JP3320263B2 - 管体保持装置 - Google Patents

管体保持装置

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JP3320263B2
JP3320263B2 JP17478895A JP17478895A JP3320263B2 JP 3320263 B2 JP3320263 B2 JP 3320263B2 JP 17478895 A JP17478895 A JP 17478895A JP 17478895 A JP17478895 A JP 17478895A JP 3320263 B2 JP3320263 B2 JP 3320263B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は管体同士の突き合わせや
嵌め合いによる接続部の外周部を締結し、管体の接続状
態を保持する管体保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】管体同士は周知のように、フランジ接合
や突き合わせや嵌め合いにより接続されている。フラン
ジ接合は圧力がかかる管体の接続などに広く採用されて
いるが、空調や換気分野でのダクトや排気管などは、中
には突き合わせにより接続されているものもあるが大半
は嵌め合いにより接続されている。いずれにしろ、管体
同士の接続部には溶接接続する場合を除き、接続状態を
保持する保持手段が必要である。
【0003】例えば実開平7―8684号には、フラン
ジ接合に用いる保持手段としての連結クランプが示され
ている。これは、管体の接続端に形成され接続により接
合された二つのフランジを接合状態のまま外周と両側と
を円筒面状のバンド板により抱き締めネジにより締め付
けるものである。この公報によるものでは、フランジに
対するバンド板の嵌合を容易にし、嵌合後の保持力を高
めるためにバンド板の両側に複数のガイドが外側に向っ
て延出されている。
【0004】突き合わせや嵌め合いによる接続に用いる
保持手段には、パイプ同士の接続やパイプとホースなど
の接続など接続相手に応じたものが種々あるが、それら
のいずれも基本的には接続箇所の外周を周回させる開放
ループ型に構成した帯状や線状のバンドをボルト・ナッ
トやウォームネジ或いはバックルやトグル機構により締
め付けるようにしたものである。
【0005】また、例えば換気装置の排気ダクトと排気
管との接続など空調関係の分野では、管体同士は嵌め合
いで接続し、接続部を非定形のゴム質(ブチルテープ)
や粘土質の柔構造テープやパテをシール材として接続部
の外周に被着させ、この外側にさらにアルミテープなど
の金属テープを巻付けて接続状態を保持する仕方が広く
行なわれている。柔構造テープ自体には接着力はない
が、接続部の段差や隙間を容易に埋めることができ、接
続部の気密を保持することができる。さらにその外側に
巻かれる金属テープには接着力があり、しかも気密性も
あるため接続部を跨いで管体同士の外周に金属テープを
被着させることにより、管体の接続状態を保持すること
ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】突き合わせや嵌め合い
により接続される管体同士の接続状態を保持する上記し
た従来の保持手段は、管体の接続端同士に跨がせて管体
間を繋ぐようにして装着するか、外嵌めした管体の外周
に装着して内嵌めにした管体を共締めにするかのいずれ
かにより機能するものである。そのため接続する管体の
外径や形状が異る場合には接続部に外径による段差や形
状による凹凸ができ、保持手段側の保持機能を果たす当
り面が管体に当らなくなり、保持機能を果たさず適用で
きないといった問題点がある。
【0007】接続する管体の外径や形状が異ることは換
気や空調分野ではごく一般的なことで、例えばテーパ状
の管体である換気装置の接続口に金属や樹脂の管体であ
る排気管等のダクトを外嵌合により接続することも多く
行なわれている。また、ダクトが樹脂の場合には、設備
の都合で肉厚の異るものを使用することもある。
【0008】このような場合には、従来技術で述べた柔
構造テープと金属テープを使って接続部を保持する仕方
が比較的有効である。しかし、この方法も柔構造テープ
にはそもそも接着性がないため、金属テープを巻付ける
までその位置を保持していなくてはならず、作業性が低
いといった問題点があるほか、一方の管体に対する他方
の管体の外径の違いが大きかったり、接続部近くに凹凸
が有ったりすると厄介な作業になる。即ち、管体の外径
の違いが大きいと接続部の段差も大きくなり、柔構造テ
ープや金属テープに皺や隙間ができ易く、この隙間を無
くすように施工することは難しくかなり手間がかかる。
また、テープ類を巻着する作業は天井や壁面近くの狭隘
な場所の場合、困難性が増し場所によっては機能低下を
招いても切り張りしなくてはならないこともある。さら
には、場所によっては管体同士の中心線を若干ずらして
突き合わせにより接続したい場合もあるが、このような
接続状態の維持はこの方法でも、前記した保持手段によ
っても無理である。
【0009】本発明は上記した従来の問題点を解消する
ためになされたもので、その課題とするところは、相互
の外径が異なっていても、凹凸が接続部に近接する位置
に有っても管体同士の突き合わせや嵌め合いによる接続
状態をしっかりと保持できる管体保持装置を得ることで
あり、相互の外径が違ったり、中心線位置が若干ずれた
り、或いは形状がテーパ状であったりする管体の突き合
わせや嵌め合いによる接続状態をしっかり保持できる管
体保持装置を得ることであり、その管体保持装置の多機
能化を推進することであり、その管体保持装置の使い易
さや装着性を向上させることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に請求項1の発明は、接続した管体同士の接続部の外周
に巻着可能に形成した帯状のバネ板よりなる開放ループ
状の胴部の両端縁に、胴部より外方に突き出し、自由端
側が胴部より内側に曲げ込まれ、接続部に近接する各管
体の外周に当る多数のフィンガー部を全周にわたり放射
状に一体に構成し、各フィンガー部の個々にバネ力によ
る保持機能を付与し、胴部には該胴部の巻き締めと弛緩
を可能とする締結手段を設ける手段を採用する。
【0011】前記課題を達成するために請求項2の発明
は、請求項1にかかる手段における胴部とフィンガー部
の内周面に接続部の気密や断熱をはかる可撓のパットを
装着する手段を採用する。
【0012】前記課題を達成するために請求項3の発明
は、請求項1にかかる手段における締結手段を、胴部を
周回するバンドとこのバンドを巻き締めたり弛緩させる
ネジとからなるネジ締め式又は、胴部への被着によりそ
の胴部を弾性力で緊縛するバネ締め式のいずれかにする
手段を採用する。
【0013】
【作用】請求項1にかかる前記手段では、突き合わせ又
は嵌め合いにより接続した管体同士の接続部の外周に締
結手段を弛めた状態で胴部を巻着し、締結手段で胴部を
巻き締めてやれば、開放ループ状の胴部が縮小し接続部
の外周を締め付ける。これとともに、胴部の両端縁に構
成したフィンガー部にも締付力が作用し、各フィンガー
部の自由端側が接続部に近接する各管体の外周をバネ力
による面圧で掴み込む。フィンガー部は個々に半径方向
へのバネ力による保持機能を持っているため、一方の管
体と他方の管体の外径が違っていても、あるいは一方の
管体の形状がテーパ形状であっても、さらには接続部近
傍に凹凸があっても、それらに対応するフィンガー部は
個々に弾性変形して追随して馴染み、フィンガー部全体
で管体に対する保持機能を果たすことになる。
【0014】請求項2にかかる前記手段では、請求項1
にかかる作用とともに、管体同士の接続部に気密性や断
熱性を管体の保持とともに付与することができる。
【0015】請求項3にかかる前記手段では、請求項1
にかかる作用とともに、胴部の巻き締めあるいは弛緩の
操作がネジ締め又は弾性力による緊縛により行なうこと
ができ、管体への着脱がしやすくなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 実施例1. 図1はこの実施例1の管体保持装置の基体部分の斜視図
であり、図2は同じく管体保持装置の締結手段の斜視図
である。この管体保持装置は、図1と図2に示すように
基体部分1と締結手段2とから構成されている。基体部
分1は、図3に示すように例えば嵌め合いにより接続さ
れる管体3,4同士の接続部5の外周に巻着可能に形成
された帯状のバネ板よりなる自由端同士が重なり合った
開放ループ状の胴部6と、この胴部6の両端縁に一体に
構成され放射状に配列した多数のフィンガー部7とから
なる。
【0017】胴部6の両端縁に構成された各フィンガー
部7は、胴部6からその中心線方向に突き出し、自由端
側が胴部6より内側に曲げ込まれたバネ片としてそれぞ
れ独立状に構成され、個々に半径方向と中心線方向とに
弾性変形するバネ片として機能する。各フィンガー部7
の基部側は胴部6の外径より外方へ曲面をなして膨らん
でいて、自由端は円弧状に外側へ曲げられている。自由
端側のこの円弧状の曲げ部分は管体3,4に対する当り
面8を構成し、各フィンガー部7のこの当り面8をつな
いでできる円弧は基体部分1における最小径の部分とな
っている。即ち、図4に示すように基体部分1の断面形
状は、胴部6による平坦部の両横にフィンガー部7によ
る山がそれぞれ付いた概ね波形となっている。
【0018】この基体部分1は帯状のバネ鋼材の対向す
る長辺に所定のピッチで胴部6となる中央を残して幅方
向へ切り込み又はスリットや切欠きを打ち抜いた後に、
フィンガー部7を成形し、全体を両端の自由端が重なり
合うリング状に成形して得られる。フィンガー部7には
その形状や寸法(幅及び長さ)によって、必要に応じた
バネ特性を付与することができる。例えば、図5のイ,
ロ,ハに示すような形状及び構成のフィンガー部7によ
れば、当り面8の管体3,4に対する面圧すなわち保持
力を高く設定することができ、また図6のイ,ロ,ハに
示すような形状及び構成のフィンガー部7によれば、当
り面8の管体3,4に対する面圧を低く設定することが
できる。
【0019】図5と図6に示したフィンガー部7につい
て若干の説明を加えると、図5におけるイは自由端側ほ
ど幅を小さくしたもので、ロとハはイに示した形状のフ
ィンガー部7の中央長手方向に凸条9や切り起こし10
によるリブ構造を形成したものである。また、図6にお
けるイは基部側から自由端までの幅を同幅として、スリ
ット11により各フィンガー部7を分離させたものであ
る。図6のロ及びハは自由端より基部側の幅を小さくし
たもので、ロに示したものは中央部の幅が最も小さく、
ハに示したものは基部の両側を部分的に小幅にしたもの
である。このロ,ハのようにスリット11の奥がR形状
や180度より大きい角度の円弧にすることは、成形時
の引張応力を分散することができ、製造における歩留ま
りの向上を図りうる利点もある。なお、図7に示すよう
に両側のスリット11を深くして、スリット11の最深
部を帯材の幅方向の中央に寄せるようにすれば、スリッ
ト11の最深部にR加工12を施す場合には加工部分が
中央部に集合するので加工性が向上する。
【0020】フィンガー部7は両側に付いて対称の構成
でも良いが、図5や図6,7に示したように一端側のフ
ィンガー部7に対して他端側のフィンガー部7を千鳥配
列させても良い。千鳥配列にすることにより胴部6の両
端縁のフィンガー部7が対応する位置関係からはずれる
ことになる。従って、硬いバネ鋼材でもフィンガー部7
の加工において割れや折れを少なくすることができると
ともに、締結手段2による胴部6にかかる締結作用がそ
のまま両端縁の各フィンガー部7に同等にかからず、ま
た、一方のフィンガー部7のバネ力の作用が他方のフィ
ンガー部7にかかることが少なくなり、両端縁のフィン
ガー部7の管体3,4への対応に関する独立性が増すこ
とになる。
【0021】上記したいずれのフィンガー部7も両側に
ついて同形同寸法であるが、外径が大きく違う管体3,
4同士の接続に専用に用いる管体保持装置を構成する場
合には、図8に示すようにフィンガー部7を左右非対称
に構成してもよい。この場合、一方のフィンガー部7の
当り面8をつないだ円弧の内径は、他方のフィンガー部
7の当り面8をつないだ円弧の内径より大きくし、内径
の大きい方に外径の大きい管体3を、内径の小さい方に
外径の小さい方の管体4を嵌めるようにすれば良い。
【0022】締結手段2は、図2に示すように胴部6を
周回するワイヤループ13の一端にナット部材14を固
定し、他端にこのナット部材14にねじ込んだネジ棒1
5の端を回転可能に抜け止め固定した構成である。この
実施例のものは並列する二本のワイヤループ13を備
え、基体部分1の胴部6に設けた数箇所の切起し片によ
りワイヤループ13が胴部6の外周面を周回し周方向へ
回すことができるように装着されている。これによりネ
ジ棒15の位置を胴部6の円周上のどの位置にももって
いくことができる。締結手段2は基体部分1の胴部6を
巻き締める機能部品であり、上記した構成のものの他に
も例えば、図9に示すような両端にフック16を付けた
コイルバネ17やS状バネで構成することもでき、また
図10に示すような金属バンド18をウォーム19の回
転により締め付け又は弛めるウォーム式の締結バンドで
も良い。
【0023】上記した管体保持装置は、突き合わせ又は
嵌め合いにより接続する管体3,4の接続状態の保持に
機能するが、以下では主として嵌め合いにより接続する
管体3,4に適用した場合について説明する。まず、接
続前の管体3,4の一方の管体3の接続端側にフィンガ
ー部7を通しておいてから、管体3,4同士を図11に
示すように嵌め合いにより接続する。基体部分1を管体
3に対して移動させ、管体3,4同士の接続部5を胴部
6が周回し、両側のフィンガー部7がそれぞれ各管体
3,4の接続端側に位置するようにする。この状態で締
結手段2のネジ棒15を回し、締結手段2により胴部6
を巻き締めれば良い。胴部6は自由端の重なり合いを増
加させながらその径を縮小していき接続部5の外周にし
っかりと被着される(図12参照)。
【0024】装着の途中において胴部6が巻き締められ
ていくにつれ、両側の各フィンガー部7の当り面8が各
管体3,4の外周に当り、さらなる締め付けにより各フ
ィンガー部7は半径方向と管体3,4の中心線方向とに
弾性変形していき、その当り面8においてバネ力で各管
体3,4の接続端側の外周を掴み込み、管体3,4を接
続状態にしっかりと保持する。フィンガー部7は個々に
半径方向へのバネ力による保持機能を持っているため、
図12に示すように一方の管体3と他方の管体4の外径
がかなり違っていても、あるいは一方の管体3の形状が
例えばテーパ形状であっても、さらには接続部5近傍に
凹凸があっても、それらに対応するフィンガー部7は個
々に弾性変形して追随してその形状に馴染むことにな
り、フィンガー部7全体で管体3,4に対する保持機能
を果たすことができる。この管体保持装置は管体3,4
を周回させたりする操作なしに機能させることができ、
また、締結手段2のネジ棒15の位置を締め易い位置に
することができるので、天井や壁面に近接するような狭
隘な場所でも容易に装着作業をすることができる。ま
た、単純に管体3,4同士を突き合わせにして接続する
ことは実際には稀であるものの、このような場合でも上
述した機能を発揮させることができる。
【0025】この管体保持装置の基本的な機能は上述の
通りであるが、図1や図4に示すように胴部6とフィン
ガー部7の内周面に接続部5の気密や断熱をはかる可撓
のパットを装着することにより、換気や空調分野のダク
ト等の接続部5の保持に有効に機能する管体保持装置を
構成することができる。即ち、フィンガー部7の先端よ
り若干外に張り出す位の幅のシールテープを基体部分1
の内周全体に接着又は非接着で装着することにより気密
保持パット20を構成する。これにより各フィンガー部
7の当り面8によるバネ力が気密保持パット20を挟み
付ける状態で管体3,4に作用し、接続部5の保持とと
もに接続部5の気密を保持することができる。従って、
このような管体保持装置によれば従来のような柔構造テ
ープによるシール作業は不要になる。また、気密保持パ
ット20と同様にして可撓の断熱パットを装着すれば、
接続部5の保持とともに接続部5の断熱も図ることがで
き、冷暖房に関係する管体3,4同士の管体保持装置と
して利用することができる。
【0026】実施例2. 図13により示す実施例2の管体保持装置は、図3に示
したような接続する管体3と管体4とに個別に対応しう
る二つの保持部により管体3,4の接続状態を保持しよ
うとする技術的思想を具現化したものである。即ち、図
13に示すようにこの実施例2の管体保持装置は、接続
する管体3の一方の接続端の外周を周回し、自由端同士
の締結によりその管体3の接続端の外周を締結できるバ
ネ鋼材等の弾性材よりなる第1の帯状のバンド部21
と、管体4の他方の接続端の外周を周回し、自由端同士
の締結により当該管体4の接続端の外周を締結する弾性
材よりなる第2の帯状のバンド部22とを備えている。
【0027】第1のバンド部21と第2のバンド部22
とは同一中心線上において隣接しており、これらのバン
ド部21,22と一体の橋絡構造23により数箇所にお
いて連結している。従って、装置全体の外観は外周の一
部が開放し、中心線方向の中央部に可撓構造を持つ筒体
となっている。第1のバンド部21と第2のバンド部2
2とは、いずれもその開放部の自由端の双方に形成した
外側へ突出するフランジ24同士をボルト・ナット25
による締結手段により締め付けることによりそれぞれ管
体3,4の外周に被着でき、フランジ24同士の締め加
減により、それぞれの管体3,4の外周に応じて管体
3,4の外周にしっかりと被着させることができる。
【0028】橋絡構造23は、第1と第2のバンド部2
1,22の上記した動作を個別的に許容する重要な連結
構造で、図14に示すように正面形状がU字状の連結構
造として構成しても、図15に示すように各目が菱型の
編目構造の連結構造としても良い。要するに橋絡構造2
3は、第1のバンド部21と第2のバンド部22との間
隔はこれを保持し、第1のバンド部21と第2のバンド
部22の半径方向の弾性変形については自体の弾性撓み
でこれを吸収する構造であれば良い。図14,15に示
したような橋絡構造23は第1のバンド部21と第2の
バンド部22との若干の中心線のずれも自体の弾性撓み
で許容する特徴がある。
【0029】上記した実施例2の管体保持装置は、突き
合わせ又は嵌め合いにより接続する管体3,4の接続状
態の保持に機能するが、以下では主として嵌め合いによ
り接続する管体3,4への適用について説明する。ま
ず、接続前の管体3,4の一方の管体3の接続端側に各
バンド部21,22を通しておいてから、管体3,4同
士を嵌め合いにより接続する。全体を管体3,4に対し
て移動させ、管体3,4同士の接続部5を橋絡構造23
が跨ぎ各バンド部21,22がそれぞれ各管体3,4の
接続端側に位置するようにする。この状態でそれぞれの
フランジ24を締結手段のボルト・ナット25により締
め付け、第1のバンド部21と第2のバンド部22を個
別に対応する管体3,4の外周にしっかりと被着させれ
ば良い(図16参照)。
【0030】接続部5に段差ができない外径が同じの管
体の接続では橋絡構造23は単なる連結構造で、バンド
部21,22相互を連結する機能を果たすだけである。
しかし、外径の違う管体3,4が接続された場合や、管
体3,4同士の中心線が若干ずれて接続される場合に
は、橋絡構造23が弾性撓み機能を発揮し、各バンド部
21,22が当該管体3,4の外径や変位に応じで締結
機能を果たすことを許容することになる。この管体保持
装置も実施例1で示したものと同様に管体3,4を周回
させたりする操作なしに機能させることができ、また締
結手段の位置を締め易い位置にすることができるので、
天井や壁面に近接するような狭隘な場所でも容易に装着
作業を行なうことができる。また、単純に管体3,4同
士を突き合わせにして接続することは実際には稀である
ものの、このような場合でも上述した機能を発揮させる
ことができる。
【0031】この管体保持装置の基本的な機能は上述の
通りであるが、図17に示すように第1と第2のバンド
部21,22の少なくとも片方のバンド部21の反連結
側の端縁の全周に一定間隔のスリット26を幅方向に形
成することにより、一方又は双方がテーパ形状の図18
に示すような管体27の接続部5の保持に有効に機能す
る管体保持装置を構成することができる。即ち、スリッ
ト26を設けることによりバンド部21の端部の半径方
向の拡開が可能になり、テーバ状の管体27の外周にも
馴染み易く広い接触面積でこうした形状の管体27を保
持することができる。なお、第1と第2のバンド部2
1,22の一部に図19に示すような円形等の調整構造
28を耳状に形成することにより、調整構造28の弾性
変形を利用して外径の大小に幅のある管体3,4の接続
保持も可能にすることができる。
【0032】さらに、図13に示したように装置の内周
面に接続部5の気密や断熱をはかる可撓のパットを装着
することにより、換気や空調分野のダクト等の接続部5
の保持に有効に機能する管体保持装置を構成することが
できる。即ち、装置全体とほぼ同幅のシールテープを内
周全体に接着又は非接着で装着することにより実施例1
で示したような気密保持パット20を構成する。これに
より各バンド部21,22による締付力が気密保持パッ
ト20を挟み付ける状態で管体3,4に作用し、接続部
5の保持とともに接続部5の気密を保持することができ
る。従って、従来のような柔構造テープによるシール作
業は不要になる。また、気密保持パット20と同様にし
て可撓の断熱パットを装着すれば、接続部5の保持とと
もに接続部5の断熱も図ることができ、冷暖房に関係す
る管体3,4同士の管体保持装置として利用することが
できる。
【0033】
【発明の効果】以上実施例による説明からも明らかなよ
うに、請求項1の発明によれば相互の外径が異なってい
ても、凹凸が接続部に近接する位置に有っても管体同士
の突き合わせや嵌め合いによる接続状態をしっかりと保
持できる管体保持装置が得られる。
【0034】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
にかかる効果とともに管体同士の接続部を気密性や断熱
性をもって保持することができ、管体保持装置の多機能
化を推進できる。
【0035】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
にかかる効果とともに、胴部の巻き締めあるいは弛緩の
操作がネジ締め又は弾性力による緊縛により行なうこと
ができ、使い易さや装着性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例としての管体保持装置の基
体部分の斜視図である。
【図2】 同じく実施例の締結手段の斜視図である。
【図3】 この発明の実施例の管体保持装置を適用する
管体同士の接続状態を示す断面図である。
【図4】 実施例の管体保持装置の拡大断面図である。
【図5】 実施例の管体保持装置の種々のフィンガー部
の構成をそれぞれ示す展開平面図である。
【図6】 実施例の管体保持装置の種々のフィンガー部
の構成をそれぞれ示す展開平面図である。
【図7】 実施例の管体保持装置の他のフィンガー部の
構成を示す展開平面図である。
【図8】 この発明の他の実施例としての管体保持装置
の構成を装着状態で示す断面図である。
【図9】 実施例の管体保持装置の他の締結手段を示す
平面図である。
【図10】 実施例の管体保持装置のさらに他の締結手
段を示す平面図である。
【図11】 実施例の管体保持装置の装着操作を示す断
面図である。
【図12】 実施例の管体保持装置を装着状態で示す断
面図である。
【図13】 この発明の実施例としての管体保持装置の
斜視図である。
【図14】 図13の管体保持装置の橋絡構造の拡大図
である。
【図15】 橋絡構造の他の実施例を示す部分拡大図で
ある。
【図16】 図13の管体保持装置の装着状態の断面図
である。
【図17】 この発明にかかる管体保持装置の他の実施
例を示す側面図である。
【図18】 実施例の管体保持装置を適用する管体の断
面図である。
【図19】 この発明にかかる管体保持装置の他の実施
例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 基体部分、2 締結手段、3 管体、4 管体、5
接続部、6 胴部、7 フィンガー部、20 気密保
持パット、21 バンド部、22 バンド部、23 橋
絡構造、25 ボルト・ナット、26 スリット。
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 完児 愛知県額田郡額田町大字牧平字岩田3番 41 (72)発明者 石原 慎太郎 愛知県額田郡額田町大字牧平字岩田3番 41 (56)参考文献 特開 平6−346991(JP,A) 特開 昭50−74228(JP,A) 実開 平7−8684(JP,U) 実開 昭52−169117(JP,U) 実公 昭50−1615(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 23/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続した管体同士の接続部の外周に巻着
    可能に形成した帯状のバネ板よりなる開放ループ状の胴
    部の両端縁に、該胴部より外方に突き出し、自由端側が
    胴部より内側に曲げ込まれ、上記接続部に近接する上記
    各管体の外周に当る多数のフィンガー部を全周にわたり
    放射状に一体に構成し、その各フィンガー部の個々にバ
    ネ力による保持機能を付与するとともに、上記胴部には
    該胴部の巻き締めと弛緩を可能とする締結手段を設けた
    ことを特徴とする管体保持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の管体保持装置であっ
    て、その胴部とフィンガー部の内周面に接続部の気密や
    断熱をはかる可撓のパットを装着したことを特徴とする
    管体保持装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の管体保持装置であっ
    て、その締結手段が胴部を周回するバンドとこのバンド
    を巻き締めたり弛緩させるネジとからなるネジ締め式又
    は、胴部への被着によりその胴部を弾性力で緊縛するバ
    ネ締め式のいずれかである管体保持装置。
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