JP3314631B2 - 振動式トランスデューサとその製造方法 - Google Patents
振動式トランスデューサとその製造方法Info
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- JP3314631B2 JP3314631B2 JP26817896A JP26817896A JP3314631B2 JP 3314631 B2 JP3314631 B2 JP 3314631B2 JP 26817896 A JP26817896 A JP 26817896A JP 26817896 A JP26817896 A JP 26817896A JP 3314631 B2 JP3314631 B2 JP 3314631B2
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- polysilicon
- film
- vibrating
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- Pressure Sensors (AREA)
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリシリコンより
なる振動梁に初期張力を付与し、振動梁に圧縮が加わっ
た場合にも座屈を確実に防止し得る振動式トランスデュ
ーサとその製造方法に関するものである。
なる振動梁に初期張力を付与し、振動梁に圧縮が加わっ
た場合にも座屈を確実に防止し得る振動式トランスデュ
ーサとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図28は、従来より一般に使用されてい
る従来例の原理的構成説明図で、例えば、USP509
0254号に示されている。
る従来例の原理的構成説明図で、例えば、USP509
0254号に示されている。
【0003】図において、1は、シリコン半導体の基板
である。2は、シリコン半導体の基板1上に形成され、
通常の半導体プロセスにより形成されたポリシリコンよ
りなる振動梁である。振動梁2の両端部分は、基板1に
固定されている。
である。2は、シリコン半導体の基板1上に形成され、
通常の半導体プロセスにより形成されたポリシリコンよ
りなる振動梁である。振動梁2の両端部分は、基板1に
固定されている。
【0004】以上の構成において、振動梁2の両端に加
えられた測定力Fが変化すると、振動梁2の共振周波数
は変化する。従って、逆に、振動梁2の共振周波数の変
化を測定すれば、振動梁2の両端に加えられた測定力F
を測定する事が出来る。
えられた測定力Fが変化すると、振動梁2の共振周波数
は変化する。従って、逆に、振動梁2の共振周波数の変
化を測定すれば、振動梁2の両端に加えられた測定力F
を測定する事が出来る。
【0005】このような装置は、図29〜図32に示す
如く、以下の如くして製作する。 (a)図29に示す如く、シリコン半導体の基板101
上に、犠牲層酸化膜102を形成する。 (b)図30に示す如く、犠牲層酸化膜102の所定個
所103をエッチングする。
如く、以下の如くして製作する。 (a)図29に示す如く、シリコン半導体の基板101
上に、犠牲層酸化膜102を形成する。 (b)図30に示す如く、犠牲層酸化膜102の所定個
所103をエッチングする。
【0006】(c)図31に示す如く、犠牲層酸化膜1
02と所定個所103の半導体の基板101上にポリシ
リコン膜104を成膜する。 (d)図32に示す如く、犠牲層酸化膜102をエッチ
ング除去する。
02と所定個所103の半導体の基板101上にポリシ
リコン膜104を成膜する。 (d)図32に示す如く、犠牲層酸化膜102をエッチ
ング除去する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な、一般的なサーフェスマイクロマシーニング技術を用
いて作製された振動式トランスデューサは、その振動梁
2部分をポリシリコンで作製されているが、通常の成膜
条件で作製されたポリシリコン膜には、かなり大きな残
留圧縮歪みが残っている。
な、一般的なサーフェスマイクロマシーニング技術を用
いて作製された振動式トランスデューサは、その振動梁
2部分をポリシリコンで作製されているが、通常の成膜
条件で作製されたポリシリコン膜には、かなり大きな残
留圧縮歪みが残っている。
【0008】この残留圧縮歪みを取り除くため、700
℃以上の高温でアニールを行っているが、アニール温度
により残留歪みの大きさが異なり、また、後工程でのプ
ロセスで、高温の熱処理を制限されるという問題があ
る。また、この方法では、振動梁2に、大きな残留引っ
張り歪みを、保持させることは全くできないことも問題
であった。
℃以上の高温でアニールを行っているが、アニール温度
により残留歪みの大きさが異なり、また、後工程でのプ
ロセスで、高温の熱処理を制限されるという問題があ
る。また、この方法では、振動梁2に、大きな残留引っ
張り歪みを、保持させることは全くできないことも問題
であった。
【0009】一方、振動式トランスデューサには、差圧
による歪みや、静圧による歪みや、温度による歪みなど
によって、圧縮歪みが加えられる場合があり、その場合
に、振動梁2が座屈してしまわないようにしておく必要
がある。特に、高精度な差圧測定を行うためには、2つ
の振動梁2を、差圧を検知するダイアフラム上に設け
て、差動演算を行う事が採用される。
による歪みや、静圧による歪みや、温度による歪みなど
によって、圧縮歪みが加えられる場合があり、その場合
に、振動梁2が座屈してしまわないようにしておく必要
がある。特に、高精度な差圧測定を行うためには、2つ
の振動梁2を、差圧を検知するダイアフラム上に設け
て、差動演算を行う事が採用される。
【0010】この場合、一方の振動梁2には引っ張り歪
みが、他方の振動梁2には圧縮歪みが印加されるように
ダイアフラム上に配置される。このとき圧縮歪みが印加
される側に配置された振動梁2には、ダイアフラムを通
して圧縮歪みが印加される。この場合、この振動梁2が
確実に座屈を生じない様にするためには、無負荷時に、
あらかじめ、圧縮歪みに対抗する引っ張り歪みを持たせ
なければならない。
みが、他方の振動梁2には圧縮歪みが印加されるように
ダイアフラム上に配置される。このとき圧縮歪みが印加
される側に配置された振動梁2には、ダイアフラムを通
して圧縮歪みが印加される。この場合、この振動梁2が
確実に座屈を生じない様にするためには、無負荷時に、
あらかじめ、圧縮歪みに対抗する引っ張り歪みを持たせ
なければならない。
【0011】本発明は、この問題点を、解決するもので
ある。本発明の目的は、ポリシリコンよりなる振動梁に
初期張力を付与し、振動梁に圧縮が加わった場合にも座
屈を確実に防止し得る振動式トランスデューサとその製
造方法を提供するにある。
ある。本発明の目的は、ポリシリコンよりなる振動梁に
初期張力を付与し、振動梁に圧縮が加わった場合にも座
屈を確実に防止し得る振動式トランスデューサとその製
造方法を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)両端が基板に固定
された振動梁の共振周波数を測定する事により該振動梁
の両端に加えられた歪を測定する振動式トランスデュー
サにおいて、リンの高濃度ドープにより所定の初期張力
が得られるようにリンガラスが成膜された後加熱された
窒素中でドライブインされた後前記リンガラスが除去さ
れてランプアニーリングによる高速アニーリングがされ
初期張力を制御するために加熱処理を加えられてなるポ
リシリコンよりなる振動梁を具備したことを特徴とする
振動式トランスデューサ。 (2)両端が基板に固定された振動ゲートの共振周波数
を測定する事により該振動ゲートの両端に加えられた歪
を測定する振動式トランスデューサの製造方法におい
て、以下の工程を有することを特徴とする振動式トラン
スデューサの製造方法。 (a)第1の伝導形式を有する半導体の基板上に、犠牲
層酸化膜を形成する犠牲層酸化膜形成工程。 (b)前記犠牲層酸化膜の所定個所をエッチング除去す
る犠牲層酸化膜一部エッチング工程。 (c)前記犠牲層酸化膜と前記所定個所の前記半導体の
基板上にポリシリコン膜を成膜するポリシリコン膜形成
工程。 (d)該ポリシリコン膜上にリンガラスを形成するリン
ガラス形成工程。 (e)窒素中で熱処理を行うリンドライブイン工程。 (f)前記リンガラスをエッチング除去するリンガラス
除去工程。 (g)ランプアニーリングによる高速アニーリングをす
るランプアニーリング工程。 (h)前記犠牲層酸化膜をエッチング除去する犠牲層酸
化膜エッチング工程。 (i)前記ポリシリコン膜の初期張力を制御するために
加熱する初期張力制御工程。 を採用した。
された振動梁の共振周波数を測定する事により該振動梁
の両端に加えられた歪を測定する振動式トランスデュー
サにおいて、リンの高濃度ドープにより所定の初期張力
が得られるようにリンガラスが成膜された後加熱された
窒素中でドライブインされた後前記リンガラスが除去さ
れてランプアニーリングによる高速アニーリングがされ
初期張力を制御するために加熱処理を加えられてなるポ
リシリコンよりなる振動梁を具備したことを特徴とする
振動式トランスデューサ。 (2)両端が基板に固定された振動ゲートの共振周波数
を測定する事により該振動ゲートの両端に加えられた歪
を測定する振動式トランスデューサの製造方法におい
て、以下の工程を有することを特徴とする振動式トラン
スデューサの製造方法。 (a)第1の伝導形式を有する半導体の基板上に、犠牲
層酸化膜を形成する犠牲層酸化膜形成工程。 (b)前記犠牲層酸化膜の所定個所をエッチング除去す
る犠牲層酸化膜一部エッチング工程。 (c)前記犠牲層酸化膜と前記所定個所の前記半導体の
基板上にポリシリコン膜を成膜するポリシリコン膜形成
工程。 (d)該ポリシリコン膜上にリンガラスを形成するリン
ガラス形成工程。 (e)窒素中で熱処理を行うリンドライブイン工程。 (f)前記リンガラスをエッチング除去するリンガラス
除去工程。 (g)ランプアニーリングによる高速アニーリングをす
るランプアニーリング工程。 (h)前記犠牲層酸化膜をエッチング除去する犠牲層酸
化膜エッチング工程。 (i)前記ポリシリコン膜の初期張力を制御するために
加熱する初期張力制御工程。 を採用した。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例の要部構
成説明図である。図において、11は、シリコン基板で
ある。
成説明図である。図において、11は、シリコン基板で
ある。
【0014】12は、リンの高濃度ドープにより、所定
の初期張力が得られるように、リンガラスが成膜された
後、加熱された窒素中でドライブインされた後、リンガ
ラスが除去されてランプアニーリングによる高速アニー
リングがされてなるポリシリコンよりなる振動梁であ
る。振動梁12の両端部分は、シリコン基板11に固定
されている。
の初期張力が得られるように、リンガラスが成膜された
後、加熱された窒素中でドライブインされた後、リンガ
ラスが除去されてランプアニーリングによる高速アニー
リングがされてなるポリシリコンよりなる振動梁であ
る。振動梁12の両端部分は、シリコン基板11に固定
されている。
【0015】以上の構成において、振動梁12の両端に
加えられた測定力Fが変化すると、振動梁12の共振周
波数は変化する。従って、振動梁12の共振周波数の変
化を測定すれば、振動梁12の両端に加えられた測定力
Fを測定する事が出来る。
加えられた測定力Fが変化すると、振動梁12の共振周
波数は変化する。従って、振動梁12の共振周波数の変
化を測定すれば、振動梁12の両端に加えられた測定力
Fを測定する事が出来る。
【0016】このような装置は、図2〜図10に示す如
く、以下の如くして製作する。 (a)図2に示す如く、シリコン半導体の基板201上
に、犠牲層酸化膜202を形成する。 (b)図3に示す如く、犠牲層酸化膜202の所定個所
203をエッチングする。
く、以下の如くして製作する。 (a)図2に示す如く、シリコン半導体の基板201上
に、犠牲層酸化膜202を形成する。 (b)図3に示す如く、犠牲層酸化膜202の所定個所
203をエッチングする。
【0017】(c)図4に示す如く、犠牲層酸化膜20
2と所定個所203の半導体の基板201上にポリシリ
コン膜204を成膜する。 (d)図5に示す如く、850℃以下程度の温度で、ポ
リシリコン膜204上にリンガラス205を形成する。
2と所定個所203の半導体の基板201上にポリシリ
コン膜204を成膜する。 (d)図5に示す如く、850℃以下程度の温度で、ポ
リシリコン膜204上にリンガラス205を形成する。
【0018】(e)図6に示す如く、温度を1000℃
に上げ、窒素中でドライブインする。 (f)図7に示す如く、リンガラス205をエッチング
除去する。 (g)図8に示す如く、ランプアニーリングによる高速
アニーリングをする。 (h)図9に示す如く、ポリシリコン膜204を振動梁
12の形状になる様に不要部分をエッチング除去する。 (h)図10に示す如く、犠牲層酸化膜202をエッチ
ング除去する。
に上げ、窒素中でドライブインする。 (f)図7に示す如く、リンガラス205をエッチング
除去する。 (g)図8に示す如く、ランプアニーリングによる高速
アニーリングをする。 (h)図9に示す如く、ポリシリコン膜204を振動梁
12の形状になる様に不要部分をエッチング除去する。 (h)図10に示す如く、犠牲層酸化膜202をエッチ
ング除去する。
【0019】本願の発明者の実験によれば、図28の従
来例によれば、例えば、張力が−600με程度であ
り、本願発明では、張力が1000με程度の値が得ら
れた。なお、張力を下げて、所要の張力を得るために、
700℃以上の熱工程を加えることにより、所要の張力
を得る制御が可能である。
来例によれば、例えば、張力が−600με程度であ
り、本願発明では、張力が1000με程度の値が得ら
れた。なお、張力を下げて、所要の張力を得るために、
700℃以上の熱工程を加えることにより、所要の張力
を得る制御が可能である。
【0020】この結果、 (1)リンガラスを、ポリシリコンよりなる振動梁上に
形成して、加熱下の窒素中でドライブインし、ランプア
ニーリングすることにより、ポリシリコンよりなる振動
梁に、圧縮歪みに対抗出来るような初期張力が得られる
ようにしたので、圧縮歪みが印加されるような個所に、
信頼性良く使用できるポリシリコンよりなる振動梁を有
する振動式トランスデューサが得られる。
形成して、加熱下の窒素中でドライブインし、ランプア
ニーリングすることにより、ポリシリコンよりなる振動
梁に、圧縮歪みに対抗出来るような初期張力が得られる
ようにしたので、圧縮歪みが印加されるような個所に、
信頼性良く使用できるポリシリコンよりなる振動梁を有
する振動式トランスデューサが得られる。
【0021】(2)通常の半導体プロセスでは、ポリシ
リコンに導電性を持たせるために、リンドープが使用さ
れるが、その際には、酸素中でアニールされる。この条
件下では、酸化シリコンが生じて張力を発生させる事が
できない。
リコンに導電性を持たせるために、リンドープが使用さ
れるが、その際には、酸素中でアニールされる。この条
件下では、酸化シリコンが生じて張力を発生させる事が
できない。
【0022】本願発明では、加熱下の窒素中でドライブ
インすることにより、シリコン結晶粒の粒界での増速酸
化を抑えることが出来、ポリシリコンよりなる振動梁
に、圧縮歪みに対抗出来るような初期張力が初めて得ら
れるようにすることが出来た。
インすることにより、シリコン結晶粒の粒界での増速酸
化を抑えることが出来、ポリシリコンよりなる振動梁
に、圧縮歪みに対抗出来るような初期張力が初めて得ら
れるようにすることが出来た。
【0023】(3)700℃以上の温度で、ポリシリコ
ンが塑性変形する。この点に着目して本願発明では、7
00℃以上の熱工程を加えることにより、大きな値の張
力が得られたポリシリコンよりなる振動梁から、所定の
張力を有するポリシリコンよりなる振動梁を容易に得ら
れるようにした。
ンが塑性変形する。この点に着目して本願発明では、7
00℃以上の熱工程を加えることにより、大きな値の張
力が得られたポリシリコンよりなる振動梁から、所定の
張力を有するポリシリコンよりなる振動梁を容易に得ら
れるようにした。
【0024】図11は本発明の他の実施例の要部構成斜
視図で、例えば、特開平7−30128に示されてい
る、振動式トランスデューサを圧力センサとして用いた
例に、本発明を適用したものである。図12は図11の
中央部近傍の断面図である。ただし、振動ゲートを覆う
シエル部分とダイアフラム部分については省略してあ
る。図13は振動ゲートの中央部分における全体側断面
図である。
視図で、例えば、特開平7−30128に示されてい
る、振動式トランスデューサを圧力センサとして用いた
例に、本発明を適用したものである。図12は図11の
中央部近傍の断面図である。ただし、振動ゲートを覆う
シエル部分とダイアフラム部分については省略してあ
る。図13は振動ゲートの中央部分における全体側断面
図である。
【0025】図11、図12、図13において、シリコ
ン基板21は、例えば伝導形式がp形であり、このシリ
コン基板21の上面には、n形の不純物が拡散されてソ
ースSが形成され、ここにソースSの電位を取り出すた
めのアルミニウム製の電極22が、点線で示す配線部W
Sを介して形成されている。また、このシリコン基板2
1の下面には図示していないがダイアフラムが凹部状に
形成されここに測定すべき圧力PMが印加される。
ン基板21は、例えば伝導形式がp形であり、このシリ
コン基板21の上面には、n形の不純物が拡散されてソ
ースSが形成され、ここにソースSの電位を取り出すた
めのアルミニウム製の電極22が、点線で示す配線部W
Sを介して形成されている。また、このシリコン基板2
1の下面には図示していないがダイアフラムが凹部状に
形成されここに測定すべき圧力PMが印加される。
【0026】また、このソースSに対して所定間隔だけ
離れて、同じくシリコン基板21の上面にn形の不純物
が拡散されてドレインDが形成され、ここにドレインD
の電位を取り出すためのアルミニウム製の電極23が点
線で示す配線部WDを介して形成されている。
離れて、同じくシリコン基板21の上面にn形の不純物
が拡散されてドレインDが形成され、ここにドレインD
の電位を取り出すためのアルミニウム製の電極23が点
線で示す配線部WDを介して形成されている。
【0027】シリコン基板21の上方には、間隙x2だ
け離れて固定端24、25が形成されている。而して、
不純物が拡散されて導電性が付与され、且つ、リンの高
濃度ドープにより所定の初期張力が得られるように、リ
ンガラスが成膜された後、加熱された窒素中でドライブ
インされた後、リンガラスが除去されてランプアニーリ
ングによる高速アニーリングがされてなるポリシリコン
の板状の振動ゲート26の両端が、これ等の固定端2
4、25に一体に固定されている。
け離れて固定端24、25が形成されている。而して、
不純物が拡散されて導電性が付与され、且つ、リンの高
濃度ドープにより所定の初期張力が得られるように、リ
ンガラスが成膜された後、加熱された窒素中でドライブ
インされた後、リンガラスが除去されてランプアニーリ
ングによる高速アニーリングがされてなるポリシリコン
の板状の振動ゲート26の両端が、これ等の固定端2
4、25に一体に固定されている。
【0028】振動ゲート26の梁の長さはLである。そ
して、この振動ゲート26はアルミニウム製の電極27
と、点線で示す配線部分WGを介して接続されている。
つまり、振動ゲート26とシリコン基板21とは、両端
を除いて間隙x2だけ離れて配置され、この振動ゲート
26に対応するシリコン基板21のドレインDとソース
Sとの間にチャネルCNN2が形成される。
して、この振動ゲート26はアルミニウム製の電極27
と、点線で示す配線部分WGを介して接続されている。
つまり、振動ゲート26とシリコン基板21とは、両端
を除いて間隙x2だけ離れて配置され、この振動ゲート
26に対応するシリコン基板21のドレインDとソース
Sとの間にチャネルCNN2が形成される。
【0029】シリコン基板21の上面に形成されたこれ
らのドレインD、チャネルCNN2およびソースSの上
にはポリシリコン保護膜28と、酸化膜29とからなる
2層構造膜31が形成されている。保護膜28は酸化膜
29と同様な絶縁体である。
らのドレインD、チャネルCNN2およびソースSの上
にはポリシリコン保護膜28と、酸化膜29とからなる
2層構造膜31が形成されている。保護膜28は酸化膜
29と同様な絶縁体である。
【0030】そして、この2層構造膜31と振動ゲート
26との間は、振動ゲート26が固定端24、25を節
として上下に振動できるように間隙が設けられている。
このようにして振動ゲージ32が構成されている。33
はシエル、34はダイアフラムである。
26との間は、振動ゲート26が固定端24、25を節
として上下に振動できるように間隙が設けられている。
このようにして振動ゲージ32が構成されている。33
はシエル、34はダイアフラムである。
【0031】次に、このような振動式トランスデューサ
の構成要素としての振動ゲージ22を製造する製造方法
について、図14から図27に示す製造工程図を用いて
説明する。
の構成要素としての振動ゲージ22を製造する製造方法
について、図14から図27に示す製造工程図を用いて
説明する。
【0032】(1)図14は、ゲート酸化膜形成工程を
示す。p形のシリコン単結晶の基板301の上に、ゲー
ト酸化膜302を、例えば500オングストローム程度
の厚さに形成する。
示す。p形のシリコン単結晶の基板301の上に、ゲー
ト酸化膜302を、例えば500オングストローム程度
の厚さに形成する。
【0033】(2)図15は、イオン注入工程を示す。
ここでは、n形不純物としてリンを、ソース303、ド
レイン304やゲートのリード部分に対応する所定領域
に、イオン注入しする。
ここでは、n形不純物としてリンを、ソース303、ド
レイン304やゲートのリード部分に対応する所定領域
に、イオン注入しする。
【0034】(3)図16は、また、必要に応じて、チ
ャネル部305に、リンを浅い深さでイオン注入するこ
とで、ソース303−ドレイン304間の抵抗値を制御
することが可能である。
ャネル部305に、リンを浅い深さでイオン注入するこ
とで、ソース303−ドレイン304間の抵抗値を制御
することが可能である。
【0035】(4)図17は、ポリシリコン保護膜形成
工程を示す。この工程では、後工程で使用する弗化水素
酸(HF)に対して耐性が強く、ゲート酸化膜302の
保護膜の役目を果たし、かつ安定な膜であるポリシリコ
ン保護膜306を、ほぼ5000オングストローム程度
の厚さでゲート酸化膜302の上に成膜する。
工程を示す。この工程では、後工程で使用する弗化水素
酸(HF)に対して耐性が強く、ゲート酸化膜302の
保護膜の役目を果たし、かつ安定な膜であるポリシリコ
ン保護膜306を、ほぼ5000オングストローム程度
の厚さでゲート酸化膜302の上に成膜する。
【0036】(5)図18は、第1犠牲層酸化膜形成工
程を示す。この工程は、先ず、最終的に振動ゲート26
の周囲に空隙を形成するための下側の犠牲層として、例
えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により5
000オングストローム程度の厚さに、ポリシリコン保
護膜306の上に第1犠牲層酸化膜307を形成する。
程を示す。この工程は、先ず、最終的に振動ゲート26
の周囲に空隙を形成するための下側の犠牲層として、例
えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により5
000オングストローム程度の厚さに、ポリシリコン保
護膜306の上に第1犠牲層酸化膜307を形成する。
【0037】(6)図19は、梁形成工程を示す。この
工程は最終的に振動ゲート26を形成するための前工程
である。先ず、第1犠牲層酸化膜307の上に、ポリシ
リコン膜308(図示せず)を、例えば1μm程度の厚
さで成膜する。この後、導電性を付与するためにリンを
ドープする。
工程は最終的に振動ゲート26を形成するための前工程
である。先ず、第1犠牲層酸化膜307の上に、ポリシ
リコン膜308(図示せず)を、例えば1μm程度の厚
さで成膜する。この後、導電性を付与するためにリンを
ドープする。
【0038】このリンドープで振動ゲート26に導電性
を付与すると共に、初期張力を与える。リンドープはリ
ンガラスを室温でスピンコートし、温度を1000℃に
上げ、窒素中でドライブインし、その後、リンガラスを
除去する。次に、ランプアニーリングによる高速アニー
リングをする。
を付与すると共に、初期張力を与える。リンドープはリ
ンガラスを室温でスピンコートし、温度を1000℃に
上げ、窒素中でドライブインし、その後、リンガラスを
除去する。次に、ランプアニーリングによる高速アニー
リングをする。
【0039】次に、フオトリソグラフイ技術により、振
動ゲート26に対応する部分に、マスクをしてから、R
IE(Reactive Ion Etching)により、ポリシリコン3
08(図示せず)を所定の形状にエッチングして、最終
的に振動ゲート26となる板状の梁309を形成する。
動ゲート26に対応する部分に、マスクをしてから、R
IE(Reactive Ion Etching)により、ポリシリコン3
08(図示せず)を所定の形状にエッチングして、最終
的に振動ゲート26となる板状の梁309を形成する。
【0040】(7)図20は、第2犠牲層酸化膜形成工
程を示す。この工程は、先ず、最終的に振動ゲート26
の周囲に空隙を形成するための、下側を除く部分の犠牲
層として、例えばCVD法により、5000オングスト
ローム程度の厚さに、第1犠牲層酸化膜307と梁30
9の上に、第2犠牲層酸化膜401を形成する。
程を示す。この工程は、先ず、最終的に振動ゲート26
の周囲に空隙を形成するための、下側を除く部分の犠牲
層として、例えばCVD法により、5000オングスト
ローム程度の厚さに、第1犠牲層酸化膜307と梁30
9の上に、第2犠牲層酸化膜401を形成する。
【0041】(8)図21は、間隙対応部形成工程を示
す。先ず、フォトリソグラフィ技術により、振動ゲート
26の中央部では梁309の近傍をマスクしてから、こ
れらの周囲の第1犠牲層酸化膜307と第2犠牲層酸化
膜401を、弗化水素酸でエッチングして、間隙対応部
402を形成する。
す。先ず、フォトリソグラフィ技術により、振動ゲート
26の中央部では梁309の近傍をマスクしてから、こ
れらの周囲の第1犠牲層酸化膜307と第2犠牲層酸化
膜401を、弗化水素酸でエッチングして、間隙対応部
402を形成する。
【0042】(9)図22は、ギャップ対応膜形成工程
を示す。この工程は、後工程で用いられる、エッチング
液を導入するための犠牲層としてのギャップ対応酸化膜
403を、ほぼ500オングストローム程度の厚さで、
ポリシリコン保護膜306と間隙対応部402の上を含
んで全面にCVD法により形成する。
を示す。この工程は、後工程で用いられる、エッチング
液を導入するための犠牲層としてのギャップ対応酸化膜
403を、ほぼ500オングストローム程度の厚さで、
ポリシリコン保護膜306と間隙対応部402の上を含
んで全面にCVD法により形成する。
【0043】(10)図23は、シェル対応部形成工程
を示す。図10で形成されたギャップ対応酸化膜403
上に、1μm程度の厚さになるようにポリシリコン膜4
04(図示せず)を成膜する。
を示す。図10で形成されたギャップ対応酸化膜403
上に、1μm程度の厚さになるようにポリシリコン膜4
04(図示せず)を成膜する。
【0044】この後、フォトリソグラフィ技術を用いて
マスクし、RIEによりポリシリコン膜404をエッチ
ングして、振動ゲート26を覆う大きさの範囲に、シェ
ル対応部405を形成する。
マスクし、RIEによりポリシリコン膜404をエッチ
ングして、振動ゲート26を覆う大きさの範囲に、シェ
ル対応部405を形成する。
【0045】(11)図24は、エッチングギャップ形
成工程を示す。この工程は、振動ゲート26とシェル対
応部405を形成するために、弗化水素酸を用いて、ギ
ャップ対応酸化膜403をエッチングしながら、これを
除去して導入孔406を形成し、ついでこの導入孔40
6を介して間隙対応部402をも除去する。このように
して、振動ゲート26及びシェル対応部405を形成す
る。
成工程を示す。この工程は、振動ゲート26とシェル対
応部405を形成するために、弗化水素酸を用いて、ギ
ャップ対応酸化膜403をエッチングしながら、これを
除去して導入孔406を形成し、ついでこの導入孔40
6を介して間隙対応部402をも除去する。このように
して、振動ゲート26及びシェル対応部405を形成す
る。
【0046】(12)図25は、真空封止工程を示す。
この工程は、真空中でシェル対応部405、導入孔40
6、ポリシリコン保護膜306の上を、ポリシリコン膜
407でほぼ1μm程度の厚さで成膜して、シェル23
の内部を真空に保持する。
この工程は、真空中でシェル対応部405、導入孔40
6、ポリシリコン保護膜306の上を、ポリシリコン膜
407でほぼ1μm程度の厚さで成膜して、シェル23
の内部を真空に保持する。
【0047】(13)図26は、電極を形成する工程を
示す。ソース部303とドレイン部304の上部にある
ゲート酸化膜302、ポリシリコン保護膜306、及び
ポリシリコン膜407の一部を、フォトリソグラフィ技
術とRIEとを用いて開口して、コンタクトホール40
8,409を形成する。
示す。ソース部303とドレイン部304の上部にある
ゲート酸化膜302、ポリシリコン保護膜306、及び
ポリシリコン膜407の一部を、フォトリソグラフィ技
術とRIEとを用いて開口して、コンタクトホール40
8,409を形成する。
【0048】この後、コンタクトホール408,409
に、アルミニウムをスパッタリング法によって成膜し、
フォトグラフィ技術を用いてパッド部分501,502
を形成する。金線でボンディングして配線を行なう。
に、アルミニウムをスパッタリング法によって成膜し、
フォトグラフィ技術を用いてパッド部分501,502
を形成する。金線でボンディングして配線を行なう。
【0049】(14)図27は、ダイアフラム形成工程
を示す。水酸化カリウム(KOH)液を用いて、中央部
が薄肉で周囲が厚肉となる薄肉部になるように、シリコ
ン単結晶の基板301の底部をエッチングして、ダイア
フラム24を形成する。
を示す。水酸化カリウム(KOH)液を用いて、中央部
が薄肉で周囲が厚肉となる薄肉部になるように、シリコ
ン単結晶の基板301の底部をエッチングして、ダイア
フラム24を形成する。
【0050】以上が、振動式トランスデューサの振動ゲ
ージ32を、シェル33で覆い、ダイアフラム34を形
成する製造方法である.
ージ32を、シェル33で覆い、ダイアフラム34を形
成する製造方法である.
【0051】以上の様な本発明の製造方法によれば、ゲ
ート絶縁膜が保護され、ドリフトが防止出来、振動ゲー
トの付着を防止でき、且つ、ポリシリコンよりなる振動
梁に初期張力を付与し、振動梁に圧縮が加わった場合に
も座屈を確実に防止し得る振動式トランスデューサを、
従来の半導体プロセスを利用して安価に且つ確実に製作
出来る振動式トランスデューサの製造方法を得ることが
できる。
ート絶縁膜が保護され、ドリフトが防止出来、振動ゲー
トの付着を防止でき、且つ、ポリシリコンよりなる振動
梁に初期張力を付与し、振動梁に圧縮が加わった場合に
も座屈を確実に防止し得る振動式トランスデューサを、
従来の半導体プロセスを利用して安価に且つ確実に製作
出来る振動式トランスデューサの製造方法を得ることが
できる。
【0052】
【発明の効果】以上、実施例と共に詳細に説明したよう
に、本発明の第1請求項によれば、 (1)リンガラスを、ポリシリコンよりなる振動梁上に
形成して、加熱下の窒素中でドライブインすることによ
り、ポリシリコンよりなる振動梁に、圧縮歪みに対抗出
来るような初期張力が得られるようにしたので、圧縮歪
みが印加されるような個所に、信頼性良く使用できるポ
リシリコンよりなる振動梁を有する振動式トランスデュ
ーサが得られる。
に、本発明の第1請求項によれば、 (1)リンガラスを、ポリシリコンよりなる振動梁上に
形成して、加熱下の窒素中でドライブインすることによ
り、ポリシリコンよりなる振動梁に、圧縮歪みに対抗出
来るような初期張力が得られるようにしたので、圧縮歪
みが印加されるような個所に、信頼性良く使用できるポ
リシリコンよりなる振動梁を有する振動式トランスデュ
ーサが得られる。
【0053】(2)通常の半導体プロセスでは、ポリシ
リコンに導電性を持たせるために、リンドープが使用さ
れるが、その際には、酸素中でアニールされる。この条
件下では、酸化シリコンが生じて張力を発生させる事が
できない。
リコンに導電性を持たせるために、リンドープが使用さ
れるが、その際には、酸素中でアニールされる。この条
件下では、酸化シリコンが生じて張力を発生させる事が
できない。
【0054】本願発明では、加熱下の窒素中でドライブ
インすることにより、シリコン結晶粒の粒界での増速酸
化を抑えることが出来、ポリシリコンよりなる振動梁
に、圧縮歪みに対抗出来るような初期張力が初めて得ら
れるようにすることが出来る。
インすることにより、シリコン結晶粒の粒界での増速酸
化を抑えることが出来、ポリシリコンよりなる振動梁
に、圧縮歪みに対抗出来るような初期張力が初めて得ら
れるようにすることが出来る。
【0055】(3)700℃以上の温度で、ポリシリコ
ンが塑性変形する。この点に着目して本願発明では、7
00℃以上の熱工程を加えることにより、大きな値の張
力が得られたポリシリコンよりなる振動梁から、所定の
張力を有するポリシリコンよりなる振動梁が容易に得ら
れる。
ンが塑性変形する。この点に着目して本願発明では、7
00℃以上の熱工程を加えることにより、大きな値の張
力が得られたポリシリコンよりなる振動梁から、所定の
張力を有するポリシリコンよりなる振動梁が容易に得ら
れる。
【0056】本発明の第2請求項によれば、(1) ポリシリコンよりなる振動梁に初期張力を付与
し、振動梁に圧縮が加わった場合にも座屈を確実に防止
し得る振動式トランスデューサを従来の半導体プロセス
を利用して安価に且つ確実に製作出来る振動式トランス
デューサの製造方法を得ることができる。
し、振動梁に圧縮が加わった場合にも座屈を確実に防止
し得る振動式トランスデューサを従来の半導体プロセス
を利用して安価に且つ確実に製作出来る振動式トランス
デューサの製造方法を得ることができる。
【0057】(2)ポリシリコンよりなる振動梁に所定
の初期張力が付与できるように張力制御が容易にでき、
振動梁に圧縮が加わった場合にも座屈を確実に防止し得
る振動式トランスデューサを従来の半導体プロセスを利
用して安価に且つ確実に製作出来る振動式トランスデュ
ーサの製造方法を得ることができる。
の初期張力が付与できるように張力制御が容易にでき、
振動梁に圧縮が加わった場合にも座屈を確実に防止し得
る振動式トランスデューサを従来の半導体プロセスを利
用して安価に且つ確実に製作出来る振動式トランスデュ
ーサの製造方法を得ることができる。
【0058】従って、本発明によれば、ポリシリコンよ
りなる振動梁に初期張力を付与し、振動梁に圧縮が加わ
った場合にも座屈を確実に防止し得る振動式トランスデ
ューサとその製造方法を実現することが出来る。
りなる振動梁に初期張力を付与し、振動梁に圧縮が加わ
った場合にも座屈を確実に防止し得る振動式トランスデ
ューサとその製造方法を実現することが出来る。
【図1】本発明の1実施例の要部構成説明図である。
【図2】図1の犠牲層酸化膜形成工程説明図である。
【図3】図1の犠牲層酸化膜一部エッチング工程説明図
である。
である。
【図4】図1のポリシリコン膜形成工程説明図である。
【図5】図1のリンガラス形成工程説明図である。
【図6】図1の窒素ドライブイン工程説明図である。
【図7】図1のリンガラス除去工程説明図である。
【図8】図1のランプアニーリングによる高速アニーリ
ング工程説明図である。
ング工程説明図である。
【図9】図1の振動梁形成工程説明図である。
【図10】図1の犠牲層酸化膜エッチング工程説明図で
ある。
ある。
【図11】本発明の他の実施例の要部構成斜視図であ
る。
る。
【図12】図11の中央部近傍の断面図である。
【図13】図11の振動ゲートの中央部分における全体
側断面図である。
側断面図である。
【図14】図11のゲート酸化膜形成工程説明図であ
る。
る。
【図15】図11のイオン注入工程説明図である。
【図16】図11のイオン注入工程説明図である。
【図17】図11のポリシリコン保護膜形成工程説明図
である。
である。
【図18】図11の第1犠牲層酸化膜形成工程説明図で
ある。
ある。
【図19】図11の梁形成工程説明図である。
【図20】図11の第2犠牲層酸化膜形成工程説明図で
ある。
ある。
【図21】図11の間隙対応部形成工程説明図である。
【図22】図11のギャップ対応膜形成工程説明図であ
る。
る。
【図23】図11のシェル対応部形成工程説明図であ
る。
る。
【図24】図11のエッチングギャップ形成工程説明図
である。
である。
【図25】図11の真空封止工程説明図である。
【図26】図11の電極形成工程説明図である。
【図27】図11のダイアフラム形成工程説明図であ
る。
る。
【図28】従来より一般に使用されている従来例の構成
説明図である。
説明図である。
【図29】図28の犠牲層酸化膜形成工程説明図であ
る。
る。
【図30】図28の犠牲層酸化膜一部エッチング工程説
明図である。
明図である。
【図31】図28のポリシリコン膜形成工程説明図であ
る。
る。
【図32】図28の犠牲層酸化膜除去工程説明図であ
る。
る。
11 シリコン基板 12 振動梁 21 シリコン基板 22 電極 23 電極 24 固定端 25 固定端 26 振動ゲート 27 電極 28 ポリシリコン保護膜 29 ゲート酸化膜 31 2層構造膜 32 振動ゲージ 33 シェル 34 ダイアフラム 201 シリコン基板 202 犠牲層 203 所定個所 204 ポリシリコン膜 205 リンガラス 301 シリコン基板 302 ゲート酸化膜 303 ソース 304 ドレイン 305 チャネル部 306 ポリシリコン保護膜 307 第1犠牲層酸化膜 308 ポリシリコン 309 梁 401 第2犠牲層酸化膜 402 間隙対応部 403 ギャップ対応酸化膜 404 ポリシリコン膜 405 シェル対応部 406 導入孔 407 ポリシリコン膜 408 コンタクトホール 409 コンタクトホール 501 パッド部分 502 パッド部分 S ソース D ドレイン E1 直流電源 E2 直流電源 CNN1 チャネル CNN2 チャネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−297838(JP,A) 特開 平7−106296(JP,A) 特開 平7−30128(JP,A) 特開 平6−148012(JP,A) 特開 平4−19530(JP,A) 特開 平1−127928(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 9/00 G01H 11/00 G01L 1/10 H01L 29/84
Claims (2)
- 【請求項1】両端が基板に固定された振動梁の共振周波
数を測定する事により該振動梁の両端に加えられた歪を
測定する振動式トランスデューサにおいて、 リンの高濃度ドープにより所定の初期張力が得られるよ
うにリンガラスが成膜された後加熱された窒素中でドラ
イブインされた後前記リンガラスが除去されてランプア
ニーリングによる高速アニーリングがされ初期張力を制
御するために加熱処理を加えられてなるポリシリコンよ
りなる振動梁を具備したことを特徴とする振動式トラン
スデューサ。 - 【請求項2】両端が基板に固定された振動ゲートの共振
周波数を測定する事により該振動ゲートの両端に加えら
れた歪を測定する振動式トランスデューサの製造方法に
おいて、 以下の工程を有することを特徴とする振動式トランスデ
ューサの製造方法。 (a)第1の伝導形式を有する半導体の基板上に、犠牲
層酸化膜を形成する犠牲層酸化膜形成工程。 (b)前記犠牲層酸化膜の所定個所をエッチング除去す
る犠牲層酸化膜一部エッチング工程。 (c)前記犠牲層酸化膜と前記所定個所の前記半導体の
基板上にポリシリコン膜を成膜するポリシリコン膜形成
工程。 (d)該ポリシリコン膜上にリンガラスを形成するリン
ガラス形成工程。 (e)窒素中で熱処理を行うリンドライブイン工程。 (f)前記リンガラスをエッチング除去するリンガラス
除去工程。 (g)ランプアニーリングによる高速アニーリングをす
るランプアニーリング工程。 (h)前記犠牲層酸化膜をエッチング除去する犠牲層酸
化膜エッチング工程。 (i)前記ポリシリコン膜の初期張力を制御するために
加熱する初期張力制御工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26817896A JP3314631B2 (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | 振動式トランスデューサとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26817896A JP3314631B2 (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | 振動式トランスデューサとその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10111195A JPH10111195A (ja) | 1998-04-28 |
JP3314631B2 true JP3314631B2 (ja) | 2002-08-12 |
Family
ID=17455009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26817896A Expired - Fee Related JP3314631B2 (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | 振動式トランスデューサとその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3314631B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69936794T2 (de) * | 1999-08-20 | 2008-04-30 | Hitachi, Ltd. | Halbleiterdrucksensor und vorrichtung zur erfassung von drucken |
GB0330010D0 (en) * | 2003-12-24 | 2004-01-28 | Cavendish Kinetics Ltd | Method for containing a device and a corresponding device |
JP4929753B2 (ja) * | 2006-02-22 | 2012-05-09 | オムロン株式会社 | 薄膜構造体の形成方法並びに薄膜構造体、振動センサ、圧力センサ及び加速度センサ |
JP5861827B2 (ja) * | 2012-01-31 | 2016-02-16 | 横河電機株式会社 | シリコン振動子及びその製造方法 |
JP6461030B2 (ja) * | 2016-03-15 | 2019-01-30 | 株式会社東芝 | 電子装置及び電子装置の製造方法 |
-
1996
- 1996-10-09 JP JP26817896A patent/JP3314631B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10111195A (ja) | 1998-04-28 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |