JP2003199391A - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置

Info

Publication number
JP2003199391A
JP2003199391A JP2001398777A JP2001398777A JP2003199391A JP 2003199391 A JP2003199391 A JP 2003199391A JP 2001398777 A JP2001398777 A JP 2001398777A JP 2001398777 A JP2001398777 A JP 2001398777A JP 2003199391 A JP2003199391 A JP 2003199391A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
motor control
power supply
circuit
voltage power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001398777A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Otake
新一 大竹
Hiroshi Ieiri
宏 家入
Kazuo Aoki
一雄 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2001398777A priority Critical patent/JP2003199391A/ja
Publication of JP2003199391A publication Critical patent/JP2003199391A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ制御回路の電流を所定値に制限すると
共に、モータ駆動装置の小型化を図るモータ駆動装置を
提供する。 【解決手段】 限流回路2は、モータ制御回路8を低圧
電源7の電圧に略々達するまで充電する間、低圧電源7
とモータ制御回路8との電流を所定値に制限し、モータ
制御回路8の平滑コンデンサ19が低圧電源7の電圧に
達するまで充電された際、昇圧回路3は、モータ制御回
路8に低圧電源7の電圧を昇圧して出力し、モータ制御
回路8の平滑コンデンサ19を高圧電源9の電圧に達す
るまで充電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータの駆動を制
御するモータ駆動装置に係り、詳しくはモータ制御回路
を高圧電源の電圧に略々達するまで充電する際、モータ
制御回路への電流を所定値に制限し、特にモータ駆動装
置の小型化を可能にするモータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気自動車やハイブリッド車輌
などの駆動源として、ブラシレスDCモータなどのモー
タが用いられる。該モータは、インバータのブリッジ回
路を構成するトランジスタを、例えばPWM(パルス幅
変調)制御に基づきスイッチングすることにより、所定
の電圧波形が出力され速度制御される。また上記ブリッ
ジ回路は、ノイズなどに対し出力波形を安定化させると
共に、上記トランジスタを保護するため、平滑用コンデ
ンサを備え、さらに、定格電流を超える大きな電流に対
し上記トランジスタ保護やモータを保護するため、フュ
ーズを備えている。
【0003】図4に、従来のモータ駆動装置の構成を示
す回路図を示す。従来のモータ駆動装置100は、上記
PWM制御がされるブリッジ回路80と、低圧電源7の
出力電圧Vを昇圧させてブリッジ回路80に出力する
昇圧回路3と、が絶縁されることなく一体となってお
り、上述したようにブリッジ回路80に平滑コンデンサ
19が備えられている。該平滑用コンデンサ19はモー
タ5の電源である高圧電源9に対し、抵抗なしで直列に
接続されている。平滑コンデンサ19が充電されていな
い状態、例えばモータ5が停止している状態において、
初めに第2リレー12を作動すると、高圧電源9からブ
リッジ回路80に大きな電流が流れ込み、高圧電源9に
対し直列に接続されている上記フューズ(不図示)が溶
断される虞があった。そのため第2リレー12を作動さ
せる前には、直列に接続された抵抗とリレー21とから
なる限流回路20を作動させて(コイル21cに所定電
圧を印加して)、ブリッジ回路80に大きな電流が流れ
込まないように、上記電流を所定値に制限し、平滑コン
デンサ19の端子間電圧VINVが、高圧電源9の電圧
に略々達するまで充電されると限流回路20のリレ
ー21の作動を停止させ、第2リレー12を作動させ
る。これにより、上記フューズが溶断されることなく、
ブリッジ回路80における出力波形の安定化やトランジ
スタの保護などが図られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した限流
回路は、モータ駆動装置に該限流回路を配置するための
所定スペースが必要とするため、モータ駆動装置を大型
化してしまう原因となっていた。また、モータの電源
は、モータに所定駆動力を発生させるため、一般に通常
のバッテリ(例えば車輌のヘッドランプやパワーウイン
ドなどの電源であり、出力電圧12[V]のバッテリ)
よりも出力電圧が高い。そのため、限流回路のリレーは
その出力電圧に応じた開閉容量が必要となり、該開閉容
量に従って大型化するリレーと共に、限流回路も大型化
していた。一方、モータ駆動力の効率を向上するため
に、モータの電源の出力電圧を増大することが望まし
く、そのためモータの電源の出力電圧を大きくすると、
上述した限流回路はさらに大型化し、これと共にモータ
駆動装置もさらに大型化してしいた。また、リレーが開
閉容量に従って大型化することは、リレーのコストを上
昇させることにより、モータ駆動装置のコスト上昇の原
因となっていた。
【0005】そこで、本発明は、限流回路がモータ制御
回路の電流を所定値に制限するものでありながら、昇圧
回路が、限流回路により低圧電源の電圧に略々達するま
でに充電された際、モータ制御回路を高圧電源の電圧に
略々達するまで充電し、もって上記課題を解決したモー
タ駆動装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明は
(例えば図1ないし図3参照)、車輌の駆動源であるモ
ータ(5)と、前記モータ(5)を制御するモータ制御
手段(6)と、前記モータ制御手段(6)の電源である
低圧電源(7)と、前記モータ(5)の電源であり、前
記低圧電源(7)より出力電圧が高い高圧電源(9)
と、を備えたモータ駆動装置(1)において、前記モー
タ制御手段(6)による制御に基づき、前記モータ
(5)を駆動する前記高圧電源(9)の所定電圧を出力
するモータ制御回路(8)と、前記モータ制御回路
(8)を前記低圧電源(7)の電圧(例えばV)に略
々達するまで充電する間、前記低圧電源(7)と前記モ
ータ制御回路(8)との電流を所定値に制限する限流回
路(2)と、前記モータ制御回路(8)が前記限流回路
(2)により前記低圧電源(7)の電圧(例えばV
に略々達するまで充電された際、前記モータ制御回路
(8)に前記低圧電源(7)の電圧(例えばV)を昇
圧して出力し、かつ前記モータ制御回路(8)を前記高
圧電源(9)の電圧(例えばV)に略々達するまで充
電する昇圧回路(3)と、を備える、ことを特徴とする
モータ駆動装置(1)にある。
【0007】請求項2に係る本発明は(例えば図1ない
し図3参照)、前記モータ制御手段(6)が配置された
基板(15)を備え、前記限流回路(2)は、前記基板
(15)に配置されてなる、請求項1記載のモータ駆動
装置(1)にある。
【0008】請求項3に係る本発明は(例えば図1ない
し図3参照)、前記昇圧回路(3)は、前記低圧電源
(7)の出力を開閉する第1の開閉器(11)を有し、
前記モータ制御回路(8)は、前記高圧電源(9)の出
力を開閉する第2の開閉器(12)を有し、前記昇圧回
路(3)は、前記モータ制御回路(8)が前記限流回路
(2)により前記低圧電源(7)の電圧(例えばV
に略々達するまで充電された際、前記第1の開閉器(1
1)の作動により、前記モータ制御回路(8)に前記低
圧電源(7)の電圧(例えばV)を昇圧して出力し、
かつ前記モータ制御回路(8)を前記高圧電源(9)の
電圧(例えばV)に略々達するまで充電し、前記高圧
電源(9)は、前記モータ制御回路(8)が前記昇圧回
路(3)より前記高圧電源(9)の電圧(例えばV
に略々達するまで充電された際、前記第2の開閉器(1
2)の作動により、前記モータ制御回路(8)に出力を
維持してなる、請求項1または2記載のモータ駆動装置
(1)にある。
【0009】請求項4に係る本発明は(例えば図1ない
し図3参照)、前記モータ制御手段(6)を起動する起
動手段(13)を備え、前記限流回路は、前記起動手段
(13)による前記モータ制御手段(6)の起動によ
り、前記モータ制御回路(8)への充電を開始してな
る、請求項1ないし3いずれか記載のモータ駆動装置
(1)にある。
【0010】請求項5に係る本発明は(例えば図1ない
し図3参照)、前記限流回路(2)は、前記昇圧回路
(3)に前記低圧電源(7)の出力を開閉する半導体素
子(16)と、前記低圧電源(7)と前記モータ制御手
段(6)との電流を所定値に制限する抵抗素子(17)
と、を備える、請求項1ないし4いずれか記載のモータ
駆動装置(1)にある。
【0011】請求項6に係る本発明は(例えば図1ない
し図3参照)、前記モータ制御回路(8)は、コンデン
サ(19)を有し、前記モータ制御回路(8)の充電
は、該コンデンサ(19)の充電である、請求項1ない
し5いずれか記載のモータ駆動装置(1)にある。
【0012】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、本願特許請求の範囲の構成に
何等影響を与えるものではない。
【0013】
【発明の効果】請求項1に係る本発明によると、限流回
路は、モータ制御回路を低圧電源の電圧に略々達するま
で充電する間、低圧電源とモータ制御回路との電流を所
定値に制限し、昇圧回路は、モータ制御回路が限流回路
により低圧電源の電圧に略々達するまで充電された際、
モータ制御回路に低圧電源の電圧を昇圧して出力し、か
つモータ制御回路を高圧電源の電圧に略々達するまで充
電するので、モータ制御回路への電流を所定値に制限す
るものでありながら、限流回路の開閉容量を小さくする
ことができ、限流回路の小型化を図ることができる。こ
れにより、モータ駆動装置の小型化を図ることができ
る。また、モータ制御回路を充電する高圧電源の限流回
路をなくすことができ、モータ駆動装置の低コスト化を
図ることができる。
【0014】請求項2に係る本発明によると、モータ駆
動装置は、モータ制御手段が配置された基板を備え、限
流回路は基板に配置されているので、基板の共有化を図
ることができる。これにより、さらにモータ駆動装置の
小型化を図ることができる。
【0015】請求項3に係る本発明によると、昇圧回路
は、モータ制御回路が限流回路により低圧電源の電圧に
略々達するまで充電された際、第1の開閉器の作動によ
り、モータ制御回路に低圧電源の電圧を昇圧して出力
し、かつモータ制御回路を高圧電源の電圧に略々達する
まで充電し、高圧電源は、モータ制御回路が昇圧回路よ
り高圧電源の電圧に略々達するまで充電された際、第2
の開閉器の作動により、モータ制御回路に出力を維持す
るので、モータ制御回路を高圧電源の電圧に略々達する
まで確実に充電することができ、モータ制御回路の電圧
を安定化することができる。これにより、モータを安定
して駆動することができる。
【0016】請求項4に係る本発明によると、モータ駆
動装置は、モータ制御手段を起動する起動手段を備え、
限流回路は、起動手段によるモータ制御手段の起動によ
り、モータ制御回路への充電を開始するので、モータ制
御回路は、モータ制御手段の起動後、限流回路により低
圧電源の出力を速やかに充電することができる。これに
より、モータの駆動を速やかに開始することができる。
【0017】請求項5に係る本発明によると、限流回路
は、昇圧回路に低圧電源の出力を開閉する半導体素子
と、低圧電源とモータ制御手段との電流を所定値に制限
する抵抗素子と、を備えるので、モータ制御回路への電
流を所定値に制限するものでありながら、限流回路とし
て半導体素子を備えるため、さらに限流回路の小型化を
図ることができる。また、限流回路を基板に配置する場
合には、その配置を容易にすることができる。
【0018】請求項6に係る本発明によると、モータ制
御回路は、コンデンサを有し、モータ制御回路の充電
は、コンデンサの充電であるので、例えば第2の開閉器
による作動の際、限流回路を備えていない場合、モータ
制御回路に大きな電流が流れるが、上記限流回路を備え
ているため、モータ制御回路への電流を所定値に制限す
ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って本発明の実施
の形態について説明する。
【0020】図1は、本発明に係るモータ駆動装置の構
成を示す回路図である。図に示すモータ駆動装置1は、
例えば電気自動車やハイブリッド車輌などに駆動源とし
て用いられるモータの駆動を制御する装置であり、車輌
の駆動源であるモータ5、モータ5を制御するモータ制
御手段6、モータ制御手段6を起動させる、例えばイグ
ニッションスイッチ(IGスイッチ)からなる起動手段
13、モータ制御手段6の電源であり、出力電圧V
例えば12[V]であるバッテリからなる低圧電源7、
モータ5の電源であり低圧電源より出力電圧が高く、出
力電圧Vが例えば42[V]であるバッテリからなる
高圧電源9、モータ制御手段6による制御に基づき高圧
電源9の所定電圧をモータ5に出力し、該モータ5を駆
動(力行、回生)するモータ制御回路8、限流回路2、
例えば昇降圧チョッパ式DC/DCコンバータからなる
昇圧回路3、及びモータ制御手段6と限流回路2とを配
置した制御基板(基板)15を、備えている。
【0021】高圧電源9の出力端子には、図1に示すよ
うに、コイル12cに所定電圧の印加し、不図示の継鉄
などに磁気吸引力を発生させることより、電気接点を開
閉させるリレー(電磁継電器)からなる、モータ制御回
路8の第2リレー(第2の開閉器)12が接続されてい
る。
【0022】モータ制御回路8は、図1の破線内の回路
図が示すように(後述する昇圧回路3を除く)、高圧電
源9の出力を開閉する第2リレー(第2の開閉器)1
2、例えば電解コンデンサからなる平滑コンデンサ(コ
ンデンサ)19、及びブリッジ回路80を有している。
第2リレー12は、平滑コンデンサ19に接続されてお
り、平滑コンデンサ19はブリッジ回路80に接続され
ている。
【0023】ブリッジ回路80は、モータ5の相数に応
じた、例えばNPN形トランジスタから構成され、モー
タ5が例えば3相(a相、b相、c相)であり、a相の
トランジスタ81a、82aは、トランジスタ81aの
エミッタと、トランジスタ82aのコレクタとが接続さ
れて、高圧電源9に対し直列に接続されている。また、
各トランジスタ81a、82aのエミッタ、コレクタ間
には、無効電力を高圧電源9にフィードバックさせる帰
還ダイオード83a、85aが接続されている。b相、
c相においても同様に、b相のトランジスタ81b、8
2b、c相のトランジスタ81c、82cは、高圧電源
9に対し直列に接続され、帰還ダイオード83b、85
b、83c、85cが接続されている。
【0024】a相のトランジスタ81aのエミッタと、
a相のトランジスタ82aのコレクタは、モータ5のa
相に対応する不図示のステータ巻線に接続されている。
b相、c相においても同様に、b相のトランジスタ81
b、82b、c相のトランジスタ81c、82cは、モ
ータ5の各b相、c相に対応するステータ巻線に接続さ
れている。
【0025】なお、トランジスタ81a、82a、81
b、82b、81c、82cは、ブリッジ回路80とし
てスイッチング速度、耐熱性、耐電流、耐電圧、オン抵
抗などの諸特性を備えるものであればいずれのものであ
ってもよく、例えばパワーMOSFET(金属酸化物電
界効果トランジスタ)、パワートランジスタ、並びに電
量消費が少なく装置の小型化が可能なIGBT(絶縁ゲ
ートバイポーラ型トランジスタ)などでもよく、GTO
(ゲート・ターン・オフ・サイリスタ)などのサイリス
タも適用することができる。
【0026】ついで、低圧電源7の出力端子には、DC
/DCコンバータ(昇圧回路)3の第1リレー(第1の
開閉器)11に接続されている。
【0027】DC/DCコンバータ(昇圧回路)3は、
例えばチョッパのスイッチングより昇圧及び降圧が可能
な昇降圧チョッパDC/DCコンバータからなり、図1
の破線内の回路図が示すように、低圧電源7の出力を開
閉する第1リレー(第1の開閉器)11、コンデンサ3
1、インダクタンス32、チョッパである例えばNPN
形のトランジスタ33、36、及び各トランジスタ3
3、36のエミッタ、コレクタ間に接続されたダイオー
ド35、37を備えている。
【0028】第1リレー11は、該第1リレー11が有
する電気接点(不図示)の開閉の際に発生するチャッタ
リング(接点跳動)などによるノイズを吸収するコンデ
ンサ31に接続されており、コンデンサ31は、インダ
クタンス32、限流回路2、及びモータ制御手段6の電
圧検出回路65に接続されている。
【0029】インダクタンス32は、コイルからなり、
トランジスタ33のエミッタ及びトランジスタ36のコ
レクタに接続されており、該トランジスタ35のコレク
タは、低圧電源7の出力電圧Vを昇圧してモータ制御
回路8に出力できるように、平滑コンデンサ19及び第
2リレー12に接続されている。つまり、DC/DCコ
ンバータ(昇圧回路)3は、モータ制御回路8と絶縁さ
れることなく接続されており、モータ制御回路8を介し
てモータ5及び高圧電源9に接続されている。
【0030】これにより、昇圧の際は、例えばトランジ
スタ36をオフ状態にし、トランジスタ33をスイッチ
ングすることにより、低圧電源7の出力電圧Vが昇圧
されモータ制御回路8に出力される。一方、降圧の際
は、例えばトランジスタ33をオフ状態にし、トランジ
スタ36をスイッチングすることにより、モータ制御回
路8からモータ5の回生電圧や高圧電源9の出力電圧が
降圧され低圧電源7に出力される。
【0031】なお、第1リレー(第1の開閉器)11
は、第2リレー(第2の開閉器)12と同様に例えば電
磁継電器からなるが、第1リレー11の開閉する電圧
は、高圧電源9より低い低圧電源7の出力電圧V(例
えば12[V])なので、高圧電源9の出力電圧V
(例えば42[V])を開閉する第2リレー(第2の
開閉器)12ほどの大きな開閉容量(リレーの性能が維
持できる開閉可能な電圧・電流の最大値)は必要なく、
一般にリレーはその開閉容量が小さいほど小型(低コス
ト)になるので、第1リレー(第1の開閉器)11は第
2リレー(第2の開閉器)12より小型である。
【0032】また、第1リレー11、第2リレー12の
一例として電磁継電器を示したが、これに限らず高圧電
源9の出力電圧Vまたは低圧電源7の出力電圧V
開閉できるものであればいずれのものであってもよく、
例えばパワーMOSFET、パワートランジスタ、ある
いは無接点リレーであるSSR(ソリッドステートリレ
ー)などでもよい。
【0033】さらに、上述したDC/DCコンバータ3
のチョッパであるトランジスタ33、36は、ブリッジ
回路80のトランジスタ81a、82a、81b、82
b、81c、82cと同様、スイッチング速度、耐熱
性、耐電流、耐電圧、オン抵抗などの諸特性を備えるも
のであればいずれのものであってもよく、例えばパワー
MOSFET、パワートランジスタ、またはIGBTな
どでもよく、サイリスタも適用することが可能である。
【0034】モータ5は、例えば永久磁石を備えた不図
示のロータ、及び上記ステータ巻線からなるブラシレス
DCモータからなり、モータ制御手段6による制御、例
えばインバータ制御によりその回転が制御される。
【0035】モータ制御手段6は、所定指令をインバー
タ制御回路62などに出力するCPU(中央演算処理
部)61、該指令に基づきモータ5に出力される高圧電
源9の出力電圧Vが所定値になるようにブリッジ回路
80に所定信号を出力し、トランジスタ81a、82
a、81b、82b、81c、82cのオン・オフタイ
ミングを制御するインバータ制御回路62、DC/DC
コンバ−タ(昇圧回路)3を制御するDC/DC制御回
路63、DC/DCコンバ−タ3のコンデンサ31の電
圧を検出する電圧検出回路65、低圧電源7の出力をC
PU61に出力する電源回路66、及びCPU61の指
令に基づき第1リレー11、第2リレー12の駆動(オ
ン・オフ)を制御するリレー駆動回路67を備えてい
る。
【0036】また、CPU61は、インバータ制御回路
62、DC/DC制御回路63、電圧検出回路65、電
源回路66、及びリレー駆動回路67に接続されてい
る。インバータ制御回路62は、各トランジスタ81
a、82a、81b、82b、81c、82cのベース
に接続されており、DC/DC制御回路63は、DC/
DCコンバ−タ3の各トランジスタ33、36のベー
ス、及び電圧検出回路65に接続されている。電圧検出
回路65は、上述したようにDC/DCコンバ−タ3の
コンデンサ31に接続され、リレー駆動回路67は、第
1リレー11、第2リレー12の各コイル11c、12
cに接続されている。また電源回路66は、出力端子の
一端がCPU61と共に、限流回路2の後述するトラン
ジスタ16のベースに接続されており、該出力端子の他
端が上記トランジスタ16のエミッタ、及びIGスイッ
チ13に接続されている。
【0037】限流回路2は、図1の破線内の回路図が示
すように、DC/DCコンバ−タ(昇圧回路)3に低圧
電源7の出力を開閉する、例えばPNP形のトランジス
タ(半導体素子)16、低圧電源7とモータ制御手段6
との電流を所定値に制限する抵抗(抵抗素子)17、ト
ランジスタ16を保護するダイオード22を備えてお
り、該トランジスタ16のコレクタは、抵抗17を介し
て、ダイオード22のアノードに直列に接続されてい
る。該トランジスタ16のエミッタは、上述したように
電源回路66、IGスイッチ13、及び低圧電源7に接
続されており、限流回路2は低圧電源7に対し直列に接
続されている。一方、ダイオード22のカソードは、電
圧検出回路65の一端に接続されている。
【0038】なお、上記抵抗素子17は、低圧電源7と
モータ制御手段6との電流を所定値に制限するものであ
ればいずれのものであってもよく、例えば炭素皮膜抵
抗、金属皮抵抗、ソリッド抵抗などでもよく、あるいは
セラミック円筒に金属線を巻回したホーロー抵抗でもよ
い。また、PNPトランジスタ(半導体素子)16は、
DC/DCコンバ−タ(昇圧回路)3に低圧電源7の出
力を開閉する所定の開閉容量を備えるものであればいず
れのものであってもよく、例えばパワーMOSFET、
パワートランジスタなどでもよい。
【0039】また、制御部10は、図1の破線に示すよ
うに、モータ制御手段6を備えた制御基板15、第2リ
レー12を除いたモータ制御回路8、及び第1リレー1
1を除いた昇圧回路3からなる。
【0040】ついで、本発明に係るモータ駆動装置1の
動作について以下に説明する。
【0041】まず、上記モータ駆動装置1によるモータ
5の駆動について、図1に沿って説明する。IGスイッ
チ13がオンにされると、モータ制御手段(CPU6
1)6が起動すると共に、モータ制御回路8(平滑コン
デンサ19)は高圧電源9の出力電圧Vに達するまで
充電され、平滑コンデンサ19の端子間電圧VDC/D
は、高圧電源9の出力電圧Vに維持される(詳細は
後述)。
【0042】CPU61は、インバータ制御回路62に
所定信号を出力し、該インバータ制御回路62は、該所
定信号に基づきブリッジ回路80の各トランジスタ81
a、82a、81b、82b、81c、82cをスイッ
チングする。該スイッチングのオン・オフタイミングは
インバータ制御に基づき制御され、高圧電源9の所定電
圧がモータ制御回路8に出力されることにより、モータ
5は速度制御される。
【0043】具体的には、例えば上記インバータ制御は
PWM(パルス幅変調)制御であり、トランジスタ81
a、82a、81b、82b、81c、82cの上記ス
イッチングにより、高圧電源の出力電圧を所定時間幅の
複数のパルス(多重パルス)として発生させ、多重パル
スの時間(多重パルス幅)を所定値に変化させることに
より、高圧電源9の直流電圧を交流電圧に変換させる。
そしてCPU61は、各a相、b相、c相毎に出力され
る交流電圧が所定の位相差に設定されるように、トラン
ジスタ81a、82a、81b、82b、81c、82
cのオン・オフタイミングを所定制御し、高圧電源9の
出力電圧V(直流電圧)を3相交流電圧に変換してモ
ータ5に出力する。モータ5内のステータ巻線(不図
示)に上記3相交流電圧が印加され、ステータ巻線によ
り磁束が発生される。該磁束はロータ(不図示)が備え
る永久磁石を鎖交して、該ロータが回転するように所定
トルクが発生し、ロータが回転することによりモータ5
は力行される(つまり正トルクが発生する)。
【0044】さらに、上記多重パルス幅を増減させるこ
とにより交流電圧の振幅を制御し、モータ5が速度制御
される。例えば、多重パルス幅を短くすることにより、
交流電圧の振幅を小さくし、モータ5の回数速度を小さ
くする。逆に多重パルス幅を長くすることにより、交流
電圧の振幅を大きくし、モータ5の回数速度を大きくす
る。
【0045】一方、例えば高圧電源9を充電する際、モ
ータ制御回路8はモータ5を発電機として機能させるこ
とにより、モータ5は回生される(つまり負トルクが発
生する)。
【0046】なお、例えば自然放電などのため、高圧電
源9の出力電圧Vが低下した場合、昇圧回路3が低圧
電源7の出力電圧Vを略々高圧電源9の出力電圧V
に昇圧してモータ制御回路8に出力し、モータ5の駆動
を維持する。一方、上述した回生による充電機能を有す
高圧電源9に対し、低圧電源7は上述したような充電機
能がないので、例えば上述と同様に、低圧電源7の出力
電圧Vが低下した場合、昇圧回路3のトランジスタ3
3をスイッチングすることにより、昇圧回路3を降圧回
路として機能させ、高圧電源9の出力電圧V、または
上記回生ブレーキにより発電された電圧を、略々低圧電
源7の出力電圧Vに降圧し、低圧電源7に出力して低
圧電源7を充電する。
【0047】つづいて、本発明に係るモータ駆動装置1
が備えるモータ制御回路8の充電について、図1及び図
2に沿って説明する。図2は、本発明に係るモータ制御
回路の充電を示すフローチャートである。
【0048】ステップS1において、IGスイッチ13
がオンに(電源投入)されると、低圧電源7の出力電圧
が電源回路66に印加される。電源回路66は、該
電源回路66の出力電圧がモータ制御手段のCPU61
を駆動する所定電圧、かつ限流回路2のトランジスタ1
6を駆動する所定電圧(つまり所定のベース電流)にな
るように、例えば電源回路66が備える不図示のトラン
スにより上記印加された電圧Vを変圧して出力する。
これにより、モータ制御手段(CPU61)が起動し、
トランジスタ16が駆動されオン状態になる。
【0049】トランジスタ16がオン状態になると、低
圧電源7の出力電圧Vは、限流回路2のトランジスタ
16、抵抗17、ダイオード22を介して、昇圧回路3
のコンデンサ31、インダクタンス32に印加され、該
コンデンサ31が充電されることにより、その端子間電
圧VDC/DCが上昇する。この際、限流回路2は、上
記抵抗17によりモータ制御回路8を低圧電源7の電圧
に略々達するまで充電する間、低圧電源7とモータ
制御回路8との電流を所定値に制限する。なお、該電流
の所定値とは、モータ制御回路8が備える不図示のフュ
ーズを溶断させない所定値である。
【0050】これと共に、インダクタンス32、及びト
ランジスタ33に接続されているダイオード35を介し
て、モータ制御回路8の平滑コンデンサ19が充電さ
れ、その端子間電圧VINVが上昇する。つまり、限流
回路2は、IGスイッチ(起動手段)13によるモータ
制御手段6(CPU61)の起動により、モータ制御回
路8への充電を開始する。なお、モータ制御回路8の充
電は、平滑コンデンサ(コンデンサ)19の充電であ
る。
【0051】ステップS2において、CPU61は、コ
ンデンサ31の端子間電圧VDC/ DCと、平滑コンデ
ンサ19の端子間電圧VINVとの電圧差(以下単に
「電圧差」とする)が例えば1[V]未満になったか否
かを判断する。つまり、平滑コンデンサ19が低圧電源
7の出力電圧Vに略々達するまで充電されたか否かを
判断する。
【0052】電圧検出回路65は、コンデンサ31の端
子間電圧VDC/DCを検出し、該検出結果をCPU6
1に出力する。また平滑コンデンサ19の端子間電圧V
IN を検出する不図示の検出回路(高圧側センサ)
が、該端子間電圧VINVを検出し、同様にCPU61
に出力する。CPU61は、これらの検出結果から、上
述したように平滑コンデンサ19が充電されたか否かを
判断する。
【0053】コンデンサ31の端子間電圧VDC/DC
と、平滑コンデンサ19の端子間電圧VINVとの電圧
差が1[V]未満でない場合(ステップS2のNo)、
CPU61は、例えばトランジスタ16の駆動開始から
所定時間X秒(例えばモータ制御回路8を低圧電源の出
力電圧Vまで充電するために十分な時間)が経過した
か否かを判断する(S3)。上記所定時間が経過してい
ない場合(ステップS3のNo)、CPU61は、電圧
差が1[V]未満になったか否かを再び判断する(S
2)。つまり、電圧差が1[V]未満ならない限り、所
定時間を経過するまで上述したステップ2の判断を繰り
返す。
【0054】電圧差が1[V]未満にならない状態で、
所定時間を経過した場合(ステップS3のYes)、C
PU61は、モータ制御回路8は正常な状態にないとし
て異常処理を行う(S4)。モータ制御回路8が正常な
状態にないとは、例えば上記高圧側センサが正常に検出
できない場合、昇圧回路3が正常に出力できない場合
(電力変換部が異常)、またモータ制御回路8がアース
されている場合(高圧側GNDショート)などの原因に
より、モータ制御回路8が充電できない状態にあること
である。
【0055】所定時間を経過する前に電圧差が1[V]
未満になった場合(ステップS2のYes)、CPU6
1は、第1リレー11が作動(オン)するようにリレー
駆動回路67に所定信号を出力する。リレー駆動回路6
7は、該所定信号に基づき第1リレー11のコイル11
cに所定電圧を出力し、第1リレー11を作動(オン)
させる(S5)。この際、コンデンサ31の端子間電圧
DC/DCは、既に限流回路2を介して低圧電源7の
出力電圧Vまで充電されているので、低圧電源7から
コンデンサ31に電流は流れない。また、平滑コンデン
サ19の端子間電圧VINVも同様に充電されているの
で、低圧電源7から電流は流れない(つまり上記フュー
ズが溶断することはない)。
【0056】ステップS6において、CPU61は、D
C/DCコンバータ3を動作させることより、平滑コン
デンサ19の端子間電圧VINVを昇圧する。つまり、
DC/DCコンバータ(昇圧回路)3は、モータ制御回
路8が限流回路2により低圧電源7の電圧Vに略々達
するまで充電された際、第1リレー(第1の開閉器)1
1の作動(オン)により、モータ制御回路8に低圧電源
7の電圧Vを昇圧して出力し、かつモータ制御回路8
を高圧電源9の電圧Vに略々達するまで充電する。
【0057】具体的には、DC/DCコンバータ3がト
ランジスタ36のスイッチングを繰り返し、オン時間を
短くすることによって低圧電源の出力電圧Vを昇圧
し、ダイオード35を介して該昇圧した電圧を平滑コン
デンサ19に出力する。
【0058】ステップS7において、CPU61は、平
滑コンデンサ19の端子間電圧V NVと目標電圧との
電圧差(以下単に「目標電圧差」とする)が1[V]未
満になったか否かを判断する。例えば目標電圧が高圧電
源9の出力電圧Vであり、CPU61は、上述した検
出回路(高圧側センサ)の検出結果から、平滑コンデン
サ19が高圧電源9の出力電圧Vに略々達するまで充
電されたか否かを判断する。
【0059】また、目標電圧差が1[V]未満でない場
合(ステップS7のNo)、CPU61は、上述と同様
に、例えば第1リレー11の作動開始から所定時間X秒
(例えばモータ制御回路8を目標電圧まで充電するため
に十分な時間)が経過したか否かを判断し(S8)、目
標電圧差が1[V]未満ならない限り、所定時間を経過
するまで上述したステップ7の判断を繰り返す。
【0060】目標電圧差が1[V]未満にならない状態
で、所定時間を経過した場合(ステップS8のYe
s)、CPU61は、モータ制御回路8は上述した正常
な状態にないとして上述と同様に異常処理を行う(S
9)。
【0061】所定時間を経過する前に電圧差が1[V]
未満になった場合(ステップS7のYes)、CPU6
1は、第2リレー12が作動(オン)するようにリレー
駆動回路67に所定信号を出力する。リレー駆動回路6
7は、該所定信号に基づき第2リレー12のコイル12
cに所定電圧を出力し、第2リレー12を作動(オン)
する(S10)。この際、平滑コンデンサ19の端子間
電圧VINVは、既にDC/DCコンバータ3により高
圧電源9の出力電圧Vに略々達するまで充電されてい
るので、第2リレー12が作動されても、高圧電源7か
らコンデンサ31に電流は流れない(つまり上記フュー
ズが溶断することはない)。高圧電源9は、モータ制御
回路8がDC/DCコンバータ(昇圧回路)3より高圧
電源の電圧Vに達するまで充電された際、第2リレー
(第2の開閉器)の作動(オン)により、モータ制御回
路8に出力を維持する。そして、モータ5は上述したイ
ンバータ制御により駆動される(S11)。
【0062】これにより、モータ制御回路8を高圧電源
の電圧Vに略々達するまで確実に充電することがで
き、モータ制御回路8の電圧を安定化することができ、
モータ5を安定して駆動することができる。また、モー
タ制御回路8は、モータ制御手段6の起動後、限流回路
2により低圧電源の出力電圧Vを速やかに充電するこ
とができ、モータ5の駆動を速やかに開始することがで
きる。
【0063】なお、上記ステップS2、ステップS7に
おいて、所定電圧に略々達するまで充電されたか否かの
判断の一例として、上記電圧差及び目標電圧差について
1[V]未満を基準としたが、これに限らず、例えば1
[V]より低い電圧を基準としてもよく、また低圧電源
7の出力電圧V、高圧電源9の出力電圧Vが、上記
実施の形態に示した例より高い場合、上記基準とする電
圧を1[V]以上としてもよい。また、所定電圧まで充
電されたと判断できるものであればいずれのものであっ
てもよく、例えば平滑コンデンサ19に流れる電流値の
変化を検出することにより上記の判断をしてもよい。
【0064】ついで、平滑コンデンサ19の端子間電圧
INVの時間変化について、図3に沿って説明する。
図3はモータ制御回路の充電を示すタイムチャートであ
る。
【0065】時点t0において、IGスイッチ13がオ
ンにされていないので、平滑コンデンサ19の端子間電
圧VINV、コンデンサ31の端子間電圧VDC/DC
はいずれも充電されてなく、電圧は0[V]であり、第
1リレー11、第2リレー12も作動(オン)してなく
オフの状態である。
【0066】時点t1において、IGスイッチ13がオ
ンにされると(S1)、電源回路66より限流回路2の
トランジスタ16が駆動されてオン状態になる。これに
より、低圧電源7の出力電圧Vがトランジスタ16、
抵抗17、ダイオード22を介してコンデンサ31に、
さらにインダクタンス32、ダイオード35を介して平
滑コンデンサ19に印加され、両コンデンサ31、19
の充電が開始される。平滑コンデンサ19の端子間電圧
INV、コンデンサ31の端子間電圧V
DC /DCは、抵抗17の抵抗値[Ω]、インダクタン
ス32の値[L]、コンデンサの容量値[F]などの回
路条件で定まる時定数に従って、図3に示すような勾配
となって上昇する。
【0067】時点t2において、平滑コンデンサ19の
端子間電圧VINV、コンデンサ31の端子間電圧V
DC/DCが、低圧電源の出力電圧Vに略々達する
(ステップS2のYes)。時点t3において、CPU
61はリレー駆動回路67に所定信号を出力し、リレー
駆動回路67は、該所定信号に基づき第1リレー11を
作動(オン)させ(S5)、DC/DCコンバータ3を
動作させる(S6)。CPU61は、DC/DCコンバ
ータ3のトランジスタ36のスイッチングを繰り返し、
低圧電源7の出力電圧Vを昇圧させて、平滑コンデン
サ19に出力する。平滑コンデンサ19は、上記回路条
件及びトランジスタ36のオン時間に従って、図3に示
すような勾配となり上昇する。
【0068】時点t4において、平滑コンデンサ19の
端子間電圧VINVは高圧電源の出力電圧Vに略々達
する(ステップS7のYes)。そして、時点t5にお
いて、CPU61は所定信号をリレー駆動回路67に出
力し、リレー駆動回路67は該所定信号に基づき、第2
リレー12を作動させる(S10)。そして時点t5以
降、モータ制御回路8に対し高圧電源の出力電圧V
出力が維持され、モータ5はインバータ制御により駆動
される(S11)。
【0069】以上のように、本発明に係るモータ駆動装
置1は、モータ制御回路8と一体となっている昇圧回路
3を用いて、モータ制御回路8を低圧電源7の出力電圧
から高圧電源9の出力電圧Vに略々達するまで充
電するので、限流回路2は、モータ制御回路8を低圧電
源7の電圧Vに略々達するまで充電する間、低圧電源
7とモータ制御回路8との電流を所定値に制限すればよ
く、リレー(限流回路)の開閉容量を小さくすることが
でき、限流回路2の小型化を図ることができると共に、
モータ駆動装置1の小型化を図ることができる。また、
モータ制御回路8を充電する高圧電源9の限流回路2を
なくすことができ(つまり開閉容量の大きいリレーをな
くすことができ)、モータ駆動装置1の低コスト化を図
ることができる。
【0070】また、限流回路2は、モータ制御手段6と
共に基板15に配置されているので、基板15の共有化
を図ることができる。これにより、さらにモータ駆動装
置1の小型化を図ることができる。
【0071】そして、限流回路2は、電気接点を有すリ
レー(電磁継電器)に代えて、半導体素子16を備える
ので、さらに限流回路2の小型化を図ることができる。
また、限流回路2を基板15に配置する場合には、その
配置を容易にすることができる。
【0072】また、モータ制御回路8の充電は、平滑コ
ンデンサ(コンデンサ)19の充電であるので、例えば
第2の開閉器12による作動の際、限流回路2を備えて
いない場合、モータ制御回路8に大きな電流が流れる
が、本発明に係るモータ駆動装置1は上記限流回路2を
備えているため、モータ制御回路8への電流を所定値に
制限することができる。
【0073】なお、以上の実施の形態においては昇圧回
路としてDC/DCコンバータ3を本発明に適用した例
を示したが、これに限らず、低圧電源7の出力電圧V
を昇圧して平滑コンデンサ19を充電するものであれ
ば、いずれのものであってもよく、例えばトランス式の
スイッチングレギュレータなども同様に適用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモータ駆動装置の構成を示す回路
図。
【図2】モータ制御回路の充電を示すフローチャート。
【図3】モータ制御回路の充電を示すタイムチャート。
【図4】従来のモータ駆動装置の構成を示す回路図。
【符号の説明】
1 モータ駆動装置 2 限流回路 3 昇圧回路 5 モータ 6 モータ制御手段 7 低圧電源 8 モータ制御回路 9 高圧電源 11 第1の開閉器(第1リレー) 12 第2の開閉器(第2リレー) 13 起動手段(IGスイッチ) 15 基板(制御基板) 16 半導体素子(トランジスタ) 17 抵抗素子 19 コンデンサ(平滑コンデンサ)
フロントページの続き (72)発明者 青木 一雄 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 5H115 PA01 PA15 PC06 PG04 PI13 PI22 PO02 PV09 PV23 SE06 SE10 TO12 TO13 TR14 TU02 5H570 AA21 BB04 CC02 DD08 FF01 HA01 HA05 HA07 HB07 JJ03 LL03 5H730 AA15 BB13 BB14 DD02 FD01 FD11 FG01 XC04 XC06 XC09 XC14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌の駆動源であるモータと、前記モー
    タを制御するモータ制御手段と、前記モータ制御手段の
    電源である低圧電源と、前記モータの電源であり、前記
    低圧電源より出力電圧が高い高圧電源と、を備えたモー
    タ駆動装置において、 前記モータ制御手段による制御に基づき、前記モータを
    駆動する前記高圧電源の所定電圧を出力するモータ制御
    回路と、 前記モータ制御回路を前記低圧電源の電圧に略々達する
    まで充電する間、前記低圧電源と前記モータ制御回路と
    の電流を所定値に制限する限流回路と、 前記モータ制御回路が前記限流回路により前記低圧電源
    の電圧に略々達するまで充電された際、前記モータ制御
    回路に前記低圧電源の電圧を昇圧して出力し、かつ前記
    モータ制御回路を前記高圧電源の電圧に略々達するまで
    充電する昇圧回路と、を備える、 ことを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記モータ制御手段が配置された基板を
    備え、 前記限流回路は、前記基板に配置されてなる、 請求項1記載のモータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記昇圧回路は、前記低圧電源の出力を
    開閉する第1の開閉器を有し、 前記モータ制御回路は、前記高圧電源の出力を開閉する
    第2の開閉器を有し、 前記昇圧回路は、前記モータ制御回路が前記限流回路に
    より前記低圧電源の電圧に略々達するまで充電された
    際、前記第1の開閉器の作動により、前記モータ制御回
    路に前記低圧電源の電圧を昇圧して出力し、かつ前記モ
    ータ制御回路を前記高圧電源の電圧に略々達するまで充
    電し、 前記高圧電源は、前記モータ制御回路が前記昇圧回路よ
    り前記高圧電源の電圧に略々達するまで充電された際、
    前記第2の開閉器の作動により、前記モータ制御回路に
    出力を維持してなる、 請求項1または2記載のモータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記モータ制御手段を起動する起動手段
    を備え、 前記限流回路は、前記起動手段による前記モータ制御手
    段の起動により、前記モータ制御回路への充電を開始し
    てなる、 請求項1ないし3いずれか記載のモータ駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記限流回路は、前記昇圧回路に前記低
    圧電源の出力を開閉する半導体素子と、前記低圧電源と
    前記モータ制御手段との電流を所定値に制限する抵抗素
    子と、を備える、 請求項1ないし4いずれか記載のモータ駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記モータ制御回路は、コンデンサを有
    し、前記モータ制御回路の充電は、該コンデンサの充電
    である、 請求項1ないし5いずれか記載のモータ駆動装置。
JP2001398777A 2001-12-28 2001-12-28 モータ駆動装置 Pending JP2003199391A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001398777A JP2003199391A (ja) 2001-12-28 2001-12-28 モータ駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001398777A JP2003199391A (ja) 2001-12-28 2001-12-28 モータ駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003199391A true JP2003199391A (ja) 2003-07-11

Family

ID=27604068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001398777A Pending JP2003199391A (ja) 2001-12-28 2001-12-28 モータ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003199391A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005081395A1 (ja) * 2004-02-19 2005-09-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha モータ駆動装置
JP2008054477A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Nissan Motor Co Ltd 電力変換装置
JP2013031238A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置
JP2014079081A (ja) * 2012-10-10 2014-05-01 Toyota Motor Corp 車両、電源システムおよび電源システムの制御方法
JP2014204499A (ja) * 2013-04-02 2014-10-27 三菱電機株式会社 直流−直流コンバータ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005081395A1 (ja) * 2004-02-19 2005-09-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha モータ駆動装置
KR100773592B1 (ko) * 2004-02-19 2007-11-08 도요다 지도샤 가부시끼가이샤 모터구동장치
US7598689B2 (en) 2004-02-19 2009-10-06 Toyota Jidosha Kabuhsiki Kaisha Motor drive apparatus
JP2008054477A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Nissan Motor Co Ltd 電力変換装置
JP2013031238A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置
JP2014079081A (ja) * 2012-10-10 2014-05-01 Toyota Motor Corp 車両、電源システムおよび電源システムの制御方法
JP2014204499A (ja) * 2013-04-02 2014-10-27 三菱電機株式会社 直流−直流コンバータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10183555B2 (en) Onboard electric system
US6060859A (en) Motor driver having a booster circuit and an inverter both controlled by pulse width modulation
JP3597591B2 (ja) モータの駆動装置
KR100649989B1 (ko) 전환형 자기 저항 장치용 변환기 회로, 전환형 자기 저항 구동 장치, 전환형 자기 저항 구동 장치의 동작 방법, 및 전환형 자기 저항 장치의 위상 권선을 통전시키는 방법
US7816805B2 (en) Power supply system with multiphase motor and multiphase inverter
US6603277B2 (en) Apparatus for controlling cooling fan for vehicle
US8975886B2 (en) Charging and distribution control
JP3876914B2 (ja) 多相インバータ及びその制御方法、並びに送風機及び多相電流出力システム
US7675192B2 (en) Active DC bus filter for fuel cell applications
US20160105092A1 (en) Discharge control device
JP3664379B2 (ja) 車両用交流発電機の電圧制御装置
JP4365010B2 (ja) 動力出力装置
JP2008206313A (ja) 車両用電力変換装置の平滑コンデンサ放電装置
JP5529393B2 (ja) 発電電動機駆動装置に適用される蓄電装置の放電装置
JP6392464B2 (ja) 車両用駆動装置、車両用駆動システム、および、車両用駆動装置の制御方法
JP2003199391A (ja) モータ駆動装置
CN110182150B (zh) 车辆用电源装置
WO2014073087A1 (ja) 電源装置
JP5690651B2 (ja) インバータ発電機
EP3789231B1 (en) Efficient regenerative electrical braking
JP2001157497A (ja) 同期発電機の発電制御装置
JPH09294392A (ja) ブラシレスモータの駆動システム
JP5785774B2 (ja) インバータ発電機
JP6651952B2 (ja) 放電制御装置
JP7259563B2 (ja) 回転電機制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080226

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080708