JPH0951683A - モータの駆動装置 - Google Patents

モータの駆動装置

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JPH0951683A
JPH0951683A JP7199624A JP19962495A JPH0951683A JP H0951683 A JPH0951683 A JP H0951683A JP 7199624 A JP7199624 A JP 7199624A JP 19962495 A JP19962495 A JP 19962495A JP H0951683 A JPH0951683 A JP H0951683A
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JP
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motor
circuit
inverter main
battery
main circuit
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JP7199624A
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English (en)
Inventor
Hideki Shironokuchi
秀樹 城ノ口
Seiji Kato
征二 加藤
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Toshiba Corp
Kansai Electric Power Co Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Kansai Electric Power Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印加電圧の高調波成分に基づきモータに発生
する鉄損による損失を低減し得て、モータを高い効率で
駆動することができるモータの駆動装置を提供する。 【解決手段】 制御回路41は、インバータ主回路14
の電源極性に対して逆極性を有するバッテリ25とイン
バータ主回路14との間に設けられた駆動用チョッパ回
路33をオンオフ制御してインバータ主回路14に印加
する電圧を制御し、インバータ主回路14に与えるPW
M信号のデューティ比が常に100%となるようにして
ブラシレスモータ11を駆動するように構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリの直流電
力をインバータ主回路により交流電力に変換してモータ
に供給するようにしたモータの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、インバータ主回路にPWM信号
を与えて電気自動車のモータを駆動制御する駆動装置の
従来例を示すものである。この様な駆動装置において
は、モータ(ブラシレスモータ)1の出力(トルクまた
は回転数)を調整するため、制御回路2は、インバータ
主回路3のスイッチング素子4U,4V及び4W並びに
4X,4Y及び4Zのゲートに対してPWM信号を与
え、バッテリ5の直流電源電圧をスイッチングするPW
M信号のデューティを変化させることにより、モータ1
に印加する電圧の制御を行う。
【0003】モータ1は、その駆動効率が最大となる最
大出力から、適宜その出力を低下させた範囲において制
御されるものであり、従って、インバータ主回路3に与
えられるPWM信号のデューティは、スイッチングロス
が最小となって回路効率が最大となる100%の場合か
ら、モータ1への印加電圧が等価的に低電圧となるよう
適宜小さな比率に制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、モータ1を
定常状態において比較的低出力で駆動する場合には、イ
ンバータ主回路3に与えられるPWM信号のパルス幅は
狭く、即ち、そのデューティは小さくなり、モータ1へ
の印加電圧には高調波成分が多く含まれることになる。
この高調波成分は、モータ1において鉄損を生じるた
め、定常運転時の効率を低下させていた。
【0005】電気自動車においては、走行上、モータ1
に必要とされる最大出力が大きいのであるが、定常出力
は小さく、当然のことながら、最大出力に応じてモータ
1及びインバータ主回路3の容量並びにバッテリ5の電
圧が設定される。この場合、モータ1の低出力時にイン
バータ主回路3のPWM制御により回転数を低くするた
めには、モータ1に対する印加電圧を低くすべくPWM
のパルス幅を非常に小にする必要があり、従って、モー
タ1の印加電圧には高調波成分が多く含まれることにな
り、この高調波成分によりモータ1に主として鉄損から
なるモータ損失が発生して、定常運転時の効率が悪くな
るという問題があった。
【0006】本発明は上記課題を解決するもので、その
目的は、印加電圧の高調波成分に基づきモータに発生す
る鉄損による損失を低減し得て、モータを高い効率で駆
動することができるモータの駆動装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のモータの駆動装置は、インバータ主
回路によってモータを駆動するものにおいて、インバー
タ主回路の電源極性に対して逆極性を有するバッテリ
と、リアクトルを有し、バッテリと前記インバータ主回
路との間に設けられた駆動用チョッパ回路と、この駆動
用チョッパ回路をオンオフ制御してインバータ主回路に
印加する電圧を制御すると共に、インバータ主回路にP
WM信号を与えてモータの駆動を制御する制御手段とを
具備したことを特徴とするものである。
【0008】この場合、制御手段を、インバータ主回路
に与えるPWM信号が常に100%デューティとなるよ
うに、駆動用チョッパ回路の電圧を制御するように構成
しても良い(請求項2)。
【0009】また、モータが発電した電気エネルギを、
インバータ主回路を介して昇圧若しくは降圧してバッテ
リへ回生する回生用チョッパ回路を備え、制御手段を、
回生用チョッパ回路の制御をも行うように構成しても良
い(請求項3)。更に、制御手段を、回生を行う場合に
はインバータ主回路を全てオフ状態にするように構成す
ると良い(請求項4)。
【0010】また、回生用チョッパ回路を、駆動用チョ
ッパ回路が有するリアクトルを共有して構成しても良い
(請求項5)。更に、商用交流電源を整流する整流回路
を設け、制御手段を、整流回路及び回生用チョッパ回路
を介してバッテリに充電を行うように構成しても良い
(請求項6)。
【0011】また、制御手段を、商用交流電源からバッ
テリに充電する際に、回生用チョッパ回路によって力率
補正制御を行うように構成するのが好ましい(請求項
7)。更に、インバータ主回路の電源線に接続される太
陽電池を備え、制御手段を、太陽電池の最大出力点追従
制御を行うように構成しても良い(請求項8)。加え
て、太陽電池とインバータ主回路の電源線との間に逆流
阻止用ダイオードを接続する構成としても良い(請求項
9)。
【0012】請求項1記載のモータの駆動装置によれ
ば、制御手段を、インバータ主回路の電源極性に対して
逆極性を有するバッテリとインバータ主回路との間に設
けられた駆動用チョッパ回路をオンオフ制御してインバ
ータ主回路に印加する電圧を制御すると共に、インバー
タ主回路にPWM信号を与えてモータの駆動を制御する
ように構成したので、モータの回転速度を定常速度から
低下させる場合でも、PWM信号のデューティ比を極力
低下させずに制御することが可能となる。
【0013】この場合、制御手段を、インバータ主回路
に与えるPWM信号が常に100%デューティとなるよ
うに駆動用チョッパ回路の電圧を制御するように構成す
れば、モータの印加電圧に含まれる高調波成分を最小限
にすることが可能となる(請求項2)。
【0014】また、モータが発電した電気エネルギを、
インバータ主回路を介して昇圧若しくは降圧してバッテ
リへ回生する回生用チョッパ回路を備え、制御手段を、
回生用チョッパ回路の制御をも行うように構成すれば、
電源効率を高めることができる(請求項3)。
【0015】更に、制御手段を、回生を行う場合にはイ
ンバータ主回路を全てオフ状態にするように構成すれ
ば、インバータ主回路による損失を無くし得て、更に電
源効率を高めることができる(請求項4)。また、回生
用チョッパ回路を、駆動用チョッパ回路が有するリアク
トルを共有して構成すれば、回路素子数を削減すること
ができる(請求項5)。
【0016】更に、商用交流電源を整流する整流回路を
設け、制御手段を、整流回路及び回生用チョッパ回路を
介してバッテリに充電を行うように構成すれば、バッテ
リの充電を容易に行うことができる(請求項6)。
【0017】また、制御手段を、商用交流電源からバッ
テリに充電する際に、回生用チョッパ回路によって力率
補正制御を行うように構成すれば、効率良く充電を行う
ことができる(請求項7)。
【0018】更に、インバータ主回路の電源線に接続さ
れる太陽電池を備え、制御手段を、太陽電池の最大出力
点追従制御を行うように構成すれば、太陽電池によるバ
ッテリの充電時に太陽電池を効率良く運転させることが
できる(請求項8)。
【0019】加えて、太陽電池とインバータ主回路の電
源線との間に逆流阻止用ダイオードを接続した構成とす
れば、インバータ主回路側から太陽電池側への電流逆流
を防止することができる(請求項9)。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電気自動車に適用
した第1実施例につき、図1乃至図3を参照しながら説
明する。全体構成を示す図1において、電気自動車に
は、走行用のモータとしてブラシレスモータ11(以
下、単にモータと称す)が搭載されており、これは、複
数相例えば3相のステータコイル12U,12V及び1
2Wを有するステータ12と、図示しない永久磁石形の
ロータとを備えている。
【0021】さて、バッテリ充電装置兼用のモータ11
の駆動装置13の具体的構成につき、述べる。駆動回路
としてのインバータ主回路14は、電源線たる直流母線
22,23間に6個のスイッチング素子たるNPN形の
トランジスタ15U,15V,15W及び16U,16
V,16Wを3相ブリッジ接続して構成されたもので、
夫々のコレクタ,エミッタ端子間には、フライホイール
ダイオード17U,17V,17W及び18U,18
V,18Wが接続され、以て、3つのアーム19U,1
9V及び19Wを有する。そして、このインバータ主回
路14の入力端子20a,20bには、コンデンサ21
が接続され、出力端子24U,24V及び24Wは、モ
ータ11のステータコイル12U,12V及び12Wの
各一端子に接続されている。尚、ステータコイル12
U,12V及び12Wの各他端子は共通に接続されてい
る。
【0022】ニッケル系電池からなる充電可能なバッテ
リ25の負端子は、トランジスタ26のエミッタ及びコ
レクタ端子を介して入力端子20aに接続されて、バッ
テリ13の正端子は、トランジスタ27のコレクタ及び
エミッタ端子を介して入力端子20bに接続されてい
る。また、トランジスタ26のエミッタ及びコレクタ端
子間には、フライホイールダイオード28が接続され、
トランジスタ27のコレクタ及びエミッタ端子間には、
フライホイールダイオード29が接続されている。そし
て、トランジスタ27のエミッタ端子と直流母線23と
の間には、リアクトル30が接続されており、バッテリ
25と並列にバッテリ電圧検出器31が接続されてい
る。また、充電電流検出器32は、バッテリ25の正端
子とトランジスタ27のコレクタ端子との間に設けられ
ており、バッテリ25の充電電流Ibを検出するように
なっている。
【0023】尚、トランジスタ27,フライホイールダ
イオード28及びリアクトル30は、駆動用チョッパ回
路33を構成しており、また、トランジスタ26,フラ
イホイールダイオード29及びリアクトル30は、回生
用チョッパ回路34を構成している。
【0024】一方、直流母線22,23には、整流回路
たるダイオードブリッジ35の直流出力端子が接続され
ており、そのダイオードブリッジ35の交流入力端子
は、一方側に交流側リアクトル36を挿入した交流電源
線37及び38を介して差込みプラグ39に接続されて
いる。そして、交流電圧検出器40は、交流電源線37
及び38に配設されていて、交流電源電圧を検出するよ
うになっている。
【0025】さて、制御手段たる制御回路41は、マイ
クロコンピュータを主体として構成されたもので、その
各入力ポートは、バッテリ電圧検出器31,充電電流検
出器32及び交流電圧検出器40の出力端子に接続さ
れ、各出力ポートは、インバータ主回路14のトランジ
スタ15U乃至15W,16U乃至16W及びトランジ
スタ26,27のベース(ゲート)端子に夫々接続され
ており、ベース信号を夫々に与えるようになっている。
【0026】次に、本実施例の作用につき、図2乃至図
5をも参照して説明する。 (1)モータ11の駆動 先ず、電気自動車の走行時の動作を述べる。即ち、モー
タ11には、周知のように、ロータの回転位置を検出す
るホール素子等からなる3個の位置検出素子が設けられ
ており、制御回路41は、これらの位置検出素子からの
位置検出信号を論理演算することによりインバータ主回
路14のトランジスタ15U乃至15W及び16U乃至
16Wに対する通電タイミング信号を作成し、その通電
タイミング信号に応じてトランジスタ15U乃至15W
及び16U乃至16Wにベース信号(ゲート信号)を所
定の順序で与えて、そのトランジスタ15U乃至15W
及び16U乃至16Wをオンオフ制御する。これによ
り、インバータ主回路14は、駆動用チョッパ回路33
から供給される直流電圧から交流電圧を作成してモータ
11に与えるようになり、モータ11が回転し、電気自
動車が走行する。
【0027】ここで、モータ11としては、電気自動車
の走行性能に応じて、例えば、定常時(頻繁に使用する
回転数及びトルク)は160(V),10(KW)、即
ち、5000(rpm),20(N・m)となり(図2
参照)、最大出力時は320(V),40(KW)即ち
10000(rpm),40(N・m)となる(図3参
照)定格のものを準備し、バッテリ25として−160
(V)(インバータ主回路14に印加される電位の極性
を正方向の基準とする)のものを選定する。
【0028】而して、電気自動車の走行時には、駆動用
チョッパ回路33は以下のようにして動作する。制御回
路41は、駆動用チョッパ回路33のトランジスタ27
をオンさせる。すると、バッテリ25の正端子,トラン
ジスタ27,リアクトル30,及びバッテリ25の負端
子の経路でリアクトル30に直流電流が流れて、そのリ
アクトル30には電磁エネルギが蓄積される。そして、
制御回路41は、必要な直流電圧の電位に応じたデュー
ティ比に基づく時間だけトランジスタ27のオン状態を
持続させた後、トランジスタ27をオフさせる。する
と、リアクトル30に蓄積された電磁エネルギがダイオ
ード28を介して電流として流れ、コンデンサ21が充
電される。
【0029】従って、モータ11を定常時たる5000
(rpm)で回転させる場合には、制御回路41がトラ
ンジスタ27をオンオフさせるデューティ比を制御する
ことにより、コンデンサ21の端子間電圧が160
(V)になるように充電され、これがインバータ主回路
14に印加される。この時、バッテリ電圧に対する駆動
用チョッパ回路33の出力電圧の比(以降、昇圧率)は
「−1」である。そして、制御回路41は、トランジス
タ15U乃至15W及び16U乃至16Wをオンオフ制
御するが、このときのPWMデューティは100(%)
に設定されて、モータ11に印加される電圧は160
(V)になる。
【0030】尚、この場合、バッテリ25は、トランジ
スタ26がオフ状態になっていると共に、コンデンサ2
1への充電時には、トランジスタ27がオフ状態となる
ためインバータ主回路14から切離されており、その電
圧はインバータ主回路14に対して印加されることがな
い。
【0031】更に、モータ11を5000(rpm)よ
りも高い回転数で回転させる場合、例えば10000
(rpm)で回転させるには、制御回路41は、上記と
同様な動作において、トランジスタ27をオンオフさせ
るデューティ比を制御することにより、駆動用チョッパ
回路33の昇圧率を「−2」として、コンデンサ21の
端子間電圧が320(V)になるように制御し、また、
モータ11を7500(rpm)で回転させるには、コ
ンデンサ21の端子間電圧が240(V)となるように
昇圧率を「−1.5」となるように制御する。そして、
何れの場合も、インバータ回路14へのPWM信号のデ
ューティ比は100%となるようにする。
【0032】また、モータ11を5000(rpm)よ
りも低い回転数で回転させる場合には、制御回路41
は、駆動用チョッパ回路33の昇圧率を「−1」未満と
なるように制御して、インバータ回路14へのPWM信
号のデューティ比は、やはり100%となるようにす
る。
【0033】(2)モータ11の回生制動 モータ11が高出力(高回転数)から低出力(低回転
数)に移行する場合には、モータ11は回生制動とな
る。即ち、制御回路41は、回生用チョッパ回路34の
トランジスタ26をオンオフ制御する。従って、モータ
11からの回生電流は、トランジスタ26をオンするこ
とにより、インバータ主回路14のフライホイールダイ
オード17U乃至17W,トランジスタ26,リアクト
ル30及びフライホイールダイオード18U乃至18W
を介して流れ、リアクトル30には電磁エネルギが蓄積
される。
【0034】そして、トランジスタ26をオフすると、
リアクトル30に蓄積された電磁エネルギが充電電流I
bとしてフライホイールダイオード29を介してバッテ
リ25に流れる。
【0035】この場合、モータ11の発電電圧は、モー
タ11の回転数に比例するので、制御回路41は、充電
電流検出器32によりバッテリ25に対する充電電流
(回生電流)Ibを検出して、これが所定値を超えると
きには(モータ11の回転数が高いときには)、駆動用
チョッパ回路33のトランジスタ26をオンオフするデ
ューティ比が小さくなるように降圧制御し、逆に、充電
電流Ibが所定値以下のときには(モータ11の回転数
が低いときには)、デューティ比が大きくなるように昇
圧制御する。また、この時制御回路41は、インバータ
主回路14のトランジスタ15U乃至15W及び16U
乃至16Wは全てオフ状態となるように制御して、回生
効率をより高めるようにする。
【0036】(3)バッテリ25の充電 バッテリ25がある程度放電すると、モータ11を駆動
するのに必要な電力が得られなくなるので、この場合
は、バッテリ25に外部の交流電源から充電を行う。即
ち、差込みプラグ39を外部の交流電源としての100
(V)の商用交流電源たる電源コンセント(図示せず)
に差込み接続すると、制御回路41は、自動的に充電モ
ードに切換わる。この充電モードでは、回生用チョッパ
回路34を用いる。
【0037】即ち、差込みプラグ39が電源コンセント
に差込み接続されると、交流電圧は、ダイオードブリッ
ジ35によって全波整流され、インバータ主回路14の
入力端子20a,20bに印加される。また、交流電圧
検出器40によってその交流電圧の電位が検出される
と、制御回路41は、充電開始であると判断し、前記
(2)の回生制動の場合と同様に、回生用チョッパ回路
34のトランジスタ26をオンオフ制御してバッテリ2
5を充電する。この場合、インバータ主回路14のトラ
ンジスタ15U乃至15W及び16U乃至16Wは全て
オフにされる。
【0038】この時、制御回路41は、実効値100
(V)の交流電源電圧の振幅値が例えばピーク値の14
1(V)を示す場合は、回生用チョッパ回路34の昇圧
率(交流電源電圧の振幅値に対する回生用チョッパ回路
34の出力電圧の比)が「−1.13」となるように設
定し、また、振幅値が10(V)である場合は、昇圧率
が「−16」となるように設定して、交流電源電圧の変
化に対してバッテリ25の充電電圧が常に−160
(V)となるように制御する。即ち、以上の動作は力率
補正制御に相当するものである。
【0039】そして、制御回路41は、バッテリ25の
端子間電圧を検出するバッテリ電圧検出器31の検出電
圧が規定値に達すると、充電完了と判断して、トランジ
スタ26をオフさせ、図示しない報知器に充電完了の旨
の報知動作を行わせる。
【0040】以上のように本実施例によれば、制御回路
41を、インバータ主回路14の電源極性に対して逆極
性を有するバッテリ25とインバータ主回路14との間
に設けられた駆動用チョッパ回路33をオンオフ制御し
てインバータ主回路14に印加する電圧を制御すると共
に、インバータ主回路14に与えるPWM信号のデュー
ティ比が常に100%となるように制御してモータ11
を駆動するように構成した。
【0041】従って、モータ11の印加電圧に含まれる
高調波成分を抑制することができ、モータ11に発生す
る鉄損による損失及び発熱を低減することができるの
で、モータ11を広い負荷範囲において高い効率で駆動
することが可能となる。また、モータ11に電圧を印加
する場合に、バッテリ25の電圧は重畳されることはな
いので、バッテリ25の電圧に影響されること無くモー
タ11を駆動することができる。
【0042】また、本実施例によれば、回生用チョッパ
回路34を、駆動用チョッパ回路33が有するリアクト
ル30を共有して構成したので、駆動装置13を小形に
構成することができ、しかも、制御回路41によってこ
の回生用チョッパ回路34の制御を行うことにより、モ
ータ11が発電した電気エネルギを、インバータ主回路
14を介して昇圧若しくは降圧してバッテリ25へ回生
し、加えて、この時インバータ主回路14を全てオフ状
態にするように構成したので、高い効率で回生動作を行
うことによって電源効率を高めることができ、バッテリ
25による電気自動車の走行時間(モータ11の駆動時
間)を長くすることができ、また、適正なブレーキ力を
得ることもできる。
【0043】更に、本実施例によれば、制御回路41
を、商用交流電源を整流するダイオードブリッジ35及
び回生用チョッパ回路34を介して力率補正制御を行っ
てバッテリ25に充電するように構成したので、バッテ
リ25の充電を効率良く容易に行うことができる。
【0044】また、インバータ主回路14と差込みプラ
グ39との間にはダイオードブリッジ35が介在されて
いるので、バッテリ25への充電時にインバータ主回路
14の直流電源たるコンデンサ21から差込みプラグ3
9側に電流が流れることは阻止され、従って、差込みプ
ラグ39を電源コンセントに対して安全に抜き差しする
ことができる。
【0045】図4及び図5は本発明の第2実施例を示す
ものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付し
て説明を省略し、以下異なる部分のみ説明する。電気的
構成を示す図4においては、第1実施例の構成からダイ
オードブリッジ35,交流側リアクトル36,交流電源
線37及び38,差込みプラグ39並びに交流電圧検出
器40が取除かれている。そして、例えば160(V)
の太陽電池42の正端子は、直流電流検出器43及び逆
流阻止用ダイオード44を介して直流母線22に接続さ
れており、太陽電池42の負端子は、直流母線23に接
続されている。また、直流電圧検出器45は、太陽電池
42に並列に接続されており、その出力端子は、制御回
路41の入力端子に接続されている。尚、以上がバッテ
リ充電装置兼用のモータ11の駆動装置46を構成して
いる。
【0046】次に、第2実施例の作用を説明する。バッ
テリ25に充電を行う場合、制御回路41は、第1実施
例と同様に、回生用チョッパ回路34のトランジスタ2
6をオンオフして制御し、以て、太陽電池42が出力す
る電力に対して最大電力点追従制御を行う。
【0047】図5は、最大電力点追従(MPPT)制御
処理を示すフローチャートである。制御回路41は、ま
ず、直流電圧検出器45が検出した電圧と直流電流検出
器43が検出した電流とから電力を演算してこれを制御
回路41内部の図示しないメモリに記憶させる。制御回
路41は、次に「電力増?」の判断ステップS1とな
り、ここでは、今回演算した電力が前回演算してメモリ
に記憶されている電力よりも増えているか否かを判断す
るもので、「YES」(増)と判断したときには「前回
電圧指令値増?」の判断ステップS2に移行する。
【0048】制御回路41は、この判断ステップS2で
は、前回においてバッテリ25に対する充電電圧指令値
を増加したか否かを判断するもので、「YES」(増)
と判断したときには「電圧指令値増」の処理ステップS
3に移行する。そして、制御回路41は、この処理ステ
ップS3では、充電電圧指令値を一定電圧分だけ上昇す
るように増加させるようになり、これにより、トランジ
スタ26のオンオフデューティを一定の割合だけ大にし
てバッテリ25に対する充電電圧を一定電圧だけ上昇さ
せる。
【0049】一方、制御回路41は、「電力増?」の判
断ステップS1で「NO」(減)と判断したときには、
「前回電圧指令値増?」の判断ステップS4に移行し、
ここでは前記判断ステップS2と同様の判断を行う。制
御回路41は、この判断ステップS4で「YES」
(増)と判断した時には「電圧指令値減」の処理ステッ
プS5に移行し、ここでは充電電圧指令値を一定電圧分
だけ降下するように減少させるようになる。これによ
り、制御回路41は、トランジスタ26のオンオフデュ
ーティを一定の割合だけ小にしてバッテリ25に対する
充電電圧を一定電圧だけ減少させる。
【0050】また、制御回路41は、「前回電圧指令値
増?」の判断ステップS2で「NO」(減)と判断した
ときには「電圧指令値減」の処理ステップS5に移行
し、また、「前回電圧指令値増?」の判断ステップS4
で「NO」(減)と判断したときには「電圧指令値増」
の処理ステップS3に移行する。
【0051】以上のように制御回路41は、ソフトウエ
ア処理によって太陽電池42を最大電力点で運転するよ
うに制御するものであり、その後、バッテリ25の端子
間電圧を検出するバッテリ電圧検出器31の検出電圧が
規定値に達すると、第1実施例と同様に充電完了と判断
してトランジスタ26をオフさせ、図示しない報知器に
充電完了の旨の報知動作を行わせる。尚、モータ11の
駆動及び回生制御動作については、第1実施例と同様に
行われるものである。
【0052】以上のように第2実施例によれば、制御回
路41は、ソフトウエア処理によって太陽電池42の最
大電力点追従制御を行うようにしてバッテリ25を充電
するようにしたしたので、太陽電池42を効率良く運転
させることができる。また、インバータ主回路14の直
流母線22と太陽電池42との間に逆流防止用ダイオー
ド44を設けるようにしたので、モータ11の駆動時に
コンデンサ21から太陽電池42側に電流が流れること
が防止されるようになり、従って、太陽電池42を直流
母線22,23に接続した状態にしても何等支障がな
い。
【0053】本発明は上記しかつ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形,拡張
が可能である。モータ11の駆動時には、駆動用チョッ
パ回路33によりバッテリ25の電圧を昇圧若しくは降
圧してインバータ主回路14に与えると共に、そのイン
バータ主回路14へのPWM信号を100%デューティ
とするようにしたが、駆動用チョッパ回路33の昇圧率
をPWM信号が100%未満のデューティとなるように
しても良く、この場合でも、駆動用チョッパ回路33に
よる昇圧若しくは降圧の分だけPWM信号のデューティ
を極力低下させずに済むことになる。
【0054】モータ11としてブラシレスモータ11を
用いるようにしたが、代わりに、インダクションモー
タ,2相モータ,ブラシ付き直流モータ,或いはリラク
タンスモータを用いても良い。尚、インダクションモー
タを用いた場合には、100%デューティとは、正弦波
運転パターン可能な最大PWMデューティを示すものと
する。
【0055】回生用チョッパ回路34は必要に応じて設
ければ良く、必要がない場合には、リアクトル30と入
力端子20bとの間にダイオード29と同極性のダイオ
ードを介在させると良い。また、電気自動車に限らずバ
ッテリを電源としてモータを駆動するモータ駆動装置を
必要とする装置全般に適用することができる。
【0056】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであるので、
以下の効果を奏する。請求項1記載のモータの駆動装置
によれば、制御手段は、インバータ主回路の電源極性に
対して逆極性を有するバッテリとインバータ主回路との
間に設けられた駆動用チョッパ回路をオンオフ制御して
インバータ主回路に印加する電圧を制御すると共に、イ
ンバータ主回路にPWM信号を与えてモータの駆動を制
御するようにしたので、モータの回転速度を定常速度か
ら低下させる場合でも、PWM信号のデューティ比を極
力低下させずに制御することが可能となり、モータの印
加電圧に含まれる高調波成分を抑制してモータに発生す
る鉄損及び発熱を低減させることができ、また、バッテ
リの電圧に依存すること無くモータに電圧を印加して駆
動することができる。
【0057】請求項2記載のモータの駆動装置によれ
ば、制御手段は、インバータ主回路に与えるPWM信号
が常に100%デューティとなるように、駆動用チョッ
パ回路の電圧を制御するので、モータに発生する鉄損及
び発熱をより低減させることができる。
【0058】請求項3記載のモータの駆動装置によれ
ば、モータが発電した電気エネルギは、回生用チョッパ
回路を介して昇圧若しくは降圧されてバッテリへ回生さ
れるので、バッテリの電源効率を高め、モータの駆動時
間を長くすることが可能となる。
【0059】請求項4記載のモータの駆動装置によれ
ば、制御手段は、回生を行う場合にはインバータ主回路
を全てオフ状態にするので、インバータ主回路による損
失を無くし得て、更にバッテリの電源効率を高めること
ができる。
【0060】請求項5記載のモータの駆動装置によれ
ば、回生用チョッパ回路は、駆動用チョッパ回路が有す
るリアクトルを共有するので、回路素子数を削減するこ
とができ、小形化を図ることができる。
【0061】請求項6記載のモータの駆動装置によれ
ば、制御手段は、商用交流電源を整流する整流回路及び
回生用チョッパ回路を介してバッテリに充電を行うの
で、バッテリの充電が容易である。
【0062】請求項7記載のモータの駆動装置によれ
ば、制御手段は、商用交流電源からバッテリに充電する
際に、回生用チョッパ回路によって力率補正制御を行う
ので、効率良く充電を行うことができる。
【0063】請求項8記載のモータの駆動装置によれ
ば、制御手段は、太陽電池の最大出力点追従制御を行う
ようにしてバッテリを充電するので、太陽電池を効率良
く運転させることができる。
【0064】請求項9記載のモータの駆動装置によれ
ば、太陽電池とインバータ主回路の電源線との間に逆流
阻止用ダイオードを接続したので、モータの駆動時にイ
ンバータ主回路から太陽電池側に電流が逆流することを
阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す電気的構成図
【図2】モータの特性図(その1)
【図3】モータの特性図(その2)
【図4】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図5】最大電力点追従制御のフローチャート
【図6】従来技術を示す図1相当図
【符号の説明】
11はブラシレスモータ(モータ)、13は駆動装置、
14はインバータ主回路、22,23は直流母線(電源
線)、25はバッテリ、30はリアクトル、33は駆動
用チョッパ回路、34は回生用チョッパ回路、35はダ
イオードブリッジ(整流回路)、41は制御回路(制御
手段)、42は太陽電池、44は逆流阻止用ダイオー
ド、46は駆動装置を示す。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバータ主回路によってモータを駆動
    するモータの駆動装置において、 前記インバータ主回路の電源極性に対して逆極性を有す
    るバッテリと、 リアクトルを有し、前記バッテリと前記インバータ主回
    路との間に設けられた駆動用チョッパ回路と、 この駆動用チョッパ回路をオンオフ制御して前記インバ
    ータ主回路に印加する電圧を制御すると共に、前記イン
    バータ主回路にPWM信号を与えて前記モータの駆動を
    制御する制御手段とを具備したことを特徴とするモータ
    の駆動装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、インバータ主回路に与える
    PWM信号が常に100%デューティとなるように、前
    記駆動用チョッパ回路の電圧を制御することを特徴とす
    る請求項1記載のモータの駆動装置。
  3. 【請求項3】 モータが発電した電気エネルギを、イン
    バータ主回路を介して昇圧若しくは降圧してバッテリへ
    回生する回生用チョッパ回路を備え、 制御手段は、前記回生用チョッパ回路の制御をも行うこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のモータの駆動装
    置。
  4. 【請求項4】 制御手段は、回生を行う場合にはインバ
    ータ主回路を全てオフ状態にすることを特徴とする請求
    項3記載のモータの駆動装置。
  5. 【請求項5】 回生用チョッパ回路は、駆動用チョッパ
    回路が有するリアクトルを共有して構成されていること
    を特徴とする請求項3または4記載のモータの駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 商用交流電源を整流する整流回路を設
    け、 制御手段は、前記整流回路及び回生用チョッパ回路を介
    してバッテリに充電を行うことを特徴とする請求項3乃
    至5の何れかに記載のモータの駆動装置。
  7. 【請求項7】 制御手段は、商用交流電源からバッテリ
    に充電する際に、回生用チョッパ回路によって力率補正
    制御を行うことを特徴とする請求項6記載のモータの駆
    動装置。
  8. 【請求項8】 インバータ主回路の電源線に接続される
    太陽電池を備え、 制御手段は、前記太陽電池の最大出力点追従制御を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のモー
    タの駆動装置。
  9. 【請求項9】 太陽電池とインバータ主回路の電源線と
    の間に逆流阻止用ダイオードを接続したことを特徴とす
    る請求項8記載のモータの駆動装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007151203A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Toyota Motor Corp モータジェネレータ制御システム
WO2010052167A1 (de) * 2008-11-07 2010-05-14 Siemens Aktiengesellschaft Umrichterschaltung mit überspannungsschutz
CN101860318A (zh) * 2010-05-21 2010-10-13 中南大学 具有跨失能力的双级矩阵变换器的交流调速系统
EP3893374A1 (en) * 2020-04-07 2021-10-13 GE Energy Power Conversion Technology Ltd Power converter systems with integrated energy storage

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