JP3318654B2 - ビーズインダクタの製造方法及び製造装置 - Google Patents
ビーズインダクタの製造方法及び製造装置Info
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Description
の製造方法及びビーズインダクタ用成形体の製造装置に
関するものである。
要のあるマイクロプロセッサー等のノイズ対策用部品と
して、ビーズインダクタが用いられている。ビーズイン
ダクタとして、フェライト粉末等の磁性体粉末を含有し
た樹脂またはゴム中に導体コイルを埋め込んだビーズイ
ンダクタが知られている。このようなビーズインダクタ
は、導体コイルを射出成形等によって樹脂またはゴム中
に埋め込み、得られた成形体の両端を切削し、内部のコ
イルの両端部を露出させた後、これに外部端子電極とし
ての金属キャップを導電性樹脂ペーストやスポット溶接
等により取り付けて製造するのが一般的である。
クタ用成形体を射出成形により製造する方法を説明する
ための断面図である。図6を参照して、ビーズインダク
タ用成形体を製造するための射出成形用金型は、上金型
1及び下金型2から構成されている。上金型1には樹脂
を成形する空間となるキャビティ3が形成されている。
キャビティ3の上方には、成形体突出部を形成するため
の空間3aが形成されている。また下金型2には、上金
型1と嵌合させたときキャビティ3内に配置されるスペ
ーサピン4が設けられている。上金型1には、キャビテ
ィ3内に溶融樹脂を供給するためのゲート1aが形成さ
れている。
用成形体を製造するには、まずスペーサピン4に、ポリ
エステル樹脂等によって絶縁被覆された銅線等の金属線
を巻回してなる導体コイルが挿入される。次に、フェラ
イト粉末等の磁性体粉末を含有した溶融樹脂がゲート1
aからキャビティ3内に射出される。これによりスペー
サピン4に挿入された導体コイルの外側の部分が溶融樹
脂によって成形される。
外側部分を成形した状態を示す断面図である。図7に示
すように、成形体6内には導体コイル5が埋め込まれて
おり、導体コイル5の内側にはスペーサピン4が存在し
ている。次に、スペーサピン4を成形体6から引き抜き
導体コイル5の内側部分を成形する。
分を成形する工程を示すための側面図である。図8
(a)に示す成形体6は、図7に示す状態から、上金型
1を上方に移動し、上金型1と下金型2の嵌合を開放さ
せた状態を示している。成形体6内にはスペーサピン4
が存在しており、該スペーサピン4は下金型2に取り付
けられている。成形体6上方の突出部6aをカッティン
グ等により除去し、成形体6内のスペーサピン4を上方
に引き抜くことにより、成形体6からスペーサピン4を
取り去る。
ピン4を取り除いた後の状態を示している。成形体6内
には、スペーサピン4を取り除くことにより形成された
空間6bが形成されている。この状態で、再び図6及び
図7に示す上金型1を下金型2と嵌合させ、ゲート1a
から溶融樹脂を金型内に供給し、空間6b内に溶融樹脂
を導入して導体コイル5の内側部分を成形する。
成形した後の状態を示す側面図である。成形体6の上方
には、図6に示す空間3aに対応する突出部6cが再び
形成され、成形体6の下方にはスペーサピン4が挿入さ
れていた下金型2の空間内に突出部6dが形成されてい
る。
体6を示す側面図である。成形体6内には導体コイル5
が埋め込まれており、成形体6の上方部には突出部6c
が形成され、成形体6の下方部には突出部6dが形成さ
れている。ダイシングソー等を用いて、成形体6をカッ
ティングラインA−A及びカッティングラインB−Bに
沿って切断することにより、成形体6内の導体コイル5
の端部を露出させ、露出した導体コイルの端部に、導電
性樹脂ペーストやスポット溶接等により金属キャップを
電気的に接続させて取り付ける。
属キャップを取り付けてビーズインダクタとしたときの
状態を示す側面図及び平面図である。導体コイル5の一
方の端部5aは金属キャップ7と電気的に接続されてお
り、他方の端部5bは金属キャップ8と電気的に接続さ
れている。これらの金属キャップ7及び8は外部端子電
極として用いられる。
ビーズインダクタ用成形体の製造工程においては、導体
コイルの外側部分を成形した後、スペーサピンを取り除
くため、一旦金型を開放し成形体上方の突出部を削り取
り成形体内部のスペーサピンを抜き取る必要があった。
このため、成形体の射出成形サイクルを自動化させるこ
とが困難であり、生産性良く成形体を成形することがで
きないという問題があった。
られる導体コイルが埋め込まれた成形体を効率良く製造
することができる製造方法及び該成形体の製造装置を提
供することにある。
は、空芯の導体コイルが磁性体粉末を含有した樹脂また
はゴム中に埋め込まれた成形体を形成し、該成形体内の
導体コイルの両端部を露出させ、該導体コイルの露出し
た端部に電気的に接続される外部端子電極を形成するビ
ーズインダクタの製造方法であり、第1のゲート及び第
2のゲートを有する金型キャビティ内に導体コイルを配
置すると共に、該導体コイルの芯部を通り第2のゲート
まで延び該第2のゲートを閉鎖するスペーサピンを配置
して、第1のゲートから磁性体粉末を含有した樹脂また
はゴムを金型キャビティ内に導入し、導体コイルの外側
部分を成形する工程と、導体コイルの外側部分の成形
後、第1のゲートを閉鎖すると共に、金型キャビティ内
でスペーサピンを成形体から抜き取り、これによって形
成される導体コイルの芯部を通る空間に第2のゲートか
ら磁性体粉末を含有した樹脂またはゴムを導入して導体
コイルの内側部分を成形して、導体コイルが埋め込まれ
た成形体を形成する工程とを備えることを特徴としてい
る。
ルの外側部分を成形した後、金型キャビティ内でスペー
サピンを成形体から抜き取っている。該スペーサピン
は、導体コイルの外側部分を成形する際、導体コイルの
芯部を通り第2のゲートまで延び第2のゲートを閉鎖す
るように配置されているので、このスペーサピンを抜き
取ることにより、成形体には第2のゲートから導体コイ
ルの芯部を通る空間が形成される。従って、第2のゲー
トから樹脂またはゴムを導体コイルの内側部分に導入す
ることができる。従って、請求項1に記載の発明によれ
ば、導体コイルの外側部分を成形した後成形体を金型か
ら取り出す必要がなく、金型キャビティ内に成形体を配
置した状態で次の導体コイル内側部分の成形を行うこと
ができる。
の発明において、金型にスペーサピンを収納する収納孔
が形成されており、導体コイルの外側部分を形成する際
にはスペーサピンが収納孔から金型キャビティ内に押し
出された状態であり、導体コイルの内側部分を成形する
際にはスペーサピンが成形体から抜き取られ、収納孔に
収納された状態であることを特徴としている。
納孔を形成してスペーサピンをキャビティ内に出し入れ
することができ、成形工程を自動化するのに適した製造
方法とすることができる。
下金型から構成されていることを特徴としている。請求
項3に記載の発明によれば、金型を上金型及び下金型か
ら構成することにより、導体コイルを安定した状態で金
型に配置することができるようになる。
の発明において、スペーサピンが第1のスペーサピンと
第2のスペーサピンに分割して構成されており、第1の
スペーサピンは下金型に形成された収納孔に嵌まり得る
形状を有し、第2のスペーサピンは上金型に形成された
第2のゲートに嵌まり得る形状を有し、導体コイルの外
側部分を成形する際には第1のスペーサピン及び第2の
スペーサピンがそれぞれ収納孔及び第2のゲートから金
型キャビティ内に押し出されて互いに当接することによ
り、キャビティ内を貫通するスペーサピンが形成され、
導体コイルの内側部分を成形する際には第1のスペーサ
ピンが成形体から抜き取られ下金型の収納孔に収納され
ると共に第2のスペーサピンが成形体から抜き取られ第
2のゲートから金型外部に排出されることを特徴として
いる。
ビティ内を貫通するスペーサピンが、第1のスペーサピ
ンと第2のスペーサピンに分割して構成されている。従
って、導体コイルの外側部分を成形する際、第1のスペ
ーサピン及び第2のスペーサピンを金型キャビティ内に
押し出し互いに当接させることにより、スペーサピンを
形成することができる。従って、1つのスペーサピンを
下金型から押し出し金型キャビティ内を貫通させ上金型
の第2のゲートに挿入してこれを閉鎖する場合に比べ、
上金型と下金型の相互の位置精度等の設計が容易にな
る。
の発明において、第1のゲートが上金型に形成されてい
ることを特徴としている。請求項5に記載の発明によれ
ば、第1のゲート及び第2のゲートを上金型に形成する
ことができるので、成形機や金型等の設計が容易にな
る。
型のキャビティ内に配置する際、第1のスペーサピンを
収納孔から押し出した状態とし、第1のスペーサピンに
導体コイルの芯部を挿入してキャビティ内で導体コイル
の位置決めを行うことを特徴としている。
ペーサピンに導体コイルの芯部を挿入することにより導
体コイルの位置決めを行うことができるので、成形機の
設計をより簡易にすることができる。
の発明において、導体コイルの内側部分を成形する際、
第1のゲートに閉鎖ピンを挿入することにより第1のゲ
ートが閉鎖されることを特徴としている。
を第1のゲートに挿入することにより第1のゲートを閉
鎖することができるので、成形機や金型等の構造をより
簡易にすることができる。
の発明において、導体コイルの内側部分を成形した後、
閉鎖ピンを第1のゲートから金型のキャビティ内に押し
出すことにより、成形体を金型から排出することを特徴
としている。
ートを閉鎖する閉鎖ピンを用いて、成形体を金型から排
出することができる。従って、成形機や金型等の構造を
より簡易にすることができ、成形後の成形体の排出を自
動化させることができる。
の発明において、導体コイルの内側部分を成形する際、
金型外部に排出される第2のスペーサピンを第1のゲー
トに挿入し閉鎖ピンとして用いることを特徴としてい
る。
ペーサピンと閉鎖ピンとを兼用することができるので、
成形機や金型等の構造をより簡単な構造にすることがで
きる。
金型キャビティ内への配置、導体コイルの外側部分の成
形、導体コイルの内側部分の成形、及び成形体の金型か
らの排出からなる成形サイクルを自動制御で繰り返すこ
とを特徴としている。
インダクタ用成形体の成形を自動化させることができ、
成形機の稼動効率を高め、経済的にビーズインダクタ用
成形体を製造することができる。
イルが磁性体粉末を含有した樹脂またはゴム中に埋め込
まれた成形体内の導体コイルの両端部に外部端子電極が
電気的に接続されたビーズインダクタを製造する工程に
おいて、成形体を金型のキャビティ内で射出成形するた
めの製造装置であり、磁性体粉末を含有する樹脂または
ゴムを金型キャビティ内に導入するための第1のゲート
及び第2のゲートが形成された上金型と、上金型と嵌合
することにより金型キャビティが形成される下金型であ
って、略中心の領域に収納孔が形成された下金型と、下
金型の収納孔に嵌まり得る形状を有し、収納孔から金型
キャビティ内に押し出すことができる第1のスペーサピ
ンと、上金型の第2のゲートに嵌まり得る形状を有し、
第2のゲートから金型キャビティ内に押し出すことがで
きる第2のスペーサピンと、上金型の第1のゲートに挿
入される閉鎖ピンとを備え、金型キャビティ内に押し出
された第1のスペーサピンに導体コイルの芯部を挿入す
ることができ、かつ金型キャビティ内に押し出された第
1のスペーサピンと第2のスペーサピンとが当接するこ
とにより金型キャビティ内を貫通するスペーサピンが形
成されることを特徴としている。
ば、導体コイルの外側部分を成形した後、該成形体を金
型から取り出すことなく、次の導体コイルの内側部分の
成形を行うことができる。従って、効率良く成形体を製
造することができる。
記載の発明において、閉鎖ピンが第2のスペーサピンと
兼用されることを特徴としている。請求項12に記載の
発明によれば、射出成形機や金型等の構造をより簡略化
することができ、成形工程を自動化することができると
共にコストを低減させることができる。
埋め込まれた成形体を形成した後、上金型と下金型の嵌
合が開放されると共に、閉鎖ピンが下方に移動して成形
体をキャビティから押し出し排出することを特徴として
いる。
ンを下方に移動することにより成形体をキャビティから
押し出し排出することができるので、成形後の成形体の
取り出しを容易に行うことができる。また、成形工程を
自動化させることができる。
おいて用いられる製造装置の金型を示す断面図である。
この金型は、射出成形により成形体を成形するための金
型であり、上金型11及び下金型12から構成されてい
る。上金型11と下金型12が、図1に示すように嵌合
することにより、成形体を成形するためのキャビティ1
3が形成される。
粉末を含有した溶融樹脂またはゴムを導入するための第
1のゲート14及び第2のゲート15が形成されてい
る。下金型12のキャビティ13の略中心の領域には収
納孔16が形成されている。該収納孔16内には、該収
納孔16内を移動可能なように設けられる第1のスペー
サピン18が設けられている。上金型11の第2のゲー
ト15内には、第2のゲート15内を移動可能なように
第2のスペーサピン17が設けられている。
サピン18及び第2のスペーサピン17が共にキャビテ
ィ13内に押し出されており、第1のスペーサピン18
の端部18aと第2のスペーサピン17の端部17aが
当接した状態となっている。なお、第1のゲート14に
は、後述する閉鎖ピンが移動可能なように設けられる。
図1に示す状態では、閉鎖ピンは金型の外部に配置され
ている。
8に挿入されている。導体コイル10は、例えば、ポリ
エステル樹脂などの樹脂で絶縁被覆された銅線などの金
属線を巻回することにより空芯の導体コイルとして形成
されている。
本発明に従いビーズインダクタ用成形体を製造する工程
について説明する。図2に示すように、導体コイル10
を金型内に配置する際、上金型11は相対的に上方に位
置し、下金型12は相対的に下方に位置しており開放さ
れた状態となっている。この状態において、第1のスペ
ーサピン18は下金型12の貫通孔16から上方に押し
出された状態となっている。この第1のスペーサピン1
8に、導体コイル10の芯部を嵌めるように挿入し、導
体コイル10を金型内に配置する。第1のスペーサピン
18に導体コイル10を挿入することにより、キャビテ
ィ13内での導体コイル10の位置決めがなされる。
た状態である。第2のゲート15内には第2のスペーサ
ピン17が挿入されており、第2のスペーサピン17の
端部17aが下方に押し出され突き出た状態となってい
る。この状態で、上金型11を下金型12に対し相対的
に下方に移動させ、図1に示すような上金型11と下金
型12の嵌合状態にする。図1に示すように、第1のス
ペーサピン18の端部18aと、第2のスペーサピン1
7の端部17aがキャビティ13内で当接し、これによ
り導体コイル10の芯部を通りキャビティ13内を縦方
向に貫通するスペーサピンが形成される。なお、第2の
スペーサピン17の下方への移動は、必ずしも上金型1
1と下金型12を嵌合する前でなくともよく、上金型1
1と下金型12とを嵌合した後に第2のスペーサピン1
7を下方に移動させ、その端部17aを第1のスペーサ
ピン18の端部18aと当接させてもよい。
ら、磁性体粉末を含有した溶融樹脂または溶融ゴムをキ
ャビティ13内に射出し、導体コイル10の外側部分を
成形する。キャビティ13内には、第1のスペーサピン
18及び第2のスペーサピン17からなるスペーサピン
が設けられているので、このスペーサピンの周りで樹脂
が成形される。
外側部分を成形した後の状態を示している。キャビティ
13内では、導体コイル10の外側部分に1次成形体2
0が形成されている。1次成形体20の成形後、第1の
スペーサピン18を下方に移動させ、1次成形体20か
ら抜き取る。第1のスペーサピン18は、その上端部1
8aが下金型12の上面に揃う位置まで移動させ、この
位置で固定する。
動し、1次成形体20から抜き取ると共に、第2のゲー
ト15を通り、金型外部に排出する。1次成形体20に
は、第1のスペーサピン18及び第2のスペーサピン1
7を抜き取ることにより、その中心部に空間21が形成
される。空間21は導体コイル10の内側の芯部を通
り、かつ第2のゲート15に通じるように形成されてい
る。第1のゲート14には、閉鎖ピン19を挿入し、こ
れにより第1のゲート14を閉鎖する。
内に挿入し、第1のゲート14を閉鎖した状態を示して
いる。この状態で、第2のゲート15は、1次成形体2
0の中央部の空間21と通じており、この空間21が導
体コイル10の内側部分に通じている。
じ溶融樹脂または溶融ゴムを、第2のゲート15から空
間21内に射出することにより導入し、空間21内を成
形する。これにより導体コイル10の内側部分が成形さ
れる。
内の空間21を成形した後の状態を示す断面図である。
図5に示すように、図4に示す1次成形体20の中心部
の空間21を溶融樹脂または溶融ゴムで充填することに
より、導体コイル10が埋め込まれた最終的な2次成形
体22が成形される。図5に示す2次成形体22におい
ては、導体コイル10の内側の芯部にも樹脂またはゴム
が充填され成形されている。
ように、上金型11を相対的に上方に移動して下金型1
2から離し金型を開放する。2次成形体22は、通常キ
ャビティ13が形成されている上金型11に嵌められた
状態である場合が多く、このような場合には、第1のゲ
ート14内の閉鎖ピン19を下方に移動して2次成形体
22を押し出し、上金型11から排出する。
込まれた2次成形体22を製造することができる。さら
に、次の成形サイクルを実施する場合には、2次成形体
22を金型外に排出した後、第1のスペーサピン18を
上方に移動して、図2に示す状態とし、これに導体コイ
ル10を挿入して次の1次成形体を成形する。
は、図9に示す従来の成形体と同様に、ダイシングソー
等により成形体の両端部を切削し、導体コイルの端部を
露出させ、露出した端部に、図10及び図11に示すの
と同様に金属キャップ等の外部端子電極を取り付けてビ
ーズインダクタとすることができる。
ル10の外側部分を成形した後、該成形体20を金型外
に取り出すことなく続けて導体コイル10の内側を成形
することができる。従って、効率良くビーズインダクタ
用成形体を製造することができる。また、成形工程の途
中での手作業を要しないので、成形工程を自動制御で行
うことができ、導体コイルの金型内への配置、導体コイ
ルの外側部分の成形、導体コイルの内側部分の成形、及
び成形体の排出の成形サイクルを自動制御で繰り返し行
うことができる。従って、成形体の製造を自動化するこ
とができ、射出成形機の稼動効率を高め、効率良く多量
に生産することができる。
スペーサピン17を金型外部に排出すると共に、第1の
ゲート14に閉鎖ピン19を挿入し第1のゲート14を
閉鎖しているが、第2のゲート15から金型外部に排出
した第2のスペーサピン17を、第1のゲート14に挿
入して第1のゲート14を閉鎖させてもよい。すなわ
ち、第2のスペーサピン17を閉鎖ピン19の代わりに
用い、第2のスペーサピンと閉鎖ピンとを兼用させても
よい。
イルの外側部分を成形した後、該成形体を金型から取り
出すことなく続けて導体コイルの内側部分を成形し、導
体コイルが埋め込まれた成形体を製造することができ
る。従って、効率良くビーズインダクタ用成形体を製造
することができ、自動化に対応させることができる。
納孔を形成してスペーサピンをキャビティ内に出し入れ
することができ、成形工程を自動化するのに適した製造
方法とすることができる。
金型及び下金型から構成することにより、導体コイルを
安定した状態で金型に配置することができるようにな
る。請求項4に記載の発明によれば、金型キャビティ内
を貫通するスペーサピンを、第1のスペーサピンと第2
のスペーサピンに分割して構成しているので、金型キャ
ビティ内で第1のスペーサピンと第2のスペーサピンを
当接させることによりスペーサピンを形成することがで
き、上金型と下金型の相互の位置精度等の設計が容易に
なる。
ート及び第2のゲートを上金型に形成することができる
ので、成形機や金型等の設計が容易になる。請求項6に
記載の発明によれば、第1のスペーサピンに導体コイル
の芯部を挿入することにより導体コイルの位置決めを行
うことができるので、成形機の設計をより容易に行うこ
とができる。
を第1のゲートに挿入することにより第1のゲートを閉
鎖することができるので、成形機や金型等の構造をより
簡易にすることができる。
ートを閉鎖する閉鎖ピンを用いて、成形体を金型から排
出することができるので、成形機や金型等の構造をより
簡易にすることができる。また、成形後の成形体の排出
を自動化させることができる。
ペーサピンと閉鎖ピンとを兼用することができるので、
成形機や金型等の構造をより簡単な構造にすることがで
きる。
インダクタ用成形体の成形を自動化することができるの
で、成形機の稼動効率を高め、経済的にビーズインダク
タ用成形体を量産することができる。
イルの外側部分を成形した後、該成形体を金型から取り
出すことなく、導体コイルの内側部分の成形を行うこと
ができるので、効率良く成形体を製造することができ
る。
形機や金型等の構造をより簡略化することができ、成形
工程を自動化することができると共に成形コストを低減
させることができる。
ンを下方に移動することにより成形体をキャビティから
押し出し排出することができるので、成形後の成形体の
取り出しを容易に行うことができ、成形工程における成
形体の排出を自動化させることができる。
タ用成形体の製造工程を示す断面図。
タ用成形体の製造工程を示す断面図。
タ用成形体の製造工程を示す断面図。
タ用成形体の製造工程を示す断面図。
タ用成形体の製造工程を示す断面図。
示す断面図。
示す断面図。
示す断面図。
示す側面図。
成形体) 21…空間 22…導体コイルが埋め込まれた成形体(2次成形体)
Claims (13)
- 【請求項1】 空芯の導体コイルが磁性体粉末を含有し
た樹脂またはゴム中に埋め込まれた成形体を形成し、該
成形体内の前記導体コイルの両端部を露出させ、該導体
コイルの露出した端部に電気的に接続される外部端子電
極を形成するビーズインダクタの製造方法であって、 第1のゲート及び第2のゲートを有する金型のキャビテ
ィ内に前記導体コイルを配置すると共に、該導体コイル
の芯部を通り前記第2のゲートまで延び該第2のゲート
を閉鎖するスペーサピンを配置して、前記第1のゲート
から前記樹脂またはゴムを金型キャビティ内に導入し、
前記導体コイルの外側部分を成形する工程と、 前記導体コイルの外側部分の成形後、前記第1のゲート
を閉鎖すると共に、前記金型キャビティ内で前記スペー
サピンを成形体から抜き取り、これによって形成される
導体コイルの芯部を通る空間内に前記第2のゲートから
前記樹脂またはゴムを導入して前記導体コイルの内側部
分を成形して、前記導体コイルが埋め込まれた成形体を
形成する工程とを備えることを特徴とするビーズインダ
クタの製造方法。 - 【請求項2】 前記金型に前記スペーサピンを収納する
収納孔が形成されており、前記導体コイルの外側部分を
形成する際には前記収納孔から前記スペーサピンが金型
キャビティ内に押し出された状態であり、前記導体コイ
ルの内側部分を成形する際には前記スペーサピンから成
形体が抜き取られ前記収納孔に収納された状態であるこ
とを特徴とする請求項1に記載のビーズインダクタの製
造方法。 - 【請求項3】 前記金型が上金型と下金型から構成され
ている請求項1または2に記載のビーズインダクタの製
造方法。 - 【請求項4】 前記スペーサピンが第1のスペーサピン
と第2のスペーサピンに分割して構成されており、前記
第1のスペーサピンは前記下金型に形成された収納孔に
嵌まり得る形状を有し、前記第2のスペーサピンは前記
上金型に形成された第2のゲートに嵌まり得る形状を有
し、 前記導体コイルの外側部分を成形する際には前記第1の
スペーサピン及び第2のスペーサピンがそれぞれ前記収
納孔及び前記第2のゲートから金型キャビティ内に押し
出されて互いに当接することにより、金型キャビティ内
を貫通するスペーサピンが形成され、 前記導体コイルの内側部分を成形する際には前記第1の
スペーサピンが成形体から抜き取られ前記下金型の収納
孔に収納されると共に前記第2のスペーサピンが成形体
から抜き取られ前記第2のゲートから金型外部に排出さ
れることを特徴とする請求項3に記載のビーズインダク
タの製造方法。 - 【請求項5】 前記第1のゲートが前記上金型に形成さ
れていることを特徴とする請求項4に記載のビーズイン
ダクタの製造方法。 - 【請求項6】 前記導体コイルを金型のキャビティ内に
配置する際、前記第1のスペーサピンを前記収納孔から
押し出した状態とし、該第1のスペーサピンに前記導体
コイルの芯部を挿入してキャビティ内で該導体コイルの
位置決めを行うことを特徴とする請求項4または5に記
載のビーズインダクタの製造方法。 - 【請求項7】 前記導体コイルの内側部分を成形する
際、前記第1のゲートに閉鎖ピンを挿入することにより
前記第1のゲートが閉鎖されることを特徴とする請求項
1〜6のいずれか1項に記載のビーズインダクタの製造
方法。 - 【請求項8】 前記導体コイルの内側部分を成形した
後、前記閉鎖ピンを前記第1のゲートから金型のキャビ
ティ内に押し出すことにより、成形体を金型から排出す
ることを特徴とする請求項7に記載のビーズインダクタ
の製造方法。 - 【請求項9】 前記導体コイルの内側部分を成形する
際、前記金型外部に排出される前記第2のスペーサピン
を第1のゲートに挿入し閉鎖ピンとして用いることを特
徴とする請求項7または8に記載のビーズインダクタの
製造方法。 - 【請求項10】 前記導体コイルの金型キャビティ内へ
の配置、前記導体コイルの外側部分の成形、前記導体コ
イルの内側部分の成形、及び成形体の金型からの排出か
らなる成形サイクルを自動制御で繰り返すことを特徴と
する請求項1〜9のいずれか1項に記載のビーズインダ
クタの製造方法。 - 【請求項11】 空芯の導体コイルが磁性体粉末を含有
した樹脂またはゴム中に埋め込まれた成形体内の導体コ
イルの両端部に外部端子電極が電気的に接続されたビー
ズインダクタを製造する工程において、前記成形体を金
型のキャビティ内で射出成形するための製造装置であっ
て、 前記樹脂またはゴムを金型キャビティに導入するための
第1のゲート及び第2のゲートが形成された上金型と、 前記上金型と嵌合することにより金型キャビティが形成
される下金型であって、略中心の領域に収納孔が形成さ
れた下金型と、 前記下金型の収納孔に嵌まり得る形状を有し、前記収納
孔から前記金型キャビティ内に押し出すことができる第
1のスペーサピンと、 前記上金型の第2のゲートに嵌まり得る形状を有し、前
記第2のゲートから前記金型キャビティ内に押し出すこ
とができる第2のスペーサピンと、 前記上金型の第1のゲートに挿入される閉鎖ピンとを備
え、前記金型キャビティ内に押し出された前記第1のスペー
サピンに前記導体コイルの芯部を挿入することができ、
かつ前記金型キャビティ内に押し出された前記第1のス
ペーサピンと前記第2のスペーサピンとが当接すること
により前記金型キャビティ内を貫通するスペーサピンが
形成される ことを特徴とするビーズインダクタ用成形体
の製造装置。 - 【請求項12】 前記閉鎖ピンが前記第2のスペーサピ
ンと兼用されることを特徴とする請求項11に記載のビ
ーズインダクタ用成形体の製造装置。 - 【請求項13】 前記導体コイルが埋め込まれた成形体
を形成した後、前記上金型と前記下金型の嵌合が開放さ
れると共に、前記閉鎖ピンが下方に移動して前記成形体
をキャビティから押し出し排出することを特徴とする請
求項11または12に記載のビーズインダクタ用成形体
の製造装置。
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