JP2002064467A - 符号分割多重アクセス(cdma)通信システムにおける多重アクセス干渉除去のための方法および装置 - Google Patents

符号分割多重アクセス(cdma)通信システムにおける多重アクセス干渉除去のための方法および装置

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JP2002064467A JP2001198949A JP2001198949A JP2002064467A JP 2002064467 A JP2002064467 A JP 2002064467A JP 2001198949 A JP2001198949 A JP 2001198949A JP 2001198949 A JP2001198949 A JP 2001198949A JP 2002064467 A JP2002064467 A JP 2002064467A
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    • H04B1/712Weighting of fingers for combining, e.g. amplitude control or phase rotation using an inner loop

Abstract

(57)【要約】 【課題】CDMAの信号対雑音比におけるノイズ成分
は、他のユーザの送信により生じる何らかの干渉をも含
み、これらを高い信頼性で除去する。 【解決手段】従来の多段並列干渉除去(MPIC)装置
と、空間および時間ダイバーシティの探査との組合わせ
によって更に高い信頼性が得られる。信号は、複数の空
間的に分離された受信アンテナ12で受信され、複数の
伝搬パスに空間ダイバーシティを生じ、受信信号の時間
ダイバーシティを生じる。信号はデスプレッダ60にお
いてユーザにより分離される。処理モジュール62が、
信号対雑音比(SNR)を最大化するため、各ユーザに
対する分解可能なマルチパス信号成分の最適なサブセッ
トを選別する。選別された信号は、各ユーザごとにコヒ
ーレントに組合わせてユーザ信号の推定値の信頼し得る
セットを生じ、これが各ユーザに対するMAIの反復的
な計算のためMPIC装置にカスケード接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号分割多重アク
セス(符号分割多元接続)(CDMA)を用いる通信シ
ステムにおける性能を改善する手法に関し、特にこのよ
うな形式の通信システムの同時に複数のユーザ間の干渉
を減じる手法に関する。
【0002】
【従来の技術】CDMAは、通信のスペクトル拡散形態
であり、これは情報の送信に必要な最小限を越える帯域
幅を占有する信号として情報が伝送されることを意味す
る。CDMAにおいては、スペクトラム拡散は、送信さ
れるデータとは独立するコードによって達成される。デ
ータは、送信に先立ちコードを変調し、その後受信機の
同期コード発生器が受信信号を逆拡散(拡散解除)して
データを回復する。CDMAシステムの複数のユーザ
は、同じ周波数帯域を共用して同時に送信するが、各ユ
ーザが異なるコードと関連しかつコードが直交している
と言われ、すなわち理論的にはこれらコードは受信機に
おいて独立的に検出可能である。CDMAは、無線ディ
ジタル通信のための代替的手法に関して重要な幾つかの
利点を有する。1つの不利益は、複数のユーザが同時に
同じ受信機に送信しているとき多重アクセス干渉(MA
I)が本質的に生じることである。実際の通信システム
においては、たとえ各ユーザ信号に対して完全な直交コ
ードが用いられても、信号フェージングおよび周波数誤
差が直交の喪失を結果として生じるゆえに、完全な直交
性は失われる。更に、限られた数の直交コードしかない
ため、疑似ノイズ(PN)・コードもまたCDMAシス
テムにおいて用いられる。PNコードが完全に直交でな
いゆえに、ユーザの信号は、ある程度は相互干渉すなわ
ちMAIを免れないことになる。モバイル通信システム
の関連においては、単一の基地局の受信機はこの基地局
によるサービスを受ける同じ地域の「セル」における複
数のユーザからの信号を同時に受信し得る。通信システ
ムにおける性能の重要な尺度は、一般に信号対雑音比
(SNR)である。特に、ディジタル通信においては、
このSN比はEb/N0すなわちビット・ノイズ電力密度
当たりのエネルギと呼ばれる。当該明細書では、用語S
NRは用いられるが、この比が更に特化した用語Eb
0を指すことが理解されよう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】CDMAにおいて、信
号対雑音比におけるノイズ成分は、ランダムなノイズ、
しばしば無線周波(RF)通信チャネルにおいて生じる
制御不能なノイズばかりでなく、他のユーザの伝送によ
り生じる何らかの干渉をも含んでいる。特定のユーザ、
例えばユーザ#1の場合、ユーザ#2およびユーザ#3
ないし#Nの送信は、ユーザ#1に関するかぎりノイズ
の要因である。CDMAの早期バージョンでは、多重ア
クセス干渉(MAI)は1つのセルにおける複数のユー
ザに供する当然の結果として認識されたが、考えられた
唯一の解決法は、1つの受信機により供することが可能
なユーザ数を減じることであった。MAIの存在は、シ
ステム容量、すなわち、同時に送信帯域幅を共有し得る
ユーザ数を制限し、各ユーザに対する音質を下げること
によってシステム性能に影響を及ぼす。
【0004】最近実現されたCDMAシステムは、容量
の増加と音質の改善という2重の利益を達成するために
MAIを緩和すようと試みてきた。本発明に先立ち、M
AI緩和は、多段並列干渉除去(MPIC)法と呼ばれ
る手法によってある程度達成されてきた。MPICは、
まず全てのユーザに対する信号を検出し、次に、他のユ
ーザの検出信号を組合わせることにより各ユーザに課さ
れる多重アクセス干渉を推定する。干渉除去は、各ユー
ザの受信信号からこのユーザに対する推定されたMAI
を差引くことによって行われる。除去の第2段では、補
正された信号を用いて、各ユーザ信号に対する第2段の
MAI除去を計算する。MPIC法はシステム性能にお
ける著しい改善をもたらし得るが、1つの大きな欠点
は、結果がより正確なMAI値に収束するのではなく発
散しがちなことである。この手法は、各反復において全
てのユーザに対するデータ・ビットの正確な検出に依存
している。ノイズの影響の尺度であるビット誤り率(B
ER)は、干渉レベルおよびBERが高くなるとき、各
反復、特に最初の数反復において改善がなく、従って当
該手法はしばしば誤りを生じがちである。
【0005】特に、MPICの各段は、前段の検出デー
タ・ビットから推定されるようにMAIを除去する。干
渉が次々に相殺されるため、性能は連続的な各MPIC
段によって理想的に改善される。不都合なことには、M
AIが推定する誤りは、非ゼロのビット誤り率(BE
R)のゆえに不可避であり、段数を更に多くしても、性
能の改善は保証されない。最近になって、MAIの部分
的な除去しが堤案され、この場合の部分的とは、MAI
を各ビット推定の確度に比例して重みづけを行うことに
よって実現される。更に信頼性の高いMAI推定が用い
られるとすると、MPICは更に収束傾向が高くなる。
(D.DivsalarおよびM.K.Simonの
「並列干渉除去を用いて改善されたCDMA性能(Im
provedCDMA Performance Us
ing Parallel Interference
Cancellation)」(IEEE Tran
sactions on Communication
s、第46巻第2部、1998年2月)参照)。他は、
重みづけがLMS(最小2乗平均)アルゴリズムによる
受信信号と各推定信号の加重和との間のユークリッド空
間距離の最小化により最適化される適応型MPICを堤
案した。(G.Xue、J.Weng、T.Le−Ng
ocおよびS.Taharの「CDMAに対する適応型
多段並列干渉除去法(Adaptive Multis
tage Parallel Interferenc
e Cancellation for CDMA)」
(ICC、カナダ国バンクーバー、1999年)参
照。)以上のことから、MAIの影響を減じるための従
来技術の試み、特にMPICが完全に信頼できるもので
ないことが理解されよう。MPICの拡張バージョンで
さえ、BERが著しく高い場合は、つねに収束しない。
1つ、あるいはそれ以上の信頼し得る代替策は、CDM
Aの多くの用途において有効であり、本発明はこの目的
に関するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、符号分割多重
アクセス(CDMA)通信システムにおける多重アクセ
ス干渉(MAI)除去のための方法および対応装置に存
在する。先に述べた多重並列干渉除去(MPIC)法の
短所を克服するため、本発明は、空間ダイバーシティ利
得を用いて受信した各ユーザ信号ごとに高い信号対雑音
比(SNR)を達成し、これにより低い初期ビット誤り
率(BER)を獲得する。良好な多重アクセス干渉(M
AI)除去法は、各段において低BERを生じることに
依存する。初期の低BERは、多段並列干渉除去(MP
IC)の初段および後続段において更に有効なMAI除
去を生じる結果となる。本明細書において更に詳細に述
べるように、空間ダイバーシティ利得の使用から得られ
る高いSNRの直接的な結果として低BERが取得され
る。
【0007】要約すれば、本発明の方法は、空間的に分
離された複数のアンテナにおいて、複数のユーザの少な
くとも一部から複数の伝搬パスにより送信され分割可能
なマルチパス成分としてアンテナに到達する信号を同時
に受信し、各ユーザごとに、全てのアンテナで受信され
る全てのマルチパス成分から最も高い信号対雑音比を生
じるユーザ信号の分解可能なマルチパス成分のサブセッ
トを選択し、空間および時間ダイバーシティを用いて信
号対雑音比が最大化された単一の組合わせ受信信号を各
ユーザごとに取得するためマルチパス成分の選択された
サブセットをコヒーレントに合成されるステップを含ん
でいる。本発明の文脈において、用語「サブセット」が
完全なセットを含むことが理解されよう。このため、M
個の各アンテナから得たL個のマルチパス成分から選択
されたn個のマルチパス信号成分のサブセットは、同数
のMHL信号を含む。従って、同数のMHL信号から特
定のユーザに対する1つの複合信号が得られる。当該方
法は更に、各ユーザごとに多重アクセス干渉(MAI)
を推定し、MAIについて補償されたユーザ信号の推定
値を得るため受信信号からMAIを減算するステップを
含んでいる。MAIの推定値を生成し、これら推定値を
受信信号から減算するステップが、並列干渉除去の1つ
以上の段により行われる。
【0008】特に、本発明の方法は、複数の異なる伝搬
パスを移動するマルチパス成分として少なくとも一部が
アンテナに到達する、CDMA通信システムの複数のユ
ーザからの信号を複数の空間分離されたアンテナで同時
に受信し、受信信号をディジタル形式へ変換し、各アン
テナにおいて受信された信号をマルチパス成分とユーザ
により分離し、比較的高い信号対雑音比を持つように選
択される複数の信号を、各ユーザごとに全てのアンテナ
から得た全てのマルチパス成分から選択し、所望のユー
ザに対する高い信号対雑音比(SNR)を生じるように
選択された信号をコヒーレントに組合わせるステップを
含んでいる。最後に、当該方法は、前のステップにより
得た組合わされたユーザ信号について多段並列干渉除去
(MPIC)を行うことを含んでいる。当該方法は、時
間および空間のダイバーシティを用いてユーザ信号の正
確な推定値を提供する。従って、多重アクセス干渉は、
MPICのみよりも信頼性をもって相殺される。
【0009】多段並列干渉除去を行うステップは、ユー
ザと関連する拡散コードを用いて個々の複合ユーザ信号
を拡散し、拡散信号の部分和として得た1組の推定MA
I除去を計算し、各ユーザごとの部分和が全ての他のユ
ーザ信号の和として計算され、MAIに対して補償され
た拡散ユーザ信号の第1の推定値を取得するため受信し
たがまだ逆拡散されていない信号から各部分和を減算
し、次に以前のステップにおいてMAIに対し補償され
た拡散ユーザ信号を逆拡散し、MAIに対し補償された
ユーザ信号のさらに正確な推定値を取得するため、前の
ステップを少なくとも1回反復することを含んでいる。
【0010】本発明はまた、符号分割多重アクセス(C
DMA)通信システムにおける複数の多重アクセス干渉
(MAI)の除去のための受信装置に関して規定され
る。当該装置は、受信装置へ同時に送信する複数のユー
ザからの信号を受信する複数のアンテナを含み、少なく
とも一部のユーザからの信号は直接および間接パスを通
過するマルチパス成分として受信され、各アンテナに結
合された複数の無線周波(RF)受信機と、ユーザおよ
びマルチパス成分により受信された信号を分離するため
各アンテナに結合された信号処理手段と、全てのアンテ
ナを介して受信された全てのマルチパス成分から各ユー
ザに対して信号のサブセットを選択する手段とを含み、
前記選択は信号対雑音比の最大化に基いて行われ、高い
信号対雑音比を持つ推定されたユーザ信号の初期セット
を取得するため、各ユーザに対して選択された信号をコ
ヒーレントに組合わせる手段と、前記装置要素とカスケ
ード配列で接続されて各ユーザに対してビット誤り率を
減じるよう働く複数アクセス干渉除去の相殺を行う多段
並列干渉除去(MPIC)回路とを含んでいる。装置に
より得られた推定ユーザ信号の初期セットが、MPIC
回路の更に有効な信頼性の高い動作を提供する。
【0011】各ユーザに対して選択された信号成分をコ
ヒーレントな合成時に、複数のアンテナで受信されたマ
ルチパス成分に対するタイミングおよび追跡情報は、処
理を容易にするため共用することができる。
【0012】以上の要約から、本発明がCDMA手法に
おける重要な進展を示すことが判るであろう。特に、本
発明は、多重アクセス干渉除去に対して更に高い信頼性
の装置を提供し、これによりシステム容量を増大し、送
信音質を改善する。本発明の他の特質および利点につい
ては、添付図面に関して以降の更に詳細な記述を参照す
れば明らかになるであろう。
【0013】
【発明の実施の形態】例示による添付図面に示されるよ
うに、本発明は、符号分割多重アクセス(CDMA)通
信システムにおける多重アクセス干渉(MAI)の影響
を減じあるいは除去するための手法に関するものであ
る。CDMAシステムにおいては、複数のユーザが共通
した拡散スペクトラム周波数帯域を占有することがあ
る。しかし、各ユーザの送信機が別個のディジタル・コ
ードを用いて送信された信号を拡散するゆえに、多くの
情報信号は独立的に回復可能である。異なるコードは、
受信機で分割可能であり、各ディジタル・コードがユー
ザ情報信号により変調される。通信システムにおけるシ
ステム性能の重要な尺度は、信号対雑音比(SNR)で
ある。CDMAシステムにおいては、「雑音」とは、無
線周波(RF)通信チャネルに誘起されるランダム雑音
のみでなく、任意のユーザに及ぼす他のユーザの信号の
干渉作用をも含む。例えば、近くの受信機へ送信する第
1のユーザは、同じ受信機へ同時に送信している他のユ
ーザからの干渉を受ける。このような種類の干渉の存在
は、雑音と同様に、システム性能の低下を生じる結果と
なる。特に、システム容量が低減され、無線電話システ
ムでは、各チャネルにおける音声品質が悪影響を受け
る。過去においては、CDMAシステムの設計者は、同
じ受信機へ同時に送信し得るユーザ数を最小限に抑える
ことを推奨することによって、この問題に対処した。C
DMAシステムの設計が進化するに伴い、多重アクセス
干渉除去を試みる手法が開発された。
【0014】図1は、多段並列干渉除去(MPIC)法
と呼ばれる公知手法を略図的に示している。3つがユー
ザ#1、ユーザ#2、ユーザ#Kとして10で示される
複数の同時に動作しているユーザ送信機が、送信データ
の回復を生じる独立的な拡散コードを含むCDMA伝送
を生じる。ユーザ送信機10からの信号は、通信基地局
(図には全体が示されていない)における受信機の一部
である1つのアンテナ12により受信される。受信信号
は、ブロック14で示されるようにまずベースバンド周
波数へダウンコンバートされ、次にブロック16に示さ
れるように、広い周波数帯域にわたる元の伝送を拡散す
るため使用された独立コード・シーケンスに対応する整
合フィルタのバンクにおいて処理することによって「逆
拡散(拡散解除)」される。信号の逆拡散は、ユーザ送
信機10により送信されるデータのビット・ストリーム
の回復を許容する。従来のCDMA受信機処理を用いる
と、逆拡散および関連する復号化ステップは、同時のユ
ーザから送信されるデータに対応する複数(K個)の独
立ビット・ストリーム18の回復をもたらす結果とな
る。送信データ信号は、CDMA無線電話システムの場
合、音声のデジタル相当量である。アナログ音声信号を
送信機においてディジタル・データへ変換し、その後こ
のディジタル・データを再び音声へ変換することは、本
発明を構成しない従来の手法によって達成される。先に
述べたように、ユーザのデータ・ストリームの各々は、
他のユーザの送信が同時に存在するゆえに、多重アクセ
ス干渉(MAI)を受ける。
【0015】MPIC法による処理のために、回復した
複数のビット・ストリームは、送信信号を再生するのに
最初に用いるが、独立形式においてである。ブロック2
0に示されるように、データ・ストリームは、各ユーザ
に対して既知の拡散コードを用いる変調により再び拡散
され、チャネル複合利得の推定に従って調整される。こ
れは、MAI除去の初段における最初のステップであ
る。データ信号の拡散は、ライン22に示されるよう
に、Kの活動状態の送信機#1、#2、、、#Kまでな
どのそれぞれに1つずつKの拡散スペクトラム信号を生
じる。これらの信号は、次に、加算回路24.1、2
4.2および24.Kにより示されるように、選定され
たサブセットで空間的に合成される。加算回路24.1
においては、ユーザ#1と関連する1つを除く全ての信
号、すなわちユーザ#2ないし#Kからの信号が加算さ
れる。加算回路24.2においては、ユーザ#2と関連
する1つを除く全ての信号、すなわちユーザ#1および
ユーザ#3ないし#Kの他のユーザからの信号が加算さ
れる。加算回路24.Kにおいては、ユーザ#Kと関連
する1つを除く全ての信号が加算される。一般に、ユー
ザ#n(図示されていない)においては、加算回路(図
示されていない)がユーザ#n以外のユーザからの全て
のユーザ信号を加算する。
【0016】加算回路24.1ないし加算回路24.K
からの出力は、それぞれユーザ#1ないし#Kに対する
MAIの推定値を表わす。これらの推定値は、それぞれ
他のセットの加算回路26.1ないし26.Kに対する
負の入力として接続される。これらの加算回路はそれぞ
れ、逆拡散に先立って元のベースバンド信号を正の入力
として有し、該正の入力はライン28上を加算回路2
6.1ないし26.Kに接続される。加算回路26.1
ないし26.Kの出力は別の組の整合フィルタ30に結
合され、これらフィルタがもう一度信号を逆拡散してラ
イン32.1ないし32.K上に出力を生じる。これら
ラインの各々は、決定回路34.1ないし34.Kに接
続され、この回路がいつでも「1」または「0」が存在
するか否か決定することによって信号を純粋の2進形へ
変換する。ライン36.1ないし36.Kにおける決定
回路の出力は、多重アクセス干渉除去の第1段後は、各
ユーザのデータ信号である。
【0017】次に、複数の信号が、ブロック40に示さ
れるように、更なる干渉除去の追加段に従属する。干渉
除去の各連続する段は、信号を再び拡散し、各ユーザに
対する干渉成分の計算のため部分合計を行い、これらの
干渉成分を受信信号から減算し、減算結果を逆拡散し、
2進値のみを含むように結果として得た信号を「クリー
ニング」することを含む。各連続する除去段が直前の処
理段において推定されたユーザ信号を入力として用いる
から、理論的には、ユーザ信号は訂正値へ迅速に収束す
る。不都合なことに、当該方法が各反復において全ユー
ザの正確な信号推定に依存するので、当該方法は時々解
への収束に失敗し、初めの数反復においてビット誤り率
(BER)が高くかつMAI推定値が誤差になりがちで
あれば、実際には発散することもある。
【0018】先に述べたMPIC法は、1つのアンテナ
により共通に受信される多重パス信号成分を利用するこ
とによって増強することができる。特に都市環境におい
ては、送信信号は、直接パスと、ビルおよびその他の構
造物からの反射、大気中の屈折を含む1つ以上の間接的
パスとの双方により受信アンテナに到達する。これらの
マルチパス成分は、マルチパス成分がその信号対雑音比
に基いて選別されてコヒーレントに組合わされる最大比
組合わせ(MRC)法として知られた手法により、個々
に復調され、次いで更に高い実効利得のために組合せら
れ得る。このようなマルチパス成分の処理は、受信信号
の「時間ダイバーシティ」の探査するものとして参照さ
れ得る。
【0019】本明細書の「従来の技術」項に述べたよう
に、MPIC手法は、種々の重みづけ手法の使用により
強化されるが、全てのMPIC方法は依然として、ビッ
ト誤り率(BER)が高すぎる場合はMAIに対する正
解から発散する。
【0020】本発明によれば、時間ダイバーシティの利
点は、多重アクセス干渉(MAI)の有効かつ信頼し得
る除去を生じるように処理される更に多くのパスの信号
成分を受信する多重アンテナの使用によって更に強化さ
れる。図2は、概略図により本発明の方法の現在の好適
な構成を示している。複数のアンテナは、その3つは1
2.1、12.2および12.Mとして示され、望まし
くは少なくとも8波長分だけ相互に空間的に隔てられ、
複数(K)のユーザから同時に信号を受信する。8ない
し10波長分のアンテナ間隔は、受信信号の充分な空間
ダイバーシティをもたらすが、複数のアンテナで受信さ
れ且つ単一のマルチパス成分から取り出される信号を、
時間遅延回路を使用せずにコヒーレントに組合せること
を許容するには充分に小さい。900MHz(メガヘル
ツ)の周波数における8ないし10波長分の間隔は、ほ
ぼ0.01μ秒(マイクロ秒)の等価時間遅延を生じる
結果となり、これは米国電気通信工業会(TIA)によ
り規定されるCDMA暫定規格(IS−95)における
マルチパスの分解時間(1.0μ秒)の僅かに1パーセ
ント、あるいは、国際電気通信連合(ITU)により規
定された第3世代(3G)CDMA規格であるW−CD
MAに対するマルチパス分解時間(0.3μ秒)の約1
/1000である。
【0021】アンテナ12.1ないし12.Mからの信
号は、最初に各無線周波(RF)受信機50.1、5
0.2ないし50.Mにより処理され、次いで各アナロ
グ/ディジタル(A/D)・コンバータ52.1、5
2.2ないし52.Mにより処理される。このRF受信
機は、受信信号の検出および周波数のシフト・ダウンの
検出の機能を行い、次にA/Dコンバータが更なる処理
のため対応するディジタル信号を生じる。
【0022】次に行われる機能は、受信信号の逆拡散機
能である。先に述べたように、ユーザ信号は、ユーザに
割当てられた一義的な拡散コードを認識するよう構成さ
れる整合フィルタのバンクによって個々に回復可能であ
る。簡単なCDMA受信機では、使用される1バンクK
の整合フィルタの場合があり、ここでKはユーザ数であ
る。しかし、本発明においては、逆拡散機能は、各ユー
ザに対してのみでなく、各アンテナおよび受信された分
解可能な各マルチパス信号についても行われる。このた
め、第1のアンテナ12.1から得た信号は、参照番号
60.1.1および60.1.2ないし60.1.Lで
示されるLのデスプレッダ(despreader)へ
接続され,ここでLは受信され処理される分解可能なマ
ルチパス信号の数である。同様に、第2のアンテナ1
2.2は、参照番号60.2.1および60.2.2な
いし60.2.Lにより示されるLの別のデスプレッダ
へ信号を供給する。アンテナMについては、参照番号6
0.M.1および60.M.2ないし60.M.Lによ
り示されるLの別のデスプレッダがある。
【0023】デスプレッダ60は、各ユーザに対してで
きるだけ多くのMHL信号を生じる。しかし、先に述べ
たハードウエアはできるだけ多くのLに分解可能なマル
チパス信号を受信するように構成されたが、より少数の
マルチパス信号も受信できることが理解されよう。これ
らのMHL信号の処理はブロック62において継続し、
このブロックが、デスプレッダ60から受信した信号に
ついて2つの機能を行う。第一に、信号対雑音比(SN
R)を選別の基準として用いて各ユーザに対しMHL信
号からの選別が行われる。特に、最も強いSNRを持つ
nの信号からなるサブセットが選別される。この選択さ
れたサブセットは、ある場合には、フルセットのMHL
信号を含む。
【0024】処理ブロック62において行われる第2の
機能は、選択された各ユーザに対するチャネルの推定、
すなわち各選択信号に対するビット値の推定を最初に行
い、次に選択された信号がコヒーレントに組合わされた
後に、各ユーザに対して選別されたnの信号をコヒーレ
ントに組合せることである。信号のコヒーレントな組合
せは、信号の振幅と位相を推定することを含み、これは
標準的なCDMA信号の一成分であるパイロット信号の
助けにより行うことができる。専用のパイロット・チャ
ネルまたはパイロット挿入シンボルでよいパイロット信
号は、選択された各信号ごとのチャネル複合利得の推定
を容易にする。選択された信号は一般に異なる伝搬パス
をとるので、これら信号は振幅および位相における別の
変化を受ける、すなわち、異なる複合利得値を受ける。
各チャネルの複合利得は、信号をコヒーレントに組合さ
れるよう最初に推定されねばならない。更に、マルチパ
ス信号は、相互に時間的に個別にオフセットされ、信号
のコヒーレントな加算のため同期されねばならない。異
なるアンテナから同じマルチパス成分を選別するとき、
タイミング情報が処理を容易にするため有効に共有する
ことができる。処理ブロック62は、Kのユーザのそれ
ぞれに対して、この処理ブロックにおいて行われたnの
信号の選別から得た1つの複合信号を出力する。これら
Kの信号は、最終的なビット推定のためKの推定器64
へ送られ、次いで従来の多段並列干渉除去(MPIC)
プロセッサ66へ送られる。後者の回路は、図1に示し
た形式のものでよい。MPICは推定されるチャネルの
複合利得に従って信号を重みづけすることを含むから、
選別されたマルチパス信号をコヒーレントに組合せるた
めにチャネルの複合利得はすでに推定されているので、
このステップが本発明において容易化される。ライン6
8上のMPIC回路66からのユーザ信号出力は、多重
アクセス干渉が比較的ない。従って、このような手法を
用いる通信システムは、容量が増加すると共に音質が改
善される。
【0025】図2は複数のアンテナで受信したマルチパ
ス信号成分の選別および組合せのための今日最適な手法
と信じられるものを示していることが理解されよう。選
別信号のコヒーレント組合せを行うために、色々な構成
が用いられる。例えば、便宜上、mからなるアンテナの
サブセットからのnの選別信号がマルチパス成分のサブ
セットとして取り出される。マルチパス成分ごとに、選
別されたmのアンテナ信号が最初に合成でき、次いで各
ユーザごとに複合信号を得るためマルチパス成分がコヒ
ーレントに組合せできる。本発明の範囲内の望ましい手
法ではないが代替策として、各アンテナで受信された選
別マルチパス成分は、各アンテナ(各ユーザ)に対して
1つの信号を得るため最初にコヒーレントに組合せする
ことができる。次いで、選別されたアンテナからのこれ
ら信号が、各ユーザに対する1つの複合信号を得るため
組合せることができる。しかし、更に一般的に言えば、
本発明の重要な原理は、Mのアンテナから供給されるM
HLマルチパス信号成分の合計からのnのマルチパス信
号成分(但し、n≦MHL)の選別であり、次いで選別
されたnの信号のコヒーレント組合せである。
【0026】推定器64からの出力は、Kのユーザ信号
に対する最良の利用可能な推定値を表わす。各ユーザに
対するSNRは、入力信号の時間および空間の両ダイバ
ーシティの使用によって最大化され、典型的にMPIC
処理において用いられるより優れた1組の開始推定値を
提供する。更に、本発明により得られるユーザ信号の推
定値は更に低いビット誤り率(BER)を持ち、MAI
除去がMPIC処理の各段において更に正確に達成され
る。
【0027】図3は、時間ダイバーシティのみに基く方
法に勝る本発明が達成した利点を示すグラフである。図
3には、2組の4カーブがプロットされている。横軸
は、E b/N0の平均値、すなわちデシベル(dB)単位
の信号対雑音比(SNR)を示す。縦軸は、ビット誤り
率(BER)を百分率として対数スケールでビット誤り
率(BER)を示している。上の組みの4カーブは、時
間ダイバーシティのみを用いて、すなわち本発明の利点
を用いずに得られた。プロット点がひし形(◇)で示さ
れた最も上のカーブは、複数ユーザ信号を分けるのに整
合フィルタのみを用いて、すなわちMAI除去を用いず
に得られた。プロット点が「x」シンボルで示されたカ
ーブは、1段のMAI除去を用いて得られた。プロット
点が「〇」シンボルで示されたカーブは、2段のMAI
除去を用いて得られた。最後に、プロット点がアスタリ
スク(*)で示されたカーブは、単一ユーザの場合を表
わし、相殺すべき多重アクセス干渉が存在しない。上の
(整合フィルタ)カーブが比較的平坦であることが判る
だろう。すなわち、ビット誤り率(BER)は、平均S
NRが15dBまで増加するほど変化しない。時間ダイ
バーシティのみを用いた他の3つの上部のカーブの組
は、それぞれにおいてSNRが増加するにともないBE
Rが低減することを示している。これらのカーブから、
2段の相殺方式の性能(シンボル「〇」でプロットされ
た)が単一ユーザの場合(シンボル「*」でプロット)
より著しく悪いこともまた明らかである。特に、所与の
ビット誤り率(BER)を得るためには、2段除去方式
における信号対雑音比(SNR)が単一ユーザの場合に
おけるSNRより約3dB高くかつ同じBERでなけれ
ばならない。換言すれば、所与のSNRに対して、2段
の除去方式を用いると、単一ユーザの場合より著しく高
いBERをもたらす結果となる。
【0028】下方の組のカーブは、MAI除去のため時
間ダイバーシティが1段および2段のMPICと関連し
た空間ダイバーシティを用いた劇的な結果を示してい
る。2段のMPIC回路と関連する空間/時間ダイバー
シティは、MPIC単独に比して著しいBERの改善を
達成している。更に、この組の2の下方のカーブは、空
間/時間ダイバーシティを用いる2段の除去の実施が単
一ユーザの場合と緊密に一致することを示している。
【0029】以上のことから、本発明がCDMA通信シ
ステムの分野における著しい進歩を示すことが理解され
よう。特に、本発明は、多重アクセス干渉除去のための
更に信頼性の高い手法を提供する。空間および時間のダ
イバーシティを用いることは、より高い信号対雑音比
(SNR)の初期信号をもたらすばかりでなく、ビット
誤り率(BER)が低いゆえに各段における改善された
MAI除去をももたらす結果となる。換言すれば、各段
のMPICは空間および時間のダイバーシティ利得から
得るところがあり、このことが図3に示されるように、
単一ユーザの性能に迅速な収束をもたらす結果となる。
【0030】CDMAの設計に習熟する者には、本発明
の原理が基地局とモバイル局の双方においてMAI除去
に妥当することが明らかであろう。本発明は、MAI除
去について、複数のモバイル局からの同時送信を受信す
る基地局を主として念頭において記述した。これは、逆
方向リンク送信と呼ばれる。1つの基地局から複数のモ
バイル局に対する順方向リンク送信においては、各モバ
イル局の信号が他のモバイル局に対する同時送信の結果
生じるMAIを受け得る。モバイル局における構成のよ
うに、本発明は、多くのアンテナで信号を受信し、各ユ
ーザと関連するマルチパス信号から選別し、各ユーザ信
号の高いSNR推定値を得るように選別された信号をコ
ヒーレントに組合せることによって、基地局と同じ状態
で働く。従って、MAIはMPICを用いて相殺される
が、このような特定のモバイル装置と関連するユーザに
関してのみ相殺される。往時のCDMAおよび一部の現
存するCDMA装置の比較的低い動作周波数は、モバイ
ル装置における複数のアンテナの使用を非実用的にする
が、いわゆる第3世代(3G)の規格は1.9GHz
(ギガヘルツ)で働き、ハンドヘルド・モバイル装置に
おいて空間ダイバーシティを生じる複数のアンテナの実
用的な構成を可能にする。
【0031】また、本発明の趣旨および範囲から逸脱す
ることなく色々な修正が可能であることも理解されよ
う。従って、本発明は、頭書の特許請求の範囲を除いて
限定されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】多段並列干渉除去(MPIC)がどのように符
号分割多重アクセス(CDMA)通信システムにおける
多重アクセス干渉(MAI)を対処するかを示すブロッ
ク図である。
【図2】CDMA通信システムにおけるMAIを減少す
るための空間/時間ダイバシティ多段並列干渉除去(S
TDMPIC)として参照される本発明を示すブロック
図である。
【図3】MAI除去のため時間ダイバーシティ(カーブ
の一番上の組)を用い、MAI除去のため本発明による
空間および時間ダイバーシティ(カーブの一番下の組)
を用いる、信号対雑音比を持つビット誤り率の変動を示
す2組のグラフを示す図である。
【符号の説明】
10 ユーザ送信機 12 アンテナ 14 ベースバンドへのダウンコンバート 16 ユーザのビット・ストリームを回復するため整合
フィルタを用い縮小 18 ビット・ストリーム 20 ユーザ信号を個々に再現(拡散) 24.1ないし24.K 加算回路 26.1ないし26.K 加算回路 30 整合フィルタを用いて縮小 34.1ないし34.K 決定回路 36.1ないし36.K ライン 40 付加的なMAI打消し段 50.1ないし50.M RF受信機 52.1ないし52.M アナログ/ディジタル(A/
D)・コンバータ 60.1ないし60.M デスプレッダ 62 処理ブロック 64 推定器 66 多段並列干渉除去(MPIC)プロセッサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月4日(2001.7.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【図1】
【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 EE02 EE32 EE35 5K059 AA08 BB08 CC03 CC07 CC09 DD35 DD39 5K067 AA03 BB04 CC10 EE02 EE10 KK03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)CDMA通信システムの複数のユ
    ーザからの信号であって、少なくとも信号の幾つかは複
    数(L)の異なる伝搬パスを通過するマルチパス成分と
    してアンテナに到達する該信号を、複数(M)の空間的
    に分離されたアンテナにおいて同時に受信するステップ
    と、 (b)受信信号をディジタル形式へ変換するステップ
    と、 (c)各ユーザに対して同数のMHL信号を提供するた
    め、マルチパス成分とユーザとにより各アンテナにおい
    て受信された信号を分離するステップと、 (d)各ユーザに対し、ステップ(c)において与えら
    れるMHL信号から信号の数nを選択するステップと、
    nはMHLより小さいかこれと等しく、且つnの信号は
    比較的高い信号対雑音比を持つように選択され、 (e)各ユーザに対し高い信号対雑音比(SNR)の組
    合わせ信号を生じるため、ステップ(d)において選択
    されたnの前記信号をコヒーレントに組合わせるステッ
    プと、 (f)ステップ(e)において得られた組合せユーザ信
    号について多段階の並列干渉除去を行うステップと、を
    含み、これにより、時間ダイバーシティと空間ダイバー
    シティの両者を用いて、ユーザ信号の更に正確な推定を
    行い、多重アクセス干渉が更なる信頼性で除去される、
    符号分割多重アクセス(CDMA)通信システムにおけ
    る多重アクセス干渉(MAI)除去のための方法。
  2. 【請求項2】 コヒーレントに組合せるステップ(e)
    は、時間クロックの間隔ごとに各ユーザに対する単一の
    組合せ信号の2進値を決定する更なるステップに直ちに
    追従する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 多段階の並列干渉除去を行うステップ
    (f)は、 ユーザと一意に関連する拡散コードを用いて個々の組合
    せユーザ信号を分離するステップと、 前記拡散信号の部分和として得られる1組の推定MAI
    除去を計算するステップと、各ユーザに対する前記部分
    和は他のユーザ信号の全部の和として計算され、 MAI対して補償された拡散ユーザ信号の第1の推定値
    を得るため、各部分和を受信信号から減算するステップ
    と、 減算するステップにおいてMAIに対して補償された拡
    散ユーザ信号を逆拡散するステップと、 MAIに対して補償されたユーザ信号の更に正確な推定
    値を得るため、必要に応じて前記各ステップを反復すス
    テップと、を含む請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 符号分割多重アクセス(CDMA)通信
    システムにおける多重アクセス干渉(MAI)除去のた
    めの方法であって、 空間的に分離された複数のアンテナにおいて、複数のユ
    ーザから送信された信号を受信するステップと、少なく
    とも一部のユーザからの信号は複数の伝搬パスを通り且
    つ分解可能なマルチパス成分としてアンテナに到達し、 各ユーザ信号ごとに、全てのアンテナで受信された全て
    のマルチパス成分から、最も高い信号対雑音比を与える
    ユーザ信号の分解可能なマルチパス成分のサブセットを
    選別するステップと、 空間および時間ダイバーシティの使用により信号対雑音
    比が最大化された単一の組合せ受信信号を各ユーザに対
    し得るため、マルチパス成分の選別されたサブセットを
    コヒーレントに組合せるステップと、 各ユーザに対する多重アクセス干渉(MAI)を推定す
    るステップと、 MAIに対して補償されたユーザ信号の推定値を得るた
    め受信信号から推定値を減算するステップと、 を含む符号分割多重アクセス(CDMA)通信システム
    における多重アクセス干渉(MAI)除去のための方
    法。
  5. 【請求項5】 MAIの推定値を生成して該推定値を受
    信信号から減算するステップは、多段並列干渉除去によ
    り行われる、請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 符号分割多重アクセス(CDMA)通信
    システムにおける多重アクセス干渉(MAI)除去のた
    めの受信装置であって、 前記受信装置に対し同時に送信する複数のユーザからの
    信号を受信する複数のアンテナと、前記ユーザの少なく
    とも一部からの信号は直接パスおよび間接パスを通過す
    るマルチパス成分として受信され、 各アンテナに結合された複数の無線周波(RF)受信機
    と、 各アンテナに結合され、ユーザとマルチパス成分とによ
    り受信信号を分離する信号処理手段と、 全アンテナを介して受信された全マルチパス成分から信
    号のサブセットを各ユーザに対して選別する手段と、該
    選別は信号対雑音比を最大化することに基いて行われ、 各ユーザに対して選別された信号をコヒーレントに組合
    わせ、高い信号対雑音比を持つ推定されたユーザ信号の
    初期セットを得る手段と、 前記の各装置要素とカスケード構成で接続され、各ユー
    ザに対してビット誤り率を低減するよう動作する多重ア
    クセス干渉除去を与える多段並列干渉除去(MPIC)
    回路と、を備え、前記装置より取出される推定ユーザ信
    号の初期セットは前記MPIC回路のさらに有効な信頼
    し得る動作を提供する、を備える多重アクセス干渉(M
    AI)除去のための受信装置。
  7. 【請求項7】 空間的に分離された複数のアンテナにお
    いて、複数のユーザと関連する複数のユーザ信号を同時
    に受信するステップと、少なくとも信号の一部は複数の
    伝搬パスを通りそして分解可能なマルチパス成分として
    アンテナに到達し、 各ユーザ信号ごとに、全アンテナにおいて受信された全
    マルチパス成分から、最も高い信号対雑音比を与えるユ
    ーザ信号の分解可能なマルチパス成分のサブセットを選
    別するステップと、 信号対雑音比が空間および時間ダイバーシティの使用に
    より最大化された単一の組合せ受信信号を各ユーザに対
    して得るため、マルチパス成分の前記選別されたサブセ
    ットをコヒーレントに組合せるステップと、コヒーレン
    トに組合せる前記ステップにおいて得られた単一の前記
    組合せ受信信号から多重アクセス干渉(MAI)を推定
    するステップと、 MAIに対して補償するため、前記推定ステップにおい
    て得られたMAIの推定値を使用するステップと、を含
    む符号分割多重アクセス(CDMA)通信システムにお
    ける多重アクセス干渉(MAI)除去のための方法。
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