JP2569904B2 - 干渉波除去装置 - Google Patents
干渉波除去装置Info
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- JP2569904B2 JP2569904B2 JP2142242A JP14224290A JP2569904B2 JP 2569904 B2 JP2569904 B2 JP 2569904B2 JP 2142242 A JP2142242 A JP 2142242A JP 14224290 A JP14224290 A JP 14224290A JP 2569904 B2 JP2569904 B2 JP 2569904B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は合成ダイバーシティ方式の干渉波除去装置に
関し、特にマルチパスフェージング回線において強い干
渉波が存在した場合に、フェージングによる波形歪の適
応等化および干渉波の除去を行う干渉波除去装置に関す
る。
関し、特にマルチパスフェージング回線において強い干
渉波が存在した場合に、フェージングによる波形歪の適
応等化および干渉波の除去を行う干渉波除去装置に関す
る。
(従来の技術) 従来、PSKやQAMを用いたディジタルマイクロ波回線に
対してFM回線による干渉や、隣接チャンネルからの干渉
または妨害波などが問題となることがある。特にディジ
タル伝送が高速の場合、FM干渉波は狭帯域干渉波と見な
されるが、それ以外の干渉波は広帯域の場合がある。ま
た強度のマルチパスフェージング回線においてはダイバ
ーシティ方式や適応等化技術が不可欠であり、見通し外
通信のように伝搬距離が大きな回線では整合フィルタ
(MF)と判定帰還形等化器(DFE)とを用いた受信機が
必要となる。マルチパスフェージング環境下での広帯域
干渉波の除去を行なう従来の干渉波除去装置の一例を第
9図に示す。
対してFM回線による干渉や、隣接チャンネルからの干渉
または妨害波などが問題となることがある。特にディジ
タル伝送が高速の場合、FM干渉波は狭帯域干渉波と見な
されるが、それ以外の干渉波は広帯域の場合がある。ま
た強度のマルチパスフェージング回線においてはダイバ
ーシティ方式や適応等化技術が不可欠であり、見通し外
通信のように伝搬距離が大きな回線では整合フィルタ
(MF)と判定帰還形等化器(DFE)とを用いた受信機が
必要となる。マルチパスフェージング環境下での広帯域
干渉波の除去を行なう従来の干渉波除去装置の一例を第
9図に示す。
第9図において、901と902は乗算器、903は加算器、9
04は減算器、905と908と909はAGC増幅器、906と907は相
関器、910は切換え器、911は整合フィルタ、912は判定
帰還型等化器である。
04は減算器、905と908と909はAGC増幅器、906と907は相
関器、910は切換え器、911は整合フィルタ、912は判定
帰還型等化器である。
この従来の干渉波装置はダイバーシティ受信方式を用
いており、2重ダイバーシティ合成後にその合成信号
を、適応整合フィルタ(MF)911と判定帰還型等化器(D
FE)912とを通過させて受信信号に含まれる干渉波を除
去する。ダイバーシティ合成は加算器903により行わ
れ、その合成方式は最大比合成である。各ダイバーシテ
ィ入力すなわち入力1と入力2にそれぞれ入力する受信
信号921,922は、AGC増幅器908と909によりフラットフェ
ージングによるレベル変動を除かれ、さらに加算器903
において最大比合成されるように乗算器901と902により
複素タップ係数923,924がそれぞれ乗じられる。これら
のタップ係数は相関器906と907で生成される信号であ
り、それぞれダイバーシティ合成後のAGC増幅器905の出
力と、AGC増幅器908,909の出力との間の相関値である。
受信信号中に干渉波が存在しない時は、切換え器910はA
GC増幅器905の出力を選択して出力し、MF911に受信信号
を供給し、MF911によりSN比が最大化され、DFE912によ
りマルチパスフェージングによる波形歪が除去される。
いており、2重ダイバーシティ合成後にその合成信号
を、適応整合フィルタ(MF)911と判定帰還型等化器(D
FE)912とを通過させて受信信号に含まれる干渉波を除
去する。ダイバーシティ合成は加算器903により行わ
れ、その合成方式は最大比合成である。各ダイバーシテ
ィ入力すなわち入力1と入力2にそれぞれ入力する受信
信号921,922は、AGC増幅器908と909によりフラットフェ
ージングによるレベル変動を除かれ、さらに加算器903
において最大比合成されるように乗算器901と902により
複素タップ係数923,924がそれぞれ乗じられる。これら
のタップ係数は相関器906と907で生成される信号であ
り、それぞれダイバーシティ合成後のAGC増幅器905の出
力と、AGC増幅器908,909の出力との間の相関値である。
受信信号中に干渉波が存在しない時は、切換え器910はA
GC増幅器905の出力を選択して出力し、MF911に受信信号
を供給し、MF911によりSN比が最大化され、DFE912によ
りマルチパスフェージングによる波形歪が除去される。
第9図の従来の干渉波除去装置において、受信信号中
に広帯域でD/U比(干渉波と希望波の比)がマイナスと
なるような強力な干渉波が存在する場合、切換え器910
は減算器904の出力を選択して出力する。この減算器904
は、乗算器901の出力から乗算器902の出力を減じてお
り、加算器903が位相について同相合成を行うのに対
し、減算器904は逆相合成を行うことで干渉波の除去を
行う。
に広帯域でD/U比(干渉波と希望波の比)がマイナスと
なるような強力な干渉波が存在する場合、切換え器910
は減算器904の出力を選択して出力する。この減算器904
は、乗算器901の出力から乗算器902の出力を減じてお
り、加算器903が位相について同相合成を行うのに対
し、減算器904は逆相合成を行うことで干渉波の除去を
行う。
第10図にその干渉波除去の動作を示す。(a)と
(d)はそれぞれダイバーシティルート1,2の入力1,2を
示している。ここで、各ルートの希望波をS1,S2とし、
干渉波をJ1,J2とする。D/Uがマイナスとなるくらい干渉
波が大きい時には、干渉波どうしが同相合成されるよう
に制御され、(b)と(e)に示すように、乗算器901
と902の出力において干渉波J1とJ2とが増幅および位相
が等しくなる。この場合、(c)に示す加算器903の出
力は、干渉波どうしの同相合成を示している。一方、
(f)に示すように減算器904では干渉波どうしが逆相
合成され、干渉波が除去されて希望信号波のみ抽出され
ている。しかし、希望波S1とS2については、最大比合成
のみならず同相合成すら行なわれないことになる。特
に、希望波Sと干渉波Jとの位相関係により、希望信号
波が消えることがある。入力1と2が(g)と(j)に
示すようにSとJとの振幅位相関係が同じ場合、乗算器
901と902の出力は(h)と(k)に示すように一致す
る。この時加算器903の出力は(i)に示すようにSも
Jも同相合成で、減算器904の出力(l)に示すように
SもJも逆相合成となる。すなわち干渉波は除去されて
いるが、希望信号波も消失することになる。
(d)はそれぞれダイバーシティルート1,2の入力1,2を
示している。ここで、各ルートの希望波をS1,S2とし、
干渉波をJ1,J2とする。D/Uがマイナスとなるくらい干渉
波が大きい時には、干渉波どうしが同相合成されるよう
に制御され、(b)と(e)に示すように、乗算器901
と902の出力において干渉波J1とJ2とが増幅および位相
が等しくなる。この場合、(c)に示す加算器903の出
力は、干渉波どうしの同相合成を示している。一方、
(f)に示すように減算器904では干渉波どうしが逆相
合成され、干渉波が除去されて希望信号波のみ抽出され
ている。しかし、希望波S1とS2については、最大比合成
のみならず同相合成すら行なわれないことになる。特
に、希望波Sと干渉波Jとの位相関係により、希望信号
波が消えることがある。入力1と2が(g)と(j)に
示すようにSとJとの振幅位相関係が同じ場合、乗算器
901と902の出力は(h)と(k)に示すように一致す
る。この時加算器903の出力は(i)に示すようにSも
Jも同相合成で、減算器904の出力(l)に示すように
SもJも逆相合成となる。すなわち干渉波は除去されて
いるが、希望信号波も消失することになる。
また、この従来の干渉波除去装置は、D/Uがマイナス
の領域でしか干渉波を除去できず、D/Uがプラスになる
と、希望信号波に制御がかかってしまって干渉波につい
て逆相合成できない。さらに干渉波が受信機の近くに存
在せずに、遠方から伝搬してくる場合、J1とJ2はそれぞ
れ独立な遅延分散を受ける。この場合、干渉波J1とJ2の
逆相関係が全ての周波数に対して成立しないから、上述
した干渉波除去が行えない。
の領域でしか干渉波を除去できず、D/Uがプラスになる
と、希望信号波に制御がかかってしまって干渉波につい
て逆相合成できない。さらに干渉波が受信機の近くに存
在せずに、遠方から伝搬してくる場合、J1とJ2はそれぞ
れ独立な遅延分散を受ける。この場合、干渉波J1とJ2の
逆相関係が全ての周波数に対して成立しないから、上述
した干渉波除去が行えない。
(発明が解決しようとする課題) 上述した従来の干渉波除去装置では、受信信号に含ま
れる干渉波を除去しようとすると、希望波についてダイ
バーシティの最大比合成または同相合成が行なわれない
から、マルチパスフェージング回線での適応等化による
最適受信と干渉波除去とが両立せず、場合によっては希
望信号を消失させてしまう場合がある。また、干渉波を
除去できるのはD/Uがマイナスの領域で、さらに干渉波
が受信機の近くに存在し、干渉波についてはマルチパス
フェージングが生じない場合に限られると言う欠点があ
る。
れる干渉波を除去しようとすると、希望波についてダイ
バーシティの最大比合成または同相合成が行なわれない
から、マルチパスフェージング回線での適応等化による
最適受信と干渉波除去とが両立せず、場合によっては希
望信号を消失させてしまう場合がある。また、干渉波を
除去できるのはD/Uがマイナスの領域で、さらに干渉波
が受信機の近くに存在し、干渉波についてはマルチパス
フェージングが生じない場合に限られると言う欠点があ
る。
そこで本発明の目的は、任意のD/Uにおいてダイバー
シティ効果を損なうことなくマルチパス歪を有する広帯
域干渉波を受信信号から除去し、希望波に対してマルチ
パス歪を効果的に除去することができる干渉波除去装置
を提供することにある。
シティ効果を損なうことなくマルチパス歪を有する広帯
域干渉波を受信信号から除去し、希望波に対してマルチ
パス歪を効果的に除去することができる干渉波除去装置
を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明に係る第1の干渉波除去装置は、 送信しようとする所望の信号をτ+η時間だけ遅らせ
た第1の希望信号と該所望の信号そのままの第2の希望
信号とを生成し、該第1および第2の希望信号を第1お
よび第2のルートにそれぞれ送信し、前記第1のルート
内で加えられた第1の干渉波と前記第1の希望信号とを
該第1のルートから第1の受信信号として受信し、前記
第2のルート内で加えられた第2の干渉波と前記第2の
希望信号とを前記第2のルートから第2の受信信号とし
て受信し、前記第1および第2の受信信号を合成して前
記所望の信号を得る合成ダイバーシティ方式における干
渉波除去装置であって、前記第1の受信信号と第1の推
定干渉波との差である第1の差信号を生成する第1の減
算器と、前記第2の受信信号に時間ηの遅延を与える第
1の遅延素子と、該第1の遅延素子の出力信号と第2の
推定干渉波との差である第2の差信号を生成する第2の
減算器と、前記第1の差信号と第1の判定信号とから前
記第1のルートの伝送系のインパルス応答を推定して推
定インパルス応答を得ると共に該推定インパルス応答の
時間反転で複素共役な応答と前記第1の差信号とを畳込
んで第1の整合信号を得る第1の整合フィルタと、前記
第2の差信号と第2の判定信号とから推定する前記第2
のルートの伝送系のインパルス応答の時間反転で複素共
役な応答と前記第2の差信号とを畳込んで第2の整合信
号を得る第2の整合フィルタと、前記第2の整合信号に
時間τの遅延を与える第2の遅延素子と、前記第1の整
合信号と前記第2の遅延素子の出力信号とを加算する加
算器と、該加算器の出力信号を適応等化して前記第1の
判定信号を得る第1の判定帰還形等化器と、前記第2の
整合信号を適応等化して前記第2の判定信号と判定結果
の誤差信号とを得る第2の判定帰還形等化器と、前記推
定インパルス応答と前記第2の判定信号とを畳込んで推
定希望信号を得る畳込み器と、前記第1の受信信号と前
記推定希望信号との差を取って干渉波成分を抽出する第
3の減算器と、前記干渉波成分の振幅を1に正規化して
正規化干渉波成分とするAGC増幅器と、前記第1の受信
信号と前記正規化干渉波成分との相関を取って相関値を
得る相関器と、前記正規化干渉波成分に前記相関値を乗
じて前記第1の推定干渉波を得る乗算器と、前記誤差信
号を用いて前記正規化干渉波成分に対して線形フィルタ
リングを行なって前記第2の推定干渉波を得る線形フィ
ルタとからなり、前記第1の判定信号を前記所望の信号
として出力することを特徴とする。
た第1の希望信号と該所望の信号そのままの第2の希望
信号とを生成し、該第1および第2の希望信号を第1お
よび第2のルートにそれぞれ送信し、前記第1のルート
内で加えられた第1の干渉波と前記第1の希望信号とを
該第1のルートから第1の受信信号として受信し、前記
第2のルート内で加えられた第2の干渉波と前記第2の
希望信号とを前記第2のルートから第2の受信信号とし
て受信し、前記第1および第2の受信信号を合成して前
記所望の信号を得る合成ダイバーシティ方式における干
渉波除去装置であって、前記第1の受信信号と第1の推
定干渉波との差である第1の差信号を生成する第1の減
算器と、前記第2の受信信号に時間ηの遅延を与える第
1の遅延素子と、該第1の遅延素子の出力信号と第2の
推定干渉波との差である第2の差信号を生成する第2の
減算器と、前記第1の差信号と第1の判定信号とから前
記第1のルートの伝送系のインパルス応答を推定して推
定インパルス応答を得ると共に該推定インパルス応答の
時間反転で複素共役な応答と前記第1の差信号とを畳込
んで第1の整合信号を得る第1の整合フィルタと、前記
第2の差信号と第2の判定信号とから推定する前記第2
のルートの伝送系のインパルス応答の時間反転で複素共
役な応答と前記第2の差信号とを畳込んで第2の整合信
号を得る第2の整合フィルタと、前記第2の整合信号に
時間τの遅延を与える第2の遅延素子と、前記第1の整
合信号と前記第2の遅延素子の出力信号とを加算する加
算器と、該加算器の出力信号を適応等化して前記第1の
判定信号を得る第1の判定帰還形等化器と、前記第2の
整合信号を適応等化して前記第2の判定信号と判定結果
の誤差信号とを得る第2の判定帰還形等化器と、前記推
定インパルス応答と前記第2の判定信号とを畳込んで推
定希望信号を得る畳込み器と、前記第1の受信信号と前
記推定希望信号との差を取って干渉波成分を抽出する第
3の減算器と、前記干渉波成分の振幅を1に正規化して
正規化干渉波成分とするAGC増幅器と、前記第1の受信
信号と前記正規化干渉波成分との相関を取って相関値を
得る相関器と、前記正規化干渉波成分に前記相関値を乗
じて前記第1の推定干渉波を得る乗算器と、前記誤差信
号を用いて前記正規化干渉波成分に対して線形フィルタ
リングを行なって前記第2の推定干渉波を得る線形フィ
ルタとからなり、前記第1の判定信号を前記所望の信号
として出力することを特徴とする。
本発明に係る第2の干渉波除去装置は、 送信しようとする所望の信号をτ+η時間だけ遅らせ
た第1の希望信号と該所望の信号そのままの第2の希望
信号とを生成し、該第1および第2の希望信号を第1お
よび第2のルートにそれぞれ送信し、前記第1のルート
内で加えられた第1の干渉波と前記第1の希望信号とを
該第1のルートから第1の受信信号として受信し、前記
第2のルート内で加えられた第2の干渉波と前記第2の
希望信号とを前記第2のルートから第2の受信信号とし
て受信し、前記第1および第2の受信信号を合成して前
記所望の信号を得る合成ダイバーシティ方式における干
渉波除去装置であって、前記第1の受信信号と第1の推
定干渉波との差である第1の差信号を生成する第1の減
算器と、前記第2の受信信号に時間ηの遅延を与える第
1の遅延素子と、該第1の遅延素子の出力信号と第2の
推定干渉波との差である第2の差信号を生成する第2の
減算器と、前記第1の差信号と第1の基準信号とから前
記第1のルートの伝送系のインパルス応答を推定して推
定インパルス応答を得ると共に該推定インパルス応答の
時間反転で複素共役な応答と前記第1の差信号を畳込ん
で第1の整合信号を得る第1の整合フィルタと、前記第
2の差信号と第2の基準信号とから推定する前記第2の
ルートの伝送系のインパルス応答の時間反転で複素共役
な応答と前記第2の差信号とを畳込んで第2の整合フィ
ルタを得る第2の整合フィルタと、前記第2の整合信号
に時間τの遅延を与える第2の遅延素子と、前記第1の
整合信号と前記第2の遅延素子の出力信号とを加算する
加算器と、前記第1の基準信号を用いて前記加算器の出
力信号を適応等化して第1の判定信号と判定結果の第1
の誤差信号とを得る第1の判定帰還形等化器と、前記第
2の基準信号を用いて前記第2の整合信号を適応等化し
て第2の判定信号と判定結果の第2の誤差信号とを得る
第2の判定帰還形等化器と、仮定した送信シンボル列を
表わすトレーニング信号を発生するトレーニング信号発
生器と、前記トレーニング信号に時間τの遅延を与える
第3の遅延素子と、前記第1の誤差信号に応じて前記第
1の判定信号と前記第3の遅延素子の出力信号のいずれ
か一方を選択して前記第1の基準信号として出力する第
1の切換え器と、前記第2の誤差信号に応じて前記第2
の判定信号と前記トレーニング信号のいずれか一方を選
択して前記第2の基準信号として出力する第2の切換え
器と、前記推定インパルス応答と前記第2の基準信号と
を畳込んで推定希望信号を得る畳込み器と、前記第1の
受信信号と前記推定希望信号の差を取って干渉波成分を
抽出する第3の減算器と、前記干渉波成分の振幅を1に
正規化して正規化干渉波成分とするAGC増幅器と、前記
第1の受信信号と前記正規化干渉波成分との相関を取っ
て相関値を得る相関器と、前記正規化干渉波成分に前記
相関値を乗じて前記第1の推定干渉波を得る乗算器と、
前記第2の誤差信号を用いて前記正規化干渉波成分に対
して線形フィルタリングを行なって前記第2の推定干渉
波を得る線形フィルタとからなり、前記第1の判定信号
を前記所望の信号として出力することを特徴とする。
た第1の希望信号と該所望の信号そのままの第2の希望
信号とを生成し、該第1および第2の希望信号を第1お
よび第2のルートにそれぞれ送信し、前記第1のルート
内で加えられた第1の干渉波と前記第1の希望信号とを
該第1のルートから第1の受信信号として受信し、前記
第2のルート内で加えられた第2の干渉波と前記第2の
希望信号とを前記第2のルートから第2の受信信号とし
て受信し、前記第1および第2の受信信号を合成して前
記所望の信号を得る合成ダイバーシティ方式における干
渉波除去装置であって、前記第1の受信信号と第1の推
定干渉波との差である第1の差信号を生成する第1の減
算器と、前記第2の受信信号に時間ηの遅延を与える第
1の遅延素子と、該第1の遅延素子の出力信号と第2の
推定干渉波との差である第2の差信号を生成する第2の
減算器と、前記第1の差信号と第1の基準信号とから前
記第1のルートの伝送系のインパルス応答を推定して推
定インパルス応答を得ると共に該推定インパルス応答の
時間反転で複素共役な応答と前記第1の差信号を畳込ん
で第1の整合信号を得る第1の整合フィルタと、前記第
2の差信号と第2の基準信号とから推定する前記第2の
ルートの伝送系のインパルス応答の時間反転で複素共役
な応答と前記第2の差信号とを畳込んで第2の整合フィ
ルタを得る第2の整合フィルタと、前記第2の整合信号
に時間τの遅延を与える第2の遅延素子と、前記第1の
整合信号と前記第2の遅延素子の出力信号とを加算する
加算器と、前記第1の基準信号を用いて前記加算器の出
力信号を適応等化して第1の判定信号と判定結果の第1
の誤差信号とを得る第1の判定帰還形等化器と、前記第
2の基準信号を用いて前記第2の整合信号を適応等化し
て第2の判定信号と判定結果の第2の誤差信号とを得る
第2の判定帰還形等化器と、仮定した送信シンボル列を
表わすトレーニング信号を発生するトレーニング信号発
生器と、前記トレーニング信号に時間τの遅延を与える
第3の遅延素子と、前記第1の誤差信号に応じて前記第
1の判定信号と前記第3の遅延素子の出力信号のいずれ
か一方を選択して前記第1の基準信号として出力する第
1の切換え器と、前記第2の誤差信号に応じて前記第2
の判定信号と前記トレーニング信号のいずれか一方を選
択して前記第2の基準信号として出力する第2の切換え
器と、前記推定インパルス応答と前記第2の基準信号と
を畳込んで推定希望信号を得る畳込み器と、前記第1の
受信信号と前記推定希望信号の差を取って干渉波成分を
抽出する第3の減算器と、前記干渉波成分の振幅を1に
正規化して正規化干渉波成分とするAGC増幅器と、前記
第1の受信信号と前記正規化干渉波成分との相関を取っ
て相関値を得る相関器と、前記正規化干渉波成分に前記
相関値を乗じて前記第1の推定干渉波を得る乗算器と、
前記第2の誤差信号を用いて前記正規化干渉波成分に対
して線形フィルタリングを行なって前記第2の推定干渉
波を得る線形フィルタとからなり、前記第1の判定信号
を前記所望の信号として出力することを特徴とする。
本発明に係る第3の干渉波除去装置は、 送信しようとする所望の信号をτ+η時間だけ遅らせ
た第1の希望信号と該所望の信号そのままの第2の希望
信号とを生成し、該第1および第2の希望信号を第1お
よび第2のルートにそれぞれ送信し、前記第1のルート
内で加えられた第1の干渉波と前記第1の希望信号とを
該第1のルートから第1の受信信号として受信し、前記
第2のルート内で加えられた第2の干渉波と前記第2の
希望信号とを前記第2のルートから第2の受信信号とし
て受信し、前記第1および第2の受信信号を合成して前
記所望の信号を得る合成ダイバーシティ方式における干
渉波除去装置であって、前記第1の受信信号と第1の推
定干渉波との差である第1の差信号を生成する第1の減
算器と、前記第2の受信信号に時間ηの遅延を与える第
1の遅延素子と、該第1の遅延素子の出力信号と第2の
推定干渉波との差である第2の差信号を生成する第2の
減算器と、前記第1の差信号と第1の判定信号とから前
記第1のルートの伝送系のインパルス応答を推定して推
定インパルス応答を得ると共に該推定インパルス応答の
時間反転で複素共役な応答と前記第1の差信号とを畳込
んで第1の整合信号を得る第1の整合フィルタと、前記
第2の差信号と第2の判定信号とから推定する前記第2
のルートの伝送系のインパルス応答の時間反転で複素共
役な応答と前記第2の差信号とを畳込んで第2の整合信
号を得る第2の整合フィルタと、前記第2の整合信号に
時間τの遅延を与える第2の遅延素子と、前記第1の整
合信号と前記第2の遅延素子の出力信号とを加算する加
算器と、該加算器の出力信号を適応等化して前記第1の
判定信号と判定結果の第1の誤差信号とを得る第1の判
定帰還形等化器と、前記第2の整合信号を適応等化して
前記第2の判定信号と判定結果の第2の誤差信号とを得
る第2の判定帰還形等化器と、前記推定インパルス応答
と前記第2の判定信号とを畳込んで推定希望信号を得る
畳込み器と、前記第1の受信信号と前記推定希望信号と
の差を取って干渉波成分を抽出する第3の減算器と、前
記第1の誤差信号と前記干渉波成分との相関を取って相
関値を得る相関器と、前記干渉波成分に前記相関値を乗
じて前記第1の推定干渉波を得る乗算器と、前記第2の
誤差信号を用いて前記干渉波成分に対して線形フィルタ
リングを行なって前記第2の推定干渉波を得る線形フィ
ルタとからなり、前記第1の判定信号を前記所望の信号
として出力することを特徴とする。
た第1の希望信号と該所望の信号そのままの第2の希望
信号とを生成し、該第1および第2の希望信号を第1お
よび第2のルートにそれぞれ送信し、前記第1のルート
内で加えられた第1の干渉波と前記第1の希望信号とを
該第1のルートから第1の受信信号として受信し、前記
第2のルート内で加えられた第2の干渉波と前記第2の
希望信号とを前記第2のルートから第2の受信信号とし
て受信し、前記第1および第2の受信信号を合成して前
記所望の信号を得る合成ダイバーシティ方式における干
渉波除去装置であって、前記第1の受信信号と第1の推
定干渉波との差である第1の差信号を生成する第1の減
算器と、前記第2の受信信号に時間ηの遅延を与える第
1の遅延素子と、該第1の遅延素子の出力信号と第2の
推定干渉波との差である第2の差信号を生成する第2の
減算器と、前記第1の差信号と第1の判定信号とから前
記第1のルートの伝送系のインパルス応答を推定して推
定インパルス応答を得ると共に該推定インパルス応答の
時間反転で複素共役な応答と前記第1の差信号とを畳込
んで第1の整合信号を得る第1の整合フィルタと、前記
第2の差信号と第2の判定信号とから推定する前記第2
のルートの伝送系のインパルス応答の時間反転で複素共
役な応答と前記第2の差信号とを畳込んで第2の整合信
号を得る第2の整合フィルタと、前記第2の整合信号に
時間τの遅延を与える第2の遅延素子と、前記第1の整
合信号と前記第2の遅延素子の出力信号とを加算する加
算器と、該加算器の出力信号を適応等化して前記第1の
判定信号と判定結果の第1の誤差信号とを得る第1の判
定帰還形等化器と、前記第2の整合信号を適応等化して
前記第2の判定信号と判定結果の第2の誤差信号とを得
る第2の判定帰還形等化器と、前記推定インパルス応答
と前記第2の判定信号とを畳込んで推定希望信号を得る
畳込み器と、前記第1の受信信号と前記推定希望信号と
の差を取って干渉波成分を抽出する第3の減算器と、前
記第1の誤差信号と前記干渉波成分との相関を取って相
関値を得る相関器と、前記干渉波成分に前記相関値を乗
じて前記第1の推定干渉波を得る乗算器と、前記第2の
誤差信号を用いて前記干渉波成分に対して線形フィルタ
リングを行なって前記第2の推定干渉波を得る線形フィ
ルタとからなり、前記第1の判定信号を前記所望の信号
として出力することを特徴とする。
本発明に係る第4の干渉波除去装置は、 送信しようとする所望の信号をτ+η時間だけ遅らせ
た第1の希望信号と該所望の信号そのままの第2の希望
信号とを生成し、該第1および第2の希望信号を第1お
よび第2のルートにそれぞれ送信し、前記第1のルート
内で加えられた第1の干渉波と前記第1の希望信号とを
該第1のルートから第1の受信信号として受信し、前記
第2のルート内で加えられた第2の干渉波と前記第2の
希望信号とを前記第2のルートから第2の受信信号とし
て受信し、前記第1および第2の受信信号を合成して前
記所望の信号を得る合成ダイバーシティ方式における干
渉波除去装置であって、前記第1の受信信号と第1の推
定干渉波との差である第1の差信号を生成する第1の減
算器と、前記第2の受信信号に時間ηの遅延を与える第
1の遅延素子と、該第1の遅延素子の出力信号と第2の
推定干渉波との差である第2の差信号を生成する第2の
減算器と、前記第1の差信号と第1の基準信号とから前
記第1のルートの伝送系のインパルス応答を推定して推
定インパルス応答を得ると共に該推定インパルス応答の
時間反転で複素共役な応答と前記第1の差信号を畳込ん
で第1の整合信号を得る第1の整合フィルタと、前記第
2の差信号と第2の基準信号とから推定する前記第2の
ルートの伝送系のインパルス応答の時間反転で複素共役
な応答と前記第2の差信号とを畳込んで第2の整合信号
を得る第2の整合フィルタと、前記第2の整合信号に時
間τの遅延を与える第2の遅延素子と、前記第1の整合
信号と前記第2の遅延素子の出力信号とを加算する加算
器と、前記第1の基準信号を用いて前記加算器の出力信
号を適応等化して第1の判定信号と判定結果の第1の誤
差信号とを得る第1の判定帰還形等化器と、前記第2の
基準信号を用いて前記第2の整合信号を適応等化して第
2の判定信号と判定結果の第2の誤差信号とを得る第2
の判定帰還形等化器と、仮定した送信シンボル列を表わ
すトレーニング信号を発生するトレーニング信号発生器
と、前記トレーニング信号に時間τの遅延を与える第3
の遅延素子と、前記第1の誤差信号に応じて前記第1の
判定信号と前記第3の遅延素子の出力信号のいずれか一
方を選択して前記第1の基準信号として出力する第1の
切換え器と、前記第2の誤差信号に応じて前記第2の判
定信号と前記トレーニング信号のいずれか一方を選択し
て前記第2の基準信号として出力する第2の切換え器
と、前記推定インパルス応答と前記第2の基準信号とを
畳込んで推定希望信号を得る畳込み器と、前記第1の受
信信号と前記推定希望信号の差を取って干渉波成分を抽
出する第3の減算器と、前記第1の誤差信号と前記干渉
波成分との相関を取って相関値を得る相関器と、前記干
渉波成分に前記相関値を乗じて前記第1の推定干渉波を
得る乗算器と、前記第2の誤差信号を用いて前記干渉波
成分に対して線形フィルタリングを行なって前記第2の
推定干渉波を得る線形フィルタとからなり、前記第1の
判定信号を前記所望の信号として出力することを特徴と
する。
た第1の希望信号と該所望の信号そのままの第2の希望
信号とを生成し、該第1および第2の希望信号を第1お
よび第2のルートにそれぞれ送信し、前記第1のルート
内で加えられた第1の干渉波と前記第1の希望信号とを
該第1のルートから第1の受信信号として受信し、前記
第2のルート内で加えられた第2の干渉波と前記第2の
希望信号とを前記第2のルートから第2の受信信号とし
て受信し、前記第1および第2の受信信号を合成して前
記所望の信号を得る合成ダイバーシティ方式における干
渉波除去装置であって、前記第1の受信信号と第1の推
定干渉波との差である第1の差信号を生成する第1の減
算器と、前記第2の受信信号に時間ηの遅延を与える第
1の遅延素子と、該第1の遅延素子の出力信号と第2の
推定干渉波との差である第2の差信号を生成する第2の
減算器と、前記第1の差信号と第1の基準信号とから前
記第1のルートの伝送系のインパルス応答を推定して推
定インパルス応答を得ると共に該推定インパルス応答の
時間反転で複素共役な応答と前記第1の差信号を畳込ん
で第1の整合信号を得る第1の整合フィルタと、前記第
2の差信号と第2の基準信号とから推定する前記第2の
ルートの伝送系のインパルス応答の時間反転で複素共役
な応答と前記第2の差信号とを畳込んで第2の整合信号
を得る第2の整合フィルタと、前記第2の整合信号に時
間τの遅延を与える第2の遅延素子と、前記第1の整合
信号と前記第2の遅延素子の出力信号とを加算する加算
器と、前記第1の基準信号を用いて前記加算器の出力信
号を適応等化して第1の判定信号と判定結果の第1の誤
差信号とを得る第1の判定帰還形等化器と、前記第2の
基準信号を用いて前記第2の整合信号を適応等化して第
2の判定信号と判定結果の第2の誤差信号とを得る第2
の判定帰還形等化器と、仮定した送信シンボル列を表わ
すトレーニング信号を発生するトレーニング信号発生器
と、前記トレーニング信号に時間τの遅延を与える第3
の遅延素子と、前記第1の誤差信号に応じて前記第1の
判定信号と前記第3の遅延素子の出力信号のいずれか一
方を選択して前記第1の基準信号として出力する第1の
切換え器と、前記第2の誤差信号に応じて前記第2の判
定信号と前記トレーニング信号のいずれか一方を選択し
て前記第2の基準信号として出力する第2の切換え器
と、前記推定インパルス応答と前記第2の基準信号とを
畳込んで推定希望信号を得る畳込み器と、前記第1の受
信信号と前記推定希望信号の差を取って干渉波成分を抽
出する第3の減算器と、前記第1の誤差信号と前記干渉
波成分との相関を取って相関値を得る相関器と、前記干
渉波成分に前記相関値を乗じて前記第1の推定干渉波を
得る乗算器と、前記第2の誤差信号を用いて前記干渉波
成分に対して線形フィルタリングを行なって前記第2の
推定干渉波を得る線形フィルタとからなり、前記第1の
判定信号を前記所望の信号として出力することを特徴と
する。
本発明に係る第5の干渉波除去装置は、 送信しようとする所望の信号をτ+η時間だけ遅らせ
た第1の希望信号と該所望の信号そのままの第2の希望
信号とを生成し、該第1および第2の希望信号を第1お
よび第2のルートにそれぞれ送信し、前記第1のルート
内で加えられた第1の干渉波と前記第1の希望信号とを
該第1のルートから第1の受信信号として受信し、前記
第2のルート内で加えられた第2の干渉波と前記第2の
希望信号とを前記第2のルートから第2の受信信号とし
て受信し、前記第1および第2の受信信号を合成して前
記所望の信号を得る合成ダイバーシティ方式における干
渉波除去装置であって、前記第1の受信信号と第1の推
定干渉波との差である第1の差信号を生成する第1の減
算器と、前記第2の受信信号に時間ηの遅延を与える第
1の遅延素子と、該第1の遅延素子の出力信号と第2の
推定干渉波との差である第2の差信号を生成する第2の
減算器と、前記第1の差信号と第1の判定信号とから前
記第1のルートの伝送系のインパルス応答を推定して推
定インパルス応答を得ると共に該推定インパルス応答の
時間反転で複素共役な応答と前記第1の差信号とを畳込
んで第1の整合信号を得る第1の整合フィルタと、前記
第2の差信号と第2の判定信号とから推定する前記第2
のルートの伝送系のインパルス応答の時間反転で複素共
役な応答と前記第2の差信号とを畳込んで第2の整合信
号を得る第2の整合フィルタと、前記第2の整合信号に
時間τの遅延を与える第2の遅延素子と、前記第1の整
合信号と前記第2の遅延素子の出力信号とを加算する加
算器と、該加算器の出力信号を適応等化して前記第1の
判定信号を得る第1の判定帰還形等化器と、前記第2の
整合信号を適応等化して前記第2の判定信号と判定結果
の誤差信号とを得る第2の判定帰還形等化器と、前記推
定インパルス応答と前記第2の判定信号とを畳込んで推
定希望信号を得る畳込み器と、前記第1の受信信号と前
記推定希望信号との差を取って干渉波成分を抽出する第
3の減算器と、前記整合フィルタに入力する前記第1の
差信号の電力を検出する電力検出器と、該電力検出器が
検出する電力が最小となるタップ係数を求めるタップ係
数制御器と、前記干渉波成分に前記タップ係数を乗じて
前記第1の推定干渉波を得る乗算器と、前記誤差信号を
用いて前記干渉波成分に対して線形フィルタリングを行
なって前記第2の推定干渉波を得る線形フィルタとから
なり、前記第1の判定信号を前記所望の信号として出力
することを特徴とする。
た第1の希望信号と該所望の信号そのままの第2の希望
信号とを生成し、該第1および第2の希望信号を第1お
よび第2のルートにそれぞれ送信し、前記第1のルート
内で加えられた第1の干渉波と前記第1の希望信号とを
該第1のルートから第1の受信信号として受信し、前記
第2のルート内で加えられた第2の干渉波と前記第2の
希望信号とを前記第2のルートから第2の受信信号とし
て受信し、前記第1および第2の受信信号を合成して前
記所望の信号を得る合成ダイバーシティ方式における干
渉波除去装置であって、前記第1の受信信号と第1の推
定干渉波との差である第1の差信号を生成する第1の減
算器と、前記第2の受信信号に時間ηの遅延を与える第
1の遅延素子と、該第1の遅延素子の出力信号と第2の
推定干渉波との差である第2の差信号を生成する第2の
減算器と、前記第1の差信号と第1の判定信号とから前
記第1のルートの伝送系のインパルス応答を推定して推
定インパルス応答を得ると共に該推定インパルス応答の
時間反転で複素共役な応答と前記第1の差信号とを畳込
んで第1の整合信号を得る第1の整合フィルタと、前記
第2の差信号と第2の判定信号とから推定する前記第2
のルートの伝送系のインパルス応答の時間反転で複素共
役な応答と前記第2の差信号とを畳込んで第2の整合信
号を得る第2の整合フィルタと、前記第2の整合信号に
時間τの遅延を与える第2の遅延素子と、前記第1の整
合信号と前記第2の遅延素子の出力信号とを加算する加
算器と、該加算器の出力信号を適応等化して前記第1の
判定信号を得る第1の判定帰還形等化器と、前記第2の
整合信号を適応等化して前記第2の判定信号と判定結果
の誤差信号とを得る第2の判定帰還形等化器と、前記推
定インパルス応答と前記第2の判定信号とを畳込んで推
定希望信号を得る畳込み器と、前記第1の受信信号と前
記推定希望信号との差を取って干渉波成分を抽出する第
3の減算器と、前記整合フィルタに入力する前記第1の
差信号の電力を検出する電力検出器と、該電力検出器が
検出する電力が最小となるタップ係数を求めるタップ係
数制御器と、前記干渉波成分に前記タップ係数を乗じて
前記第1の推定干渉波を得る乗算器と、前記誤差信号を
用いて前記干渉波成分に対して線形フィルタリングを行
なって前記第2の推定干渉波を得る線形フィルタとから
なり、前記第1の判定信号を前記所望の信号として出力
することを特徴とする。
本発明に係る第6の干渉波除去装置は、 送信しようとする所望の信号をτ+η時間だけ遅らせ
た第1の希望信号と該所望の信号そのままの第2の希望
信号とを生成し、該第1および第2の希望信号を第1お
よび第2のルートにそれぞれ送信し、前記第1のルート
内で加えられた第1の干渉波と前記第1の希望信号とを
該第1のルートから第1の受信信号として受信し、前記
第2のルート内で加えられた第2の干渉波と前記第2の
希望信号とを前記第2のルートから第2の受信信号とし
て受信し、前記第1および第2の受信信号を合成して前
記所望の信号を得る合成ダイバーシティ方式における干
渉波除去装置であって、前記第1の受信信号と第1の推
定干渉波との差である第1の差信号を生成する第1の減
算器と、前記第2の受信信号に時間ηの遅延を与える第
1の遅延素子と、該第1の遅延素子の出力信号と第2の
推定干渉波との差である第2の差信号を生成する第2の
減算器と、前記第1の差信号と第1の基準信号とから前
記第1のルートの伝送系のインパルス応答を推定して推
定インパルス応答を得ると共に該推定インパルス応答の
時間反転で複素共役な応答と前記第1の差信号を畳込ん
で第1の整合信号を得る第1の整合フィルタと、前記第
2の差信号と第2の基準信号とから推定する前記第2の
ルートの伝送系のインパルス応答の時間反転で複素共役
な応答と前記第2の差信号とを畳込んで第2の整合信号
を得る第2の整合フィルタと、前記第2の整合信号に時
間τの遅延を与える第2の遅延素子と、前記第1の整合
信号と前記第2の遅延素子の出力信号とを加算する加算
器と、前記第1の基準信号を用いて前記加算器の出力信
号を適応等化して前記第1の判定信号と判定結果の第1
の誤差信号とを得る第1の判定帰還形等化器と、前記第
2の基準信号を用いて前記第2の整合信号を適応等化し
て第2の判定信号と判定結果の第2の誤差信号とを得る
第2の判定帰還形等化器と、仮定した送信シンボル列を
表わすトレーニング信号を発生するトレーニング信号発
生器と、前記トレーニング信号に時間τの遅延を与える
第3の遅延素子と、前記第1の誤差信号に応じて前記第
1の判定信号と前記第3の遅延素子の出力信号のいずれ
か一方を選択して前記第1の基準信号として出力する第
1の切換え器と、前記第2の誤差信号に応じて前記第2
の判定信号と前記トレーニング信号のいずれか一方を選
択して前記第2の基準信号として出力する第2の切換え
器と、前記推定インパルス応答と前記第2の基準信号と
を畳込んで推定希望信号を得る畳込み器と、前記第1の
受信信号と前記推定希望信号の差を取って干渉波成分を
抽出する第3の減算器と、前記第1の整合フィルタに入
力する前記第1の差信号の電力を検出する電力検出器
と、該電力検出器が検出する電力が最小となるタップ係
数を求めるタップ係数制御器と、前記干渉波成分に前記
タップ係数を乗じて前記第1の推定干渉波を得る乗算器
と、前記第2の誤差信号を用いて前記干渉波成分に対し
て線形フィルタリングを行なって前記第2の推定干渉波
を得る線形フィルタとからなり、前記第1の判定信号を
前記所望の信号として出力することを特徴とする置。
た第1の希望信号と該所望の信号そのままの第2の希望
信号とを生成し、該第1および第2の希望信号を第1お
よび第2のルートにそれぞれ送信し、前記第1のルート
内で加えられた第1の干渉波と前記第1の希望信号とを
該第1のルートから第1の受信信号として受信し、前記
第2のルート内で加えられた第2の干渉波と前記第2の
希望信号とを前記第2のルートから第2の受信信号とし
て受信し、前記第1および第2の受信信号を合成して前
記所望の信号を得る合成ダイバーシティ方式における干
渉波除去装置であって、前記第1の受信信号と第1の推
定干渉波との差である第1の差信号を生成する第1の減
算器と、前記第2の受信信号に時間ηの遅延を与える第
1の遅延素子と、該第1の遅延素子の出力信号と第2の
推定干渉波との差である第2の差信号を生成する第2の
減算器と、前記第1の差信号と第1の基準信号とから前
記第1のルートの伝送系のインパルス応答を推定して推
定インパルス応答を得ると共に該推定インパルス応答の
時間反転で複素共役な応答と前記第1の差信号を畳込ん
で第1の整合信号を得る第1の整合フィルタと、前記第
2の差信号と第2の基準信号とから推定する前記第2の
ルートの伝送系のインパルス応答の時間反転で複素共役
な応答と前記第2の差信号とを畳込んで第2の整合信号
を得る第2の整合フィルタと、前記第2の整合信号に時
間τの遅延を与える第2の遅延素子と、前記第1の整合
信号と前記第2の遅延素子の出力信号とを加算する加算
器と、前記第1の基準信号を用いて前記加算器の出力信
号を適応等化して前記第1の判定信号と判定結果の第1
の誤差信号とを得る第1の判定帰還形等化器と、前記第
2の基準信号を用いて前記第2の整合信号を適応等化し
て第2の判定信号と判定結果の第2の誤差信号とを得る
第2の判定帰還形等化器と、仮定した送信シンボル列を
表わすトレーニング信号を発生するトレーニング信号発
生器と、前記トレーニング信号に時間τの遅延を与える
第3の遅延素子と、前記第1の誤差信号に応じて前記第
1の判定信号と前記第3の遅延素子の出力信号のいずれ
か一方を選択して前記第1の基準信号として出力する第
1の切換え器と、前記第2の誤差信号に応じて前記第2
の判定信号と前記トレーニング信号のいずれか一方を選
択して前記第2の基準信号として出力する第2の切換え
器と、前記推定インパルス応答と前記第2の基準信号と
を畳込んで推定希望信号を得る畳込み器と、前記第1の
受信信号と前記推定希望信号の差を取って干渉波成分を
抽出する第3の減算器と、前記第1の整合フィルタに入
力する前記第1の差信号の電力を検出する電力検出器
と、該電力検出器が検出する電力が最小となるタップ係
数を求めるタップ係数制御器と、前記干渉波成分に前記
タップ係数を乗じて前記第1の推定干渉波を得る乗算器
と、前記第2の誤差信号を用いて前記干渉波成分に対し
て線形フィルタリングを行なって前記第2の推定干渉波
を得る線形フィルタとからなり、前記第1の判定信号を
前記所望の信号として出力することを特徴とする置。
(実施例) 次に、本発明について図面を参照して説明する。
第1図は本発明に係る第1の干渉波除去装置の一実施
例の構成を示すブロック図である。第2図は本発明に係
る第2の干渉波除去装置の一実施例の構成を示すブロッ
ク図である。第3図は本発明に係る第3の干渉波除去装
置の一実施例の構成を示すブロック図である。第4図は
本発明に係る第4の干渉波除去装置の一実施例の構成を
示すブロック図である。第5図は本発明に係る第5の干
渉波除去装置の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。第6図は本発明に係る第6の干渉波除去装置の一実
施例の構成を示すブロック図である。
例の構成を示すブロック図である。第2図は本発明に係
る第2の干渉波除去装置の一実施例の構成を示すブロッ
ク図である。第3図は本発明に係る第3の干渉波除去装
置の一実施例の構成を示すブロック図である。第4図は
本発明に係る第4の干渉波除去装置の一実施例の構成を
示すブロック図である。第5図は本発明に係る第5の干
渉波除去装置の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。第6図は本発明に係る第6の干渉波除去装置の一実
施例の構成を示すブロック図である。
第1図において、1と2は整合フィルタ(MF)、3と
4は判定帰還形等化器(DFE)、5は畳込み器、6は加
算器、7と13と14は減算器、8はAGC増幅器、9は乗算
器、10は線形フィルタ(トランスバーサルフィルタ)、
10aは5個の相関器、10bは4個の遅延時間T/2(T:シン
ボル長)の遅延素子、10cは5個の乗算器、10dは加算
器、11は相関器、12は遅延時間η=(=T)の遅延素
子、15はτの遅延時間を有する遅延素子である。
4は判定帰還形等化器(DFE)、5は畳込み器、6は加
算器、7と13と14は減算器、8はAGC増幅器、9は乗算
器、10は線形フィルタ(トランスバーサルフィルタ)、
10aは5個の相関器、10bは4個の遅延時間T/2(T:シン
ボル長)の遅延素子、10cは5個の乗算器、10dは加算
器、11は相関器、12は遅延時間η=(=T)の遅延素
子、15はτの遅延時間を有する遅延素子である。
第2図において、201と202は整合フィルタ(MF)、20
3と204は判定帰還形等化器(DFE)、205は畳込み器、20
6は加算器、207と213と214は減算器、208はAGC増幅器、
209は乗算器、210は線形フィルタ(トランスバーサルフ
ィルタ)、210aは5個の相関器、210bは4個の遅延時間
T/2(T:シンボル長)の遅延素子、210cは5個の乗算
器、210dは加算器、211は相関器、212は遅延時間η(=
T)の遅延素子、215と217はτの遅延時間を有する遅延
素子、216はトレーニング信号発生器、218と219は切換
え器、220と221は制御器である。
3と204は判定帰還形等化器(DFE)、205は畳込み器、20
6は加算器、207と213と214は減算器、208はAGC増幅器、
209は乗算器、210は線形フィルタ(トランスバーサルフ
ィルタ)、210aは5個の相関器、210bは4個の遅延時間
T/2(T:シンボル長)の遅延素子、210cは5個の乗算
器、210dは加算器、211は相関器、212は遅延時間η(=
T)の遅延素子、215と217はτの遅延時間を有する遅延
素子、216はトレーニング信号発生器、218と219は切換
え器、220と221は制御器である。
第3図において、301と302は整合フィルタ(MF)、30
3と304は判定帰還形等化器(DFE)、305は畳込み器、30
6は加算器、307と313と314は減算器、308はτの遅延時
間を有する遅延素子、309はは乗算器、310は線形フィル
タ(トランスバーサルフィルタ)、310aは5個の相関
器、310bは4個の遅延時間T/2(T:シンボル長)の遅延
素子、310cは5個の乗算器、310dは加算器、311は相関
器、312は遅延時間η(=T)の遅延素子である。
3と304は判定帰還形等化器(DFE)、305は畳込み器、30
6は加算器、307と313と314は減算器、308はτの遅延時
間を有する遅延素子、309はは乗算器、310は線形フィル
タ(トランスバーサルフィルタ)、310aは5個の相関
器、310bは4個の遅延時間T/2(T:シンボル長)の遅延
素子、310cは5個の乗算器、310dは加算器、311は相関
器、312は遅延時間η(=T)の遅延素子である。
第4図において、401と402は整合フィルタ(MF)、40
3と404は判定帰還形等化器(DFE)、405は畳込み器、40
6は加算器、407と413と414は減算器、408と420はτの遅
延時間を有する遅延素子、309は乗算器、410は線形フィ
ルタ(トランスバーサルフィルタ)、410aは5個の相関
器、410bは4個の遅延時間T/2(T:シンボル長)の遅延
素子、410cは5個の乗算器、410dは加算器、411は相関
器、412は遅延時間η(=T)の遅延素子、415はトレー
ニング信号発生器、416と417は切換え器、418と419は制
御器である。
3と404は判定帰還形等化器(DFE)、405は畳込み器、40
6は加算器、407と413と414は減算器、408と420はτの遅
延時間を有する遅延素子、309は乗算器、410は線形フィ
ルタ(トランスバーサルフィルタ)、410aは5個の相関
器、410bは4個の遅延時間T/2(T:シンボル長)の遅延
素子、410cは5個の乗算器、410dは加算器、411は相関
器、412は遅延時間η(=T)の遅延素子、415はトレー
ニング信号発生器、416と417は切換え器、418と419は制
御器である。
第5図において、501と502は整合フィルタ(MF)、50
3と504は判定帰還形等化器(DFE)、505は畳込み器、50
6は加算器、507と513と514は減算器、508はτの遅延時
間を有する遅延素子、509は乗算器、510は線形フィルタ
(トランスバーサルフィルタ)、510aは5個の相関器、
510bは4個の遅延時間T/2(T:シンボル長)の遅延素
子、510cは5個の乗算器、510dは加算器、511はタップ
係数制御器、512は遅延時間η(=T)の遅延素子、515
は電力検出器である。
3と504は判定帰還形等化器(DFE)、505は畳込み器、50
6は加算器、507と513と514は減算器、508はτの遅延時
間を有する遅延素子、509は乗算器、510は線形フィルタ
(トランスバーサルフィルタ)、510aは5個の相関器、
510bは4個の遅延時間T/2(T:シンボル長)の遅延素
子、510cは5個の乗算器、510dは加算器、511はタップ
係数制御器、512は遅延時間η(=T)の遅延素子、515
は電力検出器である。
第6図において、601と602は整合フィルタ(MF)、60
3と604は判定帰還形等化器(DFE)、605は畳込み器、60
6は加算器、607と613と614は減算器、608と617はτの遅
延時間を有する遅延素子、609は乗算器、610は線形フィ
ルタ(トランスバーサルフィルタ)、610aは5個の相関
器、610bは4個の遅延時間T/2(T:シンボル長)の遅延
素子、610cは5個の乗算器、610dは加算器、611はタッ
プ係数制御器、612は遅延時間η(=T)の遅延素子、6
15は電力検出器、616はトレーニング信号発生器、618と
619は切換え器、620と621は制御器である。
3と604は判定帰還形等化器(DFE)、605は畳込み器、60
6は加算器、607と613と614は減算器、608と617はτの遅
延時間を有する遅延素子、609は乗算器、610は線形フィ
ルタ(トランスバーサルフィルタ)、610aは5個の相関
器、610bは4個の遅延時間T/2(T:シンボル長)の遅延
素子、610cは5個の乗算器、610dは加算器、611はタッ
プ係数制御器、612は遅延時間η(=T)の遅延素子、6
15は電力検出器、616はトレーニング信号発生器、618と
619は切換え器、620と621は制御器である。
第7図と第8図は第1図から第6図までの実施例の動
作を説明する図である。
作を説明する図である。
第1図の実施例は、第7図に示す空間2重ダイバーシ
ティ方式の受信系モデルである。第1図において、1、
2、3、4、5、6、7、9、10、12、13、14、15はそ
れぞれ第7図の711、712、713、714、715、721、716、7
17、718、719、710、720に対応している。また、第7図
の構成要素において、700は遅延時間τ+ηの遅延素
子、701と702は送信機、703と704は送信アンテナ、705
と706は受信アンテナ、707と708は受信機である。ここ
で、ダイバーシティ合成は整合フィルタ(MF)711の出
力と712の出力との最大比合成により行われ、SNが最大
化され、マルタパス歪などの波形歪は判定帰還型等化器
(DFE)713の適応等化により除去される。ここで、MF71
1、MF712、畳込み器715および線形フィルタ(トランス
バーサルフィルタ)718はそれぞれT/2(T:シンボル長)
間隔のタップ付き遅延線フィルタ構成となっており、そ
のタップ数は5である。また、DFE713とDFE714はそれぞ
れ前方等化器(FE)、後方等化器(BE)をなしている。
そのDFE713と714はそれぞれT間隔のタップ付き遅延線
フィルタの構成であり、タップ数はそれぞれ3タップ、
2タップである。この場合、MF、畳込み器、トランスバ
ーサルフィルタの遅延時間はT、DFEの遅延時間は2Tと
なる。この場合、第1図の遅延素子12(第7図では71
9)のηはトランスバーサルフィルタ10(第7図の718)
の遅延時間Tに設定する。また第1図の遅延素子15(第
7図の720)のτは第1図のDFE4(第7図の714)と第1
図の畳込み器5(第7図の715)の遅延時間の和、すな
わち3T+T=4Tに設定する。
ティ方式の受信系モデルである。第1図において、1、
2、3、4、5、6、7、9、10、12、13、14、15はそ
れぞれ第7図の711、712、713、714、715、721、716、7
17、718、719、710、720に対応している。また、第7図
の構成要素において、700は遅延時間τ+ηの遅延素
子、701と702は送信機、703と704は送信アンテナ、705
と706は受信アンテナ、707と708は受信機である。ここ
で、ダイバーシティ合成は整合フィルタ(MF)711の出
力と712の出力との最大比合成により行われ、SNが最大
化され、マルタパス歪などの波形歪は判定帰還型等化器
(DFE)713の適応等化により除去される。ここで、MF71
1、MF712、畳込み器715および線形フィルタ(トランス
バーサルフィルタ)718はそれぞれT/2(T:シンボル長)
間隔のタップ付き遅延線フィルタ構成となっており、そ
のタップ数は5である。また、DFE713とDFE714はそれぞ
れ前方等化器(FE)、後方等化器(BE)をなしている。
そのDFE713と714はそれぞれT間隔のタップ付き遅延線
フィルタの構成であり、タップ数はそれぞれ3タップ、
2タップである。この場合、MF、畳込み器、トランスバ
ーサルフィルタの遅延時間はT、DFEの遅延時間は2Tと
なる。この場合、第1図の遅延素子12(第7図では71
9)のηはトランスバーサルフィルタ10(第7図の718)
の遅延時間Tに設定する。また第1図の遅延素子15(第
7図の720)のτは第1図のDFE4(第7図の714)と第1
図の畳込み器5(第7図の715)の遅延時間の和、すな
わち3T+T=4Tに設定する。
送信側において、2重ダイバーシティのうち第1のル
ートのシンボル列を第2のルートに対して、遅延素子70
0によりτ+ηだけすなわち5Tだけ遅延させて送信す
る。送信機701,702は変調および増幅などを行ない、そ
れぞれのルートに対応する送信アンテナ703,704から希
望信号S1,S2が送信される。送信入力シンボル列をa
n(n=−∞…+∞)、受信機707,708の出力までの伝送
系のインパルス応答の離散値をそれぞれh1n,h2nとする
と、ルート1、2の受信信号の離散値はそれぞれ、 と表わすことが出来る。ここで、J1およびJ2はルート
1、2の受信干渉波を示す。この干渉波を任意のレベル
を有する広帯域干渉とし、その発生源は1個であって、
この干渉波をJとする。すると、第7図に示すように、
干渉波源Jからの干渉波もマルチパスフェージング回線
を伝搬し、インパルス応答g1,g2とが畳み込まれ、S1,S2
と共に干渉波J1,J2として受信される。ここで、畳込み
を*で示すと、(1),(2)式は次のように示され
る。
ートのシンボル列を第2のルートに対して、遅延素子70
0によりτ+ηだけすなわち5Tだけ遅延させて送信す
る。送信機701,702は変調および増幅などを行ない、そ
れぞれのルートに対応する送信アンテナ703,704から希
望信号S1,S2が送信される。送信入力シンボル列をa
n(n=−∞…+∞)、受信機707,708の出力までの伝送
系のインパルス応答の離散値をそれぞれh1n,h2nとする
と、ルート1、2の受信信号の離散値はそれぞれ、 と表わすことが出来る。ここで、J1およびJ2はルート
1、2の受信干渉波を示す。この干渉波を任意のレベル
を有する広帯域干渉とし、その発生源は1個であって、
この干渉波をJとする。すると、第7図に示すように、
干渉波源Jからの干渉波もマルチパスフェージング回線
を伝搬し、インパルス応答g1,g2とが畳み込まれ、S1,S2
と共に干渉波J1,J2として受信される。ここで、畳込み
を*で示すと、(1),(2)式は次のように示され
る。
r1=S1+J1=an-5*h1+J*g1 …(3) r2=S2+J2=an*h2+J*g2 …(4) 送信シンボル列のダイバーシティ間での時間関係を示
したのが第7図(a)と(b)である。干渉波について
も希望信号と同様なディジタル変調波であると仮定する
と、受信機707と708の出力では、干渉波の基準シンボル
j0は時間的に一致しているが、η=Tの遅延素子719に
より第7図(c)と(d)に示すタイミングに調整され
る。ここでJ1はJ2よりTだけ先行している。また、希望
信号S1とS2は、第7図(f)と(g)に示すタイミング
でMF711,MF712にそれぞれ入力する。
したのが第7図(a)と(b)である。干渉波について
も希望信号と同様なディジタル変調波であると仮定する
と、受信機707と708の出力では、干渉波の基準シンボル
j0は時間的に一致しているが、η=Tの遅延素子719に
より第7図(c)と(d)に示すタイミングに調整され
る。ここでJ1はJ2よりTだけ先行している。また、希望
信号S1とS2は、第7図(f)と(g)に示すタイミング
でMF711,MF712にそれぞれ入力する。
ところで、MF711はDFE713の出力の判定信号nと
(1)式で示される受信信号とのタイミングを合わせ、
これらの間で相関を取ることにより伝送系のインパルス
応答を推定する。次式はその相関過程を示す。
(1)式で示される受信信号とのタイミングを合わせ、
これらの間で相関を取ることにより伝送系のインパルス
応答を推定する。次式はその相関過程を示す。
MF711は、この推定インパルス応答の時間反転で複素
共役な応答h1-n *と受信信号とを畳込む操作を行なう。
共役な応答h1-n *と受信信号とを畳込む操作を行なう。
ダイバーシティルート2についても、上に述べた動作
がMF712により行なわれる。MF712の入力において、ルー
ト2の送信シンボルはルート1の受信シンボルよりτ=
4Tだけ先行しているから、加算器721によるダイバーシ
ティ合成のためにはMF712の出力を遅延素子720によりτ
=4T遅らせ、第7図(i)と(j)に示すようにタイミ
ングを合わせてから合成する。また、MF712の出力はDFE
714により2T遅れ、そのDFE714の判定出力の基準シンボ
ルa0はMF711の入力における基準シンボルよりTだけ進
むことになる。ところでこの判定出力は畳込み器715に
供給され、畳込み器715はMF711の推定したルート1のイ
ンパルス応答h1nとDFE714の判定出力とを畳込む。この
際の遅延時間はTであり、畳込み器715の出力1は第
7図(h)に示すようにMF711の入力とタイミングが一
致する。この場合、畳込み器715はルート1の希望信号S
1を遅延を生ぜずに推定していることになる。すなわ
ち、減算器716において、畳込み器715の出力の希望信号
レプリカ(再生波形)1をルート1の入力から減じる
ことにより、ルート1の干渉波J1を遅延を生じることな
く抽出することができる。
がMF712により行なわれる。MF712の入力において、ルー
ト2の送信シンボルはルート1の受信シンボルよりτ=
4Tだけ先行しているから、加算器721によるダイバーシ
ティ合成のためにはMF712の出力を遅延素子720によりτ
=4T遅らせ、第7図(i)と(j)に示すようにタイミ
ングを合わせてから合成する。また、MF712の出力はDFE
714により2T遅れ、そのDFE714の判定出力の基準シンボ
ルa0はMF711の入力における基準シンボルよりTだけ進
むことになる。ところでこの判定出力は畳込み器715に
供給され、畳込み器715はMF711の推定したルート1のイ
ンパルス応答h1nとDFE714の判定出力とを畳込む。この
際の遅延時間はTであり、畳込み器715の出力1は第
7図(h)に示すようにMF711の入力とタイミングが一
致する。この場合、畳込み器715はルート1の希望信号S
1を遅延を生ぜずに推定していることになる。すなわ
ち、減算器716において、畳込み器715の出力の希望信号
レプリカ(再生波形)1をルート1の入力から減じる
ことにより、ルート1の干渉波J1を遅延を生じることな
く抽出することができる。
第1図において、抽出された干渉波成分J1はAGC増幅
器8によりその振幅を1に正規化され、 J1n=J1/|J1| =J*g1/|J*g1| …(6) となる。相関器11は、この正規化干渉波成分J1nとルー
ト1すなわち入力1の入力信号との相関を取る。この相
関操作はAGC増幅器8の出力の複素共役と各ダイバーシ
ティ入力との積の平均を取ることにより行われる。相関
値をC1とすれば、下記のように示せる。
器8によりその振幅を1に正規化され、 J1n=J1/|J1| =J*g1/|J*g1| …(6) となる。相関器11は、この正規化干渉波成分J1nとルー
ト1すなわち入力1の入力信号との相関を取る。この相
関操作はAGC増幅器8の出力の複素共役と各ダイバーシ
ティ入力との積の平均を取ることにより行われる。相関
値をC1とすれば、下記のように示せる。
C1=E[J1n*・(S1+J1)]=|J1| …(7) 乗算器9は正規化された干渉波成分J1nに(7)式の係
数C1を乗じる。すなわち乗算器9の出力はJ1となる。こ
のJ1の推定値1をルート1の入力から減算器13により
減ずることにより、ルート1の広帯域干渉波J1を除去で
きる。以後の動作において干渉波が変動しても、適応的
に干渉波が除去される。
数C1を乗じる。すなわち乗算器9の出力はJ1となる。こ
のJ1の推定値1をルート1の入力から減算器13により
減ずることにより、ルート1の広帯域干渉波J1を除去で
きる。以後の動作において干渉波が変動しても、適応的
に干渉波が除去される。
一方、AGC増幅器8の出力はトランスバーサルフィル
タ10にも出力される。ここで、遅延素子10aで構成され
たタップ上に分布した正規化抽出干渉波J1nに乗算器10c
によりタップ係数Wi(i=−2…+2)が乗ぜられて、
ルート2の干渉波J2の推定値2が求められる。この
2は J2=J1n*Wi …(8) と表わされる。この時、第1図の減算器14の出力は(S1
+J2−2)となり、MF2により整合フィルタリングさ
れ、DFE4に入力される。そして、DFEの判定器誤差信号
εには(J2−2)成分が干渉波除去の誤差として含ま
れる。この干渉波除去の誤差は希望信号に対するマルチ
パス歪に関するものでなく、MFとDFEのタップ係数の制
御とは独立になる。マルチパス歪が除去されている状態
では、 ε=H・(J2−2) =H・(J2−J1n*Wi) …(9) と表わされる。従って、誤差信号εはトランスバーサル
フィルタ10のタップ係数Wiの関数となりεの2重平均値
ξを最小とするWiが存在し、これらが干渉除去のための
係数となる。すなわち によりタップ係数Wiが与えられる。ξはWiに関して2次
曲面となっており、その最小点を適応的に求めるには勾
配法が用いられる。(10)式左辺はξ面の勾配を示して
おり、これはさらに ξ/Wi=−εJ1n*α となる。ここでαは定数である。従って、次式のタップ
修正式より逐次修正すれば、理想解Wioptに収束する。
タ10にも出力される。ここで、遅延素子10aで構成され
たタップ上に分布した正規化抽出干渉波J1nに乗算器10c
によりタップ係数Wi(i=−2…+2)が乗ぜられて、
ルート2の干渉波J2の推定値2が求められる。この
2は J2=J1n*Wi …(8) と表わされる。この時、第1図の減算器14の出力は(S1
+J2−2)となり、MF2により整合フィルタリングさ
れ、DFE4に入力される。そして、DFEの判定器誤差信号
εには(J2−2)成分が干渉波除去の誤差として含ま
れる。この干渉波除去の誤差は希望信号に対するマルチ
パス歪に関するものでなく、MFとDFEのタップ係数の制
御とは独立になる。マルチパス歪が除去されている状態
では、 ε=H・(J2−2) =H・(J2−J1n*Wi) …(9) と表わされる。従って、誤差信号εはトランスバーサル
フィルタ10のタップ係数Wiの関数となりεの2重平均値
ξを最小とするWiが存在し、これらが干渉除去のための
係数となる。すなわち によりタップ係数Wiが与えられる。ξはWiに関して2次
曲面となっており、その最小点を適応的に求めるには勾
配法が用いられる。(10)式左辺はξ面の勾配を示して
おり、これはさらに ξ/Wi=−εJ1n*α となる。ここでαは定数である。従って、次式のタップ
修正式より逐次修正すれば、理想解Wioptに収束する。
Win=Win-1−με・J1n* …(11) ところで、上式右辺第2項は誤差と正規化干渉波成分
との相関値に対応している。従って、第1図の相関器10
aにより(11)式のタップ修正が行われ、Wiの理想解が
得られる。
との相関値に対応している。従って、第1図の相関器10
aにより(11)式のタップ修正が行われ、Wiの理想解が
得られる。
このトランスバーサルフィルタ10の遅延時間はTであ
るから、第7図(e)で示すようにJ2の推定値2は第
7図(c)に示された受信機707の出力でのJ1よりTだ
け遅れる。ところでルート2の受信信号は第7図の遅延
素子719によりTだけ遅れており、受信されたJ2は2
とタイミングが一致する。従って、ルート2についても
干渉波を除去できる。
るから、第7図(e)で示すようにJ2の推定値2は第
7図(c)に示された受信機707の出力でのJ1よりTだ
け遅れる。ところでルート2の受信信号は第7図の遅延
素子719によりTだけ遅れており、受信されたJ2は2
とタイミングが一致する。従って、ルート2についても
干渉波を除去できる。
以上の動作を第8図を用いて説明する。伝搬路でマル
チパス歪を受けた希望信号スペクトラムと、希望信号と
は独立なマルチパス歪を受けた広帯域干渉波スペクトラ
ムを(a)と(b)に示す。マルチパス歪のために、希
望信号スペクトラムと干渉波スペクトラムにそれぞれ独
立なノッチまたは歪が生じている。畳込み器5は(f)
に示すように、ルート1の希望信号S1のレプリカ1を
遅延を生じないで推定するから、第8図(a)のS1に一
致する。すなわち減算器7は干渉波成分のみ抽出するこ
とができ、乗算器9は(d)に示すようにルート1の干
渉波J1を正しく推定していることになる。従って、減算
器13の出力は(e)に示すようにS1だけあって、J1は除
去されている。一方、ルート2の干渉波J2はJ1とは異る
マルチパス歪を受けており、減算器7の出力の抽出干渉
波をルート2の受信信号から減ずることでは除去できな
い。そこでトランスバーサルフィルタ10により(c)に
示す干渉波J1成分を線形フィルタリングし、(g)に示
すようなJ2の推定値2を作る。この操作にηの遅延が
生じるから、ルート2の入力をηだけ遅延して、タミン
グを合わせて2を減ずることで、(h)に示すように
希望波S2のみを取り出せる。さらに、ルート2のMFの出
力はルート1のMFの出力にタイミングが合うようにτだ
け遅らされて、ダイバーシティ合成が行われる。このMF
によるダイバーシティ合成は単なる最大比合成ではな
く、マルチパス伝搬により遅延分散された希望信号エネ
ルギーを基準タイミング集束させ、これらについても最
大比合成するから、S/Nの改善効果は著しい。MFはS/Nを
最大化するだけではなく、ダイバーシティとの相乗効果
でマルチパス歪を軽減させ、DFEの適応等化を最大限発
揮させる。従って、合成後の希望波スペクトラムは
(i)のように改善され、DFE3により波形歪が除去さ
れ、(j)のような歪の無い状態になる。
チパス歪を受けた希望信号スペクトラムと、希望信号と
は独立なマルチパス歪を受けた広帯域干渉波スペクトラ
ムを(a)と(b)に示す。マルチパス歪のために、希
望信号スペクトラムと干渉波スペクトラムにそれぞれ独
立なノッチまたは歪が生じている。畳込み器5は(f)
に示すように、ルート1の希望信号S1のレプリカ1を
遅延を生じないで推定するから、第8図(a)のS1に一
致する。すなわち減算器7は干渉波成分のみ抽出するこ
とができ、乗算器9は(d)に示すようにルート1の干
渉波J1を正しく推定していることになる。従って、減算
器13の出力は(e)に示すようにS1だけあって、J1は除
去されている。一方、ルート2の干渉波J2はJ1とは異る
マルチパス歪を受けており、減算器7の出力の抽出干渉
波をルート2の受信信号から減ずることでは除去できな
い。そこでトランスバーサルフィルタ10により(c)に
示す干渉波J1成分を線形フィルタリングし、(g)に示
すようなJ2の推定値2を作る。この操作にηの遅延が
生じるから、ルート2の入力をηだけ遅延して、タミン
グを合わせて2を減ずることで、(h)に示すように
希望波S2のみを取り出せる。さらに、ルート2のMFの出
力はルート1のMFの出力にタイミングが合うようにτだ
け遅らされて、ダイバーシティ合成が行われる。このMF
によるダイバーシティ合成は単なる最大比合成ではな
く、マルチパス伝搬により遅延分散された希望信号エネ
ルギーを基準タイミング集束させ、これらについても最
大比合成するから、S/Nの改善効果は著しい。MFはS/Nを
最大化するだけではなく、ダイバーシティとの相乗効果
でマルチパス歪を軽減させ、DFEの適応等化を最大限発
揮させる。従って、合成後の希望波スペクトラムは
(i)のように改善され、DFE3により波形歪が除去さ
れ、(j)のような歪の無い状態になる。
すなわち本発明により、D/Uが任意の値であっても、
さらに複数の干渉波が存在し、これらが互いに独立なマ
ルチパスフェージングを受けていたとしても、希望信号
を損なうことなく、干渉波を除去し、MFによるダイバー
シティ合成とDFEによる歪の除去という最適受信が可能
となる。
さらに複数の干渉波が存在し、これらが互いに独立なマ
ルチパスフェージングを受けていたとしても、希望信号
を損なうことなく、干渉波を除去し、MFによるダイバー
シティ合成とDFEによる歪の除去という最適受信が可能
となる。
ところでMFとDFEでなるMF/DFE受信機を立ち上げる
時、すでにD/Uがマイナスとなるくらい強い干渉波が存
在している場合、MF/DFE受信機は正しい判定信号を出力
できない。判定信号が誤っていると、MFは正しいインパ
ルス応答推定を行えない。従って、希望信号レプリカは
もはや正しいものではなくなる。この場合、このまま放
置しておくと永久に立ち上がることができなくなってし
まう。
時、すでにD/Uがマイナスとなるくらい強い干渉波が存
在している場合、MF/DFE受信機は正しい判定信号を出力
できない。判定信号が誤っていると、MFは正しいインパ
ルス応答推定を行えない。従って、希望信号レプリカは
もはや正しいものではなくなる。この場合、このまま放
置しておくと永久に立ち上がることができなくなってし
まう。
そこで、この初期引き込みを解決するものが第2に示
した一実施例である。
した一実施例である。
第2図において、201、202、203、204、205、206、20
7、208、209、210、211、212、213、214および215はそ
れぞれ第1図の1、2、3、4、5、6、7、8、9、
10、11、12、13、14および15に対応しており、これら第
2図の構成要素は第1図の構成要素と同じ動作を行な
う。干渉波が除去されるまでの間、送信シンボル系列と
同じトレーニング信号をトレーニング信号発生器216に
出力させる。この際、発生させるタイミングは、送信側
においてダイバーシティルート1よりτ+ηだけ進んだ
ダイバーシティルート2のタイミングに合わせる。この
トレーニング信号発生器216の出力をルート2用のトレ
ーニング信号として切換え器219に供給する。一方、ル
ート1のDFE203の入力はルート2のDFE204の入力よりτ
=4Tだけ遅れているから、トレーニング信号をτ(=4
T)の遅延時間を有する遅延素子217に供給する。遅延素
子217の出力は切換え器218に入力される。切換え器218
と219はトレーニング信号を選択し、それぞれのルート
のMFとDFEに供給する。なおルート2の切換え器219は、
その出力を畳込み器205にも供給する。MFおよびDFEは、
供給されたトレーニング信号を基準信号として適応制御
に用いる。すなわち、MF201と202はトレーニング系列an
を用いて(1)式で示される受信信号と相関を取ること
により伝送系のインパルス応答を推定する。この際、干
渉波と判定信号との相関値が零となるから、干渉波がま
だ除去されていなくても推定インパルス応答は正しい値
となる。また、畳込み器205はルート2の送信シンボル
にタイミングが合ったトレーニング系列を用いるから、
その出力は遅延が生じていない正しい希望信号レプリカ
となる。希望信号レプリカが正しい値となれば、乗算器
209とトランスバーサルフィルタ210の出力に干渉波推定
値1と2が得られ、干渉波の除去が可能となる。干
渉波が除去され、MF/DFE受信機が回線のマルチパルス歪
を除去し、希望信号が正しく判定されるようになると、
DFE203とDFE204に含まれる判定器の誤差信号εは小さく
なっていく。制御器220と221は判定器の誤差信号εを入
力としてその自重平均値ξを監視しており、これが予め
設定されたしきい値以下となった場合、干渉が正しく除
去されたと判断して切換え器218と219をそれぞれ制御
し、DFE203とDFE204からの判定信号を選択して出力させ
る。それ以後、MF201とDFE203はルート1の判定信号
を、MF202とDFE204と畳込み器205はルート2の判定信号
を供給され、第1図の実施例で説明したのと同じ干渉波
除去操作を続ける。なお、送信側に対するトレーニング
信号の挿入方法には2通りあり、1つは送信信号系列に
周期的にバースト状で挿入する方法、他方は受信側から
の制御信号により挿入または解除という方法である。
7、208、209、210、211、212、213、214および215はそ
れぞれ第1図の1、2、3、4、5、6、7、8、9、
10、11、12、13、14および15に対応しており、これら第
2図の構成要素は第1図の構成要素と同じ動作を行な
う。干渉波が除去されるまでの間、送信シンボル系列と
同じトレーニング信号をトレーニング信号発生器216に
出力させる。この際、発生させるタイミングは、送信側
においてダイバーシティルート1よりτ+ηだけ進んだ
ダイバーシティルート2のタイミングに合わせる。この
トレーニング信号発生器216の出力をルート2用のトレ
ーニング信号として切換え器219に供給する。一方、ル
ート1のDFE203の入力はルート2のDFE204の入力よりτ
=4Tだけ遅れているから、トレーニング信号をτ(=4
T)の遅延時間を有する遅延素子217に供給する。遅延素
子217の出力は切換え器218に入力される。切換え器218
と219はトレーニング信号を選択し、それぞれのルート
のMFとDFEに供給する。なおルート2の切換え器219は、
その出力を畳込み器205にも供給する。MFおよびDFEは、
供給されたトレーニング信号を基準信号として適応制御
に用いる。すなわち、MF201と202はトレーニング系列an
を用いて(1)式で示される受信信号と相関を取ること
により伝送系のインパルス応答を推定する。この際、干
渉波と判定信号との相関値が零となるから、干渉波がま
だ除去されていなくても推定インパルス応答は正しい値
となる。また、畳込み器205はルート2の送信シンボル
にタイミングが合ったトレーニング系列を用いるから、
その出力は遅延が生じていない正しい希望信号レプリカ
となる。希望信号レプリカが正しい値となれば、乗算器
209とトランスバーサルフィルタ210の出力に干渉波推定
値1と2が得られ、干渉波の除去が可能となる。干
渉波が除去され、MF/DFE受信機が回線のマルチパルス歪
を除去し、希望信号が正しく判定されるようになると、
DFE203とDFE204に含まれる判定器の誤差信号εは小さく
なっていく。制御器220と221は判定器の誤差信号εを入
力としてその自重平均値ξを監視しており、これが予め
設定されたしきい値以下となった場合、干渉が正しく除
去されたと判断して切換え器218と219をそれぞれ制御
し、DFE203とDFE204からの判定信号を選択して出力させ
る。それ以後、MF201とDFE203はルート1の判定信号
を、MF202とDFE204と畳込み器205はルート2の判定信号
を供給され、第1図の実施例で説明したのと同じ干渉波
除去操作を続ける。なお、送信側に対するトレーニング
信号の挿入方法には2通りあり、1つは送信信号系列に
周期的にバースト状で挿入する方法、他方は受信側から
の制御信号により挿入または解除という方法である。
以上の第2図に実施例により、初期引き込みを解決し
た広帯域干渉波除去が可能となる。
た広帯域干渉波除去が可能となる。
次に、第3図の実施例について説明する。送信側で
は、第1図の実施例と同様に、2重ダイバーシティのう
ち第1のルートのシンボル列を第2のルートに対してτ
+ηだけ遅延させて送信する。
は、第1図の実施例と同様に、2重ダイバーシティのう
ち第1のルートのシンボル列を第2のルートに対してτ
+ηだけ遅延させて送信する。
第3図において、301、302、303、304、305、306、30
7、308、309、310、312、313および314はそれぞれ第1
図の1、2、3、4、5、6、7、15、9、10、12、13
および14に対応しており、それぞれ同じ動作を行なう。
7、308、309、310、312、313および314はそれぞれ第1
図の1、2、3、4、5、6、7、15、9、10、12、13
および14に対応しており、それぞれ同じ動作を行なう。
減算器307で抽出された干渉波成分には、第1図のAGC
増幅器8が行なう正規換の処理を行わないから、その抽
出成分は(6)式よりJ1と示せる。このJ1は乗算器309
において相関器311からタップ係数C1を乗じられて減算
器313に供給され、ルート1の入力における減算に用い
られる。乗算器309の出力は 1=C1・J1=C1・J*g1 …(12) と表わされる。ルート1において、減算器313の出力は
(S1+J1−1)となる。DFE303の判定器には、減算器
313の出力にMF301およびDFE303の伝達関数H1が乗じられ
たものが入力される。すなわちDFE303内の判定器の誤差
信号εに干渉波J1による誤差成分が含まれる。特に、マ
ルチパスフェージングによる符号間干渉(ISI)が同時
に存在する場合、判定器の誤差信号εはISIによる誤差
成分と干渉波J1による誤差成分の両方を含む。ところで
DFEの制御には誤差信号εが用いられるが、誤差信号ε
中の干渉波成分はISIによる成分とは独立であるから、D
FEのタップ修正には影響を与えない。すなわちISIがMF/
DFE受信機により除去されたとすれば、誤差信号εは次
のように近似される。
増幅器8が行なう正規換の処理を行わないから、その抽
出成分は(6)式よりJ1と示せる。このJ1は乗算器309
において相関器311からタップ係数C1を乗じられて減算
器313に供給され、ルート1の入力における減算に用い
られる。乗算器309の出力は 1=C1・J1=C1・J*g1 …(12) と表わされる。ルート1において、減算器313の出力は
(S1+J1−1)となる。DFE303の判定器には、減算器
313の出力にMF301およびDFE303の伝達関数H1が乗じられ
たものが入力される。すなわちDFE303内の判定器の誤差
信号εに干渉波J1による誤差成分が含まれる。特に、マ
ルチパスフェージングによる符号間干渉(ISI)が同時
に存在する場合、判定器の誤差信号εはISIによる誤差
成分と干渉波J1による誤差成分の両方を含む。ところで
DFEの制御には誤差信号εが用いられるが、誤差信号ε
中の干渉波成分はISIによる成分とは独立であるから、D
FEのタップ修正には影響を与えない。すなわちISIがMF/
DFE受信機により除去されたとすれば、誤差信号εは次
のように近似される。
ε=H1・(J1−1) …(13) この誤差信号εの自重平均値である評価関数ξは、干
渉波J1に対する伝搬路の伝達関数の変動の速さが、希望
信号速度に比べ遅いときには ξ=E[ε・ε*] =H1H1・(J1−1)・(J1−1)* のように平均値表示Eを省略して示せる。
渉波J1に対する伝搬路の伝達関数の変動の速さが、希望
信号速度に比べ遅いときには ξ=E[ε・ε*] =H1H1・(J1−1)・(J1−1)* のように平均値表示Eを省略して示せる。
ξは乗算器309のタップ係数C1の関数であり、ξが最
小となるC1は より与えられ、(12),(13)式を用いて C1opt=1 …(15) となる。
小となるC1は より与えられ、(12),(13)式を用いて C1opt=1 …(15) となる。
ところで、このC1の理想値に適応的に追随するには、
評価関数ξに対して勾配法を用いる。あるC1の値におけ
るξ面の勾配は、平均値表示Eを省略して次のように示
される。
評価関数ξに対して勾配法を用いる。あるC1の値におけ
るξ面の勾配は、平均値表示Eを省略して次のように示
される。
すなわち、タップ係数W1は次式でタップ修正すれば
(15)式の理想値に収束する。
(15)式の理想値に収束する。
C1n=C1n-1−μ・ε・J1* …(17) ここでμは修正係数である。
上記タップ修正操作は、第3図において相関器311で
行われる。相関器311は、減算器307からの信号J1の複素
共役とDFE303からの誤差信号εとの積の平均を取ること
により、(17)式で示されるタップ修正を実現する。
行われる。相関器311は、減算器307からの信号J1の複素
共役とDFE303からの誤差信号εとの積の平均を取ること
により、(17)式で示されるタップ修正を実現する。
以上の操作により、乗算器309の出力には、入力信号
中の干渉波J1の推定値が得られる。この推定干渉波1
を減算器313を用いて入力信号S1+J1から減じることに
より干渉波J1を除去できる。
中の干渉波J1の推定値が得られる。この推定干渉波1
を減算器313を用いて入力信号S1+J1から減じることに
より干渉波J1を除去できる。
ルート2に対しては、第1図の実施例で示したのと同
様な動作がトランスバーサルフィルタ310、DFE304と減
算器314により行われる。
様な動作がトランスバーサルフィルタ310、DFE304と減
算器314により行われる。
以上述べた動作によりルート1およびルート2の干渉
波は除去される。以後の動作において干渉波が変動して
も、適応的に干渉波が除去される。
波は除去される。以後の動作において干渉波が変動して
も、適応的に干渉波が除去される。
第1図の実施例と同様に、MF301の出力と遅延素子308
の出力とが加算器306で合成されてダイバーシティ合成
が行なわれる。
の出力とが加算器306で合成されてダイバーシティ合成
が行なわれる。
ところでMF/DFE受信機を立ち上げる時、すでにD/Uが
マイナスとなるくらい強い干渉波が存在している場合、
MF/DFE受信機は正しい判定信号を出力できない。判定信
号が誤っていると、MFは正しいインパルス応答推定を行
えない。従って、希望信号レプリカはもはや正しいもの
ではなくなる。この場合、このまま放置しておくと永久
に立ち上がることができなくなってしまう。
マイナスとなるくらい強い干渉波が存在している場合、
MF/DFE受信機は正しい判定信号を出力できない。判定信
号が誤っていると、MFは正しいインパルス応答推定を行
えない。従って、希望信号レプリカはもはや正しいもの
ではなくなる。この場合、このまま放置しておくと永久
に立ち上がることができなくなってしまう。
この初期引き込みを解決するものが第4図の実施例で
ある。
ある。
第4図において、401、402、403、404、405、406、40
7、408、409、410、411、412、413および414はそれぞれ
第3図の301、302、303、304、305、306、307、308、30
9、310、311、312、313および314に対応しており、これ
ら第4図の構成要素の動作は第3図の構成要素と同じで
ある。
7、408、409、410、411、412、413および414はそれぞれ
第3図の301、302、303、304、305、306、307、308、30
9、310、311、312、313および314に対応しており、これ
ら第4図の構成要素の動作は第3図の構成要素と同じで
ある。
また、第4図の415、420、416、417、418および419は
それぞれ第2図の216、217、218、219、220、および221
に対応しており、これら第4の構成要素の動作は第2図
の構成要素と同じである。
それぞれ第2図の216、217、218、219、220、および221
に対応しており、これら第4の構成要素の動作は第2図
の構成要素と同じである。
第2図の実施例で述べたのと同様に干渉波が除去され
るまで、トレーニング信号発生器415から出力されるト
レーニング信号を用いることで、第3図に示す干渉波除
去装置の初期引き込みを解決できる。その後はトレーニ
ング信号から各ルートの判定信号に切換えて制御を行
い、適応的に干渉除去操作を続ける。なお、送信側に対
するトレーニング信号の挿入方法には2通りあり、1つ
は送信信号系列に周期的にバースト状で挿入する方法、
他方は受信側からの制御信号により挿入または解除とい
う方法である。
るまで、トレーニング信号発生器415から出力されるト
レーニング信号を用いることで、第3図に示す干渉波除
去装置の初期引き込みを解決できる。その後はトレーニ
ング信号から各ルートの判定信号に切換えて制御を行
い、適応的に干渉除去操作を続ける。なお、送信側に対
するトレーニング信号の挿入方法には2通りあり、1つ
は送信信号系列に周期的にバースト状で挿入する方法、
他方は受信側からの制御信号により挿入または解除とい
う方法である。
次に、第5図の実施例について説明する。送信側で
は、第1図の実施例と同様に、2重ダイバーシティのう
ち第1のルートのシンボル列を第2のルートに対してτ
+ηだけ遅延させて送信する。
は、第1図の実施例と同様に、2重ダイバーシティのう
ち第1のルートのシンボル列を第2のルートに対してτ
+ηだけ遅延させて送信する。
第5図において、501、502、503、504、505、506、50
7、508、509、510、512、513および514はそれぞれ第1
図の1、2、3、4、5、6、7、15、9、10、12、13
および14に対応しており、それぞれ同じ動作を行なう。
7、508、509、510、512、513および514はそれぞれ第1
図の1、2、3、4、5、6、7、15、9、10、12、13
および14に対応しており、それぞれ同じ動作を行なう。
減算器507で抽出された干渉波成分J1は、乗算器509に
おいて、制御器511からのタップ係数C1を乗じられて減
算器513に供給され、ルート1の入力における減算に用
いられる。乗算器509の出力は 1=C1・J1=C1・J*h1 …(18) となる。またルート1において減算器513の出力は(S1
+J1−1)となる。この減算器513の出力信号はMF501
の入力となっており、電力検出器515はその電力Pを検
出する。電力Pは次のように示される。
おいて、制御器511からのタップ係数C1を乗じられて減
算器513に供給され、ルート1の入力における減算に用
いられる。乗算器509の出力は 1=C1・J1=C1・J*h1 …(18) となる。またルート1において減算器513の出力は(S1
+J1−1)となる。この減算器513の出力信号はMF501
の入力となっており、電力検出器515はその電力Pを検
出する。電力Pは次のように示される。
P=(S1+J1−1) ・(S1+J1−1)* =S1S1*+(J1J1*−J11* −1J1*+11*)+Δ …(19) ここで、ΔはS1とJ1との積の成分で、干渉波J1が1
により除去されれば、零となる。Pは乗算器509のタッ
プ係数C1の関数であり、Pが最小となるC1は より与えられ、(18)式を用いて Wopt=1 …(21) となる。
により除去されれば、零となる。Pは乗算器509のタッ
プ係数C1の関数であり、Pが最小となるC1は より与えられ、(18)式を用いて Wopt=1 …(21) となる。
(20)式のタップ係数を乗算器509で減算器507の出力
J1に乗ずることにより、入力信号中の干渉波J1を推定す
ることが出来る。この乗算器509の出力の推定干渉波
1を減算器513で入力信号S1+J1から減じることにより
干渉波J1を除去できる。そこでタップ係数制御器511
は、乗算器509にタップ係数C1を乗じてPが最小となる
ようにフィードバック制御を行なう。以上の操作により
干渉波J1は除去される。この時、(19)式の電力は最小
値を示しSS*の希望波成分のみとなる。
J1に乗ずることにより、入力信号中の干渉波J1を推定す
ることが出来る。この乗算器509の出力の推定干渉波
1を減算器513で入力信号S1+J1から減じることにより
干渉波J1を除去できる。そこでタップ係数制御器511
は、乗算器509にタップ係数C1を乗じてPが最小となる
ようにフィードバック制御を行なう。以上の操作により
干渉波J1は除去される。この時、(19)式の電力は最小
値を示しSS*の希望波成分のみとなる。
ルート2に対してはトランスバーサルフィルタ10、DF
E504と減算器514により第1図の実施例で述べたのと同
じ動作により干渉波J2が除去される。以上に述べた動作
によりルート1およびルート2の干渉波は除去される。
以後の動作において干渉波が変動しても、適応的に干渉
波が除去される。
E504と減算器514により第1図の実施例で述べたのと同
じ動作により干渉波J2が除去される。以上に述べた動作
によりルート1およびルート2の干渉波は除去される。
以後の動作において干渉波が変動しても、適応的に干渉
波が除去される。
干渉波除去の後、第1図に示す実施例と同様に、MF50
1と遅延素子508の出力が加算器506で加算されてダイバ
ーシティ合成が行なわれる。
1と遅延素子508の出力が加算器506で加算されてダイバ
ーシティ合成が行なわれる。
ところでMF/DFE受信機を立ち上げる時、すでにD/Uが
マイナスとなるくらい強い干渉波が存在している場合、
MF/DFE受信機は正しい判定信号を出力できない。判定信
号が後っていると、MFは正しいインパルス応答推定を行
えない。従って、希望信号レプリカはもはや正しいもの
ではなくなる。この場合、このまま放置しておくと永久
に立ち上がることができなくなってしまう。
マイナスとなるくらい強い干渉波が存在している場合、
MF/DFE受信機は正しい判定信号を出力できない。判定信
号が後っていると、MFは正しいインパルス応答推定を行
えない。従って、希望信号レプリカはもはや正しいもの
ではなくなる。この場合、このまま放置しておくと永久
に立ち上がることができなくなってしまう。
この初期引き込みを解決するものが第6図に示した実
施例である。
施例である。
第6図において、601、602、603、604、605、606、60
7、608、609、610、611、612、613、614、および615は
それぞれ第5図の501、502、503、504、505、506、50
7、508、509、510、511、512、513、514および515に対
応しており、これら第6の構成要素の動作は第5図の構
成要素と同じである。
7、608、609、610、611、612、613、614、および615は
それぞれ第5図の501、502、503、504、505、506、50
7、508、509、510、511、512、513、514および515に対
応しており、これら第6の構成要素の動作は第5図の構
成要素と同じである。
また、第6図の616、617、618、619、620および621は
それぞれ第2図の216、217、218、219、220および221に
対応しており、これら第6図の構成要素の動作は第2図
の構成要素と同じである。
それぞれ第2図の216、217、218、219、220および221に
対応しており、これら第6図の構成要素の動作は第2図
の構成要素と同じである。
第2図の実施例で述べたのと同様に干渉波が除去され
るまで、トレーニング信号発生器616から出力されるト
レーニング信号を用いることで、第5図に示す干渉波除
去装置の初期引き込みを解決できる。その後はトレーニ
ング信号から各ルートの判定信号に切換えて制御を行
い、適応的に干渉波除去操作を続ける。なお、送信側に
対するトレーニング信号の挿入方法には2通りあり、1
つは送信信号系列に周期的にバースト状で挿入する方
法、他方は受信側からの制御信号により、挿入または解
除という方法である。
るまで、トレーニング信号発生器616から出力されるト
レーニング信号を用いることで、第5図に示す干渉波除
去装置の初期引き込みを解決できる。その後はトレーニ
ング信号から各ルートの判定信号に切換えて制御を行
い、適応的に干渉波除去操作を続ける。なお、送信側に
対するトレーニング信号の挿入方法には2通りあり、1
つは送信信号系列に周期的にバースト状で挿入する方
法、他方は受信側からの制御信号により、挿入または解
除という方法である。
(発明の効果) 本発明は、以上に説明したように、干渉波どうしの逆
相合成を行なわず、希望信号レプリカを受信信号から減
じることにより干渉成分を抽出し、この干渉成分を制御
の後に、干渉波を抽出したダイバーシティルートの受信
信号から減じ、さらに抽出干渉波を線形フィルタリング
し、他のダイバーシティルートの受信信号から減じるこ
とにより干渉波の除去を行なうから、D/Uが任意の値で
あっても、さらに複数の干渉波が存在し、さらに干渉波
も互いに独立なマルチパスフェージングを受けていて
も、希望信号を損なうことなく広帯域干渉波を除去し、
MFによるダイバーシティ合成とDFEによる歪の除去とい
う最適受信が可能となるという効果がある。
相合成を行なわず、希望信号レプリカを受信信号から減
じることにより干渉成分を抽出し、この干渉成分を制御
の後に、干渉波を抽出したダイバーシティルートの受信
信号から減じ、さらに抽出干渉波を線形フィルタリング
し、他のダイバーシティルートの受信信号から減じるこ
とにより干渉波の除去を行なうから、D/Uが任意の値で
あっても、さらに複数の干渉波が存在し、さらに干渉波
も互いに独立なマルチパスフェージングを受けていて
も、希望信号を損なうことなく広帯域干渉波を除去し、
MFによるダイバーシティ合成とDFEによる歪の除去とい
う最適受信が可能となるという効果がある。
第1図は本発明に係る第1の干渉波除去装置の一実施例
の構成を示すブロック図、第2図は本発明に係る第2の
干渉波除去装置の一実施例の構成を示すブロック図、第
3図は本発明に係る第3の干渉波除去装置の一実施例の
構成を示すブロック図、第4図は本発明に係る第4の干
渉波除去装置の一実施例の構成を示すブロック図、第5
図は本発明に係る第5の干渉波除去装置の一実施例の構
成を示すブロック図、第6図は本発明に係る第6の干渉
波除去装置の一実施例の構成を示すブロック図、第7図
は本発明の干渉波除去装置の動作を説明する図、第9図
は本発明の干渉波除去の動作を説明する図、第9図は従
来の干渉波除去装置の構成を示すブロック図、第10図は
第9図に示す従来の干渉波除去装置の動作を説明する図
である。 1,2,201,202,301,302,401,402,501,502,601,602,711,71
2,911……整合フィルタ(MF)、3,4,203,204,303,304,4
03,404,503,504,603,604,713,714,912……判定帰還形等
化器(DFE)、5,205,305,405,505,605,715……畳込み
器、6,206,306,406,506,606,721,903……加算器、7,13,
14,207,213,214,307,313,314,407,413,414,507,513,51
4,607,613,614,709,710,716,904……減算器、8,208,90
5,908,909……AGC増幅器、9,209,309,409,509,609,717,
901,902……乗算器、10,210,310,410,510,610,718……
線形フィルタ(トランスバーサルフィルタ)、10a,210
a,310a,410a,510a,610a……5個の相関器、10b,210b,31
0b,410b,510b,610b……4個の遅延時間T/2(T:シンボル
長)の遅延素子、10c,210c,310c,410c,510c,610c……5
個の乗算器、10d,210d,310d,410d,510d,610d……加算
器、11,211,311,411,906,907……相関器、12,212,312,4
12,512,612,719……遅延時間η(=T)の遅延素子、1
5,215,217,308,408,420,508,608,617……τの遅延時間
を有する遅延素子、216,415,616……トレーニング信号
発生器、218,219,416,417,618,619,910……切換え器、2
20,221,418,419,620,621……制御器、511,611……タッ
プ係数制御器、515,615……電力検出器、700……遅延素
子、701,702……送信器、703,704……送信アンテナ、70
5,706……受信アンテナ、707,708……受信機、720……
遅延素子。
の構成を示すブロック図、第2図は本発明に係る第2の
干渉波除去装置の一実施例の構成を示すブロック図、第
3図は本発明に係る第3の干渉波除去装置の一実施例の
構成を示すブロック図、第4図は本発明に係る第4の干
渉波除去装置の一実施例の構成を示すブロック図、第5
図は本発明に係る第5の干渉波除去装置の一実施例の構
成を示すブロック図、第6図は本発明に係る第6の干渉
波除去装置の一実施例の構成を示すブロック図、第7図
は本発明の干渉波除去装置の動作を説明する図、第9図
は本発明の干渉波除去の動作を説明する図、第9図は従
来の干渉波除去装置の構成を示すブロック図、第10図は
第9図に示す従来の干渉波除去装置の動作を説明する図
である。 1,2,201,202,301,302,401,402,501,502,601,602,711,71
2,911……整合フィルタ(MF)、3,4,203,204,303,304,4
03,404,503,504,603,604,713,714,912……判定帰還形等
化器(DFE)、5,205,305,405,505,605,715……畳込み
器、6,206,306,406,506,606,721,903……加算器、7,13,
14,207,213,214,307,313,314,407,413,414,507,513,51
4,607,613,614,709,710,716,904……減算器、8,208,90
5,908,909……AGC増幅器、9,209,309,409,509,609,717,
901,902……乗算器、10,210,310,410,510,610,718……
線形フィルタ(トランスバーサルフィルタ)、10a,210
a,310a,410a,510a,610a……5個の相関器、10b,210b,31
0b,410b,510b,610b……4個の遅延時間T/2(T:シンボル
長)の遅延素子、10c,210c,310c,410c,510c,610c……5
個の乗算器、10d,210d,310d,410d,510d,610d……加算
器、11,211,311,411,906,907……相関器、12,212,312,4
12,512,612,719……遅延時間η(=T)の遅延素子、1
5,215,217,308,408,420,508,608,617……τの遅延時間
を有する遅延素子、216,415,616……トレーニング信号
発生器、218,219,416,417,618,619,910……切換え器、2
20,221,418,419,620,621……制御器、511,611……タッ
プ係数制御器、515,615……電力検出器、700……遅延素
子、701,702……送信器、703,704……送信アンテナ、70
5,706……受信アンテナ、707,708……受信機、720……
遅延素子。
Claims (6)
- 【請求項1】送信しようとする所望の信号をτ+η時間
だけ遅らせた第1の希望信号と該所望の信号そのままの
第2の希望信号とを生成し、該第1および第2の希望信
号を第1および第2のルートにそれぞれ送信し、前記第
1のルート内で加えられた第1の干渉波と前記第1の希
望信号とを該第1のルートから第1の受信信号として受
信し、前記第2のルート内で加えられた第2の干渉波と
前記第2の希望信号とを前記第2のルートから第2の受
信信号として受信し、前記第1および第2の受信信号を
合成して前記所望の信号を得る合成ダイバーシティ方式
における干渉波除去装置において、前記第1の受信信号
と第1の推定干渉波との差である第1の差信号を生成す
る第1の減算器と、前記第2の受信信号に時間ηの遅延
を与える第1の遅延素子と、該第1の遅延素子の出力信
号と第2の推定干渉波との差である第2の差信号を生成
する第2の減算器と、前記第1の差信号と第1の判定信
号とから前記第1のルートの伝送系のインパルス応答を
推定して推定インパルス応答を得ると共に該推定インパ
ルス応答の時間反転で複素共役な応答と前記第1の差信
号とを畳込んで第1の整合信号を得る第1の整合フィル
タと、前記第2の差信号と第2の判定信号とから推定す
る前記第2のルートの伝送系のインパルス応答の時間反
転で複素共役な応答と前記第2の差信号とを畳込んで第
2の整合信号を得る第2の整合フィルタと、前記第2の
整合信号に時間τの遅延を与える第2の遅延素子と、前
記第1の整合信号と前記第2の遅延素子の出力信号とを
加算する加算器と、該加算器の出力信号を適応等化して
前記第1の判定信号を得る第1の判定帰還形等化器と、
前記第2の整合信号を適応等化して前記第2の判定信号
と判定結果の誤差信号とを得る第2の判定帰還形等化器
と、前記推定インパルス応答と前記第2の判定信号とを
畳込んで推定希望信号を得る畳込み器と、前記第1の受
信信号と前記推定希望信号との差を取って干渉波成分を
抽出する第3の減算器と、前記干渉波成分の振幅を1に
正規化して正規化干渉波成分とするAGC増幅器と、前記
第1の受信信号と前記正規化干渉波成分との相関を取っ
て相関値を得る相関器と、前記正規化干渉波成分に前記
相関値を乗じて前記第1の推定干渉波を得る乗算器と、
前記誤差信号を用いて前記正規化干渉波成分に対して線
形フィルタリングを行なって前記第2の推定干渉波を得
る線形フィルタとからなり、前記第1の判定信号を前記
所望の信号として出力することを特徴とする干渉波除去
装置。 - 【請求項2】送信しようとする所望の信号をτ+η時間
だけ遅らせた第1の希望信号と該所望の信号そのままの
第2の希望信号とを生成し、該第1および第2の希望信
号を第1および第2のルートにそれぞれ送信し、前記第
1のルート内で加えられた第1の干渉波と前記第1の希
望信号とを該第1のルートから第1の受信信号として受
信し、前記第2のルート内で加えられた第2の干渉波と
前記第2の希望信号とを前記第2のルートから第2の受
信信号として受信し、前記第1および第2の受信信号を
合成して前記所望の信号を得る合成ダイバーシティ方式
における干渉波除去装置において、前記第1の受信信号
と第1の推定干渉波との差である第1の差信号を生成す
る第1の減算器と、前記第2の受信信号に時間ηの遅延
を与える第1の遅延素子と、該第1の遅延素子の出力信
号と第2の推定干渉波との差である第2の差信号を生成
する第2の減算器と、前記第1の差信号と第1の基準信
号とから前記第1のルートの伝送系のインパルス応答を
推定して推定インパルス応答を得ると共に該推定インパ
ルス応答の時間反転で複素共役な応答と前記第1の差信
号を畳込んで第1の整合信号を得る第1の整合フィルタ
と、前記第2の差信号と第2の基準信号とから推定する
前記第2のルートの伝送系のインパルス応答の時間反転
で複素共役な応答と前記第2の差信号とを畳込んで第2
の整合信号を得る第2の整合フィルタと、前記第2の整
合信号に時間τの遅延を与える第2の遅延素子と、前記
第1の整合信号と前記第2の遅延素子の出力信号とを加
算する加算器と、前記第1の基準信号を用いて前記加算
器の出力信号を適応等化して前記第1の判定信号と判定
結果の第1の誤差信号とを得る第1の判定帰還形等化器
と、前記第2の基準信号を用いて前記第2の整合信号を
適応等化して前記第2の判定信号と判定結果の第2の誤
差信号とを得る第2の判定帰還形等化器と、仮定した送
信シンボル列を表わすトレーニング信号を発生するトレ
ーニング信号発生器と、前記トレーニング信号に時間τ
の遅延を与える第3の遅延素子と、前記第1の誤差信号
に応じて前記第1の判定信号と前記第3の遅延素子の出
力信号のいずれか一方を選択して前記第1の基準信号と
して出力する第1の切換え器と、前記第2の誤差信号に
応じて前記第2の判定信号と前記トレーニング信号のい
ずれか一方を選択して前記第2の基準信号として出力す
る第2の切換え器と、前記推定インパルス応答と前記第
2の基準信号とを畳込んで推定希望信号を得る畳込み器
と、前記第1の受信信号と前記推定希望信号の差を取っ
て干渉波成分を抽出する第3の減算器と、前記干渉波成
分の振幅を1に正規化して正規化干渉波成分とするAGC
増幅器と、前記第1の受信信号と前記正規化干渉波成分
との相関を取って相関値を得る相関器と、前記正規化干
渉波成分に前記相関値を乗じて前記第1の推定干渉波を
得る乗算器と、前記第2の誤差信号を用いて前記正規化
干渉波成分に対して線形フィルタリングを行なって前記
第2の推定干渉波を得る線形フィルタとからなり、前記
第1の判定信号を前記所望の信号として出力することを
特徴とする干渉波除去装置。 - 【請求項3】送信しようとする所望の信号をτ+η時間
だけ遅らせた第1の希望信号と該所望の信号そのままの
第2の希望信号とを生成し、該第1および第2の希望信
号を第1および第2のルートにそれぞれ送信し、前記第
1のルート内で加えられた第1の干渉波と前記第1の希
望信号とを該第1のルートから第1の受信信号として受
信し、前記第2のルート内で加えられた第2の干渉波と
前記第2の希望信号とを前記第2のルートから第2の受
信信号として受信し、前記第1および第2の受信信号を
合成して前記所望の信号を得る合成ダイバーシティ方式
における干渉波除去装置において、前記第1の受信信号
と第1の推定干渉波との差である第1の差信号を生成す
る第1の減算器と、前記第2の受信信号に時間ηの遅延
を与える第1の遅延素子と、該第1の遅延素子の出力信
号と第2の推定干渉波との差である第2の差信号を生成
する第2の減算器と、前記第1の差信号と第1の判定信
号とから前記第1のルートの伝送系のインパルス応答を
推定して推定インパルス応答を得ると共に該推定インパ
ルス応答の時間反転で複素共役な応答と前記第1の差信
号とを畳込んで第1の整合信号を得る第1の整合フィル
タと、前記第2の差信号と第2の判定信号とから推定す
る前記第2のルートの伝送系のインパルス応答の時間反
転で複素共役な応答と前記第2の差信号とを畳込んで第
2の整合信号を得る第2の整合フィルタと、前記第2の
整合信号に時間τの遅延を与える第2の遅延素子と、前
記第1の整合信号と前記第2の遅延素子の出力信号とを
加算する加算器と、該加算器の出力信号を適応等化して
前記第1の判定信号と判定結果の第1の誤差信号とを得
る第1の判定帰還形等化器と、前記第2の整合信号を適
応等化して前記第2の判定信号と判定結果の第2の誤差
信号とを得る第2の判定帰還形等化器と、前記推定イン
パルス応答と前記第2の判定信号とを畳込んで推定希望
信号を得る畳込み器と、前記第1の受信信号と前記推定
希望信号との差を取って干渉波成分を抽出する第3の減
算器と、前記第1の誤差信号と前記干渉波成分との相関
を取って相関値を得る相関器と、前記干渉波成分に前記
相関値を乗じて前記第1の推定干渉波を得る乗算器と、
前記第2の誤差信号を用いて前記干渉波成分に対して線
形フィルタリングを行なって前記第2の推定干渉波を得
る線形フィルタとからなり、前記第1の判定信号を前記
所望の信号として出力することを特徴とする干渉波除去
装置。 - 【請求項4】送信しようとする所望の信号をτ+η時間
だけ遅らせた第1の希望信号と該所望の信号そのままの
第2の希望信号とを生成し、該第1および第2の希望信
号を第1および第2のルートにそれぞれ送信し、前記第
1のルート内で加えられた第1の干渉波と前記第1の希
望信号とを該第1のルートから第1の受信信号として受
信し、前記第2のルート内で加えられた第2の干渉波と
前記第2の希望信号とを前記第2のルートから第2の受
信信号として受信し、前記第1および第2の受信信号を
合成して前記所望の信号を得る合成ダイバーシティ方式
における干渉波除去装置において、前記第1の受信信号
と第1の推定干渉波との差である第1の差信号を生成す
る第1の減算器と、前記第2の受信信号に時間ηの遅延
を与える第1の遅延素子と、該第1の遅延素子の出力信
号と第2の推定干渉波との差である第2の差信号を生成
する第2の減算器と、前記第1の差信号と第1の基準信
号とから前記第1のルートの伝送系のインパルス応答を
推定して推定インパルス応答を得ると共に該推定インパ
ルス応答の時間反転で複素共役な応答と前記第1の差信
号を畳込んで第1の整合信号を得る第1の整合フィルタ
と、前記第2の差信号と第2の基準信号とから推定する
前記第2のルートの伝送系のインパルス応答の時間反転
で複素共役な応答と前記第2の差信号とを畳込んで第2
の整合信号を得る第2の整合フィルタと、前記第2の整
合信号に時間τの遅延を与える第2の遅延素子と、前記
第1の整合信号と前記第2の遅延素子の出力信号とを加
算する加算器と、前記第1の基準信号を用いて前記加算
器の出力信号を適応等化して前記第1の判定信号と判定
結果の第1の誤差信号とを得る第1の判定帰還形等化器
と、前記第2の基準信号を用いて前記第2の整合信号を
適応等化して前記第2の判定信号と判定結果の第2の誤
差信号とを得る第2の判定帰還形等化器と、仮定した送
信シンボル列を表わすトレーニング信号を発生するトレ
ーニング信号発生器と、前記トレーニング信号に時間τ
の遅延を与える第3の遅延素子と、前記第1の誤差信号
に応じて前記第1の判定信号と前記第3の遅延素子の出
力信号のいずれか一方を選択して前記第1の基準信号と
して出力する第1の切換え器と、前記第2の誤差信号に
応じて前記第2の判定信号と前記トレーニング信号のい
ずれか一方を選択して前記第2の基準信号として出力す
る第2の切換え器と、前記推定インパルス応答と前記第
2の基準信号とを畳込んで推定希望信号を得る畳込み器
と、前記第1の受信信号と前記推定希望信号の差を取っ
て干渉波成分を抽出する第3の減算器と、前記第1の誤
差信号と前記干渉波成分との相関を取って相関値を得る
相関器と、前記干渉波成分に前記相関値を乗じて前記第
1の推定干渉波を得る乗算器と、前記第2の誤差信号を
用いて前記干渉波成分に対して線形フィルタリングを行
なって前記第2の推定干渉波を得る線形フィルタとから
なり、前記第1の判定信号を前記所望の信号として出力
することを特徴とする干渉波除去装置。 - 【請求項5】送信しようとする所望の信号をτ+η時間
だけ遅らせた第1の希望信号と該所望の信号そのままの
第2の希望信号とを生成し、該第1および第2の希望信
号を第1および第2のルートにそれぞれ送信し、前記第
1のルート内で加えられた第1の干渉波と前記第1の希
望信号とを該第1のルートから第1の受信信号として受
信し、前記第2のルート内で加えられた第2の干渉波と
前記第2の希望信号とを前記第2のルートから第2の受
信信号として受信し、前記第1および第2の受信信号を
合成して前記所望の信号を得る合成ダイバーシティ方式
における干渉波除去装置において、前記第1の受信信号
と第1の推定干渉波との差である第1の差信号を生成す
る第1の減算器と、前記第2の受信信号に時間ηの遅延
を与える第1の遅延素子と、該第1の遅延素子の出力信
号と第2の推定干渉波との差である第2の差信号を生成
する第2の減算器と、前記第1の差信号と第1の判定信
号とから前記第1のルートの伝送系のインパルス応答を
推定して推定インパルス応答を得ると共に該推定インパ
ルス応答の時間反転で複素共役な応答と前記第1の差信
号とを畳込んで第1の整合信号を得る第1の整合フィル
タと、前記第2の差信号と第2の判定信号とから推定す
る前記第2のルートの伝送系のインパルス応答の時間反
転で複素共役な応答と前記第2の差信号とを畳込んで第
2の整合信号を得る第2の整合フィルタと、前記第2の
整合信号に時間τの遅延を与える第2の遅延素子と、前
記第1の整合信号と前記第2の遅延素子の出力信号とを
加算する加算器と、該加算器の出力信号を適応等化して
前記第1の判定信号を得る第1の判定帰還形等化器と、
前記第2の整合信号を適応等化して前記第2の判定信号
と判定結果の第2の誤差信号とを得る第2の判定帰還形
等化器と、前記推定インパルス応答と前記第2の判定信
号とを畳込んで推定希望信号を得る畳込み器と、前記第
1の受信信号と前記推定希望信号との差を取って干渉波
成分を抽出する第3の減算器と、前記整合フィルタに入
力する前記第1の差信号の電力を検出する電力検出器
と、該電力検出器が検出する電力が最小となるタップ係
数を求めるタップ係数制御器と、前記干渉波成分に前記
タップ係数を乗じて前記第1の推定干渉波を得る乗算器
と、前記誤差信号を用いて前記干渉波成分に対して線形
フィルタリングを行なって前記第2の推定干渉波を得る
線形フィルタとからなり、前記第1の判定信号を前記所
望の信号として出力することを特徴とする干渉波除去装
置。 - 【請求項6】送信しようとする所望の信号をτ+η時間
だけ遅らせた第1の希望信号と該所望の信号そのままの
第2の希望信号とを生成し、該第1および第2の希望信
号を第1および第2のルートにそれぞれ送信し、前記第
1のルート内で加えられた第1の干渉波と前記第1の希
望信号とを該第1のルートから第1の受信信号として受
信し、前記第2のルート内で加えられた第2の干渉波と
前記第2の希望信号とを前記第2のルートから第2の受
信信号として受信し、前記第1および第2の受信信号を
合成して前記所望の信号を得る合成ダイバーシティ方式
における干渉波除去装置において、前記第1の受信信号
と第1の推定干渉波との差である第1の差信号を生成す
る第1の減算器と、前記第2の受信信号に時間ηの遅延
を与える第1の遅延素子と、該第1の遅延素子の出力信
号と第2の推定干渉波との差である第2の差信号を生成
する第2の減算器と、前記第1の差信号と第1の基準信
号とから前記第1のルートの伝送系のインパルス応答を
推定して推定インパルス応答を得ると共に該推定インパ
ルス応答の時間反転で複素共役な応答と前記第1の差信
号を畳込んで第1の整合信号を得る第1の整合フィルタ
と、前記第2の差信号と第2の基準信号とから推定する
前記第2のルートの伝送系のインパルス応答の時間反転
で複素共役な応答と前記第2の差信号とを畳込んで第2
の整合信号を得る第2の整合フィルタと、前記第2の整
合信号に時間τの遅延を与える第2の遅延素子と、前記
第1の整合信号と前記第2の遅延素子の出力信号とを加
算する加算器と、前記第1の基準信号を用いて前記加算
器の出力信号を適応等化して前記第1の判定信号と判定
結果の第1の誤差信号とを得る第1の判定帰還形等化器
と、前記第2の基準信号を用いて前記第2の整合信号を
適応等化して第2の判定信号と判定結果の第2の誤差信
号とを得る第2の判定帰還形等化器と、仮定した送信シ
ンボル列を表わすトレーニング信号を発生するトレーニ
ング信号発生器と、前記トレーニング信号に時間τの遅
延を与える第3の遅延素子と、前記第1の誤差信号に応
じて前記第1の判定信号と前記第3の遅延素子の出力信
号のいずれか一方を選択して前記第1の基準信号として
出力する第1の切換え器と、前記第2の誤差信号に応じ
て前記第2の判定信号と前記トレーニング信号のいずれ
か一方を選択して前記第2の基準信号として出力する第
2の切換え器と、前記推定インパルス応答と前記第2の
基準信号とを畳込んで推定希望信号を得る畳込み器と、
前記第1の受信信号と前記推定希望信号の差を取って干
渉波成分を抽出する第3の減算器と、前記第1の整合フ
ィルタに入力する前記第1の差信号の電力を検出する電
力検出器と、該電力検出器が検出する電力が最小となる
タップ係数を求めるタップ係数制御器と、前記干渉波成
分に前記タップ係数を乗じて前記第1の推定干渉波を得
る乗算器と、前記第2の誤差信号を用いて前記干渉波成
分に対して線形フィルタリングを行なって前記第2の推
定干渉波を得る線形フィルタとからなり、前記第1の判
定信号を前記所望の信号として出力することを特徴とす
る干渉波除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2142242A JP2569904B2 (ja) | 1990-05-31 | 1990-05-31 | 干渉波除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2142242A JP2569904B2 (ja) | 1990-05-31 | 1990-05-31 | 干渉波除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0435548A JPH0435548A (ja) | 1992-02-06 |
JP2569904B2 true JP2569904B2 (ja) | 1997-01-08 |
Family
ID=15310747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2142242A Expired - Lifetime JP2569904B2 (ja) | 1990-05-31 | 1990-05-31 | 干渉波除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2569904B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3287971B2 (ja) * | 1995-01-31 | 2002-06-04 | 松下電器産業株式会社 | データ受信装置 |
JP3325735B2 (ja) * | 1995-01-31 | 2002-09-17 | 松下電器産業株式会社 | データ受信装置 |
JP4741917B2 (ja) * | 2005-09-26 | 2011-08-10 | 株式会社ナリス化粧品 | チューブ容器 |
-
1990
- 1990-05-31 JP JP2142242A patent/JP2569904B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0435548A (ja) | 1992-02-06 |
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