JPH08315969A - マイクロヒーターとその製造方法及びガスセンサー - Google Patents

マイクロヒーターとその製造方法及びガスセンサー

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JPH08315969A
JPH08315969A JP12281795A JP12281795A JPH08315969A JP H08315969 A JPH08315969 A JP H08315969A JP 12281795 A JP12281795 A JP 12281795A JP 12281795 A JP12281795 A JP 12281795A JP H08315969 A JPH08315969 A JP H08315969A
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JP
Japan
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substrate
thin plate
plate portion
gas sensor
electrode
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JP12281795A
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English (en)
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Osamu Iwamoto
修 岩本
Fumitaka Kitamura
文孝 北村
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁性に優れ、加熱効率の良いマイクロヒー
ターとその製造方法、及び、そのマイクロヒーターを用
いたガスセンサーを提供する。 【構成】 基板、および基板上に形成された薄板部、及
び発熱電極を具備するマイクロヒーターにおいて、基板
2に空洞部3を設けて、発熱電極5が薄板部4の裏面側
である空洞部3内に形成されていることを特徴とするマ
イクロヒーター。また、発熱電極5を基板2へのイオン
打ち込みとエッチングにより形成する、マイクロヒータ
ーの製造方法。及び、マイクロヒーター1の薄板部4の
表面にガス感知物質を具備するガスセンサー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微小部分を加熱するマイ
クロヒーターとその製造方法、及び前記マイクロヒータ
ーを用いたガスセンサーに関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に係わる第1の従来技術として
は、先ず特開昭55−119381号公報がある。特開
昭55ー119381号公報の構成は同公報第1図に示
されるように、基板上に薄板部を具備し、該薄板部の上
面(表面)に発熱電極を有し、該薄板部の下部に空洞部
を具備するものである。
【0003】また、第2の従来技術としては、特開昭5
4ー73097号公報や特開昭57−17489号公報
がある。これら2つの公報の構成は、特開昭54ー73
097号公報第2図に示されるように、基板上に薄板部
を具備し、該薄板部の下部に発熱電極を、基板に埋め込
むごとく形成した構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の従来技術
では、下記に示す課題がある。すなわち、第1の従来技
術では、薄板部の表面に発熱電極を具備するため、他の
構成要素を表面に形成する場合に、電気的な絶縁性が悪
く、また自由な配置ができないという課題を有してい
る。
【0005】また、第2の従来技術では、発熱電極が基
板と接しているため、発熱電極により発熱した熱が、基
板を介して発散してしまい、電気−熱の変換効率が小さ
いという課題を有している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のマイクロヒータ
ーとその製造方法は、上記の課題を解決するもので、基
板、および該基板上に形成された薄板部、及び発熱電極
を具備するマイクロヒーターにおいて、基板に空洞部を
設け、発熱電極が薄板部の裏面側である空洞部内に形成
されていることを特徴とするマイクロヒーターと、基板
がシリコンであり、基板の一面に不純物が拡散された部
分を形成する工程、不純物が拡散された部分の上に前記
薄板部を形成する工程、基板の不純物が拡散された部分
を残し基板をエッチングし、前記発熱電極と前記空洞部
を形成する工程、を含むことを特徴とするマイクロヒー
ターの製造方法である。
【0007】また、半導体ガス感知物質と半導体ガス感
知物質を加熱するマイクロヒーターよりなるガスセンサ
ーにおいて、マイクロヒーターが、基板、及び基板上に
形成された薄板部、及び発熱電極を具備し、基板に空洞
部を設け、発熱電極が薄板部の裏面側である空洞部内に
形成されており、半導体ガス感知物質が薄板部の表側に
形成されていることを特徴とするガスセンサーである。
【0008】
【実施例】
(実施例1)以下実施例に従い詳細に説明する。図1は
本発明の第1の実施例によるマイクロヒーター1の断面
図である。また図2は第1の実施例によるマイクロヒー
ター1の上面図である。
【0009】図1に示すように本実施例によるマイクロ
ヒーター1はシリコン基板2に設けられた空洞部3と、
空洞部3上に形成される薄板部4、及び薄板部4の裏面
側で、空洞部3の内部に形成された発熱電極5を具備し
ている。
【0010】さて、図3は第1の実施例のマイクロヒー
ター1の製造工程を工程順に説明するための断面図であ
る。図3に従い第1の実施例によるマイクロヒーター1
の工程を以下説明する。
【0011】まず、図3(a)に示すように、シリコン
基板2の両面に絶縁膜8a及び絶縁膜8bを形成する。
本実施例ではシリコン基板2は(100)面単結晶シリ
コンであり、絶縁膜8a及び8bは酸化シリコンであ
り、熱酸化により形成される。
【0012】次に、図3(b)に示すように、絶縁膜8
aの一部分に開口部9を形成し、絶縁膜8aをマスクと
して不純物の拡散層(以下単に拡散層と称する)10を
形成する。本実施例では拡散層10は高濃度ボロンドー
プ層であり、イオン打ち込みにより形成している。ボロ
ン濃度は1020個/cm3 である。更に本実施例では、図
2に示すように拡散層の形状は電極の形状をしている。
イオン打ち込み後、摂氏1000度で約1時間熱拡散す
る。
【0013】なお、不純物の拡散方法はイオン打ち込み
法以外に、塗布法でも可能である。すなわち、酸化ボロ
ン(B2O3)をスピンコート法等により厚み約1マイ
クロメーターに塗布し、その後摂氏1000度で約2時
間アニールすることにより、同様な不純物の拡散層を形
成することができる。
【0014】また、不純物はボロンでなく、リン等でも
可能である。
【0015】次に、図3(c)に示されるように、絶縁
膜8aを一旦除去し、改めて同一面に第2の絶縁膜11
を形成する。本実施例では第2の絶縁膜11は酸化シリ
コン膜である。本絶縁膜11が図1における薄板部4で
ある。
【0016】次に、図3(d)に示されるように、絶縁
膜8bの一部分に開口部6を形成する。そして、図3
(e)に示すように、開口部6より絶縁膜8bをマスク
として基板2をエッチングし空洞部3を形成する。本実
施例ではエッチングは異方性エッチングでありエッチン
グ液は水酸化カリウム水溶液である。またエッチングは
拡散層10及び絶縁膜11において自動的に停止する。
このエッチングストップ後の拡散層10が、図1に示す
発熱電極5である。
【0017】自動的にエッチングが停止する理由は、ボ
ロンを高濃度に拡散させた部分は、周囲のシリコンより
水酸化カリウム等のアルカリエッチング液に溶解し難い
ためである。そして、絶縁膜11である酸化シリコンも
溶解しないため、空洞部3と発熱電極5が自動的に形成
される。これが本発明の特徴である。
【0018】また、拡散層10はシリコンであり、絶縁
膜11は酸化シリコンであり、各々の密着性も良好であ
る。さらに密着性を向上するために、例えば絶縁膜8a
を除去した後、一旦表面を薄く酸化させることも可能で
ある。
【0019】この拡散層10は図2に示すように電極形
状をしており、外部電極と導通を取ることにより発熱電
極5として使用する。外部電極との導通は、図2に示さ
れている引き出し窓12をあけることにより行う。ま
た、拡散層10の形状は図2の形状に規制されず、任意
に設定が可能である。
【0020】(実施例2)図4は、本発明による第2の
実施例のマイクロヒーターの断面図である。本実施例で
は、空洞部3は薄板部4側から基板2をエッチングする
ことにより形成されており、薄板部4は片持ち梁構造で
ある。
【0021】基板2は(100)シリコンであり、本実
施例2も実施例1と同じ製造方法で形成することができ
る。ただし、空洞部3の形成は絶縁膜11に開口部を形
成することにより行う。
【0022】(実施例3)図5は本発明による第3の実
施例によるガスセンサーの断面図であり、また、図6は
ガスセンサー7の上面図である。本ガスセンサー7は実
施例1によるマイクロヒーター1を使用している。
【0023】実施例1による製造方法でマイクロヒータ
ー1を形成した後、薄板部4上に半導体ガスセンサー材
料であるガス感知物質13と、その引き出し電極14を
形成する。従来のガスセンサーでは図7に示すように、
ガス感知物質13bと引き出し電極14b、及び発熱電
極5bは同一面に形成されていた。そのため発熱電極5
bと、引き出し電極14b,及びガス感知物質13bが
近傍に形成されており、絶縁性が悪い等の課題があっ
た。
【0024】これに対し、本実施例では発熱電極5は薄
板部4の裏面に、引き出し電極14、及びガス感知物質
13とが薄板部4の表面に形成されているため、完全に
分離されている。また、ガス感知物質13の真下に発熱
電極5を形成することができるため、昇温効率が良いと
いう効果を有する。従って、低消費電力化や、より一層
の小型化に適している。
【0025】ガス感知物質13としては、酸化錫、酸化
インジウム、酸化亜鉛、酸化タングステン、酸化チタ
ン、酸化鉄等を用いることができる。これら半導体ガス
感知物質は摂氏250度から450度程度に、昇温させ
て使用することが必要である。
【0026】本実施例によるガスセンサーと、図7に示
す従来技術によるガスセンサーの消費電力を比較する
と、摂氏400度に加熱するのに必要な電力は従来技術
による場合が約20mWであるのに対し、本実施例によ
る場合は約5mWであり約1/4の電力で済むことが判
明した。
【0027】また、同じ面積のガスセンサーの場合、本
実施例のガスセンサーではガス感知物質の面積を従来技
術のガスセンサーの面積の約9倍に大きくすることがで
きるため、ガス感度が従来の約5倍向上できた。面積に
比例していないがこれは何らかの損失によるものであ
り、今後さらに感度向上が期待できる。なお、感度はエ
タノールによる感度を比較した。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、基
板に設けられた空洞部側である、薄板部の裏面にヒータ
ー電極を形成するため、従来のマイクロヒーターに比
べ、他の構成要素の電極との絶縁性が増すと共に、薄板
部の裏面より直接被昇温物質を加熱できるため、消費電
力の低減や、小型化に適しているという効果を有する。
【0029】また、本発明によるガスセンサーは低消費
電力であり、かつガスの感度を向上できるという効果を
有する。
【0030】さらに、本発明によるマイクロヒーターの
製造方法によれば、発熱電極がエッチングストップによ
り自動的に形成できるため、品質の安定化がはかれると
いう効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるマイクロヒーター
の断面図。
【図2】本発明の第1の実施例によるマイクロヒーター
の上面図。
【図3】本発明の第1の実施例におけるマイクロヒータ
ーの工程毎の断面図。
【図4】本発明の第2の実施例によるマイクロヒーター
の断面図。
【図5】本発明の第3の実施例によるガスセンサーの断
面図。
【図6】本発明の第3の実施例によるガスセンサーの上
面図。
【図7】従来技術によるガスセンサーの上面図。
【符号の説明】
1 マイクロヒーター 2 基板 3 空洞部 4 薄板部 5 発熱電極 6 開口部 7 ガスセンサー 8a 8b 絶縁膜 9 開口部 10 不純物の拡散層 11 第2の絶縁膜 12 引き出し窓 13 ガス感知物質 14 引き出し電極 15 引き出し電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板、および該基板上に形成された薄板
    部、及び発熱電極を具備するマイクロヒーターにおい
    て、該基板に空洞部を設け、該発熱電極が該薄板部の裏
    面側である該空洞部内に形成されていることを特徴とす
    るマイクロヒーター。
  2. 【請求項2】 基板がシリコンであり、該基板の一面に
    不純物が拡散された部分を形成する工程、該不純物が拡
    散された部分の上に前記薄板部を形成する工程、該基板
    の該不純物が拡散された部分を残し該基板をエッチング
    し、前記発熱電極と前記空洞部を形成する工程、を含む
    ことを特徴とするマイクロヒーターの製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体ガス感知物質と該半導体ガス感知
    物質を加熱するマイクロヒーターよりなるガスセンサー
    において、該マイクロヒーターが、基板、及び該基板上
    に形成された薄板部、及び発熱電極を具備し、該基板に
    空洞部を設け、該発熱電極が該薄板部の裏面側である該
    空洞部内に形成されており、半導体ガス感知物質が該薄
    板部の表側に形成されていることを特徴とするガスセン
    サー。
JP12281795A 1995-05-22 1995-05-22 マイクロヒーターとその製造方法及びガスセンサー Withdrawn JPH08315969A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100721261B1 (ko) * 2005-11-30 2007-05-25 전자부품연구원 마이크로 가스 센서, 그의 제조 방법, 그의 패키지 및 그패키지의 제조 방법
JP2007132762A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Nippon Ceramic Co Ltd ガスセンサの構造
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CN107686093A (zh) * 2016-08-03 2018-02-13 财团法人交大思源基金会 半导体气体感测装置的制作方法及其半导体气体感测装置
US10383177B2 (en) 2013-09-19 2019-08-13 Robert Bosch Gmbh Micro heating plate device and sensor having a micro heating plate device

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