が一定とな
るようにバッテリ電源と電源(VG)間で電力の転送を
行うことにより、電源(VG)の安定化が可能となる。
また、バッテリ電圧のかわりに、商用電源を整流した比
較的ラフな直流電圧を入力とした場合にも、電源(V
G)の電圧を検出した信号によりフィードバック制御し
て、電力変換器を用いて電力の転送を行えば電源(V
G)の安定化が可能となる。
【0115】バッテリ電源を図1へ適用する場合には、
電源(VG)をバッテリ電源から作成するとすれば、図
1の充電回路3、放電回路(RD,TRD)、電源入力
回路であるリアクトルLLP,ダイオードブリッジDB
1が不要となり、かつ、電源の基準電位VCOMも接地
が容易となり、比較的シンプルな回路構成となる。
【0116】なお、図1の制御装置を用いて複数の電動
機を平行して駆動する場合、電動機1を直接駆動する各
トランジスタTR1,TR2,TR3,各ダイオードD
1,D2,D3、各電流検出用抵抗器R1,R2,R3
を除いた他の回路素子は、兼用して使用し、共通回路と
することができるので、トータルとしてのコスト負担、
スペース負担は相対的に小さくなる。
【0117】実施例4.図9は、図1に示す電力変換器
4の他の実施例であり、図11、図12に各電流の動作
例のタイムチャートを示す。
【0118】図9において、電源(VRG)には、トラ
ンジスタTRC6のコレクタ側が接続され、このトラン
ジスタTRC6のエミッタ側にはリアクトルLL3の一
端が接続されている。そして、リアクトルLL3の他端
側が電源(VG)に接続されている。また、リアクトル
LL3とトランジスタTRC6との接続点には、ダイオ
ードDC6のカソード側が接続されており、このダイオ
ードDC6は、基準電位(VCOM)からリアクトルL
L3に向かって電流を流している。
【0119】そして、このトランジスタTRC6を所定
のタイミングでスイッチングすることによって、電源
(VRG)から電源(VG)へ電力が転送されている。
【0120】これを詳しく説明する。まず、電源(VR
G)から電源(VG)へエネルギを転送する場合、図1
1(a)に示すように、トランジスタTRC6が演算部
2によってON制御されると、電流I6は、リアクトル
LL3を通って電源(VG)へと流れる。
【0121】次に、トランジスタTRC6がOFFする
と電流I6は零となり、リアクトルLL3を流れる電流
I7はダイオードDC6を介して流れ、次第に減少して
いく。
【0122】この電流I7の減少の途中で、再度トラン
ジスタTRC6がONすると、電流I7と同じ値の電流
I6が流れ、次第に増加する。この状態で再度トランジ
スタTRC6がOFFすると、電流I6は零となって電
流I7が流れ、電流I7は次第に減少して零となる。
【0123】以上のような動作を繰り返すことにより、
図1に示す電力変換器4と同等に、電源(VRG)から
電源(VG)へエネルギを転送することができる。
【0124】なお、本実施例4において、トランジスタ
TRC6のエミッタが基準電位VCOMでないので、ト
ランジスタTRC6を駆動するための駆動用絶縁電源を
設ける必要がある。
【0125】電源(VG)から電源(VRG)へエネル
ギを転送する必要がある場合は、図9の右側に示すよう
な電力変換部が必要となる。
【0126】この電力変換部は、一端側が電源(VG)
に接続されたリアクトルLL4と、このリアクトルLL
4の他端側にコレクタが接続されたトランジスタTRC
7とを有し、更に、リアクトルLL4とトランジスタT
RC7のコレクタとの接続点に、ダイオードDC7のア
ノードが接続されている。そして、ダイオードDC7
は、そのカソードが電源(VRG)に接続されており、
トランジスタTRC7を所定のタイミングでスイッチン
グすることによって、電源(VG)から電源(VRG)
への電力の転送を行なっている。
【0127】以下に、その動作について説明する。
【0128】まず、演算部2がトランジスタTRC7を
ON制御することにより、図12(a)の期間t1〜t
2に示すような電流I8がリアクトルLL4に流れる。
この電流I8の増加中、t2においてトランジスタTR
C7をOFFすると、ダイオードDC7が動作して、電
源(VRG)へ電流I9が流れる。そして、この期間t
2〜t3において、電流I8は次第に減少していく。
【0129】電流I8の減少の途中、t3において再度
トランジスタTRC7がONすると、電源(VRG)へ
流れる電流I9は零となり、期間t3〜t4に示すよう
に電流I8は次第に増加していく。この状態で再度トラ
ンジスタTRC7がOFFすると(t4)、電流I8は
電流I9として電源(VRG)へ流れ、次第に減少し零
となる。
【0130】このような動作を繰り返すことにより、電
源(VG)から電源(VRG)へエネルギを転送するこ
とができる。
【0131】なお、図9に示す本実施例4の電力変換部
を図1に適用した場合において、電源(VG)から電源
(VRG)へエネルギを転送する目的は、コンデンサC
2の充電が目的であるため、リアクトルLL4,トラン
ジスタTRC7、ダイオードDC7は比較的、小電力型
の素子を使用可能である。
【0132】実施例5.図10は、図6のバッテリ電源
と電源(VG)との電力変換器の他の構成を示してい
る。
【0133】本実施例5においても、実施例3と同様
に、バッテリ電圧は電源電圧VGより小さいと仮定して
いる。
【0134】そして、本実施例5の電力変換器は、バッ
テリ電源に一端が接続されたリアクトルLL5と、この
リアクトルLL5の他端側にコレクタが接続されたトラ
ンジスタTRC8、リアクトルLL5の他端側と電源
(VG)との間に設けられたダイオードDC9と、この
ダイオードDC9と並列してリアクトルLL5と電源
(VG)の間に設けられたトランジスタTRC9とを有
している。
【0135】ダイオードDC9は、そのアノードがリア
クトルLL5の他端側に接続され、電源(VG)にカソ
ードが接続され、リアクトルLL5から電源(VG)に
向かう方向に電流を流している。なお、トランジスタT
RC8のコレクタ・エミッタにはダイオードDC8が接
続され、基準電位(VCOM)からリアクトルLL5に
向かう方向の電流を流している。
【0136】そして、トランジスタTRC8を所定のタ
イミングでスイッチングすることにより、バッテリ電源
から電源(VG)に電力が転送され、トランジスタTR
C9を所定のタイミングでスイッチングすることにより
電源(VG)からバッテリ電源へ電力が転送されてい
る。
【0137】電源(VG)からバッテリ電源へエネルギ
を転送する場合について以下に説明する。
【0138】まず、図11(a)に示すように、t1に
おいて、トランジスタTRC9が演算部2によってON
制御されると、電流I13がトランジスタTRC9から
流れ、対応する電流(−I10)がリアクトルLL5を
通ってバッテリ電源へと流れ込む。
【0139】t2において、トランジスタTRC9がO
FFすると電流I13は零となり、リアクトルLL5を
流れる電流I10(−I10)は、ダイオードDC8を
介して流れ、図11(b)の期間t2〜t3に示すよう
に次第に減少していく。
【0140】電流(−I10)の減少の途中、t3で再
度トランジスタTRC9がONすると、電流(−I1
0)に対応する値の電流I13がトランジスタTR9か
ら流れ出て、次第に増加する(期間t3〜t4)。この
状態で再度トランジスタTRC9がOFFすると(t
4)、電流I13は零となり、リアクトルLL5に流れ
る電流(−I10)は次第に減少し零となる。
【0141】このような動作を繰り返すことにより、電
源(VG)からバッテリ電源へエネルギを転送すること
ができる。
【0142】なお、トランジスタTRC9のエミッタは
基準電位VCOMでないため、トランジスタTRC9を
駆動するために駆動用絶縁電源を用いる必要がある。
【0143】次に、バッテリ電源から電源(VG)へエ
ネルギを転送する場合について説明する。
【0144】図12(a)に示すように、t1において
トランジスタTRC8がONすると、リアクトルLL5
に電流I10が流れる。そして、電流I10の増加中、
t2でトランジスタTRC8がOFFすると、期間t2
〜t3において、電流I10は次第に減少していく。こ
の時、ダイオードDC9が動作し、図12(b)に示す
ように、電流12がダイオードDC9を介して電源(V
G)へ流れる。
【0145】電流I10の減少の途中、t3において再
度トランジスタTRC8がONすると、電流I12は零
となり、電流I10は次第に増加していく。更に、この
状態で再度トランジスタTRC8がOFFすると(t
4)、電流I10と同じ程度の電流I12がダイオード
DC9を介して電源(VG)へ流れ、次第に減少して零
となる。
【0146】以上のような動作を繰り返すことにより、
バッテリ電源から電源VGへエネルギを転送することが
できる。
【0147】実施例6.図13は、図1に示す電力変換
器4を改良したもので、図1のリアクトルLL1の第1
コイルに、コイルWT2を追加して、このコイルWT2
を変圧器巻線として活用している。
【0148】図13のリアクトルLL6は、一端が第2
電源である電源(VRG)に接続された第2コイルと、
図1の第1コイルに相当するコイルWT1と、更に第2
コイルと近接配置されたコイルWT2とによって構成さ
れている。コイルWT2の一端側はリアクトルLL7を
介して電源(VG)に接続され、コイルWT2の他端側
には、基準電位(VCOM)からコイルWT2に向かっ
て電流を流す方向にダイオードDC11が接続されてい
る。また、コイルWT2とリアクトルLL7との接続点
には、基準電位(VCOM)からリアクトルLL7に向
かって電流を流す方向にダイオードDC12が接続され
ている。
【0149】図13の動作は、まず、トランジスタTR
C1をONしてリアクトルLL6を励起させ、コイルW
T2に電圧を誘起させる。
【0150】次に、トランジスタTRC1をOFFする
と、コイルWT2に流れる電流は零となり、リアクトル
LL6に発生した磁気エネルギは、コイルWT1により
ダイオードDC10を介して電源(VG)へ転送され
る。一方、トランジスタTRC1のON時にコイルWT
2に誘起された電圧に応じて、リアクトルLL7に起電
圧が発生し、このリアクトルLL7における磁気エネル
ギは、ダイオードDC12を介して電源(VG)へ転送
される。
【0151】このように本実施例6の構成の電力変換器
は、変圧器としての機能と、リアクトルとしての機能の
両方の機能を有しており、電源(VRG)から電源(V
G)へエネルギを転送している。
【0152】そして、本実施例6の電力変換器は、電源
(VG)へ比較的平滑で直流に近い電流を供給可能でき
るという効果を有しており、また、トランジスタTRC
1のエミッタがほぼ基準電位VCOMとなっているた
め、このトランジスタTRC1の駆動には絶縁電源が不
要であり、その駆動が容易である。
【0153】また、図1の制御装置において、電源(V
G)の電圧に比較して、入力商用交流電源が大きい場合
は、この交流電源を整流して得られた電圧を電源(VR
G)とする事も可能である。なお、この場合は、図1に
示す充電回路3は不要となり、演算部2の電源回路5
は、その入力電源を電源VRGに変更する。
【0154】以上説明したように、電位の異なる電源間
で電力の転送を行うこととしたので、電動機からの回生
エネルギが大きい場合にも、電動機の巻線を駆動するた
めの電源電圧を一定に維持することが可能である。ま
た、制御装置に放電回路を設ける必要がなく、放電回路
による発熱がないため制御装置の小型化に有利となる。
【0155】なお、本発明は以上に説明した実施例に限
定するものではなく、種々応用、部分的な変形をしたも
のを含むものである。例えば、電動機の種類、電動機の
相数、電動機の巻き線の種類等に伴う駆動トランジスタ
の追加、回路各部の瞬時過電圧を防止するためのフィル
ター、スナバ回路、リミッタの付加等が考えらる。
【0156】
【発明の効果】本発明の電動機の制御装置では、電動機
の巻線に所定の駆動電流を流すための電力素子の素子数
を減らし、更に、電動機の巻線に接続された第1電源
と、この第1電源と異なる電位を有する第2電源又は第
3電源を設け、第1電源と第2電源、第1電源と第3電
源との間で、それぞれ電力の転送を行なう第1、第2電
力変換手段を設けた。
【0157】そして、これらの電力変換手段を活用する
ことにより、電動機で発生する磁気エネルギ等を第2電
源に回生し、又は第3電源に蓄積することができ、更に
この回生・蓄積された電力を第1電源に転送して巻線の
駆動に用いることが可能となる。従って、電動機の制御
装置の小型化、低コスト化のみならず、電動機の回生エ
ネルギを有効に利用し、効率のよい制御装置とすること
が可能となる。
【0158】また、制御装置の電源として、電圧変動の
大きい商用電源等を用いた場合にも、本発明の制御装置
では、電位の異なる電源間で任意に電力の転送ができる
ため、電力素子や、各スイッチ素子を駆動するための電
源を一定電圧に維持することが容易である。従って、各
電力素子やスイッチ素子等の電圧定格を、電源電圧の変
動を見込んで設定する必要がなく、電源電圧を有効に利
用することが可能となる。
【0159】更に、電動機の回生エネルギを、一旦、第
3電源に回生・蓄積する事としているため、放電回路の
放電スイッチ素子や放電抵抗を不要とすることも可能と
なる。従って、放電回路の発熱や、制御装置の発熱を低
減でき、制御装置の小型化にもより有利となる。
【0160】また、本発明では、電力増幅部の基準電位
と演算部の基準電位とを接続して共通化することとし
た。そして、電力素子と基準電位との間に電流検出用抵
抗器を設け、電力増幅部の第1電源及び第2電源と基準
電位との間に、各電源電圧を検出するための分圧抵抗器
等を設ければ、高価なアイソレータ等を用いることな
く、これらの電流・電圧の検出が可能となる。更に、電
力素子を駆動するための絶縁電源を削減でき、部品点数
が大幅に削減可能で、コストの低減を実現できる。
【0161】そして、本発明の電動機の制御装置と、こ
の制御装置を制御するための上位の制御装置と間におけ
る信号のやりとりを、電気的に絶縁した状態で行うこと
とすれば、制御装置の絶縁不良や、電力増幅部における
ノイズの発生等の問題を回避でき、システム上の信頼性
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1に係る電動機の制御装置の
概略構成を示す図である。
【図2】 本発明の制御装置で駆動する電動機の構成を
示す図である。
【図3】 本発明の制御装置で駆動する電動機の図2と
異なる構成を示す図である。
【図4】 図3の電動機が発生する回転トルクの波形を
示す図である。
【図5】 本発明の実施例2に係る電力変換器の構成を
示す図である。
【図6】 本発明の実施例3に係る電力変換器の構成を
示す図である。
【図7】 実施例1及び実施例2の電力変換部の動作を
説明するための図である。
【図8】 実施例2の電力変換部の動作を説明するため
の図である。
【図9】 本発明の実施例4に係る電力変換器の構成を
示す図である。
【図10】 本発明の実施例5に係る電力変換器の構成
を示す図である。
【図11】 実施例4及び実施例5の電力変換部の動作
を説明するための図である。
【図12】 実施例4及び実施例5の電力変換部の動作
を説明するための図である。
【図13】 本発明の実施例6に係る電力変換器の構成
を示す図である。
【図14】 従来の電動機の制御装置の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 電動機、 2 演算部、 3 充電回路、 4 電
力変換器、 5 電源回路、 9 上位制御装置。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線に所定の駆動電流を供給して電動機
    を駆動する電動機の制御装置において、 前記電動機の巻線の一端に接続され、前記巻線に電力増
    幅部の基準電位に対する第1電圧を供給する第1電源
    と、 前記基準電位と前記電動機の巻線の他端との間に設けら
    れ、前記電動機の巻線に所定の駆動電流を流すための電
    力素子と、 前記電動機の巻線の他端側にダイオードを介して接続さ
    れ、前記電動機の磁気エネルギ等を回生する第2電圧を
    供給する第2電源と、 前記第1電源と前記第2電源との間で電力の転送を行な
    う第1電力変換手段と、 を有することを特徴とする電動機の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電動機の制御装置におい
    て、 前記第1電力変換手段は、 前記第1電源にその一端が接続された第1コイルと、こ
    の第1コイルに近接配置され、一端が前記第2電源に接
    続された第2コイルと、を含むリアクトルと、 前記第1コイルの他端側にそのカソード側が接続され、
    前記第1コイルに前記第1電源に向かう方向の電流を流
    すためのダイオードと、 前記第2コイルの他端側に接続されたスイッチ素子と、 を有し、 前記スイッチ素子を所定のタイミングでスイッチングす
    ることにより、所定の磁気エネルギを前記第2コイルか
    ら前記第1コイルへ伝達し、前記第2電源から前記第1
    電源への電力の転送を行なうことを特徴とする電動機の
    制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電動機の制御装置にお
    いて、 直流電圧を出力する直流電源である第3電源と、 前記第1電源と前記第3電源との間で電力の転送を行な
    う第2電力変換手段と、 を有することを特徴とする電動機の制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1及び3のいずれかに記載の電動
    機の制御装置において、 前記第1電力変換手段あるいは前記第2電力変換手段
    は、 電力変換する前後の電源を第m電源、第n電源とする
    と、 前記第m電源にその一端が接続され、他端に第1スイッ
    チ素子が接続された第1コイルと、この第1コイルに近
    接配置され、一端が第n電源に接続され、他端に第2ス
    イッチ素子が接続された第2コイルと、を含むリアクト
    ルと、 前記第1コイルと前記第1スイッチ素子との接続点にそ
    のカソード側が接続され、前記第m電源に向かう方向の
    電流を流すための第1ダイオードと、 前記第2コイルと前記第2スイッチ素子との接続点にそ
    のカソード側が接続され、前記第2コイルに前記第2電
    源に向かう方向の電流を流すための第2ダイオードと、 を有し、 前記第1及び第2スイッチ素子を所定のタイミングでス
    イッチングすることにより、前記第2及び第1コイルの
    間において所定の磁気エネルギの伝達を行い、前記第n
    電源と前記第m電源との間で電力の転送を行なうことを
    特徴とする電動機の制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1及び3のいずれかに記載の電動
    機の制御装置において、 前記第1電力変換手段あるいは前記第2電力変換手段
    は、 電力変換する前後の電源を第m電源、第n電源とする
    と、 前記第n電源にコレクタ側が接続された第1トランジス
    タと、 前記第1トランジスタのエミッタ側に一端が接続され、
    第m電源に他端が接続された第1コイルと、 前記第1コイルと前記第1トランジスタのエミッタ側と
    の接続点に、そのカソード側が接続され、前記基準電源
    から前記第1コイルに向かう方向の電流を流す第1ダイ
    オードと、 一端側が第m電源に接続された第2コイルと、 前記第2コイルの他端側にそのコレクタが接続された第
    2トランジスタと、 前記第2コイルと前記第2トランジスタのコレクタ側と
    の接続点にそのアノードが接続され、カソードが前記第
    n電源に接続された第2ダイオードと、 を有し、 前記第2トランジスタを所定のタイミングでスイッチン
    グすることによって、前記第m電源から前記第n電源へ
    の電力の転送を行なうことを特徴とする電動機の制御装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1及び3のいずれかに記載の電動
    機の制御装置において、 前記第1電力変換手段あるいは前記第2電力変換手段
    は、 電力変換する前後の電源が第m電源、第n電源であり、
    第m電源は第n電源より小さい電圧の電源であって、 前記第m電源にその一端が接続された第3コイルと、 前記第3コイルの他端側にそのコレクタが接続された第
    3トランジスタと、 前記第3コイルと前記第3トランジスタとの接続点にそ
    のアノードが接続され、前記第n電源にそのカソードが
    接続され、前記第3コイルから前記第n電源に向かう方
    向に電流を流す第3ダイオードと、 前記第3トランジスタのコレクタにカソードが接続さ
    れ、前記第3コイルに向かう方向に電流を流す第4ダイ
    オードと、 コレクタが前記第n電源に接続され、エミッタが前記第
    3コイルと前記第3トランジスタとの接続点に接続され
    た第4トランジスタと、 を有し、 前記第3トランジスタを所定のタイミングでスイッチン
    グすることにより、前記第m電源から前記第n電源に電
    力を転送し、 前記第4トランジスタを所定のタイミングでスイッチン
    グすることにより前記第n電源から前記第m電源への電
    力の転送を行なうことを特徴とする電動機の制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一つに記載の電
    動機の制御装置において、 前記電力素子を含んで構成された電力増幅部であって前
    記電動機を駆動するための電力増幅部の前記基準電位
    に、前記電力素子を制御するための所定の制御信号を発
    生する演算部の基準電位を接続したことを特徴とする電
    動機の制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の電動機の制御装置におい
    て、 前記電力素子と電力増幅部の基準電位との間には、電流
    検出用抵抗器が設けられていることを特徴とする電動機
    の制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の電動機の制御装置におい
    て、 前記第1電源及び前記第2電源の電位を検出するため
    に、前記第1電源と電力増幅部の前記基準電位との間
    と、前記第2電源と電力増幅部の前記基準電位との間と
    の少なくともいずれかに、分圧抵抗器を備えることを特
    徴とする電動機の制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の電動機の制御装置に
    おいて、 前記電動機の制御装置は、この制御装置の上位制御装置
    から、電気的に絶縁された状態で所定の制御指令を受け
    るための受信手段を有することを特徴とする電動機の制
    御装置。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載の電動機の制御装置に
    おいて、 前記電動機の演算部の制御電源は、前記第1電源、前記
    第2電源あるいは第3電源のいずれかに基づいて作られ
    ていることを特徴とする電動機の制御装置。
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