JP3315299B2 - マイクロ波スイッチ - Google Patents
マイクロ波スイッチInfo
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Description
力端子部にマイクロ波信号を切り換え出力させるために
用いられるマイクロ波スイッチに関する。
素子としてFET(電界効果型トランジスタ)が用いら
れるもので、この様なFETのゲート電極に対して制御
信号を与えることによって、入力されたマイクロ波信号
を出力端子部に伝送あるいは遮断制御する機能を有し、
各種マイクロ波システムに対して用いられる。
イッチの例を示すもので、1入力に対して2出力の構成
となっている。すなわち、入力端子51から入力されるマ
イクロ波信号は、第1および第2の電界効果型トランジ
スタ(FET)52および53のドレイン電極に対して並列
的に供給され、これらFET52および53のそれぞれソー
ス電極は、それぞれ第1および第2の出力端子54および
55に接続する。
それぞれ第3および第4のFET56および57のそれぞれ
ドレイン電極に接続され、これらFET56および57のソ
ース電極は接地される。そして、第1および第4のFE
T52および57のそれぞれゲート電極端子521 および571
には第1の制御信号が供給され、第2および第3のFE
T53および56のゲート電極端子531 および561 には第2
の制御信号が供給されるようにする。
57のゲート電極端子521 および571に対して0Vの制御
信号電圧を印加し、第2および第3のFET53および56
のそれぞれゲート電極端子531 および561 に対してピン
チオフ電圧以下の制御信号電圧を印加すると、第1およ
び第4のFET52および57はオン状態となり、第2およ
び第3のFET53および56はオフ状態となる。この様な
状態では、第1のFET52は導通され第2のFET53は
遮断されるため、入力端子51に入力されたマイクロ波信
号は出力端子54側に出力される。
ゲート電極端子521 および571 にピンチオフ電圧以下の
制御信号電圧を印加し、第2および第3のFET53およ
び56のゲート電極端子531 および561 に0Vの電圧を印
加すると、第2および第3のFET53および56がオン状
態となると共に、第1および第4のFET52および57が
オフ状態となる。このため、入力端子51に入力されたマ
イクロ波信号は出力端子55側に出力される。
よび531 と561 にそれぞれ入力される制御信号を選択的
に切り換えることによって、入力端子51に入力されたマ
イクロ波信号を、2つの出力端子54および55の一方から
任意に出力させることができる。
イッチの回路にあっては、例えば第1および第4のFE
T52および57をオン状態とすると共に、第2および第3
のFET53および56をオフ状態とした場合、出力端子54
にマイクロ波信号が出力されると共に、出力端子55が信
号遮断端子とされるものであるが、周波数の高い領域に
あっては、第3のFET56の寄生容量によるアイソレー
ションが悪くなると共に、第2のFET53の寄生容量や
各FETを接続するための配線の寄生インダクタンスに
より、外部回路との間のインピーダンスの不整合を起こ
し、広帯域な伝送特性を得ることができない。
状態とすると共に、第1および第4のFET52および57
をオフ状態とした場合にあっても、この場合には出力端
子55からマイクロ波の出力が得られるようになるが、こ
の様な場合にあっても寄生容量や寄生インダクタンスの
ために、広帯域特性を得ることができない。
な点に鑑みなされたもので、特に寄生容量や寄生インダ
クタンスのために伝送特性に悪影響を受けることなく、
広帯域にわたり良好な伝送特性が設定されるようにする
マイクロ波スイッチを提供しようとするものである。
波スイッチは、一端を入力端子に接続した第1のインダ
クタの他端に第1および第2のスイッチング素子の一方
の電極を接続し、この第1および第2のスイッチング素
子の他方の電極にそれぞれ第2および第3のインダクタ
の一端を接続すると共に、この第2および第3のインダ
クタそれぞれの他端に、第1および第2の出力端子に接
続される第4および第5のインダクタの一端を接続する
もので、第2および第3のインダクタのそれぞれ他端に
接地された第3および第4のスイッチング素子を接続す
る。そして、第1および第4のスイッチング素子のそれ
ぞれ制御電極、さらに第2および第3のスイッチング素
子のそれぞれ制御電極を相反的に制御するもので、等価
回路上で、遮断端子側とされる回路が誘導M形フィルタ
を構成し、通過端子側とされる回路が定K形フィルタを
構成して、前記誘導M形フィルタと定K形フィルタの特
性インピーダンスを整合させるようにしている。ここ
で、第1ないし第4のスイッチング素子は、電界効果型
トランジスタによって構成される。
あっては、遮断端子の回路を誘導M形フィルタによって
構成すると共に、通過端子の回路を定K形フィルタによ
って構成されるものであるため、このそれぞれの回路の
特性インピーダンスを整合させることにより、確実に広
帯域な伝送特性を得ることができる。
一実施の形態を説明する。図1はマイクロ波スイッチの
回路を示すもので、入力端子11に入力マイクロ波信号が
入力される。この入力端子11は、第1のインダクタ12を
介して第1および第2の電界効果型トランジスタ(FE
T)13および14のそれぞれドレイン電極に接続される。
この第1および第2のFET13および14のそれぞれソー
ス電極は、それぞれ第2および第3のインダクタ15およ
び16の一端に接続され、これらインダクタ15および16の
他端はさらに第4および第5のインダクタ17および18を
それぞれ介して、第1および第2の出力端子19および20
に接続される。
との接続点には、第3のFET21のドレイン電極が接続
され、このFET21のソース電極は接地される。また、
第3のインダクタ16と第5のインダクタ18との接続点に
は、第4のFET22のドレイン電極が接続され、このF
ET22のソース電極は接地される。そして、第1のFE
T13と第4のFET22のそれぞれゲート電極端子131 と
221 には第1の制御信号を入力し、第2のFET14と第
3のFET21のそれぞれゲート電極端子141 および211
には第2の制御信号が入力される。
路において、第1ないし第4のFET13、14、21、22は
それぞれスイッチング素子として機能されるもので、オ
ン状態のFETはドレイン・ソース間抵抗によって表現
され、またオフ状態のFETは空乏層容量によって表現
される。ここで、オン状態のFETのドレイン・ソース
間抵抗が充分に小さく無視できる程度のものであるとす
ると、第1および第4のFET13および22をオン状態と
し、第2および第3のFET14および21をオフ状態とす
ると、このマイクロ波スイッチ回路の等価回路は図2で
示すように表現される。
子である第2のFET14のオフ状態の等価キャパシタ14
2 とインダクタ16を含む回路は、図3の(A)で示すよ
うな誘導M形フィルタ回路によって構成できる。また出
力端子の構成素子であるインダクタ17とオフ状態の第3
のFET21の等価キャパシタ212 を含む回路は、図3の
(B)で示す定K形フィルタ回路によって構成できる。
15のインダクタンスと、キャパシタ142 のキャパシタン
スの比、および(B)図におけるインダクタ15と17のイ
ンダクタンスと、キャパシタ212 のキャパシタンスの比
によって決定される特性インピーダンスを整合させるこ
とにより、極めて広帯域な伝送特性を有するマイクロ波
スイッチが実現できる。
ッチの特性例を示すもので、第1および第2のFET13
および14のそれぞれゲート幅は230μmであり、オフ
状態の等価キャパシタンスは0.0625μFである。
また、第3および第4のFET21および22のゲート幅は
690μmであり、オフ状態での等価キャパシタンスは
0.188pFである。インダクタ12のインダクタンス
は0.078nHであり、またインダクタ15および16の
インダクタンスは共に0.312nHで、インダクタ17
および18のインダンクタンスは共に0.234nHであ
る。そして、これら回路素子の組み込まれる半絶縁性砒
化ガリウム基板の基板厚は100μmであり、誘電体の
比誘電率は12.9である。
波スイッチの特性であり、Bは従来のマイクロ波スイッ
チの特性を示すもので、各FETの等価キャパシタおよ
び各インダクタの値を誘導M形フィルタおよび定K形フ
ィルタを構成するような値に選定することにより、充分
な広帯域な伝送特性を有するマイクロ波スイッチを実現
できるようになる。
波スイッチによれば、等価回路上において遮断端子側と
される回路が誘導M形フィルタの構成とされ、通過端子
側とされる回路が定K形フィルタの構成とすることによ
って、充分な広帯域な伝送特性が設定できるようにな
る。
チを示す回路図。
導M形フィルタで構成した状態を示す図、(B)は上記
等価回路の通過端子側の回路を定K形フィルタで構成し
た状態を示す図。
て示す図。
タ(FET)、12、15〜18…インダクタ、19、20…出力
端子。
Claims (2)
- 【請求項1】 一端を入力端子に接続した第1のインダ
クタと、 この第1のインダクタの他端にそれぞれ一方の電極が接
続された第1および第2のスイッチング素子と、 この第1および第2のスイッチング素子の他方の電極に
それぞれ一端が接続された第2および第3のインダクタ
と、 この第2および第3のインダクタそれぞれの他端に一端
が接続され、それぞれ他端が第1および第2の出力端子
に接続されるようにした第4および第5のインダクタ
と、 前記第2および第3のインダクタのそれぞれ他端に一方
の電極が接続され、それぞれ他方の電極が接地された第
3および第4のスイッチング素子と、 前記第1および第4のスイッチング素子のそれぞれ制御
電極、さらに前記第2および第3のスイッチング素子の
それぞれ制御電極を相反的に制御するスイッチング制御
手段とを具備し、 等価回路上で、遮断端子側とされる回路が誘導M形フィ
ルタを構成し、通過端子側とされる回路が定K形フィル
タを構成して、前記誘導M形フィルタと定K形フィルタ
の特性インピーダンスを整合させるようにしたことを特
徴とするマイクロ波スイッチ。 - 【請求項2】 前記第1ないし第4のスイッチング素子
はそれぞれ電界効果型トランジスタによって構成され、
それぞれ前記一方の電極がドレイン電極とされると共に
他方の電極がソース電極とされ、さらに制御電極がゲー
ト電極でなる請求項1記載のマイクロ波スイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29837295A JP3315299B2 (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | マイクロ波スイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29837295A JP3315299B2 (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | マイクロ波スイッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09139602A JPH09139602A (ja) | 1997-05-27 |
JP3315299B2 true JP3315299B2 (ja) | 2002-08-19 |
Family
ID=17858843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29837295A Expired - Fee Related JP3315299B2 (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | マイクロ波スイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3315299B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004349740A (ja) * | 2003-05-14 | 2004-12-09 | Advantest Corp | 入力信号処理装置、高周波成分取得方法および低周波成分取得方法 |
-
1995
- 1995-11-16 JP JP29837295A patent/JP3315299B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09139602A (ja) | 1997-05-27 |
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