JP2720255B2 - 管体のシール材 - Google Patents
管体のシール材Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は管体のシール材に関し、
特には推進工法における各種管体の開口端面間にワンタ
ッチで装着して止水・防水をするとともに、推進時の各
管体の開口端面を保護するクッションとしての作用と、
管端面の粗面を平滑に修正して推力を全断面に均等に配
分するシール材に関するものである。
特には推進工法における各種管体の開口端面間にワンタ
ッチで装着して止水・防水をするとともに、推進時の各
管体の開口端面を保護するクッションとしての作用と、
管端面の粗面を平滑に修正して推力を全断面に均等に配
分するシール材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から下水道管、上水道管、電力の配
管、ガス管、電話線の配管等の各種管体の土中への敷設
に当たり、施工環境や作業条件の悪化等から所謂推進工
法が多用されており、この工法では管径も250mmか
ら3000mmのものが採用されている。この推進工法
の概要を先ず説明すると、図12,図13に示したよう
に地面に垂直な発進立坑1を掘り、該発進立坑1に反力
受コンクリート2を設けて推力機3を据付け、最初は堀
進機4を推進し、後続の推進用管6を順次推進しながら
埋設することによって所定延長の管体の埋設工事を完了
する。尚、7,7は短管であり、推進作業完了後の発進
立坑1及び到達立坑5の位置に応じて適宜な長さに切断
された上記短管7,7が使用される。
管、ガス管、電話線の配管等の各種管体の土中への敷設
に当たり、施工環境や作業条件の悪化等から所謂推進工
法が多用されており、この工法では管径も250mmか
ら3000mmのものが採用されている。この推進工法
の概要を先ず説明すると、図12,図13に示したよう
に地面に垂直な発進立坑1を掘り、該発進立坑1に反力
受コンクリート2を設けて推力機3を据付け、最初は堀
進機4を推進し、後続の推進用管6を順次推進しながら
埋設することによって所定延長の管体の埋設工事を完了
する。尚、7,7は短管であり、推進作業完了後の発進
立坑1及び到達立坑5の位置に応じて適宜な長さに切断
された上記短管7,7が使用される。
【0003】この推進工法における最も重要な問題は、
シール性の維持,つまり各推進用管6,6を構成する管
体接合部の止水・防水を完全に行う点にある。従来は図
13に示したように、管端面にゴム輪を介在した鋼製カ
ラー8を介装する手段が一般に採用されている。
シール性の維持,つまり各推進用管6,6を構成する管
体接合部の止水・防水を完全に行う点にある。従来は図
13に示したように、管端面にゴム輪を介在した鋼製カ
ラー8を介装する手段が一般に採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
推進工法における管体接合部のシール構造によれば、各
管体を接合し鋼製カラー8との空間にゴム輪を設置する
のみであったので、推進中の推力により管端部が損傷す
ると管外部から泥水等が管内に流入する所謂「逸泥」現
象が発生して、推進工事の中断を余儀なくされる場合も
生じていた。
推進工法における管体接合部のシール構造によれば、各
管体を接合し鋼製カラー8との空間にゴム輪を設置する
のみであったので、推進中の推力により管端部が損傷す
ると管外部から泥水等が管内に流入する所謂「逸泥」現
象が発生して、推進工事の中断を余儀なくされる場合も
生じていた。
【0005】そこで、本発明は上記事情に鑑みて、推進
工法における各種管体の端部にワンタッチで装着でき、
しかも、推進時には管端面を保護するクッション材とし
ての作用と管端面の粗面を平滑に修正して推力を全断面
に均等に配分する作用を併有する止水・防水性能の高い
管体のシール材を提供することを目的とするものであ
る。
工法における各種管体の端部にワンタッチで装着でき、
しかも、推進時には管端面を保護するクッション材とし
ての作用と管端面の粗面を平滑に修正して推力を全断面
に均等に配分する作用を併有する止水・防水性能の高い
管体のシール材を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、平面視がリング形状又は多角形状を有する基材
と、この基材の表面側の外周縁部に沿って固着され、管
体の開口端面に圧接されて弾性変形するシールゴムとか
ら成る構成を提供する。また平面視がリング形状又は多
角形状を有する基材と、この基材の表面側の外周縁部に
沿って固着され、管体の開口端面に圧接されて弾性変形
するシールゴムと、上記基材の裏面側に塗着された接着
剤と、該接着剤に剥離可能に取付けられた保護カバーと
から成る構成を提供する。更に上記基材及びシールゴム
として、平面視が略扇状に形成された材料を用いること
も可能であり、かつ、該基材は下水道管等を構成する管
体の肉厚とほぼ同じ幅寸法を有する紙又は不織布等の可
撓性を有する素材から構成されている。前記シールゴム
の外端部は、一部が基材の径方向外方にまで突出した状
態として固着されており、このシールゴムは、基材の外
周縁部側にある厚肉部と、この厚肉部から内側に向けて
テーパ状に形成された薄肉部とから構成されている。
めに、平面視がリング形状又は多角形状を有する基材
と、この基材の表面側の外周縁部に沿って固着され、管
体の開口端面に圧接されて弾性変形するシールゴムとか
ら成る構成を提供する。また平面視がリング形状又は多
角形状を有する基材と、この基材の表面側の外周縁部に
沿って固着され、管体の開口端面に圧接されて弾性変形
するシールゴムと、上記基材の裏面側に塗着された接着
剤と、該接着剤に剥離可能に取付けられた保護カバーと
から成る構成を提供する。更に上記基材及びシールゴム
として、平面視が略扇状に形成された材料を用いること
も可能であり、かつ、該基材は下水道管等を構成する管
体の肉厚とほぼ同じ幅寸法を有する紙又は不織布等の可
撓性を有する素材から構成されている。前記シールゴム
の外端部は、一部が基材の径方向外方にまで突出した状
態として固着されており、このシールゴムは、基材の外
周縁部側にある厚肉部と、この厚肉部から内側に向けて
テーパ状に形成された薄肉部とから構成されている。
【0007】
【作用】上記構成の本発明によれば、推進工法等によっ
て推進された管体の開口端面に基材の裏面側に接着剤を
塗着してシール材を貼着し、或は保護カバーを剥離した
後シール材を貼着し、次段の管体を推進すると、シール
材のシールゴムが該管体の開口端面に圧接され、推進を
継続することによってシールゴムの厚肉部が弾性変形し
て該シールゴムの外端部が管体の端面外周部を被覆する
形状となり、このシールゴムの弾性復元力により、管断
面にかかる衝撃を吸収するとともに両管体端面間のシー
ル性が強固に保持され、かつ、シール材を構成する基材
がクッション効果を発揮して管の破損が防止される。従
って簡単にシール材を管体の開口端面に貼着することが
でき、作業性が高められる上、この開口端面の粗面を平
滑に修正することができ推力を全断面に均等に配分する
ことを可能として、粗面に起因する損傷が防止されると
いう作用が得られる。
て推進された管体の開口端面に基材の裏面側に接着剤を
塗着してシール材を貼着し、或は保護カバーを剥離した
後シール材を貼着し、次段の管体を推進すると、シール
材のシールゴムが該管体の開口端面に圧接され、推進を
継続することによってシールゴムの厚肉部が弾性変形し
て該シールゴムの外端部が管体の端面外周部を被覆する
形状となり、このシールゴムの弾性復元力により、管断
面にかかる衝撃を吸収するとともに両管体端面間のシー
ル性が強固に保持され、かつ、シール材を構成する基材
がクッション効果を発揮して管の破損が防止される。従
って簡単にシール材を管体の開口端面に貼着することが
でき、作業性が高められる上、この開口端面の粗面を平
滑に修正することができ推力を全断面に均等に配分する
ことを可能として、粗面に起因する損傷が防止されると
いう作用が得られる。
【0008】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本実施例にかかるシール材11の平面
図、図2は同背面図、図3は図1のA−A線に沿う断面
図である。図中の12はリング形状の基材であり、この
基材12の表面側の外周縁部に沿って同様なリング形状
を有するシールゴム13が固着されている。図2の背面
図から理解されるように、シールゴム13の外端部13
aは、一部が基材12の径方向外方にまで突出した状態
として固着されている。
明する。図1は本実施例にかかるシール材11の平面
図、図2は同背面図、図3は図1のA−A線に沿う断面
図である。図中の12はリング形状の基材であり、この
基材12の表面側の外周縁部に沿って同様なリング形状
を有するシールゴム13が固着されている。図2の背面
図から理解されるように、シールゴム13の外端部13
aは、一部が基材12の径方向外方にまで突出した状態
として固着されている。
【0009】上記の基材12は、下水道管等を構成する
管体の肉厚とほぼ同じ幅寸法を有する紙又は不織布等の
可撓性を有する素材から成り、シールゴム13は水酸基
末端液状ポリブタジエンに硬化剤として液状プレポリマ
ーを添加したもので、耐水性は勿論のこと、耐熱性、耐
候性、耐薬品性、耐摩耗性及び弾性復元力に優れてい
る。
管体の肉厚とほぼ同じ幅寸法を有する紙又は不織布等の
可撓性を有する素材から成り、シールゴム13は水酸基
末端液状ポリブタジエンに硬化剤として液状プレポリマ
ーを添加したもので、耐水性は勿論のこと、耐熱性、耐
候性、耐薬品性、耐摩耗性及び弾性復元力に優れてい
る。
【0010】更に図3の断面図に示したように、上記シ
ールゴム13は、基材12の外周縁部側にある厚肉部1
3bと、この厚肉部13bから内側に向けてテーパ状に
形成された薄肉部13cとから構成されている。また基
材12の裏面側に塗着された接着剤14に保護カバー1
5が剥離可能に取付けられている。従って厚肉部13b
は基材12の径方向外方に突出する外端部13aの厚さ
と同一厚となっている。なお、この接着剤14は基材1
2の裏面側の所要部位に部分的に塗着するようにしても
よい。更に、接着剤14及び保護カバー15を設けるこ
となく、作業時に現場で基材12の裏面側に接着剤を塗
着するようにしてもよい。
ールゴム13は、基材12の外周縁部側にある厚肉部1
3bと、この厚肉部13bから内側に向けてテーパ状に
形成された薄肉部13cとから構成されている。また基
材12の裏面側に塗着された接着剤14に保護カバー1
5が剥離可能に取付けられている。従って厚肉部13b
は基材12の径方向外方に突出する外端部13aの厚さ
と同一厚となっている。なお、この接着剤14は基材1
2の裏面側の所要部位に部分的に塗着するようにしても
よい。更に、接着剤14及び保護カバー15を設けるこ
となく、作業時に現場で基材12の裏面側に接着剤を塗
着するようにしてもよい。
【0011】上記の実施例では、シール材11を構成す
る基材12とシールゴム13は、下水道管等の各種管体
の断面形状が円形であることを想定してリング状の形状
にしてあるが、管体の断面形状がボックス形状とかカル
バートの形状で成るときは、基材12とシールゴム13
も同様な多角形状に形成する。例えば近時採用されてい
るアーチカルバートは、高い強度と軽量化による経済性
をねらいとして、上部がアーチ形、下部がボックス形と
なっており、上部の荷重が軸方向圧縮力として伝達さ
れ、部材の上部及び側壁に生じる曲げモーメントはボッ
クス形に比して大幅に低減されて高い強度を保持してい
る。このような多角形状の管体に対しても本発明にかか
るシール材11を適用することが出来る。
る基材12とシールゴム13は、下水道管等の各種管体
の断面形状が円形であることを想定してリング状の形状
にしてあるが、管体の断面形状がボックス形状とかカル
バートの形状で成るときは、基材12とシールゴム13
も同様な多角形状に形成する。例えば近時採用されてい
るアーチカルバートは、高い強度と軽量化による経済性
をねらいとして、上部がアーチ形、下部がボックス形と
なっており、上部の荷重が軸方向圧縮力として伝達さ
れ、部材の上部及び側壁に生じる曲げモーメントはボッ
クス形に比して大幅に低減されて高い強度を保持してい
る。このような多角形状の管体に対しても本発明にかか
るシール材11を適用することが出来る。
【0012】次に図4〜図10に基づいて、本実施例に
かかるシール材11を下水道管の推進工法に適用した実
際例を説明する。先ず管体が大口径管である場合には、
図4,図5に示したように、前記の推進工法によって推
進された管体16aの開口端面に、基材12の裏面に貼
着された保護カバー15を剥離して該基材12を貼着す
る。17は埋込カラーであり、この埋込カラー17と管
体16aとの間には止水ゴム18,18が介挿されてい
る。
かかるシール材11を下水道管の推進工法に適用した実
際例を説明する。先ず管体が大口径管である場合には、
図4,図5に示したように、前記の推進工法によって推
進された管体16aの開口端面に、基材12の裏面に貼
着された保護カバー15を剥離して該基材12を貼着す
る。17は埋込カラーであり、この埋込カラー17と管
体16aとの間には止水ゴム18,18が介挿されてい
る。
【0013】そして図外の推力機の推進力によって次段
の管体16bをゴムリング19の介在下で埋込カラー1
7の内側へ矢印Fに示す推進方向に推進すると、シール
材11のシールゴム13が管体16bの開口端面と対面
し、更に推進を継続することによって図5に示したよう
にシールゴム13の厚肉部13bが圧接に伴う弾性変形
を生じて、シールゴム13の外端部13aが管体16b
の管内面目地方向へ伸ばされ、この外端部13aが管体
16bの端面外周部を被覆する形状となる。
の管体16bをゴムリング19の介在下で埋込カラー1
7の内側へ矢印Fに示す推進方向に推進すると、シール
材11のシールゴム13が管体16bの開口端面と対面
し、更に推進を継続することによって図5に示したよう
にシールゴム13の厚肉部13bが圧接に伴う弾性変形
を生じて、シールゴム13の外端部13aが管体16b
の管内面目地方向へ伸ばされ、この外端部13aが管体
16bの端面外周部を被覆する形状となる。
【0014】この時に基材12は、推進時の各管体の開
口端面を保護するクッションとしての作用を発揮して管
の破損が防止され、更にシールゴム13は管の開口端面
の粗面を平滑に修正して推力を全断面に均等に配分する
という作用をもたらす。そして推進によって伸ばされた
シールゴム13の弾性復元力により、管断面にかかる衝
撃が吸収され、かつ、両管体16a,16bの端面間の
シール性が強固に保持される。
口端面を保護するクッションとしての作用を発揮して管
の破損が防止され、更にシールゴム13は管の開口端面
の粗面を平滑に修正して推力を全断面に均等に配分する
という作用をもたらす。そして推進によって伸ばされた
シールゴム13の弾性復元力により、管断面にかかる衝
撃が吸収され、かつ、両管体16a,16bの端面間の
シール性が強固に保持される。
【0015】図6,図7は管体が小口径管である場合の
例であり、前記例と同様に推進工法によって推進された
管体19aの端面に保護カバーを剥離したシール材11
を貼着し、鋼製のカラー20のスピゴット部及びゴムリ
ング21に滑材を充分に塗布して該ゴムリング21のめ
くれ等の異常がないことを確認しながら推進力によって
次段の管体19bをFに示す推進方向に推進して図7に
示したように両管体19a,19bの開口端面を接合す
る。
例であり、前記例と同様に推進工法によって推進された
管体19aの端面に保護カバーを剥離したシール材11
を貼着し、鋼製のカラー20のスピゴット部及びゴムリ
ング21に滑材を充分に塗布して該ゴムリング21のめ
くれ等の異常がないことを確認しながら推進力によって
次段の管体19bをFに示す推進方向に推進して図7に
示したように両管体19a,19bの開口端面を接合す
る。
【0016】図8,図9は開削工法による接合部密封構
造を示しており、ソケット管22aの接合部端面に本実
施例にかかるシール材11をはめこみ、ゴムリング23
の存在下で他のソケット管22bの他端面を接合機によ
り接合することにより、前記各例と同様にシール材11
のシールゴム13が弾性変形して、このシールゴム13
がソケット管22aのフランジ方向へ伸ばされ、シール
ゴム13の弾性復元力によって管断面にかかる衝撃や不
等沈下等による目地幅の変動などを吸収するとともにソ
ケット管22a,22bの開口端面間のシール性が強固
に保持される。
造を示しており、ソケット管22aの接合部端面に本実
施例にかかるシール材11をはめこみ、ゴムリング23
の存在下で他のソケット管22bの他端面を接合機によ
り接合することにより、前記各例と同様にシール材11
のシールゴム13が弾性変形して、このシールゴム13
がソケット管22aのフランジ方向へ伸ばされ、シール
ゴム13の弾性復元力によって管断面にかかる衝撃や不
等沈下等による目地幅の変動などを吸収するとともにソ
ケット管22a,22bの開口端面間のシール性が強固
に保持される。
【0017】図10は前記発進又は到達立坑等のマンホ
ール内の継手密封構造を示しており、マンホールを構成
する円形ブロック24a,24b,24c間に本実施例
にかかるシール材11を介在させて密封し、組立後にマ
ンホールの内側からモルタル等による目地25を設けて
シール性能の向上をはかった例である。このような密封
構造によれば、シール材11のシールゴム13の弾性復
元力によって各円形ブロック24a,24b,24c間
のシール性を保持することができる。
ール内の継手密封構造を示しており、マンホールを構成
する円形ブロック24a,24b,24c間に本実施例
にかかるシール材11を介在させて密封し、組立後にマ
ンホールの内側からモルタル等による目地25を設けて
シール性能の向上をはかった例である。このような密封
構造によれば、シール材11のシールゴム13の弾性復
元力によって各円形ブロック24a,24b,24c間
のシール性を保持することができる。
【0018】一方、図11は本発明の他の実施例を示す
ものであり、前記図1に示した実施例では基材12とシ
ールゴム13がともにリング形状を有して構成されてい
たのに対して、本例におけるシール材11′は基材12
aとシールゴム13dがともに略扇状に形成されてい
る。尚、この例の場合には、シールゴム13dの円弧状
外端部13eは、部分的に基材12aの径方向外方と円
周方向の外方に突出しており、基材12aの裏面側に
は、図1の例と同様に接着剤によって保護カバーが剥離
可能に取付けられている。
ものであり、前記図1に示した実施例では基材12とシ
ールゴム13がともにリング形状を有して構成されてい
たのに対して、本例におけるシール材11′は基材12
aとシールゴム13dがともに略扇状に形成されてい
る。尚、この例の場合には、シールゴム13dの円弧状
外端部13eは、部分的に基材12aの径方向外方と円
周方向の外方に突出しており、基材12aの裏面側に
は、図1の例と同様に接着剤によって保護カバーが剥離
可能に取付けられている。
【0019】即ち、本実施例におけるシール材11′
は、図1に示したシール材11を周方向に分割した構造
となっていて、使用時には接合すべき管体の開口端面に
複数個のシール材11′を連続的に貼着すれば良い。本
例は下水道管のように管径が特に大きな管体を接合する
場合に用いて有効である。
は、図1に示したシール材11を周方向に分割した構造
となっていて、使用時には接合すべき管体の開口端面に
複数個のシール材11′を連続的に貼着すれば良い。本
例は下水道管のように管径が特に大きな管体を接合する
場合に用いて有効である。
【0020】以上説明した各実施例において、何れの場
合にあっても接合する管体の開口端面にシール材11、
11′の裏面に取付けられた保護カバーを剥離して貼着
するだけで、推進工法の場合、敷設された管体の開口端
面の粗面を平滑に修正して推力を全断面に均等に配分す
ることが可能であり、管端の保護や欠損防止をすること
ができ、更に接合後の管体間の止水・防水をはかること
が出来る。
合にあっても接合する管体の開口端面にシール材11、
11′の裏面に取付けられた保護カバーを剥離して貼着
するだけで、推進工法の場合、敷設された管体の開口端
面の粗面を平滑に修正して推力を全断面に均等に配分す
ることが可能であり、管端の保護や欠損防止をすること
ができ、更に接合後の管体間の止水・防水をはかること
が出来る。
【0021】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる管体のシール材は、主として推進工法等によって推
進される管体の接合時に使用することにより、シールゴ
ムの厚肉部が管体の開口端面に圧接された際の弾性変形
によって管体の端面外周部を被覆する形状となり、この
シールゴムの弾性復元力により、管断面にかかる衝撃を
吸収するとともに両管体端面間のシール性を高めて接合
部の止水・防水をはかることができる。更にシール材を
構成する基材と相乗してクッション効果を発揮し、圧接
時における管の破損が防止される。
かる管体のシール材は、主として推進工法等によって推
進される管体の接合時に使用することにより、シールゴ
ムの厚肉部が管体の開口端面に圧接された際の弾性変形
によって管体の端面外周部を被覆する形状となり、この
シールゴムの弾性復元力により、管断面にかかる衝撃を
吸収するとともに両管体端面間のシール性を高めて接合
部の止水・防水をはかることができる。更にシール材を
構成する基材と相乗してクッション効果を発揮し、圧接
時における管の破損が防止される。
【0022】更に本発明によれば、管体の接合時に該管
体の開口端面にシール材をワンタッチ操作で貼着するだ
けの作業を実施すればよいため、作業が簡易化されて能
率が向上し、しかも管体の開口端面の粗面を平滑に修正
して推力を全断面に均等に配分することを可能として、
粗面或いは管端部の欠損に起因する逸泥が防止されると
いう効果が得られる。また推進工法等における管体の管
径の大小に依存することなく採用可能となり、特に管径
が小さい管体の敷設時に発生し易い継手部の漏水現象を
皆無として、管体敷設精度が高められるという大きな効
果を発揮する。
体の開口端面にシール材をワンタッチ操作で貼着するだ
けの作業を実施すればよいため、作業が簡易化されて能
率が向上し、しかも管体の開口端面の粗面を平滑に修正
して推力を全断面に均等に配分することを可能として、
粗面或いは管端部の欠損に起因する逸泥が防止されると
いう効果が得られる。また推進工法等における管体の管
径の大小に依存することなく採用可能となり、特に管径
が小さい管体の敷設時に発生し易い継手部の漏水現象を
皆無として、管体敷設精度が高められるという大きな効
果を発揮する。
【図1】本発明にかかるシール材の一実施例を示す平面
図。
図。
【図2】本発明にかかるシール材の一実施例を示す背面
図。
図。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図。
【図4】本発明にかかるシール材を利用した管体接合方
法を示す断面図。
法を示す断面図。
【図5】本発明にかかるシール材を利用した管体接合方
法を示す断面図。
法を示す断面図。
【図6】本発明にかかるシール材を利用した他の管体接
合方法を示す断面図。
合方法を示す断面図。
【図7】本発明にかかるシール材を利用した他の管体接
合方法を示す断面図。
合方法を示す断面図。
【図8】本発明にかかるシール材を利用した他の管体接
合構造を示す要部断面図。
合構造を示す要部断面図。
【図9】図8のB−B線に沿う断面図。
【図10】本発明を適用したマンホールの要部断面図。
【図11】本発明の他の実施例を示す平面図。
【図12】通常の推進工法の実施態様を説明する概要
図。
図。
【図13】推進工法に基づく管体の埋設状態を示す概要
図。
図。
11,11′…シール材 12,12a…基材 13,13d…シールゴム 13a…外端部 13b…厚肉部 13c…薄肉部 14…接着剤 15…保護カバー 16a,16b,19a,19b…管体 17…埋込カラー 18…止水ゴム 19,21,23…ゴムリング 22a,22b…ソケット管 24a,24b,24c…円形ブロック
Claims (8)
- 【請求項1】 平面視がリング形状又は多角形状を有す
る基材と、この基材の表面側の外周縁部に沿って固着さ
れ、管体の開口端面に圧接されて弾性変形するシールゴ
ムとから成ることを特徴とする管体のシール材。 - 【請求項2】 平面視がリング形状又は多角形状を有す
る基材と、この基材の表面側の外周縁部に沿って固着さ
れ、管体の開口端面に圧接されて弾性変形するシールゴ
ムと、上記基材の裏面側に塗着された接着剤と、該接着
剤に剥離可能に取付けられた保護カバーとから成ること
を特徴とする管体のシール材。 - 【請求項3】 平面視が略扇状に形成された基材と、こ
の基材の表面側の外周縁部に沿って固着され、管体の開
口端面に圧接されて弾性変形するシールゴムとから成る
ことを特徴とする管体のシール材。 - 【請求項4】 平面視が略扇状に形成された基材と、こ
の基材の表面側の外周縁部に沿って固着され、管体の開
口端面に圧接されて弾性変形するシールゴムと、上記基
材の裏面側に塗着された接着剤と、該接着剤に剥離可能
に取付けられた保護カバーとから成ることを特徴とする
管体のシール材。 - 【請求項5】 前記基材は、下水道管等を構成する管体
の肉厚とほぼ同じ幅寸法を有する紙又は不織布等の可撓
性を有する素材から成る請求項1,2,3,4記載の管
体のシール材。 - 【請求項6】 前記接着剤は基材の裏面側の所要部位に
部分的に塗着されている請求項1,2,3,4,5記載
の管体のシール材。 - 【請求項7】 前記シールゴムの外端部は、一部が基材
の径方向外方にまで突出した状態として固着されて成る
請求項1,2,3,4,5,6記載の管体のシール材。 - 【請求項8】 前記シールゴムは、基材の外周縁部側に
ある厚肉部と、この厚肉部から内側に向けてテーパ状に
形成された薄肉部とから構成された請求項1,2,3,
4,5,6,7記載の管体のシール材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20734092A JP2720255B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 管体のシール材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20734092A JP2720255B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 管体のシール材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0633692A JPH0633692A (ja) | 1994-02-08 |
JP2720255B2 true JP2720255B2 (ja) | 1998-03-04 |
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ID=16538125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20734092A Expired - Fee Related JP2720255B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 管体のシール材 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2720255B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111720129B (zh) * | 2020-05-28 | 2021-09-03 | 北京城建中南土木工程集团有限公司 | 一种盾构钢套筒密封装置及其安装方法 |
-
1992
- 1992-07-10 JP JP20734092A patent/JP2720255B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0633692A (ja) | 1994-02-08 |
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