JP3324832B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP3324832B2
JP3324832B2 JP18644693A JP18644693A JP3324832B2 JP 3324832 B2 JP3324832 B2 JP 3324832B2 JP 18644693 A JP18644693 A JP 18644693A JP 18644693 A JP18644693 A JP 18644693A JP 3324832 B2 JP3324832 B2 JP 3324832B2
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    • H01L29/02Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/06Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape; characterised by the shapes, relative sizes, or dispositions of the semiconductor regions ; characterised by the concentration or distribution of impurities within semiconductor regions
    • H01L29/0603Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape; characterised by the shapes, relative sizes, or dispositions of the semiconductor regions ; characterised by the concentration or distribution of impurities within semiconductor regions characterised by particular constructional design considerations, e.g. for preventing surface leakage, for controlling electric field concentration or for internal isolations regions
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    • HELECTRICITY
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    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/70Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components formed in or on a common substrate or of parts thereof; Manufacture of integrated circuit devices or of parts thereof
    • H01L21/71Manufacture of specific parts of devices defined in group H01L21/70
    • H01L21/76Making of isolation regions between components
    • H01L21/763Polycrystalline semiconductor regions

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置およびその
製造方法に関し、より特定的には、素子分離構造を有す
る半導体装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路を製造する上で、動作時
に素子間の電気的な干渉をなくして個々の素子を完全に
独立して制御するために各素子間を電気的に分離する素
子分離構造を形成する必要がある。素子分離構造を形成
する方法としては、一般にLOCOS(Local Oxidatio
n of Silicon)法が広く知られており、数々の改良法が
広く用いられている。
【0003】一般にLOCOS法では、素子分離の効果
を向上すべく、素子分離酸化膜の下側にチャネルストッ
パ領域が設けられる。しかし、チャネルストッパ領域は
素子分離酸化膜の下面に接するように形成されるため、
基板表面から比較的浅い位置に形成されることとなる。
また、このチャネルストッパ領域と基板とから構成され
るp−n接合部に寄生容量が生じる。結果として、基板
表面に形成された素子に近い位置で寄生容量が生じるこ
ととなる。この寄生容量により、たとえばバイポーラト
ランジスタをLOCOS法による素子分離酸化膜で分離
する場合、バイポーラトランジスタの高速動作が妨げら
れることとなる。
【0004】そこで、バイポーラトランジスタを他の素
子から分離する素子分離構造には、一般にトレンチ分離
が用いられる。しかし、トレンチのみにより分離する構
造では、後工程で形成されるAl(アルミニウム)配線
と基板との間に寄生容量が生じやすくなる。そこで、A
l配線と基板との間に厚い酸化膜、たとえばLOCOS
による素子分離酸化膜を形成しておく必要がある。
【0005】かかる状況を鑑みて、バイポーラトランジ
スタを他の素子から分離する素子分離構造には、LOC
OSによる素子分離酸化膜とトレンチとの組合せ構造が
採用される。
【0006】以下、同一半導体基板上にバイポーラトラ
ンジスタとCMOS(Complementary Metal Oxide Simi
conductor )トランジスタとを備えたBi−CMOS構
造に用いられる素子分離構造を従来の半導体装置として
説明する。
【0007】図51は、従来の半導体装置の構成を示す
Bi−CMOS構造の概略断面図である。図51を参照
して、Bi−CMOS構造は、同一半導体基板上にバイ
ポーラトランジスタ領域550と、pMOSトランジス
タ領域560と、nMOSトランジスタ領域570と、
素子分離領域520とを有している。
【0008】なおここで素子分離領域520とは、主に
バイポーラトランジスタ領域550とCMOSトランジ
スタ領域560、570とを分離する領域である。
【0009】まず、バイポーラトランジスタ領域550
において、p- シリコン基板521の表面上にはn+
込層523が形成されている。このn+ 埋込層523の
表面上には、n- エピタキシャル成長層525とn+
レクタウォール領域523aとが形成されている。
【0010】n- エピタキシャル成長層525の表面に
は、ベース領域551とn+ エミッタ電極領域553と
が形成されている。このn+ エミッタ電極領域553
は、その周囲をベース領域551に包囲されている。ベ
ース領域551はp+ ベース領域551aとp型ベース
領域551bとの2層構造よりなっている。
【0011】このベース領域551の表面に接するよう
にベース電極引出用の導電層535が形成されている。
このベース電極引出用の導電層535の表面は絶縁層5
37によって覆われている。この絶縁層537に設けら
れたコンタクトホール537fを通じてn+ エミッタ電
極領域553の表面に接するようにエミッタ電極引出用
の導電層539が形成されている。またn+ コレクタウ
ォール領域523aの表面に接するように、これら絶縁
層537、541の2層に設けられたコンタクトホール
541aを通じて導電層543が形成されている。
【0012】次にpMOSトランジスタ領域560にお
いて、p- シリコン基板521の表面上には、n+ 埋込
層523が形成されている。このn+ 埋込層523の表
面上には、n- エピタキシャル成長層525が形成され
ている。このn- エピタキシャル成長層525の表面に
pMOSトランジスタが形成されている。
【0013】pMOSトランジスタは、ゲート酸化膜5
61と、ゲート電極563と、1対のp+ ソース/ドレ
イン領域565とを有している。1対のp+ ソース/ド
レイン領域565は、n- エピタキシャル成長層525
の表面に所定の距離を介在して形成されている。この1
対のp+ ソース/ドレイン領域565に挟まれる領域上
にはゲート酸化膜561を介在してゲート電極563が
形成されている。
【0014】このpMOSトランジスタを覆うように絶
縁層537、541が形成されている。この絶縁層53
7、541の2層を突抜けて1対のp+ ソース/ドレイ
ン領域565の一部表面に達するコンタクトホール54
1bが形成されている。このコンタクトホール541b
を通じてp+ ソース/ドレイン領域565と接するよう
に導電層569が形成されている。
【0015】nMOSトランジスタ領域570において
は、p- シリコン基板521の表面上に、p+ 埋込層5
24が形成されている。このp+ 埋込層524の表面上
には選択的にイオン注入してつくるp型領域527が形
成されている。この選択的にイオン注入してつくるp型
領域527の表面にnMOSトランジスタが形成されて
いる。
【0016】nMOSトランジスタは、ゲート酸化膜5
71と、ゲート電極573と、1対のn+ ソース/ドレ
イン領域575とを有している。1対のn+ ソース/ド
レイン領域575は、選択的にイオン注入してつくるp
型領域527の表面に所定の距離を介在して形成されて
いる。この1対のn+ ソース/ドレイン領域575に挟
まれる領域上にはゲート酸化膜571を介在してゲート
電極573が形成されている。
【0017】nMOSトランジスタを覆うように絶縁層
537、541が形成されている。この絶縁層537、
541の2層を突抜けて1対のn+ ソース/ドレイン領
域575の一部表面に達するコンタクトホール541c
が形成されている。このコンタクトホール541cを通
じてn+ ソース/ドレイン領域575と接するように導
電層579が形成されている。
【0018】素子分離領域520においては、n- エピ
タキシャル成長層525の表面上に素子分離酸化膜50
1bが形成されている。この素子分離酸化膜501bに
は、n- エピタキシャル成長層525の表面に達する貫
通孔507aが形成されている。この貫通孔507aの
底部には、n- エピタキシャル成長層525とn+ 埋込
層523とを突抜けてp- シリコン基板521の所定深
さ位置に達する溝507bが形成されている。
【0019】この溝507bの内壁を覆うように所定の
膜厚でシリコン酸化膜507bが形成されている。また
溝507bを埋込み、その上部表面が貫通孔507aの
領域内に位置する充填層517aが形成されている。こ
の充填層517aは、不純物の注入されていない多結晶
シリコン層よりなっている。また充填層517aの上部
表面上にはシリコン酸化膜519が形成されている。
【0020】なお、溝507bの下側領域には、p+
ャネルストッパ領域515がp- シリコン基板521に
形成されている。
【0021】次に、従来の半導体装置の製造方法につい
て説明する。図52〜図64は、従来の半導体装置の製
造方法を工程順に示す概略断面図である。まず図52を
参照して、p- シリコン基板521の表面上にn+ 埋込
層523とn- エピタキシャル成長層525とが順に積
層して形成される。このn-エピタキシャル成長層52
5の表面上に熱酸化によりシリコン酸化膜501aが形
成される。またこのシリコン酸化膜501aの表面上に
は所望の形状にパターニングされたシリコン窒化膜50
2がCVD(Chemical Vapor Deposition )法などによ
り形成される。このシリコン窒化膜502をマスクとし
て選択的に熱酸化処理が施される。
【0022】図53を参照して、この熱酸化処理によ
り、n- エピタキシャル成長層525の表面に素子分離
酸化膜501bが形成される。この後、シリコン窒化膜
502が除去される。
【0023】図54を参照して、シリコン窒化膜の除去
により、シリコン酸化膜501aおよび素子分離酸化膜
501bの表面が露出する。
【0024】図55を参照して、基板の表面全面にシリ
コン窒化膜503とシリコン酸化膜505とがCVD法
により順に積層して形成される。
【0025】図56を参照して、フォトリソグラフィ法
およびRIE(Reactve Ion Etching )法を用いてシリ
コン酸化膜505とシリコン窒化膜503とを貫通する
開孔507cが形成される。この開孔507cから露出
する素子分離酸化膜501bに、素子分離酸化膜501
bを貫通する貫通孔507aが形成される。この貫通孔
507aから露出するn- エピタキシャル成長層525
の表面に異方性エッチングが施される。このエッチング
により、n- エピタキシャル成長層525とn + 埋込層
523との2層を突抜けてp- シリコン基板521の所
定深さ位置にまで達する溝507bが形成される。
【0026】図57を参照して、溝507b形成時のエ
ッチングにより溝507bの内壁面に荒れが生じる。こ
の荒れを除去するために、まず熱酸化処理が施される。
この熱酸化処理により、溝507bの内壁は酸化され
る。この酸化により、溝507bの内壁面を覆うシリコ
ン酸化膜511が形成される。このシリコン酸化膜51
1を除去すべくウエットエッチングが施される。このシ
リコン酸化膜511の除去により溝507bの内壁面の
荒れが除去される。
【0027】図58を参照して、このウエットエッチン
グにより、溝507bの内壁面を覆うシリコン酸化膜5
11が除去されるとともに、素子分離酸化膜501bお
よびシリコン酸化膜505もある程度エッチング除去さ
れる。すなわち、ウエットエッチングは等方性のエッチ
ングであるため、素子分離酸化膜501bは貫通孔50
7aの壁面から横方向にエッチング除去される。またシ
リコン酸化膜505はその表面から等方的に所定量エッ
チング除去される
【0028】図59を参照して、再度、熱酸化処理が施
される。これにより、溝507bの内壁面は酸化され
て、溝507bの内壁面を覆うシリコン酸化膜513が
形成される。基板の表面全面にイオン注入が施され、溝
507bの底壁下部におけるp - シリコン基板521に
p型のイオンが注入される。- シリコン基板521に
注入されたイオンを活性化・拡散させることにより、p
+ チャネルストッパ領域515が形成される。
【0029】図60を参照して、溝507b、貫通孔5
07a、開孔507cを埋込むようにシリコン酸化膜5
05の表面全面に不純物の注入されていない多結晶シリ
コン膜517がCVD法により形成される。この後、こ
の多結晶シリコン膜517の全面にエッチングが施され
る。
【0030】図61を参照して、このエッチングによ
り、溝507b内を満たすように、かつ貫通孔507a
の領域内にその上部表面が位置するように充填層517
aが形成される。なお、この多結晶シリコン膜517の
エッチング時においてシリコン酸化膜505はエッチン
グストッパの役割を成す。この後、シリコン酸化膜50
5が除去される。
【0031】図62を参照して、シリコン酸化膜505
が除去されるため、シリコン窒化膜503の表面が露出
する。
【0032】図63を参照して、シリコン窒化膜503
を残した状態で熱酸化により充填層517aの上部表面
にシリコン酸化膜519が形成される。このシリコン酸
化膜519により貫通孔507a内はほぼ完全に埋込ま
れる。またこのシリコン酸化膜519形成時の熱酸化処
理時において、シリコン窒化膜503は、シリコン基板
内への酸化種の導入を防止してシリコン基板が過剰に酸
化されることを防止する役割をなしている。この後、シ
リコン窒化膜503がエッチングにより除去されて図6
4に示す状態となる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】上記のような素子分離
酸化膜501bとトレンチ(溝)507bとを組合わせ
た素子分離構造には、バイポーラトランジスタの高速動
作を維持でき、かつ接合リーク電流の発生を防止できる
という利点を有する。まず、その利点について説明す
る。
【0034】素子分離酸化膜501bとトレンチ(溝)
507bとを組合わせた素子分離構造においては、チャ
ネルストッパ領域515が溝507bの下側領域に形成
され、またチャネルストッパ領域515はp- シリコン
基板521内に形成される。このため、p+ チャネルス
トッパ領域515と基板間でp−n接合が形成されるこ
とはない。それゆえ、p+ チャネルストッパ領域515
による寄生容量が生じることもなく、バイポーラトラン
ジスタの高速動作が維持され得る。
【0035】また、p+ チャネルストッパ領域515が
溝507bの下側領域に形成される。このため、p+
ャネルストッパ領域515と基板表面上に形成される素
子(たとえばバイポーラトランジスタ)との距離を大き
く確保することかできる。よって、仮にp+ チャネルス
トッパ領域515と基板との間でp−n接合が形成され
て寄生容量が生じても、この寄生容量が基板表面に形成
された素子に与える影響は小さくなる。したがって、各
素子間の電気的分離の効果を向上させるとともに、バイ
ポーラトランジスタの高速動作も維持することができる
という利点を有する。
【0036】
【0037】従来の素子分離構造は、上記に述べた利点
を有する反面、以下に述べる問題点を有している。
【0038】従来の半導体装置の製造方法では、図55
に示すように素子分離酸化膜501bが形成された後、
シリコン窒化膜503とシリコン酸化膜505とが順に
積層して形成される。このシリコン酸化膜505は、図
60、図61の工程で多結晶シリコン膜517をエッチ
バックする際にエッチングストッパの役割をなす。ま
た、シリコン窒化膜503は、図62、図63の工程
で、シリコン酸化膜519形成時の熱酸化処理時にn-
エピタキシャル成長層525などの下層へ酸化種が導入
されることを防止して下層の酸化を防止する役割をな
す。
【0039】このシリコン窒化膜503とシリコン酸化
膜505とが形成された後に図57、図58の工程で、
溝507bの内壁面の荒れが除去される。すなわち、一
旦、溝507b内にシリコン酸化膜511を形成した
後、このシリコン酸化膜511がウエットエッチングに
より除去される。
【0040】仮に、この溝507b内の荒れを除去する
ことなく、素子分離構造を形成すると、図65に示すよ
うに溝507bの荒れに沿って矢印B方向に容易に電子
などが移動してしまう。このように素子分離領域を挟ん
で隣接する素子間を電子などが移動しやすくなると、素
子間の電気的分離の能力が著しく低下してしまう。この
ため、素子間の電気的分離の能力の低下を防止するうえ
で、溝507b内の荒れを除去する必要がある。
【0041】しかし、図57、図58の工程におけるシ
リコン酸化膜511のウエットエッチングは等方性エッ
チングである。それゆえ、貫通孔507aにおいて露出
する素子分離酸化膜501bも同時にある程度除去され
てしまう。
【0042】図58を参照して、この素子分離酸化膜5
01bが等方的にエッチングされることにより、貫通孔
507aの開口径WA は、シリコン窒化膜503の開口
径W B よりも大きくなってしまう。この状態で、溝50
7b内を埋込むべくCVD法などにより多結晶シリコン
層517を形成すると図66に示すようになる。
【0043】図66を参照して、すなわちCVD法で
は、全表面上にほぼ均一な膜厚で多結晶シリコン膜51
7が形成される。言換えれば、素子分離酸化膜501b
とシリコン窒化膜503とから構成される側壁段差の形
状を反映するように多結晶シリコン膜517が形成され
る。結果として、貫通孔507a内が完全に埋込まれる
前に開孔507c内が埋込まれてしまい、貫通孔507
a内に空洞517bが生じてしまう。この空洞517b
が生じた状態で多結晶シリコン膜517にエッチバック
が施されると図67に示すようになる。
【0044】図67を参照して、多結晶シリコン膜51
7のエッチングにより形成される充填層517aの上部
表面に空洞による凹部517cが生じてしまう。このた
め、この充填層517aの上部表面に酸化膜519が形
成されると、図68に示すようにシリコン酸化膜519
の表面にも凹部519cが生じてしまう。
【0045】このようにシリコン酸化膜519の表面に
凹部519cが生じた場合、この基板上で導電層をパタ
ーニングする際、この凹部519cに導電層の残渣が生
じてしまう。
【0046】図69は、この凹部に残渣が生じた様子を
示す図51のバイポーラ領域と素子分離領域とに対応す
る概略断面図である。また図70は、図69の矢印C方
向から視た概略平面図である。なお、図70のA−A線
に沿う断面が図69に対応する。
【0047】図69と図70を参照して、たとえばベー
ス電極引出用の導電層535を形成する場合、基板全面
に導電層を形成した後、導電層をパターニングすべく、
この導電層に異方性エッチングが施される。この異方性
エッチングは、段差部の側壁に残渣を生じやすいエッチ
ング方法である。ゆえに凹部519cに沿って導電層5
35の残渣535rが生じる。
【0048】凹部519cに沿って残渣535rが生じ
た場合、隣接する導電層が残渣535rによってショー
トされてしまう。具体的には、図70に示すように素子
分離領域を挟んで隣接するバイポーラトランジスタのベ
ース電極引出用の導電層535aと535bとがショー
トされてしまう。
【0049】このように従来の半導体装置としての素子
分離構造では、凹部内に残存する残渣によって各導電層
がショートしてしまうという問題点があった。
【0050】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、高い電気的分離の能力を有し、
かつ各導電層がショートされることのない電気的信頼性
の高い半導体装置およびその製造方法を提供することを
目的とする。
【0051】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
溝と素子分離酸化膜との組み合わせによる素子分離構造
を有する半導体装置であって、シリコン基板と、素子分
離酸化膜と、第1の絶縁層と、被覆層と、充填層と、第
2の絶縁層とを備えている。シリコン基板は主表面を有
し、かつその主表面に形成された溝を有している。素子
分離酸化膜はシリコン基板の主表面に形成され、かつ溝
に通じる貫通孔を有している。第1の絶縁層は溝の内壁
面を覆っている。被覆層は、貫通孔内における素子分離
酸化膜の壁面のみを覆うように形成されている。充填層
は溝を満たし、かつその上部表面が貫通孔内に位置して
いる。第2の絶縁層は貫通孔を満たすように充填層の上
部表面上に形成されている。
【0052】本発明の1の局面に従う半導体装置の製造
方法は、溝と素子分離酸化膜との組み合わせによる素子
分離構造を有する半導体装置の製造方法であって、以下
の工程を備えている。
【0053】まずシリコン基板の主表面上に形成された
素子分離酸化膜に達する開孔を有し、かつシリコン酸化
物とは被エッチング特性の異なる保護層が素子分離酸化
膜上に形成される。そして開孔に通じるように素子分離
酸化膜を貫通し、かつシリコン基板の主表面に達する貫
通孔が素子分離酸化膜に形成される。そして貫通孔内の
素子分離酸化膜の壁面を覆うようにシリコン酸化膜とは
被エッチング特性の異なる被覆層が形成される。そして
被覆層をマスクとして異方性エッチングをすることによ
り貫通孔の底壁部において露出するシリコン基板に溝が
形成される。そして酸化により溝の内壁面にシリコン酸
化膜を形成した後、等方性エッチングによりシリコン酸
化膜が除去される。そして溝の内壁面を覆うように第1
の絶縁層が形成される。そして溝を満たすように、かつ
その上部表面が貫通孔内に位置するように充填層が形成
される。そして充填層の上部表面上に第2の絶縁層が形
成される。
【0054】本発明の他の局面に従う半導体装置の製造
方法は、溝と素子分離酸化膜との組み合わせによる素子
分離構造を有する半導体装置の製造方法であって、以下
の工程を備えている。
【0055】まずシリコン基板の主表面上に形成された
素子分離酸化膜に達する開孔を有し、かつシリコン酸化
物とは被エッチング特性の異なる保護層が素子分離酸化
膜上に形成される。そして開孔に通じるように素子分離
酸化膜を貫通し、かつシリコン基板の主表面に達する貫
通孔が素子分離酸化膜に形成される。そして貫通孔の底
部において露出するシリコン基板の表面に溝が形成され
る。そして酸化により溝の内壁面にシリコン酸化膜を形
成した後、等方性エッチングによりシリコン酸化膜が除
去される。そして溝の内壁面を覆うように第1の絶縁層
が形成される。そして貫通孔の開口径が開孔の開口径と
実質的に同一となるように素子分離酸化膜の壁面を覆う
ように被覆層が形成される。そして溝を満たすように、
かつその上部表面が貫通孔内に位置するように充填層が
形成される。そして充填層の上部表面上に第2の絶縁層
が形成される。
【0056】
【作用】本発明の1の局面に従う半導体装置の製造方法
では、貫通孔内の素子分離酸化膜の壁面を覆うように被
覆層が形成された後、溝内の荒れが除去される。すなわ
ち、被覆層が形成された状態で、溝の内壁面を覆うよう
に形成されたシリコン酸化膜が除去される。このため、
たとえシリコン酸化膜が等方性エッチングにより除去さ
れても、素子分離酸化膜は被覆層により保護されている
ため、エッチングされることはない。よって、このエッ
チングにより貫通孔の開口径が大きくなることもなく、
この開口径が大きくなることに起因して生ずる空洞の発
生も防止できる。したがって、溝内を満たす充填層の上
部表面にこの空洞による凹部は生じない。
【0057】本発明の他の局面に従う半導体装置の製造
方法では、溝の内壁面の荒れを除去する際のシリコン酸
化膜のエッチングにより、貫通孔内の素子分離酸化膜の
壁面がエッチングされる。このため、貫通孔の開口径が
保護膜の開孔の開口径よりも大きくなる。しかし、この
後、素子分離酸化膜の壁面を覆うように被覆層が形成さ
れ、これにより貫通孔の開口径が保護膜の開孔の開口径
と実質的に同一とされる。よって、この開口径が保護膜
の開孔の開口径より大きくなることに起因して生ずる空
洞の発生も防止できる。したがって、溝内を満たす充填
層の上部表面にこの空洞による凹部は生じない。
【0058】上記2つの局面により製造される本発明の
半導体装置では、溝内を満たす充填層の上部表面に空洞
による凹部は生じていない。よって、基板上で導電層を
パターニングする場合に、この凹部に残渣が生じること
もない。したがって、この残渣によって、各導電層がシ
ョートされることは防止される。ゆえに電気的信頼性の
高い半導体装置が得られる。
【0059】
【実施例】以下、本発明の半導体装置の実施例としての
素子分離構造について図を用いて説明する。実施例1 図1は、本発明の第1の実施例における半導体装置の構
成を示すBi−CMOS構造の概略断面図である。図1
を参照して、Bi−CMOS構造は、バイポーラトラン
ジスタ領域50と、pMOSトランジスタ領域60と、
nMOSトランジスタ領域70と、素子分離領域20と
を有している。
【0060】この素子分離領域20は、主にバイポーラ
トランジスタ領域50と、CMOSトランジスタ領域6
0、70とを電気的に分離する領域である。
【0061】まずバイポーラトランジスタ領域50にお
いて、p- シリコン基板21の表面上にn+ 埋込層23
が形成されている。このn+ 埋込層23の表面上にn+
コレクタウォール領域23aとn- エピタキシャル成長
層25とが形成されている。またn+ コレクタウォール
領域23aとn- エピタキシャル成長層25とが接する
シリコン基板1の表面上には素子分離酸化膜1bが形成
されている。
【0062】n- エピタキシャル成長層25の表面に
は、ベース領域51と、n+ エミッタ領域53とが形成
されている。このベース領域51は、n+ エミッタ領域
の周囲を包囲するように形成されている。また、ベース
領域51はp+ ベース領域51aとp型ベース領域51
bとの2層構造よりなっている。
【0063】またベース領域51の表面に接するように
ベース領域引出用の導電層35が所望の形状に形成され
ている。この導電層35の表面を覆うように絶縁層37
が形成されている。この絶縁層37に設けられたコンタ
クトホール37fを通じてn + エミッタ電極領域53と
接続するようにエミッタ電極引出用の導電層39が形成
されている。またこのエミッタ電極引出用の導電層39
の表面を覆うように絶縁層41が形成されている。この
絶縁層41と37の2層を突抜けるコンタクトホール4
1aを通じてn+ コレクタウォール領域23aと接する
ようにコレクタ電極引出用の導電層43が形成されてい
る。
【0064】次にpMOSトランジスタ領域60におい
て、p- シリコン基板21の表面上にn+ 埋込層23が
形成されている。このn+ 埋込層23の表面上にはn-
エピタキシャル成長層25が形成されている。このn-
エピタキシャル成長層25の表面にpMOSトランジス
タが形成されている。
【0065】このpMOSトランジスタは、ゲート酸化
膜61と、ゲート電極63と、1対のp+ ソース/ドレ
イン領域65とを有している。1対のp+ ソース/ドレ
イン領域65は、所定の間隔を介して対向するようにn
- エピタキシャル成長層61の表面に形成されている。
この1対のp+ ソース/ドレイン領域に挟まれる領域上
にゲート酸化膜61を介在してゲート電極63が形成さ
れている。
【0066】このpMOSトランジスタを覆うように絶
縁層37、41が順に積層して形成されている。この絶
縁層37、41には、この2層を突抜けて1対のp+
ース/ドレイン領域の一部表面に達するコンタクトホー
ル41bが形成されている。このコンタクトホール41
bを通じてp+ ソース/ドレイン領域65と接するよう
に導電層69が絶縁層41上に形成されている。
【0067】nMOSトランジスタ領域70において、
- シリコン基板21の表面上にp+ 埋込層24が形成
されている。このp+ 埋込層24の表面上には選択的に
イオン注入してつくるp型領域27が形成されている。
この選択的にイオン注入してつくるp型領域27の表面
にはnMOSトランジスタが形成されている。
【0068】このnMOSトランジスタは、ゲート酸化
膜71と、ゲート電極73と、1対のn+ ソース/ドレ
イン領域75とを有している。1対のn+ ソース/ドレ
イン領域75は、所定の間隔を介して対向するように
選択的にイオン注入してつくるp型領域27の表面に形
成されている。ゲート電極73は、1対のn+ ソース/
ドレイン領域に挟まれる領域上にゲート酸化膜71を介
在して形成されている。
【0069】このnMOSトランジスタを覆うように絶
縁層37、41が形成されている。この絶縁層37、4
1には、この2層を突抜けて1対のn+ ソース/ドレイ
ン領域75に達するコンタクトホール41cが形成され
ている。このコンタクトホール41cを通じてn+ ソー
ス/ドレイン領域75に接する導電層79が絶縁層41
上に形成されている。
【0070】素子分離領域20において、p- シリコン
基板21上にn+ 埋込層23とn-エピタキシャル成長
層25とが順に積層して形成されている。n- エピタキ
シャル成長層25の表面に素子分離酸化膜1bが形成さ
れている。この素子分離酸化膜1bには、この素子分離
酸化膜1bを貫通してn- エピタキシャル成長層25の
表面に達する貫通孔7aが設けられている。
【0071】この貫通孔7aの側壁面を覆うように被覆
層9aが形成されている。この被覆層9aはサイドウォ
ールスペーサー形状を有し、たとえばシリコン窒化膜よ
り形成されている。また貫通孔7aに通じるように貫通
孔7aの下側には溝7bが形成されている。
【0072】この溝7bは、n- エピタキシャル成長層
25とn+ 埋込層23とを貫通してp- シリコン基板2
1の所定深さ位置まで達している。この溝7bの内壁面
を覆うように所定の膜厚で第1の絶縁層13が形成され
ている。この第1の絶縁層13は、たとえばシリコン酸
化膜よりなっている。
【0073】この溝7bを埋込むように、かつ貫通孔7
a内にその上部表面が位置するように充填層17aが形
成されている。この充填層17aはたとえば不純物が導
入されていない多結晶シリコンよりなっている。この充
填層17aの上部表面上には、貫通孔7aを埋込むよう
に第2の絶縁層19が形成されている。この第2の絶縁
層19はたとえばシリコン酸化膜よりなっている。
【0074】なお、溝7bの下側領域におけるp- シリ
コン基板21にはp+ チャネルストッパー領域15が形
成されている。これにより、素子分離の効果がより一層
向上されている。
【0075】次に、本発明の第1の実施例における半導
体装置としての素子分離構造の製造方法について説明す
る。
【0076】図2〜図15は、本発明の第1の実施例に
おける半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図
である。まず図2を参照して、p- シリコン基板21上
にn + 埋込層23とn- エピタキシャル成長層25とが
順に積層して形成される。ここでp- シリコン基板21
には、5×1014/cm3 の濃度となるようにボロン
(B)が導入される。またn+ 埋込層23には、1020
/cm3 の濃度となるようにアンチモン(Sb)が導入
される。さらにn- エピタキシャル成長層25には、5
×1015/cm3 の濃度となるようにリン(P)が導入
される。このn-エピタキシャル層25の表面上にシリ
コン酸化膜1aが熱酸化法などにより形成される。その
後、一般的なLOCOS法により選択的に5000Å程
度の厚みで素子分離酸化膜1bが形成される。
【0077】図3を参照して、n- エピタキシャル成長
層25の表面全面にCVD法により200〜500Å程
度の厚みでシリコン窒化膜(Si3 4 )3が形成され
る。またシリコン窒化膜3の表面全面にCVD法により
6000〜8000Å程度の厚みでシリコン酸化膜(S
iO2 )が形成される。
【0078】図4を参照して、フォトリソグラフィ法、
RIE法などによりシリコン窒化膜3とシリコン酸化膜
5とに、この2層を突抜ける開孔7cが形成される。こ
の開孔7cの底壁において露出する素子分離酸化膜1b
に異方性エッチングが施される。これにより、素子分離
酸化膜1bを貫通してn- エピタキシャル成長層25の
表面に達する貫通孔7aが形成される。この貫通孔7a
の開口径は、開孔7cの開口径と実質的に同一であり、
たとえば0.8μmである。
【0079】図5を参照して、開孔7cと貫通孔7aの
内壁面を覆うようにシリコン窒化膜9がシリコン酸化膜
5の表面全面にCVD法によって1000Å程度の厚み
で形成される。このシリコン窒化膜9に所定の条件で異
方性エッチングが施される。
【0080】図6を参照して、この異方性エッチングに
より、貫通孔7aの側壁面を覆うように被覆層9aが形
成される。この被覆層9aはサイドウォールスペーサー
形状を有し、かつシリコン窒化膜よりなる。この被覆層
9aをマスクとして貫通孔7aの底部において露出する
- エピタキシャル成長層25に異方性エッチングが施
される。
【0081】図7を参照して、このエッチングにより、
- エピタキシャル成長層25とn + 埋込層23とを突
抜けてp- シリコン基板21の所定深さ位置まで達する
溝7bが形成される。この後、温度950℃、雰囲気O
2 +H2 でウェット酸化が施される。
【0082】図8を参照して、このウェット酸化によ
り、溝7bの内壁面が酸化されて、溝7bの内壁面を覆
うシリコン酸化膜11が1000Å程度の厚みで形成さ
れる。この後、弗酸(HF)処理によりシリコン酸化膜
11が除去される。
【0083】この溝7bの内壁面の荒れを除去する弗酸
処理時において、貫通孔7a内における素子分離酸化膜
1bの側壁は被覆層9aによって覆われている。この被
覆層9aはシリコン窒化膜よりなっているため、この酸
化膜処理時にはほとんどエッチングされない。このた
め、弗酸処理によって素子分離酸化膜1bがエッチング
除去されることはない。すなわち、被覆層9aは、素子
分離酸化膜1bを保護する役割をなしている。
【0084】図9を参照して、上記の弗酸処理により、
溝7b内のシリコン酸化膜11が除去される。この後、
加速電圧50keV、ドーズ量1013〜1014/cm2
の条件でボロンイオン(B+ )が溝7bの底壁部に注入
される。
【0085】図10を参照して、再び温度950℃、雰
囲気O2 +H2 でウェット酸化が行なわれる。このウェ
ット酸化により、溝7bの内壁面を1000Å程度の厚
みで覆うようにシリコン酸化物よりなる第1の絶縁層1
3が形成される。またこの酸化により溝7bの底部に注
入された不純物が活性化・拡散され、p+ チャネルスト
ッパ領域15が形成される。
【0086】図11を参照して、溝7b、貫通孔7a、
開孔7cを埋込むようにシリコン酸化膜5の表面全面に
CVD法により10000Å程度の厚みで多結晶シリコ
ン層17が形成される。この多結晶シリコン層17にエ
ッチバックが施される。
【0087】図12を参照して、このエッチバックによ
り溝7b内を埋込み、かつその上部表面が貫通孔7a内
に位置するように多結晶シリコンよりなる充填層17a
が形成される。なお、このエッチバックに際して、シリ
コン酸化膜5がエッチングストッパの役割をなす。この
後、シリコン酸化膜5が除去される。図13を参照し
て、シリコン酸化膜5が除去されるため、シリコン窒化
膜3の表面が露出する。
【0088】図14を参照して、所定の条件で熱酸化処
理が施される。これにより、充填層17aの上部表面上
に、貫通孔7aを埋込むようにシリコン酸化膜よりなる
第2の絶縁層19が形成される。なおこの熱処理時にお
いて、シリコン窒化膜3は基板側へ酸化種が導入される
ことを防止する役割をなしている。この後、シリコン窒
化膜3が除去されて図15に示す状態となる。
【0089】このように製造された本発明の第1の実施
例における半導体装置としての素子分離構造は、たとえ
ばバイポーラトランジスタを他の素子から分離するため
に用いられる。そこで、本実施例の素子分離構造が用い
られるバイポーラトランジスタの製造方法について以下
に説明する。
【0090】図16〜図29は、本発明の第1の実施例
における半導体装置としての素子分離構造が用いられる
バイポーラトランジスタの製造方法を工程順に示す概略
断面図である。まず図16を参照して、p- シリコン基
板21とn+ 埋込層23とn - エピタキシャル成長層2
5とからなるシリコン基板に上述の素子分離構造がバイ
ポーラトランジスタ領域を取囲むように形成される。ま
たこのバイポーラトランジスタ領域内には一般のLOC
OS法による素子分離酸化膜1bも形成される。この
後、シリコン窒化膜31がCVD法により1000Å程
度の厚みで形成され、その一部に開孔37aが形成され
る。
【0091】図17を参照して、開孔31aを通じてn
- エピタキシャル成長層25の一部表面と接するよう
に、CVD法によりシリコン窒化膜31の表面全面にP
3 を含むシリコン酸化膜33が形成される。この後、
温度950℃程度で熱処理が加えられ、シリコン酸化膜
33中の燐(P)がn- エピタキシャル成長層25内へ
拡散する。これにより、n- エピタキシャル成長層25
の領域内にn+ コレクタウォール領域23aが形成され
る。この後、シリコン酸化膜33とシリコン窒化膜31
とが順次除去されて図18に示す状態となる。
【0092】図19を参照して、n- エピタキシャル成
長層25の表面に接するように所望形状を有する多結晶
シリコン層35が形成される。この多結晶シリコン層3
5にはBF2 イオンが注入され、いわゆるドープト多結
晶シリコン層とされる。
【0093】図20を参照して、ドープト多結晶シリコ
ン層35を被覆するように基板全面にシリコン酸化物よ
りなる絶縁層37aが形成される。この絶縁層37aと
ドープト多結晶シリコン層35とがフォトリソグラフィ
法、RIE法などにより所望の形状にパターニングされ
る。このパターニングにより、ドープト多結晶シリコン
よりなるベース電極引出用の導電層35が形成される。
この後、熱処理が施される。
【0094】図21を参照して、この熱処理により、ベ
ース電極引出用の導電層35内のボロン(B)がn-
ピタキシャル成長層25中へ拡散する。これにより、ベ
ース電極引出用の導電層35の下側領域には、1対のp
+ ベース領域51aが形成される。またこの熱処理によ
りn- エピタキシャル成長層25の露出する表面および
導電層35の露出表面がともに酸化され、薄いシリコン
酸化膜37bが形成される。
【0095】図22を参照して、BF2 イオンが注入さ
れ、これにより1対のp+ ベース領域51a間の領域に
p型ベース領域51bが形成される。このp+ ベース領
域51aとp型ベース領域51bとによりベース領域5
1が構成される。なお、p型ベース領域51bの不純物
濃度は、p+ ベース領域51aの不純物濃度に比較して
小さく設定されており、これによりhFE(エミッタ接地
電流増幅率)が100程度になるように設定されてい
る。
【0096】図23を参照して、基板の表面全面にシリ
コン酸化膜37cが形成される。このシリコン酸化膜3
7cの全面に異方性エッチングが施される。
【0097】図24を参照して、このエッチングによ
り、p型ベース領域51bの一部表面を露出するコンタ
クトホール37fが形成される。また、このエッチング
により、このコンタクトホール37fの形状を規定する
ようにシリコン酸化膜37aの側壁にサイドウォールス
ペーサー形状の枠部37dが形成される。このシリコン
酸化膜37a、37b、37dにより絶縁層37が構成
される。
【0098】図25を参照して、このコンタクトホール
37fを通じてp型ベース領域51bの一部表面と接す
るように絶縁層37の表面全面に多結晶シリコン層39
が形成される。この多結晶シリコン層39に砒素(A
s)イオンが注入され、いわゆるドープト多結晶シリコ
ンとされる。
【0099】図26を参照して、このドープト多結晶シ
リコン層39がフォトリソグラフィ法、RIE法などに
より所望の形状にパターニングされる。この後、熱処理
が施されドープト多結晶シリコン層39中の砒素(A
s)がp型ベース領域51b中に拡散する。これによ
り、p型ベース領域51b領域内にn+ エミッタ領域5
3が形成される。これにより、ドープト多結晶シリコン
層39はn+ エミッタ領域53に接続されるエミッタ電
極引出用の導電層39となる。
【0100】図27を参照して、このエミッタ電極引出
用の導電層39を被覆するように絶縁層37の表面全面
にシリコン酸化物よりなる絶縁層41が形成される。
【0101】図28を参照して、絶縁層41の表面全面
にフォトレジスト51aが塗布され、所望の形状にパタ
ーニングされる。この所望の形状にパターニングされた
レジストパターン51aをマスクとして絶縁層41と3
7とに異方性エッチングが施される。このエッチングに
より絶縁層41、37の2層を突抜けるコンタクトホー
ル41aが形成される。この後、レジストパターン51
aが除去される。
【0102】図29を参照して、コンタクトホール41
aを通じてn+ コレクタウォール領域23aと接するよ
うに絶縁層41の表面上に所望の形状にパターニングさ
れた導電層43が形成される。
【0103】本発明の第1の実施例における半導体装置
の製造方法では、図5と図6に示す工程で貫通孔7aの
側壁面を覆うように被覆層9aが形成される。この被覆
層9aが形成された後に、図8、図9に示す工程で溝7
bの荒れが除去される。すなわち、溝7bの内壁面に一
旦シリコン酸化膜11が形成された後、このシリコン酸
化膜11がウエットエッチングで除去される。
【0104】このようにシリコン酸化膜11のウエット
エッチング時に被覆層9aが素子分離酸化膜1bの側壁
を覆っている。このため、このウェットエッチングによ
り素子分離酸化膜1bがエッチングされることはない。
それゆえ、素子分離酸化膜1bがエッチングされて貫通
孔7aの開口径が広がることはない。よって、図11に
示す工程で溝7b、貫通孔7a、開孔7cを埋込むよう
に多結晶シリコン層17が形成されても、貫通孔7aの
領域内において空洞が生じることは防止される。したが
って、図12に示すように、この多結晶シリコン層17
をエッチバックして得られる充填層17aの上部表面に
空洞による凹部が生じることはない。
【0105】上記の製造方法で得られる本発明の第1の
実施例における半導体装置では、図15に示すように充
填層17aの上部表面に空洞による凹部は生じない。そ
れゆえ、この素子分離構造を有する基板上で、たとえば
図1に示すベース電極引出用の導電層35がパターニン
グされる場合でも、かかる凹部が生じないためこの凹部
に導電層35の残渣が生じることはない。したがって、
この残渣によって、パターニングされた各導電層35が
電気的にショートされることは防止される。ゆえに電気
的信頼性の高い半導体装置を得ることができる。実施例2 図30は、本発明の第2の実施例における半導体装置と
しての素子分離構造を示すBi−CMOS構造の概略断
面図である。図30を参照して、Bi−CMOS構造
は、バイポーラトランジスタ領域50と、pMOSトラ
ンジスタ領域60と、nMOSトランジスタ領域70
と、素子分離領域120とを有している。
【0106】ここでバイポーラトランジスタ領域50と
pMOSトランジスタ領域60とnMOSトランジスタ
70とは上述した第1の実施例とほぼ同様の構成である
ためその説明は省略する。
【0107】素子分離領域120においては、p- シリ
コン基板21上にn+ 埋込層23とn- エピタキシャル
成長層25とが順に積層して形成されている。n- エピ
タキシャル成長層25の表面に素子分離酸化膜101b
が形成されている。この素子分離酸化膜101bには、
素子分離酸化膜101bを貫通してn- エピタキシャル
成長層25の表面に達する貫通孔107aが形成されて
いる。
【0108】この貫通孔107a内の少なくとも溝10
7b側に位置する端部の側壁面を覆うように素子分離酸
化膜101b上に被覆層109aが形成されている。こ
の被覆層109aは、たとえば不純物の導入されていな
い多結晶シリコン層よりなっている。また貫通孔107
aの下側領域には、溝107bが形成されている。
【0109】この溝107bは、n- エピタキシャル成
長層25とn+ 埋込層23とを貫通してp- シリコン基
板21の所定深さ位置に達している。この溝107bの
側壁を覆うように所定の厚みで第1の絶縁層113が形
成されている。
【0110】また溝107bを埋込むように、かつ貫通
孔107a内に上部表面が位置するように充填層117
aが形成されている。この充填層117aは、たとえば
多結晶シリコンよりなっている。また充填層117aの
上部表面と被覆層109aの上部表面とは同一平面を構
成している。この充填層117aと被覆層109aとの
上部表面上に貫通孔107aを埋込むよう第2の絶縁層
119が形成されている。この第2の絶縁層119は、
たとえばシリコン酸化物よりなっている。
【0111】なお、溝107bの下側領域には、p+
ャネルストッパ領域115が形成されている。
【0112】次に、本発明の第2の実施例における半導
体装置としての素子分離構造の製造方法について説明す
る。
【0113】図31〜図41は、本発明の第2の実施例
における半導体装置としての素子分離構造の製造方法を
工程順に示す概略断面図である。まず図31を参照し
て、p - シリコン基板21の表面上にn+ 埋込層23と
- エピタキシャル成長層25とが順に積層して形成さ
れる。このn- エピタキシャル成長層25の表面上にシ
リコン酸化膜101aと5000Å程度の厚みを有する
素子分離酸化膜101bとが形成される。このn- エピ
タキシャル成長層25の表面全面を覆うようにシリコン
窒化膜103とシリコン酸化膜105とが各々CVD法
により200〜500Å、6000〜8000Åの厚み
で形成される。
【0114】図32を参照して、フォトリソグラフィ
法、RIE法などによりシリコン窒化膜103とシリコ
ン酸化膜105とに素子分離酸化膜101bの表面に達
する開孔107cが形成される。またこの開孔107c
の底壁から露出する素子分離酸化膜101bに、異方性
エッチングが施される。このエッチングにより、素子分
離酸化膜101bを貫通し、かつn- エピタキシャル成
長層25の表面に達する貫通孔107aが形成される。
この貫通孔107aの底壁から露出するn- エピタキシ
ャル成長層25に異方性エッチングが施される。。この
エッチングにより、n- エピタキシャル成長層25とn
+ 埋込層23とを突抜け、かつp- シリコン基板21の
所定深さ位置に達する溝107bが形成される。この
後、温度950℃、雰囲気O2 +H2 でウェット酸化が
行なわれる。
【0115】図33を参照して、このウェット酸化によ
り溝107bの内壁が酸化される。これにより、溝10
7bの内壁を覆うように1000Å程度の厚みでシリコ
ン酸化膜111が形成される。このシリコン酸化膜11
1を除去するためウエットエッチングが施される。
【0116】図34を参照して、このウエットエッチン
グにより、シリコン酸化膜111が除去される。また素
子分離酸化膜101bはシリコン酸化膜111と同一材
質であるため、このウエットエッチングにより所定量除
去され、貫通孔107aの開口径が大きくなる。さら
に、シリコン酸化膜105の表面も等方的にエッチング
される。この後、温度950℃、雰囲気O2 +H2 で再
度、ウェット酸化が施される。
【0117】図35を参照して、このウェット酸化によ
り、溝107bの側壁が酸化される。これにより、溝1
07bの内壁を覆うようにシリコン酸化物よりなる第1
の絶縁層113が1000Å程度の厚みで形成される。
この後、イオン注入により溝107bの底壁部にボロン
イオン(B + )が注入される。この注入されたボロンイ
オン活性化・拡散させ、溝107bの下側領域にp+
チャネルストッパ領域115が形成される。
【0118】図36を参照して、溝107b、貫通孔1
07a、開孔107cの側壁および底壁を覆うようにシ
リコン酸化膜105の表面全面にCVD法により100
0Å程度の厚みで多結晶シリコン層109が形成され
る。この多結晶シリコン層109に異方性エッチングが
施される。
【0119】図37を参照して、この多結晶シリコン層
109の異方性エッチングにより、素子分離酸化膜10
1bの側壁面を覆うように被覆層109aが残存され
る。この被覆層109aの形成により貫通孔107aの
開口径W1Aは、開孔107cの開口径W1Bと実質的に同
一となる。
【0120】図38を参照して、溝107bと貫通孔1
07aと開孔107cとを埋込むようにシリコン酸化膜
105の表面全面にCVD法によって10000Å程度
の厚みで多結晶シリコン層117が形成される。この多
結晶シリコン層117に全面エッチバックが施される。
【0121】図39を参照して、このエッチバックによ
り、溝107bを埋込み、かつその上部表面が貫通孔1
07a内に位置する充填層117aが形成される。また
被覆層109aも充填層117aと同一材質であるた
め、両層109a、117aとも同一の速度でエッチン
グされる。それゆえ、このエッチバックにより被覆層1
09aの上部表面は充填層117aの上部表面と同一平
面を構成する。この充填層117a形成のエッチバック
時において、シリコン酸化膜105はエッチングストッ
パの役割をなす。この後、シリコン酸化膜105が除去
される。
【0122】図40を参照して、シリコン窒化膜103
を残した状態で所定の条件下において熱酸化処理が施さ
れる。これにより、充填層117aと被覆層109aと
の上部表面を覆い、かつ貫通孔107aを満たすように
シリコン酸化物よりなる第2の絶縁層119が形成され
る。なおこの熱酸化処理時においてシリコン窒化膜10
3は基板へ酸化種が導入されるのを防ぐ役割をなす。こ
の後、シリコン窒化膜103が除去されて図41に示す
状態となる。
【0123】本発明の第2の実施例における半導体装置
としての素子分離構造をバイポーラトランジスタに適用
する場合の製造方法は、第1の実施例で説明したとほぼ
同様であるためその説明は省略する。
【0124】本発明の第2の実施例における半導体装置
の製造方法では、図33、図34に示す工程で溝107
bの内壁面の荒れが除去される。すなわち、一旦溝10
7bの内壁面を覆うようにシリコン酸化膜111が形成
された後、このシリコン酸化膜111を除去すべく等方
性エッチングであるウエットエッチングが施される。
【0125】素子分離酸化膜101bはシリコン酸化膜
111と同一材質よりなるため、このウエットエッチン
グにより素子分離酸化膜101bも所定量除去されてし
まう。これにより、貫通孔107aの開口径がシリコン
窒化膜103の開口径よりも大きくなってしまう。
【0126】しかし図36、図37に示す工程で、貫通
孔107a内における素子分離酸化膜101bの側壁面
全面を覆うように被覆層109aが形成される。この被
覆層109aが形成されることにより、貫通孔107a
の開口径W1Aがシリコン窒化膜103の開口径W1Bと実
質的に同一とされる。
【0127】よって図38の工程で形成される多結晶シ
リコン層117には、貫通孔107a内において空洞が
生じることはない。したがってこの多結晶シリコン層1
17をエッチバックすることにより得られる充填層11
7aの上部表面に、空洞による凹部は生じない。
【0128】上記の製造方法により製造される本実施例
の半導体装置では、図41に示すように充填層117a
の上部表面に空洞による凹部は生じない。ゆえに、この
素子分離構造が形成された基板上で導電層をパターニン
グする場合にも、かかる凹部が生じないため、この凹部
に残渣が生じることもない。したがって、この残渣によ
って各導電層が電気的にショートされることは防止され
る。それゆえ、電気的信頼性の高い半導体装置を得るこ
とができる。実施例3 図42は、本発明の第3の実施例における半導体装置と
しての素子分離構造の構成を示すBi−CMOS構造の
概略断面図である。図42を参照して、Bi−CMOS
構造は、バイポーラトランジスタ領域50と、pMOS
トランジスタ領域60と、nMOSトランジスタ領域7
0と、素子分離領域220とを有している。
【0129】ここでバイポーラトランジスタ領域50と
pMOSトランジスタ領域60とnMOSトランジスタ
領域70とは、上述した第1の実施例とほぼ同様の構成
であるためその説明は省略する。
【0130】素子分離領域220において、p- シリコ
ン基板21の表面上にn+ 埋込層23とn- エピタキシ
ャル成長層25とが順に積層して形成されている。n-
エピタキシャル成長層25の表面には素子分離酸化膜2
01bが形成されている。この素子分離酸化膜201b
を貫通してn- エピタキシャル成長層25の表面に達す
る貫通孔207aが形成されている。
【0131】貫通孔207a内における素子分離酸化膜
201bの側壁面全面を覆うように被覆層209aが形
成されている。この被覆層209aは、たとえばシリコ
ン窒化膜よりなっている。この貫通孔207aの下側領
域には溝207bが形成されている。
【0132】この溝207bは、n- エピタキシャル成
長層25とn+ 埋込層23とを貫通してp- シリコン基
板21の所定深さ位置に達するよう形成されている。ま
たこの溝207bの内壁面を覆うように第1の絶縁層2
13が形成されている。この第1の絶縁層213は、た
とえばシリコン酸化物よりなっている。
【0133】溝207bを埋込むように、かつその上部
表面が貫通孔207aの領域内に位置するように充填層
217aが形成されている。この充填層217aは、た
とえば多結晶シリコンよりなっている。この充填層21
7aの上部表面には、貫通孔207aを埋込むように第
2の絶縁層219が形成されている。この第2の絶縁層
219は、たとえばシリコン酸化物よりなっている。
【0134】なお、溝207bの下側領域には、p+
ャネルストッパ領域215が形成されている。このp+
チャネルストッパ領域215により素子分離の効果がよ
り一層向上させられている。
【0135】次に、本発明の第3の実施例における半導
体装置としての素子分離構造の製造方法について説明す
る。
【0136】図43〜図50は、本発明の第3の実施例
における半導体装置としての素子分離構造の製造方法を
工程順に示す概略断面図である。図43に示す工程まで
は、上述した第2の実施例の製造工程とほぼ同様である
ためその説明は省略する。
【0137】図44を参照して、溝207b、貫通孔2
07a、開孔207cの側壁面および底壁面を覆うよう
にシリコン酸化膜205上にCVD法で1000Å程度
の厚みでシリコン窒化膜209が形成される。このシリ
コン窒化膜209に異方性エッチングが施される。
【0138】図45を参照して、この異方性エッチング
により、貫通孔207a内における素子分離酸化膜20
1bの側壁面全面を覆うようにシリコン窒化物よりなる
被覆層209aが形成される。この被覆層209aによ
り覆われた貫通孔207aの開口径W2Aは、シリコン窒
化膜203の開孔の開口径W2Bと実質的に同一となる。
【0139】図46を参照して、溝207bと貫通孔2
07aと開孔207cとを埋込むようにシリコン窒化膜
205の表面全面にCVD法によって10000Å程度
の厚みで多結晶シリコン層217が形成される。シリコ
ン窒化膜203の開孔の開口径と貫通孔207aの開口
径とが実質的に同一であるため、貫通孔207aの領域
内において多結晶シリコン層217に空洞が生じること
はない。この多結晶シリコン層217に全面エッチバッ
クが施される。
【0140】図47を参照して、この全面エッチバック
により、溝207bを埋込み、かつその上部表面が貫通
孔207aの領域内に位置するように多結晶シリコンよ
りなる充填層217aが形成される。なお、このエッチ
バック時においてシリコン酸化膜205はエッチングス
トッパの役割をなす。この後、シリコン酸化膜205が
除去される。
【0141】図48を参照して、シリコン酸化膜205
が除去されることによりシリコン窒化膜203の表面が
露出する。このシリコン窒化膜203を残した状態で、
所定の条件で熱酸化処理が施される。なお、この熱酸化
処理時において、シリコン窒化膜203は、下層の基板
へ酸化種が導入されることを防止する役割をなしてい
る。すなわち、シリコン窒化膜203は下層の基板が過
剰に酸化されることを防止している。
【0142】図49を参照して、この熱酸化処理によ
り、充填層217aの上部表面にシリコン酸化物よりな
る第2の絶縁層219が形成される。この第2の絶縁層
219により、貫通孔207aが埋込まれる。この後、
シリコン窒化膜203が除去されて図50に示す状態と
なる。
【0143】本発明の第3の実施例における半導体装置
としての素子分離構造をバイポーラトランジスタに適用
する場合の製造方法は、第1の実施例で説明した工程と
ほぼ同様であるため、その説明は省略する。
【0144】本発明の第3の実施例における半導体装置
の製造方法では、第2の実施例と同様、図44、図45
に示す工程で貫通孔207aの領域内において素子分離
酸化膜201bの側壁全面を覆うように被覆層209a
が形成される。このため、シリコン窒化膜203の開孔
の開口径W2Bと被覆層209aにより覆われた貫通孔2
07aの開口径W2Aとが実質的に同一となる。
【0145】よって、図46に示す工程で形成される多
結晶シリコン層217は、貫通孔207aの領域内にお
いて空洞が生じることはない。したがって、この多結晶
シリコン層217をエッチバックすることにより得られ
る充填層217aの上部表面に空洞による凹部が形成さ
れることはない。
【0146】上記の製造方法により形成される本実施例
の半導体装置では、図50に示すように充填層217a
の上部表面に空洞による凹部は生じない。それゆえ、こ
の素子分離構造が形成された基板上で導電層をパターニ
ングする場合にも、かかる凹部が生じないため、この凹
部に残渣が生じることもない。したがって、この残渣に
よって各導電層が電気的にショートされることは防止さ
れる。したがって、電気的信頼性の高い半導体装置を得
ることが可能となる。
【0147】なお、被覆層として、第1の実施例ではシ
リコン窒化物、第2の実施例では多結晶シリコン、第3
の実施例ではシリコン窒化物を各々用いたが、これに限
定されるものではない。具体的には、第2の実施例にお
ける被覆層109aは、アモルファスシリコンにより形
成されてもよく、また第3の実施例における被覆層20
9aは、シリコン酸化膜により形成されてもよい。
【0148】また第1、第2および第3の実施例におい
て、第1の絶縁層としてシリコン酸化物を用いている
が、これに限定されるものではなく、絶縁性を有する材
料であればいかなるものも用いることができる。
【0149】さらに第1、第2および第3の実施例にお
いて、充填層として不純物の注入されていない多結晶シ
リコンが用いられている。この多結晶シリコンはシリコ
ン酸化物に比較して、熱膨脹係数のSi基板との差が小
さい。このため、後工程で熱が加えられた場合でも基
などに欠陥などが導入され難い。しかしながら、第1、
第2および第3の実施例において用いられる充填層の材
質はこれに限定されるものではない。
【0150】ただし、充填層の材質には、充填層形成時
にエッチングストッパの役割をなすシリコン酸化膜5、
105、205とエッチング選択比の大きい材質が望ま
しい。これは、充填層の材質がシリコン酸化膜5、10
5、205とエッチング選択比の小さい材質であった場
合に、このシリコン酸化膜5、105、205の有する
エッチング時の終点検出の機能が十分に発揮され得ない
からである。
【0151】加えて、第1、第2および第3の実施例に
おいて、第2の絶縁層19、119、219には各々シ
リコン酸化膜が用いられている。しかし、第2の絶縁層
19、119、219の材質はこれに限定されるもので
はない。すなわち、第2の絶縁層19、119、219
はシリコン窒化物のごとき絶縁性を有する材質であれば
よい。
【0152】また、第1、第2および第3の実施例にお
いては、Bi−CMOS構造において、特にバイポーラ
トランジスタとCMOSトランジスタとを分離する素子
分離構造について説明したが、これ以外の素子間を分離
するために本発明の半導体装置を用いてもよい。
【0153】
【発明の効果】本発明の1の局面に従う半導体装置の製
造方法では、貫通孔内における素子分離酸化膜の側壁面
を覆うように被覆層が形成された後、溝内の荒れが除去
される。このため、たとえシリコン酸化膜が等方性エッ
チングにより除去されても、素子分離酸化膜は被覆層に
より保護されているため、エッチングされることはな
い。したがって、溝内を満たす充填層の上部表面に凹部
は生じない。
【0154】本発明の他の局面に従う半導体装置の製造
方法では、溝の内壁面の荒れを除去する際のシリコン酸
化膜のエッチングにより、貫通孔内における素子分離酸
化膜の側壁面がエッチングされる。しかし、この後、素
子分離酸化膜の壁面を覆うように被覆層が形成され、こ
れにより貫通孔の開口径が保護膜の開孔の開口径と実質
的に同一とされる。したがって、溝内を満たす充填層の
上部表面に凹部は生じない。
【0155】上記2つの局面により製造される本発明の
半導体装置では、溝内を満たす充填層の上部表面に空洞
による凹部は生じない。したがって、凹部に沿って生じ
る残渣によって各導電層が電気的にショートされること
は防止され、電気的信頼性の高い半導体装置を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における半導体装置の構
成を概略的に示すBi−CMOS構造の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図6】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第5工程を示す概略断面図である。
【図7】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第6工程を示す概略断面図である。
【図8】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第7工程を示す概略断面図である。
【図9】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第8工程を示す概略断面図である。
【図10】本発明の第1の実施例における半導体装置の
製造方法の第9工程を示す概略断面図である。
【図11】本発明の第1の実施例における半導体装置の
製造方法の第10工程を示す概略断面図である。
【図12】本発明の第1の実施例における半導体装置の
製造方法の第11工程を示す概略断面図である。
【図13】本発明の第1の実施例における半導体装置の
製造方法の第12工程を示す概略断面図である。
【図14】本発明の第1の実施例における半導体装置の
製造方法の第13工程を示す概略断面図である。
【図15】本発明の第1の実施例における半導体装置の
製造方法の第14工程を示す概略断面図である。
【図16】本発明の第1の実施例における半導体装置と
しての素子分離構造が用いられるバイポーラトランジス
タの製造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図17】本発明の第1の実施例における半導体装置と
しての素子分離構造が用いられるバイポーラトランジス
タの製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図18】本発明の第1の実施例における半導体装置と
しての素子分離構造が用いられるバイポーラトランジス
タの製造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図19】本発明の第1の実施例における半導体装置と
しての素子分離構造が用いられるバイポーラトランジス
タの製造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図20】本発明の第1の実施例における半導体装置と
しての素子分離構造が用いられるバイポーラトランジス
タの製造方法の第5工程を示す概略断面図である。
【図21】本発明の第1の実施例における半導体装置と
しての素子分離構造が用いられるバイポーラトランジス
タの製造方法の第6工程を示す概略断面図である。
【図22】本発明の第1の実施例における半導体装置と
しての素子分離構造が用いられるバイポーラトランジス
タの製造方法の第7工程を示す概略断面図である。
【図23】本発明の第1の実施例における半導体装置と
しての素子分離構造が用いられるバイポーラトランジス
タの製造方法の第8工程を示す概略断面図である。
【図24】本発明の第1の実施例における半導体装置と
しての素子分離構造が用いられるバイポーラトランジス
タの製造方法の第9工程を示す概略断面図である。
【図25】本発明の第1の実施例における半導体装置と
しての素子分離構造が用いられるバイポーラトランジス
タの製造方法の第10工程を示す概略断面図である。
【図26】本発明の第1の実施例における半導体装置と
しての素子分離構造が用いられるバイポーラトランジス
タの製造方法の第11工程を示す概略断面図である。
【図27】本発明の第1の実施例における半導体装置と
しての素子分離構造が用いられるバイポーラトランジス
タの製造方法の第12工程を示す概略断面図である。
【図28】本発明の第1の実施例における半導体装置と
しての素子分離構造が用いられるバイポーラトランジス
タの製造方法の第13工程を示す概略断面図である。
【図29】本発明の第1の実施例における半導体装置と
しての素子分離構造が用いられるバイポーラトランジス
タの製造方法の第14工程を示す概略断面図である。
【図30】本発明の第2の実施例における半導体装置の
構成を概略的に示すBi−CMOS構造の断面図であ
る。
【図31】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図32】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図33】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図34】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図35】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第5工程を示す概略断面図である。
【図36】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第6工程を示す概略断面図である。
【図37】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第7工程を示す概略断面図である。
【図38】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第8工程を示す概略断面図である。
【図39】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第9工程を示す概略断面図である。
【図40】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第10工程を示す概略断面図である。
【図41】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第11工程を示す概略断面図である。
【図42】本発明の第3の実施例における半導体装置の
構成を概略的に示すBi−CMOS構造の概略断面図で
ある。
【図43】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図44】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図45】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図46】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図47】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第5工程を示す概略断面図である。
【図48】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第6工程を示す概略断面図である。
【図49】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第7工程を示す概略断面図である。
【図50】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第8工程を示す概略断面図である。
【図51】従来の半導体装置の構成を概略的に示すBi
−CMOS構造の断面図である。
【図52】従来の半導体装置の製造方法の第1工程を示
す概略断面図である。
【図53】従来の半導体装置の製造方法の第2工程を示
す概略断面図である。
【図54】従来の半導体装置の製造方法の第3工程を示
す概略断面図である。
【図55】従来の半導体装置の製造方法の第4工程を示
す概略断面図である。
【図56】従来の半導体装置の製造方法の第5工程を示
す概略断面図である。
【図57】従来の半導体装置の製造方法の第6工程を示
す概略断面図である。
【図58】従来の半導体装置の製造方法の第7工程を示
す概略断面図である。
【図59】従来の半導体装置の製造方法の第8工程を示
す概略断面図である。
【図60】従来の半導体装置の製造方法の第9工程を示
す概略断面図である。
【図61】従来の半導体装置の製造方法の第10工程を
示す概略断面図である。
【図62】従来の半導体装置の製造方法の第11工程を
示す概略断面図である。
【図63】従来の半導体装置の製造方法の第12工程を
示す概略断面図である。
【図64】従来の半導体装置の製造方法の第13工程を
示す概略断面図である。
【図65】溝の内壁面に荒れが生じた状態で素子分離構
造が形成された場合に生じる弊害を説明するための図で
ある。
【図66】従来の半導体装置に生ずる問題点を説明する
ための図である。
【図67】従来の半導体装置に生ずる問題点を説明する
ための図である。
【図68】従来の半導体装置に生ずる問題点を説明する
ための図である。
【図69】従来の半導体装置において各導電層が電気的
にショートされる様子を示す概略断面図である。
【図70】従来の半導体装置を用いた場合に各導電層が
接続される様子を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1b、101、201b 素子分離酸化膜 7a、107a、207a 貫通孔 7b、107b、207b 溝 9a、109a、209a 被覆層 13、113、213 第1の絶縁層 17a、117a、217a 充填層 19、119、219 第2の絶縁層 21 p- シリコン基板 23 n+ 埋込層 25 n- エピタキシャル成長層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−21591(JP,A) 特開 平4−209551(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/76 H01L 21/8249 H01L 27/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溝と素子分離酸化膜との組み合わせによ
    る素子分離構造を有する半導体装置であって、 主表面を有し、かつその主表面に形成された溝を有する
    シリコン基板と、 前記シリコン基板の主表面上に形成され、かつ前記溝に
    通じる貫通孔を有する素子分離酸化膜と、 前記溝の内壁面を覆う第1の絶縁層と、 前記貫通孔内における前記素子分離酸化膜の壁面のみ
    覆うように形成された被覆層と、 前記溝を満たし、かつその上部表面が前記貫通孔内に位
    置する充填層と、 前記貫通孔を満たすように前記充填層の上部表面上に形
    成された第2の絶縁層とを備えた、半導体装置。
  2. 【請求項2】 溝と素子分離酸化膜との組み合わせによ
    る素子分離構造を有する半導体装置の製造方法であっ
    て、 シリコン基板の主表面上に形成された素子分離酸化膜に
    達する開孔を有し、かつシリコン酸化物とは被エッチン
    グ特性の異なる保護層を前記素子分離酸化膜上に形成す
    る工程と、 前記開孔に通じるように前記素子分離酸化膜を貫通し、
    かつ前記シリコン基板の主表面に達する貫通孔を前記素
    子分離酸化膜に形成する工程と、 前記貫通孔内の前記素子分離酸化膜の壁面を覆うように
    シリコン酸化物とは被エッチング特性の異なる被覆層を
    形成する工程と、 前記被覆層をマスクとして異方性エッチングをすること
    により前記貫通孔の底壁部において露出する前記シリコ
    ン基板に溝を形成する工程と、 酸化により前記溝の内壁面にシリコン酸化膜を形成した
    後、等方性エッチングにより前記シリコン酸化膜を除去
    する工程と、 前記溝の内壁面を覆うように第1の絶縁層を形成する工
    程と、 前記溝を満たすように、かつその上部表面が前記貫通孔
    内に位置するように充填層を形成する工程と、 前記充填層の上部表面上に第2の絶縁層を形成する工程
    とを備えた、半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 溝と素子分離酸化膜との組み合わせによ
    る素子分離構造を有する半導体装置の製造方法であっ
    て、 シリコン基板の主表面上に形成された素子分離酸化膜に
    達する開孔を有し、かつシリコン酸化物とは被エッチン
    グ特性の異なる保護層を前記素子分離酸化膜上に形成す
    る工程と、 前記開孔に通じるように前記素子分離酸化膜を貫通し、
    かつ前記シリコン基板の主表面に達する貫通孔を前記素
    子分離酸化膜に形成する工程と、 前記貫通孔の底部において露出するシリコン基板の主表
    面に溝を形成する工程と、 酸化により前記溝の内壁面にシリコン酸化膜を形成した
    後、等方性エッチングにより前記シリコン酸化膜を除去
    する工程と、 前記溝の内壁面を覆うように第1の絶縁層を形成する工
    程と、 前記貫通孔の開口径が前記開孔の開口径と実質的に同一
    となるように前記貫通孔内の前記素子分離酸化膜の壁面
    を覆う被覆層を形成する工程と、 前記溝を満たすように、かつその上部表面が前記貫通孔
    内に位置するように充填層を形成する工程と、 前記充填層の上部表面上に第2の絶縁層を形成する工程
    とを備えた、半導体装置の製造方法。
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