JPH08303239A - 自動車用排気系の継手装置 - Google Patents
自動車用排気系の継手装置Info
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- JPH08303239A JPH08303239A JP11284395A JP11284395A JPH08303239A JP H08303239 A JPH08303239 A JP H08303239A JP 11284395 A JP11284395 A JP 11284395A JP 11284395 A JP11284395 A JP 11284395A JP H08303239 A JPH08303239 A JP H08303239A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車用排気系に取り付けられる第1の排気
管と第2の排気管を同軸状態で接続する自動車用排気系
の継手装置において、部品点数が少ないことによる重量
及びコスト的な有利性と、継手がコンパクトであること
によるレアウト自由度の確保と、溶接等が無いことによ
る排気管の耐久強度や信頼性の確保と、全周シールを行
なわないことによる交換時の脱着容易性を併せて達成す
ること。 【構成】 第1の排気管1と第2の排気管2の重合部を
外方から締め付けるクランプを、管の周方向に均一に締
結できる板巻クランプ4とし、第2の排気管2の管端部
から軸方向に延びるスリット3を、差し込み拡開部2a
の周上にただ1箇所のみ形成し、且つ、締結前のスリッ
ト幅tを、第2の排気管2の拡開部2aの内周全長から
スリット幅tを除いた長さが第1の排気管1の外周全長
とほぼ一致するように設定した。
管と第2の排気管を同軸状態で接続する自動車用排気系
の継手装置において、部品点数が少ないことによる重量
及びコスト的な有利性と、継手がコンパクトであること
によるレアウト自由度の確保と、溶接等が無いことによ
る排気管の耐久強度や信頼性の確保と、全周シールを行
なわないことによる交換時の脱着容易性を併せて達成す
ること。 【構成】 第1の排気管1と第2の排気管2の重合部を
外方から締め付けるクランプを、管の周方向に均一に締
結できる板巻クランプ4とし、第2の排気管2の管端部
から軸方向に延びるスリット3を、差し込み拡開部2a
の周上にただ1箇所のみ形成し、且つ、締結前のスリッ
ト幅tを、第2の排気管2の拡開部2aの内周全長から
スリット幅tを除いた長さが第1の排気管1の外周全長
とほぼ一致するように設定した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用排気系に取り
付けられる第1の排気管と第2の排気管を同軸状態で接
続する自動車用排気系の継手装置に関する。
付けられる第1の排気管と第2の排気管を同軸状態で接
続する自動車用排気系の継手装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用排気系の継手装置として
は、例えば、下記に列挙するようなものが知られてい
る。
は、例えば、下記に列挙するようなものが知られてい
る。
【0003】(1) フランジ継手 第1の排気管と第2の排気管とのそれぞれに設けられる
フランジと、継手部からのガス漏れ防止のためのシール
材と、2つのフランジ同士を連結するボルト・ナットを
主構成とする(例えば、実開平4−71889号公報,
実開昭53−80124号公報,実開昭53−1589
26号公報等)。
フランジと、継手部からのガス漏れ防止のためのシール
材と、2つのフランジ同士を連結するボルト・ナットを
主構成とする(例えば、実開平4−71889号公報,
実開昭53−80124号公報,実開昭53−1589
26号公報等)。
【0004】(2) 差し込み継手 第1の排気管と複数のスリットが軸方向に形成された第
2の排気管とを差し込み、その重合部をクランプで締結
し、シーリング材の注入等により管全周にわたるガス漏
れ対策を施す(例えば、実開平3−84495号公報,
実開昭62−176425号公報,実開平3−1712
8号公報,実開昭60−123493号公報等) 。
2の排気管とを差し込み、その重合部をクランプで締結
し、シーリング材の注入等により管全周にわたるガス漏
れ対策を施す(例えば、実開平3−84495号公報,
実開昭62−176425号公報,実開平3−1712
8号公報,実開昭60−123493号公報等) 。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動車用排気系の継手装置にあっては、下記に列挙
するような問題点がある。
来の自動車用排気系の継手装置にあっては、下記に列挙
するような問題点がある。
【0006】(1) フランジ継手 ・構成部品が多く(フランジ2個,ガスケット,ボルト
・ナット2個)、商品が高価で、溶接のための加工費が
高い。
・ナット2個)、商品が高価で、溶接のための加工費が
高い。
【0007】・構成部品が多く、重量が重くなる。
【0008】・フランジが大きく、継手部をレイアウト
する上で制約を受ける。
する上で制約を受ける。
【0009】・フランジを排気管に溶接した場合、溶接
部により排気管の耐久強度や信頼性が低下する。
部により排気管の耐久強度や信頼性が低下する。
【0010】(2) 差し込み継手 ・ガス漏れ対策のためのシール材注入用ビードやシール
リング設定幅を確保しなければならないため、クランプ
幅やストレート配管部を加えた継手長が長くなり、配管
レイアウト上、設定位置の制約を受ける。
リング設定幅を確保しなければならないため、クランプ
幅やストレート配管部を加えた継手長が長くなり、配管
レイアウト上、設定位置の制約を受ける。
【0011】・シーリング材によりガス漏れ対策をした
場合、シーリング材が内外管の周上に固形化され、交換
時に脱着性が非常に悪くなるし、また、かなりの圧力を
かけてシーリング材が注入されるため、シーリング材が
管内面からはみ出し、後方のマフラ内に侵入して異音の
原因となる。
場合、シーリング材が内外管の周上に固形化され、交換
時に脱着性が非常に悪くなるし、また、かなりの圧力を
かけてシーリング材が注入されるため、シーリング材が
管内面からはみ出し、後方のマフラ内に侵入して異音の
原因となる。
【0012】・Uボルトタイプのクランプで締め付けを
行なった場合、対角上に圧縮するような締め付けとなる
ため、排気管が扁平状に変形する。
行なった場合、対角上に圧縮するような締め付けとなる
ため、排気管が扁平状に変形する。
【0013】本発明は、上記課題に着目してなされたも
ので、第1の目的とするところは、自動車用排気系に取
り付けられる第1の排気管と第2の排気管を同軸状態で
接続する自動車用排気系の継手装置において、部品点数
が少ないことによる重量及びコスト的な有利性と、継手
がコンパクトであることによるレアウト自由度の確保
と、溶接等が無いことによる排気管の耐久強度や信頼性
の確保と、全周シールを行なわないことによる交換時の
脱着容易性を併せて達成することにある。
ので、第1の目的とするところは、自動車用排気系に取
り付けられる第1の排気管と第2の排気管を同軸状態で
接続する自動車用排気系の継手装置において、部品点数
が少ないことによる重量及びコスト的な有利性と、継手
がコンパクトであることによるレアウト自由度の確保
と、溶接等が無いことによる排気管の耐久強度や信頼性
の確保と、全周シールを行なわないことによる交換時の
脱着容易性を併せて達成することにある。
【0014】第2の目的とするところは、第1の目的に
加え、スリットからのガス漏れを有効に抑えることにあ
る。
加え、スリットからのガス漏れを有効に抑えることにあ
る。
【0015】第3の目的とするところは、第1もしくは
第2の目的に加え、コスト的に有利な板巻クランプで高
い締め付け強度を得ることにある。
第2の目的に加え、コスト的に有利な板巻クランプで高
い締め付け強度を得ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため請求項1記載の自動車用排気系の継手装置では、
第1の排気管と、第1の排気管の外径より大きな内径の
拡開部に管端部から軸方向に延びるスリットが形成され
た第2の排気管と、第1の排気管を第2の排気管の拡開
部に差し込み、両排気管の重合部を外方から締め付ける
クランプとを備えた自動車用排気系の継手装置におい
て、前記クランプを、管の周方向に均一に締結できる板
巻クランプとし、前記スリットを、差し込み拡開部の周
上にただ1箇所のみ形成し、且つ、締結前のスリット幅
を、第2の排気管の拡開部の内周全長からスリット幅を
除いた長さが第1の排気管の外周全長とほぼ一致するよ
うに設定したことを特徴とする。
るため請求項1記載の自動車用排気系の継手装置では、
第1の排気管と、第1の排気管の外径より大きな内径の
拡開部に管端部から軸方向に延びるスリットが形成され
た第2の排気管と、第1の排気管を第2の排気管の拡開
部に差し込み、両排気管の重合部を外方から締め付ける
クランプとを備えた自動車用排気系の継手装置におい
て、前記クランプを、管の周方向に均一に締結できる板
巻クランプとし、前記スリットを、差し込み拡開部の周
上にただ1箇所のみ形成し、且つ、締結前のスリット幅
を、第2の排気管の拡開部の内周全長からスリット幅を
除いた長さが第1の排気管の外周全長とほぼ一致するよ
うに設定したことを特徴とする。
【0017】上記第2の目的を達成するため請求項2記
載の自動車用排気系の継手装置では、請求項1記載の自
動車用排気系の継手装置において、前記板巻クランプ
に、スリットの切り込み終端部を覆うスリット終端被覆
部を設けたことを特徴とする。
載の自動車用排気系の継手装置では、請求項1記載の自
動車用排気系の継手装置において、前記板巻クランプ
に、スリットの切り込み終端部を覆うスリット終端被覆
部を設けたことを特徴とする。
【0018】上記第2の目的を達成するため請求項3記
載の自動車用排気系の継手装置では、請求項1記載の自
動車用排気系の継手装置において、前記スリットの切り
込み終端部より少し軸方向内側位置にエンボスを設定
し、該エンボスに小穴を形成し、該小穴からシーリング
材を充填したことを特徴とする。
載の自動車用排気系の継手装置では、請求項1記載の自
動車用排気系の継手装置において、前記スリットの切り
込み終端部より少し軸方向内側位置にエンボスを設定
し、該エンボスに小穴を形成し、該小穴からシーリング
材を充填したことを特徴とする。
【0019】上記第3の目的を達成するため請求項4記
載の自動車用排気系の継手装置では、請求項1乃至請求
項3記載の自動車用排気系の継手装置において、前記板
巻クランプを、略Z字状に打ち抜いた1枚の板材を屈曲
させて、締結帯板部とボルト挿通環部とを形成したクラ
ンプとしたことを特徴とする。
載の自動車用排気系の継手装置では、請求項1乃至請求
項3記載の自動車用排気系の継手装置において、前記板
巻クランプを、略Z字状に打ち抜いた1枚の板材を屈曲
させて、締結帯板部とボルト挿通環部とを形成したクラ
ンプとしたことを特徴とする。
【0020】
【作用】請求項1記載の発明の作用を説明する。
【0021】第1の排気管と第2の排気管を継ぐ時は、
第1の排気管を第2の排気管の拡開部に差し込み、両排
気管の重合部を外方から板巻クランプにより締め付ける
ことで行なわれる。
第1の排気管を第2の排気管の拡開部に差し込み、両排
気管の重合部を外方から板巻クランプにより締め付ける
ことで行なわれる。
【0022】この排気管の連結作業で、板巻クランプに
よる周方向に均一な締結により、第2の排気管の拡開部
は、扁平状に変形することなく円形を保ったままその内
径が第1の排気管の外径に一致するように縮小変形す
る。
よる周方向に均一な締結により、第2の排気管の拡開部
は、扁平状に変形することなく円形を保ったままその内
径が第1の排気管の外径に一致するように縮小変形す
る。
【0023】そして、この変形量は第2の排気管の差し
込み拡開部の周上にただ1箇所のみ形成されたスリット
に集約されるし、第2の排気管の拡開部の内周全長から
スリット幅を除いた長さが第1の排気管の外周全長とほ
ぼ一致するように締結前のスリット幅が設定されている
ことで、クランプ締結完了時には、スリット幅がほぼ0
mm、つまり、スリットが塞がれてしまう状態となる。
込み拡開部の周上にただ1箇所のみ形成されたスリット
に集約されるし、第2の排気管の拡開部の内周全長から
スリット幅を除いた長さが第1の排気管の外周全長とほ
ぼ一致するように締結前のスリット幅が設定されている
ことで、クランプ締結完了時には、スリット幅がほぼ0
mm、つまり、スリットが塞がれてしまう状態となる。
【0024】このように、継手に要求されるガス漏れ防
止機能をスリットを塞ぐことで達成することにより、板
巻クランプのみを用いて第1の排気管と第2の排気管を
継ぐことができる。
止機能をスリットを塞ぐことで達成することにより、板
巻クランプのみを用いて第1の排気管と第2の排気管を
継ぐことができる。
【0025】請求項2記載の発明の作用を説明する。
【0026】上記のように、クランプ締結によりスリッ
トを塞ぐようにした場合、スリットの切り込み終端部か
らその内側部分にかけての部分は、径の縮小変形を吸収
するスリットがないため、管の周長余り部分が外方向に
盛り上がってくる変形をし、この変形に伴ってスリット
の切り込み終端部にガス漏れの原因となる隙間が形成さ
れることがある。
トを塞ぐようにした場合、スリットの切り込み終端部か
らその内側部分にかけての部分は、径の縮小変形を吸収
するスリットがないため、管の周長余り部分が外方向に
盛り上がってくる変形をし、この変形に伴ってスリット
の切り込み終端部にガス漏れの原因となる隙間が形成さ
れることがある。
【0027】これに対し、請求項2記載の発明では、板
巻クランプに、スリットの切り込み終端部を覆うスリッ
ト終端被覆部が設けられる。
巻クランプに、スリットの切り込み終端部を覆うスリッ
ト終端被覆部が設けられる。
【0028】このスリット終端被覆部により、クランプ
締結時にはスリットの切り込み終端部が外側から押さ
れ、上記盛り上がり変形が防止される。また、クランプ
締結完了状態では、スリットの切り込み終端部の上面が
スリット終端被覆部により塞がれる。
締結時にはスリットの切り込み終端部が外側から押さ
れ、上記盛り上がり変形が防止される。また、クランプ
締結完了状態では、スリットの切り込み終端部の上面が
スリット終端被覆部により塞がれる。
【0029】請求項3記載の発明の作用を説明する。
【0030】クランプ締結によりスリットを塞ぐように
した場合、スリットの切り込み終端部からその内側部分
にかけての部分は、径の縮小変形を吸収するスリットが
ないため、管の周長余り部分が外方向に盛り上がってく
る変形、すなわち、エンボスが設定される。尚、このエ
ンボスは、小穴と共に予め設定しておいても良い。
した場合、スリットの切り込み終端部からその内側部分
にかけての部分は、径の縮小変形を吸収するスリットが
ないため、管の周長余り部分が外方向に盛り上がってく
る変形、すなわち、エンボスが設定される。尚、このエ
ンボスは、小穴と共に予め設定しておいても良い。
【0031】これに対し、請求項3記載の発明では、ス
リットの切り込み終端部より少し軸方向内側位置に設定
されるエンボスに小穴を形成し、該小穴からシーリング
材を充填する。
リットの切り込み終端部より少し軸方向内側位置に設定
されるエンボスに小穴を形成し、該小穴からシーリング
材を充填する。
【0032】このエンボス部へのシーリング材充填によ
り、盛り上がり変形に伴なってスリットの切り込み終端
部に形成される隙間がシーリング材により塞がれる。
り、盛り上がり変形に伴なってスリットの切り込み終端
部に形成される隙間がシーリング材により塞がれる。
【0033】請求項4記載の発明の作用を説明する。
【0034】板巻クランプを製造するにあたっては、略
Z字状に打ち抜いた1枚の板材のうち長い帯板部分を屈
曲させて排気管に巻き付ける締結帯板部とし、両端の短
い帯板部分を屈曲させて2つのボルト挿通環部とする。
Z字状に打ち抜いた1枚の板材のうち長い帯板部分を屈
曲させて排気管に巻き付ける締結帯板部とし、両端の短
い帯板部分を屈曲させて2つのボルト挿通環部とする。
【0035】よって、ボルト挿通環部は、ボルト周面を
覆う筒状となり、曲げ強度が高くなることで、第2の排
気管の拡開部を締め付け変形するのに十分な高い締め付
け強度を得ることができる。
覆う筒状となり、曲げ強度が高くなることで、第2の排
気管の拡開部を締め付け変形するのに十分な高い締め付
け強度を得ることができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0037】(第1実施例)まず、構成を説明する。
【0038】図1は請求項1,4記載の発明に対応する
第1実施例の自動車用排気系の継手装置のクランプ締結
前の状態を示す図、図2は第1実施例装置のクランプ締
結後の状態を示す図、図3は第1実施例装置の板巻クラ
ンプを示す正面図及び断面図、図4は第1実施例装置の
板巻クランプを示す展開図である。
第1実施例の自動車用排気系の継手装置のクランプ締結
前の状態を示す図、図2は第1実施例装置のクランプ締
結後の状態を示す図、図3は第1実施例装置の板巻クラ
ンプを示す正面図及び断面図、図4は第1実施例装置の
板巻クランプを示す展開図である。
【0039】図1,2において、1は第1の排気管、2
は第2の排気管、2aは拡開部、3はスリット、4は板
巻クランプである。
は第2の排気管、2aは拡開部、3はスリット、4は板
巻クランプである。
【0040】前記第1の排気管1は、内径及び外径が一
定で、何ら加工等を施していないストレートなチューブ
である。
定で、何ら加工等を施していないストレートなチューブ
である。
【0041】前記第2の排気管2は、第1の排気管1の
外径より大きな内径を持つ拡開部2aが管端部側に形成
され、この拡開部2aには、管端部から軸方向に拡開部
2aの途中まで延びるスリット3が形成されている。
外径より大きな内径を持つ拡開部2aが管端部側に形成
され、この拡開部2aには、管端部から軸方向に拡開部
2aの途中まで延びるスリット3が形成されている。
【0042】前記スリット3は、差し込み拡開部2aの
周上にただ1箇所のみ形成されている。そして、締結前
のスリット幅tは、第2の排気管2の拡開部2aの内周
全長からスリット幅tを除いた長さが第1の排気管1の
差し込み外周全長とほぼ一致するように設定されてい
る。すなわち、第2の排気管2の内径と第1の排気管1
の外径との径差を周長に換算した程度の幅に設定され
る。
周上にただ1箇所のみ形成されている。そして、締結前
のスリット幅tは、第2の排気管2の拡開部2aの内周
全長からスリット幅tを除いた長さが第1の排気管1の
差し込み外周全長とほぼ一致するように設定されてい
る。すなわち、第2の排気管2の内径と第1の排気管1
の外径との径差を周長に換算した程度の幅に設定され
る。
【0043】例えば、第2の排気管2の内径39.1m
mで第1の排気管1の外径が38.1mmの時には、第
1の排気管1がクランプ締結により全く縮径しない場合
は、スリット幅tはt=3.14mmとなるが、幾分か
の縮径を考慮することでスリット幅tはt=4mm前後
に設定されることになる。
mで第1の排気管1の外径が38.1mmの時には、第
1の排気管1がクランプ締結により全く縮径しない場合
は、スリット幅tはt=3.14mmとなるが、幾分か
の縮径を考慮することでスリット幅tはt=4mm前後
に設定されることになる。
【0044】前記板巻クランプ4は、両排気管1,2の
重合部を周方向に均一に締結するためのクランプで、図
4に示す略Z字状に打ち抜いた1枚の板材4’を屈曲さ
せて形成された締結帯板部4aとボルト挿通環部4b,
4cにより構成される。
重合部を周方向に均一に締結するためのクランプで、図
4に示す略Z字状に打ち抜いた1枚の板材4’を屈曲さ
せて形成された締結帯板部4aとボルト挿通環部4b,
4cにより構成される。
【0045】この板巻クランプ4には、締結具として、
ボルト5,ナット6,ワッシャ7が端部に取り付けられ
る。
ボルト5,ナット6,ワッシャ7が端部に取り付けられ
る。
【0046】次に、作用を説明する。
【0047】[排気管連結時]第1の排気管1と第2の
排気管2を継ぐ時は、第1の排気管1を第2の排気管2
の拡開部2aに差し込み、両排気管1,2の重合部を外
方から板巻クランプ4により締め付けることで行なわれ
る。
排気管2を継ぐ時は、第1の排気管1を第2の排気管2
の拡開部2aに差し込み、両排気管1,2の重合部を外
方から板巻クランプ4により締め付けることで行なわれ
る。
【0048】この排気管1,2の連結作業で、板巻クラ
ンプ4による周方向に均一な締結により、第2の排気管
2の拡開部2aは、扁平状に変形することなく円形を保
ったままその内径が第1の排気管1の外径に一致するよ
うに縮小変形する。
ンプ4による周方向に均一な締結により、第2の排気管
2の拡開部2aは、扁平状に変形することなく円形を保
ったままその内径が第1の排気管1の外径に一致するよ
うに縮小変形する。
【0049】そして、この変形量は第2の排気2管の差
し込み拡開部2aの周上にただ1箇所のみ形成されたス
リット3に集約されるし、第2の排気管2の拡開部2a
の内周全長からスリット幅tを除いた長さが第1の排気
管1の外周全長とほぼ一致するように締結前のスリット
幅tが設定されていることで、クランプ締結完了時に
は、スリット幅tがほぼ0mm、つまり、図2に示すよ
うに、スリット3が塞がれてしまう状態となる。
し込み拡開部2aの周上にただ1箇所のみ形成されたス
リット3に集約されるし、第2の排気管2の拡開部2a
の内周全長からスリット幅tを除いた長さが第1の排気
管1の外周全長とほぼ一致するように締結前のスリット
幅tが設定されていることで、クランプ締結完了時に
は、スリット幅tがほぼ0mm、つまり、図2に示すよ
うに、スリット3が塞がれてしまう状態となる。
【0050】このように、継手に要求されるガス漏れ防
止機能をスリット3を塞ぐことで達成することにより、
板巻クランプ4のみを用いて第1の排気管1と第2の排
気管2を継ぐことができる。
止機能をスリット3を塞ぐことで達成することにより、
板巻クランプ4のみを用いて第1の排気管1と第2の排
気管2を継ぐことができる。
【0051】[板巻クランプの製造と締め付け作用]板
巻クランプ4を製造するにあたっては、図4に示すよう
に、略Z字状に打ち抜いた1枚の板材4’のうち長い帯
板部分4a’を屈曲させて第2の排気管2に巻き付ける
締結帯板部4aとし、両端の短い帯板部分4b’,4
c’を屈曲させて2つのボルト挿通環部4b,4cとす
る。
巻クランプ4を製造するにあたっては、図4に示すよう
に、略Z字状に打ち抜いた1枚の板材4’のうち長い帯
板部分4a’を屈曲させて第2の排気管2に巻き付ける
締結帯板部4aとし、両端の短い帯板部分4b’,4
c’を屈曲させて2つのボルト挿通環部4b,4cとす
る。
【0052】よって、ボルト挿通環部4b,4cは、ボ
ルト周面を覆う筒状となり、細長い板をΩ状に折り曲げ
ることで形成される板巻クランプに比べて曲げ強度が高
くなることで、第2の排気管2の拡開部2aを締め付け
変形するのに十分な高い締め付け強度を得ることができ
る。
ルト周面を覆う筒状となり、細長い板をΩ状に折り曲げ
ることで形成される板巻クランプに比べて曲げ強度が高
くなることで、第2の排気管2の拡開部2aを締め付け
変形するのに十分な高い締め付け強度を得ることができ
る。
【0053】次に、効果を説明する。
【0054】(1)自動車用排気系に取り付けられる第
1の排気管1と第2の排気管2を同軸状態で接続する自
動車用排気系の継手装置において、第1の排気管1と第
2の排気管2の重合部を外方から締め付けるクランプ
を、管の周方向に均一に締結できる板巻クランプ4と
し、第2の排気管2の管端部から軸方向に延びるスリッ
ト3を、差し込み拡開部の周上にただ1箇所のみ形成
し、且つ、締結前のスリット幅tを、第2の排気管2の
拡開部2aの内周全長からスリット幅tを除いた長さが
第1の排気管1の外周全長とほぼ一致するように設定し
たため、部品点数が少ないことによる重量及びコスト的
な有利性と、継手がコンパクトであることによるレアウ
ト自由度の確保と、溶接等が無いことによる排気管の耐
久強度や信頼性の確保と、全周シールを行なわないこと
による交換時の脱着容易性を併せて達成することができ
る。
1の排気管1と第2の排気管2を同軸状態で接続する自
動車用排気系の継手装置において、第1の排気管1と第
2の排気管2の重合部を外方から締め付けるクランプ
を、管の周方向に均一に締結できる板巻クランプ4と
し、第2の排気管2の管端部から軸方向に延びるスリッ
ト3を、差し込み拡開部の周上にただ1箇所のみ形成
し、且つ、締結前のスリット幅tを、第2の排気管2の
拡開部2aの内周全長からスリット幅tを除いた長さが
第1の排気管1の外周全長とほぼ一致するように設定し
たため、部品点数が少ないことによる重量及びコスト的
な有利性と、継手がコンパクトであることによるレアウ
ト自由度の確保と、溶接等が無いことによる排気管の耐
久強度や信頼性の確保と、全周シールを行なわないこと
による交換時の脱着容易性を併せて達成することができ
る。
【0055】(2)板巻クランプ4を、略Z字状に打ち
抜いた1枚の板材4’のうち長い帯板部分4a’を屈曲
させて第2の排気管2に巻き付ける締結帯板部4aと
し、両端の短い帯板部分4b’,4c’を屈曲させて2
つのボルト挿通環部4b,4cとするクランプとしたた
め、部品点数の少ないコスト的に有利な板巻クランプ4
で高い締め付け強度を得ることができる。
抜いた1枚の板材4’のうち長い帯板部分4a’を屈曲
させて第2の排気管2に巻き付ける締結帯板部4aと
し、両端の短い帯板部分4b’,4c’を屈曲させて2
つのボルト挿通環部4b,4cとするクランプとしたた
め、部品点数の少ないコスト的に有利な板巻クランプ4
で高い締め付け強度を得ることができる。
【0056】(第2実施例)請求項2記載の発明に対応
する第2実施例の自動車用排気系の継手装置について図
5に基づき説明する。
する第2実施例の自動車用排気系の継手装置について図
5に基づき説明する。
【0057】構成的には、第1実施例装置の板巻クラン
プ4に、スリット3の切り込み終端部を覆うスリット終
端被覆部4dを締結帯板部4aから一体に延出して設け
ている点でのみ第1実施例装置と異なる。なお、他の構
成は第1実施例装置と同様であるので、対応する構成に
同一符号を付して説明を省略する。
プ4に、スリット3の切り込み終端部を覆うスリット終
端被覆部4dを締結帯板部4aから一体に延出して設け
ている点でのみ第1実施例装置と異なる。なお、他の構
成は第1実施例装置と同様であるので、対応する構成に
同一符号を付して説明を省略する。
【0058】次に、作用を説明する。
【0059】[スリット終端被覆作用]クランプ締結に
よりスリット3を塞ぐようにした場合、スリット3の切
り込み終端部からその内側部分にかけての部分は、径の
縮小変形を吸収するスリット3がないため、管の周長余
り部分が外方向に盛り上がってくる変形をし、この変形
に伴ってスリット3の切り込み終端部にガス漏れの原因
となる隙間が形成されることがある。
よりスリット3を塞ぐようにした場合、スリット3の切
り込み終端部からその内側部分にかけての部分は、径の
縮小変形を吸収するスリット3がないため、管の周長余
り部分が外方向に盛り上がってくる変形をし、この変形
に伴ってスリット3の切り込み終端部にガス漏れの原因
となる隙間が形成されることがある。
【0060】これに対し、第2実施例では、板巻クラン
プ4に、スリット3の切り込み終端部を覆うスリット終
端被覆部4dが設けられているため、クランプ締結時に
はスリット3の切り込み終端部がスリット終端被覆部4
dにより外側から押され、上記盛り上がり変形が防止さ
れる。
プ4に、スリット3の切り込み終端部を覆うスリット終
端被覆部4dが設けられているため、クランプ締結時に
はスリット3の切り込み終端部がスリット終端被覆部4
dにより外側から押され、上記盛り上がり変形が防止さ
れる。
【0061】また、クランプ締結完了状態では、スリッ
ト3の切り込み終端部の上面がスリット終端被覆部4d
により塞がれる。
ト3の切り込み終端部の上面がスリット終端被覆部4d
により塞がれる。
【0062】次に、効果を説明する。
【0063】この第2実施例装置にあっては、第1実施
例装置の効果に、下記の効果が加えられる。
例装置の効果に、下記の効果が加えられる。
【0064】(3)板巻クランプ4に、スリット3の切
り込み終端部を覆うスリット終端被覆部4dが設けられ
ているため、盛り上がり変形の防止作用とスリット3の
切り込み終端部の上面閉鎖により、スリット3からのガ
ス漏れを有効に抑えることができる。
り込み終端部を覆うスリット終端被覆部4dが設けられ
ているため、盛り上がり変形の防止作用とスリット3の
切り込み終端部の上面閉鎖により、スリット3からのガ
ス漏れを有効に抑えることができる。
【0065】(第3実施例)請求項3記載の発明に対応
する第3実施例の自動車用排気系の継手装置について図
6に基づき説明する。
する第3実施例の自動車用排気系の継手装置について図
6に基づき説明する。
【0066】構成的には、第1実施例装置のスリット3
の切り込み終端部より少し軸方向内側位置にエンボス2
bを設定し、該エンボス2bに小穴2cを形成し、該小
穴2cからシーリング材sを充填した点でのみ第1実施
例装置と異なる。なお、他の構成は第1実施例装置と同
様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を
省略する。
の切り込み終端部より少し軸方向内側位置にエンボス2
bを設定し、該エンボス2bに小穴2cを形成し、該小
穴2cからシーリング材sを充填した点でのみ第1実施
例装置と異なる。なお、他の構成は第1実施例装置と同
様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を
省略する。
【0067】次に、作用を説明する。
【0068】[シール作用]クランプ締結によりスリッ
ト3を塞ぐようにした場合、スリット3の切り込み終端
部からその内側部分にかけての部分は、径の縮小変形を
吸収するスリット3がないため、管の周長余り部分が外
方向に盛り上がってくる変形、すなわち、エンボス2b
が設定される。
ト3を塞ぐようにした場合、スリット3の切り込み終端
部からその内側部分にかけての部分は、径の縮小変形を
吸収するスリット3がないため、管の周長余り部分が外
方向に盛り上がってくる変形、すなわち、エンボス2b
が設定される。
【0069】尚、このエンボス2bは、小穴2cと共に
予め盛り上がり変形が想定される位置にある程度の膨ら
みを持たせて設定しておいても良い。
予め盛り上がり変形が想定される位置にある程度の膨ら
みを持たせて設定しておいても良い。
【0070】これに対し、第3実施例では、スリット3
の切り込み終端部より少し軸方向内側位置に設定される
エンボス2bに小穴2cを形成し、該小穴2cからシー
リング材sが充填される。なお、シーリング材sとして
は、熱硬化性樹脂等が用いられ、エンボス2bにより形
成されたドーム状隙間及びその周辺隙間にシーリング材
sが浸透する。
の切り込み終端部より少し軸方向内側位置に設定される
エンボス2bに小穴2cを形成し、該小穴2cからシー
リング材sが充填される。なお、シーリング材sとして
は、熱硬化性樹脂等が用いられ、エンボス2bにより形
成されたドーム状隙間及びその周辺隙間にシーリング材
sが浸透する。
【0071】このエンボス部へのシーリング材充填によ
り、盛り上がり変形に伴なってスリット3の切り込み終
端部に形成される隙間がシーリング材sにより塞がれ
る。
り、盛り上がり変形に伴なってスリット3の切り込み終
端部に形成される隙間がシーリング材sにより塞がれ
る。
【0072】次に、効果を説明する。
【0073】この第3実施例装置にあっては、第1実施
例装置の効果に、下記の効果が加えられる。
例装置の効果に、下記の効果が加えられる。
【0074】(4)スリット3の切り込み終端部より少
し軸方向内側位置にエンボス2bを設定し、該エンボス
2bに小穴2cを形成し、該小穴2cからシーリング材
sを充填したため、シーリング材sによるエンボス隙間
閉鎖作用により、スリット3からのガス漏れを有効に抑
えることができる。
し軸方向内側位置にエンボス2bを設定し、該エンボス
2bに小穴2cを形成し、該小穴2cからシーリング材
sを充填したため、シーリング材sによるエンボス隙間
閉鎖作用により、スリット3からのガス漏れを有効に抑
えることができる。
【0075】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0076】例えば、実施例では、板巻クランプとして
好ましい例を示したが、実施例で示した以外の形状や構
造持つ板巻クランプであっても良い。
好ましい例を示したが、実施例で示した以外の形状や構
造持つ板巻クランプであっても良い。
【0077】また、クランプ締結により塞がれるスリッ
トのつき合わせ内面に予めシール材を塗布していても良
いし、クランプ締結後にスリット部に沿って外部からシ
ール処理を施すようにしても良い。
トのつき合わせ内面に予めシール材を塗布していても良
いし、クランプ締結後にスリット部に沿って外部からシ
ール処理を施すようにしても良い。
【0078】
【発明の効果】請求項1記載の本発明にあっては、自動
車用排気系に取り付けられる第1の排気管と第2の排気
管を同軸状態で接続する自動車用排気系の継手装置にお
いて、第1の排気管と第2の排気管の重合部を外方から
締め付けるクランプを、管の周方向に均一に締結できる
板巻クランプとし、第2の排気管の管端部から軸方向に
延びるスリットを、差し込み拡開部の周上にただ1箇所
のみ形成し、且つ、締結前のスリット幅を、第2の排気
管の拡開部の内周全長からスリット幅を除いた長さが第
1の排気管の外周全長とほぼ一致するように設定したた
め、部品点数が少ないことによる重量及びコスト的な有
利性と、継手がコンパクトであることによるレアウト自
由度の確保と、溶接等が無いことによる排気管の耐久強
度や信頼性の確保と、全周シールを行なわないことによ
る交換時の脱着容易性を併せて達成することができると
いう効果が得られる。
車用排気系に取り付けられる第1の排気管と第2の排気
管を同軸状態で接続する自動車用排気系の継手装置にお
いて、第1の排気管と第2の排気管の重合部を外方から
締め付けるクランプを、管の周方向に均一に締結できる
板巻クランプとし、第2の排気管の管端部から軸方向に
延びるスリットを、差し込み拡開部の周上にただ1箇所
のみ形成し、且つ、締結前のスリット幅を、第2の排気
管の拡開部の内周全長からスリット幅を除いた長さが第
1の排気管の外周全長とほぼ一致するように設定したた
め、部品点数が少ないことによる重量及びコスト的な有
利性と、継手がコンパクトであることによるレアウト自
由度の確保と、溶接等が無いことによる排気管の耐久強
度や信頼性の確保と、全周シールを行なわないことによ
る交換時の脱着容易性を併せて達成することができると
いう効果が得られる。
【0079】請求項2記載の本発明にあっては、請求項
1記載の自動車用排気系の継手装置において、前記板巻
クランプに、スリットの切り込み終端部を覆うスリット
終端被覆部を設けたため、上記効果に加え、スリットか
らのガス漏れを有効に抑えることができるという効果が
得られる。
1記載の自動車用排気系の継手装置において、前記板巻
クランプに、スリットの切り込み終端部を覆うスリット
終端被覆部を設けたため、上記効果に加え、スリットか
らのガス漏れを有効に抑えることができるという効果が
得られる。
【0080】請求項3記載の本発明にあっては、請求項
1記載の自動車用排気系の継手装置において、前記スリ
ットの切り込み終端部より少し軸方向内側位置にエンボ
スを設定し、該エンボスに小穴を形成し、該小穴からシ
ーリング材を充填したため、上記請求項1記載の発明の
効果に加え、スリットからのガス漏れを有効に抑えるこ
とができるという効果が得られる。
1記載の自動車用排気系の継手装置において、前記スリ
ットの切り込み終端部より少し軸方向内側位置にエンボ
スを設定し、該エンボスに小穴を形成し、該小穴からシ
ーリング材を充填したため、上記請求項1記載の発明の
効果に加え、スリットからのガス漏れを有効に抑えるこ
とができるという効果が得られる。
【0081】請求項4記載の本発明にあっては、請求項
1乃至請求項3記載の自動車用排気系の継手装置におい
て、前記板巻クランプを、略Z字状に打ち抜いた1枚の
板材を屈曲させて、締結帯板部とボルト挿通環部とを形
成したクランプとしたため、上記効果に加え、コスト的
に有利な板巻クランプで高い締め付け強度を得ることが
できるという効果が得られる。
1乃至請求項3記載の自動車用排気系の継手装置におい
て、前記板巻クランプを、略Z字状に打ち抜いた1枚の
板材を屈曲させて、締結帯板部とボルト挿通環部とを形
成したクランプとしたため、上記効果に加え、コスト的
に有利な板巻クランプで高い締め付け強度を得ることが
できるという効果が得られる。
【図1】本発明第1実施例の自動車用排気系の継手装置
のクランプ締結前の状態を示す側面図である。
のクランプ締結前の状態を示す側面図である。
【図2】第1実施例装置のクランプ締結後の状態を示す
側面図である。
側面図である。
【図3】図3(イ)は第1実施例装置の板巻クランプを
示す正面図、図3(ロ)は図3(イ)のA−A線断面図
である。
示す正面図、図3(ロ)は図3(イ)のA−A線断面図
である。
【図4】第1実施例装置の板巻クランプを示す展開図で
ある。
ある。
【図5】第2実施例の自動車用排気系の継手装置を示す
側面図である。
側面図である。
【図6】第3実施例の自動車用排気系の継手装置を示す
側面図である。
側面図である。
1 第1の排気管 2 第2の排気管 2a 拡開部 3 スリット 4 板巻クランプ
Claims (4)
- 【請求項1】 第1の排気管と、第1の排気管の外径よ
り大きな内径の拡開部に管端部から軸方向に延びるスリ
ットが形成された第2の排気管と、第1の排気管を第2
の排気管の拡開部に差し込み、両排気管の重合部を外方
から締め付けるクランプとを備えた自動車用排気系の継
手装置において、 前記クランプを、管の周方向に均一に締結できる板巻ク
ランプとし、 前記スリットを、差し込み拡開部の周上にただ1箇所の
み形成し、且つ、締結前のスリット幅を、第2の排気管
の拡開部の内周全長からスリット幅を除いた長さが第1
の排気管の外周全長とほぼ一致するように設定したこと
を特徴とする自動車用排気系の継手装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の自動車用排気系の継手装
置において、 前記板巻クランプに、スリットの切り込み終端部を覆う
スリット終端被覆部を設けたことを特徴とする自動車用
排気系の継手装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の自動車用排気系の継手装
置において、 前記スリットの切り込み終端部より少し軸方向内側位置
にエンボスを設定し、該エンボスに小穴を形成し、該小
穴からシーリング材を充填したことを特徴とする自動車
用排気系の継手装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3記載の自動車用排
気系の継手装置において、 前記板巻クランプを、略Z字状に打ち抜いた1枚の板材
を屈曲させて、締結帯板部とボルト挿通環部とを形成し
たクランプとしたことを特徴とする自動車用排気系の継
手装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11284395A JPH08303239A (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | 自動車用排気系の継手装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11284395A JPH08303239A (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | 自動車用排気系の継手装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08303239A true JPH08303239A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14596930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11284395A Pending JPH08303239A (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | 自動車用排気系の継手装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08303239A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020043000A (ko) * | 2000-12-01 | 2002-06-08 | 류정열 | 자동차용 배기 파이프의 연결구조 |
JP2006336697A (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Tigers Polymer Corp | 異径管継手装置 |
KR100955803B1 (ko) * | 2008-07-22 | 2010-05-06 | (주)청산가로등주 | 조인트 체결관이 부설된 다단 조립식 가로등주 |
KR20120047942A (ko) * | 2009-07-24 | 2012-05-14 | 노마 유.에스. 홀딩 엘엘씨 | 슬롯이 있는 파이프 겹이음부용 돌출된 개스킷을 가진 밴드 클램프 |
CN104863680A (zh) * | 2014-02-26 | 2015-08-26 | 埃贝斯佩歇废气技术合资公司 | 烟囱管装置 |
-
1995
- 1995-05-11 JP JP11284395A patent/JPH08303239A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020043000A (ko) * | 2000-12-01 | 2002-06-08 | 류정열 | 자동차용 배기 파이프의 연결구조 |
JP2006336697A (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Tigers Polymer Corp | 異径管継手装置 |
KR100955803B1 (ko) * | 2008-07-22 | 2010-05-06 | (주)청산가로등주 | 조인트 체결관이 부설된 다단 조립식 가로등주 |
KR20120047942A (ko) * | 2009-07-24 | 2012-05-14 | 노마 유.에스. 홀딩 엘엘씨 | 슬롯이 있는 파이프 겹이음부용 돌출된 개스킷을 가진 밴드 클램프 |
CN104863680A (zh) * | 2014-02-26 | 2015-08-26 | 埃贝斯佩歇废气技术合资公司 | 烟囱管装置 |
JP2015161308A (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-07 | エーバーシュペッヒャー・エグゾースト・テクノロジー・ゲーエムベーハー・ウント・コンパニー・カーゲー | ファンネル・パイプ配置 |
JP2017125506A (ja) * | 2014-02-26 | 2017-07-20 | エーバーシュペッヒャー・エグゾースト・テクノロジー・ゲーエムベーハー・ウント・コンパニー・カーゲー | ファンネル・パイプ配置 |
US9938877B2 (en) | 2014-02-26 | 2018-04-10 | Eberspächer Exhaust Technology GmbH & Co. KG | Funnel-pipe arrangement |
CN104863680B (zh) * | 2014-02-26 | 2018-10-26 | 埃贝斯佩歇废气技术合资公司 | 烟囱管装置 |
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