JPH07122420A - 励磁用コイルの組立体 - Google Patents

励磁用コイルの組立体

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Publication number
JPH07122420A
JPH07122420A JP5266021A JP26602193A JPH07122420A JP H07122420 A JPH07122420 A JP H07122420A JP 5266021 A JP5266021 A JP 5266021A JP 26602193 A JP26602193 A JP 26602193A JP H07122420 A JPH07122420 A JP H07122420A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
coil
terminal
resin
casting
Prior art date
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Pending
Application number
JP5266021A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomiyoshi Sato
富義 佐藤
Akira Nakatsugawa
晶 中津川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5266021A priority Critical patent/JPH07122420A/ja
Publication of JPH07122420A publication Critical patent/JPH07122420A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】巻線時と注型で端子の位置を変える構成とする
ことにより、コイル保護材に紫外線硬化形の樹脂を採用
することを可能とする。 【効果】機械的,熱的ストレスをコイルに与えない構成
のため、巻線作業と同期した注型作業を一貫ラインで構
築可能なため生産性の高い励磁用コイルの組立体を提供
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁ソレノイドに組み
込まれる励磁用コイルの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の励磁用コイルの一般的な
構造を図1に示す。図1において、1はボビンであり、
単相のソレノイドにおいては通常二個の端子2をボビン
1の鍔部に挿入固定してある。コイル3は一端を端子1
に接続した後、ボビン1に所定の回数だけ巻き、他の一
端を別の端子2に接続する。その後、コイル3の保護の
ため外部との電気接続部となる端子2の一部を除き熱硬
化形の樹脂4で導電部を覆うものであった。
【0003】熱硬化形の樹脂4は一般に射出成形にて製
作されるために射出圧力を必要とする。この射出圧力は
コイル3には好ましくなく、断線の最大の原因となって
いた。加えて、熱硬化形の樹脂4は硬化時収縮すると同
時に高温であるためコイル3への損傷の機会は増大す
る。
【0004】また、熱硬化形の樹脂4は金型内で熱硬化
させるため成形サイクルが長く、非生産的であった。通
常は一個当り製作費を低く抑えるための対策として、金
型に多大の費用を掛け多数個取りにする。
【0005】さらに、コイル巻きの作業場と成形の作業
場が異なるため運搬時に十分注意をしても、コイルに傷
を付けることが散発した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、生産
性効率の優れた励磁用コイルの組立体を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は熱硬化形樹脂の
代わりに紫外線硬化形樹脂を採用し、且つ射出方式から
注型方式にすることにより上記目的を達成できることに
着目し、それを可能にするために巻線作業時とコイル保
護作業時で端子の位置設定を替えることにした。
【0008】
【作用】巻線作業時、端子はコイルとの接続側をボビン
の鍔部外形より突出させ、巻線後鍔部外形より内側に挿
入する。その後、側面に注型口を有するカップ状の雇内
にコイルを巻いたボビンを挿入する。注型口より紫外線
硬化形樹脂を注ぎ込み、雇内に充満させた後、紫外線を
照射し硬化せしめる。硬化後は雇内からボビンを引き抜
く。雇は透明のもので製作し、紫外線が透過するように
しておく。
【0009】本発明の特徴は、コイル端末を端子に絡げ
るときには端子の絡げ部をボビンの鍔部から突出させ、
紫外線硬化形樹脂を注型する際には絡げ部をボビン鍔部
外形より内側に押し込むことにより、紫外線硬化形樹脂
に埋没させることにある。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図2から図17により以
下に説明する。図2及び図3は本発明の完成品の図面で
あり、図3は図2のAA矢視断面図である。
【0011】図に於いて、5はボビンであり端子6を保
持している。端子6の片方にはコイル7の一端が接続さ
れており所定回数だけボビン5に巻いた後、他端を他方
の端子6に接続している。8は紫外線硬化形の樹脂であ
り、端子6の外部接続部を除いて全ての導電部材を覆う
ようにしてある。
【0012】以下、各部品の形状及び作用の詳細を述べ
る。図4から図10に本発明の主要部品であるボビン5
の詳細形状を示す。図4は本発明ボビン5の上面図であ
り、図5は図4の下方から見た側面図である。図6は図
4の上方より見た側面図であり、図7は左方より見た側
面図である。図8は図4をBB部で断面して見た縦断面
図である。図9は図6をCC部から断面して見た横断面
図であり、図10はDD部より断面した図である。図に
於いて、5aはコイル7を巻くためのボビン芯であり、
筒状となっており中心に鉄心貫通用孔5bを有する。ボ
ビン芯5aの最上部には端子6を挿入するための端子孔
5fを有する鍔部5cを配し、コイル端末案内溝5gを
介して鍔部5cの直径より小さい直径の鍔部5eを設け
てある。ボビン芯5aの最下部には鍔部5eの直径と同
型か若しくは小さめの直径の鍔部5dを配す。端子孔5
fはボビン芯5aと交わるところでその幅を狭くしてあ
り、その形状は左右対称としてある。
【0013】鍔部5eは図10に示すように二分割され
ている。これはコイル7の巻きはじめと巻き終わりの工
程が円滑に行われるためであり、以下その詳細形状につ
いて述べる。図10に於いて鍔部5eの左方には鍔部5
e1を配し、右方には鍔部5e2を配す。鍔部5e1と
鍔部5c間にはコイル端末案内溝5gが形成されている
が、鍔部5e2との間の一部には形成されていない。つ
まり、ボビン5の材質で充填されている。充填されてい
る範囲は図9の断面表示部である。鍔部5e1と5e2
の下部面は図5に示すように同一平面である。5e3は
鍔部5cの下面から鍔部5e2の下面を結ぶコイル案内
斜面である。コイル案内斜面の始まり部と鍔部5e1の
間にはスリット5e7を形成する。スリット5e7の反
対側にはスリット5e6を形成する。このスリット5e
6は後述する紫外線硬化形の樹脂8の通り道の役目を果
たす。5e4はコイル案内切欠き部である。以上がボビ
ン5の詳細である。
【0014】図11はボビン5に挿入保持される端子6
の詳細形状である。6aは外部との接続部となる引出部
であり、その反対側の端部はコイル7の端末の絡げを行
うための絡げ部6cとなっている。6bは引出部6aと
絡げ部6cとを接続する接続部であり、斜面部6eを境
にして幅が異なっている。
【0015】端子6をボビン5に挿入した状態を図12
に示す。図12の状態はコイル7を巻きはじめる前の状
態である。図13は同様の状態を示すが図10の図面に
端子6を挿入した様子を示す。端子6の絡げ部6cは鍔
部5cの外形より突出し、引出部6aのほとんどは鍔部
5cに埋没した状態となっている。この端子6の位置は
端子6の斜面部6eがボビン5のボビン芯5aに当接す
ることにより得られるようあらかじめ寸法を設定してお
く。この状態から端子6を抜くための抜力は巻線作業時
にかかる最大の力より大きく設定しておく。
【0016】コイル7の巻き作業の手順を図14に示
す。まず、巻きはじめのコイル7端末の絡げは図14に
示す左方の端子6の絡げ部6cに行う。絡げ後コイル7
はコイル端末案内溝5gを通過(図中破線部)するが、
約180度回転したところでコイル案内斜面5e3のた
め鍔部5e2の面上に移動せしめられる。その後はボビ
ン芯5aに所定回数巻かれることになる。所定回数巻か
れた後のコイル7の端末はコイル案内切欠き部5e4を
通過して図14の右方の端子6の絡げ部6cに接続され
る。その後、コイル7の両端末は絡げ部6cに半田付け
などの方法で機械的電気的に結合される。
【0017】以上の作業後、図15に示すように所定の
位置まで端子6を移動する。移動は絡げ部6cが完全に
鍔部5eの外形より内側に位置するまで行われる。また
移動は巻線機に組み込まれたシリンダにより行われ、特
別に作業者の手をかりることは無く容易に行うことが出
来る。この移動により、ある張力をもって巻かれたコイ
ル7の端末に適度な弛みを与えることが出来るので、端
末の切断を未然に防ぐのに効果的である。この状態を縦
断面した図を図16に示す。
【0018】図17は巻線作業の終了した状態の励磁用
コイルの組立体へ紫外線硬化形の樹脂8を注型する状態
を示す。図中9は注型雇であり、カップ状をしている。
解放口側の面は鍔部5cに全周で接するようにしてあ
り、内径は鍔部5eの直径より少し大きい直径としてあ
る。また側面には紫外線硬化形の樹脂8を注ぎ込む小孔
9aおよび空気逃げ孔9bを設けてある。底部には治具
の保持部9cを設ける。10は注型機の注型口であり小
孔9aへ挿入できるようになっている。注型雇9の底部
が鍔部5dに押圧した状態にし、注型口10より紫外線
硬化形の樹脂8を注ぎ込むと紫外線硬化形の樹脂8は重
力によりコイル7の側面を伝わりながら、図17の下部
方向に流れ落ちる。紫外線硬化形の樹脂8が注ぎ込まれ
た体積分だけの空気が空気逃げ孔9bより排出される。
紫外線硬化形の樹脂8が注型雇9とコイル7およびボビ
ン5で形成していた隙間をすべて埋め付くしたところで
注型を止める。その後、注型雇9をそのままにして紫外
線を照射する。注型雇9は紫外線が透過するように透明
な材料で製作しておくために、紫外線硬化形の樹脂8は
短時間で硬化する。硬化は樹脂の表面から行われるの
で、表面硬化した時点で注型雇9を励磁用コイルの組立
体より抜きさることが可能である。この場合は、更に短
時間で注型作業が完成する。本発明実施例では、紫外線
硬化形の樹脂8の厚みが2mmのものへ50W/cmの高
圧水銀灯を約16秒間照射することにより完全硬化する
ことを確認した。表面硬化のみの場合は約10秒間の照
射後、注型雇9を取り去り自然硬化24時間で完全硬化
する。硬化した紫外線硬化形の樹脂8は注型雇9に付着
しないように材質の選定や表面処理の方法を考慮するこ
とも重要であるが、本発明実施例の実験ではポリプロピ
レンで製作したもので繰返し同様の作業を行うことが可
能であった。
【0019】
【発明の効果】本発明によればコイルに不必要な外力を
加えることも無く、且つ高温にさらすことも無いので断
線などの不具合を排除できる。
【0020】本発明の方法は射出成形機のような大型の
設備が不要であり、且つ巻線機にワークをセットしたま
ま注型作業が可能であるので、巻線から注型作業まで一
環ラインを構築できる。これは人手による製品の搬送を
排除し断線不良の撲滅に絶大な効果がある。
【0021】紫外線硬化形の樹脂では硬化時の収縮を樹
脂配合により、熱硬化形の約五分の一にすることが可能
であるので収縮による断線不良を最小にすることが可能
となる。
【0022】さらに、高価な金型の製作は不要であり、
樹脂の硬化時間も極めて短時間であるため、巻線作業と
注型作業を同期化したライン構成とすることにより、極
めて生産性の高い励磁用コイルの組立体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の励磁用コイルの断面図。
【図2】本発明の励磁用コイルの組立体の断面図。
【図3】本発明の励磁用コイルの組立体の断面図。
【図4】本発明の主要部品であるボビンを各部から見た
説明図。
【図5】本発明の主要部品であるボビンを各部から見た
説明図。
【図6】本発明の主要部品であるボビンを各部から見た
説明図。
【図7】本発明の主要部品であるボビンを各部から見た
説明図。
【図8】本発明の主要部品であるボビンを各部から見た
説明図。
【図9】本発明の主要部品であるボビンを各部から見た
説明図。
【図10】本発明の主要部品であるボビンを各部から見
た説明図。
【図11】本発明の端子の側面図。
【図12】ボビンに端子を挿入した説明図。
【図13】ボビンに端子を挿入した説明図。
【図14】巻線手順を示す説明図。
【図15】巻線手順を示す説明図。
【図16】巻線後の励磁用コイルの組立体の断面図。
【図17】注型雇と注型作業の説明図。
【符号の説明】
5…ボビン、6…端子、7…コイル、8…紫外線硬化形
の樹脂、9…注型雇。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気絶縁体にて製作されたボビンと、前記
    ボビンに巻きつける電線と前記ボビンに保持され、前記
    電線を接続する端子を有する励磁用コイルの組立体に於
    いて、前記端子を前記ボビンに挿入し任意の位置に設定
    保持し、前記電線を任意回数だけボビンに巻きつけ、前
    記電線を前記端子と接続した後、前記端子の位置を再度
    設定し直すようにしたことを特徴とする励磁用コイルの
    組立体。
  2. 【請求項2】請求項1に於いて、前記端子の一部を除き
    全ての導電部を紫外線硬化形の樹脂で覆うようにした励
    磁用コイルの組立体。
JP5266021A 1993-10-25 1993-10-25 励磁用コイルの組立体 Pending JPH07122420A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5266021A JPH07122420A (ja) 1993-10-25 1993-10-25 励磁用コイルの組立体

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JP5266021A JPH07122420A (ja) 1993-10-25 1993-10-25 励磁用コイルの組立体

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JPH07122420A true JPH07122420A (ja) 1995-05-12

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ID=17425284

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JP5266021A Pending JPH07122420A (ja) 1993-10-25 1993-10-25 励磁用コイルの組立体

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JP (1) JPH07122420A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009188331A (ja) * 2008-02-08 2009-08-20 Keihin Corp コイル巻線方法及びコイル巻線体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009188331A (ja) * 2008-02-08 2009-08-20 Keihin Corp コイル巻線方法及びコイル巻線体

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