JP2001342944A - タンデム型油圧ポンプ - Google Patents
タンデム型油圧ポンプInfo
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- JP2001342944A JP2001342944A JP2000159651A JP2000159651A JP2001342944A JP 2001342944 A JP2001342944 A JP 2001342944A JP 2000159651 A JP2000159651 A JP 2000159651A JP 2000159651 A JP2000159651 A JP 2000159651A JP 2001342944 A JP2001342944 A JP 2001342944A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 第1,第2のポンプユニットから圧油が吐出
するときの脈動によって発生する振動、騒音等を低減す
る。 【解決手段】 第1のポンプユニット11を構成するシ
リンダブロック13のシリンダ13A及びピストン14
を奇数個(9個)に設定し、第2のポンプユニット21
を構成するシリンダブロック23のシリンダ23A及び
ピストン24を偶数個(8個)に設定する。これによ
り、シリンダブロック13が1回転する間に各シリンダ
13Aから圧油が吐出するタイミングと、シリンダブロ
ック23が1回転する間に各シリンダ23Aから圧油が
吐出するタイミングとをずらすことができる。従って、
ポンプユニット11から圧油が吐出するときの脈動によ
って生じる振動と、ポンプユニット21から圧油が吐出
するときの脈動によって生じる振動とを互いに打消すこ
とができ、振動、騒音等を低減することができる。
するときの脈動によって発生する振動、騒音等を低減す
る。 【解決手段】 第1のポンプユニット11を構成するシ
リンダブロック13のシリンダ13A及びピストン14
を奇数個(9個)に設定し、第2のポンプユニット21
を構成するシリンダブロック23のシリンダ23A及び
ピストン24を偶数個(8個)に設定する。これによ
り、シリンダブロック13が1回転する間に各シリンダ
13Aから圧油が吐出するタイミングと、シリンダブロ
ック23が1回転する間に各シリンダ23Aから圧油が
吐出するタイミングとをずらすことができる。従って、
ポンプユニット11から圧油が吐出するときの脈動によ
って生じる振動と、ポンプユニット21から圧油が吐出
するときの脈動によって生じる振動とを互いに打消すこ
とができ、振動、騒音等を低減することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等の建設機械の油圧源として好適に用
いられ、ケーシング内に2個のポンプユニットを備えて
なるタンデム型油圧ポンプに関する。
ル、油圧クレーン等の建設機械の油圧源として好適に用
いられ、ケーシング内に2個のポンプユニットを備えて
なるタンデム型油圧ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械に搭
載される油圧源として、ケーシングと、該ケーシング内
に回転可能に設けられた回転軸と、前記ケーシング内に
軸方向に離間して設けられ該回転軸によって駆動される
第1,第2のポンプユニットとを備えたタンデム型油圧
ポンプが知られている。
載される油圧源として、ケーシングと、該ケーシング内
に回転可能に設けられた回転軸と、前記ケーシング内に
軸方向に離間して設けられ該回転軸によって駆動される
第1,第2のポンプユニットとを備えたタンデム型油圧
ポンプが知られている。
【0003】ここで、第1,第2のポンプユニットは、
周方向に離間して軸方向に伸長する複数のシリンダが形
成されたシリンダブロックと、該シリンダブロックの各
シリンダ内に往復動可能に挿嵌された複数のピストンと
を備えている。
周方向に離間して軸方向に伸長する複数のシリンダが形
成されたシリンダブロックと、該シリンダブロックの各
シリンダ内に往復動可能に挿嵌された複数のピストンと
を備えている。
【0004】そして、このタンデム型油圧ポンプは、エ
ンジン等の駆動源により各ポンプユニットのシリンダブ
ロックを回転させると、シリンダブロックのシリンダ内
でピストンが往復動することによりポンプ作用を行い、
第1のポンプユニットから吐出した圧油と、第2のポン
プユニットから吐出した圧油とを、別々の油圧機器に供
給するものである。
ンジン等の駆動源により各ポンプユニットのシリンダブ
ロックを回転させると、シリンダブロックのシリンダ内
でピストンが往復動することによりポンプ作用を行い、
第1のポンプユニットから吐出した圧油と、第2のポン
プユニットから吐出した圧油とを、別々の油圧機器に供
給するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるタンデム型油圧ポンプは、通常、第1のポ
ンプユニットを構成するシリンダブロックのシリンダ及
びピストンの個数と、第2のポンプユニットを構成する
シリンダブロックのシリンダ及びピストンの個数とが同
数に設定されている。
来技術によるタンデム型油圧ポンプは、通常、第1のポ
ンプユニットを構成するシリンダブロックのシリンダ及
びピストンの個数と、第2のポンプユニットを構成する
シリンダブロックのシリンダ及びピストンの個数とが同
数に設定されている。
【0006】ここで、例えば各ポンプユニットを構成す
るシリンダブロックのシリンダ及びピストンの個数を8
個に設定したとすると、シリンダブロックの回転角度
と、該シリンダブロックが1回転する間に各シリンダか
ら吐出する圧油の流量(吐出流量)との関係は、図7に
示す特性線A1〜A8として表される。
るシリンダブロックのシリンダ及びピストンの個数を8
個に設定したとすると、シリンダブロックの回転角度
と、該シリンダブロックが1回転する間に各シリンダか
ら吐出する圧油の流量(吐出流量)との関係は、図7に
示す特性線A1〜A8として表される。
【0007】即ち、シリンダブロックが1回転する間
に、各シリンダからは図7中の特性線A1,A2,…A
8で示すように間欠的に圧油が吐出する。従って、シリ
ンダブロックが1回転する間には、各シリンダから吐出
する圧油により、特性線A1,A2,…A8の波形を合
成した特性線Bで示す脈動が発生する。
に、各シリンダからは図7中の特性線A1,A2,…A
8で示すように間欠的に圧油が吐出する。従って、シリ
ンダブロックが1回転する間には、各シリンダから吐出
する圧油により、特性線A1,A2,…A8の波形を合
成した特性線Bで示す脈動が発生する。
【0008】これにより、図8に示すように、シリンダ
ブロックが1回転して一方のポンプユニットから圧油が
吐出するときには、上述の特性線B(脈動)に対応した
一点鎖線の特性線Cで示す振動が発生する。
ブロックが1回転して一方のポンプユニットから圧油が
吐出するときには、上述の特性線B(脈動)に対応した
一点鎖線の特性線Cで示す振動が発生する。
【0009】この場合、各ポンプユニットのシリンダブ
ロックは同期して回転するため、第1のポンプユニット
を構成するシリンダブロックの各シリンダから圧油が吐
出するタイミングと、第2のポンプユニットを構成する
シリンダブロックの各シリンダから圧油が吐出するタイ
ミングとがほぼ一致する。
ロックは同期して回転するため、第1のポンプユニット
を構成するシリンダブロックの各シリンダから圧油が吐
出するタイミングと、第2のポンプユニットを構成する
シリンダブロックの各シリンダから圧油が吐出するタイ
ミングとがほぼ一致する。
【0010】従って、各ポンプユニットのシリンダブロ
ックが1回転する間には、上述の特性線Cで示す振動が
互いに重り合い、図8中に実線の特性線Dで示すように
2倍の振幅をもった大きな振動が発生することになり、
タンデム型油圧ポンプの作動時における振動、騒音等が
増大してしまうという問題がある。
ックが1回転する間には、上述の特性線Cで示す振動が
互いに重り合い、図8中に実線の特性線Dで示すように
2倍の振幅をもった大きな振動が発生することになり、
タンデム型油圧ポンプの作動時における振動、騒音等が
増大してしまうという問題がある。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、第1,第2のポンプユニットから圧油が
吐出するときの脈動によって発生する振動、騒音等を低
減できるようにしたタンデム型油圧ポンプを提供するこ
とを目的としている。
されたもので、第1,第2のポンプユニットから圧油が
吐出するときの脈動によって発生する振動、騒音等を低
減できるようにしたタンデム型油圧ポンプを提供するこ
とを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、ケーシングと、該ケーシング内に回転
可能に設けられた回転軸と、前記ケーシング内に軸方向
に離間して設けられ該回転軸によって駆動される第1,
第2のポンプユニットとからなり、前記各ポンプユニッ
トは、周方向に離間して軸方向に伸長する複数のシリン
ダが形成されたシリンダブロックと、該シリンダブロッ
クの各シリンダ内に往復動可能に挿嵌された複数のピス
トンとを備えてなるタンデム型油圧ポンプに適用され
る。
ため、本発明は、ケーシングと、該ケーシング内に回転
可能に設けられた回転軸と、前記ケーシング内に軸方向
に離間して設けられ該回転軸によって駆動される第1,
第2のポンプユニットとからなり、前記各ポンプユニッ
トは、周方向に離間して軸方向に伸長する複数のシリン
ダが形成されたシリンダブロックと、該シリンダブロッ
クの各シリンダ内に往復動可能に挿嵌された複数のピス
トンとを備えてなるタンデム型油圧ポンプに適用され
る。
【0013】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記各ポンプユニットのうち一方のポンプユニ
ットはシリンダ及びピストンの個数を奇数個に設定し、
他方のポンプユニットはシリンダ及びピストンの個数を
偶数個に設定したことにある。
特徴は、前記各ポンプユニットのうち一方のポンプユニ
ットはシリンダ及びピストンの個数を奇数個に設定し、
他方のポンプユニットはシリンダ及びピストンの個数を
偶数個に設定したことにある。
【0014】このように構成したことにより、一方のポ
ンプユニットを構成するシリンダブロックの各シリンダ
から圧油が吐出するタイミングと、他方のポンプユニッ
トを構成するシリンダブロックの各シリンダから圧油が
吐出するタイミングとをずらすことができる。このた
め、一方のポンプユニットから間欠的に圧油が吐出する
ときの脈動によって生じる振動と、他方のポンプユニッ
トから間欠的に圧油が吐出するときの脈動によって生じ
る振動とが互いに打消し合い、振動、騒音等を低減する
ことができる。
ンプユニットを構成するシリンダブロックの各シリンダ
から圧油が吐出するタイミングと、他方のポンプユニッ
トを構成するシリンダブロックの各シリンダから圧油が
吐出するタイミングとをずらすことができる。このた
め、一方のポンプユニットから間欠的に圧油が吐出する
ときの脈動によって生じる振動と、他方のポンプユニッ
トから間欠的に圧油が吐出するときの脈動によって生じ
る振動とが互いに打消し合い、振動、騒音等を低減する
ことができる。
【0015】また、請求項2の発明は、一方のポンプユ
ニットは(2n+1)個のシリンダ及びピストンを有
し、他方のポンプユニットは2n個のシリンダ及びピス
トンを有する構成としたことにある。
ニットは(2n+1)個のシリンダ及びピストンを有
し、他方のポンプユニットは2n個のシリンダ及びピス
トンを有する構成としたことにある。
【0016】このように構成したことにより、一方のポ
ンプユニットのシリンダから圧油が吐出するタイミング
と、他方のポンプユニットのシリンダから圧油が吐出す
るタイミングとが一致することがなく、一方のポンプユ
ニットから圧油が吐出するときの脈動によって生じる振
動と、他方のポンプユニットから圧油が吐出するときの
脈動によって生じる振動とを互いに打消すことができ
る。
ンプユニットのシリンダから圧油が吐出するタイミング
と、他方のポンプユニットのシリンダから圧油が吐出す
るタイミングとが一致することがなく、一方のポンプユ
ニットから圧油が吐出するときの脈動によって生じる振
動と、他方のポンプユニットから圧油が吐出するときの
脈動によって生じる振動とを互いに打消すことができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るタンデム型油
圧ポンプの実施の形態について、図1ないし図6を参照
しつつ詳細に説明する。
圧ポンプの実施の形態について、図1ないし図6を参照
しつつ詳細に説明する。
【0018】図中、1は油圧ポンプ全体の外殻をなすケ
ーシングで、該ケーシング1は、段付き円筒状のケーシ
ング本体2と、該ケーシング本体2の前側を施蓋するフ
ロントケーシング3と、ケーシング本体2の後側を施蓋
するリヤケーシング4とにより構成されている。
ーシングで、該ケーシング1は、段付き円筒状のケーシ
ング本体2と、該ケーシング本体2の前側を施蓋するフ
ロントケーシング3と、ケーシング本体2の後側を施蓋
するリヤケーシング4とにより構成されている。
【0019】ここで、ケーシング本体2は、その軸方向
中間部から前側と後側とがほぼ対称な形状となってお
り、ケーシング本体2の前側部分には大径筒部2A、小
径筒部2Bが設けられ、ケーシング本体2の後側部分に
は他の大径筒部2C、小径筒部2Dが設けられている。
また、小径筒部2B,2D間には、ケーシング本体2の
中心部を軸方向に貫通し、後述の回転軸5が挿通される
軸挿通孔2Eが穿設されている。
中間部から前側と後側とがほぼ対称な形状となってお
り、ケーシング本体2の前側部分には大径筒部2A、小
径筒部2Bが設けられ、ケーシング本体2の後側部分に
は他の大径筒部2C、小径筒部2Dが設けられている。
また、小径筒部2B,2D間には、ケーシング本体2の
中心部を軸方向に貫通し、後述の回転軸5が挿通される
軸挿通孔2Eが穿設されている。
【0020】5は軸挿通孔2Eに挿通されケーシング1
内に回転可能に設けられた回転軸で、該回転軸5は、ケ
ーシング1の前側に位置する前側軸部5Aと、ケーシン
グ1の後側に位置する後側軸部5Bとからなっている。
そして、前側軸部5Aの後端部に形成された軸スプライ
ンを、後側軸部5Bの前端部に形成された穴スプライン
にスプライン結合することにより、前側軸部5Aと後側
軸部5Bとが同軸に連結される構成となっている。
内に回転可能に設けられた回転軸で、該回転軸5は、ケ
ーシング1の前側に位置する前側軸部5Aと、ケーシン
グ1の後側に位置する後側軸部5Bとからなっている。
そして、前側軸部5Aの後端部に形成された軸スプライ
ンを、後側軸部5Bの前端部に形成された穴スプライン
にスプライン結合することにより、前側軸部5Aと後側
軸部5Bとが同軸に連結される構成となっている。
【0021】ここで、前側軸部5Aの前端側は軸受6に
よってフロントケーシング3に回転可能に支持され、前
側軸部5Aの後端側は軸受7によってケーシング本体2
に回転可能に支持されている。一方、後側軸部5Bの前
端側は軸受8によってケーシング本体2に回転可能に支
持され、後側軸部5Bの後端側は軸受9によってリヤケ
ーシング4に回転可能に支持されている。
よってフロントケーシング3に回転可能に支持され、前
側軸部5Aの後端側は軸受7によってケーシング本体2
に回転可能に支持されている。一方、後側軸部5Bの前
端側は軸受8によってケーシング本体2に回転可能に支
持され、後側軸部5Bの後端側は軸受9によってリヤケ
ーシング4に回転可能に支持されている。
【0022】そして、回転軸5(前側軸部5A)の前端
部は、フロントケーシング3の外部に突出し、エンジン
等の駆動源(図示せず)に接続される構成となってい
る。一方、回転軸5(後側軸部5B)の後端部は、リヤ
ケーシング4に取付けられたパイロットポンプ10の入
力軸に接続されている。
部は、フロントケーシング3の外部に突出し、エンジン
等の駆動源(図示せず)に接続される構成となってい
る。一方、回転軸5(後側軸部5B)の後端部は、リヤ
ケーシング4に取付けられたパイロットポンプ10の入
力軸に接続されている。
【0023】11は回転軸5の前側軸部5A側に位置し
てケーシング1内に設けられた第1のポンプユニット
で、該ポンプユニット11は、後述の弁板12、シリン
ダブロック13、各ピストン14、斜板17等により構
成されている。
てケーシング1内に設けられた第1のポンプユニット
で、該ポンプユニット11は、後述の弁板12、シリン
ダブロック13、各ピストン14、斜板17等により構
成されている。
【0024】12は小径筒部2B内に位置してケーシン
グ本体2に固定された円板状の弁板で、該弁板12に
は、回転軸5を径方向から挟む位置に眉形状をなす吸入
ポートと吐出ポート(いずれも図示せず)が形成されて
いる。
グ本体2に固定された円板状の弁板で、該弁板12に
は、回転軸5を径方向から挟む位置に眉形状をなす吸入
ポートと吐出ポート(いずれも図示せず)が形成されて
いる。
【0025】13は小径筒部2B内に位置してケーシン
グ本体2内に回転可能に設けられたシリンダブロック
で、該シリンダブロック13は、回転軸5の前側軸部5
Aにスプライン結合されている。そして、シリンダブロ
ック13は、弁板12の表面に液密に摺接した状態で回
転軸5と一体に回転するものである。
グ本体2内に回転可能に設けられたシリンダブロック
で、該シリンダブロック13は、回転軸5の前側軸部5
Aにスプライン結合されている。そして、シリンダブロ
ック13は、弁板12の表面に液密に摺接した状態で回
転軸5と一体に回転するものである。
【0026】13A,13A,…はシリンダブロック1
3に設けられた複数のシリンダで、該各シリンダ13A
は、図2に示すように、シリンダブロック13の周方向
に均等な角度(例えば、40°)をもって奇数個となる
(2n+1)個(例えば、9個)形成され、それぞれ軸
方向に伸長している。
3に設けられた複数のシリンダで、該各シリンダ13A
は、図2に示すように、シリンダブロック13の周方向
に均等な角度(例えば、40°)をもって奇数個となる
(2n+1)個(例えば、9個)形成され、それぞれ軸
方向に伸長している。
【0027】そして、各シリンダ13Aは、シリンダブ
ロック13のうち弁板12との摺接面側に開口する連通
ポート13Bを介して、弁板12の吸入ポートと吐出ポ
ートとに間欠的に連通する構成となっている。
ロック13のうち弁板12との摺接面側に開口する連通
ポート13Bを介して、弁板12の吸入ポートと吐出ポ
ートとに間欠的に連通する構成となっている。
【0028】14,14,…はシリンダブロック13の
各シリンダ13A内に往復動可能に挿嵌された奇数個
(9個)のピストンで、各ピストン14の先端部はシリ
ンダ13Aから突出している。そして、ピストン14の
先端部にはシュー15が揺動可能に取付けられ、該シュ
ー15は、シュー押え16によって後述する斜板17の
摺接面17Aに常時摺接している。
各シリンダ13A内に往復動可能に挿嵌された奇数個
(9個)のピストンで、各ピストン14の先端部はシリ
ンダ13Aから突出している。そして、ピストン14の
先端部にはシュー15が揺動可能に取付けられ、該シュ
ー15は、シュー押え16によって後述する斜板17の
摺接面17Aに常時摺接している。
【0029】17は大径筒部2A内に位置してケーシン
グ本体2に設けられた斜板で、該斜板17は、シュー1
5が摺接する摺接面17Aを有し、フロントケーシング
3との間に設けられた傾転支持部材18によって傾転可
能に支持されている。
グ本体2に設けられた斜板で、該斜板17は、シュー1
5が摺接する摺接面17Aを有し、フロントケーシング
3との間に設けられた傾転支持部材18によって傾転可
能に支持されている。
【0030】そして、シリンダブロック13が回転する
と、ピストン14の先端部に設けられたシュー15が斜
板17の摺接面17A上を摺動する。
と、ピストン14の先端部に設けられたシュー15が斜
板17の摺接面17A上を摺動する。
【0031】これにより、ピストン14は、斜板17
(摺接面17A)の傾転角度に応じたストロークをもっ
てシリンダ13A内を往復動し、弁板12の吸入ポート
等を通じてシリンダ13A内に油液を吸入する吸入行程
と、吸入した油液を高圧の圧油として弁板12の吐出ポ
ート等を通じて油圧機器(図示せず)へと吐出する吐出
行程とを繰返す。
(摺接面17A)の傾転角度に応じたストロークをもっ
てシリンダ13A内を往復動し、弁板12の吸入ポート
等を通じてシリンダ13A内に油液を吸入する吸入行程
と、吸入した油液を高圧の圧油として弁板12の吐出ポ
ート等を通じて油圧機器(図示せず)へと吐出する吐出
行程とを繰返す。
【0032】19,19は斜板17に対向してケーシン
グ本体2Aに設けられた一対の傾転ピストンで、該各傾
転ピストン19は、シリンダブロック13を径方向から
挟むようにケーシング本体2の小径筒部2Bに凹設され
た傾転シリンダ2F,2F内に往復動可能に挿嵌されて
いる。そして、傾転ピストン19は、傾転シリンダ2F
内に圧油が給排されることにより斜板17を押圧し、該
斜板17を傾転させるものである。
グ本体2Aに設けられた一対の傾転ピストンで、該各傾
転ピストン19は、シリンダブロック13を径方向から
挟むようにケーシング本体2の小径筒部2Bに凹設され
た傾転シリンダ2F,2F内に往復動可能に挿嵌されて
いる。そして、傾転ピストン19は、傾転シリンダ2F
内に圧油が給排されることにより斜板17を押圧し、該
斜板17を傾転させるものである。
【0033】これにより、斜板17の摺接面17Aの傾
転角度が変化し、各ピストン14のストローク量が変化
することにより、ポンプユニット11から吐出する圧油
の流量が制御される構成となっている。
転角度が変化し、各ピストン14のストローク量が変化
することにより、ポンプユニット11から吐出する圧油
の流量が制御される構成となっている。
【0034】21は回転軸5の後側軸部5B側に位置し
てケーシング1内に設けられた第2のポンプユニット
で、該ポンプユニット21は、後述の弁板22、シリン
ダブロック23、各ピストン24、斜板27等により構
成されている。
てケーシング1内に設けられた第2のポンプユニット
で、該ポンプユニット21は、後述の弁板22、シリン
ダブロック23、各ピストン24、斜板27等により構
成されている。
【0035】22は小径筒部2D内に位置してケーシン
グ本体2に固定された円板状の弁板で、該弁板22に
は、回転軸5を径方向から挟む位置に眉形状をなす吸入
ポートと吐出ポート(いずれも図示せず)が形成されて
いる。
グ本体2に固定された円板状の弁板で、該弁板22に
は、回転軸5を径方向から挟む位置に眉形状をなす吸入
ポートと吐出ポート(いずれも図示せず)が形成されて
いる。
【0036】23は小径筒部2D内に位置してケーシン
グ本体2に回転可能に設けられたシリンダブロックで、
該シリンダブロック23は、回転軸5の後側軸部5Bに
スプライン結合されている。そして、シリンダブロック
23は、弁板22の表面に液密に摺接した状態で回転軸
5と一体に回転するものである。
グ本体2に回転可能に設けられたシリンダブロックで、
該シリンダブロック23は、回転軸5の後側軸部5Bに
スプライン結合されている。そして、シリンダブロック
23は、弁板22の表面に液密に摺接した状態で回転軸
5と一体に回転するものである。
【0037】23A,23A,…はシリンダブロック2
3に設けられた複数のシリンダで、該各シリンダ23A
は、図3に示すように、シリンダブロック23の周方向
に均等な角度(例えば、45°)をもって偶数個となる
2n個(例えば、8個)形成され、それぞれ軸方向に伸
長している。
3に設けられた複数のシリンダで、該各シリンダ23A
は、図3に示すように、シリンダブロック23の周方向
に均等な角度(例えば、45°)をもって偶数個となる
2n個(例えば、8個)形成され、それぞれ軸方向に伸
長している。
【0038】そして、各シリンダ23Aは、シリンダブ
ロック23のうち弁板22との摺接面側に開口する連通
ポート23Bを介して、弁板22の吸入ポートと吐出ポ
ートとに間欠的に連通するものである。
ロック23のうち弁板22との摺接面側に開口する連通
ポート23Bを介して、弁板22の吸入ポートと吐出ポ
ートとに間欠的に連通するものである。
【0039】24,24,…はシリンダブロック23の
各シリンダ23A内に往復動可能に挿嵌された偶数個
(8個)のピストンで、各ピストン24の先端部にはシ
ュー25が揺動可能に取付けられ、該シュー25は、シ
ュー押え26によって後述する斜板27の摺接面27A
に常時摺接している。
各シリンダ23A内に往復動可能に挿嵌された偶数個
(8個)のピストンで、各ピストン24の先端部にはシ
ュー25が揺動可能に取付けられ、該シュー25は、シ
ュー押え26によって後述する斜板27の摺接面27A
に常時摺接している。
【0040】27は大径筒部2C内に位置してケーシン
グ本体2内に設けられた斜板で、該斜板27は、シュー
25が摺接する摺接面27Aを有し、リヤケーシング4
との間に設けられた傾転支持部材28によって傾転可能
に支持されている。
グ本体2内に設けられた斜板で、該斜板27は、シュー
25が摺接する摺接面27Aを有し、リヤケーシング4
との間に設けられた傾転支持部材28によって傾転可能
に支持されている。
【0041】そして、シリンダブロック23が回転する
と、ピストン24の先端部に設けられたシュー25が斜
板27の摺接面27A上を摺動する。
と、ピストン24の先端部に設けられたシュー25が斜
板27の摺接面27A上を摺動する。
【0042】これにより、ピストン24は、斜板27
(摺接面27A)の傾転角度に応じたストロークをもっ
てシリンダ23A内を往復動し、弁板22の吸入ポート
等を通じてシリンダ23A内に油液を吸入する吸入行程
と、吸入した油液を高圧の圧油として弁板22の吐出ポ
ート等を通じて他の油圧機器(図示せず)へと吐出する
吐出行程とを繰返す。
(摺接面27A)の傾転角度に応じたストロークをもっ
てシリンダ23A内を往復動し、弁板22の吸入ポート
等を通じてシリンダ23A内に油液を吸入する吸入行程
と、吸入した油液を高圧の圧油として弁板22の吐出ポ
ート等を通じて他の油圧機器(図示せず)へと吐出する
吐出行程とを繰返す。
【0043】29,29は斜板27に対向してケーシン
グ本体2に設けられた一対の傾転ピストンで、該各傾転
ピストン29は、シリンダブロック23を径方向から挟
むようにケーシング本体2の小径筒部2Dに凹設された
傾転シリンダ2G,2G内に往復動可能に挿嵌されてい
る。そして、傾転ピストン29は、傾転シリンダ2G内
に圧油が給排されることにより斜板27を押圧し、該斜
板27を傾転させるものである。
グ本体2に設けられた一対の傾転ピストンで、該各傾転
ピストン29は、シリンダブロック23を径方向から挟
むようにケーシング本体2の小径筒部2Dに凹設された
傾転シリンダ2G,2G内に往復動可能に挿嵌されてい
る。そして、傾転ピストン29は、傾転シリンダ2G内
に圧油が給排されることにより斜板27を押圧し、該斜
板27を傾転させるものである。
【0044】これにより、斜板27の摺接面27Aの傾
転角度が変化し、各ピストン24のストローク量が変化
することにより、ポンプユニット21から吐出する圧油
の流量が制御される構成となっている。
転角度が変化し、各ピストン24のストローク量が変化
することにより、ポンプユニット21から吐出する圧油
の流量が制御される構成となっている。
【0045】本実施の形態によるタンデム型油圧ポンプ
は上述の如き構成を有するもので、以下、その作動につ
いて説明する。
は上述の如き構成を有するもので、以下、その作動につ
いて説明する。
【0046】まず、エンジン等の駆動源によって回転軸
5を回転駆動すると、ポンプユニット11のシリンダブ
ロック13と、ポンプユニット21のシリンダブロック
23とが回転軸5と共に同期して回転する。
5を回転駆動すると、ポンプユニット11のシリンダブ
ロック13と、ポンプユニット21のシリンダブロック
23とが回転軸5と共に同期して回転する。
【0047】これにより、ピストン14の先端部に設け
られたシュー15が、斜板17の摺接面17A上を摺動
すると共に、ピストン24の先端部に設けられたシュー
25が、斜板27の摺接面27A上を摺動する。
られたシュー15が、斜板17の摺接面17A上を摺動
すると共に、ピストン24の先端部に設けられたシュー
25が、斜板27の摺接面27A上を摺動する。
【0048】そして、ポンプユニット11の各ピストン
14は、シリンダブロック13の回転に伴ってシリンダ
13A内を往復動することにより、弁板12の吸入ポー
ト等を通じてシリンダ13A内に油液を吸入する吸入行
程と、吸入した油液を高圧の圧油として弁板12の吐出
ポート等を通じて油圧機器へと吐出する吐出行程とを繰
返す。
14は、シリンダブロック13の回転に伴ってシリンダ
13A内を往復動することにより、弁板12の吸入ポー
ト等を通じてシリンダ13A内に油液を吸入する吸入行
程と、吸入した油液を高圧の圧油として弁板12の吐出
ポート等を通じて油圧機器へと吐出する吐出行程とを繰
返す。
【0049】一方、ポンプユニット21の各ピストン2
4は、シリンダブロック23の回転に伴ってシリンダ2
3A内を往復動することにより、弁板22の吸入ポート
等を通じてシリンダ23A内に油液を吸入する吸入行程
と、吸入した油液を高圧の圧油として弁板22の吐出ポ
ート等を通じて他の油圧機器へと吐出する吐出行程とを
繰返す。
4は、シリンダブロック23の回転に伴ってシリンダ2
3A内を往復動することにより、弁板22の吸入ポート
等を通じてシリンダ23A内に油液を吸入する吸入行程
と、吸入した油液を高圧の圧油として弁板22の吐出ポ
ート等を通じて他の油圧機器へと吐出する吐出行程とを
繰返す。
【0050】これにより、ポンプユニット11から吐出
した圧油とポンプユニット21から吐出した圧油とが、
それぞれ別々の油圧機器に供給され、これら油圧機器を
独立して作動させることができる。
した圧油とポンプユニット21から吐出した圧油とが、
それぞれ別々の油圧機器に供給され、これら油圧機器を
独立して作動させることができる。
【0051】そして、傾転ピストン19によって斜板1
7の傾転角度を変化させ、各ピストン14のストローク
量を増,減させることにより、ポンプユニット11から
吐出する圧油の流量を調整することができ、傾転ピスト
ン29によって斜板27の傾転角度を変化させ、各ピス
トン24のストローク量を増,減させることにより、ポ
ンプユニット21から吐出する圧油の流量を調整するこ
とができる。
7の傾転角度を変化させ、各ピストン14のストローク
量を増,減させることにより、ポンプユニット11から
吐出する圧油の流量を調整することができ、傾転ピスト
ン29によって斜板27の傾転角度を変化させ、各ピス
トン24のストローク量を増,減させることにより、ポ
ンプユニット21から吐出する圧油の流量を調整するこ
とができる。
【0052】ここで、本実施の形態によるタンデム型油
圧ポンプは、その作動時の脈動によって生じる振動を低
減できるようになっており、以下、この振動を低減する
作用について図4ないし図6を参照しつつ説明する。
圧ポンプは、その作動時の脈動によって生じる振動を低
減できるようになっており、以下、この振動を低減する
作用について図4ないし図6を参照しつつ説明する。
【0053】まず、図4は第1のポンプユニット11を
構成するシリンダブロック13の回転角度と、シリンダ
ブロック13が1回転する間に9個のシリンダ13Aか
ら吐出する圧油の流量(吐出流量)との関係を示してい
る。
構成するシリンダブロック13の回転角度と、シリンダ
ブロック13が1回転する間に9個のシリンダ13Aか
ら吐出する圧油の流量(吐出流量)との関係を示してい
る。
【0054】そして、シリンダブロック13が1回転す
る間に各シリンダ13Aからは、図4中の特性線E1,
E2,…E9で示すように間欠的に圧油が吐出する。従
って、シリンダブロック13が1回転する間には、各シ
リンダ13Aから吐出する圧油により、特性線E1,E
2,…E9の波形を合成した特性線Fで示す脈動が発生
する。
る間に各シリンダ13Aからは、図4中の特性線E1,
E2,…E9で示すように間欠的に圧油が吐出する。従
って、シリンダブロック13が1回転する間には、各シ
リンダ13Aから吐出する圧油により、特性線E1,E
2,…E9の波形を合成した特性線Fで示す脈動が発生
する。
【0055】一方、図5は第2のポンプユニット21を
構成するシリンダブロック23の回転角度と、シリンダ
ブロック23が1回転する間に8個のシリンダ23Aか
ら吐出する圧油の流量(吐出流量)との関係を示してい
る。
構成するシリンダブロック23の回転角度と、シリンダ
ブロック23が1回転する間に8個のシリンダ23Aか
ら吐出する圧油の流量(吐出流量)との関係を示してい
る。
【0056】そして、シリンダブロック23が1回転す
る間に各シリンダ23Aからは、図5中の特性線G1,
G2,…G8で示すように間欠的に圧油が吐出する。従
って、シリンダブロック23が1回転する間には、各シ
リンダ23Aから吐出する圧油により、特性線G1,G
2,…G8の波形を合成した特性線Hで示す脈動が発生
する。
る間に各シリンダ23Aからは、図5中の特性線G1,
G2,…G8で示すように間欠的に圧油が吐出する。従
って、シリンダブロック23が1回転する間には、各シ
リンダ23Aから吐出する圧油により、特性線G1,G
2,…G8の波形を合成した特性線Hで示す脈動が発生
する。
【0057】次に、図6はシリンダブロック13,23
の回転角度と、シリンダブロック13,23が1回転す
る間の脈動によって生じる振動との関係を示している。
の回転角度と、シリンダブロック13,23が1回転す
る間の脈動によって生じる振動との関係を示している。
【0058】この場合、シリンダブロック13,23は
回転軸5によって一体に回転するので、シリンダブロッ
ク13が1回転する間の脈動(特性線F)に対応した一
点鎖線の特性線Jで示す振動と、シリンダブロック23
が1回転する間の脈動(特性線H)に対応した二点鎖線
の特性線Kで示す振動とが同時に発生する。
回転軸5によって一体に回転するので、シリンダブロッ
ク13が1回転する間の脈動(特性線F)に対応した一
点鎖線の特性線Jで示す振動と、シリンダブロック23
が1回転する間の脈動(特性線H)に対応した二点鎖線
の特性線Kで示す振動とが同時に発生する。
【0059】ここで、本実施の形態では、シリンダブロ
ック13のシリンダ13Aを9個に設定し、シリンダブ
ロック23のシリンダ23Aを8個に設定している。こ
のため、シリンダブロック13が1回転する間の脈動に
よって生じる特性線Jの振動と、シリンダブロック23
が1回転する間の脈動によって生じる特性線Kの振動と
が互いに打消し合うことになる。
ック13のシリンダ13Aを9個に設定し、シリンダブ
ロック23のシリンダ23Aを8個に設定している。こ
のため、シリンダブロック13が1回転する間の脈動に
よって生じる特性線Jの振動と、シリンダブロック23
が1回転する間の脈動によって生じる特性線Kの振動と
が互いに打消し合うことになる。
【0060】これにより、各シリンダブロック13,2
3が1回転する間に発生する振動を、図6中に実線で示
す特性線Lの如く振幅の小さい振動に抑えることがで
き、タンデム型油圧ポンプの作動時における振動、騒音
等を低減することができる。
3が1回転する間に発生する振動を、図6中に実線で示
す特性線Lの如く振幅の小さい振動に抑えることがで
き、タンデム型油圧ポンプの作動時における振動、騒音
等を低減することができる。
【0061】かくして、本実施の形態によれば、第1の
ポンプユニット11を構成するシリンダブロック13に
穿設されたシリンダ13Aとピストン14を奇数個(9
個)に設定し、第2のポンプユニット21を構成するシ
リンダブロック23に穿設されたシリンダ23Aとピス
トン24を偶数個(8個)に設定することにより、シリ
ンダブロック13が1回転する間に各シリンダ13Aか
ら圧油が吐出するタイミングと、シリンダブロック23
が1回転する間に各シリンダ23Aから圧油が吐出する
タイミングとをずらすことができる。
ポンプユニット11を構成するシリンダブロック13に
穿設されたシリンダ13Aとピストン14を奇数個(9
個)に設定し、第2のポンプユニット21を構成するシ
リンダブロック23に穿設されたシリンダ23Aとピス
トン24を偶数個(8個)に設定することにより、シリ
ンダブロック13が1回転する間に各シリンダ13Aか
ら圧油が吐出するタイミングと、シリンダブロック23
が1回転する間に各シリンダ23Aから圧油が吐出する
タイミングとをずらすことができる。
【0062】これにより、ポンプユニット11から圧油
が吐出するときの脈動によって生じる振動と、ポンプユ
ニット21から圧油が吐出するときの脈動によって生じ
る振動とを互いに打消すことができ、タンデム型油圧ポ
ンプの作動時に発生する振動、騒音等を低減することが
できる。
が吐出するときの脈動によって生じる振動と、ポンプユ
ニット21から圧油が吐出するときの脈動によって生じ
る振動とを互いに打消すことができ、タンデム型油圧ポ
ンプの作動時に発生する振動、騒音等を低減することが
できる。
【0063】なお、上述した実施の形態では、第1のポ
ンプユニット11を構成するシリンダブロック13のシ
リンダ13A及びピストン14を奇数個となる(2n+
1)個に設定し、第2のポンプユニット21を構成する
シリンダブロック23のシリンダ23A及びピストン2
4を偶数個となる2n個に設定した場合を例に挙げてい
る。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば
シリンダブロック13のシリンダ13A及びピストン1
4を偶数個となる2n個に設定し、シリンダブロック2
3のシリンダ23A及びピストン24を奇数個となる
(2n+1)個に設定する構成としてもよい。
ンプユニット11を構成するシリンダブロック13のシ
リンダ13A及びピストン14を奇数個となる(2n+
1)個に設定し、第2のポンプユニット21を構成する
シリンダブロック23のシリンダ23A及びピストン2
4を偶数個となる2n個に設定した場合を例に挙げてい
る。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば
シリンダブロック13のシリンダ13A及びピストン1
4を偶数個となる2n個に設定し、シリンダブロック2
3のシリンダ23A及びピストン24を奇数個となる
(2n+1)個に設定する構成としてもよい。
【0064】また、上述した実施の形態では、第1のポ
ンプユニット11から吐出した圧油と、第2のポンプユ
ニット21から吐出した圧油とが、別々の油圧機器に供
給されるものとして述べたが、本発明はこれに限らず、
例えば各ポンプユニット11,21から吐出した圧油を
合流させて油圧機器に供給する構成としてもよい。この
場合には、ポンプユニット11から吐出した圧油とポン
プユニット21から吐出した圧油とが合流したときに、
両者の脈動を相殺することができるので、この圧油の脈
動に伴う振動、騒音を低減することができる。
ンプユニット11から吐出した圧油と、第2のポンプユ
ニット21から吐出した圧油とが、別々の油圧機器に供
給されるものとして述べたが、本発明はこれに限らず、
例えば各ポンプユニット11,21から吐出した圧油を
合流させて油圧機器に供給する構成としてもよい。この
場合には、ポンプユニット11から吐出した圧油とポン
プユニット21から吐出した圧油とが合流したときに、
両者の脈動を相殺することができるので、この圧油の脈
動に伴う振動、騒音を低減することができる。
【0065】さらに、上述した実施の形態では、斜板1
7,27の傾転角度を調整するための傾転ピストン1
9,29等を備えた可変容量式のタンデム型油圧ポンプ
を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、例えば傾転ピ
ストン19,29等をもたない定容量式のタンデム型油
圧ポンプにも適用することができる。
7,27の傾転角度を調整するための傾転ピストン1
9,29等を備えた可変容量式のタンデム型油圧ポンプ
を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、例えば傾転ピ
ストン19,29等をもたない定容量式のタンデム型油
圧ポンプにも適用することができる。
【0066】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、ケーシング内に設けられた第1,第2のポンプユ
ニットのうち、一方のポンプユニットを構成するシリン
ダブロックのシリンダ及びピストンの個数を奇数個に設
定し、他方のポンプユニットを構成するシリンダブロッ
クのシリンダ及びピストンの個数を偶数個に設定する構
成としたので、第1のポンプユニットを構成するシリン
ダブロックの各シリンダから圧油が吐出するタイミング
と、第2のポンプユニットを構成するシリンダブロック
の各シリンダから圧油が吐出するタイミングとをずらす
ことができる。
れば、ケーシング内に設けられた第1,第2のポンプユ
ニットのうち、一方のポンプユニットを構成するシリン
ダブロックのシリンダ及びピストンの個数を奇数個に設
定し、他方のポンプユニットを構成するシリンダブロッ
クのシリンダ及びピストンの個数を偶数個に設定する構
成としたので、第1のポンプユニットを構成するシリン
ダブロックの各シリンダから圧油が吐出するタイミング
と、第2のポンプユニットを構成するシリンダブロック
の各シリンダから圧油が吐出するタイミングとをずらす
ことができる。
【0067】このため、第1のポンプユニットから間欠
的に圧油が吐出するときの脈動によって生じる振動と、
第2のポンプユニットから間欠的に圧油が吐出するとき
の脈動によって生じる振動とを互いに打消し合うように
相殺することが可能となり、この振動、騒音等を低減
し、低騒音化を実現することができる。
的に圧油が吐出するときの脈動によって生じる振動と、
第2のポンプユニットから間欠的に圧油が吐出するとき
の脈動によって生じる振動とを互いに打消し合うように
相殺することが可能となり、この振動、騒音等を低減
し、低騒音化を実現することができる。
【0068】また、請求項2の発明によれば、一方のポ
ンプユニットは(2n+1)個のシリンダ及びピストン
を有し、他方のポンプユニットは2n個のシリンダ及び
ピストンを有する構成としたので、一方のポンプユニッ
トのシリンダから圧油が吐出するタイミングと、他方の
ポンプユニットのシリンダから圧油が吐出するタイミン
グとを確実にずらすことができる。このため、一方のポ
ンプユニットから圧油が吐出するときの脈動によって生
じる振動と、他方のポンプユニットから圧油が吐出する
ときの脈動によって生じる振動とを互いに打消し、振
動、騒音等を確実に低減することができる。
ンプユニットは(2n+1)個のシリンダ及びピストン
を有し、他方のポンプユニットは2n個のシリンダ及び
ピストンを有する構成としたので、一方のポンプユニッ
トのシリンダから圧油が吐出するタイミングと、他方の
ポンプユニットのシリンダから圧油が吐出するタイミン
グとを確実にずらすことができる。このため、一方のポ
ンプユニットから圧油が吐出するときの脈動によって生
じる振動と、他方のポンプユニットから圧油が吐出する
ときの脈動によって生じる振動とを互いに打消し、振
動、騒音等を確実に低減することができる。
【図1】本発明に係るタンデム型油圧ポンプの実施の形
態を示す縦断面図である。
態を示す縦断面図である。
【図2】第1のポンプユニットのシリンダブロック、シ
リンダ、ピストン等を図1中の矢示II−II方向からみた
断面図である。
リンダ、ピストン等を図1中の矢示II−II方向からみた
断面図である。
【図3】第2のポンプユニットのシリンダブロック、シ
リンダ、ピストン等を図1中の矢示 III−III 方向から
みた断面図である。
リンダ、ピストン等を図1中の矢示 III−III 方向から
みた断面図である。
【図4】第1のポンプユニットのシリンダブロックの回
転角度と、各シリンダから吐出する圧油の吐出流量との
関係を示す特性線図である。
転角度と、各シリンダから吐出する圧油の吐出流量との
関係を示す特性線図である。
【図5】第2のポンプユニットのシリンダブロックの回
転角度と、各シリンダから吐出する圧油の吐出流量との
関係を示す特性線図である。
転角度と、各シリンダから吐出する圧油の吐出流量との
関係を示す特性線図である。
【図6】シリンダブロックの回転角度と、各シリンダか
ら吐出する圧油の脈動によって生じる振動との関係を示
す特性線図である。
ら吐出する圧油の脈動によって生じる振動との関係を示
す特性線図である。
【図7】従来技術によるポンプユニットのシリンダブロ
ックの回転角度と、各シリンダから吐出する圧油の吐出
流量との関係を示す特性線図である。
ックの回転角度と、各シリンダから吐出する圧油の吐出
流量との関係を示す特性線図である。
【図8】従来技術によるポンプユニットのシリンダブロ
ックの回転角度と、各シリンダから吐出する圧油の脈動
によって生じる振動との関係を示す特性線図である。
ックの回転角度と、各シリンダから吐出する圧油の脈動
によって生じる振動との関係を示す特性線図である。
1 ケーシング 5 回転軸 11 第1のポンプユニット 13,23 シリンダブロック 13A,23A シリンダ 14,24 ピストン 21 第2のポンプユニット
Claims (2)
- 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシング内に回転可
能に設けられた回転軸と、前記ケーシング内に軸方向に
離間して設けられ該回転軸によって駆動される第1,第
2のポンプユニットとからなり、該各ポンプユニット
は、周方向に離間して軸方向に伸長する複数のシリンダ
が形成されたシリンダブロックと、該シリンダブロック
の各シリンダ内に往復動可能に挿嵌された複数のピスト
ンとを備えてなるタンデム型油圧ポンプにおいて、 前記各ポンプユニットのうち一方のポンプユニットはシ
リンダ及びピストンの個数を奇数個に設定し、他方のポ
ンプユニットはシリンダ及びピストンの個数を偶数個に
設定する構成としたことを特徴とするタンデム型油圧ポ
ンプ。 - 【請求項2】 前記一方のポンプユニットは(2n+
1)個のシリンダ及びピストンを有し、前記他方のポン
プユニットは2n個のシリンダ及びピストンを有する構
成としてなる請求項1に記載のタンデム型油圧ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000159651A JP2001342944A (ja) | 2000-05-30 | 2000-05-30 | タンデム型油圧ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000159651A JP2001342944A (ja) | 2000-05-30 | 2000-05-30 | タンデム型油圧ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001342944A true JP2001342944A (ja) | 2001-12-14 |
Family
ID=18663948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000159651A Pending JP2001342944A (ja) | 2000-05-30 | 2000-05-30 | タンデム型油圧ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001342944A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012057472A (ja) * | 2010-09-03 | 2012-03-22 | Komatsu Ltd | 油圧ポンプ |
KR101183721B1 (ko) | 2007-07-31 | 2012-09-17 | 카야바 고교 가부시기가이샤 | 탠덤 피스톤 펌프 |
-
2000
- 2000-05-30 JP JP2000159651A patent/JP2001342944A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101183721B1 (ko) | 2007-07-31 | 2012-09-17 | 카야바 고교 가부시기가이샤 | 탠덤 피스톤 펌프 |
JP2012057472A (ja) * | 2010-09-03 | 2012-03-22 | Komatsu Ltd | 油圧ポンプ |
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