JP3325735B2 - データ受信装置 - Google Patents

データ受信装置

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JP3325735B2
JP3325735B2 JP01480095A JP1480095A JP3325735B2 JP 3325735 B2 JP3325735 B2 JP 3325735B2 JP 01480095 A JP01480095 A JP 01480095A JP 1480095 A JP1480095 A JP 1480095A JP 3325735 B2 JP3325735 B2 JP 3325735B2
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    • H04L2025/03484Tapped delay lines time-recursive
    • H04L2025/0349Tapped delay lines time-recursive as a feedback filter

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ伝送を行う際
に、干渉信号の影響を取り除き、周波数利用効率を向上
させることのできるデータ受信装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】移動通信においては、受信レベルが低い
等の理由により、相対的に所望信号に対する雑音レベル
が高いことがある。このような場合、アナログ回路では
音声等に雑音が混入するが、ディジタル通信ではビット
の誤りが生じる。ところが、受信レベルが大きくても、
所望信号と同一の周波数帯もしくは隣接する周波数帯に
別の大きな信号が存在すると、受信レベルが低い場合と
同様の受信品質の劣化が生じる。これらの原因は主に他
の基地局からの送信信号であり、近年まではこれは除去
不可能と考えられてきた。このため回線設計においては
基地局の配置や周波数の割当に大きな影響をもたらし、
周波数利用効率を向上させる上で大きな障害となってき
た。近年、この干渉信号を除去する方式が報告されてい
る。以下代表的な2方式を従来例として説明する。
【0003】図10は伝搬路のモデルを示したものであ
り、図11は従来のデータ受信装置(従来例1)の例で
ある。また、図12は従来のデータ受信装置(従来例
2)の例である。
【0004】図10において、信号X発生器1で発生し
た信号は、伝搬路上でフェージングと伝搬路遅延の影響
を受ける。これを以下のようにモデル化する。直接波に
相当する成分は、フェージングを考慮して重み付け器7
によって複素数A0を乗じる。さらに直接波に対して遅延
時間差τの成分は、遅延器3によって遅延された後に直
接波と独立なフェージングを受けるので、重み付け器8
によって複素数A1を乗じる。同様に、信号Y発生器2で
発生した信号に対しては、重み付け器9で複素数B0を乗
じ、さらに遅延器4によって遅延した信号に対して重み
付け器10によって複素数B1を乗じる。これら全てを加算
器15で加算したものが受信信号A17 である。受信信号A1
7 と同様に、C0を乗ずる重み付け器11、C1を乗ずる重み
付け器12、D0を乗ずる重み付け器13、D1を乗ずる重み付
け器14と、遅延器5、6と、加算器16とにより、受信信
号A17 と独立なフェージングを受けた受信信号B18 が得
られる。これらを式で表すと式1のようになる。ここで
A0, A1, B0, B1, C0, C1,D0, D1は、固定値で表した
が、実際は緩やかに変動しているため、時不変ではな
い。 式1: RA(t) =A0・ X(t) +A1・ X(t−τ) +B0・ Y(t) +B1・ Y(t−τ) RB(t) =C0・ X(t) +C1・ X(t−τ) +D0・ Y(t) +D1・ Y(t−τ) RA( t) :受信信号A17 RB( t) :受信信号B18 X(t) :信号X 発生器1の出力 Y(t) :信号Y 発生器2の出力 τ :遅延時間差 A0,A1,B0,B1,C0,C1,D0,D1 :フェージングによる複素係
【0005】図11は従来例1のデータ受信装置の構成
を示すものである。図11において、21, 22はアンテナ
で、それぞれの受信信号はFF23, 24に入り、それらの出
力は加算器26で加算され、さらに重み付け器25の出力を
減ずる。この結果は識別器28に入り、その出力は復調X3
1 となり、減算器27でこれらの差が求められて誤差X30
となる。また復調X31 は遅延器29に入り、その出力は重
み付け器25に入る。
【0006】以下、この従来例1の動作を説明する。2
系統のアンテナ21, 22には、図10の受信信号A17 と受
信信号B18 がそれぞれ受信される。それぞれの信号に対
して、FF23, 24にてそれぞれ独立な係数が乗ぜられ、加
算器26で加えられる。この際、独立な係数としては式1
のB0・ Y(t), B1・ Y( t−τ), D0・ Y( t), D1・ Y(t
−τ) からなる信号Yの成分と、A0・ X(t), A1・ X( t
−τ), C0・ X( t), C1・ X( t−τ) からなる信号Xの
成分の比が最大になるように調節される。これにより干
渉信号Yの成分は抑圧される。さらに残った信号Xの遅
延成分を除去するために、加算器26の出力を識別器28で
2値の量子化をした復調Xを遅延器29で遅延させ、重み
付け器25で重み付けを行って、次回の加算結果に対して
減算を行う。また、識別器28の入出力は減算器27で差を
計算して誤差X30 とする。この誤差X30 の2乗を最小に
するように、FF23, 24および重み付け器25のゲインを逐
次調節することで、干渉信号を最も抑圧するような等化
器が形成される。
【0007】図12は従来例2のデータ受信装置の構成
を示すものである。41, 42はアンテナで、その出力はそ
れぞれ減算器43, 44に入り、その出力は、それぞれ回線
推定器A51 と自乗計算器57, 回線推定器B52 と自乗計算
器58に入る。自乗計算器57,58の出力は、加算器59で加
算されてMLSE等化器60に入る。MLSE等化器60からは、復
調X, Y61のほかに内部状態が出力され、信号X再生器A5
3, 信号X再生器B54,信号Y再生器A55, 信号Y再生器
B56, 回線推定器A51, 回線推定器B52 に入り、それぞ
れの出力は、乗算器47, 48, 49, 50で掛け合わされ、加
算器45, 46で加え合わされて加算器43,44 に入る。
【0008】以下、この従来例2の動作を説明する。ML
SE等化器60では、所望信号と干渉信号の両方を加味した
状態を有している。例えば変調方式をQPSKとし、T(1シ
ンボル時間) までの遅延波まで考慮すると、所望信号の
状態数も干渉信号の状態数も4なので、両者の状態を同
時に考慮すると16状態となる。MLSE等化器60で考慮する
状態に対して、信号X再生器A53 で所望信号を再生し、
回線推定器A51 で推定した所望信号の回線( 図10の重
み付け器7, 重み付け器8 の重み付け値A0, A1)の推定
値と乗算器47で乗算を行い、所望波のレプリカを作る。
一方、同様にMLSE等化器60で考慮する状態に対して、信
号Y再生器A55 で干渉信号を再生し、回線推定器A51 で
推定した干渉信号の回線( 図10の重み付け器9, 重み
付け器10の重み付け値B0, B1) の推定値と乗算器49で乗
算を行い、干渉波のレプリカを作る。アンテナ41で受信
された信号に対して、加算器45で足し合わされた上記所
望波と干渉波のレプリカの和を、減算器43で引くことに
より誤差が得られ、これを自乗計算器57で自乗すること
によってブランチメトリックとする。もう一方のアンテ
ナ42で受信された信号に対しても、同様にMLSE等化器60
で考慮する状態に対して信号X再生器B54, 信号Y再生
器B56, 回線推定器B52, 乗算器48, 乗算器50, 加算器
46, 減算器44にて誤差を求め、自乗計算器58で自乗する
ことによってブランチメトリックとする。この例ではダ
イバーシチを行っているので、自乗計算器57の出力と自
乗計算器58の出力を加算器59で加えることでダイバーシ
チでのブランチメトリックとする。この操作をMLSE等化
器60で状態数分行ってMLSE等化を進めることにより、干
渉成分と所望成分を分離することができ、回線品質を改
善することができる。
【0009】このように、上記従来のデータ受信装置で
も干渉信号の影響を除去し、回線品質を向上させること
ができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のデータ受信装置は、以下のような問題がある。 1)従来例1では演算量は少ないものの、干渉波による
劣化の改善量は従来例2よりも劣る。特に干渉波が遅延
時間差のある2波で構成されている場合には顕著であ
る。 2)従来例2では特性は良いものの、演算量が多く実現
が困難である。
【0011】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
であり、少ない演算量で、十分な干渉信号除去効果を実
現し、受信品質を向上させること、また周波数利用効率
を向上させることを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、複数の等化器を並列に配置することで干
渉信号を除去する構成を有している。
【0013】
【作用】この構成によって、少ない演算量で、受信品質
の向上と周波数利用効率の向上が図れる。構成によって
は干渉波が遅延時間差のある2波以上で構成されている
場合にも有効で、所望信号と干渉信号のタイミングずれ
や同期のジッタも吸収でき、ダイバーシチも併用でき
る。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。図1〜図9は本発明の実施例を示し、
図10は伝搬路のモデルを示したものである。図10に
おいて、信号X発生器1で発生した信号は、伝搬路上で
フェージングと伝搬路遅延の影響を受ける。これを以下
のようにモデル化する。直接波に相当する成分はフェー
ジングを考慮して重み付け器7によって複素数A0を乗じ
る。さらに直接波に対して遅延時間差τの成分は、遅延
器3によって遅延された後に直接波と独立なフェージン
グを受けるので、重み付け器8によって複素数A1を乗じ
る。同様に信号Y発生器2で発生した信号に対しては、
重み付け器9で複素数B0を乗じ、さらに遅延器4によっ
て遅延した信号に対して、重み付け器10によって複素数
B1を乗じる。これら全てを加算器15で加算したものが受
信信号A17 である。受信信号A17 と同様に重み付け器11
(C0 を乗ずる) 、12(C1 を乗ずる) 、13(D0 を乗ず
る)、14(D1 を乗ずる) と遅延器5、6と加算器16に
て、受信信号A17 と独立なフェージングを受けた受信信
号B18 が得られる。これらを式で表すと、式2(従来例
の式1と同じ) のようになる。ここでA0, A1, B0, B1,
C0, C1, D0, D1は固定値で表したが、実際は緩やかに変
動しているため、時不変ではない。
【0015】式2: RA(t) =A0・ X(t) +A1・ X(t−τ) +B0・ Y(t) +B1・ Y(t−τ) RB(t) =C0・ X(t) +C1・ X(t−τ) +D0・ Y(t) +D1・ Y(t−τ) RA(t) :受信信号A17 RB(t) :受信信号B18 X(t) :信号X発生器1の出力 Y(t) :信号Y発生器2の出力 τ :遅延時間差 A0,A1,B0,B1,C0,C1,D0,D1 :フェージングによる複素係
【0016】ここで、上記A0, A1, B0, B1, C0, C1, D
0, D1を式3のように表す(Zは1シンボル遅延を表す)
。 式3: A = A0+A1・Z B = B0+B1・Z C = C0+C1・Z D = D0+D1・Z
【0017】送信信号の所望波をS1、干渉波をS2とする
と、受信アンテナで受信する信号 R1, R2 はそれぞれ式
4のようになる。 式4: R1 = A・ S1+C・ S2 R2 = B・ S1+D・ S2
【0018】(実施例1)図1は本発明の実施例1の概
略構成図である。図1において、71はアンテナ1、72は
アンテナ2で、それぞれ式4のR1, R2を受信し、フォワ
ードタップ1(73)、フォワードタップ3(74) 、フォワー
ドタップ2(75) 、フォワードタップ4(76)でフィルタリ
ングをされ、それぞれの出力は、加算器X(81) 、加算器
Y(82) で加え合わされ、その出力は、各々識別器X(85)
、識別器Y(86) で識別され、また減算器X(83) 、減算
器Y(84) に入る。これ以後フォワードタップをFFと省略
する。識別器X(85) 、識別器Y(86) で識別された信号
は、減算器X(83) 、減算器Y(84)で加算器X(81) 、加算
器Y(82) の出力から減算されて、誤差X(89) 、誤差Y(9
0)となるとともに、遅延器X(87) 、遅延器Y(88) にも入
る。その出力は、重み付け器I(77) と重み付け器K(78)
、重み付け器L(80) と重み付け器J(79) に入り、その
出力は、加算器X(81) 、加算器Y(82) に入る。重み付け
器I(77), 重み付け器K(78), 重み付け器J(79), 重
み付け器L(80) は、通常バックワードタップと呼ばれ、
ここでは以下FB1, FB2, FB3, FB4と省略する。91は復調
X(所望信号) であり、92は復調Y(干渉信号) である。
【0019】なお、フォワードタップ1(73) 、フォワー
ドタップ2(75) 、重み付け器I(77)、加算器X(81) 、減
算器X(83) 、識別器X(85) 、遅延器X(87) 、誤差X(89)
、復調X(91) からなる構成は、通常、等化器( 判定帰
還形等化器) と呼ばれるもので、ここでは所望信号用等
化器として使用される。また、フォワードタップ3(7
4)、フォワードタップ4(76) 、重み付け器L(80) 、加算
器Y(82) 、減算器Y(84) 、識別器Y(86) 、遅延器Y(88)
、誤差Y(90) 、復調Y(92) からなる構成も、同じく等
化器であり、ここでは干渉信号用等化器として使用され
る。本実施例は、このような2つの独立な等化器に対し
て、重み付け器K(78) と重み付け器J(79) を付加した構
成をとる。
【0020】次に本実施例1の動作を説明する。まず所
望信号用等化器では、アンテナ1(71) とアンテナ2(72)
で受信した信号をFIR 形のフィルタで構成されるFF1(7
3), FF2(75)によってフィルタリングし、加算器X(81)
で合成する。この際、FF1(73),FF2(75) の伝達特性を調
節することにより、干渉信号の遅延波以外の成分は除去
できる。さらに1シンボル前の識別結果が遅延器X(87)
に格納されているので、これに対して重み付け器I(77)
で重み付けを行って遅延波のレプリカを生成し、加算器
X(81) で差し引くことにより、遅延波の影響を除去でき
る( 通常の等化器の動作) 。その上に、遅延器Y(88) に
よって蓄えられている1シンボル前の干渉信号出力に、
重み付け器J(79) によって重みをつけることで生成した
干渉信号の遅延成分のレプリカを差し引くことで、干渉
信号の影響も遅延波の影響も除去された復調X(91) が得
られる。この信号は、遅延器X(87) に入って次のシンボ
ルの遅延波除去に使用されるとともに、干渉信号用等化
器で用いられる。
【0021】干渉信号用等化器では、アンテナ1(71) と
アンテナ2(72) で受信した信号を、FIR 形のフィルタで
構成されるFF3(74), FF4(76)によってフィルタリング
し、加算器Y(82) で合成する。この際、FF3(74), FF4(7
6)の伝達特性を調節することにより、所望信号の遅延波
以外の成分は除去できる。さらに1シンボル前の識別結
果が遅延器Y(88) に格納されているので、これに対して
重み付け器L(80) で重み付けを行って遅延波のレプリカ
を生成し、加算器Y(82) で差し引くことにより、遅延波
の影響を除去できる( 通常の等化器の動作) 。その上
に、遅延器X(87) によって蓄えられている1 シンボル前
の所望信号出力に、重み付け器K(78) によって重みをつ
けることで生成した所望信号の遅延成分のレプリカを差
し引くことで、所望信号の影響も遅延波の影響も除去さ
れた復調Y(92) が得られる。この信号は、遅延器Y(88)
に入って次のシンボルの遅延波除去に使用されるととも
に、所望信号用等化器で用いられる。
【0022】FF1(73), FF2(75), FF3(74), FF4(76)の伝
達関数を、それぞれ式5のように表す。 式5: FF1(73) の伝達関数:E = E0+E1・Z FF2(75) の伝達関数:F = F0+F1・Z FF3(74) の伝達関数:G = G0+G1・Z FF4(76) の伝達関数:H = H0+H1・Z
【0023】また、FB1(77), FB2(79), FB3(78), FB4(8
0)の伝達関数を、それぞれ式6のように表す。 式6: FB1(77) の伝達関数:I = I1・ Z FB2(79) の伝達関数:J = J1・ Z FB3(78) の伝達関数:K = K1・ Z FB4(80) の伝達関数:L = L1・ Z
【0024】識別器X(85) 、識別器Y(86) の出力をそれ
ぞれをY1, Y2とし、誤りがないとするとY1=S1,Y2=S2 な
ので、識別器X(85) 、識別器Y(86) 入力をそれぞれX1,X
2 とすると、それぞれ式7のようになる。 式7: X1 = (A ・ S1 + C ・ S2)・ E +(B ・ S1 + D ・ S2)・ F - S1 ・ I - S2 ・ J = S1 ・ (A ・ E + B ・ F - I) + S2 ・ (C ・ E + D ・ F - J) X2 = (A ・ S1 + C ・ S2)・ G + (B ・ S1 + D ・ S2)・ H - S1 ・ K - S2 ・ L = S1 ・ (A ・ G + B ・ H - K) + S2 ・ (C ・ G + D ・ H - L)
【0025】ここで式8のようになるように、E, F, G,
H, I, J, K, Lを収束させれば、X1=S1, X2=S2となる。 式8: A ・ E + B ・ F - I = 1 C ・ E + D ・ F - J = 0 A ・ G + B ・ H - K = 0 C ・ G + D ・ H - L = 1
【0026】遅延波まで考慮すると、まず1 行目は式9
のようになる。 式9: (A0+A1・ Z )・(E0+E1・ Z )+(B0+B1・ Z )・(F0+F1・ Z )-I1・ Z = 1
【0027】これから式10が要求される。 式10: A1・ E1+B1・F1 = 0 A0・ E0+B0・F0 = 1 2・(A0・E1+A1・E0+B0・F1+B1・F0) = I1
【0028】同様に2〜4行目より式11が要求される。 式11: C1・ E1+D1・F1 = 0 C0・ E0+D0・F0 = 0 2・(C0・E1+C1・E0+D0・F1+D1・F0) = J1 A1・ G1+B1・H1 = 0 A0・ G0+B0・H0 = 0 2・(A0・G1+A1・G0+B0・H1+B1・H0) = K1 C1・ G1+D1・H1 = 0 C0・ G0+D0・H0 = 1 2・(C0・G1+C1・G0+D0・H1+D1・H0) = L1 これら式10、式11を同時に満たすような E0, E1, F0, F
1, G0, G1, H0, H1, I1, J1, K1, L1 を求めればよい。
【0029】これを解くと、式12のようになる。 式12: M = A0・ D0-B0・C0とすると、 E0 = D0/M E1 = 0 F0 = -C0/M F1 = 0 G0 = -B0/M G1 = 0 H0 = A0/M H1 = 0 I1 = 2・(A1・ D0-B1・C0)/M J1 = 2・(C1・ D0-D1・C0)/M K1 = 2・(B1・ A0-A1・B0)/M L1 = 2・(D1・ A0-C1・B0)/M
【0030】このことにより、E1, F1, G1, H1は0なの
で、FF1(73), FF2(75), FF3(74), FF4(76)は1タップで
もよい。本実施例では、希望波と干渉波が2波の場合で
も、FF1(73), FF2(75), FF3(74), FF4(76), 重み付け器
I(77), 重み付け器K(78),重み付け器J(79), 重み付け
器L(80) を式12のようにすれば、干渉信号の影響は完全
に取り除ける。また、この例ではタップ数は8で実現で
き、演算量は極めて少ない。実用的には、伝搬路の特性
は未知なので、FF1(73), FF2(75), FF3(74),FF4(76),
重み付け器I(77), 重み付け器K(78), 重み付け器J(7
9), 重み付け器L(80) は、誤差X(89) と誤差Y(90) が
小さくなるようにトレーニングする等の手段で最適化さ
れる。ただし、雑音が付加されている場合などには、正
確に式12が満たされない場合があり、干渉波の影響があ
る程度残留する可能性はある。
【0031】本実施例では、干渉波は1種類でその干渉
波が遅延時間差の異なる2波によって構成されている場
合を説明しているが、干渉波が複数ある場合でも、この
構成を拡張すればよい。すなわち、アンテナも等化器も
干渉波の種類+1以上とし、干渉信号用の等化器の数を
干渉波の種類とする。また、干渉波が遅延時間差のある
2波のみならず、3波あるいはそれ以上の波数で構成さ
れている場合でも、この構成を拡張すればよい。すなわ
ち、遅延器とその出力に対する重み付け器の数を増や
す。さらに、フォワードタップのタップ間隔をシンボル
間隔の整数分の一にすることにより、所望信号と干渉信
号のタイミングずれや同期のタイミングずれを吸収し、
耐隣接干渉波にも優れた性能をもつようにすることがで
きる。このように本実施例1の構成をとることにより、
少ない演算量で受信品質の向上と周波数利用効率の向上
が図れる。
【0032】(実施例2)図2は本発明の実施例2の概
略構成図である。図2において、101 はアンテナ1 、10
2 はアンテナ2 で、それぞれ式4のR1, R2を受信し、フ
ォワードタップ1(103) 、フォワードタップ3(104)、フ
ォワードタップ2(105)、フォワードタップ4(106)でフィ
ルタリングをされ、それぞれの出力は、加算器X(111)、
加算器Y(112)で加え合わされ、その出力は、各々識別器
X(115)、識別器Y(116)で識別され、また減算器X(113)、
減算器Y(114)に入る。これ以後フォワードタップをFFと
省略する。識別器X(115)、識別器Y(116)で識別された信
号は、減算器X(113)、減算器Y(114)で加算器X(111)、加
算器Y(112)の出力から減算されて誤差X(119)、誤差Y(12
0) となるとともに、遅延器X(117)、遅延器Y(118)にも
入る。その出力は、重み付け器I(107)と重み付け器K(10
8)、重み付け器L(110)と重み付け器J(109)に入り、その
出力は、加算器X(111)、加算器Y(112)に入る。重み付け
器I(107), 重み付け器K(108), 重み付け器J(109), 重み
付け器L(110)は、通常バックワードタップと呼ばれ、こ
こでは以下FB1, FB2, FB3, FB4と省略する。121 は復調
X(所望信号であり、122 は復調Y(干渉信号) である。ま
た復調X(121)と復調Y(122)は、それぞれ重み付け器N(12
4)と重み付け器M(123)で重み付けをつけられて、加算器
X(111) 、加算器Y(112)で他の加算結果から差し引かれ
る。
【0033】なお、フォワードタップ1(103)、フォワー
ドタップ2(105)、重み付け器I(107)、加算器X(111)、減
算器X(113)、識別器X(115)、遅延器X(117)、誤差X(11
9)、復調X(121)からなる構成は、通常、等化器( 判定帰
還形等化器) と呼ばれ、ここでは所望信号用等化器と呼
ぶ。また、フォワードタップ3(104)、フォワードタップ
4(106)、重み付け器L(110)、加算器Y(112)、減算器Y(11
4)、識別器Y(116)、遅延器Y(118)、誤差Y(120)、復調Y
(122)からなる構成も同じく等化器であり、ここでは所
干渉信号用等化器と呼ぶ。本実施例は、このような2つ
の独立な等化器に対して、重み付け器K(108)、重み付け
器J(109)、重み付け器M(123)、重み付け器N(124)を付加
した構成をとる。
【0034】次に本実施例2の動作を説明する。まず所
望信号用等化器では、アンテナ1(101)とアンテナ2(102)
で受信した信号をFIR 形のフィルタで構成されるFF1(10
3),FF2(105)によってフィルタリングし、加算器X(111)
で合成する。さらに1シンボル前の識別結果が遅延器X
(117)に格納されているので、これに対して重み付け器I
(107)で重み付けを行って遅延波のレプリカを生成し
て、加算器X(111)で差し引くことにより、所望信号の遅
延波の影響を除去できる( 通常の等化器の動作) 。さら
に遅延器Y(118)に格納されている1シンボル前の干渉信
号に、重み付け器J(109)で重みをつけて生成した干渉信
号の遅延成分のレプリカを加算器X(111)で差し引く。こ
こではまだ重み付け器M(123)の出力は差し引かない。加
算器X(111)出力を識別器X(115)で識別して復調X(121)を
得るが、これは暫定のものである。
【0035】これ以降の処理を「実施例2の繰り返し処
理」と呼ぶことにして、以下この処理について説明す
る。干渉信号用等化器では、アンテナ1(101)とアンテナ
2(102)で受信した信号をFIR 形のフィルタで構成される
FF3(104), FF4(106)によってフィルタリングし、加算器
Y(112)で合成する。さらに1シンボル前の識別結果が遅
延器Y(118)に格納されているので、これに対して重み付
け器L(110)で重み付けを行って遅延波のレプリカを生成
し、加算器Y(112)で差し引くことにより、干渉信号の遅
延波の影響を除去できる( 通常の等化器の動作) 。その
上に、遅延器X(117)によって蓄えられている1シンボル
前の所望信号出力に、重み付け器K(108)によって重みを
つけることで生成した所望信号の遅延成分のレプリカ
と、所望信号用等化器の出力である復調X(121)に対して
重み付け器N(124)で重みをつけて生成した遅延の無い所
望信号のレプリカとを差し引いた上で識別器Y(116)で識
別することで、所望信号の影響も遅延波の影響も除去さ
れた復調Y(122)が得られる。復調X(121)出力結果が正し
ければ、残留した所望信号成分を完全に打ち消すことが
できるので、実施例1に比べて復調Y(122)の誤り率は低
くなることが期待できる。この信号は、遅延器Y(118)に
入って次のシンボルの遅延波除去に使用されるととも
に、所望信号用等化器で用いられる。
【0036】ここで再度、所望信号用等化器を動作させ
る。アンテナ1(101)とアンテナ2(102)で受信した信号を
FIR 形のフィルタで構成されるFF1(103), FF2(105)によ
ってフィルタリングし、加算器X(111)で合成する。さら
に1シンボル前の識別結果が遅延器X(117)に格納されて
いるので、これに対して重み付け器I(107)で重み付けを
行って遅延波のレプリカを生成し、加算器X(111)で差し
引くことにより所望信号の遅延波の影響を除去できる
(通常の等化器の動作) 。ここでさらに復調Y(122)に対
して重み付け器M(123)で重みをつけて生成した干渉信号
のレプリカと、遅延器Y(118)に格納されている1シンボ
ル前の干渉信号に、重み付け器J(109)で重みをつけて生
成した干渉信号の遅延成分のレプリカとを加算器X(111)
で差し引いた上で識別器X(115)で識別することで、干渉
信号の影響も遅延波の影響も除去された復調X(121)が得
られる。復調Y(122)出力結果が正しければ、残留した干
渉信号成分を完全に打ち消すことができるので、実施例
1に比べて復調X(121)の誤り率は低くなることが期待で
きる。この信号は、遅延器X(117)に入って次のシンボル
の遅延波除去に使用されるとともに、干渉信号用等化器
で用いられる。以上で「実施例2の繰り返し処理」を終
了する。
【0037】ここで打ち切っても良いが、さらにまた
「実施例2の繰り返し処理」を何度も行っても良い。繰
り返しの回数を増やすほど復調X(121)の誤り率は低くな
ることが期待できる。ただし、ある程度の回数以上行う
とほとんど差がなくなるので、実用上1〜2回程度が妥
当であると考えられる。
【0038】実用的には、伝搬路の特性は未知なので、
FF1(103), FF2(105), 重み付け器I(107), 重み付け器J
(109), 重み付け器M(123)は、減算器X(113)によって加
算器X(111)出力から識別器X(115)出力を差し引いた誤差
X(119)が小さくなるようにトレーニングし、FF3(104),
FF4(106), 重み付け器K(108), 重み付け器L(110), 重み
付け器N(124)は、減算器Y(114)によって加算器Y(112)出
力から識別器Y(116)出力を差し引いた誤差Y(120)が小さ
くなるようにトレーニングする等の手段で最適化され
る。
【0039】本実施例では、干渉波は1種類でその干渉
波が遅延時間差の異なる2波によって構成されている場
合を説明しているが、干渉波が複数ある場合でも、この
構成を拡張すればよい。すなわち、等化器を干渉波の種
類+1以上とし、干渉信号用の等化器の数を干渉波の種
類とする。また、干渉波が遅延時間差のある2波のみな
らず、3波あるいはそれ以上の波数で構成されている場
合でも、この構成を拡張すればよい。すなわち、遅延器
とその出力に対する重み付け器の数を増やす。さらにフ
ォワードタップのタップ間隔をシンボル間隔の整数分の
一にすることにより所望信号と干渉信号のタイミングず
れや同期のタイミングずれを吸収し、耐隣接干渉波にも
優れた性能をもつようにすることができる。また、動作
説明では、所望信号用等化器から先に演算を行っている
が、干渉信号用等化器から先に行っても良い。さらに、
本実施例では、2ブランチのダイバーシチを説明してい
るが、ダイバーシチのブランチ数はいくつでも良い。
【0040】このように、本実施例2の構成をとること
により、実施例1では残留する可能性のあった遅延のな
い干渉信号の影響を、より精度良く除去することがで
き、所望信号の誤り率の向上が図れる。
【0041】(実施例3)図3は実施例3の概略構成図
である。図3において、131 はアンテナ1 、132はアン
テナ2 で、それぞれ式4のR1, R2を受信し、フォワード
タップ1(133)、フォワードタップ3(134)、フォワードタ
ップ2(135)、フォワードタップ4(136)でフィルタリング
をされ、それぞれの出力は、加算器X(141)、加算器Y(14
2)で加え合わされ、その出力は、各々識別器X(145)、識
別器Y(146)で識別され、また減算器X(143)、減算器Y(14
4)に入る。これ以後フォワードタップをFFと省略する。
識別器X(145)、識別器Y(146)で識別された信号は、減算
器X(143)、減算器Y(144)で加算器X(141)、加算器Y(142)
の出力から減算されて、誤差X(149)、誤差Y(150)とな
る。121 は復調X(所望信号) 、122 は復調Y(干渉信号)
である。また復調X(151)と復調Y(152)は、それぞれ重み
付け器N(154)と重み付け器M(153)で重み付けをつけられ
て加算器X(141)、加算器Y(142)で他の加算結果から差し
引かれる。
【0042】なお、フォワードタップ1(133)、フォワー
ドタップ2(135)、加算器X(141)、減算器X(143)、識別器
X(145)、誤差X(149)、復調X(151)からなる構成は、通
常、等化器( 線形等化器) と呼ばれ、ここでは所望信号
用等化器と呼ぶ。また、フォワードタップ3(134)、フォ
ワードタップ4(136)、加算器Y(142)、減算器Y(144)、識
別器Y(146)、誤差Y(150)、復調Y(152)からなる構成も、
同じく等化器であり、ここでは所干渉信号用等化器と呼
ぶ。本実施例は、このような2つの独立な等化器に対し
て、重み付け器M(153)、重み付け器N(154)を付加した構
成をとる。
【0043】次に本実施例3の動作を説明する。本実施
例3の動作は、実施例2の動作とほとんど同じである。
実施例2との差は、遅延波を考慮しないことによって実
施例2 にあったような遅延器やその出力に対する重み付
けがないことのみである。
【0044】実施例2では、遅延波がない場合でも正し
い動作はするが、遅延波が存在しない場合には、不要の
素子である遅延器やその出力に対する重み付けの分まで
演算するために演算量が多いことと、タップ数が多いた
めに伝搬路の変動への追随速度が遅いという点に問題が
ある。本実施例3では、遅延波を考慮しないかわりにそ
れらの問題を解決する。
【0045】実用的には、伝搬路の特性は未知なので、
FF1(133), FF2(135), 重み付け器M(153) は、減算器X(1
43)によって加算器X(141)出力から識別器X(145)出力を
差し引いた誤差X(149)が小さくなるようにトレーニング
し、FF3(134), FF4(136), 重み付け器N(154)は、減算器
Y(144)によって加算器Y(142)出力から識別器Y(146)出力
を差し引いた誤差Y(150)が小さくなるようにトレーニン
グする等の手段で最適化される。
【0046】本実施例では、干渉波は1種類でその干渉
波が遅延時間差の異なる2波によって構成されている場
合を説明しているが、干渉波が複数ある場合でも、この
構成を拡張すればよい。すなわち、等化器を干渉波の種
類+1以上とし、干渉波信号用の等化器の数を干渉波の
種類とする。さらにフォワードタップのタップ間隔をシ
ンボル間隔の整数分の一にすることにより、所望信号と
干渉信号のタイミングずれや同期のタイミングずれを吸
収し、耐隣接干渉波にも優れた性能をもつようにするこ
とができる。また、所望信号用等化器から先に演算を行
っても干渉信号用等化器から先に行っても良い。さら
に、本実施例では、2ブランチのダイバーシチを説明し
ているが、ダイバーシチのブランチ数はいくつでも良
い。
【0047】このように、本実施例3の構成をとること
により、遅延波がない場合には実施例2よりも少ない演
算量で実施例2と同等の性能を得ることができる。
【0048】(実施例4)図4は本発明の実施例4の概
略構成図である。図4において、161 はアンテナ1 、16
2 はアンテナ2で、それぞれ式4のR1, R2を受信し、フ
ォワードタップ1(163) 、フォワードタップ3(164)、フ
ォワードタップ2(165)、フォワードタップ4(166)でフィ
ルタリングをされ、それぞれの出力は、加算器X(171)、
加算器Y(172)で加え合わされ、減算器X(173)、減算器Y
(174)に入る。加算器Y(172)の出力は識別器Y(176)にも
入る。これ以後フォワードタップをFFと省略する。185
は受信される可能性のある信号を順次発生する信号発生
器である。信号発生器(185) の出力と識別器Y(176)で識
別された信号は、減算器X(173)、減算器Y(174)で加算器
X(171)、加算器Y(172)の出力から減算されて誤差X(17
9)、誤差Y(180)となるとともに遅延器X(177)、遅延器Y
(178)にも入る。遅延器X(177)、遅延器Y(178)の出力
は、重み付け器I(167)と重み付け器L(170)、重み付け器
K(168)と重み付け器J(169)に入り、それぞれの出力は、
加算器X(171)、加算器Y(172)に入る。重み付け器I(16
7), 重み付け器K(168), 重み付け器J(169), 重み付け器
L(170)は、通常バックワードタップと呼ばれ、ここでは
以下FB1, FB2, FB3, FB4と省略する。181 は復調X(所望
信号) 、182 は復調Y(干渉信号) である。また復調X(18
1)と復調Y(182)は、それぞれ重み付け器N(184)と重み付
け器M(183)で重み付けをつけられて加算器X(171)、加算
器Y(172)で他の加算結果から差し引かれる。
【0049】なお、フォワードタップ1(163)、フォワー
ドタップ2(165)、重み付け器I(167)、加算器X(171)、減
算器X(173)、信号発生器(185) 、遅延器X(177)、誤差X
(179)、復調X(181)からなる構成は、通常の等化器( 判
定帰還形等化器) を変形したもので、以下、所望信号用
等化器と呼ぶ。また、フォワードタップ3(164)、フォワ
ードタップ4(166)、重み付け器L(170)、加算器Y(172)、
減算器Y(174)、識別器Y(176)、遅延器Y(178)、誤差Y(18
0)、復調Y(182)からなる構成は、変形しない等化器で、
以下、干渉信号用等化器と呼ぶ。本実施例は、このよう
な2つの独立な等化器に対して、重み付け器K(168)、重
み付け器J(169)、重み付け器M(183)、重み付け器N(184)
を付加し、所望信号用等化器の識別器を信号発生器(18
5) に置き換えた構成をとる。
【0050】次に本実施例4の動作を説明する。まず、
所望信号としては変調方式によって何通りかの可能性が
ある( 例えば変調方式がQPSKの場合は4通り) ため、信
号発生器(185) からはまずそのうちの1つを発生する。
【0051】干渉信号用等化器では、アンテナ1(161)と
アンテナ2(162)で受信した信号をFIR 形のフィルタで構
成されるFF3(164), FF4(166)によってフィルタリング
し、加算器Y(172)で合成する。さらに1シンボル前の識
別結果が遅延器Y(178)に格納されているので、これに対
して重み付け器L(170)で重み付けを行って遅延波のレプ
リカを生成し、加算器Y(172)で差し引くことにより干渉
信号の遅延波の影響を除去できる( 通常の等化器の動
作) 。その上に、遅延器X(177)によって蓄えられている
1シンボル前の所望信号出力に、重み付け器K(168)によ
って重みをつけることで生成した所望信号の遅延成分の
レプリカと、信号発生器(185) の出力に対して重み付け
器N(184)で重みをつけて生成した遅延の無い所望信号の
レプリカとを差し引いた上で識別器Y(176)で識別するこ
とで、所望信号の影響も遅延波の影響も除去された復調
Y(182)が得られる。信号発生器(185) で発生した信号が
正しければ、残留した所望信号成分を完全に打ち消すこ
とができるので、復調Y(182)の誤り率は低くなることが
期待できる。この信号は、遅延器Y(178)に入って次のシ
ンボルの遅延波除去に使用されるとともに、所望信号用
等化器で用いられる。
【0052】次に、所望信号用等化器を動作させ、アン
テナ1(161)とアンテナ2(162)で受信した信号をFIR 形の
フィルタで構成されるFF1(163), FF2(165)によってフィ
ルタリングし、加算器X(171)で合成する。さらに1シン
ボル前の識別結果が遅延器X(177)に格納されているの
で、これに対して重み付け器I(167)で重み付けを行って
遅延波のレプリカを生成し、加算器X(171)で差し引くこ
とにより所望信号の遅延波の影響を除去できる( 通常の
等化器の動作) 。ここでさらに復調Y(182)に対して重み
付け器M(183)で重みをつけて生成した干渉信号のレプリ
カと、遅延器Y(178)に格納されている1シンボル前の干
渉信号に重み付け器J(169)で重みをつけて生成した干渉
信号の遅延成分のレプリカとを差し引くことで、干渉信
号の影響も遅延波の影響も除去されるため、信号発生器
(185) 出力が正しいときには、誤差X(179)は小さくなる
はずである。復調Y(182)出力結果が正しければ、残留し
た干渉信号成分を完全に打ち消すことができるので、復
調X(181)の誤り率は低くなることが期待できる。この信
号は、遅延器X(177)に入って次のシンボルの遅延波除去
に使用されるとともに、干渉信号用等化器で用いられ
る。
【0053】このあと、信号発生器(185) で2つ目の信
号を発生し、同様の処理を行う。以下、考えられ得る全
ての信号を順次発生して、その都度上記処理を行う。全
ての信号を発生した上で最も良いと思われる信号を所望
信号として採用する。その判断基準としては、減算器X
(173)によって加算器X(171)出力から信号発生器(185)出
力を差し引いた誤差X(179)と、減算器Y(174)によって加
算器Y(172)出力から識別器Y(176)出力を差し引いた誤差
Y(180)との2乗和が最小となるものを選ぶ等が考えられ
る。
【0054】実用的には、伝搬路の特性は未知なので、
FF1(163), FF2(165), 重み付け器I(167), 重み付け器J
(169), 重み付け器M(183)は、減算器X(173)によって加
算器X(171)出力から信号発生器(185) 出力を差し引いた
誤差X(179)が小さくなるようにトレーニングし、FF3(16
4), FF4(166), 重み付け器K(168), 重み付け器L(170),
重み付け器N(184)は、減算器Y(174)によって加算器Y(17
2)出力から識別器Y(176)出力を差し引いた誤差Y(180)が
小さくなるようにトレーニングする等の手段で最適化さ
れる。
【0055】本実施例では、受信信号が遅延時間差のあ
る2波のみの場合を説明しているが、3波あるいはそれ
以上の波数で構成されている場合でもこの構成を拡張す
ればよい。すなわち、遅延器とその出力に対する重み付
け器の数を増やす。さらにフォワードタップのタップ間
隔をシンボル間隔の整数分の一にすることにより、所望
信号と干渉信号のタイミングずれや同期のタイミングず
れを吸収し、耐隣接干渉波にも優れた性能をもつように
することができる。また、動作説明では、所望信号用等
化器から先に演算を行っているが、干渉信号用等化器か
ら先に行っても良い。さらに、本実施例では、2ブラン
チのダイバーシチを説明しているが、ダイバーシチのブ
ランチ数はいくつでも良い。
【0056】このように、本実施例4の構成をとること
により、実施例2および実施例3では初回の所望信号の
推定誤りが干渉信号の推定にも影響し、さらにそれが2
回目の所望信号の推定にも影響するという現象を回避す
ることができ、実施例2および実施例3よりも所望信号
の誤り率を向上させることができる。
【0057】(実施例5)図5は本発明の実施例5の概
略構成図である。図5において、191 はアンテナ1 、19
2 はアンテナ2 で、それぞれ式4 のR1, R2を受信し、フ
ォワードタップ1(193) 、フォワードタップ3(194)、フ
ォワードタップ2(195)、フォワードタップ4(196)でフィ
ルタリングをされ、それぞれの出力は、加算器X(201)、
加算器Y(202)で加え合わされ、減算器X(203)、減算器Y
(204)に入る。加算器Y(202)の出力は識別器Y(206)にも
入る。これ以後フォワードタップをFFと省略する。215
は受信される可能性のある信号を順次発生する信号発生
器である。信号発生器(215) の出力と識別器Y(206)で識
別された信号は、減算器X(203)、減算器Y(204)で加算器
X(201)、加算器Y(202)の出力から減算されて誤差X(20
9)、誤差Y(210)となる。211 は復調X(所望信号) 、212
は復調Y(干渉信号) である。また復調X(211)と復調Y(21
2)は、それぞれ重み付け器N(214)と重み付け器M(213)で
重み付けをつけられて加算器X(201)、加算器Y(202)で他
の加算結果から差し引かれる。
【0058】なお、フォワードタップ1(193)、フォワー
ドタップ2(195)、加算器X(201)、減算器X(203)、信号発
生器(215) 、誤差X(209)、復調X(211)からなる構成は、
通常の等化器( 線形等化器) を変形したもので、以下、
所望信号用等化器と呼ぶ。また、フォワードタップ3(19
4)、フォワードタップ4(196)、加算器Y(202)、減算器Y
(204)、識別器Y(206)、誤差Y(210)、復調Y(212)からな
る構成は、変形しない等化器で、以下、所干渉信号用等
化器と呼ぶ。本実施例は、このような2つの独立な等化
器に対して重み付け器M(213)、重み付け器N(214)を付加
し、所望信号用等化器の識別器を信号発生器(215) に置
き換えた構成をとる。
【0059】次に本実施例5の動作を説明する。本実施
例5の動作は、実施例4の動作とほとんど同じである。
実施例4との差は、遅延波を考慮しないことによって実
施例4 にあったような遅延器やその出力に対する重み付
けがないことのみである。
【0060】実施例4では、遅延波がない場合でも正し
い動作はするが、遅延波が存在しない場合には、不要の
素子である遅延器やその出力に対する重み付けの分まで
演算するために演算量が多いことと、タップ数が多いた
めに伝搬路の変動への追随速度が遅いという点に問題が
ある。本実施例5では、遅延波を考慮しないかわりにそ
れらの問題を解決する。
【0061】実用的には、伝搬路の特性は未知なので、
FF1(193), FF2(195), 重み付け器M(213) は、減算器X(2
03)によって加算器X(201)出力から信号発生器(215) 出
力を差し引いた誤差X(209)が小さくなるようにトレーニ
ングし、FF3(194), FF4(196), 重み付け器N(214)は、減
算器Y(204)によって加算器Y(202)出力から識別器Y(206)
出力を差し引いた誤差Y(210)が小さくなるようにトレー
ニングする等の手段で最適化される。
【0062】さらにフォワードタップのタップ間隔をシ
ンボル間隔の整数分の一にすることにより、所望信号と
干渉信号のタイミングずれや同期のタイミングずれを吸
収し、耐隣接干渉波にも優れた性能をもつようにするこ
とができる。また、所望信号用等化器から先に演算を行
っても干渉信号用等化器から先に行っても良い。さら
に、本実施例では、2ブランチのダイバーシチを説明し
ているがダイバーシチのブランチ数はいくつでも良い。
【0063】このように、本実施例5の構成をとること
により、遅延波がない場合には実施例4よりも少ない演
算量で実施例4と同等の性能を得ることができる。
【0064】(実施例6)図6は本発明の実施例6の概
略構成図である。この例では干渉信号の種類を2つと想
定している。図6において、221 はアンテナ1 、222 は
アンテナ2 で、それぞれ式4のR1, R2を受信し、フォワ
ードタップ1(223)、フォワードタップ3(224)、フォワー
ドタップ2(225)、フォワードタップ4(226)、フォワード
タップ5(256), フォワードタップ6(257)でフィルタリン
グをされ、それぞれの出力は、加算器X(231)、加算器Y
(232)、加算器Z(258)で加え合わされ、減算器X(233)、
減算器Y(234)、減算器Z(259)に入る。加算器Y(232)の出
力は識別器Y(236)に入り、加算器Z(258)の出力は識別器
Z(260)に入る。これ以後フォワードタップをFFと省略す
る。245 は受信される可能性のある信号を順次発生する
信号発生器である。信号発生器(245) の出力と識別器Y
(236)で識別された信号と識別器Z(260)で識別された信
号は、減算器X(233)、減算器Y(234)、減算器Z(259)で加
算器X(231)、加算器Y(232)、加算器Z(258)の出力から減
算されて、誤差X(239)、誤差Y(240)、誤差Z(262)となる
とともに、遅延器X(237)、遅延器Y(238)、遅延器Z(255)
にも入る。遅延器X(237)の出力は、重み付け器I(227)と
重み付け器L(230)と重み付け器S(250)に入り、遅延器Y
(238)の出力は、重み付け器K(228)と重み付け器J(229)
と重み付け器T(251)に入り、遅延器Z(255)の出力は重み
付け器O(246)と重み付け器Q(249)と重み付け器W(254)に
入る。重み付け器I(227), 重み付け器K(228), 重み付け
器J(229), 重み付け器L(230), 重み付け器O(246), 重み
付け器Q(249), 重み付け器S(250), 重み付け器T(251),
重み付け器W(254)は、通常バックワードタップと呼ばれ
る。241 は復調X(所望信号) 、242 は復調Y(第1の干渉
信号) 、261 は復調Z(第2の干渉信号) である。復調X
(241)は、重み付け器N(244)で重み付けをつけられて加
算器Y(232)から差し引かれるとともに、重み付け器V(25
3)で重み付けをつけられて加算器Z(258)から差し引かれ
る。復調Y(242)は、重み付け器M(243)で重み付けをつけ
られて加算器X(231)から差し引かれるとともに、重み付
け器U(252)で重み付けをつけられて加算器Z(258)から差
し引かれる。復調Z(261)は、重み付け器P(247)で重み付
けをつけられて加算器X(231)から差し引かれるととも
に、重み付け器R(248)で重み付けをつけられて加算器Y
(232)から差し引かれる。
【0065】なお、フォワードタップ1(223)、フォワー
ドタップ2(225)、重み付け器I(227)、加算器X(231)、減
算器X(233)、信号発生器(245) 、遅延器X(237)、誤差X
(239)、復調X(241)からなる構成は、通常の等化器( 判
定帰還形等化器) を変形したもので、以下、所望信号用
等化器と呼ぶ。また、フォワードタップ3(224)、フォワ
ードタップ4(226)、重み付け器L(230)、加算器Y(232)、
減算器Y(234)、識別器Y(236)、遅延器Y(238)、誤差Y(24
0)、復調Y(242)からなる構成は、変形しない等化器で、
以下、第1の干渉信号用等化器と呼ぶ。また、フォワー
ドタップ5(256)、フォワードタップ6(257)、重み付け器
W(254)、加算器Z(258)、減算器Z(259)、識別器Z(260)、
遅延器Z(255)、誤差Z(262)、復調Z(261)からなる構成
は、変形しない等化器で、以下、第2の干渉信号用等化
器と呼ぶ。本実施例は、このような3つの独立な等化器
に対して、重み付け器K(228)、重み付け器J(229)、重み
付け器M(243)、重み付け器N(244)、重み付け器O(246)、
重み付け器P(247)、重み付け器Q(249)、重み付け器R(24
8)、重み付け器S(250)、重み付け器T(251)、重み付け器
U(252)、重み付け器V(253)を付加し、所望信号用等化器
の識別器を信号発生器(245) に置き換えた構成をとる。
【0066】次に本実施例6の動作を説明する。まず、
所望信号としては変調方式によって何通りかの可能性が
ある( 例えば変調方式がQPSKの場合は4通り) ため、信
号発生器(245) からはまずそのうちの1つを発生する。
【0067】第1の干渉信号用等化器では、アンテナ1
(221)とアンテナ2(222)で受信した信号をFIR 形のフィ
ルタで構成されるFF3(224), FF4(226)によってフィルタ
リングし、加算器Y(232)で合成する。さらに1シンボル
前の識別結果が遅延器Y(238)に格納されているので、こ
れに対して重み付け器L(230)で重み付けを行って遅延波
のレプリカを生成し、加算器Y(232)で差し引くことによ
り第1の干渉信号の遅延波の影響を除去できる(通常の
等化器の動作) 。その上に、遅延器X(237)によって蓄え
られている1シンボル前の所望信号出力に、重み付け器
K(228)によって重みをつけることで生成した所望信号の
遅延成分のレプリカと、信号発生器(245)の出力に対し
て重み付け器N(244)で重みをつけて生成した遅延の無い
所望信号のレプリカとを差し引き、さらに遅延器Z(255)
によって蓄えられている1シンボル前の第2の干渉信号
出力に、重み付け器Q(249)によって重みをつけることで
生成した第2の干渉信号の遅延成分のレプリカと、復調
Z(261)に対して重み付け器R(248)で重みをつけて生成し
た遅延の無い第2の干渉信号のレプリカとを差し引いた
上で識別器Y(236)で識別することにより、所望信号の影
響も第2の干渉信号の影響も遅延波の影響も除去された
復調Y(242)が得られる。この際、第2の干渉信号用等化
器の演算を行う前では、遅延の無い第2の干渉信号のレ
プリカは差し引かない。信号発生器(245) で発生した信
号と復調Z(261)が正しければ、残留した所望信号成分と
第2の干渉信号を完全に打ち消すことができるので、復
調Y(242)の誤り率は低くなることが期待できる。この信
号は、遅延器Y(238)に入って次のシンボルの遅延波除去
に使用されるとともに、所望信号用等化器で用いられ
る。
【0068】第2の干渉信号用等化器では、アンテナ1
(221)とアンテナ2(222)で受信した信号をFIR 形のフィ
ルタで構成されるFF5(256), FF6(257)によってフィルタ
リングし、加算器Z(258)で合成する。さらに1シンボル
前の識別結果が遅延器Z(255)に格納されているので、こ
れに対して重み付け器W(254)で重み付けを行って遅延波
のレプリカを生成し、加算器Z(258)で差し引くことによ
り第2の干渉信号の遅延波の影響を除去できる(通常の
等化器の動作) 。その上に、遅延器X(237)によって蓄え
られている1シンボル前の所望信号出力に、重み付け器
S(250)によって重みをつけることで生成した所望信号の
遅延成分のレプリカと、信号発生器(245)の出力に対し
て重み付け器V(253)で重みをつけて生成した遅延の無い
所望信号のレプリカとを差し引き、さらに遅延器Y(238)
によって蓄えられている1シンボル前の第1の干渉信号
出力に、重み付け器T(251)によって重みをつけることで
生成した第1の干渉信号の遅延成分のレプリカと、復調
Y(242)に対して重み付け器U(252)で重みをつけて生成し
た遅延の無い第2の干渉信号のレプリカとを差し引いた
上で識別器Z(260)で識別することで、所望信号の影響も
第1の干渉信号の影響も遅延波の影響も除去された復調
Z(261)が得られる。この際、第1の干渉信号用等化器の
演算を行う前では、遅延の無い第1の干渉信号のレプリ
カは差し引かない。信号発生器(245) で発生した信号と
復調Y(242)が正しければ、残留した所望信号成分と第1
の干渉信号を完全に打ち消すことができるので、復調Z
(261)の誤り率は低くなることが期待できる。この信号
は、遅延器Z(255)に入って次のシンボルの遅延波除去に
使用されるとともに、所望信号用等化器で用いられる。
【0069】以上の第1の干渉信号用等化器と第2の干
渉信号用等化器の演算は何度繰り返しても良い。繰り返
すほど復調Y(242)と復調Z(261)の精度は上がるが、実用
上は1〜2回程度が良い。
【0070】次に、所望信号用等化器を動作させ、アン
テナ1(221)とアンテナ2(222)で受信した信号をFIR 形の
フィルタで構成されるFF1(223), FF2(225)によってフィ
ルタリングし、加算器X(231)で合成する。さらに1シン
ボル前の識別結果が遅延器X(237)に格納されているの
で、これに対して重み付け器I(227)で重み付けを行って
遅延波のレプリカを生成し、加算器X(231)で差し引くこ
とにより所望信号の遅延波の影響を除去できる( 通常の
等化器の動作) 。ここでさらに復調Y(242)に対して重み
付け器M(243)で重みをつけて生成した第1の干渉信号の
レプリカと、遅延器Y(238)に格納されている1シンボル
前の第1の干渉信号に、重み付け器J(229)で重みをつけ
て生成した第1の干渉信号の遅延成分のレプリカとを差
し引くことで、第1の干渉信号の影響が除去される。復
調Y(242)出力が正しければ、残留した第1の干渉信号成
分を完全に打ち消すことができるので、復調X(241)の誤
り率は低くなることが期待できる。さらに復調Z(261)に
対して重み付け器P(247)で重みをつけて生成した第2の
干渉信号のレプリカと、遅延器Z(255)に格納されている
1シンボル前の第2の干渉信号に、重み付け器O(246)で
重みをつけて生成した第2の干渉信号の遅延成分のレプ
リカとを差し引くことで、第2の干渉信号の影響も除去
される。復調Z(261)出力結果が正しければ、残留した第
2の干渉信号成分を完全に打ち消すことができるので、
復調X(241)の誤り率は低くなることが期待できる。この
信号は、遅延器X(237)に入って次のシンボルの遅延波除
去に使用されるとともに、干渉信号用等化器で用いられ
る。
【0071】このあと、信号発生器(245) で2つ目の信
号を発生し、同様の処理を行う。以下、信号発生器245
から考えられ得る全ての信号を順次発生して、その都度
上記処理を行い、全ての信号を発生した上で、最も良い
と思われる信号を所望信号として採用する。その判断基
準としては、減算器X(233)によって加算器X(231)出力か
ら信号発生器(245) の出力を差し引いた誤差X(239)と、
減算器Y(234)によって加算器Y(232)出力から識別器Y(23
6)出力を差し引いた誤差Y(240)と、減算器Z(259)によっ
て加算器Z(258)出力から識別器Z(260)出力を差し引いた
誤差Z(262)の2乗和が最小となるものを選ぶ等が考えら
れる。
【0072】実用的には、伝搬路の特性は未知なので、
FF1(223), FF2(225), 重み付け器I(227), 重み付け器J
(229), 重み付け器O(246), 重み付け器P(247), 重み付
け器M(243)は、減算器X(233)によって加算器X(231)出力
から信号発生器(245) の出力を差し引いた誤差X(239)が
小さくなるようにトレーニングし、FF3(224), FF4(22
6), 重み付け器K(228), 重み付け器L(230), 重み付け器
N(244), 重み付け器Q(249), 重み付け器R(248)は、減算
器Y(234)によって加算器Y(232)出力から識別器Y(236)
出力を差し引いた誤差Y(240)が小さくなるようにトレー
ニングし、FF5(256), FF6(257), 重み付け器S(250), 重
み付け器T(251), 重み付け器U(252), 重み付け器V(25
3), 重み付け器W(254)は、減算器Z(259)によって加算器
Z(258)出力から識別器Z(260)出力を差し引いた誤差Z(26
2)が小さくなるようにトレーニングする等の手段で最適
化される。
【0073】本実施例では、受信信号が遅延時間差のあ
る2波のみ場合を説明しているが、3波あるいはそれ以
上の波数で構成されている場合でもこの構成を拡張すれ
ばよい。すなわち、遅延器とその出力に対する重み付け
器の数を増やす。また、除去すべき干渉信号の種類は2
種類の場合を説明しているが、さらに多い場合でも等化
器を除去すべき干渉信号の種類+1だけ用意すれば除去
可能である。さらにフォワードタップのタップ間隔をシ
ンボル間隔の整数分の一にすることにより、所望信号と
干渉信号のタイミングずれや同期のタイミングずれを吸
収し、耐隣接干渉波にも優れた性能をもつようにするこ
とができる。また、動作説明では、第1の干渉信号用等
化器、第2の干渉信号用等化器、所望信号用等化器の順
に演算を行って、信号発生器は所望信号用等化器におい
てあるが、信号発生器を最後に演算を行う等化器におい
ておけばどのような順番で行っても良い。さらに、本実
施例では、2ブランチのダイバーシチを説明している
が、ダイバーシチのブランチ数はいくつでも良い。
【0074】このように、本実施例6の構成では、干渉
信号が複数あってもそれら全ての干渉信号を除去できる
ので、多数の干渉信号がある場合には、実施例4および
実施例5に比べて所望信号の誤り率を向上させることが
できる。
【0075】(実施例7)図7は本発明の実施例7の概
略構成図である。この例では干渉信号の種類を2つと想
定している。図7において、271 はアンテナ1 、272 は
アンテナ2 で、それぞれ式4 のR1, R2を受信し、フォワ
ードタップ1(273)、フォワードタップ3(274)、フォワー
ドタップ2(275)、フォワードタップ4(276)、フォワード
タップ5(306), フォワードタップ6(307)でフィルタリン
グをされ、それぞれの出力は、加算器X(281)、加算器Y
(282)、加算器Z(308)で加え合わされ、減算器X(283)、
減算器Y(284)、減算器Z(309)に入る。加算器Y(282)の出
力は識別器Y(286)に入り、加算器Z(308)の出力は識別器
Z(310)に入る。これ以後フォワードタップをFFと省略す
る。259 は受信される可能性のある信号を順次発生する
信号発生器である。信号発生器(295) の出力と識別器Y
(286)で識別された信号と識別器Z(310)で識別された信
号は、減算器X(283)、減算器Y(284)、減算器Z(309)で加
算器X(281)、加算器Y(282)、加算器Z(308)の出力から減
算されて、誤差X(289)、誤差Y(290)、誤差Z(312)とな
る。291 は復調X(所望信号) 、292 は復調Y(第1 の干渉
信号) 、311 は復調Z(第2の干渉信号)である。復調X
(291)は、重み付け器N(294)で重み付けをつけられて加
算器Y(282)から差し引かれるとともに、重み付け器V(30
3)で重み付けをつけられて加算器Z(308)から差し引かれ
る。復調Y(292)は重み付け器M(293)で重み付けをつけら
れて加算器X(281)から、重み付け器U(302)で重み付けを
つけられて加算器Z(308)から差し引かれる。復調Z(311)
は、重み付け器P(297)で重み付けをつけられて加算器X
(281)から差し引かれるとともに、重み付け器R(298)で
重み付けをつけられて加算器Y(282)から差し引かれる。
【0076】なお、フォワードタップ1(273)、フォワー
ドタップ2(275)、加算器X(281)、減算器X(283)、信号発
生器(295) 、誤差X(289)、復調X(291)からなる構成は、
通常の等化器( 線形等化器) を変形したもので、以下、
所望信号用等化器と呼ぶ。また、フォワードタップ3(27
4)、フォワードタップ4(276)、加算器Y(282)、減算器Y
(284)、識別器Y(286)、誤差Y(290)、復調Y(292)からな
る構成は、変形しない等化器で、以下、第1の干渉信号
用等化器と呼ぶ。また、フォワードタップ5 (306) 、フ
ォワードタップ6(307)、加算器Z(308)、減算器Z(309)、
識別器Z(310)、誤差Z(312)、復調Z(311)からなる構成
は、変形しない等化器で、以下、第2の干渉信号用等化
器と呼ぶ。本実施例は、このような3つの独立な等化器
に対して重み付け器M(293)、重み付け器N(294)、重み付
け器P(297)、重み付け器R(298)、重み付け器U(302)、重
み付け器V(303)を付加し、所望信号用等化器の識別器を
信号発生器(295) に置き換えた構成をとる。
【0077】次に本実施例7の動作を説明する。まず、
所望信号としては変調方式によって何通りかの可能性が
ある( 例えば変調方式がQPSKの場合は4通り) ため、信
号発生器(295) からはまずそのうちの1つを発生する。
【0078】第1の干渉信号用等化器では、アンテナ1
(271)とアンテナ2(272)で受信した信号をFIR 形のフィ
ルタで構成されるFF3(274), FF4(276)によってフィルタ
リングし、加算器Y(282)で合成し、信号発生器(295) の
出力に対して重み付け器N(294)で重みをつけて生成した
遅延の無い所望信号のレプリカを差し引き、さらに復調
Z(311)に対して重み付け器R(298)で重みをつけて生成し
た遅延の無い第2の干渉信号のレプリカを差し引いた上
で識別器Y(286)で識別することで、所望信号の影響と第
2の干渉信号の影響が除去された復調Y(292)が得られ
る。この際、第2の干渉信号用等化器の演算を行う前で
は、遅延の無い第2の干渉信号のレプリカは差し引かな
い。信号発生器(295) で発生した信号と復調Z(311)が正
しければ、残留した所望信号成分と第2の干渉信号を完
全に打ち消すことができるので、復調Y(292)の誤り率は
低くなることが期待できる。
【0079】第2の干渉信号用等化器では、アンテナ1
(271)とアンテナ2(272)で受信した信号をFIR 形のフィ
ルタで構成されるFF5(306), FF6(307)によってフィルタ
リングし、加算器Z(308)で合成し、信号発生器(295) の
出力に対して重み付け器V(303)で重みをつけて生成した
遅延の無い所望信号のレプリカを差し引き、さらに復調
Y(292)に対して重み付け器U(302)で重みをつけて生成し
た遅延の無い第2の干渉信号のレプリカを差し引いた上
で識別器Z(310)で識別することより、所望信号の影響と
第1の干渉信号の影響が除去された復調Z(311)が得られ
る。この際、第1の干渉信号用等化器の演算を行う前で
は、遅延の無い第1の干渉信号のレプリカは差し引かな
い。信号発生器(295) で発生した信号と復調Y(292)が正
しければ、残留した所望信号成分と第1の干渉信号を完
全に打ち消すことができるので、復調Z(311)の誤り率は
低くなることが期待できる。
【0080】以上の第1の干渉信号用等化器と第2の干
渉信号用等化器の演算は、何度繰り返しても良い。繰り
返すほど復調Y(292)と復調Z(311)の精度は上がるが実用
上は1〜2回程度が良い。
【0081】次に所望信号用等化器を動作させ、アンテ
ナ1(271)とアンテナ2(272)で受信した信号をFIR 形のフ
ィルタで構成されるFF1(273), FF2(275)によってフィル
タリングし、加算器X(281)で合成し、復調Y(292)に対し
て重み付け器M(293)で重みをつけて生成した第1の干渉
信号のレプリカを差し引くことで、第1の干渉信号の影
響が除去される。復調Y(292)出力結果が正しければ、残
留した第1の干渉信号成分を完全に打ち消すことができ
るので、復調X(291)の誤り率は低くなることが期待でき
る。さらに復調Z(311)に対して重み付け器P(297)で重み
をつけて生成した第2の干渉信号のレプリカを差し引く
ことで、第2の干渉信号の影響も除去される。復調Z(31
1)出力結果が正しければ、残留した第2の干渉信号成分
を完全に打ち消すことができるので、復調X(291)の誤り
率は低くなることが期待できる。
【0082】このあと、信号発生器(295) で2種類の信
号を発生し、同様の処理を行う。以下、信号発生器295
から考えられ得る全ての信号を順次発生して、その都度
上記処理を行い、全ての信号を発生した上で、最も良い
と思われる信号を所望信号として採用する。その判断基
準としては、減算器X(283)によって加算器X(281)出力か
ら信号発生器(295) の出力を差し引いた誤差X(289)と、
減算器Y(284)によって加算器Y (282) 出力から識別器Y
(286)出力を差し引いた誤差Y(290)と、減算器Z(309)に
よって加算器Z(308)出力から識別器Z(310)出力を差し引
いた誤差Z(312)の2乗和が最小となるものを選ぶ等が考
えられる。
【0083】本実施例7の動作は、実施例6の動作とほ
とんど同じである。実施例6との差は、遅延波を考慮し
ないことによって実施例6にあったような遅延器やその
出力に対する重み付けがないことのみである。
【0084】実施例6では、遅延波がない場合でも正し
い動作はするが、遅延波が存在しない場合には、不要の
素子である遅延器やその出力に対する重み付けの分まで
演算するために演算量が多いことと、タップ数が多いた
めに伝搬路の変動への追随速度が遅いという点に問題が
ある。本実施例7では、遅延波を考慮しないかわりにそ
れらの問題を解決する。
【0085】実用的には、伝搬路の特性は未知なので、
FF1(273), FF2(275), 重み付け器P(297), 重み付け器M
(293)は、減算器X(283)によって加算器X(281)出力から
信号発生器(295) の出力を差し引いた誤差X(289)が小さ
くなるようにトレーニングし、FF3(274), FF4(276), 重
み付け器N(294), 重み付け器R(298)は、減算器Y(284)に
よって加算器Y(282)出力から識別器Y(286)出力を差し引
いた誤差Y(290)が小さくなるようにトレーニングし、FF
5(306), FF6(307), 重み付け器U(302), 重み付け器V(30
3)は、減算器Z(309)によって加算器Z(308)出力から識別
器Z(310)出力を差し引いた誤差Z(312)が小さくなるよう
にトレーニングする等の手段で最適化される。
【0086】本実施例では、除去すべき干渉信号の種類
は2種類の場合を説明しているが、さらに多い場合でも
等化器を除去すべき干渉信号の種類+1だけ用意すれば
除去可能である。さらにフォワードタップのタップ間隔
をシンボル間隔の整数分の一にすることにより、所望信
号と干渉信号のタイミングずれや同期のタイミングずれ
を吸収し、耐隣接干渉波にも優れた性能をもつようにす
ることができる。また動作説明では、第1の干渉信号用
等化器、第2の干渉信号用等化器、所望信号用等化器の
順に演算を行って、信号発生器は所望信号用等化器にお
いてあるが、信号発生器を最後に演算を行う等化器にお
いておけばどのような順番で行っても良い。さらに、本
実施例では、2ブランチのダイバーシチを説明している
が、ダイバーシチのブランチ数はいくつでも良い。
【0087】このように、本実施例7の構成をとること
により、遅延波がない場合には実施例6より少ない演算
量で実施例6と同等の性能を得ることができる。
【0088】(実施例8)図8は本発明の実施例8の概
略構成図である。この例では干渉信号の種類を2つと想
定している。図8において、321 はアンテナ1 、322 は
アンテナ2 で、それぞれ式4のR1, R2を受信し、フォワ
ードタップ1(323)、フォワードタップ3(324)、フォワー
ドタップ2(325)、フォワードタップ4(326)、フォワード
タップ5(356), フォワードタップ6(357)でフィルタリン
グをされ、それぞれの出力は、加算器X(331)、加算器Y
(332)、加算器Z(358)で加え合わされ、減算器X(333)、
減算器Y(334)、減算器Z(359)に入る。加算器Z(358)の出
力は識別器Z(360)に入る。これ以後フォワードタップを
FFと省略する。受信される可能性のある信号の組を順次
発生する信号発生器X(345)の出力と信号発生器Y(363)の
出力および識別器Z(360)で識別された信号は、減算器X
(333)、減算器Y(334)、減算器Z(359)で加算器X(331)、
加算器Y(332)、加算器Z(358)の出力から減算されて、誤
差X(339)、誤差Y(340)、誤差Z(362)となるとともに、遅
延器X(337)、遅延器Y(338)、遅延器Z(355)にも入る。遅
延器X(337)の出力は、重み付け器I(327)と重み付け器L
(330)と重み付け器S(350)に入り、遅延器Y(338)の出力
は、重み付け器K(328)と重み付け器J(329)と重み付け器
T(351)に入り、遅延器Z(355)の出力は、重み付け器O(34
6)と重み付け器Q(349)と重み付け器W(354)に入る。重み
付け器I(327), 重み付け器K(328), 重み付け器J(329),
重み付け器L(330), 重み付け器O(346), 重み付け器Q(34
9), 重み付け器S(350), 重み付け器T(351), 重み付け器
W(354)は、通常バックワードタップと呼ばれる。341 は
復調X(所望信号) 、342 は復調Y(第1の干渉信号)、361
は復調Z(第2の干渉信号) である。復調X(341)は、重
み付け器N(344)で重み付けをつけられて加算器Y(332)か
ら差し引かれるとともに、重み付け器V(353)で重み付け
をつけられて加算器Z(358)から差し引かれる。復調Y(34
2)は、重み付け器M(343)で重み付けをつけられて加算器
X(331)から差し引かれるとともに、重み付け器U(352)で
重み付けをつけられて加算器Z(358)から差し引かれる。
復調Z(361)は、重み付け器P(347)で重み付けをつけられ
て加算器X(331)から差し引かれるとともに、重み付け器
R(348)で重み付けをつけられて加算器Y(332)から差し引
かれる。
【0089】なお、フォワードタップ1(323)、フォワー
ドタップ2(325)、重み付け器I(327)、加算器X(331)、減
算器X(333)、信号発生器X(345)、遅延器X(337)、誤差X
(339)、復調X(341)からなる構成は、通常の等化器( 判
定帰還形等化器) を変形したもので、以下、所望信号用
等化器と呼ぶ。また、フォワードタップ3(324)、フォワ
ードタップ4(326)、重み付け器L(330)、加算器Y(332)、
減算器Y(334)、信号発生器Y(363)、遅延器Y(338)、誤差
Y(340)、復調Y(342)からなる構成は、変形した等化器
で、以下、第1の干渉信号用等化器と呼ぶ。また、フォ
ワードタップ5(356)、フォワードタップ6(357)、重み付
け器W(354)、加算器Z(358)、減算器Z(359)、識別器Z(36
0)、遅延器Z(355)、誤差Z(362)、復調Z(361)からなる構
成は、変形しない等化器で、以下、第2の干渉信号用等
化器と呼ぶ。本実施例は、このような3つの独立な等化
器に対して、重み付け器K(328)、重み付け器J(329)、重
み付け器M(343)、重み付け器N(344)、重み付け器O(34
6)、重み付け器P(347)、重み付け器Q(349)、重み付け器
R(348)、重み付け器S(350)、重み付け器T(351)、重み付
け器U(352)、重み付け器V(353)を付加し、所望信号用等
化器の識別器を信号発生器X(345)に、第1 の干渉信号用
等化器の識別器を信号発生器Y(363)に置き換えた構成を
とる。
【0090】次に本実施例8の動作を説明する。まず、
所望信号としては変調方式によって何通りかの可能性が
あり( 例えば変調方式がQPSKの場合は4通り) 、第1の
干渉信号としても同様に何通りかの可能性がある( 例え
ば変調方式がQPSKの場合はやはり4通り) ため、信号発
生器X(345)と信号発生器Y(363)からはまずそのうちの1
つの組み合わせを発生する。
【0091】第2の干渉信号用等化器では、アンテナ1
(321)とアンテナ2(322)で受信した信号をFIR 形のフィ
ルタで構成されるFF5(356), FF6(357)によってフィルタ
リングし、加算器Z(358)で合成する。さらに1シンボル
前の識別結果が遅延器Z(355)に格納されているので、こ
れに対して重み付け器W(354)で重み付けを行って遅延波
のレプリカを生成し、加算器Z(358)で差し引くことによ
り第2の干渉信号の遅延波の影響を除去できる(通常の
等化器の動作) 。その上に、遅延器X(337)によって蓄え
られている1シンボル前の所望信号出力に、重み付け器
S(350)によって重みをつけることで生成した所望信号の
遅延成分のレプリカと、信号発生器X(345)の出力に対し
て重み付け器V(353)で重みをつけて生成した遅延の無い
所望信号のレプリカとを差し引き、さらに遅延器Y(338)
によって蓄えられている1シンボル前の第1の干渉信号
出力に、重み付け器T(351)によって重みをつけることで
生成した第1の干渉信号の遅延成分のレプリカと、信号
発生器Y(363)に対して重み付け器U(352)で重みをつけて
生成した遅延の無い第2の干渉信号のレプリカとを差し
引いた上で識別器Z(360)で識別することにより、所望信
号の影響も第1の干渉信号の影響も遅延波の影響も除去
された復調Z(361)が得られる。信号発生器X(345)で発生
した信号と信号発生器Y(363)で発生した信号の組み合わ
せが正しければ、残留した所望信号成分と第1の干渉信
号を完全に打ち消すことができるので、復調Z(361)の誤
り率は低くなることが期待できる。この信号は、遅延器
Z(355)に入って次のシンボルの遅延波除去に使用される
とともに、所望信号用等化器で用いられる。
【0092】第1の干渉信号用等化器では、アンテナ1
(321)とアンテナ2(322)で受信した信号をFIR 形のフィ
ルタで構成されるFF3(324), FF4(326)によってフィルタ
リングし、加算器Y(332)で合成する。さらに1シンボル
前の識別結果が遅延器Y(338)に格納されているので、こ
れに対して重み付け器L(330)で重み付けを行って遅延波
のレプリカを生成し、加算器Y(332)で差し引くことによ
り第1の干渉信号の遅延波の影響を除去できる( 通常の
等化器の動作) 。その上に、遅延器X(337)によって蓄え
られている1シンボル前の所望信号出力に、重み付け器
K(328)によって重みをつけることで生成した所望信号の
遅延成分のレプリカと、信号発生器X(345)の出力に対し
て重み付け器N(344)で重みをつけて生成した遅延の無い
所望信号のレプリカとを差し引き、さらに遅延器Z(355)
によって蓄えられている1シンボル前の第2の干渉信号
出力に、重み付け器Q(349)によって重みをつけることで
生成した第2の干渉信号の遅延成分のレプリカと、復調
Z(361)に対して重み付け器R(348)で重みをつけて生成し
た遅延の無い第2の干渉信号のレプリカとを差し引くこ
とで、所望信号の影響も第2の干渉信号の影響も遅延波
の影響も除去される。この際、第2の干渉信号用等化器
の演算を行う前では、遅延の無い第2の干渉信号のレプ
リカは差し引かない。信号発生器X(345)で発生した信号
と復調Z(361)が正しければ、残留した所望信号成分と第
2の干渉信号を完全に打ち消すことができるので、復調
Y(342)の誤り率は低くなることが期待できる。この信号
は、遅延器Y(338)に入って次のシンボルの遅延波除去に
使用されるとともに、所望信号用等化器で用いられる。
【0093】次に、所望信号用等化器を動作させ、アン
テナ1(321)とアンテナ2(322)で受信した信号をFIR 形の
フィルタで構成されるFF1(323), FF2(325)によってフィ
ルタリングし、加算器X(331)で合成する。さらに1シン
ボル前の識別結果が遅延器X(337)に格納されているの
で、これに対して重み付け器I(327)で重み付けを行って
遅延波のレプリカを生成し、加算器X(331)で差し引くこ
とにより所望信号の遅延波の影響を除去できる(通常の
等化器の動作) 。ここでさらに信号発生器Y(363)に対し
て重み付け器M(343)で重みをつけて生成した第1の干渉
信号のレプリカと、遅延器Y(338)に格納されている1シ
ンボル前の第1の干渉信号に重み付け器J(329)で重みを
つけて生成した第1の干渉信号の遅延成分のレプリカと
を差し引くことで、第1の干渉信号の影響も除去され
る。信号発生器Y(363)出力が正しければ、残留した第1
の干渉信号成分を完全に打ち消すことができるので、復
調X(341)の誤り率は低くなることが期待できる。さらに
復調Z(361)に対して重み付け器P(347)で重みをつけて生
成した第2の干渉信号のレプリカと、遅延器Z(355)に格
納されている1シンボル前の第2の干渉信号に重み付け
器O(346)で重みをつけて生成した第2の干渉信号の遅延
成分のレプリカとを差し引くことで、第2の干渉信号の
影響も除去される。復調Z(361)出力結果が正しければ、
残留した第2の干渉信号成分を完全に打ち消すことがで
きるので、復調X(341)の誤り率は低くなることが期待で
きる。この信号は、遅延器X(337)に入って次のシンボル
の遅延波除去に使用されるとともに、干渉信号用等化器
で用いられる。
【0094】このあと、信号発生器X(345)と信号発生器
Y(363)とで2つ目の信号の組を発生し、同様の処理を行
う。以下、信号発生器X(345)と信号発生器Y(363)とから
考えられ得る全ての信号の組を順次発生してその都度上
記処理を行い、全ての信号の組を発生した上で、最も良
いと思われる信号を所望信号として採用する。その判断
基準としては、減算器X(333)によって加算器X(331)出力
から信号発生器X(345)の出力を差し引いた誤差X(339)
と、減算器Y(334)によって加算器Y(332)出力から信号発
生器Y(363)の出力を差し引いた誤差Y(340)と、減算器Z
(359)によって加算器Z(358)出力から識別器Z(360)出力
を差し引いた誤差Z(362)の2乗和が最小となるものを選
ぶ等が考えられる。
【0095】実用的には、伝搬路の特性は未知なので、
FF1(323), FF2(325), 重み付け器I(327), 重み付け器J
(329), 重み付け器O(346), 重み付け器P(347), 重み付
け器M(343)は、減算器X(333)によって加算器X(331)出力
から信号発生器X(345)の出力を差し引いた誤差X(339)が
小さくなるようにトレーニングし、FF3(324), FF4(32
6), 重み付け器K(328), 重み付け器L(330), 重み付け器
N(344), 重み付け器Q(349), 重み付け器R(348)は、減算
器Y(334)によって加算器Y(332)出力から信号発生器Y(36
3)の出力を差し引いた誤差Y(340)が小さくなるようにト
レーニングし、FF5(356), FF6(357), 重み付け器S(35
0), 重み付け器T(351), 重み付け器U(352),重み付け器V
(353), 重み付け器W(354)は,減算器Z(359)によって加
算器Z(358)出力から識別器Z(360)出力を差し引いた誤差
Z(362)が小さくなるようにトレーニングする等の手段で
最適化される。
【0096】本実施例では、受信信号が遅延時間差のあ
る2波のみ場合を説明しているが、3波あるいはそれ以
上の波数で構成されている場合でもこの構成を拡張すれ
ばよい。すなわち、遅延器とその出力に対する重み付け
器の数を増やす。また、除去すべき干渉信号の種類は2
種類の場合を説明しているが、さらに多い場合でも等化
器を、除去すべき干渉信号の種類+1だけ用意すれば除
去可能である( そのうち干渉信号の種類の等化器は、識
別器のかわりに信号発生器を設ける。) 。さらにフォワ
ードタップのタップ間隔をシンボル間隔の整数分の一に
することにより、所望信号と干渉信号のタイミングずれ
や同期のタイミングずれを吸収し、耐隣接干渉波にも優
れた性能をもつようにすることができる。また、動作説
明では、第2の干渉信号用等化器、第1の干渉信号用等
化器、所望信号用等化器の順に演算を行って、信号発生
器は所望信号用等化器と第1の干渉信号用等化器におい
てあるが、どのような順番で行っても良い( 信号発生器
の無い等化器の処理を最初に行う。) 。さらに、本実施
例では、2ブランチのダイバーシチを説明しているが、
ダイバーシチのブランチ数はいくつでも良い。
【0097】このように、本実施例8の構成では、1つ
の信号を除く他の全ての信号を信号発生器から発生させ
てその組み合わせのうち最も良いものを選ぶことによ
り、複数の信号の識別誤りが伝搬して所望信号の誤り率
を劣化させる現象が回避でき、実施例6および実施例7
より所望信号の誤り率を向上させることができる。
【0098】(実施例9)図9は本発明の実施例9の概
略構成図である。この例では干渉信号の種類を2つと想
定している。図9において、371 はアンテナ1 、372 は
アンテナ2 で、それぞれ式4 のR1, R2を受信し、フォワ
ードタップ1(373)、フォワードタップ3(374)、フォワー
ドタップ2(375)、フォワードタップ4(376)、フォワード
タップ5(406), フォワードタップ6(407)でフィルタリン
グをされ、それぞれの出力は、加算器X(381)、加算器Y
(382)、加算器Z(408)で加え合わされ、減算器X(383)、
減算器Y(384)、減算器Z(409)に入る。加算器Z(408)の出
力は識別器Z(410)に入る。これ以後フォワードタップを
FFと省略する。受信される可能性のある信号の組を順次
発生する信号発生器X(395)出力と信号発生器Y(413)出力
および識別器Z(410)で識別された信号とは、減算器X(38
3)、減算器Y(384)、減算器Z(409)で加算器X(381)、加算
器Y(382)、加算器Z(408)の出力から減算されて、誤差X
(389)、誤差Y(390)、誤差Z(412)となる。391 は復調X
(所望信号) 、392 は復調Y(第1の干渉信号)、411 は復
調Z(第2の干渉信号)である。復調X(391)は、重み付け
器N(394)で重み付けをつけられて加算器Y(382)から差し
引かれるとともに、重み付け器V(403)で重み付けをつけ
られて加算器Z(408)から差し引かれる。復調Y(392)は、
重み付け器M(393)で重み付けをつけられて加算器X(381)
から差し引かれるとともに、重み付け器U(340)で重み付
けをつけられて加算器Z(408)から差し引かれる。復調Z
(411)は、重み付け器P(397)で重み付けをつけられて加
算器X(381)から差し引かれるとともに、重み付け器R(39
8)で重み付けをつけられて加算器Y(382)から差し引かれ
る。
【0099】なお、フォワードタップ1(373)、フォワー
ドタップ2(375)、加算器X(381)、減算器X(383)、信号発
生器X(395)、誤差X(389)、復調X(391)からなる構成は、
通常の等化器( 線形等化器) を変形したもので、以下、
所望信号用等化器と呼ぶ。また、フォワードタップ3(37
4)、フォワードタップ4(376)、加算器Y(382)、減算器Y
(384)、信号発生器Y(413)、誤差Y(390)、復調Y(392)か
らなる構成は、変形した等化器で、以下、第1の干渉信
号用等化器と呼ぶ。また、フォワードタップ5(406)、フ
ォワードタップ6(407)、加算器Z(408)、減算器Z(409)、
識別器Z(410)、誤差Z(412)、復調Z(411)からなる構成
は、変形しない等化器で、以下、第2の干渉信号用等化
器と呼ぶ。本実施例は、このような3つの独立な等化器
に対して、重み付け器M(393)、重み付け器N(394)、重み
付け器P(397)、重み付け器R(398)、重み付け器U(402)、
重み付け器V(403)を付加し、所望信号用等化器の識別器
を信号発生器X(395)に、第1の干渉信号用等化器の識別
器を信号発生器Y(413)に置き換えた構成をとる。
【0100】次に本実施例9の動作を説明する。まず、
所望信号としては変調方式によって何通りかの可能性が
あり(例えば変調方式がQPSKの場合は4通り) 、第1の
干渉信号としても同様に何通りかの可能性がある(例え
ば変調方式がQPSKの場合はやはり4通り) ため、信号発
生器X(405)と信号発生器Y(413)からはまずそのうちの1
つの組み合わせを発生する。
【0101】第2の干渉信号用等化器では、アンテナ1
(371)とアンテナ2(372)で受信した信号をFIR 形のフィ
ルタで構成されるFF5(406), FF6(407)によってフィルタ
リングし、加算器Z(408)で合成する。その上に、信号発
生器X(395)の出力に対して重み付け器V(403)で重みをつ
けて生成した遅延の無い所望信号のレプリカを差し引
き、さらに信号発生器Y(413)に対して重み付け器U(402)
で重みをつけて生成した遅延の無い第2の干渉信号のレ
プリカを差し引いた上で識別器Z(410)で識別することに
より、所望信号の影響も第1の干渉信号の影響も除去さ
れた復調Z(411)が得られる。信号発生器X(395)で発生し
た信号と信号発生器Y(413)で発生した信号の組み合わせ
が正しければ、残留した所望信号成分と第1の干渉信号
を完全に打ち消すことができるので、復調Z(411)の誤り
率は低くなることが期待できる。
【0102】第1の干渉信号用等化器では、アンテナ1
(371)とアンテナ2(372)で受信した信号をFIR 形のフィ
ルタで構成されるFF3(374), FF4(376)によってフィルタ
リングし、加算器Y(382)で合成する。その上に、信号発
生器X(395)の出力に対して重み付け器N(394)で重みをつ
けて生成した遅延の無い所望信号のレプリカを差し引
き、さらに復調Z(411)に対して重み付け器R(398)で重み
をつけて生成した遅延の無い第2 の干渉信号のレプリカ
を差し引くことで、所望信号の影響も第2の干渉信号の
影響も除去される。この際、第2の干渉信号用等化器の
演算を行う前では、遅延の無い第2の干渉信号のレプリ
カは差し引かない。信号発生器X(395)で発生した信号と
復調Z(411)が正しければ、残留した所望信号成分と第2
の干渉信号を完全に打ち消すことができるので、復調Y
(392)の誤り率は低くなることが期待できる。
【0103】次に、所望信号用等化器を動作させ、アン
テナ1(371)とアンテナ2(372)で受信した信号をFIR 形の
フィルタで構成されるFF1(373), FF2(375)によってフィ
ルタリングし、加算器X(381)で合成する。ここでさらに
信号発生器Y(413)に対して重み付け器M(393)で重みをつ
けて生成した第1の干渉信号のレプリカを差し引くこと
で、第1の干渉信号の影響も除去される。信号発生器Y
(413)出力が正しければ、残留した第1の干渉信号成分
を完全に打ち消すことができるので、復調X(391)の誤り
率は低くなることが期待できる。さらに復調Z(411)に対
して重み付け器P(397)で重みをつけて生成した第2の干
渉信号のレプリカを差し引くことで、第2の干渉信号の
影響も除去される。復調Z(411)出力結果が正しければ、
残留した第2の干渉信号成分を完全に打ち消すことがで
きるので、復調X(391)の誤り率は低くなることが期待で
きる。
【0104】このあと、信号発生器X(395)と信号発生器
Y(413)とで2種類の信号の組を発生し、同様の処理を行
う。以下、信号発生器X(395)と信号発生器Y(413)とから
考えられ得る全ての信号の組を順次発生して、その都度
上記処理を行い、全ての信号の組を発生した上で、最も
良いと思われる信号を所望信号として採用する。その判
断基準としては、減算器X(383)によって加算器X(381)出
力から信号発生器X(395)の出力を差し引いた誤差X(389)
と、減算器Y(384)によって加算器Y(382)出力から信号発
生器Y(413)の出力を差し引いた誤差Y(390)と、減算器Z
(409)によって加算器Z(408)出力から識別器Z(410)出力
を差し引いた誤差Z(412)の2 乗和が最小となるものを選
ぶ等が考えられる。
【0105】実用的には、伝搬路の特性は未知なので、
FF1(373), FF2(375), 重み付け器I(377), 重み付け器J
(379), 重み付け器O(396), 重み付け器P(397), 重み付
け器M(393)は、減算器X(383)によって加算器X(381)出力
から信号発生器X(395)の出力を差し引いた誤差X(389)が
小さくなるようにトレーニングし、FF3(374), FF4(37
6), 重み付け器K(378), 重み付け器L(380), 重み付け器
N(394), 重み付け器Q(399), 重み付け器R(398)は、減算
器Y(384)によって加算器Y(382)出力から信号発生器Y(41
3)の出力を差し引いた誤差Y(390)が小さくなるようにト
レーニングし、FF5(406), FF6(407), 重み付け器S(40
0), 重み付け器T(401), 重み付け器U(402),重み付け器V
(403), 重み付け器W(404)は、減算器Z(409)によって加
算器Z(408)出力から識別器Z(410)出力を差し引いた誤差
Z(412)が小さくなるようにトレーニングする等の手段で
最適化される。
【0106】本実施例では、受信信号が遅延時間差のあ
る2波のみ場合を説明しているが、3波あるいはそれ以
上の波数で構成されている場合でもこの構成を拡張すれ
ばよい。すなわち、遅延器とその出力に対する重み付け
器の数を増やす。また、除去すべき干渉信号の種類は2
種類の場合を説明しているが、さらに多い場合でも等化
器を除去すべき干渉信号の種類+1だけ用意すれば除去
可能である( そのうち干渉信号の種類の等化器は、識別
器のかわりに信号発生器を設ける。)。さらにフォワー
ドタップのタップ間隔をシンボル間隔の整数分の一にす
ることにより、所望信号と干渉信号のタイミングずれや
同期のタイミングずれを吸収し、耐隣接干渉波にも優れ
た性能をもつようにすることができる。また、動作説明
では、第2の干渉信号用等化器、第1の干渉信号用等化
器、所望信号用等化器の順に演算を行って、信号発生器
は所望信号用等化器と第1の干渉信号用等化器において
あるが、どのような順番で行っても良い( 信号発生器の
無い等化器の処理を最初に行う。) 。さらに、本実施例
では、2ブランチのダイバーシチを説明しているが、ダ
イバーシチのブランチ数はいくつでも良い。
【0107】このように、実施例9の構成をとることに
より、遅延波がない場合には実施例8より少ない演算量
で実施例8と同等の性能を得ることができる。
【0108】
【発明の効果】本発明は、上記各実施例から明らかなよ
うに、干渉信号をも推定して受信信号から引くという構
成を取っている上に遅延時間差をも考慮しているため、
従来例1に比べると干渉信号による歪の除去効果は大き
い。また、従来例2に比べると格段に演算量が少なく、
実現性および消費電力の面で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるデータ受信装置の概
略構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施例2におけるデータ受信装置の概
略構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施例3におけるデータ受信装置の概
略構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施例4におけるデータ受信装置の概
略構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施例5におけるデータ受信装置の概
略構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施例6におけるデータ受信装置の概
略構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施例7におけるデータ受信装置の概
略構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施例8におけるデータ受信装置の概
略構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施例9におけるデータ受信装置の概
略構成を示すブロック図
【図10】本発明と従来例における回線モデルのブロッ
ク図
【図11】従来のデータ受信装置(従来例1)の概略構
成を示すブロック図
【図12】従来のデータ受信装置(従来例2)の概略構
成を示すブロック図
【符号の説明】
(図1) 71 アンテナ1 72 アンテナ2 73 フォワードタップ1 74 フォワードタップ3 75 フォワードタップ2 76 フォワードタップ4 77 重み付け器I 78 重み付け器K 79 重み付け器J 80 重み付け器L 81 加算器X 82 加算器Y 83 減算器X 84 減算器Y 85 識別器X 86 識別器Y 87 遅延器X 88 遅延器Y 89 誤差X 90 誤差Y 91 復調X 92 復調Y (図2) 101 アンテナ1 102 アンテナ2 103 フォワードタップ1 104 フォワードタップ3 105 フォワードタップ2 106 フォワードタップ4 107 重み付け器I 108 重み付け器K 109 重み付け器J 110 重み付け器L 111 加算器X 112 加算器Y 113 減算器X 114 減算器Y 115 識別器X 116 識別器Y 117 遅延器X 118 遅延器Y 119 誤差X 120 誤差Y 121 復調X 122 復調Y 123 重み付け器M 124 重み付け器N (図3) 131 アンテナ1 132 アンテナ2 133 フォワードタップ1 134 フォワードタップ3 135 フォワードタップ2 136 フォワードタップ4 141 加算器X 142 加算器Y 143 減算器X 144 減算器Y 145 識別器X 146 識別器Y 149 誤差X 150 誤差Y 151 復調X 152 復調Y 153 重み付け器M 154 重み付け器N (図4) 161 アンテナ1 162 アンテナ2 163 フォワードタップ1 164 フォワードタップ3 165 フォワードタップ2 166 フォワードタップ4 167 重み付け器I 168 重み付け器K 169 重み付け器J 170 重み付け器L 171 加算器X 172 加算器Y 173 減算器X 174 減算器Y 176 識別器Y 177 遅延器X 178 遅延器Y 179 誤差X 180 誤差Y 181 復調X 182 復調Y 183 重み付け器M 184 重み付け器N 185 信号発生器 (図5) 191 アンテナ1 192 アンテナ2 193 フォワードタップ1 194 フォワードタップ3 195 フォワードタップ2 196 フォワードタップ4 201 加算器X 202 加算器Y 203 減算器X 204 減算器Y 206 識別器Y 208 遅延器Y 209 誤差X 210 誤差Y 211 復調X 212 復調Y 213 重み付け器M 214 重み付け器N 215 信号発生器 (図6) 221 アンテナ1 222 アンテナ2 223 フォワードタップ1 224 フォワードタップ3 225 フォワードタップ2 226 フォワードタップ4 227 重み付け器I 228 重み付け器K 229 重み付け器J 230 重み付け器L 231 加算器X 232 加算器Y 233 減算器X 234 減算器Y 236 識別器Y 237 遅延器X 238 遅延器Y 239 誤差X 240 誤差Y 241 復調X 242 復調Y 243 重み付け器M 244 重み付け器N 245 信号発生器 246 重み付け器O 247 重み付け器P 248 重み付け器R 249 重み付け器Q 250 重み付け器S 251 重み付け器T 252 重み付け器U 253 重み付け器V 254 重み付け器W 255 遅延器Z 256 フォワードタップ5 257 フォワードタップ6 258 加算器Z 259 減算器Z 260 識別器Z 261 復調Z 262 誤差Z (図7) 271 アンテナ1 272 アンテナ2 273 フォワードタップ1 274 フォワードタップ3 275 フォワードタップ2 276 フォワードタップ4 281 加算器X 282 加算器Y 283 減算器X 284 減算器Y 286 識別器Y 289 誤差X 290 誤差Y 291 復調X 292 復調Y 293 重み付け器M 294 重み付け器N 295 信号発生器 297 重み付け器P 299 重み付け器R 302 重み付け器U 303 重み付け器V 306 フォワードタップ5 307 フォワードタップ6 308 加算器Z 309 減算器Z 310 識別器Z 311 復調Z 312 誤差Z (図8) 321 アンテナ1 322 アンテナ2 323 フォワードタップ1 324 フォワードタップ3 325 フォワードタップ2 326 フォワードタップ4 327 重み付け器I 328 重み付け器K 329 重み付け器J 330 重み付け器L 331 加算器X 332 加算器Y 333 減算器X 334 減算器Y 337 遅延器X 338 遅延器Y 339 誤差X 340 誤差Y 341 復調X 342 復調Y 343 重み付け器M 344 重み付け器N 345 信号発生器X 346 重み付け器O 347 重み付け器P 348 重み付け器R 349 重み付け器Q 350 重み付け器S 351 重み付け器T 352 重み付け器U 353 重み付け器V 354 重み付け器W 355 遅延器Z 356 フォワードタップ5 357 フォワードタップ6 358 加算器Z 359 減算器Z 360 識別器Z 361 復調Z 362 誤差Z 363 信号発生器Y (図9) 371 アンテナ1 372 アンテナ2 373 フォワードタップ1 374 フォワードタップ3 375 フォワードタップ2 376 フォワードタップ4 381 加算器X 382 加算器Y 383 減算器X 384 減算器Y 389 誤差X 390 誤差Y 391 復調X 392 復調Y 393 重み付け器M 394 重み付け器N 395 信号発生器 397 重み付け器P 399 重み付け器R 402 重み付け器U 403 重み付け器V 406 フォワードタップ5 407 フォワードタップ6 408 加算器Z 409 減算器Z 410 識別器Z 411 復調Z 412 誤差Z 413 信号発生器Y (図10) 1 信号X 発生器 2 信号Y 発生器 3 遅延器 4 遅延器 5 遅延器 6 遅延器 7 重み付け器 8 重み付け器 9 重み付け器 10 重み付け器 11 重み付け器 12 重み付け器 13 重み付け器 14 重み付け器 15 加算器 16 加算器 17 受信信号A 18 受信信号B (図11) 21 アンテナ 22 アンテナ 23 フォワードタップ 24 フォワードタップ 25 重み付け器 26 加算器 27 減算器 28 識別器 29 遅延器 30 誤差X 31 復調X (図12) 41 アンテナ 42 アンテナ 43 減算器 44 減算器 45 加算器 46 加算器 47 乗算器 48 乗算器 49 乗算器 50 乗算器 51 回線推定器A 52 回線推定器B 53 信号X 再生器A 54 信号X 再生器B 55 信号Y 再生器A 56 信号Y 再生器B 57 自乗計算器 58 自乗計算器 59 加算器 60 MLSE等化器 61 復調X,Y
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−303074(JP,A) 特開 平6−29886(JP,A) 特開 平6−204902(JP,A) 特開 平4−271508(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/08 H03H 21/00 H04B 7/005

Claims (41)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号を受信する2本のアンテナと、フォ
    ワードタップとバックワードタップを有する並列に配置
    された2つの等化器と、前記2つの等化器において各々
    の出力を遅延させて重み付けを行った値を、他方の等化
    に格納されている識別前の値から差し引く手段を備え
    たデータ受信装置。
  2. 【請求項2】 アンテナの数を、除去すべき干渉信号の
    種類+1以上の数とし、並列に配置する等化器の数を、
    除去すべき干渉信号の種類+1以上の数とした請求項1
    記載のデータ受信装置。
  3. 【請求項3】 フォワードタップのタップ間隔を、シン
    ボル間隔の整数分の一とした請求項1または2記載のデ
    ータ受信装置。
  4. 【請求項4】 フォワードタップとバックワードタップ
    を有する並列に配置された2つの等化器と、所望信号用
    の等化器の出力および1シンボル前の出力を遅延させた
    信号にそれぞれ重み付けを行って干渉信号用の等化器の
    識別前の値から差し引く手段と、前記干渉信号用の等化
    器の出力および1シンボル前の出力を遅延させた信号に
    それぞれ重み付けを行って前記所望信号用の等化器の識
    別前の値から差し引く手段とを備えたデータ受信装置。
  5. 【請求項5】 並列に配置する等化器の数を、除去すべ
    き干渉信号の種類+1以上の数とした請求項4記載のデ
    ータ受信装置。
  6. 【請求項6】 フォワードタップのタップ間隔を、シン
    ボル間隔の整数分の一とした請求項4または5記載のデ
    ータ受信装置。
  7. 【請求項7】 所望信号用の等化器と干渉信号用の等化
    器の演算順序を、この順序または逆の順序で行う請求項
    4から6のいずれかに記載のデータ受信装置。
  8. 【請求項8】 相互の出力に重み付けをして差し引く動
    作を複数回繰り返す請求項4から7のいずれかに記載の
    データ受信装置。
  9. 【請求項9】 フォワードタップを有する並列に配置さ
    れた2つの等化器と、所望信号用の等化器の出力に重み
    付けを行って干渉信号用の等化器の識別前の値から差し
    引く手段と、前記干渉信号用の等化器の出力に重み付け
    を行って前記所望信号用の等化器の識別前の値から差し
    引く手段とを備えたデータ受信装置。
  10. 【請求項10】 並列に配置する等化器の数を、除去す
    べき干渉信号の種類+1以上の数とした請求項9記載の
    データ受信装置。
  11. 【請求項11】 フォワードタップのタップ間隔を、シ
    ンボル間隔の整数分の一とした請求項9または10記載
    のデータ受信装置。
  12. 【請求項12】 所望信号用の等化器と干渉信号用の等
    化器の演算順序を、この順序または逆の順序で行う請求
    項9から11のいずれかに記載のデータ受信装置。
  13. 【請求項13】 相互の出力に重み付けをして差し引く
    動作を複数回繰り返す請求項9から12のいずれかに記
    載のデータ受信装置。
  14. 【請求項14】 フォワードタップとバックワードタッ
    プを有する並列に配置された2つの等化器と、受信され
    る可能性のある信号を順次発生する信号発生器と、干渉
    信号用の等化器の出力を求める際に前記信号発生器の出
    力および1シンボル前の所望信号用の等化器の出力を遅
    延させた信号にそれぞれ重み付けを行って干渉信号用の
    等化器の識別前の値から差し引く手段と、前記干渉信号
    用の等化器の出力および1シンボル前の出力を遅延させ
    た信号にそれぞれ重み付けを行って前記所望信号用の等
    化器の識別前の値から差し引く手段とを備え、前記信号
    発生器から順次発生した信号のうち最も良いと推測され
    るものを選択するデータ受信装置。
  15. 【請求項15】 フォワードタップのタップ間隔を、シ
    ンボル間隔の整数分の一とした請求項14記載のデータ
    受信装置。
  16. 【請求項16】 所望信号用の等化器と干渉信号用の等
    化器の演算順序を、この順序または逆の順序で行う請求
    項14または15記載のデータ受信装置。
  17. 【請求項17】 信号発生器の発生する信号のうち最も
    良いと推測されるものを選択する基準として、所望信号
    用等化器と干渉信号用等化器の誤差の2乗和を用いる請
    求項14から16のいずれかに記載のデータ受信装置。
  18. 【請求項18】 フォワードタップを有する並列に配置
    された2つの等化器と、受信される可能性のある信号を
    順次発生する信号発生器と、干渉信号用の等化器の出力
    を求める際に前記信号発生器の出力および1シンボル前
    の所望信号用の等化器の出力を遅延させた信号にそれぞ
    れ重み付けを行って干渉信号用の等化器の識別前の値か
    ら差し引く手段と、前記干渉信号用の等化器の出力およ
    び1シンボル前の出力を遅延させた信号にそれぞれ重み
    付けを行って所望信号用の等化器の識別前の値から差し
    引く手段とを備え、前記信号発生器から順次発生した信
    号のうち最も良いと推測されるものを選択するデータ受
    信装置。
  19. 【請求項19】 フォワードタップのタップ間隔を、シ
    ンボル間隔の整数分の一とした請求項18記載のデータ
    受信装置。
  20. 【請求項20】 所望信号用の等化器と干渉信号用の等
    化器の演算順序を、この順序または逆の順序で行う請求
    項18または19記載のデータ受信装置。
  21. 【請求項21】 信号発生器の発生する信号のうち最も
    良いと推測されるものを選択する基準として、所望信号
    用等化器と干渉信号用等化器の誤差の2乗和を用いる請
    求項18から20のいずれかに記載のデータ受信装置。
  22. 【請求項22】 フォワードタップとバックワードタッ
    プを有する並列に配置された3つの等化器と、受信され
    る可能性のある信号を順次発生する信号発生器と、2つ
    の干渉信号用の等化器の出力を求める際に前記信号発生
    器の出力および1シンボル前の所望信号用等化器の出力
    を遅延させた信号にそれぞれ重み付けを行って一方の干
    渉信号用等化器で差し引く手段と、前記一方の干渉信号
    用の等化器の出力および1シンボル前の出力を遅延させ
    た信号にそれぞれ重み付けを行って他方の干渉信号用等
    化器と所望信号用等化器で差し引く手段とを備え、前記
    信号発生器から順次発生した信号のうち最も良いと推測
    されるものを選択するデータ受信装置。
  23. 【請求項23】 フォワードタップのタップ間隔を、シ
    ンボル間隔の整数分の一とした請求項22記載のデータ
    受信装置。
  24. 【請求項24】 所望信号用の等化器と複数の干渉信号
    用の等化器の演算順序を、この順序または逆の順序で行
    う請求項22または23記載のデータ受信装置。
  25. 【請求項25】 並列に配置する等化器の数を、除去す
    べき干渉信号の種類+1以上の数とした請求項22から
    24のいずれかに記載のデータ受信装置。
  26. 【請求項26】 信号発生器の発生する信号のうち最も
    良いと推測されるものを選択する基準として、所望信号
    用等化器と全ての干渉信号用等化器の誤差の2乗和を用
    いる請求項22から25のいずれかに記載のデータ受信
    装置。
  27. 【請求項27】 フォワードタップを有する並列に配置
    された3つの等化器と、受信される可能性のある信号を
    順次発生する信号発生器と、2つの干渉信号用の等化器
    の出力を求める際に前記信号発生器の出力に重み付けを
    行って一方の干渉信号用等化器で差し引く手段と、前記
    一方の干渉信号用の等化器の出力に重み付けを行って他
    方の干渉信号用等化器と所望信号用の等化器で差し引く
    手段とを備え、前記信号発生器から順次発生した信号の
    うち最も良いと推測されるものを選択するデータ受信装
    置。
  28. 【請求項28】 フォワードタップのタップ間隔を、シ
    ンボル間隔の整数分の一とした請求項27記載のデータ
    受信装置。
  29. 【請求項29】 所望信号用の等化器と複数の干渉信号
    用の等化器の演算順序を、この順序または逆の順序で行
    う請求項27または28記載のデータ受信装置。
  30. 【請求項30】 並列に配置する等化器の数を、除去す
    べき干渉信号の種類+1以上の数とした請求項27から
    29のいずれかに記載のデータ受信装置。
  31. 【請求項31】 信号発生器の発生する信号のうち最も
    良いと推測されるものを選択する基準として、所望信号
    用等化器と全ての干渉信号用等化器の誤差の2乗和を用
    いる請求項27から30のいずれかに記載のデータ受信
    装置。
  32. 【請求項32】 フォワードタップとバックワードタッ
    プを有する並列に配置された3つの等化器と、受信され
    る可能性のある信号の組を順次発生する所望信号用等化
    器の信号発生器と第1の干渉信号用等化器の信号発生器
    と、第2の干渉信号用の等化器の出力を求める際に前記
    2つの信号発生器出力および1シンボル前の出力を遅延
    させた信号にそれぞれ重み付けを行って差し引く手段
    と、前記第1の干渉信号用の等化器の出力を求める際に
    前記所望信号用等化器の信号発生器出力および1シンボ
    ル前の出力を遅延させた信号と第2の干渉信号用等化器
    出力および1シンボル前の出力を遅延させた信号にそれ
    ぞれ重み付けを行って差し引く手段と、所望信号用の等
    化器の出力を求める際に前記第1の干渉信号用等化器の
    信号発生器出力および1シンボル前の出力を遅延させた
    信号と第2の干渉信号用等化器出力および1シンボル前
    の出力を遅延させた信号にそれぞれ重み付けを行って差
    し引く手段とを備え、順次発生した信号の組のうち最も
    良いと推測されるものを選択するデータ受信装置。
  33. 【請求項33】 フォワードタップのタップ間隔を、シ
    ンボル間隔の整数分の一とした請求項32記載のデータ
    受信装置。
  34. 【請求項34】 所望信号用の等化器と複数の干渉信号
    用の等化器の演算順序を、この順序または逆の順序で行
    う請求項32または33記載のデータ受信装置。
  35. 【請求項35】 並列に配置する等化器の数を、除去す
    べき干渉信号の種類+1以上の数とした請求項32から
    34のいずれかに記載のデータ受信装置。
  36. 【請求項36】 信号発生器の発生する信号のうち最も
    良いと推測されるものを選択する基準として、所望信号
    用等化器と全ての干渉信号用等化器の誤差の2乗和を用
    いる請求項32から35のいずれかに記載のデータ受信
    装置。
  37. 【請求項37】 フォワードタップを有する並列に配置
    された3つの等化器と、受信される可能性のある信号の
    組を順次発生する所望信号用等化器の信号発生器と第1
    の干渉信号用等化器の信号発生器と、第2の干渉信号用
    の等化器の出力を求める際に前記2つの信号発生器出力
    および1シンボル前の出力を遅延させた信号にそれぞれ
    重み付けを行って差し引く手段と、第1の干渉信号用の
    等化器の出力を求める際に所望信号用等化器の信号発生
    器出力および1シンボル前の出力を遅延させた信号と第
    2の干渉信号用等化器出力および1シンボル前の出力を
    遅延させた信号にそれぞれ重み付けを行って差し引く手
    段と、所望信号用の等化器の出力を求める際に前記第1
    の干渉信号用等化器の信号発生器出力および1シンボル
    前の出力を遅延させた信号と第2の干渉信号用等化器出
    力および1シンボル前の出力を遅延させた信号にそれぞ
    れ重み付けを行って差し引く手段とを備え、順次発生し
    た信号の組のうち最も良いと推測されるものを選択する
    データ受信装置。
  38. 【請求項38】 フォワードタップのタップ間隔を、シ
    ンボル間隔の整数分の一とした請求項37記載のデータ
    受信装置。
  39. 【請求項39】 所望信号用の等化器と複数の干渉信号
    用の等化器の演算順序を、この順序または逆の順序で行
    う請求項37または38記載のデータ受信装置。
  40. 【請求項40】 並列に配置する等化器の数を、除去す
    べき干渉信号の種類+1以上の数とした請求項37から
    39のいずれかに記載のデータ受信装置。
  41. 【請求項41】 信号発生器の発生する信号のうち最も
    良いと推測されるものを選択する基準として、所望信号
    用等化器と全ての干渉信号用等化器の誤差の2乗和を用
    いる請求項37から40のいずれかに記載のデータ受信
    装置。
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