JP3315228B2 - 可撓セグメント - Google Patents

可撓セグメント

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JP3315228B2 JP34999993A JP34999993A JP3315228B2 JP 3315228 B2 JP3315228 B2 JP 3315228B2 JP 34999993 A JP34999993 A JP 34999993A JP 34999993 A JP34999993 A JP 34999993A JP 3315228 B2 JP3315228 B2 JP 3315228B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トンネルのシールド
工法に使用される可撓セグメントに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
シールド掘進機を用いてトンネルを掘削するシールド工
法においては、トンネルの断面に合わせた筒状の鋼板製
セルによって土壌の崩落を防ぎつつ、セルの内部前方を
掘削すると共に、油圧ジャッキでセルを押し、掘進機自
らが前進するようにしており、掘進した後は直ちにセグ
メントと称する覆工材で一時覆工を行うようにしてい
る。そして、上記シールド工法に用いられるセグメント
として、地盤の不等沈下に対応できるように、並設され
た一対の環状体どうしを、止水ゴムを介して連結した可
撓セグメントが提供されている。
【0003】図8は従来の可撓セグメントを示す断面図
である。この可撓セグメントは、所定間隔離して対向さ
せた一対の環状体90の互いに対向する内側板91間
に、環状の一次止水ゴム92が張設されていると共に、
この一次止水ゴム92の内方に、環状の二次止水ゴム9
3が張設されているものである。上記従来の止水ゴム9
2,93は、それぞれ一体もので構成されており、非常
に大型化することことから、運搬その他の取扱いに不便
であるという問題があった。また、各止水ゴム92,9
3が環状であることから、当該止水ゴム92,93を、
環状体90に取付けるべくトンネル内の所定位置まで搬
入する際に、トンネル内に配置された排土用のコンベア
等を、止水ゴム92,93の内部に導入しながら搬入す
る必要があり、搬入作業が煩雑となって手間がかかる
等、施工性が非常に悪いという問題があった。
【0004】このような問題点を解消するために、最近
では、複数のゴム片を、その端面どうしを突き合わせた
状態で環状に配列することによって止水ゴムを構成する
ことも試みられている。しかし、この分割タイプの止水
ゴムは、ゴム片どうしの突き合わせ部分における密封性
を十分に確保することができず、漏水を生じる虞があっ
た。
【0005】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、取扱いが容易で施工性を改善することがで
きると共に、漏水を効果的に防止することができる可撓
セグメントを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の可撓セグメントは、所定間隔離して対向さ
せた一対の環状体の相互間に、止水ゴムを介在している
可撓セグメントにおいて、上記止水ゴムを、端面どうし
を突き合わせた状態で環状に配列された複数のゴム片に
よって構成していると共に、各ゴム片の両端部に中実部
を形成し、この中実部に、一対の環状体間に架け渡した
軸体を挿通していることを特徴とするものである。
【0007】但し、上記可撓セグメントは、各ゴム片の
一方の端面に、密封性を高めるための突条が形成されて
いるのが好ましい。また、各ゴム片の端面どうしを突き
合わせた部分には、常温加硫ゴムが充填されているのが
好ましい。
【0008】
【作用】上記の構成の可撓セグメントによれば、止水ゴ
ムが、複数のゴム片で構成されているので、その運搬や
取付け施工時において、当該止水ゴムを複数のゴム片毎
に分解した状態で取扱うことができる。また、各ゴム片
の両端部の中実部に軸体を挿通し、この軸体を一対の環
状体間に架け渡しているので、各ゴム片に水圧が加わっ
た場合に、当該水圧による中実部の変形作用と、軸体に
よる当該中実部の変形を受け止める作用とによって、各
ゴム片の突き合わせ端面どうしを、強固に密着させて、
当該端面における密封性を効果的に確保することができ
る。
【0009】特に、各ゴム片の一方の端面に、密封性を
高めるための突条が形成されている場合には、当該端面
における密封性をより効果的に確保することができる。
また、各ゴム片の端面どうしを突き合わせた部分に、常
温加硫ゴムが充填されている場合にも、当該端面におけ
る密封性をより効果的に確保することができる。
【0010】
【実施例】以下実施例を示す添付図面により詳細に説明
する。図2はこの発明の可撓セグメントを示す要部断面
図である。この可撓セグメントは、一対の対称形状の環
状体1,2間に、円環状の止水ゴム3を介在し、この止
水ゴム3の内方に沿って、その内方への過大な変形を防
止するバックアップ材4を設けたものである。
【0011】上記環状体1,2は、図3にも示すよう
に、周方向に複数に分割された分割片Aの端面板A1ど
うしを、ボルトB1によって互いに連結することにより
円環状に組立てられている。上記各環状体1,2は、所
定間隔離れて互いに対向する内側板11,21と外側板
12,22とを備えており、これら内側板11,21及
び外側板12,22のそれぞれの外周は、円筒状の外周
板13,23に溶接されている。また、上記内側板1
1,21と外側板12,22との間には、平板状のスペ
ーサ14,24が、周方向に沿って所定間隔毎に介在さ
れている。そして、上記一方の環状体1の内側板11
と、他方の環状体2の内側板21との間が、上記止水ゴ
ム3によって密封されており、この止水ゴム3の外周側
は、環状のシールド板Sによって覆われている。
【0012】上記止水ゴム3は、等分に分割された複数
の円弧状のゴム片31からなるものであり、各ゴム片3
1の両端面31aどうしは、互いに突き合わされて密着
されている(図3参照)。上記各ゴム片31の幅方向の
中間部には、周方向に延びる山形断面の膨出部31bが
形成されており、この膨出部31bの両側に、各ゴム片
31を環状体1,2の内側板11,21に取付けるため
のフランジ部31cが連設されている(図4及び図5参
照)。このフランジ部31cには、補強板31dと、こ
の補強板31dによって抜脱が阻止されたナット31e
とが埋設されており、上記ナット31eに、環状体1,
2の内側板11,21を挿通するボルトB2(図2参
照)を螺合することにより、当該内側板11,21に各
ゴム片31が固定されている。なお、上記各ゴム片31
は、環状体1,2を構成する分割片A毎に設けられてい
る。
【0013】上記各ゴム片31の両端部31aには、上
記膨出部31bの内部空間を塞ぐように中実部31fが
設けられており(図4及び図5参照)、各中実部31f
には、止水ゴム3の軸方向に延びる貫通孔31gが形成
されている。そして、上記貫通孔31gには、軸体とし
てのボルト5が挿通されており、このボルト5は、その
両端部が環状体1,2の内側板11,21に挿通された
状態で、当該内側板11,21間に架け渡されている
(図1参照)。なお、上記ボルト5は、両端に螺合され
たナット51によって抜脱が阻止されている。
【0014】また、上記止水ゴム3の一方の端面31a
には、軸方向全体に亘って延びる突条31hが形成され
ており(図6参照)、この突条31hを隣接するゴム片
31の平坦な端面31aに押し当てることによって、当
該端面31aにおける密封性をより効果的に確保できる
ようにしている。なお、上記ゴム片31のフランジ部3
1cの側面にも、周方向(長手方向)に延びる突条31
iが形成されており(図4及び図5参照)、この突条3
1iによって、当該フランジ部31cと環状体1,2の
内側板11,21との間の密封性をより効果的に確保す
るようにしている。
【0015】さらに、各ゴム片31の端面31aの内周
側には、凹部31jが形成されており、隣接するゴム片
31の各凹部31jで構成される隙間には、常温加硫ゴ
ム6が充填されている(図7参照)。この常温加硫ゴム
6は、上記隙間に対して未加硫状態で充填されたもので
あり、この充填状態で常温加硫されることによって、各
ゴム片31の端面31aどうしを接着している。従っ
て、当該端面31aにおける密封性をより効果的に確保
することができる。
【0016】上記バックアップ材4は、止水ゴム3の内
周に沿って延びる複数個の円弧状部材41を、所定間隔
毎に環状体1,2の内側板11,21に挿通したボルト
42によって支持しているものである(図2及び図3参
照)。上記円弧状部材41は、円弧状の基部41aの外
周に、止水ゴム3と接触する丸棒41bを溶接したもの
であり、各円弧状部材41は、上記ボルト42に嵌挿さ
れて支持された状態で、環状に配設されている(図3参
照)。なお、上記ボルト42は、一方の環状体1と他方
の環状体2の相対的な遊動を許容するように、内側板1
1,21に対して遊嵌されている。
【0017】以上の構成であれば、止水ゴム3が、複数
のゴム片31で構成されているので、当該止水ゴム3を
複数のゴム片31毎に分解した状態で、運搬したり環状
体1,2に取付けたりすることができる。このため、運
搬や取付け施工を容易に行うことができる。また、止水
ゴム3に水圧が加わっても、各ゴム片31の端面31a
相互間において漏水が生じるのを防止できることが確認
された。これは、各ゴム片31に加わる水圧によって中
実部31fが内方に変形されるが、この変形が、上記ボ
ルト5によって受け止められることによって、各端面3
1aを長手方向へ膨出変形させるような力が作用し、こ
れによって各ゴム片31の端面31aどうしが強固に密
着されるためであると推察される。
【0018】なお、この発明の可撓セグメントは、上記
実施例に限定されるものでなく、例えば、ゴム片31の
膨出部31bを、複数列形成する等、種々の設計変更を
施すことができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、この発明の可撓セグメン
トによれば、止水ゴムが、複数のゴム片で構成されてお
り、当該止水ゴムを複数のゴム片毎に分解した状態で取
扱うことができるので、取扱いが容易であるとともに、
施工性を改善することができる。また、一対の環状体間
に架け渡した軸体を、各ゴム片の両端部の中実部に挿通
しているので、各ゴム片に水圧が加わった場合に、当該
水圧による中実部の変形作用と、軸体による当該中実部
の変形を受け止める作用とによって、各ゴム片の突き合
わせ端面どうしを、強固に密着させることができる。こ
のため、当該端面における密封性を効果的に確保するこ
とができる。
【0020】特に、各ゴム片の一方の端面に、密封性を
高めるための突条が形成されている場合には、当該端面
における密封性をより効果的に確保することができる。
また、各ゴム片の端面どうしを突き合わせた部分に、常
温加硫ゴムが充填されている場合には、当該端面におけ
る密封性をより効果的に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の可撓セグメントの一実施例を示す要
部断面図である。
【図2】可撓セグメントの図1と異なる位置における要
部断面図である。
【図3】可撓セグメントの一部欠截側面図である。
【図4】ゴム片の一部欠截平面図である。
【図5】図4のv−v線断面図である。
【図6】ゴム片の側面図である。
【図7】ゴム片どうしを突き合わせた部分を示す側面図
である。
【図8】従来例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 環状体 2 環状体 3 止水ゴム 31 ゴム片 31a 端面 31f 中実部 31h 突条 5 ボルト(軸体) 6 常温加硫ゴム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 11/08 E21D 11/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定間隔離して対向させた一対の環状体の
    相互間に、止水ゴムを介在している可撓セグメントにお
    いて、 上記止水ゴムを、端面どうしを突き合わせた状態で環状
    に配列された複数のゴム片によって構成していると共
    に、各ゴム片の両端部に中実部を形成し、この中実部
    に、一対の環状体間に架け渡した軸体を挿通しているこ
    とを特徴とする可撓セグメント。
  2. 【請求項2】各ゴム片の一方の端面に、密封性を高める
    ための突条が形成されている請求項1記載の可撓セグメ
    ント。
  3. 【請求項3】各ゴム片の端面どうしを突き合わせた部分
    に、常温加硫ゴムが充填されている請求項1記載の可撓
    セグメント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106593488A (zh) * 2016-11-23 2017-04-26 同济大学 一种高水压盾构隧道螺栓孔密封防水结构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106593488A (zh) * 2016-11-23 2017-04-26 同济大学 一种高水压盾构隧道螺栓孔密封防水结构
CN106593488B (zh) * 2016-11-23 2019-07-05 同济大学 一种高水压盾构隧道螺栓孔密封防水结构

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