JP3317828B2 - 投薬器 - Google Patents

投薬器

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JP3317828B2
JP3317828B2 JP28792495A JP28792495A JP3317828B2 JP 3317828 B2 JP3317828 B2 JP 3317828B2 JP 28792495 A JP28792495 A JP 28792495A JP 28792495 A JP28792495 A JP 28792495A JP 3317828 B2 JP3317828 B2 JP 3317828B2
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久朝 大木
茂巳 中村
一則 石関
明 柳川
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株式会社ユニシアジェックス
有限会社ドット
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カプセル内に充填
した粉体状の薬品を患者の体内に投与するのに用いて好
適な投薬器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鼻アレルギー、喘息等の患者に
は粉体状の薬品を鼻腔や口腔を介して投与して治療する
方法が採用されている。また、この治療法では専用の噴
霧器を用いてカプセル内に充填した粉体状の薬品を鼻腔
や口腔内へ投与するようになっている。
【0003】さらに、この治療法に用いられる噴霧器
は、例えば患者の鼻腔内に薬品を投与するものとしては
特開平3−66382号公報(以下、従来技術という)
に示すものが知られている。
【0004】この従来技術における噴霧器では、通気室
の入口側にポンプ室を設け、該通気室の出口側にはカプ
セルを収納する粉体収納室を設けると共に、該粉体収納
室の前端側には薬品噴霧口となる噴出孔を形成してい
る。また、前記粉体収納室にはキャップが着脱可能に嵌
合されるようになっており、該キャップ内には軸方向に
延びる長針が設けられ、該長針は前記粉体収納室の前端
側に該キャップを装着したときに粉体収納室内に収納さ
れたカプセルに通気孔を穿孔するものである。さらに、
前記通気室内の連通路には、ポンプ室から粉体収容室に
向う圧気流を通過させ、逆方向の流れを阻止する可動弁
を設けている。
【0005】このように構成される従来技術において、
まず投薬の準備作業となるカプセルの穴あけを行う場合
には、粉体状の薬品が充填されたカプセルを粉体収納室
内に収納した後に、該粉体収納室の噴出孔内に長針が挿
通するようにして前端側からキャップを装着することに
より、該長針によってカプセルの軸方向に貫通する通気
孔を穿孔する。
【0006】次に、薬品の投与時には、粉体収納室から
キャップを外し、該粉体収納室の前端部を患者の片方の
鼻腔に挿入し、ポンプ室を押圧することにより、該ポン
プ室からの空気を通気室の連通路を介してカプセル内に
流通させ、この空気によって該カプセル内の薬品を噴出
孔から患者の鼻腔内に噴霧する。そして、患者は、粉体
収納室の前端部を鼻腔に交互に挿入し、ポンプ室の押圧
動作を繰返すことにより、左,右の鼻腔内への薬品の投
与を行うようになっている。
【0007】一方、この投薬時には、ポンプ室が復帰す
るとき(ポンプ室内に外気を吸込むとき)に粉体収納室
の噴出孔から空気が流入してポンプ室内に薬品と共に逆
流しようとするが、可動弁によってポンプ室への薬品の
侵入を阻止するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による噴霧器では、通気室内の連通路にポンプ室
から粉体収納室に向う圧気流を通過させ、逆方向の流れ
を阻止する可動弁を設けることにより、ポンプ室が復帰
するときに該可動弁を閉弁させてポンプ室内に薬品が逆
流するのを防止している。
【0009】しかし、可動弁が開弁状態から閉弁するま
でには僅かながら時間を要するから、この閉弁するまで
の間に少しずつ薬品が逆流して可動弁に付着し、繰返し
の使用によって可動弁に薬品が堆積して該可動弁が閉弁
不良を生じ、ポンプ室内に薬品が流入するようになる。
この結果、カプセル内に充填された薬品の一部がポンプ
室に流入した分、患者に規定量の薬品を投与することが
できなくなり、薬品の効能が低下してしまうという問題
がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、ポンプ手段内に薬品が逆流するのを確実
に防止して、規定量の薬品を患者に投与できるようにし
た投薬器を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による投薬器は、粉体状の薬品
が充填されたカプセルを保持するカプセル保持手段と、
該カプセル保持手段に対し軸方向の一側に設けられ、供
給弁を介して該カプセル保持手段に空気を吐出するポン
プ手段と、該ポンプ手段前記カプセル保持手段内との
間を連通するため該カプセル保持手段に形成された空
気流通路と、前記カプセル保持手段に対し軸方向の他側
に設けられ、前記ポンプ手段から該空気流通路を介して
供給される空気によりカプセル内の薬品を患者の体内に
向け噴霧する薬品噴霧手段と、前記空気流通路の途中に
設けられ、該空気流通路をポンプ手段側に逆流してくる
空気中の薬品を衝突させることにより捕集する逆流薬品
捕集手段とから構成してなる。
【0012】このように構成したことにより、ポンプ手
段から供給弁を介して空気を吐出すると、この空気は空
気流通路を通ってカプセル保持手段内のカプセルに流入
し、該カプセル内の薬品を薬品噴霧手段から患者の体内
に向け噴霧される。また、前記ポンプ手段が復帰するた
めに外気を吸込むときには、薬品噴霧手段側からも外気
が流入し、この流入した空気中の薬品が逆流薬品衝突捕
集手段に衝突して捕集されるから、逆流薬品衝突捕集手
段によって供給弁への薬品の付着、ポンプ手段内への薬
品の流入を防止できる。
【0013】請求項2の発明は、前記カプセルと逆流薬
品衝突捕集手段との間に位置して前記空気流通路の途中
には、カプセルから前記供給弁側に落下する薬品を捕捉
する落下薬品捕捉手段を設けたことにある。
【0014】このように構成したことにより、薬品を噴
霧するための準備としてカプセルに穴を穿設したときに
は、この穴からカプセル内の薬品が落下するものの、こ
の薬品を落下薬品捕捉手段によって捕捉できるから、該
落下薬品捕捉手段と逆流薬品衝突捕集手段の2段階で供
給弁への薬品の付着、ポンプ手段内への薬品の流入を防
止できる。
【0015】請求項3の発明は、前記空気流通路には、
その途中部位に位置し軸方向に延びる小径な軸方向通路
および大径な軸方向通路と、これら2つの軸方向通路間
に位置して径方向に拡径した径方向通路とからなる屈曲
通路を形成し、前記逆流薬品衝突捕集手段は、前記屈
通路の径方向通路の径方向内側、径方向外側に位置して
それぞれ周方向に間隔をもって配設された複数の環状を
した衝突壁と、径方向内側の衝突壁と径方向外側の衝突
壁との間にジグザグ状に形成された薬品捕集通路とによ
構成したことにある。
【0016】このように構成したことにより、ポンプ手
段の復帰時に、空気と共に空気流通路を逆流する薬品
は、該空気流通路の屈曲通路を流通するときにジグザグ
状の薬品捕集通路を流通しつつ各衝突壁に衝突して該薬
品捕集通路内に捕集されるから、供給弁への薬品の付
着、ポンプ手段内への薬品の流入を防止できる。
【0017】請求項4の発明は、前記屈曲通路には、前
記径方向内側に位置する前記衝突壁よりもさらに内径側
に位置して絞り通路形成された環状絞り壁を設け
構成としたことにより、薬品を環状絞り壁に衝突させて
薬品捕集通路内に薬品を捕集できる上に、捕集した薬品
の供給弁側への落下も防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態による投
薬器として鼻腔用投薬器を添付図面に従って詳述する。
【0019】まず、図1ないし図6は本発明の第1の実
施例で、1はカプセル保持手段をなすカプセルホルダを
示し、該カプセルホルダ1は、二重筒状に形成された後
述する固定部材2と、該固定部材2に対して軸方向(図
1中の上,下方向)に移動可能に設けられた可動部材9
とからなる。
【0020】2はカプセルホルダ1の本体をなす固定部
材を示し、該固定部材2は、図3に示す如く、後述する
外筒部3と内筒部6とから構成されている。
【0021】3は上方に向けて開口する段付の有底筒状
に形成された外筒部を示し、該外筒部3は、大径筒部3
Aと、該大径筒部3Aの底部3Bから下向きに延設され
た小径筒部3Cと、該小径筒部3Cの下端を閉塞した閉
塞底部3Dと、前記大径筒部3Aの開口側に位置して形
成されたフランジ部3E(図1中に図示)とから大略構
成され、該フランジ部3Eは大径筒部3Aの内周面を軸
方向に移動する可動部材9の抜け止めを図ると共に、当
該固定部材2を外周側から覆うように設けられた後述す
るポンプ部15の位置決めを行うようになっている。ま
た、前記閉塞底部3Dには、前記ポンプ部15内に開口
する空気供給通路4が形成され、大径筒部3Aの内周面
には後述する回止めピン11が係合する係合溝5が軸方
向に伸長して形成されている。
【0022】6は外筒部3内に設けられた内筒部を示
し、該内筒部6は、筒部6Aと、該筒部6Aの底部6B
から下向きに延設された開弁量規制部6Cと、前記筒部
6Aの開口側から拡径した鍔部6Dと、前記筒部6A内
を底部6B側に伸長した有底穴部6Eとから構成され、
該内筒部6は前記鍔部6Dを介して外筒部3の大径筒部
3A内周に連結されている。また、前記開弁量規制部6
Cは、その下端面に後述する供給弁14を当接させるこ
とにより、該供給弁14の開弁リフト量を規定してい
る。
【0023】7は外筒部3と内筒部6との間に形成さ
れ、後述する空気流通路17の一部をなす円環状の屈曲
通路を示し、該屈曲通路7は、内筒部6の開弁量規制部
6Cの外周側に形成された小径軸方向通路7Aと、該小
径軸方向通路7Aの上端側から屈曲して径方向外側に拡
径した径方向通路7Bと、該径方向通路7Bの外周側か
ら上方に向けて伸長した大径軸方向通路7Cとから全体
として段付筒状に構成され、前記小径軸方向通路7Aは
下端側が空気供給通路4に供給弁14を介して連通可能
となっている。
【0024】また、8,8,…は内筒部6に設けられた
複数の通気路で、該各通気路8は、前記屈曲通路7の大
径軸方向通路7Cと後述する落下薬品捕捉部29とを連
通するように筒部6Aに径方向に穿設されている。
【0025】9は固定部材2に軸方向に移動可能に設け
れた可動部材を示し、該可動部材9は、筒部9Aと、該
筒部9Aの下端側に設けられ、外筒部3の大径筒部3A
内に軸方向に移動可能に保持される大径な底部9Bと、
該底部9B中央から内筒部6の有底穴部6E内に延びる
小径突部9Cとから構成され、前記筒部9Aの外周面に
は全周に亘って雄ねじ9Dが刻設されている。また、前
記小径突部9Cの軸方向には底部9Bを貫通して筒部9
A内に連通し、後述する第1の穴あけピン24が挿通す
るピン挿通穴10が穿設されている。さらに、前記筒部
9Aの外周側には回止めピン11が径方向外向きに突出
形成され、該回止めピン11は固定部材2の係合溝5に
係合することにより、該固定部材2に対して可動部材9
が軸方向に移動するのを許しつつ、固定部材2に対する
可動部材9の回転を規制するものである。
【0026】一方、前記可動部材9の筒部9A内周側は
カプセルK(図5中に図示)よりも若干大径な一側カプ
セル穴12となり、該一側カプセル穴12は後述の他側
カプセル穴21と一体化することによりカプセル収容穴
13を構成している。
【0027】このように、本実施例によるカプセルホル
ダ1においては、可動部材9を固定部材2の外筒部3に
沿って軸方向に移動可能とし、しかも、可動部材9の雄
ねじ9Dを後述する雌ねじ20Aに螺着させたときに
は、固定部材2に対する可動部材9の回転が回止めピン
11によって規制されているため、該可動部材9は通路
部材18側に自動的に引上げられる。
【0028】14は外筒部3の小径筒部3C内に設けら
れた供給弁を示し、該供給弁14は固定部材2に形成さ
れた空気供給通路4を開閉するもので、ポンプ部15か
ら空気が供給されたときに開弁し、ポンプ部15内に空
気を吸込むときには着座して空気供給通路4を閉塞する
ようになっている。
【0029】15はゴム材料により有底円筒状に形成さ
れたポンプ手段としてのポンプ部を示し、該ポンプ部1
5は、カプセルホルダ1を構成する固定部材2に対して
軸方向の一側(図1中の下側)に配置されている。ここ
で、ポンプ部15は、厚肉な開口部15A、底部15B
および該開口部15A、底部15B間の押圧部15Cか
らなり、前記開口部15Aは外筒部3の大径筒部3Aに
気密に装着されている。また、ポンプ部15内にはカプ
セルホルダ1の大部分が収容されており、これによって
当該鼻腔用投薬器を軸方向に小型化している。
【0030】16はポンプ部15の底部15Bに設けら
れた吸込弁を示し、該吸込弁16は、中央部に位置して
ポンプ部15内と連通した吸込通路16Aと、該吸込通
路16Aを開閉する弁体16Bとから大略構成され、該
弁体16Bは、押圧部15Cを押圧してポンプ部15か
ら空気を供給するときに閉弁し、一方、該押圧部15C
が弾性力によって復帰するとき、即ち、外部からポンプ
部15内に空気を吸込むときには開弁するようになって
いる。
【0031】ここで、空気供給通路4、屈曲通路7、各
通気路8、ピン挿通穴10から空気流通路17が形成さ
れ、該空気流通路17は、ポンプ部15から供給される
空気をカプセルKに向けて流通させるものである。
【0032】一方、18はカプセルホルダ1を構成する
可動部材9に対して軸方向の他側(図1中の上側)に
けられた通路部材を示し、該通路部材18は、カプセル
ホルダ1側となる下側が小径部18Aとなり、上側が大
径部18Bとなっている。また、大径部18Bの上部に
は左,右の噴霧ノズル19,19が突出形成されてい
る。
【0033】また、前記小径部18Aには可動部材螺着
穴20が形成され、該可動部材螺着穴20の開口側内周
には、可動部材9の雄ねじ9Dに螺着される雌ねじ20
Aが形成されている。さらに、可動部材螺着穴20の奥
所には一側カプセル穴12と共にカプセル収容穴13を
構成する他側カプセル穴21が形成されている。
【0034】22,22は通路部材18に形成され、薬
品噴霧手段をなす左,右の薬品通路を示し、該各薬品通
路22は、基端側が他側カプセル穴21と連通し、先端
側が左,右に分岐する略U字状に形成され、その先端が
各噴霧ノズル19で別個の噴霧口23,23となってい
る。
【0035】24は固定部材2に設けられた第1の穴あ
けピンを示し、該第1の穴あけピン24は基端側が内筒
部6の開弁量規制部6Cに固着され、先端側がピン挿通
穴10を介してカプセル収容穴13の底部から開口に向
けて突出し、その先端が鋭利な針先24Aとなってい
る。
【0036】そして、第1の穴あけピン24は、可動部
材9がポンプ部15側に位置しているときにその針先2
4Aがカプセル収容穴13の底部から突出するようにな
っており、この状態で該カプセル収容穴13内にカプセ
ルKを挿入して押込むことによって該カプセルKに空気
流入穴H1 (図5に図示)を穿設できる。
【0037】一方、可動部材9が通路部材18側に位置
しているときには、針先24Aがピン挿通穴10内に引
っ込むから、該針先24Aが空気流入穴H1 から抜取ら
れた状態となる。また、このときには第1の穴あけピン
24がピン挿通穴10内に位置し、該第1の穴あけピン
24によってピン挿通穴10の流路面積が絞られた状態
となるから、該ピン挿通穴10によりポンプ部15から
の空気の流速を速めることができ、この増速された空気
によってカプセルK内の薬品を効果的に攪拌することが
できる。
【0038】25は第1の穴あけピン24と対向するよ
うに通路部材18に設けられた第2の穴あけピンで、該
第2の穴あけピン25の基端側は軸方向に摺動可能に設
けられた摺動ブロック26に固着され、先端側はシール
ゴム27を貫通するように伸長し、その先端が鋭利な針
先25Aとなっている。また、前記摺動ブロック26
は、第2の穴あけピン25を操作するために通路部材1
8外に設けられた操作板28(図2に図示)に接続され
ている。そして、第2の穴あけピン25は、操作板28
が図2中の矢示A方向に移動されることにより、摺動ブ
ロック26を介して矢示A方向に移動し、その針先25
AによってカプセルKに空気流出穴H2 を穿設するもの
である。
【0039】29は内筒部6の有底穴部6Eの底部6B
側に設けられた落下薬品捕捉手段としての落下薬品捕捉
部を示し、該落下薬品捕捉部29は、第1の穴あけピン
24によってカプセルKにあけた空気流入穴H1 から落
下する薬品を捕捉するもので、薬品が供給弁14側に侵
入するのを抑制している。また、落下薬品捕捉部29内
に捕捉された薬品は、薬品噴霧時に各通気路8から供給
される空気によってカプセルK内の薬品と共に患者に供
給されるようになっている。
【0040】30は外筒部3と内筒部6との間に設けら
れた逆流薬品衝突捕集手段としての逆流薬品衝突捕集部
を示し、該逆流薬品衝突捕集部30は、図4に示すよう
に、屈曲通路7の径方向通路7B内径側に位置し周方向
に間隔をもって環状に配設された複数の内側衝突壁3
1,31,…と、該各内側衝突壁31の外周側に離間し
て位置し、周方向に間隔をもって環状に配設された複数
の中間衝突壁32,32,…と、該各中間衝突壁32の
外周側に離間して位置し、周方向に間隔をもって環状に
配設された複数の外側衝突壁33,33,…と、該各内
側衝突壁31、中間衝突壁32、外側衝突壁33間に形
成され、各衝突壁31,32,33に沿ってジグザグ状
に形成された薬品捕集通路34とから構成され、前記各
中間衝突壁32は、前記各内側衝突壁31、外側衝突壁
33に対して衝突壁半分だけ周方向にずらして配設され
ている。
【0041】そして、逆流薬品衝突捕集部30は、ポン
プ部15内に外気を吸込むときに、空気流通路17を空
気と共に薬品が逆流してくると、この空気中の薬品を薬
品捕集通路34で流通させつつ、各衝突壁31,32,
33に衝突させて該薬品捕集通路34内に捕集し、供給
弁14への薬品の付着やポンプ部15内への薬品の侵入
を防止するものである。
【0042】一方、各衝突壁31,32,33によって
薬品捕集通路34内に捕集した薬品は、薬品噴霧時にポ
ンプ部15から吐出されて該薬品捕集通路34を流通す
る空気によりカプセルK、落下薬品捕捉部29内の薬品
と共に患者に供給されるようになっている。
【0043】本実施例による鼻腔用投薬器は上述の如き
構成を有するもので、次に、その使用動作について説明
する。
【0044】まず、カプセルホルダ1の可動部材9をポ
ンプ部15側に位置させることにより、第1の穴あけピ
ン24の針先24Aをカプセル収容穴13の底部に突出
させた状態とする。この状態でカプセル収容穴13内に
カプセルKを挿入した後、指先等でカプセルKをカプセ
ル収容穴13内に押込む。これにより、カプセルKに第
1の穴あけピン24の針先24Aが突き刺さり、該カプ
セルKには空気流入穴H1 が穿設される。
【0045】次に、カプセルホルダ1に通路部材18を
組付けるべく、該カプセルホルダ1側の雄ねじ9Dに通
路部材18側の雌ねじ20Aを螺着する。これにより、
通路部材18のねじ込みによってカプセルホルダ1の可
動部材9は当該通路部材18側に移動するから、カプセ
ルKはカプセル収容穴13内で軸方向に若干押圧された
状態で保持される。また、このときにはカプセルKに空
気流入穴H1 を穿設した第1の穴あけピン24の針先2
4Aが抜取られ、カプセルK内は空気流入穴H1 ,ピン
挿通穴10および各通気路8を介して屈曲通路7と連通
する。
【0046】また、カプセルKから第1の穴あけピン2
4を引き抜くことにより、該カプセルK内の薬品が空気
流入穴H1 から内筒部6の有底穴部6E内に落下する
が、この落下した薬品は、該有底穴部6Eに形成された
落下薬品捕捉部29内に捕捉される。
【0047】さらに、カプセルKに空気流出穴H2 を形
成するには、操作板28を図2中の矢示A方向に移動さ
せることによって第2の穴あけピン25をカプセルKに
向けて移動し、その針先25AでカプセルKに空気流出
穴H2 を穿設する。その後操作板28を元の位置に戻し
て針先25AをカプセルKより抜き取る。これにより、
投薬準備となるカプセルKの穴あけが行われたことにな
る。
【0048】次に、穴あけが行われたカプセルK内の薬
品を患者の鼻腔に噴霧するための投薬動作について述べ
る。
【0049】まず、各噴霧ノズル19を患者の両鼻腔に
挿入し、図5に示すように、ポンプ部15の押圧部15
Cを矢示P方向に押し潰すことにより、ポンプ部15か
ら空気流を発生させ、この空気を空気供給通路4に作用
させて供給弁14を内筒部6の開弁量規制部6Cに押付
けて開弁させ、該空気供給通路4、屈曲通路7、各通気
路8、ピン挿通穴10からなる空気流通路17を介して
空気流入穴H1 からカプセルK内に流入させる。これに
よって、カプセルKに流入した空気は薬品を攪拌して薬
品の混入した空気となるから、この薬品の混入した空気
を空気流出穴H2 、左,右の薬品通路22,22を介し
て左,右の噴霧口23,23から噴霧することにより、
患者の左,右の鼻腔に同時に薬品を投与することができ
る。
【0050】一方、ポンプ部15の押圧部15Cに加え
た力を取除くと、図5中に二点鎖線で示すように、該押
圧部15Cが弾性力によって矢示R方向に復帰するか
ら、ポンプ部15内が負圧となって吸込弁16の弁体1
6Bが開弁し、その吸込通路16Aからポンプ部15内
に外気が吸込まれる。
【0051】このときには、供給弁14がポンプ部15
内の負圧によって空気供給通路4に着座して閉弁するも
のの、該供給弁14の開弁状態から閉弁するまでの間に
僅かながら各噴霧口23から外気が吸込まれ、この外気
は、落下薬品捕捉部29に捕捉された薬品等を各通気路
8を介して屈曲通路7側に逆流させる。
【0052】しかし、本実施例では、屈曲通路7の径方
向通路7Bに各内側衝突壁31、中間衝突壁32および
外側衝突壁33を設け、該各衝突壁31,32,33間
にジグザグ状の薬品捕集通路34を形成しているから、
図4、図6に示すように、逆流してくる薬品を該各衝突
壁31,32,33に衝突させることによって薬品捕集
通路34内に捕集することができる。
【0053】一方、落下薬品捕捉部29内や薬品捕集通
路34に捕えられた薬品は、薬品噴霧時にポンプ部15
から吐出される空気によってカプセルK内の薬品と共に
患者に供給されるようになっている。
【0054】かくして、本実施例によれば、内筒部6内
に落下薬品捕捉部29を設けると共に、空気流通路17
の途中に逆流薬品衝突捕集部30を設け、該逆流薬品衝
突捕集部30を各内側衝突壁31、中間衝突壁32、外
側衝突壁33と該各衝突壁31,32,33間の薬品捕
集通路34とから構成しているから、カプセルKから落
下する薬品を前記落下薬品捕捉部29で捕捉でき、かつ
ポンプ部15の復帰時に逆流する空気と共にポンプ部1
5側に逆流する薬品を逆流薬品衝突捕集部30の各衝突
壁31,32,33に衝突させて薬品捕集通路34内に
捕集することができるから、薬品がポンプ部15側に流
通するのを二段階で防止することができる。
【0055】この結果、カプセルKから流出した薬品が
供給弁14に付着して堆積することによる該供給弁14
の閉弁不良を確実に防止できるから、ポンプ部15内へ
の薬品の流入を確実に阻止することができる。
【0056】また、落下薬品捕捉部29内に捕捉した薬
品と逆流薬品衝突捕集部30の薬品捕集通路34内に捕
集した薬品とを薬品噴霧時にポンプ部15から吐出され
る空気によってカプセルK内の薬品と共に患者に供給す
ることができるから、規定量の薬品を患者に投与するこ
とができ、薬品の効能を高めることができる。
【0057】一方、カプセルKに穴をあけるための道具
は、投薬器自体に全て内蔵しているから、一切取外すこ
となく投薬動作を行うことができ、従来技術で述べた特
開平3−66382号公報に示すものでは必要であっ
た、穴あけ具の着脱動作を省略できるばかりでなく、穴
あけ具が紛失する虞れはなく、さらに取扱いを安全に行
うことができる。
【0058】次に、図7は本発明の第2の実施例で、本
実施例の特徴は、各衝突壁を断面コ字状にして互いに係
合するように配設したことにある。なお、本実施例で
は、前述した第1の実施例に示す構成要素と同一の構成
要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものと
する。
【0059】図中、41は外筒部3と内筒部6との間に
設けられた本実施例による逆流薬品衝突捕集手段として
の逆流薬品衝突捕集部を示し、該逆流薬品衝突捕集部4
1は、屈曲通路7の径方向通路7B内径側に位置し周方
向に間隔をもって環状に配設された複数の内側衝突壁4
2,42,…と、該各内側衝突壁42の外周側に離間し
て位置し、周方向に間隔をもって環状に配設された複数
の外側衝突壁43,43,…と、該各内側衝突壁42、
外側衝突壁43間にジグザグ状に形成された薬品捕集通
路44とから構成されている。
【0060】ここで、前記各内側衝突壁42は両端側が
径方向外向きに突出する断面コ字状に形成され、前記各
外側衝突壁43は両端側が径方向内向きに突出する断面
コ字状に形成されている。そして、各内側衝突壁42と
各外側衝突壁43は、互いに係合するように衝突壁半分
だけ周方向にずらした状態で配設されている。これによ
り、前記薬品捕集通路44を複雑なジグザグ状として各
衝突壁42,43に薬品を積極的に衝突させるようにし
ている。
【0061】かくして、このように構成された本実施例
においても、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を
得ることができるが、特に、本実施例では、各内側衝突
壁42と各外側衝突壁43を断面コ字状にして互いに係
合させるように配設することにより、薬品捕集通路44
を複雑なジグザグ状とし、該薬品捕集通路44を流通す
る薬品を積極的に各衝突壁42,43に衝突させること
ができるから、各衝突壁42,43による薬品の捕集効
率を向上することができる。
【0062】次に、図8は本発明の第3の実施例で、本
実施例の特徴は、各衝突壁を断面三日月状に形成し、径
方向外側に向けて開口するように配設したことにある。
なお、本実施例では、前述した第1の実施例に示す構成
要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【0063】図中、51は外筒部3と内筒部6との間に
設けられた本実施例による逆流薬品衝突捕集手段として
の逆流薬品衝突捕集部を示し、該逆流薬品衝突捕集部5
1は、屈曲通路7の径方向通路7B内径側に位置し周方
向に間隔をもって環状に配設された複数の内側衝突壁5
2,52,…と、該各内側衝突壁52の外周側に離間し
て位置し、周方向に間隔をもって環状に配設された複数
の外側衝突壁53,53,…と、該各内側衝突壁52、
外側衝突壁53間に形成されたジグザグ状の薬品捕集通
路54とから構成されている。
【0064】ここで、前記各内側衝突壁52および各外
側衝突壁53は断面三日月状に形成され、衝突壁半分だ
け周方向にずらした状態で径方向外向きに開口するよう
に配設されている。
【0065】これにより、ポンプ部15からカプセルK
側に空気を供給するときには、各内側衝突壁52、外側
衝突壁53の凸面側に沿うように前記薬品捕集通路54
で空気を円滑に流通させることができ、一方、薬品を含
んだ空気が逆流してくるときには、空気中の薬品を各衝
突壁52,53の凹面側に積極的に衝突させて薬品捕集
通路54内に捕集することができる。
【0066】かくして、このように構成された本実施例
においても、前記第各実施例とほぼ同様の作用効果を得
ることができるが、特に、本実施例では、各内側衝突壁
52と各外側衝突壁53を断面三日月状に形成し、衝突
壁半分だけ周方向にずらした状態で径方向外向きに開口
するように配設しているから、ポンプ部15からカプセ
ルK側に空気を供給するときには、各衝突壁52,53
の凸面側に沿うように薬品捕集通路54で空気を円滑に
流通させることができ、ポンプ部15からの空気でカプ
セルK内の薬品を効率よく噴霧することができる。一
方、薬品を含んだ空気が逆流してくるときには、各衝突
壁52,53の凹面側に積極的に衝突するから、薬品を
薬品捕集通路54内に確実に捕集することができる。
【0067】次に、図9および図10は本発明の第4の
実施例で、本実施例の特徴は、内径側に環状壁を設け、
該環状壁に絞り通路を形成したことにある。なお、本実
施例では、前述した第1の実施例に示す構成要素と同一
の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【0068】図中、61は外筒部3と内筒部6との間に
設けられた本実施例による逆流薬品衝突捕集手段として
の逆流薬品衝突捕集部、62は屈曲通路7の径方向通路
7B内径側に位置して環状に形成された環状絞り壁をそ
れぞれ示し、該環状絞り壁62には内筒部6の底部6B
側(上端側)に位置して薬品捕捉通路63と連通する複
数の絞り通路64,64,…が径方向に穿設されてい
る。
【0069】そして、逆流薬品衝突捕集部61は、前記
各絞り通路64を環状絞り壁62の上端側に穿設するこ
とにより、比重の大きい薬品が該各絞り通路64を介し
て供給弁14側に逆流するのを防止している。しかも、
各絞り通路64を設けることにより、該各絞り通路64
によって空気流に流通抵抗を与え、空気流の逆流自体を
抑制している。
【0070】かくして、このように構成された本実施例
においても、前記第各実施例とほぼ同様の作用効果を得
ることができるが、特に、本実施例では、内径側に環状
絞り壁62を設けると共に、該内環状絞り壁62の上端
側に各絞り通路64を穿設しているから、供給弁14側
への薬品の逆流を防止できる上に、各絞り通路64によ
る流通抵抗で空気流の逆流自体を抑制できるから、薬品
が供給弁14側に逆流するのをより確実に防止すること
ができる。
【0071】なお、前記各実施例では、通路部材18に
左,右に分岐して2本の薬品通路22,22を形成し、
左,右の噴霧口23,23から患者の左,右両方の鼻腔
に同時に投薬を行うものとして述べたが、薬品通路を1
本にして左,右の鼻腔に交互に投薬を行うようにしても
よい。
【0072】一方、前記各実施例では、当該投薬器を患
者の鼻腔に薬品を投与する鼻腔用投薬器を例に挙げて説
明したが、患者の口腔を介して薬品を投与する投薬器に
適用してもよい。
【0073】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、空気流通路をポンプ手段側に逆流してくる空気中
の薬品を衝突させることにより捕集する逆流薬品衝突捕
集手段を設ける構成としているから、ポンプ手段が復帰
するときに、薬品通路手段側から流入する空気によって
カプセル内の薬品が空気流通路を逆流しても、この薬品
を逆流薬品衝突捕集手段に衝突させて捕集することがで
き、ポンプ手段側に薬品が流入するのを防止して、規定
量の薬品を患者に投与して薬品の効能を高めることがで
きる。
【0074】請求項2の発明によれば、カプセルと逆流
薬品衝突捕集手段との間に位置して空気流通路の途中
に、カプセルから前記供給弁側に落下する薬品を捕捉す
る落下薬品捕捉手段を設けるようにしたから、薬品を噴
霧するための準備としてカプセルに穴を穿設したとき
に、この穴からカプセル内に落下する薬品を落下薬品捕
捉手段によって捕捉でき、落下薬品捕捉手段と逆流薬品
衝突捕集手段の2段階で供給弁への薬品の付着、ポンプ
手段内への薬品の流入を防止することができる。
【0075】請求項3の発明は、空気流通路には、その
途中部位に位置し軸方向に延びる小径な軸方向通路およ
び大径な軸方向通路と、これら2つの軸方向通路間に位
置して径方向に拡径した径方向通路とからなる屈曲通路
を形成し、逆流薬品衝突捕集手段を、前記屈曲通路の径
方向通路の径方向内側、径方向外側に位置してそれぞれ
周方向に間隔をもって配設された複数の環状をした衝突
壁と、径方向内側の衝突壁と径方向外側の衝突壁との
にジグザグ状に形成された薬品捕集通路とにより構成す
ることにより、ポンプ手段の復帰時に、空気と共に空気
流通路を逆流する薬品が屈曲通路を流通するときには、
ジグザグ状の薬品捕集通路を流通させることにより各衝
突壁に衝突させて該薬品捕集通路内に捕集できるから、
供給弁への薬品の付着、ポンプ手段内への薬品の流入を
防止でき、供給弁への薬品の付着、ポンプ手段内への薬
品の流入を防止することができる。
【0076】請求項4の発明は、屈曲通路には、前記径
方向内側に位置する前記衝突壁よりもさらに内径側に位
置して絞り通路形成された環状絞り壁を設ける構成
としているから、逆流してくる薬品を環状絞り壁に確実
に衝突させて薬品捕集通路内に薬品を捕集することがで
きる上に、薬品捕集通路内に捕集した薬品が供給弁側に
落下するのを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による鼻腔用投薬器を示
す断面図である。
【図2】鼻腔用投薬器の外観図である。
【図3】図1中のカプセルホルダ等を拡大して示す要部
拡大断面図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向からみた断面図であ
る。
【図5】ポンプ部を押圧することによりカプセル内の薬
品を噴霧している状態を示す図1と同様位置からみた断
面図である。
【図6】ポンプ部が復帰するときの空気と薬品の流れを
示す図3と同様位置からみた要部拡大断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例による逆流薬品衝突捕集
部等を示す図4と同様位置からみた断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例による逆流薬品衝突捕集
部等を示す図4と同様位置からみた断面図である。
【図9】本発明の第4の実施例による逆流薬品衝突捕集
部等を示す図3と同様位置からみた要部拡大断面図であ
る。
【図10】図9中の矢示X−X方向からみた断面図であ
る。
【符号の説明】
1 カプセルホルダ(カプセル保持手段) 7 屈曲通路 7B 径方向通路 14 供給弁 15 ポンプ部(ポンプ手段) 17 空気流通路 22 薬品通路(薬品通路手段) 23 噴霧口 29 落下薬品捕捉部(落下薬品捕捉手段) 30,41,51,61 逆流薬品衝突捕集部(逆流薬
品衝突捕集手段) 31,42,52 内側衝突壁 32 中間衝突壁 33,43,53 外側衝突壁 34,44,54,63 薬品捕集通路 62 環状絞り壁 64 絞り通路 K カプセル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石関 一則 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社 ユニシアジェックス内 (72)発明者 柳川 明 神奈川県横浜市都筑区富士見が丘5−3 (56)参考文献 特開 平3−66382(JP,A) 特開 平5−261154(JP,A) 特開 平1−70072(JP,A) 米国特許2992645(US,A) 米国特許2147158(US,A) 英国特許出願公開1436028(GB,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 11/00 A61M 13/00 A61M 15/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体状の薬品が充填されたカプセルを保
    持するカプセル保持手段と、該カプセル保持手段に対し
    軸方向の一側に設けられ、供給弁を介して該カプセル保
    持手段に空気を吐出するポンプ手段と、該ポンプ手段
    前記カプセル保持手段との間を連通するため該カプセル
    保持手段に形成された空気流通路と、前記カプセル保
    持手段に対し軸方向の他側に設けられ、前記ポンプ手段
    から該空気流通路を介して供給される空気によりカプセ
    ル内の薬品を患者の体内に向け噴霧する薬品噴霧手段
    と、前記空気流通路の途中に設けられ、該空気流通路を
    ポンプ手段側に逆流してくる空気中の薬品を衝突させる
    ことにより捕集する逆流薬品衝突捕集手段とから構成し
    てなる投薬器。
  2. 【請求項2】 前記カプセルと逆流薬品衝突捕集手段と
    の間に位置して前記空気流通路の途中には、カプセルか
    ら前記供給弁側に落下する薬品を捕捉する落下薬品捕捉
    手段を設けてなる請求項1に記載の投薬器。
  3. 【請求項3】 前記空気流通路には、その途中部位に位
    置し軸方向に延びる小径な軸方向通路および大径な軸方
    向通路と、これら2つの軸方向通路間に位置して径方向
    に拡径した径方向通路とからなる屈曲通路を形成し、
    記逆流薬品衝突捕集手段は、前記屈曲通路の径方向通路
    の径方向内側、径方向外側に位置してそれぞれ周方向に
    間隔をもって配設された複数の環状をした衝突壁と、
    方向内側の衝突壁と径方向外側の衝突壁との間にジグザ
    グ状に形成された薬品捕集通路とにより構成してなる請
    求項1または2に記載の投薬器。
  4. 【請求項4】 前記屈曲通路には、前記径方向内側に位
    置する前記衝突壁よりもさらに内径側に位置して絞り
    通路形成された環状絞り壁を設ける構成としてなる請
    求項3に記載の投薬器。
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