JP3321349B2 - タンデム式斜板型油圧ポンプ - Google Patents

タンデム式斜板型油圧ポンプ

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JP3321349B2
JP3321349B2 JP35094195A JP35094195A JP3321349B2 JP 3321349 B2 JP3321349 B2 JP 3321349B2 JP 35094195 A JP35094195 A JP 35094195A JP 35094195 A JP35094195 A JP 35094195A JP 3321349 B2 JP3321349 B2 JP 3321349B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械の油圧源として好適に用いられ、単一の
ケーシング内に一対のポンプユニットを備えてなるタン
デム式斜板型油圧ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の建設機械に搭載される
油圧機器の油圧源として、それぞれロータと斜板を有す
る第1,第2のポンプユニットが単一のケーシング内に
収容されたタンデム式斜板型油圧ポンプが知られてい
る。
【0003】この種の従来技術によるタンデム式斜板型
油圧ポンプとして、例えば実開平3−73682号公報
には、第1のポンプユニットに結合された回転軸(第1
の回転軸)と第2のポンプユニットに結合された回転軸
(第2の回転軸)とが、連結部材を介して一体的に結合
されたものが開示されている。そして、このようなタン
デム式斜板型油圧ポンプでは、例えば第1の回転軸に連
結されたエンジン等の駆動源を作動させることにより、
第1,第2のポンプユニットが同期して駆動し、各ポン
プユニットの吐出ポートに接続された別々の油圧機器に
対して個別に圧油を供給するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるタンデム式斜板型油圧ポンプでは、第1,
第2の回転軸を結合するためだけの連結部材を設けるこ
とによって部品点数の増加を招くという問題がある。ま
た、第1,第2の回転軸と連結部材とをスプライン結合
すべく、第1,第2の回転軸にそれぞれスプライン加工
を施すと共に、連結部材にもスプライン加工を施す必要
があるために加工費が増大し、その結果、油圧ポンプ全
体の製造コストの上昇を招いてしまうという問題があ
る。
【0005】また、第1の回転軸から第2の回転軸への
トルクの伝達が連結部材を介してなされるため、連結部
材が介在する分だけ軸方向寸法が増大し、油圧ポンプ全
体の小型化を図るのが困難であるという問題がある。
【0006】さらに、第1の回転軸から第2の回転軸に
大きなトルクを伝達するために連結部材の軸径を大きく
した場合には、この連結部材の軸径の増大に伴って第
1,第2の回転軸の軸径も増大し、これに伴ってロータ
等の外径も大きくなってしまう結果、油圧ポンプ全体が
大型化してしまうという問題がある。
【0007】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みて
なされたもので、部品点数を削減することにより製造コ
ストを低減でき、かつ、ポンプ全体の小型化を図ること
ができる上に、組立時の作業性をも向上できるようにし
たタンデム式斜板型油圧ポンプを提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、単一のケーシングと、該ケ
ーシング内にそれぞれ設けられたロータと斜板を有する
第1,第2のポンプユニットと、該第1のポンプユニッ
トのロータにロータ結合用スプラインを介して結合され
一端側に駆動源が接続された第1の回転軸と、前記第2
のポンプユニットのロータにロータ結合用スプライン
介して結合された第2の回転軸とを有し、前記第1の回
転軸と第2の回転軸とが同一軸線上に連なるように結合
されたタンデム式斜板型油圧ポンプにおいて、前記第1
の回転軸の他端側にはスプラインを設け、前記第2の
回転軸の一端側には該スプライン嵌合するスプラ
インを設け、前記第1の回転軸の他端側には前記スプ
ラインの近傍に位置して第1の軸受支持部を設け、前記
ケーシングと該第1の軸受支持部との間には第1の軸受
を設け、前記第2の回転軸の一端側には前記スプライ
ンの外周側に位置して第2の軸受支持部を設け、前記ケ
ーシングと該第2の軸受支持部との間には第2の軸受を
設ける構成とし、前記第1の軸受支持部の外径(D1)
は、前記第1の回転軸の軸強度を確保するため、前記軸
スプラインの大径軸部径(D3)以上で、かつ、前記第
1のポンプユニットのロータを第1の回転軸の他端側か
ら挿入して該第1の回転軸に結合するため、前記第1の
回転軸に形成されたロータ結合用スプラインの小径軸部
径(D4)以下となるように設定したことを特徴として
いる。
【0009】上記構成によれば、第1の回転軸の他端側
に設けたスプライン、第2の回転軸の一端側に設け
スプライン嵌合させることにより、第1,第2の
回転軸が同一軸線上に連なるように結合されるから、第
1,第2の回転軸を結合するための連結部材等を不要に
できる。また、スプラインを穴スプライン嵌合させ
た分だけ結合された第1,第2の回転軸の軸方向寸法
を短縮化することができる。また、ケーシングと第1の
軸受支持部との間に設けた第1の軸受によって第1の回
転軸の他端側を回転可能に支持し、ケーシングと第2の
軸受支持部との間に設けた第2の軸受によって第2の回
転軸の一端側を回転可能に支持することができる。
【0010】さらに、第1の軸受支持部の外径(D1)
を軸スプラインの大径軸部径(D3)以上に設定するこ
とにより、第1の回転軸の軸強度を確保することができ
る。また、第1の軸受支持部の外径(D1)を第1の回
転軸に形成されたロータ結合用スプラインの小径軸部径
(D4)以下に設定することにより、第1のポンプユニ
ットのロータを第1の回転軸の他端側から挿入して容易
に第1の回転軸に結合することができる。
【0011】また、請求項の発明は、前記第1の軸受
は内輪と外輪との間に転動体を有し、前記内輪を前記第
1の軸受支持部に圧入した状態で前記第1のポンプユニ
ットのロータを前記第1の回転軸の他端側から挿入して
該第1の回転軸に結合するため、前記第1の軸受の内輪
は、その外径(D5)を前記第1の回転軸に形成された
ロータ結合用スプラインの小径軸部径(D4)より小径
に設定したことにある。
【0012】上記構成によれば、第1の軸受の内輪の外
径(D5)を第1の回転軸に形成されたロータ結合用ス
プラインの小径軸部径(D4)より小径に設定したの
で、第1の軸受支持部に第1の軸受の内輪を圧入した状
態でも、第1のポンプユニットのロータを第1の回転軸
の他端側から挿入することにより、該第1の回転軸に容
易に結合することができる。
【0013】そして、請求項の発明は、前記第2の軸
受は、前記ケーシングに取付けられる外輪と、該外輪と
前記第2の軸受支持部との間で転動する転動体とから構
成し、前記第2の軸受支持部の外周面を該転動体の転動
面としたことにある。
【0014】上記構成によれば、第2の軸受支持部の外
周面を転動体の転動面とすることにより、内輪を持たな
い第2の軸受によって第2の軸受支持部が支持されるか
ら、内輪の分だけ第2の回転軸の外径を大きくして軸強
度を確保しつつ、ケーシング内に占める第2の軸受のス
ペースを小さくすることができる。
【0015】また、請求項の発明は、前記第1の回転
軸のロータ結合用スプラインと前記第2の回転軸のロー
タ結合用スプラインとを等しく形成し、かつ、前記第2
のポンプユニットのロータを前記第2の回転軸の他端側
から挿入して該第2の回転軸に結合するため、前記第2
の回転軸は、その他端側端面からロータ結合用スプライ
ンまでの外径(D6)を該ロータ結合用スプラインの小
径軸部径(D7)よりも小さくする構成としたことにあ
る。
【0016】上記構成によれば、第1の回転軸のロータ
結合用スプラインと第2の回転軸のロータ結合用スプラ
インとを等しく形成したので、第1,第2のポンプユニ
ットのロータを共通化することができる。また、第2の
回転軸の他端側端面からロータ結合用スプラインまでの
外径(D6)を、ロータ結合用スプラインの小径軸部径
(D7)よりも小さくしたので、第2のポンプユニット
のロータを第2の回転軸の他端側から挿入して該第2の
回転軸に容易に結合することができる。
【0017】そして、請求項の発明は、前記第2の回
転軸は、軸強度を確保するため、その一端側端面からロ
ータ結合用スプラインまでの外径(D2)を該ロータ結
合用スプラインの小径軸部径(D7)よりも大きくする
構成としたことにある。
【0018】上記構成によれば、第2の回転軸の一端側
端面からロータ結合用スプラインまでの外径(D2)を
ロータ結合用スプラインの小径軸部径(D7)よりも大
きく形成することにより、第2の回転軸が第2のポンプ
ユニットを回転駆動するに十分な軸強度を確保すること
ができる。
【0019】また、請求項の発明は、前記第2の回転
軸の他端側は第3の軸受によって前記ケーシングに支持
させ、前記第2のポンプユニットは前記ケーシングに取
付けた斜板支持部材を介して斜板を傾転可能に支持する
ことにより該斜板の傾転角に応じて容量が変化する可変
容量型ポンプユニットとして構成し、前記斜板支持部材
には前記第2の回転軸の他端側が挿通される軸挿通穴を
形成し、前記斜板支持部材を前記第2の回転軸の他端側
から着脱するため、該軸挿通穴の穴径(D8)を前記第
3の軸受の内輪の外径(D9)よりも大きくする構成と
したことにある。
【0020】上記構成によれば、斜板支持部材に形成さ
れた軸挿通穴の穴径(D8)を、第2の回転軸の他端側
に圧入される第3の軸受の内輪の外径(D9)よりも大
きくしたので、第2の回転軸の他端側に第3の軸受の内
輪が圧入された状態でも、斜板支持部材を第2の回転軸
の他端側から容易に着脱することができ、組立作業や保
守作業等の作業性を向上することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図11に基づいて詳細に説明する。
【0022】まず、図1ないし図は本発明の第1の実
施例を示している。
【0023】図において、1はポンプ全体の外殻をなす
ケーシングを示し、該ケーシング1は、段付き円筒状の
ケーシング本体2と、該ケーシング本体2の前側を施蓋
するフロントケーシング3と、ケーシング本体2の後側
を施蓋するリアケーシング4とから構成されている。こ
こで、ケーシング本体2の内部は、その軸方向中間部か
ら前側と後側とが略対称な形状に形成されており、ケー
シング本体2の前側部分には、大径円筒部5A,小径円
筒部6Aが設けられ、ケーシング本体2の後側部分に
は、大径円筒部5B,小径円筒部6Bが設けられてい
る。
【0024】7は各小径円筒部6A,6Bの間に位置し
てケーシング本体2に設けられた吸込通路、8A,8B
は各小径円筒部6A,6Bの間に位置してケーシング本
体2に設けられた吐出通路をそれぞれ示し、吸込通路7
は後述するポンプユニット10A,10Bの作動時に作
動油タンク(図示せず)から作動油を吸込み、吐出通路
8A,8Bは該各ポンプユニット10A,10Bから吐
出した圧油を、オイルホース等を介して別々の油圧機器
(いずれも図示せず)等に供給するようになっている。
【0025】9は小径円筒部6A,6Bの間に位置して
ケーシング本体2の中心部に形成された軸穴で、該軸穴
9はケーシング本体2の中心部を貫通し、後述する回転
軸24A,24Bが挿通されるようになっている。
【0026】10A,10Bは対をなしてケーシング1
内に設けられた第1,第2のポンプユニットを示してい
る。ここで、各ポンプユニット10A,10Bは同一の
構成を有しているため、以下、ポンプユニット10Aの
構成についてのみ説明し、ポンプユニット10Bの構成
についてはポンプユニット10Aに対応する構成要素に
符号「B」を付してその説明を省略する。
【0027】11Aは小径円筒部6A内に位置してケー
シング本体2に固定された円板状の弁板で、該弁板11
Aにはケーシング本体2に設けられた吸込通路7,吐出
通路8Aと連通する一対のまゆ形切換ポート12A,1
3Aが形成されている。
【0028】14Aは小径円筒部6A内に位置してケー
シング本体2内に配設されたロータで、該ロータ14A
は、その中心部に形成された軸挿通穴内で後述の回転軸
24Aとスプライン結合し、該回転軸24Aと一体的に
回転するようになっている。また、ロータ14Aの後端
面は弁板11Aに摺動可能に密着している。
【0029】15A,15A,…はロータ14Aの周方
向に均等な角度間隔をもって軸方向に穿設された複数の
シリンダで、該各シリンダ15Aは、ロータ14Aの後
端面に開口する連通ポート16Aを介して、弁板11A
のまゆ形切換ポート12A,13Aに連通するようにな
っている。
【0030】17A,17A,…は各シリンダ15A内
に往復動可能に挿嵌されたピストン、18A,18A,
…は該各ピストン17Aのロータ14Aからの突出端側
にそれぞれ揺動自在に連結されたシューを示し、該各シ
ュー18Aは、各ピストン17Aが各シリンダ15A内
を往復動するとき、後述する斜板21A上を環状軌道を
描くように摺動する。
【0031】19Aは各シュー18Aを摺動可能に保持
する環状のリテーナ、20Aはロータ14Aとリテーナ
19Aとの間にばねを介して設けられた球状の外周面を
有する押圧部材を示し、押圧部材20Aは、その外周面
に嵌合したリテーナ19Aを揺動可能に支持し、該リテ
ーナ19Aを介して各シュー18Aを斜板21Aに常時
押圧している。
【0032】21Aは大径円筒部5A内に位置してケー
シング本体2内に傾転可能に設けられた斜板を示し、該
斜板21Aは、フロントケーシング3に取付けられた斜
板支持部材22Aにより傾転可能に支持されている。そ
して、斜板21Aは、その平滑面側を傾転ピストン23
Aに押圧されることにより傾転角を変化させ、これによ
り、各ピストン17Aのストローク量を適宜調整してポ
ンプユニット10Aの容量を可変に制御するようになっ
ている。
【0033】24Aはケーシング1内の前側に位置する
第1の回転軸、24Bはケーシング1内の後側に位置す
る第2の回転軸をそれぞれ示し、回転軸24Aは、その
軸方向中間部に形成されたロータ結合用スプライン25
Aによってロータ14Aにスプライン結合され、フロン
トケーシング3から突出した一端側(前端側)がエンジ
ン等の駆動源(図示せず)に接続されている。また、回
転軸24Bは、その軸方向中間部に形成されたロータ結
合用スプライン25Bを介してロータ14Bにスプライ
ン結合され、リアケーシング4から突出した他端側(後
端側)がパイロットポンプ26の入力軸にスプライン結
合されている。
【0034】ここで、回転軸24Aに形成されたロータ
結合用スプライン25Aと回転軸24Bに形成されたロ
ータ結合用スプライン25Bとは、径寸法および溝数が
等しくなるように形成されている。これにより、ポンプ
ユニット10Aのロータ14Aとポンプユニット10B
のロータ14Bとを共通化することができ、製造コスト
の低減を図ることができるようになっている。
【0035】27は回転軸24Aの他端側に形成された
スプライン、28は回転軸24Bの一端側に形成され
スプラインをそれぞれ示し、スプライン27を穴
スプライン28内に嵌合させることにより、回転軸24
Aと回転軸24Bとが同一軸線上で連なるようにスプラ
イン結合されている。
【0036】このように、回転軸24Aの他端側に形成
されたスプライン27と、回転軸24Bの一端側に形
成されたスプライン28とを嵌合させることにより、
回転軸24Aと回転軸24Bとを連結するためだけの連
結部材等を不要にでき、部品点数の削減を図ることがで
きる。
【0037】29はスプライン27の近傍に位置して
回転軸24Aの他端側に形成された第1の軸受支持部、
30はスプライン28の外周側に位置して回転軸24
Bの一端側に形成された第2の軸受支持部をそれぞれ示
し、軸受支持部29には後述する軸受32が取付けら
れ、軸受支持部30には後述する軸受36が取付けられ
るようになっている。
【0038】31は回転軸24Bの他端側端面とロータ
結合用スプライン25Bとの間に形成された軸受圧入部
を示し、該軸受圧入部31には後述する後側軸受40が
圧入され、該後側軸受40によって回転軸24Bの他端
側が回転可能に支持されてい る。
【0039】32はケーシング本体2の軸穴9と回転軸
24Aの他端側との間に設けられた第1の軸受で、該軸
32は、図3中に示すように、軸穴9の内周側に嵌合
した外輪33と、回転軸24Aに形成された軸受支持部
29の外周側に圧入された内輪34と、外輪33と内輪
34との間に設けられた転動体としての複数の円筒ころ
35,35,…とからなり、回転軸24Aの他端側を回
転可能に支持している
【0040】ここで、図2および図5中に示すように、
軸受支持部29の外径D1は、軸受支持部30の外径D
2以下(D1≦D2)に形成され、さらに、軸スプライ
ン27の大径軸部径D3以上で、かつ、ロータ結合用ス
プライン25Aの小径軸部径D4以下(D3≦D1≦D
4)となるように設定されている。なお、ロータ14A
の中心部に形成された軸挿通穴は、ロータ結合用スプラ
イン25Aの大径軸部よりも大きい穴径D0を有してい
る。これにより、回転軸24Aがポンプユニット10
A,10Bを回転駆動するための大きなトルクを伝達す
るに十分な軸強度を確保することができ、かつ、後述す
る組立作業時において、ポンプユニット10Aのロータ
14Aを回転軸24Aの他端側から挿入し、ロータ結合
用スプライン25Aに結合することができるようになっ
ている。
【0041】また、軸受32を構成する内輪34の外径
D5は、軸受支持部30の外径D2以下(D5≦D2)
に形成され、さらに回転軸24Aに形成されたロータ結
合用スプライン25Aの小径軸部径D4よりも小径(D
5<D4)となるように設定されている。これにより、
組立作業時において、回転軸24Aの軸受支持部29に
軸受32の内輪34を圧入した状態でも、ポンプユニッ
ト10Aのロータ14Aを回転軸24Aの他端側から挿
入し、ロータ結合用スプライン25Aをロータ14Aに
結合することができるようになっている。
【0042】さらに、図4中に示すように、回転軸24
Bの他端側に形成された軸受圧入部 31の外径D6は、
回転軸24Bに形成されたロータ結合用スプライン25
Bの小径軸部径D7よりも小径(D6<D7)となるよ
うに設定されている。これにより、組立作業時におい
て、ポンプユニット10Bのロータ14Bを回転軸24
Bの他端側から挿入し、ロータ結合用スプライン25B
に結合することができるようになっている。
【0043】36はケーシング本体2の軸穴9と回転軸
24Bの一端側との間に設けられた第2の軸受で、該軸
36は、軸穴9の内周側に嵌合した外輪37、転
体としての複数の円筒ころ38,38,…とからなり、
回転軸24Bの一端側を回転可能に支持している。ここ
で、回転軸24Bに設けられた軸受支持部30の外周面
は、軸受36の各円筒ころ38が転動する転動面として
構成されている。
【0044】このように、回転軸24端側を支持
する軸受36として内輪のないものを用いることによ
り、該内輪の分だけ軸受支持部30の外径を大きく設定
することができる。この結果、軸受支持部30を含む回
転軸24の軸強度を高めつつ、ケーシング1内に占め
る軸受36のスペースを小さくすることができ、油圧ポ
ンプ全体を小型化することができる。
【0045】ここで、図4中に示すように、回転軸24
Bの一端側端面からロータ結合用スプライン25Bまで
の間は軸受支持部30の外径D2と同径に形成され、該
軸受支持部30の外径D2は、回転軸24Bに形成され
たロータ結合用スプライン25Bの小径軸部径D7より
も大きく(D7<D2)なるように設定されている。こ
のように、回転軸24Bの一端側の外径D2を可及的に
大きく形成することにより、回転軸24Bがポンプユニ
ット10Bを回転駆動するに十分な軸強度を確保するこ
とができる。
【0046】39はフロントケーシング3に配設されて
回転軸24Aの一端側を支持する前側軸受を示し、該前
側軸受39は軸受32と共に回転軸24Aをケーシング
1内で回転可能に支持するものである。40はリアケー
シング4に配設されて回転軸24Bの他端側を支持する
後側軸受で、該後側軸受40は軸受36と共に回転軸2
4Bをケーシング1内で回転可能に支持するものであ
る。
【0047】ここで、後側軸受40は、リアケーシング
4に取付けられた外輪41と、回転軸24Bの軸受圧入
部31に圧入された内輪42と、外輪41と内輪42と
の間に設けられた複数の円筒ころ43,43,…とから
構成されている。
【0048】44は斜板支持部材22Bの中心部に形成
された軸挿通穴で、該軸挿通穴44には回転軸24Bの
他端側が挿通されている。また、斜板支持部材22Bは
リアケーシング4に取付けられ、ポンプユニット10B
の容量を可変とすべく、斜板21Bを傾転可能に支持す
るものである。
【0049】そして、斜板支持部材22Bに形成された
軸挿通穴44の穴径D8は、後側軸受40を構成する内
輪42の外径D9よりも大きく(D8>D9)なるよう
に形成されている。これにより、回転軸24Bの軸受圧
入部31に後側軸受40の内輪42が圧入された状態
で、斜板支持部材22Bを軸挿通穴44を通じて回転軸
24Bの他端側から着脱できるようになっている。
【0050】本実施例によるタンデム式斜板型油圧ポン
プは、上述の如き構成を有するもので、以下、その組立
作業について説明する。
【0051】まず、図6に示すように、回転軸24Aの
一端側に前側軸受39を圧入し、該前側軸受39を回転
軸24Aと共にフロントケーシング3に取付けた後、斜
板支持部材22Aをフロントケーシング3に取付ける。
そして、ロータ14A、斜板21A等を組付けたポンプ
ユニット10Aを回転軸24Aの他端側から挿入し、ロ
ータ14Aを回転軸24Aのロータ結合用スプライン2
5Aに結合することにより、フロントケーシング3側の
組立体を形成する。
【0052】このとき、回転軸24Aの他端側に設けた
軸受支持部29には、軸受32の内 輪34が焼きばめ等
によって圧入されているが、該内輪34の外径D5は、
回転軸24Aに形成されたロータ結合用スプライン25
Aの小径軸部径D4よりも小径(D5<D4)に設定さ
れ、かつ、ロータ14Aに形成された軸挿通穴は、ロー
タ結合用スプライン25Aの大径軸部よりも大きい穴径
D0を有しているから、軸受支持部29に内輪34を圧
入した状態でロータ14Aを回転軸24Aの他端側から
挿入し、ロータ結合用スプライン25Aに結合すること
ができる。従って、ロータ14Aを回転軸24Aのロー
タ結合用スプライン25Aに結合した後に、軸受支持部
29に軸受32の内輪34を圧入する場合に比して、そ
の作業性を向上することができる。
【0053】次に、図7に示すように、軸受32,3
6、弁板11A,11Bおよび傾転ピストン23A,2
3B等が取付けられたケーシング本体2側の組立体に、
上述の回転軸24A、ポンプユニット10A等が組付け
られたフロントケーシング3側の組立体を組付ける。
【0054】一方、図8に示すように、ロータ14B、
斜板21B等が取付けられたポンプユニット10Bを回
転軸24Bの他端側から挿入し、ロータ14Bを回転軸
24Bのロータ結合用スプライン25Bに嵌合させる。
そして、回転軸24Bの軸受圧入部31に後側軸受40
の内輪42を圧入すると共に、リアケーシング4に後側
軸受40の外輪41、各円筒ころ43および斜板支持部
材22B等を組付けた後、リアケーシング4に組付けら
れた各円筒ころ43と回転軸24Bに圧入された内輪4
2とを組付け、リアケーシング4側の組立体を形成す
る。
【0055】このとき、回転軸24Bの他端側に設けた
軸受圧入部31の外径D6は、ロータ結合用スプライン
25Bの小径軸部径D7よりも小径(D6<D7)に設
定され、かつ、ロータ14Bに形成された軸挿通穴は、
ロータ結合用スプライン25Bの大径軸部よりも大きい
穴径D0を有しているから、ロータ14Bを回転軸24
Bの他端側から挿入して容易にロータ結合用スプライン
25Bに結合することができる。
【0056】また、斜板支持部材22Bに形成された軸
挿通穴44の内径D8は、回転軸24Bに圧入された後
側軸受40の内輪42の外径D9よりも大きく(D8>
D9)形成されているから、回転軸24Bの軸受圧入部
31に内輪42を圧入すると共に、リアケーシング4に
後側軸受40の外輪41、各円筒ころ43および斜板支
持部材22Bを組付けた状態で、後側軸受40の各円筒
ころ43と内輪42との組付けを軸挿通穴44を通じて
容易に行うことができる。
【0057】そして、図9に示すように、ポンプユニッ
ト10A等が組付けられたケーシング本体2側の組立体
と、回転軸24A等が組付けられたフロントケーシング
3側の組立体と、ポンプユニット10B、回転軸24B
等が組付けられたリアケーシング4側の組立体とを組付
けることにより、図1に示すタンデム式斜板型油圧ポン
プが組立てられる。
【0058】そして、組立てられたタンデム式斜板型油
圧ポンプに対する保守、点検作業を行う場合には、ま
ず、リアケーシング4をケーシング本体2から取外す。
このとき、リアケーシング4には斜板支持部材22Bが
固定され、該斜板支持部材22Bとリアケーシング4と
の間には回転軸24Bの他端側を支持する後側軸受40
が取付けられているが、斜板支持部材22Bに形成され
た軸挿通穴44の内径D8は、後側軸受40の内輪42
の外径D9よりも大きく(D8>D9)形成されてい
る。
【0059】このため、後側軸受40の内輪42を回転
軸24Bの軸受圧入部31に圧入したまま、軸挿通穴4
4を介してリアケーシング4、斜板支持部材22B、後
側軸受40の外輪41および各円筒ころ43を容易に取
外すことができ、回転軸24Bの他端側に圧入された軸
受全体を取外す場合に比して、保守、点検時の作業性を
向上することができる。
【0060】本実施例によるタンデム式斜板型油圧ポン
プは、上述の如き構成を有するもので、エンジン等の駆
動源を作動させて第1,第2の回転軸24A,24Bを
回転駆動すると、第1,第2のポンプユニット10A,
10Bを構成するロータ14A,14Bが同期して回転
する。
【0061】これにより、各斜板21A,21Bに摺接
する各シュー18A,18Bを備えた各ピストン17
A,17Bがロータ14A,14B内で往復動し、この
各ピストン17A,17Bの往復動によって、吸込通路
7から吸込んだ作動油が圧油として吐出通路8A,8B
に吐出し、該各吐出通路8A,8Bに接続された別々の
油圧機器に供給される。
【0062】上述した如く、本実施例のタンデム式斜板
型油圧ポンプによれば、回転軸24Aに設けたスプラ
イン27と回転軸24Bに設けたスプライン28とを
嵌合させることにより、第1,第2の回転軸24A,2
4Bをスプライン結合する構成としたから、第1,第2
の回転軸24A,24Bを連結するためだけの連結部材
を不要にすることができ、部品点数の削減を図ることが
できる。
【0063】また、回転軸24Aに設けたスプライン
27と回転軸24Bに設けたスプライン28とを嵌合
させた分だけ、同一軸線上に連なる回転軸24A,24
Bの軸方向寸法を短縮できる結果、油圧ポンプ全体を小
型化することができる。
【0064】さらに、回転軸24端側を支持する
軸受36として内輪のないものを用いることにより、該
内輪の分だけ軸受支持部30の外径を大きく設定するこ
とができる。この結果、回転軸24Bは、ポンプユニッ
ト10A,10Bを回転駆動するに十分な軸強度を確保
しつつ、ケーシング1内に占める軸受36のスペースを
小さくすることができ、油圧ポンプ全体の小型化を図る
ことができる。
【0065】に、図10および図11は上述した第
の実施例に対する2つの変形例を示している。なお、各
変形例において第の実施例と同一の構成要素には同一
の符号を付し、その説明を省略する。
【0066】まず、図10に示す変形例において、51
は回転軸24Aの他端側を回転可能に支持する第1の軸
受を示し、該軸受51は内輪を持たず、ケーシング本体
2に形成された軸穴9の内周側に嵌合した外輪52と、
転動体としての複数の円筒ころ53,53,…とからな
り、回転軸24Aに形成された軸受支持部29の外周面
が、軸受51の各円筒ころ53が転動する転動面として
構成されている。
【0067】そして、軸受支持部29の外径D1は、回
転軸24Bに設けられた軸受支持部30の外径D2以下
(D1≦D2)に形成され、さらに、軸スプライン27
の大径軸部径D3以上で、かつ、ロータ結合用スプライ
25Aの小径軸部径D4以下(D3≦D1≦D4)に
設定されている。
【0068】また、図11に示す他の変形例において、
61は回転軸24Bの一端側を回転可能に支持する第2
の軸受を示し、該軸受61は、ケーシング本体2に形成
された軸穴9の内周側に嵌合した外輪62と、回転軸
4Bの軸受支持部30外周に圧入された内輪63と、外
62と内輪63との間に設けられた転動体としての複
数の円筒ころ64,64,…とから構成されている。
【0069】そして、この例においても、軸受支持部
の外径D1は、回転軸24Bに設けられた軸受支持部
30の外径D2以下(D1≦D2)に形成され、さらに
軸スプライン27の大径軸部径D3以上で、かつ、ロー
タ結合用スプライン25Aの小径軸部径D4以下(D3
≦D1≦D4)に設定されている。
【0070】このように構成される各変形例において
も、上述した第の実施例と同様の作用効果を得ること
ができる。
【0071】なお、前記実施例および変形例では、ポン
プユニット10A,10Bとして、斜板21A,21B
の傾転角に応じて容量が変化する可変容量型の油圧ポン
プを適用した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限る
ものではなく、定容量型の油圧ポンプを適用してもよ
い。
【0072】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、第1の回転軸の他端側に設けたスプラインと第
2の回転軸の一端側に設けたスプラインとを嵌合させ
て、第1,第2の回転軸が同一軸線上に連なるように結
合することにより、第1,第2の回転軸を結合するため
だけの連結部材等を不要にできる。この結果、部品点数
を削減できる上に、連結部材に対する機械加工も不要に
できるから、製造コストを大幅に低減することができ
る。
【0073】また、第1の回転軸に設けたスプライン
第2の回転軸に設けたスプライン嵌合させた分だ
け、結合された第1,第2の回転軸の軸方向寸法を短縮
化することができ、油圧ポンプの小型化を図ることがで
きる
【0074】らに、第1の軸受支持部の外径(D1)
を軸スプラインの大径軸部径(D3)以上に設定するこ
とにより、第1の回転軸の軸強度を確保することがで
き、駆動源からの大きなトルクを第1,第2のポンプユ
ニットに伝達することができる。また、第1の軸受支持
部の外径(D1)を第1の回転軸に形成されたロータ結
合用スプラインの小径軸部径(D4)以下に設定するこ
とにより、組立時において第1のポンプユニットのロー
タを第1の回転軸の他端側から挿入して容易に第1の回
転軸に結合することができ、組立時の作業性を大幅に向
上できる。
【0075】請求項の発明によれば、第1の軸受支持
部に取付けられる第1の軸受の内輪の外径(D5)を、
第1の回転軸に形成されたロータ結合用スプラインの小
径軸部径(D4)よりも小径に設定することにより、組
立時において、第1の軸受支持部に第1の軸受の内輪を
圧入したまま、第1のポンプユニットのロータを第1の
回転軸の他端側から挿入して該第1の回転軸に結合する
ことができる。従って、第1のポンプユニットのロータ
を第1の回転軸に結合した後に、第1の軸受支持部に第
1の軸受の内輪を圧入する場合に比して、組立時の作業
性を向上することができる。
【0076】請求項の発明によれば、第2の軸受支持
部の外周面を第2の軸受の転動体が転動する転動面とし
て構成することにより、第2の軸受の内輪を不要にで
き、この分だけ第2の軸受支持部の外径を大きくするこ
とができる。この結果、第2の回転軸が第2のポンプユ
ニットを回転駆動するに十分な軸強度を確保しつつ、第
2の軸受がケーシング内で占めるスペースを小さくする
ことができ、油圧ポンプ全体を一層小型化することがで
きる。
【0077】請求項の発明によれば、第1の回転軸の
ロータ結合用スプラインと第2の回転軸のロータ結合用
スプラインとを等しく形成することにより、第1,第2
のポンプユニットのロータを共通化することができ、製
造コストを大幅に低減することができる。
【0078】また、第2の回転軸の他端側端面からロー
タ結合用スプラインまでの外径(D6)を、ロータ結合
用スプラインの小径軸部径(D7)よりも小さくするこ
とにより、第2のポンプユニットのロータを第2の回転
軸の他端側から挿入して該第2の回転軸に結合すること
ができ、組立時の作業性を向上することができる。
【0079】請求項の発明によれば、第2の回転軸の
一端側端面からロータ結合用スプラインまでの外径(D
2)を、ロータ結合用スプラインの小径軸部径(D7)
よりも大きくすることにより、第2の回転軸の軸強度を
確保することができ、第2のポンプユニットを回転駆動
するに十分な軸強度を確保することができる。
【0080】請求項の発明によれば、第2のポンプユ
ニットの斜板を支持する斜板支持部材に形成した軸挿通
穴の穴径(D8)を、第2の回転軸の他端側を支持する
第3の軸受の内輪の外径(D9)よりも大きくすること
により、第2の回転軸の他端側に第3の軸受の内輪が圧
入された状態で、斜板支持部材を第2の回転軸の他端側
から着脱することができ、組立時や保守、点検時の作業
性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるタンデム式斜板型
油圧ポンプを示す縦断面図である。
【図2】図中の第1のポンプユニット等を拡大して示
す断面図である。
【図3】図中の第1,第2の回転軸の結合部分を拡大
して示す断面図である。
【図4】図中の第2のポンプユニット等を拡大して示
す断面図である。
【図5】フロントケーシングに第1のポンプユニット等
を組付ける状態を示す断面図である。
【図6】図中の第1,第2の回転軸、各軸受等を示す
外観図である。
【図7】第1のポンプユニット等が組付けられたフロン
トケーシングをケーシング本体に組付ける状態を示す断
面図である。
【図8】リアケーシングに第2のポンプユニット等を組
付ける状態を示す断面図である。
【図9】第2のポンプユニット等が組付けられたリアケ
ーシングをケーシング本体に組付ける状態を示す断面図
である。
【図10】第の実施例に対する変形例を示す図と同
様位置の断面図である。
【図11】第の実施例に対する他の変形例を示す図
と同様位置の断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 10A 第1のポンプユニット 10B 第2のポンプユニット 14A,14B ロータ 21A,21B 斜板22A,22B 斜板支持部材 24(第1の)回転軸 24(第2の)回転軸 25A,25ロータ結合用スプライン 27 軸スプライン 28 穴スプライン 29 (第1の)軸受支持部 30 (第2の)軸受支持部32 ,51 (第1の)軸受35,38,53,64 円筒ころ(転動体)36,61 (第2の)軸受40 後側軸受(第3の軸受)44 軸挿通穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−185530(JP,A) 特開 平7−310751(JP,A) 実開 昭64−4874(JP,U) 実開 平3−72122(JP,U) 実開 昭60−23293(JP,U) 実開 昭62−30019(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 1/00 - 19/24 F04B 23/00 - 23/04 F04B 53/00 - 53/22

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一のケーシングと、該ケーシング内に
    それぞれ設けられたロータと斜板を有する第1,第2の
    ポンプユニットと、該第1のポンプユニットのロータに
    ロータ結合用スプラインを介して結合され一端側に駆動
    源が接続された第1の回転軸と、前記第2のポンプユニ
    ットのロータにロータ結合用スプラインを介して結合さ
    れた第2の回転軸とを有し、前記第1の回転軸と第2の
    回転軸とが同一軸線上に連なるように結合されたタンデ
    ム式斜板型油圧ポンプにおいて、 前記第1の回転軸の他端側には軸スプラインを設け、前
    記第2の回転軸の一端側には該軸スプラインが嵌合する
    穴スプラインを設け、前記第1の回転軸の他端側には前
    記軸スプラインの近傍に位置して第1の軸受支持部を設
    け、前記ケーシングと該第1の軸受支持部との間には第
    1の軸受を設け、前記第2の回転軸の一端側には前記穴
    スプラインの外周側に位置して第2の軸受支持部を設
    け、前記ケーシングと該第2の軸受支持部との間には第
    2の軸受を設ける構成とし、 記第1の軸受支持部の外径(D1)は、前記第1の回
    転軸の軸強度を確保するため、前記軸スプラインの大径
    軸部径(D3)以上で、かつ、前記第1のポンプユニッ
    トのロータを第1の回転軸の他端側から挿入して該第1
    の回転軸に結合するため、前記第1の回転軸に形成され
    たロータ結合用スプラインの小径軸部径(D4)以下と
    なるように設定したことを特徴とするタンデム式斜板型
    油圧ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記第1の軸受は内輪と外輪との間に転
    動体を有し、前記内輪を前記第1の軸受支持部に圧入し
    た状態で前記第1のポンプユニットのロータを前記第1
    の回転軸の他端側から挿入して該第1の回転軸に結合す
    るため、前記第1の軸受の内輪は、その外径(D5)を
    前記第1の回転軸に形成されたロータ結合用スプライン
    の小径軸部径(D4)より小径に設定してなる請求項
    に記載のタンデム式斜板型油圧ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記第2の軸受は、前記ケーシングに取
    付けられる外輪と、該外輪と前記第2の軸受支持部との
    間で転動する転動体とから構成し、前記第2の軸受支持
    部の外周面を該転動体の転動面としてなる請求項また
    に記載のタンデム式斜板型油圧ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記第1の回転軸のロータ結合用スプラ
    インと前記第2の回転軸のロータ結合用スプラインとを
    等しく形成し、かつ、前記第2のポンプユニットのロー
    タを前記第2の回転軸の他端側から挿入して該第2の回
    転軸に結合するため、前記第2の回転軸は、その他端側
    端面からロータ結合用スプラインまでの外径(D6)を
    該ロータ結合用スプラインの小径軸部径(D7)よりも
    小さくする構成としてなる請求項1,2またはに記載
    のタンデム式斜板型油圧ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記第2の回転軸は、軸強度を確保する
    ため、その一端側端面からロータ結合用スプラインまで
    の外径(D2)を該ロータ結合用スプラインの小径軸部
    径(D7)よりも大きくする構成としてなる請求項1,
    2,3またはに記載のタンデム式斜板型油圧ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記第2の回転軸の他端側は第3の軸受
    によって前記ケーシングに支持させ、前記第2のポンプ
    ユニットは前記ケーシングに取付けた斜板支持部材を介
    して斜板を傾転可能に支持することにより該斜板の傾転
    角に応じて容量が変化する可変容量型ポンプユニットと
    して構成し、前記斜板支持部材には前記第2の回転軸の
    他端側が挿通される軸挿通穴を形成し、前記斜板支持部
    材を前記第2の回転軸の他端側から着脱するため、該軸
    挿通穴の穴径(D8)を前記第3の軸受の内輪の外径
    (D9)よりも大きくする構成としてなる請求項1,
    2,3,4またはに記載のタンデム式斜板型油圧ポン
    プ。
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