JP2008166596A - 電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】渦電流損失が少なく、インダクタンス特性に優れ、外部からの力が加わっても剥離しない下地電極膜を有し、しかもワイヤの継線部の接続が容易で断線不良などが生じない電子部品を提供すること。
【解決手段】基体と、基体を被覆する下地電極膜20とを有する。少なくとも下地電極膜20が、内側から順に、無電解ニッケルメッキ膜20aと、電解ニッケルメッキ膜20bとを有する。無電解ニッケルメッキ膜20aの厚さが、1.3〜1.7μmであり、電解ニッケルメッキ膜の厚さ20bが、1.8〜2.2μmである。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品に係り、さらに詳しくは、渦電流損失が少なく、インダクタンス特性に優れ、外部からの力に強い下地電極膜を有し、しかもワイヤの継線部の接続が容易で断線不良などが生じない電子部品に関する。
従来、たとえば下記の特許文献1に示す巻線型電子部品が知られている。この特許文献1に示す巻線型電子部品では、フェライトコアにおける巻芯部の両端に形成してあるフランジの端面に、銀ペーストなどの導電性ペースト膜で電極膜を形成する。
導電性ペースト膜で電極膜を形成する場合には、どうしても電極膜の厚みが厚くなる。フランジの端面では、巻芯部で発生する磁界の方向が垂直に通過することから、その端面に形成してある電極膜の厚みが大きいと、その部分での渦電流が大きくなってしまう。その結果、巻線型電子部品におけるコアロスが大きくなってしまう。
また、電極膜の厚みが大きいと、限定されたサイズでは、相対的に、フェライトコアの体積を小さくする必要があり、その分、インダクタンス特性を劣化させるおそれがある。
さらに、従来の巻線型電子部品では、フランジ表面におけるフェライト粒子間の界面には微小な隙間が存在するため、この界面上に形成された下地電極膜はフランジ表面との密着性が充分ではない。その結果、フランジに下地電極膜を形成し、巻芯部の外周を外装樹脂部で被覆した後に、フランジに形成された下地電極膜に付着した余分な樹脂(以下、バリと記す)をブラスト処理によって除去する際に、下地電極膜の一部が剥離、破損してしまうおそれがある。
また、従来の巻線型電子部品では、ワイヤの継線部における接続が困難であり、断線不良などが生じるおそれもあった。
特許第3319697号
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、渦電流損失が少なく、インダクタンス特性に優れ、外部からの力が加わっても剥離しない下地電極膜を有し、しかもワイヤの継線部の接続が容易で断線不良などが生じない電子部品を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る電子部品は、
基体と、
前記基体を被覆する下地電極膜とを有し、
少なくとも前記下地電極膜が、内側から順に、無電解ニッケルメッキ膜と、電解ニッケルメッキ膜とを有し、
前記無電解ニッケルメッキ膜の厚さが、1.3〜1.7μmであり、
前記電解ニッケルメッキ膜の厚さが、1.8〜2.2μmである。
また、本発明に係る電子部品は、
コイルを形成するようにワイヤが巻回されるコアの巻芯部と、
前記コアの巻芯部と一体に形成され、前記巻芯部の軸方向両側に形成される一対のフランジと、
前記ワイヤの継線部が接続されるように、各フランジの外周および外側端面を被覆する前記下地電極膜と、
前記下地電極膜を覆うように形成される外部電極膜とを有する。
本発明に係る電子部品では、少なくとも下地電極膜がニッケルメッキ膜で構成してあるために、銀ペースト膜に比較して、下地電極膜を均一に薄くすることができる。また、ニッケルは、銀に比較して比抵抗が大きい。そのため、フランジの端面において巻芯部で発生する磁界の方向が垂直に通過したとしても、その部分での渦電流は小さい。その結果、電子部品におけるコアロスが小さくなる。
また、本発明では、前記下地電極膜が、内側から順に、無電解ニッケルメッキ膜と、電解ニッケルメッキ膜とを有する。何ら電極が形成されていない段階では、コアの表面には、電解メッキが困難である。そこで、最初に、コアが有するフランジの表面に無電解メッキ法により無電解ニッケルメッキ膜を形成し、その後に、無電解ニッケルメッキ膜の表面に電解メッキ法により電解ニッケルメッキ膜を形成する。その結果、フランジと下地電極膜全体との密着性、および下地電極膜全体の強度を向上させることができる。
また、本願発明では、無電解ニッケルメッキ膜の厚さを、1.3〜1.7μmとすることによって、メッキ膜に応力が生じず、高強度で、フランジとの密着性が高く、かつ、厚さが均一な無電解ニッケルメッキ膜を形成することができる。その結果、ブラスト処理によって下地電極膜に付着したバリを除去する際に、下地電極膜が剥離、破損することを防止できる。
また、本願発明では、電解ニッケルメッキ膜の厚さを、1.8〜2.2μmとすることによって、電解ニッケルメッキ膜における渦電流を減少させることができ、かつ、高強度の無電解ニッケルメッキ膜を形成することができる。その結果、ブラスト処理によって下地電極膜に付着したバリを除去する際に、下地電極膜が剥離、破損することを防止できる。
また、電解ニッケルメッキ膜は、無電解ニッケルメッキ膜に比較して、膜質が緻密であり、強度に優れている。そのため、熱圧着法などで電解ニッケル膜の上にワイヤの継線を行うことで、断線不良などが生じるおそれも少ない。
また、本発明の電子部品では、電極膜の厚みが小さいため、限定されたサイズにおいて、相対的に、フェライトコアの体積を大きくすることが可能であり、その分、インダクタンス特性が向上する。
さらにまた本発明の電子部品では、フランジの外周に、熱圧着法などを用いて容易にワイヤの継線を行うことが可能であり、しかも断線不良などが生じるおそれも少ない。
また、本発明では、フランジの外側端面に位置する下地電極膜の膜厚が極端に薄いために、電子部品のサイズが小型化しても、電子部品の軸方向長さ寸法のバラツキを抑制することができる。
そのために、この電子部品が実装される基板部分のランド寸法と誤差が生じることが少なくなり、実装不良を防止することができる。さらに、プリント基板などにおいては、ランドパターンに余裕をもたせた設計とする必要が無くなり、高実装密度が容易になる。
好ましくは、前記下地電極膜の厚さが、3.1〜3.9μmである。
下地電極膜の厚さを、3.1〜3.9μmとすることによって、コアのフランジと下地電極膜との密着性、および下地電極膜の強度を向上させることができる。その結果、ブラスト処理によって下地電極膜に付着したバリを除去する際に、下地電極膜が剥離、破損することを防止できる。
好ましくは前記外部電極膜がメッキ膜で構成してある。外部電極膜までもメッキ膜で構成することで、さらに、渦電流損失が少なく、インダクタンス特性に優れ、しかもワイヤの継線部の接続が容易で断線不良などが生じない巻線型電子部品を提供することができる。
好ましくは、前記外部電極膜が、内側から順に、無電解ニッケルメッキ膜と、電解ニッケルメッキ膜と、電解スズメッキ膜とを有する。最も外側をスズメッキ膜で構成することで、巻線型電子部品を基板に対してハンダ実装する時に、ハンダとの接合性が向上する。
好ましくは、前記ワイヤが巻回された巻芯部の外周を外装樹脂部で被覆してある。
好ましくは、前記外装樹脂部が、各フランジの外周に位置する前記ワイヤの継線部を途中まで被覆する樹脂製フランジ被覆部を有し、
前記外部電極膜が、前記ワイヤの継線部と接続するように、前記フランジの端面から当該フランジの外周面を直接に覆うと共に、前記外装樹脂部のフランジ被覆部を覆うように形成してある。
このような構成にすることで、ワイヤの継線部における接続強度が向上し、断線不良などが生じるおそれがさらに少なくなる。
好ましくは、前記外装樹脂部がフェライト粉を含む。外装樹脂部にフェライト粉を含ませることで、巻線型電子部品のインダクタンス特性がさらに向上する。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るコイルチップ部品の縦断面図、
図2は図1に示すII部の拡大要部断面図、
図3はコイルチップ部品の斜視図、
図4はコアのメッキ処理を行うためのマスキングに用いる基板の要部断面図、
図5はコイルチップ部品の製造工程の一例を示す金型および部品の要部断面図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る巻線型電子部品としてのコイルチップ部品2は、コア(芯材)としてのドラムコア4を有する。ドラムコア4は、フェライト材料で構成してある。ドラムコア4は、コイル部10を構成するワイヤ10aが、コア4の軸方向に沿って巻回してある巻芯部4aを有する。
巻芯部4aの軸方向の両端である第1端部および第2端部には、それぞれ第1フランジ4bおよび第2フランジ4cが一体に形成してある。第1フランジ4bおよび第2フランジ4cの外形寸法は、巻芯部4aの外径寸法よりも大きくなっている。
巻芯部4aの横断面は、特に限定されず、長方形断面、円形断面、あるいは、その他の断面形状であっても良い。第1フランジ4bおよび第2フランジ4cの横断面形状は、長方形断面などの角形形状である。第1フランジ4bおよび第2フランジ4cは、同じサイズであり、たとえば縦が0.82mm、横が0.30mm程度である。また、巻芯部4aの外径は、0.42mm程度である。ドラムコア4の軸方向全長(部品2の全長と略同じ)L0は、1.637mm程度である。
図1に示すように、コイル部10を構成するワイヤ10aの両端に形成してある継線部10bおよび10cは、各フランジ4bおよび4cの外周位置において、下地電極膜20と接続される。ワイヤ10aの継線部10bおよび10cは、下地電極膜20が形成された後に、各フランジ4bおよび4cの外周に熱圧着などの手段で固定され、これらの継線接続が確保される。
ワイヤ10aは、たとえば銅線をウレタン樹脂などの皮膜で被覆したワイヤであり、ワイヤ10aの継線部10bおよび10cを、ヒータチップなどで熱圧着することで皮膜が溶融し、継線部が押し潰されて下地電極膜20と接続する。熱圧着条件は、600〜640°Cの温度で、荷重400〜450g、加圧時間0.1〜0.5秒の条件である。ワイヤ10aの線径は0.058〜0.065mmである。
下地電極膜20は、図2に示すように、多層膜で構成してあり、第1下地電極膜20aは、1.3〜1.7μmの膜厚を有する無電解ニッケルメッキ膜であり、第2下地電極膜20bは、1.8〜2.2μmの膜厚を有する電解ニッケルメッキ膜である。下地電極膜20の総膜厚(無電解ニッケルメッキ膜の膜厚と、電解ニッケルメッキ膜の膜厚の合計)は、3.1〜3.9μmである。
この下地電極膜20をメッキ法にて形成するために、図4に示すように、ワイヤ10aの巻線を行う前のドラムコア4を、メッキマスクとしてのゴム製基板70で保持し、メッキ処理を行う。ゴム製基板70には、嵌合穴72が形成してあり、各嵌合穴72にドラムコア4を嵌め込み、巻芯部4aにメッキ液が流入することを阻止する。
なお、メッキ処理の前には、ドラムコア4の表面を粗面化処理する。粗面化処理としては、熱エッチング処理が例示される。熱エッチング処理に際しては、ドラムコア4を950〜1080°Cの温度で約55〜65分間熱処理する。その熱処理により、ドラムコア4の表面は粗面化され、メッキ膜が接合しやすくなる。
下地電極膜20と継線部10bおよび10cが接続された後、コイル部10が形成してある巻芯部4aの外周凹部に、樹脂をモールド成形して外装樹脂部30が形成される。外装樹脂部30を構成する樹脂としては、特に限定されず、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリエステル樹脂などが例示される。
外装樹脂部30は、たとえば図5に示す金型80および82を用いて成型される。図5に示すように、金型80および82が閉じることにより形成される複数のキャビティ84の内部に、コイル部10が形成してある継線済のドラムコア4を、隣接するドラムコア4の第1フランジ4bの端面が、隣のドラムコア4の第2フランジの端面に接触するように、軸方向に並んで配置する。
金型80および82には、隣接して配置されたドラムコア4の第1フランジ4bと第2フランジ4cとの接触部外周を保持する保持用凸部86が形成してあり、その両側に、図1に示す樹脂製フランジ被覆部30aを形成するための周方向隙間88が形成してある。周方向隙間88は、キャビティ84に連通してあり、キャビティ84に樹脂を射出して成形し、金型80,82を開くことで、図1に示すフランジ被覆部30aを有する外装樹脂部30が一体化された複数の素子本体5が得られる。外装樹脂部30の4側面は、それぞれ平坦面である。
各素子本体5の外装樹脂部30の外径寸法は、第1フランジ4bおよび第2フランジ4cの外形寸法(コア部の最大外形寸法)よりも大きくなり、第1フランジ4bおよび第2フランジ4cの外周には、所定厚みのフランジ被覆部30aが形成される。フランジ被覆部30aは、外装樹脂部30と一体に成型され、フランジ部4b,4cの外周を、内側から外側に向けて軸方向途中位置まで覆うように形成してある。
このフランジ被覆部30aの厚みは、後述する段差状凹部50の深さH1に対応する。また、このフランジ被覆部30aの軸方向の長さは、後述する段差状凹部50の軸方向幅(W1)を適切に調整するように決定される。
外装樹脂部30が形成された後に、素子本体5の軸方向両端部に対して、ブラスト処理を施す。このブラスト処理によって、素子本体5の軸方向両端部に形成されたバリ(余分な樹脂)を除去する。
ブラスト処理の後に、素子本体5の軸方向両端部に、一対の外部電極膜40を形成することで、コイルチップ部品2が得られる。外部電極膜40は、外装樹脂部30を形成した後に形成される。
この実施形態では、各外部電極膜40は、図2に示すように、多層膜で構成してあり、第1外部電極膜40aが好ましくは2.0μm以下、さらに好ましくは0.5〜2.0μmの無電解ニッケルメッキ、第2外部電極膜40bが好ましくは2.0μm以下、さらに好ましくは0.5〜2.0μmの電解ニッケルメッキ、第3外部電極膜40cが好ましくは3.0〜4.0μmの電解スズメッキである。外部電極膜40の総厚みは、8μm以下である。なお、メッキ処理に際しては、図4に示すゴム製基板70と同様なメッキマスクを用いる。
各外部電極膜40は、各フランジ4b,4cの端面から当該フランジ4b,4cの外周面を直接に覆うと共に、外装樹脂部30のフランジ被覆部30aを覆うように、段差状に形成してある。各外部電極膜40は、各フランジ4b,4cの端面と、当該フランジ4b,4cの外周面の一部で、下地電極膜20および継線部10bおよび10cに対して直接に接続してある。しかも、各外部電極膜40は、外装樹脂部30のフランジ被覆部30aを覆うように形成してあることから、各端部40の外周面には、周方向に連続する段差状凹部50が形成される。
図1に示すように、段差状凹部50は、素子本体5の軸方向端面から所定幅(W1)で形成してあり、各外部電極膜の全幅(W0)に対しての比率(W1/W0)が、好ましくは0.1〜0.8、さらに好ましくは0.3〜0.6である。比率(W1/W0)を上記範囲にすることで、外部電極膜40とコイルの継線部10b,10cとの接続が十分に確保され、外部電極膜40と外装樹脂部30との接合強度も高い。また、この範囲にすることで、ツームストーン現象を抑制させる効果が大きい。
なお、ツームストーン現象とは、コイルチップ部品を基板へ実装する時に、電子部品の両端部に形成してある外部電極膜のハンダペースト面で発生するモーメントのアンバランスにより、電子部品が立ち上がってしまい、接合不良となる現象である。
また、段差状凹部50は、各外部電極膜40の最大外周面寸法からの深さ(H1)が10〜40μmとなるように形成してある。深さH1をこの範囲にすることで、外部電極膜40とコイルの継線部10b,10cとの接続が十分に確保され、外部電極膜40と外装樹脂部30との接合強度も高い。また、この範囲にすることで、ツームストーン現象を抑制させる効果が大きい。また、この深さH1が深すぎると、限られたチップサイズでは、相対的に、ドラムコア4におけるフランジ部4b,4cの最大外形寸法が小さくなり、電気的な性能が低下してしまう傾向にある。
各外部電極膜40の最大外周面の全高さ(H0)に対して段差状凹部50の深さ(H1)の比率(H1/H0)は、0.011〜0.045の範囲にある。この比率の範囲に設定することで、外部電極膜40とコイルの継線部10b,10cとの接続が十分に確保され、外部電極膜40と外装樹脂部30との接合強度も高い。また、この範囲にすることで、ツームストーン現象を抑制させる効果が大きい。
本実施形態に係るコイルチップ部品2では、下地電極膜20がニッケルメッキ膜で構成してあるために、銀ペースト膜に比較して、下地電極膜を均一に薄くすることができる。また、ニッケルは、銀に比較して比抵抗が大きい。そのため、図3に示すように、コイルチップ部品2の端面2a、2bにおいて巻芯部で発生する磁界の方向Mが垂直に通過したとしても、その部分での渦電流は小さい。その結果、コイルチップ部品2におけるコアロスが小さくなる。
また、本実施形態では、下地電極膜20が、内側から順に、無電解ニッケルメッキ膜(第1下地電極膜20a)と、電解ニッケルメッキ膜(第2下地電極膜20b)とを有する。何ら電極が形成されていない段階では、コア4の表面には、電解メッキが困難である。そこで、コア4の表面に対して、最初に無電解メッキ法により無電解ニッケルメッキ膜を形成し、その後に、無電解ニッケルメッキ膜の表面に電解メッキ法により電解ニッケルメッキ膜を形成する。その結果、フランジ4b、4cと下地電極膜20全体との密着性、および下地電極膜20全体の強度を向上させることができる。
また、本実施形態では、無電解ニッケルメッキ膜(第1下地電極膜20a)の厚さを、1.3〜1.7μmとすることによって、メッキ膜に応力を生じさせることがなく、フランジ4b,4cとの密着性が高く、高強度で、かつ、厚さが均一な無電解ニッケルメッキ膜を形成することができる。その結果、ブラスト処理によって下地電極膜20に付着したバリを除去する際に、下地電極膜20が剥離、破損することを防止できる。
また、本実施形態では、電解ニッケルメッキ膜(第2下地電極膜20b)の厚さを、1.8〜2.2μmとすることによって、電解ニッケルメッキ膜における渦電流を減少させることができ、かつ、高強度の無電解ニッケルメッキ膜を形成することができる。その結果、ブラスト処理によって下地電極膜20に付着したバリを除去する際に、下地電極膜20が剥離、破損することを防止できる。
また、電解ニッケルメッキ膜(第2下地電極膜20b)は、無電解ニッケルメッキ膜(第1下地電極膜20a)に比較して、膜質が緻密であり、強度に優れている。そのため、熱圧着法などで電解ニッケルメッキ膜(第2下地電極膜20b)の上にワイヤ10aの継線を行うことで、断線不良などが生じるおそれも少ない。
また、本実施形態のコイルチップ部品2では、電極膜の厚みが小さいため、限定されたサイズにおいて、相対的に、フェライトコアの体積を大きくすることが可能であり、その分、インダクタンス特性が向上する。本発明者等の実験によれば、約30%のインダクタンス特性の向上が見られた。
また、本実施形態では、フランジ4b,4cの外側端面に位置する下地電極膜20および外部電極膜40の膜厚が極端に薄いために、コイルチップ部品2のサイズが小型化しても、コイルチップ部品2の軸方向長さ寸法のバラツキを抑制することができる。そのために、このコイルチップ部品2が実装される基板部分のランド寸法と誤差が生じることが少なくなり、実装不良を防止することができる。さらに、プリント基板などにおいては、ランドパターンに余裕をもたせた設計とする必要が無くなり、高実装密度が容易になる。
本実施形態では、特に、チップの最大高さH0が、0.9mm以下の小型で、5mg以下の軽量なコイルチップ部品2であっても、実装に際してのハンダのリフロー時に、外部電極膜40の底面に形成してある段差状凹部50と基板60との隙間にハンダが入り込む。その段差状凹部50は、外部電極膜40の周方向に連続して形成してあるために、ハンダの回り込み量も十分に確保することができる。その結果、いわゆるツームストーン現象を効果的に防止することができ、実装不良を防止することができる。たとえば従来のコイルチップ部品(段差状凹部50がない)では、10万個に10個程度の割合で、ツームストーン現象が生じていたのに対して、本発明の実施例(段差状凹部50がある)では、ツームストーン現象が生じたものは0個であった。
また、本実施形態では、段差状凹部50にハンダが回り込むことで、ハンダにより形成されるフィレットの大きさを小さくしても十分な接合強度が得られ、高密度な実装が可能になる。
また、本実施形態では、フランジ4b,4cの最大外形寸法よりも大きな外形寸法を有する外装樹脂部30の両端部外周を覆うように、外部電極膜40を形成することで、段差状凹部50を形成してある。このために、フランジ自体に加工する必要はなく、フランジの体積が減少することはなく、コイルチップとしての性能には全く影響しない。しかも、樹脂成形により段差状凹部50を形成することができるので、製造工程が煩雑になることもない。
さらに本実施形態では、図1に示す各外部電極膜40の軸方向幅W0を、好ましくは0.41mmとすることで、外部電極膜40の縁部間に位置する外装樹脂部30の上側平坦部30bの軸方向幅L1を0.817mm程度にすることができる。この上側平坦部30bの軸方向幅L1は、部品2の全長L0に対して、30〜70%の長さである。
このような軸方向長さL1を有する外装樹脂部30の上側平坦部30bは、図1に示すように、吸着ノズル90により良好に吸着保持が可能である。しかも、外部電極膜40の厚みt1が8μm以下と薄いので、吸着ノズル90の端が外部電極膜40の上に位置したとしても、吸着ノズル90により吸着作用はそれほど低下せず、十分な吸着力で部品を保持することができる。
さらにまた本実施形態のコイルチップ部品2では、フランジ4b,4cの外周に、熱圧着法などを用いて容易にワイヤ10aの継線を行うことが可能であり、しかも断線不良などが生じるおそれも少ない。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、本発明に係るコイルチップ部品の具体的な断面構造は、図1に示す実施形態に限定されず、種々の態様があり得る。
以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
実施例1
上述の本願発明に係るコイルチップ部品の製造方法を用いて、外層樹脂部30および外部電極膜40が形成されていないこと以外は図1、2に示すコイルチップ部品2と同様の構造を有する実施例1のコイルチップを作製した。なお、実施例1においては、下地電極膜20を構成する無電解ニッケルメッキ膜(第1下地電極膜20a)の膜厚を1.5μmとし、電解ニッケルメッキ膜(第2下地電極膜20b)の膜厚を、2.0μmとし、下地電極膜20の総膜厚を3.5μmとした。
比較例1
下地電極膜として、厚さ20μmのAgペースト膜を有すること以外は、実施例1と同様の構造を有する比較例1のコイルチップを作製した。
実施例2,3、比較例2〜8
無電解ニッケルメッキ膜(第1下地電極膜20a)の膜厚、電解ニッケルメッキ膜(第2下地電極膜20b)の膜厚、および下地電極膜20の総膜厚を表1に示す値としたこと以外は、実施例1と同様の構造を有する実施例2,3、比較例2〜8の各コイルチップを作製した。
Figure 2008166596
評価
実施例1〜3,比較例1〜8の各コイルチップに対して、インダクタンス値(単位:μH)を測定した。このように、外層樹脂部30および外部電極膜40が形成されていない状態で、各コイルチップのインダクタンス値を測定することにより、無電解ニッケルメッキ膜、電解ニッケルメッキ膜、および下地電極膜それぞれの膜厚が、インダクタンス値に及ぼす影響を厳密に調べることができる。なお、インダクタンス値を測定する際の周波数は、2.52MHzとした。結果を表1に示す。なお、表1において、インダクタンス値が5.68μH以上の場合、判定を「○」と記した。また、インダクタンス値が5.68μH未満の場合、判定を「△」と記した。インダクタンス値が5.68μH以上であり、判定が「○」であることが好ましい。
次に、実施例1〜3,比較例1〜8の各コイルチップに外層樹脂部30を形成し、各コイルチップに対して、バリを除去するためのブラスト処理を施した。ブラスト処理後、下地電極膜20が剥離したコイルチップが見つかった場合、表1において「剥離有り」とした。また、ブラスト処理後、下地電極膜が剥離したコイルチップがなかった場合、表1において判定を「剥離無し」と記した。「剥離無し」のコイルチップが好ましい。なお、ブラスト処理は、面積1cm(平方センチメートル)当り1〜2kgの圧力下で、15分間行った。 実施例1〜3,比較例1〜8の各コイルチップの数量は1000個であった。
実施例1〜3においては、無電解ニッケルメッキ膜の膜厚が1.3〜1.7μm、電解ニッケルメッキ膜の膜厚が1.8〜2.2μm、下地電極膜の総膜厚が3.1〜3.9μmであった。その結果、インダクタンス値が高く、かつ、ブラスト処理後に下地電極膜が剥離しなかった。
比較例1では、下地電極膜がAgペースト膜であったため、インダクタンス値が低かった。
比較例2,3では、無電解ニッケルメッキ膜、電解ニッケルメッキ膜、および下地電極膜が厚過ぎたため、下地電極膜に流れる渦電流が大きくなり、インダクタンス値が低かった。
比較例4,5、7では、無電解ニッケルメッキ膜の膜厚が1.3〜1.7μmの範囲外であり、電解ニッケルメッキ膜の膜厚も1.8〜2.2μmの範囲外であった。比較例4,5においては、特に電解ニッケルメッキ膜が薄かったため、下地電極膜全体の強度が低下し、ブラスト処理後に下地電極膜が剥離した。また、比較例7では、特に電解ニッケルメッキ膜が厚かったため、下地電極膜に流れる渦電流が大きくなり、インダクタンス値が低かった。
比較例8では、無電解ニッケルメッキ膜、電解ニッケルメッキ膜、および下地電極膜が薄過ぎたため、ブラスト処理後に下地電極膜が剥離した。
図1は本発明の一実施形態に係るコイルチップ部品の縦断面図である。 図2は図1に示すII部の拡大要部断面図である。 図3はコイルチップ部品の斜視図である。 図4はコアのメッキ処理を行うためのマスキングに用いる基板の要部断面図である。 図5はコイルチップ部品の製造工程の一例を示す金型および部品の要部断面図である。
符号の説明
2… コイルチップ部品
2a,2b… 端面
4… ドラムコア
4a… 巻芯部
4b… 第1フランジ
4c… 第2フランジ
5… 素子本体
10… コイル部
10a… ワイヤ
10b,10c… 継線部
20… 下地電極膜
20a… 第1下地電極膜
20b… 第2下地電極膜
30… 外装樹脂部
30a… フランジ被覆部
30b… 上側平坦部
40… 外部電極膜
40a… 第1外部電極膜
40b… 第2外部電極膜
40c… 第3外部電極膜
50… 段差状凹部
60… 基板
70… ゴム製基板
72… 嵌合穴
80,82… 金型
84… キャビティ
86… 保持用凸部
88… 周方向隙間
90… 吸着ノズル

Claims (8)

  1. 基体と、
    前記基体を被覆する下地電極膜とを有し、
    少なくとも前記下地電極膜が、内側から順に、無電解ニッケルメッキ膜と、電解ニッケルメッキ膜とを有し、
    前記無電解ニッケルメッキ膜の厚さが、1.3〜1.7μmであり、
    前記電解ニッケルメッキ膜の厚さが、1.8〜2.2μmである電子部品。
  2. コイルを形成するようにワイヤが巻回されるコアの巻芯部と、
    前記コアの巻芯部と一体に形成され、前記巻芯部の軸方向両側に形成される一対のフランジと、
    前記ワイヤの継線部が接続されるように、各フランジの外周および外側端面を被覆する前記下地電極膜と、
    前記下地電極膜を覆うように形成される外部電極膜とを有する請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記下地電極膜の厚さが、3.1〜3.9μmである請求項1または2に記載の電子部品。
  4. 前記外部電極膜がメッキ膜で構成してある請求項2または3に記載の電子部品。
  5. 前記外部電極膜が、内側から順に、無電解ニッケルメッキ膜と、電解ニッケルメッキ膜と、電解スズメッキ膜とを有する請求項4に記載の電子部品。
  6. 前記ワイヤが巻回された巻芯部の外周を外装樹脂部で被覆してある請求項2〜5のいずれかに記載の電子部品。
  7. 前記外装樹脂部が、各フランジの外周に位置する前記ワイヤの継線部を途中まで被覆する樹脂製フランジ被覆部を有し、
    前記外部電極膜が、前記ワイヤの継線部と接続するように、前記フランジの端面から当該フランジの外周面を直接に覆うと共に、前記外装樹脂部のフランジ被覆部を覆うように形成してある請求項6に記載の電子部品。
  8. 前記外装樹脂部がフェライト粉を含む請求項6または7に記載の電子部品。
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