JP3316968B2 - ブッシュバーの取付構造 - Google Patents

ブッシュバーの取付構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のバンパに対応
して配設されるブッシュバーの取付構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図5は、この種の従来のブッシュバー4
0を示すものであって、このブッシュバー40は自動車
のフロントバンパ等の保護等のためにその前部箇所に配
設されている。図5に示すように、このブッシュバー4
0は一本のパイプ部材を屈曲成形して成るものであり、
両端部に固着された取付ブラケット41a,41bを車
体にボルト締めすることにより車体に取付けられてい
る。そして、ブッシュバー40の両側部にはフォグラン
プ42a、42bがそれぞれ取付けられている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】しかしながら、上述の如き従来のブッシュ
バー40の取付構造では、ブッシュバー40にはフォグ
ランプ42a、42bのみすなわち単一種類の自動車部
品しか取付けることができず、その利用が充分でないの
が実状である。
【0004】しかも、ブッシュバー40を取付ブラケッ
ト41a,41bを介して車体にのみ取付けるようにし
ているため、充分な取付強度を得ることができないとい
う問題点がある。
【0005】さらに、従来の場合には、ブッシュバー4
0の取付箇所におけるブッシュバー40とバンパ等の車
体との間に外観上の一体感がないため、外観が良くない
という不具合がある。
【0006】本発明は、このような実状に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、必要に応じて各種の自動
車部品をブッシュバーに適宜に取付けることができる上
に、ブッシュバーの取付強度の向上を図ることができ、
しかもブッシュバーと車体との外観上の一体感を得るこ
とができるような構成のブッシュバーの取付構造を提供
することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】上述の目的を達成するために、本発明で
は、バンパの外面に対応する形状に屈曲成形され、かつ
互いにほぼ平行状に配置された一対のブッシュバーと、
これら一対のブッシュバーの間に架設状態で一体に組付
けられた自動車部品取付用ステー及び補強部材とで組合
フレームを構成し、前記自動車部品取付用ステーをカバ
ー部材,バンパ,及びバンパメンバと一緒に共締めする
ことにより、前記組合フレームの上部を前記バンパに取
付けると共に、前記一対のブッシュバーの取付ブラケッ
トを車体フレームに取付けることにより、前記組合フレ
ームの下部を車体フレームに取付けるようにしている。
【0008】また、本発明では、前記カバー部材によっ
て前記バンパの左右中央部分及び前記組合フレームの全
体を覆うようにしている。
【0009】ブッシュバーに組付けられた自動車部品取
付用ステーを介して、各種の自動車部品を必要に応じて
ブッシュバーに適宜に取付けることができ、従って、こ
のブッシュバーをブッシュバー本来の用途に加えて各種
の自動車部品の取付部材としての用途にも利用できる。
【0010】また、ブッシュバーを車体のみならずバン
パにも取付けることにより、ブッシュバーの取付強度の
向上が図られる。
【0011】また、ブッシュバー及びこのブッシュバー
に取付けられる自動車部品を覆うカバー部材を配設する
ことにより、ブッシュバーの配設箇所における外観上の
一体感が得られて外観性が良好となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1〜図4
を参照して説明する。
【0013】図1は本発明に係るブッシュバーの取付構
造を備えた四輪自動車1の前部を示すのもであって、同
図において、2はフロントバンパメンバ2a(図3参
照)の前部に配設されたフロントバンパ、3はフロント
グリル、4はフロントフード、5はサイドクォータパネ
ル、6はヘッドランプである。
【0014】図1及び図2に示すように、フロントグリ
ル3の下方前部であってフロントバンパ2の左右中央部
分には、一対のブッシュバー8a,8bに2つの自動車
部品取付用ステー9a,9b及び補強部材10等を組付
けて成る組合フレーム11が配設されている。そして、
この組合フレーム11はカバー部材12にてその外観が
覆われるように構成されている。
【0015】ここで、本例の組合フレーム11の構成に
ついて述べると、次の通りである。まず、ブッシュバー
8a,8bは、図2に示すように、フロントバンパ2の
外面に対応する形状に屈曲成形されかつ互いにほぼ平行
状に配置された一対のパイプ材から成り、これらのパイ
プ材の間に2つの自動車部品取付用ステー9a、9b及
び補強部材10が溶接等にて架設状態で一体に組付けら
れている。かくして、一対のパイプ材から成るブッシュ
バー8a,8bと、自動車部品取付用ステー9a、9b
及び補強部材10とにより組合フレーム11が構成され
ている。
【0016】なお、一方の自動車部品取付用ステー9a
には複数の取付孔17が設けられ、他方の自動車部品取
付用ステー9bには一対のフォグランプ取付部18が設
けられている。また、上述の一対のブッシュバー8a,
8bの下端部には取付ブラケット15がそれぞれ固着さ
れている。
【0017】一方、カバー部材12は樹脂から成る一体
成形品であって、図2に示すように、このカバー部材1
2の上部部分の左右中間部に形成された凹所19には前
記取付孔17に対応する取付孔20が設けられ、カバー
部材12の前壁部には、フォグランプ取付部18にそれ
ぞれ対応する開口21がそれぞれ設けられている。
【0018】かくして、組合フレーム11及びカバー部
材12は次のような構造にて取付けが行われるようにな
っている。
【0019】すなわち、図4に示すように、一対のブッ
シュバー8a,8bの取付ブラケット15が四輪自動車
1の車体フレーム22にそれぞれボルト締め等にて取付
けられ、これにより、組合フレーム11の下端部の固定
がなされている。
【0020】一方、組合フレーム11の自動車部品取付
用ステー9aは、図3に示すように、カバー部材12,
フロントバンパ2及びフロントバンパメンバ2aと一緒
に共締めされている。具体的には、自動車部品取付用ス
テー9aの上部にカバー部材12の上縁部が配置され、
かう、自動車部品取付用ステー9aの下部にフロントバ
ンパ2の上端縁及びフロントバンパメンバ2aの上面壁
が順次に配置され、これらの4つの部材が互いに重ね合
わされた状態の下で、ボルト23とナット24とで共締
めされている。これによって、組合フレーム11の上部
がフロントバンパ2に取付けられている。なお、フロン
トバンパ2及びフロントバンパメンバ2aの上端側の端
部もねじ25にて締結されている。また、一対のブッシ
ュバー8a,8bの下端の取付ブラケット15が車体フ
レーム(図示せず)に取付けられ、これによって組合フ
レーム11の下部が車体フレームに取付けられている。
【0021】これにより、フロントバンパ2がフロント
バンパメンバ2aの前部に配置されると共に、このフロ
ントバンパ2及び組合フレーム11の前部にカバー部材
12が配置され、フロントバンパ2の左右中央部分及び
組合フレーム11の全体がカバー部材12にて覆われた
状態となっている。
【0022】また、組合フレーム11の他方の自動車部
品取付用ステー9bには、標準装備の一対のフォグラン
プ26が装着されており、これらのフォグランプ26が
カバー部材12内に組み込まれて一対の開口21に対応
配置されている。
【0023】そして、グリルガードメンバ27,一対の
フォグランプ28,ウィンチ29(図2参照)等をオプ
ションとして装備する場合には、これらのオプション部
材がカバー部材12の凹所19部分に配置されて自動車
部品取付用ステー9aに適宜に取付けられるようになっ
ている。。なお、これらのオプション部材を装備しない
場合には、カバー部材12の凹所19内に嵌合部材(キ
ャップ)30が嵌着されてカバー部材12の上面が面一
になされるようになっている。
【0024】また、図示を省略したが、前記カバー部材
12にはライセンスプレートが一体に組付けられるよう
になっている。
【0025】上述の如きブッシュバーの取付構造によれ
ば、ブッシュバー8a,8bに取付けた自動車部品取付
用ステー9a,9bを利用することにより、標準装備用
のフォグランプ26のみならずオプション用のグリルガ
ードメンバ27,フォグランプ28,ウィンチ29等の
自動車部品を適宜に取付けることが容易に可能となる。
【0026】また、組合フレーム11を覆うカバー部材
12を設けたことにより、フロントバン2やフロントグ
リル3等の車体との外観上の一体感を得ることができ、
外観性の向上を図ることができる。しかも、フォグラン
プ26をこのカバー部材12内に組み込むと共に、図外
のライセンスプレートをカバー部材12に組付けたこと
により、車体前部の外観上の一体感をより一層向上させ
ることが可能である。
【0027】さらに、ブッシュバー8a,8bを車体フ
レーム22に取付けると共に、ブッシュバー8a,8b
に組付けられる自動車部品取付ステー9aをフロントバ
ンパ2及びフロントバンパメンバ2aにも取付けるよう
にしたので、ブッシュバー8a,8bひいては組合フレ
ーム11の取付強度を充分に確保できる。
【0028】以上、本発明の一実施例につき述べたが、
本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明
の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能であ
る。例えば、既述の実施例ではブッシュバー8a,8b
に2つの自動車部品取付ステー9a,9bを組付けるよ
うにしたが、このようなステーを3つ以上組付けてフォ
グランプ26,グリルガードメンバ27,フォグランプ
28,ウィンチ29以外の自動車部品をブッシュバー8
に適宜に取付けるように構成することも可能である。ま
た、ブッシュバーを図5に示す如き従来のような形状の
ものとし、このブッシュバーに自動車部品取付ステーを
組付けるようにしても良い。
【0029】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、バンパの外面に
対応する形状に屈曲成形され、かつ互いにほぼ平行状に
配置された一対のブッシュバーと、これら一対のブッシ
ュバーの間に架設状態で一体に組付けられた自動車部品
取付用ステー及び補強部材とで組合フレームを構成し、
前記自動車部品取付用ステーをカバー部材,バンパ,及
びバンパメンバと一緒に共締めすることにより、前記組
合フレームの上部を前記バンパに取付けると共に、前記
一対のブッシュバーの取付ブラケットを車体フレームに
取付けることにより、前記組合フレームの下部を車体フ
レームに取付けるようにしたものであるから、ブッシュ
バーの必要に応じて各種の自動車部品を取付けることが
できてブッシュバーの用途の拡大を図ることができると
共に、ブッシュバーの取付強度の向上図ることができ
る。
【0030】さらに、本発明によれば、ブッシュバー及
びブッシュバーに対応するバンパ部分を覆うカバー部材
を配設し、自動車部品取付用ステーに取付けられる自動
車部品をカバー部材にて覆うように構成したので、ブッ
シュバーの取付部分がカバー部材にて覆い隠されてこの
カバー部材とその付近の車体部分との間に一体感のある
外観となり、その結果、外観性の向上を図ることでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブッシュバーの取付構造を備えた
四輪輪自動車の前部部分の斜視図である。
【図2】前記ブッシュバーの取付構造を説明するための
分解斜視図である。
【図3】図1におけるA−A線断面図である。
【図4】図1におけるB−B線断面図である。
【図5】従来におけるブッシュバーの取付構造を説明す
るための斜視図である。
【符号の説明】
1 四輪自動車 2 フロントバンパ 2a フロントバンパメンバ 8a,8b ブッシュバー 9a,9b 自動車部品取付ステー 11 組合フレーム 12 カバー部材 15 取付ブラケット 22 車体フレーム 23 ボルト 24 ナット 26 フォグランプ 27 グリルガードメンバ 28 フォグランプ 29 ウィンチ 30 嵌合部材(キャップ)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バンパの外面に対応する形状に屈曲成形
    され、かつ互いにほぼ平行状に配置された一対のブッシ
    ュバーと、これら一対のブッシュバーの間に架設状態で
    一体に組付けられた自動車部品取付用ステー及び補強部
    材とで組合フレームを構成し、前記自動車部品取付用ス
    テーをカバー部材,バンパ,及びバンパメンバと一緒に
    共締めすることにより、前記組合フレームの上部を前記
    バンパに取付けると共に、前記一対のブッシュバーの取
    付ブラケットを車体フレームに取付けることにより、前
    記組合フレームの下部を車体フレームに取付けるように
    したことを特徴とするブッシュバーの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記カバー部材によって前記バンパの左
    右中央部分及び前記組合フレームの全体を覆うようにし
    ことを特徴とする請求項1に記載のブッシュバーの取
    付構造。
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