JP4391672B2 - 可撓性シール材およびその取付方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は可撓性シール材とその取付方法に関し、より詳しくは、シールドトンネル掘進時にも推力伝達機能と優れた止水機能とを発揮し、しかもセグメントリング間の伸縮や地盤の不同沈下に伴う変位に対して優れた吸収性を示す可撓性シール材と、その取付方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】
シールド工法によるトンネルの構築においては、トンネルの断面の大きさに応じた鋼製の筒(シールド掘削機)によって切羽を掘削し、掘進後、直ちにセグメントと称する覆工材をトンネルの周方向に複数個組み立ててセグメントリングを形成するとともに、油圧ジャッキでセグメントリングの側面を押して、掘削機を推進させる工法が採られている。また、この工法により得られるシールドトンネルには、セグメントリング間の伸縮や地盤の不同沈下に伴う変位に対応すべく、セグメントリング間の所定箇所に可撓性セグメント(あるいは、可撓性継手)と称する部材が配置される。
【0003】
図13および図14は、それぞれ従来の可撓性セグメントを用いたシールドトンネルの代表的な例(実公昭62−27594号公報、特開平10−54199号公報参照)を簡略化して示す断面図である。
図13に示す従来例において、一対のセグメントリング80間にはトンネルの軸方向xに伸縮可能な止水ゴム81が張設されており、止水ゴム81の内方には、掘削機のジャッキ推力を受けるための楔材83と枠84とからなる推力受け材82がトンネルの周方向yに沿って所定間隔毎に設けられている。
【0004】
一方、図14に示す従来例において、一対のセグメントリング90間には止水部材91と、止水ゴム内に嵌装される連結棒92とが配置されており、この止水部材91は、連結棒92の固定に必要な作業スペースを区画する一対の鋼製セグメント体93に挟持された状態でセグメントリング90間に設置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図13に示す可撓性セグメントにおいて推力受け材82が用いられるのは、止水ゴム81だけではジャッキ推力に対抗できず、掘進時に変形を生じてしまうからである。なお、この推力受け材82はセグメントリング間の伸縮や地盤の不同沈下に伴う変位に対して不利に作用する。このため、掘削機のジャッキ推力が伝達しなくなった後で、少なくとも楔材83を取り除く作業が必要となる。
【0006】
また、図13に示す可撓性セグメントでは、止水ゴム81をボルト85で碇着部材86に固定する必要があり、その取付け作業が面倒である。さらに、止水ゴム81は、地山側からの漏水、土砂の流入等による荷重に対して十分に対抗できないという問題がある。このほかにも、図13に示す可撓性セグメントでは、推力受け材82の取付け個数や取付け位置によって、ジャッキ推力の負荷後に偏心が生じ易くなるという問題もある。
【0007】
一方、図14に示す可撓性セグメントでは、鋼製セグメント体93を設置することによってセグメントリング90間のスペースが大きくなり、これに伴って地山側からの荷重が極めて大きくなるという問題がある。
そこで、本発明の主たる目的は、従来の可撓性セグメントまたは可撓性継手に代わる部材を提供することであって、より詳しくは、構造が簡易かつ小規模であって、ジャッキ推力受け材としての機能と可撓性継手としての機能とをシールドトンネル施工の流れの中に適合させつつ同時に発揮することができ、しかもセグメントリング間の伸縮や地盤の不同沈下に伴う変位に対して優れた吸収性を発揮することのできる可撓性シール材と、その取付け方法とを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記課題を解決するための本発明に係る第1の可撓性シール材は、
シールドトンネルの一対のセグメントリング間に配置されて、シールド掘削機のジャッキ推力を受ける際には止水材およびジャッキ推力受け材として作用し、シールド掘削機のジャッキ推力が伝達しなくなった後には止水材およびそのバックアップ材として作用するものであって、
(A) 一対のセグメントリング間にて圧縮、挟持されて、主として止水材として作用する可撓性の止水リングと、
(B) 当該止水リングよりもセグメントリングの内周部側に配置されて、主としてジャッキ推力受け材および前記止水リングのバックアップ材として作用する剛性のジャッキ推力伝達部と、
を備え、
前記(B) のジャッキ推力伝達部は、一対の支持材と、当該一対の支持材間に配置されるスペーサと、を含み、
前記支持材の一方はセグメントリングの側面に固定されており、
前記スペーサは、ジャッキ推力が伝達しなくなった後に一対の支持材間から除去可能なものであって、さらに、
前記一対の支持材は、セグメントリングの側面に設けられた収納孔内に遊挿されかつ前記一対のセグメントリング間に架設された荷重支持部材によって保持されている、ことを特徴とする。
【0009】
また、上記課題を解決するための本発明に係る第2の可撓性シール材は、
シールドトンネルの一対のセグメントリング間に配置されて、シールド掘削機のジャッキ推力を受ける際には止水材およびジャッキ推力受け材として作用し、シールド掘削機のジャッキ推力が伝達しなくなった後には止水材およびそのバックアップ材として作用するものであって、
(I) 一対のセグメントリング間にて圧縮、挟持されて、主として止水材またはその接続部もしくは接触部として作用する頂部、当該頂部の両端からセグメントリングの内周面側に伸びて、主としてジャッキ推力受け材および前記頂部のバックアップ材として作用する一対の脚部、ならびに前記頂部と前記一対の脚部によって区画された溝を有するジャッキ推力伝達部本体と、
(II)前記溝内に保持されて、主としてジャッキ推力受け材として作用するスペーサと、
を含むジャッキ推力伝達部を備え、
前記脚部の一方はセグメントリングの側面に固定されており、
前記スペーサは、ジャッキ推力が伝達しなくなった後に一対の支持材間から除去可能なものであって、さらに、
前記一対の脚部は、セグメントリングの側面に設けられた収納孔内に遊挿されかつ前記一対のセグメントリング間に架設された荷重支持部材によって保持されている、ことを特徴とする。
【0010】
上記本発明に係る第1および第2の可撓性シール材は、構造が簡易かつ小規模であって、安価に製造することができ、取扱性も良好である。また、上記本発明の可撓性シール材を用いた場合には、可撓性セグメントや可撓性継手の装脱着に伴う作業の手戻りが生じないこと、可撓性シール材が小規模であるため土圧・水圧等の地山荷重を軽減できること、可撓性シール材をセグメントリングの側面に直接、取付け可能であること、セグメントリングの設置直後から止水機能を発揮できること、といった利点が得られる。
【0011】
従って、本発明の可撓性シール材を用いることによって、従来の、重厚で構造の複雑な可撓性セグメントまたは可撓性継手を用いる場合に比べて、シールドトンネル施工時の作業が簡易なものとなり、経済性に優れたシールドトンネルの施工を実現することができる。
さらに、上記本発明の可撓性シール材によれば、ジャッキ推力受け材としての機能と可撓性継手としての機能とをシールドトンネル施工の流れの中に適合させつつ同時に発揮することができる。
【0012】
しかも、上記本発明の可撓性シール材によれば、一対のセグメント間に架設された荷重支持棒の作用によって、地山側からの荷重を十分に支えることができ、さらにセグメントリング間の伸縮や地盤の不同沈下に伴う変位に対して優れた吸収性を発揮することができる。
本発明の第1の可撓性シール材は、止水リングが、セグメントリングの側面に当接する一対のフランジ部と、頂部とからなる断面略U字状の部材であって、前記頂部は一対のセグメントリング間にて圧縮、挟持され、かつ、前記フランジ部はセグメントリングの側面と前記ジャッキ推力伝達部の支持板との間に挟持されるものであってもよい。この場合、止水リングをしっかりと固定させることができる。また、新たなセグメントリングを構築する際およびシールド掘削機でジャッキ推力を負荷する際に、止水リングの位置ズレが生じるおそれを未然に防止することができる。
【0013】
本発明の第2の可撓性シール材は、ジャッキ推力伝達部本体よりもセグメントリングの外周部側に、さらに可撓性の止水リングを配置したものであるが好ましい。この場合、可撓性シール材の止水機能をより一層向上させることができる。
本発明の可撓性シール材の取付け方法は、
本発明に係る第1の可撓性シール材のジャッキ推力伝達部における支持材の一方、または本発明に係る第2の可撓性シール材のジャッキ推力伝達部本体における脚部の一方を固定することによって、セグメントリングの側面に前記可撓性シール材を設置した後、
当該可撓性シール材に設けられた挿通孔と前記セグメントリングの側面に設けられた収納孔とに荷重支持部材を嵌装し、
さらに、前記可撓性シール材を介して新たなセグメントリングを構築し、
次いで、シールド掘削機の掘進を行うことによって前記可撓性シール材を圧縮し、シールド掘削機のジャッキ推力が伝達しなくなった後で前記可撓性シール材のジャッキ推力伝達部におけるスペーサを一対の脚部間から取り除く、
ことを特徴とする。
【0014】
セグメントリングを構成するセグメントには、一般に図12(a) に示す平板型のセグメントと、同図(b) に示す箱型のセグメントとが知られている。このうち、図12(b) の箱型セグメント73は、セグメントの内面に空間を有することから、セグメントリングと可撓性シール材(または可撓性セグメント等)とを固定するためのビスや荷重支持棒72を孔71に挿入して固定する作業を、セグメント内面側の空間を利用して行うことができる。
【0015】
これに対し、図12(a) に示す平板型のセグメント70は、例えばRCセグメントのように、内部に鉄筋かごの枠組を配したコンクリート製のものが一般的である。この平板型セグメント70は、セグメントリング構築後の二次覆工が不要であり、シールドトンネルの大型化に対応可能であるという利点を有する。
平板型セグメント70を用いる場合には、セグメントにビスや荷重支持棒72を孔71に挿入し、それらを固定する作業を、セグメントの裏面から行うことはできない。しかしながら、本発明の可撓性シール材およびその取付け方法によれば、セグメントリング間に架設される荷重支持棒72は、平板型セグメント70内で固定させる必要がなく、平板型セグメント70に設けられた孔(収納孔)71内に遊挿させた状態、すなわち滑動自在に装着させた状態で十分である。荷重支持棒72が単に遊挿された状態であっても、可撓性シール材のジャッキ推力伝達部における支持材を十分に保持する作用を示し、地山側からの荷重に対しても十分に対抗することができる。また、荷重支持棒72の収納孔71は、可撓性シール材を固定するためにセグメントの側面にあらかじめ設けられているビス用の孔を用いることができる。
【0016】
従って、上記本発明の可撓性シール材の取付け方法に従うことにより、簡易な方法で可撓性シール材をセグメントリング間に取付けることができ、しかも当該可撓性シール材に対して、セグメントリング間の伸縮や地盤の不同沈下に伴う変位に対する優れた吸収性を付与することもできる。
本発明に係る第1の可撓性シール材のうち、止水リングとして、セグメントリングの側面に当接する一対のフランジ部と、頂部とからなる断面略U字状のリングを使用する場合にあっては、
可撓性シール材の取付け方法として、
ジャッキ推力伝達部における支持材の一方を緩やかに固定することによって、セグメントリングの側面に前記可撓性シール材を設置し、
当該可撓性シール材に設けられた挿通孔と前記セグメントリングの側面に設けられた収納孔とへの荷重支持部材の嵌装と、可撓性シール材よりもセグメントリング外周部側への止水リングの設置とを行った後、
前記支持材の一方とセグメントリングの側面との締着を強固にし、
次いで、前記可撓性シール材を介して新たなセグメントリングを構築し、
さらに、シールド掘削機の掘進を行うことによって前記可撓性シール材と前記止水リングとを圧縮し、シールド掘削機のジャッキ推力が伝達しなくなった後で前記可撓性シール材のジャッキ推力伝達部におけるスペーサを一対の支持材間から取り除く、
方法を採用することができる。
【0017】
この場合、止水リングは、その頂部が一対のセグメントリング間にて圧縮、挟持され、フランジ部がセグメントリングの側面と前記ジャッキ推力伝達部の支持板との間に挟持される。従って、止水リングをセグメントリングにしっかりと固定させることができる。また、新たなセグメントリングを構築する際およびシールド掘削機でジャッキ推力を負荷する際に、止水リングの位置ズレが生じるおそれを未然に防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の可撓性シール材およびその取付方法について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
〔第1の可撓性シール材〕
図1は、本発明の可撓性シール材に係る一実施形態を示す斜視図であって、本発明の第1の可撓性シール材10を既設のセグメントリング11の側面に配置した状態を示すものである。
【0019】
第1の可撓性シール材10におけるジャッキ推力伝達部13は、例えば図1に示すように、セグメントリング11の周方向yにおいて複数箇所に分割された部材であって、シールドトンネルの施工時において、既設のセグメントリング11の側面11aに取り付けられることにより、円環状の部材となるものである。
ジャッキ推力伝達部13は、セグメントリング11を構成するセグメントに対応させて分割されたものであってもよく、セグメントとは無関係に分割されたものであってもよい。ジャッキ推力伝達部13をセグメントに対応させて分割した場合には、ジャッキ推力伝達部13をあらかじめセグメントの側面に取り付けておいた上で、セグメントリング11の組み立てを行うことができる。従って、シールド掘削機のテール部内での作業時間を短縮化することができ、ひいてはシールドトンネル全体の施工作業を短縮化することができる。
【0020】
第1の可撓性シール材における止水リング12は、セグメントリング11の周方向yに沿って連続した部材であるのが好ましい。止水リング12はゴム等の弾性体からなる部材であるため、折り畳むなどして可撓性シール材の施工現場に搬入することができるが、止水リングが折り畳んで搬入不可能な程度に大型化した場合には、セグメントリング11の周方向yにおいて1ヶ所または複数箇所に分割してもよい。この場合、止水リングの施工後に、現場で接着処理や加硫接着処理を施したり、その継ぎ目部分に例えば水膨張ゴム等を用いて止水処理を施したりしておく必要がある。
【0021】
図2(a) 〜(c) は、第1の可撓性シール材に係る一実施形態の取付け工程を示す斜視図である。また、図3は図2のA断面において、その矢印側からみた取付け工程を示す断面図であって、図4は図2のB断面において、その矢印側からみた取付け工程を示す断面図である。
本発明に係る第1の可撓性シール材10の取付け工程においては、まず、ジャッキ推力伝達部13を構成する一対の支持材14a,14bの一方(図では、符号14aが付された支持材)を既設のセグメントリングの側面11aに設置する。この際、支持材14aは、図3(a) に示すように、ビス16aをビス孔16に挿入して締着することによって、セグメントリングの側面11aに固定される。また、支持材14a,14bとスペーサ15とは、互いに離れてしまわないように、ジャッキ推力伝達部13の外周部および内周部の双方に固定部材20a,20bを取り付けておけばよい。
【0022】
支持材14aをセグメントリングの側面11aに固定した後、図4(a) に示すように、ジャッキ推力伝達部13の挿通孔17およびセグメントリングの側面11aにあらかじめ設けておいた収納孔18へ荷重支持棒19を挿入する。これによって、他方の支持材14bとスペーサ15とを含むジャッキ推力伝達部13全体をセグメントリングの側面11aに保持させることができ、固定部材20a,20bは取り外し可能となる。
【0023】
セグメントリング11を構成するセグメントの側面に設けられている収納孔18は、セグメントの製造時にあらかじめ設けられたものであってもよく、あるいは施工現場にてセグメントの側面に直接形成されたものであってもよい。また、収納孔18は、可撓性シール材10を固定するためのビス孔17と併用されるものであってもよい。
収納孔18およびビス孔17の設置間隔は特に限定されるものではなく、セグメントリングの大きさ、止水リングにかかる地山荷重の程度等に応じて適宜設定すればよい。
【0024】
荷重支持棒19の長さLは、ジャッキ推力伝達部13の幅Wといずれか一方の収納孔18の長さとの和よりも長く、かつ、両セグメント11,11’の収納孔18,18’の長さの合計とジャッキ推力伝達部13の幅Wとの和Laよりも短く設計されるほかは特に限定されるものではない。また、荷重支持棒19の太さについても特に限定されるものではない。前記長さLおよび太さは、セグメントリング間の伸縮や地盤の不同沈下に伴うズレ変位に対応可能な範囲で、それぞれ適宜設定すればよい。
【0025】
次に、図3(b) および図4(b) に示すように、ジャッキ推力伝達部13の外周面側に止水リング12を設置し、新たなセグメントリング11’を構築する。
新たなセグメントリング11’を構築後、シールド掘削機をさらに推進させると、そのジャッキ推力によって止水リング12が圧縮を受けて、図3(c) に示すように変形する。止水リング12に生じた圧縮変形は、可撓性シール材10の止水性能やセグメントリングの変位に対する追随性能を維持する上で重要である。そこで、止水リング12の反発力によって、特にセグメントリング11がその内周部側にずれないように、セグメントリング11,11’間を仮止め材21で固定しておくのが好ましい。
【0026】
図3(d) および図4(c) は、可撓性シール材10にジャッキ推力が伝達しなくなった後に、一対の支持材14a,14b間からスペーサ15を取り除いた状態を示すものであって、可撓性シール材10の施工が完了した状態を示したものである。
支持材14a,14bの性状は特に限定されるものではないが、可撓性シール材にジャッキ推力がかかる際にはその受け材として作用し、ジャッキ推力がかからなくなった後には、荷重支持棒19とともに地山からの荷重に対抗して、止水リング12のバックアップ材として作用するものであることから、十分な剛性を有する部材であるのが好ましい。
【0027】
スペーサ15の性状は、ジャッキ推力に対して十分な耐力を示すものであるほかは特に限定されるものではないが、ジャッキ推力が伝達しなくなった後で一対の支持板14a,14b間から容易に除去可能な素材であるのが好ましい。
スペーサ15を熱可塑性樹脂にて形成したときには、スペーサ15自体を加熱し、軟化または溶融させることによって、支持板14a,14b間から除去することができる。
【0028】
スペーサを機械的方法によって支持板14a,14b間から引抜いて除去する場合には、例えば図5に示すように、ジャッキ推力伝達部13の挿通孔17やセグメントリングの収納孔18の部分において、スペーサ15’自体を分割しておくのが好ましい。また、スペーサ15’の断面形状をセグメントリング11の外周部側が狭い楔状とすることにより、より一層引抜き易くすることができる。
ジャッキ推力伝達部内に配置するスペーサは、図2〜図5に示す板状のスペーサ15,15’であるほか、図6および図7に示すフレーム状のスペーサ22であってもよい。
【0029】
図6および図7に示すジャッキ推力伝達部23において、一対の支持板24a,24bには、それぞれフランジ25a,25bがあらかじめ取付けられる。ジャッキ推力伝達部23にジャッキ推力がかかるときには、一対のフランジ25a,25b間にはスペーサ22が設置される(図7(a) 参照)。一方、止水リング12を設置し(図7(b) 参照)、さらに新たなセグメントリング11’を構築してシールド掘削機を推進させ、可撓性シール材にジャッキ推力がかからなくなった後においては、スペーサ22が取り外されて(図7(c) 参照)、これにより、可撓性シール材23に、セグメントリング間の伸縮変位や地盤の不同沈下に伴うズレ変位に対する追随性が付与される。
【0030】
図8はジャッキ推力伝達部のさらに他の実施形態を示す斜視図であって、図9は図8に示すジャッキ推力伝達部26と組み合わせて用いられる止水リング30を示す斜視図である。
図8に示すジャッキ推力伝達部26においては、図6に示すジャッキ推力伝達部23と同様に、一対の支持板27a,27bにあらかじめフランジ28a,28bが取付けられており、ジャッキ推力がかかるときには一対のフランジ28a,28b間にスペーサ22が配置される。
【0031】
このジャッキ推力伝達部26における一対の支持板27a,27bには、それぞれセグメントリングおよび止水リング30(図9参照)に接する部分に切欠部27cが設けられている。一方、このジャッキ推力伝達部26と組み合わせて用いられる止水リング30は、図9に示すように、セグメントリングの側面に当接する一対のフランジ31a,31bと、頂部32とからなる断面略U字状の部材である。この止水リング30の頂部32は一対のセグメントリング11,11’間にて圧縮、挟持され、一対のフランジ31a,31bはセグメントリングの側面とジャッキ推力伝達部26の支持板27a,27bとの間に挟持される。
【0032】
図8および図9に示す実施形態に係る可撓性シール材の取付けるには、例えば図10に示すようにして行われる。
すなわち、まずジャッキ推力伝達部26の一方の支持板27aをセグメントリング11の側面に緩やかに固定し、荷重支持部材をジャッキ推力伝達部26の挿通孔およびセグメントリング11の収納孔に嵌装して、ジャッキ推力伝達部26全体をセグメントリング11の側面に保持させる(図10(a) 参照)。
【0033】
次いで、セグメントリング11の側面と支持板27との隙間(図10では、支持板27aの切欠部27c)に止水リング30の一方のフランジ31aを引っ掛け、さらに支持板27aとセグメントリング11の側面との締着を強固にしてし水リング30を固定させる(図10(b) 参照)。
さらに新たなセグメントリング11’を構築してシールド掘削機を推進させ、可撓性シール材にジャッキ推力がかからなくなってから支持板27bをセグメントリング11’の側面に緩やかに固定し、スペーサ22を取り外す(図10(c) 参照)。その後、支持板27bをセグメントリング11’の側面に強固に固定する。こうして、セグメントリング11,11’間の伸縮変位や地盤の不同沈下に伴うズレ変位に対する追随性を有する可撓性シール材が得られる。
【0034】
〔第2の可撓性シール材〕
図11は、本発明の可撓性シール材に係る他の実施形態を示す斜視図であって、本発明の第2の可撓性シール材40を既設のセグメントリング11の側面に配置した状態を示すものである。
第2の可撓性シール材40におけるジャッキ推力伝達部41は、図11に示すように、頂部43、一対の脚部44a,44bおよび一対の脚部44a,44bによって区画される溝45を有するジャッキ推力伝達部本体42と、前記溝45内に保持されるスペーサ46とからなる。
【0035】
ジャッキ推力伝達部41を構成するジャッキ推力伝達部本体42は、ゴム等の弾性体からなる可撓性の部材である。なお、ジャッキ推力を受ける際の耐力を高める上で、脚部44a,44bの表面には、剛性の補強板を取り付けてもよい。
ジャッキ推力伝達部本体42は、本来セグメントリングの周方向yにおいて連続した部材であるのが好ましいものの、セグメントリングが大型である場合などは連続部材として搬送するのが困難であるため、通常、複数箇所に分割される。分割された各部材の間は、止水ゴムなどによって十分なシールが施される必要がある。
【0036】
ジャッキ推力伝達部本体42をセグメントリング11の側面に取り付ける作業は、ビス孔47および挿通孔48からそれぞれビスおよび荷重支持棒を装着して一方の脚部44aをセグメントリング11の側面に固定するほかは、第1の可撓性シール材を固定する方法と同様にして行われる。
また、溝45内に配置されるスペーサとしては、溝の形状に応じたものを用いるほかは、第1の可撓性シール材におけるスペーサと同様のものを用いることができる。なお、スペーサとして、図6に示すようなフレーム状のものを用いる場合、脚部の表面に剛性の補強板を取り付けることができ、脚部の安定性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の可撓性シール材に係る一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す一実施形態の取付け工程を示す斜視図である。
【図3】図1の取付け工程をA断面の矢印側から示した断面図である。
【図4】図1の取付け工程をB断面の矢印側から示した断面図である。
【図5】ジャッキ推力伝達部の他の実施形態を示す斜視図である。
【図6】ジャッキ推力伝達部のさらに他の実施形態を示す斜視図である。
【図7】図6に示すジャッキ推力伝達部を用いた可撓性シール材の取り付け工程を示す斜視図である。
【図8】ジャッキ推力伝達部のさらに他の実施形態を示す斜視図である。
【図9】図8に示すジャッキ推力伝達部26と組み合わせて用いられる止水リングを示す斜視図である。
【図10】図8に示すジャッキ推力伝達部26と図9に示す止水リング30とを用いた可撓性シール材の取付け工程を示す斜視図である。
【図11】第2の可撓性シール材に係る一実施形態を示す斜視図である。
【図12】一般的なセグメントの形状を示す斜視図である。
【図13】従来の可撓性セグメントを用いたシールドトンネルを示す要部断面図である。
【図14】従来の可撓性セグメントを用いたシールドトンネルを示す要部断面図である。
【符号の説明】
10 可撓性シール材, 11 セグメントリング, 11’ セグメントリング, 12 止水リング, 13 ジャッキ推力伝達部, 14a 支持材,14b 支持材, 15 スペーサ, 18 収納孔, 18’ 収納孔, 19 荷重支持棒,
22 スペーサ, 23 ジャッキ推力伝達部, 24a 支持材, 24b支持材, 25a フランジ, 25b フランジ,
26 ジャッキ推力伝達部, 27a 支持材, 27b 支持材, 28aフランジ, 28b フランジ, 29 挿通孔, 30 止水リング, 31a フランジ, 31b フランジ, 32 頂部,
40 可撓性シール材, 41 ジャッキ推力伝達部, 42 ジャッキ推力伝達部本体, 43 頂部, 44a 脚部, 44b 脚部, 45 溝, 46 スペーサ

Claims (6)

  1. シールドトンネルの一対のセグメントリング間に配置されて、シールド掘削機のジャッキ推力を受ける際には止水材およびジャッキ推力受け材として作用し、シールド掘削機のジャッキ推力が伝達しなくなった後には止水材およびそのバックアップ材として作用する可撓性シール材であって、
    (A) 一対のセグメントリング間にて圧縮、挟持されて、主として止水材として作用する可撓性の止水リングと、
    (B) 当該止水リングよりもセグメントリングの内周部側に配置されて、主としてジャッキ推力受け材および前記止水リングのバックアップ材として作用する剛性のジャッキ推力伝達部と、
    を備え、
    前記(B) のジャッキ推力伝達部は、一対の支持材と、当該一対の支持材間に配置されるスペーサと、を含み、
    前記支持材の一方はセグメントリングの側面に固定されており、
    前記スペーサは、ジャッキ推力が伝達しなくなった後に一対の支持材間から除去可能なものであって、さらに、
    前記一対の支持材は、セグメントリングの側面に設けられた収納孔内に遊挿されかつ前記一対のセグメントリング間に架設された荷重支持部材によって保持されている、
    ことを特徴とする可撓性シール材。
  2. 前記止水リングは、セグメントリングの側面に当接する一対のフランジ部と、頂部とからなる断面略U字状の部材であって、
    前記頂部は一対のセグメントリング間にて圧縮、挟持され、かつ、前記フランジ部はセグメントリングの側面と前記ジャッキ推力伝達部の支持板との間に挟持される請求項1記載の可撓性シール材。
  3. シールドトンネルの一対のセグメントリング間に配置されて、シールド掘削機のジャッキ推力を受ける際には止水材およびジャッキ推力受け材として作用し、シールド掘削機のジャッキ推力が伝達しなくなった後には止水材およびそのバックアップ材として作用する可撓性シール材であって、
    (I) 一対のセグメントリング間にて圧縮、挟持されて、主として止水材またはその接続部もしくは接触部として作用する頂部、当該頂部の両端からセグメントリングの内周面側に伸びて、主としてジャッキ推力受け材および前記頂部のバックアップ材として作用する一対の脚部、ならびに前記頂部と前記一対の脚部によって区画された溝を有するジャッキ推力伝達部本体と、
    (II)前記溝内に保持されて、主としてジャッキ推力受け材として作用するスペーサと、
    を含むジャッキ推力伝達部を備え、
    前記脚部の一方はセグメントリングの側面に固定されており、
    前記スペーサは、ジャッキ推力が伝達しなくなった後に一対の支持材間から除去可能なものであって、さらに、
    前記一対の脚部は、セグメントリングの側面に設けられた収納孔内に遊挿されかつ前記一対のセグメントリング間に架設された荷重支持部材によって保持されている、
    ことを特徴とする可撓性シール材。
  4. 前記ジャッキ推力伝達部本体よりもセグメントリングの外周部側に、さらに可撓性の止水リングを配置した請求項3記載の可撓性シール材。
  5. 請求項1もしくは2記載の可撓性シール材のジャッキ推力伝達部における支持材の一方、または請求項3もしくは4記載の可撓性シール材のジャッキ推力伝達部本体における脚部の一方を固定することによって、セグメントリングの側面に前記可撓性シール材を設置した後、
    当該可撓性シール材に設けられた挿通孔と前記セグメントリングの側面に設けられた収納孔とに荷重支持部材を嵌装し、
    さらに、前記可撓性シール材を介して新たなセグメントリングを構築し、
    次いで、シールド掘削機の掘進を行うことによって前記可撓性シール材を圧縮し、シールド掘削機のジャッキ推力が伝達しなくなった後で前記可撓性シール材のジャッキ推力伝達部におけるスペーサを一対の脚部間から取り除く、
    ことを特徴とする可撓性シール材の取付方法。
  6. 請求項2記載の可撓性シール材のジャッキ推力伝達部における支持材の一方を緩やかに固定することによって、セグメントリングの側面に前記可撓性シール材を設置し、
    当該可撓性シール材に設けられた挿通孔と前記セグメントリングの側面に設けられた収納孔とへの荷重支持部材の嵌装と、可撓性シール材よりもセグメントリング外周部側への止水リングの設置とを行った後、
    前記支持材の一方とセグメントリングの側面との締着を強固にし、
    次いで、前記可撓性シール材を介して新たなセグメントリングを構築し、
    さらに、シールド掘削機の掘進を行うことによって前記可撓性シール材と前記止水リングとを圧縮し、シールド掘削機のジャッキ推力が伝達しなくなった後で前記可撓性シール材のジャッキ推力伝達部におけるスペーサを一対の支持材間から取り除く、
    ことを特徴とする可撓性シール材の取付方法。
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