JP2003269324A - 可変容量型斜板式油圧ポンプ - Google Patents

可変容量型斜板式油圧ポンプ

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JP2003269324A
JP2003269324A JP2002067150A JP2002067150A JP2003269324A JP 2003269324 A JP2003269324 A JP 2003269324A JP 2002067150 A JP2002067150 A JP 2002067150A JP 2002067150 A JP2002067150 A JP 2002067150A JP 2003269324 A JP2003269324 A JP 2003269324A
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swash plate
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hydraulic pump
feedback link
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Application number
JP2002067150A
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English (en)
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Kazuhiro Numaguchi
和弘 沼口
Tetsuya Sakairi
哲也 坂入
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィードバック機構を構成するフィードバッ
クリンクが斜板から伝わる振動によって破損するのを抑
え、その耐久性を高める。 【解決手段】 斜板14に連結されるフィードバック機
構41のフィードバックリンク45に板ばね部45Bを
設け、フィードバックリンク45を弾性体として構成す
る。これにより、油圧ポンプの吐出脈動等によって斜板
14が高周波振動を生じたとしても、この斜板14の振
動をフィードバックリンク45の板ばね部45Bによっ
て減衰することができ、フィードバックリンク45が破
損するのを抑え、その耐久性を高めることができる。ま
た、斜板14の振動がフィードバック機構41を介して
容量制御弁23,28のスリーブ24,29に伝わるの
を抑えることにより、容量制御弁23,28の誤動作を
防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等の建設機械に搭載された油圧機器の
油圧源として好適に用いられる可変容量型斜板式油圧ポ
ンプに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等
の建設機械には、油圧源として可変容量型斜板式油圧ポ
ンプが設けられ、該可変容量型斜板式油圧ポンプは、エ
ンジンによって駆動されることにより、作業用の油圧シ
リンダ、走行用及び旋回用の油圧モータ等の各油圧機器
に向けて圧油を給排するものである。
【0003】ここで、可変容量型斜板式油圧ポンプは、
中空なケーシングと、ケーシング内に回転可能に設けら
れた回転軸と、複数のシリンダが穿設され回転軸と一体
に回転するシリンダブロックと、シリンダブロックの各
シリンダに往復動可能に挿嵌された複数のピストンと、
各ピストンの端部に装着されたシューが摺動する摺動面
を有し、ケーシング内に傾転可能に設けられた斜板と、
傾転制御用の圧油が給排されることにより斜板を傾転さ
せる傾転アクチュエータと、傾転アクチュエータに対す
る圧油の給排を制御するレギュレータと、レギュレータ
と斜板との間に設けられたフィードバック機構とにより
大略構成されている。
【0004】そして、この可変容量型斜板式油圧ポンプ
は、傾転アクチュエータによって斜板の傾転角を適宜に
変化させることにより、油圧ポンプからの圧油の吐出量
(ポンプ容量)を可変とすることができ、斜板の傾転角
がフィードバック機構を介してレギュレータに伝達され
ることにより、レギュレータによる圧油の給排を斜板の
傾転角に応じてフィードバック制御する構成となってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による可変容量型斜板式油圧ポンプにおいては、
斜板の傾転角をレギュレータに伝えるフィードバック機
構のうち、斜板に連結されるフィードバックリンクが棒
鋼材等を用いて形成されている。
【0006】このため、例えば油圧ポンプの吐出脈動等
によって斜板が高周波振動を発生すると、この斜板の振
動がフィードバックリンクに伝わることにより、該フィ
ードバックリンクが破損してしまい、斜板の傾転角をフ
ィードバック機構を介してレギュレータに正確に伝える
ことができなくなるという問題がある。
【0007】また、フィードバックリンクが破損するに
至らなかったとしても、斜板の振動がフィードバック機
構を介してレギュレータに伝わることにより、該レギュ
レータが誤動作を生じてしまい、斜板の傾転角に応じた
フィードバック制御を精度良く行うことができなくなる
という問題がある。
【0008】なお、例えば公開技報2001−685号
には、油圧ポンプの容量を斜板の傾転角に応じてフィー
ドバック制御する油圧ポンプ容量制御装置が提案されて
おり、この油圧ポンプ容量制御装置は、容量制御機構
(レギュレータ)を構成するスリーブと斜板との間を1
本のフィードバックリンクを介して連結し、このフィー
ドバックリンクを弾性部材(板ばね)によって形成する
ことにより、斜板の振動をフィードバックリンクによっ
て減衰できる構成となっている。
【0009】しかし、レギュレータと斜板との間を1本
のフィードバックリンクによって連結することができな
い可変容量型斜板式油圧ポンプにおいては、上述した公
開技報の構成を適用することは困難である。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、フィードバック機構を構成するフィード
バックリンクが斜板から伝わる振動によって破損するの
を抑え、その耐久性を高めることができるようにした可
変容量型斜板式油圧ポンプを提供することを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、中空なケーシングと、該ケーシング
内に回転可能に設けられた回転軸と、周方向に離間して
軸方向に延びる複数のシリンダが穿設されケーシング内
で回転軸と一体に回転するシリンダブロックと、該シリ
ンダブロックの各シリンダに往復動可能に挿嵌された複
数のピストンと、該各ピストンの端部に装着されたシュ
ーが摺動する摺動面を有し、ケーシング内に傾転可能に
設けられた斜板と、傾転制御用の圧油が給排されること
により斜板を傾転させる傾転アクチュエータと、該傾転
アクチュエータに対する圧油の給排を制御するレギュレ
ータと、該レギュレータと斜板との間に設けられレギュ
レータによる圧油の給排を斜板の傾転角に応じてフィー
ドバック制御するフィードバック機構とからなる可変容
量型斜板式油圧ポンプに適用される。
【0012】そして、請求項1の発明の特徴は、フィー
ドバック機構は、支持ピンを介してケーシングに揺動可
能に支持されたフィードバックレバーと、支持ピンを挟
んでフィードバックレバーの長さ方向一側に設けられレ
ギュレータに連結されるフィードバックピンと、支持ピ
ンを挟んでフィードバックレバーの長さ方向他側に設け
られ斜板に連結されるフィードバックリンクとにより構
成し、フィードバックリンクは、斜板から伝わる振動を
減衰するため弾性体を用いて構成したことにある。
【0013】このように構成したことにより、例えば油
圧ポンプの吐出脈動等によって斜板が高周波振動を生
じ、この振動が斜板からフィードバックリンクに伝わっ
たとしても、フィードバックリンクは自らの弾性によっ
て振動を減衰(吸収)することができる。これにより、
フィードバックリンクが振動によって破損するのを抑
え、該フィードバックリンクの耐久性を高めることがで
きる。また、斜板の振動がフィードバック機構を介して
レギュレータに伝わるのを抑えることができるので、レ
ギュレータの誤動作を防止し、斜板の傾転角に応じたフ
ィードバック制御を精度良く行うことができる。
【0014】請求項2の発明は、フィードバックリンク
は、弾性材料を板ばね状に形成することにより構成した
ことにある。
【0015】このように構成したことにより、板ばね状
となったフィードバックリンクは、斜板からの振動によ
って弾性変形するので、斜板の振動がフィードバック機
構を介してレギュレータに伝わるのを抑えることができ
る。
【0016】請求項3の発明は、フィードバックリンク
には球状突起を設け、斜板には該球状突起に摺動可能に
係合する係合溝を設ける構成としたことにある。
【0017】このように構成したことにより、フィード
バックリンクと斜板との間を、球状突起と係合溝とを介
して隙間なく連結することができるので、斜板の傾転角
をフィードバックリンクに正確に伝えることができ、フ
ィードバック制御の精度を高めることができる。
【0018】請求項4の発明は、斜板には球状突起を設
け、フィードバックリンクには該球状突起に摺動可能に
係合する係合溝を設ける構成としたことにある。
【0019】このように構成したことにより、フィード
バックリンクと斜板との間を、係合溝とを介して隙間な
く連結することができ、斜板の傾転角をフィードバック
リンクに正確に伝えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る可変容量型斜
板式油圧ポンプの実施の形態を、図1ないし図10を参
照しつつ詳細に説明する。
【0021】まず、図1ないし図8は本発明の第1の実
施の形態を示し、図中、1は油圧ポンプの外殻をなす中
空なケーシングで、該ケーシング1は、段付き筒状のケ
ーシング本体2と、該ケーシング本体2の前側を施蓋す
るフロントケーシング3と、ケーシング本体2の後側を
施蓋するリアケーシング4とにより構成されている。
【0022】ここで、ケーシング本体2内には、後述の
シリンダブロック8が収容されるシリンダブロック収容
部2Aと、後述の斜板14が収容される斜板収容部2B
とが設けられている。
【0023】5はケーシング1内に回転可能に設けられ
た回転軸で、該回転軸5は、軸方向の一側が軸受6を用
いてフロントケーシング3に回転可能に支持され、軸方
向の他側が軸受7を用いてリアケーシング4に回転可能
に支持されている。そして、回転軸5の一端側はフロン
トケーシング3から外部に突出し、この突出端側がエン
ジン(図示せず)に連結されることにより、当該エンジ
ンによって回転軸5が回転駆動される構成となってい
る。
【0024】8はケーシング1のシリンダブロック収容
部2A内に回転可能に設けられたシリンダブロックで、
該シリンダブロック8は、回転軸5の軸方向中間部にス
プライン結合され、該回転軸5と一体的に回転するもの
である。そして、シリンダブロック8には、周方向に離
間して軸方向に延びる複数のシリンダ9,9,…が回転
軸5を取囲むように穿設されている。
【0025】10はリアケーシング4とシリンダブロッ
ク8との間に位置してリアケーシング4に固定された弁
板で、該弁板10は、シリンダブロック8の各シリンダ
9と間欠的に連通する眉形状をなす一対の給排ポート1
0A,10Bを有し、該各給排ポート10A,10B
は、リアケーシング4に形成された給排通路(図示せ
ず)に連通している。
【0026】11,11,…はシリンダブロック8の各
シリンダ9内にそれぞれ摺動可能に挿嵌された複数のピ
ストン(2本のみ図示)で、該各ピストン11は、シリ
ンダブロック8が回転することによりシリンダ9内を往
復動し、例えば弁板10の一方の給排ポート10Aを通
じてシリンダ9内に吸込んだ作動油を加圧し、弁板10
の他方の給排ポート10Bを通じて外部に吐出するもの
である。
【0027】12,12,…はシリンダ9から突出した
各ピストン11の端部に揺動可能に設けられたシュー
で、該各シュー12は、後述する斜板14の摺動面14
Aに摺接することにより、シリンダブロック8の回転時
にピストン11をシリンダ9内で往復動させるものであ
る。13は各シュー12を保持する環状のシュー押え
で、該シュー押え13は、各シュー12を斜板14の摺
動面14Aに押付けるものである。
【0028】14はケーシング本体2の斜板収容部2B
内に傾転可能に設けられた斜板で、該斜板14の裏面側
は、フロントケーシング3との間に設けられた斜板支持
部材15によって傾転可能に支持されている。一方、斜
板14の表面側(シリンダブロック8側)には、各シュ
ー12が摺接する環状の摺動面14Aと、後述の各傾転
ピストン16B,17Bが当接するピストン当接面14
B,14Cとが設けられている。
【0029】そして、斜板14は、傾転ピストン16
B,17Bに押圧されることにより傾転中心Pを中心と
して傾転し、回転軸5に対する傾転角θが変化する。こ
れにより、各ピストン11のストローク量が調整され、
油圧ポンプからの圧油の吐出量(ポンプ容量)が傾転角
θの大きさに応じて可変に制御される構成となってい
る。
【0030】16,17は斜板14を傾転駆動する一対
の傾転アクチュエータで、該各傾転アクチュエータ1
6,17は、シリンダブロック8の径方向外側に位置し
てケーシング本体2に形成された有底の傾転シリンダ1
6A,17Aと、該傾転シリンダ16A,17A内に摺
動可能に挿嵌された傾転ピストン16B,17Bと、該
傾転ピストン16B,17Bを斜板14側に向けて付勢
するばね16C,17Cとにより構成されている。ま
た、傾転ピストン16Bの先端部は斜板14のピストン
当接面14Bに常時当接し、傾転ピストン17Bの先端
部は斜板14のピストン当接面14Cに常時当接してい
る。
【0031】そして、傾転アクチュエータ16は、各ピ
ストン11の下死点側と対応する位置に配設され、傾転
アクチュエータ17は、各ピストン11の上死点側と対
応する位置に配設されている。また、傾転ピストン17
Bは傾転ピストン16Bよりも大径に形成され、傾転ピ
ストン17Bの受圧面積は、傾転ピストン16Bの受圧
面積よりも大きく設定されている。
【0032】ここで、図4に示すように、傾転アクチュ
エータ16の傾転シリンダ16Aは、油通路18を介し
て外部油圧源19に接続されている。そして、傾転アク
チュエータ16は、外部油圧源19から傾転シリンダ1
6A内に供給される傾転制御用の圧油により、傾転ピス
トン16Bによって斜板14(ピストン当接面14B)
を押圧し、該斜板14を傾転角θが大きくなる方向(図
4,7中の矢示A方向)に傾転させるものである。
【0033】一方、傾転アクチュエータ17の傾転シリ
ンダ17Aは、油通路20、後述のレギュレータ21等
を介して外部油圧源19に接続されている。そして、傾
転アクチュエータ17は、外部油圧源19の圧油がレギ
ュレータ21を介して傾転シリンダ17A内に供給され
ることにより、傾転ピストン17Bによって斜板14
(ピストン当接面14C)を押圧し、該斜板14を傾転
角θが小さくなる方向(図4,7中の矢示B方向)に傾
転させるものである。
【0034】21は傾転アクチュエータ17の傾転シリ
ンダ17Aに対する圧油の給排を制御するレギュレータ
で、該レギュレータ21は、ケーシング本体2の外周面
にボルト等を用いて取付けられた弁ハウジング22と、
該弁ハウジング22内に設けられた後述の容量制御弁2
3,28とにより大略構成されている。
【0035】23はレギュレータ21の弁ハウジング2
2内に設けられた手動操作式の容量制御弁で、該容量制
御弁23は、図3及び図4に示すように、弁ハウジング
22内に軸方向に摺動可能に設けられた円筒状のスリー
ブ24と、該スリーブ24内に摺動可能に挿嵌されたス
プール25とを有している。そして、スリーブ24の端
部には後述のフィードバックピン44が係合する係合溝
24Aが形成され、スプール25には、斜板14の傾転
角θを作業者等の手動操作によって設定するための操作
レバー26が連結されている。
【0036】ここで、弁ハウジング22と容量制御弁2
3との間には、外部油圧源19に接続されたポンプポー
ト22A、後述の容量制御弁28を介して傾転アクチュ
エータ17の傾転シリンダ17Aに接続された給排ポー
ト22B、タンク27に接続されたタンクポート22C
が設けられている。
【0037】そして、容量制御弁23は、操作レバー2
6によって中立位置(a)から切換位置(b)または
(c)に切換えられ、切換位置(b)に切換えられたと
きには、傾転アクチュエータ17の傾転シリンダ17A
をタンク27に連通させ、斜板14を傾転角θが大きく
なる方向(矢示A方向)に傾転させる。一方、切換位置
(c)に切換えられたときには、傾転アクチュエータ1
7の傾転シリンダ17Aを外部油圧源19に連通させ、
傾転アクチュエータ16の押圧力に抗して斜板14を傾
転角θが小さくなる方向(矢示B方向)に傾転させる構
成となっている。
【0038】28はレギュレータ21の弁ハウジング2
2内に設けられたフィードバック制御用の容量制御弁
で、該容量制御弁28は、弁ハウジング22内に軸方向
に摺動可能に設けられた円筒状のスリーブ29と、該ス
リーブ29内に摺動可能に挿嵌されたスプール30とを
有している。そして、スリーブ29の端部には後述のフ
ィードバックピン44が係合する係合溝29Aが形成さ
れ、スプール30には、弁ばね31と油圧パイロット部
32とが設けられ、該油圧パイロット部32は、パイロ
ット通路33を介して油圧ポンプの吐出側に接続されて
いる。
【0039】ここで、弁ハウジング22と容量制御弁2
8との間には、外部油圧源19に接続されたポンプポー
ト22D、傾転アクチュエータ17の傾転シリンダ17
Aに接続された給排ポート22E、容量制御弁23を介
してタンク27に接続されたタンクポート22Fが設け
られている。
【0040】そして、容量制御弁28は、油圧ポンプか
ら油圧パイロット部32に供給されるポンプ吐出圧に応
じて中立位置(d)から切換位置(e)または(f)に
切換えられ、傾転アクチュエータ17の傾転シリンダ1
7Aに対する圧油の給排を制御する。これにより、ポン
プ吐出圧に応じて油圧ポンプからの圧油の吐出量(ポン
プ容量)を制限し、エンジン等に過負荷が作用するのを
抑えることができる構成となっている。
【0041】41はレギュレータ21と斜板14との間
に設けられたフィードバック機構で、該フィードバック
機構41は、図3に示すように、ケーシング本体2に設
けられた開口部2C内に揺動可能に配設され、傾転アク
チュエータ17に対してレギュレータ21が行う圧油の
給排動作を、斜板14の傾転角θに応じてフィードバッ
ク制御するものである。ここで、フィードバック機構4
1は、図5に示すように、後述の支持ピン42、フィー
ドバックレバー43、フィードバックピン44、フィー
ドバックリンク45等により構成されている。
【0042】42は後述のフィードバックレバー43を
ケーシング本体2に揺動可能に支持する支持ピンで、該
支持ピン42は、例えば棒鋼材等を用いて円柱状に形成
されている。ここで、支持ピン42の軸方向両端部に
は、その外周面を切削することにより形成された平行な
2面の平面部42A,42Aがそれぞれ設けられてい
る。
【0043】そして、支持ピン42は、図3及び図6に
示すように、その軸方向両端部に設けられた各平面部4
2Aを、開口部2Cを挟んでケーシング本体2に設けら
れた凹溝2D,2Dに嵌合させることにより、ケーシン
グ本体2に対して廻止め状態に取付けられるものであ
る。
【0044】43は支持ピン42に揺動可能に支持され
たフィードバックレバーで、該フィードバックレバー4
3は、例えば鋼材等を用いてほぼ直方体状に形成されて
いる。そして、フィードバックレバー43の長さ方向中
央部には、支持ピン42が回転可能に挿通されるピン挿
通孔43Aが穿設され、フィードバックレバー43の長
さ方向両端側には、後述のフィードバックピン44が挿
通されるピン挿通孔43Bと、後述のフィードバックリ
ンク45が挿通されるリンク挿通孔43Cとが穿設され
ている。
【0045】44はフィードバックレバー43の長さ方
向一端側に固定されたフィードバックピンで、該フィー
ドバックピン44は、例えば棒鋼材等を用いて円柱状に
形成されている。ここで、フィードバックピン44の軸
方向中央部は、フィードバックレバー43のピン挿通孔
43Bに固定的に挿通され、軸方向両端側はフィードバ
ックレバー43から突出している。
【0046】そして、図3及び図6に示すように、フィ
ードバックピン44の軸方向一端側は、レギュレータ2
1を構成する容量制御弁23のスリーブ24に設けた係
合溝24Aに摺動可能に係合し、フィードバックピン4
4の軸方向他端側は、レギュレータ21を構成する容量
制御弁28のスリーブ29に設けた係合溝29Aに摺動
可能に係合する構成となっている。
【0047】45はフィードバックレバー43の長さ方
向他端側に固定されたフィードバックリンクで、該フィ
ードバックリンク45は、例えばばね鋼材等の弾性材料
を用いて形成されている。そして、フィードバックリン
ク45は、基端側がフィードバックレバー43のリンク
挿通孔43Cに固定的に挿通された基部45Aと、該基
部45Aから先に形成され撓み方向が薄肉な板ばね状と
なった板ばね部45Bと、該板ばね部45Bの先端に設
けられた球状突起45Cとにより構成されている。即
ち、フィードバックリンク45は、板ばね部45Bの弾
性によって振動を減衰(吸収)する弾性体として構成さ
れている。
【0048】ここで、上述の支持ピン42、フィードバ
ックピン44、フィードバックリンク45は、フィード
バックレバー43の長さ方向に沿って直線状に配置さ
れ、支持ピン42の軸中心とフィードバックピン44の
軸中心との間の距離L1と、支持ピン42の軸中心とフ
ィードバックリンク45の軸中心との間の距離L2とは
ほぼ等しい長さに設定されている。
【0049】46は斜板14の側面に固着されたフィー
ドバック用の係合溝で、該係合溝46は、図3及び図7
に示すように、斜板14の側面からフィードバックリン
ク45の球状突起45Cに向けて突出し、その突出端部
は二又状の凹溝部46Aとなっている。そして、係合溝
46の凹溝部46Aには、フィードバックリンク45の
球状突起45Cが隙間なく摺動可能に係合し、斜板14
の傾転動作は係合溝46を介してフィードバックリンク
45に伝えられる構成となっている。
【0050】即ち、斜板14が傾転すると、この斜板1
4の傾転動作が係合溝46を介してフィードバックリン
ク45に伝えられ、フィードバックレバー43は、支持
ピン42を支点として図6中の矢示C方向に揺動変位す
る。そして、この支持ピン42を支点としたリンクフィ
ードバックレバー43の揺動が、フィードバックピン4
4を介して容量制御弁23,28のスリーブ24,29
に伝えられ、これら各スリーブ24,29が軸方向に摺
動変位することにより、レギュレータ21に対するフィ
ードバック制御を行うことができる構成となっている。
【0051】この場合、フィードバックリンク45は係
合溝46を介して斜板14に常時連結されているため、
油圧ポンプの吐出脈動等によって斜板14が高周波振動
を発生したときには、この斜板14の振動がフィードバ
ックリンク45に伝わるが、フィードバックリンク45
は板ばね部45Bを有する弾性体として構成されている
ので、この板ばね部45Bの弾性によって斜板14から
伝わる振動を減衰することができる構成となっている。
【0052】本実施の形態による可変容量型斜板式油圧
ポンプは上述の如き構成を有するもので、以下、その作
動について説明する。
【0053】まず、エンジンによって回転軸5を回転駆
動すると、シリンダブロック8が回転軸5と一体に回転
することより、各ピストン11の端部に設けられたシュ
ー12は、シュー押え13によって斜板14の摺動面1
4Aに押付けられた状態で、該摺動面14A上を環状な
軌跡を描くように滑動する。
【0054】これにより、各ピストン11はシリンダブ
ロック8の各シリンダ9内で往復動し、各ピストン11
が上死点側から下死点側へと移動する間に作動油がシリ
ンダ9内に吸入され、各ピストン11が下死点側から上
死点側へと移動する間にシリンダ9内の作動油が加圧さ
れることにより、油圧ポンプから圧油が吐出する。
【0055】ここで、例えば油圧ポンプからの圧油の吐
出量(ポンプ容量)を小さくする場合には、作業者等が
レギュレータ21を構成する容量制御弁23の操作レバ
ー26を操作することにより、この容量制御弁23を中
立位置(a)から切換位置(c)に切換える。これによ
り、外部油圧源19から傾転アクチュエータ17の傾転
シリンダ17Aに傾転制御用の圧油が供給され、傾転ピ
ストン17Bが斜板14を押圧する。このため、斜板1
4は、傾転アクチュエータ16(傾転ピストン16B)
からの押圧力に抗して傾転角θが小さくなる方向(矢示
B方向)に傾転される。この結果、各ピストン11のス
トローク量が小さくなり、ポンプ容量を小さくすること
ができる。
【0056】そして、上述の如く傾転アクチュエータ1
7によって斜板14の傾転角θが変化するときに、フィ
ードバック機構41のフィードバックリンク45は、そ
の球状突起45Cを斜板14の係合溝46に係合させる
ことにより、斜板14の傾転動作に追従する。これによ
り、フィードバックレバー43は、斜板14の傾転角θ
に応じて支持ピン42を支点として矢示C方向に揺動す
る。そして、このフィードバックレバー43の揺動変位
が、フィードバックピン44を介して容量制御弁23の
スリーブ24に伝達され、該スリーブ24が軸方向に摺
動変位することにより、傾転アクチュエータ17(傾転
シリンダ17A)に対する圧油の供給を、操作レバー2
6によって設定した斜板14の傾転角θ(目標傾転角)
に応じてフィードバック制御することができる。
【0057】一方、油圧ポンプから吐出した圧油は、パ
イロット通路33を通じ、レギュレータ21を構成する
容量制御弁28の油圧パイロット部32に容量制御用の
パイロット圧として供給される。これにより、容量制御
弁28は、図8に示すポンプ出力馬力の特性線47に沿
って、ポンプ容量(圧油の吐出量)Qをポンプ吐出圧P
に応じて可変に制御する。
【0058】即ち、ポンプ吐出圧Pが上昇すると、容量
制御弁28の油圧パイロット部32に供給されるパイロ
ット圧が上昇することにより、スプール30が弁ばね3
1に抗して中立位置(d)から切換位置(f)に切換わ
る。これにより、外部油圧源19からの傾転制御用の圧
油が、傾転アクチュエータ17の傾転シリンダ17Aに
供給され、傾転アクチュエータ17の傾転ピストン17
Bが斜板14を押圧する。このため、斜板14は、傾転
アクチュエータ16からの押圧力に抗して傾転角θが小
さくなる方向(矢示B方向)に傾転されるので、ポンプ
容量Qを小さくすることができる。
【0059】そして、このときの斜板14の傾転動作
は、係合溝46を介してフィードバック機構41のフィ
ードバックリンク45に伝えられ、フィードバックレバ
ー43は、支持ピン42を支点として矢示C方向に揺動
する。そして、このフィードバックレバー43の揺動変
位が、フィードバックピン44を介して容量制御弁28
のスリーブ29に伝達され、該スリーブ29が軸方向に
摺動変位することにより、傾転アクチュエータ17に対
する圧油の供給を、ポンプ吐出圧Pによって設定された
斜板14の傾転角θ(目標傾転角)に応じてフィードバ
ック制御することができる。
【0060】そして、斜板14の傾転角θ(ポンプ容量
Q)がポンプ吐出圧Pに対応した状態となると、容量制
御弁28の油圧パイロット部32に供給されるパイロッ
ト圧と弁ばね31とがバランスすることにより、容量制
御弁28は中立位置(イ)へと復帰する。このようにし
て、ポンプ吐出圧Pとポンプ容量Qとの関係を、図8に
示す特性線47に沿って制御し、エンジン馬力を示す特
性線48よりも小さく抑えることにより、エンジンに過
負荷が作用してエンジンストールが発生するのを防止す
ることができる。
【0061】ここで、上述の如きレギュレータ21によ
るフィードバック制御を行うため、フィードバック機構
41のフィードバックリンク45(球状突起45C)
は、斜板14に設けた係合溝46に常時係合している。
このため、油圧ポンプの吐出脈動等によって斜板14が
高周波振動を生じると、この斜板14の振動が係合溝4
6を介してフィードバックリンク45に作用するように
なる。
【0062】しかし、本実施の形態によれば、フィード
バックリンク45に板ばね部45Bを設けることによ
り、該フィードバックリンク45を弾性体として構成し
ているので、斜板14が高周波振動を生じたとしても、
この振動をフィードバックリンク45の板ばね部45B
が弾性変形することによって減衰することができる。
【0063】これにより、フィードバックリンク45が
破損するのを抑え、その耐久性を高めることができる。
また、斜板14の振動がフィードバック機構41を介し
て容量制御弁23,28のスリーブ24,29に伝わる
のを抑えることにより、容量制御弁23,28の誤動作
を防止することができるので、斜板14の傾転角θに応
じたフィードバック制御を精度良く行うことができ、油
圧ポンプの信頼性を高めることができる。
【0064】また、本実施の形態によれば、フィードバ
ック機構41のフィードバックレバー43を支持ピン4
2に対して回転可能に取付け、この支持ピン42をケー
シング本体2に設けた凹溝2Dに固定する構成としてい
る。このため、フィードバックレバー43は、支持ピン
42を支点として円滑に揺動しつつ斜板14の傾転動作
に適正に追従することができ、フィードバックリンク4
5に伝えられた斜板14の傾転動作を、フィードバック
レバー43、フィードバックピン44を介してレギュレ
ータ21の容量制御弁23,28(スリーブ24,2
9)に的確に伝えることができる。これにより、レギュ
レータ21は、斜板14の傾転角θに応じて精度良くフ
ィードバック制御を行うことができる。
【0065】また、フィードバックリンク45の先端に
は球状突起45Cを設け、この球状突起45Cを、斜板
14に設けた係合溝46の凹溝部46Aに摺動可能に係
合させる構成としたので、フィードバックリンク45と
斜板14との間を隙間なく連結することができ、斜板1
4の傾転角θをフィードバックリンク45に正確に伝え
ることができ、フィードバック制御の精度を高めること
ができる。
【0066】次に、図9及び図10は本発明の第2の実
施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、フィードバッ
クリンクの先端に二又状の係合溝を設けると共に、該係
合溝に摺動可能に係合する球状突起を斜板に設けたこと
にある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施
の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を
省略するものとする。
【0067】図中、51は第1の実施の形態によるフィ
ードバック機構41に代えて本実施の形態に用いたフィ
ードバック機構で、該フィードバック機構51は、第1
の実施の形態によるものと同様に、支持ピン42、フィ
ードバックレバー43、フィードバックピン44、後述
のフィードバックリンク52等により構成されているも
のの、フィードバックリンク52の構成が、第1の実施
の形態によるフィードバックリンク45とは異なるもの
である。
【0068】52はフィードバックレバー43の長さ方
向他端側に固定されたフィードバックリンクで、該フィ
ードバックリンク52は、第1の実施の形態によるフィ
ードバックリンク45と同様にばね鋼材等の弾性材料を
用いて形成されている。そして、フィードバックリンク
52は、フィードバックレバー43のリンク挿通孔43
Cに固定的に挿通された基部52Aと、該基部52Aか
ら先に形成され撓み方向が薄肉な板ばね状となった板ば
ね部52Bと、該板ばね部52Bの先端に設けられた係
合溝52Cとにより構成され、該係合溝52Cは二又状
の凹溝部52Dを有している。
【0069】53は斜板14の側面に固着されたフィー
ドバック用の球状突起で、該球状突起53は、図10に
示すように、斜板14の側面からフィードバックリンク
52の係合溝52Cに向けて突出し、該係合溝52Cの
凹溝部52D間に摺動可能に係合する構成となってい
る。
【0070】本実施の形態は上述の如き構成を有するも
ので、本実施の形態においても、フィードバック機構5
1を構成するフィードバックリンク52に板ばね部52
Bを設けることにより、該フィードバックリンク52を
弾性体として構成しているので、斜板14が高周波振動
を生じたとしても、この振動をフィードバックリンク5
2の板ばね部52Bによって減衰することができる。こ
れにより、フィードバックリンク52の耐久性を高める
ことができる。また、斜板14の振動がフィードバック
機構51を介して容量制御弁23,28のスリーブ2
4,29に伝わるのを抑え、容量制御弁23,28の誤
動作を防止することができるので、油圧ポンプの信頼性
を高めることができる。
【0071】また、フィードバックリンク52の先端に
係合溝52Cを設け、この係合溝52Cの凹溝部52D
を、斜板14に設けた球状突起53に摺動可能に係合さ
せる構成としたので、フィードバックリンク52と斜板
14との間を隙間なく連結することができ、斜板14の
傾転角θをフィードバックリンク52に正確に伝えるこ
とにより、フィードバック制御の精度を高めることがで
きる。
【0072】なお、上述した各実施の形態では、ケーシ
ング1内に単一のシリンダブロック8、斜板14等が設
けられた油圧ポンプを例に挙げて説明したが、本発明は
これに限るものではなく、例えば単一のケーシング内に
シリンダブロック、斜板等が2個設けられたタンデム型
の油圧ポンプにも適用することができるものである。
【0073】また、上述した第1の実施の形態では、支
持ピン42とフィードバックピン44の軸中心間の距離
L1と、支持ピン42とフィードバックリンク45の軸
中心間の距離L2とをほぼ等しい長さに設定した場合を
例に挙げている。しかし、本発明はこれに限るものでは
なく、上述の距離L1とL2とを互いに異なる寸法に設
定してもよい。
【0074】さらに、上述した各実施の形態では、フィ
ードバック機構41(51)を構成するフィードバック
リンク45(52)を、ばね鋼材等を用いて形成するも
のとして説明したが、本発明はこれに限らず、例えば弾
性を有する樹脂材料を用いてフィードバックリンクを形
成してもよい。
【0075】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、レギュレータと斜板との間に設けられたフィード
バック機構のうち、斜板に連結されるフィードバックリ
ンクを、斜板から伝わる振動を減衰する弾性体により構
成したので、例えば油圧ポンプの吐出脈動等によって斜
板が高周波振動を生じ、この振動が斜板からフィードバ
ックリンクに伝わったとしても、フィードバックリンク
は自らの弾性によって振動を減衰することができる。
【0076】これにより、フィードバックリンクが振動
によって破損するのを抑え、該フィードバックリンクの
耐久性を高めることができる。また、斜板の振動がフィ
ードバック機構を介してレギュレータに伝わるのを抑え
ることができるので、レギュレータの誤動作を防止し、
斜板の傾転角に応じたフィードバック制御を精度良く行
うことができる。
【0077】また、請求項2の発明によれば、フィード
バックリンクを、弾性材料を板ばね状に形成することに
より構成したので、板ばね状となったフィードバックリ
ンクが、斜板からの振動によって弾性変形することによ
り、斜板の振動がフィードバック機構を介してレギュレ
ータに伝わるのを抑えることができる。
【0078】また、請求項3の発明によれば、フィード
バックリンクには球状突起を設け、斜板には該球状突起
に摺動可能に係合する係合溝を設ける構成としたので、
フィードバックリンクと斜板との間を、球状突起と係合
溝とを介して隙間なく連結することができる。これによ
り、斜板の傾転角をフィードバックリンクに正確に伝え
ることができ、フィードバック制御の精度を高めること
ができる。
【0079】さらに、請求項4の発明によれば、斜板に
は球状突起を設け、フィードバックリンクには該球状突
起に摺動可能に係合する係合溝を設ける構成としたの
で、フィードバックリンクと斜板との間を、係合溝とを
介して隙間なく連結することができ、斜板の傾転角をフ
ィードバックリンクに正確に伝えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による可変容量型斜
板式油圧ポンプを示す断面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた断面図であ
る。
【図3】図2中のレギュレータ、フィードバック機構等
を拡大して示す拡大断面図である。
【図4】傾転アクチュエータ、レギュレータ等の油圧系
統を示す油圧回路図である。
【図5】フィードバック機構を単体で示す斜視図であ
る。
【図6】フィードバック機構、レギュレータを構成する
容量制御弁のスリーブ等を図3中の矢示VI−VI方向から
みた拡大断面図である。
【図7】フィードバック機構のフィードバックリンク、
斜板の係合部材等を図3中の矢示VII−VII方向からみた
断面図である。
【図8】可変容量型斜板式油圧ポンプのポンプ吐出圧と
ポンプ容量との関係を示す特性線図である。
【図9】第2の実施の形態によるフィードバック機構を
単体で示す図5と同様の斜視図である。
【図10】第2の実施の形態によるフィードバック機構
のフィードバックリンク、斜板の球状突起等を示す図7
と同様の断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 5 回転軸 8 シリンダブロック 9 シリンダ 11 ピストン 12 シュー 14 斜板 14A 摺動面 16,17 傾転アクチュエータ 21 レギュレータ 23,28 容量制御弁 41,51 フィードバック機構 42 支持ピン 43 フィードバックレバー 44 フィードバックピン 45,52 フィードバックリンク 45B,52B 板ばね部 45C,53 球状突起 46,52C 係合溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H045 AA04 AA10 AA12 AA24 BA12 BA28 BA38 CA13 CA22 DA25 3H070 AA01 BB04 CC01 CC07 DD56

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空なケーシングと、該ケーシング内に
    回転可能に設けられた回転軸と、周方向に離間して軸方
    向に延びる複数のシリンダが穿設され前記ケーシング内
    で該回転軸と一体に回転するシリンダブロックと、該シ
    リンダブロックの各シリンダに往復動可能に挿嵌された
    複数のピストンと、該各ピストンの端部に装着されたシ
    ューが摺動する摺動面を有し、前記ケーシング内に傾転
    可能に設けられた斜板と、傾転制御用の圧油が給排され
    ることにより該斜板を傾転させる傾転アクチュエータ
    と、該傾転アクチュエータに対する圧油の給排を制御す
    るレギュレータと、該レギュレータと前記斜板との間に
    設けられレギュレータによる圧油の給排を前記斜板の傾
    転角に応じてフィードバック制御するフィードバック機
    構とからなる可変容量型斜板式油圧ポンプにおいて、 前記フィードバック機構は、支持ピンを介して前記ケー
    シングに揺動可能に支持されたフィードバックレバー
    と、前記支持ピンを挟んで該フィードバックレバーの長
    さ方向一側に設けられ前記レギュレータに連結されるフ
    ィードバックピンと、前記支持ピンを挟んで前記フィー
    ドバックレバーの長さ方向他側に設けられ前記斜板に連
    結されるフィードバックリンクとにより構成し、 前記フィードバックリンクは、前記斜板から伝わる振動
    を減衰するため弾性体を用いて構成したことを特徴とす
    る可変容量型斜板式油圧ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記フィードバックリンクは、弾性材料
    を板ばね状に形成することにより構成してなる請求項1
    に記載の可変容量型斜板式油圧ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記フィードバックリンクには球状突起
    を設け、前記斜板には該球状突起に摺動可能に係合する
    係合溝を設ける構成としてなる請求項1または2に記載
    の可変容量型斜板式油圧ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記斜板には球状突起を設け、前記フィ
    ードバックリンクには該球状突起に摺動可能に係合する
    係合溝を設ける構成としてなる請求項1または2に記載
    の可変容量型斜板式油圧ポンプ。
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