JP3324653B2 - セラミックス被覆炭素/炭素複合材料の製造法 - Google Patents

セラミックス被覆炭素/炭素複合材料の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はセラミックス被覆炭素/炭素複合材料の製造
法に関し、特に耐酸化性に優れたセラミックス被覆炭素
/炭素複合材料の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
炭素/炭素複合材料は、不活性ガス中では1000℃以上
の高温においても高強度、高弾性率を維持し、かつ熱膨
張率が小さい等の性質を有する材料であり、航空宇宙機
器の部品、ブレーキ、炉材等への利用が期待されてい
る。しかしながら酸化に対する抵抗は小さく、空気中で
は500℃程度から酸化消耗を受ける。このため炭素/炭
素複合材料の表面にセラミックスの被膜を付与すること
により耐酸化性を改良する試みが行なわれているが、基
材となる炭素/炭素複合材料とセラミックスの熱膨張率
が異なるため、その界面における剥離あるいは被膜のク
ラック等が発生し、本来の機能を十分発揮することが出
来ないのが現状である。
【0003】 本発明者等は、前記課題を解決し、耐酸化性に優れた
セラミックス被覆炭素/炭素複合材料の製造法を提供す
ることを目的とし、研究した結果、本発明の完成に至っ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、炭素/炭素複合材料を加熱し、そ
の表面に耐熱性炭化物を形成し得る元素あるいは該元素
のハロゲン化物または水素化物を接触させ、該炭素/炭
素複合材料の炭素との間の水素共存下での化学反応によ
り、該炭素/炭素複合材料の表面あるいは表面およびそ
の内層部の一部を炭化物とし、次いで該炭化物表面にセ
ラミックスあるいはセラミックスと炭素の両者よりなる
被膜を気相分解により沈積し、形成させることを特徴と
するセラミックス被覆炭素/炭素複合材料の製造法に関
する。
【0005】 以下に、本発明を詳述する。 本発明の基材となる炭素/炭素複合材料とは、炭素繊
維と炭素質マトリックス等から構成される材料をいう。
炭素繊維の割合は通常10〜70vol%、好ましくは20〜60v
ol%が望ましい。
【0006】 上記炭素/炭素複合材料を構成する炭素繊維として
は、ピッチ系、ポリアクリロニトリル系あるいはレーヨ
ン系等の種々の炭素繊維を用いることができ、特にピッ
チ系炭素繊維が耐酸化性を高め易く好適である。
【0007】 上記炭素繊維は、通常連続した炭素繊維の500〜25000
本の繊維束として用いる。さらに一方向積層物、2次元
織物あるいはその積層物、3次元織物、マット状成形
物、フエルト状成形物等の炭素繊維を2次元あるいは3
次元の成形体としたものを用いてもよく、特に3次元織
物が好ましい。
【0008】 また炭素質マトリックスとしては、例えば炭素質ピッ
チの炭化により得られるもの、フェノール樹脂やフラン
樹脂等の炭化可能な樹脂の炭化により得られるもの、あ
るいは炭化水素の気相熱分解により得られるものが挙げ
られ、特に炭素質ピッチの炭化により得られるものが好
ましい。
【0009】 上記の炭素質ピッチとしては、通常軟化点100〜400
℃、好ましくは150〜350℃を有する石炭系あるいは石油
系のピッチを用いることができる。さらに上記の炭素質
ピッチは、光学的に等方性のピッチあるいは異方性のピ
ッチを、単独または混合して使用でき、特に好ましくは
光学的異方性相の含量が通常60〜100vol%、最も好まし
くは80〜100vol%である光学的異方性ピッチを使用する
ことが望ましい。
【0010】 本発明の基材となる炭素/炭素複合材料の製造法は特
に限定されず、公知の方法が用いられる。
【0011】 例えば、炭素質ピッチ、フェノール樹脂、フラン樹脂
等を炭素繊維の織物あるいは成形物等に含浸した後、常
圧下、加圧下あるいはプレス下で炭化して得られる。含
浸は炭素質ピッチ等を真空下で加熱、溶融することによ
り達成される。
【0012】 常圧下の炭化は、アルゴン、窒素、ヘリウム等の不活
性ガス雰囲気下で400〜3000℃に加熱することで実施で
きる。また、加圧下の炭化は、不活性ガスにより通常50
〜10000kg/cm2、好ましくは200〜2000kg/cm2で等方加圧
し、400〜3000℃に加熱することで実施できる。またプ
レス下の炭化は、ホットプレス等により10〜500kg/cm2
の一軸加圧下、400〜3000℃に加熱して実施することが
できる。
【0013】 炭化の後に、好ましくは常圧下の炭化あるいは黒鉛化
を行なうことができる。該炭化あるいは黒鉛化は不活性
雰囲気下で、400〜3000℃に加熱して行なうことができ
る。
【0014】 本発明においては、まず前記の炭素/炭素複合材料を
加熱し、その表面に耐熱性炭化物を形成し得る元素ある
いはこれらの元素の化合物を接触させ、炭素/炭素複合
材料の炭素との間の水素共存下での化学反応により炭素
/炭素複合材料の表面あるいは表面およびその内層部の
一部に炭化物を形成させる。
【0015】 該炭化物としては、SiC,ZrC,TiC,HfC,B4C,NbC,WC等が
挙げられ、特にSiC,ZrC,TiC,HfCが好ましい。そして耐
熱性炭化物を形成し得る元素としては、Si,Zr,Ti,Hf,B,
Nb,W等が挙げられ、これらの元素の化合物としては、上
記元素のハロゲン化物、水素化物等が挙げられる。例え
ばSiCを形成あせるにはSi,SiCl4,SiH4等が、ZrCを形成
させるにはZr,ZrCl4等が、TiCを形成させるにはTi,TiCl
4等が、HfCを形成させるにはHf,HfCl4等がそれぞれ使用
できる。耐熱性炭化物を形成し得る元素あるいはこれら
の元素の化合物は、通常ガス状で炭素/炭素複合材料と
接触させて反応せしめられる。
【0016】 炭化物形成反応は水素の共存下で行なうのが好適であ
る。共存させる水素の量は、反応時の温度、ガス供給
量、繊維量、炉の構造等に対応して任意に決定できる
が、例えば炭化物を形成し得る元素あるいは元素の化合
物の量の5倍容量以下、好ましくは0.01〜5倍容量であ
ることが望ましい。
【0017】 炭化物形成反応は、常圧または減圧で行なうのが好ま
しく、通常は0.1〜760mmHg、好ましくは10〜760mmHg、
さらに好ましくは50〜760mmHgが適している。
【0018】 また、反応雰囲気中には、希釈のために、N2,Ar,He,N
e,Kr,Xe,Rnあるいはその他の不活性ガスを混合すること
もできる。
【0019】 炭素/炭素複合材料の加熱温度は、通常800〜1700
℃、好ましくは1000〜1500℃が望ましい。
【0020】 800℃未満のときは充分な厚さの炭化物被膜が得られ
ず、1700℃を超えると均一かつ緻密な炭化物被膜が得ら
れない。
【0021】 炭素/炭素複合材料を加熱する方法は特に限定されな
い。例えば誘導電流により炭素/炭素複合材料を加熱す
る方法、外部から加熱する方法、あるいは炭素/炭素複
合材料に直接通電して加熱する方法等が挙げられる。
【0022】 炭化物形成反応の時間は任意に決定できるが、通常1
分から10時間程度で行なうことができる。
【0023】 炭化物の厚みは目的によって任意に決定されるが、通
常は0.1〜500μm、好ましくは0.5〜200μmである。該
炭化物の厚さが0.1μmに満たない場合には、炭素/炭
素複合材料とセラミックスあるいはセラミックスと炭素
の両者よりなる被膜との接着性が不足し、該被膜の剥離
あるいはクラックが発生する。この被膜を形成する炭化
物形成反応後の重量増加は通常15%以下、好ましくは10
%以下、さらに好ましくは5%以下である。
【0024】 炭化物の膜厚が1μmを超える際には、炭化物生成に
伴う炭素/炭素複合材料の強度低下が想定されるが、強
度の主要支配因子である炭素繊維にピッチ系の高弾性炭
素繊維等の炭化物形成反応性の低いものを用い、マトリ
ックスとして熱硬化性樹脂等の難黒鉛化性のものを用い
ることにより十分な強度を確保できる。
【0025】 本発明においてはさらに、炭化物の表面に気相分解に
よりセラミックスあるいはセラミックスと炭素の両者の
被膜を沈積する。これは通常CVD(Chemical Vapor Depo
sition)と呼ばれ、例えば熱CVD、プラズマCVD、光CVD
等が挙げられる。
【0026】 該セラミックスとしては、炭化物、窒化物、ホウ化
物、あるいは酸化物、例えばSiC,ZrC,TiC,HfC,B4C,NbC,
WC,TiB2,BN,Si3N4等が挙げられ、特にSiC,ZrC,TiC,HfC
が好ましい。またこれらのセラミックスと炭素を同時に
沈積することもできる。
【0027】 炭素を得るための熱分解ガスとしては炭化水素、好ま
しくは炭素数1〜6の炭化水素、具体的にはメタン、天
然ガス、プロパン、ベンゼン等が用いられる。
【0028】 また上記セラミックスを得るための熱分解ガスとして
は、Si,Zr,Ti,Hf,B,Nb,W等の元素のハロゲン化物、水素
化物、有機金属化合物等あるいはこれらと前記炭化水素
ガスや水素、不活性ガスとの混合物が挙げられ、例え
ば、SiCを形成させるにはSiCl4,CH3SiCl3、(CH32SiC
l2,SiH4等が、ZrCを形成させるにはZrCl4等が、TiCを形
成させるにはTiCl4等が、HfCを形成させるにはHfCl4
がそれぞれ使用できる。
【0029】 上記被膜の厚さは目的によって任意に決定されるが、
通常は1〜2000μm、好ましくは5〜1000μmが望まし
い。該被膜の厚さが1μmに満たない場合には、耐酸化
性が不充分となる。
【0030】 本発明においてはさらに、炭素/炭素複合材料の表面
あるいは表面およびその内層部の一部を炭化物とした後
に、熱処理工程を加えることができる。 これにより該炭化物の安定化を図ることができる。
【0031】 上記熱処理は、不活性ガス中あるいは減圧下で、通常
1000〜3000℃、好ましくは1200〜3000℃の温度にて行な
われ、特に炭化物形成反応温度と同程度の温度、あるい
は炭化物形成反応温度より高い温度で実施されるのが望
ましい。熱処理時間は1分〜10時間でよく、加熱方法は
特に限定されない。
【0032】 熱処理時の雰囲気は不活性ガス中あるいは減圧下で行
なう。不活性ガスとして例えばN2,Ar,He,Kr,Xe,Rn等が
使用でき、また減圧としては、10-3mmHg〜760mmHg未
満、好ましくは0.1〜500mmHgが適している。
【0033】
【発明の効果】
本発明により被膜のクラックや剥離がなく、耐酸化性
に優れたセラミックス被覆炭素/炭素複合材料を製造す
ることができるという効果を有する。
【0034】
【実施例】
以下に実施例等を挙げ、本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれらに制限されるものではない。 実施例1 直径10μmのピッチ系炭素繊維2000本をZ軸方向に、
また同じ繊維4000本をXおよびY軸方向に用いた直交3
次元織物を強化繊維とし、石油ピッチをマトリックスの
原料とする炭素/炭素複合材料を、反応容器中で1400℃
に加熱し、SiCl4とH2の混合ガス(H2/SiCl4=0.25)を
導入しながら常圧において60分間保持した。さらにこの
表面に圧力5Torr、原料ガスとしてCH3SiCl3とH2の混合
ガス(H2/CH3SiCl3=10)、温度1350℃の条件で熱CVDに
より5時間SiCを沈積し、被覆した。
【0035】 得られたものを走査電子顕微鏡で観察したところ、炭
素/炭素複合材料の表面、炭素/炭素複合材料と炭化物
との界面、炭化物とセラミックス被膜との界面、および
セラミックス被膜の表面のいずれにおいてもクラック、
剥離等は認められなかった。
【0036】 また、得られた炭素材料の耐酸化性を調べるために空
気中で600℃に加熱し、2時間保持して重量変化を測定
した。この結果、重量損失は9.8%であった。
【0037】 比較例1 実施例1と同じ炭素/炭素複合材料の表面に、圧力5T
orrで、原料ガスとしてCH3SiCl3とH2の混合ガス(H2/CH
3SiCl3=10)を用い、温度1350℃で熱CVDによりSiCを沈
積し被覆した。
【0038】 得られたものを走査電子顕微鏡で観察したところ、炭
素/炭素複合材料の表面にSiCの沈着がみられた。しか
し炭素/炭素複合材料と炭化物との界面においてクラッ
ク、剥離等が認められた。
【0039】 比較例2 実施例1と同じ炭素/炭素複合材料を反応容器中で14
00℃に加熱し、SiCl4とH2の混合ガス(H2/SiCl4=0.2
5)を導入しながら常圧において60分保持した。
【0040】 得られたものを実施例1と同じ方法で耐酸化性を調べ
たところ、21.4%の重量損失がみられた。 実施例2 実施例1と同じ炭素/炭素複合材料を反応容器中で13
00℃に加熱し、SiCl4とH2の混合ガス(H2/SiCl4=0.2
5)を導入しながら常圧において2時間保持した。さら
にこの表面に、圧力50Torrで、原料ガスとしてCH3SiCl3
とH2の混合ガス(H2/CH3SiCl3=10)を用い、温度1350
℃で熱CVDによりSiCを3時間沈積した。
【0041】 得られたものを走査電子顕微鏡で観察したところ、炭
素/炭素複合材料の表面、炭素/炭素複合材料と炭化物
との界面、炭化物とセラミックス被膜との界面、および
セラミックス被膜の表面のいずれにおいてもクラック、
剥離等は認められなかった。
【0042】 実施例3 実施例1と同じ炭素/炭素複合材料を反応容器中で13
00℃に加熱し、SiCl4とH2の混合ガス(H2/SiCl4=0.2
5)を導入しながら常圧において2時間保持した。さら
にこれをアルゴン中で、1700℃において30分熱処理した
後、その表面に、圧力50Torrで、原料ガスとしてCH3SiC
l3とH2の混合ガス(H2/CH3SiCl3=10)を用い、温度135
0℃で熱CVDによりSiCを3時間沈積し第2被覆した。
【0043】 得られたものを走査電子顕微鏡で観察したところ、炭
素/炭素複合材料の表面、炭素/炭素複合材料と炭化物
との界面、炭化物とセラミックス被膜との界面、および
セラミックス被膜の表面のいずれにおいてもクラック、
剥離等は認められなかった。
【0044】 また、得られたものを実施例1と同じ方法で耐酸化性
を調べたところ、重量損失は9.1%であった。
【0045】 実施例4 実施例1と同じ炭素/炭素複合材料を反応容器中で13
00℃に加熱し、SiCl4とH2の混合ガス(H2/SiCl4=0.2
5)を導入しながら常圧において2時間保持した。さら
にこの表面に、原料ガスとしてC3H8を40cm3/min(標準
状態時)流し、1150℃、50Torrで熱CVDを行ない、続い
て条件を圧力100Torr、原料ガスをC3H8(40cm3/min)、
SiCl4(170cm3/min)、H2(700cm3/min)の混合ガス
(流量はいずれも標準状態)となるように変化させ、表
面にSiCおよび炭素を沈積し、被膜を形成させた。
【0046】 得られたものを走査電子顕微鏡で観察したところ、炭
素/炭素複合材料の表面および炭素/炭素複合材料と上
記被膜の界面のいずれにおいてもクラック、剥離等は認
められなかった。
フロントページの続き (72)発明者 牧野 浩 東京都日野市多摩平6―8―12―328 (56)参考文献 特開 昭63−225591(JP,A) 特開 昭55−109287(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素/炭素複合材料を加熱し、その表面に
    耐熱性炭化物を形成し得る元素あるいは該元素のハロゲ
    ン化物または水素化物を接触させ、該炭素/炭素複合材
    料の炭素との間の水素共存下での化学反応により、該炭
    素/炭素複合材料の表面あるいは表面およびその内層部
    の一部を炭化物とし、次いで該炭化物表面にセラミック
    スあるいはセラミックスと炭素の両者よりなる被膜を気
    相分解により沈積し、形成させることを特徴とするセラ
    ミックス被覆炭素/炭素複合材料の製造法。
  2. 【請求項2】前記耐熱性炭化物を形成し得る元素あるい
    は該元素のハロゲン化物または水素化物として、SiCを
    形成させるためにSi、SiCl4、SiH4;ZrCを形成させるた
    めにZr、ZrCl4;TiCを形成させるためにTi、TiCl4;HfCを
    形成させるためにHf、HfCl4;B4Cを形成させるためにB;N
    bCを形成させるためにNb;WCを形成させるためにWをそ
    れぞれ使用することを特徴とする請求項1に記載のセラ
    ミックス被覆炭素/炭素複合材料の製造法。
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