JP2001211654A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JP2001211654A
JP2001211654A JP2000011881A JP2000011881A JP2001211654A JP 2001211654 A JP2001211654 A JP 2001211654A JP 2000011881 A JP2000011881 A JP 2000011881A JP 2000011881 A JP2000011881 A JP 2000011881A JP 2001211654 A JP2001211654 A JP 2001211654A
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Japan
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driving
drive signal
power supply
brushless motor
charging
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JP2000011881A
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Kazunobu Nagai
一信 永井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシレスモータの惰性回転中に過大な電流
や振動、騒音を発生させることなくチャージポンプ回路
の電源コンデンサを充電する。 【解決手段】 回転駆動信号生成回路33は、位置信号
Hu〜Hwに基づいて、ブラシレスモータ14を回転駆
動するための120度通電方式の回転駆動信号Aup〜A
wnを生成する。充電駆動信号生成回路34は、位置信号
Hu〜Hwに基づいて、電源コンデンサ20a〜20c
の充電を行うための充電駆動信号Bup〜Bwnを生成す
る。上アーム側の充電駆動信号Bup〜Bwpは常にロウレ
ベルで、下アーム側の充電駆動信号Bun〜Bwnは誘起電
圧が最小となる相のみがハイレベルとなる。選択回路3
5は、運転指令が与えられると少なくとも1周期以上の
間充電駆動信号Bup〜Bwnを選択した後回転駆動信号A
up〜Awnを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チャージポンプ回
路を備えたブラシレスモータ駆動用のインバータ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、家電機器などに用いられるモータ
には、可変速範囲が広くモータ効率が高いブラシレスモ
ータの採用が進んでおり、このブラシレスモータをイン
バータ装置で駆動することにより、使い勝手の向上や消
費電力の低減といった性能の向上が図られている。
【0003】こうしたインバータ装置には、スイッチン
グ素子の駆動用電源を簡素化するために、例えば米国特
許第4316243号公報に記載されたようないわゆる
チャージポンプ回路を採用したものがある。そして、モ
ータ始動時におけるチャージポンプ回路の初期化方法と
して、例えば特開平7−15978号公報に開示された
方法がある。以下、これらの公報に基づいて、チャージ
ポンプ回路を備えた従来構成のインバータ装置について
図8を参照しながら説明する。
【0004】この図8において、インバータ装置1は、
直流電源回路2、インバータ主回路3および制御回路4
から構成されている。交流電源5(例えば単相100V
の商用電源)の両端子は、一方にリアクトル6を介して
ダイオードブリッジ7の交流入力端子に接続され、ダイ
オードブリッジ7の直流出力端子間には平滑用のコンデ
ンサ8が接続されている。これにより直流電源回路2が
構成され、ダイオードブリッジ7の直流出力端子に接続
された正側および負側の直流電源線9、10間に直流電
圧が出力されるようになっている。
【0005】直流電源線9、10間に接続されるインバ
ータ主回路3は、スイッチング素子例えばIGBT11
a〜11fと、これらIGBT11a〜11fに対しそ
れぞれ通電方向が逆向きとなるように並列接続された還
流ダイオード12a〜12fとが三相ブリッジ接続され
た形態に構成されている。このインバータ主回路3の出
力端子13u、13v、13wは、それぞれブラシレス
モータ14の巻線14u、14v、14wの各端子に接
続されている。
【0006】ブラシレスモータ14は、巻線14u、1
4v、14wが巻回されたステータと永久磁石が配設さ
れたロータとを備えて構成されており、ロータの回転位
置を検出するために例えばホールICからなる3つの位
置検出素子15u、15v、15wが配設されている。
これら位置検出素子15u、15v、15wからは、ロ
ータの回転位置に対応してハイレベルまたはロウレベル
の位置信号Hu、Hv、Hwが出力されるようになって
いる。
【0007】IGBT11a〜11fに対しては、それ
ぞれゲートを駆動するための駆動回路16a〜16fが
設けられている。これら駆動回路16a〜16fは例え
ばフォトカプラから構成されており、このうち下アーム
側(負側)のIGBT11d〜11fを駆動する駆動回
路16d〜16fは、共通に設けられた1つの駆動電源
17から駆動用直流電圧の供給を受けるようになってい
る。この駆動電源17の出力端子間にはコンデンサ18
が接続されている。
【0008】一方、上アーム側(正側)のIGBT11
a〜11cを駆動する駆動回路16a〜16cに対して
は、それぞれチャージポンプ回路19a〜19cが設け
られている。そして、駆動回路16a〜16cは、それ
ぞれチャージポンプ回路19a〜19c内の電源コンデ
ンサ20a〜20cから駆動用直流電圧の供給を受ける
ようになっている。
【0009】チャージポンプ回路19a〜19cは、そ
れぞれ駆動電源17、前記電源コンデンサ20a〜20
c、駆動電源17の正側端子と電源コンデンサ20a〜
20cの各正極端子との間に接続された図示の極性をも
つチャージポンプ用のダイオード21a〜21cおよび
IGBT11d〜11fから構成されている。
【0010】制御回路4は、回転駆動信号生成回路2
2、充電駆動信号生成回路23および選択回路24から
構成されている。このうち、回転駆動信号生成回路22
は、位置信号Hu、Hv、Hwに基づいて、ブラシレス
モータ14を回転駆動するための例えば120度通電幅
の駆動信号を生成するようになっている。また、充電駆
動信号生成回路23は、電源コンデンサ20a〜20c
の充電を行うための駆動信号を生成するようになってい
る。そして、選択回路24は、運転・停止指令に従っ
て、インバータ主回路3に対してオフ駆動信号、回転駆
動信号、充電駆動信号の何れかを選択的に出力するよう
になっている。
【0011】選択回路24は、停止指令が与えられてい
る間インバータ主回路3に対しオフ駆動信号を出力する
ので、電源コンデンサ20a〜20cの電荷は徐々に失
われる。そして、運転指令が与えられると、選択回路2
4は、所定時間、上アーム側(正側)のIGBT11a
〜11cをオフとし、下アーム側のIGBT11d〜1
1fを一斉にオンとする充電駆動信号を出力する。これ
により、チャージポンプ回路19a〜19cがオンとな
り、駆動電源17からダイオード21a〜21cを介し
て電源コンデンサ20a〜20cへの充電が行われる。
【0012】所定時間が経過した後、選択回路24は、
充電駆動信号に替えて回転駆動信号生成回路22からの
回転駆動信号を出力する。これにより、インバータ主回
路3からブラシレスモータ14の巻線14u〜14wに
対し交流電圧が出力され、ブラシレスモータ14が回転
駆動する。この回転駆動状態では、下アーム側のIGB
T11d〜11fがオンする毎にチャージポンプ回路1
9a〜19cがオンとなるので、電源コンデンサ20a
〜20cへの充電が継続的に行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】例えば、電気掃除機の
集塵用ファンモータとしてブラシレスモータ14を採用
し、そのブラシレスモータ14を上記インバータ装置1
により駆動する場合を考える。この場合、使用者は、電
気掃除機の操作部に設けられたスイッチにより集塵用フ
ァンモータの停止操作をした直後に再び運転操作を行う
ことがある。
【0014】停止操作によりインバータ装置1には停止
指令が入力されるので、チャージポンプ回路19a〜1
9cはオフとなり、電源コンデンサ20a〜20cの電
荷は駆動回路16a〜16cの待機電力として消費され
る。その直後、ブラシレスモータ14の惰性回転中に運
転操作によりインバータ装置1に運転指令が入力される
と、選択回路24は上述した通り所定時間だけ下アーム
側のIGBT11d〜11fをオンして電源コンデンサ
20a〜20cを充電する。
【0015】しかし、ブラシレスモータ14が惰性回転
し巻線14u〜14wに誘起電圧が発生している時にI
GBT11d〜11fをオンすると、その誘起電圧によ
り巻線14u〜14wに短絡電流が流れる。この短絡電
流は、惰性回転速度が高いほど大きくなる。従って、従
来構成においては、この短絡電流にも耐え得るだけの電
流容量を持つIGBT11a〜11fを用いる必要があ
り、コスト高の原因となっていた。また、短絡電流が流
れると大きなブレーキトルクが発生するので、それによ
り振動や騒音が発生するという問題もあった。
【0016】さらに、電源コンデンサ20a〜20cの
充電時における上記問題は、下アーム側のIGBT11
d〜11fを同時にオンする場合に限らず、下アーム側
の1個または2個のIGBTを任意のタイミングでオン
する場合にも、同様に生じていた。こうした問題を回避
するには、運転指令が入力された場合、ブラシレスモー
タ14が停止するのを待って電源コンデンサ20a〜2
0cの充電を開始すれば良いが、使用者の操作に対する
集塵用ファンの応答が鈍くなり使い勝手が悪くなってし
まう。
【0017】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ブラシレスモータが惰性回転中であっ
ても、過大な電流や振動、騒音を発生させることなくチ
ャージポンプ回路内の電源コンデンサを充電することが
できるインバータ装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載したインバータ装置は、複数相の巻
線を有するブラシレスモータのロータ回転位置を検出す
る回転位置検出手段と、正側および負側の直流電源線と
前記巻線の端子との各間にそれぞれ正側および負側のス
イッチング素子が接続されてなる通電手段と、駆動信号
に従って前記正側および負側のスイッチング素子を駆動
する駆動回路と、前記正側のスイッチング素子を駆動す
る駆動回路に駆動用直流電圧を供給するための電源コン
デンサを有し、前記負側のスイッチング素子がオン状態
の時に前記電源コンデンサへの充電が行われるチャージ
ポンプ回路とを備えたインバータ装置において、前記回
転位置検出手段により検出されたロータ回転位置に基づ
いて、前記ブラシレスモータを回転駆動するための駆動
信号を生成する第1の駆動信号生成手段と、前記回転位
置検出手段により検出されたロータ回転位置に基づい
て、前記電源コンデンサを充電するための駆動信号を生
成する第2の駆動信号生成手段とを備えていることを特
徴とする。
【0019】この構成によれば、第2の駆動信号生成手
段は、ブラシレスモータのロータ回転位置すなわち惰性
回転中にあっては誘起電圧の位相に基づいて、電源コン
デンサを充電するための駆動信号を生成するので、ブラ
シレスモータが惰性回転している時であってもその誘起
電圧により巻線に流れる短絡電流を抑制した状態で電源
コンデンサを充電可能となる。
【0020】請求項2に記載したインバータ装置は、前
記回転位置検出手段により検出されたロータ回転位置に
基づいて、前記ブラシレスモータを回転駆動するための
駆動信号を生成する第1の駆動信号生成手段と、前記ブ
ラシレスモータの惰性回転中に、前記回転位置検出手段
により検出されたロータ回転位置に基づいて、前記電源
コンデンサを充電するための駆動信号を生成する第2の
駆動信号生成手段と、前記ブラシレスモータの停止中
に、前記電源コンデンサを充電するための駆動信号を生
成する第3の駆動信号生成手段とを備えていることを特
徴とする。
【0021】この構成によれば、第2の駆動信号生成手
段は、ブラシレスモータの巻線に誘起電圧が生じる惰性
回転中に、ロータ回転位置すなわち誘起電圧の位相に基
づいて電源コンデンサを充電するための駆動信号を生成
するので、誘起電圧により巻線に流れる短絡電流を抑制
した状態で電源コンデンサを充電可能となる。
【0022】ただし、この駆動信号は惰性回転中の短絡
電流を抑制するために、回転位置検出手段の構成次第で
はロータ回転位置により何れのスイッチング素子も通電
されない状態も生じ得る。つまり、停止時においても第
2の駆動信号生成手段により生成された駆動信号を用い
るものとすれば、ロータの停止位置によっては電源コン
デンサの充電がなされない場合も起こり得る。
【0023】本構成によれば、誘起電圧による短絡電流
が流れることのない停止時にあっては、第3の駆動信号
生成手段がロータ回転位置に依存せず駆動信号を生成す
るので、ロータの停止位置にかかわらず何れかのスイッ
チング素子をオンさせることができ、確実に電源コンデ
ンサを充電することができる。
【0024】また、請求項3に記載したインバータ装置
は、上記第1の駆動信号生成手段と、ブラシレスモータ
が所定の回転速度以上で惰性回転している時に、前記回
転位置検出手段により検出されたロータ回転位置に基づ
いて、前記電源コンデンサを充電するための駆動信号を
生成する第2の駆動信号生成手段と、前記ブラシレスモ
ータが前記所定の回転速度未満で惰性状態にある時に、
前記電源コンデンサを充電するための駆動信号を生成す
る第3の駆動信号生成手段とを備えていることを特徴と
する。
【0025】この構成によれば、誘起電圧による短絡電
流が比較的小さくなる所定の回転速度未満の惰性状態に
あっては、第3の駆動信号生成手段がロータ回転位置に
依存しない駆動信号を生成するので、短絡電流の発生を
小さく抑えつつ確実に電源コンデンサを充電することが
できる。
【0026】以上の各場合において、第2の駆動信号生
成手段は、複数相のうち誘起電圧が最小となる相の負側
のスイッチング素子をオンさせる駆動信号を生成するこ
とが好ましい(請求項4)。
【0027】この構成によれば、駆動信号によりオフと
なる相(非最小相)の負側スイッチング素子に、当該非
最小相の誘起電圧と最小相の誘起電圧との差電圧が順方
向に印加されるので、短絡電流の還流経路がなくなる。
これにより、ブラシレスモータが惰性回転している時で
あっても、短絡電流を流すことなく電源コンデンサを充
電できる。
【0028】また、第2の駆動信号生成手段は、ブラシ
レスモータが惰性回転している場合、少なくとも電気角
で1周期以上の間駆動信号を生成することが好ましい
(請求項5)。この構成によれば、全ての相の負側スイ
ッチング素子が少なくとも1回以上オンとなるので、全
ての相の電源コンデンサを確実に充電することができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て図1ないし図4を参照しながら説明する。なお、図1
において図8と同一構成部分には同一符号を付して示
し、ここでは異なる構成部分について説明する。
【0030】図1は、インバータ装置の電気的構成を示
している。このインバータ装置31は、例えば電気掃除
機の集塵用ファンモータとして用いられるブラシレスモ
ータ14を駆動するもので、直流電源回路2、インバー
タ主回路3(通電手段に相当)および制御回路32から
構成されている。また、ブラシレスモータ14に配設さ
れた位置検出素子15u、15v、15wは、本発明に
おける回転位置検出手段に相当する。
【0031】制御回路32は、例えばマイクロコンピュ
ータを主体とするもので、回転駆動信号生成回路33、
充電駆動信号生成回路34および選択回路35から構成
されている。このうち第1の駆動信号生成手段としての
回転駆動信号生成回路33は、位置信号Hu、Hv、H
wに基づいて、ブラシレスモータ14を回転駆動するた
めの例えば120度通電幅の回転駆動信号Aup、Aun、
Avp、Avn、Awp、Awnを生成するようになっている。
【0032】第2の駆動信号生成手段としての充電駆動
信号生成回路34は、位置信号Hu、Hv、Hwに基づ
いて、電源コンデンサ20a〜20cの充電を行うため
の充電駆動信号Bup、Bun、Bvp、Bvn、Bwp、Bwnを
生成するようになっている。ここで、上アーム側の充電
駆動信号Bup、Bvp、Bwpは常にロウレベルであり、下
アーム側の充電駆動信号Bun、Bvn、Bwnは、U相、V
相、W相のうちブラシレスモータ14が惰性回転した場
合の誘起電圧が最小となる相(最小相)のみがハイレベ
ル、その他の相(非最小相)がロウレベルとなる。
【0033】また、電気掃除機の操作部に設けられたス
イッチ(図示せず)は、運転側に切り替えられると選択
回路35に対して運転指令を出力し、停止側に切り替え
られると停止指令を出力するようになっている。選択回
路35は、運転・停止指令に従って、オフ駆動信号、回
転駆動信号Aup〜Awn、充電駆動信号Bup〜Bwnの何れ
かを選択し、それを駆動信号Sup〜Swnとしてインバー
タ主回路3に出力するようになっている。
【0034】図2は、上から順に(a)誘起電圧、
(b)位置信号Hu、Hv、Hw、(c)回転駆動信号
Aup〜Awn、(d)充電駆動信号Bup〜Bwnを示してい
る。回転駆動信号生成回路33は、位置信号Huと位置
信号Hvの反転信号との論理積演算により回転駆動信号
Aupを生成し、位置信号Huの反転信号と位置信号Hv
との論理積演算により回転駆動信号Aunを生成するよう
になっている。その他の回転駆動信号Avp、Avn、Aw
p、Awnも同様にして生成される。
【0035】また、充電駆動信号生成回路34は、位置
信号Huの反転信号と位置信号Hvとの論理積演算によ
り充電駆動信号Bunを生成し、位置信号Hvの反転信号
と位置信号Hwとの論理積演算により充電駆動信号Bvn
を生成し、位置信号Hwの反転信号と位置信号Huとの
論理積演算により充電駆動信号Bwnを生成するようにな
っている。なお、駆動信号Aup〜Awn、Bup〜Bwnのロ
ウレベルとハイレベルとは、それぞれIGBT11a〜
11fのオフとオンとに対応する。
【0036】次に、本実施例の作用について図3および
図4も参照しながら説明する。まず、位置信号Hu〜H
wと駆動信号Sup〜Swnとのタイミングチャートを示す
図3を用いて、停止状態にあるブラシレスモータ14の
始動について説明する。選択回路35は、停止指令が与
えられている間、駆動回路16a〜16fに対してロウ
レベルのオフ駆動信号Sup〜Swnを出力する。これによ
りIGBT11a〜11fはオフ状態となり、巻線14
u〜14wへの通電は行われない。
【0037】この間、IGBT11d〜11fがオフで
あることからチャージポンプ回路19a〜19cはオフ
となり、電源コンデンサ20a〜20cへの充電動作も
停止している。従って、電源コンデンサ20a〜20c
の電荷は駆動回路16a〜16cの待機電力として消費
され、駆動回路16a〜16cはIGBT11a〜11
cを駆動することができない。
【0038】時刻t1において停止指令に替わり運転指
令が与えられると、選択回路35は、所定時間、位置信
号Hu、Hv、Hwに基づく充電駆動信号Bup〜Bwnを
選択し、それを駆動信号Sup〜Swnとして駆動回路16
a〜16fに対し出力する。図3にあっては、運転指令
が与えられた時の位置信号Hu、Hv、Hwは、ロウレ
ベル、ハイレベル、ハイレベルなので、図2(b)、
(d)からU相下アーム側の充電駆動信号Bun(Sun)
のみがハイレベルとなりIGBT11dのみがオンとな
る。
【0039】この時、U相のチャージポンプ回路19a
では、駆動電源17、ダイオード21a、電源コンデン
サ20a、IGBT11dの経路で電流が流れ、電源コ
ンデンサ20aは、駆動電源17の電圧に対しダイオー
ド21aの順方向電圧とIGBT11dのコレクタ・エ
ミッタ間電圧との加算電圧だけ低い電圧にまで充電され
る。
【0040】また、他の相例えばV相のチャージポンプ
回路19bでも、駆動電源17、ダイオード21b、電
源コンデンサ20b、巻線14v、巻線14u、IGB
T11dの経路で電流が流れ、電源コンデンサ20bは
ほぼ駆動電源17の電圧にまで充電される。W相につい
ても同様となる。なお、前記所定時間は、電源コンデン
サ20a〜20cが充電されるのに十分な時間となるよ
うに設定される。
【0041】所定時間が経過した時刻t2において、選
択回路35は、ブラシレスモータ14を回転駆動するた
めの回転駆動信号Aup〜Awnを選択し、それを駆動信号
Sup〜Swnとして駆動回路16a〜16fに対し出力す
る。電源コンデンサ20a〜20cは充電されているの
で、駆動回路16a〜16fは駆動信号Sup〜Swnに従
ってIGBT11a〜11fをオンオフ駆動する。そし
て、インバータ主回路3から巻線14u、14v、14
wに対して120度通電方式による交流電圧が出力され
る。これにより、ブラシレスモータ14が始動する。
【0042】ブラシレスモータ14の回転駆動中は、下
アーム側のIGBT11d〜11fがオンする毎にそれ
ぞれチャージポンプ回路19a〜19cがオンとなるの
で、電源コンデンサ20a〜20cの充電が継続的に行
われる。
【0043】続いて、図4に示すタイミングチャートを
用いて、ブラシレスモータ14の惰性回転中における再
始動について説明する。ブラシレスモータ14の回転駆
動中に、使用者が前記操作部のスイッチを運転側から停
止側へと切り替えることにより停止指令が与えられた場
合、あるいは過電流や過電圧が検出されて保護動作によ
る自動的な停止指令が与えられた場合、選択回路35は
駆動回路16a〜16fに対してオフ駆動信号Sup〜S
wnを出力する。これにより、巻線14u〜14wへの通
電が停止され、ブラシレスモータ14は惰性回転状態と
なる。また、チャージポンプ回路19a〜19cがオフ
となるので、電源コンデンサ20a〜20cへの充電動
作が停止し、電源コンデンサ20a〜20cの電荷は駆
動回路16a〜16cの待機電力として消費されて失わ
れる。
【0044】この惰性回転状態で、使用者が前記操作部
のスイッチを停止側から運転側へと切り替え、あるいは
保護動作が解除されると、選択回路35に対し再び運転
指令が与えられる(時刻t1)。これにより、選択回路
35は、所定時間、位置信号Hu、Hv、Hwに基づく
充電駆動信号Bup〜Bwnを選択し、それを駆動信号Sup
〜Swnとして駆動回路16a〜16fに対し出力する。
図4に示すように、位置信号Hu、Hv、Hwはロータ
の回転に伴って刻々と変化しているため、駆動信号Su
n、Svn、Swnもそれに応じて変化する。
【0045】図2に示されるように、駆動信号Sup〜S
wn(Bup〜Bwn)は、U相、V相、W相のうち誘起電圧
が最小となる相の下アーム側のIGBTがオンするよう
に設定されている。本実施例の場合、各相について誘起
電圧が最小となる区間と、下アーム側の充電駆動信号が
ハイレベルとなる区間とは一致している。
【0046】このように、誘起電圧が最小となる相の下
アーム側IGBTがオンした場合、当該最小相の誘起電
圧と他の相(非最小相)の誘起電圧との差電圧は、オフ
状態にある非最小相の下アーム側IGBTに加わるの
で、誘起電圧を電圧源とした電流経路が形成されない。
そのため、短絡電流を流すことなく当該最小相のチャー
ジポンプ回路をオンすることができ、その電源コンデン
サを充電することができる。そして、全ての相の電源コ
ンデンサ20a〜20cを充電するために、惰性回転中
における前記所定時間は少なくとも電気角で1周期以上
の時間となるように設定される。
【0047】所定時間が経過した時刻t2において、選
択回路35は、前述したようにブラシレスモータ14を
回転駆動するための回転駆動信号Aup〜Awnを選択し、
それを駆動回路16a〜16fに対し出力する。これに
より、惰性回転中にあるブラシレスモータ14を再始動
可能となる。
【0048】以上述べたように、本実施例のインバータ
装置31はチャージポンプ回路19a〜19cを備え、
停止指令から運転指令に切り替わった時に、所定時間、
位置信号Hu、Hv、Hwに基づく充電駆動信号Bup〜
Bwnにより下アーム側のIGBT11d〜11fをオン
する。従って、ブラシレスモータ14が惰性回転中であ
っても、誘起電圧による短絡電流を抑制しつつ電源コン
デンサ20a〜20cを充電することが可能となる。
【0049】特に、本実施例では、充電期間において誘
起電圧が最小となる相の下アーム側IGBTをオンする
ので短絡電流が流れない。これにより、IGBT11a
〜11fの電流容量を従来構成(図8参照)に比べて小
さくすることができる。また、惰性回転中に短絡電流に
よるブレーキトルクが発生しないので、ブレーキトルク
による振動や騒音が生じないという優れた効果を有す
る。
【0050】さらに、惰性回転中における電源コンデン
サ20a〜20cの充電期間は、少なくとも電気角で1
周期以上の時間だけ確保されるので、全ての電源コンデ
ンサ20a〜20cを確実に充電することができる。
【0051】次に、本発明の第2実施例について図5な
いし図7を参照しながら説明する。なお、図5において
図1と同一構成部分には同一符号を付して示し、ここで
は異なる構成部分について説明する。
【0052】この第2実施例は、上述した第1実施例に
対しブラシレスモータ14の高速化を図った例である。
高出力や高速回転のブラシレスモータ14の場合、駆動
信号に対して巻線14u、14v、14wに流れる電流
が遅れるため効率が低下することがある。そこで、予め
位置検出素子15u〜15wを進み位相(例えば第1実
施例に対し30度の進み位相)となる位置に配設するこ
とにより、ロータの回転位置に対する位置信号Hu、H
v、Hwの位相を進めておく対策が施されている(図6
(a)、(b)参照)。
【0053】ところが、位置信号Hu、Hv、Hwが進
み位相に設定された本実施例においては、第1実施例で
説明した充電駆動信号Bup〜Bwnは誘起電圧が最小とな
る相の下アーム側IGBTをオンする信号とはならない
ので、電源コンデンサ20a〜20cの充電中に短絡電
流が発生してしまう。
【0054】そこで、本実施例では、図5に示す電気的
構成を有するインバータ装置を採用する。インバータ装
置36の制御回路37は、回転駆動信号生成回路33、
充電駆動信号生成回路38、39、選択回路40および
回転速度検出回路41から構成されている。
【0055】このうち第2の駆動信号生成手段としての
回転駆動信号生成回路38は、位置信号Hu、Hv、H
wに基づいて、電源コンデンサ20a〜20cの充電を
行うための充電駆動信号Cup、Cun、Cvp、Cvn、Cw
p、Cwnを生成するようになっている。また、第3の駆
動信号生成手段としての回転駆動信号生成回路39は、
位置信号Hu、Hv、Hwに基づいて、電源コンデンサ
20a〜20cの充電を行うための充電駆動信号Dup、
Dun、Dvp、Dvn、Dwp、Dwnを生成するようになって
いる。
【0056】回転速度検出回路41は、例えば位置信号
Hwに基づいてブラシレスモータ14の回転速度を検出
するするようになっている。そして、選択回路40は、
運転・停止指令および検出された回転速度に基づいて、
オフ駆動信号、回転駆動信号Aup〜Awn、充電駆動信号
Cup〜Cwn、Dup〜Dwnの何れかを選択し、それを駆動
信号Sup〜Swnとしてインバータ主回路3に出力するよ
うになっている。
【0057】図6は、上から順に(a)誘起電圧、
(b)位置信号Hu、Hv、Hw、(c)回転駆動信号
Aup〜Awn、(d)充電駆動信号Cup〜Cwn、(e)充
電駆動信号Dup〜Dwnを示している。
【0058】この図6(d)に示すように、上アーム側
の充電駆動信号Cup、Cvp、Cwpは常にロウレベルであ
る。また、下アーム側の充電駆動信号Cunは位置信号H
vと位置信号Hwとの論理積演算により生成され、その
他の充電駆動信号CvnおよびCwnについても同様にして
生成される。その結果、下アーム側の充電駆動信号Cu
n、Cvn、Cwnは、それぞれU相、V相、W相の誘起電
圧が最小となる区間の一部分においてハイレベルとな
る。
【0059】さらに、図6(e)に示すように、上アー
ム側の充電駆動信号Dup、Dvp、Dwpも常にロウレベル
である。また、下アーム側の充電駆動信号Dunは位置信
号Huの反転信号と位置信号Hvとの論理積演算により
生成され、その他の充電駆動信号DvnおよびDwnについ
ても同様にして生成される。その結果、下アーム側の充
電駆動信号Dun、Dvn、Dwnは、常時、U相、V相、W
相のうちの何れかの相がハイレベルとなる。
【0060】次に、本実施例の作用について説明する。
選択回路40は、停止指令に替えて運転指令が与えられ
ると、回転速度検出回路41により検出された回転速度
に基づいて、電源コンデンサ20a〜20cを充電する
ための充電駆動信号Cup〜Cwnまたは充電駆動信号Dup
〜Dwnを選択し、それを駆動信号Sup〜Swnとして駆動
回路16a〜16fに対し出力する。
【0061】ブラシレスモータ14が停止している場合
または所定の回転速度未満で惰性回転している場合、選
択回路40は充電駆動信号Dup〜Dwnを選択する。この
選択期間では、ロータの停止位置にかかわらず何れかの
相の下アーム側のIGBTがオンとなるので、確実に電
源コンデンサ20a〜20cを充電することができる。
なお、惰性回転中にあっては誘起電圧による短絡電流が
流れるが、前記所定の回転速度を十分に低く設定するこ
とにより、その影響を排除することが可能である。
【0062】一方、ブラシレスモータ14が所定の回転
速度以上で惰性回転している場合には、選択回路40は
充電駆動信号Cup〜Cwnを選択する。図7は、この場合
のタイミングチャートを示している。充電駆動信号Cup
〜Cwnが選択された時刻t1から時刻t2までの期間で
は、ロータの停止位置によりIGBT11a〜11fが
全てオフとなる区間が存在する。しかしながら、惰性回
転しているため、少なくとも電気角で1周期以上の期間
充電駆動信号Cup〜Cwnを選択することにより、全ての
相の電源コンデンサ20a〜20cを充電することがで
きる。
【0063】この場合、誘起電圧が最小となる相の下ア
ーム側IGBTがオンするので、第1実施例で説明した
ようにブラシレスモータ14の誘起電圧による短絡電流
は流れない。
【0064】以上述べたように、本実施例のインバータ
装置36は、位置検出素子15u〜15wが進み状態に
配設されたブラシレスモータ14を駆動するので、第1
実施例よりも高速領域まで回転駆動できる。そして、イ
ンバータ装置36は、ブラシレスモータ14が所定の回
転速度以上で惰性回転している場合に、少なくとも1周
期以上、充電駆動信号Cup〜Cwnを用いて誘起電圧が最
小となる相の下アーム側IGBTをオンするので、短絡
電流を流すことなく電源コンデンサ20a〜20cを充
電することができる。その結果、第1実施例と同様の効
果を得ることができる。
【0065】また、インバータ装置36は、ブラシレス
モータ14が所定の回転速度未満の場合、何れかの相の
下アーム側のIGBTが必ずオンとなる充電駆動信号D
up〜Dwnを選択するので、たとえ停止中であっても電源
コンデンサ20a〜20cを確実に充電することができ
る。
【0066】なお、本発明は上記し且つ図面に示す各実
施例に限定されるものではなく、以下のような拡張また
は変更が可能である。第2実施例において、ブラシレス
モータ14が所定の回転速度未満の場合、位置信号Hu
〜Hwに基づく充電駆動信号Dup〜Dwnを用いたが、位
置信号Hu〜Hwにかかわらず下アーム側IGBTが全
相オンとなるような駆動信号を用いても良い。
【0067】第2実施例において、選択回路40は、ブ
ラシレスモータ14が停止している場合または所定の回
転速度未満で惰性回転している場合に充電駆動信号Dup
〜Dwnを選択し、所定の回転速度以上で惰性回転してい
る場合に充電駆動信号Cup〜Cwnを選択したが、ブラシ
レスモータ14が停止している場合に充電駆動信号Dup
〜Dwnを選択し、惰性回転している場合に充電駆動信号
Cup〜Cwnを選択するようにしても良い。
【0068】選択回路35、40は、ブラシレスモータ
14の回転駆動中に停止指令を受けるとインバータ主回
路3に対してオフ駆動信号を出力したが、駆動信号Bup
〜Bwn、Cup〜Cwn、Dup〜Dwnなどの充電駆動信号を
出力するようにしても良い。これによれば、停止指令が
入力されている時においても電源コンデンサ20a〜2
0cの電圧が維持されているので、運転指令が入力され
た時に直ちに回転駆動を開始できる。
【0069】本発明は、ブラシレスモータ14への印加
電圧を制御するためにPWM制御を行うインバータ装置
についても同様に適用できる。また、三相のブラシレス
モータ14に限らず、一般に複数相のブラシレスモータ
にも適用可能である。位置検出素子15u、15v、1
5wに替えて、ブラシレスモータ14の誘起電圧に基づ
いてロータ位置を検出する位置信号検出回路(回転位置
検出手段)を備えても良い。
【0070】
【発明の効果】以上説明した通り本発明のインバータ装
置は、電源コンデンサを有するチャージポンプ回路を備
え、ロータ回転位置すなわち惰性回転中における誘起電
圧の位相に基づいて電源コンデンサを充電するための駆
動信号を生成するので、ブラシレスモータが惰性回転し
ている時であってもその誘起電圧により巻線に流れる短
絡電流を抑制した状態で電源コンデンサの充電が可能と
なる。これにより、惰性回転中に短絡電流によるブレー
キトルクが発生せず、このブレーキトルクによる振動や
騒音も生じないという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すインバータ装置の電
気的構成図
【図2】誘起電圧、位置信号および駆動信号を示す波形
【図3】停止状態から始動する場合における位置信号お
よび駆動信号のタイミングチャート
【図4】惰性回転状態から始動する場合における位置信
号および駆動信号のタイミングチャート
【図5】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図6】図2相当図
【図7】図4相当図
【図8】従来技術を示す図1相当図
【符号の説明】
3はインバータ主回路(通電手段)、9、10は直流電
源線、11a〜11fはIGBT(スイッチング素
子)、14はブラシレスモータ、14u、14v、14
wは巻線、15u、15v、15wは位置検出素子(回
転位置検出手段)、16a〜16fは駆動回路、19a
〜19cはチャージポンプ回路、20a〜20cは電源
コンデンサ、31、36はインバータ装置、33は回転
駆動信号生成回路(第1の駆動信号生成手段)、34、
38は充電駆動信号生成回路(第2の駆動信号生成手
段)、39は充電駆動信号生成回路(第3の駆動信号生
成手段)である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数相の巻線を有するブラシレスモータ
    のロータ回転位置を検出する回転位置検出手段と、 正側および負側の直流電源線と前記巻線の端子との各間
    にそれぞれ正側および負側のスイッチング素子が接続さ
    れてなる通電手段と、 駆動信号に従って前記正側および負側のスイッチング素
    子を駆動する駆動回路と、 前記正側のスイッチング素子を駆動する駆動回路に駆動
    用直流電圧を供給するための電源コンデンサを有し、前
    記負側のスイッチング素子がオン状態の時に前記電源コ
    ンデンサの充電を行うチャージポンプ回路とを備えたイ
    ンバータ装置において、 前記回転位置検出手段により検出されたロータ回転位置
    に基づいて、前記ブラシレスモータを回転駆動するため
    の駆動信号を生成する第1の駆動信号生成手段と、 前記回転位置検出手段により検出されたロータ回転位置
    に基づいて、前記電源コンデンサを充電するための駆動
    信号を生成する第2の駆動信号生成手段とを備えている
    ことを特徴とするインバータ装置。
  2. 【請求項2】 複数相の巻線を有するブラシレスモータ
    のロータ回転位置を検出する回転位置検出手段と、 正側および負側の直流電源線と前記巻線の端子との各間
    にそれぞれ正側および負側のスイッチング素子が接続さ
    れてなる通電手段と、 駆動信号に従って前記正側および負側のスイッチング素
    子を駆動する駆動回路と、 前記正側のスイッチング素子を駆動する駆動回路に駆動
    用直流電圧を供給するための電源コンデンサを有し、前
    記負側のスイッチング素子がオン状態の時に前記電源コ
    ンデンサの充電を行うチャージポンプ回路とを備えたイ
    ンバータ装置において、 前記回転位置検出手段により検出されたロータ回転位置
    に基づいて、前記ブラシレスモータを回転駆動するため
    の駆動信号を生成する第1の駆動信号生成手段と、 前記ブラシレスモータの惰性回転中に、前記回転位置検
    出手段により検出されたロータ回転位置に基づいて、前
    記電源コンデンサを充電するための駆動信号を生成する
    第2の駆動信号生成手段と、 前記ブラシレスモータの停止中に、前記電源コンデンサ
    を充電するための駆動信号を生成する第3の駆動信号生
    成手段とを備えていることを特徴とするインバータ装
    置。
  3. 【請求項3】 複数相の巻線を有するブラシレスモータ
    のロータ回転位置を検出する回転位置検出手段と、 正側および負側の直流電源線と前記巻線の端子との各間
    にそれぞれ正側および負側のスイッチング素子が接続さ
    れてなる通電手段と、 駆動信号に従って前記正側および負側のスイッチング素
    子を駆動する駆動回路と、 前記正側のスイッチング素子を駆動する駆動回路に駆動
    用直流電圧を供給するための電源コンデンサを有し、前
    記負側のスイッチング素子がオン状態の時に前記電源コ
    ンデンサの充電を行うチャージポンプ回路とを備えたイ
    ンバータ装置において、 前記回転位置検出手段により検出されたロータ回転位置
    に基づいて、前記ブラシレスモータを回転駆動するため
    の駆動信号を生成する第1の駆動信号生成手段と、 前記ブラシレスモータが所定の回転速度以上で惰性回転
    している時に、前記回転位置検出手段により検出された
    ロータ回転位置に基づいて、前記電源コンデンサを充電
    するための駆動信号を生成する第2の駆動信号生成手段
    と、 前記ブラシレスモータが前記所定の回転速度未満で惰性
    状態にある時に、前記電源コンデンサを充電するための
    駆動信号を生成する第3の駆動信号生成手段とを備えて
    いることを特徴とするインバータ装置。
  4. 【請求項4】 第2の駆動信号生成手段は、複数相のう
    ち誘起電圧が最小となる相の負側のスイッチング素子を
    オンさせる駆動信号を生成することを特徴とする請求項
    1ないし3の何れか1項に記載のインバータ装置。
  5. 【請求項5】 第2の駆動信号生成手段は、ブラシレス
    モータが惰性回転している場合、少なくとも電気角で1
    周期以上の間駆動信号を生成することを特徴とする請求
    項1ないし4の何れか1項に記載のインバータ装置。
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