JPH08177732A - 油圧ピストンポンプモータ - Google Patents
油圧ピストンポンプモータInfo
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- JPH08177732A JPH08177732A JP32553994A JP32553994A JPH08177732A JP H08177732 A JPH08177732 A JP H08177732A JP 32553994 A JP32553994 A JP 32553994A JP 32553994 A JP32553994 A JP 32553994A JP H08177732 A JPH08177732 A JP H08177732A
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Abstract
よび低騒音化を図り、防振材を使わないでも充分に使用
可能とする。 【構成】 油圧ポンプ20は、一対のフロントポンプ2
1aおよびリアポンプ21bを対向させ、各々のピスト
ン25の往復運動の位相を合わせて発生する振動が相互
に打消す合うようにポンプ継手31によって回転軸38
a,38bが連結される。フロントポンプ21aおよび
リアポンプ21bは、同一の構成を有し、斜板23aが
駆動軸22に対して傾斜し、レギュレータを構成するサ
ーボピストン27aによって傾斜角度が制御される可変
容量ポンプである。油圧ポンプ20自体の発生する振動
や騒音が低減されるので、ブラケット32に直接取付け
ることができる。
Description
械の油圧装置などで、ポンプやモータとして利用される
斜板式の油圧ピストンモータの振動・騒音の低減を図る
手段に関する。
圧装置には、図6に示すような油圧ピストンポンプ1が
広く用いられている。そのような油圧ピストンポンプ1
は、駆動軸2に対して傾斜した斜板3を有する可変容量
型アキシャルポンプであり、駆動軸2に対する斜板3の
傾斜角度を変化させることによってポンプとしての容量
を変化させることができる。油圧ピストンポンプ1は、
吸入側に作動油を圧入すれば、油圧アクチュエータとし
て回転し、モータとして動作することもできる。
回転駆動されるシリンダブロック4の円周方向に間隔を
あけて形成されるボア内を往復運動可能なピストン5に
よって行われる。ピストン5の先端は、スリッパ6を介
して斜板3の表面に押し付けられる。斜板3の傾斜角度
はサーボピストン7によって制御される。駆動軸2が回
転駆動されると、シリンダブロック4も回転駆動され
る。スリッパ6によって先端が斜板3の表面に押し付け
られたピストン5は、斜板3の表面とシリンダブロック
4の表面との間隔の変化に従って、シリンダブロック4
内に形成されるボア内で往復運動を行う。駆動軸2は、
軸受2a153によって支持されている。
が設けられ、シリンダブロック4の回転とともに、バル
ブカバー9内に形成される油路を介して各ボアを作動油
の吸入側および吐出側に順次接続する。ボア内をピスト
ン5が運動する際に、ピストンが斜板3側に運動してボ
ア内の空間の体積が増大するタイミングには、作動油が
吸入される。ピストンが弁板8側に運動して、ボア内の
空間の体積が減少するタイミングには、作動油が吐出さ
れる。このような斜板型アキシャルポンプがケーシング
10内に収納され、軸継手11を介して駆動源に接続さ
れる。
ット12に対して取付ボルト13によって行われる。ブ
ラケット12は架台となる共通台板14が設けられる装
置本体15に対し、取付ボルト16によって固定され
る。
も、低振動化および低騒音化が必要となってきている。
油圧装置を構成する機器類の中では、ピストンポンプが
主たる振動や騒音の源となっている。ポンプの固有振動
の伝搬経路は、図6の油圧ピストンポンプ1において
は、ポンプ2→ブラケット12→共通台板14→装置本
体15の順番である。
油圧ピストンポンプ1から発生した振動や騒音が、より
増大されて、ポンプ自体より大きな振動や騒音の2次的
な源となる場合があり得る。さらに振動の共振現象が伴
うと、振動や騒音はさらに有害となる。
いての先行技術としては、たとえば実開平2−1159
75がある。この先行技術では、ポンプを取付ける部分
に、ゴムなどの弾性体による防振構造を形成する。図6
においても、この先行技術の考え方を適用し、防振ゴム
17および防振リング18が設けられ、振動源たる油圧
ピストンポンプ1になるべく近い位置として、油圧ピス
トンポンプ1とブラケット12との間に防振構造を形成
し、ポンプからの振動伝搬と2次的な振動の発生を防止
している。
防振リング18による防振構造は、高価な材料を使用す
るので油圧装置などの製造コストを上昇させる。また防
振構造で振動の伝搬は防止できたとしても、油圧ピスト
ンポンプ自体の振動は抑制されず、軸継手11や配管類
に振動を許容するフレキシビリティが求められる。この
ため高価かつ有限な寿命のホース類を使用する必要があ
り、油圧装置としてのコストをさらに上昇させる。また
防振ゴム17など、弾性体を使用しなければならないの
で、その耐久性や経年変化などによって、油圧装置とし
ての寿命が短くなり、信頼性が小さくなる。さらにポン
プ取付けの際に防振構造を形成しなければならないの
で、取付け工事の際の手間がかかり、取付け部分の嵩が
大きくなる。
も低振動および低騒音化を達成することができる油圧ピ
ストンポンプモータを提供することである。
な複数のボアが円周方向に間隔をあけて形成されるシリ
ンダブロックと、シリンダブロックの各ボア内を軸線方
向に往復運動可能な複数のピストンと、シリンダブロッ
クの回転軸線方向の一端側に配置され、各ピストンの先
端が押し付けられ、シリンダブロックの回転軸に対して
傾斜している斜板と、シリンダブロックの回転軸の他端
側に配置され、各ボアに作動油を供給または排出させる
ための弁板とを備える斜板式油圧ポンプモータが一対設
けられ、前記一対の斜板式油圧ポンプモータは弁板側同
士がバルブブロックによって結合され、上下死点の位置
を一致させたタンデム型構造のダブルポンプにおいて、
各シリンダブロック内のピストン往復運動の位相が一致
するように回転軸を連結することを特徴とする油圧ピス
トンポンプモータである。また本発明は、前記一対の油
圧ポンプモータへは、共通吸入管路から分岐して作動油
が供給され、各油圧ポンプモータから排出される作動油
は、共通吐出管路に合流することを特徴とする。
板式油圧ポンプが発生する振動および騒音を実測し、解
析・検討した結果、後部すなわち弁板側端面から音が強
く放射されていること、またその原因はポンプ全体が架
台と同位相で軸線方向に剛体振動するためであることが
判明した。
図7に示すように、ポンプと架台とを4質点系でシミュ
レートすることができる。MCF,MP,MC,MCRは、ポ
ンプケーシング前部質量、ピストンおよび駆動軸の質
量、シリンダ質量、およびポンプケーシング後部質量を
それぞれ表す。KP,CPは、駆動軸のころがり軸受のば
ね定数および減衰定数をそれぞれ表す。K,Cは、ピス
トンとシリンダ間のばね定数および減衰定数をそれぞれ
表す。CCはピストンと弁板との間の減衰定数を表す。
KB,KCは、ブラケットおよびポンプケーシングのばね
定数をそれぞれ表す。IF,IP,IC,IRは、ポンプケ
ーシング前部、ピストンおよび駆動軸、シリンダ、およ
びポンプケーシング後部の振動強度を表す。Fは圧力脈
動を表す。
る振動解析を実施した結果を図8および図9に示す。図
8は、ピストンとシリンダとの間に加わる圧力脈動を示
す。図9は、振動加速度について破線でシミュレートの
結果の解析値、実線で実測値をそれぞれ示し、これらの
結果は、ほぼ一致することが判る。
称のため、圧力脈動による内力がピストンとシリンダに
作用する際、この剛体振動を励起すること、ポンプの
主要な音響放射を低減するために圧力脈動をまず小さく
する必要があること、ポンプの支持部の剛性もまた重
要な意味を持つことが判る。
たものであり、対称型のタンデムポンプを使用し、前後
ポンプのポンピング作用の位相を合わせることにより、
内部の剛体振動をキャンセルして低騒音化を図るもので
ある。
ータが弁板側で相互に結合され、シリンダブロック内の
ピストン往復運動の上下死点の位置が一致するようにバ
ルブブロックで結合されたタンデム型構造のダブルポン
プにおいて、各シリンダブロック内のピストン往復運動
の位相が一致するように、回転軸を連結する。その結
果、発生する振動は相互に反対方向となり、相互に打消
し合う。そのため低振動化および低騒音化が図られ、防
振構造を用いないでも振動の伝搬や2次的な振動の発生
を防ぐことができる。
合流し、一対の油圧ポンプモータが外部的には1つの油
圧ポンプモータとして動作する場合には、一対の油圧ポ
ンプモータが同一条件で動作するので、各油圧ポンプモ
ータで発生する振動や騒音をほとんど等しくすることが
でき、打消し合って外部に対する振動や騒音の発生を著
しく抑制することができる。
20の構成を示す。油圧ポンプ20は、フロントポンプ
21aおよびリアポンプ21bが駆動軸22の軸線を共
通とし、前後に直列に接続されて形成される。フロント
ポンプ21aおよびリアポンプ21b内の構成は、基本
的に同一であり、対応する部分には同一の参照番号を付
し、添え字aおよびbによって区別する。構成要素を総
称するときには、参照符号のみを用いる。
1bは、ともに可変容量形アキシャルポンプである。容
量を変化させるために、斜板23aが設けられ、駆動軸
22に対して傾斜している。駆動軸22の軸線上には、
シリンダブロック24a,24bが設けられる。シリン
ダブロック24aには円周方向に間隔をあけて複数のボ
アが形成され、各ボア内をピストン25aが駆動軸22
の軸線に平行な軸線方向に往復運動可能である。ピスト
ン25aの先端は、スリッパ26aを介して斜板23a
の表面に押し付けられている。斜板23aの傾斜角度
は、レギュレータを形成するサーボピストン27aによ
って制御される。
内への作動油の供給と排出とは、弁板28a,28bを
介してそれぞれ行われる。弁板28a,28bには、バ
ルブブロック29を介して作動油が供給または排出され
る。フロントポンプ21aおよびリアポンプ21bは、
それぞれケーシング30a,30b内に構成される。
1bは、ポンプ継手31によって相互に連結される。油
圧ポンプ20全体としては、ブラケット32に取付ボル
ト33を介して取付けられる。ブラケット32は、共通
台板34が設けられる油圧装置などの装置本体35に取
付ボルト36によって固定される。ポンプ継手31が結
合するフロントポンプ21aおよびリアポンプ21bの
回転軸38a,38bは、後述するようにスプラインが
設けられており、回転位相の調整が可能である。
ク24に設けられるスプラインの状態を示す。図2
(A)に示すように、回転軸38には、シリンダブロッ
ク24と結合するオススプライン40と、ポンプ継手3
1と結合するオススプライン41が形成されている。図
2(B)に示すように、シリンダブロック24には、複
数のボア42が円周方向に間隔をあけて形成される。中
心には、回転軸38のオススプライン40に対応するメ
ススプライン44が形成される。回転軸38のオススプ
ライン40は、シリンダブロック24のメススプライン
44に嵌合する。回転軸38のオススプライン41は、
ポンプ継手30に形成されるメススプラインに嵌合す
る。各ポンプ21a,21bの基準とする1つのシリン
ダボア42に各スプラインの位相を合わせて加工し、各
ポンプ21a,21bのボア42穴の位置を合わせて組
立てることによって、各シリンダブロック24a,24
b内のピストン25の往復運動の位相を一致させること
ができる。また、スプライン加工の位相を任意に加工し
た場合においても、下記の方法で位相を合わせることも
可能である。
成され、オススプライン40およびメススプライン44
は等間隔に20個形成され、オススプライン41は等間
隔に17個形成される。これらの9,20,17の数値
は、互いに共通な約数を持たない素数関係にあり、ポン
プ継手31およびシリンダブロック29の噛合わせの変
更によってフロントポンプ21aおよびリアポンプ21
bの位相合わせを精密に行うことができる。すなわちス
プラインの歯数が20および17であるので、20×1
7=340で1周期の40°を割った商の0.118°
の刻みで位相合わせが可能となる。たとえば図2(B)
のように、1番上の部分でボア42とスプライン溝44
との位置を合わせておくと、時計まわりに9番目のメス
スプライン44と4番目のボア42との位相差は3.6
36°となり、この刻みでボア42に対するスプライン
溝44の位相差を調整することができる。また図2
(A)に示すスプライン溝41は、時計まわりで3番目
のスプライン溝41と図2(B)に示す時計まわりで2
番目のボア42との位相差が2.000°となり、以下
この基準で位相差を調整することができる。両方の調整
を組合わせれば、前述のように0.118°を単位とし
て位相差を調整することができる。
に形成される作動油の通路を示す。共通吸入ポート50
から吸入される作動油は吸入路51a,51bに分岐し
て、弁板28a,28bにそれぞれセットする。弁板2
8a,28bから送出される作動油は、吐出路52a,
52bからそれぞれ排出される。このように別個の出口
ポートとしての52a,52bから吐出される作動油
は、別々の用途に使用することができる。
ック59の構成を示す。本実施例は図1に示す実施例に
類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。注目す
べきは、吐出路52a,52bが、共通吐出ポート60
に合流することである。バルブブロック59を用いれ
ば、フロントポンプ21aおよびリアポンプ21bは、
外部的には一体のポンプとして動作し、吐出圧などの動
作条件は同一となる。このため、各シリンダブロック2
4a,24bから発生する振動もほとんど同一となり、
方向のみが反対となるので、打消し合って発生レベルを
異常に小さく低減することができる。
考え方を示す。図5(1)に示すように、フロントポン
プ21aの吐出圧は、ボア42が等間隔に9個形成され
ているので、駆動軸22の40度回転毎に圧力変動が生
じる。図5(2)に示すように、リアポンプ21bの吐
出圧がフロントポンプ21aの吐出圧に比較してx度の
位相遅れがあれば、前述のスプラインの噛合わせ位置を
ずらす調整によって、位相を進めてタイミングを合わせ
ることができ、シリンダブロック24a,24bの振動
が相互に打消されて外部に伝達される振動および騒音を
低減することができる。以上の各実施例では、油圧ポン
プ20について説明しているけれども、斜板式油圧ポン
プは、油圧モータのような回転式アクチュエータとして
も使用することができ、このような使い方でも同様に振
動や騒音の発生を低減することができる。
定容量型であってもよい。
板式油圧ピストンモータポンプを軸線方向で対向させ、
発生する振動を相互に打消し合うようにすることができ
るので、油圧ピストンポンプ自身の低振動化および低騒
音化を達成することができる。これによって、本発明の
油圧ピストンポンプモータを油圧装置などに取付ける際
には、特に防振構造を設けなくても充分に軸方向振動を
低減することができる。防振構造を設けないので、防振
材としてのゴム材料などによる寿命の短縮や信頼性の低
下がない。
ータと、その半分の容量の一対の油圧ポンプモータを構
成する場合とを比較すると、小容量のポンプを利用する
方が量産効果などによって、かえって製造コストが低減
される場合もあり得る。また小形のダブルポンプなどの
方が高速で運転することができるので、大形のシングル
ポンプに比較して重量が小さくなることは周知である。
ータは全体として1台のポンプとして動作するので、各
油圧ポンプモータにおける振動発生の条件が一致し、打
消しによる低減効果を増大させることができる。
す正面図である。
の側面図である。
面図である。
略化した正面図である。
アポンプ吐出圧の時間変化を示すグラフである。
に切欠いて示す正面図である。
レートモデルを示すブロック図である。
る。
と実線とでそれぞれ示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 回転軸に平行な複数のボアが円周方向に
間隔をあけて形成されるシリンダブロックと、 シリンダブロックの各ボア内を軸線方向に往復運動可能
な複数のピストンと、シリンダブロックの回転軸線方向
の一端側に配置され、各ピストンの先端が押し付けら
れ、シリンダブロックの回転軸に対して傾斜している斜
板と、 シリンダブロックの回転軸の他端側に配置され、各ボア
に作動油を供給または排出させるための弁板とを備える
斜板式油圧ポンプモータが一対設けられ、 前記一対の斜板式油圧ポンプモータは弁板側同士がバル
ブブロックによって結合され、上下死点の位置を一致さ
せたタンデム型構造のダブルポンプにおいて、 各シリンダブロック内のピストン往復運動の位相が一致
するように回転軸を連結することを特徴とする油圧ピス
トンポンプモータ。 - 【請求項2】 前記一対の油圧ポンプモータへは、共通
吸入管路から分岐して作動油が供給され、 各油圧ポンプモータから排出される作動油は、共通吐出
管路に合流することを特徴とする請求項1記載の油圧ピ
ストンポンプモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32553994A JP3574196B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 油圧ピストンポンプモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08177732A true JPH08177732A (ja) | 1996-07-12 |
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Family
ID=18178017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
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