JPH10270544A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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- JPH10270544A JPH10270544A JP7615997A JP7615997A JPH10270544A JP H10270544 A JPH10270544 A JP H10270544A JP 7615997 A JP7615997 A JP 7615997A JP 7615997 A JP7615997 A JP 7615997A JP H10270544 A JPH10270544 A JP H10270544A
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- film
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 トレンチ分離構造を有する半導体装置におい
て、寄生MOSトランジスタの発生を抑制することによ
り分離特性を向上させる。 【解決手段】 シリコン基板1の主表面にはトレンチ2
が形成され、このトレンチ2内からシリコン基板1の主
表面よりも上方に突出するように分離絶縁膜20が形成
される。この分離絶縁膜20においてシリコン基板1の
主表面よりも上方に位置する部分は、トレンチの側壁上
端コーナ部2aを覆うように張出す張出部7を含む。
て、寄生MOSトランジスタの発生を抑制することによ
り分離特性を向上させる。 【解決手段】 シリコン基板1の主表面にはトレンチ2
が形成され、このトレンチ2内からシリコン基板1の主
表面よりも上方に突出するように分離絶縁膜20が形成
される。この分離絶縁膜20においてシリコン基板1の
主表面よりも上方に位置する部分は、トレンチの側壁上
端コーナ部2aを覆うように張出す張出部7を含む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置およ
びその製造方法に関し、特に、トレンチ分離構造を有す
る半導体装置およびその製造方法に関するものである。
びその製造方法に関し、特に、トレンチ分離構造を有す
る半導体装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、素子が形成されたシリコン基
板の分離領域にトレンチを形成し、このトレンチ内に絶
縁体を埋込むトレンチ分離構造は知られている。図27
には、従来のトレンチ分離構造を有する半導体装置の一
例が示されている。
板の分離領域にトレンチを形成し、このトレンチ内に絶
縁体を埋込むトレンチ分離構造は知られている。図27
には、従来のトレンチ分離構造を有する半導体装置の一
例が示されている。
【0003】図27を参照して、p型シリコン基板1の
主表面にはトレンチ2が形成され、このトレンチ2の壁
面上にはシリコン酸化膜3が形成されている。トレンチ
2内からシリコン基板1の主表面上に突出するように絶
縁膜4が形成されている。シリコン基板1の主表面上に
は、たとえばMOS(Metal Oxide Semiconductor )ト
ランジスタ等を含むさまざまな素子が形成される。たと
えばMOSトランジスタが形成された場合には、このM
OSトランジスタのゲート電極8は、シリコン基板1の
主表面上にゲート絶縁膜19を介在して形成され、分離
領域に形成された絶縁膜4上に延在する。
主表面にはトレンチ2が形成され、このトレンチ2の壁
面上にはシリコン酸化膜3が形成されている。トレンチ
2内からシリコン基板1の主表面上に突出するように絶
縁膜4が形成されている。シリコン基板1の主表面上に
は、たとえばMOS(Metal Oxide Semiconductor )ト
ランジスタ等を含むさまざまな素子が形成される。たと
えばMOSトランジスタが形成された場合には、このM
OSトランジスタのゲート電極8は、シリコン基板1の
主表面上にゲート絶縁膜19を介在して形成され、分離
領域に形成された絶縁膜4上に延在する。
【0004】次に、図28〜図32を用いて、図27に
示される半導体装置の製造方法について説明する。図2
8〜図32は、図27に示される半導体装置の製造工程
の第1工程〜第5工程を示す断面図である。
示される半導体装置の製造方法について説明する。図2
8〜図32は、図27に示される半導体装置の製造工程
の第1工程〜第5工程を示す断面図である。
【0005】まず図28を参照して、シリコン基板1の
主表面上に、シリコン酸化膜5とシリコン窒化膜12と
を順次形成し、写真製版とドライエッチングによりこれ
らをパターニングする。それにより、分離領域における
シリコン基板1の主表面が露出する。
主表面上に、シリコン酸化膜5とシリコン窒化膜12と
を順次形成し、写真製版とドライエッチングによりこれ
らをパターニングする。それにより、分離領域における
シリコン基板1の主表面が露出する。
【0006】次に、図29に示されるように、パターニ
ングされたシリコン酸化膜5とシリコン窒化膜12とを
マスクとして用いて、シリコン基板1の主表面をエッチ
ングすることによりトレンチ2を形成する。そして、こ
のトレンチ2の壁面を熱酸化することにより、図30に
示されるように、シリコン酸化膜3を形成する。
ングされたシリコン酸化膜5とシリコン窒化膜12とを
マスクとして用いて、シリコン基板1の主表面をエッチ
ングすることによりトレンチ2を形成する。そして、こ
のトレンチ2の壁面を熱酸化することにより、図30に
示されるように、シリコン酸化膜3を形成する。
【0007】次に、図31に示されるように、CVD
(Chemical Vapor Deposition )法等を用いて、トレン
チ2内に充填されかつシリコン窒化膜12を覆うように
絶縁膜4を形成する。その後、この絶縁膜4にエッチバ
ック処理あるいは化学的機械研磨処理:CMP(Chemic
al Mechanical Polishing )処理等を施すことにより、
絶縁膜4の上面からその厚みを減じる。それにより、図
32に示されるようなトレンチ2内に充填された絶縁膜
4が形成される。
(Chemical Vapor Deposition )法等を用いて、トレン
チ2内に充填されかつシリコン窒化膜12を覆うように
絶縁膜4を形成する。その後、この絶縁膜4にエッチバ
ック処理あるいは化学的機械研磨処理:CMP(Chemic
al Mechanical Polishing )処理等を施すことにより、
絶縁膜4の上面からその厚みを減じる。それにより、図
32に示されるようなトレンチ2内に充填された絶縁膜
4が形成される。
【0008】次に、シリコン窒化膜12とシリコン酸化
膜5とをエッチングにより除去する。そして、活性な素
子領域にMOSトランジスタ,ダイオード,バイポーラ
トランジスタ,容量,抵抗,配線等の素子を形成する。
以上のような工程を経て図27に示される半導体装置が
形成されることとなる。
膜5とをエッチングにより除去する。そして、活性な素
子領域にMOSトランジスタ,ダイオード,バイポーラ
トランジスタ,容量,抵抗,配線等の素子を形成する。
以上のような工程を経て図27に示される半導体装置が
形成されることとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図27
に示される半導体装置には次に説明するような問題点が
あった。その問題点について図32と図33を用いて説
明する。図33は、図27における領域18を拡大した
断面図である。
に示される半導体装置には次に説明するような問題点が
あった。その問題点について図32と図33を用いて説
明する。図33は、図27における領域18を拡大した
断面図である。
【0010】図33に示されるように、ゲート電極8
は、トレンチ2の側壁上端コーナ部2aに近接してその
上を延在している。そのため、ゲート電極8からの電界
の影響で、トレンチ2の側壁上端コーナ部2aにおいて
電界集中が生じやすくなる。その結果、たとえばMOS
トランジスタがシリコン基板1の主表面上に形成されて
いる場合には、上記の電界集中により、しきい値電圧の
低い寄生MOSトランジスタが形成されやすくなる。そ
れにより、半導体装置のトランジスタ特性が劣化すると
いう問題が生じていた。
は、トレンチ2の側壁上端コーナ部2aに近接してその
上を延在している。そのため、ゲート電極8からの電界
の影響で、トレンチ2の側壁上端コーナ部2aにおいて
電界集中が生じやすくなる。その結果、たとえばMOS
トランジスタがシリコン基板1の主表面上に形成されて
いる場合には、上記の電界集中により、しきい値電圧の
低い寄生MOSトランジスタが形成されやすくなる。そ
れにより、半導体装置のトランジスタ特性が劣化すると
いう問題が生じていた。
【0011】また、上述のように、図32に示される段
階ではエッチングによりシリコン酸化膜5とシリコン窒
化膜12とを除去するが、シリコン酸化膜5のエッチン
グにはフッ酸が通常用いられる。このとき、絶縁膜4が
シリコン酸化膜である場合には、シリコン酸化膜5のエ
ッチングの際に、熱酸化膜であるシリコン酸化膜3とと
もに絶縁膜4もエッチングされる。そして、絶縁膜4が
CVD法により形成されている場合には、CVD法によ
り形成されたシリコン酸化膜のエッチング速度が熱酸化
により形成されたシリコン酸化膜のエッチング速度より
も一般に大きいことから、絶縁膜4とシリコン酸化膜3
との境界に凹みが形成される可能性が高くなる。このよ
うな凹みが形成された場合には、ゲート電極8がこの凹
み内に延在し、ゲート電極8があたかもトレンチ2の側
壁上端コーナ部2aに巻付くような状態となる。そのた
め、ゲート電極8においてトレンチ2の側壁上端コーナ
部2aに近接する部分が図27に示される場合よりもさ
らに増大し、図27に示される場合よりもさらに電界集
中が生じやすくなる。その結果、トランジスタ特性をさ
らに劣化させてしまう。
階ではエッチングによりシリコン酸化膜5とシリコン窒
化膜12とを除去するが、シリコン酸化膜5のエッチン
グにはフッ酸が通常用いられる。このとき、絶縁膜4が
シリコン酸化膜である場合には、シリコン酸化膜5のエ
ッチングの際に、熱酸化膜であるシリコン酸化膜3とと
もに絶縁膜4もエッチングされる。そして、絶縁膜4が
CVD法により形成されている場合には、CVD法によ
り形成されたシリコン酸化膜のエッチング速度が熱酸化
により形成されたシリコン酸化膜のエッチング速度より
も一般に大きいことから、絶縁膜4とシリコン酸化膜3
との境界に凹みが形成される可能性が高くなる。このよ
うな凹みが形成された場合には、ゲート電極8がこの凹
み内に延在し、ゲート電極8があたかもトレンチ2の側
壁上端コーナ部2aに巻付くような状態となる。そのた
め、ゲート電極8においてトレンチ2の側壁上端コーナ
部2aに近接する部分が図27に示される場合よりもさ
らに増大し、図27に示される場合よりもさらに電界集
中が生じやすくなる。その結果、トランジスタ特性をさ
らに劣化させてしまう。
【0012】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものである。この発明の目的は、トレン
チ側壁上端コーナ部での電界集中を抑制することにより
分離特性が向上された半導体装置およびその製造方法を
提供することにある。
ためになされたものである。この発明の目的は、トレン
チ側壁上端コーナ部での電界集中を抑制することにより
分離特性が向上された半導体装置およびその製造方法を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体装
置は、素子間を分離するためのトレンチが主表面に形成
された半導体基板と、トレンチ内に充填され、かつ主表
面よりも上方に突出するように形成された分離絶縁膜と
を備える。そして、分離絶縁膜において主表面よりも上
方に位置する部分は、トレンチの側壁上端コーナ部を覆
うように半導体基板の主表面に沿って張出す張出部を含
む。ここで、トレンチの側壁上端コーナ部とは、トレン
チの側壁上端コーナ部とその近傍に位置する半導体基板
内の領域との双方により構成される部分のことを称し、
図1における2aで示される部分に相当する。
置は、素子間を分離するためのトレンチが主表面に形成
された半導体基板と、トレンチ内に充填され、かつ主表
面よりも上方に突出するように形成された分離絶縁膜と
を備える。そして、分離絶縁膜において主表面よりも上
方に位置する部分は、トレンチの側壁上端コーナ部を覆
うように半導体基板の主表面に沿って張出す張出部を含
む。ここで、トレンチの側壁上端コーナ部とは、トレン
チの側壁上端コーナ部とその近傍に位置する半導体基板
内の領域との双方により構成される部分のことを称し、
図1における2aで示される部分に相当する。
【0014】なお、上記の張出部のアスペクト比は、好
ましくは、1以上である。ここで、アスペクト比とは、
張出部の高さに対する張出部の底面の幅の割合のことを
称し、図2(b)におけるh/W1で表わされる値のこ
とを意味する。
ましくは、1以上である。ここで、アスペクト比とは、
張出部の高さに対する張出部の底面の幅の割合のことを
称し、図2(b)におけるh/W1で表わされる値のこ
とを意味する。
【0015】また、上記の張出部は、分離絶縁膜の上端
から主表面上に延在することが好ましく、張出部の上面
は分離絶縁膜の上端から主表面に向かって延びる傾斜面
によって構成されることが好ましい。
から主表面上に延在することが好ましく、張出部の上面
は分離絶縁膜の上端から主表面に向かって延びる傾斜面
によって構成されることが好ましい。
【0016】また、上記の分離絶縁膜上には層間絶縁膜
が形成され、張出部はこの層間絶縁膜とは異なる材質に
より構成される絶縁膜を含むことが好ましい。
が形成され、張出部はこの層間絶縁膜とは異なる材質に
より構成される絶縁膜を含むことが好ましい。
【0017】さらに、張出部の上面は、上記の絶縁膜に
より構成されることが好ましい。また、上記の絶縁膜
は、半導体基板の主表面に沿って張出部内で延在するこ
とが好ましい。
より構成されることが好ましい。また、上記の絶縁膜
は、半導体基板の主表面に沿って張出部内で延在するこ
とが好ましい。
【0018】また、半導体基板の主表面上にMOSトラ
ンジスタが形成され、このMOSトランジスタが第1導
電型のソース/ドレイン領域と第2導電型のチャネル領
域とを有する場合には、張出部直下におけるトレンチの
側壁上端コーナ部に、チャネル領域に含まれる第2導電
型の不純物濃度よりも高い濃度の第2導電型の不純物を
含む不純物拡散領域が形成されることが好ましい。
ンジスタが形成され、このMOSトランジスタが第1導
電型のソース/ドレイン領域と第2導電型のチャネル領
域とを有する場合には、張出部直下におけるトレンチの
側壁上端コーナ部に、チャネル領域に含まれる第2導電
型の不純物濃度よりも高い濃度の第2導電型の不純物を
含む不純物拡散領域が形成されることが好ましい。
【0019】また、上記の不純物拡散領域は、好ましく
は、トレンチの壁面に沿って延在する。
は、トレンチの壁面に沿って延在する。
【0020】この発明に係る半導体装置の製造方法で
は、まず、半導体基板の主表面上に、厚み方向における
酸化量を制御する酸化量制御処理が施されたシリコン膜
を含むマスクを形成する。このマスクをパターニングし
た後、該パターニング後のマスクを用いて半導体基板の
主表面を選択的にエッチングすることによりトレンチを
形成する。そして、トレンチに面する側のシリコン膜の
端部を酸化することによりシリコン酸化膜を形成する。
トレンチ内に充填され、かつ半導体基板の主表面から突
出するように絶縁膜を形成する。そして、シリコン酸化
膜に変換された部分以外のマスクを除去することによ
り、半導体基板の主表面に沿って張出す張出部を有する
分離絶縁膜を形成する。ここで、上記のシリコン膜と
は、ポリシリコン膜,非晶質シリコン膜,単結晶シリコ
ン膜のすべてを含む概念である。
は、まず、半導体基板の主表面上に、厚み方向における
酸化量を制御する酸化量制御処理が施されたシリコン膜
を含むマスクを形成する。このマスクをパターニングし
た後、該パターニング後のマスクを用いて半導体基板の
主表面を選択的にエッチングすることによりトレンチを
形成する。そして、トレンチに面する側のシリコン膜の
端部を酸化することによりシリコン酸化膜を形成する。
トレンチ内に充填され、かつ半導体基板の主表面から突
出するように絶縁膜を形成する。そして、シリコン酸化
膜に変換された部分以外のマスクを除去することによ
り、半導体基板の主表面に沿って張出す張出部を有する
分離絶縁膜を形成する。ここで、上記のシリコン膜と
は、ポリシリコン膜,非晶質シリコン膜,単結晶シリコ
ン膜のすべてを含む概念である。
【0021】なお、上記の酸化量制御処理は、好ましく
は、シリコン膜中に、そのシリコン膜の酸化速度を変化
させる元素を導入することにより行なわれる。
は、シリコン膜中に、そのシリコン膜の酸化速度を変化
させる元素を導入することにより行なわれる。
【0022】また、シリコン膜において、相対的に半導
体基板の主表面に近い側に位置する部分の酸化速度が、
相対的に上記の主表面から離れた側に位置する部分の酸
化速度よりも大きくなるように元素の導入量を制御する
ことが好ましい。
体基板の主表面に近い側に位置する部分の酸化速度が、
相対的に上記の主表面から離れた側に位置する部分の酸
化速度よりも大きくなるように元素の導入量を制御する
ことが好ましい。
【0023】また、上記のシリコン膜は第1と第2のシ
リコン膜を含むものであってもよく、この第1と第2の
シリコン膜に導入される元素の量を異ならせることによ
りシリコン膜の厚み方向における酸化速度を制御しても
よい。
リコン膜を含むものであってもよく、この第1と第2の
シリコン膜に導入される元素の量を異ならせることによ
りシリコン膜の厚み方向における酸化速度を制御しても
よい。
【0024】また、上記の絶縁膜を形成する工程は、好
ましくは、マスクとトレンチとを覆うように絶縁膜を形
成する工程と、絶縁膜の上面から絶縁膜の厚みを減じる
ことによりマスクを露出させるとともに絶縁膜とシリコ
ン酸化膜とを一体化する工程とを含む。
ましくは、マスクとトレンチとを覆うように絶縁膜を形
成する工程と、絶縁膜の上面から絶縁膜の厚みを減じる
ことによりマスクを露出させるとともに絶縁膜とシリコ
ン酸化膜とを一体化する工程とを含む。
【0025】また、上記の絶縁膜が第1の絶縁膜により
構成され、分離絶縁膜上には層間絶縁膜が形成されても
よい。この場合には、上記の絶縁膜を形成する工程は、
シリコン酸化膜を除去する工程と、このシリコン酸化膜
が除去された部分に上記の層間絶縁膜と異なる材質から
なる第2の絶縁膜を形成する工程と、第2の絶縁膜と接
するように絶縁膜を形成する工程とを含むことが好まし
い。
構成され、分離絶縁膜上には層間絶縁膜が形成されても
よい。この場合には、上記の絶縁膜を形成する工程は、
シリコン酸化膜を除去する工程と、このシリコン酸化膜
が除去された部分に上記の層間絶縁膜と異なる材質から
なる第2の絶縁膜を形成する工程と、第2の絶縁膜と接
するように絶縁膜を形成する工程とを含むことが好まし
い。
【0026】また、上記のように絶縁膜が第1の絶縁膜
により構成され、分離絶縁膜上に層間絶縁膜が形成され
た場合に、上記のシリコン膜が第1と第2のシリコン膜
を含み、上記のマスクが層間絶縁膜と異なる材質からな
る第2の絶縁膜を含むものであってもよい。この場合に
は、上記のマスクの形成工程は、第1のシリコン膜を形
成する工程と、この第1のシリコン膜上に第2の絶縁膜
を形成する工程と、この第2の絶縁膜上に第2のシリコ
ン膜を形成する工程とを含むことが好ましい。また、上
記のシリコン酸化膜を形成する工程は、トレンチに面す
る側の第1と第2のシリコン膜の端部を酸化することに
より第1と第2のシリコン酸化膜を形成する工程を含む
ことが好ましい。さらに、上記の絶縁膜を形成する工程
は、第2の絶縁膜を残して第1と第2のシリコン酸化膜
を除去する工程と、この第1と第2のシリコン酸化膜が
除去された部分に充填されるように絶縁膜を形成する工
程とを含むことが好ましい。
により構成され、分離絶縁膜上に層間絶縁膜が形成され
た場合に、上記のシリコン膜が第1と第2のシリコン膜
を含み、上記のマスクが層間絶縁膜と異なる材質からな
る第2の絶縁膜を含むものであってもよい。この場合に
は、上記のマスクの形成工程は、第1のシリコン膜を形
成する工程と、この第1のシリコン膜上に第2の絶縁膜
を形成する工程と、この第2の絶縁膜上に第2のシリコ
ン膜を形成する工程とを含むことが好ましい。また、上
記のシリコン酸化膜を形成する工程は、トレンチに面す
る側の第1と第2のシリコン膜の端部を酸化することに
より第1と第2のシリコン酸化膜を形成する工程を含む
ことが好ましい。さらに、上記の絶縁膜を形成する工程
は、第2の絶縁膜を残して第1と第2のシリコン酸化膜
を除去する工程と、この第1と第2のシリコン酸化膜が
除去された部分に充填されるように絶縁膜を形成する工
程とを含むことが好ましい。
【0027】また、半導体基板の主表面上にはMOSト
ランジスタが形成されてもよく、このMOSトランジス
タは第1導電型のソース/ドレイン領域と第2導電型の
チャネル領域とを有する。この場合に上記の絶縁膜の形
成工程は、該絶縁膜に第2導電型の不純物を導入する工
程と、その不純物をトレンチの側壁上端コーナ部に拡散
させることにより第2導電型の不純物拡散領域を形成す
る工程を備えることが好ましい。
ランジスタが形成されてもよく、このMOSトランジス
タは第1導電型のソース/ドレイン領域と第2導電型の
チャネル領域とを有する。この場合に上記の絶縁膜の形
成工程は、該絶縁膜に第2導電型の不純物を導入する工
程と、その不純物をトレンチの側壁上端コーナ部に拡散
させることにより第2導電型の不純物拡散領域を形成す
る工程を備えることが好ましい。
【0028】また、上記のようなMOSトランジスタが
形成された場合には、絶縁膜の形成工程は、上記のシリ
コン酸化膜を除去する工程と、シリコン酸化膜が除去さ
れた部分に第2導電型の不純物が導入された不純物導入
絶縁膜を形成する工程とを含むものであってもよい。こ
の場合には、上記の不純物を不純物導入絶縁膜からトレ
ンチの側壁上端コーナ部に拡散させることにより第2導
電型の不純物拡散領域を形成してもよい。
形成された場合には、絶縁膜の形成工程は、上記のシリ
コン酸化膜を除去する工程と、シリコン酸化膜が除去さ
れた部分に第2導電型の不純物が導入された不純物導入
絶縁膜を形成する工程とを含むものであってもよい。こ
の場合には、上記の不純物を不純物導入絶縁膜からトレ
ンチの側壁上端コーナ部に拡散させることにより第2導
電型の不純物拡散領域を形成してもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図26を用いて、こ
の発明の実施の形態とその変形例とについて説明する。
の発明の実施の形態とその変形例とについて説明する。
【0030】(実施の形態1)まず、図1〜図8を用い
て、この発明の実施の形態1について説明する。図1
は、この発明の実施の形態1における半導体装置の素子
分離領域を示す断面図である。
て、この発明の実施の形態1について説明する。図1
は、この発明の実施の形態1における半導体装置の素子
分離領域を示す断面図である。
【0031】図1を参照して、シリコン基板1の主表面
にはトレンチ2が形成される。このトレンチのアスペク
ト比(トレンチ2の深さに対するトレンチ開口幅の割
合)は、好ましくは、1以上である。また、このトレン
チ2の壁面上にはシリコン酸化膜3が形成される。トレ
ンチ2内からシリコン基板1の主表面よりも上方に突出
するように、たとえばシリコン酸化膜などからなる絶縁
膜4が形成される。シリコン基板1の主表面から上方に
突出する絶縁膜4の突出高さhは、この場合であれば、
たとえば0.1μm程度である。なお、絶縁膜4は、シ
リコン酸化膜以外の絶縁膜により構成されてもよく、材
質の異なる複数の絶縁膜により構成されるものであって
もよい。
にはトレンチ2が形成される。このトレンチのアスペク
ト比(トレンチ2の深さに対するトレンチ開口幅の割
合)は、好ましくは、1以上である。また、このトレン
チ2の壁面上にはシリコン酸化膜3が形成される。トレ
ンチ2内からシリコン基板1の主表面よりも上方に突出
するように、たとえばシリコン酸化膜などからなる絶縁
膜4が形成される。シリコン基板1の主表面から上方に
突出する絶縁膜4の突出高さhは、この場合であれば、
たとえば0.1μm程度である。なお、絶縁膜4は、シ
リコン酸化膜以外の絶縁膜により構成されてもよく、材
質の異なる複数の絶縁膜により構成されるものであって
もよい。
【0032】上記の絶縁膜4において、シリコン基板1
の主表面よりも上方に位置する部分の側壁には、シリコ
ン基板1の主表面に沿って側方に張出すように張出部7
が設けられる。この張出部7は、この場合であれば、シ
リコン酸化膜5とシリコン酸化膜6aとの積層構造によ
り構成され、絶縁膜4の上端からシリコン基板1の主表
面に向かって延びる傾斜面からなる上面7aを有してい
る。
の主表面よりも上方に位置する部分の側壁には、シリコ
ン基板1の主表面に沿って側方に張出すように張出部7
が設けられる。この張出部7は、この場合であれば、シ
リコン酸化膜5とシリコン酸化膜6aとの積層構造によ
り構成され、絶縁膜4の上端からシリコン基板1の主表
面に向かって延びる傾斜面からなる上面7aを有してい
る。
【0033】上記のような構造を有する張出部7と、絶
縁膜4と、シリコン酸化膜3とで図1に示される半導体
装置の分離絶縁膜20が構成されることとなる。この分
離絶縁膜20が上記の張出部7を有することにより、こ
の張出部7によってトレンチ2の側壁上端コーナ部2a
を覆うことが可能となる。それにより、図1に示される
ように、分離絶縁膜20上にゲート電極8が延在した場
合に、トレンチ2の側壁上端コーナ部2aからゲート電
極8を遠ざけることが可能となる。それにより、側壁上
端コーナ部2aに対するゲート電極8からの電界の影響
を従来例よりも緩和することが可能となる。その結果、
トレンチ2の側壁上端コーナ部2aにおける電界集中の
発生を効果的に抑制でき、寄生MOSトランジスタ等の
形成をも効果的に抑制することが可能となる。それによ
り、トランジスタ特性の優れた半導体装置が得られる。
縁膜4と、シリコン酸化膜3とで図1に示される半導体
装置の分離絶縁膜20が構成されることとなる。この分
離絶縁膜20が上記の張出部7を有することにより、こ
の張出部7によってトレンチ2の側壁上端コーナ部2a
を覆うことが可能となる。それにより、図1に示される
ように、分離絶縁膜20上にゲート電極8が延在した場
合に、トレンチ2の側壁上端コーナ部2aからゲート電
極8を遠ざけることが可能となる。それにより、側壁上
端コーナ部2aに対するゲート電極8からの電界の影響
を従来例よりも緩和することが可能となる。その結果、
トレンチ2の側壁上端コーナ部2aにおける電界集中の
発生を効果的に抑制でき、寄生MOSトランジスタ等の
形成をも効果的に抑制することが可能となる。それによ
り、トランジスタ特性の優れた半導体装置が得られる。
【0034】また、張出部7が傾斜面により構成される
上面7aを有することにより、ゲート電極8の被覆性を
も向上させることが可能となり、ゲート電極8の信頼性
の向上にも寄与し得る。
上面7aを有することにより、ゲート電極8の被覆性を
も向上させることが可能となり、ゲート電極8の信頼性
の向上にも寄与し得る。
【0035】ここで、図2を用いて、上記の張出部7の
形状等についてより詳しく説明する。図2(a)は、図
1に示されるトレンチ分離構造を含む本実施の形態1に
おける半導体装置の部分平面図であり、図2(b)は、
張出部7を拡大した図であり、図2(c)は張出部7の
アスペクト比とMOSトランジスタの電流駆動能力との
関係を示す図である。
形状等についてより詳しく説明する。図2(a)は、図
1に示されるトレンチ分離構造を含む本実施の形態1に
おける半導体装置の部分平面図であり、図2(b)は、
張出部7を拡大した図であり、図2(c)は張出部7の
アスペクト比とMOSトランジスタの電流駆動能力との
関係を示す図である。
【0036】まず図2(a)を参照して、シリコン基板
1の主表面には素子分離領域11を間に挟んでMOSト
ランジスタ9a,9bがそれぞれ形成されている。MO
Sトランジスタ9a,9bは、図1に示されるようにシ
リコン基板1の主表面上にゲート酸化膜19を介在して
形成されたゲート電極8を共有しており、それぞれソー
ス/ドレイン領域10a,10bと、ソース/ドレイン
領域10c,10dとを備える。素子分離領域11に
は、図1に示される分離絶縁膜20が形成される。そし
て、上記の張出部7は、ソース/ドレイン領域10a〜
10d上に張出している。それにより、張出部7の張出
長さ(張出部7の底面幅)W1分だけMOSトランジス
タ9a,9bのチャネル幅W2が縮小される。そのた
め、MOSトランジスタ9a,9bの実効チャネル幅は
W3となる。
1の主表面には素子分離領域11を間に挟んでMOSト
ランジスタ9a,9bがそれぞれ形成されている。MO
Sトランジスタ9a,9bは、図1に示されるようにシ
リコン基板1の主表面上にゲート酸化膜19を介在して
形成されたゲート電極8を共有しており、それぞれソー
ス/ドレイン領域10a,10bと、ソース/ドレイン
領域10c,10dとを備える。素子分離領域11に
は、図1に示される分離絶縁膜20が形成される。そし
て、上記の張出部7は、ソース/ドレイン領域10a〜
10d上に張出している。それにより、張出部7の張出
長さ(張出部7の底面幅)W1分だけMOSトランジス
タ9a,9bのチャネル幅W2が縮小される。そのた
め、MOSトランジスタ9a,9bの実効チャネル幅は
W3となる。
【0037】ここで、図2(b)を参照して、張出部7
は、上記のような底面幅W1と高さhとを有する。本願
明細書では、h/W1の値を、張出部7のアスペクト比
と定義する。そして、以下に、このアスペクト比と上記
のMOSトランジスタ9a,9bの電流駆動能力との関
係について言及する。
は、上記のような底面幅W1と高さhとを有する。本願
明細書では、h/W1の値を、張出部7のアスペクト比
と定義する。そして、以下に、このアスペクト比と上記
のMOSトランジスタ9a,9bの電流駆動能力との関
係について言及する。
【0038】図2(c)に示されるように、上記のアス
ペクト比が増大することにより電流駆動能力も増大する
傾向を示しているのがわかる。上記のアスペクト比が小
さくなるにつれてMOSトランジスタ9a,9bのチャ
ネル幅W2における張出部7の底面幅W1の占める割合
が増加する。この割合が増加することは、実効的なゲー
ト酸化膜19の膜厚が増加したことに相当し、MOSト
ランジスタ9a,9bのしきい値電圧Vthを増加させ
るものと考えられる。このことより、ゲート電極8に印
加される電圧が一定の場合には、アスペクト比が小さく
なるにつれてMOSトランジスタ9a,9bの電流駆動
能力が低下するものと考えられる。したがって、MOS
トランジスタ9a,9bの電流駆動能力を許容範囲内の
ものとするには、図2(c)に示されるように、上記の
アスペクト比が所定値(この場合であれば1)以上であ
ることが必要となる。具体的には、たとえば、チャネル
幅W2が1μmであり、張出部7の高さhが0.1μm
である場合には、実効チャネル幅W3は0.8μmとな
る。それにより、電流駆動能力は20%減程度となり許
容範囲内のものであると言える。
ペクト比が増大することにより電流駆動能力も増大する
傾向を示しているのがわかる。上記のアスペクト比が小
さくなるにつれてMOSトランジスタ9a,9bのチャ
ネル幅W2における張出部7の底面幅W1の占める割合
が増加する。この割合が増加することは、実効的なゲー
ト酸化膜19の膜厚が増加したことに相当し、MOSト
ランジスタ9a,9bのしきい値電圧Vthを増加させ
るものと考えられる。このことより、ゲート電極8に印
加される電圧が一定の場合には、アスペクト比が小さく
なるにつれてMOSトランジスタ9a,9bの電流駆動
能力が低下するものと考えられる。したがって、MOS
トランジスタ9a,9bの電流駆動能力を許容範囲内の
ものとするには、図2(c)に示されるように、上記の
アスペクト比が所定値(この場合であれば1)以上であ
ることが必要となる。具体的には、たとえば、チャネル
幅W2が1μmであり、張出部7の高さhが0.1μm
である場合には、実効チャネル幅W3は0.8μmとな
る。それにより、電流駆動能力は20%減程度となり許
容範囲内のものであると言える。
【0039】なお、上記の説明において、アスペクト比
が増大する場合とは、hを高くしながらW1を小さくす
る場合を想定している。それは、W1が一定では実効チ
ャネル幅W3が変化せず、アスペクト比を変化させても
電流駆動能力が変化しないからである。上記のように、
hを高くしながらW1を小さくすることにより、上述の
ように電流駆動能力を所望のものとすることができると
ともに、ゲート電極8からの電界の影響をも緩和するこ
とが可能となる。また、上記のアスペクト比と電流駆動
能力との関係については、後述する他の実施の形態につ
いても同様のことが言える。
が増大する場合とは、hを高くしながらW1を小さくす
る場合を想定している。それは、W1が一定では実効チ
ャネル幅W3が変化せず、アスペクト比を変化させても
電流駆動能力が変化しないからである。上記のように、
hを高くしながらW1を小さくすることにより、上述の
ように電流駆動能力を所望のものとすることができると
ともに、ゲート電極8からの電界の影響をも緩和するこ
とが可能となる。また、上記のアスペクト比と電流駆動
能力との関係については、後述する他の実施の形態につ
いても同様のことが言える。
【0040】次に、図3〜図8を用いて、図1に示され
る半導体装置の製造方法について説明する。図3(a)
は、図1に示される半導体装置の製造工程の第1工程を
示す断面図であり、図3(b)は後述するポリシリコン
膜6の厚み方向における窒素元素濃度分布を示す図であ
り、図4〜図8は、図1に示される半導体装置の製造工
程の第2工程〜第6工程を示す断面図である。
る半導体装置の製造方法について説明する。図3(a)
は、図1に示される半導体装置の製造工程の第1工程を
示す断面図であり、図3(b)は後述するポリシリコン
膜6の厚み方向における窒素元素濃度分布を示す図であ
り、図4〜図8は、図1に示される半導体装置の製造工
程の第2工程〜第6工程を示す断面図である。
【0041】まず図3(a)を参照して、シリコン基板
1の主表面上に、CVD法などを用いて、シリコン酸化
膜5とポリシリコン膜6とを順次形成する。次に、ポリ
シリコン膜6中に窒素元素のイオン注入を行なう。この
とき、図3(b)に示されるように、ポリシリコン膜6
の表層部(シリコン基板1の主表面から離れた側の部
分)における窒素元素濃度が、シリコン基板1の主表面
側に位置する部分に含まれる窒素元素濃度よりも相対的
に大きくなるように窒素元素のイオン注入条件が選択さ
れることが好ましい。具体的には、たとえばポリシリコ
ン膜6の厚みが0.1μmである場合には、下記の表1
に示される条件で窒素元素をイオン注入する。
1の主表面上に、CVD法などを用いて、シリコン酸化
膜5とポリシリコン膜6とを順次形成する。次に、ポリ
シリコン膜6中に窒素元素のイオン注入を行なう。この
とき、図3(b)に示されるように、ポリシリコン膜6
の表層部(シリコン基板1の主表面から離れた側の部
分)における窒素元素濃度が、シリコン基板1の主表面
側に位置する部分に含まれる窒素元素濃度よりも相対的
に大きくなるように窒素元素のイオン注入条件が選択さ
れることが好ましい。具体的には、たとえばポリシリコ
ン膜6の厚みが0.1μmである場合には、下記の表1
に示される条件で窒素元素をイオン注入する。
【0042】
【表1】
【0043】上記の表1に示される条件で窒素元素をイ
オン注入することにより、図3(b)に示される窒素元
素の濃度分布が得られるものと考えられる。なお、一度
の注入でも、注入されたイオンはガウス分布するため、
ポリシリコン膜6中で濃度分布を持つものと考えられ
る。したがって、一度のイオン注入で上記の窒素元素を
注入してもよく、2度以上のイオン注入を用いてもよ
い。
オン注入することにより、図3(b)に示される窒素元
素の濃度分布が得られるものと考えられる。なお、一度
の注入でも、注入されたイオンはガウス分布するため、
ポリシリコン膜6中で濃度分布を持つものと考えられ
る。したがって、一度のイオン注入で上記の窒素元素を
注入してもよく、2度以上のイオン注入を用いてもよ
い。
【0044】また、上記の窒素元素のイオン注入は、ポ
リシリコン膜6の厚み方向における酸化量を制御するた
めに行なわれる処理であるため、ポリシリコン膜6の厚
み方向における酸化量を変化させることができる元素で
あれば窒素以外の元素をポリシリコン膜6内に注入して
もよい。たとえば、リン,ヒ素,ボロン等の不純物をポ
リシリコン膜6中に厚み方向に濃度分布を持たせて注入
してもよい。この場合には、リン,ボロン,ヒ素等の元
素はポリシリコン膜6の酸化を促進する不純物であるた
め、図3(b)に示される濃度分布を上下逆転させた濃
度分布とすることにより図3(b)の場合と同様の結果
が得られるものと考えられる。また、ドープする不純物
濃度を変化させながらポリシリコン膜6を成膜すること
により、厚み方向に不純物濃度を変化させてもよい。
リシリコン膜6の厚み方向における酸化量を制御するた
めに行なわれる処理であるため、ポリシリコン膜6の厚
み方向における酸化量を変化させることができる元素で
あれば窒素以外の元素をポリシリコン膜6内に注入して
もよい。たとえば、リン,ヒ素,ボロン等の不純物をポ
リシリコン膜6中に厚み方向に濃度分布を持たせて注入
してもよい。この場合には、リン,ボロン,ヒ素等の元
素はポリシリコン膜6の酸化を促進する不純物であるた
め、図3(b)に示される濃度分布を上下逆転させた濃
度分布とすることにより図3(b)の場合と同様の結果
が得られるものと考えられる。また、ドープする不純物
濃度を変化させながらポリシリコン膜6を成膜すること
により、厚み方向に不純物濃度を変化させてもよい。
【0045】次に、図4を参照して、ポリシリコン膜6
上にシリコン窒化膜12をたとえば0.2μm程度の厚
みに形成し、写真製版とドライエッチングを用いて、こ
のシリコン窒化膜12,ポリシリコン膜6およびシリコ
ン酸化膜5で構成されるマスク21を選択的にエッチン
グする。それにより、シリコン基板1の主表面を選択的
に露出させる。なお、この段階において上記のような窒
素元素等の不純物をポリシリコン膜6中に注入してもよ
い。この場合には、表1に示される加速電圧を90ke
V増加させればよい。
上にシリコン窒化膜12をたとえば0.2μm程度の厚
みに形成し、写真製版とドライエッチングを用いて、こ
のシリコン窒化膜12,ポリシリコン膜6およびシリコ
ン酸化膜5で構成されるマスク21を選択的にエッチン
グする。それにより、シリコン基板1の主表面を選択的
に露出させる。なお、この段階において上記のような窒
素元素等の不純物をポリシリコン膜6中に注入してもよ
い。この場合には、表1に示される加速電圧を90ke
V増加させればよい。
【0046】次に、図5を参照して、上記のようにして
パターニングされたマスク21(シリコン酸化膜5,ポ
リシリコン膜6およびシリコン窒化膜12の積層構造)
を用いて、シリコン基板1の主表面をエッチングする。
それにより、トレンチ2が形成される。次に図5に示さ
れる状態で熱酸化処理が施される。たとえば、酸素と水
素の混合雰囲気中で850℃〜950℃の温度下で熱酸
化処理が行われる。
パターニングされたマスク21(シリコン酸化膜5,ポ
リシリコン膜6およびシリコン窒化膜12の積層構造)
を用いて、シリコン基板1の主表面をエッチングする。
それにより、トレンチ2が形成される。次に図5に示さ
れる状態で熱酸化処理が施される。たとえば、酸素と水
素の混合雰囲気中で850℃〜950℃の温度下で熱酸
化処理が行われる。
【0047】それにより、図6に示されるように、トレ
ンチ2の壁面にシリコン酸化膜3が形成され、同時にト
レンチ2に面する側のポリシリコン膜6の端部にもシリ
コン酸化膜6aが形成される。このとき、ポリシリコン
膜6には、図3(b)に示されるような濃度分布で窒素
が導入されているので、ポリシリコン膜6の表層部にお
いては相対的に酸化が抑制され、ポリシリコン膜6にお
いてシリコン基板1の主表面側に位置する部分では相対
的に酸化量が多くなる。その結果、ポリシリコン膜6の
表面からシリコン基板1に向かうにつれて徐々に側方
(シリコン基板1の主表面に沿う方向)に広がるテーパ
形状のシリコン酸化膜6aが形成されることとなる。
ンチ2の壁面にシリコン酸化膜3が形成され、同時にト
レンチ2に面する側のポリシリコン膜6の端部にもシリ
コン酸化膜6aが形成される。このとき、ポリシリコン
膜6には、図3(b)に示されるような濃度分布で窒素
が導入されているので、ポリシリコン膜6の表層部にお
いては相対的に酸化が抑制され、ポリシリコン膜6にお
いてシリコン基板1の主表面側に位置する部分では相対
的に酸化量が多くなる。その結果、ポリシリコン膜6の
表面からシリコン基板1に向かうにつれて徐々に側方
(シリコン基板1の主表面に沿う方向)に広がるテーパ
形状のシリコン酸化膜6aが形成されることとなる。
【0048】次に、図7に示されるように、CVD法等
を用いて、トレンチ2内に充填されるとともにマスク2
1上に延在するようにシリコン酸化膜等からなる絶縁膜
4を堆積する。なお、絶縁膜4の材質としては、たとえ
ば、シリコン窒化膜,シリコン酸化窒化膜等を挙げるこ
とができる。なお、トレンチ2内には、絶縁膜によって
取囲まれたシリコンや金属等を形成してもよい。
を用いて、トレンチ2内に充填されるとともにマスク2
1上に延在するようにシリコン酸化膜等からなる絶縁膜
4を堆積する。なお、絶縁膜4の材質としては、たとえ
ば、シリコン窒化膜,シリコン酸化窒化膜等を挙げるこ
とができる。なお、トレンチ2内には、絶縁膜によって
取囲まれたシリコンや金属等を形成してもよい。
【0049】次に、図8に示されるように、絶縁膜4
に、その上面から厚みを減じる処理を施す。具体的に
は、エッチバックや化学的機械研磨等を挙げることがで
きる。それにより、マスク21の表面を露出させる。こ
のとき、絶縁膜4の上面は、シリコン窒化膜12の上面
の高さ以下の高さを有し、ポリシリコン膜6の上面の高
さ以上の高さを有することが好ましい。図8に示される
場合では、絶縁膜4の上面とポリシリコン膜6の上面と
がほぼ面一とされている。それにより、シリコン酸化膜
6aの上端がシリコン酸化膜4の上面から上方に突出す
ることを効果的に阻止することが可能となる。このこと
も、ゲート電極8の被覆性の向上に寄与し得る。なお、
ポリシリコン膜6とシリコン窒化膜12の厚みを適切に
制御することにより、シリコン基板1の主表面からの分
離絶縁膜20の突出高さを最適化することが可能とな
る。
に、その上面から厚みを減じる処理を施す。具体的に
は、エッチバックや化学的機械研磨等を挙げることがで
きる。それにより、マスク21の表面を露出させる。こ
のとき、絶縁膜4の上面は、シリコン窒化膜12の上面
の高さ以下の高さを有し、ポリシリコン膜6の上面の高
さ以上の高さを有することが好ましい。図8に示される
場合では、絶縁膜4の上面とポリシリコン膜6の上面と
がほぼ面一とされている。それにより、シリコン酸化膜
6aの上端がシリコン酸化膜4の上面から上方に突出す
ることを効果的に阻止することが可能となる。このこと
も、ゲート電極8の被覆性の向上に寄与し得る。なお、
ポリシリコン膜6とシリコン窒化膜12の厚みを適切に
制御することにより、シリコン基板1の主表面からの分
離絶縁膜20の突出高さを最適化することが可能とな
る。
【0050】次に、マスク21(シリコン窒化膜12,
ポリシリコン膜6およびシリコン酸化膜5)をエッチン
グにより除去する。このとき、シリコン酸化膜6aはポ
リシリコン膜6のエッチングにより除去されず、絶縁膜
4の側壁と一体化された状態で残余する。シリコン酸化
膜5のエッチングは、フッ酸等を用いたウエットエッチ
ングにより行なう。このとき、シリコン酸化膜5の厚み
を小さくすることにより、シリコン酸化膜6aを確実に
残余させることが可能となる。また、このシリコン酸化
膜6aの存在により、絶縁膜4がたとえばシリコン酸化
膜により形成されている場合においても、絶縁膜4とシ
リコン酸化膜3との境界がエッチングされることを効果
的に抑制することが可能となる。それにより、絶縁膜4
とシリコン酸化膜3との境界に凹みが形成されることを
効果的に抑制することが可能となる。このことも、本実
施の形態1における半導体装置のトランジスタ特性を向
上させることに寄与し得る。
ポリシリコン膜6およびシリコン酸化膜5)をエッチン
グにより除去する。このとき、シリコン酸化膜6aはポ
リシリコン膜6のエッチングにより除去されず、絶縁膜
4の側壁と一体化された状態で残余する。シリコン酸化
膜5のエッチングは、フッ酸等を用いたウエットエッチ
ングにより行なう。このとき、シリコン酸化膜5の厚み
を小さくすることにより、シリコン酸化膜6aを確実に
残余させることが可能となる。また、このシリコン酸化
膜6aの存在により、絶縁膜4がたとえばシリコン酸化
膜により形成されている場合においても、絶縁膜4とシ
リコン酸化膜3との境界がエッチングされることを効果
的に抑制することが可能となる。それにより、絶縁膜4
とシリコン酸化膜3との境界に凹みが形成されることを
効果的に抑制することが可能となる。このことも、本実
施の形態1における半導体装置のトランジスタ特性を向
上させることに寄与し得る。
【0051】上記のようにしてマスク21を除去した
後、シリコン基板1の主表面における活性な素子領域
に、MOSトランジスタ,ダイオード,バイポーラトラ
ンジスタ,容量,抵抗,配線等の素子を形成する。以上
の工程を経て図1に示される半導体装置が形成されるこ
ととなる。
後、シリコン基板1の主表面における活性な素子領域
に、MOSトランジスタ,ダイオード,バイポーラトラ
ンジスタ,容量,抵抗,配線等の素子を形成する。以上
の工程を経て図1に示される半導体装置が形成されるこ
ととなる。
【0052】(実施の形態2)次に、図9〜図14を用
いて、この発明の実施の形態2とその変形例について説
明する。図9は、この発明の実施の形態2における半導
体装置の素子分離領域を示す断面図である。
いて、この発明の実施の形態2とその変形例について説
明する。図9は、この発明の実施の形態2における半導
体装置の素子分離領域を示す断面図である。
【0053】図9を参照して、本実施の形態2では、上
記の実施の形態1における絶縁膜4と同様の材質からな
る絶縁膜4aの側面上にシリコン窒化膜14とシリコン
酸化膜13とが形成されている。シリコン窒化膜14
は、シリコン酸化膜5上に延在する第2の張出部14a
を有しており、この第2の張出部14a直下に絶縁膜4
aが充填されることにより形成される第1の張出部4a
1を絶縁膜4aは有する。この第1と第2の張出部4a
1,14aと、シリコン酸化膜5とにより本実施の形態
2における張出部7が構成される。図9に示されるよう
に、本実施の形態2では、張出部7の上面7aがシリコ
ン窒化膜により構成されている。
記の実施の形態1における絶縁膜4と同様の材質からな
る絶縁膜4aの側面上にシリコン窒化膜14とシリコン
酸化膜13とが形成されている。シリコン窒化膜14
は、シリコン酸化膜5上に延在する第2の張出部14a
を有しており、この第2の張出部14a直下に絶縁膜4
aが充填されることにより形成される第1の張出部4a
1を絶縁膜4aは有する。この第1と第2の張出部4a
1,14aと、シリコン酸化膜5とにより本実施の形態
2における張出部7が構成される。図9に示されるよう
に、本実施の形態2では、張出部7の上面7aがシリコ
ン窒化膜により構成されている。
【0054】上記のように張出部7の上面7aがシリコ
ン窒化膜により構成されることによって次のような効果
が得られる。分離酸化膜20を覆うようにたとえばシリ
コン酸化膜からなる層間絶縁膜(図示せず)が形成され
た場合、シリコン基板1の主表面に形成された不純物拡
散領域と層間絶縁膜上に形成される配線層とのコンタク
トをとるために層間絶縁膜にコンタクトホールを形成す
る場合がある。
ン窒化膜により構成されることによって次のような効果
が得られる。分離酸化膜20を覆うようにたとえばシリ
コン酸化膜からなる層間絶縁膜(図示せず)が形成され
た場合、シリコン基板1の主表面に形成された不純物拡
散領域と層間絶縁膜上に形成される配線層とのコンタク
トをとるために層間絶縁膜にコンタクトホールを形成す
る場合がある。
【0055】そして、分離絶縁膜20の近傍において上
記のコンタクトホールを形成する場合には、アライメン
トのずれにより分離絶縁膜20と重なる位置にコンタク
トホールが形成されてしまう場合がある。この場合、コ
ンタクトホール形成のためのエッチング時に、シリコン
酸化膜とシリコン窒化膜との選択比を確保できるエッチ
ング条件を選択することにより、第2の張出部14a直
下に位置するシリコン酸化膜5,13あるいは絶縁膜4
aがエッチングされることを効果的に抑制することが可
能となる。それにより、分離特性が劣化することを効果
的に抑制することが可能となる。
記のコンタクトホールを形成する場合には、アライメン
トのずれにより分離絶縁膜20と重なる位置にコンタク
トホールが形成されてしまう場合がある。この場合、コ
ンタクトホール形成のためのエッチング時に、シリコン
酸化膜とシリコン窒化膜との選択比を確保できるエッチ
ング条件を選択することにより、第2の張出部14a直
下に位置するシリコン酸化膜5,13あるいは絶縁膜4
aがエッチングされることを効果的に抑制することが可
能となる。それにより、分離特性が劣化することを効果
的に抑制することが可能となる。
【0056】以上のことより、上記のシリコン窒化膜1
4は、分離絶縁膜上に形成される層間絶縁膜の材質とは
異なる材質の絶縁膜により構成されればよい。このと
き、層間絶縁膜の材質とのエッチング選択比が確保でき
る材質であることが好ましい。具体的には、シリコン酸
化窒化膜等をシリコン窒化膜14の代わりに用いること
が可能であると考えられる。
4は、分離絶縁膜上に形成される層間絶縁膜の材質とは
異なる材質の絶縁膜により構成されればよい。このと
き、層間絶縁膜の材質とのエッチング選択比が確保でき
る材質であることが好ましい。具体的には、シリコン酸
化窒化膜等をシリコン窒化膜14の代わりに用いること
が可能であると考えられる。
【0057】次に、図10〜図14を用いて、本実施の
形態2における半導体装置の製造方法について説明す
る。図10〜図13は、本実施の形態2における半導体
装置の製造工程の特徴的な第1工程〜第4工程を示す断
面図である。
形態2における半導体装置の製造方法について説明す
る。図10〜図13は、本実施の形態2における半導体
装置の製造工程の特徴的な第1工程〜第4工程を示す断
面図である。
【0058】図10を参照して、上記の実施の形態1の
場合と同様の工程を経て図6に示されるシリコン酸化膜
6aまでを形成する。そして、フッ酸等を用いたエッチ
ングによりシリコン酸化膜6aとシリコン酸化膜3とを
除去する。それにより、ポリシリコン膜6のトレンチ2
に面する側の端部にリセス部6bが形成される。
場合と同様の工程を経て図6に示されるシリコン酸化膜
6aまでを形成する。そして、フッ酸等を用いたエッチ
ングによりシリコン酸化膜6aとシリコン酸化膜3とを
除去する。それにより、ポリシリコン膜6のトレンチ2
に面する側の端部にリセス部6bが形成される。
【0059】次に、図11に示されるように、CVD法
等を用いて、シリコン酸化膜13とシリコン窒化膜14
とを順次堆積する。なお、シリコン酸化膜13は、熱酸
化により形成されてもよい。
等を用いて、シリコン酸化膜13とシリコン窒化膜14
とを順次堆積する。なお、シリコン酸化膜13は、熱酸
化により形成されてもよい。
【0060】次に、図12に示されるように、上記の実
施の形態1の場合と同様の方法で、絶縁膜4aを堆積し
た後、その絶縁膜4aの厚みを減じる処理を施す。それ
により、図13に示される構造が得られる。その後、上
記の実施の形態1の場合と同様の方法で、マスク21
(シリコン窒化膜12,ポリシリコン膜6およびシリコ
ン酸化膜5)をエッチングにより除去する。この場合に
も、上記の実施の形態1の場合と同様に、図9に示され
る張出部7が残余することとなる。それにより、上記の
実施の形態1の場合と同様の効果が得られる。その後、
上記の実施の形態1の場合と同様に、シリコン基板1の
主表面における活性な素子領域にMOSトランジスタ等
の素子を形成する。
施の形態1の場合と同様の方法で、絶縁膜4aを堆積し
た後、その絶縁膜4aの厚みを減じる処理を施す。それ
により、図13に示される構造が得られる。その後、上
記の実施の形態1の場合と同様の方法で、マスク21
(シリコン窒化膜12,ポリシリコン膜6およびシリコ
ン酸化膜5)をエッチングにより除去する。この場合に
も、上記の実施の形態1の場合と同様に、図9に示され
る張出部7が残余することとなる。それにより、上記の
実施の形態1の場合と同様の効果が得られる。その後、
上記の実施の形態1の場合と同様に、シリコン基板1の
主表面における活性な素子領域にMOSトランジスタ等
の素子を形成する。
【0061】次に、図14を用いて、本実施の形態2の
製造方法の変形例について説明する。図14に示される
ように、シリコン窒化膜14の形成の後にこのシリコン
窒化膜14に異方性エッチング処理を施してもよい。こ
の場合にも、上記の実施の形態2の場合と同様に張出部
7を分離絶縁膜20の側部に形成することが可能とな
る。それにより、上記の実施の形態2の場合と同様の効
果が得られる。
製造方法の変形例について説明する。図14に示される
ように、シリコン窒化膜14の形成の後にこのシリコン
窒化膜14に異方性エッチング処理を施してもよい。こ
の場合にも、上記の実施の形態2の場合と同様に張出部
7を分離絶縁膜20の側部に形成することが可能とな
る。それにより、上記の実施の形態2の場合と同様の効
果が得られる。
【0062】(実施の形態3)次に、図15〜図22を
用いて、この発明の実施の形態3について説明する。図
15は、本実施の形態3における半導体装置の素子分離
領域を示す断面図である。
用いて、この発明の実施の形態3について説明する。図
15は、本実施の形態3における半導体装置の素子分離
領域を示す断面図である。
【0063】図15を参照して、本実施の形態3におい
ても、上記の実施の形態1および2の場合と同様に、シ
リコン基板1の主表面より上方に位置する分離絶縁膜2
0の側部に張出部7が設けられている。張出部7は、第
1と第2の張出部4b1,4b2と、シリコン窒化膜1
5と、シリコン酸化膜5とで構成される。このような張
出部7を有することにより、上記の実施の形態1および
2と同様の効果が得られる。
ても、上記の実施の形態1および2の場合と同様に、シ
リコン基板1の主表面より上方に位置する分離絶縁膜2
0の側部に張出部7が設けられている。張出部7は、第
1と第2の張出部4b1,4b2と、シリコン窒化膜1
5と、シリコン酸化膜5とで構成される。このような張
出部7を有することにより、上記の実施の形態1および
2と同様の効果が得られる。
【0064】また、本実施の形態3では、シリコン基板
1の主表面に沿って張出部7内で延在するシリコン窒化
膜15が形成されている。このようなシリコン窒化膜1
5が張出部7内に形成されることにより、上記の実施の
形態2の場合と同様に、層間絶縁膜を分離絶縁膜20の
上に形成しこの層間絶縁膜にコンタクトホールを形成す
る場合に、シリコン窒化膜15下に位置する第2の突出
部4b2やシリコン酸化膜5等がエッチング除去される
ことを効果的に抑制することが可能となる。それによ
り、上記の実施の形態2の場合と同様に、半導体装置の
分離特性をさらに向上させることが可能となる。なお、
絶縁膜4bは、上記の実施の形態1における絶縁膜4と
同様の材質により構成されればよい。それ以外の構造に
関しては上記の実施の形態1の場合とほぼ同様である。
1の主表面に沿って張出部7内で延在するシリコン窒化
膜15が形成されている。このようなシリコン窒化膜1
5が張出部7内に形成されることにより、上記の実施の
形態2の場合と同様に、層間絶縁膜を分離絶縁膜20の
上に形成しこの層間絶縁膜にコンタクトホールを形成す
る場合に、シリコン窒化膜15下に位置する第2の突出
部4b2やシリコン酸化膜5等がエッチング除去される
ことを効果的に抑制することが可能となる。それによ
り、上記の実施の形態2の場合と同様に、半導体装置の
分離特性をさらに向上させることが可能となる。なお、
絶縁膜4bは、上記の実施の形態1における絶縁膜4と
同様の材質により構成されればよい。それ以外の構造に
関しては上記の実施の形態1の場合とほぼ同様である。
【0065】次に、図16〜図22を用いて、本実施の
形態3における半導体装置の製造方法について説明す
る。図16〜図22は、本実施の形態3における半導体
装置の製造工程の第1工程〜第7工程を示す断面図であ
る。
形態3における半導体装置の製造方法について説明す
る。図16〜図22は、本実施の形態3における半導体
装置の製造工程の第1工程〜第7工程を示す断面図であ
る。
【0066】図16を参照して、シリコン基板1の主表
面上に、CVD法等を用いて、シリコン酸化膜5,ポリ
シリコン膜6c,シリコン窒化膜15,ポリシリコン膜
6dを順次堆積する。次に、上記の実施の形態1の場合
と同様の方法で、ポリシリコン膜6c,6dへの窒素元
素のイオン注入を行なう。
面上に、CVD法等を用いて、シリコン酸化膜5,ポリ
シリコン膜6c,シリコン窒化膜15,ポリシリコン膜
6dを順次堆積する。次に、上記の実施の形態1の場合
と同様の方法で、ポリシリコン膜6c,6dへの窒素元
素のイオン注入を行なう。
【0067】次に、図17に示されるように、ポリシリ
コン膜6d上にシリコン窒化膜12を形成する。このシ
リコン窒化膜12と、ポリシリコン膜6c,6dと、シ
リコン窒化膜15と、シリコン窒化膜5とで本実施の形
態3におけるマスク21が構成される。次に、写真製版
と異方性エッチングとを用いて、マスク21をパターニ
ングする。
コン膜6d上にシリコン窒化膜12を形成する。このシ
リコン窒化膜12と、ポリシリコン膜6c,6dと、シ
リコン窒化膜15と、シリコン窒化膜5とで本実施の形
態3におけるマスク21が構成される。次に、写真製版
と異方性エッチングとを用いて、マスク21をパターニ
ングする。
【0068】その後、マスク21を用いてシリコン基板
1の主表面を選択的にエッチングする。それにより、図
18に示されるように、トレンチ2が形成される。次
に、上記の実施の形態1の場合と同様の方法でトレンチ
2の壁面とポリシリコン膜6c,6dとに熱酸化処理を
施す。それにより、図19に示されるように、シリコン
酸化膜6e,6fとシリコン酸化膜3とが形成される。
1の主表面を選択的にエッチングする。それにより、図
18に示されるように、トレンチ2が形成される。次
に、上記の実施の形態1の場合と同様の方法でトレンチ
2の壁面とポリシリコン膜6c,6dとに熱酸化処理を
施す。それにより、図19に示されるように、シリコン
酸化膜6e,6fとシリコン酸化膜3とが形成される。
【0069】次に、図20に示されるように、上記の実
施の形態2と同様の方法でシリコン酸化膜6e,6fと
シリコン酸化膜3とをエッチングにより除去する。それ
により、リセス部6g,6hがそれぞれ形成される。
施の形態2と同様の方法でシリコン酸化膜6e,6fと
シリコン酸化膜3とをエッチングにより除去する。それ
により、リセス部6g,6hがそれぞれ形成される。
【0070】次に、図21に示されるように、上記の実
施の形態2の場合と同様の方法で、絶縁膜4,4aと同
様の材質からなる絶縁膜4bを堆積する。そして、実施
の形態1および2の場合と同様に、この絶縁膜4bの厚
みを減じる。それにより、図22に示される構造が得ら
れる。
施の形態2の場合と同様の方法で、絶縁膜4,4aと同
様の材質からなる絶縁膜4bを堆積する。そして、実施
の形態1および2の場合と同様に、この絶縁膜4bの厚
みを減じる。それにより、図22に示される構造が得ら
れる。
【0071】その後、マスク21(シリコン酸化膜5、
ポリシリコン膜6c,6d、シリコン窒化膜15,1
2)をエッチングにより除去する。それにより、図15
に示されるように、張出部7内にシリコン窒化膜15を
含む分離絶縁膜20が形成されることとなる。その後
は、上記の実施の形態1の場合と同様の工程を経て図1
5に示される半導体装置が形成されることとなる。
ポリシリコン膜6c,6d、シリコン窒化膜15,1
2)をエッチングにより除去する。それにより、図15
に示されるように、張出部7内にシリコン窒化膜15を
含む分離絶縁膜20が形成されることとなる。その後
は、上記の実施の形態1の場合と同様の工程を経て図1
5に示される半導体装置が形成されることとなる。
【0072】(実施の形態4)次に、図23〜図26を
用いて、この発明の実施の形態4とその変形例について
説明する。図23は、この発明の実施の形態4における
半導体装置を示す断面図である。図23を参照して、本
実施の形態4では、p型のシリコン基板1が用いられ、
このシリコン基板1の主表面にはnチャネルMOSトラ
ンジスタ(図示せず)が形成される。この場合におい
て、張出部7の直下に、図23に示されるように、p型
の不純物拡散領域16を形成する。この不純物拡散領域
16に含まれるp型の不純物濃度は、上記のMOSトラ
ンジスタのチャネル領域に含まれるp型の不純物濃度よ
りも高くなるように設定される。このような比較的高濃
度な不純物拡散領域16がトレンチ2の側壁上端コーナ
部に形成されることにより、寄生MOSトランジスタの
発生を効果的に抑制することが可能となる。また、不純
物拡散領域16を有することにより、張出部7の形状が
ばらついた場合においても、効果的に寄生MOSトラン
ジスタの発生を抑制することが可能となる。
用いて、この発明の実施の形態4とその変形例について
説明する。図23は、この発明の実施の形態4における
半導体装置を示す断面図である。図23を参照して、本
実施の形態4では、p型のシリコン基板1が用いられ、
このシリコン基板1の主表面にはnチャネルMOSトラ
ンジスタ(図示せず)が形成される。この場合におい
て、張出部7の直下に、図23に示されるように、p型
の不純物拡散領域16を形成する。この不純物拡散領域
16に含まれるp型の不純物濃度は、上記のMOSトラ
ンジスタのチャネル領域に含まれるp型の不純物濃度よ
りも高くなるように設定される。このような比較的高濃
度な不純物拡散領域16がトレンチ2の側壁上端コーナ
部に形成されることにより、寄生MOSトランジスタの
発生を効果的に抑制することが可能となる。また、不純
物拡散領域16を有することにより、張出部7の形状が
ばらついた場合においても、効果的に寄生MOSトラン
ジスタの発生を抑制することが可能となる。
【0073】なお、pチャネルMOSトランジスタがシ
リコン基板1の主表面に形成される場合には、該pチャ
ネルMOSトランジスタにおけるチャネル領域と同じ導
電型であるn型の不純物拡散領域16が形成されること
となる。
リコン基板1の主表面に形成される場合には、該pチャ
ネルMOSトランジスタにおけるチャネル領域と同じ導
電型であるn型の不純物拡散領域16が形成されること
となる。
【0074】次に、図24を用いて、本実施の形態4に
おける半導体装置の特徴的な製造方法について説明す
る。前述の実施の形態2の場合と同様の工程を経てリセ
ス部6bまでを形成する。その後、CVD法等を用い
て、たとえばBSG(Boro-Silicate Glass )膜17を
トレンチ2内に堆積し、これに異方性エッチング処理を
施す。それにより、図24に示されるように、リセス部
6e内にのみ不純物導入絶縁膜であるBSG膜17を残
余させる。そして、このBSG膜17に熱処理を施すこ
とにより、BSG膜17からトレンチ2の側壁上端コー
ナ部にp型不純物を拡散させ、不純物拡散領域16を形
成する。なお、上記の熱処理は、後の工程で行なわれる
熱処理と兼用してもよい。
おける半導体装置の特徴的な製造方法について説明す
る。前述の実施の形態2の場合と同様の工程を経てリセ
ス部6bまでを形成する。その後、CVD法等を用い
て、たとえばBSG(Boro-Silicate Glass )膜17を
トレンチ2内に堆積し、これに異方性エッチング処理を
施す。それにより、図24に示されるように、リセス部
6e内にのみ不純物導入絶縁膜であるBSG膜17を残
余させる。そして、このBSG膜17に熱処理を施すこ
とにより、BSG膜17からトレンチ2の側壁上端コー
ナ部にp型不純物を拡散させ、不純物拡散領域16を形
成する。なお、上記の熱処理は、後の工程で行なわれる
熱処理と兼用してもよい。
【0075】以上のようにして不純物拡散領域16を形
成した後、BSG膜17を除去する。そして、実施の形
態2の場合と同様の工程を経て図23に示される半導体
装置が形成されることとなる。
成した後、BSG膜17を除去する。そして、実施の形
態2の場合と同様の工程を経て図23に示される半導体
装置が形成されることとなる。
【0076】なお、図25には、本実施の形態4の第1
の変形例が示されているが、この図25に示されるよう
に、実施の形態3における半導体装置においても不純物
拡散領域16を形成してもよい。この場合にも上記の実
施の形態4の場合と同様の効果が得られる。
の変形例が示されているが、この図25に示されるよう
に、実施の形態3における半導体装置においても不純物
拡散領域16を形成してもよい。この場合にも上記の実
施の形態4の場合と同様の効果が得られる。
【0077】また、図26には、本実施の形態4の第2
の変形例が示されているが、この図26に示されるよう
に、トレンチ2の壁面に沿って延在するように不純物拡
散領域16aを形成してもよい。この場合にも、上記の
実施の形態4の場合と同様の効果が期待できる。このよ
うな不純物拡散領域16aを形成するには、実施の形態
1の場合と同様の工程を経て図6に示される構造までを
形成した後、絶縁膜4に不純物を導入すればよい。そし
て、この絶縁膜4に熱処理を施すことにより、図26に
示されるような不純物拡散領域16aを形成することが
可能となる。それ以降は、実施の形態1の場合と同様の
工程を経て図26に示される半導体装置が形成されるこ
ととなる。
の変形例が示されているが、この図26に示されるよう
に、トレンチ2の壁面に沿って延在するように不純物拡
散領域16aを形成してもよい。この場合にも、上記の
実施の形態4の場合と同様の効果が期待できる。このよ
うな不純物拡散領域16aを形成するには、実施の形態
1の場合と同様の工程を経て図6に示される構造までを
形成した後、絶縁膜4に不純物を導入すればよい。そし
て、この絶縁膜4に熱処理を施すことにより、図26に
示されるような不純物拡散領域16aを形成することが
可能となる。それ以降は、実施の形態1の場合と同様の
工程を経て図26に示される半導体装置が形成されるこ
ととなる。
【0078】以上のように、本発明の実施の形態につい
て説明を行なったが、上記のポリシリコン膜6の代わり
に非晶質シリコン膜や単結晶シリコン膜等の他のシリコ
ン膜を用いてもよい。また、不純物導入絶縁膜の一例と
して図24においてBSG膜17を挙げたが、不純物が
導入された絶縁膜であればそれ以外の絶縁膜を使用する
ことも可能である。
て説明を行なったが、上記のポリシリコン膜6の代わり
に非晶質シリコン膜や単結晶シリコン膜等の他のシリコ
ン膜を用いてもよい。また、不純物導入絶縁膜の一例と
して図24においてBSG膜17を挙げたが、不純物が
導入された絶縁膜であればそれ以外の絶縁膜を使用する
ことも可能である。
【0079】なお、今回開示された実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示
され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのす
べての変更が含まれることが意図される。
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示
され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのす
べての変更が含まれることが意図される。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る半
導体装置では、トレンチの側壁上端コーナ部を覆うよう
に張出部が形成されている。分離絶縁膜がこのような張
出部を有することにより、MOSトランジスタのゲート
電極が分離絶縁膜上に延在した場合に、従来例よりもゲ
ート電極をトレンチの側壁上端コーナ部から引き離すこ
とが可能となる。それにより、ゲート電極から発せられ
る電界のトレンチ側壁上端コーナ部に対する影響を従来
例よりも緩和でき、トレンチ側壁上端コーナ部における
電界集中の発生を効果的に抑制することが可能となる。
その結果、寄生MOSトランジスタの発生を効果的に抑
制でき、トランジスタ特性を向上させることが可能とな
る。
導体装置では、トレンチの側壁上端コーナ部を覆うよう
に張出部が形成されている。分離絶縁膜がこのような張
出部を有することにより、MOSトランジスタのゲート
電極が分離絶縁膜上に延在した場合に、従来例よりもゲ
ート電極をトレンチの側壁上端コーナ部から引き離すこ
とが可能となる。それにより、ゲート電極から発せられ
る電界のトレンチ側壁上端コーナ部に対する影響を従来
例よりも緩和でき、トレンチ側壁上端コーナ部における
電界集中の発生を効果的に抑制することが可能となる。
その結果、寄生MOSトランジスタの発生を効果的に抑
制でき、トランジスタ特性を向上させることが可能とな
る。
【0081】なお、上記の張出部のアスペクト比が1以
上である場合には、MOSトランジスタのチャネル領域
上への張出部の突出量を抑制でき、図2(c)に示され
るように、MOSトランジスタの電流駆動能力を許容値
以上のものとすることが可能となる。
上である場合には、MOSトランジスタのチャネル領域
上への張出部の突出量を抑制でき、図2(c)に示され
るように、MOSトランジスタの電流駆動能力を許容値
以上のものとすることが可能となる。
【0082】また、張出部の上面が分離絶縁膜の上端か
ら半導体基板の主表面に向かって延びる傾斜面により構
成された場合には、分離絶縁膜上を延在するゲート電極
の被覆性を向上させることが可能となる。
ら半導体基板の主表面に向かって延びる傾斜面により構
成された場合には、分離絶縁膜上を延在するゲート電極
の被覆性を向上させることが可能となる。
【0083】また、分離絶縁膜上に層間絶縁膜が形成さ
れ、張出部が層間絶縁膜と異なる材質により構成される
絶縁膜を含む場合には、層間絶縁膜にコンタクトホール
を形成する際に次のような効果が得られる。層間絶縁膜
にコンタクトホールを形成する際にはアライメントずれ
によりコンタクトホールが張出部と重なる位置に形成さ
れる場合も考えられるが、この場合に、コンタクトホー
ルの形成のためのエッチング条件を適切に選択すること
により張出部のエッチング量を抑制することが可能とな
る。それにより、分離絶縁膜に上記のエッチングにより
凹み等が形成されることを効果的に抑制でき、分離特性
の劣化を抑制することが可能となる。
れ、張出部が層間絶縁膜と異なる材質により構成される
絶縁膜を含む場合には、層間絶縁膜にコンタクトホール
を形成する際に次のような効果が得られる。層間絶縁膜
にコンタクトホールを形成する際にはアライメントずれ
によりコンタクトホールが張出部と重なる位置に形成さ
れる場合も考えられるが、この場合に、コンタクトホー
ルの形成のためのエッチング条件を適切に選択すること
により張出部のエッチング量を抑制することが可能とな
る。それにより、分離絶縁膜に上記のエッチングにより
凹み等が形成されることを効果的に抑制でき、分離特性
の劣化を抑制することが可能となる。
【0084】また、張出部の上面が上記の絶縁膜によっ
て構成される場合には、分離絶縁膜に凹みが形成される
ことをより効果的に抑制でき、分離特性の劣化を抑制す
ることが可能となる。
て構成される場合には、分離絶縁膜に凹みが形成される
ことをより効果的に抑制でき、分離特性の劣化を抑制す
ることが可能となる。
【0085】また、上記の絶縁膜が張出部内で半導体基
板の主表面に沿って延在する場合にも、絶縁膜の下に位
置する張出部を少なくとも保護できるので、分離特性の
劣化を効果的に抑制することが可能となる。
板の主表面に沿って延在する場合にも、絶縁膜の下に位
置する張出部を少なくとも保護できるので、分離特性の
劣化を効果的に抑制することが可能となる。
【0086】また、トレンチの側壁上端コーナ部に第2
導電型の不純物拡散領域が形成された場合には、この不
純物拡散領域に含まれる第2導電型の不純物濃度がMO
Sトランジスタの第2導電型のチャネル領域の不純物濃
度よりも高くなるように設定されているため、トレンチ
の側壁上端コーナ部における寄生MOSトランジスタの
発生を効果的に抑制することが可能となる。それによ
り、トランジスタ特性を向上させることが可能となる。
導電型の不純物拡散領域が形成された場合には、この不
純物拡散領域に含まれる第2導電型の不純物濃度がMO
Sトランジスタの第2導電型のチャネル領域の不純物濃
度よりも高くなるように設定されているため、トレンチ
の側壁上端コーナ部における寄生MOSトランジスタの
発生を効果的に抑制することが可能となる。それによ
り、トランジスタ特性を向上させることが可能となる。
【0087】また、不純物拡散領域がトレンチの壁面に
沿って延在する場合には、トレンチの側壁上端コーナ部
以外でのリーク電流の発生を抑制することが可能とな
る。それにより、さらに分離特性を向上させることが可
能となる。
沿って延在する場合には、トレンチの側壁上端コーナ部
以外でのリーク電流の発生を抑制することが可能とな
る。それにより、さらに分離特性を向上させることが可
能となる。
【0088】この発明に係る半導体装置の製造方法で
は、厚み方向における酸化量を制御する酸化量制御処理
が施されたシリコン膜を含むマスクを形成し、このマス
ク中のシリコン膜を選択的に酸化した後に絶縁膜を形成
し、その後シリコン酸化膜に変換された部分以外のマス
クを除去している。このように、マスク中にシリコン膜
を形成し、このシリコン膜を選択的に酸化することによ
り、マスクを除去する際にこのようにシリコン酸化膜に
変換された部分を残余させることが可能となる。また、
シリコン酸化膜に変換された部分を他の絶縁膜に置換す
ることも可能となる。このように他の絶縁膜に置換され
た部分も、マスクを除去する際に残余させることが可能
となる。それにより、マスク除去した後に、シリコン基
板の主表面上に沿って張出す張出部を有する分離絶縁膜
を形成することが可能となる。その結果、上述の半導体
装置の場合と同様の原理で、トランジスタ特性の優れた
半導体装置が得られる。
は、厚み方向における酸化量を制御する酸化量制御処理
が施されたシリコン膜を含むマスクを形成し、このマス
ク中のシリコン膜を選択的に酸化した後に絶縁膜を形成
し、その後シリコン酸化膜に変換された部分以外のマス
クを除去している。このように、マスク中にシリコン膜
を形成し、このシリコン膜を選択的に酸化することによ
り、マスクを除去する際にこのようにシリコン酸化膜に
変換された部分を残余させることが可能となる。また、
シリコン酸化膜に変換された部分を他の絶縁膜に置換す
ることも可能となる。このように他の絶縁膜に置換され
た部分も、マスクを除去する際に残余させることが可能
となる。それにより、マスク除去した後に、シリコン基
板の主表面上に沿って張出す張出部を有する分離絶縁膜
を形成することが可能となる。その結果、上述の半導体
装置の場合と同様の原理で、トランジスタ特性の優れた
半導体装置が得られる。
【0089】上記の酸化量制御処理は、シリコン膜中に
該シリコン膜の酸化速度を変化させる元素を導入するこ
とにより行なえ、この場合には、シリコン膜の厚み方向
におけるその元素の濃度分布を適切に制御することによ
り、上記のシリコン酸化膜の形状を所望のものとするこ
とが可能となる。このような手法を用いることにより、
さらにトランジスタ特性の向上された半導体装置を得る
ことができる。
該シリコン膜の酸化速度を変化させる元素を導入するこ
とにより行なえ、この場合には、シリコン膜の厚み方向
におけるその元素の濃度分布を適切に制御することによ
り、上記のシリコン酸化膜の形状を所望のものとするこ
とが可能となる。このような手法を用いることにより、
さらにトランジスタ特性の向上された半導体装置を得る
ことができる。
【0090】また、シリコン膜において、相対的に半導
体基板の主表面に近い側に位置する部分の酸化速度が、
相対的に主表面から離れた側に位置する部分の酸化速度
よりも大きくなるように上記の元素の導入量を制御した
場合には、半導体基板に近い側に位置するシリコン酸化
膜の主表面に沿う方向における幅が、半導体基板から離
れた側に位置するシリコン酸化膜のそれよりも大きくな
る。それにより、上記のシリコン酸化膜の形状を、半導
体基板に近づくにつれて半導体基板の主表面に沿う方向
の幅が増大された形状とすることが可能となる。それに
より、分離絶縁膜上にゲート電極が延在する場合に、ゲ
ート電極の被覆性を向上させることが可能となる。
体基板の主表面に近い側に位置する部分の酸化速度が、
相対的に主表面から離れた側に位置する部分の酸化速度
よりも大きくなるように上記の元素の導入量を制御した
場合には、半導体基板に近い側に位置するシリコン酸化
膜の主表面に沿う方向における幅が、半導体基板から離
れた側に位置するシリコン酸化膜のそれよりも大きくな
る。それにより、上記のシリコン酸化膜の形状を、半導
体基板に近づくにつれて半導体基板の主表面に沿う方向
の幅が増大された形状とすることが可能となる。それに
より、分離絶縁膜上にゲート電極が延在する場合に、ゲ
ート電極の被覆性を向上させることが可能となる。
【0091】また、シリコン膜が第1と第2のシリコン
膜を含み、この第1と第2のシリコン膜に導入される元
素の量を異ならせた場合にも、シリコン膜の厚み方向に
おける酸化速度を制御することが可能となる。したがっ
て、第1と第2のシリコン膜に導入される元素の量を適
切に調整することにより、所望形状のシリコン酸化膜を
形成することが可能となり、分離特性を向上させること
が可能となるばかりでなく、上記の場合と同様に、ゲー
ト電極を形成した場合の被覆性を向上させることも可能
になる。
膜を含み、この第1と第2のシリコン膜に導入される元
素の量を異ならせた場合にも、シリコン膜の厚み方向に
おける酸化速度を制御することが可能となる。したがっ
て、第1と第2のシリコン膜に導入される元素の量を適
切に調整することにより、所望形状のシリコン酸化膜を
形成することが可能となり、分離特性を向上させること
が可能となるばかりでなく、上記の場合と同様に、ゲー
ト電極を形成した場合の被覆性を向上させることも可能
になる。
【0092】上記のシリコン酸化膜を残した状態で上記
の絶縁膜を形成した場合には、この絶縁膜とシリコン酸
化膜とを一体化することが可能となる。それにより、半
導体基板の主表面に沿う方向に張出す張出部を有する分
離絶縁膜を形成することが可能となる。その結果、トラ
ンジスタ特性の優れた半導体装置が得られる。
の絶縁膜を形成した場合には、この絶縁膜とシリコン酸
化膜とを一体化することが可能となる。それにより、半
導体基板の主表面に沿う方向に張出す張出部を有する分
離絶縁膜を形成することが可能となる。その結果、トラ
ンジスタ特性の優れた半導体装置が得られる。
【0093】また、上記のシリコン酸化膜を除去し、こ
のシリコン酸化膜が除去された部分に層間絶縁膜と異な
る材質からなる第2の絶縁膜を形成した場合には、この
第2の絶縁膜によって分離絶縁膜の張出部の上面を構成
することが可能となる。それにより、層間絶縁膜にコン
タクトホールを形成する際に、アライメントのずれによ
りコンタクトホールが張出部と重なる位置に形成された
場合においても、張出部のエッチング量を小さく抑える
ことが可能となる。それにより、コンタクトホールの形
成のためのエッチングによって分離絶縁膜に分離特性を
劣化させる程度の凹みが形成されることを効果的に回避
することが可能となる。
のシリコン酸化膜が除去された部分に層間絶縁膜と異な
る材質からなる第2の絶縁膜を形成した場合には、この
第2の絶縁膜によって分離絶縁膜の張出部の上面を構成
することが可能となる。それにより、層間絶縁膜にコン
タクトホールを形成する際に、アライメントのずれによ
りコンタクトホールが張出部と重なる位置に形成された
場合においても、張出部のエッチング量を小さく抑える
ことが可能となる。それにより、コンタクトホールの形
成のためのエッチングによって分離絶縁膜に分離特性を
劣化させる程度の凹みが形成されることを効果的に回避
することが可能となる。
【0094】また、上記のマスクの形成工程が、第1の
シリコン膜を形成する工程と、この第1のシリコン膜上
に第2の絶縁膜を形成する工程と、第2の絶縁膜上に第
2のシリコン膜を形成する工程とを含む場合には、第1
と第2のシリコン膜の間に第2の絶縁膜を形成すること
が可能となる。そして、第1と第2のシリコン膜を酸化
することにより、第2の絶縁膜の上下に第1と第2のシ
リコン酸化膜を形成することが可能となる。そして、第
1と第2のシリコン酸化膜を除去することにより、この
第1と第2のシリコン酸化膜が除去された部分に絶縁膜
を充填することが可能となる。それにより、張出部内
に、半導体基板の主表面に沿って延在するように第2の
絶縁膜を形成することが可能となる。
シリコン膜を形成する工程と、この第1のシリコン膜上
に第2の絶縁膜を形成する工程と、第2の絶縁膜上に第
2のシリコン膜を形成する工程とを含む場合には、第1
と第2のシリコン膜の間に第2の絶縁膜を形成すること
が可能となる。そして、第1と第2のシリコン膜を酸化
することにより、第2の絶縁膜の上下に第1と第2のシ
リコン酸化膜を形成することが可能となる。そして、第
1と第2のシリコン酸化膜を除去することにより、この
第1と第2のシリコン酸化膜が除去された部分に絶縁膜
を充填することが可能となる。それにより、張出部内
に、半導体基板の主表面に沿って延在するように第2の
絶縁膜を形成することが可能となる。
【0095】また、上記の絶縁膜の形成工程が、この絶
縁膜に第2導電型の不純物を導入する工程を含む場合に
は、この絶縁膜に熱処理を施すことにより、第2導電型
の不純物を、トレンチの側壁上端コーナ部を含むトレン
チの壁面近傍に位置する半導体基板内に拡散させること
が可能となる。それにより、トレンチの壁面に沿って第
2導電型の不純物拡散領域を形成することが可能とな
る。
縁膜に第2導電型の不純物を導入する工程を含む場合に
は、この絶縁膜に熱処理を施すことにより、第2導電型
の不純物を、トレンチの側壁上端コーナ部を含むトレン
チの壁面近傍に位置する半導体基板内に拡散させること
が可能となる。それにより、トレンチの壁面に沿って第
2導電型の不純物拡散領域を形成することが可能とな
る。
【0096】また、上記の絶縁膜の形成工程が、上記の
シリコン酸化膜を除去する工程と、シリコン酸化膜が除
去された部分に第2導電型の不純物が導入された不純物
導入絶縁膜を形成する工程とを含む場合には、この不純
物導入絶縁膜に熱処理等を施すことにより、この不純物
導入絶縁膜に導入された不純物を、不純物導入絶縁膜の
直下に位置するトレンチの側壁上端コーナ部に拡散させ
ることが可能となる。それにより、トレンチの側壁上端
コーナ部に第2導電型の不純物拡散領域を形成すること
が可能となる。
シリコン酸化膜を除去する工程と、シリコン酸化膜が除
去された部分に第2導電型の不純物が導入された不純物
導入絶縁膜を形成する工程とを含む場合には、この不純
物導入絶縁膜に熱処理等を施すことにより、この不純物
導入絶縁膜に導入された不純物を、不純物導入絶縁膜の
直下に位置するトレンチの側壁上端コーナ部に拡散させ
ることが可能となる。それにより、トレンチの側壁上端
コーナ部に第2導電型の不純物拡散領域を形成すること
が可能となる。
【図1】 この発明の実施の形態1における半導体装置
の素子分離領域を示す断面図である。
の素子分離領域を示す断面図である。
【図2】 (a)は、この発明の実施の形態1における
半導体装置の部分平面図である。(b)は、分離絶縁膜
における張出部の構造を示す拡大図である。(c)は、
張出部のアスペクト比とMOSトランジスタの電流駆動
能力との関係を示す図である。
半導体装置の部分平面図である。(b)は、分離絶縁膜
における張出部の構造を示す拡大図である。(c)は、
張出部のアスペクト比とMOSトランジスタの電流駆動
能力との関係を示す図である。
【図3】 (a)は図1に示される半導体装置の製造工
程の第1工程を示す断面図である。(b)はポリシリコ
ン膜の厚み方向における窒素元素濃度分布を示す図であ
る。
程の第1工程を示す断面図である。(b)はポリシリコ
ン膜の厚み方向における窒素元素濃度分布を示す図であ
る。
【図4】 図1に示される半導体装置の製造工程の第2
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図5】 図1に示される半導体装置の製造工程の第3
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図6】 図1に示される半導体装置の製造工程の第4
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図7】 図1に示される半導体装置の製造工程の第5
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図8】 図1に示される半導体装置の製造工程の第6
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態2における半導体装置
の素子分離領域を示す断面図である。
の素子分離領域を示す断面図である。
【図10】 図9に示される半導体装置の製造工程にお
ける特徴的な第1工程を示す断面図である。
ける特徴的な第1工程を示す断面図である。
【図11】 図9に示される半導体装置の製造工程にお
ける特徴的な第2工程を示す断面図である。
ける特徴的な第2工程を示す断面図である。
【図12】 図9に示される半導体装置の製造工程にお
ける特徴的な第3工程を示す断面図である。
ける特徴的な第3工程を示す断面図である。
【図13】 図9に示される半導体装置の製造工程にお
ける特徴的な第4工程を示す断面図である。
ける特徴的な第4工程を示す断面図である。
【図14】 この発明の実施の形態2における半導体装
置の製造方法の変形例を示す断面図である。
置の製造方法の変形例を示す断面図である。
【図15】 この発明の実施の形態3における半導体装
置の素子分離領域を示す断面図である。
置の素子分離領域を示す断面図である。
【図16】 図15に示される半導体装置の製造工程の
第1工程を示す断面図である。
第1工程を示す断面図である。
【図17】 図15に示される半導体装置の製造工程の
第2工程を示す断面図である。
第2工程を示す断面図である。
【図18】 図15に示される半導体装置の製造工程の
第3工程を示す断面図である。
第3工程を示す断面図である。
【図19】 図15に示される半導体装置の製造工程の
第4工程を示す断面図である。
第4工程を示す断面図である。
【図20】 図15に示される半導体装置の製造工程の
第5工程を示す断面図である。
第5工程を示す断面図である。
【図21】 図15に示される半導体装置の製造工程の
第6工程を示す断面図である。
第6工程を示す断面図である。
【図22】 図15に示される半導体装置の製造工程の
第7工程を示す断面図である。
第7工程を示す断面図である。
【図23】 この発明の実施の形態4における半導体装
置の素子分離領域を示す断面図である。
置の素子分離領域を示す断面図である。
【図24】 図23に示される半導体装置の製造工程の
特徴的な工程を示す断面図である。
特徴的な工程を示す断面図である。
【図25】 図23に示される半導体装置の第1の変形
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図26】 図23に示される半導体装置の第2の変形
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図27】 従来の半導体装置の素子分離領域を示す断
面図である。
面図である。
【図28】 図27に示される半導体装置の製造工程の
第1工程を示す断面図である。
第1工程を示す断面図である。
【図29】 図27に示される半導体装置の製造工程の
第2工程を示す断面図である。
第2工程を示す断面図である。
【図30】 図27に示される半導体装置の製造工程の
第3工程を示す断面図である。
第3工程を示す断面図である。
【図31】 図27に示される半導体装置の製造工程の
第4工程を示す断面図である。
第4工程を示す断面図である。
【図32】 図27に示される半導体装置の製造工程の
第5工程を示す断面図である。
第5工程を示す断面図である。
【図33】 図27に示される領域18を拡大した断面
図である。
図である。
1 シリコン基板、2 トレンチ、2a 側壁上端コー
ナ部、3,5,13,6a,6e,6f シリコン酸化
膜、4,4a,4b 絶縁膜、4a1,4b1第1の張
出部、14a,4b2 第2の張出部、6,6c,6d
ポリシリコン膜、7 張出部、8 ゲート電極、9
a,9b MOSトランジスタ、12,14,15 シ
リコン窒化膜、16,16a 不純物拡散領域、17
BSG膜、20 分離絶縁膜、21 マスク。
ナ部、3,5,13,6a,6e,6f シリコン酸化
膜、4,4a,4b 絶縁膜、4a1,4b1第1の張
出部、14a,4b2 第2の張出部、6,6c,6d
ポリシリコン膜、7 張出部、8 ゲート電極、9
a,9b MOSトランジスタ、12,14,15 シ
リコン窒化膜、16,16a 不純物拡散領域、17
BSG膜、20 分離絶縁膜、21 マスク。
Claims (17)
- 【請求項1】 素子間を分離するためのトレンチが主表
面に形成された半導体基板と、 前記トレンチ内に充填され、かつ前記主表面よりも上方
に突出するように形成された分離絶縁膜とを備え、 前記分離絶縁膜において前記主表面よりも上方に位置す
る部分は、前記トレンチの側壁上端コーナ部を覆うよう
に前記主表面に沿って張出す張出部を含む、半導体装
置。 - 【請求項2】 前記張出部のアスペクト比が1以上であ
る、請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項3】 前記張出部は、前記分離絶縁膜の上端か
ら前記主表面上に延在し、 前記張出部の上面は、前記分離絶縁膜の上端から前記主
表面に向かって延びる傾斜面によって構成される、請求
項1または2に記載の半導体装置。 - 【請求項4】 前記分離絶縁膜上には層間絶縁膜が形成
され、 前記張出部は、前記層間絶縁膜とは異なる材質により構
成される絶縁膜を含む、請求項1から3のいずれかに記
載の半導体装置。 - 【請求項5】 前記張出部の上面は、前記絶縁膜により
構成される、請求項4に記載の半導体装置。 - 【請求項6】 前記絶縁膜は、前記主表面に沿って前記
張出部内で延在する、請求項4に記載の半導体装置。 - 【請求項7】 前記半導体基板の主表面上にはMOS
(Metal Oxide Semiconductor )トランジスタが形成さ
れ、 前記MOSトランジスタは、第1導電型のソース/ドレ
イン領域と第2導電型のチャネル領域とを有し、 前記張出部直下における前記トレンチの側壁上端コーナ
部には、前記チャネル領域に含まれる第2導電型の不純
物濃度よりも高い濃度の第2導電型の不純物を含む不純
物拡散領域が形成される、請求項1から6のいずれかに
記載の半導体装置。 - 【請求項8】 前記不純物拡散領域は、前記トレンチの
壁面に沿って延在する、請求項7に記載の半導体装置。 - 【請求項9】 半導体基板の主表面上に、厚み方向にお
ける酸化量を制御する酸化量制御処理が施されたシリコ
ン膜を含むマスクを形成する工程と、 前記マスクをパターニングした後、該パターニング後の
前記マスクを用いて前記半導体基板の主表面を選択的に
エッチングすることによりトレンチを形成する工程と、 前記トレンチに面する側の前記シリコン膜の端部を酸化
することによりシリコン酸化膜を形成する工程と、 前記トレンチ内に充填され、かつ前記主表面から突出す
るように絶縁膜を形成する工程と、 前記シリコン酸化膜に変換された部分以外の前記マスク
を除去することにより、前記主表面に沿って張出す張出
部を有する分離絶縁膜を形成する工程と、を備えた、半
導体装置の製造方法。 - 【請求項10】 前記酸化量制御処理は、前記シリコン
膜中に、該シリコン膜の酸化速度を変化させる元素を導
入することにより行われる、請求項9に記載の半導体装
置の製造方法。 - 【請求項11】 前記シリコン膜において、相対的に前
記主表面に近い側に位置する部分の酸化速度が、相対的
に前記主表面から離れた側に位置する部分の酸化速度よ
りも大きくなるように前記元素の導入量を制御する、請
求項10に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項12】 前記シリコン膜は、第1と第2のシリ
コン膜を含み、 前記第1と第2のシリコン膜に導入される前記元素の量
を異ならせることにより前記シリコン膜の厚み方向にお
ける酸化速度を制御する、請求項10に記載の半導体装
置の製造方法。 - 【請求項13】 前記絶縁膜を形成する工程は、 前記マスクと前記トレンチとを覆うように前記絶縁膜を
形成する工程と、 前記絶縁膜の上面から該絶縁膜の厚みを減じることによ
り前記マスクを露出させるとともに前記絶縁膜と前記シ
リコン酸化膜とを一体化する工程とを含む、請求項9か
ら12のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項14】 前記絶縁膜は第1の絶縁膜により構成
され、前記分離絶縁膜上には層間絶縁膜が形成され、 前記絶縁膜を形成する工程は、 前記シリコン酸化膜を除去する工程と、 前記シリコン酸化膜が除去された部分に、前記層間絶縁
膜と異なる材質からなる第2の絶縁膜を形成する工程
と、 前記第2の絶縁膜と接するように前記絶縁膜を形成する
工程とを含む、請求項9から12のいずれかに記載の半
導体装置の製造方法。 - 【請求項15】 前記絶縁膜は第1の絶縁膜により構成
され、前記分離絶縁膜上には層間絶縁膜が形成され、 前記シリコン膜は第1と第2のシリコン膜を含み、前記
マスクは前記層間絶縁膜と異なる材質からなる第2の絶
縁膜を含み、 前記マスクの形成工程は、 前記第1のシリコン膜を形成する工程と、 前記第1のシリコン膜上に前記第2の絶縁膜を形成する
工程と、 前記第2の絶縁膜上に前記第2のシリコン膜を形成する
工程とを含み、 前記シリコン酸化膜を形成する工程は、 前記トレンチに面する側の前記第1と第2のシリコン膜
の端部を酸化することにより第1と第2のシリコン酸化
膜を形成する工程を含み、 前記絶縁膜を形成する工程は、 前記第2の絶縁膜を残して前記第1と第2のシリコン酸
化膜を除去する工程と、 前記第1と第2のシリコン酸化膜が除去された部分に充
填されるように前記絶縁膜を形成する工程とを含む、請
求項9から12のいずれかに記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項16】 前記半導体基板の主表面上にはMOS
(Metal Oxide Semiconductor )トランジスタが形成さ
れ、 前記MOSトランジスタは、第1導電型のソース/ドレ
イン領域と第2導電型のチャネル領域とを有し、 前記絶縁膜の形成工程は、前記絶縁膜に第2導電型の不
純物を導入する工程を含み、 前記半導体装置の製造方法は、さらに、前記不純物を前
記トレンチの側壁上端コーナ部に拡散させることにより
第2導電型の不純物拡散領域を形成する工程を備える、
請求項9から12のいずれかに記載の半導体装置の製造
方法。 - 【請求項17】 前記半導体基板の主表面上にはMOS
(Metal Oxide Semiconductor )トランジスタが形成さ
れ、 前記MOSトランジスタは、第1導電型のソース/ドレ
イン領域と第2導電型のチャネル領域とを有し、 前記絶縁膜の形成工程は、 前記シリコン酸化膜を除去する工程と、 前記シリコン酸化膜が除去された部分に、第2導電型の
不純物が導入された不純物導入絶縁膜を形成する工程と
を含み、 前記半導体装置の製造方法は、さらに、前記不純物を前
記トレンチの側壁上端コーナ部に拡散させることにより
第2導電型の不純物拡散領域を形成する工程を備える、
請求項9から12のいずれかに記載の半導体装置の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7615997A JPH10270544A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 半導体装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7615997A JPH10270544A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 半導体装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10270544A true JPH10270544A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=13597286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7615997A Pending JPH10270544A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 半導体装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10270544A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100431995B1 (ko) * | 2002-07-10 | 2004-05-20 | 주식회사 하이닉스반도체 | 반도체소자의 소자분리막 제조방법 |
KR20040046514A (ko) * | 2002-11-27 | 2004-06-05 | 주식회사 하이닉스반도체 | 반도체 소자의 소자 분리막 형성방법 |
KR100469761B1 (ko) * | 2002-07-11 | 2005-02-02 | 매그나칩 반도체 유한회사 | 소자분리막 형성 방법 |
-
1997
- 1997-03-27 JP JP7615997A patent/JPH10270544A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100431995B1 (ko) * | 2002-07-10 | 2004-05-20 | 주식회사 하이닉스반도체 | 반도체소자의 소자분리막 제조방법 |
KR100469761B1 (ko) * | 2002-07-11 | 2005-02-02 | 매그나칩 반도체 유한회사 | 소자분리막 형성 방법 |
KR20040046514A (ko) * | 2002-11-27 | 2004-06-05 | 주식회사 하이닉스반도체 | 반도체 소자의 소자 분리막 형성방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040323 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |