JPH0653067A - モールドコイルの製造方法 - Google Patents

モールドコイルの製造方法

Info

Publication number
JPH0653067A
JPH0653067A JP20097892A JP20097892A JPH0653067A JP H0653067 A JPH0653067 A JP H0653067A JP 20097892 A JP20097892 A JP 20097892A JP 20097892 A JP20097892 A JP 20097892A JP H0653067 A JPH0653067 A JP H0653067A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
wire
winding
resin
adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20097892A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Nishimura
善久 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP20097892A priority Critical patent/JPH0653067A/ja
Publication of JPH0653067A publication Critical patent/JPH0653067A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイル内部への樹脂の含浸を良好にして、樹
脂の注入時間を短縮し、また絶縁耐力の優れたモールド
コイルを製造する。 【構成】 ワイヤ21を巻枠15に巻回してコイルを形
成するに際して、ワイヤ15に常温硬化性の接着剤24
を一定間隔で塗布する。接着剤24で結束されたコイル
は、モールド成型時、接着剤塗布部の間を通して樹脂が
含浸する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻線機に取付けられた
巻枠にワイヤを複数回及び複数層に巻回して形成された
コイルを樹脂モールドするようにしたモールドコイルの
製造方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のモールドコイルの製造方法には特
願平3−033533号公報に開示されたものがある。
この方法を図9乃至図12を参照して説明する。即ち、
巻線機1の巻軸2に複数個例えば4個の巻枠3を取付け
る。この巻枠3は、巻胴4の両端部に取付けられ4個の
切欠部5aを有するフランジ5とから構成されている。
そして、この巻枠3にワイヤ6に常温硬化性の接着剤7
を塗布装置8で塗布しながら所定回数及び所定層に巻付
けてコイル9を形成する。次に、コイル9の巻終り部を
フランジ5の切欠部5aを通して隣接する巻枠3の巻胴
4に巻付け、上述と同様にして4個コイル9を連続して
形成する。このワイヤ6に常温硬化性の接着剤7を塗布
する方法として図11のように第1層の巻始め回及び巻
終り回を除くワイヤ6の両側及び第2層以降の巻始め回
及び巻終り回のワイヤ6の内側に接着剤7を連続的に塗
布するもので、コイル9を断面U字形に接着する。
【0003】また、図12のように巻枠3の角部3aに
巻回されたワイヤ6に常温硬化性の接着剤7を塗布する
ものである。この様にしてワイヤ6に塗布した接着剤7
は常温で固化し、しかる後、巻枠3を分解する。そして
これら4個のコイル9を樹脂モールド型(図示せず)内
に収容し、樹脂を注入してモールド成形するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
製造方法においては、次のような問題点がある。
【0005】ワイヤ6に塗布した接着剤7を常温で固化
した後、コイル9を樹脂モールド型内に収容し、コイル
9の乾燥をして、樹脂を注入する為、接着剤7の固化し
たコイル9の断面U字形の接着部からコイル9の内部に
樹脂が含浸できないので、接着剤7を塗布していないU
字形接着部の上部から含浸することになり、樹脂注入時
間が長くなる。また、コイル9が固く巻回されていると
樹脂は含浸しにくくなり、樹脂の未含浸部が発生し、絶
縁が損なわれる。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、コイル内部への樹脂の含浸を良好に
して、樹脂の注入時間を短縮し、また絶縁耐力の優れた
モールドコイルの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、巻線機の巻軸
に取付けられた巻枠にワイヤを供給して複数回及び複数
層に巻回することによりコイルを形成し、そのコイルを
巻枠から取外した後、樹脂モールドするようにした製造
方法において、前記コイルを形成するに際して、ワイヤ
に常温硬化性の接着剤を所定の間隔をおいて塗布するよ
うにしたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明のモールドコイルの製造方法によれば、
常温硬化性の接着剤を一定間隔で塗布したワイヤを巻枠
に複数回及び複数層に巻回することによりコイルを形成
するので、接着剤の固化によりコイルが結束すると共
に、コイルを樹脂モールド型内に収容し、コイル乾燥を
して、樹脂を注入すると、樹脂が接着剤の塗布してない
ワイヤ間からコイル内部に含浸するので、樹脂の含浸を
良好にして、樹脂の注入時間を短縮し、また絶縁耐力の
優れたコイルが提供できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図8を参
照して説明する。図9乃至図12のものと同一部分には
同一符号を付してある。図1及び図2において、塗布装
置23及び26に間欠吐出装置10を接続し、巻枠15
に巻回するワイヤ21に接着剤24,27を一定間隔で
塗布するようにしたものである。即ち、この間欠吐出装
置10は、樹脂主剤器24a,27aと硬化剤器24
b,27bとからの樹脂主剤と硬化剤とを混合してノズ
ル24c,27cから二液性の常温硬化性の接着剤2
4,27をワイヤ21の側面に供給し、またその接着剤
24,27をワイヤ21に塗布する長さと、塗布しない
長さの間隔を一定に制御するものである。間欠吐出装置
10は制御装置25に接続され作動時期が制御される。
次にコイル22を巻回する手順について説明する。
【0010】巻線機11の巻軸12には角筒状4個の内
胴13が着脱可能に取付けられており、これらの内胴1
3の両端部に切欠部14aを有する5個のフランジ14
が取付けられ、これら内胴13及びフランジ14により
巻枠15が構成されている。そして図3に示すようにワ
イヤ21を右側のフランジ14に接してコイル22の第
1層の第1回を巻回すると、制御装置25で制御される
塗布装置23が作動され、接着剤24が間欠吐出装置1
0によってワイヤ21の左側面に一定間隔で塗布され
る。接着剤24の塗布されたワイヤの状態を図4に示
す。ワイヤ21は、ホルダ19に回転自在に保持された
ワイヤ送りローラー16,17,18を経由してワイヤ
トラバーサ19aにより移動されて右側のフランジ14
から左側のフランジ14に向けて第2回以降が巻回され
る。
【0011】第2回以降は制御装置25と間欠吐出装置
10で制御される塗布装置23,26の双方が作動さ
れ、接着剤24,27がワイヤ21の左,右側面に一定
間隔で塗布される。その後、最後の1回を残した時点で
塗布装置23が停止され、塗布装置26によりワイヤ2
1の右側面だけに接着剤27が塗布される。そして最後
の1回を巻回したらそのまま第2層へ段上りする。
【0012】ワイヤ21の右側面(内側)に接着剤27
が塗布された状態で第2層の最初の1回(巻始め回)が
巻回されると、塗布装置26が停止される。これによ
り、ワイヤ21は、接着剤27が塗布されずに、ワイヤ
トラバーサ19aにより移動されて左側のフランジ14
から右側のフランジ14に向けて第2回以降が巻回され
る。最後の1回(巻終り回)を残した時点で塗布装置2
3が作動され、ワイヤ21の左側面(内側)に接着剤2
4が一定間隔で塗布される。そして最後の1回を巻回し
たらそのまま第3層へ段上りする。
【0013】ワイヤ21の左側面(内側)に接着剤24
が塗布された状態で第3層の最初の1回(巻始め回)が
巻回されると、塗布装置23が停止される。これによ
り、ワイヤ21は接着剤24が塗布されないで、ワイヤ
トラバーサ19aにより移動されて右側のフランジ14
から左側のフランジ14に向けて第2回以降が巻回され
る。最後の1回(巻終り回)を残した時点で塗布装置2
6が作動され、ワイヤ21の右側面(内側)に接着剤2
7が一定間隔で塗布される。そして、最後の1回を巻回
したらそのまま第4層へ段上りする。
【0014】ワイヤ21の右側面に接着剤27が塗布さ
れた状態で第4層の最初の1回(巻始め回)が巻回され
ると、前述の工程が繰返されてワイヤ21を複数層巻回
してコイル22が形成される。この結果コイル22には
接着剤24,27が一定間隔で断面U字形に塗布される
ようになる。コイルの断面は図5に、平面は図6に示
す。ここで、制御装置25により塗布装置23が停止さ
れる。次に、コイル22の巻終り部をフランジ14の切
欠部14aを越えて隣接する巻枠15に巻付け、この巻
枠15のフランジ14、14間に前述と同様にコイル2
2を巻回する。上述の工程を繰返して、複数個例えば4
個のコイル22を形成する。
【0015】4個のコイル22は、ワイヤ21に塗布し
た接着剤24,27が固化することにより一定間隔で固
定されて型崩れしないようになる。そこで、コイル22
を巻枠15から取り外す。コイル22の外観を図7に示
す。
【0016】次に、図8に示すように、4個のコイル2
2を樹脂モールド型の一部を構成する内胴28にスペー
サ29を介して挿入し、コイル22の上下にスペーサ3
0を挿入した後、コイル22の外周部を囲むように樹脂
モールド型の一部を構成する外胴31を配置し、外胴3
1の外周部に端子32、32を取付けてコイル22に接
続する。そして、内胴28及び外胴31の上下に端板3
3、33を装置し、これらを予備乾燥した後、内胴2
8、外胴31間に樹脂34を注入する。そして樹脂34
が固化した後、端板33、33を取外せばモールドコイ
ル35が製作される。
【0017】
【発明の効果】以上説明のように本発明のモールドコイ
ルの製造方法は、ワイヤの側面に常温硬化性の接着剤を
一定間隔で塗布しながら巻枠に巻回してコイルを形成す
るので、コイルが巻回された状態で接着剤が固化してコ
イルを結束でき、コイル内部への樹脂の含浸は、コイル
の接着剤を塗布しない上部と、更に接着剤を塗布した部
分の間隙を通して行なわれるので、樹脂注入時間が大幅
に短縮でき、また樹脂がコイル内部に充分に含浸するの
で、モールドコイルの絶縁耐力の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用した製造装置の一実施例を示
す側面図
【図2】図1の正面図
【図3】本発明方法により巻回したコイル巻枠の縦断面
【図4】接着剤を塗布したワイヤの斜視図
【図5】接着剤の塗布状態を示すコイルの側面断面図
【図6】接着剤の塗布状態を示すコイルの平面図
【図7】接着剤の塗布状態を示すコイルの斜視図
【図8】モールドコイルの注型時の縦断面図
【図9】従来例の製造装置を示す側面図
【図10】図9の正面図
【図11】従来例のコイル巻枠の縦断面図
【図12】従来例の塗布状態を示す要部の断面図
【符号の説明】
10は間欠吐出装置、11は巻線機、12は巻軸、15
は巻枠、21はワイヤ、22はコイル、23,26は塗
布装置、24,27は接着剤、34は樹脂、35はモー
ルドコイルを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線機の巻軸に取付けられた巻枠にワイ
    ヤを供給して複数回及び複数層に巻回することによりコ
    イルを形成し、そのコイルを巻枠から取外した後、樹脂
    モールドするようにしたモールドコイルの製造方法にお
    いて、前記コイルを形成するに際して、前記ワイヤに常
    温硬化性の接着剤を所定の間隔をおいて塗布するように
    したことを特徴とするモールドコイルの製造方法。
JP20097892A 1992-07-28 1992-07-28 モールドコイルの製造方法 Pending JPH0653067A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20097892A JPH0653067A (ja) 1992-07-28 1992-07-28 モールドコイルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20097892A JPH0653067A (ja) 1992-07-28 1992-07-28 モールドコイルの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0653067A true JPH0653067A (ja) 1994-02-25

Family

ID=16433484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20097892A Pending JPH0653067A (ja) 1992-07-28 1992-07-28 モールドコイルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0653067A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1424706A1 (en) * 2002-11-29 2004-06-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method of manufacturing coils
JP2010114998A (ja) * 2008-11-06 2010-05-20 Sumitomo Electric Ind Ltd コイルユニットおよび電磁部品
JP2010245169A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 変圧器用複数線多段コイル及びその巻線装置
CN103065873A (zh) * 2012-12-17 2013-04-24 宁波中策亿特电子有限公司 接触器线圈的加工方法
JP2015070155A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 株式会社村田製作所 巻線型電子部品の製造方法及び巻線型電子部品の製造装置
JP2023039301A (ja) * 2021-09-08 2023-03-20 田中精密工業株式会社 モータ巻線製造方法及びモータ巻線製造装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1424706A1 (en) * 2002-11-29 2004-06-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method of manufacturing coils
JP2010114998A (ja) * 2008-11-06 2010-05-20 Sumitomo Electric Ind Ltd コイルユニットおよび電磁部品
JP2010245169A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 変圧器用複数線多段コイル及びその巻線装置
CN102768900A (zh) * 2009-04-02 2012-11-07 株式会社日立产机系统 变压器用多线多级线圈的绕线方法
CN103065873A (zh) * 2012-12-17 2013-04-24 宁波中策亿特电子有限公司 接触器线圈的加工方法
JP2015070155A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 株式会社村田製作所 巻線型電子部品の製造方法及び巻線型電子部品の製造装置
JP2023039301A (ja) * 2021-09-08 2023-03-20 田中精密工業株式会社 モータ巻線製造方法及びモータ巻線製造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3045290A (en) Method of encapsulating coils
CA1058677A (en) End turn and terminal supports in dynamo electric machine and manufacturing method therefor
JPH0653067A (ja) モールドコイルの製造方法
JP3732306B2 (ja) 固定子
JPH04247610A (ja) モールドコイルの製造方法
JP2004134707A (ja) 樹脂モールドコイル、樹脂モールドコイルを用いたモールド変圧器及びモールド変圧器の製造方法
JP2001037135A (ja) モータの絶縁構造及びモータのステータ製造方法
JPS60130811A (ja) ロ−タリ−トランス及びその製造方法
JPS6243328B2 (ja)
JPS61218335A (ja) モ−ルドモ−タの固定子
JP2005341631A (ja) 電磁コイルの製造方法
JPS6053544B2 (ja) フラツトモ−タの回転子コイルの製造方法
JPH0564019B2 (ja)
JPH0625936Y2 (ja) トランス
JPH03177007A (ja) モールドコイルの製造方法
JPH09233782A (ja) 電動機の固定子製造方法
JPH04275050A (ja) 樹脂モールドモータの製造方法
JP2730916B2 (ja) トランスとその製造方法
JPH0661086A (ja) 樹脂モールドコイルの製造方法
JPH07122420A (ja) 励磁用コイルの組立体
JPH08331785A (ja) 電動機の固定子
JPS6268047A (ja) 回転電機コイルの製造方法
JPS6016407A (ja) マグネツトコイルの製造方法
JP3076749B2 (ja) 回転電機の固定子巻線製造方法
JPS6258523B2 (ja)