JP3591413B2 - インダクタ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、インダクタ及びその製造方法に関し、詳しくは、磁性体粉末と樹脂からなる磁性体材料を成形してなる磁性体材料成形体中に埋設された内部導体コイルと導通するように、磁性体材料成形体に一対の外部電極が配設された構造を有するインダクタ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
表面実装型のインダクタとして、図12に示すように、磁性体粉末と樹脂からなる磁性体材料51を成形した磁性体材料成形体53中に、インダクタンス素子として機能するコイル(内部導体コイル)52が埋設されているとともに、磁性体材料成形体53の両端部に、コイル52の両端部52a,52bと導通するように、一対の外部電極54a,54bが配設された構造を有するインダクタ60が提案されている。
【0003】
このインダクタ60は、例えば、絶縁被覆銅線を密に巻回して、所定の長さにカットしたコイル(空芯コイル)を金型にセットし、磁性体粉末と樹脂を混練した磁性体材料を金型内に射出してコイルの周囲(内側及び外側)に充填し、離型することにより磁性体材料成形体を形成し、この磁性体材料成形体の両端面に露出したコイル両端部と導通するように、コイルの露出部分を含む磁性体材料成形体の両端部に、めっき、導電性ペーストの塗布・焼付け、蒸着、スパッタなどの方法で金属膜からなる外部電極を形成することにより製造されている。
【0004】
このインダクタ60は、磁性体粉末と樹脂を混練した磁性体材料51を成形して磁性体材料成形体53を形成した後、これに金属膜からなる外部電極54a,54bを形成するだけで製造することができるため、従来の磁性体セラミックを用いたセラミックインダクタの場合において必要となるような高温での焼成工程や電極の焼付け工程などが不要になり、製造コストを削減することができるという特徴を有している。
【0005】
ところで、上記のインダクタ60においては、磁性体材料成形体53の端面から露出したコイル52の最終周回部分の一部(露出部分)52a,52bと導通するように外部電極54a,54bが形成されているが、磁性体材料51の射出時のコイル52の変形などにより、コイル52の露出部分52a(52b)の形状や位置(例えば、露出部分52a(52b)の垂直方向の位置)は、各インダクタごとに異なることが多い。
【0006】
また、従来の製造方法では、磁性体材料成形体53の長さより長いコイル52を使用した場合、金型で押されてコイル52が変形してしまうため、設定できるコイル52の最大長さは磁性体材料成形体53の長さとほぼ同じ長さとなる。したがって、図13に示すように、磁性体材料成形体53の両端面からのコイル52の露出部分52a,52bは、コイル52の最終周回部分の一部分となるばかりでなく、この露出部分52a,52bを、磁性体材料成形体53の両端面から大きく突出させることは困難で、露出部分の面積は小さくなりがちである。
【0007】
そのため、場合によっては、コイル52と外部電極54a,54bの接続信頼性が不十分になったり、過電流時の安全性に懸念が生じたりするという問題点がある。
【0008】
また、インダクタ60の外部電極54a,54bは、はんだ付け性を向上させる目的で複数層構造とされ、最外層には、はんだ,すず,銀など、はんだ濡れ性の良好な金属膜が形成されることが多く、図14に示すように、リフローはんだ付けなどの方法により、インダクタ60をプリント基板61などの実装対象に実装した場合、外部電極54a,54bのはんだ濡れ性が良好であるため、インダクタ60の高さHの1/3以上の高さHsまで、はんだフイレット62が立った状態となり、このはんだフィレット62と外部電極54a,54bが電気的に接続された状態で実装されることになる。
【0009】
一方、従来のインダクタの製造方法では、コイルが金型内の所定の位置に必ずしも確実に固定されていない状態で、磁性体材料が金型内に射出されるため、磁性体材料の射出工程における磁性体材料の流れ方向などによっては、コイルに位置ずれを生じることがある。
【0010】
例えば、図15に示すように、コイル52に位置ずれが生じているインダクタ60をプリント基板61に実装した場合に、コイル52の露出部分52a(52b)の位置が高すぎて、はんだフィレット62が上述のように、インダクタ60の高さHの1/3以上の高さHsまで立ち上がっても、はんだフィレット62は、外部電極54a,54bを介してコイル52の露出部分52a(52b)と対向する位置にまでは至らず、コイル52の露出部分52a(52b)の下端部とはんだフィレット62の上端部の間に隙間Gが生じる場合がある。そして、この隙間Gが生じた部分においては、インダクタ60に印加される電流が、外部電極54a,54bのみを流れることになる。したがって、外部電極54a,54bがめっき膜のような薄い金属膜で形成されている場合、この部分の電流容量の不足から長期信頼性が不十分になったり、過電流時の安全性に懸念が生じたりするというような問題点がある。
【0011】
このような問題点を解消する方法としては、外部電極を構成する金属膜の膜厚を大きくする方法が考えられるが、膜厚を大きくしようとするとその分だけコストが増大するという問題点がある。
または、十分な電流容量を有する厚さの金属板を端面に貼り付けて外部端子電極とする方法も考えられるが、この方法もコストの増大を招くという問題点がある。
【0012】
本願発明は、上記問題点を解決するものであり、内部導体コイルと外部電極の接続信頼性や実装後の長期信頼性、過電流時の安全性に優れたインダクタ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願発明(請求項1)のインダクタは、
磁性体粉末と樹脂系材料とからなる磁性体材料を成形してなる磁性体材料成形体と、前記磁性体材料成形体中に、両端部が前記磁性体材料成形体の両端面から露出するような態様で埋設された内部導体コイルと、前記内部導体コイルの両端部と導通するように、前記磁性体材料成形体の両端部に配設された一対の外部電極を具備するインダクタであって、
前記内部導体コイルの両端側最終周回部分の2/3周分以上の部分が、前記磁性体材料成形体の両端面から、内部導体コイルの線径の1/5以上の距離だけ突出しており、かつ、
前記外部電極が、少なくとも前記内部導体コイルの、最終周回部分の2/3周分以上の部分であって、線径の1/5以上の距離だけ磁性体材料成形体の両端面から突出している部分と接合するように配設されていること
を特徴としている。
【0014】
内部導体コイルの両端側最終周回部分の2/3周分以上の部分を、磁性体材料成形体の両端面から、線径の1/5以上の距離だけ突出させるとともに、外部電極を、少なくとも内部導体コイルの、最終周回部分の2/3周分以上の部分であって、線径の1/5以上の距離だけ磁性体材料成形体の両端面から突出している部分と接合するように配設することにより、内部導体コイルと外部電極の接触面積を大きくして接続信頼性を向上させることが可能になるとともに、実装後の長期信頼性、過電流時の安全性を高めることが可能になる。
【0015】
なお、本願発明において、磁性体粉末とともに用いられる樹脂系材料としては、例えば、エポキシ樹脂や、ポリフェニレンサルファイドのような合成樹脂、ネオプレンゴムや、シリコーンゴムなどのゴム系樹脂などの種々の材料を用いることが可能である。
【0016】
また、請求項2のインダクタは、前記外部電極が複数の金属膜層からなる複数層構造を有するものであることを特徴としている。
【0017】
外部電極を複数層構造とした場合、例えば、外部電極を構成する下地金属膜上に、Snめっき膜やはんだめっき膜を形成することにより、電気的な接続信頼性とはんだ付け性の両方に優れたインダクタを提供することが可能になる。
【0018】
また、請求項3のインダクタは、前記内部導体コイルの両端部の最終周回部分の中心が、磁性体材料成形体の両端面の中心から、内部導体コイルの内径の1/2の距離以内の領域に位置していることを特徴としている。
【0019】
内部導体コイルの両端部の最終周回部分の中心が、磁性体材料成形体の両端面の中心から、内部導体コイルの内径の1/2の距離以内の領域内に位置するようにした場合、内部導体コイルの位置ずれにより、インダクタをプリント基板などの実装対象に実装した場合に、磁性体材料成形体からの内部導体コイルの露出部分の位置が高くなりすぎて、はんだフィレットが立ち上がっても、外部電極を介して内部導体コイルの露出部分と対向する位置にまで至らず、内部導体コイルの露出部分の下端部とはんだフィレットの上端部の間に隙間が生じ、外部電極がめっき膜のような薄い金属膜で形成されている場合に、この部分の電流容量の不足から長期信頼性が不十分になったり、過電流時の安全性に懸念が生じたりすることを効率よく防止することが可能になる。
【0020】
また、本願発明(請求項4)のインダクタの製造方法は、
請求項1〜3のいずれかに記載のインダクタを製造する方法であって、
金型内に内部導体コイルをセットするとともに、内部導体コイルの内周側にコイル保持部材をはめ込むことにより、内部導体コイルの内周側を支持して、内部導体コイルの変形を防止するとともに、内部導体コイルを、その両端部が磁性体材料から露出するような位置及び形状に保持して、金型の所定の位置に設けたゲート口から、金型内の、前記コイル保持部材により占められた内部導体コイルの内周側領域を除く領域に磁性体材料を射出する第1射出工程と、
第1射出工程において射出された磁性体材料が硬化した後、前記コイル保持部材を取り除き、所定の位置に設けたゲート口から、金型内の内部導体コイルの内周側領域に磁性体材料を射出することにより、内部導体コイルの主要部が埋設され、かつ、内部導体コイルの両端側最終周回部分の2/3周分以上の部分が、両端面から内部導体コイルの線径の1/5以上の距離だけ突出した磁性体材料成形体を形成する第2射出工程と、
少なくとも、前記内部導体コイルの、最終周回部分の2/3周分以上の部分であって、線径の1/5以上の距離だけ磁性体材料成形体の両端面から突出している部分と接合するように、前記磁性体材料成形体の両端部に一対の外部電極を形成する工程と
を具備することを特徴としている。
【0021】
コイル保持部材により内部導体コイルの内周側を支持し、内部導体コイルの変形を防止するとともに、内部導体コイルを、その両端部が磁性体材料から確実に露出するような位置及び形状に保持して、金型内の内部導体コイルの内周側領域を除いた領域に磁性体材料を射出し、磁性体材料が硬化した後、コイル保持部材を取り除いて、金型内の内部導体コイルの内周側領域に磁性体材料を射出することにより、内部導体コイルの両端側最終周回部分の2/3周分以上の部分が、両端面から内部導体コイルの線径の1/5以上の距離だけ突出した磁性体材料成形体を形成し、少なくとも、内部導体コイルの、最終周回部分の2/3周分以上の部分であって、線径の1/5以上の距離だけ磁性体材料成形体の両端面から突出している部分と接合するように、前記磁性体材料成形体の両端部に一対の外部電極を形成することにより、本願発明のインダクタを効率よく、しかも確実に製造することが可能になる。
【0022】
また、請求項5のインダクタの製造方法は、前記金型として、前記内部導体コイルの両端部と対向する内面に、前記内部導体コイルの両端部の最終周回部分の少なくとも一部がはまり込む略環状凹部が設けられた金型を用いることを特徴としている。
【0023】
金型として、内部導体コイルの両端部と対向する内面に、内部導体コイルの両端部の最終周回部分の少なくとも一部がはまり込む略環状凹部が設けられた金型を用いることにより、内部導体コイルの両端側最終周回部分の2/3周分以上の部分が、内部導体コイルの線径の1/5以上の距離だけ突出した磁性体材料成形体を確実に形成することが可能になり、本願発明をさらに実効あらしめることができる。
【0024】
また、請求項6のインダクタの製造方法は、前記金型の内面の略環状凹部の中心と、磁性体材料成形体の両端面の中心を略一致させるようにしたことを特徴としている。
【0025】
金型の内面の略環状凹部の中心と、磁性体材料成形体の両端面の中心を略一致させるようした場合、内部導体コイルの位置ずれにより、インダクタをプリント基板などの実装対象に実装した場合に、磁性体材料成形体からの内部導体コイルの露出部分の位置が高くなりすぎて、はんだフィレットが立ち上がっても、外部電極を介して内部導体コイルの露出部分と対向する位置にまで至らず、内部導体コイルの露出部分の下端部とはんだフィレットの上端部の間に隙間が生じ、外部電極がめっき膜のような薄い金属膜で形成されている場合に、この部分の電流容量の不足から長期信頼性が不十分になったり、過電流時の安全性に懸念が生じたりすることを効率よく防止することが可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
図1は本願発明の一実施形態にかかるインダクタを示す断面図、図2はその側面図である。
【0027】
この実施形態のインダクタ10は、図1及び図2に示すように、磁性体粉末と樹脂系材料とを混練してなる磁性体材料1を所定の形状に成形することにより形成された磁性体材料成形体(磁性体コア)3と、磁性体材料成形体3中に埋設され、両端部2a,2bが磁性体材料成形体3の両端面3a,3bから露出した、インダクタンス素子として機能する内部導体コイル2と、内部導体コイル2の両端部と導通するように、磁性体材料成形体3の両端部に配設された一対の外部電極4a,4bとを具備している。なお、このインダクタ10の寸法は、4.5mm×3.2mm×3.2mmである。
【0028】
なお、上記磁性体材料成形体(磁性体コア)3は、Fe2O3,NiO,CuO,ZnOからなるフェライト粉とPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂を混練したフェライト樹脂から形成されている。
【0029】
また、内部導体コイル2としては、直径が0.2mm,コイル内径が1.8mm,長さが3.2mmの銅線コイルが用いられている。
図1に示すように、このインダクタ10においては、内部導体コイル2の両端側最終周回部分の大部分が露出しており、この内部導体コイル2の両端部(露出部分)2a,2bの主要部は、磁性体材料成形体3の両端面3a,3bからの突出距離Lが、線径Dの1/5以上となるような状態で、内部導体コイル2の軸方向に突出している。
【0030】
そして、外部電極4a,4bは、内部導体コイル2の両端側の露出部分2a,2bと接合するように、磁性体材料成形体3の両端面3a,3bから、外周面(側面)にまで回り込んで配設されている。なお、外部電極4a,4bは、内部導体コイルと電気的に接続するように配設されたNiめっき膜上に、さらに、はんだ濡れ性を向上させるためのSnめっき膜が形成された複数層構造を有している。
【0031】
また、このインダクタ10においては、内部導体コイル2の両端部の最終周回部分の中心Xが、磁性体材料成形体3の両端面3a,3bの中心Yから、内部導体コイルの内径の1/2の距離以内の領域に位置している(図2)。すなわち、内部導体コイル2の両端側最終周回部分の中心Xのずれ量が、磁性体材料成形体3の両端面3a,3bの中心Yから、内部導体コイル2の内径の1/2以下となるように構成されている。
【0032】
上述のように構成されインダクタ10においては、内部導体コイル2の両端側最終周回部分の大部分(2/3周分以上)を、磁性体材料成形体3の両端面3a,3bから、内部導体コイル2の略軸方向に、線径の1/5以上の距離だけ突出させるとともに、外部電極4a,4bを、内部導体コイル2の両端側の露出部分2a,2bと接合するように配設しているので、内部導体コイル2と外部電極4a,4bとの接触面積が大きく、外部電極4a,4bと内部導体コイル2の接触部分に電流が印加された場合の信頼性を向上させることが可能になり、実装後の長期信頼性、過電流時の安全性を高めることが可能になる。
【0033】
また、このインダクタ10においては、内部導体コイル2の両端部の最終周回部分の中心Xが、磁性体材料成形体3の両端面3a,3bの中心Yから、内部導体コイルの内径の1/2の距離以内の領域内に位置しているので、例えば、インダクタ10をプリント基板11に実装した場合に、図3に示すように、外部電極4a,4bを介して内部導体コイル2の露出部分2a(2b)と対向する位置にまではんだフィレット12が立ち上がる(すなわち、はんだフィレット12の上端部の高さ(位置)Hsが、内部導体コイル2の露出部分2a(2b)の下端部の高さ(位置)Heより高くなる)ため、内部導体コイル2の露出部分2a(2b)の下端部とはんだフィレット12の上端部の間に隙間が生じることを防止して、外部電極4a(4b)がめっき膜のような薄い金属膜で形成されている場合にも、この部分の電流容量の不足から長期信頼性が不十分になったり、過電流時の安全性に懸念が生じたりすることを効率よく防止することが可能になる。
【0034】
この実施形態のインダクタ10に、2Aの電流を印加した場合における、内部導体コイル2の磁性体材料成形体3の両端面3a,3bからの突出距離(コイル線径比)と、外部電極4a,4bと内部導体コイル2の接触部分の温度上昇の関係を図4に示す。
図4に示すように、内部導体コイル2の磁性体材料成形体3の両端面3a,3bからの突出距離(コイル線径比)が、線径D(0.2mm)の1/5(0.04mm)以上になると、接触部分での温度上昇が抑制されることがわかる。
一般に、コイル線径の太いインダクタは定格電流も大きいが、図4に示すデータから、内部導体コイル2の磁性体材料成形体3の両端面3a,3bからの突出距離(コイル線径比)を線径Dの1/5以上とすることにより、接触部分の温度上昇が抑制され、さらに信頼性が向上することがわかる。
【0035】
また、2Aの電流を印加した場合における、内部導体コイルの露出部分の周回比(内部導体コイル2の露出部分2a,2bの両端側最終周回部分に対する露出部分の比(例えば、3/4周分が露出している場合0.75となる))と、外部電極4a,4bと内部導体コイル2の接触部分の温度上昇の関係を図5に示す。図5から、内部導体コイルの露出部分の周回比を0.66(2/3周回)以上とすることにより、外部電極4a,4bと内部導体コイル2の接触部分の温度上昇が抑えられることがわかる。
【0036】
また、内部導体コイル2の中心Xの、磁性体材料成形体3の両端面3a,3bの中心Yからの位置ずれ量(位置ずれ距離の内部導体コイルの内径に対する比率(コイル内径比))と、外部電極4a,4bの温度上昇との関係を図6に示す。図6から、位置ずれ量(コイル内径比)を、内部導体コイル2の内径の1/2(0.9mm)以下にすることにより、外部電極4a,4bの温度上昇が効率よく抑制されることがわかる。
なお、内部導体コイル2の露出部分2a(2b)の下端部とはんだフィレット12の上端部の間に隙間が生じると、その部分においては、印加電流が外部電極4a,4bのみを流れることになるため、その部分において、外部電極4a,4bの温度上昇が大きくなる。
【0037】
次に、上述のインダクタの製造方法について説明する。
▲1▼上述のインダクタを製造するにあたっては、まず、図7,8に示すように、金型として、内部導体コイル2の両端部と対向する内面に、内部導体コイル2の両端部の最終周回部分の少なくとも一部がはまり込む略環状凹部21aが設けられた上金型22及び同じく略環状凹部21bが設けられた下金型23を備えた金型24を用意する。なお、上記略環状凹部21a,21bは、幅が0.3mm、深さが0.2mmとされている。この略環状凹部21a,21bの形状、寸法には特別の制約はなく、被覆材により絶縁された内部導体コイル2がはまり込んで固定される程度の形状、寸法であればよい。
また、この金型24は、内部導体コイル2(図8)の変形を防止するとともに、金型24の内部の中央に支持・固定する円筒状のコイル保持部材(保護ピン)25を装着することができるように構成されており、下金型23にコイル保持部材25を立てた状態で上金型22をセットすることにより、コイル保持部材25が金型24内の略中央部に装着されることになる。
さらに、この金型24を構成する上金型22の側部及び上部には、磁性体材料1(図9,図11)を金型24の内部に射出するためのゲート口22a,22bが設けられている。
また、この金型24は、上述の環状凹部21a,21bの中心が、上金型22の内部下面32及び下金型23の内部上面33の略中心に位置するように構成されている。
【0038】
▲2▼それから、下金型23にコイル保持部材25をセットした状態で、内部導体コイル2をコイル保持部材25にはまり込むようにセットした後、上金型22をセットすることにより、図8に示すように、内部導体コイル2を金型24内の所定の位置に、変形しないように保持する。
【0039】
▲3▼それから、図9に示すように、Fe2O3,NiO,CuO,ZnOからなるフェライト粉とPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂を混練してなるフェライト樹脂ペレットを溶融した磁性体材料1を、上金型22の側部に設けられたゲート口22aから、金型24内の内部導体コイル2の内周側領域(コイル保持部材25に占められた領域)を除いた領域に射出(1次射出)する。
【0040】
▲4▼次に、図10に示すように、金型24からコイル保持部材25を取り除く。
【0041】
▲5▼それから、図11に示すように、上金型22の上部に設けたゲートロ22bから、磁性体材料1を内部導体コイル2の内周側領域に射出(2次射出)することにより、4.5×3.2×3.2(mm)の磁性体材料成形体(コイル入りフェライト樹脂成形体)3を得る。
このときの、金型24の温度は160℃、磁性体材料1を供給するためのシリンダーの温度は340℃とする。
【0042】
▲6▼次に、上述のようにして得た磁性体材料成形体を純水で洗浄した後、アルコールで十分に洗浄し、Pd溶液を塗布して還元処理した後、Ni無電解めっきを施して、磁性体材料成形体の全面に、1〜2μm厚みでNi無電解めっき膜を形成する。
【0043】
▲7▼さらに、この磁性体材料成形体の端面部分の、外部電極を形成すべき部分にレジスト剤を約10μm厚となるように印刷し、150℃で10分乾燥させた後、硝酸30%溶液に数分間浸漬し、電極不要部分のNi無電解めっき膜をエッチングして除去する。
【0044】
▲8▼その後、磁性体材料成形体を超音波振動をかけながら水酸化ナトリウム(3%)溶液に浸漬しレジスト剤を除去する。
【0045】
▲9▼次に、このようにして得た、両端部にNi無電解めっき膜が形成された磁性体材料成形体をバレルに入れ、Ni電解めっきを行って、Ni無電解めっき膜上に、厚みが1〜2μmのNi電解めっき膜を形成し、さらにその上に、Sn電解めっきを施して、厚みが3〜5μmのSn電解めっき膜を形成することにより、図1に示すような表面実装タイプのインダクタが得られる。
【0046】
上述の製造方法によれば、磁性体材料1の1次射出を上金型22の側部に設けたゲート口22aから行うようにしており、磁性体材料1は、図9のように横方向(矢印Aの方向)に流れるが、内部導体コイル2はコイル保持部材25により支持、固定されているため、内側に変形することがなく、結果として、内部導体コイル2は、その両端部に向かう方向(矢印Bの方向(上下方向))に圧力がかかった状態で保持されるとともに、金型24の内面の、内部導体コイル2の両端部2a,2bが当接する位置に略環状凹部21a,21bが設けられているため、この略環状凹部21a,21bに内部導体コイル2の両端部2a,2bがはまり込んで固定される。
【0047】
したがって、磁性体材料1の2次射出が行われた時点で、磁性体材料成形体3の両端面3a,3bには、ほぼ内部導体コイルの端部の1周分が露出し、かつ、磁性体材料成形体3の端面3a,3bからの突出距離Lが内部導体コイル2の線径Dの1/3以上であるような構造の磁性体材料成形体3が形成されることになる。その結果、外部電極4a,4b(図1)と内部導体コイル2の接触面積が大きく、高い接続信頼性を備えたインダクタを得ることが可能になる。
【0048】
さらに、図2に示すように、環状凹部21a,21bの中心Xが、上金型22の下面32及び下金型23の上面33の略中心Yに位置するように構成されているため、内部導体コイル2(図1)の最終周回部分の中心Xが、磁性体材料成形体3(図1)の両端面3a,3bの中心Yとほぼ一致するような磁性体材料成形体3を得ることができる。
したがって、内部導体コイルの位置ずれにより、インダクタをプリント基板などの実装対象に実装した場合に、磁性体材料成形体からの内部導体コイルの露出部分の位置が高くなりすぎて、はんだフィレットが立ち上がっても、外部電極を介して内部導体コイルの露出部分と対向する位置にまで至らず、内部導体コイルの露出部分の下端部とはんだフィレットの上端部の間に隙間が生じ、外部電極がめっき膜のような薄い金属膜で形成されている場合に、この部分の電流容量の不足から長期信頼性が不十分になったり、過電流時の安全性に懸念が生じたりすることを効率よく防止することが可能になる。
【0049】
なお、上記実施形態の方法により製造したインダクタ(試料)各1000個について、磁性体材料成形体の両端面の内部導体コイルの露出部分の周回比(突出距離が内部導体コイルの線径の1/5以上の部分の周回比)、及び内部導体コイルの最終周回部分の中心の、磁性体材料成形体の両端面の中心からの位置ずれ量を測定した結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
Figure 0003591413
【0051】
また、表1には、従来の方法で製造したインダクタについて測定した、内部導体コイルの露出部分の周回比(突出距離が内部導体コイルの線径の1/5以上の部分の周回比)と、内部導体コイルの最終周回部分の中心の、磁性体材料成形体の両端面の中心からの位置ずれ量についての測定結果を併せて示す。
なお、表1には、試料1000個中、条件を満たしていた試料(インダクタ)の割合を示している。
【0052】
表1から、従来の方法で製造したインダクタでは、突出距離が線径の1/5以上である部分が2/3周以上となる割合は0.1%に過ぎないが、上記実施形態の方法により製造したインダクタでは、その割合が100%となることがわかる。したがって、本願発明によれば、内部導体コイルと外部電極との接続面積を増やして、電極部の長期信頼性や過電流に対する安定性を向上させることが可能になる。
【0053】
さらに、表1から、従来の方法で製造したインダクタでは、磁性体材料成形体の両端面の中心からの、内部導体コイルの最終周回部分の中心の位置ずれ量が、内部導体コイルの内径の1/2以内となるものが78%に過ぎないが、上記実施形態の方法により製造した場合には、すべてのインダクタについて、位置ずれ量を、内部導体コイルの内径の1/4以内とすることが可能になることがわかる。
【0054】
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、磁性体材料の種類、磁性体材料成形体の具体的な形状、内部導体コイルの構成材料焼付け外部電極の構成材料などに関し、発明の要旨の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0055】
【発明の効果】
上述のように、本願発明(請求項1)のインダクタは、内部導体コイルの両端側最終周回部分の2/3周分以上の部分を、磁性体材料成形体の両端面から、線径の1/5以上の距離だけ突出させるとともに、外部電極を、少なくとも内部導体コイルの、最終周回部分の2/3周分以上の部分であって、線径の1/5以上の距離だけ磁性体材料成形体の両端面から突出している部分と接合するように配設することにより、内部導体コイルと外部電極の接触面積を大きくして接続信頼性を向上させることが可能になるとともに、実装後の長期信頼性、過電流時の安全性を高めることが可能になる。さらに、外部電極の膜厚を薄くすることが可能になり、コストの低減を図ることが可能になる。
【0056】
また、請求項2のインダクタのように、外部電極を複数層構造とした場合、例えば、外部電極を構成する下地金属膜上に、Snめっき膜やはんだめっき膜を形成することにより、電気的な接続信頼性とはんだ付け性の両方に優れたインダクタを提供することが可能になる。
【0057】
また、請求項3のインダクタのように、内部導体コイルの両端部の最終周回部分の中心が、磁性体材料成形体の両端面の中心から、内部導体コイルの内径の1/2の距離以内の領域内に位置するようにした場合、内部導体コイルの位置ずれにより、インダクタをプリント基板などの実装対象に実装した場合に、磁性体材料成形体からの内部導体コイルの露出部分の位置が高くなりすぎて、はんだフィレットが立ち上がっても、外部電極を介して内部導体コイルの露出部分と対向する位置にまで至らず、内部導体コイルの露出部分の下端部とはんだフィレットの上端部の間に隙間が生じ、外部電極がめっき膜のような薄い金属膜で形成されている場合に、この部分の電流容量の不足から長期信頼性が不十分になったり、過電流時の安全性に懸念が生じたりすることを効率よく防止することができる。
【0058】
また、本願発明(請求項4)のインダクタの製造方法は、コイル保持部材により内部導体コイルの内周側を支持し、内部導体コイルの変形を防止するとともに、内部導体コイルを、その両端部が磁性体材料から確実に露出するような位置及び形状に保持して、金型内の内部導体コイルの内周側領域を除いた領域に磁性体材料を射出し、磁性体材料が硬化した後、コイル保持部材を取り除いて、金型内の内部導体コイルの内周側領域に磁性体材料を射出することにより、内部導体コイルの両端側最終周回部分の2/3周分以上の部分が、両端面から内部導体コイルの線径の1/5以上の距離だけ突出した磁性体材料成形体を形成し、少なくとも、内部導体コイルの、最終周回部分の2/3周分以上の部分であって、線径の1/5以上の距離だけ磁性体材料成形体の両端面から突出している部分と接合するように、前記磁性体材料成形体の両端部に一対の外部電極を形成するようにしているので、本願発明のインダクタを効率よく、しかも確実に製造することが可能になる。
【0059】
また、請求項5のインダクタの製造方法のように、金型として、内部導体コイルの両端部と対向する内面に、内部導体コイルの両端部の最終周回部分の少なくとも一部がはまり込む略環状凹部が設けられた金型を用いた場合、内部導体コイルの両端側最終周回部分の2/3周分以上の部分が、内部導体コイルの線径の1/5以上の距離だけ突出した磁性体材料成形体を確実に形成することが可能になり、本願発明をさらに実効あらしめることができる。
【0060】
また、請求項6のインダクタの製造方法のように、金型の内面の略環状凹部の中心と、磁性体材料成形体の両端面の中心を略一致させるようした場合、内部導体コイルの位置ずれにより、インダクタをプリント基板などの実装対象に実装した場合に、磁性体材料成形体からの内部導体コイルの露出部分の位置が高くなりすぎて、はんだフィレットが立ち上がっても、外部電極を介して内部導体コイルの露出部分と対向する位置にまで至らず、内部導体コイルの露出部分の下端部とはんだフィレットの上端部の間に隙間が生じ、外部電極がめっき膜のような薄い金属膜で形成されている場合に、この部分の電流容量の不足から長期信頼性が不十分になったり、過電流時の安全性に懸念が生じたりすることを効率よく防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態にかかるインダクタを示す断面図である。
【図2】本願発明の一実施形態にかかるインダクタを示す側面図である。
【図3】本願発明の一実施形態にかかるインダクタを実装した状態を模式的に示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図4】内部導体コイルの突出距離(コイル線径比)と、外部電極と内部導体コイルの接続部の温度上昇の関係を示す線図である。
【図5】内部導体コイルの露出面積(内部導体コイルの露出部分の周回比)と、外部電極と内部導体コイルの接触部分の温度上昇の関係を示す線図である。
【図6】内部導体コイルの位置ずれ量(コイル内径比)と、外部電極の温度上昇の関係を示す線図である。
【図7】本願発明のインダクタの製造方法を実施するのに用いた金型を示す断面図である。
【図8】本願発明のインダクタの製造方法の一工程において、金型内に内部導体コイルをセットした状態を示す断面図である。
【図9】本願発明のインダクタの製造方法の1次射出工程を示す断面図である。
【図10】本願発明のインダクタの製造方法の1次射出工程の後で、コイル保持部材を取り除いた状態を示す断面図である。
【図11】本願発明のインダクタの製造方法の2次射出工程を示す断面図である。
【図12】従来のインダクタを示す断面図である。
【図13】従来のインダクタを示す側面図である。
【図14】従来のインダクタを実装した状態を示す正面図である。
【図15】従来のインダクタを実装した状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 磁性体材料
2 内部導体コイル
2a,2b 内部導体コイルの露出部分(両端部)
3 磁性体材料成形体
3a,3b 磁性体材料成形体の両端面
4a,4b 外部電極
10 インダクタ
11 プリント基板
12 はんだフィレット
21a,21b 略環状凹部
22 上金型
22a,22b ゲート口
23 下金型
24 金型
25 コイル保持部材(保護ピン)
32 上金型の内部下面
33 下金型の内部上面
A 磁性体材料の流れる方向(横方向)
B 内部導体コイルの両端部に向かう方向(上下方向)
D 線径
He 内部導体コイルの露出部分の下端部の高さ(位置)
Hs はんだフィレットの上端部の高さ(位置)
X 内部導体コイルの最終周回部分の中心
Y 磁性体材料成形体の両端面の中心
L 内部導体コイルの両端部の突出距離

Claims (6)

  1. 磁性体粉末と樹脂系材料とからなる磁性体材料を成形してなる磁性体材料成形体と、前記磁性体材料成形体中に、両端部が前記磁性体材料成形体の両端面から露出するような態様で埋設された内部導体コイルと、前記内部導体コイルの両端部と導通するように、前記磁性体材料成形体の両端部に配設された一対の外部電極を具備するインダクタであって、
    前記内部導体コイルの両端側最終周回部分の2/3周分以上の部分が、前記磁性体材料成形体の両端面から、内部導体コイルの線径の1/5以上の距離だけ突出しており、かつ、
    前記外部電極が、少なくとも前記内部導体コイルの、最終周回部分の2/3周分以上の部分であって、線径の1/5以上の距離だけ磁性体材料成形体の両端面から突出している部分と接合するように配設されていること
    を特徴とするインダクタ。
  2. 前記外部電極が複数の金属膜層からなる複数層構造を有するものであることを特徴とする請求項1記載のインダクタ。
  3. 前記内部導体コイルの両端部の最終周回部分の中心が、磁性体材料成形体の両端面の中心から、内部導体コイルの内径の1/2の距離以内の領域に位置していることを特徴とする請求項1又は2記載のインダクタ。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のインダクタを製造する方法であって、
    金型内に内部導体コイルをセットするとともに、内部導体コイルの内周側にコイル保持部材をはめ込むことにより、内部導体コイルの内周側を支持して、内部導体コイルの変形を防止するとともに、内部導体コイルを、その両端部が磁性体材料から露出するような位置及び形状に保持して、金型の所定の位置に設けたゲート口から、金型内の、前記コイル保持部材により占められた内部導体コイルの内周側領域を除く領域に磁性体材料を射出する第1射出工程と、
    第1射出工程において射出された磁性体材料が硬化した後、前記コイル保持部材を取り除き、所定の位置に設けたゲート口から、金型内の内部導体コイルの内周側領域に磁性体材料を射出することにより、内部導体コイルの主要部が埋設され、かつ、内部導体コイルの両端側最終周回部分の2/3周分以上の部分が、両端面から内部導体コイルの線径の1/5以上の距離だけ突出した磁性体材料成形体を形成する第2射出工程と、
    少なくとも、前記内部導体コイルの、最終周回部分の2/3周分以上の部分であって、線径の1/5以上の距離だけ磁性体材料成形体の両端面から突出している部分と接合するように、前記磁性体材料成形体の両端部に一対の外部電極を形成する工程と
    を具備することを特徴とするインダクタの製造方法。
  5. 前記金型として、前記内部導体コイルの両端部と対向する内面に、前記内部導体コイルの両端部の最終周回部分の少なくとも一部がはまり込む略環状凹部が設けられた金型を用いることを特徴とする請求項4記載のインダクタの製造方法。
  6. 前記金型の内面の略環状凹部の中心と、磁性体材料成形体の両端面の中心を略一致させるようにしたことを特徴とする請求項5記載のインダクタの製造方法。
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