JP3331196B2 - 可撓セグメント - Google Patents

可撓セグメント

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は上下水道、共同溝、
トンネル、農業用水道、工業用水道等のシールド工法、
推進工法等に使用される環状の可撓セグメントに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネル等の管路をシールド掘進
機を用いて掘削するシールド工法においては、トンネル
等の断面形状に合せた筒状の鋼板製のセルを用いて土壌
の崩落を防ぎつつセルの内部前方を掘削すると同時に油
圧ジャッキ等でセルを前方に押し、掘進機が前進するよ
うにしている。そして掘進後は直ちに環状セグメントで
一時的に覆工を行なう。そして管路間の伸縮、地盤の不
等沈下に伴う変位を吸収して管路の破損を防止するため
前記環状セグメントの所定箇所に可撓セグメントを配置
する。そして可撓セグメントAは図4に示すごとく周方
向に複数に分割された分割片A1、A2、A3…の端部同
士をボルトによって互いに連結することにより環状に組
立てられる。そして可撓セグメントAの分割片のそれぞ
れは軸方向両側に一対の枠体B1、B2、B3とその中間
に一次止水材C1、C2、C3が配置されている。
【0003】さらに環状の可撓セグメントAは図5に断
面を示すごとく掘削時には掘削方向に反力を受けるので
それを支持する推力受材12が嵌装されており、掘削終
了後は図6に示すごとくこの推力受材12は取外し、可
撓ゴム継ぎ手13を取付ける2段階の施工が一般的であ
る。
【0004】そして掘削施工時においても土水圧によっ
て可撓セグメントに負荷がかかっているため、その間た
とえば数ヶ月〜1年の間この可撓セグメント13に止水
機能を持たせる必要がある。
【0005】そのため従来図5に示すごとく可撓セグメ
ントの外周側でかつ枠体Bの間にウレタン等のゴム材料
を環状構造物14として配置して止水機能を持たせる方
法がとられている。そしてこの環状構造物14を一次止
水材と称する。そしてトンネル等の掘削後においては前
記推力受材12を可撓セグメントから取外し図6に示す
ごとく可撓ゴム継ぎ手13を取付け、これがさらに止水
機能を果すことになるためこれを二次止水材と称する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術は一次止水
材の動きを抑制する構造ではないため、土水圧で一次止
水材に荷重がかかると、両側の環状セグメントと一次止
水材の接着強度のみで荷重を支えることができず一次止
水材の充填施工精度によっては一次止水材が環状セグメ
ントから外れてしまうおそれがあった。本発明はかかる
問題を解決するもので土水圧の負荷の下でも一次止水材
の両側の環状セグメントとの接着を一層強固にした環状
の可撓セグメントを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は一定間隔を離れ
て対向させた一対の環状枠体の相互間に軸方向に伸縮可
能な環状の一次止水材を装着した環状可撓セグメントに
おいて、径方向外方に位置する一次止水材の断面幅W1
は、径方向内方に位置する一次止水材の断面幅W2より
も大きいことを特徴とする前記環状可撓セグメントであ
る。
【0008】そして前記一次止水材は好ましくはポリウ
レタン等のゴム弾性体で構成され、さらに一次止水材の
両側には周方向に延びる一対の環状の補剛リブが配置さ
れている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
従って説明する。
【0010】図1はこの発明の掘削時の可撓セグメント
を示す断面図である。本発明の可撓セグメントは1対の
環状枠体2、3の間に環状の一次止水材4を装着しこの
一次止水材4の内方に沿って推力受材6が取付けられて
いる。上記可撓セグメントは従来の構造と同様に周方向
に複数に分割された分割片の端部同士をボルトによって
互いに連結することにより環状に組立てられる。そして
環状枠体2、3は所定間隔離れて互いに対向する内側板
2a、3aと外側板2b、3bを備え、これらの内側
板、外側板の外周はいずれも円筒状の外周板2c、3c
に溶接等されている。前記内側板は外周板2c、3cの
軸方向内側位置で溶接等され、一方外側板2b、3bは
外周板の軸方向外側端部位置に溶接等されている。そし
て内側板2a、3aと外側板2b、3bとの間には両側
の間隔を一定に保持するため、スペーサ(図示せず)が
周方向に一定間隔毎に介在されている。
【0011】次に上記外周板2c、3cの径方向内側に
は外周板2c、3cに平行に円筒状の内周板2d、3d
が設けられており、この内周板2d、3dの一端は前記
内側板2b、3bに溶接され固着されている。そして前
記環状枠体2、3で形成される環状空間に前記内周板2
d,3dの内方端に隣接して環状の一次止水材4が密封
されている。
【0012】そして前記内側板2a、3aと内周板2
c、3cに接して推力受材6が取付けられている。推力
受材6は内側板2a、3aおよび外周板2c、3cにそ
れぞれボルト・ナット9で取付けられる一対の案内枠6
a、6bと、該一対の案内枠6a、6bで形成される楔
状の空間に位置される楔材6cで構成される。そして楔
材6cと案内枠にそれぞれ貫通するボルト10a、10
bによって両者は一体に固定される。この推力受材6は
前記内側板2a、3aまたは内周板2d、3dの周方向
に所定間隔で複数個取付けられる。そして推力受材6は
掘削が終了した時点で前記取付順序とは逆の順序で取外
される。
【0013】そして推力受材6を取外した部分における
環状空間は地盤が不等沈下した場合において一次止水材
から水漏れした場合の対応として二次止水ゴム5によっ
て密封されている。該二次止水ゴム5は波形断面形状、
たとえば図2に示すごとく断面U字形をしている。そし
てその両端部は各環状枠体2、3の内周板2d、3dに
ボルト・ナット9で取付けられている。
【0014】前記一次止水材4は複数の可撓セグメント
で形成される管体の長手方向に伸縮可能の弾性体、たと
えばポリウレタン、シリコンゴム、ジエン系ゴム、その
他のゴム成分よりなるゴム状弾性体、樹脂あるいは発泡
材等であるが特にウレタンゴムが弾性および耐久性さら
に強度特性の点で優れており好ましい。
【0015】そして一次止水材4の断面形状において環
状体の径方向外方の断面幅W1は環状体の内方に位置す
る断面幅W2よりも大きくいわゆる断面楔形に構成され
ている。すなわち図3において一次止水材4の側壁4a
の一部は環状体の外周と中心点を結ぶ中心線CLに対し
て角度(θ)を5〜60°、好ましくは5〜30°、特
に5〜15°の角度で形成されている。断面楔形状をと
ることにより土水圧負荷時の一次止水材の径方向外方へ
の動きを拘束することが可能となる。そして前記角度は
大きい方が拘束効果が高くなるが、補剛リブの溶接作業
がしにくくなる面があるためである。
【0016】なお一次止水材4の側壁4aは図3のごと
く全体が同じ角度(θ)で形成するほか、図1、図2に
示すごとく側壁の一部のみを異なった角度で構成するこ
ともできる。
【0017】なお、前記一次止水材を環状体の分割片に
充填するには内周板2d、3dの上面端部に補剛リブ1
1a、11bを配置し、環状体内側方向から一次止水材
のゴム材料を流し込む。この場合分割片は図1とは上下
反対に配置する。つまり外周板2c、3cが下側になる
ように配置され、さらにゴム材料が流れ出ないように注
入溝底に絶縁材8たとえば紙、家庭用ラップ材、ビニル
等を配置する。
【0018】また天然ゴム、合成ゴム等で所定形状に成
形加硫したゴム材を環状体2、3の間に挿入配置するこ
ともできる。なお一次止水材の周方向の継ぎ目に隙間が
生じないように止水材断面継ぎ目にはシール材、コーキ
ング材または水膨張ゴム等のシール用材料が貼布され
る。
【0019】なお、本発明は前記外周板2c、3cの外
側に一次止水材を保護するため環状の薄い金属板よりな
るカバープレート7を配置することが好ましく、該カバ
ープレート7は地震等の際の変位によっては容易に外れ
て可撓セグメントが動けるように点溶接薄鉄板で形成さ
れている。
【0020】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0021】
【発明の効果】本発明は一次止水材を弾性材で構成しか
つ断面略楔形に形成したため土水圧がかかっても十分な
耐久性を維持ししかも環状体から外れる心配もなく長期
間にわたって止水作用を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の可撓セグメントで推力受材を配置し
た状態の断面図を示す。
【図2】 本発明の可撓セグメントで二次止水材を配置
した状態の断面図を示す。
【図3】 一次止水材の断面図を示す。
【図4】 可撓セグメントの概略斜視図を示す。
【図5】 従来の可撓セグメントで推力受材を配置した
状態の断面図を示す。
【図6】 従来の可撓セグメントで二次止水材を配置し
た状態の断面図を示す。
【符号の説明】
2、3 環状枠体、2a、3a 内側板、2b、3b
外側板、2c、3c外周板、4 一次止水材、5 二次
止水材、6 推力受材、7 カバープレート、11 補
剛リブ。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定間隔を離れて対向させた一対の環状
    枠体の相互間に軸方向に伸縮可能な環状の一次止水材を
    装着した環状の可撓セグメントにおいて、径方向外方に
    位置する一次止水材の断面幅W1は、径方向内方に位置
    する一次止水材の断面幅W2よりも大きいことを特徴と
    する前記環状の可撓セグメント。
  2. 【請求項2】 一次止水材はゴム弾性体である請求項1
    記載の環状の可撓セグメント。
  3. 【請求項3】 一次止水材の断面両側には周方向に延び
    る一対の環状の補剛リブが配置されている請求項1記載
    の環状の可撓セグメント。
  4. 【請求項4】 一次止水ゴムの側壁の環状の可撓セグメ
    ントの中心線となす角度が5〜60°である請求項1記
    載の環状の可撓セグメント。
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